JP2020195594A - 車両構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】クレーンを荷室内に収納したときにアームが邪魔になり難い車両構造を提供する。【解決手段】車両構造1は、車両1の荷室2に設けられた開口部3と、荷室2に設けられるクレーン10とを備える。クレーン10は、先端部21と基端部22と中間部23とを有するアーム20と、先端部21から吊り下げられる吊り具30と、吊り具30を昇降させる駆動部40と、基端部22を荷室2内に支持する取付部60とを有する。駆動部40は、先端部21に設けられる。取付部60は、荷室2の車幅方向の一方側に設けられている。アーム20が車幅方向に沿った状態において、先端部21が荷室2の車幅方向の中央から車幅方向の他方側にずれて位置する。吊り具30は先端部21における駆動部40よりも中間部23側に位置する。【選択図】図2

Description

本発明は、車両の荷室にクレーンを備える車両構造に関する。
車両の後部に荷室を有し、荷室の後部に開口部が設けられた車両において、荷室にクレーンを備える車両が知られている。特許文献1には、車体の後方近傍で、荷物を昇降自在とする昇降手段(クレーン)が設けられた車両が開示されている。特許文献1に記載される昇降手段は、荷室内でリヤピラーの上端部に支持されるブラケットと、このブラケットに回動自在に支持される回動アームとを備える。回動アームの回動端部には、駆動手段により昇降自在とされる掛止具が支持される。
特開2001−334861号公報
特許文献1に記載される昇降手段は、回動アームの回動端部(先端部)に掛止具を昇降させる駆動手段(例えばモータ)が設けられているため、回動アームの先端部が膨らんでいる。つまり、回動アームの先端部が回動アームのそれ以外の部分よりも太くなっている。
特許文献1の図3に示すように、回動アームを車幅方向に沿った状態としたとき、回動アームの先端部が荷室の車幅方向の中央付近に位置する。この状態で回動アームが荷室内に収納される場合、荷室の後方から見たとき、回動アームの先端部がバックミラーと重なるように位置する。そのため、回動アームの先端部がバックミラーの視界を遮り、バックミラーの視界範囲が狭くなる恐れがある。また、バックドアの上部中央にハイマウントストップランプを備える場合、回動アームの先端部とハイマウントストップランプとが干渉する恐れがある。
本発明の目的の一つは、クレーンを荷室内に収納したときにアームが邪魔になり難い車両構造を提供することにある。
(1)本発明の一態様に係る車両構造は、
車両の荷室に設けられた開口部と、
前記荷室に設けられるクレーンと、を備える車両構造であって、
前記クレーンは、
先端部と基端部と、前記先端部と前記基端部との間に介在する中間部とを有するアームと、
前記先端部から吊り下げられる吊り具と、
前記先端部に設けられ、前記吊り具を昇降させる駆動部と、
前記荷室の車幅方向の一方側に設けられ、前記基端部を前記荷室内に支持する取付部と、を有し、
前記アームが車幅方向に沿った状態において、
前記先端部が前記荷室の車幅方向の中央から車幅方向の他方側にずれて位置し、
前記吊り具が前記先端部における前記駆動部よりも前記中間部側に位置する。
上記の車両構造は、荷室にクレーンを備えることで、開口部から荷室の内外に車椅子などの荷物を積み降ろす作業を容易に行うことができる。クレーンは、アームが車幅方向に沿った状態において、先端部が荷室の車幅方向の中央(以下、「車幅方向の中央」を単に「中央」と呼ぶ場合がある)からずれて位置する。そのため、アームが車幅方向に沿った状態で荷室内に収納されたとき、アームの先端部が、バックミラーの視界を遮ったり、ハイマウントストップランプと干渉したりすることを回避できる。アームが車幅方向に沿った状態では、アームの中間部が荷室の中央に位置することになる。しかし、アームの中間部は先端部に比べて細いため、バックミラーの視界を遮り難く、また、ハイマウントストップランプと干渉し難い。よって、上記の車両構造は、アームによってバックミラーの視界範囲が狭くなることを抑制できると共に、アームがハイマウントストップランプと干渉することを抑制できる。上記の車両構造は、クレーンを荷室内に収納したときにアームが邪魔になり難い。
また、アームが車幅方向に沿った状態において、吊り具が先端部における駆動部よりも中間部側に位置する。つまり、吊り具が荷室の中央に近い位置に設けられている。この場合、吊り具によって荷物を吊り上げたとき、荷物の吊り上げ位置が荷室の中央に近い位置になる。吊り上げた荷物の位置と荷室の中央とのずれが小さいので、吊り上げた荷物の開口部に対するずれが小さくなる。そのため、荷物を開口部から積み込む際、吊り上げた荷物が開口部の側縁に干渉し難い。よって、吊り上げた荷物が開口部内に収まり易く、荷物を荷室内に移行し易い。また、荷室内で荷物を昇降させるとき、吊り具が荷室の車幅方向の端側に位置するよりも中央寄りに位置する方が、荷物が荷室の側部に干渉し難い。
更に、アームの先端部において吊り具が駆動部よりアームの中間部側に位置する場合、吊り具がアームの中間部と反対側に位置する場合に比べて、荷物を吊り下げたときに基端部に入力される荷重を低減できる。先端部における吊り具の吊り下げ位置から基端部までの距離が短くなるからである。
図1は、実施形態1に係る車両構造を備える車両の後部を示す概略斜視図である。 図2は、実施形態1に係る車両構造を後方から見た概略背面図である。 図3は、実施形態1に係る車両構造を上方から見た概略上面図である。 図4は、実施形態1に係る車両構造を側方から見た概略側面図である。
本発明の実施形態に係る車両構造の具体例を、図面を参照して説明する。図中の同一符号は同一名称物を示す。なお、以下の説明において、「前」、「後」、「上」、「下」、「左」、「右」とは、車両の正面を「前」とし、これを基準とする方向を意味する。図中の矢印で示す「FR」は車両前方、「RR」は車両後方、「UP」は車両上方、「LWR」は車両下方、「LH」は車両左方、「RH」は車両右方を示す。
[実施形態1]
図1〜図4を参照して、実施形態1に係る車両構造1について説明する。車両構造1は、図1に示すように、車両100の荷室2に設けられた開口部3と、荷室2に設けられるクレーン10とを備える。クレーン10は、アーム20の先端部21に吊り具30を有する。クレーン10は、代表的には、荷物200(図2、図4)の積み降ろし作業に使用される。車両構造1の特徴の一つは、図2、図3に示すように、アーム20が車幅方向に沿った状態において、先端部21が荷室2の車幅方向の中央(図2、図3中、一点鎖線Cで示す)からずれて位置する点にある。また、吊り具30(図2)が先端部21における駆動部40よりも中間部23側に位置する。まず、車両100及びクレーン10の概要を説明する。次いで、車両構造1について詳しく説明する。
図1は、クレーン10の使用時の状態を示しており、クレーン10のアーム20が車両後方に回動して、アーム20の先端部21が開口部3から荷室2外に突出した状態を示す。図2、図3は、アーム20が車幅方向(車両左右方向)に沿って荷室2内に収納された状態を示す。図4は、アーム20が車長方向(車両前後方向)に沿って荷室2外に突出された状態を示す。
<車両>
図1に示す車両100は、その後部に荷室2を有する。荷室2の後部に、開口部3が設けられている。開口部3は、バックドア4により開閉される。バックドア4は、その上端部がルーフパネル120の後端部にヒンジ(図示せず)を介して回動自在に取り付けられている。車両100の車室内には、座席5が設置されており、座席5の後方に荷室2が車室と一体に設けられている。バックドア4には、バックドアガラス4g(図2)が設けられている。説明の便宜上、図2では、座席5を省略して示す。図4では、バックドア4を省略して示す。
車両100は、車室(荷室2を含む)の両側部を構成する左右のサイドパネル110と、車室の天井を構成するルーフパネル120と、車室の床を構成するフロアパネル130とを備える。サイドパネル110は、図2、図3に示すように、車室(荷室2)側に設けられるインナパネル111と、インナパネル111の外側に設けられるアウタパネル112とを有する。インナパネル111の内面には、図3に示すように、内装パネル113が設けられている。また、バックドア4は、図2に示すように、ハイマウントストップランプ7を備える。ハイマウントストップランプ7は、バックドア4の上部中央に設けられている。バックドア4の荷室2側は、ハイマウントストップランプ7の取付箇所が荷室2の内方に膨らんでいる(図3参照)。
<クレーン>
クレーン10は、図2に示すように、アーム20と、吊り具30と、駆動部40と、取付部60とを有する。アーム20は、先端部21と基端部22と、先端部21と基端部22との間に介在する中間部23を有する。吊り具30は先端部21から吊り下げられる。駆動部40は、先端部21に設けられ、吊り具30を昇降させる。取付部60は、基端部22を荷室2内に支持する。取付部60は、荷室2の車幅方向の一方側(本例では右側)に設けられている。
(アーム・取付部)
本例の取付部60は、開口部3から先端部21が荷室2の内外にわたるように、基端部22を荷室2内に回動自在に支持する。そのため、アーム20は車高方向(車両上下方向)の軸回りに回動することが可能である。本例の場合、図3に示すように、アーム20の基端部22に上下方向に貫通する軸孔22hが設けられている。取付部60は、図2に示すように、基端部22を上下方向から挟む]状の部材である。取付部60は、基端部22の上側に配置される上側支持部61と、基端部22の下側に配置される下側支持部62と、軸孔22h(図3)に挿通される軸63とを有する。軸63は、上側支持部61と下側支持部62との間に上下方向に沿って設けられている。アーム20の基端部22は、軸孔22h(図3)に軸63が挿通された状態で、上側支持部61と下側支持部62との間に挟まれることによって、軸63を中心として回動自在に支持される。
取付部60は、荷室2に対して取り付けられる。図2に示すように、取付部60は、荷室2の上方であって、荷室2の車幅方向の一方側(右側)に位置するように設けられている。つまり、アーム20の基端部22が荷室2の車幅方向の一方側(右側)に位置する。本例では、取付部60が荷室2の上側角部に取り付けられている。具体的には、開口部3の上縁を構成するリアヘッダパネル121と、開口部3の側縁を構成する一方側(右側)のサイドパネル110(インナパネル111)との角部に取付部60が取り付けられている。リアヘッダパネル121の車幅方向の一方側(右側)に上側支持部61が固定されている。リアヘッダパネル121は、図4に示すように、ルーフパネル120の後部に設けられる部材である。取付部60の取付箇所には、補強部材(図示せず)を設けてもよい。補強部材により取付箇所の剛性を高めることによって、取付箇所の変形を抑制することができる。
(吊り具)
吊り具30は昇降可能である(図4参照)。吊り具30は、図2に示すように、紐状体31の一端に取り付けられており、紐状体31によって先端部21から吊り下げられている。吊り具30は、荷物200(図2)を引っ掛けられるものであればよく、例えばフックやカラビナが挙げられる。フックとしては、例えばS字フック、J字フックが挙げられる。紐状体31には、テザー、ワイヤ、ロープ、チェーンなどが好適に利用できる。
(駆動部)
駆動部40は、図2に示すように、紐状体31が巻き付けられるドラム41と、ドラム41を回転するモータ42とを含む。ドラム41には、紐状体31の他端が固定されている。モータ42は正転と逆転が可能である。モータ42が正転することによって、紐状体31がドラム41から繰り出される。モータ42が逆転することによって、紐状体31がドラム41に巻き取られる。つまり、モータ42が正転すると、吊り具30が下降し、モータ42が逆転すると、吊り具30が上昇する。クレーン10を使用しない初期状態では、紐状体31がドラム41に巻き取られている。
駆動部40がアーム20の先端部21に設けられているため、先端部21が中間部23よりも太くなっている。本例では、先端部21内に駆動部40が内蔵されている。具体的には、ドラム41とモータ42とがアーム20の長手方向に沿って並んで配置されており、ドラム41がモータ42よりも中間部23側に設けられている。駆動部40の一端側(ドラム41側)に吊り具30が配置されている。先端部21におけるドラム41が位置する部分には、紐状体31が下方に通される取り出し口が設けられている。
(スイッチ)
その他、クレーン10は、スイッチ50を有する。スイッチ50は、駆動部40を操作して吊り具30の昇降を行う。スイッチ50は、図2に示すように、UPスイッチ51とDOWNスイッチ52とを有する。UPスイッチ51は、モータ42を逆転させる。UPスイッチ51がONになると、モータ42が逆転して紐状体31がドラム41に巻き取られることにより、吊り具30が上昇する。DOWNスイッチ52は、モータ42を正転させる。DOWNスイッチ52がONになると、モータ42が正転して紐状体31がドラム41から繰り出されることにより、吊り具30が下降する。本例では、先端部21の車両後方側の面にスイッチ50が設けられている。具体的には、スイッチ50が後述する傾斜面25に設けられている。
<車両構造>
実施形態1の車両構造1は、図2、図3に示すように、取付部60が荷室2の車幅方向の一方側(右側)に設けられている。そして、アーム20が車幅方向に沿った状態において、先端部21が荷室2の車幅方向の中央(一点鎖線C)に重ならず、荷室2の中央から車幅方向の他方側(左側)にずれて位置する。具体的には、先端部21の全域が荷室2の中央から基端部22と反対側にずれている。また、吊り具30が先端部21における駆動部40よりも中間部23側に位置する。車幅方向の中央とは、左右のサイドパネル110の内面同士の間隔を二等分する線のことをいう。先端部21における中間部23側とは、先端部21を長手方向に二等分、好ましくは三等分したときに、中間部23側に位置する一方側(右側)の領域を指す。
アーム20が車幅方向に沿って荷室2内に収納された状態において、図2に示すように車両後方から見たとき、太くなった先端部21が荷室2の中央からずれていることで、先端部21がバックミラー6と重ならないように位置する。そのため、先端部21がバックミラー6の視界を遮ることを回避できる。また、先端部21が荷室2の中央からずれていることで、先端部21がハイマウントストップランプ7と干渉することを回避できる(図3参照)。上記収納状態では、中間部23が荷室2の中央に位置することになるが、中間部23は先端部21に比べて細い。そのため、中間部23は、バックミラー6の視界を遮り難く、また、ハイマウントストップランプ7とも干渉し難い。したがって、アーム20によってバックミラー6の視界範囲が狭くなることを抑制できると共に、アーム20がハイマウントストップランプ7と干渉することを抑制できる。アーム20がハイマウントストップランプ7と干渉し難くなるので、アーム20を開口部3の内周縁近傍に配置し易い。
また、上記収納状態において、図2に示すように、吊り具30が先端部21における駆動部40よりも中間部23側に位置する。つまり、吊り具30が荷室2の中央に近い位置に設けられている。この場合、吊り具30によって荷物200を吊り上げたとき、荷物200の吊り上げ位置が荷室2の中央に近い位置になる。吊り上げた荷物200の位置と荷室2の中央とのずれが小さいので、吊り上げた荷物200の開口部3に対するずれが小さくなる。そのため、荷物200を開口部3から積み込む際、吊り上げた荷物200が開口部3の側縁に干渉し難い。よって、車幅方向に大きい荷物200であっても、吊り上げた荷物200が開口部3内に収まり易く、荷物200を荷室2内に移行し易い。また、荷室2内で荷物200を昇降させるとき、吊り具30が荷室2の車幅方向の端側に位置するよりも中央寄りに位置する方が、荷物200が荷室2の側部を構成するサイドパネル110に干渉し難い。そのため、荷室2内で荷物200をバランスよく吊り下げることができる。これは、荷物200を吊り下げたとき、荷物200がサイドパネル110に当たることを抑制できるので、紐状体31の角度が鉛直方向に近い角度になるからである。したがって、吊り具30が中間部23側に位置することで、荷物200の積み降ろし作業が容易になる。
これに対し、吊り具30が先端部21における駆動部40よりも先端側(中間部23と反対側)に位置する場合は、作業性の低下を招く。この場合、吊り具30が荷室2の中央から離れた位置になるため、荷物200の吊り上げ位置が荷室2の中央から離れた位置になる。つまり、荷物200の吊り上げ位置が荷室2の端側に寄った位置になる。したがって、吊り上げた荷物200の位置と荷室2の中央とのずれが大きく、吊り上げた荷物200の開口部3に対するずれが大きくなる。そのため、荷物200を開口部3から積み込む際、吊り上げた荷物200の一部が開口部3からはみ出して、吊り上げた荷物200が開口部3の側縁に干渉し易い。特に、荷物200が車幅方向に大きい場合、荷物200の一部が開口部3からはみ出し易い。よって、荷物200を荷室2内に移行するとき、荷物200が開口部3内に収まるように、荷物200を開口部3の中央側にずらす作業が必要になるので、面倒である。また、荷室2内で荷物200を昇降させるとき、吊り具30が荷室2の中央から離れた位置に設けられていると、荷物200がサイドパネル110に干渉し易い。そのため、荷物200を吊り下げたとき、荷物200がサイドパネル110に当たることによって、紐状体31が鉛直方向から大きく傾いた状態となる場合がある。この場合、荷物200が安定しないので、荷物200をバランスよく吊り下げることが難しい。
更に、吊り具30が駆動部40よりも中間部23側に位置する場合、先端側(中間部23と反対側)に位置する場合に比べて、荷物200を吊り下げたときに取付部60に入力される荷重を小さくできる。これは、先端部21における吊り具30の吊り下げ位置から基端部22までの距離が短くなるため、基端部22に入力される荷重が小さくなるからである。よって、荷室2における取付部60の取付箇所に補強部材を設ける場合、補強部材を簡素化することができる。
本例のアーム20は、開口部3から先端部21が荷室2の内外にわたるように回動することが可能である。本例では、図2、図3に示すように、アーム20が車幅方向に沿った状態で荷室2内に収納される。この状態におけるアーム20の回動位置を格納位置とする。また、アーム20が格納位置から車両後方に回動することにより、先端部21が開口部3から荷室2外に突出する。この状態におけるアーム20の回動位置を使用位置とする。本例では、図4に示すように、先端部21が車両後方に向かって荷室2外に突出する状態、換言すれば、アーム20が車長方向に沿って荷室2外に突出された状態とすることが可能である。つまり、アーム20は、アーム20を車幅方向に沿って荷室2に収納した格納位置と、アーム20を車長方向に沿って荷室2外に突出させた使用位置との間で略90°回動することが可能である。アーム20は、先端部21が開口部3から荷室2外に突出する位置まで回動できればよく、本例のように、必ずしも車長方向に沿って突出する位置まで回動できる必要はない。つまり、アーム20が格納位置から使用位置まで回動する角度が90°未満であってもよい。また、使用する際に、常にアーム20を車長方向に沿って突出させなくてもよい。
上記収納状態において、先端部21が荷室2の中央よりも他方側、即ち基端部22と反対側に位置することから、アーム20はある程度の長さを有している。そのため、アーム20を使用位置まで回動させたとき、先端部21を開口部3から荷室2外に十分に突出させることができる。これに対し、先端部21が荷室2の中央に位置しないように、先端部21が荷室2の中央よりも一方側、即ち基端部22と同じ側にずらした場合は、アーム20の長さが短くなる。そのため、アーム20を使用位置まで回動させたとき、開口部3から突出する先端部21までの長さが短くなる。よって、この場合は、使い勝手が悪くなる。
本例では、図3に示すように、車幅方向に沿った状態のアーム20を荷室2の上方から見て、先端部21が車両後方側に傾斜面25を有する。傾斜面25は、中間部23から離れるに従って車両前方に近づくように傾斜する。換言すれば、傾斜面25は、車幅方向の他方側(左側)に向かうに従って車両前方に近づくように傾斜する。そして、図2、図3に示すように、スイッチ50が傾斜面25に設けられている。
本例の場合、図2に示すように、スイッチ50が傾斜面25の車両上方側に寄って配置されている。車両上方側に寄って配置されるとは、スイッチ50の車高方向における中心位置が、先端部21の車高方向における中心よりも上方に位置することを意味する。更に、スイッチ50において、UPスイッチ51が上、DOWNスイッチ52が下となるように配置されている。
<使用方法>
図4を参照して、クレーン10を使用して荷物200を積み降ろす方法を説明する。ここでは、荷室2に荷物200を積み込む場合を説明する。荷物200は、折り畳まれた車椅子である。積み降ろし作業は、作業者が車両後方から行う。
バックドア4(図1)を開けた状態で、荷室2内に収納されたアーム20を車両後方に回動させて、アーム20の先端部21を開口部3から荷室2外に突出させた状態とする。本例では、アーム20を格納位置から使用位置まで回動させて、アーム20を車長方向に沿って開口部3から荷室2外に突出させる。
スイッチ50(図2)を操作して、吊り具30を先端部21から荷物200の位置まで下降させる。具体的には、DOWNスイッチ52(図2)をONにして、駆動部40のモータ42を正転させて紐状体31をドラム41から繰り出す。吊り具30を荷物200に取り付けた後、スイッチ50(図2)を操作して吊り具30を上昇させ、荷物200を開口部3の位置(フロアパネル130の高さ)まで吊り上げる。具体的には、UPスイッチ51(図2)をONにして、駆動部40のモータ42を逆転させて紐状体31をドラム41に巻き取る。
荷物200を持ち上げた状態でアーム20を車両前方に回動させて、荷物200を開口部3から荷室2内に入れる。つまり、アーム20を使用位置から格納位置に戻す。アーム20を荷室2内に収納した後、スイッチ50(DOWNスイッチ52)により吊り具30を下降させ、荷物200を荷室2に降ろす。吊り具30を荷物200から取り外した後、スイッチ50(UPスイッチ51)により吊り具30を先端部21まで上昇させる。
荷室2から荷物200を降ろす場合は、上述した荷物200を積み込む場合と反対の操作を行えばよい。
〔作用効果〕
実施形態1の車両構造1は、クレーン10におけるアーム20が車幅方向に沿った状態において、先端部21が荷室2の車幅方向の中央から基端部22と反対側にずれて位置する。そのため、上述したように、アーム20が車幅方向に沿った状態で荷室2内に収納されたとき、アーム20の先端部が、バックミラー6の視界を遮ったり、ハイマウントストップランプ7と干渉したりすることを回避できる。よって、車両構造1は、アーム20によってバックミラー6の視界範囲が狭くなることを抑制できると共に、アーム20がハイマウントストップランプ7と干渉することを抑制できる。したがって、車両構造1は、クレーン10を荷室2内に収納したときにアーム20が邪魔になり難い。
また、吊り具30が先端部21における駆動部40よりも中間部23側に位置することで、吊り具30が荷室2の中央に近い位置に設けられている。上述したように、吊り具30によって荷物200を吊り上げたとき、吊り上げた荷物200の位置と荷室2の中央とのずれが小さく、吊り上げた荷物200の開口部3に対するずれが小さくなる。そのため、荷物200を開口部3から積み込む際、車幅方向に大きい荷物200であっても、吊り上げた荷物200が開口部3内に収まり易く、荷物200を荷室2内に移行し易い。また、吊り具30が荷室2の中央寄りに位置することから、荷室2内で荷物200を昇降させるとき、荷物200が荷室2の側部に干渉し難い。そのため、荷室2内で荷物200をバランスよく吊り下げることができる。したがって、車両構造1は、荷物200の積み降ろし作業が容易になる。
更に、吊り具30が駆動部40よりも中間部23側に位置する場合、荷物200を吊り下げたときに基端部22に入力される荷重を小さくできる。よって、取付部60の取付箇所に補強部材を設ける場合、補強部材を簡素化することができる。
本発明は、これらの例示に限定されず、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。例えば、実施形態1では、取付部60(基端部22)が荷室2の右側に位置するように設けたが、取付部60(基端部22)は荷室2の左側に位置するように設けてもよい。また、実施形態1では、取付部60が荷室2の上側角部に取り付けられる形態を例示したが、これに限定されるものではない。例えば、クレーン10が、荷室2のフロアパネル130上に車高方向に延びる支柱を有し、支柱の上部に取付部60が取り付けられる構成としてもよい。実施形態1では、基端部22が取付部60に対して回動自在に支持される形態を例示したが、基端部22は取付部60に回動しないように固定されていてもよく、アーム20が固定されていてもよい。
100 車両
1 車両構造
2 荷室
3 開口部
4 バックドア
4g バックドアガラス
5 座席
6 バックミラー
7 ハイマウントストップランプ
10 クレーン
20 アーム
21 先端部
22 基端部
22h 軸孔
23 中間部
25 傾斜面
30 吊り具
31 紐状体
40 駆動部
41 ドラム
42 モータ
50 スイッチ
51 UPスイッチ
52 DOWNスイッチ
60 取付部
61 上側支持部
62 下側支持部
63 軸
110 サイドパネル
111 インナパネル
112 アウタパネル
113 内装パネル
120 ルーフパネル
121 リアヘッダパネル
130 フロアパネル
200 荷物

Claims (1)

  1. 車両の荷室に設けられた開口部と、
    前記荷室に設けられるクレーンと、を備える車両構造であって、
    前記クレーンは、
    先端部と基端部と、前記先端部と前記基端部との間に介在する中間部とを有するアームと、
    前記先端部から吊り下げられる吊り具と、
    前記先端部に設けられ、前記吊り具を昇降させる駆動部と、
    前記荷室の車幅方向の一方側に設けられ、前記基端部を前記荷室内に支持する取付部と、を有し、
    前記アームが車幅方向に沿った状態において、
    前記先端部が前記荷室の車幅方向の中央から車幅方向の他方側にずれて位置し、
    前記吊り具が前記先端部における前記駆動部よりも前記中間部側に位置する車両構造。
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