以下、実施形態について、図面を参照しつつ詳細に説明する。説明において、同一要素又は同一機能を有する要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
〔地図情報システム〕
図1に示す地図情報管理システム1は、所在地と地物の情報とを土地の区画ごとに示す地図情報を記憶し、調査員による地物の調査結果に基づいて地図情報の更新を継続的に実行するシステムである。ここでの所在地は、区画内の一点の座標(例えば緯度・経度)で表されていてもよいし、区画が占める座標範囲(例えば緯度範囲・経度範囲)で表されていてもよい。地物の情報は、地物の識別情報、名称、種別、形状、位置、大きさ等を含む。例えば地図情報管理システム1は、地図情報管理装置2と、複数の端末300とを備える。
複数の端末300は、調査員が調査結果の入力に用いる携帯用の端末である。端末300の具体例としては、ラップトップ型コンピュータ、タブレット型コンピュータ、又はスマートフォン等が挙げられる。
地図情報管理装置2は地図情報を記憶し、複数の端末300から取得した地物の調査結果に基づいて地図情報を更新する。地図情報管理装置2は、例えば少なくとも一台のサーバ用コンピュータにより構成される。一例として、地図情報管理装置2は、更新情報管理サーバ100と地図情報管理サーバ200とを有する。地図情報管理サーバ200は地図情報を記憶する。
更新情報管理サーバ100は、地図情報管理サーバ200と複数の端末300との間に介在し、地物の調査結果を複数の端末300から取得する。更新情報管理サーバ100は、ネットワーク回線(例えばワイドエリアネットワーク911)を介して複数の端末300との間で情報を送受信し、また、更新情報管理サーバ100は、ネットワーク回線(例えばローカルエリアネットワーク912)を介して地図情報管理サーバ200との間で情報を送受信する。
更新情報管理サーバ100は、対象区画(例えば調査対象区画)に対して調査員が行う地物調査において、調査員が端末300に入力した地物の調査結果と、地物調査の実行期間における端末300の移動経路の情報とを取得することと、調査対象区画の地図情報における所在地と、地物調査の実行期間における端末300の移動経路とに基づいて、調査員の動態の妥当性を評価することとを実行するように構成されている。
図2は、更新情報管理サーバ100と機能的に等価な構成を例示するブロック図である。図2に示すように、更新情報管理サーバ100は、機能上の構成(以下、「機能ブロック」という。)として、更新情報記憶部111と、調査結果登録部112と、動態評価部114とを有する。
更新情報記憶部111は、土地の区画ごとに地物の更新データを記憶する。例えば図3に示すように、各区画の地物の更新データは、「所在地」と、「調査日時」と、「チェック種別」と、「地物の情報」と、「経路データID」とを含む。
「所在地」は、地図情報における区画の所在地である。上述したように、所在地は、区画内の一点の座標(例えば緯度・経度)で表されていてもよいし、区画が占める座標範囲(例えば緯度範囲・経度範囲)で表されていてもよい。「調査日時」は、端末300に地物の調査結果が入力された日時である。「チェック種別」は、地物の調査結果を複数の種類にカテゴライズする情報である。複数の種類の具体例としては、「調査員による目視確認」、「調査員による聞き込み確認」、及び「確認不能」等が挙げられる。
「地物の情報」は、地物の調査結果に基づく地物の情報である。更新データは、調査前の地物の情報(すなわち前回の調査結果に基づく地物の情報)と、調査後の地物の情報とを含んでいてもよい。「経路データID」は、地物調査(上記調査後の地物の情報を得るための地物調査)の実行期間における端末300の移動経路を示す経路データの識別情報である。例えば図4に示すように、経路データは、日時ごとに端末300の位置を示す時系列データである。経路データIDによって、地物調査の結果と、当該地物調査における端末300の経路データとを対応付けることが可能となっている。
図2に戻り、調査結果登録部112(調査結果取得部)は、地物調査の結果と、地物調査の実行期間における端末300の移動経路とを端末300から受信して更新情報記憶部111に記録する。例えば調査結果登録部112は、調査対象区画ごとに、上記更新データの調査後の地物の情報を調査前の地物の情報に移し、地物の調査結果に基づいて調査後の地物の情報を更新する。更に調査結果登録部112は、地物調査の実行期間における端末300の移動経路の経路データに上述した経路データIDを付し、当該経路データIDを各調査対象区画の更新データの経路データIDとする。
動態評価部114は、調査対象区画の地図情報における所在地と、地物調査における端末300の移動経路とに基づいて、調査員の動態の妥当性を評価する。例えば動態評価部114は、調査対象区画ごとに、上記更新データの「所在地」と、上記更新データの「経路データID」により示される経路データとに基づいて、調査員の動態の妥当性を評価する。例えば動態評価部114は、調査員の動態の妥当性を数値の大きさで表す評価ポイントを算出し、算出結果を調査対応区画に対応付けて更新情報記憶部111に記録する(図3参照)。
一例として、動態評価部114は、調査対象区画の地図情報における所在地(以下、「対象所在地」という。)を、地物調査の実行期間における端末300の移動経路(以下、「対象調査経路」という。)が通過している場合には、対象所在地を対象調査経路が通過していない場合よりも評価ポイントを高くする。動態評価部114は、対象調査経路から対象所在地までの最短距離が小さくなるのに応じて評価ポイントを高くしてもよい。
動態評価部114は、地物調査において調査対象区画の地物の調査結果が端末300に入力された日時(以下、「調査日時」という。)と、当該地物調査において当該調査対象区画を端末300が経由した日時(以下、「経由日時」という。)とに更に基づいて調査員の動態の妥当性を評価してもよい。ここでの経由とは、必ずしも調査対象区画内に入ることに限られず、調査対象区画に隣接する通路を通ることや調査対象区画の近くを通ることも含む。端末300が調査対象区画内に入らない場合の経由日時は、端末300が調査対象区画に最接近した日時を意味する。一例として、動態評価部114は、調査日時と経由日時との差が小さくなるのに応じて評価ポイントを高くする。
例えば動態評価部114は、対象調査経路から対象所在地までの距離に基づいて第1評価ポイントを算出し、調査日時と経由日時との差に基づいて第2評価ポイントを算出し、第1評価ポイントと第2評価ポイントとの平均値を評価ポイントとして算出してもよい。上記平均値の算出に際して、動態評価部114は、第1評価ポイントと第2評価ポイントとに重み付けをしてもよい。
更新情報管理サーバ100は、評価ポイントが所定の閾値未満である調査対象区画(以下、「低ポイント区画」という。)の再調査を端末300に要求することを更に実行するように構成されていてもよい。例えば更新情報管理サーバ100は、再調査要求部121を更に有する。
再調査要求部121は、低ポイント区画の地物の調査に用いられた端末300(以下、「担当端末」という。)に、低ポイント区画の地物の再調査を要求するメッセージを送信する。当該メッセージにおいて、再調査要求部121は、低ポイント区画のみを対象とした再調査を要求してもよいし、担当端末が調査対象とする全区画の再調査を要求してもよい。
更新情報管理サーバ100は、複数の調査対象区画のそれぞれに対し最新の調査結果が入力された日時(最新の調査日時)に基づいて、当該複数の調査対象区画の調査の推奨ルートを導出するように構成されていてもよい。例えば更新情報管理サーバ100は、調査対象情報送信部131と、ルート導出部132とを有する。
調査対象情報送信部131は、端末300が調査対象とするエリア(以下、「端末300の調査エリア」という。)に含まれる複数の区画の既登録情報を地図情報管理サーバ200から取得し、当該端末300に送信する。既登録情報は、地図情報管理サーバ200が記憶する地図情報が含む区画の所在地及び区画内の地物の情報である。
なお、いずれかの区画が、隣り合う複数の調査エリアに跨る場合もある。このような区画がいずれの調査エリアに含まれるのかを明確にするために、調査対象情報送信部131は、区画ごとに予め設定された基準点が調査エリアに含まれるか否かに基づいて、調査エリア内のいずれの区画が調査対象区画であるかを特定し、端末300に通知してもよい。基準点の具体例としては、地図情報を用いたルート探索においてその区画に存在する地物の出入口にアクセスするのに適した「到着地点」が挙げられる。基準点の情報は、例えば地物の情報に含まれている。例えば調査対象情報送信部131は、基準点が調査エリア内に位置する区画を当該調査エリアに含まれる調査対象区画とし、基準点が調査エリア外に位置する区画はたとえその一部が調査エリア内に入っていても調査対象区画とはしないようにする。
ルート導出部132は、端末300の調査エリアに含まれる複数の調査対象区画の推奨ルートを導出して端末300に送信する。例えばルート導出部132は、端末300の調査エリアに含まれる複数の調査対象区画のそれぞれについて最新の調査日時を地図情報管理サーバ200から取得し、当該複数の調査対象区画を最新の調査日時順に経由するルートを推奨ルートとして導出する。
更新情報管理サーバ100は、新規の地物用に識別情報を生成することを更に実行するように構成されていてもよい。例えば更新情報管理サーバ100は、新規ID生成部141を更に有する。新規ID生成部141は、端末300からの要求に従って新規の地物用の識別情報を生成し、生成した識別情報を端末300に送信する。例えば新規ID生成部141は、生成済みの最新の識別情報を記憶しておき、当該最新の識別情報に所定値を加算することで新たな識別情報を生成する。
更新情報管理サーバ100は、地物の情報の入力インタフェースを定義するパラメータを設定することと、設定したパラメータを端末300に送信することを更に実行するように構成されていてもよい。例えば更新情報管理サーバ100は、パラメータ設定部151と、パラメータ記憶部152と、パラメータ更新部153とを更に有する。
パラメータ設定部151は、操作入力に基づいて上記パラメータを設定する。パラメータの具体例としては、入力用のコントロールの種類及び入力規則等が挙げられる。パラメータは、入力用のコントロールへの入力をガイドするために入力インタフェースに表示されるガイド用メッセージを更に含んでいてもよい。例えばパラメータ設定部151は、更新情報管理サーバ100の操作者用の端末からネットワーク通信によって上記操作入力を取得し、取得した操作入力に基づいて上記パラメータを設定する。
パラメータ記憶部152は、パラメータ設定部151が設定したパラメータを記憶する。パラメータ更新部153は、パラメータ記憶部152が記憶するパラメータを複数の端末300に送信する。これにより、各端末300においては、調査用のプログラムを修正することなく入力インタフェースを更新することが可能となる。
地図情報管理サーバ200は上述した地図情報を記憶し、端末300により入力された地物の調査結果に基づいて地図情報を更新することと、地物の調査結果を入力した調査員の動態の妥当性に基づいて、当該地物の調査結果に基づく地図情報の更新可否を判定することとを実行するように構成されている。
図5は、地図情報管理サーバ200と機能的に等価な構成を例示するブロック図である。図5に示すように、地図情報管理サーバ200は、機能ブロックとして、地図情報記憶部211と、更新可否判定部212と、更新状況認識部213と、更新部214とを有する。
地図情報記憶部211は、上述した地図情報を記憶する。図6に示すように、地図情報は、区画の所在地と、区画内の地物の情報と、当該地物の情報の調査日時とを土地の区画ごとに含んでいる。
図5に戻り、更新可否判定部212は、地物の調査結果を入力した調査員の動態の妥当性に基づいて、当該地物の調査結果に基づく地図情報の更新可否を判定する。例えば更新可否判定部212は、更新情報管理サーバ100の更新情報記憶部111が調査対象区画に対応付けて記憶する上記評価ポイントに基づいて、当該調査対象区画の更新データに基づく地図情報の更新可否を判定する。
一例として、更新可否判定部212は、調査対象区画に対応付けられた評価ポイントが上記閾値以上である場合には、当該調査対象区画の更新データに基づく地図情報の更新を可とする。一方、更新可否判定部212は、調査対象区画に対応付けられた評価ポイントが上記閾値未満である場合には、当該調査対象区画の更新データに基づく地図情報の更新を不可とする。
更新状況認識部213は、調査対象区画の更新データに基づく地図情報の更新が可であると更新可否判定部212により判定された場合に、当該調査対象区画における地物の情報の更新状況を確認する。例えば更新状況認識部213は、調査後の地物の情報が調査前の地物の情報から変わっているか否かを確認する。更新部214は、調査対象区画における調査後の地物の情報が調査前の地物の情報から変わっていると判定された場合に、地図情報における当該調査対象区画の地物の情報として、調査後の地物の情報を地図情報記憶部211に上書きする。
地図情報管理サーバ200は、地物調査において地物の調査結果が端末300に入力された日時を、当該地物の情報に対応付けて地図情報に追加することと、指定された地物の最新の調査結果が入力された日時を地図情報に基づいて表示することとを更に実行するように構成されていてもよい。例えば地図情報管理サーバ200は、調査日時記録部221と、調査日時表示部222とを有する。
調査日時記録部221は、調査対象区画の更新データに基づく地図情報の更新が可であると更新可否判定部212により判定された場合に、当該調査対象区画の更新データの上記調査日時を地物の情報の調査日時として地図情報記憶部211に上書きする。調査日時表示部222は、地図情報の利用者等により指定された地物の最新の調査結果が入力された日時を地図情報に基づいて表示する。例えば調査日時表示部222は、操作者用の端末により指定された地物の調査日時を地図情報記憶部211の地図情報から取得し、当該日時を操作者用の端末に表示させる。
端末300は、地物調査において、調査員が自端末に入力した地物の調査結果を取得することと、地物調査の実行期間における自端末の移動経路の情報を取得することと、地物の調査結果と、移動経路の情報とを更新情報管理サーバ100に送信することと、を実行するように構成されている。
図7は、端末300と機能的に等価な構成を例示するブロック図である。図7に示すように、端末300は、機能ブロックとして、調査対象情報受信部311と、調査対象情報記憶部312と、ルート情報取得部313と、UI画面表示部314とを有する。
調査対象情報受信部311は、自端末の上記調査エリアを指定し、当該調査エリアに含まれる複数の区画の上記既登録情報を更新情報管理サーバ100の調査対象情報送信部131から受信する。調査対象情報記憶部312は、調査対象情報受信部311が取得した既登録情報を調査対象区画ごとに記憶する。ルート情報取得部313は、自端末の調査エリアに含まれる複数の調査対象区画の上記推奨ルートを更新情報管理サーバ100のルート導出部132から取得する。
UI画面表示部314は、調査対象情報記憶部312が記憶する既登録情報と、ルート情報取得部313が取得した推奨ルートとに基づいて地物調査用のインタフェース画面(以下、「調査用メイン画面」という。)を表示する。例えばUI画面表示部314は、調査用メイン画面の表示用データを端末300の表示デバイス395(後述)に出力する。
図8は、調査用メイン画面を例示する模式図である。図8に示すように、調査用メイン画面400は、調査エリアウィンドウ410と、ツールバー420とを有する。調査エリアウィンドウ410は、調査エリアを表示するウィンドウである。例えば調査エリアウィンドウ410は、調査エリア内の複数の区画411と、各区画411内の地物412とを含む平面図を表示する。調査エリアウィンドウ410は、調査エリア内の複数の区画411のうちいずれが調査対象区画であるかを示すマーカ414を含んでいてもよい。
図8においては、上述したように基準点413が調査エリア内に位置する区画411が調査対象区画とされ、調査対象区画とされた区画411にマーカ414が付されている。調査エリア内に基準点413が位置しない区画411Aは、調査対象区画とされていないので、区画411Aにはマーカ414が付されていない。UI画面表示部314は、図8に例示する調査エリアの画像データを、調査対象情報記憶部312が記憶する情報に基づいて生成する。
ツールバー420は、地物の調査結果を入力するための複数のツールを含んでいる。例えば複数のツールは、エリア入力ボックス421と、調査開始ボタン422と、情報編集ボタン423と、形状編集ボタン424と、複数のチェックボタン425,426,427とを含む。
エリア入力ボックス421は、調査エリアを指定するための識別情報を入力するボックスである。調査開始ボタン422は、エリア入力ボックス421に入力された識別情報により調査エリアを指定して地物調査を開始するためのボタンである。調査対象情報受信部311は、調査開始ボタン422を押す操作(例えばタップ又はクリック)がなされるのに応じて、上述した調査対象エリアの指定と既登録情報の受信とを行う。
情報編集ボタン423は、調査エリアウィンドウ410において選択された地物の情報の編集を開始するためのボタンである。形状編集ボタン424は、調査エリアウィンドウ410において選択された地物の形状の編集を開始するためのボタンである。
チェックボタン425,426,427のそれぞれは、調査エリアウィンドウ410において選択された地物の調査が完了したことを入力するためのボタンである。チェックボタン425,426,427は、上述したチェック種別の複数の種類にそれぞれ割り当てられている。例えばチェックボタン425は「調査員による目視確認」に割り当てられ、チェックボタン426は「調査員による聞き込み確認」に割り当てられ、チェックボタン427は「確認不能」に割り当てられている。
図7に戻り、端末300は、更に調査結果記憶部321と、地物情報取得部322と、チェック種別取得部324と、経路記憶部325と、現在位置情報取得部326と、調査結果送信部327とを有する。
調査結果記憶部321は、調査用メイン画面400の操作により入力された地物の調査結果を調査対象区画ごとに記憶する。例えば図9に示すように、各調査対象区画の地物の調査結果は、上記「チェック種別」と、上記「所在地」と、上記「調査日時」と、上記「地物の情報」と、「調査メモ」とを含む。「調査メモ」は、調査における留意事項等、端末300に残して活用すべく調査員が任意で入力する情報である。
図7に戻り、地物情報取得部322は、上述した情報編集ボタン423を押す操作に応じて地物の情報を編集するための画面(以下、「情報編集画面」という。)を表示し、情報編集画面への入力に従って地物の情報を取得する。また、地物情報取得部322は、上述した形状編集ボタン424を押す操作に応じて地物の形状を編集するための画面(以下、「形状編集画面」という。)を表示し、形状編集画面への入力に従って地物の形状の情報を取得する。例えば地物情報取得部322は、情報編集画面又は形状編集画面の表示用データを端末300の表示デバイス395(後述)に出力する。
図10は、情報編集画面を例示する模式図である。図10に示すように、情報編集画面500は、入力ボックス511,512,513と、ID取得ボタン514と、入力ボックス515と、入力ガイド表示部521,522,523と、登録ボタン531と、項目追加ボタン532とを有する。
入力ボックス511,512,513は、地物の情報を項目ごとに入力するためのボックスである。例えば入力ボックス511は、地物の名称を入力するためのボックスである。入力ボックス512は、地物の識別情報を入力するためのボックスである。入力ボックス513は、地物の種別を入力するためのボックスである。地物情報取得部322は、情報編集画面500を最初に表示する際に、調査対象情報記憶部312が記憶する既登録情報をこれらの入力ボックス511,512,513に表示させ、その後の操作入力に従って入力ボックス511,512,513の表示を変更する。
ID取得ボタン514は、入力ボックス512に入力するための新規の識別情報の生成を要求するためのボタンである。地物情報取得部322は、ID取得ボタン514を押す操作に応じて、新規の識別情報の生成を更新情報管理サーバ100の新規ID生成部141に要求し、これに応じ新規ID生成部141が生成した識別情報を入力ボックス512に表示する。
入力ボックス515は、上述した調査メモを入力するためのボックスである。入力ガイド表示部521,522,523は、入力ボックス511,512,513への入力をガイドするためのガイド用メッセージを表示するテキスト表示部である。
登録ボタン531は、入力ボックス511,512,513,515への入力内容の登録を指示するためのボタンである。地物情報取得部322は、登録ボタン531を押す操作に応じて入力ボックス511,512,513,515への入力内容を調査結果記憶部321に記録する。項目追加ボタン532は、入力項目を追加するためのボタンである。このボタンは、後述の個別パラメータの設定に用いられる。
図11は、形状編集画面を例示する模式図である。図11に示すように、形状編集画面600は、編集ウィンドウ610と、登録ボタン621とを有する。編集ウィンドウ610は、地物画像611を表示するウィンドウである。地物画像611は、編集対象の地物の平面形状を拡大して示す画像である。
例えば地物情報取得部322は、編集ウィンドウ610に対するタッチ操作に応じて地物画像611の編集対象箇所を特定し、タッチ位置の移動に応じて上記編集対象箇所を移動させて地物画像611の形状を変更する。地物情報取得部322は、編集対象箇所の選択時と、編集対象箇所の移動時とで、地物画像611の表示位置(例えば地物画像611の頂点612の表示位置)を変更してもよい。
図11の(a)は、編集ウィンドウ610に対するタッチ操作によって地物画像611の頂点612が編集対象箇所として選択された状態を示している。図11の(b)は、頂点612の移動時に頂点612の表示位置が変更された状態を示している。図11の(b)に示されるように、頂点612の表示位置が変更されることによって、頂点612が操作者の指の下から出て表示される。これにより、頂点612の正確な位置を目視確認しながら頂点612を移動させることが可能となる。
登録ボタン621は、編集ウィンドウ610における形状の編集結果の登録を指示するためのボタンである。地物情報取得部322は、登録ボタン621を押す操作に応じて、地物画像611に対応する形状を地物の形状として調査結果記憶部321に記録する。
図7に戻り、チェック種別取得部324は、地物の調査結果のチェック種別を取得して調査結果記憶部321に記録する。例えばチェック種別取得部324は、上記チェックボタン425,426,427のいずれか押されたかに基づいてチェック種別を取得する。また、チェック種別取得部324は、チェック種別の取得日時を上記調査日時として調査結果記憶部321に記録する。
経路記憶部325は、地物調査の実行期間における端末300の移動経路を示す経路データ(図4参照)を記憶する。地物調査の実行期間は、例えば上記調査開始ボタン422を押す操作の後、全ての調査対象区画の地物の調査が完了するまでの期間である。
現在位置情報取得部326は、後述のセンサ397等から端末300の現在位置の情報を取得し、現在の日時と現在位置とを対応付けて経路記憶部325に記録することを、上記地物調査の実行期間において所定の周期で繰り返す。これにより、経路記憶部325に上記経路データが記録される。
調査結果送信部327は、調査結果記憶部321が記憶する地物の調査結果のうち、地図情報の更新に必要な項目と、経路データ(移動経路の情報)とを更新情報管理サーバ100の調査結果登録部112に送信する。
端末300は、更新情報管理サーバ100により設定された上記パラメータ(以下、「共通パラメータ」という。)に基づいて地物の情報の入力インタフェース(例えば情報編集画面500)を表示するように構成されていてもよい。また、端末300は、上記共通パラメータと、端末300内で設定されたパラメータ(以下、「個別パラメータ」という。)とに基づいて地物の情報の入力インタフェースを表示するように構成されていてもよい。例えば端末300は、パラメータ受信部334と、共通パラメータ記憶部331と、パラメータ設定部333と、個別パラメータ記憶部332とを更に有する。
パラメータ受信部334は、共通パラメータを更新情報管理サーバ100のパラメータ更新部153から受信する。共通パラメータ記憶部331は、パラメータ受信部334が受信した共通パラメータを記憶する。
パラメータ設定部333は、端末300への操作入力(例えば後述の入力デバイス396への操作入力)に基づいて上記個別パラメータを設定する。例えばパラメータ設定部333は、情報編集画面500において項目追加ボタン532を押す操作に応じて、新たな項目用のパラメータの設定画面を表示し、当該設定画面への入力に基づいて当該新たな項目用のパラメータを設定する。パラメータの具体例としては、入力用のコントロールの種類及び入力規則等が挙げられる。パラメータは、入力用のコントロールへの入力をガイドするために入力インタフェースに表示されるガイド用メッセージを更に含んでいてもよい。
個別パラメータ記憶部332は、パラメータ設定部333により設定された個別パラメータを記憶する。地物情報取得部322は、共通パラメータ記憶部331が記憶する共通パラメータと、個別パラメータ記憶部332が記憶する個別パラメータとに基づいて、地物の情報の入力インタフェース(例えば情報編集画面500)を表示する。
端末300は、調査結果記憶部321が記憶する地物の調査結果のうち、地図情報の更新に不要な項目(以下、「付帯情報」という。)を端末300内に保存するように構成されていてもよい。例えば端末300は、付帯情報記憶部341と、付帯情報登録部342とを更に有する。付帯情報記憶部341は、付帯情報を記憶する。付帯情報登録部342は、調査結果記憶部321が記憶する地物の調査結果から付帯情報を抽出して付帯情報記憶部341に記録する。
端末300は、付帯情報を保存した後の地物調査において、付帯情報に更に基づいて調査用メイン画面400、情報編集画面500又は形状編集画面600等を表示するように構成されていてもよい。例えばUI画面表示部314は、調査対象情報記憶部312が記憶する既登録情報と、ルート情報取得部313が取得した推奨ルートと、付帯情報記憶部341が記憶する付帯情報とに基づいて調査用メイン画面400を表示する。
図12は、更新情報管理サーバ100、地図情報管理サーバ200及び端末300のハードウェア構成を例示するブロック図である。例えば更新情報管理サーバ100は、回路190を有する。回路190は、一つ又は複数のプロセッサ191と、メモリ192と、ストレージ193と、通信ポート194とを有する。ストレージ193は、例えばハードディスク等、コンピュータによって読み取り可能な記録媒体を有する。
ストレージ193は、調査対象区画に対して調査員が行う地物調査において、調査員が端末300に入力した地物の調査結果と、地物調査の実行期間における端末300の移動経路の情報とを取得することと、調査対象区画の地図情報における所在地と、地物調査の実行期間における端末300の移動経路とに基づいて、調査員の動態の妥当性を評価することとを更新情報管理サーバ100に実行させるためのプログラムを記憶している。例えばストレージ193は、上述した更新情報管理サーバ100の各機能ブロックを構成するためのプログラムを記憶している。
メモリ192は、ストレージ193からロードしたプログラム及びプロセッサ191による演算結果を一時的に記憶する。プロセッサ191は、メモリ192と協働して上記プログラムを実行することで、上述した各機能ブロックを構成する。通信ポート194は、プロセッサ191からの指令に従い、ローカルエリアネットワーク912を介して地図情報管理サーバ200との間でデータ通信を行う。また、通信ポート194は、プロセッサ191からの指令に従い、ワイドエリアネットワーク911を介して端末300との間でデータ通信を行う。
例えば地図情報管理サーバ200は、回路290を有する。回路290は、一つ又は複数のプロセッサ291と、メモリ292と、ストレージ293と、通信ポート294とを有する。ストレージ293は、例えばハードディスク等、コンピュータによって読み取り可能な記録媒体を有する。
ストレージ293は、端末300により入力された地物の調査結果に基づいて地図情報を更新することと、地物の調査結果を入力した調査員の動態の妥当性に基づいて、当該地物の調査結果に基づく地図情報の更新可否を判定することとを地図情報管理サーバ200に実行させるためのプログラムを記憶している。例えばストレージ293は、上述した地図情報管理サーバ200の各機能ブロックを構成するためのプログラムを記憶している。
メモリ292は、ストレージ293からロードしたプログラム及びプロセッサ291による演算結果を一時的に記憶する。プロセッサ291は、メモリ292と協働して上記プログラムを実行することで、上述した各機能ブロックを構成する。通信ポート294は、プロセッサ291からの指令に従い、ローカルエリアネットワーク912を介して更新情報管理サーバ100との間でデータ通信を行う。
例えば端末300は、回路390を有する。回路390は、一つ又は複数のプロセッサ391と、メモリ392と、ストレージ393と、通信ポート394と、表示デバイス395と、入力デバイス396と、センサ397とを有する。ストレージ293は、例えばハードディスク等、コンピュータによって読み取り可能な記録媒体を有する。
ストレージ393は、地物調査において、調査員が自端末に入力した地物の調査結果を取得することと、地物調査の実行期間における自端末の移動経路の情報を取得することと、地物の調査結果と、移動経路の情報とを更新情報管理サーバ100に送信することと、を端末300に実行させるためのプログラムを記憶している。例えばストレージ393は、上述した端末300の各機能ブロックを構成するためのプログラムを記憶している。
メモリ392は、ストレージ393からロードしたプログラム及びプロセッサ391による演算結果を一時的に記憶する。プロセッサ391は、メモリ392と協働して上記プログラムを実行することで、上述した各機能ブロックを構成する。通信ポート394は、プロセッサ391からの指令に従い、ワイドエリアネットワーク911を介して更新情報管理サーバ100との間でデータ通信を行う。表示デバイス395及び入力デバイス396は、端末300のユーザインタフェースとして機能する。表示デバイス395は、例えば液晶モニタ等を含み、調査員に対する情報表示に用いられる。入力デバイス396は、例えばキーボード等であり、調査員による入力情報を取得する。表示デバイス395及び入力デバイス396は、例えばタッチパネルとして一体化されていてもよい。センサ397は、端末300の現在地を特定する。センサ397は、例えばGPS(Global Positioning System)用の衛星信号を受信するGPSセンサである。センサ397は、無線LAN(Local Area Network)アクセスポイントとの無線通信により端末300の現在地を特定してもよい。センサ397は、地磁気、速度、加速度等に基づいて端末300の現在地を特定してもよい。例えば、センサ397は、加速度センサ、電子コンパス、ジャイロスコープ等の各種センサを含んでいてもよい。
〔地図情報管理手順〕
続いて、地図情報管理方法の一例として、地図情報管理システム1が実行する地図情報管理手順を説明する。この手順は、更新情報管理サーバ100が端末300から地物の調査結果を取得して更新情報記憶部111に記録する手順(以下、「調査結果記録手順」という。)と、更新情報管理サーバ100が調査対象区画の既登録情報を端末300に送信する手順(以下、「調査対象の情報送信手順」という。)と、更新情報管理サーバ100が共通パラメータを更新する手順(以下、「パラメータ更新手順」という。)と、地図情報管理サーバ200が地図情報を更新する手順(以下、「地図情報の更新手順」という。)と、端末300が調査用メイン画面を表示する手順(以下、「メイン画面表示手順」という。)と、端末300が地物の調査結果を取得する手順(以下、「調査結果取得手順」という。)とを含む。以下、各手順を詳細に例示する。
(調査結果記録手順)
図13に示すように、更新情報管理サーバ100は、まずステップS01,S02,S03,S04を実行する。ステップS01では、調査結果登録部112が、地物調査の結果と、地物調査の実行期間における端末300の移動経路との端末300からの受信を待機する。ステップS02では、調査結果登録部112が、端末300から受信した地物調査の結果に基づいて調査対象区画ごとに上記更新データを更新情報記憶部111に記録する。
ステップS03では、動態評価部114が、調査対象区画の地図情報における所在地と、地物調査における端末300の移動経路とに基づいて、調査員の動態の妥当性を評価し、評価結果を更新情報記憶部111に記録する。例えば動態評価部114は、調査対象区画ごとに、上記更新データの「所在地」と、上記更新データの「経路データID」により示される経路データとに基づいて上記評価ポイントを算出し、算出した評価ポイントを更新情報記憶部111に記録する。ステップS03の具体的内容については後述する。ステップS04では、再調査要求部121が、端末300から受信した地物の調査結果に基づき更新情報記憶部111に記録した更新データの全てにおいて、評価ポイントが所定の閾値以上となっているかを確認する。
ステップS04において評価ポイントが所定の閾値未満となっている更新データがあると判定した場合、更新情報管理サーバ100はステップS05を実行する。ステップS05では、再調査要求部121が、端末300(上記担当端末)に地物の再調査を要求するメッセージを送信する。その後、更新情報管理サーバ100は処理をステップS01に戻す。
ステップS04において評価ポイントが所定の閾値以上となっていると判定した場合、更新情報管理サーバ100はステップS05を実行することなく処理をステップS01に戻す。以後、端末300から地物の調査結果を受信する度に、更新データの登録と、調査員の動態の評価とが繰り返され、必要に応じて端末300に対して再調査が要求される。
図14は、ステップS03における動態の妥当性評価手順を示すフローチャートである。図14に示すように、更新情報管理サーバ100は、まずステップS11,S12,S13,S14,S15を実行する。ステップS11では、動態評価部114が、ステップS02において登録された更新データのいずれかを選択する。ステップS12では、動態評価部114が、調査対象区画の所在地を更新データに基づいて特定する。
ステップS13では、動態評価部114が、ステップS12で特定した所在地と、更新データの経路データIDにより示される経路データとに基づいて、調査員の動態の妥当性の評価ポイントを算出する。ステップS14では、動態評価部114が、評価ポイントの算出結果を調査対応区画に対応付けて更新情報記憶部111に記録する。ステップS15では、動態評価部114が、ステップS02において登録された全ての更新データについて評価ポイントの算出が完了したかを確認する。
ステップS15において、登録された更新データのうち評価ポイントの算出がなされていないものがあると判定した場合、更新情報管理サーバ100はステップS16を実行する。ステップS16では、動態評価部114が、ステップS02において登録された更新データから次の更新データを選択する。その後、更新情報管理サーバ100は処理をステップS12に戻す。以後、全て更新データについて評価ポイントの算出が完了するまで、更新データの選択と評価ポイントの算出とが繰り返される。ステップS15において、全ての更新データについて評価ポイントの算出が完了した場合、動態の妥当性評価手順が完了する。
(調査対象の情報送信手順)
図15に示すように、更新情報管理サーバ100は、S21,S22,S23,S24,S25,S26を順に実行する。ステップS21では、端末300から調査エリアの既登録情報が要求されるのを調査対象情報送信部131が待機する。ステップS22では、調査対象情報送信部131が、端末300の調査エリアに含まれる複数の区画の既登録情報を地図情報管理サーバ200から取得する。
ステップS23では、上記基準点が調査エリアに含まれるか否かに基づいて、調査エリア内のいずれの区画が調査対象区画であるかを調査対象情報送信部131が特定する。ステップS24では、調査対象情報送信部131が、ステップS22で取得した複数の区画の既登録情報を端末300に送信する。また、調査対象情報送信部131は、いずれの区画が調査対象区画であるかを端末300に通知する。
ステップS25では、ルート導出部132が、調査エリアに含まれる複数の調査対象区画の推奨ルートを導出する。例えばルート導出部132は、端末300の調査エリアに含まれる複数の調査対象区画のそれぞれについて最新の調査日時を地図情報管理サーバ200から取得し、当該複数の調査対象区画を最新の調査日時順に経由するルートを推奨ルートとして導出する。
ルート導出部132は、端末300の複数の移動経路に基づいて推奨ルートを導出してもよい。例えば、図8において3つの移動経路があり、この3つの移動経路が第1の移動経路(地物412A、地物412B、地物412C、地物412D、地物412E、地物412F、地物412G、地物412Hを順に経由する経路)、第2の移動経路(地物412H、地物412G、地物412F、地物412E、地物412D、地物412C、地物412B、地物412Aを順に経由する経路)、及び第3の移動経路(地物412A、地物412B、地物412C、地物412D、地物412E、地物412F、地物412G、地物412Hを順に経由する経路)を含む場合、第1及び第3の移動経路に基づき、地物412A、地物412B、地物412C、地物412D、地物412E、地物412F、地物412G、地物412Hを順に経由する経路を推奨ルートとして導出してもよい。すなわち、ルート導出部132は、複数の移動経路のうち件数の多い物を推奨ルートとして導出してもよい。
また、図8において、上記第1の移動経路と第2の移動経路とを含む2つの移動経路が存在する場合、ルート導出部132は、第1の移動経路の時系列データと第2の移動経路の時系列データとを用いて、移動時間のより少ない移動経路を推奨経路として導出してもよい。
ステップS26では、ルート導出部132が、導出した推奨ルートを端末300に送信する。その後、更新情報管理サーバ100は処理をステップS21に戻す。以後、端末300から既登録情報が要求される度に、既登録情報の取得及び送信と、調査対象区画の通知と、推奨ルートの送信とが実行される。
(パラメータ更新手順)
図16に示すように、更新情報管理サーバ100は、ステップS31,S32,S33,S34,S35を順に実行する。ステップS31では、パラメータ設定部151が、更新情報管理サーバ100の操作者用の端末(以下、「操作者端末」という。)等から、上記共通パラメータの設定が要求されるのを待機する。ステップS32では、パラメータ設定部151が、操作者端末等に、共通パラメータの入力画面を表示する。
ステップS33では、パラメータ設定部151が、上記入力画面に入力された共通パラメータの登録指令を待機する。例えば、上記入力画面において登録ボタンを押す操作等が行われるのを待機する。ステップS34では、パラメータ設定部151が、上記入力画面に入力された共通パラメータをパラメータ記憶部152に記録する。
ステップS35では、パラメータ記憶部152が記憶する共通パラメータをパラメータ更新部153が複数の端末300に送信する。その後、更新情報管理サーバ100は処理をステップS31に戻す。以後、操作者端末等から共通パラメータの設定が要求される度に、共通パラメータの入力画面の表示と、入力された共通パラメータの記録と、共通パラメータの送信とが実行される。
(地図情報の更新手順)
図17に示すように、地図情報管理サーバ200は、まずステップS41を実行する。ステップS41では、現在が所定の更新タイミングであるか否かを更新可否判定部212が確認する。所定の更新タイミングは、例えば所定の周期で繰り返すように設定されている。
ステップS41において現在が所定の更新タイミングであると判定した場合、地図情報管理サーバ200はステップS42,S43を実行する。ステップS42では、更新情報記憶部111が記憶する更新データのいずれかを更新可否判定部212が選択する。
ステップS43では、更新可否判定部212が、更新データに対応付けられた調査員の動態の妥当性の評価結果(例えば評価ポイント)に基づいて、当該更新データに基づく地図情報の更新が可であるか否を判定する。一例として、更新可否判定部212は、調査対象区画に対応付けられた評価ポイントが上記閾値を超えている場合には、当該調査対象区画の更新データに基づく地図情報の更新を可とする。
ステップS43において更新データに基づく地図情報の更新が可であると判定した場合、地図情報管理サーバ200はステップS44を実行する。ステップS44では、更新状況認識部213が、更新データにおける地物の情報の更新状況を確認する。例えば更新状況認識部213は、調査後の地物の情報が調査前の地物の情報から変わっているか否かを確認する。
ステップS44において調査後の地物の情報が調査前の地物の情報から変わっていると判定した場合、地図情報管理サーバ200はステップS45を実行する。ステップS45では、更新部214が、更新データの調査後の地物の情報を地図情報記憶部211に上書きする。
地図情報管理サーバ200は、次にステップS46を実行する。ステップS44において調査後の地物の情報が調査前の地物の情報から変わっていないと判定した場合、地図情報管理サーバ200は、ステップS45を実行することなくステップS46を実行する。ステップS46では、調査日時記録部221が、更新データの調査日時を地物の情報の調査日時として地図情報記憶部211に上書きする。
地図情報管理サーバ200は、次にステップS47を実行する。ステップS43において更新データに基づく地図情報の更新が不可であると判定した場合、地図情報管理サーバ200は、ステップS44,S45,S46を実行することなくステップS47を実行する。ステップS47では、全ての更新データについての更新可否の判定が完了したか否かを更新可否判定部212が確認する。
ステップS47において更新可否が判定されていない更新データが残っていると判定した場合、地図情報管理サーバ200はステップS48を実行する。ステップS48では、更新可否判定部212が次の更新データを選択する。その後、地図情報管理サーバ200は処理をステップS43に戻す。以後、全ての更新データについての更新可否の確認が完了するまでは、更新可否の確認と、更新可である場合の地図情報の更新とが繰り返される。
ステップS47において全ての更新データについて更新可否の判定が完了していると判定した場合、地図情報管理サーバ200は処理をステップS41に戻す。以後、更新タイミングが到来する度に、地図情報の更新が実行される。
ステップS41において現在が所定の更新タイミングではないと判定した場合、地図情報管理サーバ200はステップS51を実行する。ステップS51では、調査日時表示部222が、地図情報の利用者等の端末により、調査日時の表示が要求されているか否かを確認する。ステップS51において調査日時の表示が要求されていないと判定した場合、地図情報管理サーバ200は処理をステップS41に戻す。
ステップS51において調査日時の表示が要求されていると判定した場合、地図情報管理サーバ200はステップS52,S53を実行する。ステップS52では、調査日時表示部222が、地図情報の利用者等により指定された地物の最新の調査結果が入力された日時を地図情報から取得する。例えば調査日時表示部222は、操作者用の端末により指定された地物の調査日時を地図情報記憶部211の地図情報から取得し、当該日時を操作者用の端末に表示させる。
ステップS53では、取得した調査日時を調査日時表示部222が地図情報の利用者等の端末に表示する。その後、地図情報管理サーバ200は処理をステップS41に戻す。
(メイン画面表示手順)
図18に示すように、端末300は、ステップS61,S62,S63,S64,S65,S66,S67,S68,S69,S71を順に実行する。ステップS61では、UI画面表示部314が、端末300において調査員用のプログラム(アプリケーション)が起動されるのを待機する。ステップS62では、UI画面表示部314が上記調査用メイン画面を表示する。この時点においては、既登録情報及び推奨ルート等が取得されていないので、上述した調査エリアウィンドウ410内に調査エリアは表示されない。
ステップS63では、地物調査の開始指令が入力されるのを調査対象情報受信部311が待機する。例えば調査対象情報受信部311は、調査用メイン画面400において調査開始ボタン422を押す操作がなされるのを待機する。ステップS64では、現在位置情報取得部326が、センサ397等から端末300の現在位置の情報を取得し、現在の日時と現在位置とを対応付けて経路記憶部325に記録することを開始する。以後現在位置情報取得部326は、現在位置の情報及び現在の日時の記録を所定の周期で繰り返す。
ステップS65では、調査対象情報受信部311が、自端末の上記調査エリアを指定し、当該調査エリアに含まれる複数の区画の上記既登録情報の送信を更新情報管理サーバ100に要求する。ステップS66では、調査対象情報受信部311が、複数の区画の上記既登録情報の受信を待機する。また、ルート情報取得部313が上記推奨ルートの受信を待機する。ステップS67では、調査対象情報受信部311が、受信した既登録情報を調査対象情報記憶部312に記録する。
ステップS68では、調査対象情報記憶部312が記憶する既登録情報に基づいて、調査エリアウィンドウ410内に表示する調査エリアの画像データをUI画面表示部314が生成する。ステップS69では、ルート情報取得部313が取得した推奨ルートを調査エリアの画像に重畳させるための表示用データをUI画面表示部314が生成する。ステップS71では、UI画面表示部314が、調査エリアの画像に推奨ルートの表示を重畳させて調査エリアウィンドウ410に表示する。以上でメイン画面表示手順が完了する。
(調査結果取得手順)
図19に示すように、端末300は、まずステップS81,S82を実行する。ステップS81では、調査エリアウィンドウ410において調査対象区画のいずれかが選択されるのを地物情報取得部322が待機する。ステップS82では、チェック種別が入力されているか否かをチェック種別取得部324が確認する。例えばチェック種別取得部324は、上記チェックボタン425,426,427のいずれかが押されているか否かを確認する。
ステップS82においてチェック種別が入力されていないと判定した場合、端末300はステップS83を実行する。ステップS83では、地物の情報の編集が要求されているか否かを地物情報取得部322が確認する。例えば地物情報取得部322は、情報編集ボタン423を押す操作がなされているか否かを確認する。
ステップS83において地物の情報の編集が要求されていないと判定した場合、端末300はステップS84を実行する。ステップS84では、地物の形状の編集が要求されているか否かを地物情報取得部322が確認する。例えば地物情報取得部322は、形状編集ボタン424を押す操作がなされているか否かを確認する。
ステップS84において地物の形状の編集が要求されていないと判定した場合、端末300は処理をステップS82に戻す。以後、端末300は、チェック種別の入力と、地物の情報の編集要求と、地物の形状の編集要求とのいずれかを待機する。
ステップS83において地物の情報の編集が要求されていると判定した場合、端末300はステップS85を実行する。ステップS85では、地物情報取得部322が地物情報の取得処理を実行する。ステップS85の具体的内容については後述する。
ステップS84において地物の形状の編集が要求されていると判定した場合、端末300はステップS86を実行する。ステップS86では、地物情報取得部322が地物形状の取得処理を実行する。ステップS86の具体的内容についても後述する。
ステップS85,S86の後、端末300は処理をステップS82に戻す。ステップS82においてチェック種別が入力されていると判定した場合、端末300はステップS91,S92,S93,S94を実行する。ステップS91では、チェック種別取得部324が、チェック種別の取得日時を上記調査日時として調査結果記憶部321に記録する。
ステップS92では、チェック種別取得部324が、地物の調査結果のチェック種別を取得して調査結果記憶部321に記録する。例えばチェック種別取得部324は、上記チェックボタン425,426,427のいずれか押されたかに基づいてチェック種別を取得する。
ステップS93では、チェック種別取得部324が取得したチェック種別を示すマークをUI画面表示部314が調査エリアウィンドウ410に表示する。例えばUI画面表示部314は、いずれのチェック種別であるかを色彩等で表すチェックマークを調査対象区画の画像に重畳表示させる。ステップS94では、チェック種別取得部324が、全ての調査対象区画についてチェック種別が取得されたか否かを確認する。ステップS94においてチェック種別が取得されていない調査対象区画が残っていると判定した場合、端末300は処理をステップS81に戻す。以後、調査対象区画の選択と、地物の調査結果の取得とが繰り返される。
ステップS94において全ての調査対象区画についてチェック種別が取得されたと判定した場合、端末300はステップS95,S96を実行する。ステップS95では、現在位置情報取得部326が現在位置の情報及び現在の日時の記録を停止する。ステップS96では、調査結果記憶部321が記憶する地物の調査結果のうち、地図情報の更新に必要な項目と、経路データ(移動経路の情報)とを調査結果送信部327が更新情報管理サーバ100に送信する。以上で調査結果取得手順が完了する。
図20は、ステップS85における地物情報の取得処理手順を示すフローチャートである。図20に示すように、端末300は、まずステップS101,S102を実行する。ステップS101では、地物情報取得部322が、上述した情報編集画面を表示する。ステップS102では、地物情報取得部322が、情報登録画面に入力された地物情報の登録要求がなされているか否かを確認する。例えば地物情報取得部322は、登録ボタン531を押す操作がなされているか否かを確認する。
ステップS102において、情報登録画面に入力された地物情報の登録要求がなされていないと判定した場合、端末300はステップS103を実行する。ステップS103では、地物の新規の識別情報の生成が要求されているか否かを地物情報取得部322が確認する。
ステップS103において地物の新規の識別情報の生成が要求されていないと判定した場合、端末300はステップS104を実行する。ステップS104では、地物の情報の入力項目の追加要求がなされているか否かをパラメータ設定部333が確認する。例えばパラメータ設定部333は、項目追加ボタン532を押す操作がなされているか否かを確認する。ステップS104において地物の情報の入力項目の追加要求がなされていないと判定した場合、端末300は処理をステップS102に戻す。以後、端末300は、地物情報の登録要求等の操作入力を待機する。
ステップS103において地物の新規の識別情報の生成が要求されていると判定した場合、端末300はステップS111,S112,S113を実行する。ステップS111では、地物情報取得部322が、新規の識別情報の生成を更新情報管理サーバ100の新規ID生成部141に要求する。ステップS112では、新規ID生成部141が生成した識別情報の取得を地物情報取得部322が待機する。ステップS113では、地物情報取得部322が、取得した識別情報を情報編集画面に表示する。地物情報取得部322は、例えば取得した識別情報を入力ボックス512に表示する。
ステップS104において地物の情報の入力項目の追加要求がなされていると判定した場合、端末300はステップS114,S115,S116,S117を実行する。ステップS114では、パラメータ設定部333が個別パラメータの入力画面を表示する。ステップS115では、パラメータ設定部333が、上記入力画面に入力された個別パラメータの登録指令を待機する。例えば、パラメータ設定部333は、上記入力画面において登録ボタンを押す操作等が行われるのを待機する。
ステップS116では、パラメータ設定部333が、上記入力画面に入力された個別パラメータを個別パラメータ記憶部332に記録する。ステップS117では、地物情報取得部322が、個別パラメータ記憶部332に記録された個別パラメータに基づいて、情報編集画面を更新する。例えば、個別パラメータに従って、新たな項目の入力部を情報編集画面500に追加する。ステップS113,S117の後、端末300は処理をステップS102に戻す。
ステップS102において、情報登録画面に入力された地物情報の登録要求がなされていないと判定した場合、端末300はステップS118を実行する。ステップS118では、地物情報取得部322が、情報編集画面に入力された地物の情報を調査結果記憶部321に記録する。以上で地物情報の取得処理手順が完了する。
図21は、ステップS86における地物形状の取得処理手順を示すフローチャートである。図21に示すように、端末300は、まずステップS121,S122を実行する。ステップS121では、地物情報取得部322が、上述した形状編集画面を表示する。ステップS122では、地物情報取得部322が、上述した形状編集画面において、地物画像の一部に触れるタッチ操作がなされているか否かを確認する。
ステップS122において、地物画像の一部に触れるタッチ操作がなされていると判定した場合、端末300は、ステップS123,S124を実行する。ステップS123では、地物情報取得部322が、地物画像のうち、タッチ操作により触れられた箇所を上記編集対象箇所とする。ステップS124では、編集対象箇所を移動させる操作がなされているか否かを地物情報取得部322が確認する。
ステップS124において、編集対象箇所を移動させる操作がなされていないと判定した場合、端末300はステップS125を実行する。ステップS125では、形状編集画面に対するタッチ操作が解除されたか否かを地物情報取得部322が確認する。
ステップS125において形状編集画面に対するタッチ操作が解除されていないと判定した場合、端末300は処理をステップS124に戻す。以後、端末300は、編集対象箇所の移動、及びタッチ操作の解除のいずれかがなされるのを待機する。
ステップS124において、編集対象箇所を移動させる操作がなされていると判定した場合、端末300はステップS126,S127,S128を実行する。ステップS126では、地物情報取得部322が地物画像の表示位置を変更する。ステップS127では、地物情報取得部322が、編集対象箇所の移動操作に応じて地物画像の形状を変更する。ステップS128では、形状編集画面に対するタッチ操作が解除されたか否かを地物情報取得部322が確認する。
ステップS128において形状編集画面に対するタッチ操作が解除されていないと判定した場合、端末300は処理をステップS127に戻す。以後、タッチ操作が解除されるまでは、編集対象箇所の移動操作に応じた地物画像の形状変更が継続される。
ステップS125において形状編集画面に対するタッチ操作が解除されたと判定した場合、及びステップS128において形状編集画面に対するタッチ操作が解除されたと判定した場合、端末300はステップS131を実行する。ステップS131では、地物情報取得部322が、形状編集画面に入力された地物形状の登録要求がなされているか否かを確認する。例えば地物情報取得部322は、登録ボタン621を押す操作がなされているか否かを確認する。
ステップS131において、形状編集画面に入力された地物形状の登録要求がなされていないと判定した場合、端末300は処理をステップS122に戻す。以後、地物形状の登録要求がなされるまでは、地物画像の形状の編集が継続される。
ステップS131において、形状編集画面に入力された地物形状の登録要求がなされていると判定した場合、端末300はステップS132を実行する。ステップS132では、地物情報取得部322が、形状編集画面に入力された地物形状を調査結果記憶部321に記録する。以上で地物形状の取得処理手順が完了する。
〔本実施形態の効果〕
以上に説明したように、地図情報管理装置2は、所在地と地物の情報とを土地の区画ごとに示す地図情報を更新するために、調査対象区画に対して調査員が行う地物調査において、調査員が端末300に入力した地物の調査結果と、地物調査における端末300の移動経路の情報とを取得する調査結果登録部112と、調査対象区画の地図情報における所在地と、地物調査における端末300の移動経路とに基づいて、調査員の動態の妥当性を評価する動態評価部114と、を備える。
地物の調査結果が入力された区画の所在地と、当該地物を調査するための端末300の移動経路とを対比することで、地物の調査が適切な場所で行われたかを評価することが可能となる。従って、地図情報管理装置2によれば、地物の調査結果が入力された区画の所在地と、当該区画を調査するための端末300の移動経路とに基づくことで、調査員の動態の妥当性を適切に評価することができる。
動態評価部114は、調査対象区画の地物の調査結果が端末300に入力された日時と、当該調査対象区画を端末300が経由した日時とに更に基づいて調査員の動態の妥当性を評価してもよい。この場合、地物の調査結果が入力された時刻と、当該地物が所在する区画を端末300が経由した時刻との差に基づくことで、地物の調査後適切なタイミングで調査結果の入力が行われたかを評価することが可能となる。従って、地物の調査結果が入力された時刻と、当該地物が所在する区画を端末300が経由した時刻とに更に基づくことで、調査員の動態の妥当性をより適切に評価することができる。
地図情報管理装置2は、端末300により入力された地物の調査結果に基づいて地図情報を更新する更新部214と、地物の調査結果を入力した調査員の動態の妥当性に基づいて、当該地物の調査結果に基づく地図情報の更新可否を判定する更新可否判定部212と、を更に備えていてもよい。この場合、調査員の動態の妥当性の評価結果を、地図情報の信頼性向上に活かすことができる。
地図情報管理装置2は、地物調査において地物の調査結果が端末300に入力された日時を、当該地物の情報に対応付けて地図情報に追加する調査日時記録部221と、指定された地物の最新の調査結果が入力された日時を地図情報に基づいて表示する調査日時表示部222と、を更に備えていてもよい。この場合、地図情報の利用者に対してより高い利便性を提供することができる。
地図情報管理装置2は、複数の調査対象区画のそれぞれに対し最新の調査結果が入力された日時に基づいて、当該複数の調査対象区画を調査するための推奨ルートを導出するルート導出部132を更に備えていてもよい。この場合、調査員に対してより高い利便性を提供することができる。
以上、実施形態について説明したが、本発明は必ずしも上述した実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で様々な変形が可能である。
〔変形例〕
上述した実施形態では、調査員が行う地物調査の例を説明したが、地図情報管理システム1は、対象区画に対して訪問者が行う訪問活動にも適用可能である。この場合、更新情報管理サーバ100は、調査結果登録部112に代えて、訪問者が端末300に入力した訪問活動結果と、訪問活動における端末300の移動経路の情報とを取得する訪問結果登録部を備えていてもよい。この場合、動態評価部114は、対象区画の地図情報における所在地と、訪問活動における端末300の移動経路とに基づいて、訪問者の動態の妥当性を評価する。
訪問活動結果が入力された区画の所在地と、当該訪問活動をするための端末300の移動経路とを対比することで、訪問活動が適切な場所で行われたかを評価することが可能となる。従って、地図情報管理装置2によれば、訪問活動結果が入力された区画の所在地と、当該区画を訪問するための端末300の移動経路とに基づくことで、訪問者の動態の妥当性を適切に評価することができる。
動態評価部114は、対象区画の訪問活動が端末300に入力された日時と、当該対象区画を端末300が経由した日時とに更に基づいて訪問者の動態の妥当性を評価してもよい。この場合、区画への訪問活動が入力された時刻と、当該区画を端末300が経由した時刻との差に基づくことで、区画への訪問後適切なタイミングで訪問活動結果の入力が行われたか評価することが可能となる。従って、区画への訪問結果が入力された時刻と、当該区画を端末300が経由した時刻とに更に基づくことで、訪問者の動態の妥当性をより適切に評価することができる。
地図情報管理装置2は、端末300により入力された訪問活動結果に基づいて地図情報を更新する更新部214と、区画への訪問活動を入力した訪問者の妥当性に基づいて、当該区画の訪問結果に基づく地図情報の更新可否を判定する更新可否判定部212と、を更に備えていてもよい。この場合、訪問者の動態の妥当性の評価結果を、地図情報の信頼性向上に活かすことができる。
地図情報管理装置2は、調査日時記録部221に代えて、区画への訪問活動において訪問活動結果が端末300に入力された日時を、当該区画の情報に対応付けて地図情報に追加する訪問日時記録部を備えていてもよい。地図情報管理装置2は、調査日時表示部222に代えて、指定された区画の最新の訪問活動結果が入力された日時を地図情報に基づいて表示する訪問日時表示部と、を備えていてもよい。この場合、地図情報の利用者に対してより高い利便性を提供することができる。
地図情報管理装置2は、複数の対象区画のそれぞれに対し最新の訪問活動結果が入力された日時に基づいて、当該複数の対象区画を訪問するための推奨ルートを導出するルート導出部132を更に備えていてもよい。この場合、訪問者に対してより高い利便性を提供することができる。
以上の実施形態の全部又は一部に記載された態様は、処理速度の向上、処理精度の向上、使い勝手の向上、データを利用した機能の向上又は適切な機能の提供その他の機能向上又は適切な機能の提供、データ及び/又はプログラムの容量の削減、装置及び/又はシステムの小型化等の適切なデータ、プログラム、記録媒体、装置及び/又はシステムの提供、並びにデータ、プログラム、装置又はシステムの制作・製造コストの削減、制作・製造の容易化、制作・製造時間の短縮等のデータ、プログラム、記録媒体、装置及び/又はシステムの制作・製造の適切化のいずれか一つの課題を解決する。