JP2020193537A - 削孔内への砂投入装置及び砂投入方法 - Google Patents

削孔内への砂投入装置及び砂投入方法 Download PDF

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  • Investigation Of Foundation Soil And Reinforcement Of Foundation Soil By Compacting Or Drainage (AREA)

Abstract

【課題】 地面に鉛直方向に形成された削孔4内に砂を投入する際に、粉塵の発生を抑制する。【解決手段】 砂投入装置10は、上部に受入口11aを有し下部に排出口11bを有するホッパー11と、ホッパー11の排出口11bに接続されて削孔4内に挿入されるチューブ12と、チューブ12の外周面に取付けられて削孔4内を上昇する気流により拡径するスカート部13と、を含んで構成される。【選択図】 図2

Description

本発明は、地面に鉛直方向に形成された削孔内に砂を投入する装置及び方法に関する。
例えば、山岳部に桟橋杭を打設する場合の施工方法として、「ダウンザホールハンマー工法」による削孔、削孔内への砂の投入(充填)、バイブロハンマー又は打撃で桟橋杭としてH型鋼を建て込む方法が知られている。
ダウンザホールハンマー工法は、先端にハンマービットを有するハンマーを用い、油圧による回転と空気圧による上下動(打撃)とによって、地盤を砕き、空気圧で削孔ずりを削孔口から上方へ噴出させることで、円形断面の孔を掘り進めるものであり、沖積層、洪積層、礫混じり層、軟岩、硬岩と、ほぼ全ての地盤の削孔に対応できる。特に、他の工法に比較して、軟岩、硬岩を効率的に削孔することができ、山岳部に桟橋杭を打設する場合などに多く用いられる削孔方法である。
削孔径は、H形鋼杭のサイズとの関係で大体決まっており、H形鋼の対角線長+αとなる。従って、例えば、H-400×400(対角線長566mm)の場合、削孔径はφ600mmとなる。削孔深さは、10〜40mである。
削孔内への砂の投入は、一般的には、削孔口にホッパー(排出口φ300mm程度)を設置し、その横に仮置きされた砂をバックホーなどによってホッパー上に投下することにより行う。
また、特許文献1に記載のような砂の投入方法も知られている。
これは、地盤中に砂杭を造成することによって地盤の強度増加を図るものであり、下端に蓋を有し外周側に螺旋羽根を有する中空管状のケーシングを正回転させて、螺旋羽根により掘削・排土しながら、地中に貫入し、次いでケーシングを逆転させて、地中から引き抜く。ケーシングの上部にはホッパーを設けて、砂を投入可能としている。従って、ケーシングの引き上げにより生じた地中の孔にケーシング下端の蓋を開くことで砂を充填することができる。
実公昭58−20654号公報
しかしながら、従来の一般的なホッパーによる砂の投入方法には、次のような問題点がある。
削孔径φ600mmの孔に、深さ10〜40m位置まで砂を投入することから、ホッパーの排出口からの放出時に発生した粉塵が、削孔内に発生した上昇流に乗って、削孔口から噴き出し、飛散する。
また、特許文献1に記載の技術では、ケーシングを引き上げた状態で、ケーシングの外周側(螺旋羽根上)には掘削土が充填されており、ケーシングの下端から蓋を開いて砂を投入しても、掘削孔から砂の粉塵が飛散することはない。
しかし、この技術では、削孔方法が限定されてしまい、ダウンザホールハンマー工法などと組み合わせて実施することは困難となる。
本発明は、このような実状に鑑み、削孔内への砂投入時に、削孔口からの粉塵の噴き出し及び飛散を確実に抑制することを主たる課題とする。
上記の課題を解決するために、本発明に係る削孔内への砂投入装置は、
上部に受入口を有し下部に排出口を有するホッパーと、
前記ホッパーの排出口に接続されて前記削孔内に挿入されるチューブと、
前記チューブの外周面に取付けられて前記削孔内を上昇する気流により拡径するスカート部と、
を含んで構成される。
又は、本発明に係る削孔内への砂投入装置は、
下部に開閉可能な排出口を有し、内部に予め砂が充填される下開き土嚢と、
前記下開き土嚢の排出口に接続されて前記削孔内に挿入されるチューブと、
前記チューブの外周面に取付けられて前記削孔内を上昇する気流により拡径するスカート部と、
を含んで構成される。
本発明に係る削孔内への砂投入方法は、
削孔内に、ホッパーの排出口に接続された砂投入用チューブを、該チューブの外周面に取付けられて前記削孔内を上昇する気流により拡径するスカート部と共に、挿入する、砂投入用チューブ挿入工程と、
前記ホッパーから前記チューブ内に砂を投入することで、前記削孔内に砂を投入する砂投入工程と、
を含む。
ここで、下開き土嚢に砂を詰めて現場に搬入する工程を更に含み、前記砂投入工程では、前記下開き土嚢から前記ホッパーに砂を投入するとよい。
又は、本発明に係る削孔内への砂投入方法は、
内部に予め砂が充填された下開き土嚢と、該下開き土嚢の排出口に接続されたチューブと、該チューブの外周面に取付けられて該チューブに沿って上昇する気流により拡径するスカート部と、を含んで構成される特殊土嚢を、現場に搬入する工程と、
前記削孔内に、前記チューブを、前記スカート部と共に、挿入する、砂投入用チューブ挿入工程と、
前記下開き土嚢から前記チューブ内に砂を投入することで、前記削孔内に砂を投入する砂投入工程と、
を含む。
本発明によれば、削孔内への砂投入時に、削孔内を上昇する気流をスカート部の拡径によって抑え、これによって削孔口からの粉塵の噴き出し及び飛散をより確実に抑制することができる。従って、環境の悪化を抑制できる。
また、現場への砂の搬入を、下開き土嚢に詰めて搬入する方式とすることは、現場に砂の仮置き場を設置することが難しい場合に極めて有効であると共に、下開き土嚢からの投入時の粉塵発生をも抑制できて好適である。
砂投入工程を含むH形鋼杭の施工方法を示す図 本発明に係る砂投入装置の一実施形態を示す図 図2中のスカート部の具体例を示す図 下開き土嚢の説明図 本発明に係る砂投入装置の他の実施形態を示す図 図2又は図5の砂投入装置と併用されるスプリンクラーの説明図
以下、本発明の実施の形態について、詳細に説明する。
先ず、削孔内への砂の投入工程を含む施工例として、H形鋼杭の施工例を、図1により説明する。
図1(A)はダウンザホールハンマーによる削孔工程を示している。本工程では、ダウンザホールハンマー1を用い、地面Gを鉛直方向に削孔する。
ダウンザホールハンマー1は、その先端側にハンマービット2を備え、基端側は、連結ロッド3を介して、図外の駆動装置に連結されている。ダウンザホールハンマー1は、ハンマービット2の油圧による回転と、空気圧による上下動(打撃)とによって、地盤を砕き、空気圧で削孔ずりを削孔口4aから上方へ噴出させることで、円形断面の孔4を掘り進める。図中のPLは削孔計画線を示している。
図1(B)は削孔内への砂の投入工程を示している。本工程では、削孔後の孔4内にホッパー等を用いて砂5を投入し、充填する。
図1(C)は杭の建て込み工程を示している。本工程では、砂5が充填された孔4内にバイブロハンマー又は打撃でH形鋼6を打ち込む。
この杭(H形鋼6)は例えば桟橋杭として利用し、役目を終えた後は、砂地であることから、比較的容易に、引き抜いて、撤去することができる。
本発明では、図1(B)の削孔内への砂の投入工程において、粉塵抑制対策として、粉塵抑制機能を有する砂投入装置を使用する。
本発明に係る砂投入装置について、図2及び図3により説明する。
図2は本発明に係る砂投入装置の一実施形態を示す図、図3(A)〜(C)は図2中のスカート部の具体例を示す図である。
理解しやすくするため、以下の説明では、削孔径φ600mm(H形鋼杭:H-400×400)、削孔深さ40m(充填砂量11.3m3)の削孔内への砂投入装置について、寸法例を付して説明する。但し、理解しやすくするためであり、これに限定する趣旨でないことは言うまでもない。
図2の砂投入装置(砂投入設備)10は、鋼製のホッパー11と、可撓性を有するチューブ12及びスカート部13とを含んで構成される。
ホッパー11は、地上(削孔口4aの上方)に設置されるもので、上部に大径の受入口11aを有し、下部に小径の排出口11bを有している。
より詳しくは、上側の円筒形の受入口部(φ1500mm、h=0.5m)と、中間の逆円錐台部(h=0.5m)と、下側の円筒形の排出口部(φ400mm、h=0.5m)とからなる。但し、受入口側は角形であってもよい。
チューブ12は、削孔4内に挿入されるもので、口径はφ400mm、長さは3〜5mである。チューブ12はまた、帆布などの丈夫で耐久性のある布製、あるいは、サニーホース(登録商標)製で、可撓性を有している。チューブ12の一端(上端)はホッパー11の排出口11bに接続・固定され、他端(下端)12bは開放されて削孔4内への投入口12aをなしている。
スカート部13は、チューブ12と同一素材であり、チューブ12の外周面に上下方向に複数段(本例では2段)に取付けられている。
各スカート部13は、円錐台形状をなし、小径側の上縁部でチューブ12の外周部に固着され、大径側の下縁部が、自由になっていて、チューブ12の外周面に沿って上昇する気流により拡径するようになっている。
図3はスカート部13の具体例を示し、特に、図3(B)では、拡径を容易とするように、複数のスリット13aが形成されている。
スリット13aは、下縁側から上方向に延びるように形成され、周方向に複数配置されている。
また、図3(C)では、スリット13aの数を多数にして、言い換えれば、短冊状あるいは紐状の小片を多数設けて、すだれ状のスカート部としている。
チューブ12及びスカート部13が可撓性であることから、ホッパー11に取付けられた状態で、チューブ12及びスカート部13を扁平にして巻いたり、折り畳んで、ホッパー11と一緒に運搬することができる。
次に、上記の砂投入装置10を用いての、削孔4内への砂の投入作業について、説明する。
図2に示すように、ホッパー11を削孔口4aの上方に設置する。具体的には、削孔口4aを囲むように設けた架台(図示せず)上に設置・固定する。このとき、削孔口4aとホッパー11の逆円錐台部との間には、4〜50cm程度の隙間をあける。
チューブ12は、削孔4内に垂下させることで、削孔4内に挿入する。このとき、チューブ12は、削孔4内に3m程度以上貫入するように設置する。
従って、スカート部13は、チューブ12の外周面に取付けられているので、チューブ12の外周面と削孔4の内周面との間に位置する。
かかる状態で、ホッパー11に砂を投入する。このようにして、ホッパー11からチューブ12内に砂を投入することで、チューブ12下端の投入口12aから削孔4内に砂を投入する。
このとき、チューブ12からの放出時に発生した粉塵が、削孔4とチューブ12外周面との間に発生した上昇気流に乗って流れる。
しかし、この上昇気流によってスカート部13が拡径し、上昇気流を遮断する。これによって、粉塵が押し止められ、削孔口4aからの噴き出し、飛散が抑制される。
従って、上記の砂投入装置10を用いての、削孔4内への砂の投入方法は、下記(1)〜(2)の工程を含む。
(1)削孔4内に、ホッパー11の排出口11bに接続された砂投入用チューブ12を、該チューブ12の外周面に取付けられて削孔4内を上昇する気流により拡径するスカート部13と共に、挿入する、砂投入用チューブ挿入工程
(2)ホッパー11からチューブ12内に砂を投入することで、削孔4内に砂を投入する砂投入工程。
本実施形態によれば、削孔口4aから3〜5m下でのチューブ12による砂の投入であり、削孔口4aから噴出する粉塵量は極めて少なくなる。
また、投入速度が速い、微粒分が多いなどの理由から粉塵が発生した場合でも、上昇気流によってスカート部13が開き、粉塵の上昇を阻止することができる。
次にホッパー11への砂の投入について新方法を提案する。
ホッパー11への砂の投入については次のような課題がある。
(1)平場であれば、ダンプトラックでの砂の搬入、バックホーによる砂の投入は容易であり、最も安価である。しかし、桟橋杭は山岳地の斜面に打設することが多く、この場合削孔場所近傍に砂を搬入することが難しく、従って、バックホーで投入することができない。
(2)斜面部への桟橋杭の打設は、設置済みの桟橋上から行う(手延べ工法)ことが多く、削孔内へ砂の投入も設置済みの桟橋上から行うことになる。この場合、桟橋上に砂を仮置きして、バックホーで投入することは難しい。
(3)バックホーを使用できたとしても、ホッパー上への砂の投入時に粉塵が発生する。
そこで、新方法では、下開き土嚢に砂を詰めて現場に搬入する。
図4は下開き土嚢の説明図である。
下開き土嚢20は、下部に開閉可能な排出口を有する土嚢(フレキシブルコンテナバッグ)であり、内容物を収納するための円筒形(又は角筒形)の本体部21と、本体部21の上側の蓋部22と、本体部21の下側の小径の排出口部23と、本体部21を吊り上げるための吊りベルト24とを備えている。本体部21のサイズは、例えば、φ1100mm、h=1100mmである。
蓋部22は、開放状態にて本体部21への内容物の受入口22aをなし、本体部21に内容物を収納した後は、結束紐22bなどにより閉じられる。
排出口部23は、内容物の投入時及び収納時には、結束紐23bなどにより閉じられている。内容物の排出時には開くことができ、これにより排出口23aを形成することができる。
従って、このような下開き土嚢20に砂を詰めて現場に搬入する。具体的には、クレーン等により吊りベルト24を介して下開き土嚢20を吊り上げて、図2のホッパー11の直上へ運び、降下させて、ホッパー11に近接させる。より好ましくは、下開き土嚢20の排出口部23をホッパー11の排出口部に入れ、本体部21の下面とホッパー11の逆円錐台部との間に隙間がほとんど無いようにする。言い換えれば、本体部21をホッパー11の逆円錐台部に軽く預ける。
この状態で、下開き土嚢20の結束紐23bを緩めて、排出口部23を開き、排出口23aからホッパー11内へ砂を投入する。
従って、この場合の削孔4内への砂の投入方法は、下記(1)〜(3)の工程を含む。
(1)削孔4内に、ホッパー11の排出口11bに接続された砂投入用チューブ12を、該チューブ12の外周面に取付けられて削孔4内を上昇する気流により拡径するスカート部13と共に、挿入する、砂投入用チューブ挿入工程
(2)下開き土嚢20に砂を詰めて現場に搬入する工程
(3)下開き土嚢20からホッパー11に砂を投入することにより、ホッパー11からチューブ12内に砂を投入し、削孔4内に砂を投入する砂投入工程。
本実施形態によれば、次のような効果が得られる。
(1)砂を下開き土嚢20に詰めて搬入でき、砂置き場などのスペースを確保する必要がなくなる。
(2)ホッパー11への砂の投入時に、下開き土嚢20から近距離で投入でき、粉塵の発生を抑制することができる。
(3)チューブ12からの投入時に外周側のスカート部13により上昇気流を遮断して、粉塵の発生を抑制することができる。
次に、本発明の他の実施形態について、図5により説明する。
図5は本発明に係る砂投入装置の他の実施形態を示す図である。
本実施形態は、下開き土嚢による砂の搬入と砂の投入時の粉塵抑制とを一挙に解決可能とした実施形態である。
図5の砂投入装置(砂投入設備)30は、下部に開閉可能な排出口23aを有し、内部に予め砂が充填される下開き土嚢20と、この下開き土嚢20の排出口23aに接続されて削孔4内に挿入されるチューブ12と、このチューブ12の外周面に取付けられて削孔4内を上昇する気流により拡径するスカート部13と、を含んで構成される。
従って、この砂投入装置30は、図4の下開き土嚢20に図2のチューブ12及びスカート部13を一体化してなる「特殊土嚢」ということができる。
従って、この砂投入装置(特殊土嚢)30を用いての、削孔4内への砂投入方法は、下記(1)〜(3)の工程を含む。
(1)内部に予め砂が充填された下開き土嚢20と、該下開き土嚢20の排出口23aに接続されたチューブ12と、該チューブ12の外周面に取付けられて該チューブ12に沿って上昇する気流により拡径するスカート部13と、を含んで構成される特殊土嚢30を、現場に搬入する工程
(2)削孔4内に、チューブ12を、スカート部13と共に、挿入する、砂投入用チューブ挿入工程
(3)下開き土嚢20からチューブ12内に砂を投入することで、削孔4内に砂を投入する砂投入工程。
本実施形態によれば、次のような効果が得られる。
(1)砂を下開き土嚢20に詰めて搬入でき、砂置き場などのスペースを確保する必要がなくなる。
(2)下開き土嚢20から直接チューブ12内へ投入でき、粉塵の発生を防止できる。
(3)チューブ12からの投入時に外周側のスカート部13により上昇気流を遮断して、粉塵の発生を抑制することができる。
図6は図2又は図5の砂投入装置と併用可能なスプリンクラーの説明図である。
スプリンクラー40は、地上側の水ポンプ41の吐出側に接続されて削孔4内に挿入される水供給パイプ(又はホース)42と、パイプ42の上下方向の複数位置に1m程度の間隔で設置される噴霧ノズル43と、を含んで構成される。
スプリンクラー40を併用する場合は、砂投入用チューブ挿入工程と並行して、削孔4内にスプリンクラー40(パイプ42及び噴霧ノズル43)を挿入する工程を更に含む。こうして、砂投入工程にて、スプリンクラー40により、削孔4内に水を噴霧する。
このようなスプリンクラー40を併用することで、削孔4内の削孔口4a側の所定範囲を噴霧雰囲気とすることができ、これによって粉塵の発生を更に低減することが可能となる。スプリンクラー40による噴霧によって粉塵に水分が付着し、削孔4内を降下することになるからである。
従って、砂の状態(微粒分の量や乾燥具合など)、あるいは投入速度によって、粉塵が発生する場合に、本発明に係る砂投入装置10、30とスプリンクラー40とを併用することで、削孔口4aから粉塵が出ることを阻止できる。
以上の説明では、本発明は、削孔内への砂の投入方法について提案したが、かかる砂の投入工程を含む杭の施工方法を提案するものでもある。
この場合、本発明の係る杭の施工方法は、
地面に鉛直方向に杭打ち込み用の削孔を形成する削孔工程と、
図2又は図5の砂投入方法により、前記削孔内に砂を投入する砂投入工程と、
前記砂が投入された削孔内に杭を建て込む杭建込工程と、
を含む。
特に本発明に係る削孔内への砂の投入方法は、特許文献1の記載の技術とは異なり、削孔が完了した孔の中に砂を投入するものであるので、削孔方法が限定されることがない。従って、先端にハンマービットを有して回転及び打撃作用により地面を鉛直方向に削孔するダウンザホールハンマーを用いた削孔方法など、杭の施工現場の状況に合わせた最適な削孔方法と組み合わせて実施することができる。
また、本発明は、「砂」の投入に関するものであるが、砂に代えて、ドライモルタル(砂とセメントを混合したもの)など、砂と実質的に均等な物質、すなわち、杭打ちに先立って杭打ち用の削孔内に充填されることのある物質の投入について、適用できるものであることは言うまでもない。
また、図示の実施形態はあくまで本発明を概略的に例示するものであり、本発明は、説明した実施形態により直接的に示されるものに加え、特許請求の範囲内で当業者によりなされる各種の改良・変更を包含するものであることも言うまでもない。
1 ダウンザホールハンマー
2 ハンマービット
3 連結ロッド
4 孔
4a 削孔口
5 砂
6 H形鋼(杭)
10 砂投入装置
11 ホッパー
11a 受入口
11b 排出口
12 チューブ
12a 投入口
13 スカート部
13a スリット
20 下開き土嚢
21 本体部
22 蓋部
22a 受入口
22b 結束紐
23 排出口部
23a 排出口
23b 結束紐
24 吊りベルト
30 砂投入装置(特殊土嚢)
40 スプリンクラー
41 水ポンプ
42 水供給パイプ(又はホース)
43 噴霧ノズル

Claims (7)

  1. 地面に鉛直方向に形成された削孔内に砂を投入する装置であって、
    上部に受入口を有し下部に排出口を有するホッパーと、
    前記ホッパーの排出口に接続されて前記削孔内に挿入されるチューブと、
    前記チューブの外周面に取付けられて前記削孔内を上昇する気流により拡径するスカート部と、
    を含んで構成される、削孔内への砂投入装置。
  2. 地面に鉛直方向に形成された削孔内に砂を投入する装置であって、
    下部に開閉可能な排出口を有し、内部に予め砂が充填される下開き土嚢と、
    前記下開き土嚢の排出口に接続されて前記削孔内に挿入されるチューブと、
    前記チューブの外周面に取付けられて前記削孔内を上昇する気流により拡径するスカート部と、
    を含んで構成される、削孔内への砂投入装置。
  3. 前記チューブ及び前記スカート部は、可撓性を有することを特徴とする、請求項1又は請求項2記載の削孔内への砂投入装置。
  4. 地面に鉛直方向に形成された削孔内に砂を投入する方法であって、
    前記削孔内に、ホッパーの排出口に接続された砂投入用チューブを、該チューブの外周面に取付けられて前記削孔内を上昇する気流により拡径するスカート部と共に、挿入する、砂投入用チューブ挿入工程と、
    前記ホッパーから前記チューブ内に砂を投入することで、前記削孔内に砂を投入する砂投入工程と、
    を含む、削孔内への砂投入方法。
  5. 下開き土嚢に砂を詰めて現場に搬入する工程を更に含み、
    前記砂投入工程では、前記下開き土嚢から前記ホッパーに砂を投入することを特徴とする、請求項4記載の削孔内への砂投入方法。
  6. 地面に鉛直方向に形成された削孔内に砂を投入する方法であって、
    内部に予め砂が充填された下開き土嚢と、該下開き土嚢の排出口に接続されたチューブと、該チューブの外周面に取付けられて該チューブに沿って上昇する気流により拡径するスカート部と、を含んで構成される特殊土嚢を、現場に搬入する工程と、
    前記削孔内に、前記チューブを、前記スカート部と共に、挿入する、砂投入用チューブ挿入工程と、
    前記下開き土嚢から前記チューブ内に砂を投入することで、前記削孔内に砂を投入する砂投入工程と、
    を含む、削孔内への砂投入方法。
  7. 前記砂投入用チューブ挿入工程と並行して、前記削孔内にスプリンクラーを挿入する工程を更に含み、
    前記砂投入工程にて、前記スプリンクラーから前記削孔内に水を噴霧することを特徴とする、請求項4〜請求項6のいずれか1つに記載の削孔内への砂投入方法。
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