JP2020191970A - 布団 - Google Patents
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Abstract
Description
1つの実施形態においては、上記ファイバー不織布層を構成するファイバーの少なくとも一部と、上記織編物の構成繊維の少なくとも一部が、同種の溶媒に可溶である。
1つの実施形態においては、上記溶媒が、ジメチルホルムアミドまたはジメチルアセトアミドである。
1つの実施形態においては、上記織編物の構成繊維の少なくとも一部が、ポリウレタン弾性繊維である。
1つの実施形態においては、上記ファイバー不織布層が、ポリウレタンナノファイバーを含む。
1つの実施形態においては、上記ファイバー不織布層が、密度の異なる複数の層から構成されている。
1つの実施形態においては、上記ファイバー不織布層が、融点が210℃以下のファイバーを含む。
1つの実施形態においては、上記布団は、上記袋体に羽毛が封入されている。
1つの実施形態においては、上記袋体が縫製部を有し、該縫製部に熱処理による目止めがされている。
本発明の布団は、少なくとも一部が多層繊維構造物から構成される袋体を有する。図1は、本発明の1つの実施形態における多層繊維構造物の概略断面図である。多層繊維構造物100は、織編物10と、織編物10の少なくとも片面に配置されたファイバー不織布層20とを備える。織編物10とファイバー不織布層20とは直接配置している。本明細書において、「直接配置している」とは、織編物10とファイバー不織布層20との間にその他の層(織編物10およびファイバー不織布層20を構成する成分以外の成分を含む層)が存在しないことを意味する。より具体的には、上記多層繊維構造物においては、織編物10と不織布層20とが、接着剤を介さずに、直接配置している。1つの実施形態においては、織編物10と不織布層20とは、溶着(溶媒による溶着)により固定されている。当該溶着は、織編物の構成繊維の一部と不織布層を構成するファイバーの一部とが、不織布層形成時に用いる溶媒に溶解して生じる部分的な溶着である。
1つの実施形態においては、上記織編物は、不織布層と溶着(溶媒による溶着)可能な構成繊維を含む。不織布層と溶着可能な構成繊維の混用率は、好ましくは10%以上であり、より好ましくは15%以上であり、さらに好ましくは20%以上であり、特に好ましくは30%以上である。混用率は、JIS L1030に準拠して測定され得る。
ファイバー不織布層を構成するファイバーとしては、ポリウレタンファイバー、ポリフッ化ビニリデンファイバー、ポリアクリロニトリルファイバー、酢酸セルロースファイバー、ポリ乳酸ファイバー、ポリプロピレンファイバー、ポリエステルファイバー、塩化ビニルファイバー、ポリアミドファイバー、ポリイミドファイバー等が挙げられる。これらのファイバーは、単独で用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。1つの実施形態においては、上記ファイバー不織布層は、ポリウレタンファイバーを含む。ポリウレタンファイバーを用いれば、ファイバー不織布層と織編物(特に、ポリウレタン弾性繊維を含む織編物)との接着強度に優れる多層繊維構造物を得ることができる。
上記のとおり、本発明の布団は、少なくとも一部が多層繊維構造物から構成される袋体を有する。当該袋体は、その全部が上記多層繊維構造物から構成されていてもよく、その一部が上記多層繊維構造物から構成されていてもよい。例えば、接触冷感性が低い(冷たくない)性能を活かし、内側(使用者側)に多層繊維構造物を用い、表生地はプリント用の任意の適切な生地を用いて、上記袋体を形成してもよい。
経糸を綿糸(50番手)、緯糸を綿糸(50番手)とポリウレタン弾性繊維カバリング糸(芯糸 モビロンR110−LL、日清紡テキスタイル製、鞘糸 ナイロン33dtex/10f、東レ性)を使用し、表面は綿糸のみ、裏面の緯糸に綿糸とポリウレタン弾性繊維カバリング糸が1本交互に配置されるようにして経二重織ガーゼを得た。この綿織物(ポリウレタン弾性繊維(モビロン)混率20%)を基布として、エレクトロスピニングによりポリウレタン溶液を直接紡糸して多層繊維構造物を得た。マイクロファイバー不織布用ポリウレタン溶液は、ジメチルホルムアミドを溶媒として固形分濃度15wt%となるように作製した。ナノファイバー不織布用ポリウレタン溶液は、ジメチルホルムアミドおよびメチルエチルケトンを70:30の比率で混合した混合溶媒を用いて固形分濃度13wt%となるように作製した。エレクトロスピニングはES300(株式会社ナフィアス社製)を用いた。ES300は紡糸ノズルが上部の金属平板コレクタに向かって5本ついており、紡糸ノズルは紡糸チャンバーの長手方向に平行に取り付けられている。マイクロファイバー不織布層は、300mm幅の基布ロールをES300にセットし、ノズルを幅方向に300mm、3m/minの速度でスウィングさせ、巻取り速度1.88cm/minで加工した。印加電圧は10kV、ノズル−コレクタ間距離は8cmとした。ナノファイバー不織布層は、マイクロファイバー不織布層を加工した基布ロールをES300にセットし、巻取り速度1.88cm/minで加工した。印加電圧は10kV、ノズル―コレクタ間距離は6cmとした。
マイクロファイバー不織布層を設ける際の紡糸速度を2倍としたこと以外は、実施例1と同様にして、多層繊維構造物を得た。
マイクロファイバー層を設けず、ナノファイバー層を設ける際の紡糸速度を0.75cm/minとしたこと以外は、実施例1と同様にして、多層繊維構造物を得た。
経糸、緯糸ともに綿糸(80番手)とした綿サテン織生地を基布とし、片面に細孔直径3μm、空孔率91%、厚み12μmの多孔質ポリテトラフルオロエチレン(ePTFE)樹脂フィルム(重量:2.4g/m2、通気性:4.7cm3/cm2・s)を接着面積比15%(接着剤転写量:3.6g/m2)で接着してePTFEラミネート生地を得た。
経糸、緯糸ともに綿糸(80番手)として形成した高密度綿サテン織生地に、カレンダー加工を施し、羽毛布団用生地を得た。
経糸を綿糸(50番手)、緯糸を綿糸(50番手)とポリウレタン弾性繊維カバリング糸(芯糸:日清紡テキスタイル製の商品名「モビロンR110−LL」;鞘糸:東レ社製、ナイロン33dtex/10f)を使用し、表面は綿糸のみ、裏面の緯糸に綿糸とポリウレタン弾性繊維カバリング糸が1本交互に配置されるようにして経二重織ガーゼ生地を得た。
実施例および比較例で得られた多層繊維構造物を、下記評価に供した。結果を表1に示す。
(1)通気度
JIS L 1096 A法 フラジール形法により、通気度を測定した。
(2)洗濯試験
洗濯試験機にて水200ml、スチールボール20個と10cm×10cmの試験生地を入れ40℃、30分の条件で洗濯試験を行い生地の剥離と洗濯後の通気度を確認した。
(3)羽毛吹き出し試験
日羽協タンブルドライ法に準じて、羽毛吹き出し試験を行った。具体的には、実施例および比較例で得られた生地(多層繊維構造物)を袋状とし、当該生地で構成された袋に羽毛を封入して評価用サンプルを作製し、ISO6330適合タンブル乾燥機に当該サンプルとICI型ピリング試験用ゴム管(JIS L 1076)10本を入れ、温度を40℃にして60分間運転した。操作後、吹き出した羽毛、製品に付着している羽毛、吹き出し途中の羽毛、全てを回収し、日本羽毛製品協同組合基準に照らして判定した。
(4)接触冷温感試験
カトーテック社製の商品名「KES-F7サーモラボII試験機」を用いて試験を実施した。熱板にセンサーを重ね、試験片との温度差(ΔT:20℃)を一定にした後、センサーを試験片に接触させた時の瞬間的な熱の移動量である最大熱吸収速度(q-max)を測定した。
Claims (9)
- 少なくともその一部が多層繊維構造物から構成される袋体を有し、
該多層繊維構造物が、
織編物と、
該織編物の少なくとも片面に配置されたファイバー不織布層とを備え、
該織編物と該ファイバー不織布層とが直接配置されている、
布団。 - 前記ファイバー不織布層を構成するファイバーの少なくとも一部と、前記織編物の構成繊維の少なくとも一部が、同種の溶媒に可溶である、請求項1に記載の布団。
- 前記溶媒が、ジメチルホルムアミドまたはジメチルアセトアミドである、請求項2に記載の布団。
- 前記織編物の構成繊維の少なくとも一部が、ポリウレタン弾性繊維である、請求項1から3のいずれかに記載の布団。
- 前記ファイバー不織布層が、ポリウレタンナノファイバーを含む、請求項1から4のいずれかに記載の布団。
- 前記ファイバー不織布層が、密度の異なる複数の層から構成されている、請求項1から5のいずれかに記載の布団。
- 前記ファイバー不織布層が、融点が210℃以下のファイバーを含む、請求項1から6のいずれかに記載の布団。
- 前記袋体に羽毛が封入された、請求項1から7のいずれかに記載の布団。
- 前記袋体が縫製部を有し、該縫製部に熱処理による目止めがされている、請求項1から8のいずれかに記載の布団。
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JP2022008208A (ja) * | 2020-06-24 | 2022-01-13 | シーファー アーゲー | 複合メンブランおよび複合メンブランを製造するための方法 |
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