JP2020191554A - 通信装置および通信装置の制御方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】ユーザーの利便性を保ちつつ、従来よりも高い誤送信防止機能を有する通信装置を提供する。【解決手段】複数の文字からなる宛先を表示することが可能な表示部と、ユーザーの操作を受け付ける操作部と、ユーザーにより前記操作部を介して送信指示された情報を宛先へ送信することが可能な通信部と、前記表示部、前記操作部および前記通信部を制御する制御部とを備え、前記制御部は、前記操作部を介してユーザーに指示された宛先を前記表示部に表示させ、前記操作部は、表示された宛先のユーザーによる確認操作を1文字ずつ受け付け、前記制御部は、前記操作部が前記宛先のすべての文字についてユーザーによる確認操作を受け付けるまで、前記宛先への送信処理を実行させず、一方、前記操作部が前記宛先のすべての文字についてユーザーによる確認操作を受け付けた場合、前記宛先への送信処理を実行させることを特徴とする。【選択図】図5

Description

この発明は、通信装置および通信装置の制御方法に関し、より詳細には、誤送信防止機能を備えた通信装置および前記通信装置の制御方法に関する。
ファクシミリ装置や電子メール機器などの情報通信装置において、個人情報等の機密情報を扱う場合の誤送信の防止は重要な課題である。
このような誤送信防止を目的として、以下の技術が開示されている。
特許文献1には、タッチパネルにおいて送信先を表す表示情報が表示された部分をタッチしたときにのみ送信許可の状態に移行する誤送信防止モードを有するファクシミリ装置の発明が開示されている(例えば、特許文献1を参照)。
特許文献2には、確認期間経過後に、宛先を記憶し、かつ確認画面を終了させることで、確認画面が表示されたままの状態を防止することによって、誤送信を防止できる通信装置の発明が開示されている(例えば、特許文献2を参照)。
特許文献3には、宛先に誤りがないか否かを判別するための予め定められた操作をユーザーに行わせ、予め定められた操作により入力された入力結果を通信装置に送信し、通信装置から宛先に誤りがないことが通知された場合に、通信装置にデータとともに、データの送信要求を送信するため、誤送信を防止することができる端末装置の発明が開示されている(例えば、特許文献3を参照)。
特開2000−115434号公報 特開2010−87685号公報 特開2015−154448号公報
しかしながら、従来の誤送信防止技術は、単純なキーの押下やパネルへの単純なタッチを行わせることを想定したものが多く、宛先の見間違いを防止する手段としては十分とはいえない。
また、送信前に宛先に誤りがないか否かを判別するための予め定められた操作をユーザーに行わせる技術の場合、ユーザーの負担が大きく、利便性が高いものとはいえない。
この発明は、以上のような事情を考慮してなされたものであって、その目的は、ユーザーの利便性を保ちつつ、従来よりも高い誤送信防止機能を有する通信装置および通信装置の制御方法を提供するものである。
(1)この発明は、複数の文字からなる宛先を表示することが可能な表示部と、ユーザーの操作を受け付ける操作部と、ユーザーにより前記操作部を介して送信指示された情報を宛先へ送信することが可能な通信部と、前記表示部、前記操作部および前記通信部を制御する制御部とを備え、前記制御部は、前記操作部を介してユーザーに指示された宛先を前記表示部に表示させ、前記操作部は、表示された宛先のユーザーによる確認操作を1文字ずつ受け付け、前記制御部は、前記操作部が前記宛先のすべての文字についてユーザーによる確認操作を受け付けるまで、前記宛先への送信処理を実行させず、一方、前記操作部が前記宛先のすべての文字についてユーザーによる確認操作を受け付けた場合、前記宛先への送信処理を実行させることを特徴とする通信装置を提供する。
また、この発明は、複数の文字からなる宛先を表示する表示ステップと、表示された宛先のユーザーによる確認操作を1文字ずつ受け付ける確認操作ステップと、ユーザーにより送信指示された情報を宛先へ送信する送信ステップとを有し、前記確認操作ステップにおいて、前記宛先のすべての文字についてユーザーによる確認操作を受け付けるまで、前記送信ステップにおける前記宛先への送信処理を実行させず、一方、前記確認操作ステップにおいて、前記宛先のすべての文字についてユーザーによる確認操作を受け付けた場合、前記送信ステップにおける前記宛先への送信処理を実行させることを特徴とする通信装置の制御方法を提供する。
この発明において、「通信装置」は、ネットワークを介して文字データまたは画像データを所定の宛先に送信する機能を有する装置である。
例えば、ファクシミリ装置や、電子メール送信機能またはデータ送信機能を有するパーソナルコンピュータ(PC)などがあげられる。
「複数の文字」は、例えば、ファックス番号やe-mailアドレス、サーバーアドレスなど、文字・数字・記号等から構成された複数の文字があげられる。
「前記宛先への送信処理」は、宛先への情報の送信に限られず、宛先の保存などの処理も含まれる。
この発明の「表示部」は、表示パネル80によって実現される。また、この発明の「通信部」は、回線制御部60およびモデム62の協働によって実現される。
この発明によれば、前記操作部が前記宛先のすべての文字についてユーザーによる確認操作を受け付けるまで、前記宛先への送信処理を実行させず、一方、前記操作部が前記宛先のすべての文字についてユーザーによる確認操作を受け付けた場合、前記宛先への送信処理を実行させるため、ユーザーの利便性を保ちつつ、従来よりも高い誤送信防止機能を有する通信装置および通信装置の制御方法を実現できる。
さらに、この発明の好ましい態様について説明する。
(2)前記宛先を保存する記憶部をさらに備え、前記宛先への送信処理は、前記記憶部への前記宛先の保存を含むものであってもよい。
このようにすれば、ユーザーは、宛先の保存前に表示された確認用の宛先を一字ずつ確認する操作を行うことになるため、間違った宛先の保存防止に役立つ通信装置を実現できる。
(3)前記操作部は、前記表示部への指のタッチ操作に基づいて、前記ユーザーの操作を受け付けるものであってもよい。
このようにすれば、ユーザーは、タッチ操作を通じて、宛先に係る処理の実行前に表示部に表示された確認用の宛先を一字ずつ指さし確認のように確認する操作を行うことになるため、確実に一字ずつ宛先の内容を確認することができ、従来よりも宛先確認の確実性が向上して誤送信の防止に役立つ通信装置を実現できる。
(4)前記制御部は、前記宛先を1文字ずつ指でなぞる確認操作を前記操作部が受け付けたとき、前記表示部に確認操作を受け付けた文字の表示状態を変化させるものであってもよい。
このようにすれば、ユーザーは、宛先に係る処理の実行前に表示部に表示された確認用の宛先を指さし確認のように一字ずつなぞる操作を行ったとき、確認された字の表示状態が変化するため、従来よりも素早く確実に一字ずつ内容を確認することができ、誤送信の防止に役立つ通信装置を実現できる。
(5)前記操作部は、前記宛先の確認用キーを備え、前記制御部は、前記確認用キーが1回押されるたびに、前記操作部が前記宛先のユーザーによる確認操作を1文字ずつ受け付けたものとし、前記確認用キーが前記宛先の文字数と同じ数だけ押された場合、前記送信処理を受け付けるものであってもよい。
このようにすれば、ユーザーは、宛先に係る処理の実行前に表示部に表示された確認用の宛先をキー操作で一字ずつ確認する操作を行うことになるため、従来よりも素早く確実に一字ずつ内容を確認することができ、誤送信の防止に役立つ通信装置を実現できる。
(6)前記操作部は、前記宛先のユーザーによる確認操作中に前記宛先の修正を受け付けるものであってもよい。
このようにすれば、ユーザーは、宛先に係る処理の実行前に表示部に表示された確認用の宛先を一字ずつ確認する操作を行う際に、宛先の訂正を行うこともできるため、宛先の確認中に間違った情報を手軽に修正でき、誤送信の防止に役立つ通信装置を実現できる。
(7)前記操作部は、前記宛先のユーザーによる確認操作中に前記表示部に表示すべき前記宛先の文字の大きさの変更を受け付けるものであってもよい。
このようにすれば、ユーザーは、宛先に係る処理の実行前に表示部に表示された確認用の宛先を一字ずつ確認する操作を行う際に、宛先の文字の拡大縮小を行うこともできるため、例えば、名刺に記載された宛先と見比べながらチェックでき、誤送信の防止に役立つ通信装置を実現できる。
(8)前記操作部は、前記宛先のユーザーによる確認操作中に前記表示部に表示すべき前記宛先の文字の間隔の変更を受け付けるものであってもよい。
このようにすれば、ユーザーは、宛先に係る処理の実行前に表示部に表示された確認用の宛先を一字ずつ確認する操作を行う際に、宛先の文字の間隔の拡大縮小を行うこともできるため、例えば、名刺に記載された宛先と見比べながらチェックでき、誤送信の防止に役立つ通信装置を実現できる。
(9)前記宛先は、ファックス番号、e-mailアドレスおよびサーバーアドレスのうち少なくとも1つであってもよい。
このようにすれば、ユーザーは、ファックスやe-mail、サーバーへのデータ送信に係る処理の実行前に表示部に表示された確認用の宛先を一字ずつ確認する操作を行うことになるため、確実に一字ずつ宛先の内容を確認することができ、従来よりも宛先確認の確実性が向上して誤送信の防止に役立つ通信装置を実現できる。
この発明の第1実施形態に係るファクシミリ装置から構成された通信システムの構成図である。 図1のファクシミリ装置の概略構成を示すブロック図である。 図1の送信側ファクシミリ装置と受信側ファクシミリ装置との間におけるファクシミリ通信手順を示すシーケンス図である。 図1の送信側ファクシミリ装置の処理を示すフローチャートである。 図1のファクシミリ装置の宛先確認操作時(タッチパネル操作)の動作画面例である。 この発明の第2実施形態に係る送信側ファクシミリ装置の処理を示すフローチャートである。 この発明の第2実施形態に係るファクシミリ装置の宛先確認操作時(訂正)の動作画面例である。 この発明の第2実施形態に係るファクシミリ装置の宛先確認操作時(拡大縮小)の動作画面例である。 この発明の第3実施形態に係るファクシミリ装置の宛先確認操作時(キー操作)の動作画面例である。
以下、図面を用いてこの発明をさらに詳述する。
なお、以下の説明は、すべての点で例示であって、この発明を限定するものと解されるべきではない。
〔第1実施形態〕
図1および図2に基づき、この発明の通信装置の一実施形態であるファクシミリ装置10a〜10cから構成された通信システム1について説明する。
図1は、この発明の第1実施形態に係るファクシミリ装置10a〜10cから構成された通信システム1の構成図である。
なお、この発明は、ファクシミリ装置10a〜10cから構成された通信システム1に限定されるものではなく、例えば、電子メール送信機能やデータ送信機能等の通信機能を備えたすべてのシステムに適用可能である。
通信システム1は、ファクシミリ装置10a,10b,10cから構成される。
ファクシミリ装置10aは、データ送信側(発呼側)のファクシミリ装置である。
ファクシミリ装置10bは、データ受信側(被呼側)のファクシミリ装置である。
ファクシミリ装置10cは、今回の送受信に関係ないファクシミリ装置である。
ファクシミリ装置10a,10b,10cは、公衆回線網30(一般公衆電話回線)に接続されており、ファクシミリ画像データの送受信が可能となっている。
図2は、第1実施形態に係るファクシミリ装置10a〜10cの構成を示すブロック図である。
なお、ファクシミリ装置10a,10b,10cは共通の構成を有するため、以下では、ファクシミリ装置10として説明する。
図2を参照して、ファクシミリ装置10の機能構成について説明する。
ファクシミリ装置10は、制御部50、HDD(Hard Disk Drive)52、操作部54、スキャナ部55、画像処理部56、プリンタ部を構成する画像メモリ57および画像形成部58、回線制御部60、モデム62、CI(Calling Indicator)検出部64、LAN(Local Area Network)インターフェース(LAN I/F)66、並びに、電源制御部67を含む。
以下、ファクシミリ装置10の各構成要素を説明する。
制御部50は、実質的にコンピュータであって、CPU70、ROM72、および、RAM74を含む。
CPU70には、BUSライン76が接続されており、このBUSライン76には、ROM72、および、RAM74が電気的に接続される。
CPU70は、操作部54等からの指示に応じて各種コンピュータプログラムを実行することによって、ファクシミリ装置10の各部の動作等の所望の処理を実行する。
上記の各種コンピュータプログラムは、予めROM72またはHDD52に記憶されており、所望の処理の実行時において、当該ROM72またはHDD52から読出されてRAM74に転送される。
CPU70は、CPU70内の図示しないプログラムカウンタと呼ばれるレジスタに格納された値によって指定される、RAM74内のアドレスからプログラムの命令を読出し、解釈する。
CPU70はまた、読出された命令によって指定されるアドレスから演算に必要なデータを読出し、そのデータに対し命令に対応する演算を実行する。
実行の結果も、RAM74、HDD52およびCPU70内のレジスタ等の、命令によって指定されるアドレスに格納される。
BUSライン76には、さらに、HDD52、操作部54、スキャナ部55、画像処理部56、画像メモリ57、画像形成部58、回線制御部60、モデム62、CI検出部64、LAN I/F66、および、電源制御部67が電気的に接続される。
HDD52は、磁気記憶媒体を備え、画像データ、並びに、通信相手先のファックス番号およびメールアドレス等の、ファクシミリ装置10の設置先にて登録される登録データを記憶する。
これらの登録データは、ファクシミリ装置10の管理者または管理者とは異なるユーザーによって、ファクシミリ装置10が有する複数の機能を実行するために、操作部54に対する入力操作等によって登録される。
操作部54は、各種操作キーを備える操作パネル78を含む。
上記各種操作キーは、ハードキーであってもソフトキーであっても、また、ハードキーおよびソフトキーの混在であってもよく、通信相手先のファックス番号およびコピー枚数等の設定値等を入力するためのテンキー、電源オンおよび電源オフを指示するための電源キー、各種ジョブの開始を指示するためのスタートキー、並びに、システム設定キー等を含む。
管理者は、システム設定キーを押下することで、通信相手先のファックス番号およびメールアドレス等の宛先登録、内蔵時計の時刻設定等の初期設定、並びに、ファクシミリ装置10の初期化等の機能を利用することができる。
操作部54はさらに、液晶ディスプレイ(LCD:Liquid Crystal Display)とタッチパネルとを重ねて構成される表示パネル80を含む。
表示パネル80は、ユーザーに対して対話的な操作インターフェースを提供する。
操作部54は、操作パネル78の各種操作キーまたは表示パネル80のタッチパネルからファクシミリ装置10全体の動作に対するユーザーの指示を受付けて、その指示の内容を表示パネル80のLCDに表示するとともに、その指示に応じた制御信号を制御部50または画像処理部56のMPU(Micro Processing Unit、図示せず。)等に対して出力する。
スキャナ部55は、光源を含む原稿走査ユニット、反射ミラー、光学レンズおよびCCD(Charge-Coupled Device)ラインセンサ(以上いずれも図示せず。)を含む。
原稿走査ユニットは、ユーザーによって手動で、または、自動原稿搬送装置(図示せず。)によって、原稿載置台(図示せず。)上に載置された原稿の画像表面に対し光源から光を照射することによって反射光像を得る。
反射ミラーおよび光学レンズは、得られる反射光像をCCDラインセンサ上に結像させる。CCDラインセンサは、結像された反射光像を順次光電変換して画像データとして画像処理部56に対して出力する。
画像処理部56は、MPU(図示せず。)を含む。
画像処理部56は、スキャナ部55から受信する画像データに対して、例えば、ラスタライズ処理等の所定の画像処理を含む各種処理を施して所定の階調の印刷データを作成し、画像メモリ57に対して出力する。
画像メモリ57は、RAMを含み、印刷データをページ単位で一時的に記憶する。
画像メモリ57は、制御部50等からの指示に応じて、画像形成部58に送信するための、画像処理部56から入力される印刷データ、または、外部装置から送信される印刷データをページ単位で一時的に記憶し、記憶した印刷データを画像形成部58による画像形成に同期して、画像形成部58に対して出力する。
画像形成部58は、感光体ドラム、帯電器、LSU(Laser Scanning Unit)、現像装置、転写装置、クリーニング装置および定着装置(以上いずれも図示せず。)、並びに、ファクシミリ装置10に着脱自在に装着されるトナーカートリッジを含む。
画像形成部58は、さらに、ファクシミリ装置10に着脱自在に装着される、手差し給紙トレイ、第1給紙トレイおよび第2給紙トレイ(以上いずれも図示せず。)を含む。
これらの給紙トレイは、この順で上下に並ぶように設置され、記録用紙を保持し、用紙搬送部(図示せず。)に記録用紙を送給する。
手差し給紙トレイは、ユーザーが手動により所望の記録用紙を設置するためのトレイであり、第1給紙トレイおよび第2給紙トレイは、異なる大きさの記録用紙を保持するためのトレイである。
画像形成部58は、制御部50等からの指示に応じて、上記給紙トレイのいずれかから用紙搬送部を介して搬送される記録用紙上に、画像メモリ57から送信される印刷データに基づく画像を印刷する。
回線制御部60は、アナログ回線である公衆回線網30とインターフェースをとるハードウェア回路である。
公衆回線網30には、ファクシミリ装置10とのファクシミリ通信が可能な外部のファクシミリ装置等の複数の外部装置が接続されている。
回線制御部60は、制御部50からの指示に応じて、公衆回線網30の閉結および開放を制御する回線制御を行なうとともに、必要に応じてモデム62と公衆回線網30とを接続する。
回線制御部60はさらに、公衆回線網30に接続される通信相手先の外部装置を呼出すために、通信相手先のファックス番号に応じたダイヤル信号を通信相手に対して送出する。
モデム62は、ファクシミリ通信が可能なファクシミリモデムを含み、回線制御部60を介して公衆回線網30と接続される。
モデム62は、通信相手に対して送信するためのデジタルデータをアナログデータに変換して回線制御部60を介して公衆回線網30に送出する。
モデム62はさらに、通信相手から回線制御部60を介して受信したアナログデータをデジタルデータに変換して復調する。
復調された画像データは、符号化/復号部(図示せず。)によって復号された後、画像メモリ57に対して出力される。
CI検出部64は、公衆回線網30に接続される外部装置からの呼出信号(CI信号)を検出し、その検出結果を制御部50に通知する。
制御部50は、CI信号を所定時間検出したと判断すると、モデム62を通じて公衆回線網30を捕捉するために、回線制御部60に対し、公衆回線網30を閉結するように指示する。
公衆回線網30が捕捉されると、モデム62によってファクシミリ通信が行なわれる。
LAN I/F66は、ネットワーク20とのインターフェースをとる。
ファクシミリ装置10は、このLAN I/F66を介して、ネットワーク20上の各種外部装置と、所定の通信プロトコルに従ったデータ通信を行なうことができる。
電源制御部67は、外部電源68と電気的に接続される。
電源制御部67は、ファクシミリ装置10の各部の動作に必要な電力を外部電源68から取得し、取得した電力をファクシミリ装置10の各部に供給する。
ファクシミリ装置10は、上述した各部を動作させることによって、操作部54からのユーザーの入力操作による指示または外部装置からの指示に応じて、原稿画像を読取り記録用紙に印刷するコピーモード、外部装置から送信される印刷データを受信して記録用紙に印刷するプリンタモード、および、原稿画像を読取り外部装置に送信するスキャナモード等の各種のモードのいずれかを実行する。
次に、図1のファクシミリ装置10a、10b間での通信手順について説明する。
図3は、送信側ファクシミリ装置10aと受信側ファクリミリ装置10bとの間におけるファクシミリ通信手順を示すシーケンス図である。
送信側ファクシミリ装置と受信側ファクシミリ装置は、ITU−T勧告V.21に規定される手順にて通信(G3通信)を行うものとするが、これに限定されるわけではない。
送信側ファクシミリ装置10aから受信側ファクシミリ装置10bに対してデータを送信する場合、最初に送信側ファクシミリ装置10aから受信側ファクシミリ装置10b対し、ダイヤリングが行われて通信接続し、コーリングトーン(CNG:Calling Tone)が送信される。
受信側ファクシミリ装置10bがITU−T勧告のV.21の手順に従う装置であれば、受信側ファクシミリ装置10bは、送信側ファクシミリ装置10aからのコーリングトーンを検出すると、まず被呼局識別信号(CED:Called Station Identification signal)を送出し、続いて、自装置の製造メーカ情報を含む非標準機能信号(NSF:Non-Standard Facilities signal)と、自装置の電話番号を含む被呼装置識別信号(CSI:Called Subscriber Identification signal)と、伝送速度や最大受信幅などの自装置の性能情報を含むデジタル識別信号(DIS:Digital Transmit Command signal)とを送出することによって、自装置の機能を送信側ファクシミリ装置10aへ知らせる。
すると、これらの信号に応答して、送信側ファクシミリ装置10aが、自装置の電話番号を含む送信装置識別信号(TSI:Transmitting Subscriber Identification signal)と、伝送速度や最大受信幅などの自装置の性能情報を含むデジタル命令信号(DCS:Digital Command Signal)とを送出することによって、自装置の機能を受信側ファクシミリ装置10bへ知らせる。
自装置の製造メーカ情報を含む非標準手順信号(NSS:Non-Standard facilities Set-up)も受信側ファクシミリ装置10bへ知らせる場合がある。
続いて、送信側ファクシミリ装置10aから送信されたトレーニングチェック信号(TCF:Training Check signal)を受信側ファクシミリ装置10bが受信すると、受信準備確認信号(CFR:Confirmation to Receive signal)が受信側ファクシミリ装置10bから送信側ファクシミリ装置10aに返信される。
送信側ファクシミリ装置10aは、受信側ファクシミリ装置10bからCFR信号を受信後、受信側ファクシミリ装置10bに対して、画像のデータ(PIX)を1ページ分ずつ送信する。
全ての符号化データの送信が終了すると、受信側ファクシミリ装置10bに手順終了信号(PPS−EOP)を送信する。
全ページ分の画像のデータを受信したことを受信側ファクシミリ装置10bが確認すれば、メッセージ確認信号(MCF:Message Confirmation Signal)が受信側ファクシミリ装置10bから送信側ファクシミリ装置10aに返信される。
最後に、切断命令信号DCN(Disconnect signal)が送信側ファクシミリ装置10aから送信されて受信側ファクシミリ装置10bで受信されると、ファクシミリ通信が終了する。
この様な各信号およびデータを送受するための制御は、送信側ファクシミリ装置10aおよび受信側ファクシミリ装置10bのいずれにおいてもCPU70によって行われる。
上記通信手順は、ITU−T勧告V.21に規定される手順であったが、ITU−T勧告V.8に規定される手順でも通信(スーパーG3通信)してもよい。
たとえば、送信側ファクシミリ装置10aと受信側ファクシミリ装置10bが、スーパーG3対応とする。
その場合は、送信側ファクシミリ装置10aからCNG信号が受信側ファクシミリ装置10bに送信されると、受信側ファクシミリ装置10bはANSam信号を送信し、送信側ファクシミリ装置10aがANSam信号を受信することで、V.8手順が開始される。
従って、電力供給情報はそれ以降に送信される。
また、送信側ファクシミリ装置10aおよび受信側ファクシミリ装置10bの一方がG3対応で、他方がスーパーG3の対応の場合もあり、そのときはV.21対応であることを示す信号を相手に送り、G3通信が行われる。
この場合には、停電信号は、V.21対応であることを示す信号が送信され、G3通信が開始されてから送信される。
続いて、この発明の第1実施形態に係る送信側ファクシミリ装置10aの宛先確認処理の流れを図4のフローチャートを用いて説明する。
図4は、図1の送信側ファクシミリ装置10aの処理を示すフローチャートである。
なお、操作パネル78上の短縮宛先キーには、送信したい宛先の名前とファックス番号が登録済みであるものとする。
まず、ステップS11において、ユーザーは、送信側ファクシミリ装置10aのスキャナ部55上の原稿台に、相手先に送信したい原稿をセットする(ステップS11)。
次に、ステップS12において、ユーザーは、操作パネル78上の短縮キーを用いて、送信したい宛先を選択する(ステップS12)。
続いて、ステップS13において、宛先確認機能が有効に設定されているかが判定される(ステップS13)。
宛先確認機能が無効に設定されている場合(ステップS13の判定がNoの場合)、ステップS27において、制御部50は、ユーザーが選択した宛先、送信を実行するための[送信]キー、送信をキャンセルするための[キャンセル]キーを表示パネル80のLCD上に表示させる(ステップS27)。
続いて、ステップS28において、制御部50は、操作パネル78のタッチパネル操作の待ち状態とし(ステップS28)、タッチパネル上の[送信]キー(ステップS29)もしくは[キャンセル]キー(ステップS30)に対するタッチを受け付けさせる。
ステップS29において、[送信]キーがタッチされた場合(ステップS29の判定がYesの場合)、ステップS24において、制御部50は、スキャナ部55による原稿読み取りを実行する(ステップS24)。
その後、ステップS25において、制御部50は、通信処理を行う(ステップS25)。
具体的には、公衆回線網30に接続し、公衆回線網30を経由して受信側ファクシミリ装置10bに対して通信を開始し、原稿画像の送信処理が完了すると、回線を切断する。
続いて、ステップS26において、制御部50は、通信が完了したことを表示パネル80のLCD上に表示させた後、初期画面を表示させる(ステップS26)。
その後、制御部50は、一連の処理を終了する。
一方、ステップS28の後、[送信]キーではなく [キャンセル]キーがタッチされた場合(ステップS29の判定がNo、かつ、ステップS30の判定がYesの場合)、ステップS26において、制御部50は、送信処理を取りやめたことを表示パネル80のLCD上に表示させた後で初期画面を表示させる(ステップS26)。
その後、制御部50は、一連の処理を終了する。
他方、ステップS13において、宛先確認機能が有効に設定されている場合(ステップS13の判定がYesの場合)、ステップS14において、制御部50は、選択した宛先、送信を実行するための[送信]キー(ただし無効状態)、送信をキャンセルするための[キャンセル]キーを表示パネル80のLCD上に表示させる(ステップS14)。
図5は、図1のファクシミリ装置10の宛先確認操作時(タッチパネル操作)の動作画面例である。
制御部50は、図5(1)の画面に示されるように、宛先のファックス番号をすべて反転表示させて、一字ずつ確認操作が必要なことをユーザーに示す。
その後、図4のステップS15において、制御部10は、表示パネル80上のタッチパネル操作の待ち状態にする(ステップS15)。
続いて、制御部50は、[送信]キー(ステップS16)、[キャンセル]キー(ステップS17)および画面をなぞるタッチ操作(ステップS18)のいずれの操作を操作パネル78が受け付けたか否かを判定する。
ただし、制御部50は、後述するステップS21において、宛先のファックス番号の反転表示がすべて通常表示になっていなければ、[送信]キーを有効にしないものとする。
ステップS16において、[送信]キーが有効になっていない場合(ステップS16の判定がNoの場合)、ステップS17において、制御部50は、タッチパネル操作で[キャンセル]キーが押されたか否かを判定する(ステップS17)。
ステップS17において、タッチパネル操作で[キャンセル]キーが押された場合(ステップS17の判定がYesの場合)、ステップS26において、制御部50は、送信処理を取りやめたことを表示パネル80のLCD上に表示させた後、初期画面を表示させる(ステップS26)。
その後、制御部50は、一連の処理を終了する。
一方、ステップS18において、宛先をなぞるタッチ操作が行われた場合(ステップS18の判定がYesの場合)、ステップS19において、制御部50は、表示パネル80になぞり終わった文字を1文字ずつ反転表示解除した通常表示にさせる(ステップS19)。
ここで、宛先のファックス番号は、文字数によっては、2行表示やスクロール表示としてもよいが、ステップS20において、すべての宛先ファックス番号が反転解除されるまで、制御部50は、タッチパネル操作待ちを続ける(ステップS20の判定がNoの場合、ステップS15に処理を戻す)。
すべての宛先ファックス番号が反転解除された場合(ステップS20の判定がYesの場合)、ステップS21において、制御部50は、[送信]キー表示の反転表示を解除して有効とする(ステップS21)。
図5(2)〜(4)に、ユーザーが宛先ファックス番号を指でなぞるにつれて、宛先ファックス番号のなぞられた部分が反転表示される様子を示す。
すべての宛先ファックス番号が反転表示された場合、図5(5)に示すように、[送信]キー表示の反転表示が解除されるため、ユーザーは、[送信]キーを押すことが可能になる。
図5において、ファックス番号の無効表示と有効表示の切り替えは、反転表示と通常表示で表したが、アンダーラインの有無や、色の変化、表示フォントの変化、という手段で表すようにしてもよい。
ユーザーが指でなぞる場所は、宛先ファックス番号が表示された場所に限らず、宛先ファックス番号の上下左右など任意の領域であってもよい。
ユーザーが指でなぞった位置に対応した宛先ファックス番号の反転表示が解除され、ユーザーが一度確認した番号は、再度タッチしても、反転表示の解除結果が変わらないようにする。
ステップS21を経て送信キーが有効となった後、制御部50は、 [送信]キー(ステップS22)、または、[キャンセル]キー(ステップS23)のタッチパネル操作待ち状態とする。
ステップS22において、[送信]キーがタッチされた場合(ステップS22の判定がYesの場合)、ステップS24において、制御部50は、スキャナ部55に原稿読み取りを実行させる(ステップS24)。
その後、制御部50は、ステップS25の通信処理を行う(ステップS25)。
一方、[送信]キーではなく[キャンセル]キーがタッチされた場合(ステップS22の判定がNo、かつ、ステップS23の判定がYesの場合)、ステップS26の画面初期化処理を行う(ステップS26)。
このように、ユーザーは、一字ずつ確認する操作を行うことになるため、確実に一字ずつ宛先の内容を確認することができ、従来よりも宛先確認の確実性が向上して誤送信の防止に役立つファクシミリ装置10を実現できる。
また、指さし確認のように一字ずつ宛先をなぞらせることで、送信先の確認を行うことができるため、ユーザーの利便性を保ちつつ、宛先を確認することが可能になる。
〔第2実施形態〕
次に、図6〜図8に基づき、この発明の第2実施形態に係る通信システム1における宛先確認処理の流れを説明する。
図6は、この発明の第2実施形態に係る送信側ファクシミリ装置10aの処理を示すフローチャートである。
第2実施形態において、名刺に記載されている名前とファックス番号を宛先として、原稿を送信し、送信に使用した宛先を短縮番号として登録したい場面を想定する。
なお、送信側ファクシミリ装置10aの構成は、第1実施形態と同一であるため、省略する。
図6のステップS51において、ユーザーは、スキャナ部55上の原稿台に相手先の名刺を置く(ステップS51)。
次に、ステップS52において、ユーザーは、表示パネル80のタッチパネルを操作して、送信相手先情報読み込みを選択する(ステップS52)。
次に、ステップS53において、制御部50は、スキャナ部55に原稿台の名刺を読み取らせ、読み取った名刺をOCR(Optical Character Recognition/光学的文字認識)処理させる(ステップS53)。
続くステップS54において、制御部50は、スキャナ部55がOCR処理で読み取った相手先名とファックス番号をデジタルデータとして、RAM74上に一時保存する(ステップS54)。
次に、ステップS55において、制御部50は、表示パネル80のLCD上に、読み取った相手先に送信すべき原稿のセット要求を表示させる(ステップS55)。
次に、ユーザーが原稿台から名刺を取り除いて、送信したい原稿を原稿台に置いたとき、ステップS56において、制御部50は、名刺よりも大きいサイズの原稿が原稿台に載せられたか否かを判定する(ステップS56)。
原稿台に名刺よりも大きいサイズの原稿が載せられた場合(ステップS56の判定がYesの場合)、制御部50は、ステップS57において、読み取ったファックス番号をRAM74から呼び出して、送信先として表示パネル80に表示する(ステップS57)。
また、表示パネル80には、同時に、[送信]キー、[訂正]キー、[キャンセル]キー、[拡大縮小]キーも表示させるが、[送信]キーについては、まだ無効表示であることを示すため反転表示させる。
ここで、制御部50は、宛先のファックス番号をすべて反転表示させ、一字ずつ確認操作が必要なことをユーザーに示し、表示パネル80上のタッチパネル操作の待ち状態にする(ステップS58)。
その後、制御部50は、[送信]キー(ステップS83)、[キャンセル]キー(ステップS60)、[訂正]キー(ステップS61)、 [拡大縮小]キー(ステップS62)、宛先をなぞるタッチ操作(ステップS63)のいずれの操作を操作パネル78が受け付けたか否かを判定する。
ただし、[送信]キーについては、後述するステップS66において、宛先のファックス番号の反転表示がすべて通常表示になっていなければ、[送信]キーを有効にしないものとする。
ステップS59において、[送信]キーが有効になっていない場合(ステップS59の判定がNoの場合)、ステップS60において、制御部50は、タッチパネル操作で[キャンセル]キーが押されたか否かを判定する(ステップS60)。
ステップS60において、タッチパネル操作で[キャンセル]キーが押された場合(ステップS60の判定がYesの場合)、ステップS82において、制御部50は、送信処理を取りやめたことを表示パネル80のLCD上に表示させた後、初期画面を表示させる(ステップS82)。
その後、制御部50は、一連の処理を終了する。
ステップS61において、タッチパネル操作で[訂正]キーが押された場合(ステップS61の判定がYesの場合)、ステップS79において、制御部50は、訂正文字入力用の数字キーを表示パネル80に表示させる(ステップS79)。
図7は、この発明の第2実施形態に係るファクシミリ装置10の宛先確認操作時(訂正)の動作画面例である。
図7の例において、宛先のファックス番号「012 345 6789」のうち、「4」が間違いで、正しい数字「9」に訂正する場合を想定する。
図7(1)に示すように、ユーザーは、宛先のファックス番号を「3」の位置までなぞって反転表示した後、次の番号「4」の修正が必要であることに気づいたものとする。
ここで、[訂正]キーが押された場合、図7(2)に示すような訂正画面に移行する。
図7(2)の例では、ファックス番号を想定して、0から9までの数字キーが表示されているが、iFAX送信宛先の電子メールアドレス表示を修正する場合など、内容によってはフルキーボードを表示するようにしてもよい。
なお、図7(2)において、訂正の対象となる数字「4」は、空白となっているが、訂正の対象の数字を点滅させたり、異なる色で表示させたり、数字の大きさやフォント等を変化させたり、アンダーラインをつけたりすることで、訂正対象であることを示すようにしてもよい。
次に、図6のステップS80において、数字キーが押された場合(ステップS80の判定がYesの場合)、ステップS81において、制御部50は、訂正が必要な数字を入力された数字に置き換えて表示する(ステップS81)。
その後、制御部50は、数字キーを非表示にして、ステップS58のタッチパネル操作の操作待ち状態に処理を戻す(ステップS58)。
次に、ステップS62において、タッチパネル操作で[拡大縮小]キーが押された場合(ステップS62の判定がYesの場合)、ステップS67において、制御部50は、ファックス番号の拡大縮小用画面に切り替えて表示パネル80に表示させる(ステップS67)。
図8は、この発明の第2実施形態に係るファクシミリ装置10の宛先確認操作時(拡大縮小)の動作画面例である。
図8(1)に示すように、タッチパネル操作で[拡大縮小]キーが押されると、図8(2)に示すような宛先(ファックス番号)の拡大縮小用画面が表示パネル80に表示される。
図8(2)に示すように、表示パネル80には、宛先、[文字拡大]キー、[文字縮小]キー、[文字間隔拡大]キー、[文字間隔縮小]キー、[確定]キーが表示される。
その後、図6のステップS68において、制御部50は、操作パネル78のタッチパネル操作の待ち状態とする(ステップS68)。
制御部50は、[文字拡大]キー(ステップS70)、[文字縮小]キー(ステップS71)、[文字間隔拡大]キー(ステップS72)、[文字間隔縮小]キー(ステップS73)、[確定]キー(ステップS69)のいずれの操作を操作パネル78が受け付けたか否かを判定する。
ステップS70において、[文字拡大]キーが押された場合(ステップS70の判定がYesの場合)、ステップS74において、制御部50は、表示パネル80に反転中の宛先の文字フォントサイズを現状よりも増加して再描画させる(ステップS74)。
その後、制御部50は、ステップS68のタッチパネル操作待ち状態に処理を戻す(ステップS68)。
ステップS71において、[文字縮小]キーが押された場合(ステップS71の判定がYesの場合)、ステップS75において、制御部50は、表示パネル80に反転中の宛先の文字フォントサイズを現状よりも減少して再描画させる(ステップS75)。
その後、制御部50は、ステップS68のタッチパネル操作待ち状態に処理を戻す(ステップS68)。
ステップS72において、[文字間隔拡大]キーが押された場合(ステップS72の判定がYesの場合)、ステップS76において、制御部50は、表示パネル80に反転中の宛先の文字の間隔を現状よりも増加して再描画させる(ステップS76)。
その後、制御部50は、ステップS68のタッチパネル操作待ち状態に処理を戻す(ステップS68)。
ステップS73において、[文字間隔縮小]キーが押された場合(ステップS73の判定がYesの場合)、ステップS77において、制御部50は、表示パネル80に反転中の宛先の文字の間隔を現状よりも減少して再描画させる(ステップS77)。
その後、制御部50は、ステップS68のタッチパネル操作待ち状態に処理を戻す(ステップS68)。
ステップS69において、[確定]キーが押された場合(ステップS69の判定がYesの場合)、ステップS78において、制御部50は、表示パネル80にそれまでのフォント操作を確定させて、宛先の拡大縮小用画面を抜けさせ、確定したフォント情報を用いて画面を再描画させる(ステップS78)。
その後、制御部50は、ステップS58のタッチパネル操作待ち状態に処理を戻す(ステップS58)。
このように、宛先の文字および文字間隔の拡大縮小を行うことにより、ユーザーは、宛先の元である名刺と見比べやすいように、宛先の表示サイズを変更することができる。
次に、ステップS63において、宛先をなぞるタッチ操作が行われた場合は(ステップS63の判定がYesの場合)、ステップS64において、表示パネル80になぞり終わった文字を1文字ずつ反転表示解除した通常表示にさせる(ステップS64)。
続くステップS65において、すべての宛先ファックス番号が反転解除されるまでは、制御部50は、タッチパネル操作待ちを続ける(ステップS65の判定がNoの場合、ステップS58に処理を戻す)。
一方、すべての宛先ファックス番号が反転解除された場合(ステップS65の判定がYesの場合)、ステップS66において、制御部50は、[送信]キー表示の反転表示を解除して有効とする(ステップS66)。
ステップS66を経て送信キーが有効となった後、制御部50は、[送信]キー(ステップS83)、または、[キャンセル]キー(ステップS84)のタッチパネル操作待ち状態とする。
ステップS83において、[送信]キーがタッチされた場合(ステップS83の判定がYesの場合)、ステップS85において、制御部50は、スキャナ部55に原稿読み取りを実行させる(ステップS85)。
その後、ステップS86において、制御部50は、通信処理を行う(ステップS86)。
具体的には、公衆回線網30に接続し、公衆回線網30を経由して受信側ファクシミリ装置10bに対して通信を開始し、原稿画像の送信処理が完了すると、回線を切断する。
続いて、ステップS87において、制御部50は、RAM74に一時保存されていた相手先名とファックス番号(ステップS81で訂正操作されていれば、その書き換えた内容)を表示パネル80のLCDに表示させ、送信が完了したので、今回の送信宛先を新たに短縮キーとして登録すべきか否かの質問を表示させる(ステップS87)。
続くステップS88において、質問に対して「Yes」が選択された場合(ステップS88の判定がYesの場合)、ステップS89において、制御部50は、空いている短縮キーに宛先を保存する(ステップS89)。
ここで、宛先名を修正させてもよい。
また、登録する短縮キーの場号を指定させてもよい。
その後、ステップS82において、制御部50は、宛先を保存したことを表示パネル80のLCD上に表示した後、初期画面を表示させる(ステップS82)。
その後、制御部50は、一連の処理を終了する。
一方、ステップS88において、質問に対して「No」が選択された場合(ステップS88の判定がNoの場合)、ステップS82において、制御部50は、宛先を保存せずに表示パネル80に初期画面を表示させる(ステップS82)。
その後、制御部50は、一連の処理を終了する。
このように、宛先の訂正や拡大縮小等を行うことで、宛先の元である名刺を近くに置いて、宛先と見比べながら指さし確認のように一字ずつなぞることができるため、ユーザーの利便性を保ちつつ、従来よりも確実に送信先の宛先を確認することができ、誤送信の防止に役立つファクシミリ装置10を実現できる。
〔第3実施形態〕
次に、図9に基づき、この発明の第3実施形態に係る通信システム1における宛先確認処理の流れを説明する。
第1実施形態では、図5(2)〜(4)に示すように、ユーザーが宛先ファックス番号を指でなぞるにつれて、宛先ファックス番号のなぞられた部分の反転表示が解除される様子を示した。
一方、第3実施形態においては、図9に示すように、宛先ファックス番号の確認操作を物理キー操作と連動させるようにする。
具体的には、図9(2)〜(4)に示すように、ユーザーが右矢印キーを1回押すごとに、宛先ファックス番号の反転表示が1つずつ解除されるようにする。
そして、すべての宛先ファックス番号の反転表示が解除された場合、図9(5)に示すように、[送信]キー表示の反転表示が解除されて、ユーザーは、[送信]キーを押すことが可能になる。
このように、物理キー操作で一字ずつ確認させることで送信先の宛先を確認できるため、ユーザーの利便性を保ちつつ、従来よりも確実に送信先の宛先を確認することができ、誤送信の防止に役立つファクシミリ装置10を実現できる。
〔第4実施形態〕
次に、この発明の第4実施形態に係る通信システム1における宛先確認処理の流れを説明する。
第1実施形態において、宛先ファックス番号を指でなぞる操作を、タッチパネル上の表示位置をタッチしながら指を動かすことで示したが、表示内容を見ながら確認できるように、表示位置と連動した任意の別の位置をタッチしながら指を動かすことにしてもよい。
別の位置としては、例えば、表示位置の上側または下側の位置などがあげられる。
この場合、指をタッチした任意の位置を起点として、指を右にスライドさせたときの移動量に基づいて、宛先ファックス番号の反転表示を解除するようにしてもよい。
このように、ユーザーは表示内容を見ながら、表示位置の別の位置に指を置いて指さし確認のように一字ずつ送信先の宛先を確認できるため、ユーザーの利便性を保ちつつ、従来よりも確実に送信先の宛先を確認することができ、誤送信の防止に役立つファクシミリ装置10を実現できる。
(変形例)
第4実施形態の変形例として、ユーザーが表示位置とは別の位置で指をタッチしてスライドさせるとき、[送信]キーや[キャンセル]キー等の他のキーを反応しないようにしてもよい。
このようにすることで、他のキーの反応を気にすることなく、ユーザーは表示内容を見ながら、表示位置の別の位置に指を置いて指さし確認のように一字ずつ送信先の宛先を確認できるため、ユーザーの利便性を保ちつつ、従来よりも確実に送信先の宛先を確認することができ、誤送信の防止に役立つファクシミリ装置10を実現できる。
〔第5実施形態〕
次に、この発明の第5実施形態に係る通信システム1における宛先確認処理の流れを説明する。
第5実施形態において、ユーザーが指でなぞった宛先ファックス番号の部分の反転表示を解除した場合であっても、ユーザーが素早く2回タッチするなどの予め定められた確定操作を行うまでは、当該反転表示の解除を確定しないようにしてもよい。
この場合、反転表示の解除が確定しない状態でユーザーが指を離した場合、最後に反転表示を解除した位置が記憶される。
また、反転表示の解除が確定しない状態でユーザーが指を逆方向にスライドさせた場合、反転表示の解除を元に戻すようにしてもよい。
このようにすることで、ユーザーは、確定するまで何度も宛先を指さし確認できるため、ユーザーの利便性を保ちつつ、従来よりも確実に送信先の宛先を確認することができ、誤送信の防止に役立つファクシミリ装置10を実現できる。
〔第6実施形態〕
次に、この発明の第6実施形態に係る通信システム1における宛先確認処理の流れを説明する。
第6実施形態において、ユーザーが宛先ファックス番号を指でなぞる途中で指を離した場合、指を離していた時間に応じて異なる処理を実行するようにしてもよい。
例えば、予め定められたリセット時間以上、ユーザーが指を離していた場合、反転表示の解除を元に戻してリセットするようにしてもよい。
一方、ユーザーが前記リセット時間内に、指を離して再び指をタッチした場合、反転表示の解除を元に戻さず、指を離す前の状態から処理を継続できるようにするようにしてもよい。
このようにすることで、ユーザーは、リセット時間内は、指さし確認の途中で宛先の確認を中断できるため、ユーザーの利便性を保ちつつ、従来よりも確実に送信先の宛先を確認することができ、誤送信の防止に役立つファクシミリ装置10を実現できる。
なお、上記実施形態では、ファクシミリ装置10においてファックス送信を行う際の宛先確認の例が示されているが、この発明は、ファクシミリ装置10でファックス送信を行う際の宛先確認のみに限定されるものではない。
例えば、インターネットFAX送信時の電子メールアドレス確認や共有フォルダ保存時のパス確認、クラウドサーバー保存時のURL確認などのように、通信装置において送信前/登録前に再確認したい内容の確認手順として実行することで、いずれの場面においても誤送信の防止に役立つ。
この発明の好ましい態様には、上述した複数の態様のうちの何れかを組み合わせたものも含まれる。
前述した実施の形態の他にも、この発明について種々の変形例があり得る。それらの変形例は、この発明の範囲に属さないと解されるべきものではない。この発明には、請求の範囲と均等の意味および前記範囲内でのすべての変形とが含まれるべきである。
1:通信システム、 10,10a,10b,10c:ファクシミリ装置、 20:ネットワーク、 30:公衆回線網、 50:制御部、 52:HDD、 54:操作部、 55:スキャナ部、 56:画像処理部、 57:画像メモリ、 58:画像形成部、 60:回線制御部、 62:モデム、 64:CI検出部、 66:LAN I/F、 67:電源制御部、 68:外部電源、 70:CPU、 72:ROM、 74:RAM、 76:BUSライン、 78:操作パネル、 80:表示パネル

Claims (10)

  1. 複数の文字からなる宛先を表示することが可能な表示部と、
    ユーザーの操作を受け付ける操作部と、
    ユーザーにより前記操作部を介して送信指示された情報を宛先へ送信することが可能な通信部と、
    前記表示部、前記操作部および前記通信部を制御する制御部とを備え、
    前記制御部は、前記操作部を介してユーザーに指示された宛先を前記表示部に表示させ、
    前記操作部は、表示された宛先のユーザーによる確認操作を1文字ずつ受け付け、
    前記制御部は、前記操作部が前記宛先のすべての文字についてユーザーによる確認操作を受け付けるまで、前記宛先への送信処理を実行させず、一方、前記操作部が前記宛先のすべての文字についてユーザーによる確認操作を受け付けた場合、前記宛先への送信処理を実行させることを特徴とする通信装置。
  2. 前記宛先を保存する記憶部をさらに備え、
    前記宛先への送信処理は、前記記憶部への前記宛先の保存を含む請求項1に記載の通信装置。
  3. 前記操作部は、前記表示部への指のタッチ操作に基づいて、前記ユーザーの操作を受け付ける請求項1または2に記載の通信装置。
  4. 前記制御部は、前記宛先を1文字ずつ指でなぞる確認操作を前記操作部が受け付けたとき、前記表示部に確認操作を受け付けた文字の表示状態を変化させる請求項3に記載の通信装置。
  5. 前記操作部は、前記宛先の確認用キーを備え、
    前記制御部は、前記確認用キーが1回押されるたびに、前記操作部が前記宛先のユーザーによる確認操作を1文字ずつ受け付けたものとし、前記確認用キーが前記宛先の文字数と同じ数だけ押された場合、前記送信処理を受け付ける請求項1〜4のいずれか1つに記載の通信装置。
  6. 前記操作部は、前記宛先のユーザーによる確認操作中に前記宛先の修正を受け付ける請求項1〜5のいずれか1つに記載の通信装置。
  7. 前記操作部は、前記宛先のユーザーによる確認操作中に前記表示部に表示すべき前記宛先の文字の大きさの変更を受け付ける請求項1〜6のいずれか1つに記載の通信装置。
  8. 前記操作部は、前記宛先のユーザーによる確認操作中に前記表示部に表示すべき前記宛先の文字の間隔の変更を受け付ける請求項1〜7のいずれか1つに記載の通信装置。
  9. 前記宛先は、ファックス番号、e-mailアドレスおよびサーバーアドレスのうち少なくとも1つである請求項1〜8のいずれか1つに記載の通信装置。
  10. 複数の文字からなる宛先を表示する表示ステップと、
    表示された宛先のユーザーによる確認操作を1文字ずつ受け付ける確認操作ステップと、
    ユーザーにより送信指示された情報を宛先へ送信する送信ステップとを有し、
    前記確認操作ステップにおいて、前記宛先のすべての文字についてユーザーによる確認操作を受け付けるまで、前記送信ステップにおける前記宛先への送信処理を実行させず、一方、前記確認操作ステップにおいて、前記宛先のすべての文字についてユーザーによる確認操作を受け付けた場合、前記送信ステップにおける前記宛先への送信処理を実行させることを特徴とする通信装置の制御方法。
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