JP2020191321A - ウエーハの加工方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】液体状のボンド材を無駄にすることなくボンド層を形成することができるウエーハの加工方法を提供する。【解決手段】本発明によれば、複数のデバイス12が分割予定ライン14によって区画されたデバイス領域16とデバイス領域16を囲繞する外周余剰領域18とが表面に形成されたウエーハ10の裏面10bにボンド層52を配設するウエーハの加工方法であって、ウエーハ10の表面10aに保護部材T1を配設する保護部材配設工程と、ウエーハ10の保護部材T1が配設された側をチャックテーブル31に保持し、デバイス領域16に対応するウエーハ10の裏面10bを凹状に加工して外周余剰領域18に対応したウエーハ10の裏面10bにリング状壁20を形成するリング状壁形成工程と、液体状のボンド材50をリング状壁10の内側に敷設するボンド材敷設工程と、敷設されたボンド材50を固化してボンド層52を形成するボンド層形成工程と、を少なくとも含むウエーハの加工方法が提供される。【選択図】図3

Description

本発明は、複数のデバイスが分割予定ラインによって区画されたデバイス領域と該デバイス領域を囲繞する外周余剰領域とが表面に形成されたウエーハの裏面にボンド層を配設するウエーハの加工方法に関する。
IC、LSI等の複数のデバイスが分割予定ラインによって区画され表面に形成されたウエーハは、裏面が研削されて所望の厚みに加工された後、ダイシング装置によって個々のデバイスチップに分割されて携帯電話、パソコン等の電気機器に利用される。
また、デバイスチップはDAF(Die Attach Film)と称されるボンド層によって配線フレームにボンディングされる。該DAFは、予めシート状に形成されたタイプと、液体状に敷設された後に固化されてDAFとして機能するタイプの2種類が存在し、用途に応じて適宜選択される。
シート状に形成されたタイプのDAFは、ウエーハの大きさに応じて複数種類用意する必要があるのに対し、液体状に敷設された後に固化されるタイプのDAFは、ウエーハの大きさに柔軟に対応することが可能であるというメリットを有している(例えば、特許文献1を参照)。
特開平08−236554号公報
上記した特許文献1に記載の技術では、ウエーハの裏面に液体状のボンド材を敷設した後、該ボンド材を固化する前に、ウエーハを保持するチャックテーブルを高速回転させて、遠心力を利用して均一に薄化する工程を実施する。その際、余分な液体状のボンド材は、ウエーハ外に排出されて廃棄されるため、無駄が多く不経済であるという問題が生じる。
本発明は、上記事実に鑑みなされたものであり、その主たる技術課題は、液体状のボンド材を無駄にすることなくボンド層を形成することができるウエーハの加工方法を提供することにある。
上記主たる技術課題を解決するため、本発明によれば、複数のデバイスが分割予定ラインによって区画されたデバイス領域と該デバイス領域を囲繞する外周余剰領域とが表面に形成されたウエーハの裏面にボンド層を配設するウエーハの加工方法であって、ウエーハの表面に保護部材を配設する保護部材配設工程と、ウエーハの保護部材が配設された側をチャックテーブルに保持し、該デバイス領域に対応するウエーハの裏面を凹状に加工して該外周余剰領域に対応したウエーハの裏面にリング状壁を形成するリング状壁形成工程と、液体状のボンド材を該リング状壁の内側に敷設するボンド材敷設工程と、該敷設されたボンド材を固化してボンド層を形成するボンド層形成工程と、を少なくとも含むウエーハの加工方法が提供される。
より好ましくは、該リング状壁形成工程の後、該リング状壁の内径と同じ内径で高さを補足するガードリングを該リング状壁の上部に配設するガードリング配設工程が実施される。さらに、該ボンド層形成工程の後、該リング状壁と該ボンド層とを平坦化する平坦化工程を実施するようにしてもよい。また、該ボンド層形成工程の後、ウエーハを収容する開口を備えたフレームに該ウエーハを位置付けてボンド層が形成された側にダイシングテープを貼着すると共に該フレームにダイシングテープの外周を貼着して該ダイシングテープを介して該ウエーハを該フレームで支持するフレーム支持工程と、該ウエーハの表面に形成された分割予定ラインと共に該ボンド層を切断して、ボンド層が裏面に配設されたデバイスチップを生成する分割工程と、を含むようにしてもよい。
本発明のウエーハの加工方法は、複数のデバイスが分割予定ラインによって区画されたデバイス領域と該デバイス領域を囲繞する外周余剰領域とが表面に形成されたウエーハの裏面にボンド層を配設するウエーハの加工方法であって、ウエーハの表面に保護部材を配設する保護部材配設工程と、ウエーハの保護部材が配設された側をチャックテーブルに保持し、該デバイス領域に対応するウエーハの裏面を凹状に加工して該外周余剰領域に対応したウエーハの裏面にリング状壁を形成するリング状壁形成工程と、液体状のボンド材を該リング状壁の内側に敷設するボンド材敷設工程と、該敷設されたボンド材を固化してボンド層を形成するボンド層形成工程と、を少なくとも含むことにより、液体状のボンド材を無駄にすることなく、有効に使用して、ウエーハの裏面側に効率よくボンド層を形成することができる。
保護部材配設工程の実施態様を示す斜視図である。 (a)リング状壁形成工程の実施態様を示す斜視図、(b)リング状壁が形成されたウエーハの断面図である。 (a)ボンド材敷設工程の第一の実施形態を示す斜視図、(b)ボンド材敷設工程の第二の実施形態を示す斜視図、(c)(a)、(b)に示すボンド材敷設工程によってボンド材が敷設されたウエーハの断面図である。 ボンド層形成工程の実施態様を示す斜視図である。 (a)平坦化工程の実施態様を示す斜視図、(b)平坦化工程が施されたウエーハの断面図である。 (a)フレーム支持工程の実施態様を示す斜視図、(b)フレーム支持工程が施されたウエーハから保護テープを剥離する態様を示す斜視図である。 (a)分割工程の実施態様を示す斜視図、(b)分割工程が施されるウエーハの一部拡大断面図である。 本実施形態によって生成されるデバイスチップの斜視図である。 ガードリング配設工程の実施態様を示す斜視図である。 (a)ガードリング配設工程が施されたウエーハにボンド層形成工程を施す態様を示す斜視図、(b)(a)に示すボンド層形成工程が施されたウエーハからガードリングを剥離する態様を示す斜視図、(c)(b)においてガードリングが剥離されたウエーハ10の断面図である。
以下、本発明に基づいて構成されるウエーハの加工方法に係る実施形態について、添付図面を参照しながら、詳細に説明する。
図1には、本実施形態に係るウエーハの加工方法により加工されるウエーハ10が示されている。ウエーハ10は、例えば、シリコン、サファイア等を基板とする円板状の半導体ウエーハや光デバイスウエーハである。ウエーハ10の表面10aには、複数のデバイス12が分割予定ライン14によって区画され形成されている。ウエーハ10は、図に示すように、表面10aに複数のデバイス12が形成されたデバイス領域16と、デバイス領域16を囲繞する外周余剰領域18とを備えている。加工前のウエーハ10の外径は200mmであり、厚みは210μmである。なお、図1では、説明の便宜上、デバイス領域16と外周余剰領域18との境界を示す一点鎖線を記載しているが、該一点鎖線は仮想線である。
上記したウエーハ10を用意したならば、図1に示すように、ウエーハ10の表面10aに、保護部材として機能する保護テープT1を貼着する保護部材配設工程を実施する。保護テープT1は、表面に粘着層が形成されたいわゆるBGテープであり、EVA、PET等の樹脂製のフィルムからなる。ウエーハ10に保護テープT1を貼着したならば、図1の下段に示すように、ウエーハ10を反転し、保護テープT1側を下方に、ウエーハ10の裏面10b側を上方に向ける。なお、図に示すように、ウエーハ10の表面10aのデバイス領域16に対応する裏面10b側の領域をデバイス領域対応部16’と称し、外周余剰領域18に対応するウエーハ10の裏面10b側の領域を外周余剰領域対応部18’と称する。
上記したように、保護部材配設工程を実施したならば、ウエーハ10を、図2(a)に示す研削装置30(一部のみ示す)に搬送する。研削装置30は、図に示すように、ウエーハ10を保持するチャックテーブル31と、チャックテーブル31に保持されるウエーハ10を研削する研削ユニット32とを備えている。
チャックテーブル31は、保持面を構成する部分が通気性を有するポーラスセラミックスから形成されており、図示しない吸引源と接続され、表面に載置されるウエーハ10を吸引保持する。また、チャックテーブル31は、回転駆動源(図示せず)により矢印R1で示す方向に所定の回転速度で回転可能に構成されている。
研削ユニット32は、図示しない電動モータによって矢印R2で示す方向に回転されるスピンドル34と、スピンドル34の下端に装着された研削ホイール36とで構成されている。研削ホイール36の下面の外縁部には、円環状に並べられた複数の研削砥石38が配設されており、複数の研削砥石38の外縁で形成される円の直径は、ウエーハ10のデバイス領域対応部16’よりも小さく形成されている。
上記研削装置30を用いて、ウエーハ10の裏面10bのデバイス領域対応部16’を凹状に加工することにより、外周余剰領域対応部18’を、リング状壁に形成するリング状壁形成工程を実施する。より具体的には、まず、ウエーハ10の表面10aに貼着された保護テープT1側をチャックテーブル31の上面に載置し、ウエーハ10を、保護テープT1を介して吸引保持する。次いで、ウエーハ10を保持したチャックテーブル31を、矢印R1で示す方向に、例えば300rpmで回転させるとともに、研削ユニット32のスピンドル34を矢印R2で示す方向に、例えば6000rpmで回転させる。次いで、ウエーハ10の外周余剰領域対応部18’の内周縁に対応する位置に、研削ホイール36に配設された研削砥石38の外周縁を位置付けて、図示しない研削水供給手段から研削水をウエーハ10に供給し、研削砥石38をウエーハ10の裏面10bに所定の速度(例えば1μm/秒)で下降させながら押し当てる。このようにして、ウエーハ10の裏面10b側のデバイス領域対応部16’を研削して凹状に加工する。この研削加工の結果、ウエーハ10の裏面10bにおけるデバイス領域対応部16’に対応する位置に凹部22が形成され、外周余剰領域対応部18’に対応する位置にリング状壁20に形成されて、リング状壁形成工程が完了する。なお、リング状壁形成工程により形成される凹部22は、平面視で円形状に形成され、図2(b)に示すウエーハ10の断面図から理解されるように、直径が194mm、深さが60μmであり、凹部22の底壁を構成するウエーハ10の厚みは150μmになるように設定される。これにより、リング状壁20の内周側の高さは60μm、内周径は194mm、外周径は200mm、幅は3mmで形成される。
上記したリング状壁形成工程を実施したならば、液体状のボンド材を上記したリング状壁20の内側、すなわち凹部22内に敷設するボンド材敷設工程を実施する。本実施形態においてウエーハ10の凹部22に敷設される液体状のボンド材は、定常では液状状態を維持し、外的刺激を与えることにより固化し、ボンド層として機能する樹脂であり、例えば、所定の熱を付加(加熱)することにより固化する樹脂、又は紫外線を照射することにより固化する紫外線硬化型樹脂等が使用可能である。なお、本実施形態では、加熱することにより固化する樹脂(例えばエポキシ樹脂)をボンド材として採用することとし、図3を参照しながらより具体的に説明する。
図3(a)に、ボンド材敷設工程に係る第一の実施形態を示す。リング状壁形成工程が施されてウエーハ10を保持したチャックテーブル31を、図に示すように、ボンド材滴下ノズル40の直下に位置付ける。ボンド材滴下ノズル40は、液体状のボンド材50を圧送する圧送手段を備えたボンド材貯留タンク(図示は省略する)に接続されており、計量された所定量の液体状のボンド材50を滴下可能に構成されている。ウエーハ10をボンド材滴下ノズル40の直下に位置付けたならば、チャックテーブル31を、矢印R3で示す方向に、例えば300rpmで回転させながら、凹部22に向けて液体状のボンド材50を滴下する。凹部22に滴下されたボンド材50は、粘性を有しており、チャックテーブル31の回転によって生じる遠心力によって徐々に外方向に広がる。ボンド材滴下ノズル40から滴下されるボンド材50の供給量、及びチャックテーブル31の回転速度を適切に調整することにより、ボンド材50は、図3(c)に示すように、凹部22を満たし、且つ表面張力によってリング状壁20の上面よりも高い70〜80μmの高さになるように敷設されて、ボンド材敷設工程が完了する。
図3(b)に、上記した第一の実施形態と異なる形態で実施されるボンド材敷設工程の第二の実施形態を示す。リング状壁形成工程が施されたウエーハ10を保持したチャックテーブル31を、ボンド材噴射ノズル42の直下に位置付ける。ボンド材噴射ノズル42には、図示しないボンド材貯留タンクが接続され、ボンド材噴射ノズル42の先端部には、ボンド材滴下ノズル40よりも小さい図示しない噴口が形成されている。該ボンド材貯留タンクには、高圧ポンプが備えられており、液体状のボンド材50を高圧でボンド材噴射ノズル42に供給する。ウエーハ10をボンド材噴射ノズル42の直下に位置付けたならば、チャックテーブル31を、矢印R4で示す方向に、上記した第一の実施形態よりも遅い回転速度、例えば100rpmで回転させ、ボンド材噴射ノズル42から、凹部22に対して広がるように液体状のボンド材50を噴霧状態で供給する。ボンド材噴射ノズル42から噴射されるボンド材50の噴射圧力、噴射量、及びチャックテーブル31の回転速度を適切に調整することにより、この第二の実施形態によっても、図3(c)に示すように、凹部22を満たし、且つ表面張力によってリング状壁20の上面よりも高い70〜80μmの高さになるように敷設される。
上記したボンド材敷設工程が完了したならば、該敷設されたボンド材50を固化してボンド層を形成するボンド層形成工程を実施する。図4を参照しながら、より具体的に説明する。
ボンド層形成工程を実施するに際し、まず、図4の上段に示すように、ボンド材敷設工程が施されたウエーハ10の一端側を、加熱手段60の直下に位置付ける。加熱手段60は、加熱手段60の下面側において、長手方向全域に渡る図示しない電気ヒータを備えており、矢印X1で示す方向に任意の速度で移動できるように構成されている。この加熱手段60の直下にウエーハ10の一端側を位置付けたならば、加熱手段60を作動し、ウエーハ10の該一方端から矢印X1で示す方向に移動させ、ウエーハ10の他端側まで移動させる。これにより、ウエーハ10のボンド材50が敷設された上面全域を、順次、例えば100℃以上に加熱(キュア)して、液体状のボンド材50を固化してボンド層52を形成する(図中下段を参照)。なお、ウエーハ10の上面全域を加熱手段60によって加熱する場合、加熱手段60を移動させず、チャックテーブル31を移動させてもよい。
上記したボンド層形成工程が完了したならば、ボンド層形成工程の後に、必要に応じて、リング状壁20とボンド層52とを平坦化する平坦化工程を実施してもよい。該平坦化工程について、図5を参照しながら、以下により具体的に説明する。
平坦化工程を実施するに際し、ボンド層形成工程が施されたウエーハ10を、図5(a)に示す研削装置70(一部のみ示す)に搬送する。研削装置70は、ウエーハ10を吸引保持し、回転可能に構成されたチャックテーブル71と、被加工物の表面を研削する研削ユニット72とを備えている。研削ユニット72は、図示しない電動モータにより回転駆動されるスピンドル73と、スピンドル73の下端に構成されるホイールマウント74と、ホイールマウント74の下面に配設される研削ホイール75と備え、研削ホイール75の下面の外周縁には、複数の研削砥石76が環状に配設されている。
研削装置70に搬送されたウエーハ10は、ボンド層52側を上方に向け、保護テープT1側をチャックテーブル71上に載置して吸引保持される。次いで、ウエーハ10を保持したチャックテーブル71を、矢印R5で示す方向に、例えば300rpmで回転させると共に、スピンドル73を、矢印R6で示す方向に、例えば6000rpmで回転させる。次いで、ウエーハ10の中心位置に、研削ホイール75に環状に配設された研削砥石76の外周縁を位置付けて、図示しない研削水供給手段から研削水をウエーハ10に供給しながら、研削砥石76を、ウエーハ10の裏面10bに対して1μm/秒の下降速度で押し当てる。このようにして、ウエーハ10の裏面10b側に形成されたリング状壁20とボンド層52とを同時に研削し、図5(b)に示すように、ボンド層52の厚み(=リング状壁20の高さ)が30μm程度になるようにして、ウエーハ10のリング状壁20とボンド層52とを平坦化して、平坦化工程が完了する。
上記した平坦化工程の後、さらに、必要に応じて、ウエーハ10を収容する開口を備えたフレームにウエーハ10を位置付けてボンド層52が形成された側にダイシングテープを貼着すると共にフレームにダイシングテープの外周を貼着してダイシングテープを介してウエーハ10をフレームで支持するフレーム支持工程と、ウエーハ10の表面10aに形成された分割予定ライン14と共にボンド層52を切断することにより、ボンド層52が裏面に配設されたデバイスチップを生成する分割工程と、を実施してもよい。
本実施形態のフレーム支持工程、及び分割工程について、図6〜図8を参照しながら、以下に説明する。
フレーム支持工程を実施するに際し、ウエーハ10を収容可能な大きさの開口Faを備えた環状のフレームFと、フレームFの開口Faよりも大きく、フレームFの外径よりも小さいダイシングテープT2を用意する。図6(a)に示すように、平坦化工程が施されたウエーハ10を、保護テープT1が貼着された側を上方に、ウエーハ10側を下方に向けて、適宜の図示しないテープ貼り台に搬送し、ウエーハ10の結晶方位とフレームFとの方向を合わせながら、フレームFの開口Faの中央領域に位置付けて載置する。この際、ダイシングテープT2の外周をフレームFの裏面に貼着しておき、フレームFの開口Faの中央位置で、ウエーハ10をダイシングテープT2に貼着する。この結果、ダイシングテープT2を介してウエーハ10がフレームFによって支持される。
上記したように、フレーム支持工程を実施したならば、これに続き実施される分割工程に備え、図6(b)に示すように、保護テープT1を、ウエーハ10の表面10aから剥離する。
上記したフレーム支持工程を実施した後、ウエーハ10から保護テープT1を剥離したならば、フレームFに支持されたウエーハ10を、図7に示す切削装置80(一部のみ示す)に搬送する。切削装置80は、図示しないチャックテーブルと、切削ユニット82とを備える。切削ユニット82は、図示しない電動モータにより任意の回転速度で回転されるスピンドル84と、スピンドル84の先端部にスピンドル84と共に矢印R7で示す方向に任意の回転速度で回転する切削ブレード86とを備える。該チャックテーブルは図示しない移動手段により、矢印Xで示すX軸方向に移動させることが可能に構成され、切削ユニット82は、図示しない移動手段により、X軸方向と直交する矢印Yで示すY軸方向、並びに、X軸方向及びY軸方向と直交する矢印Zで示すZ軸方向(上下方向)に移動可能に構成されている。
切削装置80に搬送されたウエーハ10を、該チャックテーブルに載置して保持し、図示しないアライメント手段により、切削ブレード86の先端部とウエーハ10の分割予定ライン14との位置合わせ(アライメント)を行う。該アライメントを実施することにより得た位置情報に基づき、切削ブレード86の先端部を、分割予定ライン14上であって、ウエーハ10及びウエーハ10の裏面側に形成されたボンド層52を切断する深さに位置付ける。切削ブレード86を前記位置に位置付けたならば、ウエーハ10を保持する該チャックテーブルをX軸方向に移動して、分割予定ライン14及びボンド層52を切断し、分割溝100を形成する(断面図については、図7(b)を参照)。切削ユニット82をY軸方向に適宜割り出し送りしながら、所定の方向に平行な全ての分割予定ライン14に沿って該分割溝100を形成する。そして、該所定の方向に沿った全ての分割予定ライン14に対して分割溝100を形成したならば、該チャックテーブルを90度回転して、該所定の方向に直交する方向に形成された全ての分割予定ライン14に沿って、ウエーハ10とボンド層52とを切断して分割溝100を形成する。以上により、分割工程が完了し、ウエーハ10に形成されていた複数のデバイス12がウエーハ10から個々に分割されて、図8に示すように、ボンド層52が裏面に形成されたデバイスチップ12Aが生成される。
本発明は、上記した実施形態に限定されず、本発明によって種々の変形例が提供される。例えば、上記した実施形態では、ウエーハ10の裏面10b側に形成されたリング状壁20により囲繞された凹部22に対して、そのまま液体状のボンド材50を敷設して固化することにより、ウエーハ10の裏面10bにボンド層52を形成したが、本発明はこれに限定されない。例えば、図9に示すように、リング状壁20の内径と同じ内径で高さを所定量(例えば1mm程度)補足するガードリング24を用意し、リング状壁形成工程を実施した後、ボンド材敷設工程を実施する前に、リング状壁20の上部にガードリング24を配設するガードリング配設工程を実施することもできる。なお、リング状壁20の上部にガードリング24を配設する際には、接着剤等を用いて固定することが好ましい。
上記したように、ガードリング配設工程を実施したならば、図3に基づき説明した手順に基づくボンド材敷設工程を実施して、液体状のボンド材50をリング状壁20の内側に敷設する。ガードリング敷設工程を実施した後に実施するボンド材敷設工程は、図3に基づいて説明したボンド材敷設工程に対し、リング状壁20の上部にガードリング24が配設されている以外は、同様の手順によって実施されるため、詳細についての説明は省略する。
図9に基づいて説明したガードリング配設工程を実施し、ガードリング24を配設したウエーハ10に対して図3に基づき説明したボンド材敷設工程を実施したならば、図10(a)に示すように、図4に基づいて説明したのと同様に、リング状壁20の内側に敷設したボンド材50を、加熱手段60により100℃以上に加熱(キュア)して固化して、ボンド層52を形成する。ウエーハ10のリング状壁20の内側にボンド層52を形成したならば、次いで、図10(b)に示すように、ガードリング24をリング状壁20の上部から剥離して、図10(c)に示すように、リング状壁20の内側にボンド層52が形成された状態とする。なお、ガードリング24をリング状壁20の上部に配設するガードリング配設工程を実施することにより得られる効果は以下の如くである。
図3に基づいて説明したボンド材敷設工程を実施する際には、上述したように、表面張力を利用して、リング状壁20の上面高さよりもボンド材50の上面高さが若干高くなるように液体状のボンド材50を供給する。この場合、表面張力によってリング状壁20の内部(凹部22)に保持できるボンド材50の量には限界があり、この限界量を超えると、ボンド材50が外部に流出してしまい無駄になってしまう。また、リング状壁20の内側の容積に対して、表面張力によって付加的に保持可能なボンド材50は少量であるため、ボンド材50を加熱する等して固化してボンド層50を形成すると、ボンド材50に対してボンド層52の容積が小さくなり、ボンド層52の表面の高さが低下して、リング状壁20の上部よりも低くなる場合がある。これに対し、上記したガードリング配設工程を実施して、リング状壁20の高さを補足するガードリング24を配設した場合は、ガードリング24によってリング状壁20が所定量(例えば1mm)補足されていることにより、ガードリング24及びリング状壁20によって囲まれる領域に供給されるボンド材50の供給量に余裕ができ、ボンド材50を固化して容積が減少しても、リング状壁20の上部の高さよりも低くならないように、液体状のボンド材50を供給して敷設することができる。さらには、ボンド材50を敷設する量を精密に計量しなくても、リング状壁20の外部に液体状のボンド材50を流出させて無駄にすることが防止される。
さらに、上記した実施形態では、ボンド材50として、加熱することにより固化する樹脂を採用した例を示したが、本発明はこれに限定されず、紫外線を照射することにより固化する液体状のボンド材であってもよい。その場合は、上述したボンド層形成工程において使用した加熱手段60に替えて、紫外線照射手段を備え、ウエーハ10の裏面10b側全体に紫外線を照射してボンド材を固化し、ウエーハ10の裏面10b側にボンド層を形成することができる。
また、上記した実施形態では、平坦化工程を実施した後に、フレーム支持工程、及び分割工程を実施したが、本発明はこれに限定されず、平坦化工程を実施しない場合であっても、ボンド層形成工程を実施した後のいずれかのタイミングで、上記フレーム支持工程、及び分割工程を実施することも可能である。
10:ウエーハ
10a:表面
10b:裏面
12:デバイス
12A:デバイスチップ
14:分割予定ライン
16:デバイス領域
16’:デバイス領域対応部
18:外周余剰領域
18’:外周余剰領域対応部
20:リング状壁
22:凹部
24:ガードリング
30:研削装置
31:チャックテーブル
32:研削ユニット
34:スピンドル
36:研削ホイール
38:研削砥石
40:ボンド材滴下ノズル
42:ボンド材噴射ノズル
50:ボンド材
52:ボンド層
60:加熱手段
70:研削装置
71:チャックテーブル
72:研削ユニット
75:研削ホイール
76:研削砥石
80:切削装置
86:切削ブレード
100:分割溝
T1:保護テープ(保護部材)
T2:ダイシングテープ

Claims (4)

  1. 複数のデバイスが分割予定ラインによって区画されたデバイス領域と該デバイス領域を囲繞する外周余剰領域とが表面に形成されたウエーハの裏面にボンド層を配設するウエーハの加工方法であって、
    ウエーハの表面に保護部材を配設する保護部材配設工程と、
    ウエーハの保護部材が配設された側をチャックテーブルに保持し、該デバイス領域に対応するウエーハの裏面を凹状に加工して該外周余剰領域に対応したウエーハの裏面にリング状壁を形成するリング状壁形成工程と、
    液体状のボンド材を該リング状壁の内側に敷設するボンド材敷設工程と、
    該敷設されたボンド材を固化してボンド層を形成するボンド層形成工程と、
    を少なくとも含むウエーハの加工方法。
  2. 該リング状壁形成工程の後、該リング状壁の内径と同じ内径で高さを補足するガードリングを該リング状壁の上部に配設するガードリング配設工程を実施する請求項1に記載のウエーハの加工方法。
  3. 該ボンド層形成工程の後、該リング状壁と該ボンド層とを平坦化する平坦化工程を実施する請求項1、又は2に記載のウエーハの加工方法。
  4. 該ボンド層形成工程の後、ウエーハを収容する開口を備えたフレームに該ウエーハを位置付けてボンド層が形成された側にダイシングテープを貼着すると共に該フレームにダイシングテープの外周を貼着して該ダイシングテープを介して該ウエーハを該フレームで支持するフレーム支持工程と、
    該ウエーハの表面に形成された分割予定ラインと共に該ボンド層を切断して、ボンド層が裏面に配設されたデバイスチップを生成する分割工程と、
    を含む請求項1乃至3のいずれかに記載のウエーハの加工方法。
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