JP2020189524A - 車両用視認装置 - Google Patents

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Toshiya Ito
利弥 伊藤
隆輔 定松
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Abstract

【課題】ノズルの中間部が曲げられていてもノズルを収容して移動させるのに必要なスペースを抑えることができる車両用視認装置を得る。【解決手段】バイザ12に収容されたノズル44は、開口部34から先端部側の部分50が出没可能となっており、先端部側の部分50に洗浄液を噴射する噴射口50Aが形成されると共に中間部に曲げ部52が形成されている。ここで、ノズル44は、基部54の軸線周りに回転変位することで噴射口50Aがカメラ22の側を向くように配置され、進退回転機構58によって、基部54の軸線周りに回転変位させられる。【選択図】図2

Description

本発明は、車両用視認装置に関する。
下記特許文献1には、車載光学センサ洗浄装置が開示されている。この装置では、可動ノズルが出没可能とされ、操作スイッチが操作されると、可動ノズルが前進し、可動ノズルの先端の噴射口からレンズ面に向けて気液混合流体が噴射されるようになっている。これにより、レンズ面に付着した乾いた泥等が洗い流され、レンズ面が洗浄される。
特開2018−34646号公報
ところで、例えばL字状等となるように中間部が曲げられたノズルを単純に進退移動させる構成を採る場合、ノズルの進退移動時にノズルの先端部側が周辺構造と干渉しないように、ノズルの収納位置の周辺スペースを大きくとる必要がある。すなわち、ノズルの収納位置よりもノズル前進方向側でノズルの先端部側と周辺構造との干渉を避けようとする場合、ノズルの収納位置自体をずらすことになるが、このような構成では、ノズルの収納位置の周辺スペースを大きくとらなければならない。しかしながら、ノズルを収容して移動させるのに必要なスペースを大きくとることが難しい場合がある。
本発明は、上記事実を考慮して、ノズルの中間部が曲げられていてもノズルを収容して移動させるのに必要なスペースを抑えることができる車両用視認装置を得ることが目的である。
本発明の第1態様の車両用視認装置は、車両に設けられ、車両の乗員の視認を補助する視認補助部と、前記視認補助部を収容する収容体の一部を構成し、前記視認補助部の正面側の周囲部にノズル出没用の開口部が貫通形成されたパネル部材と、前記開口部を開閉可能に覆う蓋体と、前記収容体に収容されて先端部側の部分が前記開口部から出没可能とされ、前記先端部側の部分に洗浄液を噴射する噴射口が形成されると共に中間部に曲げ部が形成され、前記曲げ部よりも基端側の基部の軸線周りに回転変位することで前記噴射口が前記視認補助部の正面側を向くように配置されたノズルと、前記ノズルを前記基部の軸線周りに回転変位させる回転機構と、を有する。
本発明の第1態様の車両用視認装置によれば、車両に設けられて収容体に収容された視認補助部によって、車両の乗員の視認が補助される。収容体の一部を構成するパネル部材には、視認補助部の正面側の周囲部にノズル出没用の開口部が貫通形成されており、開口部は、蓋体によって開閉可能に覆われる。また、収容体に収容されたノズルは、その先端部側の部分が開口部から出没可能となっており、先端部側の部分に洗浄液を噴射する噴射口が形成されると共に中間部に曲げ部が形成されている。ここで、ノズルは、曲げ部よりも基端側の基部の軸線周りに回転変位することで噴射口が視認補助部の正面側を向くように配置され、回転機構によって、基部の軸線周りに回転変位させられる。これにより、例えばノズルを単純に進退移動させるとノズルの先端部側の部分が干渉してしまうような周辺構造を採用したい場合にも、そのように干渉してしまう周辺構造部分を避けてノズルを開口部から突出させることが可能となる。
本発明の第2態様の車両用視認装置は、本発明の第1態様の車両用視認装置において、前記ノズルを前記基部の軸線方向に沿って進退移動させる進退機構が設けられている。
本発明の第2態様の車両用視認装置によれば、ノズルは、進退機構によって、基部の軸線方向に沿って進退移動させられる。これにより、ノズルの移動軌跡のバリエーションを増やすことができるので、ノズルと周辺構造との干渉を避けるためのバリエーションを増やすことが可能になる。
本発明の第3態様の車両用視認装置は、本発明の第2態様の車両用視認装置において、前記回転機構は、前記進退機構を兼ね、前記ノズルを前記基部の軸線方向に沿って進退移動させながら前記基部の軸線周りに回転変位させる進退回転機構とされる。
本発明の第3態様の車両用視認装置によれば、回転機構は進退機構を兼ねた進退回転機構となっており、この進退回転機構によって、ノズルは、その基部の軸線方向に沿って進退移動しながら、当該基部の軸線周りに回転変位する。これにより、ノズルの移動軌跡の新たなバリエーションを提供することができ、ノズルと周辺構造との干渉を避けるための新たなバリエーションを提供することができる。
本発明の第4態様の車両用視認装置は、本発明の第2態様の車両用視認装置において、前記進退機構として、前記ノズルが収納される収納位置と、前記ノズルが前記収納位置よりも前進した位置であって予め設定された位置である中間基準位置と、の間において、前記ノズルを前記収納位置での姿勢を維持した状態で前記基部の軸線方向に沿って進退移動させる第一機構と、前記回転機構を兼ねて、前記中間基準位置と、前記ノズルが洗浄液を噴射する位置である噴射位置と、の間において、前記ノズルを前記基部の軸線方向に沿って進退移動させながら前記基部の軸線周りに回転変位させる第二機構と、が設けられている。
本発明の第4態様の車両用視認装置によれば、進退機構として第一機構と第二機構とが設けられている。第一機構は、収納位置と中間基準位置との間において、ノズルを収納位置での姿勢を維持した状態で基部の軸線方向に沿って進退移動させる。また、第二機構は、回転機構を兼ねて、中間基準位置と噴射位置との間において、ノズルを基部の軸線方向に沿って進退移動させながら基部の軸線周りに回転変位させる。これにより、ノズルの移動軌跡の新たなバリエーションを提供することができ、ノズルと周辺構造との干渉を避けるための新たなバリエーションを提供することができる。
本発明の第5態様の車両用視認装置は、本発明の第3態様の車両用視認装置において、前記進退回転機構は、前記ノズルの一部を収容すると共に洗浄液が供給されるノズルケースと、前記ノズルを収納位置の方向に付勢する付勢部材と、前記ノズルの前記基部の外周部と前記ノズルケースの内周部とにそれぞれネジ部を設けて互いに螺合させたネジ構造と、を備える。
本発明の第5態様の車両用視認装置によれば、ノズルは、その一部がノズルケースに収容された状態で付勢部材によって収納位置の方向に付勢されており、ノズルケースには洗浄液が供給される。ここで、ノズルの基部の外周部及びノズルケースの内周部には、それぞれネジ部が設けられ、これらは互いに螺合されたネジ構造となっている。これにより、ノズルケースに洗浄液が供給されて付勢部材の付勢力に抗してノズルが押圧されると、ノズルは、その基部の軸線方向に沿って前進しながら当該基部の軸線周りに回転変位させられる。また、ノズルケースへの洗浄液の供給が停止されると、付勢部材の付勢力を受けているノズルは、その基部の軸線方向に沿って後退しながら当該基部の軸線周りに回転変位させられて収納位置に戻る。このように洗浄液を動力とし更に付勢部材の付勢力を利用しつつネジ構造でノズルを変位させるので、ノズルを変位させる構造部の大型化を抑えることができ、そのような構造部を収容するためのスペースを抑えることができる。
本発明の第6態様の車両用視認装置は、本発明の第4態様の車両用視認装置において、前記第一機構は、前記ノズルの一部を収容すると共に洗浄液が供給されるノズルケースと、前記ノズルを前記収納位置の方向に付勢する付勢部材と、前記ノズルの前記基部の外周面から立設された軸部と、前記ノズルケースにおいて前記ノズルの前記基部の軸線方向に沿って直線状に形成されて前記軸部を案内する第一案内部と、を備え、前記第二機構は、前記ノズルケースと、前記付勢部材と、前記軸部と、前記ノズルケースにおいて前記第一案内部の先端に連続して螺旋の一部をなすように形成されて前記軸部を案内する第二案内部と、を備える。
本発明の第6態様の車両用視認装置によれば、ノズルは、その一部がノズルケースに収容された状態で付勢部材によって収納位置の方向に付勢されており、ノズルケースには洗浄液が供給される。ノズルの基部の外周面から立設された軸部は、ノズルケースに形成された第一案内部によってノズルの基部の軸線方向に沿って案内される。また、軸部は、ノズルケースにおいて第一案内部の先端に連続して形成された第二案内部によって、螺旋の一部をなすように設けられた案内方向に案内される。
これらにより、ノズルケースに洗浄液が供給されて付勢部材の付勢力に抗してノズルが押圧されると、ノズルは、収納時の姿勢を維持しながらノズルの基部の軸線方向に沿って前進した後、当該基部の軸線方向に沿って前進しながら当該基部の軸線周りに回転変位させられて噴射位置に配置される。また、ノズルケースへの洗浄液の供給が停止されると、付勢部材の付勢力を受けているノズルは、その基部の軸線方向に沿って後退しながら当該基部の軸線周りに回転変位させられた後、当該基部の軸線方向に沿って後退して収納位置に配置される。このように洗浄液を動力とし更に付勢部材の付勢力を利用しつつ、軸部、第一案内部及び第二案内部を用いてノズルを変位させるので、ノズルを変位させる構造部の大型化を抑えることができ、そのような構造部を収容するためのスペースを抑えることができる。
本発明の第7態様の車両用視認装置は、本発明の第1態様の車両用視認装置において、前記回転機構は、前記ノズルの前記基部の軸線方向中間部から第一段差部を介して拡径されて前記ノズルの基端側に延在された筒状の第一拡径部と、前記ノズルの前記第一拡径部に挿込まれる挿込筒部と、前記挿込筒部において挿込み先端側とは反対側の端部から第二段差部を介して拡径されて前記挿込筒部の外周空間側とは反対側に延在された筒状の第二拡径部と、を備える筒状体と、筒状に形成されて前記第一段差部、前記第一拡径部及び前記筒状体を収容すると共に内周面が前記第二拡径部の外周面と接するように設定されたケース筒部と、前記ケース筒部の先端側の部分から前記ケース筒部の半径方向内側に延出されて前記第一段差部が接した状態で配置される先端側壁部と、を備え、洗浄液が供給されるノズルケースと、前記第一拡径部が前記先端側壁部側とは反対側に移動するのを規制する規制部と、前記第一拡径部への前記挿込筒部の挿込み量を小さくする方向に前記筒状体を付勢すると共に、前記筒状体がその軸線周りに回転するのを抑制する付勢部材と、前記挿込筒部の先端部側の部分の外周面から立設された軸部と、前記ノズルの前記第一拡径部に螺旋の一部をなすように形成され、前記軸部を案内すると共に、前記軸部に前記基部の軸線方向に押された場合に前記第一拡径部を前記基部の軸線周りに回転変位させるように設定された案内部と、を備える。
本発明の第7態様の車両用視認装置によれば、ノズルの基部の軸線方向中間部から第一段差部を介して拡径された筒状の第一拡径部がノズルの基端側に延在されている。また、ノズルの第一段差部がノズルケースの先端側壁部に接した状態で配置されると共に、第一拡径部が先端側壁部側とは反対側に移動するのを規制部が規制している。したがって、第一段差部及び第一拡径部は、ノズルの基部の軸線方向に沿う方向の移動が不能でかつ当該基部の軸線周りに回転変位可能となっている。
また、ノズルの第一拡径部には、筒状体の挿込筒部が挿込まれており、筒状体においては、挿込筒部において挿込み先端側とは反対側の端部から第二段差部を介して拡径された筒状の第二拡径部が挿込筒部の外周空間側とは反対側に延在されている。筒状体の第二拡径部の外周面はノズルケースのケース筒部の内周面と接するので、洗浄液の液圧で筒状体がその軸線方向に沿って前進する場合、筒状体は安定的に移動することができる。また、筒状体は、第一拡径部への挿込筒部の挿込み量を小さくする方向に付勢部材によって付勢されると共に、筒状体の軸線周りに回転するのを付勢部材によって抑制されている。
さらに、挿込筒部の先端部側の部分の外周面からは軸部が立設されており、ノズルの第一拡径部に螺旋の一部をなすように形成された案内部が軸部に押された場合に、案内部は、第一拡径部を基部の軸線周りに回転変位させるように設定されている。これらにより、ノズルケースに洗浄液が供給されて付勢部材の付勢力に抗して筒状体が前進すると、筒状体の軸部がノズルの案内部を押し、ノズルは、その基部の軸線方向の位置を変えないで当該基部の軸線周りに回転変位させられる。このように、ノズルがその基部の軸線方向にストロークしないことで、ノズルの収納位置の周辺スペースを小さくすることができる。また、ノズルケースへの洗浄液の供給が停止されると、付勢部材の付勢力を受けている筒状体は後退する。このため、筒状体の軸部がノズルの案内部を押し、ノズルは、その基部の軸線方向の位置を変えないで当該基部の軸線周りに回転変位させられて収納位置へ戻る。
以上説明したように、本発明の車両用視認装置によれば、ノズルの中間部が曲げられていてもノズルを収容して移動させるのに必要なスペースを抑えることができるという優れた効果を有する。
図1(A)は、第1の実施形態に係る車両用視認装置が搭載された車両の一部を車両側方側から見た状態で示す側面図である。図1(B)は、図1(A)の車両用視認装置及びその周囲部を車両上方側から見た状態で示す平面図である。 図2(A)は、第1の実施形態に係る車両用視認装置の洗浄装置の非作動状態を図1(B)の2A−2A線に沿った断面で拡大して示す断面図である。図2(B)は、図2(A)の洗浄装置の作動状態を示す断面図である。 図3(A)は、第2の実施形態に係る車両用視認装置の洗浄装置の非作動状態を図2(A)に対応する断面で示す断面図である。図3(B)は、図3(A)の洗浄装置の作動状態を示す断面図である。 図3(A)の4−4線に沿って切断した状態を拡大して示す断面図である。 図5(A)は、第3の実施形態に係る車両用視認装置の洗浄装置の非作動状態を図2(A)に対応する断面で示す断面図である。図5(B)は、図5(A)の洗浄装置の作動状態を示す断面図である。 図5の洗浄装置のノズルユニットを分解して示す分解斜視図である。引張スプリングは図示を省略する。 図7(A)は、図5(A)の矢印7A方向から見た状態を拡大して示す図である。図7(B)は、図5(A)の7B−7B線に沿って切断した状態を拡大して示す断面図である。
[第1の実施形態]
本発明の第1の実施形態に係る車両用視認装置について図1及び図2を用いて説明する。なお、これらの図において適宜示される矢印FRは車両前方側を示しており、矢印UPは車両上方側を示しており、矢印OUTは車両幅方向外側を示している。
図1(A)には、本実施形態に係る車両用視認装置10が搭載された車両100の一部を車両側方側から見た状態の側面図が示され、図1(B)には、車両用視認装置10及びその周囲部を車両上方側から見た状態の平面図が示されている。
図1(A)に示されるように、車両用視認装置10は、一例として車両側部102のフェンダパネル104における上部かつ車両後方側の端部に設けられている。図1(B)に示されるように、車両用視認装置10は、収容体としてのバイザ12を備えている。バイザ12は、樹脂製とされ、バイザ12の外周面は、車両用視認装置10の意匠面を構成している。バイザ12は、その内部に設けられた支持機構(図示省略)を介して車体側に固定状態で支持されている。バイザ12の車両後方側部分は、パネル部材としてのバイザリム14によって構成されている。また、バイザ12の車両前方側かつ上側の部分は、上バイザカバー16によって構成され、バイザ12の車両前方側かつ下側の部分は、下バイザカバー18によって構成されている。このように構成されたバイザ12は、内部にカメラユニット20を収容している。
図2(A)には、図1(B)の2A−2A線に沿った断面を拡大した状態の断面図が示されている。この図2(A)は、車両用視認装置10における後述する洗浄装置40の非作動状態を示し、図2(B)は、洗浄装置40の作動状態を示している。
図2(A)に示されるように、カメラユニット20は、車両の乗員の視認を補助する視認補助部としてのカメラ22を含んで構成されている。カメラ22は、その正面側にレンズ22Aを備え、レンズ22Aは、車両後方側に向けられている。カメラ22は、車両の制御装置(図示省略)に電気的に接続され、制御装置の制御により車両後方側を撮像することができる。制御装置には、モニタ(図示省略)が電気的に接続されており、モニタは、カメラ22が撮像した画像を制御装置の制御により表示可能とされている。モニタは、車室内に設置されており、モニタが表示する画像を車両の乗員(特に運転手)が確認することで、乗員の車両後方側の視認が補助される。
カメラ22においてレンズ22Aの側とは反対側の部分は、箱状の第一ブラケット24に取付けられている。第一ブラケット24は、前記支持機構(図示省略)に固定されている。第一ブラケット24の車両後方側の部分には、筒状の第二ブラケット26が設けられており、第二ブラケット26の内側には、カメラ22が配置されている。第二ブラケット26の内面における車両後方側の端部は段差を介して拡径されている。第二ブラケット26の車両後方側の端部の開口部26Aには、板状のカバーガラス28が嵌合されている。カバーガラス28は、光を透過可能とされ、第二ブラケット26の車両後方側の端部の開口部26Aを閉塞している。カバーガラス28の車両前方側の外周部にはその全周に亘って両面テープ27の一方面が貼付され、両面テープ27の他方面はその外周側が第二ブラケット26の段差面に全周に亘って貼付されている。また、カバーガラス28の車両後方側の外周部にはその全周に亘ってシート状のヒータ29が接着されている。
バイザリム14は、その車両後側の部分を構成して車両後方側を向く後壁部14Aを備えると共に、後壁部14Aから車両前方側に延びる周壁部14Bを備える。周壁部14Bは、車両後方側から見て(図示省略)車両幅方向内側が開放された略U字状とされている。また、後壁部14Aには、円状の窓30が貫通形成されている。窓30の外周側には、窓30の周端から車両後方側へ向けて拡径するように傾斜する環状壁部32が形成されている。カメラ22のレンズ22Aは、窓30から外部を臨むように配置され、カメラ22は、窓30を介して車両後方側を撮像するようになっている。環状壁部32は、カメラ22の正面側の周囲部を構成し、カメラ22の画角Aの範囲外に位置している。さらに、前述したカバーガラス28の一部は窓30から露出しており、環状壁部32とカバーガラス28の一部とで、後壁部14Aの一般部14A1に対して車両前方側に窪んだ窪み部33が形成されている。
環状壁部32には、後述するノズル44の出没用の開口部34が貫通形成されている。開口部34は、窓30よりも車両上方側に形成されている。また、開口部34には、樹脂製の蓋体36が設けられている。蓋体36の表面は、環状壁部32の表面と連続した意匠面を形成している。蓋体36において窓30から遠い側の端部には、ヒンジ軸37が設けられている。ヒンジ軸37は、略車両幅方向に沿って延在され、ヒンジ軸37の長手方向両側の部位は、蓋体36から張出している。ヒンジ軸37は、バイザリム14の開口部34の周囲部に設けられた軸受部(図示省略)に回転自在に支持されている。これにより、蓋体36は、ヒンジ軸37周りに回動可能とされ、開口部34を開閉可能に覆うように配置される。
開口部34の周囲部裏面側で後壁部14Aの一般部14A1には、バネ取付部14Sが形成されている。このバネ取付部14Sには、板バネ38の一端が取付けられている。板バネ38の他端は、蓋体36の裏面側に形成されたバネ取付部36Sに取付けられている。板バネ38は、蓋体36を閉止位置(図2(A)に示される位置)に付勢する。
バイザ12の内部には、カメラユニット20に対して車両上方側にノズルユニット42が収容されている。ノズルユニット42は、洗浄装置40の一部を構成し、本実施形態では洗浄対象であるカバーガラス28の露出部に向けて(言い換えればカメラ22の正面側に向けて)洗浄液を噴射するために設けられている。ノズルユニット42にはホース49が接続され、このホース49には、図1に模式的に示されるポンプPが接続されている。ポンプPは、タンクT(模式的に図示)に貯留されている洗浄液を給送するものとされる。そして、ポンプPが作動することで、図2(A)に示されるホース49からノズルユニット42に洗浄液が供給されるようになっている。ノズルユニット42は、一例として、ノズル44と、ノズルケース46と、ノズルケース用カバー48と、を含んで構成されている。なお、図中においてノズル44は断面視でなく側面視で示している。
ノズルケース46は、バイザ12の内部に固定されている。ノズルケース46は、ノズルケース46の基部側を構成する円筒状の第一筒部46Aと、ノズルケース46の先端部側を構成して第一筒部46Aよりも内径が小さい第二筒部46Bと、を備えている。第一筒部46Aの先端部と第二筒部46Bの基端部とは、全周に亘って段差を介して繋がっている。ノズルケース46の第一筒部46Aの基端側開口には、ノズルケース用カバー48の一部であるカバー本体48Aが被せられて固定されている。ノズルケース用カバー48のカバー本体48Aは、有底の短円筒状に形成されている。ノズルケース用カバー48には、カバー本体48Aの底部からノズルケース46の側とは反対側に突出する接続筒部48Bが形成されている。この接続筒部48Bにはホース49の一端部が接続されており、これにより、ノズルケース46の内部に洗浄液が供給されるようになっている。
ノズルケース46は、ノズル44の一部を収容している。図2(B)に示されるように、ノズル44は、中間部に曲げ部52が形成され、全体として略L字状に形成されている。ノズル44において先端部側の部分50は、開口部34から出没可能とされている(詳細後述)。ノズル44において先端部側の部分50には、洗浄液を噴射する噴射口50Aが形成されている。ノズル44の先端部側の部分50には、ノズル44の内部の圧力が所定値を超えた場合に開く逆止弁Vが設けられ、逆止弁Vが開くことで噴射口50Aから洗浄液が噴射するようになっている。図中では、洗浄液が噴射される方向を矢印Bで示す。
ノズル44において曲げ部52よりも基端側の基部54は、曲げ部52と連続しかつ先端部側の部分50と内径が同等に設定された基部長尺筒部54Aを備える。図2(A)に示されるように、基部長尺筒部54Aの内部には、付勢部材としての引張スプリング45が収容されている。この引張スプリング45は、一端がノズルケース46の基端側に接続され、他端が基部長尺筒部54Aに接続されている。引張スプリング45は、ノズル44を収納位置44Xの方向に付勢している。すなわち、ノズル44は、洗浄装置40の非作動状態では、引張スプリング45の張力によりノズルケース46の基端側に引寄せられている。
また、図2(B)に示されるように、ノズル44の基部54は、基部長尺筒部54Aの基端側から段差部54Bを介して拡径されてノズル44の基端側に延出された拡径部54Cを備える。拡径部54Cは、短円筒状に形成されて基部長尺筒部54Aよりも内径が大きい。拡径部54Cの外周面は、ノズルケース46の第一筒部46Aの内面に沿って配置されている。そして、ノズル44は、図2(A)に示される状態(洗浄装置40の非作動状態)から基部54の軸線周りに回転変位することで図2(B)に示されるように噴射口50Aがカバーガラス28の露出部側(言い換えれば、カメラ22の正面側)を向くように配置されている。
洗浄装置40は、ノズル44を基部54の軸線周りに回転変位させる回転機構と、ノズル44を基部54の軸線方向に沿って進退移動させる進退機構と、を兼ねた進退回転機構58を備えている。本実施形態における進退回転機構58は、ノズル44の基部54(より具体的には基部長尺筒部54Aの基端側の一部)の外周部に設けられた雄ネジ部54Sと、ノズルケース46の内周部に設けられた雌ネジ部46Sと、を互いに螺合させたネジ構造58Sを備え、ノズルケース46及び引張スプリング45(図2(A)参照)を含んで構成されている。これにより、進退回転機構58は、ノズル44を基部54の軸線方向に沿って進退移動させながら基部54の軸線周りに回転変位させるように構成されている。
(作用・効果)
次に、本実施形態の作用及び効果について説明する。
本実施形態では、図2(A)に示されるバイザ12に収容されたカメラ22によって、車両の乗員の視認が補助される。また、カメラ22の正面側のカバーガラス28の露出部が汚れた場合には、自動又は手動により、ポンプP(図1参照)が作動することで、カバーガラス28の露出部を洗浄する洗浄装置40が作動する。そして、ノズル44からカメラ22の正面側のカバーガラス28の露出部に向けて洗浄液が噴射される。ここで、ノズル44は、図2(A)に示される状態から図2(B)に示されるように基部54の軸線周りに回転変位することで噴射口50Aがカバーガラス28の露出部側を向くように配置されており、進退回転機構58によって、基部54の軸線周りに回転変位させられる。このため、ノズル44の収納位置44X(図2(A)参照)の周辺スペースの拡大が抑えられる。
補足説明すると、例えばノズルが図2(B)に示されるノズル44と同様の姿勢で単純に(回転変位しないで)進退移動する対比構造では、図2(B)に示されるノズル44と同様の位置のノズルを単純に後退させると、ノズルの先端部側の部分が周辺構造と干渉してしまう。このため、前記対比構造の場合には、ノズルの位置をカメラユニット(20)から離れる方向にずらさなければならず、バイザリム(14)の周壁部(14B)の上壁部位置を上方側にずらさなければならない。このような構造では、ノズル収納位置の周辺スペースが拡大してしまう。これに対して、本実施形態では、ノズル44を基部54の軸線周りに回転変位させることで、周辺構造との干渉が避けられ、ノズル44の収納位置44X(図2(A)参照)の周辺スペースの拡大が抑えられる。
また、本実施形態では、進退回転機構58は回転機構と進退機構を兼ねており、この進退回転機構58によって、ノズル44は、基部54の軸線方向に沿って進退移動しながら基部54の軸線周りに回転変位する。これにより、ノズル44の移動軌跡の新たなバリエーションを提供することができ、ノズル44と周辺構造との干渉を避けるための新たなバリエーションを提供することができる。
また、本実施形態では、図2(A)に示されるように、ノズル44は、その一部がノズルケース46に収容された状態で引張スプリング45によって収納位置44Xの方向に付勢されており、ノズルケース46には洗浄液が供給される。ここで、ノズル44の基部54の外周部には雄ネジ部54Sが設けられ、ノズルケース46の内周部には雌ネジ部46Sが設けられ、これらが互いに螺合されたネジ構造58Sが設けられている。これにより、ノズルケース46に洗浄液が供給されて引張スプリング45の付勢力に抗してノズル44が押圧されると、図2(B)に示されるように、ノズル44は、基部54の軸線方向に沿って前進しながら、基部54の軸線周りに回転変位させられる。また、ノズルケース46への洗浄液の供給が停止されると、引張スプリング45の付勢力を受けているノズル44は、基部54の軸線方向に沿って後退しながら基部54の軸線周りに回転変位させられて図2(A)に示される収納位置44Xに戻る。
このように、本実施形態では、洗浄液を動力とし更に図2(A)に示される引張スプリング45の付勢力を利用しつつネジ構造58Sでノズル44を変位させるので、ノズル44を変位させる構造部の大型化を抑えることができ、そのような構造部を収容するためのスペースを抑えることができる。
以上説明したように、本実施形態の車両用視認装置10によれば、ノズル44の中間部が曲げられていてもノズル44を収容して移動させるのに必要なスペースを抑えることができる。
[第2の実施形態]
次に、本発明の第2の実施形態に係る車両用視認装置について、図3及び図4を用いて説明する。図3(A)には、本実施形態に係る車両用視認装置60の洗浄装置62の非作動状態が図2(A)と同様の切断位置で切断した状態の断面図で示され、図3(B)には、洗浄装置62の作動状態が断面図で示されている。なお、図3(A)及び図3(B)では、洗浄装置62を断面視でなく側面視で示している。また、図4には、図3(A)の4−4線に沿って切断した状態を拡大した拡大断面図が示されている。
これらの図に示されるように、本実施形態に係る車両用視認装置60は、第1の実施形態における進退回転機構58(図2参照)に代えて、進退機構としての第一機構76及び回転機構兼進退機構としての第二機構78を備える点で、第1の実施形態に係る車両用視認装置10(図2参照)とは異なる。他の構成は、第1の実施形態と実質的に同様の構成となっている。よって、第1の実施形態と実質的に同様の構成部については、同一符号を付して説明を省略する。
本実施形態におけるノズル66は、第1の実施形態の雄ネジ部54S(図2参照)を備えない点、並びに、第一機構76の一部及び第二機構78の一部を構成する部分を備える点、を除いて第1の実施形態におけるノズル44(図2参照)と同様の構成とされ、樹脂製とされる。また、本実施形態におけるノズルケース68は、第1の実施形態の雌ネジ部46S(図2参照)を備えない点、並びに、第一機構76の一部及び第二機構78の一部を構成する部分を備える点、を除いて第1の実施形態におけるノズルケース46(図2参照)と同様の構成とされ、樹脂製とされる。
図3(B)に示されるように、ノズル66において曲げ部52よりも基端側の基部70は、第1の実施形態における基部長尺筒部54A(図2(B)参照)に代えて、雄ネジ部54S(図2(B)参照)を有しない基部長尺筒部70Aを備える。本実施形態の基部長尺筒部70Aの長手方向中間部の外周面からは軸部70Pが立設されている。
これに対して、ノズル66の一部を収容するノズルケース68には、第1の実施形態における雌ネジ部46S(図2(B)参照)に代えて、第一案内部72A及び第二案内部72Bが設けられている。第一案内部72Aは、ノズルケース68においてノズル66の基部70の軸線方向に沿って直線状に形成されてノズル66の軸部70Pを案内するガイドレール部とされる。また、第二案内部72Bは、ノズルケース68において第一案内部72Aの先端に連続して螺旋の一部をなすように形成されてノズル66の軸部70Pを案内するガイドレール部とされる。
本実施形態において、第一機構76は、上述した軸部70P及び第一案内部72Aを備え、ノズルケース68及び引張スプリング45(図3(A)参照)を含んで構成されている。これにより、第一機構76は、ノズル66が収納される収納位置66X(図3(A)参照)と、ノズル66が収納位置66Xよりも前進した位置であって予め設定された位置(収納位置66Xよりも第一案内部72Aの案内方向の長さ分だけ前進した位置)である中間基準位置と、の間において、ノズル66を収納位置66Xでの姿勢を維持した状態で基部70の軸線方向に沿って進退移動させるように構成されている。
また、本実施形態の第二機構78は、上述した軸部70P及び第二案内部72Bを備え、ノズルケース68及び引張スプリング45(図3(A)参照)を含んで構成されている。これにより、第二機構78は、ノズル66を基部70の軸線周りに回転変位させる回転機構と、ノズル66を基部70の軸線方向に沿って進退移動させる進退機構と、を兼ねている。そして、第二機構78は、前記中間基準位置と、ノズル66が洗浄液を噴射する位置である噴射位置66Y(図3(B)参照)と、の間において、ノズル66を基部70の軸線方向に沿って進退移動させながら基部70の軸線周りに回転変位させるように構成されている。
本実施形態によれば、図3(A)に示されるように、ノズル66は、その一部がノズルケース68に収容された状態で引張スプリング45によって収納位置66Xの方向に付勢されており、ノズルケース68には洗浄液が供給される。ノズル66の基部70の外周面から立設された軸部70Pは、ノズルケース68に形成された第一案内部72Aによって、ノズル66の基部70の軸線方向に沿って案内される。また、軸部70Pは、ノズルケース68において第一案内部72Aの先端に連続して螺旋の一部をなすように形成された第二案内部72Bによって案内される。
これらにより、ノズルケース68に洗浄液が供給されてノズル66が押圧されると、ノズル66は、収納時の姿勢を維持された状態で第一機構76によって基部70の軸線方向に沿って前進した後、第二機構78によって基部70の軸線方向に沿って前進しながら基部70の軸線周りに回転変位させられて図3(B)に示される噴射位置66Yに配置される。また、ノズルケース68への洗浄液の供給が停止されると、引張スプリング45(図3(A)参照)の付勢力を受けているノズル66は、第二機構78によって基部70の軸線方向に沿って後退しながら基部70の軸線周りに回転変位させられた後、第一機構76によって基部70の軸線方向に沿って後退して図3(A)に示される収納位置66Xに配置される。このように、本実施形態では、ノズル66の移動軌跡の新たなバリエーションを提供することができ、ノズル66と周辺構造との干渉を避けるための新たなバリエーションを提供することができる。また、第二機構78によってノズル66を基部70の軸線周りに回転変位させることで、ノズル66の収納位置66Xの周辺スペースの拡大が抑えられる。
また、本実施形態では、洗浄液を動力とし更に引張スプリング45の付勢力を利用しつつ、軸部70P、第一案内部72A及び第二案内部72Bを用いてノズル66を変位させるので、ノズル66を変位させる構造部の大型化を抑えることができ、そのような構造部を収容するためのスペースを抑えることができる。
以上説明した本実施形態の車両用視認装置60によっても、ノズル66の中間部が曲げられていてもノズル66を収容して移動させるのに必要なスペースを抑えることができる。
[第3の実施形態]
次に、本発明の第3の実施形態に係る車両用視認装置について、図5〜図7を用いて説明する。図5(A)は、本実施形態に係る車両用視認装置80の洗浄装置82の非作動状態が図2(A)と同様の切断位置で切断した状態の断面図で示され、図5(B)には、洗浄装置82の作動状態が断面図で示されている。なお、図5(A)及び図5(B)では、洗浄装置82の一部(具体的には、後述するノズル86及び筒状体としてのノズル回転用部品90)を断面視でなく側面視で示している。
これらの図に示されるように、本実施形態に係る車両用視認装置80は、第1の実施形態における進退回転機構58(図2参照)に代えて、回転機構94を備える点で、第1の実施形態に係る車両用視認装置10(図2参照)とは異なる。他の構成は、第1の実施形態と実質的に同様の構成となっている。よって、第1の実施形態と実質的に同様の構成部については、同一符号を付して説明を省略する。
図6には、本実施形態のノズルユニット84を分解した分解斜視図(後述する付勢部材としての引張スプリング96(図7(B)参照)は図示省略)が示され、図7(A)には、図5(A)の矢印7A方向から見て拡大した状態の図が示され、図7(B)には、図5(A)の7B−7B線に沿って切断して拡大した状態の断面図が示されている。図7(B)において逆止弁Vは簡略化して示す。また、ノズルユニット84は樹脂製とされる。図6及び図7に示されるように、ノズル86は、第1の実施形態と実質的に同様の曲げ部52及び先端側の部分50を備える。また、ノズル86は、第1の実施形態のノズル44の基部長尺筒部54A(いずれも図2(B)参照)に代えて、雄ネジ部54S(図2(B)参照)を有しない基部長尺筒部88Aを備える。基部長尺筒部88Aは、ノズル86の先端側の部分50と内径及び外径が同等に設定されている。
また、図7(B)に示されるように、ノズル86の基部88の軸線方向中間部(より具体的には基部長尺筒部88Aの基端)からは、第一段差部88Bを介して拡径された筒状の第一拡径部88Cがノズル86の基端側に延在されている。
また、図6及び図7(B)に示されるように、ノズルユニット84は、ノズル回転用部品90を有する。図7(B)に示されるように、ノズル回転用部品90の内部には、引張スプリング96が収容されている。この引張スプリング96の一端は、ノズルケース用カバー48の基端側に形成されたフック状のスプリング係止部48Kに係止され、引張スプリング96の他端は、ノズル回転用部品90の内側に架け渡されたスプリング係止部90Kに係止されている。ノズル回転用部品90は、洗浄装置82(図5参照)の非作動状態では、引張スプリング96の張力によりノズルケース用カバー48の基端側に引寄せられている。また、引張スプリング96は、ノズル回転用部品90がその軸線周りに回転するのを抑制する機能も有する。
ノズル回転用部品90は、ノズル86の第一拡径部88Cに挿込まれる挿込筒部90Aを備える。前述した引張スプリング96は、ノズル86の第一拡径部88Cへの挿込筒部90Aの挿込み量を小さくする方向にノズル回転用部品90を付勢している。挿込筒部90Aには、挿込み先端側の部位から挿込筒部90Aの半径方向内側に延出された受圧壁部90Xが形成されている。受圧壁部90Xは、洗浄液の液圧を受ける部位とされ、貫通孔90Hが形成されている。貫通孔90Hは、一例として受圧壁部90Xの中央部に形成され、貫通孔90Hの内径は、一例として基部長尺筒部88Aの内径よりも小さく設定されている。また、ノズル回転用部品90は、挿込筒部90Aにおいて挿込み先端側とは反対側の端部から第二段差部90Bを介して拡径されて挿込筒部90Aの外周空間側とは反対側(言い換えれば、ノズルケース用カバー48のカバー本体48Aの底部側)に延在された筒状の第二拡径部90Cを備える。第二拡径部90Cは、短円筒状に形成され、挿込筒部90Aよりも内径が大きく、ノズル86の第一拡径部88Cよりも外径が大きい。
また、ノズルユニット84は、洗浄液が供給されるノズルケース92を有する。なお、ノズルケース92は、一例として、図6に示される複数の構成部品92X、92Yが接合されて構成されている。図7に示されるように、ノズルケース92は、筒状に形成されたケース筒部92Aを備える。ケース筒部92Aは、図7(B)に示されるノズル86の第一段差部88B及び第一拡径部88C並びにノズル回転用部品90を収容する。ケース筒部92Aの内周面92Nは、ノズル86の第一拡径部88Cの外周面と接しないでノズル回転用部品90の第二拡径部90Cの外周面と接するように設定されている。
ノズルケース92は、ケース筒部92Aの先端側の部分からケース筒部92Aの半径方向内側に延出された先端側壁部としての先端壁部92Bを備える。この先端壁部92Bを基部長尺筒部88Aが貫通しており、先端壁部92Bの内径は、ノズル86の基部長尺筒部88Aの外径と同等(厳密には極僅かに大きく)設定されている。先端壁部92Bには、ノズル86の第一段差部88Bが接した状態で配置される。また、ノズルケース92は、ケース筒部92Aの軸線方向中間部からケース筒部92Aの半径方向内側に延出された規制部としての規制壁部92Cを備える。規制壁部92Cは、ケース筒部92Aの軸線方向から見て環状に形成され、規制壁部92Cの内径は、ノズル86の第一拡径部88Cの内径と同等に設定されている。規制壁部92Cには、ノズル86の第一拡径部88Cの基端面が接した状態で配置されている。すなわち、規制壁部92Cは、ノズル86の第一拡径部88Cが先端壁部92B側とは反対側に移動するのを規制するように設定されている。
一方、図6に示されるように、挿込筒部90Aの先端部側の部分の外周面からは軸部90Pが立設されている。また、ノズル86の第一拡径部88Cには、軸部90Pを収容して案内する案内部88Gが螺旋の一部をなすように貫通形成されている。案内部88Gは、軸部90Pに基部88の軸線方向に押された場合に第一拡径部88Cを基部88の軸線周りに回転変位させるように設定されている。そして、本実施形態の回転機構94は、上述した軸部90P及び案内部88Gを備え、図7に示されるノズル86の第一段差部88B及び第一拡径部88Cと、ノズル回転用部品90と、ノズルケース92と、引張スプリング96と、を含んで構成されている。
次に、本実施形態の作用及び効果について説明する。
本実施形態では、図7(B)に示されるように、ノズル86の第一段差部88Bがノズルケース92の先端壁部92Bに接した状態で配置されると共に、ノズル86の第一拡径部88Cが先端壁部92B側とは反対側に移動するのを規制壁部92Cが規制している。したがって、第一段差部86B及び第一拡径部88Cは、基部88の軸線方向に沿う方向の移動が不能でかつ基部88の軸線周りに回転変位可能となっている。
また、本実施形態では、ノズル86の第一拡径部88Cには、ノズル回転用部品90の挿込筒部90Aが挿込まれている。そして、ノズル回転用部品90の第二拡径部90Cの外周面がノズルケース92のケース筒部92Aの内周面と接するので、洗浄液の液圧でノズル回転用部品90がその軸線方向に沿って前進する場合、ノズル回転用部品90は安定的に移動することができる。また、ノズル回転用部品90は、第一拡径部88Cへの挿込筒部90Aの挿込み量を小さくする方向に引張スプリング96によって付勢されると共に、ノズル回転用部品90の軸線周りに回転するのを引張スプリング96によって抑制されている。
また、図5(A)に示されるように、挿込筒部90Aの先端部側の部分の外周面からは軸部90Pが立設されており、ノズル86の第一拡径部88Cに螺旋の一部をなすように形成された案内部88Gが軸部90Pに押された場合に、案内部88Gは、第一拡径部88Cを基部88の軸線周りに回転変位させるように設定されている。これらにより、ノズルケース92に洗浄液が供給されて引張スプリング96(図7(B)参照)の付勢力に抗してノズル回転用部品90が前進すると、ノズル回転用部品90の軸部90Pがノズル86の案内部88Gを押し、図5(B)に示されるように、ノズル86は、基部88の軸線方向の位置を変えないで基部88の軸線周りに回転変位させられる。このとき、蓋体36は、ノズル86の先端側の部分50に押されて開けられる。本実施形態によれば、ノズル86がストロークしないことで、ノズル86の収納位置86Xの周辺スペースを小さくすることができる。
また、ノズルケース92への洗浄液の供給が停止されると、引張スプリング96の付勢力を受けているノズル回転用部品90は後退する。このため、ノズル回転用部品90の軸部90Pがノズル86の案内部88Gを押し、ノズル86は、基部88の軸線方向の位置を変えないで基部88の軸線周りに回転変位させられて図5(A)に示される収納位置86Xへ戻る。このとき、蓋体36は、板バネ38の付勢力で閉じられる。
このように、本実施形態では、洗浄液を動力とし更に引張スプリング96の付勢力を利用しつつ、上述の回転機構94を用いてノズル86を変位させるので、ノズル86を変位させる構造部の大型化を抑えることができ、そのような構造部を収容するためのスペースを抑えることができる。
以上説明したように、本実施形態によれば、ノズル86の中間部が曲げられていてもノズル86を収容して移動させるのに必要なスペースを抑えることができる。
[実施形態の変形例]
なお、上記実施形態では、視認補助部がカメラ22とされているが、視認補助部は、例えばミラー等のような他の視認補助部であってもよい。
上記第1、2の実施形態の変形例として、ノズル(44、66)をその収納位置(44X、66X)の方向に付勢するための付勢部材として圧縮スプリングが適用される構成としてもよい。また、上記第3の実施形態の変形例として、ノズル(86)の第一拡径部(88C)へのノズル回転用部品(90)の挿込筒部(90A)の挿込み量を小さくする方向にノズル回転用部品(90)を付勢すると共にノズル回転用部品(90)がその軸線周りに回転するのを抑制するための付勢部材として圧縮スプリングが適用される構成としてもよい。
以上、本発明の一例について説明したが、本発明は、上記に限定されるものでなく、上記以外にも、その主旨を逸脱しない範囲内において種々変形して実施可能であることは勿論である。
10、60、80・・・車両用視認装置、12・・・バイザ(収容体)、14・・・バイザリム(パネル部材)、22・・・カメラ(視認補助部)、34・・・開口部、36・・・蓋体、44、66、86・・・ノズル、44X、66X・・・収納位置、45、96・・・引張スプリング(付勢部材)、46、68、92・・・ノズルケース、46S・・・雌ネジ部(ネジ部)、50A・・・噴射口、52・・・曲げ部、54、70、88・・・基部、54S・・・雄ネジ部(ネジ部)、58・・・進退回転機構(回転機構、進退機構)、58S・・・ネジ構造、66Y・・・噴射位置、70P、90P・・・軸部、72A・・・第一案内部、72B・・・第二案内部、76・・・第一機構(進退機構)、78・・・第二機構(回転機構、進退機構)、88B・・・第一段差部、88C・・・第一拡径部、88G・・・案内部、90・・・ノズル回転用部品(筒状体)、90A・・・挿込筒部、90B・・・第二段差部、90C・・・第二拡径部、92A・・・ケース筒部、92B・・・先端壁部(先端側壁部)、92C・・・規制壁部(規制部)、94・・・回転機構、100・・・車両

Claims (7)

  1. 車両に設けられ、車両の乗員の視認を補助する視認補助部と、
    前記視認補助部を収容する収容体の一部を構成し、前記視認補助部の正面側の周囲部にノズル出没用の開口部が貫通形成されたパネル部材と、
    前記開口部を開閉可能に覆う蓋体と、
    前記収容体に収容されて先端部側の部分が前記開口部から出没可能とされ、前記先端部側の部分に洗浄液を噴射する噴射口が形成されると共に中間部に曲げ部が形成され、前記曲げ部よりも基端側の基部の軸線周りに回転変位することで前記噴射口が前記視認補助部の正面側を向くように配置されたノズルと、
    前記ノズルを前記基部の軸線周りに回転変位させる回転機構と、
    を有する車両用視認装置。
  2. 前記ノズルを前記基部の軸線方向に沿って進退移動させる進退機構が設けられている、請求項1に記載の車両用視認装置。
  3. 前記回転機構は、前記進退機構を兼ね、前記ノズルを前記基部の軸線方向に沿って進退移動させながら前記基部の軸線周りに回転変位させる進退回転機構とされる、請求項2に記載の車両用視認装置。
  4. 前記進退機構として、
    前記ノズルが収納される収納位置と、前記ノズルが前記収納位置よりも前進した位置であって予め設定された位置である中間基準位置と、の間において、前記ノズルを前記収納位置での姿勢を維持した状態で前記基部の軸線方向に沿って進退移動させる第一機構と、
    前記回転機構を兼ねて、前記中間基準位置と、前記ノズルが洗浄液を噴射する位置である噴射位置と、の間において、前記ノズルを前記基部の軸線方向に沿って進退移動させながら前記基部の軸線周りに回転変位させる第二機構と、
    が設けられている、請求項2に記載の車両用視認装置。
  5. 前記進退回転機構は、
    前記ノズルの一部を収容すると共に洗浄液が供給されるノズルケースと、
    前記ノズルを収納位置の方向に付勢する付勢部材と、
    前記ノズルの前記基部の外周部と前記ノズルケースの内周部とにそれぞれネジ部を設けて互いに螺合させたネジ構造と、
    を備える、請求項3に記載の車両用視認装置。
  6. 前記第一機構は、
    前記ノズルの一部を収容すると共に洗浄液が供給されるノズルケースと、
    前記ノズルを前記収納位置の方向に付勢する付勢部材と、
    前記ノズルの前記基部の外周面から立設された軸部と、
    前記ノズルケースにおいて前記ノズルの前記基部の軸線方向に沿って直線状に形成されて前記軸部を案内する第一案内部と、
    を備え、
    前記第二機構は、
    前記ノズルケースと、
    前記付勢部材と、
    前記軸部と、
    前記ノズルケースにおいて前記第一案内部の先端に連続して螺旋の一部をなすように形成されて前記軸部を案内する第二案内部と、
    を備える、請求項4に記載の車両用視認装置。
  7. 前記回転機構は、
    前記ノズルの前記基部の軸線方向中間部から第一段差部を介して拡径されて前記ノズルの基端側に延在された筒状の第一拡径部と、
    前記ノズルの前記第一拡径部に挿込まれる挿込筒部と、前記挿込筒部において挿込み先端側とは反対側の端部から第二段差部を介して拡径されて前記挿込筒部の外周空間側とは反対側に延在された筒状の第二拡径部と、を備える筒状体と、
    筒状に形成されて前記第一段差部、前記第一拡径部及び前記筒状体を収容すると共に内周面が前記第二拡径部の外周面と接するように設定されたケース筒部と、前記ケース筒部の先端側の部分から前記ケース筒部の半径方向内側に延出されて前記第一段差部が接した状態で配置される先端側壁部と、を備え、洗浄液が供給されるノズルケースと、
    前記第一拡径部が前記先端側壁部側とは反対側に移動するのを規制する規制部と、
    前記第一拡径部への前記挿込筒部の挿込み量を小さくする方向に前記筒状体を付勢すると共に、前記筒状体がその軸線周りに回転するのを抑制する付勢部材と、
    前記挿込筒部の先端部側の部分の外周面から立設された軸部と、
    前記ノズルの前記第一拡径部に螺旋の一部をなすように形成され、前記軸部を案内すると共に、前記軸部に前記基部の軸線方向に押された場合に前記第一拡径部を前記基部の軸線周りに回転変位させるように設定された案内部と、
    を備える、請求項1に記載の車両用視認装置。
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Citations (6)

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