JP2020189472A - 光学素子の製造方法、光学部材の製造方法、光学素子、光学部材、ステレオ撮像装置、及び移動体 - Google Patents

光学素子の製造方法、光学部材の製造方法、光学素子、光学部材、ステレオ撮像装置、及び移動体 Download PDF

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Koga Okada
航雅 岡田
淳史 高田
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淳史 高田
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Ichiro Kanezashi
一郎 金指
一宏 河内
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一宏 河内
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Abstract

【課題】光学素子の反りを低減する。【解決手段】キャビティ部、スプルー部、スプルー部に連通され、キャビティ部の長手方向に配列された複数の第1ゲートを介してキャビティ部に連通される第1ランナー部、及び複数の第1ゲートとは反対側に長手方向に配列された複数の第2ゲートを介して前記キャビティ部に連通される第2ランナー部を画成する金型60を用意する(工程S11)。スプルー部から溶融樹脂を射出することで(工程S13)、第1ランナー部、キャビティ部、及び第2ランナー部に溶融樹脂を充填する。金型60の内部の前記溶融樹脂を冷却固化して成形物を形成する(工程S15)。金型60を型開きして成形物を取り出す(工程S16)。成形物から第1ランナー部に対応する第1樹脂部と、第2ランナー部に対応する第2樹脂部とを切断する(工程S17)。【選択図】図10

Description

本発明は、光学素子に関する。
撮像装置の一例であるステレオ撮像装置は、小型化及び高機能化が進んでいる。ステレオ撮像装置は、例えばデジタルスチルカメラ、デジタルビデオカメラ、及びスマートフォンなどに適用されている。ステレオ撮像装置は、ドローン又は自動車などの移動体にも搭載されるようになってきている。ステレオ撮像装置は、広範囲及び高精度な計測が必要な用途、例えば周辺環境を視覚的に認知したり、周辺部材との距離を測定したりするなどの用途に活用されている。
自動車を例に挙げれば、自動車の自動運転を実現するために、赤外線レーザースキャナやミリ波レーダー以外に、撮像装置としてのカメラを自動車に搭載することも研究されている。カメラは、一車両当たり、10台以上搭載されることもある。かかる用途にカメラを用いる場合、軽量性や、振動による性能劣化のしにくさが、カメラの仕様において重要となる。
ドローンや自動車などの移動体に搭載されるステレオ撮像装置においては、さらに高精度な撮像画像が求められてきている。ステレオ撮像装置に用いられる光学素子は、複数の光学面を有している。高精度な撮像画像を得るために、各光学面には、高い形状精度が求められてきている。即ち、光学素子を高い形状精度で製造することが求められてきている。
樹脂で構成された光学素子を高い形状精度で製造するために、特許文献1には、金型において、キャビティへの樹脂流入口となるゲートを、キャビティの長手方向に複数設ける方法が開示されている。
特開2016−151620号公報
金型から成形物を取り出した後、成形物からランナー樹脂などを切断することで、光学素子が得られる。しかし、成形物を金型から取り出した際、成形物に含まれる光学素子において反りが発生することがあった。光学素子に反りが発生すると、光学面の形状精度に影響を及ぼすため、光学素子の反りを低減することが望まれていた。
本発明は、光学素子の反りを低減することを目的とする。
本発明は、複数の光学面を有する光学素子を製造する光学素子の製造方法において、キャビティ部と、スプルー部と、前記スプルー部に連通され、前記キャビティ部の長手方向に配列された複数の第1ゲートを介して前記キャビティ部に連通される第1ランナー部と、前記複数の第1ゲートとは反対側に前記長手方向に配列された複数の第2ゲートを介して前記キャビティ部に連通される第2ランナー部と、を画成する成形型を用意し、前記スプルー部から溶融樹脂を供給することで、前記第1ランナー部、前記キャビティ部、及び前記第2ランナー部に前記溶融樹脂を充填し、前記成形型の内部の前記溶融樹脂を冷却固化して成形物を形成し、前記成形型から前記成形物を取り出し、前記成形物から前記第1ランナー部に対応する第1樹脂部と、前記第2ランナー部に対応する第2樹脂部とを切断する、ことを特徴とする。
本発明によれば、光学素子の反りを低減することができる。
第1実施形態のステレオカメラ本体の模式的な断面図。 第1実施形態のステレオカメラ本体の外観斜視図。 第1実施形態のステレオカメラ本体の外観斜視図。 第1実施形態の製造手順を説明するためのフローチャート。 第1実施形態の樹脂部材を形成する工程を説明するための図。 第1実施形態のミラーを形成する工程を説明するための図。 第1実施形態のステレオ撮像装置の分解図。 第1実施形態のステレオ撮像装置の外観斜視図。 (a)第1実施形態のステレオカメラ装置を装着した密閉型自動車。(b)第1実施形態のステレオカメラ装置を装着した開放型自動車。 第1実施形態の光学素子の製造方法のフローチャート。 (a)第1実施形態の金型の平面図。(b)第1実施形態の金型の断面模式図。 (a)及び(b)第1実施形態の成形物の斜視図。 (a)第1実施形態の成形物の平面図。(b)第1実施形態の光学素子の平面図。 第2実施形態の金型の平面図である。 (a)及び(b)第2実施形態の成形物の斜視図。 (a)第2実施形態の成形物の平面図。(b)第2実施形態の光学素子の平面図。 実施例1の光学素子の平面図。 実施例1のフィゾー干渉計の模式図。
[第1実施形態]
以下、図面を参照して、第1実施形態である光学素子及びステレオ撮像装置と、これらの製造方法について説明する。第1実施形態によれば、高い形状精度の光学素子と、この光学素子を有するステレオ撮像装置を、低コストで提供することができる。
(ステレオカメラ本体)
図1は、第1実施形態であるステレオカメラ本体の模式的な断面図である。図1に示すステレオカメラ本体1は、ステレオ撮像装置に含まれる。ステレオカメラ本体1は、ステレオ撮像光学系STUを含む。ステレオ撮像光学系STUは、第1結像光学系LO1と、第2結像光学系LO2とにより構成される。図1において、第1結像光学系LO1を右側に図示し、第2結像光学系LO2を左側に図示している。
第1結像光学系LO1は、外光を取入れる第1開口部としての開口部SP1と、光の反射面となるミラーR11,R12,R13,R14,R15と、を含む。第2結像光学系LO2は、外光を取入れる第2開口部としての開口部SP2と、光の反射面となるミラーR21,R22,R23,R24,R25を含む。各ミラーは、自由曲面ミラーである。
開口部SP1及び開口部SP2は、第1結像光学系LO1及び第2結像光学系LO2の絞りとして用いても良い。図1では、第1結像光学系LO1及び第2結像光学系LO2の基準軸(中心主光線)を、一点鎖線で示しているが、チルトした複数のミラーにより基準軸が折れ曲がった2つのオフアキシャル光学系が構成されている。第1結像光学系LO1と第2結像光学系LO2とは、互いに左右対称に構成されていることが好ましい。左右の光学系の画角が異なると、ステレオ計測により距離を計測することができる範囲が、画角の狭い方の結像光学系で決まってしまうからである。また、2つの光学系の間でFナンバーや焦点距離に差異があると、距離の計測精度が低下するおそれがあるからである。
ステレオカメラ本体1は、光入射側の光学素子2と、光学素子2と対向する光学素子3とを備える。第1結像光学系LO1と第2結像光学系LO2とは、以下のように実装されている。光学素子2は、第1結像光学系LO1に外光を取込むための絞り面としての開口部SP1を画成する部分と、第1結像光学系LO1の一部を構成するミラーR12,R14が設けられた光学面12,14と、を有する。また、光学素子2は、第2結像光学系LO2に外光を取込むための絞り面としての開口部SP2を画成する部分と、第2結像光学系LO2の一部を構成するミラーR22,R24が設けられた光学面22,24と、を有する。光学素子2と、光学素子2に設けられたミラーR12,R14,R22,R24とで、光学部材20が構成されている。
光学素子2には、第1結像光学系LO1の結像面に当たる位置にイメージセンサIMG1が固定され、第2結像光学系LO2の結像面に当たる位置にイメージセンサIMG2が固定されている。イメージセンサIMG1,IMG2は、例えばCMOSイメージセンサやCCDイメージセンサ等の、可視光、即ち波長380nm〜700nmの光に感度を有する撮像素子である。ただし、可視光の他に、可視光とは異なる波長帯域の光、例えば1000nm付近の近赤外領域も受光し電気信号に変換可能なものであれば更に好ましい。本実施形態のように、屈折力(光学的パワー)を有する光学面を反射面だけで構成した結像光学系の場合、色収差が存在しないため、プリズム等の屈折光学系で構成した結像光学系よりも広い波長帯域で高い結像性能を維持することができる。よって、撮像素子の受光波長範囲が広ければ、可視光以外の情報も同時に取得することができる。このため、可視光カメラ以外に赤外カメラ装置を別途搭載したカメラシステムよりも、全系を小型化することが可能となるため好ましい。
光学素子2と対向する光学素子3は、第1結像光学系LO1の一部を構成するミラーR11,R13が設けられた光学面11,13と、第2結像光学系LO2の一部を構成するミラーR21,R23が設けられた光学面21,23と、を有する。光学素子3と、光学素子3に設けられたミラーR11,R13,R21,R23とで、光学部材30が構成されている。
光学素子3には、調整用の光学素子4,5が設置されている。光学素子4,5は、独立して位置および姿勢を調整することができる。光学素子4は、第1結像光学系LO1の最終のミラーR15が設けられた光学面15を有する。光学素子5は、第2結像光学系LO2の最終のミラーR25が設けられた光学面25を有する。光学素子4とミラーR15とで光学部材40が構成され、光学素子5とミラーR25とで光学部材50が構成されている。イメージセンサIMG1及びイメージセンサIMG2の各々の撮像面に各結像光学系から適正に結像されるように、ミラーR15及びミラーR25の位置および姿勢が調整可能となっている。
光学部材20の基材である光学素子2と光学部材30の基材である光学素子3とが位置合わせされ、光学素子2の中央と光学素子3の中央とがそれぞれ、位置決め部材6と接着されることで、光学素子2、光学素子3、及び位置決め部材6が互いに固定される。光学素子2、光学素子3、及び位置決め部材6により、ユニットが形成(ユニット化)される。2つの光学素子2,3の各々に設けられたミラーが対向して左右に2つのオフアキシャル光学系を構成するように、2つの光学素子2,3が位置決め部材6によって位置決め固定されている。第1結像光学系LO1と第2結像光学系LO2を構成する複数のミラーは、回転非対称な曲率を有しており、基準軸を折り曲げるようにチルトして対向配置されている。このようなミラーを備えることで、収差補正をより容易にすることができ、結像性能の向上が可能となる。本実施形態では、左右の結像光学系のミラーや絞り面を同じ基材に一体化して設けているため、組立て時に2つの結像光学系同士の位置を調整する必要はない。
ステレオカメラ本体1の構造の理解を容易にするため、図2および図3にステレオカメラ本体1の外観斜視図を示す。図2は奇数番目のミラーが見える角度から見た斜視図で、図3は偶数番目のミラー及びイメージセンサの撮像面が見える角度から見た斜視図である。なお、図2において偶数番目のミラーと、図3における奇数番目のミラーは、直接的には見えない位置にあるため、引き出し線を破線としている。
(製造方法)
以下に、第1実施形態であるステレオ撮像装置の製造方法を、図4を参照しながら説明する。図4は、ステレオ撮像装置の製造手順を説明するためのフローチャートである。
まず、工程S1において、ステレオカメラ本体1の部品となる光学素子2、光学素子3、光学素子4、光学素子5及び位置決め部材6を、樹脂で成形する。2つの結像光学系の全てのミラーを単一のフレーム上に形成するのは困難であるため、本実施形態では、製造の容易性を考慮して、2つの光学素子2,3と、調整可能な2つの光学素子4,5とに、ミラーを分配配置する構成としている。即ち、図2及び図3に示すように、入射側から数えて偶数番目に光を反射するミラーが形成される光学素子2と、入射側から数えて奇数番目に光を反射するミラーが形成される光学素子3とを、別体としている。
光学素子2、光学素子3、光学素子4、光学素子5及び位置決め部材6は、たとえば射出成形などのモールド形成法によって製造することができる。樹脂材料は、型による成形が可能ならば何ら限定されるものではなく、熱硬化性樹脂、熱可塑性樹脂、光硬化性樹脂、等の中から成形のしやすさ、耐久性その他を鑑みて選ぶことができる。例えば、ポリカーボネート樹脂や、アクリル樹脂、MS樹脂、ポリオレフィン系樹脂などを用いることができる。特に、ポリオレフィン系樹脂は吸湿性が低いので、樹脂の吸湿に伴う反射面の形状変化を低減することができ、ユニットを使用する湿度環境に影響されず高い測距精度を実現する反射光学ユニットを提供できる。ポリオレフィン系樹脂の具体例としては、例えば日本ゼオン株式会社製のZEONEX(登録商標)などを用いることができる。また、必ずしも単一の材料から構成される必要はなく、材料としての特性向上や機能付与のため無機微粒子などが分散されたものを使用することもできる。また、材料の異なる複数の層から構成されても良い。
図5は、第1実施形態の光学素子および位置決め部材を形成する工程を説明するための図である。図5には、光学素子および位置決め部材を成形するための射出成形装置700を図示している。図4における工程S1では、射出成形装置700により、成形型の一例である金型60内のキャビティ部に溶融樹脂を射出し、樹脂成形体である光学素子および位置決め部材を形成する。具体的に説明すると、ペレット状の樹脂73をホッパ72に投入すると、ペレット状の樹脂73はヒータ74で加熱されて液状化し、スクリュー75により押圧されてシリンダ76内を貯留部77に向けて流動する。そして、貯留部77に貯められた液状の溶融樹脂は、高速射出ユニットの作用によりノズル78から金型60内のキャビティ部に射出される。これにより、光学素子2,3,4,5及び位置決め部材6が成形される。
工程S2では、光学素子2,3,4,5上に、ミラーを成膜する。ミラーは、反射膜である。反射膜の形成には、さまざまな成膜法を用いることができるが、広く一般的に利用されている蒸着やスパッタ法などを用いることができる。反射膜の材質には、アルミニウムや銀などの反射率の高い金属を用いればよく、400nmから800nmの波長域の光に対して、90%以上の反射率を確保するのが望ましい。さらには、反射膜の表面の保護や反射率の向上を目的として、反射膜上に誘電体膜などを付加して多層膜としてもよい。
図6は、工程S2において、光学素子2の光学面12,14,22,24に、ミラーR12,R14,R22,R24を、真空蒸着法で成膜する例を示す模式図である。図6中、80は真空蒸着装置の真空チャンバ、81は蒸着源、82は蒸着マスクである。所定の真空度に減圧された真空チャンバ80内の所定位置に、光学素子2をセットする。所定位置とは、蒸着源81から、光学面12,14,22,24が見える位置である。光学素子2の主面201において、光学面12,14,22,24以外の面である非光学面に反射膜材料が付着しないように、真空チャンバ80内には蒸着マスク82が配置されている。蒸着源81から蒸発した反射膜材料は、光学面12,14,22,24である自由曲面上に堆積される。これにより、反射膜であるミラーR12,R14,R22,R24が形成される。光学素子2の主面201の光学面12,14,22,24に、ミラーR12,R14,R22,R24を配置する構成のため、単一の蒸着プロセスで各ミラーを同時に成膜することが可能である。光学素子3,4,5に形成する各ミラーも、同様にして製造することが可能である。尚、真空蒸着装置内に複数の光学素子をセットできるようにして、一度の蒸着で複数の光学素子に反射膜を形成できるようにして、量産性を向上させてもよい。スパッタ法などの他の成膜技術を用いる場合も同様である。以上、工程S2により、光学部材20,30,40,50が製造される。
図4に戻り、工程S3では、光学素子2、光学素子3および位置決め部材6を位置合わせして組み立てる。工程S4では、光学素子2に、イメージセンサIMG1,IMG2を位置合わせして固定する。すなわち、第1結像光学系LO1の結像位置にイメージセンサIMG1を、第2結像光学系LO2の結像位置にイメージセンサIMG2をそれぞれ配置可能にするため、光学素子2の所定位置にイメージセンサIMG1とイメージセンサIMG2を固定する。
次に、工程S5では、イメージセンサに最も近いミラーが設けられている光学素子4,5の位置を調整し、光軸を合わせた後、光学素子3に固定する。通常は、第1結像光学系LO1と第2結像光学系LO2について、それぞれ個別に光軸調整を行う。この工程S5により、ステレオ撮像光学系STUを含むステレオカメラ本体1が完成する。
図7は、第1実施形態に係るステレオ撮像装置800の分解図である。工程S6では、工程S5で完成したステレオカメラ本体1を、筐体803に収納する。図7に示すように、筐体803は、内側筐体上部材8031と内側筐体下部材8032とで構成される。ステレオカメラ本体1を、内側筐体上部材8031と内側筐体下部材8032で挟むようにして支持し、さらにその筐体803の外側から外側筐体上部材8051と外側筐体下部材8052により挟むようにして支持する。外側筐体上部材8051と外側筐体下部材8052とで外側筐体805が構成される。外側筐体805の上部には、ステレオ撮像装置800を自動車等のフロントガラス(ウィンドシールド)やドローンに実装するためのアタッチメント部材(不図示)を接合する。以上により、ステレオカメラ本体1を実装したステレオ撮像装置800が完成する。
図8は、ステレオ撮像装置800の外観斜視図である。図8に示すように、内側筐体、外側筐体、アタッチメント部材の前面側には、ステレオカメラ本体の開口部SP1及び開口部SP2に所定画角の外光が入射するように、外広がりの遮光フード8053が設けられている。
図9(a)および図9(b)は、ステレオ撮像装置800を実装した自動車の例である。両図において、1000は自動車、1001はフロントガラス(ウィンドシールド)、1002は乗員席である。ステレオ撮像装置800は、図9(a)および図9(b)に図示するように、窓ガラスであるフロントガラス1001に対して乗員席1002側に設けられ、具体的にはフロントガラス1001の上縁部近傍の接続部1003に接続されている。本実施形態のステレオ撮像装置800は、図9(a)に例示するような乗員席が密閉された自動車であっても、図9(b)に例示するような乗員席の上方が開放された自動車であっても、フロントガラスに好適に実装することが可能である。尚、自動運転や運転支援を高度化する際に、後方を走行する他車との距離や、後退時における物体との距離を測定する必要があれば、ステレオ撮像装置800をリア側の窓ガラスの乗員席側に装着することも可能である。その場合であっても、本実施形態のステレオ撮像装置は、極めて高い精度で組み立てられ機械強度に優れたステレオ光学系を備えるため、信頼性が高いステレオ計測結果を得ることが可能である。
なお以上では、ステレオ撮影装置を車載用の撮影装置とする例を示したが、本実施形態のステレオ撮影装置は、車載用のみならずドローン等の移動体など、種々の用途に利用可能なビデオカメラ、デジタルスチルカメラ等の撮像装置に適用することができる。本実施形態の撮影装置は、接続部を介して各種の移動体の基体(例えばボディやフレーム)に接続して用いることができる。そして、本実施形態の構成を備えた撮影装置は、その種々の用途において、例えば周囲の温度環境などに左右されることなく、高精度、高画質な撮影を行え、あるいはさらにそれに基づく高精度な物理測定を行える。
ところで、図1に示す光学素子2,3は、長手方向であるX1方向に相対的に長く、X1方向に交差する短手方向であるY1方向に相対的に短い樹脂部材である。光学素子2は、複数の光学面12,14,22,24を含む主面201を有する。なお、Z1方向は、主面201を平面視する方向である。光学素子3は、複数の光学面11,13,21,23を含む主面301を有する。複数の光学面12,14,22,24は、X1方向に配列されている。複数の光学面11,13,21,23は、X1方向に配列されている。本実施形態では、図4に示す工程S1で、光学素子2,3に発生する反りが低減されるように、光学素子2,3を製造する。以下、光学素子2の製造方法について説明するが、光学素子3についても同様である。
図10は、第1実施形態に係る光学素子2の製造方法のフローチャートである。図11(a)は、金型60の平面図である。図11(a)は、金型60において、図1の光学素子2の主面201を転写する主壁面601を平面視するZ2方向から金型60を視た図である。なお、図11(a)において、金型60の内部における溶融樹脂の流路を破線で示す。図11(b)は、金型60の断面模式図である。
金型60は、複数の型として、固定型61と可動型62とを含む。可動型62は、固定型61に対して相対的に移動することにより、金型60を型締め又は型開きすることができる。金型60は、型締めされることにより、キャビティ部600と、スプルー部650と、第1ランナー部651と、第2ランナー部652と、を画成するように構成されている。
キャビティ部600は、光学素子2を形成するための空間である。図11(a)に示すように、キャビティ部600は、長手方向であるX2方向に相対的に長く、長手方向に交差する短手方向であるY2方向に相対的に短い空間である。X2方向は、図1に示すX1方向に対応し、Y2方向は、図1に示すY1方向に対応する。Z2方向は、図1に示すZ1方向に対応する。
スプルー部650は、図5に示す射出成形装置700のノズル78に連通されている。第1ランナー部651は、スプルー部650に連通されている。第1ランナー部651は、複数(本実施形態では2つ)の第1ゲートG11,G12を介してキャビティ部600に連通されている。つまり、スプルー部650及び第1ランナー部651は、キャビティ部600に溶融樹脂を供給するための流路である。複数の第1ゲートG11,G12は、X2方向に間隔をあけて配列されている。
第1ランナー部651は、スプルー部650と連続する、X2方向に延在する部分651−0と、キャビティ部600と部分651−0とを連通させる、Y2方向に延在する2つの部分651−1,651−2と、を含む。第2ランナー部652は、X2方向に延在する部分652−0と、キャビティ部600と部分652−0とを連通させる、Y2方向に延在する2つの部分652−1,652−2と、を含む。
本実施形態では、キャビティ部600は、X2方向に長い。仮に、第1ゲートを1つのみとした場合には、キャビティ部内で溶融樹脂のX2方向の流動長が長く、キャビティ部内で樹脂の圧力分布(圧力差)が生じてしまう。成形物において光学素子を構成する樹脂の圧力分布(圧力差)が大きいと、成形物を金型60から取り出したときに、光学素子に歪みが生じることがある。
本実施形態では、キャビティ部600に複数の第1ゲートG11,G12を設けることで、キャビティ部600内の溶融樹脂の圧力分布(圧力差)を低減することができる。これにより、金型60を型開きした後に、成形物における光学素子2が歪むのを低減する。
第2ランナー部652は、複数の第1ゲートG11,G12とは反対側に配置された複数(本実施形態では2つ)の第2ゲートG21,22を介してキャビティ部600に連通されている。第2ランナー部652は、キャビティ部600に溶融樹脂を供給するために設けられた流路ではなく、キャビティ部600への溶融樹脂の供給には寄与しないダミーの流路である。複数の第2ゲートG21,G22は、X2方向に間隔をあけて配列されている。
金型60においてキャビティ部600を画成する部分は、図1に示す複数の光学面12,14,22,24を転写する、X2方向に配列された複数の転写面612,614,622,624を含む主壁面601を有する。また、金型60においてキャビティ部600を画成する部分は、Y2方向に互いに間隔をあけて対向する第1側壁面661及び第2側壁面662と、を有する。複数の第1ゲートG11,G12は、第1側壁面661に配置されている。複数の第2ゲートG21,G22は、第2側壁面662に配置されている。
複数の第1ゲートのうち、X2方向において最も外側に位置する2つの第1ゲートG11,G12が、キャビティ部600のX2方向の中心を挟んで配置されている。複数の第2ゲートのうち、X2方向において最も外側に位置する2つの第2ゲートG21,G22が、キャビティ部600のX2方向の中心を挟んで配置されている。
2つの第1ゲートG11,G12におけるX2方向の距離D11は、2つの第2ゲートG21,G22におけるX2方向の距離D12と同一である。つまり、Y2方向において、第1ゲートG11は、第2ゲートG21に対向し、第1ゲートG12は、第2ゲートG22に対向している。ここで、距離D11は、第1ゲートG11のX2方向の中心と、第1ゲートG12のX2方向の中心との距離である。また、距離D12は、第2ゲートG21のX2方向の中心と、第2ゲートG22のX2方向の中心との距離である。なお、第1ゲートが2つよりも多い場合、距離D11は、複数の第1ゲートのうち、X2方向において最も外側に位置する2つの第1ゲートのX2方向の距離ということになる。また、第2ゲートが2つよりも多い場合、距離D12は、複数の第2ゲートのうち、X2方向において最も外側に位置する2つの第2ゲートのX2方向の距離ということになる。
本実施形態では、図10の工程S11で、以上の構成の金型60を用意して、図5に示す射出成形装置700にセットしておく。
次に、図10の工程S12で、金型60を型締めする。次に、工程S13で、射出成形装置700が、金型60のスプルー部650に溶融樹脂を供給(射出)する。スプルー部650に射出された溶融樹脂は、スプルー部650、及び第1ランナー部651を通過し、複数の第1ゲートG11,G12を介してキャビティ部600に流れ込む。複数の第1ゲートG11,G12の各々は、溶融樹脂の流入口である。これにより、キャビティ部600には、溶融樹脂が充填される。
このとき、第2ランナー部652には、複数の第2ゲートG21,G22を介してキャビティ部600から溶融樹脂が充填される。複数の第2ゲートG21,G22は、溶融樹脂の流出口である。このように、スプルー部650から溶融樹脂を供給することで、第1ランナー部651、キャビティ部600、及び第2ランナー部652に溶融樹脂が充填される。
次に、図10の工程S14で、金型60の内部の空間に溶融樹脂を充填した状態で保圧する。次に、工程S15で、金型60を水冷などで冷却し、金型60の内部の溶融樹脂を冷却固化する。次に、工程S16で、金型60を型開きして、金型60から成形物を取り出す。
図12(a)及び図12(b)は、金型60から取り出した成形物200の斜視図である。図12(a)は、光学面が見える角度から成形物200を見た斜視図である。図12(b)は、光学面が見えない角度から成形物200を見た斜視図である。図13(a)は、金型60から取り出した成形物200をZ1方向から平面視したときの成形物200の平面図である。成形物200は、キャビティ部600に対応する光学素子2と、第1ランナー部651に対応する第1樹脂部251と、第2ランナー部652に対応する第2樹脂部252と、スプルー部650に対応する樹脂部250と、を含む。成形物200において、第1樹脂部251は、第1ゲートG11,G12に対応するゲート樹脂部G11R,G12Rで光学素子2に連結されている。成形物200において、第2樹脂部252は、第2ゲートG21,G22に対応するゲート樹脂部G21R,G22Rで光学素子2に連結されている。
成形物200は、冷却固化されているものの、金型60から取り出された直後は高温であり、変形しやすい状態である。成形物200は、金型60から取り出された後、室温程度にまで冷却されることで、剛性が高まる。ところが、金型60から取り出された直後の成形物200において、第1樹脂部251は光学素子2よりもZ1方向の厚みが厚いため、第1樹脂部251の温度は光学素子2の温度よりも高い。そのため、第1樹脂部251の温度が徐々に低下する過程で、第1樹脂部251は光学素子2よりも大きく収縮する。第1樹脂部251は、複数のゲート樹脂部G11R,G12Rで光学素子2に連結されているため、光学素子2は、第1樹脂部251に引っ張られることになる。
そこで、本実施形態では、光学素子2に対して、第1樹脂部251とは反対側に、第2ランナー部652に対応する第2樹脂部252が設けられている。これにより、第1樹脂部251の収縮による引っ張り力を、第2樹脂部252の収縮による引っ張り力で相殺することができる。これにより、光学素子2の反りを低減することができる。
図10に戻り、工程S17では、成形物200において、第1樹脂部251と第2樹脂部252とを、ゲートG11,G12,G21,G22に対応するゲート樹脂部G11R,G12R,G21R,G22Rで切断する。これにより、光学素子2が得られる。
図13(b)は、Z1方向から平面視したときの光学素子2の平面図である。光学素子2は、上述した主面201と、Y1方向に互いに間隔をあけた第1側面261及び第2側面262と、を有する。主面201は、図11(a)に示す金型60の主壁面601を転写した面である。第1側面261は、図11(a)に示す金型60の第1側壁面661を転写した面である。第2側面262は、図11(a)に示す金型60の第2側壁面662を転写した面である。
第1側面261は、X1方向に配列された複数の第1ゲート痕G51,G52を含む。第2側面262は、X1方向に配列された複数の第2ゲート痕G61,G62を含む。第1ゲート痕G51,G52は、ゲート樹脂部G11R,G12Rで切断された痕である。第2ゲート痕G61,G62は、ゲート樹脂部G21R,G22Rで切断された痕である。
複数の第1ゲート痕のうち、X1方向において最も外側に位置する2つの第1ゲート痕G51,G52は、光学素子2のX1方向の中心を挟んで配置されている。複数の第2ゲート痕のうち、X1方向において最も外側に位置する2つの第2ゲート痕G61,62は、光学素子2のX1方向の中心を挟んで配置されている。
2つの第1ゲート痕G51,G52におけるX1方向の距離D5は、2つの第2ゲート痕G61,G62におけるX1方向の距離D6と同一である。つまり、Y1方向において、第1ゲート痕G51は、第2ゲート痕G61に対向し、第1ゲート痕G52は、第2ゲート痕G62に対向している。ここで、距離D5は、第1ゲート痕G51のX1方向の中心と、第1ゲート痕G52のX1方向の中心との距離である。また、距離D6は、第2ゲート痕G61のX1方向の中心と、第2ゲート痕G62のX1方向の中心との距離である。なお、第1ゲート痕が2つよりも多い場合、距離D5は、複数の第1ゲート痕のうち、X1方向において最も外側に位置する2つの第1ゲート痕のX1方向の距離ということになる。また、第2ゲート痕が2つよりも多い場合、距離D6は、複数の第2ゲート痕のうち、X1方向において最も外側に位置する2つの第2ゲート痕のX1方向の距離ということになる。
ここで、図13(a)に示す成形物200において、Z1方向の平面視で、第2樹脂部252の形状は、第1樹脂部251と同じである。本実施形態では、第1樹脂部251は、樹脂部250に連結され、X1方向に延在する部分251−0と、光学素子2と部分251−0とに連結され、Y1方向に延在する2つの部分251−1,251−2と、を含む。部分251−0は、図11(a)に示す部分651−0によって形成される部分である。部分251−1は、図11(a)に示す部分651−1によって形成される部分である。部分251−2は、図11(a)に示す部分651−2によって形成される部分である。部分251−0は、金型60から取り出された後に冷えることで、X1方向に収縮する。部分251−1,251−2は、金型60から取り出された後に冷えることで、Y1方向に収縮する。
第2樹脂部252は、X1方向に延在する部分252−0と、光学素子2と部分252−0とに連結され、Y1方向に延在する2つの部分252−1,252−2と、を含む。部分252−0は、図11(a)に示す部分652−0によって形成される部分である。部分252−1は、図11(a)に示す部分652−1によって形成される部分である。部分252−2は、図11(a)に示す部分652−2によって形成される部分である。部分252−0は、金型60から取り出された後に冷えることで、X1方向に収縮する。部分252−1,252−2は、金型60から取り出された後に冷えることで、Y1方向に収縮する。つまり、第2樹脂部252は、第1樹脂部251と略同様に収縮する。これにより、光学素子2の反りを効果的に低減することができる。
第1樹脂部251の断面形状は略半円形状である。なお、第1樹脂部251の断面の内接球の半径が、光学素子2の断面の内接球の最大半径より大きければ、第1樹脂部251の断面形状は、限定されるものではない。すなわち、第1樹脂部251のZ1方向の厚みが、光学素子2のZ1方向の厚みより厚ければよい。例えば、第1樹脂部251の断面形状は、円形、半円形、台形、その他の形状であってもよく、加工のしやすさを鑑みて選べばよい。
また、第2樹脂部252の断面形状も略半円形状である。なお、第2樹脂部252の断面形状も、第1樹脂部251と同様、この形状に限定するものではない。但し、成形物200を金型60から取り出したときの第1樹脂部251と第2樹脂部252との温度差を小さくするため、第2樹脂部252の断面の内接球半径及び形状を、第1樹脂部251と同一の内接球半径及び形状にするのが好ましい。
図11(a)に示す第1ゲートG11,G12は、側壁面661において、図13(b)に示す光学素子2の光学面12,14,22,24にウェルドラインが発生しない位置に配置するのが好ましい。そして、第1ゲートG11,G12は、キャビティ部600のX2方向の中心を挟んで配置されていれば、側壁面661において、いずれの位置に配置されていてもよい。2つの第1ゲートG11,G12を、キャビティ部600のX2方向の中心を挟んで配置することで、溶融樹脂の充填バランスが均一となる。なお、図13(b)に示す光学素子2においては、複数の第1ゲート痕のうち、X1方向において最も外側に位置する2つの第1ゲート痕G51,G52が、光学素子2のX1方向の中心を挟んで配置されていることになる。
図11(a)に示す第2ゲートG21,G22は、側壁面662において、キャビティ部600のX2方向の中心を挟んで配置されていれば、側壁面662のいずれの位置に配置されていてもよい。2つの第2ゲートG21,G22を、キャビティ部600のX2方向の中心を挟んで配置することで、光学素子2の反りを効果的に低減することができる。なお、図13(b)に示す光学素子2においては、複数の第2ゲート痕のうち、X1方向において最も外側に位置する2つの第2ゲート痕G61,G62が、光学素子2のX1方向の中心を挟んで配置されていることになる。
図11(a)に示す金型60において、Z2方向に見て、複数の第1ゲートのうちの隣り合う2つの第1ゲートG11,G12の垂直二等分線C2が、複数の転写面612,614,622,624のいずれにも重ならない。即ち、図13(b)に示す光学素子2において、Z1方向に見て、複数の第1ゲート痕のうちの隣り合う2つの第1ゲート痕G51,G52の垂直二等分線C1が、複数の光学面12,14,22,24のいずれにも重ならない。図11(a)に示す第1ゲートG11,G12は、樹脂の流入口であるため、樹脂の合流部である垂直二等分線C2上、すなわち図13(b)の垂直二等分線C1上にウェルドラインが生じやすい。図13(b)に示す垂直二等分線C1が、光学面12,14,22,24のいずれにも重ならないので、光学面12,14,22,24にウェルドラインが発生するのを防止することができる。
一方、第2ゲートG21,G22の位置は、第1ゲートG11,G12と異なり、ウェルドラインに影響しない。そのため、側壁面662においていずれの位置に配置されていてもよい。但し、光学素子2の反りを緩和するために、図11(a)に示すように、Y2方向において、第2ゲートG21は第1ゲートG11と対向しているのが好ましく、第2ゲートG22は第1ゲートG12と対向しているのが好ましい。
なお、第1実施形態では、第1ゲートが2つの場合について説明したが、これに限定するものではない。第1ゲートが2つよりも多くてもよい。その際、第2ゲートの数を第1ゲートの数と同じとしてもよい。この場合、短手方向において、複数の第2ゲートのそれぞれを、複数の第1ゲートのそれぞれに対向させてもよい。
また、第1樹脂部及び第2樹脂部は廃材となるが、第1ゲートが2つよりも多い場合であっても、第2樹脂部の量、つまり廃材量を減少させるために、第2ゲートの数を2つとしてもよい。この場合、2つの第2ゲートは、複数の第1ゲートのうち長手方向において最も外側に位置する2つの第1ゲートと対向するように配置してもよい。
第1実施形態において、図11(a)に示す第1ランナー部651の部分651−0のX2方向の長さD21と、第2ランナー部652の部分652−0のX2方向の長さD22は、同一である。しかし、長さD21と長さD22の関係は、これに限定するものではない。長さD21と長さD22は、充填距離、廃材量、成形品への熱影響、その他を鑑みて選べばよい。但し、光学素子2の反りを低減する観点から、長さD21を、2つのゲートG11,G12の距離D11と同一とし、長さD22を、2つのゲートG21,G22の距離D12と同一とすることが好ましい。第1ゲートが2つより多く存在する場合、長手方向において最も外側に位置する2つの第1ゲートの距離を、第1ランナー部の長手方向の長さと同一とすることが好ましい。第2ゲートが2つより多く存在する場合、長手方向において最も外側に位置する2つの第2ゲートの距離を、第2ランナー部の長手方向の長さと同一とすることが好ましい。
また、第1ランナー部651の部分651−1,651−2のY2方向の長さD31と、第2ランナー部652の部分652−1,652−2のY2方向の長さD32は、限定されるものではない。長さD31,D32は、充填距離、廃材量、成形部への熱影響、その他を鑑みて選べばよい。但し、長さD31と長さD32は、光学素子2の反りを低減する観点から、同一とすることが好ましい。
[第2実施形態]
次に、第2実施形態について説明する。図14は、第2実施形態に係る光学素子の製造に用いる成形型の一例である金型の平面図である。第2実施形態に係る光学素子を製造する製造装置において、金型60A以外の構成は、第1実施形態と同様であるため、説明を省略する。また、光学素子の製造方法も、第1実施形態と同様であるため、説明を省略する。また、金型60Aにおいて、図11(a)に示す金型60と同様の構成については同一符号とし、説明を省略する。第2実施形態では、図14に示す金型60Aにおいて、キャビティ部600Aに連通する第2ランナー部652Aの構成が、第1実施形態で説明した図11(a)に示す第2ランナー部652と異なる。したがって、この金型60Aにより成形される成形物も第1実施形態と異なる。なお、第2実施形態におけるキャビティ部600Aの形状は、第1実施形態で説明した図11(a)に示すキャビティ部600と同様であるが、第2ランナー部652Aがキャビティ部600Aに連通される第2ゲートの位置が異なる。したがって、図14に示すように、金型60Aにおいてキャビティ部600Aを画成する部分は、第1実施形態と同様、主壁面601と、第1側壁面661と、第2側壁面662と、を有する。
第2ランナー部652Aは、複数(本実施形態では2つ)の第2ゲートG21A,G22Aを介してキャビティ部600Aに連通されている。第2ゲートG21A,G22Aは、第1実施形態と同様、X2方向に間隔をあけて側壁面662に配列されている。
第2ランナー部652Aは、X2方向に延在する部分652A−0と、キャビティ部600Aと部分652A−0とを連通させる、Y2方向に延在する2つの部分652A−1,652A−2と、を含む。
第2実施形態では、2つの第2ゲートG21A,G22AのX2方向の距離D12Aは、2つの第1ゲートG11,G12のX2方向の距離D11よりも短い。ここで、距離D12Aは、第2ゲートG21AのX2方向の中心と、第2ゲートG22AのX2方向の中心との距離である。なお、第2ゲートが2つよりも多い場合、距離D12Aは、複数の第2ゲートのうち、X2方向において最も外側に位置する2つの第2ゲートのX2方向の距離ということになる。
図15(a)及び図15(b)は、金型60Aから取り出した成形物200Aの斜視図である。図15(a)は、光学面が見える角度から成形物200Aを見た斜視図である。図15(b)は、光学面が見えない角度から成形物200Aを見た斜視図である。図16(a)は、金型60Aから取り出した成形物200AをZ1方向から平面視したときの成形物200Aの平面図である。
成形物200Aは、キャビティ部600Aに対応する光学素子2Aと、第1ランナー部651に対応する第1樹脂部251と、第2ランナー部652Aに対応する第2樹脂部252Aと、スプルー部650に対応する樹脂部250と、を含む。なお、成形物200Aから切り出される光学素子2Aは、第1実施形態で説明した光学素子2と同様の構成であるが、ゲート痕の位置が光学素子2と異なる。
成形物200Aにおいて、第1樹脂部251は、第1ゲートG11,G12に対応するゲート樹脂部G11R,G12Rで光学素子2Aに連結されている。成形物200Aにおいて、第2樹脂部252Aは、第2ゲートG21A,G22Aに対応するゲート樹脂部G21RA,G22RAで光学素子2Aに連結されている。
第2実施形態においても、光学素子2Aに対して、第1樹脂部251とは反対側に、第2ランナー部652Aに対応する第2樹脂部252Aが設けられている。これにより、第1樹脂部251の収縮による引っ張り力を、第2樹脂部252Aの収縮による引っ張り力で相殺することができる。これにより、光学素子2Aの反りを低減することができる。
図16(b)は、Z1方向から平面視したときの光学素子2Aの平面図である。図16(b)に示す光学素子2Aは、図16(a)に示す成形物200Aから第1樹脂部251及び第2樹脂部252Aを切断することで得られる。光学素子2Aの第2側面262は、X1方向に配列された複数の第2ゲート痕G61A,G62Aを含む。第2ゲート痕G61A,G62Aは、ゲート樹脂部G21RA,G22RAで切断された痕である。
ここで、図15(a)及び図15(b)に示すように、第2樹脂部252Aは、X1方向に延在する部分252A−0と、光学素子2Aと部分252A−0とに連結され、Y1方向に延在する2つの部分252A−1,252A−2と、を含む。部分252A−0は、図14に示す部分652A−0によって形成される部分である。部分252A−1は、図14に示す部分652A−1によって形成される部分である。部分252A−2は、図14に示す部分652A−2によって形成される部分である。部分252A−0は、金型60Aから取り出された後に冷えることで、X1方向に収縮する。部分252A−1,252A−2は、金型60Aから取り出された後に冷えることで、Y1方向に収縮する。
ところで、第1実施形態において説明した図11(a)に示す金型60において、第1ランナー部651と第2ランナー部652とでは、樹脂流動による圧力損失が異なる。つまり、第2ランナー部652の内圧は、スプルー部650に近い第1ランナー部651の内圧よりも低い。そのため、第1ランナー部651に対応する第1樹脂部251(図13(a))の収縮量と、第2ランナー部652に対応する第2樹脂部252(図13(a))の収縮量とが異なる。具体的には、第2樹脂部252の収縮量が第1樹脂部251の収縮量よりも大きい。
第2実施形態では、図14に示すように、金型60Aにおいて、距離D12Aを距離D11よりも短くすることで、図16(a)に示す第2樹脂部252Aの収縮量を第1樹脂部251の収縮量に近づけている。これにより、より効果的に光学素子2Aの反りを低減することができる。
第1樹脂部251及び第2樹脂部252Aが切断されて形成された光学素子2Aにおいては、図16(b)に示すように2つの第2ゲート痕G61A,G62AのX1方向の距離D6Aが2つの第1ゲート痕G51,G52のX1方向の距離D5よりも短い。ここで、距離D6Aは、第2ゲート痕G61AのX1方向の中心と、第2ゲート痕G62AのX1方向の中心との距離である。なお、第2ゲート痕が2つよりも多い場合、距離D6Aは、複数の第2ゲート痕のうち、X1方向において最も外側に位置する2つの第2ゲート痕のX1方向の距離ということになる。
図14に示す第2ゲートG21A,G22Aは、側壁面662において、キャビティ部600AのX2方向の中心を挟んで配置されていれば、側壁面662のいずれの位置に配置されていてもよい。2つの第2ゲートG21A,G22Aを、キャビティ部600AのX2方向の中心を挟んで配置することで、光学素子2Aの反りを効果的に低減することができる。なお、図16(b)に示す光学素子2Aにおいては、複数の第2ゲート痕のうち、X1方向において最も外側に位置する2つの第2ゲート痕G61A,G62Aが、光学素子2AのX1方向の中心を挟んで配置されていることになる。
(実施例1)
次に第1実施形態に対応する実施例1について説明する。以下、光学素子2について説明するが、光学素子3においても同様の効果が得られる。
図13(a)に示す光学素子2を含む成形物200を射出成形により成形した。光学素子2のサイズは、長さ200mm、幅40mm、厚さ4mmであった。光学素子2を構成する樹脂は、ポリオレフィン系樹脂(日本ゼオン社製ZEONEX(登録商標) E48R)とした。図13(b)に示すようにランナー部に対応する樹脂部を切断して得られた光学素子2の各光学面12,14,22,24上に、アルミニウムを蒸着により積層させてミラーを形成した。また、図13(a)に示す第1樹脂部251の断面形状は、横7.2mm、縦6mmの略半円とした。第1樹脂部251において、部分251−0のX1方向の長さRNL11を90mm、部分251−1,251−2のY1方向の長さRNL12を55mmとした。
図11(a)に示す第1ゲートG11,G12は、樹脂の流動長、及び樹脂の充填バランスを均一にするため、キャビティ部600のX2方向の中心位置を対称基準として、それぞれ45mm離れた位置に配置した。これにより、図13(a)の成形物200におけるゲート樹脂部G11R,G12R間の距離GL1は90mmであった。
第2樹脂部252の断面形状は、横7.2mm、縦6mmの略半円形とした。第2樹脂部252において、部分252−0のX1方向の長さRNL21を90mm、部分252−1,252−2のY1方向の長さRNL22を55mmとした。
図11(a)に示す第2ゲートG21,G22は、第1樹脂部251による光学素子2の反りを低減するため、キャビティ部600のX2方向の中心位置を対称基準として、それぞれ45mm離れた位置に配置した。これにより、図13(a)の成形物200におけるゲート樹脂部G21R,G22R間の距離GL2は90mmであった。
比較例1として、第2樹脂部252を設けずに光学素子を含む成形物を作製した。
実施例1の光学素子および比較例1の光学素子について評価した。図13(a)を用いて説明する。光学面の基準となる素子の基準平面Z0と光学面頂点ZR1の距離を三次元測定機で測定した。この測定値に基づき、設計値に対する光学面頂点ZR1の位置のズレ量を、実施例1及び比較例1についてそれぞれ求めた。
実施例1では、設計値からのズレ量が10μmに低減され、第2樹脂部252により光学素子2の反りが低減されていた。設計値に対して許容される光学素子の頂点のズレ量の許容範囲を、例えば±30μmとすれば、実施例1は許容範囲内にある。この許容範囲は、求められる画像の精度に応じて決めればよい。
比較例1では、第1樹脂部251によって成形品に反りが発生するため、光学面の頂点のズレ量が設計値から100μmのズレが生じ、許容範囲を超えていた。
ここで、図13(a)に示す成形物200から第1樹脂部251と第2樹脂部252とを切断した後、光学素子2において、ゲート痕G51,G52,G61,G62が樹脂の流入口なのか流出口なのか見た目だけで判断するのは困難である。そこで、実施例1の光学素子2について、第1ゲート痕G51,G52の各々の近傍の第1部分の光の屈折率と、第2ゲート痕G61,G62の各々の近傍の第2部分の光の屈折率とを測定した。
図17は、実施例1における光学素子2の平面図である。第1ゲート痕G51の近傍の第1部分R51は、光学素子2をZ1方向に見て、第1ゲート痕G51のX1方向の長さを直径とする半円の部分である。第1ゲート痕G52の近傍の第1部分R52は、光学素子2をZ1方向に見て、第1ゲート痕G52のX1方向の長さを直径とする半円の部分である。第2ゲート痕G61の近傍の第2部分R61は、光学素子2をZ1方向に見て、第2ゲート痕G61のX1方向の長さを直径とする半円の部分である。第2ゲート痕G62の近傍の第2部分R62は、光学素子2をZ1方向に見て、第2ゲート痕G62のX1方向の長さを直径とする半円の部分である。
屈折率の測定にはフィゾー干渉計(Zygo Verifire)によるマッチングオイル方式を用いた。図18にフィゾー干渉計900の模式図を示す。フィゾー干渉計900は、光源901、フィルター902、レンズ903、ハーフミラー904,905、ミラー907、及びスクリーン908で構成されている。ハーフミラー905とミラー907との間に、マッチングオイルを貯留する容器906を配置した。マッチングオイルには、樹脂材料(日本ゼオン社製ZEONEX(登録商標) E48R)の屈折率に近いマッチングオイル(モリテックス社製、カーギル標準屈折液 シリーズA nD=1.460〜1.570)を用意した。光学素子2をマッチングオイルに浸した状態で、温度を18℃から21℃の間で調整し、マッチングオイルと光学素子2の屈折率を一致させた。その後、フィゾー干渉計900により光学素子2の表面形状を測定し、求めた表面形状から屈折率を算出した。光源901には、光の波長が632.8nmであるHe−Neレーザを用いた。なお、光学素子2は、632.8nmの波長の光を透過する材質の樹脂で形成されている。以下、光とは、波長632.8nmの光を指すものとする。
第1部分R51,R52における光の屈折率と、第2部分R61,R62における光の屈折率とを測定したところ、第1部分R51,R52における光の屈折率は1.529571、第2部分R61,R62における光の屈折率は1.529518であった。この結果、第1部分R51,R52における光の屈折率は、第2部分R61,R62における光の屈折率よりも5.3×10−5大きいことがわかった。
ここで、樹脂の密度と、光の屈折率との間には、相関関係がある。即ち、樹脂の密度が高いほど、光の屈折率が大きい。よって、屈折率の測定結果から、第1ゲート痕G51,G52の各々の近傍における第1部分R51,R52の樹脂の密度が、複数の第2ゲート痕G61,G62の各々の近傍における第2部分R61,R62の樹脂の密度よりも高いと言える。このように、樹脂の密度の大小関係、その一例として光の屈折率の大小関係を比較することで、成形品のゲート痕が、第1樹脂部251が接続されていた第1ゲート痕であるか、第2樹脂部252が接続されていた第2ゲート痕であるかを特定することができる。
本実施例の光学素子は図10の工程S14で保圧される。このときスプルー部に近い第1部分R51,R52は、スプルー部から遠い第2部分R61,R62より圧力が高くなる。これはスプルー部から遠い位置の方が、圧力がより損失されるためである。この圧力の差によって、第1部分R51,R52の樹脂の密度と第2部分R61,R62の樹脂の密度との間には差が生じ、スプルー部に近い第1部分R51,R52の密度が第2部分R61,R62の密度より高くなる。
(実施例2)
次に第2実施形態に対応する実施例2について説明する。以下、光学素子2Aについて説明するが、光学素子3においても同様の効果が得られる。
図16(a)に示す光学素子2Aを含む成形物200Aを射出成形により成形した。光学素子2Aのサイズは、長さ200mm、幅40mm、厚さ4mmであった。光学素子2Aを構成する樹脂は、ポリオレフィン系樹脂(日本ゼオン社製ZEONEX(登録商標) E48R)とした。図16(b)に示すようにランナー部に対応する樹脂部を切断して得られた光学素子2Aの各光学面12,14,22,24上に、アルミニウムを蒸着により積層させてミラーを形成した。また、図16(a)に示す第1樹脂部251の断面形状は、横7.2mm、縦6mmの略半円とした。第1樹脂部251において、部分251−0のX1方向の長さRNL11を90mm、部分251−1,251−2のY1方向の長さRNL12を55mmとした。
図14に示す第1ゲートG11,G12は、樹脂の流動長、及び樹脂の充填バランスを均一にするため、キャビティ部600AのX2方向の中心位置を対称基準として、それぞれ45mm離れた位置に配置した。これにより、図16(a)の成形物200Aにおけるゲート樹脂部G11R,G12R間の距離GL1は90mmであった。
第2樹脂部252Aの断面形状は、横7.2mm、縦6mmの略半円形とした。第2樹脂部252Aにおいて、部分252A−0のX1方向の長さRNL21Aを70mm、部分252A−1,252A−2のY1方向の長さRNL22Aを55mmとした。
図14に示す第2ゲートG21A,G22Aは、第1樹脂部251による光学素子2Aの反りを低減するため、キャビティ部600AのX2方向の中心位置を対称基準として、それぞれ35mm離れた位置に配置した。これにより、図16(a)の成形物200Aにおけるゲート樹脂部G21RA,G22RA間の距離GL2Aは70mmであった。実施例2では、距離GL2Aを距離GL1よりも短くしている。
実施例2の光学素子について評価した。図16(a)を用いて説明する。光学面の基準となる素子の基準平面Z0と光学面頂点ZR1の距離を三次元測定機で測定した。この測定値に基づき、設計値に対する光学面頂点ZR1の位置のズレ量を、実施例2について求めた。
実施例2では、設計値からのズレ量が5μmに低減され、第2樹脂部252Aにより光学素子2Aの反りが実施例1よりも低減されていた。
なお、本発明は、以上説明した実施形態に限定されるものではなく、本発明の技術的思想内で多くの変形が可能である。また、実施形態に記載された効果は、本発明から生じる最も好適な効果を列挙したに過ぎず、本発明による効果は、実施形態に記載されたものに限定されない。
上述の実施形態では、光学素子の光学面にミラーを設けて光学部材を形成する場合について説明したが、これに限定するものではない。光学素子の光学面に、ミラー以外の膜、例えば反射防止膜を形成してもよい。また、光学面に膜を形成せず、光学素子自体を光学部材として撮像装置などに用いてもよい。また、金型から取り出した成形物からランナー部に対応する樹脂部を切断して得られる成形品に更なる処理を施して光学素子を形成してもよい。
2…光学素子、12…光学面、14…光学面、20…光学部材、22…光学面、24…光学面、60…金型(成形型)、200…成形物、251…第1樹脂部、252…第2樹脂部、600…キャビティ部、650…スプルー部、651…第1ランナー部、652…第2ランナー部

Claims (14)

  1. 複数の光学面を有する光学素子を製造する光学素子の製造方法において、
    キャビティ部と、スプルー部と、前記スプルー部に連通され、前記キャビティ部の長手方向に配列された複数の第1ゲートを介して前記キャビティ部に連通される第1ランナー部と、前記複数の第1ゲートとは反対側に前記長手方向に配列された複数の第2ゲートを介して前記キャビティ部に連通される第2ランナー部と、を画成する成形型を用意し、
    前記スプルー部から溶融樹脂を供給することで、前記第1ランナー部、前記キャビティ部、及び前記第2ランナー部に前記溶融樹脂を充填し、
    前記成形型の内部の前記溶融樹脂を冷却固化して成形物を形成し、
    前記成形型から前記成形物を取り出し、
    前記成形物から前記第1ランナー部に対応する第1樹脂部と、前記第2ランナー部に対応する第2樹脂部とを切断する、
    ことを特徴とする光学素子の製造方法。
  2. 前記成形型において前記キャビティ部を画成する部分は、
    前記複数の光学面を転写する、前記長手方向に配列された複数の転写面を含む主壁面と、
    前記長手方向と交差する短手方向に互いに間隔をあけて対向する第1側壁面及び第2側壁面と、を含み、
    前記複数の第1ゲートは、前記第1側壁面に配置され、
    前記複数の第2ゲートは、前記第2側壁面に配置されることを特徴とする請求項1に記載の光学素子の製造方法。
  3. 前記主壁面を平面視して、前記複数の第1ゲートのうち隣り合う2つの第1ゲートの垂直二等分線が、前記複数の転写面のいずれにも重ならないことを特徴とする請求項2に記載の光学素子の製造方法。
  4. 前記複数の第1ゲートのうち、前記長手方向において最も外側に位置する2つの第1ゲートが、前記キャビティ部の前記長手方向の中心を挟んで配置されており、
    前記複数の第2ゲートのうち、前記長手方向において最も外側に位置する2つの第2ゲートが、前記キャビティ部の前記長手方向の中心を挟んで配置されていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の光学素子の製造方法。
  5. 前記2つの第2ゲートの前記長手方向の距離が、前記2つの第1ゲートの前記長手方向の距離よりも短いことを特徴とする請求項4に記載の光学素子の製造方法。
  6. 請求項1乃至5のいずれか1項に記載の製造方法により光学素子を製造し、前記光学素子の前記複数の光学面の各々に、ミラーを形成することを特徴とする光学部材の製造方法。
  7. 樹脂を含む光学素子であって、
    長手方向に配列された複数の光学面を含む主面と、
    前記長手方向と交差する短手方向に互いに間隔をあけた第1側面及び第2側面と、を有し、
    前記第1側面は、前記長手方向に配列された複数の第1ゲート痕を含み、
    前記第2側面は、前記長手方向に配列された複数の第2ゲート痕を含み、
    前記複数の第1ゲート痕の各々の近傍における第1部分の樹脂の密度が、前記複数の第2ゲート痕の各々の近傍における第2部分の樹脂の密度よりも高いことを特徴とする光学素子。
  8. 樹脂を含む光学素子であって、
    長手方向に配列された複数の光学面を含む主面と、
    前記長手方向と交差する短手方向に互いに間隔をあけた第1側面及び第2側面と、を有し、
    前記第1側面は、前記長手方向に配列された複数の第1ゲート痕を含み、
    前記第2側面は、前記長手方向に配列された複数の第2ゲート痕を含み、
    前記複数の第1ゲート痕の各々の近傍における第1部分の樹脂の波長632.8nmにおける屈折率が、前記複数の第2ゲート痕の各々の近傍における第2部分の樹脂の波長632.8nmにおける屈折率よりも高いことを特徴とする光学素子。
  9. 前記主面を平面視して、前記複数の第1ゲート痕のうち隣り合う2つの第1ゲート痕の垂直二等分線が、前記複数の光学面のいずれにも重ならないことを特徴とする請求項7又は8に記載の光学素子。
  10. 前記複数の第1ゲート痕のうち、前記長手方向において最も外側に位置する2つの第1ゲート痕が、前記光学素子の前記長手方向の中心を挟んで配置されており、
    前記複数の第2ゲート痕のうち、前記長手方向において最も外側に位置する2つの第2ゲート痕が、前記光学素子の前記長手方向の中心を挟んで配置されていることを特徴とする請求項7乃至9のいずれか1項に記載の光学素子。
  11. 前記2つの第2ゲート痕の前記長手方向の距離が、前記2つの第1ゲート痕の前記長手方向の距離よりも短いことを特徴とする請求項10に記載の光学素子。
  12. 請求項7乃至11のいずれか1項に記載の光学素子と、
    前記光学素子の前記複数の光学面の各々に設けられたミラーと、を備えることを特徴とする光学部材。
  13. 請求項12に記載の光学部材と、
    前記ミラーで反射された光を受光する撮像素子と、を備えることを特徴とするステレオ撮像装置。
  14. 接続部を備えた移動体であって、
    前記接続部に請求項12に記載の光学部材が配置されたことを特徴とする移動体。
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