JP2013160984A - 撮影光学系及び撮像装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】良好な赤外線カット機能を有し、かつ赤外線カット構造に起因するゴースト光の発生を抑制することができる撮影光学系及び撮像装置を提供する。
【解決手段】物体側に配置された前群レンズ群5と、前群レンズ群5の出射側に配置され、該前群レンズ群5から入射される光束を90度曲げて出射させるプリズム6と、プリズム6の出射面6b側で、撮像素子3との間に位置するようにして配置された後群レンズ群7とを備え、光学プリズム6の出射面6bにIRカットコート17を施している。
【選択図】図1
【解決手段】物体側に配置された前群レンズ群5と、前群レンズ群5の出射側に配置され、該前群レンズ群5から入射される光束を90度曲げて出射させるプリズム6と、プリズム6の出射面6b側で、撮像素子3との間に位置するようにして配置された後群レンズ群7とを備え、光学プリズム6の出射面6bにIRカットコート17を施している。
【選択図】図1
Description
本発明は、撮影光学系及び撮像装置に関する。
デジタルカメラ等の撮像装置は、複数のレンズ群等を有する撮影光学系と該撮影光学系を通して被写体像が結像されるCCDイメージセンサやCMOSイメージセンサなどの撮像素子を備えている。これらの撮像素子は、可視光域を超えて赤外域にも高い感度を有しているので、赤外線による画像品質の低下を防止するために、赤外線をカットするための対策が施されている(例えば、特許文献1、2参照)。
特許文献1では、撮像素子の受光面と撮影光学系との間に赤外線カットフィルタ(以下、「IRカットフィルタ」という)を配置して、赤外線をカットさせるようにしている。また、特許文献2では、被写体側より順に正の屈折力を有し、固定の複数のレンズよりなる第1のレンズ群の各レンズ面のうち、最も被写体側に位置するレンズの被写体側面を除いたいずれかの面に赤外線カットコート(以下、「IRカットコート」という)を施して、赤外線をカットさせるようにしている。
ところで、前記特許文献1のように、撮像素子と撮影光学系との間にIRカットフィルタが配置された構成では、例えば、主被写体の背景側等に高輝度の光源(太陽やスポットライトなど)があると、この光源からの光は撮影光学系とIRカットフィルタを通して撮像素子に入射するが、入射される光の一部はIRカットフィルタの入射側面(撮影光学系側の面)で反射する。そして、この反射光は、撮影光学系のうちのIRカットフィルタに近接してIRカットフィルタと対向しているレンズ面で再反射し、この再反射光がIRカットフィルタを通して撮像素子の受光面に結像すると、いわゆるゴースト光となって画像に写りこむ。
なお、撮像素子と撮影光学系との間に配置されるIRカットフィルタを、撮影光学系の光軸方向に沿って移動させて適切な位置に配置することで、発生するゴースト光を低減できるが、強度の高い光が入射した場合等ではゴースト光の発生を十分に抑えることができていない。
また、前記特許文献2のように、第1のレンズ群の各レンズ面のうち、最も被写体側に位置するレンズの被写体側面を除いたいずれかの面にIRカットコートを施した構成の場合、例えば、主被写体の背景側等に高輝度の光源(太陽やスポットライトなど)があると、この光源からの光は、最も被写体側に位置するレンズ、IRカットコートを施したレンズ等のレンズ群を通して撮像素子に入射する。
この際、IRカットコートを施したレンズの入射側面(被写体側のIRカットコートを施した面)で、入射される光の一部が反射する(一般に、IRカットコートを施したレンズ面には、赤外線を良好にカットさせるために反射防止コートが施されないため)。そして、この反射光は、対向する最も被写体側に位置しているレンズ面で再反射し、この再反射光がIRカットコートを施したレンズを含むレンズ群を通して撮像素子の受光面に結像すると、いわゆるゴースト光となって画像に写りこむ。
このように、複数のレンズ群等を有する撮影光学系と該撮影光学系を通して被写体像が結像されるCCDイメージセンサやCMOSイメージセンサなどの撮像素子を備えているデジタルカメラ等の撮像装置では、高品位な画像を得るために赤外線をカットするためのIRカットフィルタを配置したり、レンズ面にIRカットコートを施しているが、上記したように、これらの赤外線カット構造(IRカットフィルタやIRカットコートが挙げられる)に起因してゴースト光が発生する場合がある。
そこで、本発明は、良好な赤外線カット機能を有し、かつ赤外線カット構造(IRカットフィルタ、IRカットコート)に起因するゴースト光の発生を抑制することができる撮影光学系及び撮像装置を提供することを目的とする。
前記目的を達成するために本発明に係る撮影光学系は、像を撮像素子に結像させる撮影光学系であって、物体側に配置された第1のレンズ群と、前記第1のレンズ群の出射側に配置され、前記第1のレンズ群から入射される光束を全反射させて所定方向に曲げて出射させる光学プリズムと、前記光学プリズムの前記光束の出射面側で、撮像素子との間に位置するようにして配置された第2のレンズ群とを備え、前記光学プリズムの前記出射面に赤外線カット構造を設けたことを特徴としている。
また、本発明に係る撮像装置は、請求項1又は2に記載の撮影光学系と、前記撮影光学系を通して被写体像が結像される撮像素子とを備えたことを特徴としている。
本発明に係る撮影光学系及び撮像装置によれば、物体側に配置された第1のレンズ群と、第1のレンズ群から入射される光束を曲げて出射させる光学プリズムと、光学プリズムの出射面側で、撮像素子との間に位置するようにして配置された第2のレンズ群とを備え、光学プリズムの出射面に赤外線カット構造を設けたことにより、良好な赤外線カット機能を有し、かつ赤外線カット構造に起因するゴースト光の発生を抑制することができる。
図1は、本発明の実施形態に係る撮影光学系を備えた撮像装置を示す概略構成図である。
図1に示すように、本実施形態の撮像装置(例えば、デジタルカメラや車載搭載カメラ等)1は、超広角の画角(例えば、180度を超える画角)を有する撮影光学系2と、CCDイメージセンサなどの撮像素子3と、撮像素子3から出力される電気信号を処理する信号処理部4を主構成部として備えている。
この撮像装置1では、撮影光学系2を通して入射される被写体像が撮像素子3の受光面に結像する。そして、撮像素子3から出力される前記被写体像に応じた電気信号は、信号処理部4で所定の信号処理が行われることでデジタル信号の画像データに生成される。そして、この画像データをLCD等の表示装置(不図示)に動画や静止画として表示したり、メモリカード(不図示)に記録したり、撮像装置1からネットワークを介して、PCやモバイル端末に送信したりすることができる。
撮影光学系2は、物体側(図1の左側)に配置された前群レンズ群5と、前群レンズ群5を通して入射される光の光束を90度曲げる頂角が90度の光学プリズム(以下、「プリズム」という)6と、像側(プリズム6の出射面側)に配置された後群レンズ群7と、プリズム6の出射面側と後群レンズ群7の間に配置された絞り8を有している。
撮影光学系2の前群レンズ群5は、物体側から順に配置された球面状の第1メニスカスレンズ10、非球面状の第2メニスカスレンズ11、球面状の第3メニスカスレンズ12で構成されている。撮影光学系2の後群レンズ群7は、プリズム6側から順に配置された球面状の第4メニスカスレンズ13、凸レンズと凹レンズを張り合わせた球面状の第5レンズ14、両凸面の非球面状の第6レンズ15で構成されている。
なお、前群レンズ群5の第1メニスカスレンズ10と第3メニスカスレンズ12、及び後群レンズ群7の第4メニスカスレンズ13と第5レンズ14は、ガラスレンズであり、前群レンズ群5の第2メニスカスレンズ11、及び後群レンズ群7の第6レンズ15は、プラスチックレンズである。
ガラス材からなるプリズム6は、第3メニスカスレンズ12側の平面状の入射面6aと、第4メニスカスレンズ13側の平面状の出射面6bと、光を全反射させるためのアルミコート等の反射コート16を施した45度の反射面6cを有している。
プリズム6の出射面6bには、撮影光学系2の前群レンズ群5を通して入射する光のうちの可視光を透過させて赤外線をカットする赤外線カット構造として、IRカットコート17が、例えば周知の真空蒸着法によって施されている。このIRカットコート17は、例えば650nm程度よりも長い波長域の赤外線をカットする。
なお、プリズム6の入射面6a、前群レンズ群5の第1メニスカスレンズ10、第2メニスカスレンズ11、第3メニスカスレンズ12の両面、及び後群レンズ群7の第4メニスカスレンズ13、第5レンズ14、第6レンズ15の両面には、反射防止膜がコーティングされている。
また、撮像素子3の受光面と第6レンズ15との間には、撮像素子3の受光面をホコリ等から保護するための平面状のカバーガラス18が配置されている。カバーガラス18の表面にも反射防止膜がコーティングされている。
また、本実施形態では、図1に示した撮影光学系2の画角が例えば200度の場合において、プリズム6のIRカットコート17を施した出射面6bからの光線の射出角θが、12度程度より小さくなるような位置に絞り8を配置している。よって、絞り8は、プリズム6の出射面6bと第4メニスカスレンズ13間の第4メニスカスレンズ13近傍側に位置するようにして配置されている。
図2は、上記した撮影光学系2の設計データ(曲率半径、面間隔、屈折率、アッベ数)を示した図である。
図2において、面1〜面6、面10〜面16は、第1メニスカスレンズ10、第2メニスカスレンズ11、第3メニスカスレンズ12、第4メニスカスレンズ13、第5レンズ14、第6レンズ15における物体側の面、像面側(物体側と反対側)の面を表している。また、面7、8は、プリズム6の入射面6a、出射面6bを表している。更に、面9は絞り8、面17はカバーガラス18を表している。
また、図2において、面7(プリズム)の面間隔は、プリズム6内での光路長、面8(プリズム)の面間隔は、プリズム6の出射面6bと絞り8間の間隔、面9(絞り)の面間隔は、絞り8と第4メニスカスレンズ13間の間隔を表している。
図3は、プリズム6の出射面6bに蒸着されるIRカットコートの透過率特性の一例を示した図である。図3のaは、IRカットコートの蒸着平面に対して、入射角0度で光線が入射したときの透過率特性であり、図3のbは、IRカットコートの蒸着平面に対して、入射角45度で光線が入射したときの透過率特性である。
この図から明らかなように、入射角0度の光線に対して入射角45度の光線が入射した場合は、透過率特性が長波長側へ20nm程度シフトし、近赤外域まで透過する。よって、高品位な画像を得るためには、IRカットコートの蒸着平面に対して入射角が小さい光線を入射させることが好ましい。
また、IRカットコートを所定の曲率を有するレンズ面に施すと、レンズ面に入射する光線の入射角がレンズ中心部と周辺部とでは大きく異なるので、IRカットコートの透過率特性がレンズ中心部と周辺部とで異なってくる。
これに対して、図1に示した本実施形態の撮影光学系2は、上記したように前群レンズ群5の第3メニスカスレンズ12と後群レンズ群7の第4メニスカスレンズ13の間にプリズム6を配置し、このプリズム6の平面状の出射面6bにIRカットコート17を施している。
これにより、図1に示したように、IRカットコート17を施したプリズム6の出射面6bは平面であり、またプリズム6の出射面6bに入射する光線の入射角は十分に小さいので、透過率特性が長波長側へシフトすることなく良好な赤外線カット機能を得ることができる。
また、プリズム6の入射面6aから入射した光線は、IRカットコート17を施したプリズム6の出射面6bから赤外線がカットされて後群レンズ群7側へ出射するので、この出射面6bでの光の反射はほとんどなく、IRカットコート17に起因するゴースト光は抑制される。
このように、上記した本実施形態の撮影光学系2を備えた撮像装置1では、良好な赤外線カット機能を有し、かつIRカットコート17に起因するゴースト光の発生を抑制することができるので、例えば、主被写体の背景側等に高輝度の光源がある場合でもゴースト光の発生を抑制して、高品位な画像を得ることができる。
1 撮像装置
2 撮影光学系
3 撮像素子
4 信号処理部
5 前群レンズ群
6 光学プリズム
7 後群レンズ群
8 絞り
17 IRカットコート(赤外線カット構造)
2 撮影光学系
3 撮像素子
4 信号処理部
5 前群レンズ群
6 光学プリズム
7 後群レンズ群
8 絞り
17 IRカットコート(赤外線カット構造)
Claims (3)
- 像を撮像素子に結像させる撮影光学系であって、
物体側に配置された第1のレンズ群と、
前記第1のレンズ群の出射側に配置され、前記第1のレンズ群から入射される光束を全反射させて所定方向に曲げて出射させる光学プリズムと、
前記光学プリズムの前記光束の出射面側で、撮像素子との間に位置するようにして配置された第2のレンズ群とを備え、
前記光学プリズムの前記出射面に赤外線カット構造を設けたことを特徴とする撮影光学系。 - 前記光学プリズムの前記出射面と前記第2のレンズ群との間に開口絞りを配置したことを特徴とする請求項1に記載の撮影光学系。
- 請求項1又は2に記載の撮影光学系と、前記撮影光学系を通して被写体像が結像される撮像素子とを備えたことを特徴とする撮像装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2012023928A JP2013160984A (ja) | 2012-02-07 | 2012-02-07 | 撮影光学系及び撮像装置 |
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2016009152A (ja) * | 2014-06-26 | 2016-01-18 | 株式会社リコー | 広角レンズおよび撮像装置 |
JP5896061B1 (ja) * | 2015-03-13 | 2016-03-30 | 株式会社リコー | 光学系および撮像システム |
CN106019538A (zh) * | 2016-08-03 | 2016-10-12 | 秦皇岛视听机械研究所 | 一种数字双机对投反射式半球幕投影镜头结构 |
-
2012
- 2012-02-07 JP JP2012023928A patent/JP2013160984A/ja active Pending
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US10067321B2 (en) | 2015-03-13 | 2018-09-04 | Ricoh Company, Ltd. | Optical system and imaging system |
CN106019538A (zh) * | 2016-08-03 | 2016-10-12 | 秦皇岛视听机械研究所 | 一种数字双机对投反射式半球幕投影镜头结构 |
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