JP2020186104A - 検知装置及びその検知装置を用いた安全装置 - Google Patents

検知装置及びその検知装置を用いた安全装置 Download PDF

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Abstract

【課題】比較的安価に製造することができ、かつ簡単に取付けることができる検知装置と、その検知装置を用いた安全装置を提供する。【解決手段】上記課題を解決するために本発明に係る検知装置2は、乗場ドア72の当接面72aに沿って配置されるワイヤ24と、乗場ドア72に設置され、ワイヤ24の一端が接続される検知部21と、ワイヤ24の他端が接続される固定部25と、を有しており、安全装置1は、検知装置2の他に、検知装置2からの検知信号に基いて乗場ドア72の動作を制御する制御部3と、制御部3からの指示により乗場ドア72を移動させる移動機構4と、を有する。【選択図】図1

Description

本発明は、スライド式ドア等のドアに異物が挟まれたことを検知する検知装置、及びその検知装置を用いた安全装置に関する。
従来から、エレベータの自動式ドアには、乗降時における利用者とドアの衝突やドアの挟まれなどを防止するために検知装置が用いられており、検知装置として様々なものが使用されている。
例えば、特許文献1では、カメラを用いて乗場からエレベータのかごに向かってくる利用者を検知し、ドアの開閉制御に反映させる検知装置が提案されている。この検知装置は、カメラで撮影した画像から利用者を正しく検知できないと判断される場合に、利用者検知手段の誤作動を防止するための処理を実施することにより、撮影環境により利用者検知の誤作動を防いで、利用者を正しく検知できる場合にのみ、その利用者の動きをドアの開閉制御に反映させることができる。
特許第6377797号公報
しかし特許文献1の検知装置では、エレベータのかごの中にカメラを設置する必要があるので、作業面からも費用面からも取付ける際の負担が大きかった。近年、ベビーカー等の挟まり事故が多発しており、自動式ドアに作業面からも費用面からも簡単に設置できる検知装置と、その検知装置からの検知結果に基いて自動式ドアを動かす安全装置の開発が望まれていた。
以上より、本発明が解決しようとする課題は、比較的安価に製造することができ、かつ簡単に取付けることができる検知装置と、その検知装置を用いた安全装置を提供することである。
上記目的を達成するために本発明に係る検知装置は、乗降物と対向するドアの主面に隣接する側面であって、ドアの閉成時に乗降物と当接する可能性のある側面である当接面に沿って配置されるワイヤと、ドアに設置され、ワイヤの一端が接続される検知部と、ドアに設置され、ワイヤの他端が接続される固定部と、を有し、ワイヤが、当接面との間に所定の間隔を有した状態で張った状態で配置され、検知部は、乗降物に接触したワイヤにより引っ張られることで乗降物が接触したことを検知することを特徴とする。
ワイヤは、当接面の長さ方向の長さと略等しく形成されており、当接面は、長さ方向に沿って、可撓性を有し管状の保護部が設けられており、ワイヤが保護部を挿通した状態で配置されていることが好ましい。
検知部は、当接面と隣接する第一側面に設置され、当接面と第一側面を繋ぐ角に固定プーリが設けられ、ワイヤは、一端が検知部に接続され、固定プーリを介して、他端が固定部に接続されていることが好ましい。
上記目的を達成するために本発明に係る安全装置は、検知装置と、検知装置からの検知信号に基いてドアの動作を制御する指示を作る制御部と、制御部からの指示によりドア移動させる移動機構と、を有することを特徴とする。
この安全装置は、スライド式のドアや回転式のドアに好適に用いることができる。
本発明は、以上のように構成したので、比較的安価に製造することができ、かつ簡単に取付けることができる検知装置と、その検知装置を用いた安全装置を提供することができる。
本発明の第一実施形態の安全装置の構成を示すブロック図である。 (a)は図1に記載の安全装置が取り付けられた乗場ドアが開成位置に位置した状態を示す説明図であり、(b)は乗場ドアが乗降対象と接触した状態を示す説明図であり、(c)は(b)の状態から開成位置に移動した状態を示す正面図であり、(d)は乗場ドアが閉成位置に配置した状態を示す正面図である。 他の実施形態の正面図である。 さらに他の実施形態の正面図である。
〔第一実施形態〕
以下、図面を参照しつつ、本発明の検知装置の一実施形態について説明する。
本実施形態の検知装置2は、片開きエレベータの乗場口7に設置された安全装置1に用いられている。
安全装置1は、図1に示すように、検知部21を有する検知装置2の他に、検知装置2からの検知信号に基いて乗場口7の乗場ドア72の動作を制御する制御部3と、制御部3からの指示により乗場ドア72を進行方向とその反対方向に相互に移動させる移動機構4と、を有する。
本実施形態の片開きエレベータは、通常時には、乗場口7の乗場ドア72が閉じ合わされて、乗場口7が閉鎖されている。この状態で、図示を省略する昇降路内でかごが昇降移動し、そのかごが目的の階に到着して停止すると、乗場ドア72とかごドアが係合する。そして、乗客や荷物等の乗降対象Gを乗り降りさせるために、移動機構4により開け動作が行われて、乗場ドア72が開成状態になると、かごへの乗り降りが可能となる。
そして、一定時間経過すると、移動機構4により閉じ動作が行われて、乗場ドア72が閉成状態になる。乗場ドア72が閉成状態になると、かごドアも同様に閉成状態になる。そして、かごドアと乗場ドア72の係合が解除されると、かごが、昇降路内で次の目的階に向って移動する。
しかし、上述した閉じ動作のときに、乗場ドア72の走行路に乗降対象Gが存在している場合は、乗場ドア72の閉じ動作を停止させ、さらに、乗場ドア72に開け動作をさせる必要がある。
安全装置1は、閉じ動作のときに、乗場ドア72に設置されている検知装置2を構成するケーブル24に乗降対象Gが接触すると、乗場ドア72を停止させ、その後、開成位置Oに移動させる。安全装置1は、この一連の動作を行うために以下の構成を備える。
まず、本実施形態の安全装置1が設置されているエレベータの乗場口7について説明し、次に安全装置1について説明する。
[乗場口7]
乗場口7は、各階に設けられ、建築の各階のエレベータ乗場の壁Wに三方枠71と、三方枠71の上側に水平に設置されたガイドレール73と、ガイドレール73の上を走行する移動機構4に懸架される乗場ドア72と、エレベータ乗場の床Fに、乗場ドア72の案内片72eが挿入されるガイド溝76と、を有する。
三方枠71は、第一側枠71aと、第二側枠71bと、を有する。第一側枠71aは、閉成位置Cの乗場ドア72と当接する。具体的には、後述する検知装置2の保護部23の当接面23aと当接する。
乗場ドア72は、板状に形成されており、閉成状態のときに壁などに当接する当接面72aと、当接面72aと上側で繋がる第一側面72bと、当接面72aと下側で繋がる第二側面72cと、を有する。
当接面72aは、少なくとも、後述する検知装置2の固定部25を設置できる程度の幅を有している。
第一側面72bには、第一側面72bと直交して上方に延びる2個のハンガ74,74と、それらのハンガ74,74の間に位置して、後述する移動機構4のベルト43に連結される連結部75と、が設けられている。
ハンガ74は、その上方の端部にガイドローラ74aが回転自在に取り付けられている。
ガイドローラ74aは、ガイドレール73に掛け合わされている。これにより、乗場ドア72は、ガイドレール73に懸架されている。
ハンガ74は、ガイドレール73に懸架された乗場ドア72の第一側面72bとガイドレール73との間に、後述するワイヤ24と検知部21を設置できる程度の隙間が形成されるように設けられている。
連結部75は、ベルト43の下部走行側43aに連結されている。これにより、ベルト43の走行により、ガイドローラ74aがガイドレール14に沿って移動して、乗場ドア72が開成位置Oから閉成位置Cへ、又は、閉成位置Cから開成位置Oへ移動する。
第二側面72cには、ガイド溝76内に摺動可能に挿入される案内片72eが設けられている。乗場ドア72は、開成位置Oと閉成位置Cの間を移動するときに、案内片72eの摺動でその移動がガイドされる。
乗場ドア72は、エレベータが昇降するときには、各階のエレベータ乗場にいる乗降対象Gが落ちないように、乗場口7を閉鎖する閉成位置Cに配置され、乗降対象Gがエレベータから乗降するときには、エレベータとエレベータ乗場を繋ぐように開成位置Oに配置される。
乗場ドア72は、閉成位置Cでは、後述する検知装置2の保護部23の当接面23aが、三方枠71の第一側枠71aと接触しているが、保護部23の内周面とワイヤ24が接触していない。これにより、乗場口7を閉鎖しつつ、検知装置2が第一側枠71aを乗降対象Gとして検知することを防止することができる。
エレベータの乗場口7は、図示を省略するエレベータが各階の床Fに停止すると、乗客が乗り降りするために、移動機構4により開け動作が行われて、乗場ドア72が開成状態になる。そして、一定の時間が経過すると、移動機構4により閉じ動作が行われて、乗場ドア72が閉成状態になる。
この閉じ動作のときに、乗場ドア72の走行路に乗客が存在している場合は、安全装置1により、乗場ドア72の閉じ動作を停止させ、さらに、乗場ドア72に開け動作をさせる。
[安全装置1]
安全装置1は、乗降対象Gが乗場ドア72と接触していない通常の開閉時、つまり、監視時には、乗場ドア72を閉成位置Cから開成位置Oへ、又は開成位置Oから閉成位置Cへと移動させるが、乗降対象Gが乗場ドア72と接触した非常時には、後述する正常モードから退避モードに移行して、乗場ドア72を停止させ、さらに、開成位置Oに移動させるためのものである。
安全装置1は、図1に示すように、乗場ドア72を閉成位置Cと開成位置Oに相互に移動させる移動機構4と、移動機構4の動作を指示する制御部3と、制御部3と電気的に接続され、ワイヤ24が乗降対象Gに接触した接触状態になったときに、検知信号を出力する検知装置2と、を有する。
[移動機構4]
移動機構4は、乗場ドア72を開成位置Oから閉成位置Cへ、または、閉成位置Cから開成位置Oへ、移動させるためのものである。
移動機構4は、所定の間隔を空けて配置される駆動プーリ41及び従動プーリ42と、駆動プーリ41及び従動プーリ42に掛け回されている無端状のベルト43と、駆動プーリ41を回転させるアクチュエータ44と、を有する。
駆動プーリ41と従動プーリ42は、各々の回転軸が床Fと水平になるように配置されている。
ベルト43は、乗場ドア72に近接している下部走行側43aと、下部走行側43aと対向する上部走行側43bと、を有する。
下部走行側43aには、乗場ドア72の連結部75が連結されている。
[検知装置2]
検知装置2は、図1に示すように、乗場ドア72の第一側面72bに設置された検知部21と、当接面72aに設置される固定部25と、第一側面72bと当接面72aを繋ぐ角に設置されている固定プーリ22と、検知部21に一端が接続され、固定プーリ22を介して、他端が固定部25に接続されているワイヤ24と、当接面72aに設置され、ワイヤ24が挿通される管状の保護部23と、を有する。
[検知部21]
検知部21は、例えば周知の機械式スイッチのマイクロスイッチであり、マイクロスイッチのON状態とOFF状態の切り替わりによって、ワイヤ24に乗降対象Gが接触した接触状態を検知する。
具体的には、検知部21は、ケース21aと、ケース21aに一端側に支持され、他端側にワイヤ24が係止されているレバー21bと、を有する。検知装置2は、制御部3に電気的に接続されている。
レバー21bは、ワイヤ24を係止している第一係止部21cが、通常の乗場ドア72の開閉時には初期位置Sに配置されており、接触状態のときにはワイヤ24からの外力により、検知位置Aにまで移動する。
レバー21bは、図示しないバネにより初期位置Sに向けて付勢されている。
検知部21は、レバー21bの第一係止部21cが初期位置Sに配置されているときに接点がON状態であり、検知位置Aに配置しているときに接点がOFF状態となる。つまり、ON状態からOFF状態となったときに、接触状態の検知が行われて、制御部3に検知信号が入力されて、乗場ドア72の閉じ動作が停止される。その後、乗場ドア72は、開成位置Oまで移動させる。
そして、レバー21bは、乗降対象Gと接触したことにより生じたワイヤ24からの外力がなくなると、検知位置Aから初期位置Sに復帰されて、制御部3により、乗場ドア72は、再び閉じ動作が行われる。
なお、検知位置Aは、適宜設定することができる。つまり、乗降対象Gが乗場ドア72に接触するときには、保護部23の内周面が、最初にワイヤ24に接触して、その後に乗場ドア72の当接面72aに接触するが、ワイヤ24だけに接触している段階で、レバー21bが検知位置Aに到達するようにしてもよい。
固定部25は、当接面72aの下側に固定されている。具体的には、第二側面72cの近傍に固定されている。
固定部25は、固定プーリ22と対向する面25aで、ワイヤ24の一端と接続する。
固定プーリ22は、自立搭22aに支持されている。
固定プーリ22には、一端がレバー21bの第一係止部21cに係止されたワイヤ24が吊り下げられている。
固定プーリ22は、ワイヤ24が、固定プーリ22と固定部25の間で、当接面72aとの間に所定の間隔を有した状態で配置されるように支持されている。具体的には、固定プーリ22は、ワイヤ24の固定プーリ22から吊り下げられた部分が、正面視で当接面23aと平行又は略平行になるように支持されている。
ワイヤ24は、一端がレバー21bの第一係止部21cに接続され、他端が固定部25の第二係止部25cに接続されている。
ワイヤ24は、通常時は、正面視で乗場ドア72の当接面72aと平行又は略平行になるように支持されている。ワイヤ24は、乗降対象Gと接触したときに、この基本状態から、当接面72a側に押されて、レバー21bを初期位置S側から検知位置A側に引っ張る。
なお、ワイヤ24の長さは、本実施形態では、当接面72aの長辺の長さと略同じであるが、その半分程度の長さでもよく、乗降させる乗降対象Gに応じて適宜変更することができる。
保護部23は、エレベータのかごから乗客が乗り降りする際に、乗降対象Gがワイヤ24に引っ掛からないようにするためのものである。
保護部23は、管状に形成されており、ワイヤ24が収容される中空23bと、その外周面のうち三方枠71の第一側枠71aと対向する外周面に、当接面23aを有する。
保護部23は、乗降対象Gが接触したときに、その内周面がワイヤ24と当接できる程度の可撓性を有する。
具体的には、閉じ動作が行われている乗場ドア72の当接面72aと乗降対象Gが接触すると、まず保護部23が乗降対象Gと接触する。そして、接触した状態が続けば、保護部23の乗降対象Gと接触している部分が凹む。そうすると、ワイヤ24が保護部23の内周面により当接面72a側に押される。
[安全装置1の動作]
乗客がエレベータのかごから乗り降りしている最中に乗場ドア72を停止させる事態が生じたときの、安全装置1の動作について説明する。
この動作は、乗場ドア72と乗客が接触していない場合の正常モードと、乗場ドア72と乗客が接触した場合の退避モードという二つの動作を備えている。
安全装置1は、乗場ドア72が乗降対象Gと接触するまでは、正常モードで動作をしている。しかし、乗場ドア72が乗降対象Gと接触すると、退避モードに移行して、所定の動作を行った後に、再び正常モードに移行する。
以下、正常モードと退避モードの順に説明する。
なお、既に、エレベータのかごが目的の階に停止して、かごのドアと乗場ドア72が係合しているものとして説明する。
[正常モード(図2(a)及び(d)]
正常モードは、乗場ドア72の閉じ動作を停止する条件がないときに選択される。正常モードにおいては、まず、乗降対象Gのかごからの乗り降りを可能にするために、乗場ドア72を閉成位置Cから開成位置Oへ移動させる。そして、乗場ドア72を開成位置Oで所定の時間だけ停止させる。その後、かごを他の目的の階に移動させる前に、乗場ドア72を閉成位置Cから開成位置Oへ移動させる。
正常モードにおいて、ワイヤ24は、保護部23に挿通された状態で、固定プーリ22と固定部25の間で、当接面72aとの間に所定の間隔を有した状態で配置されており、検知部21は、レバー21bの第一係止部21cが初期位置Sに配置されている。
[退避モード(図2(b)及び(c)]
退避モードは、停止条件があるときに選択され、乗降対象Gの乗り降りに乗場ドア72が障害とならないようにするためのものである。
具体的に、停止条件とは、閉じ動作が行われている乗場ドア72の当接面72aに設置された保護部23と乗降対象Gが接触して、保護部23により当接面72a側に押されたワイヤ24からの外力により、検知部21のレバー21bの第一係止部21cが初期位置Sから検知位置Aに移動して、検知信号が制御部3に入力されることをいう。
退避モードでは、まず、乗場ドア72の開成位置Oから閉成位置Cへの移動を停止させる。そして、乗場ドア72を開成位置Oに移動させる。
乗場ドア72を開成位置Oに待機させる状態において、図示しないバネにより初期位置Sに向けて付勢されているレバー21bは、初期位置Sに復帰する。
そして、レバー21bの係止部21cに一端が係止されたワイヤ24は、その一端がレバー21bにより引っ張られて、ワイヤ24が、固定プーリ22と固定部25の間で、当接面72aとの間に所定の間隔を有した状態で配置された状態に復帰する。つまり、安全装置1は、開成位置Oに戻ったときに、退避モードから正常モードに戻り、所定の待機時間が経過すると、乗場ドア72の開成位置Oから閉成位置Cへの移動が再開される。
そして、乗場ドア72の開成位置Oから閉成位置Cへの移動の際に、停止条件を再び検知した場合には、再び退避モードに移行する。一方、停止条件を検知しない場合には、正常モードのままであるので、乗場ドア72を閉成位置Cへの移動させることができる。
[効果]
以下、本実施形態の安全装置1が奏する効果について説明する。
検知装置2は、乗場ドア72の当接面72aに沿って配置されるワイヤ24と、乗場ドア72に設置され、ワイヤ24の一端が係止される検知部21と、ワイヤ24の他端が係止されている固定部25と、を有している。このような構成により、比較的安価に製造することができ、かつ簡単に取付けることができる。
また、ワイヤ24は、乗場ドア72の当接面72aの長さ方向の長さと略等しく形成されており、当接面72aには、長さ方向に沿って、可撓性を有し管状の保護部23が設けられ、ワイヤ24が保護部23を挿通した状態で配置されている。これにより、乗降対象Gが台車に載せられた荷物であって床Fに近い位置で乗場ドア72に接触した場合にも、検知することができ、乗降対象Gが人間であって荷物よりも上側で乗場ドア72に接触した場合にも、検知することができる。そして、このようにワイヤ24が長い場合でも、保護部23が設けられていることにより、ワイヤ24と当接面72aの間に乗降対象Gが侵入するのを防止することができる。
さらに、検知部21が、当接面72aと隣接する第一側面72bに設置され、当接面72aと第一側面72bを繋ぐ角に、固定プーリ22が設けられ、ワイヤ24が、一端が検知部21に接続され、固定プーリ22を介して、他端が固定部25に接続されている。これにより、検知部21を当接面72aに配置させる場合よりも、ワイヤ24を当接面72aとの間に所定の間隔を有した状態でより長く配置して検知範囲を広げることができる。
さらにまた、安全装置1は、上述した検知装置2と、検知装置2からの検知信号に基いて乗場ドア72の動作を制御する指示を作る制御部3と、制御部3からの指示により乗場ドア72を移動させる移動機構4と、を有する。このような構成により、検知装置2からの検知信号により乗場ドア72を移動させて、乗場ドア72が乗降対象Gの乗り降りの障害になるのを回避することができ、かつ、このような効果を得つつ、比較的安価に製造できる。
〔第二実施形態〕
次に、第二実施形態について説明する。
第一実施形態と同様の構成要素には、第一実施形態と同じ符号を付し、説明を省略する。
本実施形態の検知装置2は、鉄道の駅ホームに設置されるホームドア8に設置された安全装置1Aに用いられている。
本実施形態の安全装置1Aは、第一実施形態の安全装置1と異なり、一方側だけでなく両方に検知装置が設けられている。
具体的には、図3に示すように、ホームドア8は、戸袋構造81aを備える一対のドア筐体部81,81と、一方のドア筐体部81の戸袋構造81aに収容されかつ進退自在に設けられた第一乗場ドア82と、他方のドア筐体部81の戸袋構造81aに収容されかつ進退自在に設けられた第二乗場ドア83と、を有する。さらに、ホームドア8は、第一乗場ドア82と第二乗場ドア83を閉成位置C1、C2から開成位置O1、O2へ、又は開成位置O1、O2から閉成位置C1、C2へ移動させる駆動機構と、第一乗場ドア82と第二乗場ドア83の動作を制御する制御部と、を有している。
第一乗場ドア82と第二乗場ドア83は、正面視で線対称の関係にあり、その構造は同じなので、第一乗場ドア82を例に挙げて、第一乗場ドア82と第二乗場ドア83について説明する。
乗場ドア82は、板状に形成されており、閉成状態のときに第二乗場ドア83に当接する当接面82aと、当接面82aと上側で繋がる第一側面82bと、当接面82aと下側で繋がる第二側面82cと、を有する。
乗場ドア82には、検知装置2が設置されている。具体的には、ワイヤ24が、その一端が検知部21に係止され、固定プーリ22から吊り下げられた他端が固定部25に係止されて設置され、ワイヤ24が挿通するように当接面82aに保護部23が設置されている。本実施形態では、検知部21と固定プーリ22の乗降対象Gとの接触を防止するため、第一側面82bに管状の第二保護部26が設置されている。
第一乗場ドア82と第二乗場ドア83は、駅ホームに停車した電車から乗客が乗り降りするまでは、乗客と駅ホームに入ってくる電車とを隔離して駅ホームにいる乗客の安全性を高めるため、乗場口8を閉鎖する各々の閉成位置C1、C2に配置される。そして、駅ホームに停車した電車から乗客が乗り降りするときは、各々の開成位置O1、O2に配置される。
そして、本実施形態のホームドア8は、第一乗場ドア82と第二乗場ドア83のどちらも乗客と接触していないときには、第一実施形態と同様に正常モードが行われる。そして、第一乗場ドア82と第二乗場ドア83のどちらか一方又は双方が乗客と接触したときには、第一実施形態と同様に退避モードが行われる。
本実施形態によれば、第一乗場ドア82と第二乗場ドア83の両方に検知装置2が設置されているので、乗降対象Gが第一乗場ドア82と第二乗場ドア83のどちらか一方に接触しても、接触したことが検知できる。
〔第三実施形態〕
次に、第三実施形態について説明する。
第一実施形態と同様の構成要素には、第一実施形態と同じ符号を付し、説明を省略する。
本実施形態の検知装置2は、倉庫の荷役乗降用口やガレージの出入口等を開閉するオーバーヘッドドア9に設置された安全装置1Bに用いられている。
オーバーヘッドドア9は、第一側ガイドレール91aと、第二側ガイドレール91bと、これらにガイドされて上下方向に相互に移動するカーテン本体92と、を有する。さらに、オーバーヘッドドア9は、カーテン本体92を閉成位置C3から開成位置O3へ、又は開成位置O3から閉成位置C3へ移動させる駆動機構と、カーテン本体92の動作を制御する制御部と、を有している。
カーテン本体92は、長方形状のパネル93が、図示を省略する蝶番を介して、所定の枚数だけ屈曲自在となるように、連結されて形成されている。
カーテン本体92は、一番下のパネル93に、床面と当接する当接面92aと、当接面92aと繋がり、第一側ガイドレール91aに摺動可能に挿入される第一側面92bと、当接面92aと繋がり、第二側ガイドレール91bに摺動可能に挿入される第二側面92cと、を有する。
カーテン本体92には、検知装置2が設置されている。具体的には、ワイヤ24が、一端が第一側面92bに設置された検知部21に係止され、第二側面92cに設置された固定部25に係止されて設置されている。つまり、本実施形態では、固定プーリ22は用いられていない。さらに、ワイヤ24が挿通するように当接面92aに第三保護部27が設置されている。
第三保護部27は、本体部27aと、本体部27aの両側に当接部27bと、を有する。当接部27bは、閉成状態のときに、本体部27aの内部に収容されたワイヤ24や固定プーリ22が床面と接触しないように、本体部27aよりも下側に延びて、形成されている。
カーテン本体92は、荷物や車の出し入れをするまでは、倉庫やガレージへの人間や動物の侵入を防止するため、当接面92aが、出し入れ口を閉鎖する閉成位置C3に配置される。そして、その内部に格納している荷物や自動車を出し入れするときは、当接面92aが、開成位置O3に配置される。
そして、検知装置2から制御部に検知信号が入力されると、開成位置O3から閉成位置C3への移動を停止して、開成位置O3へ移動する。
そして、本実施形態のカーテン本体92は、出入りさせる荷物や自動車と接触していないときには、第一実施形態と同様に正常モードが行われる。そして、カーテン本体92が出入りさせる荷物や自動車と接触した場合には、第一実施形態と同様に退避モードが行われる。
以上、本発明の検知装置2を用いた安全装置の例について、上述した実施形態を挙げて説明したが、本発明はこれに限定されない。検知装置2は、上述した実施形態のスライド式の自動ドアに限られず、電車のドア等のその他のスライド式の自動ドアや、回転式の自動ドアに好適に用いることができ、さらに手動のドアに用いることもできる。
また、上述した実施形態では、検知装置2は、自動ドア側に設けられているが、本発明はこれに限定されない。検知装置2は、自動ドア側ではなく、閉成時に自動ドアと当接する壁や床側に設けられていてもよい。その場合には、検知部21と固定部25が自動ドア側の当接面に沿って同一直線上に配置され、その配置された検知部21と固定部25にワイヤ24が接続されている。この場合には、乗降対象Gがドアと壁や床に挟まれたことを検知することができる。
また、上述した実施形態では、退避モードにおいて、停止条件があるときには、乗場ドア72の開成位置Oから閉成位置Cへの移動を停止させて、その後、乗場ドア72を開成位置Oに移動させているが、本発明はこれに限定されない。退避モードにおいて、停止条件があるときには、乗場ドア72の開成位置Oから閉成位置Cへの移動を停止させ、その後、停止条件がなくなると、再び、開成位置Oから閉成位置Cへの移動を再開させてもよい。つまり、乗場ドア72の開成位置Oから閉成位置Cへの移動を停止させた後に、乗場ドア72を開成位置Oに移動させなくてもよい。
さらに、上述した第一実施形態では、乗場ドアが閉成位置から開成位置へ、または、開成位置から閉成位置へ移動するが、停止条件があることにより退避モードが選択され、乗場ドア72の開成位置Oから閉成位置Cへの移動を停止した後に、乗場ドア72を退避位置に退避させてもよい。退避位置は、開成位置と閉成位置の間に、設けられている。
さらに、上述した実施形態では、検知装置2は、安全装置1,1A,1Bに用いられていたが、本発明はこれに限定されない。検知装置2だけを設置することができる。その場合でも、検知装置2により、乗降対象Gが接触したことを検知することができる。
また、上述した第一実施形態では、保護部23が管状に形成されているが、本発明はこれに限定されない。例えば、長さ方向と直交する横断面形状が「ハ」の字状に形成されていてもよい。
さらに、上述した第一実施形態では、保護部23が用いられている例を挙げて説明したが、本発明はこれに限定されない。保護部23はなくてもよい。その場合でも、検知装置1を好適に用いることができる。
本発明は、以上のように構成したので、比較的安価に製造することができ、かつ簡単に取付けることができる検知装置と、その検知装置を用いた安全装置を提供することができる。
1 安全装置
2 検知装置
21 検知部
24 ワイヤ
25 固定部
3 制御部
4 移動機構
7 乗場口
W 壁
F 床
G 乗降対象
S 初期位置
A 検知位置
C 閉成位置
O 開成位置

Claims (6)

  1. 乗降物と対向するドアの主面に隣接する側面であって、前記ドアの閉成時に乗降物と当接する可能性のある側面である当接面に沿って配置されるワイヤと、
    前記ドアに設置され、前記ワイヤの一端が接続される検知部と、
    前記ドアに設置され、前記ワイヤの他端が接続される固定部と、を有し、
    前記ワイヤが、前記当接面との間に所定の間隔を有した状態で張った状態で配置され、
    前記検知部は、前記乗降物に接触した前記ワイヤにより引っ張られることで乗降物が接触したことを検知することを特徴とする、検知装置。
  2. 前記ワイヤは、前記当接面の長さ方向の長さと略等しく形成されており、
    前記当接面は、長さ方向に沿って、可撓性を有し管状の保護部が設けられており、
    前記ワイヤが前記保護部を挿通した状態で配置されていることを特徴とする、請求項1に記載の検知装置。
  3. 前記検知部は、前記当接面と隣接する第一側面に設置され、
    前記当接面と前記第一側面を繋ぐ角に、固定プーリが設けられ、
    前記ワイヤは、前記一端が前記検知部に係止され、固定プーリを介して、前記他端が前記固定部に接続されていることを特徴とする、請求項1又は請求項2に記載の検知装置。
  4. 請求項1〜3の何れか一項に記載の検知装置と、
    前記検知装置からの検知信号に基いて前記ドアの動作を制御する指示を作る制御部と、
    前記制御部からの前記指示により前記ドアを移動させる移動機構と、を有することを特徴とする安全装置。
  5. 請求項4の安全装置を用いたことを特徴する、スライド式のドア。
  6. 請求項4の安全装置を用いたことを特徴する、回転式のドア。
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