JP2020185718A - 接合構造体の製造方法及び接合構造体 - Google Patents

接合構造体の製造方法及び接合構造体 Download PDF

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Abstract

【課題】アルミニウム系材料またはマグネシウム系材料からなる押出材に対して樹脂材料からなる部材を短時間にかつ容易に接合して製造コストを大幅に削減することができ、さらに、シール性を確保することが可能な接合構造体の製造方法及び接合構造体を提供する。【解決手段】本体部20に対して長手方向にわたって隙間Gをあけてフランジ部30が設けられたアルミニウム系材料またはマグネシウム系材料の押出材10Aからなる第1部材10と、樹脂材料からなる第2部材40と、を接合する接合構造体100の製造方法であって、第1部材10の隙間Gに第2部材40を嵌合させる工程と、フランジ部30にレーザ光Lwを照射し、フランジ部30と第2部材40とをレーザ溶着させる工程と、を含む。【選択図】図6

Description

本発明は、接合構造体の製造方法及び接合構造体に関する。
異種材同士を接合する技術として、樹脂製の第一被接合部材と金属製の第二被接合部材とを鋲によって接合する技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。この接合技術では、接合側に形成された凹部の裏側から鋲を打ち込み、第一被接合部材を第二被接合部材に重ね、鋲を第二被接合部材に溶接する。これにより、第一被接合部材と第二被接合部材とを鋲によって接合させる。
また、穴をあけたアルミニウム合金もしくはマグネシウム合金製の第1の板を鋼製の第2の板に重ね合わせ、鋼製の接合補助部材を穴に挿入し、レーザ光を接合補助部材に形成された凹部に照射して接合補助部材を第2の板に接合する技術がある(例えば、特許文献2参照)。
さらに、軽合金材に貫通される鋼製の長尺のリベットを鋼材にスポット溶接して鋼材と軽合金材とを接合させる接合技術も知られている(例えば、特許文献3参照)。
特開2017−26079号公報 特開2018−51570号公報 特開2019−7623号公報
ところで、車両等の構造材として汎用性の高いアルミニウムの押出材に対して、樹脂材料を接着以外の方法で接合することが考えられている。また、アルミニウムの押出材に異種材料からなる板材などの接合部材を接合させる接合法としては、押圧材側からのツールの浸入を必要としない片面アクセスが条件となるため、接合部材側からリベットをねじ込んで接合するフロードリルスクリュー(FDS(登録商標):Flow Drilling Screw)方式などの機械接合法がある。
しかしながら、この機械接合法は接合作業に時間がかかるため製造コストが嵩張り、しかも、押出材と樹脂材料とを直接接合するのは困難である。特許文献1に記載の技術では、樹脂製の第一被接合部材に凹部を形成するための突出部があり、第一被接合部材と第二被接合部材との間に隙間が生じてしまう。
また、互いに接合する部材同士のシール性を確保するためには、接合箇所をシール部材によってシールしなければならず、さらにコストが嵩んでしまう。
本発明は、上記事項に鑑みてなされたものであり、その目的は、アルミニウム系材料またはマグネシウム系材料からなる押出材に対して樹脂材料からなる部材を短時間にかつ容易に接合して製造コストを大幅に削減することができ、さらに、シール性を確保することが可能な接合構造体の製造方法及び接合構造体を提供することにある。
本発明は下記構成からなる。
(1) 本体部に対して長手方向にわたって隙間をあけてフランジ部が設けられたアルミニウム系材料またはマグネシウム系材料の押出材からなる第1部材と、樹脂材料からなる第2部材と、を接合する接合構造体の製造方法であって、
前記第1部材の前記隙間に前記第2部材を嵌合させる工程と、
前記フランジ部にレーザ光を照射し、前記フランジ部と前記第2部材とをレーザ溶着させる工程と、
を含む
ことを特徴とする接合構造体の製造方法。
(2) アルミニウム系材料またはマグネシウム系材料の押出材からなり、本体部に対して隙間をあけてフランジ部が設けられた第1部材と、
樹脂材料からなり、前記第1部材の前記本体部と前記フランジ部との隙間に嵌合され、前記フランジ部とレーザ溶着された第2部材と、
を有する接合構造体。
本発明の接合構造体の製造方法及び接合構造体によれば、アルミニウム系材料またはマグネシウム系材料からなる押出材に対して樹脂材料からなる部材を短時間にかつ容易に接合して製造コストを大幅に削減することができ、さらに、シール性を確保することが可能な接合構造体の製造方法及び接合構造体を提供することにある。
本発明の実施形態に係る接合構造体の斜視図である。 図1におけるA−A断面図である。 第1部材となる押出材の斜視図である。 押出材から形成された第1部材の斜視図である。 接合構造体の製造方法を説明する作製途中の接合構造体の斜視図である。 接合構造体の製造方法を説明する作製途中の接合構造体の斜視図である。 接合構造体から構成されたバッテリーケースの一部を断面視した斜視図である。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る接合構造体の斜視図である。図2は、図1におけるA−A断面図である。
図1に示すように、本実施形態に係る接合構造体100は、第1部材10と、第2部材40と、有している。
第1部材10は、アルミニウム系材料またはマグネシウム系材料の押出材である。本例では、第1部材10として、アルミニウム系材料の押出材を用いた場合を例示する。この第1部材10は、本体部20と、フランジ部30と、を有している。本体部20は、底壁部11と、一対の側壁部12と、上壁部13と、を有している。これにより、第1部材10の本体部20は、中空部15を有する断面視矩形状の中空状に形成されている。フランジ部30は、本体部20に一体に形成されている。フランジ部30は、長尺の板状に形成されており、その一側縁が長手方向にわたって本体部20の上部における一側縁に連設されている。フランジ部30は、本体部20に対して隙間Gをあけて設けられている。即ち、フランジ部30は、本体部20の一方の側壁部12を上方に延設した側壁部31と、該側壁部31の上部から水平に屈曲して、本体部20の上壁部13に対して平行に配置されたフランジ部本体32と、を有する。これにより、隙間Gの高さは、幅方向及び長手方向にわたって略同一とされている。このフランジ部30は、幅Wと長さLの比L/Wが3以上50以下とされている。
接合構造体100は、二つの第1部材10を備えており、これらの第1部材10は、押出方向である長手方向に揃えて並列に配置されている。それぞれの第1部材10は、本体部20とフランジ部30との隙間Gの開口側が対向するように配列されている。
第2部材40は、例えば、ヒドロキシル基(OH基)、カルボキシル基(COOH基)あるいはアミノ基(NH基)などの極性官能基を有する樹脂材料からなるもので、平板状に形成されている。第2部材40は、第1部材10の本体部20とフランジ部30との隙間Gの高さと同一または僅かに薄い厚さを有している。第2部材40は、その両側縁が第1部材10の本体部20とフランジ部30との隙間Gに嵌合されている。これにより、第2部材40は、その両側が第1部材10の本体部20を構成する上壁部13の上部に重ね合わされた状態で第1部材10に架け渡されている。
図2に示すように、接合構造体100は、第1部材10のフランジ部30と第2部材40とがレーザ溶着されている。具体的には、第2部材40の表面とフランジ部30の表面とが長手方向にわたってレーザ溶着された溶着部37とされている。この溶着部37では、フランジ部30の表面と第2部材40の表面とが結合されている。具体的には、溶着部37では、アルミニウム系材料である第1部材10のフランジ部30の表面の酸化皮膜(アルミナ:Al)と、第2部材40のOH基、COOH基あるいはNH基などの極性官能基とが、レーザの熱によって化学的に結合されている。これにより、接合構造体100では、第1部材10と第2部材40とが互いに接合され、さらに、フランジ部30と第2部材40との間のシール性が確保されている。
次に、上記構造の接合構造体100を作製する製造方法について説明する。
図3は、第1部材となる押出材の斜視図である。図4は、押出材から形成された第1部材の斜視図である。図5及び図6は、接合構造体の製造方法を説明する作製途中の接合構造体の斜視図である。
まず、第1部材10を作製する。具体的には、図3に示すように、二つの中空部15,16を有する角張った8の字形状のアルミニウム系材料からなる押出材10Aを用意する。そして、この押出材10Aに対して切削加工を施し、上方側の中空部16を形成する他方の側壁上部31とフランジ用壁部33の一部を長手方向に沿って切断し(図3中二点鎖線参照)、これらの壁部を除去する。そして、図4に示すように、押出材10Aは、上壁部13が他方縁まで平坦面とされ、上方側の中空部16の残された一部がフランジ部30とされた第1部材10とする。
次に、図5に示すように、作製した二つの第1部材10を、本体部20とフランジ部30との隙間Gの開口側が互いに対向するように並列に配置させ、これらの第1部材10の隙間Gに、第2部材40の両側縁部をそれぞれ嵌合させる。これにより、並列に配置させた第1部材10に第2部材40を架け渡す。第2部材40は、その両縁部を、二つの第1部材10の隙間Gに対して長手方向へスライドさせて嵌合させてもよく、また、第1部材10の隙間Gへ長手方向と直交する方向へ嵌合させてもよい。
その後、図6に示すように、第1部材10のフランジ部30に幅広のレーザ光Lwを照射する。このレーザ光Lwは、例えば、焦点位置や強度を調整することで、溶接に用いるレーザ光よりも低強度とした幅広のレーザ光である。そして、このレーザ光Lwを、フランジ部30の一端側から他端側へわたって、フランジ部30と第2部材40とが重なり合う範囲に照射する。このように、レーザ光Lwをフランジ部30に照射すると、第2部材40とフランジ部30とが長手方向にわたってレーザの熱によって化学的に結合されて溶着部37が形成される。これにより、第1部材10と第2部材40とが互いに接合され、さらに、フランジ部30と第2部材40との間のシール性が確保された接合構造体100が得られる。
以上、説明したように、本実施形態に係る接合構造体100の製造方法及び接合構造体100によれば、機械接合法では接合が困難な、アルミニウム系材料またはマグネシウム系材料の押出材10Aからなる第1部材10と樹脂材料からなる第2部材40とを、別個の接合部材等を用いることなく容易に接合させることができる。しかも、第2部材40が接合される第1部材10として押出材10Aを用いるので、専用品を用いる場合と比較して汎用性が高く、コストを削減できる。
また、第1部材10のフランジ部30にレーザ光Lwを照射することで、短時間に第1部材10に第2部材40をレーザ溶着させることができるので、樹脂材料からなる第2部材40への熱の影響を極力抑え、しかも、イニシャルコスト及びランニングコストをともに抑えることができる。これにより、高品質な接合構造体を低コストに製造することができる。
しかも、第1部材10のフランジ部30と第2部材40とをレーザ溶着させることで、シール部材等の別部材を用いることなく、第1部材10と第2部材40との間のシール性を容易に確保できる。
また、押出材10Aの中空部16を形成する壁部の一部を長手方向にわたって除去することにより、フランジ部30が設けられた第1部材10を容易に得ることができる。しかも、第1部材10となる押出材10Aとして単純な断面形状で押出成形することができるので、押出成形時における変形を抑えて品質を高めることができる。
さらに、第2部材40として、OH基、COOH基あるいはNH基などの極性官能基を有する樹脂材料からなる部材を用いるので、レーザ光Lwの熱によって第1部材10のフランジ部30と第2部材40とを良好に化学的に結合させて接合力及びシール性を高めることができる。
また、本実施形態では、第2部材40とレーザ溶着される第1部材10のフランジ部30として、幅Wが5mm以上、長さLが15mm以上であって、幅Wと長さLの比L/Wを3以上50以下としている。幅Wが5mmに満たないと、レーザ溶接時に溶け落ちや溶接部の割れが生じやすくなる。また、フランジ部30の長さLが15mmに満たないと、第1部材10へのレーザ溶接が不安定となる。これにより、第1部材10のフランジ部30と第2部材40とを安定してレーザ溶着させることができ、第1部材10と第2部材40とを良好なシール性を確保しつつ接合させることができる。
次に、上記の接合構造体100の適用例について説明する。
図7は、接合構造体から構成されたバッテリーケースの一部を断面視した斜視図である。
図7に示すものは、バッテリーBを収容したバッテリーケース300である。このバッテリーケース300は、例えば、電気自動車やハイブリッド車等の車両に搭載される。バッテリーケース300は、底板部51と、枠体52と、蓋体53とから構成されている。枠体52は、金属製または樹脂製などの底板部51の上面に固定されており、この枠体52の上部に蓋体53が組付けられている。このバッテリーケース300は、底板部51、枠体52及び蓋体53によって囲われた空間が収容空間Sとされており、この収容空間SにバッテリーBが収容されている。
このバッテリーケース300は、底板部51の上面に、接合構造体100が組付けられて構成されている。つまり、底板部51の上面に、第1部材10からなる枠体52が固定され、この枠体52の上面に第2部材40からなる蓋体53が組付けられている。
このように、本実施形態に係る接合構造体の製造方法及び接合構造体によれば、バッテリーケース300等を容易にかつ低コストで構成することができる。しかも、レーザ溶着された枠体52と蓋体53との間でシール性を確保することができ、防水性に優れたバッテリーケース300とすることができる。また、枠体52が押出材からなる第1部材10から構成されているので、側方からの耐衝撃性を高めることができる。
このように、本発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、実施形態の各構成を相互に組み合わせることや、明細書の記載、並びに周知の技術に基づいて、当業者が変更、応用することも本発明の予定するところであり、保護を求める範囲に含まれる。
例えば、上記実施形態で用いたレーザ光Lwの種類は、特に限定されず、YAGレーザ、COレーザ、ファイバーレーザ、ディスクレーザ、半導体レーザ等の種々のものを選択することができる。
また、上記実施形態では、押出成形した二つの中空部15,16を有する押出材10Aに切削加工を施してフランジ部30が設けられた第1部材10としたが、本体部20にフランジ部30が設けられた第1部材10を直接押出成形してもよい。
以上の通り、本明細書には次の事項が開示されている。
(1) 本体部に対して長手方向にわたって隙間をあけてフランジ部が設けられたアルミニウム系材料またはマグネシウム系材料の押出材からなる第1部材と、樹脂材料からなる第2部材と、を接合する接合構造体の製造方法であって、
前記第1部材の前記隙間に前記第2部材を嵌合させる工程と、
前記フランジ部にレーザ光を照射し、前記フランジ部と前記第2部材とをレーザ溶着させる工程と、
を含む
ことを特徴とする接合構造体の製造方法。
この構成によれば、機械接合法では接合が困難な、アルミニウム系材料またはマグネシウム系材料の押出材からなる第1部材と樹脂材料からなる第2部材とを、別個の接合部材等を用いることなく容易に接合させることができる。しかも、第2部材が接合される第1部材として押出材を用いるので、専用品を用いる場合と比較して汎用性が高く、コストを削減できる。
また、第1部材のフランジ部にレーザ光を照射することで、短時間に第1部材に第2部材をレーザ溶着させることができるので、樹脂材料からなる第2部材への熱の影響を極力抑え、しかも、イニシャルコスト及びランニングコストをともに抑えることができる。これにより、高品質な接合構造体を低コストに製造することができる。
しかも、第1部材のフランジ部と第2部材とをレーザ溶着させることで、シール部材等の別部材を用いることなく、第1部材と第2部材との間のシール性を容易に確保できる。
(2) 少なくとも一つの中空部が長手方向に沿って形成された押出材に対して、前記中空部を形成する壁部の一部を長手方向にわたって除去することにより、前記押出材を前記フランジ部が設けられた前記第1部材とする工程を含む
ことを特徴とする(1)に記載の接合構造体の製造方法。
この構成によれば、押出材の中空部を形成する壁部の一部を長手方向にわたって除去することにより、フランジ部が設けられた第1部材を容易に得ることができる。しかも、第1部材となる押出材として単純な断面形状で押出成形することができるので、押出成形時における変形を抑えて品質を高めることができる。
(3) 前記第2部材として、極性官能基を有する樹脂材料からなる部材を用いる
ことを特徴とする(1)または(2)に記載の接合構造体の製造方法。
この構成によれば、レーザ光の熱によって第1部材のフランジ部と第2部材とを良好に化学的に結合させて接合力及びシール性を高めることができる。
(4) 前記フランジ部の幅Wが5mm以上、長さLが15mm以上であって、幅Wと長さLの比L/Wを3以上50以下とする
ことを特徴とする(1)から(3)のいずれか一つに記載の接合構造体の製造方法。
この構成によれば、第1部材のフランジ部と第2部材とを安定してレーザ溶着させることができ、これにより、第1部材と第2部材とを良好なシール性を確保しつつ接合させることができる。
(5) アルミニウム系材料またはマグネシウム系材料の押出材からなり、本体部に対して隙間をあけてフランジ部が設けられた第1部材と、
樹脂材料からなり、前記第1部材の前記本体部と前記フランジ部との隙間に嵌合され、前記フランジ部とレーザ溶着された第2部材と、
を有する接合構造体。
この構成によれば、機械接合法では接合が困難な、アルミニウム系材料またはマグネシウム系材料の押出材からなる第1部材と樹脂材料からなる第2部材とが、別個の接合部材等を用いることなく容易に接合される。しかも、第2部材が接合された第1部材として押出材が用いられているので、専用品を用いる場合と比較して汎用性が高く、コストを削減できる。
また、第1部材のフランジ部にレーザ光を照射して短時間に第1部材に第2部材を接合させることが可能であるので、製造する際の樹脂材料からなる第2部材への熱の影響が極力抑えられ、しかも、イニシャルコスト及びランニングコストがともに抑えられる。これにより、低コストで高品質な接合構造体とすることができる。
しかも、第1部材のフランジ部と第2部材とがレーザ溶着されているので、シール部材等の別部材を用いることなく、第1部材と第2部材との間のシール性が確保された接合構造体とすることができる。
(6) 前記第2部材は、極性官能基を有する樹脂材料からなる
ことを特徴とする(5)に記載の接合構造体。
この構成によれば、レーザの熱によって第1部材のフランジ部と第2部材とが良好に化学的に結合されて接合力及びシール性が高められた接合構造体とすることができる。
(7) 前記フランジ部は、幅Wが5mm以上、長さLが15mm以上であって、幅Wと長さLの比L/Wが3以上50以下とされている
ことを特徴とする(5)または(6)に記載の接合構造体。
この構成によれば、第1部材のフランジ部と第2部材とが安定してレーザ溶着され、第1部材と第2部材とが良好なシール性が確保されて接合された接合構造体とすることができる。
10 第1部材
10A 押出材
16 中空部
20 本体部
30 フランジ部
40 第2部材
100 接合構造体
G 隙間
Lw レーザ光
L フランジ部の長さ
W フランジ部の幅

Claims (7)

  1. 本体部に対して長手方向にわたって隙間をあけてフランジ部が設けられたアルミニウム系材料またはマグネシウム系材料の押出材からなる第1部材と、樹脂材料からなる第2部材と、を接合する接合構造体の製造方法であって、
    前記第1部材の前記隙間に前記第2部材を嵌合させる工程と、
    前記フランジ部にレーザ光を照射し、前記フランジ部と前記第2部材とをレーザ溶着させる工程と、
    を含む
    ことを特徴とする接合構造体の製造方法。
  2. 少なくとも一つの中空部が長手方向に沿って形成された押出材に対して、前記中空部を形成する壁部の一部を長手方向にわたって除去することにより、前記押出材を前記フランジ部が設けられた前記第1部材とする工程を含む
    ことを特徴とする請求項1に記載の接合構造体の製造方法。
  3. 前記第2部材として、極性官能基を有する樹脂材料からなる部材を用いる
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の接合構造体の製造方法。
  4. 前記フランジ部の幅Wが5mm以上、長さLが15mm以上であって、幅Wと長さLの比L/Wを3以上50以下とすることを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の接合構造体の製造方法。
  5. アルミニウム系材料またはマグネシウム系材料の押出材からなり、本体部に対して隙間をあけてフランジ部が設けられた第1部材と、
    樹脂材料からなり、前記第1部材の前記本体部と前記フランジ部との隙間に嵌合され、前記フランジ部とレーザ溶着された第2部材と、
    を有する接合構造体。
  6. 前記第2部材は、極性官能基を有する樹脂材料からなる
    ことを特徴とする請求項5に記載の接合構造体。
  7. 前記フランジ部は、幅Wが5mm以上、長さLが15mm以上であって、幅Wと長さLの比L/Wが3以上50以下とされていることを特徴とする請求項5または請求項6に記載の接合構造体。
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