JP2020185104A - 血圧測定装置 - Google Patents

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三郎 宮道
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三郎 宮道
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Abstract

【課題】好適な血圧測定が可能な血圧測定装置を提供する。【解決手段】 圧力を繰返し検出し圧力信号を出力する圧力検出部(43)と、コロトコフ音を繰返し検出し音信号を出力する音検出部(62)と、音信号を用いて表示信号を生成する表示信号生成部(41)と、表示信号を用いてコロトコフ音と時刻との関係を表示する表示部(20)と、時刻に対応する情報を入力可能な入力部(30)と、入力部により入力された時刻に対応する情報と、圧力信号とを用いて、血圧値を演算する制御部(41)とを有する血圧測定装置。【選択図】図1

Description

本発明は、血圧測定装置に関する。
特許文献1には、カフ圧を検出するカフ圧センサと、カフに付設されるコロトコフ音センサと、前記カフ圧センサで検出されるカブ圧及びコロトコフ音センサで検出されるコロトコフ音より血圧値を決定する血圧決定手段と、コロトコフ音レベルが属する段階に対応する表示を行うコロトコフ音レベル表示手段と、前記コロトコフ音センサより出力されるコロトコフ音レベルを調整するレベル調整器とを含む電子血圧計が記載されている。
特開昭61−276539号公報
解決しようとする課題は、好適な血圧測定が可能な血圧測定装置を提供することである。
本発明の第1の観点に係る血圧測定装置は、圧力を繰返し検出し圧力信号を出力する圧力検出部と、コロトコフ音を繰返し検出し音信号を出力する音検出部と、前記音信号を用いて表示信号を生成する表示信号生成部と、前記表示信号を用いて前記コロトコフ音と時刻との関係を表示する表示部と、時刻に対応する情報を入力可能な入力部と、前記入力部により入力された前記時刻に対応する情報と、前記圧力信号とを用いて、血圧値を演算する制御部とを有する。
本発明によれば、好適な血圧測定が可能な血圧測定装置を提供することができる。
図1は、第1実施形態の血圧測定装置を説明する図である。 図2は、第1実施形態の血圧測定装置のマイク装置等を説明する図である。 図3は、第1実施形態の血圧測定装置のマイク装置等を説明する別の図である。 図4は、第1実施形態の血圧測定装置のカフ装置等を説明する図である。 図5は、第1実施形態の血圧測定装置のカフ装置等を説明する別の図である。 図6は、第1実施形態の血圧測定装置の本体等を説明する図である。 図7は、第1実施形態の血圧測定装置の本体の表示部を説明する図である。 図8は、第1実施形態の血圧測定装置の動作を説明する図である。 図9は、第1実施形態の血圧測定装置の動作を説明する別の図である。 図10は、第1実施形態の血圧測定装置の動作を説明する更に別の図である。 図11は、第1実施形態の血圧測定装置の動作を説明する更に別の図である。 図12は、第1実施形態の血圧測定装置の動作を説明する更に別の図である。 図13は、第1実施形態の血圧測定装置の動作を説明する更に別の図である。 図14は、第1実施形態の血圧測定装置の動作を説明する更に別の図である。 図15は、第1実施形態の血圧測定装置の動作を説明する更に別の図である。 図16は、第1実施形態の血圧測定装置の動作を説明する更に別の図である。 図17は、第1実施形態の血圧測定装置の動作を説明する更に別の図である。 図18は、第1実施形態の血圧測定装置の動作を説明する更に別の図である。 図19は、第2実施形態の血圧測定装置を説明する図である。 図20は、第3実施形態の血圧測定装置を説明する図である。 図21は、第4実施形態の血圧測定装置を説明する図である。 図22は、第4実施形態の血圧測定装置を説明する別の図である。 図23は、第4実施形態の血圧測定装置を説明する更に別の図である。 図24は、第4実施形態の血圧測定装置を説明する更に別の図である。 図25は、第4実施形態の血圧測定装置を説明する更に別の図である。 図26は、第4実施形態の血圧測定装置を説明する更に別の図である。 図27は、第5実施形態の血圧測定装置を説明する図である。 図28は、第5実施形態の血圧測定装置を説明する別の図である。 図29は、第6実施形態の血圧測定装置を説明する図である。 図30は、第7実施形態の血圧測定装置を説明する図である。
(第1実施形態)
図1は第1実施形態の血圧測定装置を説明する図、図2〜図3は第1実施形態の血圧測定装置のマイク装置等を説明する図、図4〜図5は第1実施形態の血圧測定装置のカフ装置等を説明する図である。
第1実施形態の血圧測定装置1は、例えば、患者等の測定対象者の血圧を測定するために、医師等の操作者が操作する医療機器である。図1〜図5において、血圧測定装置1は、本体10と、マイク装置60と、カフ装置70とを有する。
図1〜図3に示すように、マイク装置60は、マイク62と、マイク支持部61と、電気回路部63と、アンテナ部52とを有する。マイク62は、例えば、コロトコフ音を繰返し検出し、コロトコフ音に対応する音信号を出力する。
電気回路部63は、マイク62が出力した音信号を信号処理して音信号S1を生成する。アンテナ部52は音信号S1を外部に送信し、外部から制御信号(図示せず)を受信する。なお、音信号S1には、マイク装置60のそれぞれに固有に設定された識別情報が含まれることが好ましい。マイク装置60のそれぞれを識別する識別情報が含まれていない場合、他のマイク装置から出力された音信号との混信等が生じるおそれがあるからである。
マイク支持部61は、マイク62を体に取付けるための支持部材であり、マイク62を体に密着させるのに必要な弾性を有する。本実施形態において、マイク支持部61は腕79に取付けられているがこれに限定されるものではない。例えば、マイク支持部61は、腕、手首、耳等にマイク62を取付けるものであっても良い。
マイク支持部61は、マイク62を体に密着させるのに必要な弾性を有するので、操作者がマイク支持部61に軽く力を加えることで、マイク62を体に密着させながら移動させることができ、操作者がマイク支持部61から手を離すことで体に密着したマイク62の位置が保持される。
図1、図4〜図5に示すように、カフ装置70は、カフ本体71と、空気袋72とを有する。カフ本体71は、例えば、柔軟性のある繊維素材で構成されている。カフ本体71は、空気袋72を収容しており、測定対象者の腕に巻き付けることができる。空気袋72は、チューブ56を介して本体10に接続されている。空気袋72は、チューブ56を介して空気が供給又は排気される。
空気袋72は、チューブ56を介して供給される空気の量に応じて圧力が上昇する。カフ装置70が腕に巻き付けられると、腕が空気袋72に囲まれ、空気袋72の圧力(カフ圧)で腕が加圧される。
図1に示すように、本体10は、表示部20と、ボタン30と、制御部41と、ポンプ42と、圧力センサ43と、アンテナ51とを有する。ポンプ42は、チューブ56に接続されており、空気袋72に空気を供給して空気袋72を加圧したり、空気袋72から空気を排気して空気袋72を減圧したりする。
圧力センサ43は、ポンプ42から空気袋72に供給又は排気される空気の圧力を繰返し検出し圧力信号S2を出力する。本実施形態において、圧力センサ43により検出される圧力と、空気袋72の圧力(カフ圧)と、カフ装置70により加圧されている部分の血圧とは同一であるとみなすことができる。
ボタン30は操作者が操作可能なボタンであり、ボタン操作に応じた操作信号S3が制御部41に出力される。アンテナ51は、マイク装置60のアンテナ部52から送信された音信号S1を受信し、アンテナ部52に所定の制御信号(図示せず)を送信する。
制御部41は、アンテナ51により受信された音信号S1や、圧力センサ43から供給された圧力信号S2や、ボタン30から供給された操作信号S3等を用いて、ポンプ42を制御するための制御信号S4や、表示部20を制御するための表示信号S5等を生成し、ポンプ42、表示部20等を制御する。なお、本体10は、アンテナ51により受信した音信号S1を音声出力するスピーカ(図示せず)を備えていても良い。
図6は第1実施形態の血圧測定装置の本体等を説明する図、図7は第1実施形態の血圧測定装置の本体の表示部を説明する図である。図6〜図7を用いて、本体10について、更に詳細に説明する。
図6において、本体10のボタン30は、電源ボタン31と、停止ボタン32と、計測ボタン33と、確定ボタン34と、増加ボタン35と、減少ボタン36と、微増ボタン37と、微減ボタン38と、ファンクションボタンFn1、Fn2、Fn3、Fn4とを有する。
電源ボタン31は、本体10の電源のオン、オフを制御するボタンである。電源ボタン31がオフにされた場合、制御部41、ポンプ42、表示部20等は動作を停止する。停止ボタン32は、本体10の動作を停止するためのボタンである。停止ボタン32が押された場合、制御部41及びポンプ42は動作を停止する。
計測ボタン33は計測を開始するためのボタンであり、確定ボタン34は操作を確定するためのボタンであり、増加ボタン35は血圧値が増加する方向に操作するためのボタンであり、減少ボタン36は血圧値が減少する方向に操作するためのボタンであり、微増ボタン37は血圧値が僅かに増加する方向に操作するためのボタンであり、微減ボタン38は血圧値が僅かに減少する方向に操作するためのボタンである。ファンクションボタンFn1、Fn2、Fn3、Fn4は、操作者が種々の機能を設定できるボタンである。
チューブ56には、緊急解除弁57が備えられている。緊急解除弁57は、操作者が操作可能な弁であり、チューブ56の空気を迅速に抜くことができる。例えば、緊急で空気袋72の圧力を下げる必要があると操作者(医師等)が判断した場合、緊急解除弁57を操作することができる。また、本体10は、電源ボタン31がオフにされた場合や、停電等により電力が供給されなくなった場合に、チューブ56の空気を抜くための機械的な機構(図示せず)を備えている。
図7において、本体10の表示部20は、第1表示部21と、第2表示部22とを有する。第1表示部21は、マイク62により検出されたコロトコフ音の大きさ(コロトコフ音振幅[V])の瞬時値を表示する領域である。具体的には、第1表示部21は、コロトコフ音が検出された瞬間に信号レベルが上昇し、コロトコフ音が検出されなくなった瞬間に信号レベルがゼロになる。操作者は、第1表示部21を確認することで、コロトコフ音をリアルタイムに知ることができる。
第2表示部22は、マイク62により検出されたコロトコフ音の変化の履歴を示す領域であり、カフ圧(血圧値)[mmHg]と時刻[sec]との関係を示す表示と、コロトコフ音[V]と時刻[sec]との関係を示す表示とを行う。操作者は、第2表示部22を確認することでカフ圧やコロトコフ音の変化履歴や、カフ圧、コロトコフ音及び時刻の相対的な関係を知ることができる。
次に、図8〜図18を用いて、第1実施形態の血圧測定装置の動作を説明する。図8〜図18は、第1実施形態の血圧測定装置の動作を説明する図である。
図8のSTEP1において、操作者(医師等)は、本体10の電源ボタン31を押す。これにより、本体10の制御部41は、表示部20、及び、マイク62に対する制御を開始する。具体的には、マイク62は、電源ボタン31又は停止ボタン32が押されるまで、繰返しコロトコフ音を検出し、アンテナ部52が制御部41に音信号S1を送信する。制御部41は、音信号S1を用いて表示信号S5を生成し、表示信号S5を用いて第1表示部21の表示制御を行う。
図9に示すように、表示部20の第1表示部21には、コロトコフ音の大きさ(コロトコフ音振幅[V])の瞬時値が表示される。このため、操作者はマイク62と第1表示部21とを用いて聴診器と同様の診察が可能になる。
STEP2において、操作者は測定対象者(患者等)の腕にカフ本体71を巻きつけ、本体10の計測ボタン33を押す。これにより、制御部41は、圧力センサ43、及び、ポンプ42に対する制御を開始する。具体的には、ポンプ42が動作することにより、カフ装置70の空気袋72に空気が供給され測定対象者の腕が徐々に圧迫される。
圧力センサ43は、電源ボタン31又は停止ボタン32が押されるまで、繰返し圧力(カフ圧)を検出し、圧力信号S2を出力する。制御部41は、音信号S1、圧力信号S2及び時刻情報を記憶部(図示せず)に記憶する。制御部41は、記憶部に記憶されたデータを用いて表示信号S5を生成し、表示信号S5に基づいて第1表示部21及び第2表示部22の表示制御を行う。
図10において、時刻0[sec]は計測ボタン33が押された時刻である。時刻0[sec]以降は、ポンプ42の動作により測定対象者の腕が徐々に圧迫されるので、表示部20の第2表示部22には、カフ圧(血圧値)が徐々に上昇していることが表示される。
STEP3において、操作者は測定対象者の腕の上でマイク62を移動させ、コロトコフ音が最もよく聞こえるマイク位置を探索する。図10では時刻3[sec]付近において、マイク62でコロトコフ音が検出され始め、時刻4[sec]付近においてもコロトコフ音が聞こえ、その後、コロトコフ音が聞こえなくなっている。
コロトコフ音が検出された時刻3、4[sec]付近においては、第1表示部21のコロトコフ音振幅[V]が大きくなる。また、第2表示部22の時刻3、4[sec]付近においても、コロトコフ音振幅[V]が表示される。操作者は、表示部20の表示を見ながらマイク62を移動させてマイク位置を探索し、コロトコフ音が最もよく聞こえるマイク位置にマイク62を保持する。
STEP4において、制御部41は、圧力センサ43で検出されるカフ圧(血圧値)が第1所定値になるまで空気袋72に空気を供給するようにポンプ42を制御し、その後、空気袋72の空気が徐々に排出されるようにポンプ42を制御する。
また、制御部41は、音信号S1、圧力信号S2及び時刻情報を記憶部(図示せず)に記憶するとともに、記憶部に記憶されたデータを用いて表示信号S5を生成し表示信号S5に基づいて第1表示部21及び第2表示部22の表示制御を行う。
具体的には、制御部41は、まず、第1所定値(カフ圧)を演算する。図11に示した実施形態では、STEP3でコロトコフ音が検出されたときのカフ圧のうち最も高いカフ圧(約110mmHg)よりも第1所定量(図11では約60mmHg)だけ高いカフ圧(約170mmHg)を演算し、これを第1所定値(カフ圧)とする。制御部41は空気袋72に空気を供給するようにポンプ42を制御し、時刻8[sec]において、カフ圧が第1所定値(約170mmHg)となる。
図12に示すように、時刻8[sec]以降は、制御部41は空気袋72の空気が徐々に排出されるようにポンプ42を制御し、時刻13[sec]付近において再びコロトコフ音が聞こえ始め、時刻25.5[sec]付近において最後にコロトコフ音が聞こえ、その後、コロトコフ音が聞こえなくなる。なお、コロトコフ音が聞こえたときは、第1表示部21にも瞬間的なコロトコフ音振幅[V]が表示される。
その後、図13に示すように、制御部41は、圧力センサ43で検出される血圧が大気圧に達するまで、空気袋72の空気を排出するようにポンプ42を制御する。
STEP5において、制御部41は、カフ圧が第1所定値(約170mmHg)に達した後であって最初にコロトコフ音が聞こえた時刻を最高血圧候補時刻[sec]とし、最高血圧候補時刻に対応する圧力センサ43の出力を演算し、これを最高血圧候補[mmHg]として第2表示部22に表示する(図14ご参照)。
また、制御部41は、最高血圧候補時刻より後の時刻であって、コロトコフ音が最後に聞こえた時刻を最低血圧候補時刻[sec]とし、最低血圧候補時刻に対応する圧力センサ43の出力を演算し、これを最低血圧候補[mmHg]として第2表示部22に表示する(図14ご参照)。
STEP6において、制御部41は、確定ボタン34、増加ボタン35、減少ボタン36、微増ボタン37、及び、微減ボタン38を操作可能な状態とする。また、図15に示すように、最高血圧候補時刻[sec]に丸印221を表示し、最低血圧候補時刻[sec]に丸印222を表示する。
操作者が確定ボタン34を押す前に、増加ボタン35、減少ボタン36、微増ボタン37又は微減ボタン38を押した場合、ボタン35〜38の操作に応じて丸印221が移動する。
例えば、本実施形態では、増加ボタン35を押す度に最高血圧候補時刻[sec]が0.1[sec]減少する(最高血圧候補[mmHg]が増加する)ように訂正される。同様に、減少ボタン36を押す度に最高血圧候補時刻[sec]が0.1[sec]増加する(最高血圧候補[mmHg]が減少する)ように訂正され、微増ボタン37を押す度に最高血圧候補時刻[sec]が0.01[sec]減少する(最高血圧候補[mmHg]が増加する)ように訂正され、微減ボタン38を押す度に最高血圧候補時刻[sec]が0.01[sec]増加する(最高血圧候補[mmHg]が減少する)ように訂正される。したがって、ボタン35〜38を操作することにより、真の最高血圧が検出される時刻と最高血圧候補時刻との差分に対応する情報を入力できる。
制御部41は、ボタン35〜38の操作に応じて、最高血圧候補時刻[sec]が変更されると、変更された最高血圧候補時刻[sec]に対応する位置に丸印221を移動し、変更された最高血圧候補時刻[sec]に対応する最高血圧候補[mmHg]を第2表示部22に表示する。
本実施形態では、操作者(医師等)が時刻13[sec]付近において検出されたコロトコフ音はノイズであると診断し、コロトコフ音が聞こえ始めた時刻は15[sec]付近であると診断している。このため、操作者は減少ボタン36又は微減ボタン38を押すことにより最高血圧候補時刻[sec]を訂正している。このため、丸印221が変更された最高血圧候補時刻[sec]に対応する位置に移動し、変更された最高血圧候補時刻[sec]に対応する最高血圧候補[mmHg]が第2表示部22に表示されている(図16ご参照)。
STEP7において、操作者が確定ボタン34を押す。これにより、制御部41は、最高血圧候補[mmHg]を最高血圧値[mmHg]として確定し、最高血圧値[mmHg]を記憶部に記憶するとともに、最高血圧値[mmHg]を第2表示部22に表示する制御を行う(図17ご参照)。
STEP8において、操作者が確定ボタン34を押す前に、増加ボタン35、減少ボタン36、微増ボタン37又は微減ボタン38を押した場合、上記と同様に増加ボタン35、減少ボタン36を押す度に最低血圧候補時刻[sec]が0.1[sec]訂正され、微増ボタン37、微減ボタン38を押す度に最低血圧候補時刻[sec]が0.01[sec] 訂正される。したがって、ボタン35〜38を操作することにより、真の最低血圧が検出される時刻と最低血圧候補時刻との差分に対応する情報を入力できる。
制御部41は、ボタン35〜38の操作に応じて、最低血圧候補時刻[sec]が変更されると、変更された最低血圧候補時刻[sec]に対応する位置に丸印222を移動し、変更された最低血圧候補時刻[sec]に対応する最低血圧候補[mmHg]を第2表示部22に表示する。
STEP9において、操作者が確定ボタン34を押す。これにより、制御部41は、最低血圧候補[mmHg]を最低血圧値[mmHg]として確定し、最低血圧値[mmHg]を記憶部に記憶するとともに、最低血圧値[mmHg]を第2表示部22に表示する制御を行う(図18ご参照)。
上述した第1実施形態の血圧測定装置1は、コロトコフ音に関する情報が表示される表示部20と、最高血圧、最低血圧を決定するためのボタン30とを有するので、操作者(医師等)の診断結果を反映した好適な血圧測定を実現できる。
本実施形態において、増加ボタン35、減少ボタン36、微増ボタン37、及び、微減ボタン38が操作される前に第2表示部22に表示される最高血圧候補[mmHg]及び最低血圧候補[mmHg]は、機械である制御部41が演算により求めた血圧値である。これに対して、操作者(医師等)がボタン35〜38を操作して訂正した血圧値は、医師の診断結果を反映した医学的な信頼性が高い血圧値である。
本実施形態の血圧測定装置1は、操作者(医師等)がボタン35〜38を操作して訂正した血圧値が最終的な最高血圧値又は最低血圧値として出力されるので、より好適な血圧測定が実現できる。
本実施形態では、時刻15〜25.5[sec]付近で検出されたコロトコフ音と時刻との関係を示す時系列的な情報が第2表示部22に表示される。このため、操作者(医師等)は時系列的な情報を視認して的確な診断をすることができる。
本実施形態では、コロトコフ音が聞こえた場合には、第1表示部21及び第2表示部22に上述した所定の表示がされるので、操作者(医者等)は、第1表示部21に表示される瞬間的なコロトコフ音の挙動、及び、第2表示部22に表示されるコロトコフ音の時間的な変化の挙動に基づいて的確な診断をすることができる。
本実施形態では、増加ボタン35、減少ボタン36、微増ボタン37、及び、微減ボタン38の操作に応じて丸印221、222が移動する。このため、操作者は自己の操作を視認することができ、血圧値の訂正の操作性が向上する。
本実施形態において、操作者(医師等)が第2表示部22に表示される情報を視認しながらボタン35〜38を操作して血圧値を訂正するタイミングは、ポンプ42による加減圧が終了した後(図17における0〜34[sec]より後)である。このため、操作者はポンプ42が加減圧を行っている期間(図17における0〜34[sec])に、血圧測定以外の診断(例えば、問診、患者のカルテの作成など)に集中することができる。
(第2実施形態)
図19は第2実施形態の血圧測定装置の動作を説明する図である。以下の説明において、図1〜図18に示した構成と同様の構成には同一の参照符号を付し、重複した説明を省略する。
第2実施形態の血圧測定装置は、第1実施形態のSTEP1と同様の動作をした後、下記STEP2〜STEP4の動作を行う。以下、第2実施形態の動作を図19の表示部20aを用いて説明する。
STEP2において、操作者は、測定対象者の腕にカフ本体71を巻きつけ、測定対象者の腕の上でマイク62を移動させながら、ファンクションボタンFn1、Fn2(図6ご参照)を操作する。
ファンクションボタンFn1にはポンプ42により空気袋72を加圧する機能が設定され、ファンクションボタンFn2にはポンプ42により空気袋72を減圧する機能が設定されている。
表示部20の第1表示部21には、コロトコフ音の大きさ(コロトコフ音振幅[V])の瞬時値が表示されるので、操作者は、ファンクションボタンFn1、Fn2を操作しながらコロトコフ音が最もよく聞こえるマイク位置にマイク62を保持した後、ファンクションボタンFn2を用いて空気袋72を減圧する。
STEP3において、操作者は本体10の計測ボタン33を押す。これにより、制御部41は、ポンプ42に空気袋72を加圧させる制御や、圧力センサ43に繰返し圧力(カフ圧)を検出させる制御や、表示信号S5に基づいた第2表示部22の制御を開始する。
図19においては、時刻0[sec]に計測ボタン33が押され、時刻16[sec]付近において、マイク62でコロトコフ音が検出され始め、時刻26[sec]付近においてもコロトコフ音が聞こえ、その後、コロトコフ音が聞こえなくなっている。
STEP4において、制御部41は、第2所定値(カフ圧)を演算する。第2実施形態では、STEP3でコロトコフ音が検出されたときのカフ圧のうち最も高いカフ圧(約120mmHg)よりも第2所定量(図19では約50mmHg)だけ高いカフ圧(約170mmHg)を演算し、これを第2所定値(カフ圧)とする。
図19では、制御部41は、時刻32[sec]付近においてカフ圧が第2所定値(約170mmHg)になるように制御している。時刻32[sec]以降は、カフ圧を徐々に減圧させる制御を行い、第1実施形態のSTEP5と同様に最低血圧候補、最高血圧候補の表示を行い、第1実施形態のSTEP6〜STEP7と同様に最高血圧候補の訂正、最高血圧の表示を行い、第1実施形態のSTEP8〜STEP9と同様に最低血圧候補の訂正、最低血圧の表示を行う。時刻32[sec]以降の動作については、上述した第1実施形態のSTEP5〜STEP9と同様であるため、詳細な説明は省略する。
本実施形態の血圧測定装置は、第1実施形態と比較して空気袋72をゆっくり加圧しているので、第1実施形態よりも長い期間(時刻16〜26[sec]付近)でコロトコフ音が検出されている。最初にコロトコフ音が検出された時刻16[sec]付近におけるカフ圧(約80mmHg)が最低血圧値に近いことが期待でき、最後にコロトコフ音が検出された時刻26[sec]付近におけるカフ圧(約120mmHg)が最高血圧値に近いことが期待できる。よって、これらをカフ圧が第2所定値に達した時刻(時刻32[sec])以降に行われる血圧測定に利用できる。
具体的には、例えば、コロトコフ音が検出された期間(時刻16〜26[sec]付近)の情報に基づいて最高血圧値の予測値や、最低血圧値の予測値を演算し、カフ圧が第2所定値に達した時刻(時刻32[sec])以降において、カフ圧が最高血圧値の予測値や、最低血圧値の予測値になるときに、空気袋72の減圧スピードを落とすことができる。これにより、より高精度に最高血圧値、又は、最低血圧値を測定できる。
また、第2実施形態の血圧測定装置は、第1実施形態よりも長い期間(時刻16〜26[sec]付近)でコロトコフ音が検出される。このため、最後にコロトコフ音が検出された時刻26[sec]付近におけるカフ圧(約120mmHg)が最高血圧値に近いことが期待できる。このため、第2所定量を第1所定量よりも低く設定できる。
(第3実施形態)
図20は第3実施形態の血圧測定装置の動作を説明する図である。以下の説明において、図1〜図19に示した構成と同様の構成には同一の参照符号を付し、重複した説明を省略する。
第3実施形態の血圧測定装置は、第2実施形態のSTEP1〜STEP2と同様の動作をした後、下記STEP3〜STEP9の動作を行う。以下、第3実施形態のSTEP3以降の動作を図20の表示部20bを用いて説明する。
STEP3において、操作者は本体10の計測ボタン33を押す。これにより、制御部41は、ポンプ42に空気袋72を加圧させる制御や、圧力センサ43に繰返し圧力(カフ圧)を検出させる制御や、表示信号S5に基づいた第2表示部22の制御を開始する。
図20においては、時刻0[sec]に計測ボタン33が押され、時刻16[sec]付近において、マイク62でコロトコフ音が検出され始め、時刻26[sec]付近においてもコロトコフ音が聞こえ、その後、コロトコフ音が聞こえなくなっている。
STEP4において、制御部41は、最後にコロトコフ音が聞こえた時刻(時刻26[sec])から所定時間(例えば4[sec])を経過したタイミングで、空気袋72を減圧させる制御を行う。
STEP5において、制御部41は、最初にコロトコフ音が聞こえた時刻16[sec]付近を最低血圧候補時刻[sec]とし、最低血圧候補時刻に対応する圧力センサ43の出力を用いて最低血圧候補[mmHg]を演算し、第2表示部22に表示する。
また、制御部41は、コロトコフ音が最後に聞こえた時刻26[sec]付近を最高血圧候補時刻[sec]とし、最高血圧候補時刻に対応する圧力センサ43の出力を用いて最高血圧候補[mmHg]を演算し、第2表示部22に表示する。
なお、本実施形態では、圧力(カフ圧)が最高血圧値よりも十分に高くなる前に検出されたコロトコフ音に基づいて、最高血圧候補又は最高血圧候補を演算する必要があるため、制御部41は、圧力センサ43の出力を所定の補正式で補正することにより最高血圧候補又は最高血圧候補を演算することが好ましい。
STEP6において、制御部41は、最低血圧候補時刻16[sec]付近、及び、最高血圧候補時刻26[sec]付近に丸印221、222を表示する。制御部41は、確定ボタン34が押される前に、増加ボタン35、減少ボタン36、微増ボタン37又は微減ボタン38が押された場合、ボタン35〜38の操作に応じて、最高血圧候補時刻を変更し、変更された最高血圧候補時刻に対応する最高血圧候補[mmHg]を第2表示部22に表示する。
STEP7において、操作者が確定ボタン34を押す。これにより、制御部41は、最高血圧候補[mmHg]を最高血圧値[mmHg]として確定し、最高血圧値[mmHg]を記憶部に記憶するとともに、最高血圧値[mmHg]を第2表示部22に表示する制御を行う。
STEP8において、制御部41は、STEP6と同様に、確定ボタン34、増加ボタン35、減少ボタン36、微増ボタン37又は微減ボタン38の操作に応じて、最低血圧候補時刻を変更し、最低血圧候補[mmHg]を第2表示部22に表示する。
STEP9において、制御部41は、STEP7と同様に、確定ボタン34の操作に応じて、最低血圧値[mmHg]を第2表示部22に表示する制御を行う。
上述した第3実施形態の血圧測定装置は、圧力(カフ圧)が最高血圧値よりも十分に高くなる前に検出されたコロトコフ音に基づいて、最高血圧又は最高血圧を測定できるので、より高速に血圧測定を実現できる。
(第4実施形態)
図21〜図26は第4実施形態の血圧測定装置の動作を説明する図である。以下の説明において、図1〜図20に示した構成と同様の構成には同一の参照符号を付し、重複した説明を省略する。
第4実施形態の血圧測定装置は、第1実施形態のSTEP1〜STEP3と同様の動作をした後、下記STEP4以降の動作を行う。
第4実施形態の血圧測定装置は、STEP4において、測定対象者の腕を徐々に加圧し、徐々に減圧する。具体的には、図22に示すように、制御部41は、時刻8[sec]においてカフ圧(血圧値)が第1所定値になるように制御し、その後、空気袋72の空気が徐々に排出されるように制御する。時刻13[sec]付近においてコロトコフ音が聞こえ始める。
STEP5において、制御部41は、コロトコフ音が聞こえ始めた時刻13[sec]付近を最高血圧候補時刻[sec]とし、最高血圧候補時刻[sec]に丸印221を表示する。また、最高血圧候補時刻に対応する圧力センサ43の出力を演算し、これを最高血圧候補[mmHg]として第2表示部22に表示する(図22ご参照)。
操作者が確定ボタン34を押す前に、増加ボタン35、減少ボタン36、微増ボタン37又は微減ボタン38を押した場合、制御部41は、ボタン35〜38の操作に応じて最高血圧候補時刻[sec]を訂正し丸印221を移動させ、訂正された最高血圧候補時刻[sec]に対応する最高血圧候補[mmHg]を第2表示部22に表示する。
本実施形態では、操作者(医師等)が時刻13[sec]付近において検出されたコロトコフ音はノイズであると診断し、コロトコフ音が聞こえ始めた時刻は15[sec]付近であると診断しているので、図23に示すように最高血圧候補時刻が15[sec]付近に訂正されている。
STEP6において、操作者が確定ボタン34を押す。これにより、制御部41は、最高血圧候補[mmHg]を最高血圧値[mmHg]として確定し、最高血圧値[mmHg]を記憶部に記憶するとともに、最高血圧値[mmHg]を第2表示部22に表示する制御を行う(図24ご参照)。
その後、制御部41は、カフ圧の減圧制御、及び、第2表示部22の表示制御を継続する。制御部41は、時刻25.5[sec]付近においてコロトコフ音を最後に検出し、その後、コロトコフ音が検出できない期間が所定期間(例えば、2sec)継続する。
STEP7において、制御部41は、コロトコフ音が検出できない期間が所定期間継続したので、時刻25.5[sec]付近を最低血圧候補時刻[sec]とし、最低血圧候補時刻[sec]に丸印222を表示する。また、最低血圧候補時刻に対応する圧力センサ43の出力を演算し、これを最低血圧候補[mmHg]として第2表示部22に表示する(図25ご参照)。
操作者が確定ボタン34を押す前に、増加ボタン35、減少ボタン36、微増ボタン37又は微減ボタン38を押した場合、制御部41は、ボタン35〜38の操作に応じて最低血圧候補時刻[sec]を訂正し丸印222を移動させ、訂正された最低血圧候補時刻[sec]に対応する最低血圧候補[mmHg]を第2表示部22に表示する。
STEP8において、操作者が確定ボタン34を押す。これにより、制御部41は、最低血圧候補[mmHg]を最低血圧値[mmHg]として確定し、最低血圧値[mmHg]を記憶部に記憶するとともに、最低血圧値[mmHg]を第2表示部22に表示する制御を行う(図26ご参照)。その後、制御部41は、カフ圧の減圧制御を継続し、第2表示部22の表示制御を継続する。
上述した第4実施形態の血圧測定装置は、最高血圧候補時刻や最高血圧候補を検出できた場合、コロトコフ音の検出が終了する前でも、増加ボタン35、減少ボタン36、微増ボタン37又は微減ボタン38等を操作可能な状態にする。このため、コロトコフ音の検出が終了する前にリアルタイムに最高血圧候補時刻の訂正等ができ、操作感が向上する。
また、最低血圧候補時刻や最低血圧候補を検出できた場合、カフ圧の減圧が終了する前でもボタン35〜38等を操作可能な状態にする。このため、カフ圧の減圧終了前にリアルタイムに最低血圧候補時刻の訂正等ができ、操作感が向上する。
(第5実施形態)
図27、図28は第5実施形態の血圧測定装置の動作を説明する図である。以下の説明において、図1〜図26に示した構成と同様の構成には同一の参照符号を付し、重複した説明を省略する。第5実施形態の血圧測定装置は、第1実施形態の本体10(図1ご参照)に替えて、パソコン装置11と、ポンプ装置12とを有する点が第1実施形態の血圧測定装置と相違する。
図27において、パソコン装置11は、例えば、パーソナルコンピュータであり、パソコン本体と、モニタとを有する。パソコン本体は、ボタン30と、制御部41と、アンテナ51とを有する。モニタは表示部25を有する。
ポンプ装置12は、ポンプ42と、圧力センサ43とを有する。ポンプ42及び圧力センサ43は、電気配線で制御部41に接続されている。
図28において、表示部25は、第1表示部21と、第2表示部22と、アイコン(プログラムの内容等を図、絵等で表したもの)とを有する。電源ボタン31、停止ボタン32、計測ボタン33、確定ボタン34、増加ボタン35、減少ボタン36、微増ボタン37、微減ボタン38、ファンクションボタンFn1、Fn2、Fn3、Fn4は、アイコンとして表示部25に表示され、パソコンのマウス(図示せず)等を用いてユーザに操作される。
上述した第5実施形態の血圧測定装置は、コロトコフ音に関する情報が表示される表示部25と、最高血圧、最低血圧を決定するためのアイコン(ボタン30)とを有するので、操作者(医師等)の診断結果を反映した好適な血圧測定を実現できる。
上述した第5実施形態の血圧測定装置は、パソコン装置11を用いているので、パソコンを用いて患者のカルテを入力している作業中に、パソコン装置11を用いた本実施形態の血圧測定を行うことができ、診断の効率が向上する。
(第6実施形態)
図29は第6実施形態の血圧測定装置の動作を説明する図である。以下の説明において、図1〜図28に示した構成と同様の構成には同一の参照符号を付し、重複した説明を省略する。第6実施形態の血圧測定装置は、第1実施形態の本体10(図1ご参照)の機能がカフ装置70(図1ご参照)に内蔵されている点が第1実施形態の血圧測定装置と相違する。
図29に示すように、本実施形態の血圧測定装置は、マイク装置60と、カフ装置70とを有する。カフ装置70は、カフ本体71と、空気袋72と、本体10とを有する。
上述した第6実施形態の血圧測定装置は、コロトコフ音に関する情報が表示される表示部と、最高血圧、最低血圧を決定するためのボタンとを用いて、操作者(医師等)の診断結果を反映した好適な血圧測定を実現できる。
(第7実施形態)
図30は第7実施形態の血圧測定装置の動作を説明する図である。以下の説明において、図1〜図29に示した構成と同様の構成には同一の参照符号を付し、重複した説明を省略する。第7実施形態の血圧測定装置は、第1実施形態の本体10(図1ご参照)に替えて、パソコン装置11と、ポンプ装置12とを有する点が第1実施形態の血圧測定装置と相違する。
本実施形態の血圧測定装置は、例えば、在宅医療で使用される医療機器である。パソコン装置11は、例えば、病院内に設置される。パソコン装置11は、パソコン本体と、モニタとを有する。パソコン本体は、ボタン30と、制御部41とを有する。モニタは表示部25を有する。
マイク装置60、カフ装置70及びポンプ装置12は、例えば、患者の自宅に設置される。ポンプ装置12は、ポンプ42と、圧力センサ43とを有する。
ポンプ42と制御部41とは通信回線531で接続され、制御信号S4は通信回線531を介してポンプ42に供給される。圧力センサ43と制御部41とは通信回線532で接続され、圧力信号S2は通信回線532を介して制御部41に供給される。マイク装置60と制御部41とは通信回線533で接続され、音信号S1は通信回線533を介して制御部41に供給される。通信回線531〜533は、例えば、ブロードバンド インターネットに用いられる通信回線である。
上述した第7実施形態の血圧測定装置は、パソコン装置11が病院内に設置され、マイク装置60、カフ装置70及びポンプ装置12が患者の自宅に設置される。パソコン装置11と、マイク装置60、カフ装置70及びポンプ装置12とが通信回線531〜533で接続されている。このため、操作者(医師等)は、コロトコフ音に関する情報が表示される表示部と、最高血圧、最低血圧を決定するためのボタンとを用いて、遠隔地の患者に対して好適な血圧測定を実現できる。
上述した第7実施形態の血圧測定装置は、患者の自宅に設置されたマイク装置60、カフ装置70及びポンプ装置12の少なくとも1つにスピーカ(図示せず)を設けることが好ましい。操作者の指示を患者に伝えることで好適な診断が可能になるからである。
例えば、操作者(医師等)は、第1表示部21(図7ご参照)の表示等に基づいてマイク装置60の位置が不適正であると判断したとき、マイク装置60の位置の変更指示をパソコン装置11に入力する。制御部41は通信回線(図示せず)を介してスピーカに音声信号を送信し、操作者の指示がスピーカから音声出力される。患者が音声出力で指示された通りにマイク装置60の位置を変更することで、病院で診察されるのと同等の精度で血圧を測定することができる。
また、患者の自宅に設置されたマイク装置60、カフ装置70及びポンプ装置12の少なくとも1つに異常が生じた場合は、通信回線(図示せず)を介して制御部41に異常を通知し、制御部41が表示部25等を用いて操作者(医師等)に異常を報知することが好ましい。
(変形例)
上述した実施形態では、増加ボタン35、減少ボタン36、微増ボタン37、又は、微減ボタン38を用いて、最高血圧又は最低血圧を決定する実施例を用いて説明したが、これに限定されるものではない。例えば、ファンクションボタンFn1〜Fn4、パソコンのキーボード等を用いて、最高血圧又は最低血圧に対応する時刻を数値で入力してもよい。
上述した実施形態では、増加ボタン35、減少ボタン36、微増ボタン37、又は、微減ボタン38を用いて、最高血圧又は最低血圧を決定する実施例を用いて説明したが、これに限定されるものではない。例えば、表示部がタッチパネル機能(画面に触れることによりコンピュータの操作をおこなうことができる機能)を備え、第2表示部22の最高血圧又は最低血圧に対応する時刻の部分を操作者がタッチすることで最高血圧又は最低血圧に対応する時刻を決定してもよい。また、最高血圧又は最低血圧に対応する時刻を入力する代わりに、ボタン30を用いて最高血圧値又は最低血圧値を入力してもよい。
上述した実施形態では、カフ装置70を腕に装着する実施例で説明したが、これに限定されるものではない。例えば、コロトコフ音を検出するセンサを手首、指、耳等に装着しても良い。
上述した実施形態では、コロトコフ音を用いて血圧を測定する実施例を用いて説明したがこれに限定されるものではない。例えば、脈流音等を用いて血圧を測定する血圧測定装置であってもよい。
マイク62の位置の探索方法は、カフ装置70で加圧しながら血管音を診てマイク位置を探索するものであってもよいし、触診法で脈の位置を診てマイク位置を探索するものであってもよいし、カフ装置70と一体になったマイク62を設置するものであってもよい。
上述した実施形態においては、マイク装置60がマイク62を体に密着させるためのマイク支持部61を有する実施例を用いて説明したが、これに限定されるものではない。例えば、マイク62を体に密着させるために粘着シート、面ファスナー、吸盤等を用いても良い。また、マイク62が体から離れたことを検出するセンサをマイク装置60に設けても良い。
上述した実施形態においては、コロトコフ音を視認させるための表示部20を用いて説明したが、これに限定されるものではない。例えば、スピーカを用いて音声情報を出力することにより第1表示部21の表示内容を出力しても良いし、プリンタ等を用いて紙を出力することにより第2表示部22の表示内容を出力しても良い。
上述した実施形態においては、イコライザの表示形式と類似する形式で第1表示部21の表示を行っているが、これに限定されるものではない。例えば、ランプの点滅、スピーカの音声等により、コロトコフ音の大きさの瞬時値を表現してもよい。
上述した実施形態において、制御部41はマイク62で検出されたコロトコフ音が適正であるか否かを判断する判断部を有し、判断部によりコロトコフ音が適正でないと判断されたとき、制御部41はコロトコフ音が適正でない旨の警告を表示部に表示することが好ましい。例えば、判断部は、コロトコフ音の信号レベルが低い、コロトコフ音の検出周期が異常である、コロトコフ音が検出された期間が短い等の異常を検出できることが好ましい。
上述した第1実施形態〜第4実施形態のそれぞれは、ファンクションボタンFn1〜Fn4のそれぞれに割り当てられていてもよい。この場合、制御部41は、ファンクションボタンFn1〜Fn4の操作に応じて、上述した第1実施形態〜第4実施形態の動作を実行するように制御してもよい。
上述した各実施形態の構成は互いに組み合わせることができる。上記では、種々の実施の形態及び変形例を説明したが、本発明はこれらの内容に限定されるものではない。例えば、上述した各実施形態の構成を互いに組み合わせたもの、本発明の技術的思想の範囲内で考えられるその他の態様も本発明の範囲内に含まれる。
本発明によれば、好適な血圧測定が可能な血圧測定装置を提供することができる。
20 表示部
30 ボタン
41 制御部
43 圧力センサ
62 マイク

Claims (7)

  1. 圧力を繰返し検出し圧力信号を出力する圧力検出部と、
    コロトコフ音を繰返し検出し音信号を出力する音検出部と、
    前記音信号を用いて表示信号を生成する表示信号生成部と、
    前記表示信号を用いて前記コロトコフ音と時刻との関係を表示する表示部と、
    時刻に対応する情報を入力可能な入力部と、
    前記入力部により入力された前記時刻に対応する情報と、前記圧力信号とを用いて、血圧値を演算する制御部とを有する血圧測定装置。
  2. 請求項1に記載された血圧測定装置であって、
    前記入力部は、前記圧力検出部が最高血圧に対応する圧力を検出している時刻に対応する第1情報、及び、前記圧力検出部が最低血圧に対応する圧力を検出している時刻に対応する第2情報の少なくとも一方を入力可能である血圧測定装置。
  3. 請求項2に記載された血圧測定装置であって、
    前記制御部は、前記圧力検出部が最高血圧に対応する圧力を検出している時刻の候補である第1候補、及び、前記圧力検出部が最低血圧に対応する圧力を検出している時刻の候補である第2候補の少なくとも一方を演算し、
    前記表示部は、前記第1候補、及び、前記第2候補の少なくとも一方を表示する血圧測定装置。
  4. 請求項3に記載された血圧測定装置であって、
    前記第1情報は、前記第1候補の時刻を増加又は減少させるための情報であり、
    前記第2情報は、前記第2候補の時刻を増加又は減少させるための情報である血圧測定装置。
  5. 請求項4に記載された血圧測定装置であって、
    前記第1情報は、前記第1候補の時刻と、前記圧力検出部が最高血圧に対応する圧力を検出している時刻との差に対応する情報であり、
    前記第2情報は、前記第2候補の時刻と、前記圧力検出部が最低血圧に対応する圧力を検出している時刻との差に対応する情報である血圧測定装置。
  6. 請求項1から請求項5の何れか1項に記載された血圧測定装置であって、
    前記表示部は、前記コロトコフ音の瞬時値を表示する瞬時値表示領域を有する血圧測定装置。
  7. 圧力を検出し圧力信号を出力する圧力検出部と、
    コロトコフ音を検出し音信号を出力する音検出部と、
    前記コロトコフ音と時刻との関係を表示部に表示させる第1制御と、前記圧力検出部により最高血圧、又は、最低血圧が検出されている時刻の候補である候補時刻を前記表示部に表示させる第2制御と、入力部に情報が入力されたとき前記情報に基づいて前記候補時刻を訂正する第3制御と、前記情報に基づいて訂正された前記候補時刻と、前記圧力信号とを用いて血圧値を演算する第4制御とを行う制御部とを有する血圧測定装置。
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