JP2020184846A - 電力供給装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】複数のインバータ装置の駆動に用いられる搬送波の位相を適切に調整する。【解決手段】電力供給装置10は、直流電源200と、前記直流電源にそれぞれ平滑コンデンサを介して接続される2つのインバータ装置211、212と、前記平滑コンデンサの電流をそれぞれ取得する2つの電流センサ281、282と、を備え、前記2つのインバータ装置のうちの第1インバータ装置211は、第1平滑コンデンサC1に流れる第1平滑コンデンサ電流Ic1が判定値Ithを超えた場合に前記第1インバータ装置を駆動する第1搬送波cw1の位相を遅らせ、前記2つのインバータ装置のうちの前記第1インバータ装置と異なる第2インバータ装置211は、第2平滑コンデンサC2に流れる第2平滑コンデンサ電流Ic2が判定値Ithを超えた場合に前記第2インバータ装置を駆動する第2搬送波cw2の位相を進ませる。【選択図】図5A

Description

本開示は、電力供給装置に関し、特に複数のインバータ装置を有する電力供給装置に関する。
従来、負荷を駆動する複数のインバータ装置を備える装置において、2つのインバータ装置のスイッチングの位相をずらすことで、騒音や出力の乱れを改善させることが知られている(例えば特許文献1、特許文献2)。
特開平06−165307号公報 特開2003−134885号公報
しかし、こうした複数のインバータ装置を備える装置では、複数のインバータ装置に設けられている平滑コンデンサに流れる電流を適正に制御することは、考慮されていなかった。平滑コンデンサに流れる電流は、インバータ装置の配置により変化するため、一律の調整も困難であった。
本開示の一形態によれば、電力供給装置(10)が提供される。この電力供給装置は、直流電源(200)と、前記直流電源にそれぞれ平滑コンデンサを介して接続される2つのインバータ装置(211、212)と、前記平滑コンデンサの電流をそれぞれ取得する2つの電流センサ(281、282)と、を備え、前記2つのインバータ装置のうちの第1インバータ装置(211)は、第1平滑コンデンサ(C1)に流れる第1平滑コンデンサ電流(Ic1)が判定値(Ith)を超えた場合に前記第1インバータ装置の駆動に用いられる第1搬送波(cw1)の位相を遅らせ、前記2つのインバータ装置のうちの前記第1インバータ装置と異なる第2インバータ装置(211)は、第2平滑コンデンサ(C2)に流れる第2平滑コンデンサ電流(Ic2)が判定値(Ith)を超えた場合に前記第2インバータ装置の駆動に用いられる第2搬送波(cw2)に位相を進ませる。この形態によれば、2つの搬送波の位相差を適切に調整し、平滑コンデンサ電流を低減できる。
第1実施形態の駆動システムの概略構成図である。 2つの搬送波を示す説明図である。 インバータ装置のブロック図である。 平滑コンデンサ電流が判定値を超えたときの2つの搬送波の遷移を示す説明図である。 第1搬送波の位相調整フローチャートである。 第2搬送波の位相調整フローチャートである。 2つの搬送波の位相差と平滑コンデンサ電流を示すグラフである。 図6Aの各状態における2つの搬送波の波形と位相を示すグラフである。 2つの搬送波の位相差と平滑コンデンサ電流を示すグラフである。 第2実施形態の駆動システムの概略構成図である。 第3実施形態の駆動システムの概略構成図である。
・第1実施形態:
図1に示す電力供給装置は、システム10は、直流電源200と、2つのインバータ装置211、212と、2個の平滑コンデンサC1、C2と、電流センサ281、282と、を備える。2つのインバータ装置211、212は、いずれも三相変調インバータ装置である。また、2つの電動モータ301、302は、いずれも三相モータである。
第1インバータ装置211は、第1平滑コンデンサC1を介して直流電源200に接続され、第2インバータ装置212は、第2平滑コンデンサC2を介して直流電源200に接続されている。図1のLaは、直流電源200から2つのインバータ装置211、212の分岐点N1までの配線インダクタであり、L1は、分岐点N1から第1平滑コンデンサC1までの配線インダクタであり、L2は、分岐点N1から第2平滑コンデンサC2までの配線インダクタである。配線インダクタLa、L1、L2の大きさは、主に各配線の長さに依存する。
図示しない制御部は、第1電動モータ301に要求される駆動力に応じて、第1インバータ装置211を駆動するための指令信号Cs1u、Cs1v、Cs1wを生成し、第2電動モータ302に要求される駆動力に応じて、第2インバータ装置212を駆動するための指令信号Cs2u、Cs2v、Cs2wを生成する。第1インバータ装置211は、指令信号Cs1u、Cs1v、Cs1wを用いて第1電動モータ301に供給する駆動電圧V1u、V1v、V1wを生成し、第2インバータ装置212は、指令信号Cs2u、Cs2v、Cs2wを用いて第2電動モータ302に供給する駆動電圧V2u、V2v、V2wを生成する。
本実施形態において、第1平滑コンデンサC1に流れる電流を「第1平滑コンデンサ電流Ic1」と呼び、第2平滑コンデンサC2に流れる電流を「第2平滑コンデンサ電流Ic2」と呼ぶ。第1平滑コンデンサ電流Ic1は、第1電流センサ281により取得され、第2平滑コンデンサ電流Ic2は、第2電流センサ282により取得される。第1平滑コンデンサ電流Ic1と第2平滑コンデンサ電流Ic2は、インバータ装置211、212と電源との間の配線インダクタLa、L1、L2と、及び2つのインバータ装置211、212の搬送波の位相により変動する。配線インダクタLa、L1、L2は、インバータ装置211、212を設置した段階で固定される。本実施形態では、インバータ装置211、212は、インバータ装置211、212が設置された後において、第1平滑コンデンサ電流Ic1と第2平滑コンデンサ電流Ic2における電流、特に搬送波の周波数の2倍の周波数の高調波成分を少なくするように、2つのインバータ装置211、212の駆動に用いられる搬送波の位相を調整する。
第1インバータ装置211の駆動に用いられる搬送波を「第1搬送波cw1」、第2インバータ装置212の駆動に用いられる搬送波を「第2搬送波をcw2」と呼ぶ。第1実施形態では、図2に示すように、第1搬送波cw1と第2搬送波cw2の周波数は、同一周波数である。ただし、搬送波cw1の周波数と、cw2の周波数は異なる周波数であっても良い。この場合、搬送波cw1の周波数f1と、cw2の周波数f2の比は、整数比であることが好ましい。整数比とは、例えば、f1>f2のとき、f1/f2が整数になることを意味する。第1搬送波cw1の周波数f1と、第2搬送波cw2の周波数f2の比が整数比であれば、第1平滑コンデンサ電流Ic1と第2平滑コンデンサ電流Ic2における搬送波の高次高調波成分が同一周波数となる。このような場合、2つの搬送波cw1、cw2の位相を調整することで、第1平滑コンデンサ電流Ic1と第2平滑コンデンサ電流Ic2の高次高調波成分をキャンセル、あるいは、小さくできる。なお、搬送波cw1、cw2の周波数が同じであれば、第1平滑コンデンサ電流Ic1と第2平滑コンデンサ電流Ic2における搬送波の主要高調波成分をキャンセル、あるいは、小さくできる。
図2に示すように、搬送波cw1、cw2は、三角波である。但し、搬送波cw1、cw2は、正弦波、矩形波、ノコギリ波、台形波など、三角波以外の波形であってもよい。第1搬送波cw1がマイナスからプラスに遷移するゼロクロス点の位相をθ1、代2搬送波cw2がマイナスからプラスに遷移するゼロクロス点の位相をθ2とする。第1平滑コンデンサ電流Ic1と第2平滑コンデンサ電流Ic2を適切な値とするθ1とθ2の値は、直流電源200と、2つのインバータ装置211、212の配置位置により異なる。
図3に示すように、第1インバータ装置211は、第1三角波発生回路221と、複数の第1遅延回路231と、第1電流比較回路241と、第1搬送波選択回路251と、第1駆動信号生成回路261と、第1H型ブリッジ回路271と、を備える。第1三角波発生回路221は、基準となる三角波cwaを発生する。第1遅延回路231は、入力された三角波を予め定められた位相だけ遅延させる。三角波の1周期を2π、第1遅延回路231の数をn個とすると、1つの第1遅延回路231は、三角波の位相をπ/nだけ遅延させるように設計されている。第1電流比較回路241は、第1平滑コンデンサ電流Ic1と判定値Ithとを比較し、Ic1≧Ithのとき、第1搬送波cw1の位相を遅らせる指示をする信号S1を第1搬送波選択回路251に送る。第1搬送波選択回路251は、選択された搬送波を、第1搬送波cw1として出力する。
図4に示すように、第1搬送波cw1は、信号S1が入力されるたびに、cwa→cwb→・・・→cwh→/cwa→/cwb→→・・・→/cwh→cwaのように、循環的に位相が遅れる。なお、搬送波/cwaは、搬送波cwaと位相がπだけずれている信号であり、搬送波cwaを図示しないインバータ回路で反転させることで容易に生成できる。また、第1遅延回路231の数を増やして/cwa〜/cwhを第1遅延回路231から生成しても良い。他の搬送波/cwbから/cwhについても同じである。
図3の第1駆動信号生成回路261は、指令信号Cs1u、Cs1v、Cs1wと搬送波cw1とを比較し、第1Hブリッジ回路271を駆動する駆動信号Dr1u、Dr1v、Dr1wを生成する。例えば、第1駆動信号生成回路261は、Cs1u≧Cw1のとき、u相の駆動信号Dr1uをHとし、Cs1u<Cw1のとき、u相の駆動信号Dr1uをLとする。第1駆動信号生成回路261は、他のv相、w相の駆動信号Dr1v、Dr1wについても同様に駆動信号Dr1v、Dr1wを生成する。指令信号Cs1u、Cs1v、Cs1wは、PWM駆動におけるデューティの決定に用いられる。第1Hブリッジ回路271は、駆動信号Dr1u、Dr1v、Dr1wにより、u相、v相、w相の駆動電圧V1u、V1v、V1wを生成する。
第2インバータ装置212の構成は、第1インバータ装置211とほぼ同じである。ただし、第2電流比較回路は、第2平滑コンデンサ電流Ic2と判定値Ithとを比較し、Ic2≧Ithのとき、第2搬送波cw2の位相を進ませる指示をする信号を第2搬送波選択回路に送る。第2搬送波選択回路は、選択された搬送波を、第2搬送波cw2として出力する。したがって、図4に示すように、第2搬送波cw2は、信号S2が入力されるたびに、cwh→cwg→・・・cwa→/cwh→/cwg・・・→/cwa→cwhのように、第1搬送波cw1と逆方向に循環的に位相が進む。
図3に示す例では、第1遅延回路231の数は7個であるが、1つの遅延回路231による遅延量を少なくし、遅延回路231の数を増加させても良い。位相を遅らせる大きさを細かくできるのでより高精度に位相を制御できる。第2インバータ装置212においても同様である。
図5Aは、第1インバータ装置221における第1搬送波cw1の位相調整フローチャートである。第1インバータ装置221は、予め定められた期間毎に、この処理を実行する。ステップS100では、第1インバータ装置221は、第1平滑コンデンサ電流Ic1を取得する。ステップS110では、第1インバータ装置221の第1電流比較回路241は、第1平滑コンデンサ電流Ic1と、判定値Ithとを比較し、Ic1>Ithの場合には、信号S1を発信し、ステップS120に移行する。Ic1≦Ithの場合には、処理を終了する。
ステップS120において、第1インバータ装置211の第1搬送波選択回路251は、信号S1を発信すると、第1搬送波cw1の位相をπ/8だけ遅らせ、その後、処理を終了する。
図5Bは、第2インバータ装置222における第2搬送波cw2の位相調整フローチャートである。第2インバータ装置222は、予め定められた期間毎に、この処理を実行する。ステップS200では、第2インバータ装置222は、第2平滑コンデンサ電流Ic2を取得する。ステップS210では、第2インバータ装置222の第2電流比較回路242は、第2平滑コンデンサ電流Ic2と、判定値Ithとを比較し、Ic2>Ithの場合には、信号S2を発信し、ステップS220に移行する。Ic2≦Ithの場合には、処理を終了する。
ステップS220において、第2インバータ装置212の第2搬送波選択回路252は、信号S2を発信すると、第2搬送波cw2の位相をπ/8だけ進ませ、その後、処理を終了する。
次に、図6A、6Bを用いて、第1搬送波cw1と第2搬送波cw2の位相の調整により第1平滑コンデンサ電流Ic1、第2平滑コンデンサ電流Ic2がどのように変化するか、を説明する。図6Aの横軸は、第1搬送波cw1の位相θ1と第2搬送波cw2の位相θ2との位相差|θ1−θ2|であり、縦軸は、第1平滑コンデンサ電流Ic1と、第2平滑コンデンサ電流Ic2における搬送波cw1、cw2の周波数の2倍の周波数成分である。図6Bは、図6Aの各状態における搬送波cw1、cw2を示す。
初期の状態(1)では、第1搬送波cw1の位相はθ11であり、第2搬送波cw2の位相はθ21であり、位相差Δθ1は、|θ11−θ12|である。状態(1)では、Ic1>Ithであるので、第1インバータ装置211は、第1搬送波cw1の位相をθ11からθ12に遅らせる(図5AのステップS120)。状態(1)では、Ic2≦Ithであるので、第2インバータ装置212は、第2搬送波cw2の位相を進ませない。この処理の結果の状態を状態(2)とする。状態(2)における第1搬送波cw1と第2搬送波cw2の位相差Δθ2(=|θ12−θ22|)は、状態(1)よりもπ/8だけ大きくなっている。したがって、状態(2)における動作点は、状態(1)における動作点よりも右に存在する。状態(2)では、状態(1)と位相差が異なるので、第1平滑コンデンサ電流Ic1、第2平滑コンデンサ電流Ic2が変わる。状態(2)でも同様に、図5A、図5Bに示すフローチャートが実行される。
状態(2)では、Ic1>Ithであるので、第1インバータ装置211は、第1搬送波cw1の位相をθ12からθ13に遅らせる(図5AのステップS120)。また、Ic2>Ithであるので、第2インバータ装置212は、第2搬送波cw2の位相をθ22からθ23に進ませる(図5BのステップS220)。この処理の結果の状態を状態(3)とする。状態(3)では、第1搬送波cw1と第2搬送波cw2の位相差Δθ3(=|θ13−θ23|)は、状態(2)よりも大きくなる。なお、状態(1)から状態(2)へは、第1搬送波cw1の位相のみが遅れるのに対し、状態(2)から状態(3)へは、第1搬送波cw1の位相が遅れ、第2搬送波cw2の位相が進む。そのため、状態(3)における第1搬送波cw1と第2搬送波cw2の位相差は、状態(2)よりも2π/8だけ大きくなっている。
状態(3)では、Ic1≦Ithであるので、第1インバータ装置211は、第1搬送波cw1の位相を遅らせない。Ic2>Ithであるので、第2インバータ装置212は、第2搬送波cw2の位相をθ23からθ24に進ませる(図5BのステップS220)。この処理の結果の状態を状態(4)とする。状態(4)における第1搬送波cw1と第2搬送波cw2の位相差Δθ4(=|θ14−θ24|)は、状態(3)よりもπ/8だけ大きくなっている。
状態(4)では、Ic1≦Ithであるので、第1インバータ装置211は、第1搬送波cw1の位相を遅らせない。Ic2>Ithであるので、第2インバータ装置212は、第2搬送波cw2の位相をθ24からθ25に進ませる(図5BのステップS220)。この処理の結果の状態を状態(5)とする。状態(5)における第1搬送波cw1と第2搬送波cw2の位相差Δθ5(=|θ15−θ25|)は、状態(4)よりもπ/8だけ大きくなる。
状態(5)では、Ic1≦Ithであるので、第1インバータ装置211は、第1搬送波cw1の位相を遅らせない。Ic2≦Ithであるので、第2インバータ装置212は、第2搬送波cw2の位相を遅らせない。したがって、状態(5)で位相の調整処理が終了する。
図6Aでは、状態(1)で、第1搬送波cw1の位相が第2搬送波cw2の位相よりも遅れている場合を例にとって説明したが、図7に示すように、第1搬送波cw1の位相が第2搬送波cw2の位相よりも進んでいる場合も同様である。
状態(1)では、第1搬送波cw1の位相はθ11であり、第2搬送波cw2の位相はθ21であり、位相差Δθ1は、|θ11−θ12|である。状態(1)では、Ic1>Ithであるので、第1インバータ装置211は、第1搬送波cw1の位相をθ11からθ12に遅らせる(図5AのステップS120)。状態(1)では、Ic2≦Ithであるので、第2インバータ装置212は、第2搬送波cw2の位相を進ませない。この処理の結果の状態を状態(2)とする。状態(2)における第1搬送波cw1と第2搬送波cw2の位相差Δθ2(=|θ12−θ22|)は、状態(1)よりもπ/8だけ小さくなっている。したがって、状態(2)における動作点は、状態(1)における動作点よりも左に存在する。
以下、説明を省略するが、第1インバータ装置211と第2インバータ装置212は、同様の処理を繰り返すことにより、第8状態(8)となる。第8状態(8)では、Ic1≦Ithとなるので、第1インバータ装置211は、第1搬送波cw1の位相を遅らせない。また、Ic2≦Ithとなるので、第2インバータ装置212は、第2搬送波cw2の位相を進ませない。このように、第1搬送波cw1と第2搬送波cw2の位相の初期位置にかかわらず、位相の調整が可能である。
以上、本実施形態によれば、第1インバータ装置211は、第1インバータ装置211接続される第1平滑コンデンサC1に流れる第1平滑コンデンサ電流Ic1が判定値Ithを超えた場合には、第1インバータ装置211に供給される第1搬送波cw1の位相遅らせる(図5AのステップS120)。また、第2インバータ装置212は、第2インバータ装置212に接続される第2平滑コンデンサC2に流れる第2平滑コンデンサ電流Ic2が判定値Ithを超えた場合には、第2搬送波cw2の位相を進ませる(図5BのステップS220)。その結果、インバータ装置211、212の配置位置によらず、第1搬送波cw1と第2搬送波cw2の位相差を適切に調整し、平滑コンデンサ電流Ic1、Ic2を低減することができる。
上記実施形態では、各インバータ装置211、212は、自己に接続される平滑コンデンサの電流のみに基づいて、それぞれ搬送波cw1、cw2の位相を遅らせ、進ませる。したがって、第1インバータ装置211と、第1インバータ装置212との間の通信が不要である。また、通信の遅れによる影響も発生しない。
上記実施形態では、2つのインバータ装置211、212は、いずれも三相変調インバータ装置であるとしたが、2つのインバータ装置211、212が二相変調インバータ装置であってもよい。なお、判定値Ithと比較する平滑コンデンサ電流Ic1、Ic2は、2つのインバータ装置211、212が三相変調インバータ装置の場合には、搬送波cw1、cw2の周波数の2倍の第2次高調波成分であることが好ましく、2つのインバータ装置211、212が二相変調インバータ装置の場合には、搬送波cw1、cw2の周波数成分であることが好ましい。
・第2実施形態:
図8に示す第2実施形態では、2つのインバータ装置のうちの一方の第1インバータ装置211は、三相変調インバータ装置であるが、他方の第2インバータ装置215は、二相変調インバータ装置である。この場合であっても、同様に、第1平滑コンデンサ電流Ic1が判定値Ithを超えた場合には、第1インバータ装置211は、第1搬送波cw1の位相を遅らせ(図5AのステップS120)、第2平滑コンデンサ電流Ic5が判定値Ithを超えた場合には、第2インバータ装置215は、第2搬送波cw5の位相を進ませる(図5BのステップS220)。したがって、第1実施形態と同様に、インバータ装置211、212の配置位置によらず、第1搬送波cw1と第2搬送波cw2の位相差を適切に調整し、平滑コンデンサ電流Ic1、Ic2を低減することができる。なお、第2実施形態では、二相変調インバータ装置である第2インバータ装置215の第2搬送波cw5の周波数f5は、三相変調インバータ装置である第1インバータ装置211の第1搬送波cw1の周波数f1の2倍であることが好ましい。第1平滑コンデンサ電流Ic1、第2平滑コンデンサ電流の主要な高調波成分をキャンセルできる。
・第3実施形態:
図9に示す第3実施形態では、4つのインバータ装置211〜214と、4つの電動モータ301〜304を備える。第3インバータ装置213には、第3平滑コンデンサC3が接続され、第4インバータ装置214には、第4平滑コンデンサC4が接続されている。図9のLbは、直流電源200から、2つのインバータ装置213、214の分岐点N2までの配線インダクタであり、L3は、分岐点N2から第3インバータ装置213までの配線インダクタであり、L4は、分岐点N2から第4インバータ装置214までの配線インダクタである。
第3実施形態では、2つのインバータ装置をペアとして、ペアにおける2つの搬送波の位相を調整する。以下、どのような2つのインバータ装置をペアとするかについて説明する。具体的には、2つの平滑コンデンサの距離が近い2つのインバータ装置をペアとする。このペアは、2つの平滑コンデンサの間の配線インダクタを求めることで決定できる。例えば、第1平滑コンデンサC1と第2平滑コンデンサC2との間の配線インダクタの大きさは、L1+L2である。第1平滑コンデンサC1と第3平滑コンデンサC3との間の配線インダクタの大きさは、L1+La+Lb+L3であり、第1平滑コンデンサC1と第4平滑コンデンサC4との間の配線インダクタの大きさは、L1+La+Lb+L4である。L1+L2<L1+La+Lb+L3、L1+L2<L1+La+Lb+L4である。したがって、第1平滑コンデンサC1にとって、第2平滑コンデンサC2までにインダクタの大きさが最も小さく、距離が最も近い。したがって、第1インバータ装置211と、第2インバータ装置212とがペアとなる。同様に、第3インバータ装置213と、第4インバータ装置214とがペアとなる。一般に、2つの平滑コンデンサの距離が最も近いペアとなる2つのインバータ装置は、相互の影響が強い。その2つのインバータ装置をペアとして、その搬送波の位相を調整すれば、平滑コンデンサ電流を低減できる。
上記、各実施形態において、インバータ装置211、212がそれぞれ三角波発生回路221、222を備えているが、搬送波cw1、cw2の周波数が同一周波数の場合には、三角波発生回路をインバータ装置211、212と別に設け、搬送波cwaを各インバータ装置211、212に入力するように構成しても良い。
上記実施形態において、遅延回路231、232をそれぞれ7個設け、1回分の搬送波cw1の位相を遅らせる大きさと、1回分の搬送波cw2の位相を進ませる大きさとを、いずれも2π/8として、同じ大きさとしているが、インバータ装置211、212とで、遅延回路の231、232の数を変えて、1回分の搬送波cw1の位相を遅らせる大きさΔφ1と、1回分の搬送波cw2の位相を進ませる大きさΔφ2とを異なる大きさとしても良い。
上記実施形態において、搬送波cw2の波形は、2πごとに同じ波形となるため、第2インバータ装置212は、位相をΔφ2進ませる代わりに、位相を(2π−Δφ2)遅らせてもよい。第1インバータ装置211が位相Δφ2を遅らせる場合も同様に、位相を(2π−Δφ1)進めても良い。
本開示は、上述の実施形態に限られるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲において種々の構成で実現することができる。例えば、発明の概要の欄に記載した各形態中の技術的特徴に対応する実施形態の技術的特徴は、上述の課題の一部又は全部を解決するために、あるいは、上述の効果の一部又は全部を達成するために、適宜、差し替えや、組み合わせを行うことが可能である。また、その技術的特徴が本明細書中に必須なものとして説明されていなければ、適宜、削除することが可能である。
200 直流電源 211、212インバータ装置 281、282 電流センサ C1、C2 平滑コンデンサ cw1、cw2 搬送波 Ic1、Ic2 平滑コンデンサ電流 Ith 電流の判定値

Claims (8)

  1. 直流電源(200)と、
    前記直流電源にそれぞれ平滑コンデンサを介して接続される2つのインバータ装置(211、212)と、
    前記平滑コンデンサの電流をそれぞれ取得する2つの電流センサ(281、282)と、
    を備え、
    前記2つのインバータ装置のうちの第1インバータ装置(211)は、第1平滑コンデンサ(C1)に流れる第1平滑コンデンサ電流(Ic1)が判定値(Ith)を超えた場合に前記第1インバータ装置の駆動に用いられる第1搬送波(cw1)の位相を遅らせ、
    前記2つのインバータ装置のうちの前記第1インバータ装置と異なる第2インバータ装置(211)は、第2平滑コンデンサ(C2)に流れる第2平滑コンデンサ電流(Ic2)が判定値(Ith)を超えた場合に前記第2インバータ装置の駆動に用いられる第2搬送波(cw2)の位相を進ませる、
    電力供給装置。
  2. 請求項1に記載の電力供給装置であって、
    前記第1搬送波の周波数と前記第2搬送波の周波数の比は、整数である、電力供給装置。
  3. 請求項2に記載の電力供給装置であって、
    前記第1インバータ装置及び前記第2インバータ装置は、いずれも三相変調インバータ装置であり、
    前記第1搬送波の周波数と前記第2搬送波の周波数は同一周波数である、電力供給装置。
  4. 請求項3に記載の電力供給装置であって、
    前記第1平滑コンデンサ電流における前記第1搬送波の第2次高調波成分を前記判定値と比較し、
    前記第2平滑コンデンサ電流における前記第2搬送波の第2次高調波成分を前記判定値と比較する、電力供給装置。
  5. 請求項2に記載の電力供給装置であって、
    前記第1インバータ装置及び前記第2インバータ装置は、いずれも二相変調インバータ装置であり、
    前記第1搬送波の周波数と前記第2搬送波の周波数は同一周波数である、電力供給装置。
  6. 請求項5に記載の電力供給装置であって、
    前記第1平滑コンデンサ電流における前記第1搬送波の周波数成分を前記判定値と比較し、用い、
    前記第2平滑コンデンサ電流における前記第2搬送波の周波数成分を前記判定値と比較する、電力供給装置。
  7. 請求項2に記載の電力供給装置であって、
    前記第1インバータ装置と前記第2インバータ装置のうちの一方は二相変調インバータ装置であり、
    前記第1インバータ装置と前記第2インバータ装置のうちの他方は三相変調インバータ装置であり、
    前記二相変調インバータ装置の搬送波の周波数は、前記前記三相変調インバータ装置の搬送波の周波数の2倍である、電力供給装置。
  8. 請求項1から請求項7のいずれか一項に記載の電力供給装置であって、
    前記直流電源には2の2倍以上のインバータ装置が接続され、
    それぞれ接続される前記第1平滑コンデンサと前記第2平滑コンデンサとの距離が最も近い組み合わせとなる2つのインバータ装置を前記第1インバータ装置と前記第2インバータ装置として前記第1搬送波と前記第2搬送波が制御される、電力供給装置。
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