JP2020184406A - レドックスフロー電池の運用方法、およびレドックスフロー電池 - Google Patents

レドックスフロー電池の運用方法、およびレドックスフロー電池 Download PDF

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Abstract

【課題】レドックスフロー電池の放電特性の低下を抑制できるレドックスフロー電池の運用方法、およびレドックスフロー電池を提供する。【解決手段】タンク内に貯留される電解液をセルに循環させるレドックスフロー電池の運用方法であって、前記レドックスフロー電池の運用開始後、少なくとも1回、新たな電解液を追加する。正極電解液が貯留される正極電解液用タンクと、負極電解液が貯留される負極電解液用タンクと、前記正極電解液と前記負極電解液とが循環されるセルと、を備えるレドックスフロー電池であって、前記正極電解液用タンクと前記負極電解液用タンクの定格容量はそれぞれ、前記レドックスフロー電池の運用開始時に用意される前記正極電解液と前記負極電解液の容量の1.02倍以上2.0倍以下である。【選択図】図4

Description

本発明は、レドックスフロー電池の運用方法、およびレドックスフロー電池に関するものである。
特許文献1には、正極電解液が貯留される正極電解液用タンクと、負極電解液が貯留される負極電解液用タンクと、正極電解液と負極電解液とが循環されるセルと、を備えるレドックスフロー電池が開示されている。
特開2012−164530号公報
レドックスフロー電池の放電特性は、レドックスフロー電池の運用開始後、時間経過に伴って低下する傾向にある。レドックスフロー電池の使用状態によっては、レドックスフロー電池の運用現場で求められる放電特性をレドックスフロー電池が満たさなくなる恐れがある。
そこで、本開示は、レドックスフロー電池の放電特性の低下を抑制できるレドックスフロー電池の運用方法を提供することを目的の一つとする。また、本開示は、放電特性の低下を抑制できるレドックスフロー電池を提供することを目的の一つとする。
本開示のレドックスフロー電池の運用方法は、
タンク内に貯留される電解液をセルに循環させるレドックスフロー電池の運用方法であって、
前記レドックスフロー電池の運用開始後、少なくとも1回、新たな電解液を追加する。
本開示のレドックスフロー電池は、
正極電解液が貯留される正極電解液用タンクと、
負極電解液が貯留される負極電解液用タンクと、
前記正極電解液と前記負極電解液とが循環されるセルと、を備えるレドックスフロー電池であって、
前記正極電解液用タンクと前記負極電解液用タンクの定格容量はそれぞれ、前記レドックスフロー電池の運用開始時に用意される前記正極電解液と前記負極電解液の容量の1.02倍以上2.0倍以下である。
本開示のレドックスフロー電池の運用方法によれば、レドックスフロー電池の放電特性の低下を抑制できる。
本開示のレドックスフロー電池は、その放電特性の低下を抑制できる。
レドックスフロー電池の動作原理を説明する図である。 レドックスフロー電池の概略構成図である。 セルスタックの概略構成図である。 実施形態1に係るレドックスフロー電池の概略図である。 実施形態1に係るレドックスフロー電池に新たな電解液を追加した状態を示す概略図である。
[本願発明の実施形態の説明]
最初に本願発明の実施形態の内容を列記して説明する。
<1>実施形態に係るレドックスフロー電池の運用方法は、
タンク内に貯留される電解液をセルに循環させるレドックスフロー電池の運用方法であって、
前記レドックスフロー電池の運用開始後、少なくとも1回、新たな電解液を追加する。
上記新たな電解液とは、レドックスフロー電池の運用開始時に用いた電解液と同じ活物質を含む電解液である。この新たな電解液をレドックスフロー電池の運用開始後にレドックスフロー電池に追加することで、電池反応に寄与する活物質をレドックスフロー電池に補充することができる。そのため、新たな電解液の追加によって経時的なレドックスフロー電池の放電特性の低下を補うことができる。また、新たな電解液の追加量によっては、レドックスフロー電池の運用開始後にレドックスフロー電池の時間容量を運用開始時よりも増加させることができる。新たな電解液の追加は、レドックスフロー電池の運用開始後に1回だけ行っても良いし、複数回行っても良い。
新たな正極電解液(負極電解液)の追加量は、レドックスフロー電池の運用開始時の正極電解液量(負極電解液量)の2体積%以上100体積%以下とすることができる。追加量が当初電解液量の2体積%程度であっても、レドックスフロー電池の放電特性の低下を補うことができる。
ここで、後述するレドックスフロー電池の構成を説明する箇所で述べるが、レドックスフロー電池の運用開始時の各電解液量は、レドックスフロー電池の仕様書にて確認することができる。また、従来のレドックスフロー電池は新たな電解液の追加を想定して設計されておらず、実質的に新たな電解液の追加を行なう余地が殆どない。
<2>実施形態に係るレドックスフロー電池の運用方法の一形態として、
満充電状態から規定出力で放電を開始し、放電終止電圧まで電圧が下がるまでの放電可能時間が所定時間以上短くなったとき、または
満充電状態から規定時間、放電終止電圧まで放電できる放電可能出力の最大値が所定値以上低くなったとき、
前記新たな電解液の追加を行なう形態を挙げることができる。
新たな電解液の追加のタイミングを判断する基準として、上記放電可能時間や放電可能出力の最大値を利用することは理にかなっている。放電可能時間や放電可能出力の最大値は、レドックスフロー電池の運用に関連する物理量であるからである。この物理量を基準とすることで、新たな電解液を追加すべき時期であるか、どの程度追加すべきかを正確に判断できる。具体的な電解液の追加のタイミングとして、(1)上記放電可能時間が、レドックスフロー電池の運用開始時の50%以上98%以下となったとき、または(2)上記放電可能出力の最大値が、前記レドックスフロー電池の運用開始時の50%以上98%以下となったとき、を挙げることができる。
<3>前記レドックスフロー電池の放電特性の低下を受けて前記新たな電解液の追加を行なう実施形態に係るレドックスフロー電池の運用方法の一形態として、
前記放電可能時間が、前記レドックスフロー電池の運用開始時の50%以上95%以下となったとき、または
前記放電可能出力の最大値が、前記レドックスフロー電池の運用開始時の50%以上95%以下となったとき、
前記新たな電解液の追加を1回行なう形態を挙げることができる。
上記構成は、レドックスフロー電池の放電特性がある程度低下するまで新たな電解液の追加をせず、新たな電解液を追加するときは、レドックスフロー電池の運用開始時に匹敵する放電特性を取り戻すことができる量の新たな電解液を1回で追加する構成である。このように、レドックスフロー電池の放電特性がある程度低下するまで新たな電解液の追加を行なわないことで、レドックスフロー電池の効率的な運用を可能にする。新たな電解液を小量ずつ追加することは煩雑で非効率的であるからである。具体的には例えば、放電可能時間がレドックスフロー電池の運用開始時の70%以下となったとき、または放電可能出力の最大値がレドックスフロー電池の運用開始時の70%以下となったとき、新たな電解液の追加を1回行う。
<4>実施形態に係るレドックスフロー電池の運用方法の一形態として、
前記新たな電解液の追加は、前記レドックスフロー電池の運用開始から所定時間が経過したときに行なう形態を挙げることができる。
既に述べたように、レドックスフロー電池の放電特性は、レドックスフロー電池の使用頻度に影響を受けるものの、必ず低下する傾向にある。そのため、レドックスフロー電池の運用開始から所定時間経過後は、レドックスフロー電池の放電特性が低下しているという予測の下、新たな電解液の追加を行なう。この構成であれば、いちいちレドックスフロー電池の放電特性の低下量を測定する必要がなく、レドックスフロー電池の運用が容易になる。具体的な対応として、レドックスフロー電池の運用開始から所定時間経過ごとに新たな電解液を追加することを複数回繰り返しても良いし、レドックスフロー電池の運用開始から所定時間経過後に1回だけ新たな電解液の追加を行っても良い。
<5>所定時間経過後に前記新たな電解液の追加を行なう実施形態に係るレドックスフロー電池の運用方法の一形態として、
前記所定時間は半年以上20年以下で、前記新たな電解液の追加は1回行なう形態を挙げることができる。
この構成は、レドックスフロー電池の放電特性がある程度低下するまで新たな電解液の追加をせず、新たな電解液を追加するときは、レドックスフロー電池の運用開始時に匹敵する放電特性を取り戻すことができる量の新たな電解液を1回で追加する構成である。このように、レドックスフロー電池の放電特性がある程度低下するまで新たな電解液の追加を行なわないことで、レドックスフロー電池の効率的な運用を可能にする。上記所定時間はさらに1年以上10年以下、あるいは2年以上5年以下とすることができる。
ここで、経時的な電解液の劣化の状況は、加速試験などの事前の試験で予め確認することができる。実際のレドックスフロー電池の運用で使用する上記所定時間は、レドックスフロー電池の運転状態や電解液量などを考慮し、適宜設定すれば良い。
<6>実施形態に係るレドックスフロー電池の運用方法の一形態として、
前記新たな電解液の追加量は、前記レドックスフロー電池の運用開始時の前記電解液の量の5体積%以上100体積%以下である形態を挙げることができる。
新たな電解液を小量ずつ追加することは煩雑で非効率的である。これに対して、新たな電解液の追加量を上記範囲とすることで、新たな電解液の追加頻度を少なくすることができる。上記規定範囲内で電解液の追加量を多くするほど電解液の追加回数を1回にできる可能性が高い。新たな電解液の追加量はさらに、レドックスフロー電池の運用開始時の電解液量の10体積%以上30体積%以下とすることができる。
<7>実施形態に係るレドックスフロー電池は、
正極電解液が貯留される正極電解液用タンクと、
負極電解液が貯留される負極電解液用タンクと、
前記正極電解液と前記負極電解液とが循環されるセルと、を備えるレドックスフロー電池であって、
前記正極電解液用タンクと前記負極電解液用タンクの定格容量はそれぞれ、前記レドックスフロー電池の運用開始時に用意される前記正極電解液と前記負極電解液の容量の1.02倍以上2.0倍以下である。
電解液量を多くするだけで、電池の時間容量を容易に増大できることが、レドックスフロー電池の利点である。それ故、レドックスフロー電池では電解液量が非常に大きくなる傾向にあり、その電解液を貯留するタンクも非常に大型となる。設置スペースの制限を考慮して、従来は、各電解液用タンクの定格容量と、レドックスフロー電池の運用開始時に用意される各電解液量(各当初電解液量)と、が等しくなるように各電解液用タンクを選定している。ここで、各当初電解液量は、レドックスフロー電池の仕様書にて確認することができるし、各電解液用タンクの定格容量(電解液用タンクに充填できる液量の最大値)は、電解液用タンクの仕様書にて確認することができる。
上記従来のレドックスフロー電池に対して、本実施形態に係るレドックスフロー電池では、各電解液用タンクとして、各当初電解液量の1.02倍以上2.0倍以下の定格容量を有する電解液用タンクを用いている。そのため、各電解液用タンクに各電解液を追加する余地があり、レドックスフロー電池の放電特性が低下したとき、新たな電解液をレドックスフロー電池に追加することができる。実施形態に係るレドックスフロー電池の運用方法の説明で既に述べたように、レドックスフロー電池に新たな電解液を追加することができる。
<8>実施形態に係るレドックスフロー電池の一形態として、
前記正極電解液用タンクの液面近傍の気相と、前記負極電解液用タンクの液面近傍の気相と、を連通させ、一方のタンクの液面が他方のタンクの液面よりも所定以上高くなったときに、前記一方のタンクから前記他方のタンクに電解液を移動させる常時連通管を備え、
前記常時連通管は、
前記正極電解液用タンクに繋がる正極側端部パイプと、
前記負極電解液用タンクに繋がる負極側端部パイプと、
両端部パイプに対して付け替え可能に連結され、両端部パイプを連通させる連結パイプと、を備え、
前記連結パイプは、
両端部パイプと同軸に形成されるストレートパイプ、または
両端部パイプよりも高い位置に配置される箇所を有する屈曲パイプである形態を挙げることができる。
レドックスフロー電池の充放電に伴い、セル内で液移りが生じることがある。液移りとは、一方の極の電解液が他方の極の電解液に移動する現象で、液移りが生じることで両極の電解液の液量やイオン濃度にばらつきが生じる恐れがある。これに対して、両電解液用タンクの液面を揃える常時連通管を設けることで、両極の液量のばらつきやイオン濃度のばらつきを是正することができる。
ここで、本実施形態のレドックスフロー電池は、その運用開始後に新たな電解液を追加する構成であり、電解液用タンク内の液面高さが変化する構成である。これに対して、上記構成の常時連通管は、その中間部にある連結パイプが付け替え可能な構成となっているため、後述する実施形態1で述べるように、電解液用タンクの液面高さの変化に対応できるようになっている。例えば、レドックスフロー電池の運用開始時には、ストレートパイプを採用することで両電解液用タンクの液面高さを揃えることができ、新たな電解液を追加する際は、屈曲パイプを採用することで両電解液用タンクの液面高さを揃えることができる。
<9>実施形態に係るレドックスフロー電池の一形態として、
前記正極電解液用タンクの液面近傍の気相と、前記負極電解液用タンクの液面近傍の気相と、を連通させ、一方のタンクの液面が他方のタンクの液面よりも所定以上高くなったときに、前記一方のタンクから前記他方のタンクに電解液を移動させる常時連通管を備え、
前記常時連通管は、
前記正極電解液用タンクに繋がる正極側端部パイプと、
前記負極電解液用タンクに繋がる負極側端部パイプと、
両端部パイプに対して回転可能に連結され、両端部パイプを連通させる連結パイプと、を備え、
前記連結パイプは、両端部パイプの軸線の径方向外方に配置される箇所を有する屈曲パイプである形態を挙げることができる。
両端部パイプに対して屈曲パイプを回転可能に連結し、両端部パイプに対する屈曲パイプの回転角を変更することで、新たな電解液の追加に伴う電解液の液面の上昇に対応することができる。その詳しい構成については、後述する実施形態2で述べる。
<10>実施形態に係るレドックスフロー電池の一形態として、
前記正極電解液用タンクと前記負極電解液用タンクはそれぞれ、外部から新たな正極電解液と新たな負極電解液を追加する正極用ポートと負極用ポートを備え、
前記正極用ポートと前記負極用ポートはそれぞれ、前記正極電解液用タンクの液相と前記負極電解液用タンクの液相に開口する形態を挙げることができる。
両電解液用タンクの気相には不活性ガスなどが充填されている。そのため、電解液用タンクの気相から新たな電解液を追加すると、不活性ガスが漏れるといった不具合が発生し易い。電解液用タンクの液相に開口するポートから新たな電解液を追加する構成を採用することで、そのような不具合の発生を抑制することができる。
[本願発明の実施形態の詳細]
以下、本開示のレドックスフロー電池およびその運用方法の実施形態を説明する。なお、本願発明は実施形態に示される構成に限定されるわけではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内の全ての変更が含まれることを意図する。
<実施形態1>
実施形態に係るレドックスフロー電池とその運用方法の説明に先立ち、レドックスフロー電池(以下、RF電池)の基本構成を図1〜図3に基づいて説明する。
≪RF電池の基本構成≫
RF電池は、電解液循環型の蓄電池の一つであって、太陽光発電や風力発電といった新エネルギーの蓄電などに利用されている。このRF電池の動作原理を図1に基づいて説明する。RF電池は、正極用電解液に含まれる活物質イオンの酸化還元電位と、負極用電解液に含まれる活物質イオンの酸化還元電位との差を利用して充放電を行う電池である。RF電池は、交流/直流変換器91を介して、電力系統9の変電設備90に繋がっており、電力系統9との間で充放電を行なう。RF電池は、水素イオンを透過させる隔膜101で正極セル102と負極セル103とに分離されたセル100を備える。
正極セル102には正極電極104が内蔵され、かつ正極用電解液を貯留する正極電解液用タンク106が導管108,110を介して接続されている。導管108には循環ポンプ112が設けられており、これら部材106,108,110,112によって正極用電解液を循環させる正極用循環機構100Pが構成されている。同様に、負極セル103には負極電極105が内蔵され、かつ負極用電解液を貯留する負極電解液用タンク107が導管109,111を介して接続されている。導管109には循環ポンプ113が設けられており、これらの部材107,109,111,113によって負極用電解液を循環させる負極用循環機構100Nが構成されている。各電解液用タンク106,107に貯留される電解液は、充放電の際に循環ポンプ112,113によりセル102,103内に循環される。充放電を行なわない場合、循環ポンプ112,113は停止され、電解液は循環されない。
[セルスタック]
上記セル100は通常、図2、図3に示すような、セルスタック200と呼ばれる構造体の内部に形成される。セルスタック200は、サブスタック200s(図3)と呼ばれる積層構造物をその両側から二枚のエンドプレート210,220で挟み込み、締付機構230で締め付けることで構成されている(図3に例示する構成では、複数のサブスタック200sを用いている)。
サブスタック200s(図3)は、セルフレーム2、正極電極104、隔膜101、および負極電極105を複数積層し、その積層体を給排板190,190(図3の下図参照、図2では省略)で挟み込んだ構成を備える。
セルフレーム2は、貫通窓を有する枠体22と、貫通窓を塞ぐ双極板21と、を有している。つまり、枠体22は、双極板21をその外周側から支持している。このようなセルフレーム2は、例えば、双極板21の外周部に一体に枠体22を成形することで作製することができる。また、貫通孔の外周縁部を薄肉に形成した枠体22と、枠体22とは別に作製した双極板21とを用意し、枠体22の薄肉部に双極板21の外周部を嵌めこむことで、セルフレーム2を作製することもできる。このセルフレーム2の双極板21の一面側には正極電極104が接触するように配置され、双極板21の他面側には負極電極105が接触するように配置される。この構成では、隣接する各セルフレーム2に嵌め込まれた双極板21の間に一つのセル100が形成されることになる。
図3に示す給排板190,190を介したセル100への電解液の流通は、セルフレーム2に形成される給液用マニホールド123,124と、排液用マニホールド125,126により行われる。正極用電解液は、給液用マニホールド123からセルフレーム2の一面側(紙面表側)に形成される入口スリット(実線で示す湾曲路を参照)を介して正極電極104に供給され、セルフレーム2の上部に形成される出口スリット(実線で示す湾曲路を参照)を介して排液用マニホールド125に排出される。同様に、負極用電解液は、給液用マニホールド124からセルフレーム2の他面側(紙面裏側)に形成される入口スリット(破線で示す湾曲路を参照)を介して負極電極105に供給され、セルフレーム2の上部に形成される出口スリット(破線で示す湾曲路を参照)を介して排液用マニホールド126に排出される。各セルフレーム2間には、Oリングや平パッキンなどの環状シール部材127が配置され、サブスタック200sからの電解液の漏れが抑制されている。
≪本例のRF電池≫
以上説明したRF電池の基本構成を踏まえて、実施形態に係るRF電池1を図4に基づいて説明する。図4では、セル100の構成を簡略化しているが、図3と同様の構成を備えると考えて良い。また、図4では、循環機構100P,100N(図1参照)を簡略化して示しているが、図1と同様の構成を備えると考えて良い。
図4に示すRF電池1では、正極電解液用タンク106と負極電解液用タンク107をセル100よりも低い位置に配置している。正極電解液8Pと負極電解液8Nの循環を止めれば、図4に示すように、両電解液8P,8Nはそれぞれ、電解液用タンク106,107にほぼ全量貯留される。
本例のRF電池1の特徴の一つとして、RF電池1の運用開始後に新たな電解液8P,8Nを追加できる構成であることを挙げることができる。以下、RF電池1への新たな電解液8P,8Nの追加に関連する構成を中心に説明する。
[電解液用タンク]
本例では、電解液用タンク106(107)として、RF電池1の運用開始時に用意される電解液8P(8N)の容量の1.02倍以上2.0倍以下の定格容量を有する電解液用タンク106(107)を利用している。これは、従来のRF電池の電解液用タンク、即ち運用開始時の電解液の容量と等しい定格容量を有する電解液用タンクよりも明らかに大きい。ここで、電解液用タンク106,107の最大容量は、電解液用タンク106,107に充填できる電解液8P,8Nの最大値である定格容量よりも大きいため、電解液用タンク106,107に電解液8P,8Nを全量貯留しても、電解液用タンク106,107には気相が形成される。この気相には、窒素などの不活性ガスが封入されている。
電解液8P,8N量を多くするだけで、RF電池1の時間容量を容易に増大できることが、RF電池1の利点である。RF電池1の使用態様にもよるが、電解液用タンク106,107は非常に大型であることが多い。RF電池1の設置スペースを考慮すれば電解液用タンク106,107が大き過ぎるのは好ましくないし、電解液用タンク106,107が小さ過ぎては新たな電解液8P,8Nを追加する余地が無くなる。そのような観点から、電解液用タンク106,107の定格容量をそれぞれ、RF電池1の運用開始時に用意される電解液8P,8Nの容量(当初電解液容量)の1.1.02倍以上2.0倍以下としている。当初電解液容量は、RF電池1の仕様(時間容量など)から求められる必要電解液量であって、RF電池1の仕様書にて確認することができる。また、電解液用タンク106,107の定格容量は、電解液用タンク106,107の仕様書にて確認することができる。設置スペースの制限を考慮するのであれば、電解液用タンク106,107は小さめとすることが好ましい。例えば定格容量が、当初電解液容量の1.02倍以上1.35倍以下、あるいは1.1倍以上1.3倍以下である電解液用タンク106,107を利用することが挙げられる。電解液8P,8Nの追加の余地を優先するのであれば、電解液用タンク106,107は大きめとすることが好ましい。例えば定格容量が、当初電解液容量の1.4倍以上2.0倍以下、あるいは1.5倍以上2.0倍以下である電解液用タンク106,107を利用することが挙げられる。
[常時連通管]
本例のRF電池1は、正極電解液用タンク106の液面近傍の気相と、負極電解液用タンク107の液面近傍の気相と、を連通させる常時連通管3を備える。常時連通管3は、一方の電解液用タンク106(107)の液面が他方の電解液用タンク107(106)の液面よりも所定以上高くなったときに、一方の電解液用タンク106(107)から他方の電解液用タンク107(106)に電解液8P(8N)を移動させる部材である。液面差が生じる理由としては、セル100内での液移りを挙げることができる。
本例の常時連通管3は、正極電解液用タンク106に繋がる正極側端部パイプ3Pと、負極電解液用タンク107に繋がる負極側端部パイプ3Nと、両端部パイプ3P,3Nを連通させる連結パイプ3Aと、を備える。端部パイプ3P(3N)の開口部は、運用開始時に電解液用タンク106(107)に電解液8P(8N)を全量貯留したときに、電解液8P(8N)の液面近傍の気相に開口する。より具体的には、端部パイプ3P(3N)の開口部の下端が、全量電解液8P(8N)の液面と同じか、液面上方3cm以内に配置することが好ましい。一方、図4に示す連結パイプ3Aは、両端部パイプ3P,3Nと同軸・同径に形成されるストレートパイプ3sである。
本例の連結パイプ3Aは、付け替え可能に構成されている。具体的には、連結パイプ3Aの両端部にフランジf2,f3が形成されており、各フランジf2,f3はそれぞれ、正極側端部パイプ3Pの端部に形成されるフランジf1と負極側端部パイプ3Nの端部に形成されるフランジf4に接続される。フランジf1,f2の接続、およびフランジf3,f4の接続は、ボルトによって行なうと良い。端部パイプ3P,3Nにはバルブを設けることが好ましい。バルブを設けることで、連結パイプ3Aを交換するときの端部パイプ3P,3Nからの電解液8P,8Nの漏れを抑制できる。
ストレートパイプ3sの代わりに端部パイプ3P,3Nに取り付けられる連結パイプ3Aとして、図5に示す屈曲パイプ3bを挙げることができる。屈曲パイプ3bは、両端部パイプ3P,3Nよりも高い位置に配置される箇所を有する部材であって、後述するRF電池1の運用方法においてRF電池1に新たな電解液8P,8Nを追加する際に利用される。本例の屈曲パイプ3bは、図示するように、両端部パイプ3P,3Nよりも高い位置に配置される上方水平部、両端部パイプ3P,3Nにそれぞれ繋がる一対の下方水平部、および上方水平部と下方水平部とを繋ぐ一対の垂直部で構成される概略門型に形成されている。ここで、屈曲パイプ3bは、両端部パイプ3P,3Nよりも高い位置に配置される箇所を有するものであれば、その形状は特に限定されない。例えば、上方水平部と下方水平部とがS字部に繋がる概略波型の屈曲パイプ3bでも良いし、逆V字型の屈曲パイプ3bでも構わない。ここで、電解液8P,8Nを追加するごとに電解液用タンク106,107内の液面が上昇するため、その液面の上昇に対応できるように、垂直部の長さが異なる複数の屈曲パイプ3bを用意していても良い。
[ポート]
本例のRF電池1はさらに、正極電解液用タンク106の液相に開口する正極用ポート4Pと、負極電解液用タンク107の液相に開口する負極用ポート4Nを備える。これらのポート4P,4Nは、後述するRF電池1の運用方法においてRF電池1に新たな電解液8P,8Nを追加する際に利用される。これらのポート4P,4Nには逆止弁が設けられており、ポート4P,4Nを介して電解液8P,8Nを追加する際は、電解液用タンク106,107内の電解液8P,8Nの水圧よりも高圧で電解液8P,8Nの追加を行なう。ポート4P,4Nが液相に開口することで、新たな電解液8P,8Nの追加の際に、電解液用タンク106,107の気相から不活性ガスが漏れるといった不具合が生じることを抑制できる。ここで、ポート4P,4Nは、電解液用タンク106,107の気相に開口していてもかまわない。その場合、電解液用タンク106,107の追加時に不活性ガスが漏れることがあるが、電解液用タンク106,107の追加後に不活性ガスを注入すると良い。
≪RF電池の運用方法≫
上記構成を備えるRF電池1は、その運用開始後、少なくとも1回、新たな電解液8P,8Nを追加する。新たな電解液8P,8Nを追加することで、RF電池1の放電特性の低下を補うことができる。追加する新たな電解液8P,8Nには、RF電池1の運用開始時に用意した電解液8P,8Nと同じ活物質をほぼ同じ濃度で含む電解液8P,8Nを使用する。
新たな電解液8P,8Nを追加するタイミングとしては、RF電池1の放電特性が低下を検知したときや、運用開始から所定時間が経過したときなどを挙げることができる。
[RF電池の放電特性の検知結果に基づく電解液の追加]
RF電池1の放電特性の低下は、例えば、RF電池1の放電可能時間に基づいて検知することができる。放電可能時間とは、満充電状態から規定出力でRF電池1の放電を開始し、放電終止電圧まで電圧が下がるまでの時間のことである。上記放電可能時間が初期値に比べて所定時間以上短くなった場合、例えば上記放電可能時間がRF電池1の運用開始時の50%以上98%以下となった場合、RF電池1の放電特性が低下したと判断し、新たな電解液8P,8Nの追加を行なう。ここで、電圧の測定は、図示しないモニタセルを利用することができる。また、規定出力や放電終止電圧はRF電池1の仕様によって変化するため一義的に規定することは難しい。規定出力としては、定格出力やユーザの要求する要求出力を挙げることができる。
新たな電解液8P,8Nの追加を小量ずつ複数回行なうことは煩雑で非効率的である。そこで、RF電池1の放電特性がある程度低下するまで新たな電解液8P,8Nの追加をしないことが好ましい。また、新たな電解液8P,8Nを追加するときは、RF電池1の運用開始時に匹敵する放電特性を取り戻すことができる量の新たな電解液を1回で追加することが好ましい。例えば、上記放電可能時間が、RF電池1の運用開始時の50%以上95%以下となったとき、新たな電解液8P,8Nの追加を1回行なうことが挙げられる。新たな電解液8P,8Nの追加量は、電解液用タンク106,107の容量の範囲で出来るだけ多くすると良い。具体的な電解液8P,8Nの追加量は、RF電池1の運用開始時の電解液8P,8Nの量の2体積%以上100体積%以下、あるいは5体積%以上100体積%以下、あるいは10体積%以上30体積%以下とすることができる。
RF電池1の放電特性の低下は、例えば、RF電池1の放電可能出力に基づいて検知することもできる。放電可能出力とは、満充電状態から規定時間、放電終止電圧まで放電できる出力のことである。上記放電可能出力の最大値が所定値以上低くなった場合、例えば上記放電可能出力の最大値がRF電池1の運用開始時の50%以上98%以下となった場合、RF電池1の放電特性が低下したと判断し、新たな電解液8P,8Nの追加を行なう。ここで、規定時間は、RF電池1の仕様上の時間容量に応じた時間やユーザが求める時間であって、一義的に規定することは難しい。
この場合も、RF電池1の放電特性がある程度低下するまで新たな電解液8P,8Nの追加をしないことが好ましい。また、新たな電解液8P,8Nを追加するときは、RF電池1の運用開始時に匹敵する放電特性を取り戻すことができる量の新たな電解液を1回で追加することが好ましい。例えば、上記放電可能出力の最大値が、RF電池1の運用開始時の50%以上95%以下となったとき、新たな電解液8P,8Nの追加を1回行なうことが挙げられる。新たな電解液8P,8Nの追加量は、放電可能時間に基づいて新たな電解液8P,8Nの追加のタイミングを決定する場合と同様に決定することができる。
[時間の経過に基づく電解液の追加]
RF電池1の放電特性は、RF電池1の使用頻度に影響を受けるものの、必ず低下する傾向にある。そのため、RF電池1の運用開始から所定時間経過後は、RF電池1の放電特性が低下しているという予測の下、新たな電解液8P,8Nの追加を行なうこともできる。この構成であれば、逐一、RF電池1の放電特性の低下量を測定する必要がなく、RF電池1の運用が容易になる。
この場合も、RF電池1の放電特性がある程度低下するまで新たな電解液8P,8Nの追加をしないことが好ましい。また、新たな電解液8P,8Nを追加するときは、RF電池1の運用開始時に匹敵する放電特性を取り戻すことができる量の新たな電解液を1回で追加することが好ましい。例えば、RF電池1の運用開始からの所定時間は、半年以上20年以下、あるいは1年以上10年以下、あるいは2年以上5年以下で、新たな電解液8P,8Nの追加は1回のみ行なうことを挙げることができる。新たな電解液8P,8Nの追加量は、RF電池1の放電特性の検知結果に基づいて新たな電解液8P,8Nの追加のタイミングを決定する場合と同様に決定することができる。
[電解液の追加作業]
図4の状態から新たな電解液8P,8Nを追加する場合、ストレートパイプ3sを端部パイプ3P,3Nから取り外す。そして、図5に示す屈曲パイプ3bを端部パイプ3P,3Nに接続し、ポート4P,4Nを介して新たな電解液8P,8Nを追加する。屈曲パイプ3bの上方水平部の下端は、各電解液用タンク106,107の電解液8P,8Nの液面以上となっている。そのため、両電解液8P,8Nに液面差ができない限り、常時連通管3を介した電解液8P,8Nの移動は生じない。
ここで、運用中のRF電池1を見たときに、そのRF電池1が、運用開始後に新たな電解液8P,8Nを追加したRF電池1であるかどうかを確認する手段として、上述した屈曲パイプ3bの存在を挙げることができる。その他、RF電池1の仕様書の当初電解液量を確認することでも、運用開始後に新たな電解液8P,8Nを追加したRF電池1であると判断できる。仮にRF電池1の仕様書に当初電解液量が記載されていなくとも、仕様書の時間容量などの情報から当初電解液量を求めることは可能である。その場合、RF電池1の仕様書から求めた当初電解液量よりも、現在RF電池1で循環される電解液8P,8Nの量が多ければ、運用開始後に新たな電解液8P,8Nを追加したRF電池1であると判断できる。
[効果]
上記構成に示すように、新たな電解液8P,8NをRF電池1の運用開始後にRF電池1に追加することで、電池反応に寄与する活物質をRF電池1に補充することができる。そのため、経時的なRF電池1の放電特性の低下を抑制することができる。また、上記構成によれば、RF電池1の運用開始後にRF電池1の時間容量を増やしたい場合、その要請に応えることもできる。
<実施形態2>
図5に示す屈曲パイプ3bを、両端部パイプ3P,3Nに対して回転可能に接続する構成とすることもできる。その場合、フランジf1,f2(f3,f4)の代わりに、ロータリージョイントなどの回転支持機構を備える接続部で屈曲パイプ3bを両端部パイプ3P,3Nに接続すると良い。
この構成の場合、RF電池1の運用開始時は、屈曲パイプ3bを回転させ、屈曲パイプ3bの屈曲箇所が、両端部パイプ3P,3Nと水平か、両端部パイプ3P,3Nよりも低い位置に配置されるようにする。一方、RF電池1に新たな電解液8P,8Nを追加する場合、屈曲パイプ3bを回転させ、屈曲パイプ3bの屈曲箇所を両端部パイプ3P,3Nよりも高い位置に配置する。
本例の構成によれば、屈曲パイプ3bを回転させるだけで、新たな電解液8P,8Nの追加に対応することができる。屈曲パイプ3bの回転角を調整し、屈曲箇所の高さを変えることで、一つの屈曲パイプ3bで複数回の電解液8P,8Nの追加に対応することもできる。
<用途>
実施形態1,2のRF電池1は、太陽光発電、風力発電などの新エネルギーの発電に対して、発電出力の変動の安定化、発電電力の余剰時の蓄電、負荷平準化などを目的とした蓄電池として利用できる。また、本実施形態1,2のRF電池1は、一般的な発電所に併設されて、瞬低・停電対策や負荷平準化を目的とした大容量の蓄電池としても利用することができる。
1 レドックスフロー電池(RF電池)
2 セルフレーム
21 双極板 22 枠体
123,124 給液用マニホールド 125,126 排液用マニホールド
127 環状シール部材
3 常時連通管
3A 連結パイプ 3s ストレートパイプ 3b 屈曲パイプ
3P 正極側端部パイプ 3N 負極側端部パイプ
f1,f2,f3,f4 フランジ
4P 正極用ポート 4N 負極用ポート
8P,8N 電解液
9 電力系統 90 変電設備 91 交流/直流変換器
100 セル 101 隔膜 102 正極セル 103 負極セル
100P 正極用循環機構 100N 負極用循環機構
104 正極電極 105 負極電極 106 正極電解液用タンク
107 負極電解液用タンク 108,109,110,111 導管
112,113 循環ポンプ
200 セルスタック
190 給排板 200s サブスタック
210,220 エンドプレート
230 締付機構

Claims (10)

  1. タンク内に貯留される電解液をセルに循環させるレドックスフロー電池の運用方法であって、
    前記レドックスフロー電池の運用開始後、少なくとも1回、新たな電解液を追加するレドックスフロー電池の運用方法。
  2. 満充電状態から規定出力で放電を開始し、放電終止電圧まで電圧が下がるまでの放電可能時間が所定時間以上短くなったとき、または
    満充電状態から規定時間、放電終止電圧まで放電できる放電可能出力の最大値が所定値以上低くなったとき、
    前記新たな電解液の追加を行なう請求項1に記載のレドックスフロー電池の運用方法。
  3. 前記放電可能時間が、前記レドックスフロー電池の運用開始時の50%以上95%以下となったとき、または
    前記放電可能出力の最大値が、前記レドックスフロー電池の運用開始時の50%以上95%以下となったとき、
    前記新たな電解液の追加を1回行なう請求項2に記載のレドックスフロー電池の運用方法。
  4. 前記新たな電解液の追加は、前記レドックスフロー電池の運用開始から所定時間が経過したときに行なう請求項1に記載のレドックスフロー電池の運用方法。
  5. 前記所定時間は半年以上20年以下で、前記新たな電解液の追加は1回行なう請求項4に記載のレドックスフロー電池の運用方法。
  6. 前記新たな電解液の追加量は、前記レドックスフロー電池の運用開始時の前記電解液の量の5体積%以上100体積%以下である請求項1から請求項5のいずれか1項に記載のレドックスフロー電池の運用方法。
  7. 正極電解液が貯留される正極電解液用タンクと、
    負極電解液が貯留される負極電解液用タンクと、
    前記正極電解液と前記負極電解液とが循環されるセルと、を備えるレドックスフロー電池であって、
    前記正極電解液用タンクと前記負極電解液用タンクの定格容量はそれぞれ、前記レドックスフロー電池の運用開始時に用意される前記正極電解液と前記負極電解液の容量の1.02倍以上2.0倍以下であるレドックスフロー電池。
  8. 前記正極電解液用タンクの液面近傍の気相と、前記負極電解液用タンクの液面近傍の気相と、を連通させ、一方のタンクの液面が他方のタンクの液面よりも所定以上高くなったときに、前記一方のタンクから前記他方のタンクに電解液を移動させる常時連通管を備え、
    前記常時連通管は、
    前記正極電解液用タンクに繋がる正極側端部パイプと、
    前記負極電解液用タンクに繋がる負極側端部パイプと、
    両端部パイプに対して付け替え可能に連結され、両端部パイプを連通させる連結パイプと、を備え、
    前記連結パイプは、
    両端部パイプと同軸に形成されるストレートパイプ、または
    両端部パイプよりも高い位置に配置される箇所を有する屈曲パイプである請求項7に記載のレドックスフロー電池。
  9. 前記正極電解液用タンクの液面近傍の気相と、前記負極電解液用タンクの液面近傍の気相と、を連通させ、一方のタンクの液面が他方のタンクの液面よりも所定以上高くなったときに、前記一方のタンクから前記他方のタンクに電解液を移動させる常時連通管を備え、
    前記常時連通管は、
    前記正極電解液用タンクに繋がる正極側端部パイプと、
    前記負極電解液用タンクに繋がる負極側端部パイプと、
    両端部パイプに対して回転可能に連結され、両端部パイプを連通させる連結パイプと、を備え、
    前記連結パイプは、両端部パイプの軸線の径方向外方に配置される箇所を有する屈曲パイプである請求項7に記載のレドックスフロー電池。
  10. 前記正極電解液用タンクと前記負極電解液用タンクはそれぞれ、外部から新たな正極電解液と新たな負極電解液を追加する正極用ポートと負極用ポートを備え、
    前記正極用ポートと前記負極用ポートはそれぞれ、前記正極電解液用タンクの液相と前記負極電解液用タンクの液相に開口する請求項7から請求項9のいずれか1項に記載のレドックスフロー電池。
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