JP2019029106A - セルフレーム、セルスタック、およびレドックスフロー電池 - Google Patents

セルフレーム、セルスタック、およびレドックスフロー電池 Download PDF

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晴久 豊田
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雅裕 桑原
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Abstract

【課題】リーク流路を分断でき、かつ枠体における双極板の位置決めができるセルフレームを提供する。【解決手段】貫通窓22wと内周縁凹部22cと入口スリット123s、124sと出口スリット125s,126sとを有する枠体22と、内周縁凹部22cの厚み方向に外周縁部が重なる双極板21と、を備えるセルフレーム2であって、双極板21と内周縁凹部22cとの間に形成される環状の隙間9のうち、最も下方に位置する箇所を含む直線部9A又は曲線部に介在される下方介在部材40と、下方介在部材40よりも上方側で、水平方向の一方側に位置する箇所に介在される一側介在部材41と、下方介在部材40よりも上方側で、水平方向の他方側に位置する箇所に介在される他側介在部材42と、を備え、これら介在部材40,41,42,43のうち、少なくとも一部の部材が電解液の逃げ道であるリーク流路92を分断する位置に設けられているセルフレーム2。【選択図】図4

Description

本発明は、セルフレーム、セルスタック、およびレドックスフロー電池に関するものである。
特許文献1には、レドックスフロー電池に用いられるセルフレームであって、枠体の貫通孔に双極板を嵌め込んだ嵌込式のセルフレームが開示されている。特許文献1では、枠体における貫通窓を全周にわたって取り囲む周縁部を他の部分よりも薄くした内周縁凹部を形成し、その内周縁凹部の厚み方向に双極板の外周縁を重ねて、枠体と双極板とを係合させている。また、特許文献1では、セルフレームを正面視したときに、枠体の内周縁凹部と、双極板との間に形成される隙間を分断する分断構造を備える。分断構造によって、電解液が当該隙間を通って電極に殆ど接触せずにセルフレームから排出されるリークパスを抑制できる。
国際公開第2016/072191号
嵌込式のセルフレームでは、セル内へ電解液を流通する際の液圧や温度変化による膨張・収縮などによって、双極板が当初の配置位置から移動することがある。双極板が移動すると、双極板の厚み方向に重ねられる電極も移動し、電極の縁部が枠体などに強く押し当てられたり、電極の縁部が内周縁凹部と双極板との隙間に挟まれたりして、電極が損傷する恐れがある。そのため、双極板が当初の配置位置からずれることなく、内周縁凹部の外周縁部と、双極板の外周縁部との隙間が維持されることが望まれる。
そこで本開示は、リーク流路を分断でき、かつ枠体における双極板の位置決めができるセルフレームを提供することを目的の一つとする。また、本開示は、使用時における電解液のリークパスを抑制でき、かつ電極の損傷を抑制できるセルスタックおよびレドックスフロー電池を提供することを目的の一つとする。
本開示のセルフレームは、
貫通窓と前記貫通窓を全周にわたって取り囲む内周縁凹部とを有する枠体と、前記内周縁凹部の厚み方向に外周縁部が重なる双極板と、を備え、
前記枠体は、前記内周縁凹部の下方側に設けられ、前記内周縁凹部に電解液を導入する入口スリット、および前記内周縁凹部の上方側に設けられ、前記内周縁凹部から電解液を排出する出口スリットを有するセルフレームであって、
前記双極板と前記内周縁凹部との間に形成される環状の隙間のうち、最も下方に位置する箇所を含む直線部または曲線部に介在される下方介在部材と、
前記環状の隙間のうち、前記下方介在部材よりも上方側で、水平方向の一方側に位置する箇所に介在される一側介在部材と、
前記環状の隙間のうち、前記下方介在部材よりも上方側で、水平方向の他方側に位置する箇所に介在される他側介在部材と、を備え、
前記下方介在部材、前記一側介在部材、および前記他側介在部材のうち、少なくとも一部の部材が、前記環状の隙間における前記入口スリットと前記出口スリットとを連通させる電解液の逃げ道であるリーク流路を分断する位置に設けられている。
本開示のセルスタックは、
本開示のセルフレームを備える。
本開示のレドックスフロー電池は、
本開示のセルスタックを備える。
上記セルフレームによれば、リーク流路を分断でき、かつ枠体における双極板の位置決めができる。
上記セルスタックおよびレドックスフロー電池によれば、その使用時に電解液のリークパスが生じ難く、電極の損傷も抑制できる。
実施形態に係るレドックスフロー電池の動作原理の説明図である。 実施形態に係るレドックスフロー電池の概略構成図である。 実施形態に係るセルスタックの概略構成図である。 実施形態1に係るセルフレームにおける枠体に対する双極板の取付状態の一例を示す概略図である。 図4のV−V断面図である。 枠体に対する双極板の取付状態の一例を示す概略図である。 枠体に対する双極板の取付状態の一例を示す概略図である。 枠体に対する双極板の取付状態の一例を示す概略図である。 枠体に対する双極板の取付状態の一例を示す概略図である。 枠体に対する双極板の取付状態の一例を示す概略図である。 実施形態2に係るセルフレームにおける枠体に対する双極板の取付状態の一例を示す概略図である。 図11のXII−XII断面図である。
[本発明の実施形態の説明]
最初に本発明の実施形態の内容を列記して説明する。
<1>実施形態に係るセルフレームは、
貫通窓と前記貫通窓を全周にわたって取り囲む内周縁凹部とを有する枠体と、前記内周縁凹部の厚み方向に外周縁部が重なる双極板と、を備え、
前記枠体は、前記内周縁凹部の下方側に設けられ、前記内周縁凹部に電解液を導入する入口スリット、および前記内周縁凹部の上方側に設けられ、前記内周縁凹部から電解液を排出する出口スリットを有するセルフレームであって、
前記双極板と前記内周縁凹部との間に形成される環状の隙間のうち、最も下方に位置する箇所を含む直線部または曲線部に介在される下方介在部材と、
前記環状の隙間のうち、前記下方介在部材よりも上方側で、水平方向の一方側に位置する箇所に介在される一側介在部材と、
前記環状の隙間のうち、前記下方介在部材よりも上方側で、水平方向の他方側に位置する箇所に介在される他側介在部材と、を備え、
前記下方介在部材、前記一側介在部材、および前記他側介在部材のうち、少なくとも一部の部材が、前記環状の隙間における前記入口スリットと前記出口スリットとを連通させる電解液の逃げ道であるリーク流路を分断する位置に設けられている。
上記構成によれば、内周縁凹部の外周縁部と双極板の外周縁部との間の全周にわたって所定の隙間が形成された状態で、枠体の内周縁凹部における双極板の位置を固定できる。その結果、このセルフレームを用いてセルスタックを構成したときに、双極板に重ねられる電極が当初の配置位置からずれ難くなり、セルスタックの使用に伴う電極の損傷を抑制できる。
また、上記構成によれば、介在部材によって、入口スリットから出口スリットに至るリーク流路が分断されているので、リーク流路を流れる電解液の量を大幅に低減することができる。その結果、リーク流路に起因する電池セルの充放電効率の低下を抑制することができる。
<2>実施形態に係るセルフレームの一形態として、
前記内周縁凹部は、前記内周縁凹部の中心を通る鉛直線を挟んで線対称形状であり、
前記一側介在部材と前記他側介在部材とは、前記中心に対して点対称、または前記鉛直線に対して線対称の位置に配置される形態を挙げることができる。
上記構成とすることで、双極板と内周縁凹部との間の環状の隙間において、介在部材がバランス良く配置され、内周縁凹部における双極板の安定性が増す。その結果、双極板の位置ずれ、および双極板に重ねられる電極の位置ずれを抑制でき、電極の損傷を抑制し易い。
<3>実施形態に係るセルフレームの一形態として、
前記下方介在部材と前記一側介在部材とが一体に形成された第一規制部材、および前記下方介在部材と前記他側介在部材とが一体に形成された第二規制部材の少なくとも一方を備える形態を挙げることができる。
鉛直下方への移動と水平方向の移動を同時に規制する第一規制部材および第二規制部材の少なくとも一方を用いることで、環状の隙間に介在させる部材の数を減らすことができ、セルフレームの生産性を向上させることができる。ここで、第一規制部材と第二規制部材の両方を備えるセルフレームでは、下方介在部材が少なくとも二つ存在することになる。
<4>実施形態に係るセルフレームの一形態として、
前記環状の隙間のうち、最も上方に位置する箇所を含む直線部または曲線部に介在される上方介在部材を備える形態を挙げることができる。
上方介在部材を設けることで、枠体における双極板の上下左右の移動を規制できるので、レドックスフロー電池の運転時などの双極板のずれや電極のずれを効果的に抑制することができる。
<5>上方介在部材を備える実施形態に係るセルフレームの一形態として、
前記上方介在部材と前記一側介在部材とが一体に形成された第三規制部材、および前記上方介在部材と前記他側介在部材とが一体に形成された第四規制部材の少なくとも一方を備える形態を挙げることができる。
上記構成によれば、双極板の上下左右の移動を規制しつつ、環状の隙間に介在させる部材の数が増加することを抑制できる。第三規制部材と第四規制部材の両方を備えるセルフレームでは、上方介在部材が少なくとも二つ存在することになる。
<6>実施形態に係るセルフレームの一形態として、
前記下方介在部材と、前記一側介在部材と、前記他側介在部材はそれぞれ、エラストマー、発泡ポリエチレン、発泡ウレタン、発泡ポリスチレン、カーボン不織布、カーボンクロス、カーボンペーパー、またはフッ素繊維で構成される形態を挙げることができる。
これらの材料は、柔軟性および耐酸性に優れる。柔軟性に優れる介在部材は、枠体と双極板との隙間に配置し易い。また、耐酸性に優れる介在部材は、電解液に接触しても損傷し難い。
<7>実施形態に係るセルフレームの一形態として、
前記内周縁凹部の外周縁形状は、前記双極板の外形に相似する形状であり、
前記外形は、円形状、楕円形状、レーストラック形状、または多角形状である形態を挙げることができる。
双極板として、局所的な凸部や凹部を有さない単純形状の双極板を利用することで、セルフレームの生産性を向上させることができる。例えば、既存の双極板を利用することができる。ここで、多角形状に局所的な凸部や凹部が無いことは、多角形状に内角が180°以上となる角部が存在しないこと、と言い換えることもできる。
<8>実施形態に係るセルスタックは、
実施形態に係るセルフレームを備える。
上記セルスタックによれば、使用時における電解液のリークパスを抑制でき、かつ電極の損傷を抑制できる。
<9>実施形態に係るレドックスフロー電池は、
実施形態に係るセルスタックを備える。
上記レドックスフロー電池は、使用時に電解液のリークパスが抑制されていることで、優れた放電容量を備える。また、上記レドックスフロー電池は、電極に損傷が生じ難いため、電極の長寿命化が実現され、メンテナンス性に優れる。
[本願発明の実施形態の詳細]
以下、実施形態に係るレドックスフロー電池(以下、RF電池)の実施形態を説明する。なお、本願発明は実施形態に示される構成に限定されるわけではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内の全ての変更が含まれることを意図する。
<実施形態1>
実施形態に係るレドックスフロー電池(以下、RF電池)を図1〜図5に基づいて説明する。
≪RF電池≫
RF電池は、電解液循環型の蓄電池の一つであって、太陽光発電や風力発電といった新エネルギーの蓄電などに利用されている。このRF電池1の動作原理を図1に示す。RF電池1は、正極用電解液に含まれる活物質イオンの酸化還元電位と、負極用電解液に含まれる活物質イオンの酸化還元電位との差を利用して充放電を行う電池である。RF電池1は、水素イオンを透過させる隔膜101で正極セル102と負極セル103とに分離されたセル100を備える。
正極セル102には正極電極104が内蔵され、かつ正極用電解液を貯留する正極電解液用タンク106が導管108,110を介して接続されている。導管108にはポンプ112が設けられており、これら部材106,108,110,112によって正極用電解液を循環させる正極用循環機構100Pが構成されている。同様に、負極セル103には負極電極105が内蔵され、かつ負極用電解液を貯留する負極電解液用タンク107が導管109,111を介して接続されている。導管109にはポンプ113が設けられており、これらの部材107,109,111,113によって負極用電解液を循環させる負極用循環機構100Nが構成されている。各タンク106,107に貯留される電解液は、充放電の際にポンプ112,113によりセル102,103内に循環される。充放電を行なわない場合、ポンプ112,113は停止され、電解液は循環されない。
≪セルスタック≫
上記セル100は通常、図2,3に示すような、セルスタック200と呼ばれる構造体の内部に形成される。セルスタック200は、サブスタック200s(図3)と呼ばれる積層構造物をその両側から二枚のエンドプレート210,220で挟み込み、締付機構230で締め付けることで構成されている(図3に例示する構成では、複数のサブスタック200sを用いている)。
サブスタック200s(図3)は、セルフレーム2、正極電極104、隔膜101、負極電極105、およびセルフレーム2を複数積層し、その積層体を給排板190,190(図3の下図参照、図2では省略)で挟み込んだ構成を備える。セルフレーム2は、貫通窓を有する枠体22と貫通窓を塞ぐ双極板21とを有しており、双極板21の一面側には正極電極104が接触するように配置され、双極板21の他面側には負極電極105が接触するように配置される。この構成では、隣接する各セルフレーム2の双極板21の間に一つのセル100が形成されることになる。
≪セルフレーム≫
セルフレーム2の説明には、図4に示すセルフレーム2の正面図と、図4のV−V断面図である図5を主に参照する。本例のセルフレーム2は、枠体22と双極板21とを備える。枠体22は、その厚さ方向に貫通する貫通窓22wと、貫通窓22wを全周にわたって取り囲む環状の内周縁凹部22cと、を備えている。本例の貫通窓22wは局所的な凹凸の無い矩形で、内周縁凹部22cの外周縁形状は貫通窓22wの形状に相似する矩形である。内周縁凹部22cは、枠体のその他の部分よりも薄くなっており、図4の紙面奥側に向って凹んでいる。その内周縁凹部22cに係合するように後述する双極板21が嵌め込まれ、双極板21が貫通窓22wを封止している。
[枠体]
枠体22は、後述する双極板21を支持する部材である。この枠体22には、給排板190,190(図3)を介したセル100への電解液の流通に用いられる給液用マニホールド123,124と、排液用マニホールド125,126と、入口スリット123s,124sと、出口スリット125s,126sと、を備える。本例の給液用マニホールド123(124)は、枠体22のうち、鉛直下方側(紙面下側)に配置される枠片部を貫通するように形成され、排液用マニホールド126(125)は、枠体22のうち、鉛直上方側(紙面上側)に配置される枠片部を貫通するように形成される。ここで、本例では、給液用マニホールド123,124と排液用マニホールド125,126とが離隔する方向である図4の紙面上下方向が枠体22の長さ方向であり、給液用マニホールド123と給液用マニホールド124とが離隔する方向である紙面左右方向が枠体22の幅方向、紙面奥行き方向が枠体22の厚さ方向である。
図4に実線で示される入口スリット123sと出口スリット125sは紙面手前側に設けられ、点線で示される入口スリット124sと出口スリット126sは紙面奥側に設けられている。入口スリット123sと出口スリット125sは、枠体22の一面側(紙面手前側)で内周縁凹部22cに繋がっている。正極電解液は、入口スリット123sを介して給液用マニホールド123から内周縁凹部22cに導入され、枠体22の内周縁凹部22c側に配置される正極電極104(図5)に行き渡った後、出口スリット125sを介して排液用マニホールド125に排出される。一方、入口スリット124sと出口スリット126sは、枠体22の他面側(紙面奥側)で貫通窓22wに繋がっている。負極電解液は、入口スリット124sを介して給液用マニホールド124から貫通窓22wに負極電解液が導入され、貫通窓22w内に配置される負極電極105(図5)に行き渡った後、出口スリット126sを介して排液用マニホールド126に排出される。
マニホールド123〜126とスリット123s〜126sの外周は、シール溝127gで囲まれている。そのシール溝127gにOリングなどのシール部材127(図3)を嵌め込むことで、シール部材127の内側から外側に電解液が漏れないようになっている。ここで、Oリングの代わりに環状の平パッキンを利用することもでき、その場合、シール溝127gはなくても良い。
枠体22の材料は、絶縁性に優れることが好ましく、加えて耐酸性を有することがより好ましい。枠体22の材料として、例えば、塩化ビニル、塩素化ポリエチレン、塩素化パラフィンなどを利用することができる。
枠体22の厚さ(後述する内周縁凹部22cを除く部分の厚さ)は、4mm以上とすることが好ましい。枠体22には、マニホールド123〜126やスリット123s〜126sなどが設けられるため、枠体22にある程度の厚さを持たせて、枠体22の強度を確保する必要があるからである。
[双極板]
双極板21は、その一面側が正極電極に接触し、他面側が負極電極に接触する部材である。本例の双極板21は、ほぼ一様な厚さを有する板材である。積層される双極板21のうち、端部に配置される双極板21は、集電板に接触・導通される。
本例の双極板21の一面側と他面側には、入口スリット123s,124sを介して供給された電解液を双極板21の全面にわたって分散させる流通溝(図示略)を形成することができる。この流通溝は特に、双極板の一面側と他面側に配置する正極電極と負極電極を薄くしたときに有効に機能する。流通溝の形状は特に限定されず、例えば櫛歯状に形成することもできるし、樹状に形成することもできる。
双極板21の材料は、導電性に優れることが好ましく、加えて耐酸性および可撓性を有することがより好ましい。例えば、炭素材を含有する導電性材料からなることが挙げられ、具体的には、黒鉛と塩素化有機化合物とからなる導電性プラスチックが挙げられる。その黒鉛の一部をカーボンブラックとダイヤモンドライクカーボンの少なくとも一方に置換した導電性プラスチックでもよい。この塩素化有機化合物には、塩化ビニル、塩素化ポリエチレン、塩素化パラフィンなどが挙げられる。このような材料から双極板21を構成することで、電気抵抗を小さく、かつ耐酸性および可撓性に優れる双極板21とすることができる。
双極板21の厚さは特に限定されないが、2mm以上とすることが好ましい。嵌込構造の場合、双極板21にある程度の強度が要求されるからである。双極板21の厚さは、双極板21の両側に電極を配置することを考慮して、枠体22の厚さよりも0.5mm以上2mm以下程度小さい値(即ち、[双極板21の厚さ]=[枠体22の厚さ]−[0.5mm〜2mm])とすると良い。
[嵌込構造]
嵌込構造は、セルフレーム2を正面視したときに、枠体22の貫通窓22wを塞ぐように配置した双極板21の外周縁部が全周にわたって枠体22に重複するように寸法を調整すると共に、枠体22における双極板21と重複する部分を凹ませることで構成される。本例においては、枠体22の貫通窓22wを全周にわたって取り囲む周縁部が枠体22の他の部分よりも薄くなっており、その薄くなった部分が、双極板21を嵌め込むための内周縁凹部22cを形成している。本例における内周縁凹部22cは、枠体22の一面側にのみ形成されている。つまり、内周縁凹部22cの他面(裏側の面)は、その面よりも外側の部分に平坦に繋がっている(図5を参照)。
図4のV−V断面図である図5に示すように、枠体22の内周縁凹部22cに双極板21を嵌め込むことで、双極板21の外周縁全周にわたる所定幅の部分である外周縁係合部と内周縁凹部22cとが枠体22の厚み方向に係合する。その結果、枠体22の貫通窓22w(図4)が双極板21で塞がれた状態になる。ここで、嵌込構造を採用する場合、双極板21の一面側と他面側との間で電解液が流通しないようにするために、枠体22と双極板21との間をシールする必要がある。本例では、双極板21における内周縁凹部22cと重複する部分に環状の溝を形成し、その溝にOリング21oを配置することで、シール構造を形成している。Oリング21oは、複数のセルフレーム2を積層して締め付けた際に圧縮され、シールとして機能する。その他、内周縁凹部22cに接着剤を塗布し、内周縁凹部22cと双極板21を接着することで、シール構造を形成しても構わない。
次に、図5を参照して双極板21に対する電極の配置状態を説明する。図5の図示しない下端側の断面形状は、図示する上端側とほぼ同じと考えて良い。この図5では、双極板21の右側には正極電極104が、左側には負極電極105が配置されている。両電極104,105は、変形性を有する多孔体であって、積層されるセルフレーム2の間で圧縮されている。また、両電極104,105は、その上端位置と図示しない下端位置とが異なる構成、即ち正極電極104の紙面縦方向の長さが負極電極105よりも長い構成となっている。このような構成となっているのは、枠体22の凹部に両電極104,105が隙間無く配置されるようにするためである。図中では電極104,105と隣接する部材との間に隙間があるように描かれているが、実際には電極104,105の変形性の故に当該隙間は形成されない。電極104,105は、薄く形成することが好ましく、例えば0.5mm以下とすることが好ましい。電極104,105が厚くなるほど、セルの内部抵抗が高くなる傾向にあるからである。
上記嵌込構造を採用することで、図4に示すように、枠体22の内周縁凹部22cに双極板21を嵌め込むだけで枠体22の貫通窓22wに双極板21を配置することができる。そのため、セルフレーム2の生産性を向上させることができる。
ここで、嵌込構造を採用する場合、作製時の公差によって、内周縁凹部22cの外寸と双極板21の外寸とを同じにすることは難しく、また同じにすることができた場合には枠体22に双極板21を嵌め込み難くなるという問題がある。そこで、内周縁凹部22cの外周縁形状を双極板21の外形に相似する形状とすると共に、内周縁凹部22cの外寸を双極板21の外寸よりも大きくし、枠体22への双極板21の嵌め込みを容易にしている。この構成では、図4の裏面側からセルフレーム2を正面視したときには、枠体22と双極板21との間に隙間はできないが、図4に示すように、セルフレーム2を内周縁凹部22cの形成側から正面視したときには、枠体22の内周縁凹部22cと双極板21との間に環状の隙間9が形成される。この環状の隙間9のために、内周縁凹部22c内で双極板21と、双極板21に接する電極104,105(図5)が動く可能性がある。特に、セル100(図1,2)内に電解液を流通させたとき、その流通圧力によって電極104,105が動いてしまい、電極104,105に局所的な応力が作用して損傷してしまう恐れがある。
また、上記環状の隙間9には、入口スリット123sと出口スリット125sとを連通させる正極電解液の逃げ道であるリーク流路91,92が形成されるという問題もある。リーク流路91,92は、部材間の隙間であって、その流路抵抗が非常に小さいため、入口スリット123sから双極板21に導入された正極電解液は、リーク流路91,92に流れ込み易い。リーク流路91,92に流れ込んだ正極電解液は、双極板21上に配置される正極電極104(図5)に殆ど接触しないまま出口スリット125sに排出されるため、リーク流路91,92を流れる正極電解液が多くなるほど、セルの充放電効率が低下する。
[介在部材]
上記環状の隙間9に係る問題点に鑑み、本実施形態では、枠体22の内周縁凹部22cにおける双極板21の位置決めと、リーク流路91,92の分断を行なうことができる介在部材40〜43を環状の隙間9に介在させる。
図4に示すように、内周縁凹部22cの外周縁形状と、双極板21の外形は共に横長の矩形となっている。そのため、環状の隙間9は、下方側で水平方向に延びる下方直線部9Aと、下方直線部9Aの紙面左端から上方に延びる一側直線部9Bと、下方直線部9Aの紙面右端から上方に延びる他側直線部9Cと、一側直線部9Bの上端と他側直線部9Cの上端とを繋ぐ水平方向に延びる上方直線部9Dと、で構成される矩形環状となっている。下方直線部9Aは、環状の隙間9のうち、最も下方に位置する箇所を含み、一側直線部9Bは、環状の隙間9の水平方向の一側(紙面左側)の端部を含み、他側直線部9Cは、環状の隙間9の水平方向の他側の端部を含む。上方直線部9Dは、環状の隙間9のうち、最も上方に位置する箇所を含む。
本例では、環状の隙間9の各直線部9A,9B,9C,9Dのほぼ中央の位置にそれぞれ、下方介在部材40、一側介在部材41、他側介在部材42、上方介在部材43を介在させている。つまり、介在部材40〜43は、双極板21の中心を通る鉛直線(一点鎖線参照)を挟んで左右対称に配置されている。下方介在部材40によって鉛直下方から双極板21が支持され、双極板21の鉛直下方への移動が規制される。また、一側介在部材41によって双極板21の水平方向の一方側への移動が規制され、他側介在部材42によって双極板21の水平方向の他方側への移動が規制される。さらに、上方介在部材43によって双極板21の鉛直上方への移動が規制される。
上述した介在部材40〜43によって、内周縁凹部22cにおける双極板21の位置が決まり、その位置がずれ難くなる。また、リーク流路91は介在部材40,41で分断され、リーク流路92は介在部材42,43で分断されているため、正極電解液のリークパスを抑制することができる。ここで、双極板21には重力が作用しており、双極板21は鉛直上方に移動し難いため、上方介在部材43は無くても構わない。リーク流路92は、他側介在部材42で分断されているため、その点でも上方介在部材43は必須ではない。
上記介在部材40〜43に求められる特性は、適度な柔軟性を持ち、電解液を通し難いことである。また、電解液に接触したときに電解液への溶出物が少なく、耐酸性があることも、介在部材40〜43に求められる特性の一つである。介在部材40〜43の柔軟性の指標としては、JIS K 6400に準拠する圧縮応力が30kPa以上150kPa以下であることを挙げることができる。
上記特性の少なくとも一つを満たす介在部材40〜43の材料として、例えば、エラストマー(ゴム)、発泡ポリエチレン、発泡ウレタン、発泡ポリスチレンなどを挙げることができる。また、カーボン不織布、カーボンクロス、カーボンペーパー、フッ素繊維などで介在部材40〜43を構成することもできる。ここで、下方介在部材40には双極板21の荷重が作用するため、変形し難い材料で構成することが好ましい。例えば、下方介在部材40をエラストマーで構成し、それ以外の介在部材41〜43をエラストマー以外の比較的柔軟な材料(例えばカーボンクロス)で構成することが挙げられる。
環状の隙間9の幅、即ち各直線部9A〜9Dの幅は、大型のセルフレーム2であっても、広くなり過ぎないことが好ましい。環状の隙間9への介在部材40〜43の嵌め込み易さを考慮して、当該幅は3mm以上20mm以下とすることが好ましく、3mm以上7mm以下とすることがより好ましい。
<変形例>
以下、図6〜10を参照し、実施形態1とは一部の構成が異なるセルフレーム2の変形例を説明する。各図において実施形態1と同一の機能を有する部材については実施形態1と同一の符号を付して、その説明を省略する。また、図6〜8では、貫通窓22wと内周縁凹部22cの図示を省略している。
[例1]
図6,7に示すように、環状の隙間9の各直線部9A〜9Dにそれぞれ複数の介在部材40〜43を設けても構わない。図6,7のセルフレーム2では、下方直線部9Aに二つの下方介在部材40,40を、一側直線部9Bに二つの一側介在部材41,41を、他側直線部9Cに二つの他側介在部材42,42を、上方直線部9Dに二つの上方介在部材43,43を設けている。各介在部材40〜43は、図6に示すように双極板21の中心を通る鉛直線(一点鎖線参照)を挟んで左右対称に配置しても良いし、図7に示すように左右非対称に配置しても良い。また、図6,7とは異なり、各直線部9A〜9Dに配置する介在部材40〜43の数が異なっても構わない。左右対称配置の図6の構成は、左右非対称の図7の構成よりも、介在部材40〜43の配置のバランスが良く、双極板21の位置が安定し易い。
[例2]
図8に示すセルフレーム2では、環状の隙間9の四隅にそれぞれ、第一規制部材51、第二規制部材52、第三規制部材53、および第四規制部材54が設けられている。第一規制部材51は、下方介在部材40と一側介在部材41とが一体になったL型部材であり、第二規制部材52は、下方介在部材40と他側介在部材42とが一体になったL型部材である。第三規制部材53は、上方介在部材43と一側介在部材41とが一体になったL型部材であり、第四規制部材54は、上方介在部材43と他側介在部材42とが一体になったL型部材である。この構成によっても、双極板21の位置決めと、リーク流路91,92の分断を行なうことができる。環状の隙間9の角部を支持する図8の構成では、下方直線部9Aの中間部に下方介在部材40が無いため、入口スリット123sから導入された正極電解液がセルフレーム2の幅方向(左右方向)の全体に拡がり易く、正極電極104(図5)全体に正極電解液が行き渡り易い。また、上方直線部9Dの中間部に上方介在部材43が無いため、上方直線部9Dのほぼ全長にわたって正極電極104(図5)から正極電解液の回収が容易となる。
[例3]
貫通窓22w、内周縁凹部22c、および双極板21の形状は、矩形以外の多角形としても構わない。多角形とする場合、製造の手間やハンドリングの容易性を考慮して、局所的な凹凸の無い単純形状の多角形とすることが好ましい。局所的な凹凸が無い単純形状の多角形には、内角が180°以上となる角が存在しない。図9には、横長の八角形状の貫通窓22w、内周縁凹部22c、および双極板21を備えるセルフレーム2が例示されている。このセルフレーム2における環状の隙間9は、下方直線部9A、一側直線部9B、他側直線部9C、および上方直線部9Dに加え、四つの斜行直線部9E〜9Hを有する。
図9のセルフレーム2では、下方直線部9Aと斜行直線部9Eとの角部に、折れ線状の第一規制部材51が配置され、下方直線部9Aと斜行直線部9Fとの角部に、折れ線状の第二規制部材52が配置されている。また、上方直線部9Dと斜行直線部9Gとの角部に、折れ線状の第三規制部材53が配置され、上方直線部9Dと斜行直線部9Hとの角部に、折れ線状の第四規制部材54が配置されている。これら規制部材51〜54によって、双極板21の位置決めと、リーク流路91,92の分断を行なうことができる。
上記構成に加え、規制部材51〜54が配置されていない残りの角部や、直線部9A〜9Hにさらに介在部材を設けても良い。
[例4]
貫通窓22w、内周縁凹部22c、および双極板21の形状は、円形状や楕円形状、レーストラック形状としても構わない。その場合も、製造の手間やハンドリングの容易性を考慮して、局所的な凹凸の無い単純形状とすることが好ましい。図10には、円形状の貫通窓22w、内周縁凹部22c、および双極板21を備えるセルフレーム2が例示されている。
本例のセルフレーム2の環状の隙間9は円環状である。環状の隙間9は、円環状の隙間9のうち、最も下方に位置する箇所を含む半円弧状の下方曲線部9Mと、最も上方に位置する箇所を含む半円弧状の上方曲線部9Nと、に分けることができる。本例では、下方曲線部9Mのうち、円弧の中心を含む鉛直線(一点鎖線参照)に線対称な位置に、第一規制部材51と第二規制部材52とを設けている。第一規制部材51は、円形状の双極板21を鉛直下方から支持する下方介在部材40の機能と、水平方向の一方側への双極板21の移動を規制する一側介在部材41の機能と、を備える。第二規制部材52は、円形状の双極板21を鉛直下方から支持する下方介在部材40の機能と、水平方向の他方側への双極板21の移動を規制する他側介在部材42の機能と、を備える。
上記構成に加えて、上方曲線部9Nの位置にも介在部材を設けても構わない。
<実施形態2>
実施形態2では、双極板31における枠体32の内周縁凹部32cに係合する所定幅の部分を、双極板31のその他の部分よりも薄く形成したセルフレーム3を図11,12に基づいて説明する。
図11は、実施形態2におけるセルフレーム3の概略正面図である。双極板31の裏面側のうち、枠体32の内周縁凹部32cに係合する外周縁係合部(点線で示す部分よりも外方側の部分)は、双極板31のその他の部分よりも薄く形成された薄肉部31cとなっている。薄肉部31cの紙面手前側の面は、その他の部分と面一になっており、従って薄肉部31cの紙面裏側の面が、その他の部分よりも紙面手前側に下がった状態となっている。
上記構成を備える双極板31を枠体32に嵌め込んだ場合、図12に示すように、セルフレーム3の一面側(図11では紙面手前側、図12では紙面右側)に環状の隙間9が形成されるだけでなく、他面側(図11では紙面奥側、図12では紙面左側)にも環状の隙間9が形成される。そこで、本例では、セルフレーム3の一面側においても他面側においても、環状の隙間9に介在部材40〜43を介在させ、双極板31の位置決めと、リーク流路91,92の分断を行なっている。
実施形態2における介在部材40〜43の配置は、図11に図示する例に限定されるわけではなく、図6〜8に例示した配置とすることもできる。また、実施形態2における双極板31などの形状も、図11に図示する例に限定されるわけではなく、図9,10に例示した形状とすることもできる。
<用途>
実施形態のセルフレームは、RF電池などの流体流通型の蓄電池の構築に好適に利用可能である。また、実施形態のセルスタックを備えるRF電池は、太陽光発電、風力発電などの新エネルギーの発電に対して、発電出力の変動の安定化、発電電力の余剰時の蓄電、負荷平準化などを目的とした蓄電池として利用できる他、一般的な発電所に併設されて、瞬低・停電対策や負荷平準化を目的とした大容量の蓄電池としても利用することができる。
1 レドックスフロー電池(RF電池)
2,3 セルフレーム
21,31 双極板
31c 薄肉部 21o Oリング
22,32 枠体
22c,32c 内周縁凹部 22w 貫通窓
40 下方介在部材 41 一側介在部材
42 他側介在部材 43 上方介在部材
51 第一規制部材 52 第二規制部材
53 第三規制部材 54 第四規制部材
9 環状の隙間 91,92 リーク流路
9A 下方直線部 9B 一側直線部 9C 他側直線部 9D 上方直線部
9E,9F,9G,9H 斜行直線部 9M 下方曲線部 9N 上方曲線部
100 セル 101 隔膜 102 正極セル 103 負極セル
100P 正極用循環機構 100N 負極用循環機構
104 正極電極 105 負極電極 106 正極電解液用タンク
107 負極電解液用タンク 108,109,110,111 導管
112,113 ポンプ
123,124 給液用マニホールド
125,126 排液用マニホールド
123s,124s 入口スリット 125s,126s 出口スリット
127 シール部材 127g シール溝
190 給排板 210,220 エンドプレート
200 セルスタック 200s サブスタック
230 締付機構

Claims (9)

  1. 貫通窓と前記貫通窓を全周にわたって取り囲む内周縁凹部とを有する枠体と、前記内周縁凹部の厚み方向に外周縁部が重なる双極板と、を備え、
    前記枠体は、前記内周縁凹部の下方側に設けられ、前記内周縁凹部に電解液を導入する入口スリット、および前記内周縁凹部の上方側に設けられ、前記内周縁凹部から電解液を排出する出口スリットを有するセルフレームであって、
    前記双極板と前記内周縁凹部との間に形成される環状の隙間のうち、最も下方に位置する箇所を含む直線部または曲線部に介在される下方介在部材と、
    前記環状の隙間のうち、前記下方介在部材よりも上方側で、水平方向の一方側に位置する箇所に介在される一側介在部材と、
    前記環状の隙間のうち、前記下方介在部材よりも上方側で、水平方向の他方側に位置する箇所に介在される他側介在部材と、を備え、
    前記下方介在部材、前記一側介在部材、および前記他側介在部材のうち、少なくとも一部の部材が、前記環状の隙間における前記入口スリットと前記出口スリットとを連通させる電解液の逃げ道であるリーク流路を分断する位置に設けられているセルフレーム。
  2. 前記内周縁凹部は、前記内周縁凹部の中心を通る鉛直線を挟んで線対称形状であり、
    前記一側介在部材と前記他側介在部材とは、前記中心に対して点対称、または前記鉛直線に対して線対称の位置に配置される請求項1に記載のセルフレーム。
  3. 前記下方介在部材と前記一側介在部材とが一体に形成された第一規制部材、および前記下方介在部材と前記他側介在部材とが一体に形成された第二規制部材の少なくとも一方を備える請求項1または請求項2に記載のセルフレーム。
  4. 前記環状の隙間のうち、最も上方に位置する箇所を含む直線部または曲線部に介在される上方介在部材を備える請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のセルフレーム。
  5. 前記上方介在部材と前記一側介在部材とが一体に形成された第三規制部材、および前記上方介在部材と前記他側介在部材とが一体に形成された第四規制部材の少なくとも一方を備える請求項4に記載のセルフレーム。
  6. 前記下方介在部材と、前記一側介在部材と、前記他側介在部材はそれぞれ、エラストマー、発泡ポリエチレン、発泡ウレタン、発泡ポリスチレン、カーボン不織布、カーボンクロス、カーボンペーパー、またはフッ素繊維で構成される請求項1から請求項5のいずれか1項に記載のセルフレーム。
  7. 前記内周縁凹部の外周縁形状は、前記双極板の外形に相似する形状であり、
    前記外形は、円形状、楕円形状、レーストラック形状、または多角形状である請求項1から請求項6のいずれか1項に記載のセルフレーム。
  8. 請求項1から請求項7のいずれか1項に記載のセルフレームを備えるセルスタック。
  9. 請求項8のセルスタックを備えるレドックスフロー電池。
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