JP2020183829A - 空調システム及び補助ファン - Google Patents

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浩介 平井
Kosuke Hirai
浩介 平井
山本 昌由
Masayoshi Yamamoto
昌由 山本
岳人 酒井
Taketo Sakai
岳人 酒井
義孝 松木
Yoshitaka Matsuki
義孝 松木
徹 藤本
Toru Fujimoto
徹 藤本
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【課題】通常時のエネルギ消費量を増やすことなく冷媒漏洩時の換気を補助することができる空調システムを提供する。【解決手段】空調システムSは、微燃性又は可燃性の冷媒との熱交換により調和空気を生成する熱交換器22を有する空調機20と、空調対象空間における前記冷媒の漏洩を検知するための冷媒センサ24と、ファン34による給気及び/又はファン35による排気を行う換気装置30と、前記空調機20及び/又は前記換気装置30に通信可能に接続され、前記冷媒センサ24による漏洩冷媒の非検知時には作動せず当該冷媒センサ24による漏洩冷媒の検知時に作動する補助ファン40と、を備える。【選択図】図1

Description

本開示は空調システム及び補助ファンに関する。さらに詳しくは、空調機及び換気装置を備えた空調システム及び補助ファンに関する。
事務所ビル、ホテル等の比較的規模の大きい建物では、通常、冷風や温風を生成する空調機と、居室に外気を供給するとともに当該居室の排気を行う換気装置とが併用されている。換気装置の能力は、居室の想定在室人数又は部屋面積を基準にして算出される必要換気量(m/h)に基づいて設定される。
ところで、温暖化抑制という観点より、近年、蒸気圧縮式の冷凍サイクルによって室内の冷暖房を行う空調機においては、地球温暖化係数の低いR32冷媒等の採用が進んでいる。しかし、このR32冷媒は僅かな可燃性(微燃性)を有しており、万一の漏洩に対する対策が必要である。
冷媒が漏洩した場合に換気によって当該冷媒を希釈し、冷媒が可燃濃度に達するのを防ぐことが考えられる。IEC基準又はGL−16(JRA)では、換気によって冷媒漏洩の安全対策とするために必要な換気量が定められている。
前記換気装置の必要換気量が、冷媒漏洩の安全対策としての必要換気量よりも大きい場合は、当該換気装置を作動させることで冷媒漏洩時に必要な換気量を確保することができる。
しかし、換気装置の必要換気量は、前述したように想定在室人数や部屋の広さで決まるため、人数が少ない部屋や面積が小さい部屋では、必要換気量が小さくなり、冷媒漏洩時に必要な換気量を確保することができない場合がある。これに対し、換気装置の換気量を冷媒漏洩時に必要な換気量以上に設定することが考えられる。しかし、通常時にかかる設定換気量で換気をすると、本来必要とされる換気量よりも多く換気することになり、その結果、居室に導入する外気の負荷が多くなるため、エネルギ消費量が増えてしまう。
本開示は、通常時のエネルギ消費量を増やすことなく冷媒漏洩時の換気を補助することができる空調システム及び補助ファンを提供することを目的としている。
本開示の空調システムは、
(1)微燃性又は可燃性の冷媒との熱交換により調和空気を生成する熱交換器を有する空調機と、空調対象空間における前記冷媒の漏洩を検知するための冷媒センサと、ファンによる給気及び/又はファンによる排気を行う換気装置と、前記空調機及び/又は前記換気装置に通信可能に接続され、前記冷媒センサによる漏洩冷媒の非検知時には作動せず当該冷媒センサによる漏洩冷媒の検知時に作動する補助ファンと、を備える。
本開示の空調システムでは、冷媒センサが冷媒の漏洩を検知した場合に補助ファンが作動して、換気装置による換気とともに空調対象空間である居室の換気を行うことができる。これにより、漏洩した冷媒を希釈して当該冷媒が可燃濃度に達するのを抑制することができる。また、冷媒が漏洩していない通常時には補助ファンは作動しないので、通常時の空調システムのエネルギ消費量を増やすことがない。
(2)前記(1)の空調システムにおいて、前記補助ファンは、漏洩冷媒を可燃濃度未満に希釈するために必要な換気量Aと、居室のCO濃度を基準値以下に保つために必要な換気量Bとの差(A−B)以上の風量を送風可能であることが望ましい。この場合、補助ファンを作動させることで漏洩冷媒を可燃濃度未満に希釈するために必要な換気量を確保することができ、その結果、漏洩した冷媒が可燃濃度に達するのをより効果的に抑制することができる。
(3)前記(1)又は(2)の空調システムにおいて、前記冷媒センサが漏洩冷媒を検知すると、当該冷媒センサの検知信号を受けた前記空調機又は換気装置から前記補助ファンに作動開始信号が送信されるものとすることができる。この場合、作動開始信号を受けた補助ファンが作動することで、漏洩冷媒を可燃濃度未満に希釈するために必要な換気量を確保することができ、その結果、漏洩した冷媒が可燃濃度に達するのをより効果的に抑制することができる。
(4)前記(1)〜(3)の空調システムにおいて、前記補助ファンを換気用のファンとすることができる。この場合、換気用のファンが作動することで、漏洩冷媒を可燃濃度未満に希釈するために必要な換気量を確保することができ、その結果、漏洩した冷媒が可燃濃度に達するのをより効果的に抑制することができる。
(5)前記(4)の空調システムにおいて、前記冷媒センサが漏洩冷媒を検知すると、前記換気用のファンの回転数が最大回転数とされることが望ましい。この場合、換気用のファンが最大回転数で作動することで、漏洩冷媒を可燃濃度未満に希釈するために必要な換気量を効果的に確保することができ、その結果、漏洩した冷媒が可燃濃度に達するのをより効果的に抑制することができる。
本開示の補助ファンは、
(6)前記(1)〜(5)の空調機及び/又は換気装置に通信可能に接続され、冷媒センサによる漏洩冷媒の非検知時には作動せず当該冷媒センサによる漏洩冷媒の検知時に作動する。
本開示の補助ファンは、冷媒センサが冷媒の漏洩を検知した場合に作動して、換気装置による換気とともに居室の換気を行うことができる。これにより、漏洩した冷媒を希釈して当該冷媒が可燃濃度に達するのを抑制することができる。また、冷媒が漏洩していない通常時には作動しないので、通常時の空調システムのエネルギ消費量を増やすことがない。
本開示の空調システムの一実施形態の冷媒配管系統及び空気系統の説明図である。 換気装置における全熱交換器の構成を示す斜視説明図である。 各種居室の床面積と必要換気量との関係の一例を示す図である。
以下、添付図面を参照しつつ、本開示の空調システム及び補助ファンを詳細に説明する。なお、本開示はこれらの例示に限定されるものではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
〔空調システムの全体構成〕
図1は、本開示の一実施形態に係る空調システムSの冷媒配管系統及び空気系統を示す説明図である。空調システムSは、冷媒配管方式の分散型の空気調和装置を備えており、蒸気圧縮式の冷凍サイクル運転を行うことで居室R内を冷暖房するとともに、後述する換気装置により当該居室R内の換気を行う。
空調システムSが適用される、空調対象空間である居室Rの種類は、本開示において特に限定されるものではなく、事務所、ホテル、劇場、店舗等、冷房及び/又は暖房と換気とが行われる空間又はスペースのすべてが含まれる。空調システムSは、居室R外に設置される熱源ユニット10と、居室R内に設置される複数の空調機である室内機20と、換気装置30と、補助ファン40とを備えている。熱源ユニット10と室内機20は、液冷媒連結管11及びガス冷媒連結管12により接続されている。また、換気装置30及び補助ファン40と、居室Rとは給気(SA)用ダクト31により接続されている。さらに、換気装置30と居室Rとは、還気(RA)用ダクト32により接続されている。居室R内において、室内機20は床面に設置してもよいし、天井付近に配設してもよいし、また、天井裏に配設してもよい。なお、図1では、分かり易くするために2台の室内機20だけが描かれているが、室内機20の数は1台でもよいし、3台以上でもよい。
熱源ユニット10は、圧縮機13、四路切換弁14、熱源側熱交換器15、熱源側膨張弁16、液側閉鎖弁17、及びガス側閉鎖弁18を備えている。
圧縮機13は、圧縮機用のモータ(図示せず)によって駆動される密閉式圧縮機であり、吸入流路13aからガス冷媒を吸入する。本実施形態に係る空調システムSでは、冷媒として微燃性を有するR32冷媒が用いられている。なお、本開示の空調システムSでは、可燃性の冷媒を用いることもできる。
R32冷媒は、その空気中の濃度が可燃濃度になると燃焼する恐れがある。燃焼を起こす濃度の範囲である燃焼範囲には下限と上限とがあり、漏洩したR32冷媒の空気中の濃度が下限よりも低い場合には火気があってもR32冷媒は燃焼しない。本実施形態に係る空調システムSでは、居室R内に室内機からR32冷媒が漏洩した場合に、換気装置とともに補助ファンを作動させて居室Rの換気を行い、漏洩冷媒の濃度を前記下限に達しないように希釈している。なお、冷媒としては、R32冷媒以外に、例えばR717、R290及びこれらの混合物や、これらとR32との混合物等を用いることもでき、本開示において特に限定されるものではない。
四路切換弁14は、冷媒の流れの方向を切り換えるための機構である。冷房運転時には、図1において実線で示されるように、四路切換弁14は、圧縮機13の吐出側の冷媒配管13bと熱源側熱交換器15の一端とを接続するとともに、圧縮機13の吸入側の吸入流路13aとガス側閉鎖弁18とを接続する。これにより、熱源側熱交換器15が、圧縮機13によって圧縮される冷媒の凝縮器として機能し、かつ、後述する利用側熱交換器が、熱源側熱交換器15において凝縮した冷媒の蒸発器として機能する。
また、暖房運転時には、図1において破線で示されるように、四路切換弁14は、圧縮機13の吐出側の冷媒配管13bとガス側閉鎖弁18とを接続するとともに、吸入流路13aと熱源側熱交換器15の一端とを接続する。これにより、利用側熱交換器が、圧縮機13によって圧縮された冷媒の凝縮器として機能し、かつ、熱源側熱交換器15が、利用側熱交換器において冷却された冷媒の蒸発器として機能する。
熱源ユニット10は、当該熱源ユニット10内に外気を取り入れ、熱源側熱交換器15を流れる冷媒との間で熱交換された外気を屋外に排出するための熱源側ファン19を備えている。
室内機20は、それぞれ冷媒連絡管11、12を介して熱源ユニット10に接続されている。室内機20は、いずれも同じ外形及び内部構造である。室内機20は、利用側膨張弁21、利用側熱交換器22、及び利用側ファン23を備えている。利用側ファン23は、室内機20内に居室Rの空気を吸入し、利用側熱交換器22を流れる冷媒との間で熱交換された空気を居室Rに供給する。本実施形態における室内機20は、利用側熱交換器22及び冷媒配管等から漏洩した冷媒を検知する冷媒センサ24を備えている。冷媒センサ24の位置は、漏洩冷媒が検知可能な箇所であれば特に限定されないが、例えば、冷媒配管同士の接合点、冷媒配管の90度以上の曲げ箇所、配管厚さが薄い箇所等、冷媒の漏洩が発生しやすい箇所の近傍に配置することが望ましい。なお、冷媒センサ24は、室内機20の内部に配設する以外に、例えば室温や風量等を設定するためのリモートコントローラ(図示せず)に搭載したり、また、居室Rの壁面等の適宜の箇所に配設したりすることもできる。
また、室内機20は、冷媒センサ24からの検知信号を受信したり、室内機20における利用側ファン23等の動作を制御したりする制御部25を備えている。この制御部25は、後述する換気装置30の制御部36と通信可能に接続されている。冷媒センサ24により冷媒の漏洩が検知されると、この冷媒漏洩の情報は換気装置30に伝えられる。
換気装置30は、居室Rに新鮮な外気OAを供給するとともに、居室からの還気RAを機外に排出する。換気装置30は、全熱交換器33と、送風用ファン34と、排気用ファン35と、当該送風用ファン34及び排気用ファン35の動作を制御する制御部36とを備えている。本実施形態における全熱交換器33は、室外からの外気OAと居室からの還気RAとがほぼ直交するように構成された直交型の全熱交換器である。全熱交換器33は、図2に示されるように、伝熱性及び透湿性を有する平板状の仕切板33aと、ほぼ三角形状の断面を有しており、流路高さを維持する間隔板33bとの積層体から構成されている。間隔板33bは、或る側面において上下方向(図2において上下の方向)で波形状の断面が1枚おきに現れるように、1枚ごとに90度角度を変えて積層されている。これにより、透湿性を有する仕切板33aを挟んで給気側通路(図2における白抜き矢印参照)と排気側通路(図2における黒矢印参照)とが形成され、この仕切板33aを介して顕熱と潜熱の交換が行われるようになっている。本実施形態における換気装置30は、ファンにより給気され、ファンにより排気される第1種換気装置である。なお、本開示における換気装置として、給気はファンにより行い、排気は自然排気である第2種換気装置、又は、排気はファンにより行い、給気は自然給気である第3種換気装置を用いることもできる。
補助ファン40は、換気装置30とは別に配設された換気用のファンである。補助ファン40は、換気装置30と居室Rとを接続し当該居室Rに全熱交換器33により熱交換された外気OAを供給する給気用ダクト31に接続される送風ダクト41を備えている。送風ダクト41内には、当該送風ダクト41の開閉を行う電動ダンパ42が配設されている。また、補助ファン40は、当該補助ファン40及び電動ダンパ42の動作を制御する制御部43を備えている。制御部43は、換気装置30の制御部36と通信可能に接続されている。なお、送風ダクト41は、換気装置30の給気用ダクト31と合流させずに直接に居室Rと接続させることもできる。
〔空調システムの動作〕
前述した構成を有する空調システムSは、以下のようにして冷房運転又は暖房運転を行う。
冷房運転時には、前述したように、四路切換弁14は図1において実線で示される状態となる。この状態において、圧縮機13から吐出された高圧のガス冷媒は、四路切換弁14を経由して凝縮器として機能する熱源側熱交換器15に送られ、熱源側ファン19によって供給される外気と熱交換を行って冷却される。熱源側熱交換器15において冷却されて液化した高圧の冷媒は、液冷媒連絡管11を経由して各室内機20に送られる。各室内機20に送られた冷媒は、利用側膨張弁21によって減圧されて低圧の気液二相状態の冷媒となり、蒸発器として機能する利用側熱交換器22において居室R内の空気と熱交換をし、蒸発して低圧のガス冷媒となる。利用側熱交換器22において加熱された低圧のガス冷媒は、ガス冷媒連絡管12を経由して熱源ユニット10に送られ、四路切換弁14を経由して再び圧縮機13に吸入される。
一方、暖房運転時には、前述したように、四路切換弁14は図1において破線で示される状態となる。この状態において、圧縮機13から吐出された高圧のガス冷媒は、四路切換弁14及びガス冷媒連絡管12を経由して各室内機20に送られる。各室内機20に送られた高圧のガス冷媒は、凝縮器として機能する利用側熱交換器22に送られ、居室R内の空気と熱交換を行って冷却された後、利用側膨張弁21を通過し、液冷媒連絡管11を経由して熱源ユニット10に送られる。熱源ユニット10に送られた高圧の冷媒は、熱源側膨張弁16によって減圧されて低圧の気液二相状態の冷媒となり、蒸発器として機能する熱源側熱交換器15に流入する。熱源側熱交換器15に流入した低圧の気液二相状態の冷媒は、熱源側ファン19によって供給される外気と熱交換を行って加熱され、蒸発して低圧の冷媒となる。熱源側熱交換器15を出た低圧のガス冷媒は、四路切換弁14を経由して再び圧縮機13に吸入される。
通常時には、前記のような冷房運転又は暖房運転とともに、換気装置30による居室Rの換気が行われる。必要な換気量(m/h)は居室Rの用途及び当該居室Rの床面積に応じて選定される。図3は、各種居室の床面積と必要換気量との関係の一例を示す図である。この例では、ホテルの客室、一般的な事務所及びレストランの必要換気量を示している。各居室の天井高さは2.7mとしており、又、換気回数(回/h)は日本空調衛生工学会規格を用いている。例えば、床面積が50mの一般的な事務所の場合、必要換気量は50(m)×2.7(m)×2.7(回/h)=364.5(m/h)である。
図3において、点線はGL−16(JRA)に規定されている、冷媒漏洩時の必要換気量である162m/hを示しており、一点鎖線はIECに規定されている、冷媒漏洩時の必要換気量である130m/hを示している。
冷媒が漏洩した場合、換気装置30による換気量がGL−16(JRA)又はIECで規定されている漏洩冷媒の安全対策としての必要換気量よりも大きければ、当該換気装置30を作動させることで漏洩冷媒を希釈して漏洩冷媒の空気中の濃度が可燃濃度に達するのを抑制することができる。
しかし、居室の床面積が小さい場合、換気装置30による換気量がGL−16(JRA)又はIECで規定されている漏洩冷媒の安全対策としての必要換気量よりも小さくなる。例えば、床面積が30mのホテル客室の場合、空調システムSとしてCO濃度をベースに選定される必要換気量(m/h)は、30(m)×2.7(m)×1.2(回/h)=97.2(m/h)であり、IECに規定されている、冷媒漏洩時の必要換気量である130m/hよりも小さい。図3において、点線又は一点鎖線よりも下方の領域が、空調システムSとしてCO濃度をベースに選定される必要換気量(m/h)がGL−16(JRA)又はIECで規定されている漏洩冷媒の安全対策としての必要換気量以下となる領域である。
本実施形態では、換気装置30による換気量が、居室Rの用途及び床面積により前記下方の領域に入る換気量である場合に、冷媒が漏洩したときに補助ファン40を作動させて換気装置30による換気量を補っている。これにより、漏洩した冷媒を希釈して当該冷媒の空気中の濃度が可燃濃度に達するのを抑制することができる。補助ファン40は、GL−16(JRA)又はIECで規定されている漏洩冷媒の安全対策としての必要換気量Aと、居室のCO濃度を基準値以下に保つために必要な換気量Bとの差(A−B)以上の風量を送風可能であることが望ましい。これにより、漏洩した冷媒の空苦衷の濃度が可燃濃度に達するのをより効果的に抑制することができる。なお、漏洩冷媒の安全対策としての必要換気量は、IECでは給気又は排気のいずれか一方の風量が基準値をクリアしておればよい、とされている。
補助ファン40は、漏洩冷媒を検知した冷媒センサ24の検知信号を室内機20の制御部25経由で受信した換気装置40の制御部36からの作動信号に基づいて作動する。補助ファン40の作動に先立って、通常時は送風ダクト41を閉状態にしている電動ダンパ42を開状態にする。補助ファン40からの送風は、換気装置30からの給気SAとともに居室Rに供給される。補助ファン40は、冷媒が漏洩していない通常時には作動せず、冷媒漏洩時にだけ作動する。したがって、通常時の空調システムのエネルギ消費量を増やすことはない。漏洩冷媒の検知時には、換気用のファンである補助ファン40を最大回転数で作動させることが望ましい。これにより、漏洩冷媒を可燃濃度未満に希釈するために必要な換気量を効果的に確保することができ、その結果、漏洩した冷媒が可燃濃度に達するのをより効果的に抑制することができる。
〔その他の変形例〕
本開示は前述した実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲内において種々の変更が可能である。
例えば、前述した実施形態では、換気装置内に直交型の全熱交換器を配設しているが、ロータの回転により還気からの熱回収を行う回転型の全熱交換器を採用することもできる。また、換気装置における、かかる全熱交換器の採用を省略することもできる。
また、前述した実施形態では、補助ファン40は居室に空気を供給する送風ファンであるが、これに代えて、居室から排気をする排気ファンとすることもできる。さらに、送風ファンと排気ファンとで補助ファンを構成することもできる。
また、前述した実施形態では、補助ファンを換気装置に通信可能に接続しているが、当該補助ファンを室内機に通信可能に接続することもできる。この場合、冷媒センサが漏洩冷媒を検知すると、その検知信号を受けた室内機の制御部が補助ファンに冷媒漏洩の信号を発する。
10 : 熱源ユニット
13 : 圧縮機
14 : 四路切換弁
15 : 熱源側熱交換器
16 : 熱源側膨張弁
19 : 熱源側ファン
20 : 室内機(空調機)
21 : 利用側膨張弁
22 : 利用側熱交換器
23 : 利用側ファン
24 : 冷媒センサ
25 : 制御部
30 : 換気装置
33 : 全熱交換器
34 : 送風用ファン
35 : 排気用ファン
36 : 制御部
40 : 補助ファン
41 : 送風ダクト
42 : 電動ダンパ
43 : 制御部

Claims (6)

  1. 微燃性又は可燃性の冷媒との熱交換により調和空気を生成する熱交換器(22)を有する空調機(20)と、空調対象空間における前記冷媒の漏洩を検知するための冷媒センサ(24)と、ファン(34)による給気及び/又はファン(35)による排気を行う換気装置(30)と、前記空調機(20)及び/又は前記換気装置(30)に通信可能に接続され、前記冷媒センサ(24)による漏洩冷媒の非検知時には作動せず当該冷媒センサ(24)による漏洩冷媒の検知時に作動する補助ファン(40)と、を備える空調システム(S)。
  2. 前記補助ファン(40)は、漏洩冷媒を可燃濃度未満に希釈するために必要な換気量Aと、居室のCO濃度を基準値以下に保つために必要な換気量Bとの差(A−B)以上の風量を送風可能である、請求項1に記載の空調システム(S)。
  3. 前記冷媒センサ(24)が漏洩冷媒を検知すると、当該冷媒センサ(24)の検知信号を受けた前記空調機(20)又は換気装置(40)から前記補助ファン(40)に作動開始信号が送信される、請求項1又は請求項2に記載の空調システム(S)。
  4. 前記補助ファン(40)は換気用のファンである、請求項1〜3のいずれか1項に記載の空調システム(S)。
  5. 前記冷媒センサ(24)が漏洩冷媒を検知すると、前記換気用のファンの回転数が最大回転数とされる、請求項4に記載の空調システム(S)。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項に記載の空調機(20)及び/又は換気装置(30)に通信可能に接続され、冷媒センサ(24)による漏洩冷媒の非検知時には作動せず当該冷媒センサ(24)による漏洩冷媒の検知時に作動する補助ファン(40)。
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