JP2020182286A - 電池冷却装置 - Google Patents

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JP2020182286A JP2019082980A JP2019082980A JP2020182286A JP 2020182286 A JP2020182286 A JP 2020182286A JP 2019082980 A JP2019082980 A JP 2019082980A JP 2019082980 A JP2019082980 A JP 2019082980A JP 2020182286 A JP2020182286 A JP 2020182286A
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Abstract

【課題】駆動源として電動モータを有する車両における駆動用電池の冷却効果及び省動力効果を向上させ、これによって、走行可能距離の増加を可能にする。【解決手段】一実施形態に係る電池冷却装置は、車両の車室内温度を調節するため、圧縮機、凝縮器、空調用膨張弁、及び空調用蒸発器を冷媒が順次流通するように構成された冷凍サイクルを有する空調機と、凝縮器と空調用膨張弁との間から冷媒の一部が流出して空調用蒸発器と圧縮機との間で冷凍サイクル内に流入するように構成された冷媒流通ラインと、冷媒流通ラインに設けられた電池冷却用膨張弁と、冷媒流通ラインにおいて電池冷却用膨張弁よりも下流側に設けられた電池冷却用蒸発器と、電池冷却用蒸発器を流れる冷媒と熱交換した熱交換媒体によって前記電池を冷却する冷却部と、前記冷却部による前記電池の冷却能力を調整する制御部とを備える。【選択図】図1

Description

本開示は、車両用電池冷却装置に関する。
電気自動車(EV)(Electric Vehicle)及びハイブリッド電気自動車(PHEV)(Plug−in Hybrid Electric Vehicle)の課題の一つは、走行可能距離を長くすることである。しかし、電気自動車やハイブリッド電気自動車に搭載された駆動用電池の温度が高くなると、駆動用電池を冷却するために冷却装置が作動して駆動用電池を冷却するが、該冷却装置が駆動用電池の電力を消費するので、その分走行距離が減少してしまう。また、EVやPHEVでは駆動用電池の発熱量が大きいため、下限充電残量(SOC)(State Of Charge)に達する前に電池温度が高くなり、電池出力を抑制せざるを得なくなったり、あるいはPHEVの場合はエンジン走行に切り替えるなど、EV走行が継続できなくなる場合がある。
特許文献1には、ハイブリッド車両などに搭載された駆動用電池を冷却する手段が開示されている。この冷却手段は、車両用ナビゲーションシステムの情報に基づいて電気負荷の増減を予測し、電気負荷の増加が想定された場合、電気負荷が増大する前に車室内の空気を駆動用電池が収納された荷室内へ導入して駆動用電池を冷却するようにしている。これによって、駆動用電池が許容温度を超えて入出力制限を受けることによって生じる燃費の悪化を防止できると記載されている。
特開2005−94928号公報
特許文献1に開示された手段は、車室内の空気を荷室内に導入して駆動用電池を冷却するため、空調機で冷却された冷風を荷室内に導入する場合と比べて冷却効果はあまり期待できない。また、電気負荷の増減を予測し、電気負荷が増大する前に駆動用電池を冷却することで、駆動用電池が許容温度を超えて入出力制限を受けることによって生じる燃費の悪化を防止できるとしても、それ以上の省動力はできない。従って、車両の走行可能距離の増加も限られている。
本開示に係る少なくとも一実施形態は、駆動源として電動モータを有する車両における駆動用電池の冷却効果及び省動力効果を向上させ、これによって、車両の走行可能距離の増加を可能にする電池冷却装置を提供することを目的とする。
(1)本開示に係る少なくとも一実施形態に係る電池冷却装置は、駆動源として電動モータを有する車両に設けられた電池を冷却するための電池冷却装置であって、前記車両の車室内温度を調節するための空調機であって、圧縮機、凝縮器、空調用膨張弁、及び空調用蒸発器を冷媒が順次流通するように構成された冷凍サイクルを有する空調機と、前記凝縮器と前記空調用膨張弁との間から前記冷媒の一部が流出して前記空調用蒸発器と前記圧縮機との間で前記冷凍サイクル内に流入するように構成された冷媒流通ラインと、前記冷媒流通ラインに設けられた電池冷却用膨張弁と、前記冷媒流通ラインにおいて前記電池冷却用膨張弁よりも下流側に設けられた電池冷却用蒸発器と、前記電池冷却用蒸発器を流れる前記冷媒と熱交換した熱交換媒体を冷却源として前記電池を冷却する冷却部と、制御部と、を備え、前記制御部は、電池温度を検出する電池温度検出部と、電池出力を検出する電池出力検出部と、前記電池温度及び前記電池出力に基づいて、前記冷却部による前記電池の冷却能力を調整する冷却能力調整部と、を備える。
上記(1)の構成によれば、上記空調機を流れる冷媒と熱交換した熱交換媒体を冷却源とする冷却部を備え、上記制御部によって、駆動用電池の温度及び出力を検出し、これらの検出値に基づいて、上記冷却部による駆動用電池の冷却能力を調整する。従って、車両の走行中に電池の温度を検出し、電池温度のみに基づいて冷却能力を調整する場合と比べて、駆動用電池の冷却効果を維持しながら省動力が可能になる。これによって、駆動用電池が搭載された車両の走行可能距離を延ばすことができる。
(2)一実施形態では、前記(1)の構成において、前記熱交換媒体は前記冷媒と熱交換して冷却された空気であり、前記冷却部は、前記空気が前記電池に当たるように送風するファンを含む。そして、上記ファンによって送風された空気流を冷却媒体とし、該空気の風量や温度を調整して駆動用電池の冷却能力を調整する。この実施形態においても、駆動用電池の温度及び出力に基づいて駆動用電池の冷却能力を調整するため、駆動用電池の冷却効果を維持しながら省動力が可能になる。
(3)一実施形態では、前記(1)の構成において、前記冷却部は、前記電池に設けられ、前記冷媒と熱交換した前記熱交換媒体が供給されるジャケットを含む。そして、該ジャケットを流れる上記熱交換媒体(例えば冷却水)によって駆動用電池を冷却する。この実施形態においても、駆動用電池の温度及び出力に基づいて駆動用電池の冷却能力を調整するため、駆動用電池の冷却効果を維持しながら省動力が可能になる。
(4)一実施形態では、前記(1)〜(3)の何れかの構成において、前記冷却能力調整部は、前記電池温度及び前記電池出力に基づいて前記冷却部の作動条件を決定する作動条件決定部と、前記作動条件決定部が決定した作動条件となるように前記冷却部の作動を調整する作動調整部と、を備える。上記(4)の構成によれば、駆動用電池の温度及び出力を検出し、これらの検出値に基づいて、冷却部の作動を調整するため、電池温度のみに基づいて冷却能力を調整する場合と比べて、駆動用電池の冷却効果を維持しながら省動力が可能になる。
(5)一実施形態では、前記(4)の構成において、前記制御部は、前記電池温度及び前記電池出力から前記冷却部の作動条件を決定するための作動マップを記憶するメモリを備え、前記作動条件決定部は、前記作動マップに基づいて前記冷却部の作動条件を決定する。上記(5)の構成によれば、過去の実績や実験値などを参考にして、電池温度及び電池出力から冷却部の作動条件を決定するための作動マップを作成し、この作動マップに基づいて冷却部の作動条件を決定できるため、駆動用電池の冷却効果及び省動力を共に向上できる。
(6)一実施形態では、前記(4)の構成において、前記制御部は、前記電池の充電残量を検出する充電残量検出部を備え、前記作動条件決定部は、前記電池温度、前記電池出力、及び前記充電残量に基づいて前記冷却部の作動条件を決定する。上記(6)の構成によれば、冷却部の作動条件を決定するための制御パラメータとして、電池出力及び電池温度の他にさらに駆動用電池の充電残量を加えることで、駆動用電池の冷却効果及び省動力をさらに向上できる。
(7)一実施形態では、前記(6)の構成において、前記制御部は、前記電池温度、前記電池出力、及び前記充電残量から前記冷却部の作動条件を決定するための作動マップを記憶するメモリを備え、前記作動条件決定部は、前記作動マップに基づいて前記冷却部の作動条件を決定する。上記(7)の構成によれば、電池出力及び電池温度の他にさらに駆動用電池の充電残量を加えた3つの制御パラメータに基づいて作成した作動マップに基づいて、前記冷却部の作動条件が決定されるため、駆動用電池の冷却効果及び省動力をさらに向上できる。
(8)一実施形態では、前記(1)〜(7)の何れかの構成において、前記車両の将来の走行条件を取得する走行条件取得部を備え、前記電池出力検出部は、前記走行条件取得部から得た走行条件から前記電池出力を将来の予測値として検出する。上記(8)の構成によれば、上記電池出力検出部で予測した電池出力の予測値に基づいて冷却部の制御を行うことで、電池出力の変化に即応して駆動用電池の冷却を省動力で行うことができる。
本開示に係る少なくとも一実施形態によれば、少なくとも駆動用電池の出力及び温度に基づいて駆動用電池の冷却を行うため、駆動用電池の温度のみを検出し、電池温度のみに基づいて冷却能力を調整する場合と比べて、駆動用電池の冷却効果を維持しながら省動力が可能になる。これによって、車両の走行可能距離を増加できる。
一実施形態に係る電池冷却装置の系統図である。 一実施形態に係る電池冷却装置の系統図である。 一実施形態に係る電池冷却装置の制御系のブロック線図である。 一実施形態に係るファン用作動マップを示すマップ図である。 一実施形態に係るファン用作動マップを示すマップ図である。
以下、添付図面を参照して、本発明の幾つかの実施形態について説明する。ただし、これらの実施形態に記載されている又は図面に示されている構成部品の寸法、材質、形状及びその相対的配置等は、本発明の範囲をこれに限定する趣旨ではなく、単なる説明例にすぎない。
図1及び図2は、幾つかの実施形態に係る電池冷却装置10(10A、10B)を含む車両搭載機器類を示す系統図であり、図3は電池冷却装置10の制御系を示すブロック線図である。電池冷却装置10が搭載される車両は、EVやPHEV等であって、車両を走行させる駆動源となる電動モータ12を備え、電動モータ12は車両に搭載された駆動用電池14に充電された電力で駆動される。電池冷却装置10は、空調機22の冷凍サイクルを利用して駆動用電池14を冷却する。空調機22の冷凍サイクルは、冷媒が流通する冷媒管24(冷媒流通ライン)と、冷媒管24に設けられた圧縮機26、凝縮器28、空調用膨張弁30、及び空調用蒸発器32等の冷凍サイクル構成機器とで構成される。空調用膨張弁30で減圧された冷媒が空調用蒸発器32で気化し、周囲の空気から気化熱を奪って冷却し、冷却された空気が車室16内に送風されることで車室16内を冷却する。
電池冷却装置10は、さらに分岐冷媒管34を備え、分岐冷媒管34は、凝縮器28と空調用膨張弁30との間で冷媒管24から分岐し、駆動用電池14側に導設されている。分岐冷媒管34の下流側端部は空調用蒸発器32と圧縮機26との間で冷媒管24に接続される。分岐冷媒管34には、電池冷却用膨張弁36と、電池冷却用膨張弁36よりも下流側に設けられた電池冷却用蒸発器38とが設けられている。さらに、電池冷却装置10は、分岐冷媒管34を循環する冷媒と熱交換した熱交換媒体によって駆動用電池14を冷却する冷却部20(20a、20b)を備える。
図3に示すように、電池冷却装置10(10A、10B)の作動を制御する制御部42は、駆動用電池14の出力を検出する電池出力検出部44と、駆動用電池14の温度を検出する電池温度検出部46と、冷却部20による駆動用電池14の冷却能力を調整する冷却能力調整部43と、を備える。制御部42は、駆動用電池14の温度及び出力の検出値に基づいて冷却部20の冷却能力を制御する。
上記構成によれば、制御部42によって、駆動用電池14の温度及び出力の検出値に基づいて、冷却部20による駆動用電池14の冷却能力を調整するため、車両の走行中に駆動用電池14の温度を検出し、電池温度のみに基づいて冷却能力を調整する場合と比べて、駆動用電池14の冷却効果を維持しながら省動力が可能になる。これによって、駆動用電池14が搭載された車両の走行可能距離を延ばすことができる。
一実施形態では、図1に示すように、分岐冷媒管34を循環する冷媒と熱交換する熱交換媒体は、電池冷却用蒸発器38を流れる冷媒と熱交換して冷却された空気であり、冷却部20(20a)は、冷却された空気が駆動用電池14に当たるように送風するファン40を含む。ファン40の作動は制御部42で制御される。冷媒管24を循環する冷媒の一部は、凝縮器28と空調用膨張弁30との間から分岐冷媒管34に流入し、電池冷却用膨張弁36で減圧される。減圧された冷媒は電池冷却用蒸発器38で、ファン40から送風された空気流を冷却する。冷却された空気流が駆動用電池14に当たることで、駆動用電池14が冷却される。
このように、ファン40及び電池冷却用蒸発器38を流れる冷媒によって冷却空気の風量や温度を調整することで、駆動用電池14の冷却能力を調整できる。この実施形態においても、駆動用電池14の温度及び出力の検出値に基づいて駆動用電池14の冷却能力を調整するため、駆動用電池14の冷却効果を維持しながら省動力が可能になる。
一実施形態では、図2に示すように、冷却部20(20b)は、駆動用電池14に設けられ、分岐冷媒管34を循環する冷媒と熱交換した熱交換媒体が供給されるジャケット60を含む。そして、ジャケット60を流れる熱交換媒体によって駆動用電池14を冷却する。この実施形態においても、駆動用電池14の温度及び出力の検出値に基づいて駆動用電池14の冷却能力を調整するため、駆動用電池14の冷却効果を維持しながら省動力が可能になる。ジャケット60を流れる熱交換媒体は、例えば冷却水が用いられる。
一実施形態では、図2に示すように、熱交換媒体が電池冷却用蒸発器38とジャケット60との間を循環可能にする管路62が設けられ、管路62にはポンプ64が設けられる。制御部42はポンプ64の作動を調整することで、管路62を流れる熱交換媒体の流量及び温度を調整できる。
一実施形態では、制御部42によって圧縮機26の作動又は電池冷却用膨張弁36の開度を調整することで、電池冷却用蒸発器38に供給される冷媒の温度や流量を調整できる。これによって、ファン40によって送風された空気流の風量や冷却温度、又はジャケット60に供給される熱交換媒体の温度や流量を調整できる。これによって、空調用蒸発器32による車室16の冷却能力を変動することなく、駆動用電池14に対する冷却能力を調整できる。例えば、図1及び図2に示すように、圧縮機26が電動圧縮機であるとき、該電動圧縮機を回転する電動モータ27の回転数を調整することで、空調機22の冷却能力を調整できる。
一実施形態では、図3に示すように、冷却能力調整部43は、電池温度及び電池出力に基づいて冷却部20(20a、20b)の作動条件を決定する作動条件決定部48と、作動条件決定部48が決定した作動条件となるように冷却部20の作動を調整する作動調整部50と、を備える。電池温度検出部46の検出値及び電池出力検出部44の検出値は作動条件決定部48に送られる。作動条件決定部48は、これらの検出値に基づいて冷却部20の作動条件を決定する。作動調整部50は、作動条件決定部48が決定した作動条件となるように冷却部20の作動を調整する。冷却部20の作動調整として、具体的には、圧縮機26又はファン40の作動調整や、電池冷却用膨張弁36又は流量調整弁66の開度調整を行う。
この実施形態によれば、電池出力検出部44及び電池温度検出部46で検出した駆動用電池14の温度及び出力の検出値に基づいて、冷却部20の作動を調整するため、電池温度のみに基づいて冷却能力を調整する場合と比べて、駆動用電池14の冷却効果を維持しながら省動力が可能になる。
図1に示すファン40の制御の一例として、例えば、電池温度が上昇しやすい高負荷のときには、ファン40による送風量を増やして、冷却部20(20a)の冷却能力を増大する。これによって、高負荷時に電池温度の上昇を適切に抑制できる。電池温度が上昇しにくい低負荷のときは、ファン40による送風量を減らして、冷却部20(20a)の冷却能力を減少するか、又は、ファン40を停止して電池冷却装置10(10A)を不作動とする。これによって、電池冷却装置10(10A)による電力の消費を抑制できる。
一実施形態では、図3に示すように、制御部42は、電池温度検出部46で検出した電池温度及び電池出力検出部44で検出した電池出力から冷却部20の作動条件を決定するための作動マップを記憶するメモリ52を備えることができる。作動条件決定部48は、この作動マップに基づいて冷却部20の作動条件を決定するように構成してもよい。この実施形態によれば、過去の実績や実験値などを参考にして、電池温度及び電池出力から冷却部20の作動条件を決定するための作動マップを作成し、この作動マップに基づいて冷却部20の作動を制御するため、駆動用電池14の冷却効果及び省動力を共に向上できる。
図4は、上記作動マップの一例を示す。横軸(X軸)は電池出力を示し、縦軸(Y軸)は電池温度を示す。この作動マップは、電池出力及び電池温度の検出値に応じて、冷却部20(20a、20b)の冷却能力を調整するようにしている。図4中、領域Aは電池冷却装置10を作動させない領域であり、領域Bは冷却部20の冷却能力を小とする領域であり、領域Cは冷却部20の冷却能力を中とする領域であり、領域Dは冷却部20の冷却能力を大とする領域である。領域Eは、駆動用電池14の温度が許容値を超えるため、駆動用電池14の作動を止める領域である。図4に示すように、電池出力及び電池温度が高くなるほど、冷却部20の冷却能力を高めることで、駆動用電池14の温度上昇を抑制すると共に、電池出力及び電池温度に応じて木目細かく冷却能力を変えることで、駆動用電池14の冷却効果及び省動力を共に向上できる。
一実施形態では、図3に示すように、制御部42は、電池温度検出部46及び電池出力検出部44以外に、さらに駆動用電池14の充電残量を検出する充電残量検出部54を備えてもよい。充電残量検出部54の検出値は作動条件決定部48に送られる。充電残量検出部54は、制御パラメータとして、電池温度、電池出力だけでなく、駆動用電池14の充電残量に基づいて冷却部20(20a、20b)の作動条件を決定する。一般に、駆動用電池14の充電残量が多いと駆動用電池14の出力が増える傾向にあるため、この実施形態では、冷却部20の作動条件を決定する元となる制御パラメータとして、駆動用電池14の充電残量を加え、該充電残量を加味して電池冷却装置10の冷却能力を制御することで、駆動用電池14の冷却効果及び省動力をさらに向上できる。
この実施形態では、図3に示すメモリ52は、駆動用電池14の温度及び出力と、駆動用電池14の充電残量とから冷却部20の作動条件を決定するための作動マップを記憶する。そして、作動条件決定部48は、この作動マップに基づいて冷却部20の作動条件を決定するように構成される。この実施形態によれば、駆動用電池14の温度及び出力以外に、駆動用電池14の充電残量を加えた3つのパラメータに基づいて作成した作動マップに基づいて、冷却部20の作動条件が決定されるため、駆動用電池14の冷却効果及び省動力をさらに向上できる。
図5は、駆動用電池14の温度及び出力と、駆動用電池14の充電残量からファン40の作動条件を決定するために作成される作動マップの一例を示す。この作動マップは、駆動用電池14の電池出力をX軸とし、駆動用電池14の電池温度をY軸とし、駆動用電池14の充電残量をZ軸とした三次元の座標マップで構成されている。Z軸を加味しないX軸とY軸のみの二次元では、電池冷却装置10の冷却能力が図4に示す作動マップと同様の分布となっている。本実施形態では、この二次元マップにZ軸として駆動用電池14の充電残量を加えている。一般に駆動用電池14の充電残量が多いほど電池出力が増加する傾向にあるため、駆動用電池14の充電残量が多いほど冷却作動領域B及びCが拡大するように作動マップが構成されている。この三次元マップに基づいて冷却部20の冷却能力を制御することで、駆動用電池14の冷却効果及び省動力をさらに向上できる。
一実施形態では、図3に示すように、制御部42は、車両の将来の走行条件を取得するための走行条件取得部56をさらに備えてもよい。電池出力検出部44は、走行条件取得部56から得た走行条件から駆動用電池14の出力を将来の予測値として検出し、作動条件決定部48は、この予測値に基づいて将来の冷却部20の作動条件を決定することができる。作動調整部50は、作動条件決定部48が決定した作動条件となるように冷却部20の作動を調整する。これによって、電池出力の変化に即応して駆動用電池14の冷却を行うことができる。
一実施形態では、走行条件取得部56は車両用ナビゲーションシステムで構成することができる。電池出力検出部44は、該車両用ナビゲーションシステムから得られる道路勾配などの道路情報や混雑具合などの交通情報等から、駆動用電池14の出力を将来の予測値として検出する。作動条件決定部48は、この予測値に基づいて将来の冷却部20の作動条件を決定する。作動調整部50は、作動条件決定部48が決定した作動条件となるように冷却部20の作動を調整する。
一実施形態では、走行条件取得部56は、電池冷却装置10を搭載する車両に搭載され車両の前方を撮影可能なカメラを含んで構成することができる。車両がこれから走行する道路が坂道であることや、渋滞状況、標識等を撮影することで、走行条件取得部56には車両が今後走行する道路情報が入力される。電池出力検出部44は、これら車両前方の道路情報から駆動用電池14の出力を将来の予測値として検出する。作動条件決定部48は、この予測値に基づいて将来の冷却部20の作動条件を決定する。作動調整部50は、作動条件決定部48が決定した作動条件となるように冷却部20の作動を調整する。
本開示に係る幾つかの実施形態によれば、EVやPHEV等の車両に搭載された駆動用電池の冷却効果を維持しながら省動力を向上でき、これによって、走行可能距離を増加できる。
10(10A、10B) 電池冷却装置
12、27 電動モータ
14 駆動用電池
20(20a、20b) 冷却部
22 空調機
24 冷媒管
26 圧縮機
28 凝縮器
30 空調用膨張弁
32 空調用蒸発器
34 分岐冷媒管(冷媒流通ライン)
36 電池冷却用膨張弁
38 電池冷却用蒸発器
40 ファン
42 制御部
43 冷却能力調整部
44 電池出力検出部
46 電池温度検出部
48 作動条件決定部
50 作動調整部
52 メモリ
54 充電残量検出部
56 走行条件取得部
60 ジャケット
62 管路
64 ポンプ

Claims (8)

  1. 駆動源として電動モータを有する車両に設けられた電池を冷却するための電池冷却装置であって、
    前記車両の車室内温度を調節するための空調機であって、圧縮機、凝縮器、空調用膨張弁、及び空調用蒸発器を冷媒が順次流通するように構成された冷凍サイクルを有する空調機と、
    前記凝縮器と前記空調用膨張弁との間から前記冷媒の一部が流出して前記空調用蒸発器と前記圧縮機との間で前記冷凍サイクル内に流入するように構成された冷媒流通ラインと、
    前記冷媒流通ラインに設けられた電池冷却用膨張弁と、
    前記冷媒流通ラインにおいて前記電池冷却用膨張弁よりも下流側に設けられた電池冷却用蒸発器と、
    前記電池冷却用蒸発器を流れる前記冷媒と熱交換した熱交換媒体を冷却源として前記電池を冷却する冷却部と、
    制御部と、
    を備え、
    前記制御部は、
    電池温度を検出する電池温度検出部と、
    電池出力を検出する電池出力検出部と、
    前記電池温度及び前記電池出力に基づいて、前記冷却部による前記電池の冷却能力を調整する冷却能力調整部と、
    を備えることを特徴とする電池冷却装置。
  2. 前記熱交換媒体は前記冷媒と熱交換して冷却された空気であり、
    前記冷却部は、前記空気が前記電池に当たるように送風するファンを含むことを特徴とする請求項1に記載の電池冷却装置。
  3. 前記冷却部は、前記電池に設けられ、前記冷媒と熱交換した前記熱交換媒体が供給されるジャケットを含むことを特徴とする請求項1に記載の電池冷却装置。
  4. 前記冷却能力調整部は、
    前記電池温度及び前記電池出力に基づいて前記冷却部の作動条件を決定する作動条件決定部と、
    前記作動条件決定部が決定した作動条件となるように前記冷却部の作動を調整する作動調整部と、
    を備えることを特徴とする請求項1乃至3の何れか一項に記載の電池冷却装置。
  5. 前記制御部は、前記電池温度及び前記電池出力から前記冷却部の作動条件を決定するための作動マップを記憶するメモリを備え、
    前記作動条件決定部は、前記作動マップに基づいて前記冷却部の作動条件を決定することを特徴とする請求項4に記載の電池冷却装置。
  6. 前記制御部は、前記電池の充電残量を検出する充電残量検出部を備え、
    前記作動条件決定部は、前記電池温度、前記電池出力、及び前記充電残量に基づいて前記冷却部の作動条件を決定することを特徴とする請求項4に記載の電池冷却装置。
  7. 前記制御部は、前記電池温度、前記電池出力、及び前記充電残量から前記冷却部の作動条件を決定するための作動マップを記憶するメモリを備え、
    前記作動条件決定部は、前記作動マップに基づいて前記冷却部の作動条件を決定することを特徴とする請求項6に記載の電池冷却装置。
  8. 前記車両の将来の走行条件を取得する走行条件取得部を備え、
    前記電池出力検出部は、前記走行条件取得部から得た走行条件から前記電池出力を将来の予測値として検出することを特徴とする請求項1乃至7の何れか一項に記載の電池冷却装置。
JP2019082980A 2019-04-24 2019-04-24 電池冷却装置 Pending JP2020182286A (ja)

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