JP2020181994A - 炭化珪素単結晶基板、炭化珪素エピタキシャル基板および炭化珪素半導体装置の製造方法 - Google Patents

炭化珪素単結晶基板、炭化珪素エピタキシャル基板および炭化珪素半導体装置の製造方法 Download PDF

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【課題】エピタキシャル成長中に伸展する積層欠陥を低減可能な炭化珪素単結晶基板、炭化珪素エピタキシャル基板および炭化珪素半導体装置の製造方法を提供する。【解決手段】炭化珪素単結晶基板10は、第1主面11と、オリエンテーションフラット31とを有している。オリエンテーションフラット31は、<11−20>方向に延在する。第1主面11は、第1主面11の外周105から5mm以内の端部領域103を含む。第1主面11に対して垂直な方向において、オリエンテーションフラット31と連なる端部領域103の反り量101は、3μm以下である。【選択図】図1

Description

本開示は、炭化珪素単結晶基板、炭化珪素エピタキシャル基板および炭化珪素半導体装置の製造方法に関する。
特開2014−170891号公報(特許文献1)には、炭化珪素単結晶基板上に炭化珪素層をエピタキシャル成長させる方法が開示されている。
特開2014−170891号公報
本開示の目的は、エピタキシャル成長中に伸展する積層欠陥を低減可能な炭化珪素単結晶基板、炭化珪素エピタキシャル基板および炭化珪素半導体装置の製造方法を提供することである。
本開示に係る炭化珪素単結晶基板は、第1主面と、オリエンテーションフラットとを備えている。オリエンテーションフラットは、<11−20>方向に延在する。第1主面は、第1主面の外周から5mm以内の端部領域を含む。第1主面に対して垂直な方向において、オリエンテーションフラットと連なる端部領域の反り量は、3μm以下である。
本開示によれば、エピタキシャル成長中に伸展する積層欠陥を低減可能な炭化珪素単結晶基板、炭化珪素エピタキシャル基板および炭化珪素半導体装置の製造方法を提供することができる。
本実施形態に係る炭化珪素単結晶基板の構成を示す斜視模式図である。 本実施形態に係る炭化珪素単結晶基板の構成を示す平面模式図である。 第1主面の相対高さと、第1主面上の位置との関係の第1例を示す図である。 図3の領域IVの拡大図である。 第1主面の相対高さと、第1主面上の位置との関係の第2例を示す図である。 炭化珪素単結晶基板の第1主面の相対高さの測定装置の構成を示す模式図である。 本実施形態に係る炭化珪素エピタキシャル基板の構成を示す斜視模式図である。 本実施形態に係る炭化珪素単結晶基板の第1変形例の構成を示す平面模式図である。 本実施形態に係る炭化珪素単結晶基板の第2変形例の構成を示す平面模式図である。 本実施形態に係る炭化珪素単結晶基板の第3変形例の構成を示す平面模式図である。 本実施形態に係る炭化珪素単結晶基板の製造方法の第1工程を示す斜視模式図である。 本実施形態に係る炭化珪素単結晶基板の製造方法の第2工程を示す断面模式図である。 本実施形態に係る炭化珪素単結晶基板の製造方法の第3工程を示す斜視模式図である。 本実施形態に係る炭化珪素単結晶基板の製造方法の第4工程を示す断面模式図である。 本実施形態に係る炭化珪素単結晶基板の製造方法の第5工程を示す斜視模式図である。 本実施形態に係る炭化珪素単結晶基板の製造方法の第6工程を示す断面模式図である。 本実施形態に係る炭化珪素単結晶基板の製造方法の第7工程を示す断面模式図である。 本実施形態に係る炭化珪素エピタキシャル基板の製造方法を示す断面模式図である。 本実施形態に係る炭化珪素半導体装置の製造方法を概略的に示すフローチャートである。 本実施形態に係る炭化珪素半導体装置の製造方法の第1工程を示す断面模式図である。 本実施形態に係る炭化珪素半導体装置の製造方法の第2工程を示す断面模式図である。 本実施形態に係る炭化珪素半導体装置の製造方法の第3工程を示す断面模式図である。
[本開示の実施形態の概要]
まず本開示の実施形態の概要について説明する。以下の説明では、同一または対応する要素には同一の符号を付し、それらについて同じ説明は繰り返さない。本明細書の結晶学的記載においては、個別方位を[]、集合方位を<>、個別面を()、集合面を{}でそれぞれ示す。結晶学上の指数が負であることは、通常、数字の上に”−”(バー)を付すことによって表現されるが、本明細書では数字の前に負の符号を付すことによって結晶学上の負の指数を表現する。
(1)本開示に係る炭化珪素単結晶基板10は、第1主面11と、オリエンテーションフラット31とを備えている。オリエンテーションフラット31は、<11−20>方向に延在する。第1主面11は、第1主面11の外周105から5mm以内の端部領域103を含む。第1主面11に対して垂直な方向において、オリエンテーションフラット31と連なる端部領域103の反り量101は、3μm以下である。
通常、炭化珪素単結晶基板は、炭化珪素単結晶インゴットをワイヤーソーなどにより切断することにより得られる。ワイヤーソーにより炭化珪素インゴットを切断する際、理想的には、ワイヤーソーは炭化珪素単結晶インゴットの側面に対して略垂直に導入される。しかしながら、切断し始めの際には、炭化珪素単結晶インゴットの側面に対するワイヤーソーの導入角度が安定せず、ワイヤーソーが当該側面に対して斜めに導入される場合がある。またカーボン面は、シリコン面よりも物理的に切断されやすい。そのため、ワイヤーソーは、カーボン面側に進む傾向がある。結果として、炭化珪素単結晶インゴットの切断面(言い換えれば、切り出された炭化珪素単結晶基板の表面および裏面)は、炭化珪素単結晶インゴットを切断し始める際にカーボン面側に曲がる傾向がある。そのため、切り出された炭化珪素単結晶基板の表面の外縁が、炭化珪素単結晶基板の裏面から離れる方向に反り上がったり、反対に裏面に近づく方向に反り下がったりする場合がある。
特に、オリエンテーションフラットと連なる炭化珪素単結晶基板の表面の端部領域が大きく(具体的には3μm超)反っていると、炭化珪素単結晶基板上に炭化珪素層をエピタキシャル成長により形成する際、オリエンテーションフラットから積層欠陥が炭化珪素層に伸展しやすくなる。そのため、端部領域の反り量(即ち、反り上がり量または反り下がり量)を低減(具体的には3μm以下に)することが望ましい。
発明者らは検討の結果、ワイヤーソーにより炭化珪素単結晶インゴットを切断する際、炭化珪素単結晶インゴットのオリエンテーションフラット上に板状の保護部を配置した後、保護部を先に切断し、続けて炭化珪素単結晶インゴットを切断することに着想した。先に切断される保護部の切断面は、保護部の側面に対して曲がる場合があるが、次第に切断面は当該側面に対して略垂直なる。そのため、保護部に続いて切断される炭化珪素インゴットは、炭化珪素インゴットの側面に対して略垂直に切断される。結果として、端部領域の反り量を低減することができる。具体的には、端部領域の反り量を3μm以下とすることができる。結果として、エピタキシャル成長中にオリエンテーションフラットから炭化珪素層に伸展する積層欠陥を低減することができる。
(2)上記(1)に係る炭化珪素単結晶基板10において、第1主面11に対して垂直な方向から見てオリエンテーションフラット31を垂直に二等分する断面を見た場合、端部領域103は、オリエンテーションフラット31に向かうにつれて第1主面11と反対側の面13から離れる方向に反り上がっていてもよい。反り量101は、オリエンテーションフラット31から第1主面11の中央5に向かって3mm離れた位置から5mm離れた位置までの領域102における第1主面11の断面プロファイル15から算出される最小二乗直線4が、オリエンテーションフラット31と交わる点6と、オリエンテーションフラット31と第1主面11との接点7との距離であってもよい。
(3)上記(1)に係る炭化珪素単結晶基板10において、第1主面11に対して垂直な方向から見てオリエンテーションフラット31を垂直に二等分する断面を見た場合、端部領域103は、オリエンテーションフラット31に向かうにつれて第1主面11と反対側の面13に近づく方向に反り下がっていてもよい。反り量101は、オリエンテーションフラット31から第1主面11の中央5に向かって3mm離れた位置から5mm離れた位置までの領域102における第1主面11の断面プロファイル15から算出される最小二乗直線4が、オリエンテーションフラット31に沿って延在する仮想平面36と交わる点6と、オリエンテーションフラット31と第1主面11との接点7との距離であってもよい。
(4)上記(1)〜(3)のいずれかに係る炭化珪素単結晶基板10において、反り量101は、2μm以下であってもよい。
(5)上記(4)に係る炭化珪素単結晶基板10において、反り量101は、1μm以下であってもよい。
(6)本開示に係る炭化珪素エピタキシャル基板100は、上記(1)〜(5)のいずれかに記載の炭化珪素単結晶基板10と、炭化珪素層20とを備えていてもよい。炭化珪素層20は、第1主面11上にある。炭化珪素層20は、第1主面11に接する面14とは反対側の第2主面12を含む。第2主面12において、オリエンテーションフラット31から<1−100>方向に延在し、かつ1mm以上の長さを有する積層欠陥がない。
(7)上記(1)〜(5)のいずれかに係る炭化珪素単結晶基板10において、第1主面11に対して垂直な方向から見て、オリエンテーションフラット31を垂直に2等分する線分3を4等分した場合、第1主面11は、オリエンテーションフラット31から線分3の1/4の位置44までの下部領域41を含んでいてもよい。下部領域41の端部33と連なる端部領域103の反り量101は、3μm以下である。
(8)本開示に係る炭化珪素エピタキシャル基板100は、上記(7)に記載の炭化珪素単結晶基板10と、炭化珪素層20とを備えていてもよい。炭化珪素層20は、第1主面11上にある。炭化珪素層20は、第1主面11に接する面14とは反対側の第2主面12を含む。第2主面12において、下部領域41の端部33から<1−100>方向に延在し、かつ1mm以上の長さを有する積層欠陥がない。
(9)上記(1)〜(5)のいずれかに係る炭化珪素単結晶基板10において、第1主面11に対して垂直な方向から見て、オリエンテーションフラット31を垂直に2等分する線分3を4等分した場合、第1主面11は、オリエンテーションフラット31と反対側の端部35から線分の1/4の位置45までの上部領域43を含んでいてもよい。上部領域43の端部35と連なる端部領域103の反り量101は、3μm以下である。
(10)本開示に係る炭化珪素エピタキシャル基板100は、上記(9)に記載の炭化珪素単結晶基板10と、炭化珪素層20とを備えていてもよい。炭化珪素層20は、第1主面11上にある。炭化珪素層20は、第1主面11に接する面14とは反対側の第2主面12を含む。第2主面12において、上部領域43の端部35から<1−100>方向に延在し、かつ1mm以上の長さを有する積層欠陥がない。
(11)上記(1)〜(5)のいずれかに係る炭化珪素単結晶基板10において、第1主面11に対して垂直な方向から見て、オリエンテーションフラット31を垂直に2等分する線分3を4等分した場合、第1主面11は、オリエンテーションフラット31から線分の1/4の位置44までの下部領域41と、オリエンテーションフラット31と反対側の端部35から線分の1/4の位置45までの上部領域43とを含んでいてもよい。下部領域41の端部33と連なる端部領域103の反り量101は、3μm以下であり、かつ上部領域43の端部35と連なる端部領域103の反り量101は、3μm以下である。
(12)本開示に係る炭化珪素エピタキシャル基板100は、上記(11)に記載の炭化珪素単結晶基板10と、炭化珪素層20とを備えていてもよい。炭化珪素層20は、第1主面11上にある。炭化珪素層20は、第1主面11に接する面14とは反対側の第2主面12を含む。第2主面12において、下部領域41の端部33から<1−100>方向に延在しかつ1mm以上の長さを有する積層欠陥がなく、かつ上部領域43の端部35から<1−100>方向に延在しかつ1mm以上の長さを有する積層欠陥がない。
(13)本開示に係る炭化珪素半導体装置300の製造方法は以下の工程を備えている。上記(6)、(8)、(10)および(12)のいずれかに記載の炭化珪素エピタキシャル基板100が準備される。炭化珪素エピタキシャル基板100が加工される。
[本開示の実施形態の詳細]
以下、本開示の実施形態の詳細について説明する。
(炭化珪素単結晶基板)
まず、本実施形態に係る炭化珪素単結晶基板の構成について説明する。図1および図2に示されるように、炭化珪素単結晶基板10は、第1主面11と、第1主面11と反対側の第3主面13と、第1主面11と第3主面13との間に位置する側端面30とを有している。側端面30は、平面状のオリエンテーションフラット31と、曲面状の曲率部32とにより構成されている。オリエンテーションフラット31は、<11−20>方向に延在する。オリエンテーションフラット31は、略長方形状である。オリエンテーションフラット31の長手方向は、<11−20>方向である。オリエンテーションフラット31に対して垂直な方向は、<1−100>方向であってもよい。
図2に示されるように、第1主面11に対して垂直な方向から見て、側端面30は、直線状のオリエンテーションフラット31と、円弧状の曲率部32とを含んでいる。曲率部32上における任意の3点により形成される三角形の外接円の中心が、第1主面11の中央5とされてもよい。炭化珪素単結晶基板10(以下「単結晶基板」と略記する場合がある)は、炭化珪素単結晶から構成される。炭化珪素単結晶のポリタイプは、たとえば4H−SiCである。4H−SiCは、電子移動度、絶縁破壊電界強度等において他のポリタイプより優れている。炭化珪素単結晶基板10は、たとえば窒素(N)などのn型不純物を含んでいる。炭化珪素単結晶基板10の導電型は、たとえばn型である。
第1主面11は、たとえば{0001}面もしくは{0001}面から8°以下傾斜した面である。第1主面11が{0001}面から傾斜している場合、第1主面11の法線の傾斜方向(オフ方向)は、たとえば<11−20>方向である。{0001}面からの傾斜角(オフ角)は、1°以上であってもよいし、2°以上であってもよい。オフ角は、7°以下であってもよいし、6°以下であってもよい。第1主面11の最大径(直径)は、たとえば100mm以上である。最大径は150mm以上でもよいし、200mm以上でもよいし、250mm以上でもよい。最大径の上限は特に限定されない。最大径の上限は、たとえば300mmであってもよい。第1主面11が(0001)面側である場合、第3主面13は(000−1)面側である。反対に、第1主面11が(000−1)面側である場合、第3主面13は(0001)面側である。第1主面11は、第1主面11の外周105から中央5に向かって5mm以内の端部領域103(第1端部領域)と、端部領域103に囲まれた中央領域104とを含む。端部領域103は、オリエンテーションフラット31と連なる。
次に、端部領域の反り量について説明する。
図3は、第1主面11に対して垂直な方向から見てオリエンテーションフラット31を垂直に二等分する断面を見た場合における、第1主面11の断面プロファイル15を示している。図3において、縦軸は、第1主面11の相対高さを示しており、横軸は、オリエンテーションフラット31に対して垂直な方向における、第1主面上の位置を示している。相対高さの測定方法については後述する。第1位置1は、第1主面11に対して垂直な方向から見た場合におけるオリエンテーションフラットの中央の位置である。第2位置2は、第1主面11の中央5から見て第1位置1と反対側における曲率部32の位置である。図3に示されるように、断面視において、端部領域103は、オリエンテーションフラット31に向かうにつれて第1主面11とは反対側の第3主面13から離れる方向に反り上がっていてもよい。第2位置2において、第1主面11の相対高さが最も小さくてもよい。第2位置2から第1位置1に向かうにつれて、第1主面11の相対高さが徐々に大きくなっていてもよい。
図4は、図3の領域IVの拡大図である。図4の横軸は、オリエンテーションフラット31に対して垂直な方向におけるオリエンテーションフラット31からの距離を示している。横軸の位置0は、オリエンテーションフラット31の位置である。オリエンテーションフラット31から第1主面11の中央5に向かって3mm離れた位置から5mm離れた位置までの領域102における第1主面11の断面プロファイル15から算出される最小二乗直線4を想定する。反り量101は、最小二乗直線4が、オリエンテーションフラット31と交わる点6と、オリエンテーションフラット31と第1主面11との接点7との距離である。接点7は、第1主面11に対して垂直な方向における、オリエンテーションフラット31の最高位置であってもよい。
図5に示されるように、断面視において、端部領域103は、オリエンテーションフラット31に向かうにつれて第1主面11とは反対側の第3主面13に近づく方向に反り下がっていてもよい。図5の横軸は、オリエンテーションフラット31に対して垂直な方向におけるオリエンテーションフラット31からの距離を示している。横軸の位置0は、オリエンテーションフラット31の位置である。オリエンテーションフラット31から第1主面11の中央5に向かって3mm離れた位置から5mm離れた位置までの領域102における第1主面11の断面プロファイル15から算出される最小二乗直線4を想定する。反り量101は、最小二乗直線4が、オリエンテーションフラット31に沿って延在する仮想平面36と交わる点8と、オリエンテーションフラット31と第1主面11との接点7との距離である。接点7は、第1主面11に対して垂直な方向における、オリエンテーションフラット31の最低位置であってもよい。
以上のように、端部領域103は、外周105に向かうにつれて、炭化珪素単結晶基板10の第3主面13から離れる方向に反り上がっていてもよいし、反対に第3主面13に近づく方向に反り下がっていてもよい。第3主面13は、第3主面13の外周から5mm以内の第2端部領域を含んでいる。第2端部領域は、オリエンテーションフラット31と連なる。第1端部領域103が反り上がっている場合は、第2端部領域が反り下がっていてもよい。反対に、第1端部領域103が反り下がっている場合は、第2端部領域が反り上がっていてもよい。第1主面11に対して垂直な方向において、第1端部領域103の反り量101は、3μm以下である。好ましくは、反り量101は、2μm以下であり、より好ましくは、反り量101は、1μm以下である。同様に、第3主面13に対して垂直な方向において、第2端部領域の反り量101は、3μm以下であってもよいし、2μm以下であってもよいし、1μm以下であってもよい。
次に、反り量の測定方法について説明する。
反り量は、たとえば神津精機社製のDyvoceシリーズの表面形状測定システム等を用いて測定可能である。図6に示されるように、表面形状測定システム57は、たとえばレーザー変位計50と、XYステージ55とを主に有している。レーザー変位計50は、発光素子51と、受光素子52とを主に有している。発光素子51は、たとえば半導体レーザーである。
図6に示されるように、炭化珪素単結晶基板10がXYステージ55上に配置される。発光素子51からの入射光53が、炭化珪素単結晶基板10の第1主面11に対して照射される。第1主面11からの反射光54が受光素子52により検知される。これにより、レーザー変位計50から第1主面11までの距離を測定することができる。XYステージ55を2次元平面内で移動させることにより、第1主面11の径方向に沿った表面の相対高さのプロファイルを測定することができる。
第1主面11に対して垂直な直線58と、入射光53の入射方向との角度θは、たとえば0°以上60°以下である。当該角度が60°よりも大きい場合、特に第1主面11の外周付近において乱反射のためノイズが大きくなり、炭化珪素単結晶基板10の表面形状を正確に測定することが困難である。本実施形態においては、当該角度を小さくすることにより、第1主面11の外周付近における表面形状(特に、第1主面11と側端面30との接線7付近の形状)を正確に測定することができる。
たとえば、図2の線分3に沿って第1主面11の相対高さが測定される。次に、XYステージ55を用いて、炭化珪素単結晶基板10がたとえば<11−20>方向に10mmだけシフトする。次に、線分3と平行な線分に沿って第1主面11の相対高さが測定される。以上のように、第1主面11の相対高さのプロファイルが10mm間隔で測定される。
オリエンテーションフラット31と連なる端部領域103の反り量101は3μm以下であるとは、第1主面11に対して垂直な方向から見て、オリエンテーションフラット31の延在方向(つまり、<11−20>方向)において10mm間隔の測定位置で、端部領域103の反り量101を測定した場合に、全ての測定位置において端部領域103の反り量101が3μm以下であることを意味する。
(炭化珪素エピタキシャル基板)
次に、本実施形態に係る炭化珪素エピタキシャル基板の構成について説明する。図7に示されるように、炭化珪素エピタキシャル基板100は、炭化珪素単結晶基板10と、炭化珪素層20とを有している。炭化珪素層20は、第1主面11上にある。炭化珪素層20は、第1主面11に接する第4主面14と、第4主面14とは反対側の第2主面12を含む。第2主面12において、オリエンテーションフラット31から<1−100>方向に延在しかつ1mm以上の長さを有する積層欠陥がない。好ましくは、1.5mm以上の長さを有する積層欠陥がなく、より好ましくは2mm以上の長さを有する積層欠陥がない。積層欠陥の長さは、<1−100>方向における長さである。なお、第2主面12において、オリエンテーションフラット31とは異なる領域から延在する積層欠陥があってもよいし、<1−100>方向とは異なる方向に延在する積層欠陥があってもよいし、1mm未満の長さを有する積層欠陥があってもよい。
炭化珪素層20は、エピタキシャル成長により形成されたエピタキシャル層である。炭化珪素層20は、たとえば窒素などのn型不純物を含む。炭化珪素層20が含むn型不純物の濃度は、炭化珪素単結晶基板10が含むn型不純物の濃度よりも低くてもよい。炭化珪素層20は、第2主面12を構成する。炭化珪素層20の厚みは、たとえば5μm以上であってもよいし、10μm以上であってもよいし、15μm以上であってもよい。
(積層欠陥の観察方法)
次に、積層欠陥の観察方法について説明する。積層欠陥の観察には、たとえば株式会社フォトンデザイン製のフォトルミネッセンスイメージング装置が用いられる。炭化珪素エピタキシャル基板100の第2主面12に対して励起光が照射されると、第2主面12からフォトルミネッセンス光が観測される。励起光としては、たとえば白色光が用いられる。白色光は、たとえば313nmのバンドパスフィルターを通過した後、第2主面12に照射される。フォトルミネッセンス光は、たとえば740nmのローパスフィルタを通過した後、カメラ等の受光素子に到達する。以上のように、第2主面12の測定領域のフォトルミネッセンス画像が撮影される。
たとえば炭化珪素エピタキシャル基板100を第2主面12と平行な方向に移動させながら、第2主面12のフォトルミネッセンス画像が撮影されることにより、第2主面12全面におけるフォトルミネッセンス画像がマッピングされる。フォトルミネッセンス画像において、オリエンテーションフラット31から直線状に伸長する白色の筋が積層欠陥として特定される。
(炭化珪素単結晶基板の第1変形例)
図8に示されるように、炭化珪素単結晶基板10において、第1主面11に対して垂直な方向から見て、オリエンテーションフラット31を垂直に2等分する線分3を4等分する場合を想定する。第1主面11は、オリエンテーションフラット31から線分3の1/4の位置44までの下部領域41を含んでいる。線分3は、第1主面11上に位置する。線分3は、第1主面11の中央5を通る。位置44は、線分3に対して垂直な線分である。位置44は、線分3を4等分した場合に、線分3とオリエンテーションフラット31の接点である第1位置1から、線分3の1/4の長さだけ離れた位置にある。
第1主面11に対して垂直な方向から見て、円弧状の曲率部32は、下部円弧部33と、中央円弧部34と、上部円弧部35とを含んでいる。中央円弧部34は、下部円弧部33と上部円弧部35との間にある。下部円弧部33は、下部領域41により構成される。下部領域41の端部33と連なる端部領域103の反り量101は、3μm以下である。端部領域103の反り量101は3μm以下であるとは、第1主面11に対して垂直な方向から見て、端部33に沿った方向において10mm間隔の測定位置で、端部領域103の反り量101を測定した場合、全ての測定位置において端部領域103の反り量101が3μm以下であることを意味する。好ましくは、端部領域103の反り量101は、2μm以下であり、より好ましくは1μm以下である。
(炭化珪素エピタキシャル基板の第1変形例)
図7に示されるように、第1変形例に係る炭化珪素エピタキシャル基板100は、第1変形例に係る炭化珪素単結晶基板10と、炭化珪素層20とを有している。炭化珪素層20は、第1主面11上にある。炭化珪素層20は、第1主面11に接する第4主面14と、第4主面14とは反対側の第2主面12を含む。第2主面12において、下部領域41の端部33から<1−100>方向に延在すしかつ1mm以上の長さを有する積層欠陥がない。なお、第2主面12において、下部領域41の端部33とは異なる領域から延在する積層欠陥があってもよいし、<1−100>方向とは異なる方向に延在する積層欠陥があってもよいし、1mm未満の長さを有する積層欠陥があってもよい。
(炭化珪素単結晶基板の第2変形例)
図9に示されるように、第2変形例に係る炭化珪素単結晶基板10において、第1主面11に対して垂直な方向から見て、オリエンテーションフラット31を垂直に2等分する線分3を4等分した場合を想定する。第1主面11は、オリエンテーションフラット31と反対側の端部35から線分の1/4の位置45までの上部領域43を含んでいる。線分3は、第1主面11上に位置する。線分3は、第1主面11の中央5を通る。位置45は、線分3に対して垂直な線分である。位置45は、線分3を4等分した場合に、線分3と端部35との接点である第2位置2から、線分3の1/4の長さだけ離れた位置にある。
第1主面11に対して垂直な方向から見て、円弧状の曲率部32は、下部円弧部33と、中央円弧部34と、上部円弧部35とを含んでいる。中央円弧部34は、下部円弧部33と上部円弧部35との間にある。上部円弧部35は、上部領域43により構成される。上部領域43の端部35と連なる端部領域103の反り量101は、3μm以下である。上部領域43の端部35と連なる端部領域103の反り量101は3μm以下であるとは、第1主面11に対して垂直な方向から見て、端部35に沿った方向において10mm間隔の測定位置で、端部領域103の反り量101を測定した場合、全ての測定位置において端部領域103の反り量101が3μm以下であることを意味する。好ましくは、端部領域103の反り量101は、2μm以下であり、より好ましくは1μm以下である。
(炭化珪素エピタキシャル基板の第2変形例)
図7に示されるように、第2変形例に係る炭化珪素エピタキシャル基板100は、第2変形例に係る炭化珪素単結晶基板10と、炭化珪素層20とを有している。炭化珪素層20は、第1主面11上にある。炭化珪素層20は、第1主面11に接する面14とは反対側の第2主面12を含む。第2主面12において、上部領域43の端部35から<1−100>方向に延在しかつ1mm以上の長さを有する積層欠陥がない。なお、第2主面12において、上部領域43の端部35とは異なる領域から延在する積層欠陥があってもよいし、<1−100>方向とは異なる方向に延在する積層欠陥があってもよいし、1mm未満の長さを有する積層欠陥があってもよい。
(炭化珪素単結晶基板の第3変形例)
図10に示されるように、第3変形例に係る炭化珪素単結晶基板10において、第1主面11に対して垂直な方向から見て、オリエンテーションフラット31を垂直に2等分する線分3を4等分する場合を想定する。第1主面11は、オリエンテーションフラット31から線分の1/4の位置44までの下部領域41と、オリエンテーションフラット31と反対側の端部35から線分の1/4の位置45までの上部領域43とを含んでいる。線分3は、第1主面11上に位置する。線分3は、第1主面11の中央5を通る。位置44は、線分3に対して垂直な線分である。位置44は、線分3を4等分した場合に、線分3とオリエンテーションフラット31の接点である第1位置1から、線分3の1/4の長さだけ離れた位置にある。位置45は、線分3を4等分した場合に、線分3と端部35の接点である第2位置2から、線分3の1/4の長さだけ離れた位置にある。
第1主面11に対して垂直な方向から見て、円弧状の曲率部32は、下部円弧部33と、中央円弧部34と、上部円弧部35とを含んでいる。中央円弧部34は、下部円弧部33と上部円弧部35との間にある。上部円弧部35は、上部領域43により構成される。下部円弧部33は、下部領域41により構成される。
下部領域41の端部33と連なる端部領域103の反り量101は、3μm以下である。下部領域41の端部33と連なる端部領域103の反り量101は3μm以下であるとは、第1主面11に対して垂直な方向から見て、端部33に沿った方向において10mm間隔の測定位置で、端部領域103の反り量101を測定し、全ての測定位置において端部領域103の反り量101が3μm以下であることを意味する。好ましくは、端部領域103の反り量101は、2μm以下であり、より好ましくは1μm以下である。
上部領域43の端部35と連なる端部領域103の反り量101は、3μm以下である。上部領域43の端部35と連なる端部領域103の反り量101は3μm以下であるとは、第1主面11に対して垂直な方向から見て、端部35に沿った方向において10mm間隔の測定位置で、端部領域103の反り量101を測定し、全ての測定位置において端部領域103の反り量101が3μm以下であることを意味する。好ましくは、端部領域103の反り量101は、2μm以下であり、より好ましくは1μm以下である。
(炭化珪素エピタキシャル基板の第3変形例)
図7に示されるように、第3変形例に係る炭化珪素エピタキシャル基板100は、第3変形例に係る炭化珪素単結晶基板10と、炭化珪素層20とを有している。炭化珪素層20は、第1主面11上にある。炭化珪素層20は、第1主面11に接する面14とは反対側の第2主面12を含む。第2主面12において、下部領域41の端部33から<1−100>方向に延在しかつ1mm以上の長さを有する積層欠陥がなく、かつ上部領域43の端部35から<1−100>方向に延在しかつ1mm以上の長さを有する積層欠陥がない。なお、第2主面12において、上部領域43の端部35および下部領域41の端部33とは異なる領域から延在する積層欠陥があってもよいし、<1−100>方向とは異なる方向に延在する積層欠陥があってもよいし、1mm未満の長さを有する積層欠陥があってもよい。
(炭化珪素単結晶基板の製造方法)
次に、本実施形態に係る炭化珪素単結晶基板の製造方法について説明する。
たとえば昇華法により、ポリタイプ4Hの炭化珪素単結晶インゴット80が製造される。図11に示されるように、炭化珪素単結晶インゴット80は、上面81と、下面82と、側面83とを有する。側面83は、上面81と下面82との間に位置する。側面83は、上面81と連続的に設けられ、かつ下面82と連続的に設けられている。上面81は、たとえば凸状の曲面である。下面82は、たとえば、略平面状の略円形である。断面視において、側面83は、下面82から上面81に向かって幅が拡がっている。坩堝を用いて炭化珪素単結晶が昇華法により製造される場合、上面81は、炭化珪素原料に対面する面であり、下面82は、種基板に対面する面である。
次に、炭化珪素単結晶インゴット80が成形される。具体的には、第1砥石61と、第2砥石62とが準備される。第1砥石61は、側面83に対面して配置される。第2砥石62は、上面81に対面して配置される。炭化珪素単結晶インゴット80の下面82が保持部65に固定される。保持部65は、たとえばステンレス製である。保持部65を回転軸67の周りに回転させることで、保持部65に固定された炭化珪素単結晶インゴット80が回転する。炭化珪素単結晶インゴット80が回転している状態で、第1砥石61が炭化珪素単結晶インゴット80の側面83に押し当てられることにより、側面83が研削される。同様に、炭化珪素単結晶インゴット80が回転している状態で、第2砥石62が炭化珪素単結晶インゴット80の上面81に押し当てられることにより、上面81が研削される。以上により、炭化珪素単結晶インゴット80が略円柱状に成形される(図13参照)。炭化珪素単結晶インゴット80は、略円形の上面81と、略円形の下面82と、略円筒状の側面83とを有する。炭化珪素単結晶インゴット80の下面82から保持部65が取り外される。
次に、炭化珪素単結晶インゴット80の下面82に保持部71が取り付けられる。炭化珪素単結晶インゴット80が保持部71に固定されて停止した状態で、第3砥石68が炭化珪素単結晶インゴット80の側面83に押し当てられる。第3砥石68は、側面83に平行な方向69に沿って往復運動しながら、矢印の方向70に押し当てられることにより、側面83が研削される。これにより、炭化珪素単結晶インゴット80にオリエンテーションフラット84が形成される(図15参照)。側面83は、平面状のオリエンテーションフラット84と、曲面部85とにより構成されている。オリエンテーションフラット84は、略長方形状である。
次に、保護部92がオリエンテーションフラット84に取り付けられる。保護部92は、平面状のオリエンテーションフラット84全面を覆うように設けられる(図16参照)。保護部92は、たとえば接着剤でオリエンテーションフラット84に固定される。保護部92の形状は特に限定されないが、たとえば板状である。保護部92の材料は、たとえば炭化珪素である。保護部92は、単結晶炭化珪素から構成されていてもよいし、多結晶炭化珪素から構成されていてもよい。板状の保護部92の厚みは、たとえば10mm以上である。
図16に示されるように、オリエンテーションフラット84が保護部92に覆われた状態で、炭化珪素単結晶インゴット80がベース91に保持される。ベース91の表面96には、円弧状の凹部95が設けられている。炭化珪素単結晶インゴット80の側面83の曲面部85が、凹部95内に配置される。炭化珪素単結晶インゴット80は、たとえば接着剤を用いてベース91に固定される。炭化珪素単結晶インゴット80のオリエンテーションフラット84は、ベース91の表面96に対して傾斜している。保護部92は、表面96から離間していてもよい。
次に、炭化珪素単結晶インゴット80が切断される。図17に示されるように、炭化珪素単結晶インゴット80から見て、ベース91とは反対側にワイヤーソー93が配置される。ワイヤーソー93が揺動している状態で、ベース91が矢印方向94に移動することで、炭化珪素単結晶インゴット80がワイヤーソー93により切断される。ワイヤーソー93は、上面81に対して垂直な方向に複数並べられていてもよい。ワイヤーソー93は、炭化珪素単結晶インゴット80に接触する前に、保護部92に接触する。保護部92の一部が切断された後、ワイヤーソー93が炭化珪素単結晶インゴット80を切断し始める。
ワイヤーソー93により炭化珪素単結晶インゴット80を切断する際、理想的には、ワイヤーソー93は炭化珪素単結晶インゴット80の側面83に対して略垂直に導入される。しかしながら、切断し始めの際には、炭化珪素単結晶インゴット80の側面83に対するワイヤーソー93の導入角度が安定せず、ワイヤーソー93が側面83に対して斜めに導入される場合がある。保護部92を使用することなく、ワイヤーソー93で炭化珪素単結晶インゴット80を切り始める場合は、ワイヤーソー93が側面83に対して斜めに導入されやすい。
本実施形態においては、保護部92がオリエンテーションフラット84全面を覆っている。先に切断される保護部92の切断面は、保護部92の側面に対して曲がる場合があるが、次第に切断面は当該側面に対して略垂直なる。そのため、保護部92に続いて切断される炭化珪素単結晶インゴット80は、炭化珪素単結晶インゴット80の側面83に対して略垂直に切断される。結果として、オリエンテーションフラット31と連なる端部領域103の反り量101(図4参照)を低減することができる。以上により、炭化珪素単結晶基板10(図1参照)が準備される。
(炭化珪素エピタキシャル基板の製造方法)
次に、炭化珪素エピタキシャル基板の製造方法について説明する。たとえばホットウォール方式のCVD(Chemical Vapor Deposition)を用いて、炭化珪素単結晶基板10上に炭化珪素層20がエピタキシャル成長によって形成される。具体的には、炭化珪素単結晶基板10が、CVDの反応室内に配置される。たとえば反応室内の圧力が大気圧から1×10-6Pa程度に低減された後、炭化珪素単結晶基板10の昇温が開始される。昇温の途中において、キャリアガスである水素(H2)ガスが、反応室に導入される。
反応室内の温度がたとえば1600℃程度となった後、原料ガスおよびドーピングガスが反応室に導入される。原料ガスは、Si源ガスおよびC源ガスを含む。Si源ガスとして、たとえばシラン(SiH4)ガス用いることができる。C源ガスとして、たとえばプロパン(C38)ガスを用いることができる。シランガスの流量およびプロパンガスの流量は、たとえば46sccmおよび14sccmである。水素に対するシランガスの体積比率は、たとえば0.04%である。原料ガスのC/Si比は、たとえば0.9である。
ドーピングガスとして、たとえばアンモニア(NH3)ガスが用いられる。アンモニアガスは、三重結合を有する窒素ガスに比べて熱分解されやすい。アンモニアガスを用いることにより、キャリア濃度の面内均一性の向上が期待できる。水素ガスに対するアンモニアガスの濃度は、たとえば1ppmである。炭化珪素単結晶基板10が1600℃程度に加熱された状態で、キャリアガス、原料ガスおよびドーピングガスが反応室に導入されることで、炭化珪素単結晶基板10上に炭化珪素層20がエピタキシャル成長により形成される(図7および図18参照)。これにより、炭化珪素単結晶基板10と、炭化珪素層20とを有する炭化珪素エピタキシャル基板100が製造される。
(炭化珪素半導体装置の製造方法)
次に、本実施形態に係る炭化珪素半導体装置300の製造方法について説明する。
本実施形態に係る炭化珪素半導体装置の製造方法は、エピタキシャル基板準備工程(S10:図19)と、基板加工工程(S20:図19)とを主に有する。
まず、エピタキシャル基板準備工程(S10:図19)が実施される。具体的には、前述した炭化珪素エピタキシャル基板の製造方法によって、炭化珪素エピタキシャル基板100が準備される(図7および図18参照)。
次に、基板加工工程(S20:図19)が実施される。具体的には、炭化珪素エピタキシャル基板を加工することにより、炭化珪素半導体装置が製造される。「加工」には、たとえば、イオン注入、熱処理、エッチング、酸化膜形成、電極形成、ダイシング等の各種加工が含まれる。すなわち基板加工ステップは、イオン注入、熱処理、エッチング、酸化膜形成、電極形成およびダイシングのうち、少なくともいずれかの加工を含むものであってもよい。
以下では、炭化珪素半導体装置の一例としてのMOSFET(Metal Oxide Semiconductor Field Effect Transistor)の製造方法を説明する。基板加工工程(S20:図19)は、イオン注入工程(S21:図19)、酸化膜形成工程(S22:図19)、電極形成工程(S23:図19)およびダイシング工程(S24:図19)を含む。
まず、イオン注入工程(S21:図19)が実施される。開口部を有するマスク(図示せず)が形成された第2主面12に対して、たとえばアルミニウム(Al)等のp型不純物が注入される。これにより、p型の導電型を有するボディ領域132が形成される。次に、ボディ領域132内の所定位置に、たとえばリン(P)等のn型不純物が注入される。これにより、n型の導電型を有するソース領域133が形成される。次に、アルミニウム等のp型不純物がソース領域133内の所定位置に注入される。これにより、p型の導電型を有するコンタクト領域134が形成される(図20参照)。
炭化珪素層20において、ボディ領域132、ソース領域133およびコンタクト領域134以外の部分は、ドリフト領域131となる。ソース領域133は、ボディ領域132によってドリフト領域131から隔てられている。イオン注入は、炭化珪素エピタキシャル基板100を300℃以上600℃以下程度に加熱して行われてもよい。イオン注入の後、炭化珪素エピタキシャル基板100に対して活性化アニールが行われる。活性化アニールにより、炭化珪素層20に注入された不純物が活性化し、各領域においてキャリアが生成される。活性化アニールの雰囲気は、たとえばアルゴン(Ar)雰囲気でもよい。活性化アニールの温度は、たとえば1800℃程度でもよい。活性化アニールの時間は、たとえば30分程度でもよい。
次に、酸化膜形成工程(S22:図19)が実施される。たとえば炭化珪素エピタキシャル基板100が酸素を含む雰囲気中において加熱されることにより、第2主面12上に酸化膜136が形成される(図21参照)。酸化膜136は、たとえば二酸化珪素(SiO2)等から構成される。酸化膜136は、ゲート絶縁膜として機能する。熱酸化処理の温度は、たとえば1300℃程度でもよい。熱酸化処理の時間は、たとえば30分程度でもよい。
酸化膜136が形成された後、さらに窒素雰囲気中で熱処理が行なわれてもよい。たとえば、一酸化窒素(NO)、亜酸化窒素(N2O)等の雰囲気中、1100℃程度で1時間程度、熱処理が実施されてもよい。さらにその後、アルゴン雰囲気中で熱処理が行なわれてもよい。たとえば、アルゴン雰囲気中、1100〜1500℃程度で、1時間程度、熱処理が行われてもよい。
次に、電極形成工程(S23:図19)が実施される。第1電極141は、酸化膜136上に形成される。第1電極141は、ゲート電極として機能する。第1電極141は、たとえばCVD法により形成される。第1電極141は、たとえば不純物を含有し導電性を有するポリシリコン等から構成される。第1電極141は、ソース領域133およびボディ領域132に対面する位置に形成される。
次に、第1電極141を覆う層間絶縁膜137が形成される。層間絶縁膜137は、たとえばCVD法により形成される。層間絶縁膜137は、たとえば二酸化珪素等から構成される。層間絶縁膜137は、第1電極141と酸化膜136とに接するように形成される。次に、所定位置の酸化膜136および層間絶縁膜137がエッチングによって除去される。これにより、ソース領域133およびコンタクト領域134が、酸化膜136から露出する。
たとえばスパッタリング法により当該露出部に第2電極142が形成される。第2電極142はソース電極として機能する。第2電極142は、たとえばチタン、アルミニウムおよびシリコン等から構成される。第2電極142が形成された後、第2電極142と炭化珪素エピタキシャル基板100が、たとえば900〜1100℃程度の温度で加熱される。これにより、第2電極142と炭化珪素エピタキシャル基板100とがオーミック接触するようになる。次に、第2電極142に接するように、配線層138が形成される。配線層138は、たとえばアルミニウムを含む材料から構成される。
次に、第3主面13に第3電極143が形成される。第3電極143は、ドレイン電極として機能する。第3電極143は、たとえばニッケルおよびシリコンを含む合金(たとえばNiSi等)から構成される。
次に、ダイシング工程(S24:図19)が実施される。たとえば炭化珪素エピタキシャル基板100がダイシングラインに沿ってダイシングされることにより、炭化珪素エピタキシャル基板100が複数の半導体チップに分割される。以上より、炭化珪素半導体装置300が製造される(図22参照)。
上記において、MOSFETを例示して、本開示に係る炭化珪素半導体装置の製造方法を説明したが、本開示に係る製造方法はこれに限定されない。本開示に係る製造方法は、たとえばIGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)、SBD(Schottky Barrier Diode)、サイリスタ、GTO(Gate Turn Off thyristor)、PiNダイオード等の各種炭化珪素半導体装置に適用可能である。
今回開示された実施形態はすべての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した実施形態ではなく特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味、および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 第1位置
2 第2位置
3 線分
4 最小二乗直線
5 中央
6,8 点
7,9 接点、接線
10 単結晶基板
11 第1主面
12 第2主面
13 第3主面(面)
14 第4主面(面)
15 断面プロファイル
20 炭化珪素層
30 側端面
31,84 オリエンテーションフラット
32 曲率部
33 下部円弧部(端部)
34 中央円弧部
35 上部円弧部(端部)
36 仮想面
41 下部領域
43 上部領域
50 レーザー変位計
51 発光素子
52 受光素子
53 入射光
54 反射光
55 ステージ
57 表面形状測定システム
61 第1砥石
62 第2砥石
65,71 保持部
67 回転軸
68 第3砥石
80 単結晶インゴット
81 上面
82 下面
83 側面
85 曲面部
91 ベース
92 保護部
93 ワイヤーソー
95 凹部
96 表面
100 炭化珪素エピタキシャル基板
101 反り量
102 領域
103 端部領域(第1端部領域)
104 中央町域
105 外周
131 ドリフト領域
132 ボディ領域
133 ソース領域
134 コンタクト領域
136 酸化膜137 層間絶縁膜
138 配線層
141 第1電極
142 第2電極
143 第3電極
300 炭化珪素半導体装置

Claims (10)

  1. ポリタイプが4Hである炭化珪素単結晶基板であって、
    {0001}面から<11−20>方向に2°以上8°以下傾斜し、最大径が150mm以上である第1主面と、
    前記第1主面と反対側の第3主面と、
    <11−20>方向に延在するオリエンテーションフラットとを備え、
    前記第1主面は、前記第1主面の外周から5mm以内の第1端部領域を含み、
    前記第3主面は、前記第3主面の外周から5mm以内の第2端部領域を含み、
    前記第1主面に対して垂直な方向において、前記オリエンテーションフラットと連なる前記第1端部領域の第1反り量は、1μm以下であり、
    前記第3主面に対して垂直な方向において、前記オリエンテーションフラットと連なる前記第2端部領域の第2反り量は、1μm以下であり、
    前記第1主面に対して垂直な方向から見て前記オリエンテーションフラットを垂直に二等分する断面を見た場合、前記第1端部領域は、前記オリエンテーションフラットに向かうにつれて前記第1主面と反対側の面から離れる方向に反り上がっており、
    前記第1反り量は、前記オリエンテーションフラットから前記第1主面の中央に向かって3mm離れた位置から5mm離れた位置までの領域における前記第1主面の断面プロファイルから算出される最小二乗直線が、前記オリエンテーションフラットと交わる点と、前記オリエンテーションフラットと前記第1主面との接点との距離であり、
    前記第3主面に対して垂直な方向から見て前記オリエンテーションフラットを垂直に二等分する断面を見た場合、前記第2端部領域は、前記オリエンテーションフラットに向かうにつれて前記第3主面と反対側の面に近づく方向に反り下がっており、
    前記第2反り量は、前記オリエンテーションフラットから前記第3主面の中央に向かって3mm離れた位置から5mm離れた位置までの領域における前記第3主面の断面プロファイルから算出される最小二乗直線が、前記オリエンテーションフラットに沿って延在する仮想平面と交わる点と、前記オリエンテーションフラットと前記第3主面との接点との距離である、炭化珪素単結晶基板。
  2. ポリタイプが4Hである炭化珪素単結晶基板であって、
    {0001}面から<11−20>方向に2°以上8°以下傾斜し、最大径が150mm以上である第1主面と、
    前記第1主面と反対側の第3主面と、
    <11−20>方向に延在するオリエンテーションフラットとを備え、
    前記第1主面は、前記第1主面の外周から5mm以内の第1端部領域を含み、
    前記第3主面は、前記第3主面の外周から5mm以内の第2端部領域を含み、
    前記第1主面に対して垂直な方向において、前記オリエンテーションフラットと連なる前記第1端部領域の第1反り量は、1μm以下であり、
    前記第3主面に対して垂直な方向において、前記オリエンテーションフラットと連なる前記第2端部領域の第2反り量は、1μm以下であり、
    前記第1主面に対して垂直な方向から見て前記オリエンテーションフラットを垂直に二等分する断面を見た場合、前記第1端部領域は、前記オリエンテーションフラットに向かうにつれて前記第1主面と反対側の面に近づく方向に反り下がっており、
    前記第1反り量は、前記オリエンテーションフラットから前記第1主面の中央に向かって3mm離れた位置から5mm離れた位置までの領域における前記第1主面の断面プロファイルから算出される最小二乗直線が、前記オリエンテーションフラットに沿って延在する仮想平面と交わる点と、前記オリエンテーションフラットと前記第1主面との接点との距離であり、
    前記第3主面に対して垂直な方向から見て前記オリエンテーションフラットを垂直に二等分する断面を見た場合、前記第2端部領域は、前記オリエンテーションフラットに向かうにつれて前記第3主面と反対側の面から離れる方向に反り上がっており、
    前記第2反り量は、前記オリエンテーションフラットから前記第3主面の中央に向かって3mm離れた位置から5mm離れた位置までの領域における前記第3主面の断面プロファイルから算出される最小二乗直線が、前記オリエンテーションフラットと交わる点と、前記オリエンテーションフラットと前記第3主面との接点との距離である、炭化珪素単結晶基板。
  3. 請求項1または請求項2に記載の炭化珪素単結晶基板と、
    前記第1主面上の炭化珪素層とを備え、
    前記炭化珪素層は、前記第1主面に接する面とは反対側の第2主面を含み、
    前記第2主面において、前記オリエンテーションフラットから<1−100>方向に延在し、かつ1mm以上の長さを有する積層欠陥がない、炭化珪素エピタキシャル基板。
  4. 前記第1主面に対して垂直な方向から見て、前記オリエンテーションフラットを垂直に2等分する線分を4等分した場合、前記第1主面は、前記オリエンテーションフラットから前記線分の1/4の位置までの下部領域を含み、
    前記下部領域の端部と連なる前記第1端部領域の反り量は、1μm以下である、請求項1または請求項2に記載の炭化珪素単結晶基板。
  5. 請求項4に記載の炭化珪素単結晶基板と、
    前記第1主面上の炭化珪素層とを備え、
    前記炭化珪素層は、前記第1主面に接する面とは反対側の第2主面を含み、
    前記第2主面において、前記下部領域の端部から<1−100>方向に延在し、かつ1mm以上の長さを有する積層欠陥がない、炭化珪素エピタキシャル基板。
  6. 前記第1主面に対して垂直な方向から見て、前記オリエンテーションフラットを垂直に2等分する線分を4等分した場合、前記第1主面は、前記オリエンテーションフラットと反対側の端部から前記線分の1/4の位置までの上部領域を含み、
    前記上部領域の端部と連なる前記第1端部領域の反り量は、1μm以下である、請求項1または請求項2に記載の炭化珪素単結晶基板。
  7. 請求項6に記載の炭化珪素単結晶基板と、
    前記第1主面上の炭化珪素層とを備え、
    前記炭化珪素層は、前記第1主面に接する面とは反対側の第2主面を含み、
    前記第2主面において、前記上部領域の端部から<1−100>方向に延在し、かつ1mm以上の長さを有する積層欠陥がない、炭化珪素エピタキシャル基板。
  8. 前記第1主面に対して垂直な方向から見て、前記オリエンテーションフラットを垂直に2等分する線分を4等分した場合、前記第1主面は、前記オリエンテーションフラットから前記線分の1/4の位置までの下部領域と、前記オリエンテーションフラットと反対側の端部から前記線分の1/4の位置までの上部領域とを含み、
    前記下部領域の端部と連なる前記第1端部領域の反り量は、1μm以下であり、かつ前記上部領域の端部と連なる前記第1端部領域の反り量は、1μm以下である、請求項1または請求項2に記載の炭化珪素単結晶基板。
  9. 請求項8に記載の炭化珪素単結晶基板と、
    前記第1主面上の炭化珪素層とを備え、
    前記炭化珪素層は、前記第1主面に接する面とは反対側の第2主面を含み、
    前記第2主面において、前記下部領域の端部から<1−100>方向に延在しかつ1mm以上の長さを有する積層欠陥がなく、かつ前記上部領域の端部から<1−100>方向に延在しかつ1mm以上の長さを有する積層欠陥がない、炭化珪素エピタキシャル基板。
  10. 請求項3、請求項5、請求項7および請求項9のいずれか1項に記載の炭化珪素エピタキシャル基板を準備する工程と、
    前記炭化珪素エピタキシャル基板を加工する工程とを備える、炭化珪素半導体装置の製造方法。
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