JP2020181731A - 燃料電池用燃焼器 - Google Patents

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Abstract

【課題】内部における燃料壁流の発生を抑制し得る燃料電池用燃焼器を提供する。【解決手段】ケースの中に配置されるミキサープレート(2)と、ミキサープレート(2)の中央に配置される燃料噴射部(3)とを備える燃料電池用燃焼器(100)において、ミキサープレート(2)に配置されて、ミキサープレート(2)を通過した燃焼用ガスに旋回流を生じさせる第1スワラー(7)と、第1スワラー(7)により旋回流を生成することによって生じる、燃焼用ガスの逆流または遠心力による燃料の拡散の少なくとも一方を抑制する方向の速度成分を、燃焼用ガスに与える第2スワラー(8−1〜8−3)とを備えることを特徴とする燃料電池用燃焼器。【選択図】図1

Description

本発明は、燃料電池システムに用いる燃焼器に関する。
燃料電池用の燃焼器として、特許文献1には、中央に燃料を噴射するインジェクタを設け、その外周に設けた燃焼用エア供給口に、旋回翼を備えたプレートを設置することで、燃焼用エアをスワール状に供給するものが開示されている。また、上記文献の燃焼器においては、ヒータまでの距離とスワール数を特定することにより、ヒータにおいて着火、燃焼した火炎がヒータから上流側へ向かう、いわゆる逆火の発生を防止することが開示されている。
特開2005−56636号公報
しかし、上記文献の構成では、スワールが生成されることに起因する逆流が生じる領域を狭めることはできるものの、噴霧された燃料が逆流に乗ってプレートに付着するおそれがある。また、スワールに乗った燃料が遠心力によって飛ばされてケース壁面に付着するおそれもある。噴射した燃料のうちプレートやケース壁面に付着する量、つまり壁流の量が多くなるほど、燃料と燃焼用ガスからなる混合気の空燃比の、設定値からのズレが大きくなる。その結果、ヒータより下流に設けた触媒における燃焼性状が悪化して、燃焼器の起動に時間を要することとなる。
そこで本発明では、上記問題に鑑み、壁流の発生を抑制し得る燃焼器を提供することを目的とする。
本発明のある態様による燃料電池用燃焼器は、ケースの中に配置されるミキサープレートと、ミキサープレートの中央に配置される燃料噴射部と、を備える。そして、燃料電池用燃焼器は、ミキサープレートに配置されて、ミキサープレートを通過した燃焼用ガスに旋回流を生じさせる第1スワラーと、第1スワラーにより旋回流を生成することによって生じる、燃焼用ガスの逆流または遠心力による燃料の拡散の少なくとも一方を抑制する方向の速度成分を燃焼用ガスに与える第2スワラーと、を備える。
上記態様によれば、第2スワラーを通過した燃焼用ガスの流れにより、壁流の発生を抑制することができる。
図1は、燃焼器の基本構成を示す図である。 図2は、第1実施形態にかかるミキサープレートの斜視図である。 図3は、第1実施形態にかかるミキサープレートの筒部の拡大図である。 図4は、第1実施形態における燃焼器内の燃料及び燃焼用ガスの流れを示す図である。 図5は、第2実施形態にかかるミキサープレートの斜視図である。 図6は、第2実施形態における燃焼器内の燃料及び燃焼用ガスの流れを示す図である。 図7は、第3実施形態における燃焼器内の燃料及び燃焼用ガスの流れを示す図である。
以下、添付図面を参照しながら本発明の実施形態について説明する。
(第1実施形態)
第1実施形態について図1から図4を参照して説明する。
図1は、本実施形態にかかる燃焼器100の基本構成を示す図である。図中の矢印は、燃料及び燃焼用ガスの流れを示す。以下の説明における「上流」と「下流」は、それぞれ、燃料及び燃焼用ガスの流れる方向の上流と下流を意味する。
燃焼器100は、固体酸化物形または固体高分子形の燃料電池を備える燃料電池システムにおいて、燃料と燃焼用ガスとしての空気との混合気を燃焼させるものである。この燃焼により生じた熱は、燃料改質器等に供給される。なお、燃焼用ガスとして、燃料電池の空気極から排出されるカソードオフガスを用いてもよい。
燃焼器100は、燃料を燃やすための触媒5と、触媒5に供給される混合気を加熱するヒータ4と、触媒5及びヒータ4を収容する円筒状のインナーケース1Aと、を備える。燃焼器100はさらに燃料噴射部としてのインジェクタ3と、ミキサープレート2と、インナーケース1Aの外周を取り囲むアウターケース1Bと、備える。なお、インナーケース1Aとアウターケース1Bとを合わせて、単にケース1ともいう。
アウターケース1Bは、インナーケース1Aとの間に供給ガス流路9及び供給ガス導入部10を形成する。また、アウターケース1Bには図示しないコンプレッサから排出された燃焼用ガスの供給配管6が接続されており、この供給配管6を通じて供給ガス流路9に燃焼用ガスが供給される。供給ガス流路9に供給された燃焼用ガスは、インナーケース1Aの外周に沿って旋回しながら、アウターケース1Bとミキサープレート2とで画成される供給ガス導入部10に流入する。また、アウターケース1Bには燃焼用ガスの供給配管6が接続されてもよい。この燃焼用ガスは、図示しないコンプレッサから供給されたガスがスタックを介して排出されたものである。
触媒5は、酸化剤ガスを用いることによって、燃料が気化した燃料ガスを燃焼させる燃焼触媒である。触媒5とヒータ4は、触媒5の上流側端面とヒータ4の下流側端面とが接触するように並んで配置されている。触媒5は、担体としてのハニカム構造体の表面に触媒材料が担時された部材である。ハニカム構造体は金属製の円筒状部材として構成されており、ハニカム構造体に担持される触媒材料には白金(Pt)やパラジウム(Pd)などが用いられる。
ヒータ4は、燃料を気化する電気ヒータであり、例えば、触媒5の温度が燃料を燃焼可能な温度よりも低い状況で使用される。このため、燃焼器100の本体温度が十分に高い自立運転状態では、ヒータ4は使用されない。
ヒータ4は、本体としてのハニカム構造体と、ハニカム構造体の外周に設けられる電極部(図示せず)とから構成されている。ハニカム構造体は、金属製の円筒状部材として構成されており、インナーケース1Aに固定されている。ヒータ4は、アウターケース1Bの外側に露出するように設けられた電極部(図示せず)に通電することでハニカム構造体が加熱される。
インジェクタ3は、燃料ポンプ(図示せず)を介して供給される燃料を所定の周期で噴射する噴射器である。
ミキサープレート2は、インナーケース1Aの上流側端面に設けられた円錐状の部材である。ミキサープレート2の中心部には、燃料噴霧がミキサープレート2に直接当たらないようにインジェクタ3が配置される。このようにインジェクタ3及びミキサープレート2を配置するのは、燃料噴霧がミキサープレート2に付着して壁流が生じると、混合気の空燃比の制御が困難になるからである。
また、ミキサープレート2は、第1スワラー7と第2スワラー8−1とを備える。ここで第1スワラー7と第2スワラー8−1について説明する。
図2はミキサープレート2の斜視図である。図3はミキサープレート2の第2スワラー8−1を設けた部分の拡大図である。
第1スワラー7は、ミキサープレート2の傘部2Aを貫通する複数のスリット7Aと、各スリット7Aに設けられる旋回翼7Bとで構成される。第1スワラー7の旋回翼7Bは、供給ガス導入部10で旋回している燃焼用ガスの旋回速度成分と同方向の旋回速度成分を与える構成となっている。
第2スワラー8−1は、ミキサープレート2の中央にある筒部2Bを貫通する複数のスリット8−1Aと、各スリットに設けられる旋回翼8−1Bとで構成される。第2スワラー8−1の旋回翼8−1Bは、供給ガス導入部10で旋回している燃焼用ガスの旋回速度成分を打ち消す構成となっている。
図2に示す通り、第1スワラー7のスリット7Aの総開口面積は、第2スワラー8−1のスリット8−1Aの総開口面積より大幅に大きい。このため、旋回状態を維持したまま供給ガス導入部10に流入した燃焼用ガスの大部分は第1スワラー7を通り、その他の一部の燃焼用ガスが第2スワラー8−1を通る。
第1スワラー7を通過した燃焼用ガスは、第1スワラー7によってさらに旋回速度成分を付与されて、旋回状態を維持したままインジェクタ3から噴射された燃料と混合しながらヒータ4の方向に進む。
一方、第2スワラー8−1を通過した燃焼用ガスは、まず筒部2Bの内側に溜まり、筒部2Bの内側の圧力がミキサープレート2の下流側よりも高圧になると、圧力差によってヒータ4の方向に流れる。このとき、筒部2Bの中央部はインジェクタ3から噴射された燃料が通過している。このため、第2スワラー8−1を通過した燃焼用ガスは、燃料の外周に沿うように流れる。
次に、第1スワラー7と第2スワラー8−1を上記のような構成にした場合の作用効果について、図4を参照して説明する。
図4は、図1のヒータ4よりも上流側の部分の拡大図である。なお、図6では第1スワラー7は省略されている。図中の一点鎖線矢印は第1スワラー7を通過した燃焼用ガスの旋回流(以下、メインガス流20ともいう)を、実線矢印は第2スワラー8−1を通過した燃焼用ガスの流れ(以下、サブガス流21−1ともいう)を、破線矢印は旋回流が発生することによって生じる逆流(以下、逆流22ともいう)を示す。また、図中のドットを付した部分は燃料噴霧を示す。
燃料は加圧状態で多孔ノズル方式により直線形状の噴孔から噴射されるので、燃料の微粒化が促進され、燃料噴霧は図示する通り円錐状に広がる。そして、燃料はメインガス流20の燃焼用ガスと混合して混合気となり、混合気はヒータ4で加熱された後に触媒5で反応して発熱する。
ミキサープレート2の下流側は、大部分がメインガス流20による旋回流領域となるが、燃料噴霧23と旋回方向の流れが強いメインガス流20との間には逆流22が発生する。逆流22が発生すると、噴射された燃料の一部が逆流22に乗ってミキサープレート2に到達して、いわゆる燃料壁流が発生するおそれがある。燃料壁流が生じると、燃料壁流となった分だけ混合気を形成する燃料が減少するので、混合気の空燃比が制御用の設定値から外れることとなる。
しかし、本実施形態では、燃料噴霧23とメインガス流20との間に、燃料噴霧と同方向に進むサブガス流21−1が形成され、サブガス流21−1と逆流22とが衝突する。これにより、逆流22の流れが弱まるので、上述した燃料壁流の発生を抑制することができる。
なお、逆流22が燃料噴霧23の周りを旋回する旋回速度成分を有する場合もある。逆流22が旋回速度成分を有することがシミュレーション等によりわかった場合には、第2スワラー8−1の旋回翼8−1Bを、サブガス流21−1に逆流22とは反対方向の旋回速度成分を与える構成にする。
また、本実施形態ではインジェクタ3が燃料を放射状かつ直線的に噴射する場合について説明したが、燃料に旋回速度成分を与えてもよい。燃料噴霧に旋回速度成分を与える為には、インジェクタ3の噴孔に旋回流れを形成する流路を設ければよい。この場合には、サブガス流21−1に燃料とは反対方向の旋回速度成分を与える。これにより、逆流22の流れを弱めるとともに、旋回することによりインナーケース1Aの径方向外側へ広がろうとする燃料の流れも抑制することができる。その結果、ミキサープレート2における燃料壁流だけでなく、インナーケース1Aにおける燃料壁流も抑制することができる。
以上のように本実施形態では、燃焼器100はケース1の中に配置されるミキサープレート2と、ミキサープレート2の中央に配置されるインジェクタ3とを備える。燃焼器100はさらに、ミキサープレート2に配置されて、ミキサープレート2を通過した燃焼用ガスに旋回流を生じさせる第1スワラー7と、第1スワラー7により旋回流を生成することによって生じる、燃焼用ガスの逆流22を抑制する方向の速度成分を、燃焼用ガスに与える第2スワラー8−1と、を備える。これにより、逆流22に乗ってミキサープレート2に到達する燃料量を、第2スワラー8−1を通過した燃焼用ガスの流れによって低減できるので、ミキサープレート2における燃料壁流の発生を抑制できる。
本実施形態では、第2スワラー8−1は、ミキサープレート2の第1スワラー7よりも径方向内側に配置され、第2スワラー8−1を通過する燃焼用ガスに、径方向内側向きの速度成分を与える。これにより、第2スワラー8−1を通過した燃焼用ガスは、ミキサープレート2の中心部に集まり、中心部とそれより下流側との圧力差によって、燃流噴霧の外周に沿って下流側へ流れる。その結果、第2スワラー8−1を通過した燃焼用ガスの流れは逆流22と対向する向きになるので、上記の通り逆流22に乗ってミキサープレート2に到達する燃料量を低減することができる。
本実施形態では、インジェクタ3から噴射された燃料が旋回方向の速度成分を有する場合には、第2スワラー8−1は燃料の旋回方向とは反対方向の旋回速度成分を第2スワラー8−1を通過する燃焼用ガスに与える。これにより、逆流22の流れを弱めるとともに、旋回することによりインナーケース1Aの径方向外側へ広がろうとする燃料の流れも抑制することができる。その結果、ミキサープレート2における燃料壁流だけでなく、インナーケース1Aにおける燃料壁流も抑制することができる。
本実施形態では、インジェクタ3が、第1スワラー7を通過する燃焼用ガスの旋回方向とは反対方向の旋回速度成分を燃料噴霧に与える構成にしてもよい。これにより、逆流を低減するとともに、インナーケース1Aの径方向外側へ広がろうとする燃料の流れも抑制することができる。
(第2実施形態)
次に、第2実施形態について、図5及び図6を参照して説明する。
図5は、本実施形態にかかるミキサープレート2の斜視図である。
第1スワラー7は実質的に第1実施形態と同様である。第2スワラー8−2も、ミキサープレート2を貫通する複数のスリット8−2Aと、各スリット8−2Aに設けられる旋回翼8−2Bとで構成される点では第1実施形態と同様であるが、設けられる位置が第1実施形態とは異なる。
図5に示す通り、本実施形態の第2スワラー8−2は、ミキサープレート2における第1スワラー7の外周側に配置される。そして、第2スワラー8−2の旋回翼8−2Bは、燃焼用ガスの旋回速度成分をなくして、ケース1の軸方向の速度成分を与える構成となっている。
上記の構成にした場合の作用効果について、図6を参照して説明する。
図6は、図1のヒータ4よりも上流側の部分の拡大図である。なお、図6では第1スワラー7は省略されている。図中の一点鎖線矢印は第1スワラー7を通過した燃焼用ガスの旋回流(以下、メインガス流20ともいう)を、実線矢印は第2スワラー8−2を通過した燃焼用ガスの流れ(以下、サブガス流21−2ともいう)を示す。破線矢印は旋回するメインガス流20の遠心力によってケース1の径方向外側に向けて飛ばされる燃料の流れ(以下、径方向流24ともいう)を示す。図中のドットを付した部分は燃料噴霧を示す。
第2スワラー8−2を上記の構成にすることで、本実施形態のサブガス流21−2は、メインガス流20の外側をケース1の軸方向に流れる。
径方向流24によってインナーケース1Aの壁面に到達する燃料が増加すると、インナーケース1Aの壁面に燃料壁流が発生するおそれがある。しかし、本実施形態ではメインガス流20とインナーケース1Aとの間にサブガス流21−2が流れているので、径方向流24によってインナーケース1Aの壁面に到達する燃料量を減少させることができる。すなわち、インナーケース1Aにおける燃料壁流の発生を抑制することができる。
なお、径方向流24がメインガス流20と同じ旋回速度成分も備える三次元の流れになる場合もある。この場合には、第2スワラー8−2の旋回翼8−2Bを、径方向流24の旋回方向と対向する旋回速度成分を燃焼用ガスに与える構成にする。これにより、遠心力で飛ばされる燃料の旋回速度成分も低減させることができる。
以上のように本実施形態では、燃焼器100はケース1の中に配置されるミキサープレート2と、ミキサープレート2の中央に配置されるインジェクタ3とを備える。燃焼器100はさらに、ミキサープレート2に配置されて、ミキサープレート2を通過した燃焼用ガスに旋回流を生じさせる第1スワラー7と、第1スワラー7により旋回流を生成することによって生じる燃料の拡散を抑制する方向の速度成分を燃焼用ガスに与える第2スワラー8−2と、を備える。これにより、メインガス流20の遠心力によってインナーケース1Aに到達する燃料量を、第2スワラー8−1を通過した燃焼用ガスの流れによって低減できるので、インナーケース1Aにおける燃料壁流の発生を抑制できる。
本実施形態では、第2スワラー8−2は、ミキサープレート2の第1スワラー7よりも径方向外側に配置され、第2スワラー8−2を通過する燃焼用ガスにケース1の軸方向の速度成分を与える。これにより、第2スワラー8−2を通過した燃焼用ガスの流れは、メインガス流20の遠心力によって飛ばされる燃料と交差することとなるので、インナーケース1Aに到達する燃料量を減少させることができる。その結果、インナーケース1Aにおける燃料壁流の発生を抑制することができる。
本実施形態では、第2スワラー8−2は、ミキサープレート2の第1スワラー7よりも径方向外側に配置され、径方向流24が旋回速度成分も備える場合には、第2スワラー8−2を通過した燃焼用ガスに、第1スワラー7を通過した燃焼用ガスとは反対方向の旋回速度成分を与える。これにより、遠心力で飛ばされる燃料の旋回速度成分も低減させることができる。
(第3実施形態)
次に、第3実施形態について、図7を参照して説明する。
図7は、図1のヒータ4よりも上流側の部分の拡大図である。なお、図7では第1スワラー7は省略されている。図中の一点鎖線矢印は第1スワラー7を通過した燃焼用ガスの旋回流(以下、メインガス流20ともいう)を、実線矢印は第2スワラー8−3を通過した燃焼用ガスの流れ(以下、サブガス流21−3ともいう)を示す。破線矢印は旋回するメインガス流20の遠心力によってケース1の径方向外側に向けて飛ばされる燃料の流れ(以下、径方向流24ともいう)を示す。図中のドットを付した部分は燃料噴霧を示す。
第1スワラー7は第2実施形態と同様なので説明を省略する。
第2スワラー8−3は、インナーケース1Aにおけるミキサープレート2とヒータ4との間の壁面を貫通する複数の貫通孔である。すなわち、本実施形態では、供給ガス流路9を流れる燃焼用ガスの一部を、第2スワラー8−3を介してインナーケース1Aの内側に供給する。そして、第2スワラー8−3は、貫通孔を通過する燃焼用ガスに、インナーケース1Aの径方向内側向きの速度成分を与える構成となっている。なお、貫通孔の形状だけで当該速度成分を与えてもよいし、各貫通孔に当該速度成分を与えるための旋回翼を設けてもよい。
第2スワラー8−3を上記の構成にすることで、サブガス流21−3はインナーケース1Aの壁面から、径方向内側に向けて流れる。つまり、サブガス流21−3は径方向流24と対向する向きに流れる。これにより、遠心力によって飛ばされてインナーケース1Aに付着する燃料量を低減することができる。
なお、径方向流24がメインガス流20と同じ旋回速度成分も備える三次元の流れになる場合もある。この場合には、第2スワラー8−3を、径方向流24の旋回方向と対向する旋回速度成分を燃焼用ガスに与える構成にする。これにより、遠心力で飛ばされる燃料の旋回速度成分も低減させることができる。
以上のように本実施形態では、第2スワラー8−3は、インナーケース1Aの、ミキサープレート2とミキサープレート2より下流に配置されるヒータ4との間の壁面に配置され、第2スワラー8−3を通過する燃焼用ガスに、ケース1の径方向の速度成分を与える。これにより、メインガス流20に乗って遠心力で飛ばされる燃料量を低減して、インナーケース1Aにおける燃料壁流の発生を抑制できる。
本実施形態では、遠心力で径方向外側に飛ばされる燃料が旋回速度成分も備える場合には、第2スワラー8−3が、第2スワラー8−3を通過する燃焼用ガスに第1スワラー7を通過した燃焼用ガスとは反対方向の旋回速度成分を与えるようにしてもよい。これにより、遠心力で飛ばされる燃料の旋回速度成分も低減させることができる。
なお、第1実施形態から第3実施形態で説明した第2スワラー8−1〜8−3を、適宜組み合わせてもよい。例えば、第1実施形態の第2スワラー8−1と第2実施形態の第2スワラー8−2とを併せ持つ構成にすれば、ミキサープレート2の燃料壁流とインナーケース1Aの燃料壁流の両方を低減することができる。もちろん、第1実施形態から第3実施形態のすべての第2スワラー8−1〜8−3を併せ持つ構成にしてもよい。
なお、本発明は上記の実施の形態に限定されるわけではなく、特許請求の範囲に記載の技術的思想の範囲内で様々な変更を成し得ることは言うまでもない。
1A インナーケース
1B アウターケース
2 ミキサープレート
3 インジェクタ
4 ヒータ
5 触媒
6 供給配管
7 第1スワラー
8−1〜8−3 第2スワラー
9 供給ガス流路
10 供給ガス導入部
100 燃焼器

Claims (8)

  1. ケースの中に配置されるミキサープレートと、
    前記ミキサープレートの中央に配置される燃料噴射部と、
    を備える燃料電池用燃焼器において、
    前記ミキサープレートに配置されて、前記ミキサープレートを通過した燃焼用ガスに旋回流を生じさせる第1スワラーと、
    前記第1スワラーにより前記旋回流を生成することによって生じる、前記燃焼用ガスの逆流または遠心力による燃料の拡散の少なくとも一方を抑制する方向の速度成分を、前記燃焼用ガスに与える第2スワラーと、
    を備えることを特徴とする燃料電池用燃焼器。
  2. 請求項1に記載の燃料電池用燃焼器において、
    前記第2スワラーは、前記ミキサープレートの前記第1スワラーよりも径方向内側に配置され、前記第2スワラーを通過する前記燃焼用ガスに、径方向内側向きの速度成分を与える、燃料電池用燃焼器。
  3. 請求項2に記載の燃料電池用燃焼器において、
    前記燃料噴射部から噴射された燃料が旋回方向の速度成分を有する場合には、
    第2スワラーは、前記燃料の旋回方向とは反対方向の旋回速度成分を、前記第2スワラーを通過する前記燃焼用ガスに与える、燃料電池用燃焼器。
  4. 請求項1に記載の燃料電池用燃焼器において、
    前記第2スワラーは、前記ミキサープレートの前記第1スワラーよりも径方向外側に配置され、前記第2スワラーを通過する前記燃焼用ガスに、前記ケースの軸方向の速度成分を与える、燃料電池用燃焼器。
  5. 請求項1に記載の燃料電池用燃焼器において、
    前記第2スワラーは、前記ミキサープレートの前記第1スワラーよりも径方向外側に配置され、前記第2スワラーを通過した前記燃焼用ガスに、前記第1スワラーを通過した前記燃焼用ガスとは反対方向の旋回速度成分を与える、燃料電池用燃焼器。
  6. 請求項1に記載の燃料電池用燃焼器において、
    前記第2スワラーは、前記ケースの、前記ミキサープレートと前記ミキサープレートより下流に配置されるヒータとの間の壁面に配置され、前記第2スワラーを通過する前記燃焼用ガスに、前記ケースの径方向の速度成分を与える、燃料電池用燃焼器。
  7. 請求項1に記載の燃料電池用燃焼器において、
    前記第2スワラーは、前記ケースの、前記ミキサープレートと前記ミキサープレートより下流に配置されるヒータとの間の壁面に配置され、前記第2スワラーを通過する前記燃焼用ガスに、前記第1スワラーを通過した前記燃焼用ガスとは反対方向の旋回速度成分を与える、燃料電池用燃焼器。
  8. 請求項4から7のいずれか一項に記載の燃料電池用燃焼器において、
    前記燃料噴射部が、前記第1スワラーを通過する前記燃焼用ガスの旋回方向とは反対方向の旋回速度成分を燃料噴霧に与える、燃料電池用燃焼器。
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