JP2020177879A - 蓄電モジュール製造方法 - Google Patents

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崇 酒井
浩生 植田
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Motoaki Okuda
元章 奥田
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Abstract

【課題】品質の劣化を抑制可能な蓄電モジュール製造方法を提供する。【解決手段】この製造方法は、複数の電極と、電極のそれぞれの周縁部に設けられた1次樹脂シール20と、を有する電極積層体24を用意する第1工程と、電極積層体24の外周部24pに2次樹脂シール21を形成する第2工程と、を備える。電極積層体24の1次樹脂シール20は、一対の外側樹脂枠(第1外側樹脂枠20a及び第2外側樹脂枠20b)を含む。第2工程においては、電極積層体24の外周部24pをキャビティ33内に露出させつつ、第1外側樹脂枠20aと第2外側樹脂枠20bとを挟持した状態で、キャビティ33内に樹脂を導入する。第1工程は、金型28の内面と表面20d,20eとの間の摩擦係数を増大させる摩擦増大処理を施す。【選択図】図5

Description

本発明は、蓄電モジュール製造方法に関する。
従来の蓄電モジュールとして、電極板の一方面に正極が形成され、他方面に負極が形成されたバイポーラ電極を備えるバイポーラ電池が知られている(特許文献1参照)。バイポーラ電池は、セパレータを介して複数のバイポーラ電極を積層してなる積層体を備えている。積層体の側面には、積層方向に隣り合うバイポーラ電極間を封止する封止体が設けられており、バイポーラ電極間に形成された内部空間に電解液が収容されている。
特開2011−204386号公報
積層体に封止体を設ける方法としては、例えば射出成形が考えられる。この場合、積層体の外周部を露出するように金型内に積層体を配置し、金型内に樹脂を導入する。これにより、積層体の外周部を被覆するように封止体が設けられる。このとき、金型内に導入された樹脂の圧力によって、金型内で積層体が変形したり移動したりするおそれがある。これらは、得られる蓄電モジュールの品質の劣化の原因となるおそれがある。
そこで、本発明に係る蓄電モジュール製造方法においては、品質の劣化を抑制可能な蓄電モジュール製造方法を提供することを目的とする。
本発明に係る蓄電モジュール製造方法は、第1方向に沿って積層された複数の電極と、複数の電極のそれぞれの周縁部に設けられた樹脂枠と、を有する電極積層体を用意する第1工程と、電極積層体の外周部に電極積層体を封止するためのシール部を形成する第2工程と、を備え、複数の電極は、第1方向において電極積層体の両端に配置される一対の終端電極を含み、一対の終端電極は、それぞれ、第1方向において電極積層体の外側に臨む電極外表面を有しており、樹脂枠は、電極外表面のそれぞれに設けられた一対の外側樹脂枠を含み、第2工程においては、電極積層体の外周部を金型のキャビティ内に露出させつつ、一対の外側樹脂枠を金型の内面により挟持した状態で、キャビティ内に樹脂を導入することにより外周部に前記シール部を形成し、第1工程では、一対の外側樹脂枠の外表面である樹脂枠外表面と金型の内面との間の摩擦係数を増大させるように、樹脂枠外表面に摩擦増大処理を施す。
この製造方法においては、第1工程で電極積層体を用意した後に、第2工程で電極積層体の外周部にシール部を形成する。電極積層体は、その終端電極の外表面(電極外表面)に設けられた一対の外側樹脂枠を含む。第2工程では、電極積層体の外周部を金型のキャビティ内に露出させつつ、一対の外側樹脂枠を金型の内面により挟持した状態で、キャビティ内に樹脂を導入することにより外周部にシール部を形成する。ここで、この製造方法にあっては、第2工程に先立って、外側樹脂枠の外表面である樹脂枠外表面と金型の内面との間の摩擦係数を増大させる。したがって、第2工程においては、樹脂枠外表面と金型の内面との間の摩擦力が大きくなり、電極積層体が金型内において強固に挟持される。この結果、金型内に導入された樹脂の射出圧によって、金型内で電極積層体が変形したり移動したりすることが抑制される。よって、この製造方法によれば、品質の劣化を抑制可能である。
本発明に係る蓄電モジュール製造方法においては、摩擦増大処理においては、第2工程で樹脂枠外表面と金型の内面との間に発生する摩擦力が、第2工程における樹脂の射出圧よりも大きくなるように、樹脂枠外表面と金型の内面との間の摩擦係数を増大させてもよい。この場合、金型内に導入された樹脂の射出圧によって、金型内で電極積層体が変形したり移動したりすることが確実に抑制される。よって、この製造方法によれば、品質の劣化を確実に抑制可能である。
本発明に係る蓄電モジュール製造方法においては、第2工程においては、電極外表面を、金型の内面から離間させつつ、一対の外側樹脂枠を金型の内面により挟持してもよい。この場合、外側樹脂枠において電極積層体を確実に挟持しつつ、電極外表面の損傷を抑制できる。
本発明に係る蓄電モジュール製造方法においては、摩擦増大処理においては、樹脂枠外表面に凹凸を設けてもよい。或いは、本発明に係る蓄電モジュール製造方法においては、摩擦増大処理においては、樹脂枠外表面を荒らすことによって、樹脂枠外表面の表面粗さを増大させてもよい。或いは、本発明に係る蓄電モジュール製造方法においては、摩擦増大処理においては、樹脂枠外表面に2次元的に配列された凹凸パターンを形成してもよい。このように、樹脂枠外表面の摩擦係数の増大に際して、種々の方法が採用され得る。
本発明に係る蓄電モジュール製造方法においては、第1工程は、電極の周縁部に樹脂枠を溶着することにより、電極と樹脂枠とを含む電極ユニットを作製する溶着工程と、電極ユニットを積層することにより電極積層体を作製する積層工程と、を含み、溶着工程においては、一対の外側樹脂枠の溶着の際に、凹凸パターンに対応したパターンを有する押圧部材によって外側樹脂枠を押圧し、樹脂枠外表面に凹凸パターンを転写することにより、摩擦増大処理を実施してもよい。この場合、電極に樹脂枠を溶着する際に摩擦増大処理が同時に実施されるため、工程を簡略化できる。
本発明に係る蓄電モジュール製造方法においては、複数の電極は、第1方向において一対の終端電極の間に配置される中間電極を含み、樹脂枠は、複数の中間電極のそれぞれに設けられた中間樹脂枠を含み、摩擦増大処理において、中間樹脂枠の第1方向に向く表面に凹凸を設けてもよい。この場合、電極積層体の内側に位置する電極の変形や移動が確実に抑制される。よって、品質の劣化を確実に抑制可能である。
本発明によれば、品質の劣化を抑制可能な蓄電モジュール製造方法を提供することができる。
実施形態に係る蓄電モジュールを備える蓄電装置を示す概略断面図である。 図1に示された蓄電モジュールの内部構成を示す概略断面図である。 図2に示された蓄電モジュール2の製造方法の主要な工程を示すフローチャートである。 図3に示された蓄電モジュール2の製造方法の主要な工程を示す図である。 図3に示された蓄電モジュール2の製造方法の主要な工程を示す図である。 変形例を説明するための平面図である。
引き続いて、図面を参照しつつ、本実施形態に係る蓄電モジュール、及び、蓄電モジュール製造方法について説明する。なお、各図の説明においては、同一又は相当する要素同士には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。また、以下の図には、X軸、Y軸、及びZ軸によって規定される直交座標系を示す場合がある。
図1は、実施形態に係る蓄電モジュールを備える蓄電装置を示す概略断面図である。図1に示される蓄電装置1は、例えばフォークリフト、ハイブリッド自動車または電気自動車等の車両のバッテリとして使用され得る。蓄電装置1は、複数(ここでは3つ)の蓄電モジュール2を備えている。蓄電モジュール2は、例えばニッケル水素二次電池、リチウムイオン二次電池等の二次電池、又は電気二重層キャパシタである。以下の説明では、ニッケル水素二次電池を例示する。
複数の蓄電モジュール2は、金属製の導電板3を介して積層されている。導電板3は、積層方向(例えばZ軸方向)の両端に位置する蓄電モジュール2の外側にも配置されている。蓄電モジュール2及び導電板3は、例えば積層方向から見て矩形状(平面視矩形状)を有している。導電板3は、隣り合う蓄電モジュール2と電気的に接続されている。これにより、複数の蓄電モジュール2が積層方向に直列接続されている。蓄電モジュール2については、後で詳述する。
積層方向の一端(ここでは下端)に位置する導電板3には、正極端子4が接続されている。積層方向の他端(ここでは上端)に位置する導電板3には、負極端子5が接続されている。正極端子4及び負極端子5は、積層方向に交差(直交)する方向(例えばX軸方向)に延在している。このような正極端子4及び負極端子5を設けることにより、蓄電装置1の充放電を実施することができる。
なお、蓄電装置1においては、積層方向の一端及び他端に蓄電モジュール2が配置されていてもよい。すなわち、蓄電装置1における蓄電モジュール2と導電板3との積層体の最外層(スタック最外層)は、蓄電モジュール2であってもよい。この場合、スタック最外層の蓄電モジュール2に対して、正極端子4及び負極端子5が設けられる。
導電板3は、蓄電モジュール2において発生した熱を放出するための放熱板としても機能し得る。導電板3には、蓄電モジュール2の積層方向と正極端子4及び負極端子5の延在方向とに交差(直交)する方向(例えばY軸方向)に延在した複数の空隙3aが設けられている。これらの空隙3aを空気等の冷媒が通過することにより、蓄電モジュール2からの熱を効率的に外部に放出することができる。
また、蓄電装置1は、蓄電モジュール2及び導電板3を積層方向に拘束する拘束ユニット6を備えている。拘束ユニット6は、蓄電モジュール2及び導電板3を積層方向に挟む1対の拘束プレート7と、これらの拘束プレート7同士を締結する複数組のボルト8及びナット9とを有している。
拘束プレート7は、鉄等の金属で形成されている。各拘束プレート7と導電板3との間には、樹脂フィルム等の絶縁フィルム10がそれぞれ配置されている。拘束プレート7及び絶縁フィルム10は、例えば平面視矩形状を有している。ボルト8の軸部8aが各拘束プレート7に設けられた挿通孔7aを挿通した状態で、軸部8aの先端部にナット9が螺合することで、蓄電モジュール2、導電板3及び絶縁フィルム10に積層方向の拘束荷重が付与される。なお、スタック最外層が蓄電モジュール2である場合には、各拘束プレート7と蓄電モジュール2との間に絶縁フィルム10が介在されることとなる。
次に、蓄電モジュール2の構成について詳細に説明する。図2は、図1に示された蓄電モジュールの内部構成を示す概略断面図である。図2に示されるように、蓄電モジュール2は、電極積層体13と、電極積層体13を封止するための樹脂製の封止体14と、を備えている。電極積層体13は、セパレータ12を介して、積層方向(第1方向、ここではZ軸方向)に沿って積層された複数の電極(複数のバイポーラ電極11、単一の負極終端電極19、及び、単一の正極終端電極18)を含む。
バイポーラ電極11は、電極板15、電極板15の第1面15aに設けられた正極16、電極板15の第1面15aの反対側の第2面15bに設けられた負極17を含んでいる。正極16は、正極活物質が電極板15に塗工されることにより形成される正極活物質層である。負極17は、負極活物質が電極板15に塗工されることにより形成される負極活物質層である。電極積層体13において、一のバイポーラ電極11の正極16は、セパレータ12を挟んで積層方向に隣り合う別のバイポーラ電極11の負極17と対向している。電極積層体13において、一のバイポーラ電極11の負極17は、セパレータ12を挟んで積層方向に隣り合うさらに別のバイポーラ電極11の正極16と対向している。
負極終端電極19は、電極板15、及び電極板15の第2面15bに設けられた負極17を含んでいる。負極終端電極19は、第2面15bが電極積層体13の内側(積層方向についての中心側)に向くように、積層方向の一端に配置されている。負極終端電極19の負極17は、セパレータ12を介して、積層方向Dの一端のバイポーラ電極11の正極16と対向している。正極終端電極18は、電極板15、及び電極板15の第1面15aに設けられた正極16を含んでいる。正極終端電極18は、第1面15aが電極積層体13の内側に向くように、積層方向の他端に配置されている。正極終端電極18の正極16は、セパレータ12を介して、積層方向の他端のバイポーラ電極11の負極17と対向している。このように、電極積層体13の複数の電極は、積層方向において電極積層体13の両端に配置される一対の終端電極(負極終端電極19及び正極終端電極18)と、積層方向において一対の終端電極の間に配置される複数の中間電極(バイポーラ電極11)と、を含む。また、負極終端電極19の電極板15は、積層方向において電極積層体13の外側に臨む第1面(電極外表面)15aを有している。さらに、正極終端電極18の電極板15は、積層方向において電極積層体13の外側に臨む第2面(電極外表面)15bを有している。
負極終端電極19の電極板15の第1面15aには、導電板3が接触している。また、正極終端電極18の電極板15の第2面15bには、隣接する蓄電モジュール2の導電板3が接触している。拘束荷重は、導電板3を介して負極終端電極19及び正極終端電極18から電極積層体13に付加される。すなわち、導電板3は、積層方向に沿って電極積層体13に拘束荷重を付加する拘束部材でもある。
電極板15は、例えば、ニッケル又はニッケルメッキ鋼板といった金属からなる。一例として、電極板15は、ニッケルからなる矩形の金属箔である。電極板15の周縁部(バイポーラ電極11、負極終端電極19、及び、正極終端電極18の縁部)は、矩形枠状をなし、正極活物質及び負極活物質が塗工されない未塗工領域となっている。正極16を構成する正極活物質としては、例えば水酸化ニッケルが挙げられる。負極17を構成する負極活物質としては、例えば水素吸蔵合金が挙げられる。本実施形態では、電極板15の第2面15bにおける負極17の形成領域は、電極板15の第1面15aにおける正極16の形成領域に対して一回り大きくなっている。
セパレータ12は、例えばシート状に形成されている。セパレータ12としては、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)等のポリオレフィン系樹脂からなる多孔質フィルム、ポリプロピレン、メチルセルロース等からなる織布又は不織布等が例示される。セパレータ12は、フッ化ビニリデン樹脂化合物で補強されたものであってもよい。
封止体14は、電極積層体13を取り囲むように配置されている。封止体14は、電極(バイポーラ電極11、負極終端電極19、及び、正極終端電極18)のそれぞれの電極板15の周縁部に設けられた複数の枠状の1次樹脂シール(樹脂枠)20と、これらの1次樹脂シール20を取り囲むように配置された2次樹脂シール(シール部)21と、を有している。1次樹脂シール20は、積層方向に沿って電極板15毎に配置されている。1次樹脂シール20は、電極板15の周縁部に接合(例えば溶着)されている。1次樹脂シール20及び2次樹脂シール21は、例えば、絶縁性の樹脂であって、ポリプロピレン(PP)、ポリフェニレンサルファイド(PPS)、又は変性ポリフェニレンエーテル(変性PPE)等から構成され得る。
積層方向に隣り合う電極板15間には、電極板15、正極16、負極17及び1次樹脂シール20によって画成された内部空間Vが設けられている。セパレータ12内を含む内部空間Vには、アルカリ性の電解液が注入されている。アルカリ性の電解液としては、例えば水酸化カリウム水溶液等を含むアルカリ溶液が用いられている。1次樹脂シール20は、内部空間Vを封止するためのものである。蓄電モジュール2における1つのセルは、2つの電極板15、正極16、負極17、セパレータ12及び1次樹脂シール20により構成され、内部空間Vを有している。
すなわち、ここでは、電極積層体13及び1次樹脂シール20は、さらに電極積層体24を構成している。電極積層体24は、バイポーラ電極11の周縁部に1次樹脂シール20を接合(例えば溶着)して構成される電極ユニット25、正極終端電極18の周縁部に1次樹脂シール20を接合(例えば溶着)して構成される電極ユニット26、及び、負極終端電極19に1次樹脂シール20を接合(例えば溶着)して構成される電極ユニット27を、セパレータ12を介して積層することによって構成されている。
この電極積層体24は、積層方向(第1方向)に交差する表面24bと、積層方向に交差すると共に表面24bの反対側の表面24cと、積層方向に沿って表面24bと表面24cとを接続する外側面24aと、を含む。表面24b,24c及び外側面24aは、主に、1次樹脂シール20により提供される。表面24b,24cの周縁部と外側面24aとによって、電極積層体24の外周部24pが構成されている。2次樹脂シール21は、この電極積層体24の外周部24pに対して設けられる。
1次樹脂シール20は、積層方向における電極積層体24の一端部に位置する電極(負極終端電極19)の電極板15の第1面15a(電極外表面)の周縁部に設けられた第1外側樹脂枠20aを含む。負極終端電極19の第1面15aは、電極積層体24の外側に臨む外面である。1次樹脂シール20は、積層方向における電極積層体13の他端部に位置する電極(正極終端電極18)の電極板15の第2面15b(電極外表面)の周縁部に設けられた第2外側樹脂枠20bを含む。正極終端電極18の第2面15bは、電極積層体24の外側に臨む外面である。つまり、電極積層体24においては、1次樹脂シール20は、電極外表面のそれぞれに設けられた一対の外側樹脂枠(第1外側樹脂枠20a及び第2外側樹脂枠20b)を含む。さらに、1次樹脂シール20は、積層方向について電極積層体13の内側に位置する中間樹脂枠20cを含む。中間樹脂枠20cは、1次樹脂シール20のうちの第1外側樹脂枠20a及び第2外側樹脂枠20b(すなわち一対の外側樹脂枠)以外のものである。すなわち、中間樹脂枠20cは、中間電極のそれぞれに設けられている。
第1外側樹脂枠20aにおける第1面15aと反対側の表面20dは、2次樹脂シール21を除いて外部に露出しており、電極積層体24の表面24cの一部を構成する。第2外側樹脂枠20bにおける第2面15bと反対側の表面20eは、2次樹脂シール21を除いて外部に露出しており、電極積層体24の表面24bの一部を構成する。後述するように、これらの表面20d及び表面20eは、2次樹脂シール21を形成する際に、金型の内面によって挟持される部分となる。
2次樹脂シール21は、角筒状の本体部22と、この本体部22の両端部(下端部及び上端部)から1次樹脂シール20の内側に張り出した上下1対の矩形環状のオーバーハング部23と、を有している。これらのオーバーハング部23は、複数の1次樹脂シール20を積層方向に挟んでいる。2次樹脂シール21にオーバーハング部23を設けることにより、蓄電モジュール2の充放電の繰り返しによる蓄電モジュール2の膨れ上がりを抑えることができる。2次樹脂シール21は、射出成形(後述)により形成されている。2次樹脂シール21は、1次樹脂シール20に接合されている。2次樹脂シール21は、1次樹脂シール20と共に内部空間Vを封止するためのものである。
引き続いて、本実施形態に係る蓄電モジュール製造方法について説明する。図3は、図2に示された蓄電モジュール2の製造方法の主要な工程を示すフローチャートである。この製造方法においては、まず、複数のバイポーラ電極11を作製する(工程S101:第1工程)。なお、工程S101では、バイポーラ電極11の他に、正極終端電極18及び負極終端電極19も作製される。一方で、1次樹脂シール20のための複数の樹脂部材を作製する(工程S102:第1工程)。これらの工程の順序は問われない。この樹脂部材は、例えば、1次樹脂シール20が矩形枠状である場合には、1次樹脂シール20の各辺を構成するように長尺矩形状とされる。
続いて、バイポーラ電極11の電極板15の周縁部に1次樹脂シール20を溶着することにより、複数の電極ユニット25を作製する(工程S103:第1工程、溶着工程)。より具体的には、この工程S103においては、工程S102で作製された複数(例えば4つ)の樹脂部材を、枠状となるようにバイポーラ電極11の周縁部に配置すると共に溶着する。これにより、樹脂部材同士、及び樹脂部材とバイポーラ電極11とが溶着され、バイポーラ電極11の周縁部に設けられた1次樹脂シール20が作製されると共に、1次樹脂シール20を含む電極ユニット25が作製される。
このように、ここでは、1次樹脂シール20を被溶着部材に溶着するとは、1次樹脂シール20の元となる部材の溶着によって、結果的に被溶着部材に溶着された1次樹脂シール20が形成される場合を含む。ただし、1次樹脂シール20を被溶着部材に溶着するとは、枠状の1次樹脂シール20を予め形成しておき、それを被溶着部材に直接的に溶着する場合もある。
なお、工程S103では、電極ユニット25の他に、電極ユニット26,27も作製される。つまり、この工程S103においては、負極終端電極19の電極外表面となる第1面15aの周縁部に第1外側樹脂枠20aを溶着することにより電極ユニット27を作製する。また、この工程S103においては、正極終端電極18の電極外表面となる第2面15bの周縁部に第2外側樹脂枠20bを溶着すると共に、正極終端電極18の内面となる第1面15aの周縁部に中間樹脂枠20cを溶着することにより、電極ユニット26を作製する。
続いて、電極ユニット25〜27をセパレータ12を介して積層することにより、電極積層体24を作製する(工程S104:第1工程、積層工程)。これにより、積層方向に沿って積層された複数の電極(バイポーラ電極11、負極終端電極19、及び、正極終端電極18)と、当該電極のそれぞれの周縁部に設けられた1次樹脂シール20と、を有する電極積層体24が用意される。
続く工程においては、電極積層体24の外周部24pに2次樹脂シール21を形成する(工程S105:第2工程)。より具体的には、工程S105においては、金型を用いた樹脂の射出成形によって、2次樹脂シールを作製する。この工程S105について、より詳細に説明する。図4の(a)は、金型28の内部に電極積層体24を配置した状態を示す部分的な断面図である。図5の(a)は、図4の(a)に示された領域Aの拡大図である。図5の(b)は、図4の(a)に示された領域Bの拡大図である。
図4の(a)及び図5に示されるように、金型28は、下金型30と上金型31とを有している。下金型30には、電極積層体24が収容される収容用凹部32が設けられている。電極積層体24が収容用凹部32に収容された状態において、電極積層体24の外側面24a、及び、表面24b,24cの周縁部に臨む空間には、樹脂が充填されるキャビティ33が構成されている。
つまり、電極積層体24の外周部24pは、金型28のキャビティ33内に露出される。このとき、電極積層体24は、金型28の内面によって積層方向に挟持されている。より具体的には、第1外側樹脂枠20aと第2外側樹脂枠20bと(すなわち一対の外側樹脂枠)が、収容用凹部32の内面である上面28sと底面28rとによって、積層方向に挟持される。工程S105においては、この状態で、キャビティ33内に樹脂を導入することにより、射出成形によって電極積層体24の外周部24pに2次樹脂シール21を形成する(図4の(b)参照)。
この射出成形の際に、キャビティ33内に導入される樹脂の圧力によって、電極積層体24が変形したり移動したりすることを抑制することが求められる。そのためには、電極積層体24と、金型28の内面と、の接触部分の摩擦力を増大させ、金型28内において電極積層体24を強固に保持することが考えられる。
この点について詳細に説明する。まず、金型28における電極積層体24の挟持に用いられる上面28s及び底面28rは、それぞれ、上金型31及び下金型30の面である。上面28sには、第1外側樹脂枠20aの表面20d(表面24c)に接触する領域28kと、領域28kから続く領域であって、電極積層体24から離れるように窪む凹部28mと、が形成されている。凹部28mは、積層方向からみて、1次樹脂シール20に重複している。したがって、上面28sは、領域28kにおいて第1外側樹脂枠20aに接触すると共に、凹部28mにおいて電極積層体24(特に電極板15)から離間している。
底面28rには、第2外側樹脂枠20bの表面20e(表面24b)に接触する領域28nと、領域28nから続く領域であって、電極積層体24から離れるように窪む凹部28pと、が形成されている。凹部28pは、積層方向からみて、1次樹脂シール20に重複している。したがって、底面28rは、領域28nにおいて第2外側樹脂枠20bに接触すると共に、凹部28pにおいて電極積層体24(特に電極板15)から離間している。
これにより、工程S105においては、積層方向における電極積層体24の一端部に位置する負極終端電極19の第1面15a、及び、積層方向における電極積層体24の他端部に位置する正極終端電極18の第2面15b(すなわち電極外表面)を金型28の内面から離間させつつ、第1外側樹脂枠20aと第2外側樹脂枠20bとを金型28の内面により挟持することとなる。なお、ここでは、凹部28m,28pによって、負極終端電極19の第1面15aの第1外側樹脂枠20aから露出した領域15s、及び、正極終端電極18の第2面15bの第2外側樹脂枠20bから露出した領域15rが金型28の内面により挟持されない状態となる。
電極積層体24と、金型28と、の接触部分の摩擦力を増大させるためには、少なくとも、第1外側樹脂枠20aの表面20d及び第2外側樹脂枠20bの表面20eと金型28の内面(上面28s及び底面28r)との間の摩擦係数を増大させればよい。そこで、この製造方法においては、工程S102〜工程S104のいずれかのタイミングにおいて、表面20d,20e(一対の外側樹脂枠の外表面である樹脂枠外表面)と金型28の内面との間の摩擦係数を増大させる摩擦増大処理が実施される。摩擦増大処理においては、例えば、工程S105で第1外側樹脂枠20a及び第2外側樹脂枠20b(すなわち一対の外側樹脂枠)の表面20d,20dと金型28の内面との間に発生する摩擦力が、工程S105における樹脂の射出圧よりも大きくなるように表面20d,20eと金型28の内面との間の摩擦係数を増大させることができる。なお、表面20d,20dと金型28の内面との間の摩擦力は、金型28が電極積層体24を挟持する力に対する反力(圧縮反力)と、表面20d,20dと金型28の内面との間の摩擦係数とによって規定される。
摩擦増大処理の一例として、工程S103で電極ユニット25〜27を作製した後に、工程S104でそれらを積層して電極積層体24を作製する前に、少なくとも第1外側樹脂枠20aの表面20d及び第2外側樹脂枠20bの表面20e(すなわち一対の外側樹脂枠の表面)を荒らすことにより、表面20d,20dの表面粗さを増大させることができる。すなわち、一対の外側樹脂枠の表面に凹凸を設けることができる。表面粗さは、圧縮反力と樹脂の射出圧とに応じて任意に設定可能であるが、例えばRa1.6〜Ra12.5程度である。また、表面20d,20dを荒らす方法は、特に限定されず、任意に選択可能である。
また、この場合の摩擦増大処理の実施のタイミングは、工程S103と工程S104との間に限らず、少なくとも1次樹脂シール20のもととなる樹脂部材が形成された後であって、2次樹脂シール21を形成する前であればよい。さらに、摩擦増大処理は、第1外側樹脂枠20aの表面20d及び第2外側樹脂枠20bの表面20eのみに限らず、中間樹脂枠20cを含む全ての1次樹脂シール20の表面に対して実施されてもよい。すなわち、摩擦増大処理においては、中間樹脂枠20cの表面にも凹凸を設けてもよい。
以上説明したように、本実施形態に係る蓄電モジュール製造方法においては、工程S101〜S104において電極積層体24を用意した後に、工程S105において、電極積層体24の外周部24pに2次樹脂シール21を形成する。電極積層体24は、積層方向(第1方向)の一端部に位置する負極終端電極19に設けられた第1外側樹脂枠20aと、積層方向の他端部に位置する正極終端電極18に設けられた第2外側樹脂枠20bと、を含む。工程S105では、電極積層体24の外周部24pを金型28のキャビティ33内に露出させつつ、第1外側樹脂枠20aと第2外側樹脂枠20bとを金型28の内面により挟持した状態で、キャビティ33内に樹脂を導入する。これにより、射出成形によって外周部24pに2次樹脂シール21が形成される。
ここで、本実施形態に係る製造方法にあっては、工程S105に先立って、第1外側樹脂枠20a及び第2外側樹脂枠20bの表面20d,20e(すなわち、一対の外側樹脂枠の外表面である樹脂枠外表面)と金型28の内面との間の摩擦係数を増大させる。したがって、工程S105においては、第1外側樹脂枠20a及び第2外側樹脂枠20bの表面20d,20eと金型28の内面との間の摩擦力によって、電極積層体24が金型28内において強固に挟持される。この結果、金型28内に導入された樹脂の射出圧によって、金型28内で電極積層体24が変形したり移動したりすることが抑制される。よって、本実施形態に係る蓄電モジュール製造方法によれば、品質の劣化を抑制可能である。
また、本実施形態に係る製造方法にあっては、摩擦増大処理において、工程S105で第1外側樹脂枠20a及び第2外側樹脂枠20bの表面20d,20d(すなわち樹脂枠外表面)と金型28の内面との間に発生する摩擦力が、工程S105における樹脂の射出圧よりも大きくなるように、表面20d,20eと金型28の内面の摩擦係数を増大させてもよい。この場合、金型28内に導入された樹脂の射出圧によって、金型28内で電極積層体24が変形したり移動したりすることが確実に抑制される。よって、この場合には、品質の劣化を確実に抑制可能である。
また、本実施形態に係る蓄電モジュール製造方法においては、工程S105において、負極終端電極19の電極板15の第1面15a、及び、正極終端電極18の電極板15の第2面15bを金型28の内面から離間させつつ、第1外側樹脂枠20aと第2外側樹脂枠20bとを金型28の内面により挟持する。このため、第1外側樹脂枠20a及び第2外側樹脂枠20bにおいて電極積層体24を確実に挟持しつつ、第1面15a及び第2面15bの損傷を抑制できる。
さらに、本実施形態に係る蓄電モジュール製造方法においては、摩擦増大処理において、中間樹脂枠20cの表面20d,20eに凹凸を設けて互いの間の摩擦係数を増大させてもよい。この場合、電極積層体24の内側に位置する電極の変形や移動が確実に抑制される。よって、品質の劣化を確実に抑制可能である。
以上の実施形態は、本発明に係る蓄電モジュール製造方法の一例を説明したものである。したがって、本発明に係る蓄電モジュール製造方法は上述した態様に限定されず、種々の変形が適用され得る。引き続いて、変形例に係る蓄電モジュール製造方法について説明する。
上記実施形態においては、摩擦増大処理において、1次樹脂シール20の表面20d,20eの摩擦係数を増大させるために、表面20d,20eを荒らす例について説明した。しかしながら、摩擦増大処理においては、図6に示されるように、表面20d,20eに2次元的に配列された凹凸パターンPを形成することにより、表面20d,20eの摩擦係数を増大させてもよい。
凹凸パターンPは、例えば図6の(a)に示されるように、表面20d,20eに複数の点状の突起Paが形成されたパターンとされ得る。この場合、突起Paは、表面20d,20eに沿って周期的に配列されていてもよいし、ランダムに配置されていてもよい。突起Paの平面形状は、円形状であってもよいし、多角形状であってもよいし、それらが混在していてもよい。或いは、凹凸パターンPは、例えば図6の(b)に示されるように、表面20d,20eに格子状に凸部(又は凹部)Pbが形成されたパターンとされ得る。凸部Pbの延びる方向は、1次樹脂シール20の各辺に対して傾斜していてもよいし、平行(又は垂直)であってもよい。
このような凹凸パターンPを形成する摩擦増大処理は、例えばベルトシーラ等を用いた1次樹脂シール20の溶着の際に、同時に実施することができる。すなわち、この場合には、工程S103において、まず、工程S102で作製された複数の樹脂部材を枠状となるように電極板15の外面(第1面15a及び/又は第2面15b)に配置し、樹脂部材と電極とを含むワークを構成する。その後、ワークをベルトシーラに導入する。そして、ワークを搬送しながら加熱した後、凹凸パターンPに対応した(凹凸パターンPと反対の)パターンを有する押圧部材(例えばローラ)を樹脂部材に押圧し、押圧部材のパターンを転写する。
これにより、1次樹脂シール20が形成されると共に、押圧部材のパターンの転写によって表面20d,20eに凹凸パターンPが形成される(表面20d,20eと金型28の内面との間の摩擦係数が増大する)。この場合、1次樹脂シール20の溶着の際に摩擦増大処理が同時に実施されるため、工程を簡略化できる。ただし、凹凸パターンPを形成する摩擦増大処理を、1次樹脂シール20の溶着と別個に実施してもよい。なお、摩擦増大処理においては、上記実施形態のように、表面20d,20eを荒らす工程と、表面20d,20eに凹凸パターンPを形成する工程と、の両方を実施してもよい。
2…蓄電モジュール、11…バイポーラ電極(電極)、15a…第1面(電極外表面)、15b…第2面(電極外表面)、15s,15s…領域、18…正極終端電極(終端電極)、19…負極終端電極(終端電極)、20…1次樹脂シール(樹脂枠)、20a…第1外側樹脂枠(外側樹脂枠)、20b…第2外側樹脂枠(外側樹脂枠)、20c…中間樹脂枠、20d,20e…表面(樹脂枠外表面)、24…電極積層体、24p…外周部、28…金型、33…キャビティ、P…凹凸パターン。

Claims (8)

  1. 第1方向に沿って積層された複数の電極と、前記複数の電極のそれぞれの周縁部に設けられた樹脂枠と、を有する電極積層体を用意する第1工程と、
    前記電極積層体の外周部に前記電極積層体を封止するためのシール部を形成する第2工程と、
    を備え、
    前記複数の電極は、前記第1方向において前記電極積層体の両端に配置される一対の終端電極を含み、
    前記一対の終端電極は、それぞれ、前記第1方向において前記電極積層体の外側に臨む電極外表面を有しており、
    前記樹脂枠は、前記電極外表面のそれぞれに設けられた一対の外側樹脂枠を含み、
    前記第2工程においては、前記電極積層体の前記外周部を金型のキャビティ内に露出させつつ、前記一対の外側樹脂枠を前記金型の内面により挟持した状態で、前記キャビティ内に樹脂を導入することにより前記外周部に前記シール部を形成し、
    前記第1工程では、前記一対の外側樹脂枠の外表面である樹脂枠外表面と前記金型の内面との間の摩擦係数を増大させるように、前記樹脂枠外表面に摩擦増大処理を施す、
    蓄電モジュール製造方法。
  2. 前記摩擦増大処理においては、前記第2工程で前記樹脂枠外表面と前記金型の前記内面との間に発生する摩擦力が、前記第2工程における前記樹脂の射出圧よりも大きくなるように、前記樹脂枠外表面と前記金型の前記内面との間の摩擦係数を増大させる、
    請求項1に記載の蓄電モジュール製造方法。
  3. 前記第2工程においては、前記電極外表面を、前記金型の前記内面から離間させつつ、前記一対の外側樹脂枠を前記金型の前記内面により挟持する、
    請求項1又は2に記載の蓄電モジュール製造方法。
  4. 前記摩擦増大処理においては、前記樹脂枠外表面に凹凸を設ける、
    請求項1〜3のいずれか一項に記載の蓄電モジュール製造方法。
  5. 前記摩擦増大処理においては、前記樹脂枠外表面を荒らすことによって、前記樹脂枠外表面の表面粗さを増大させる、
    請求項1〜4のいずれか一項に記載の蓄電モジュール製造方法。
  6. 前記摩擦増大処理においては、前記樹脂枠外表面に2次元的に配列された凹凸パターンを形成する、
    請求項1〜5のいずれか一項に記載の蓄電モジュール製造方法。
  7. 前記第1工程は、
    前記電極の周縁部に前記樹脂枠を溶着することにより、前記電極と前記樹脂枠とを含む電極ユニットを作製する溶着工程と、
    前記電極ユニットを積層することにより前記電極積層体を作製する積層工程と、
    を含み、
    前記溶着工程においては、前記一対の外側樹脂枠の溶着の際に、前記凹凸パターンに対応したパターンを有する押圧部材によって前記外側樹脂枠を押圧し、前記樹脂枠外表面に前記凹凸パターンを転写することにより、前記摩擦増大処理を実施する、
    請求項6に記載の蓄電モジュール製造方法。
  8. 前記複数の電極は、前記第1方向において前記一対の終端電極の間に配置される複数の中間電極を含み、
    前記樹脂枠は、前記複数の中間電極のそれぞれに設けられた中間樹脂枠を含み、
    前記摩擦増大処理においては、前記中間樹脂枠の前記第1方向に向く表面に凹凸を設ける、
    請求項1〜7のいずれか一項に記載の蓄電モジュール製造方法。
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