JP2020177602A - 電気料金管理システム及び電気料金管理方法 - Google Patents

電気料金管理システム及び電気料金管理方法 Download PDF

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Abstract

【課題】柔軟に余剰電力を活用することができ、かつシステムの負荷が従来よりも小さい電気料金管理システム及び電気料金管理方法を提供する。【解決手段】電力事業者2と、発電事業者である第1のユーザ3における電気料金管理システム1であって、ユーザ登録・照会手段11aと、電力使用料管理手段11b及び第1のユーザ3から余剰電力を仮想的に保管する仮想バッテリ管理手段111、保管電力量を換算してポイントとして記憶する保管電力ポイント管理手段112及びポイントに基づいて徴収すべき電気料金から割り引いて精算する精算手段113を備える料金管理手段11cとが、受電量及び給電量と、電気料金と、を管理し、第1のユーザ3の発電した電力をシステムに比較的負荷を掛けないで処理する。【選択図】図2

Description

本発明は、電気料金管理システム及び方法に係り、詳しくは、柔軟に余剰電力を活用することができる電気料金管理システム及び電気料金管理方法に関する。
近年、地球温暖化などの対策から、二酸化炭素の排出を削減したエネルギーである再生可能エネルギーによる発電が推奨されている。これらには大規模な地熱発電、潮力発電、水力発電、風力発電、バイオマス発電などもあるが、太陽光発電は小規模でも発電でき、二酸化炭素の排出が少ない電力エネルギー(CO2フリー電力)として我が国においても奨励され、個人あるいは小規模の多数の発電事業者が存在する。そこで、国も再生可能エネルギー固定価格買取制度(FIT、Feed-in Tariff)により発電事業者を保護してきた。
しかしながら、このFITが廃止され、電力の売買が自由化されると、従来の電力管理システムでは余剰電力の用途は売電することしかなく、利用者は余剰電力を柔軟に活用することができないという問題があった。
そこで、特許文献1、2に記載の発明では、太陽光発電等を持つユーザが蓄電設備を保有せずとも、ユーザ(需要家)の自宅で発生する余剰電力を電力系統に供給(逆潮流)する。その一方で、仮想的に余剰電力を蓄電したとみなして、ユーザの自宅と異なる場所で電力系統からEV(電気自動車)などに電力の供給を行うときに、この蓄電したとみなされた電力により精算するシステムが提案された。
このようなシステムであれば、より柔軟に余剰電力を活用することができる。
特開2016−103965号公報 特開2018−061429号公報
ここで、特許文献1及び特許文献2に記載の発明では、太陽光発電等を持つユーザがその装置で発電された余剰電力の累積値と、給電を受けようとする負荷の値をリアルタイムで比較し、前者の方が多い場合には、課金しないで電気として供給を受けられるシステムとして構成されている。
しかしながら、リアルタイムでの処理を行うための計算量が膨大となるため、実用化に当たって大きなハードルとなっていた。
そこで、本発明が解決しようとする課題は、柔軟に余剰電力を活用することができ、かつシステムの負荷が従来よりも小さい電気料金管理システム及び電気料金管理方法を提供することにある。
本発明に係る電気料金管理システムでは、電力事業者と、発電手段と受電量及び送電量を計量する電力メータとを備え当該電力事業者から電気の給電を受けるユーザにおける電気料金管理システムにおいて、前記電力事業者は、前記各ユーザの情報をユーザIDとともに記憶するユーザ情報記憶手段と、前記電力メータからの情報と、前記ユーザ情報記憶手段の情報に基づいて、前記複数のユーザを識別して、ユーザ毎のユーザIDと、受電量及び給電量と、電気料金とを管理する料金管理手段を備え、前記料金管理手段は、前記電力事業者が前記ユーザから余剰電力を受電した場合に、その電力量に基づいて、仮想的に当該ユーザの保管電力量を算出して記憶する電力保管手段と、前記ユーザに給電する価格体系に基づいて、前記保管電力量を換算して、金額若しくはポイントとして記憶する保管電力ポイント記憶手段と、前記電力事業者が前記保管電力ポイント記憶手段に記憶されたデータに基づいて前記電力事業者が当該ユーザから徴収すべき電気料金から割り引いて精算する精算手段を備えたことを要旨とする。
本発明によれば、柔軟に余剰電力を活用することができ、かつシステムの負荷を従来より小さくすることができる。
本実施形態の電力の流れを示す概略図。 本実施形態の電気料金管理システムの構成を示す概略図。 ユーザ情報記憶手段の内容を示す概念図。 (a)〜(e)ユーザ電力使用量記憶手段の内容を示す概念図。 (a)、(b)仮想バッテリの内容を示す概念図。 (a)〜(e)保管電力ポイント記憶手段の内容を示す概念図。 (a)料金記憶手段の内容を示す概念図、(b)譲渡手段の内容を示す概略図。 本実施形態の電気料金管理方法の手順を示すフローチャート。 日次処理の手順を示すフローチャート。 月次処理の手順を示すフローチャート。 換算処理の手順を示すフローチャート。 換算処理の手順を示すフローチャート。 換算処理の手順を示すフローチャート。 精算処理の手順を示すフローチャート。 電力振替処理の手順を示すフローチャート。 ポイント譲渡処理の手順を示すフローチャート。 ユーザのログイン画面、メニュー選択画面の模式図。 ユーザの申込・変更・解約の画面表示の模式図。 ユーザの仮想バッテリ保管量照会の画面表示の模式図。 ユーザの請求情報照会の画面表示の模式図。 ユーザの電力振替・ポイント譲渡の画面表示の模式図。
以下、本発明を具体化した電気料金管理システム1(以下、「管理システム1」と略記することがある。)の一実施形態を図1〜図21にしたがって説明する。
(本実施形態の構成)
管理システム1は、前提として電力供給を行う電力事業者2と、自らも発電事業者として太陽光発電を行って電力事業者2に給電する「第1のユーザ3」との間の電気料金の管理を行うことを目的とする電力事業者2におけるコンピュータシステムである。
なお、本願では、電力事業者2から電力の供給を受けているが、必ずしも太陽光発電を行わないで、第1のユーザ3からポイント等の譲渡を受けるユーザを「第2のユーザ4」ということとする。なお、「第1のユーザ3」が他の「第1のユーザ3」からシェアをされて、「第2のユーザ4」となることもある。
<電気の流れ>
図1は電気の流れを示す概略図である。ここでは、情報の流れは表していない。
<電力事業者2の電力>
本発明でいう電力事業者2は、地域の電力インフラを構成する事業者であり、大規模発電所を含む発電施設22を有し、送電線21、23により家庭用電力及び工業用電力を第1のユーザ3や、第2のユーザ4に配給している。電力事業者2は、第1のユーザ3が発電した余剰電力を送電線21により送電する場合は、これを受電(買電)する。
各家庭や工場や商業施設などには、太陽光発電、風力発電、バイオマス発電、地熱発電、潮汐発電、水力発電などの再生可能エネルギーのほか、火力発電所や、原子力発電所などの大規模な発電施設22により発電した電力が、由来を問わず配電に使用される。また、地域の家庭や工場などの第1のユーザ3や第2のユーザ4にも電力を供給している。
電力事業者2において電力を管理するシステムは大規模かつ複雑な構成となっているが、本実施形態では発明の特徴部分ではないため、これらをまとめて電力管理手段20として、詳細な説明は省略する。
電力事業者2、第1のユーザ3、第2のユーザ4は、電力メータによって送電された電力量が計測される。特に、スマートメータ30、40によれば、例えば30分おきに送電若しくは受電した電力が自動的に記憶され、電力事業者2に報告される。
<第1のユーザ3の電力>
第1のユーザ3は、発電事業者であり、かつ電力の消費者である。第1のユーザ3は、ソーラーパネル31を備え、太陽光発電が行われる。発電された電気は、パワーコンディショナー(不図示)を経て、電灯線に接続される。
また、第1のユーザ3の住居32では、給湯機、エアーコンディショナーや照明などの電化製品が備えられ、電力を自家消費する。第1のユーザ3における発電と電力消費は、HEMS33(Home Electric Management System)により制御される。HEMS33としては、例えば株式会社デンソー製のNaviehe(登録商標)DNEC-AHR-Cなどが挙げられる。このHEMS33によれば、通信プロトコルとして、エコーネットライト(ECHONET lite・Energy Conservation and Homecare Network)が利用され、住居32内のエアコンや照明を外部から制御可能な構成となっており、IoT(Internet of Things)を可能としたスマートハウスが実現できる。
さらに、ソーラーパネル31による発電電力量が住居32の電力消費を上回った余剰電力が生じた場合は、電力事業者2に送電線21を介して送電する。この送電量はスマートメータ30により時刻情報とともに記録され、定期的(例えば30分おき)に電力事業者2にデータ送信される。この余剰電力が、実質的な発電事業者の「発電電力量」となる。
また、ソーラーパネル31による発電電力量が住居32の電力消費を下回った不足電力が生じた場合は、電力事業者2に送電線21を介して受電する。この電力消費量もスマートメータ30により時刻情報とともに記録される。
これらの記録は、電力事業者2がスマートメータ30に直接確認することができる。
なお、電力消費量のピークが予測される局面では、その時間帯に節電を要請してそれに対してインセンティブを付与する方法があり、デマンドレスポンス(DR)と呼ばれている。この場合、スマートメータ30やHEMS33による情報の共有と機器の制御が必要となる。
<電気料金管理システム1の構成>
次に図2を参照して、電力事業者2と、電力事業者2から電気の給電を受ける第1のユーザ3における電気料金を管理するための電気料金管理システム1の構成を説明する。
<インターネット>
通信回路の一例として電力事業者2、第1のユーザ3、第2のユーザ4は相互にインターネット5により情報を交換する。
<第1のユーザのデータ>
第1のユーザ3は、HEMS33において、第1のユーザ3内の発電電力量、消費電力量、余剰電力量を記憶している。スマートメータ30を介して、HEMS33は、第1のユーザ3や電力事業者2からの照会でデータを送受信できる。
また、スマートメータ30は、電力事業者2との間で、電力の送受量を単位時間ごとに計測し記録し、これを例えばインターネット5等を介して電力事業者2に送信している。
また、第1のユーザ3は、電力事業者2のコンピュータからなる管理システム1とインターネット5を介して通信可能なパーソナルコンピュータであるPC35を備える。PC35は、周知のCPU、RAM,ROM、インターフェイス、記憶手段(不図示)を備えた本体35aと、液晶ディスプレーなどの表示手段35bと、キーボード、マウスなどを備えた入力手段35cとを備える。
第1のユーザ3は、このPC35に替えて、表示手段36b及び入力手段36cを構成するタッチパネルを有した本体36aを備えたスマートフォンやタブレットなどのモバイル端末36などによってもよい。この場合、HEMS33やスマートメータ30とは、Wi-Fi(登録商標)やブルートゥース(登録商標)により無線で接続するようなものを用いてもよい。
<第2のユーザ4のデータ>
第2のユーザ4も、電力事業者2のコンピュータからなる管理システム1とインターネット5を介して通信可能なパーソナルコンピュータであるPC45を備える。PC45は、周知のCPU、RAM,ROM、インターフェイス、記憶手段(不図示)を備えた本体45aと、液晶ディスプレーなどの表示手段45bと、キーボード、マウスなどを備えた入力手段45cとを備える。
<電力事業者2のデータ>
電力事業者2は、電力事業者2から給電を受ける第1のユーザ3における電気料金を管理する電気料金管理システム1が、インターネット5を介して第1のユーザ3、第2のユーザ4と接続可能に構成される。
管理システム1は、CPUを含む制御手段11、記憶手段12、ROM13、RAM14、インターフェイス15を備え、バス18で相互に接続される。
<ROM13>
ROM13は、電気料金管理システム1のコンピュータシステムのバイオスプログラム等が記憶されている。
<RAM14>
RAM14は、制御手段11のCPUの処理に用いられる。
<インターフェイス15>
詳細な構成は省略したが、インターフェイス15により、第1のユーザ3や第2のユーザ4のPC35・45だけでなく、HEMS33、スマートメータ30・40と直接データの交信が可能となっている。
<表示手段16>
液晶ディスプレーなど電気料金管理システム1の表示部として機能する周知の構成である。
<入力手段17>
キーボード、マウス、外部記憶装置などから電気料金管理システム1にデータを入力可能にする周知の構成である。
<バス18>
バス18は、制御手段11、記憶手段12、ROM13、RAM14、インターフェイス15を相互に接続する。
<記憶手段12>
記憶手段12は、HHDやSSDにより構成され、OSのほか、ユーザ情報記憶手段12a、ユーザ電力使用量記憶手段12b、仮想バッテリ(電力保管手段)12c、保管電力ポイント記憶手段12d、料金記憶手段12e等を備える。
<ユーザ情報記憶手段12a>
図3は、ユーザ情報記憶手段12aの内容を示す概念図である。ユーザ情報記憶手段12aには、すべての第1のユーザ3及び第2のユーザ4に関する情報が記憶されたデータベースである。ここには、「お客様番号」を必須のキーとして「ユーザID」、「ユーザ名」、「住所」、「電話番号」、「メールアドレス」などのユーザを特定する情報が記憶されている。また「発電機器」として、ソーラーパネル31の発電容量・設置時期・メーカー、パワーコンディショナー等の情報が記憶される。また、発電した電力の買取の「契約期間」、「契約容量」、仮想バッテリの「契約保管電力量」、「HEMS33」の機器情報など、ユーザに関する情報が集約されている。場合により入力がない項目もある。
<ユーザ電力使用量記憶手段12b>
図4(a)〜(e)は、ユーザ電力使用量記憶手段12bの内容を示す概念図である。
(a)に示す領域には、日次使用電力量及び発電電力量(余剰電力量)のデータが記憶される。すなわち、スマートメータ30からユーザ別に30分おきに送信される使用電力量と発電電力量(余剰電力量)のデータが記憶される。
(b)に示す領域には、日次区分別使用電力量のデータが記憶される。これは、ユーザ別に、その日の使用電力量が区分別に記憶される。
ここで、「区分」とは、特定の価格体系の中で給電の単価が異なる時間帯をいう。本実施形態では、一日の電力需要量と電力供給量のバランスから、最も需給が逼迫する日中の時間帯を「デイ」とする。一方、最も需給が緩慢な深夜の時間帯を「ナイト」とする。その他の時間帯を「@ホーム」とする。そして、「デイ」は、最も高価なX円/kWhとし、「@ホーム」は、中間のY円/kWh、「ナイト」は、最も安価なZ円/kWhとすることで、日中の電力消費を抑え、深夜の電力使用を促進するように「価格体系」が組まれている。
(c)に示す領域には、日別発電電力量のデータが記憶される。すなわち、ユーザ毎に一日ごとの発電電力量(余剰電力量)が記憶される。
(d)に示す領域には、月別区分別使用電力量のデータが記憶される。これは、上記したbに示す次区分別電力量管理データを一カ月ごとに集計したデータである。
(e)に示す領域には、月別発電電力量のデータが記憶される。これは上述したcに示す日別発電電力量のデータを一か月ごとに集計したデータである。
<仮想バッテリ(電力保管手段)12c>
図5(a)、(b)は、仮想バッテリ(電力保管手段)12cの内容を示す概念図である。
(a)に示す領域には、契約保管電力量のデータが記憶される。すなわち、第1のユーザ3との契約で、電力事業者2が仮想的に電力を預かる上限値を設定したものである。この上限値を超えた場合には、電力事業者2は電力を保管しない。
(b)に示す領域には、図19の仮想バッテリ画面P6に表示される仮想バッテリ(電力保管手段)12cのデータが記憶される。仮想バッテリ12cは、所定の期間において第1のユーザ3が電力事業者2に送電した電力量を積算して表示するものである。
これらのデータに基づけば、第1のユーザ3の照会により、図19の仮想バッテリ画面P6に示すように、図5(a)に記憶された仮想バッテリ容量に保管する電力量の上限を100%とした電池を模した長方形を示し、図5(b)に示す保管電力量を下方から%に応じた面積で示す。そのため、契約した保管可能な電力量の上限に対して、現在の保管電力量がどの程度かあるかを一見してわかるようにすることができる。
<保管電力ポイント記憶手段12d>
図6(a)〜(e)は、保管電力ポイント記憶手段12dの内容を示す概念図である。
(a)に示す領域には、シェア管理表のデータが記憶される。
ここで「シェア」とは、第1には、自ら発電をした第1のユーザ3が、その発電した電力量をシェアする第2のユーザ4に振り替えて、第2のユーザ4の電気料金の換算処理、精算処理、請求処理を行う「電力振替処理」がある。
また、第2には、自ら発電をした第1のユーザ3が、その発電した電力量の換算処理及び精算処理を行ってポイントにしたうえで、シェアする第2のユーザにポイントを振り替えて、第2のユーザ4の電気料金の請求処理を行う「ポイント譲渡処理」がある。
図6(a)では、ユーザID:0001で特定される第1のユーザ3ではシェアをしていない。ユーザID:0002で特定される第1のユーザ3は、お客様番号:100−0000001で特定される第2のユーザ4に自己の発電により生じた電力を振替又はポイントを譲渡する。
(b)に示す領域には、請求管理のデータが記憶される。すなわち、その月の第1のユーザ3に対する料金請求の基礎となる価格体系の区分ごとの使用電力量が記憶されている。また、発電電力量は、発電された時間帯にかかわらずその総量が記憶されている。
(c)に示す領域には、図6(b)に示すユーザID:0001で特定される第1のユーザ3のパターン1によりポイントに換算されたデータが記憶される。
ここで「パターン1」とは、この第1のユーザが発電した電力量230kWhを、区分ごとの使用電力量に対応して買取単価の高い順に相殺する換算方法である。詳しい換算方法は、発明の作用の説明で詳述する。
(d)に示す領域には、図6(b)に示すユーザID:0001で特定される第1のユーザ3のパターン2によりポイントに換算されたデータが記憶される。
ここで「パターン2」とは、この第1のユーザが発電した電力量230kWhを、区分ごとの使用電力量にかかわらず、すべて買取単価の低い区分の単価で相殺する換算方法である。詳しい換算方法は、発明の作用の説明で詳述する。
(e)に示す領域には、振替手段によるポイント換算によるポイントを記憶する。ここでは、ユーザID:0002で特定される第1のユーザ3が、お客様番号:100−0000001で特定される第2のユーザ4と電力をシェアして振り替えて換算したポイントによる相殺金額のデータが記憶される。
<電力振替処理について>
ここで、電力振替処理とは、電力事業者2が発電手段を有する第1のユーザ3が発電した電力を、指定され登録された第1のユーザ3(ここではユーザID:0002で特定される)とは別の電力を消費する第2のユーザ4(ここではお客様番号:100−0000001で特定される)が発電したものとみなす。そして、この第2のユーザ4において発電したものとみなされた電力を換算手段でポイントに換算して、保管電力ポイント記憶手段12dに記憶する。精算手段113は、第2のユーザ4の電気料金から当該金額若しくはポイントに基づいて相殺して割り引いて精算する手段である。
<料金記憶手段12e>
図7(a)に示す領域には、料金記憶手段12eのデータが記憶される。ここでは、ユーザID:0002で特定される第1のユーザ3が、シェアをしなかった場合の「2018年10月」の使用電力量に基づいた「電気料金」と、発電量に基づいて換算されたポイントによる「相殺金額」と、電気料金から相殺金額を相殺した「差引金額」が記憶されている。電力事業者2は、この「相殺金額」に基づいてユーザID:0002で特定される第1のユーザ3に料金の請求を行う。
(b)に示す領域には、「譲渡手段」に基づいて譲渡されたデータが記憶される。
<ポイント譲渡処理について>
ポイント譲渡処理とは、第1のユーザ3から指定された第2のユーザ4を登録する。この第1のユーザ3の保管電力ポイント記憶手段12dに記憶された金額若しくはポイントを、この第2のユーザ4の保管電力ポイント記憶手段12dに記憶する。図7(b)に示すように、精算手段113が、電力事業者2が第1のユーザ3から徴収する電気料金から「相殺金額」を、この第2のユーザ4の電気料金から割り引いて精算する手段をいう。
<シェアについて>
ここで、「シェア」とは、電力振替処理とポイント譲渡処理のいずれかにより、第1のユーザ3から第2のユーザ4への発電の利益の供与をする処理をいう。
このうち、ポイント譲渡処理は、第1のユーザ3において既に算出されたポイント、すなわち「相殺金額」を譲渡する、言い換えれば、第1のユーザ3が割引を受ける権利を第2のユーザ4に譲渡するものといえる。
一方、電力振替は、第1のユーザ3が発電した電力量を第2のユーザ4に振り替えて、第2のユーザ4において、第2のユーザ4の使用電力量に第1のユーザ3の発電した電力量をポイントに換算して、「相殺金額」とする点で異なっている。
<制御手段11>
制御手段11は、CPUから構成され、入力手段17からの入力を受け、ROM13、RAM14を用いて、プログラムに基づいてコンピュータを制御する機能を有し、具体的には、ユーザ登録・照会手段11a、電力使用量管理手段11b、料金管理手段11c、振替手段11d、譲渡手段11eを備える。また、料金管理手段11cは、仮想バッテリ管理手段(電力保管管理手段)111と、保管電力ポイント管理手段112、精算手段113として機能する。
<ユーザ登録・照会手段11a>
ユーザ登録・照会手段11aは、(第1のユーザ3、第2のユーザ4を含む)ユーザからの登録を受け付けて、ユーザIDを付与し、名称や住所、メールアドレス、保有設備等、第1のユーザ3に関する発電事業者としての情報を図3に示すユーザ情報記憶手段12aに記憶する。
<電力使用量管理手段11b>
(第1のユーザ3、第2のユーザ4を含む)ユーザの受電量・給電量を、スマートメータ30、40等の電力メータからの入力に基づいて、ユーザIDごとに、その時刻情報と電力量を図4に示すユーザ電力使用量記憶手段12bに記憶する。
<料金管理手段11c>
料金管理手段11cは、上述のユーザ情報及びユーザ電力使用量に基づいて、第1のユーザ3から徴収すべき電気料金を算出する。
<仮想バッテリ管理手段(電力保管管理手段111)>
仮想バッテリ管理手段111は、仮想バッテリ12cに保管する総電力量の積算と、その積算した保管量が予め定められた契約電力量を超えないように管理する。スマートメータ30、40などの電力メータからの情報を参照するとともに、ユーザ情報記憶手段12aに記憶された情報と、ユーザ毎のユーザIDを参照する。そして、仮想的に第1のユーザ3から送電された電力量に基づいて、図5(b)に示す仮想バッテリ(電力保管手段)12cに預かったとみなされた電力量を記憶する。
<保管電力ポイント管理手段112>
第1のユーザ3が消費した電力を価格体系(デイ、@ホーム、ナイト)の時間帯別に積算し、第1のユーザ3が保管している電力を、その価格体系に応じた積算した消費電力に割り振って相殺し、相殺後の電気料金を算出する。
前記ユーザに給電する価格体系に基づいて、前記保管電力量を換算して、金額若しくはポイントとして保管電力ポイント記憶手段12dに記憶する。
相殺の方法は、例えば図6(c)に示すように料金の高い時間帯から相殺する場合と、図6(d)に示すように料金の低い時間帯から相殺する第1のパターンによる方法がある。
<精算手段113>
電力事業者2が保管電力ポイント記憶手段12dに記憶されたデータに基づいて電力事業者2が第1のユーザ3から徴収すべき電気料金から割り引いて精算する。
<振替手段11d>
電力事業者2が発電手段を有する第1のユーザ3が発電した電力を、指定され登録された当該第1のユーザ3とは別の電力を消費する第2のユーザ4が発電したものとみなし、仮想バッテリ12cの第2のユーザ4のIDに基づいて記憶する。
当該第2のユーザ4において第2のユーザ4が発電したものとみなされた電力を換算して金額若しくはポイントを保管電力ポイント記憶手段12dに記憶し、
精算手段113は、第2のユーザ4の電気料金から当該金額若しくはポイントに基づいて割り引いて精算する。
したがって、第2のユーザ4の時間帯別に相殺してポイントに換算するため、第1のユーザ3の仮想バッテリ12cに保管された電力量が同一でも、振り替えられた第2のユーザ4の時間帯別の電力使用量により獲得するポイントが変化することになる。
<譲渡手段11e>
第1のユーザ3から指定された、当該第1のユーザ3とは別の電力を消費する第2のユーザ4を登録する。第1のユーザ3の保管電力ポイント記憶手段12dに記憶された金額若しくはポイントを、当該第2のユーザ4の保管電力ポイント記憶手段12dに記憶し、精算手段113は、この情報に基づいて精算する。
この場合、第1のユーザ3による発電電力量が、ポイント換算された状態で第2のユーザ4に譲渡されるため、どの第2のユーザ4に譲渡しても同一のポイントとなる。
(本実施形態の作用)
本実施形態の電気料金管理システム1は上記のような構成を備え、以下のような電気料金管理方法を実施する。図8は、本実施形態の電気料金管理方法の手順を示すフローチャートである。
<ユーザ登録(S1)>
電気料金管理方法の処理を開始すると(スタート)、まず「ユーザ登録」を行う(S1)。ユーザ登録(S1)は、登録を希望するユーザは、インターネット5から本管理システム1のウェブページにアクセスする。そうして図17に示すログイン画面P1からログインID及びパスワードを入力しメニュー選択画面P2に進み、「申込・変更・解約」を選択する。
図18は、ユーザの「申込・変更・解約」の画面表示の模式図である。ユーザ登録をする場合は、申込画面P3に進み、「適用開始日」、「仮想バッテリ容量」、「割引対象者(自己・シェア)」、「シェアの場合のお客様番号」その他の項目(不図示)を入力し、「登録ボタン」をクリックすると、管理システム1のユーザ情報記憶手段12a(図3)に記憶され、ユーザ登録が完了する。なお、登録事項の変更の場合は、図18の変更画面P4の「でんき保管サービス変更」に進み、「適用開始日」、「過疎バッテリ容量」、「割引対象者(自己・シェア)」、「シェアの場合のお客様番号」の変更を行う。さらに、登録を解約する場合は、図18の解約画面P5の「でんき保管サービス解約」に進み、解約の「適用開始日」を入力して登録することで解約を受け付ける。
なお、これらの手続きはフローチャートでは、他の処理に先駆けて行うが、他の処理中も随時受け付ける。
続いて、シェア登録の有無が判断され(S2)、登録した場合には(S2:YES)、シェア処理(S3)に進むが、シェア処理についての説明は、後述する。
シェア処理をしない場合、つまり第1のユーザ3が自らの発電量を自らの電気料金に反映する場合は、日次処理(S4)を行う。
<日次処理(S4)>
図9は、日次処理の手順を示すフローチャートである。日次処理(S4)は、日毎に行われる処理である。管理システム1は第1のユーザ3のスマートメータ30から30分毎に送信される発電電力量のデータを解析し、30分毎に電力量を検知する(S41)。そして、この電力量を仮想バッテリ12cに積算して記憶していく。そして、積算した電力量が契約した契約保管電力量と比較して(S42)、その限度内であれば(S42:YES)、仮想バッテリ(電力保管手段)12cに記録し(S43)、次の処理があれば(S44:YES)、30分の電力量の検知(S41)を繰り返す。次の処理がなければ(S44:NO)、日次処理を終了する。
もし、積算した電力量が契約した契約保管電力量と比較して(S42)、その限度を越した場合は(S42:NO)、積算をやめ、日次処理は終了する。
<月次処理(S5)>
図10は、月次処理の手順を示すフローチャートである。月次処理(S5)は、月毎に行われる処理である。日次処理(S4)により、毎日の発電量(図4(c))や、毎日の区分別の使用量(図4(b))が記憶されている。月次処理(S5)は、これらに基づいて行う換算処理(S51)、精算処理(S53)、請求処理(S54)からなる。
<換算処理(S51)>
図11〜13は、換算処理(S51)の手順を示すフローチャートである。図11に示すように換算処理(S51)では、前提としてシェアする場合は(S511:YES)、自己で行う換算処理とは異なる処理となるため、シェア処理(S3)を行う。
シェア処理をしない場合(S511:NO)、つまり自己の処理の場合は、「当月の第1の価格体系(デイ)の使用量をユーザ電力使用量記憶手段12bから読み出」す。そして、仮想バッテリ12cから保管されている発電電力量の残量を読み出し(S512)、これとデイの区分の使用量と比較する(S513)。ここで「保管量残>デイ使用量」ではない場合、つまり全量換算する発電電力量がない場合は(S513:NO)、「保管量残相当を@X円/kWhで電力換算し、保管電力ポイント記憶手段12dに記憶」し(S514)、仮想バッテリ(電力保管手段)12cをリセットし(S515)、換算処理を終了する。
一方、「保管量残>デイ使用量」の場合、つまりデイの全量換算する発電量が十分ある場合は(S513:YES)、保管量残のデイ使用量相当を@X円/kWhで換算し、保管電力ポイント記憶手段12dに記憶する(S516)。そして、仮想バッテリ(電力保管手段)12cに保管されている発電電力量から換算した電力量を減算して記憶する(S517)。
続いて図12を参照して説明を続ける。次に、「当月の第2の価格体系(@ホーム)の使用量をユーザ電力使用量記憶手段12bから読み出」す(S518)。そして、仮想バッテリ12cから保管されている発電電力量の残量を読み出し、これと@ホームの区分の使用量と比較する(S519)。ここで「保管量残>@ホーム使用量」ではない場合、つまり全量換算する発電量がない場合は(S519:NO)、「保管量残相当を@Y円/kWhで換算し、保管電力ポイント記憶手段12dに記憶」し(S520)、仮想バッテリ(電力保管手段)12cをリセットし(S521)、換算処理を終了する。
一方、「保管量残>デイ使用量」の場合、つまり@ホームの全量換算する発電量が十分ある場合は(S519:YES)、「保管量残相当を@Y円/kWhで換算し、保管電力ポイント記憶手段12d(図6(c))に記憶」する(S522)。そして仮想バッテリ(電力保管手段)12cに保管されている発電電力量から換算した電力量を減算して記憶する(S523)。
続いて図13を参照して説明を続ける。次に、「当月の第3の価格体系(ナイト)の使用量をユーザ電力使用量記憶手段12bから読み出」す(S524)。そして、仮想バッテリ12cから保管されている発電電力量の残量を読み出し、これとナイトの区分の使用量と比較する(S525)。ここで「保管量残>ナイト使用量」ではない場合、つまり全量換算する発電量がない場合は(S525:NO)、「保管量残相当を@Z円/kWhで換算し、保管電力ポイント記憶手段12d(図6(c))に記憶」し(S526)、仮想バッテリ(電力保管手段)12cをリセットし(S528)、換算処理を終了する。
一方、「保管量残>ナイト使用量」の場合、つまりナイトの全量換算する発電量が十分ある場合は(S525:YES)、保管量残のナイト使用量相当を@Z円/kWhで換算し、保管電力ポイント記憶手段12d(図6(c))に記憶する(S527)。仮想バッテリ(電力保管手段)12cに保管されている発電電力量はリセットする(S528)。すなわち、この実施形態では、仮想バッテリ12cに発電電力量の残量があった場合でも、換算電力量は、使用した電力量を限度とし、換算されることなくリセットして消去される。
以上で換算処理(S51)が終了する。
<精算処理(S53)>
続いて、図14を参照して、精算処理(S53)の説明をする。精算処理(S53)が開始されると、ユーザ電力使用量記憶手段12bに記憶された当月の使用電力量(図4(d))に基づいて電気料金が算出される(S531)。続いて、保管電力ポイント記憶手段12dに記憶された換算されたポイント(図6(c))を読み出し、相殺できる「保管電力ポイント」の有無を確認し(S532)、ポイントがない場合は(S532:NO)、値引き処理を行わないで(S533)、精算処理を終了する。一方、相殺できる「保管電力ポイント」の有無を確認し(S532)、ポイントがある場合は(S532:YES)、当月の電気料金から保管電力ポイント相当額(相殺金額)を減算する値引き処理を行ない(S534)、精算処理を終了する。
<請求処理(S54)>
続いて図10に戻り、請求処理について説明する。精算処理が終了した金額は、料金記憶手段12e(図7(a))に記憶され、この「差引金額」に基づいて第1のユーザ3に料金が請求される。
以上で、月次処理(図8、S5)が終了し、翌月の処理がある場合は(S6:YES)、翌月の処理を繰り返し、翌月の処理がない場合は(S6:NO)、処理を終了する。
<電気料金管理方法の付加的処理>
以上が、本実施形態の電気料金管理システム1における電気料金管理方法の基本的な流れである。電気料金管理システム1は、以下のような方法をさらに実施してもよい。
<シェア処理>
ここで、図8のシェア処理(S3)について詳細に説明する。上述のとおり、第1のユーザ3が発電した電力は、仮想的に電力事業者2が仮想バッテリ12cに保管して預かり、当該第1のユーザ3の料金精算のときに反映されるものである。一方、本実施形態において「シェア処理」とは、第1のユーザ3が発電した電力を仮想的に電力事業者2が仮想バッテリ12cに保管して預かるが、その利益を、当該第1のユーザ以外の第2のユーザ4に利益を供与するものである。
その方法には、「振替手段11d」によるシェアと、「譲渡手段11e」によるシェアがある。
<電力振替処理(S7)>
「電力振替処理」は、第1のユーザ3が発電した電力を、第2のユーザが発電したとみなすものである。
まず、図15を参照して、振替手段11dによる電力振替処理について説明する。第1のユーザ3は、図17に示すログイン画面P1からメニュー選択画面P2から、「電力振替・ポイント譲渡」の画面に移行する。図21に示す「電力振替・ポイント譲渡」のシェア登録画面P10では、まず「電力振替」を選択し、次に、シェアする相手をお客様番号により、例えば「100−0000001」と入力し特定をし、シェアする期間を「2018/04/01−2019/03/31」と特定して登録することで、シェアができるようになる。
<時期指定手段>
なお、シェアする期間は自由に設定でき、例えば第1のユーザが自宅を不在する期間に限定して設定するようにしてもよく、また第2のユーザ4が、一人住まいする期間に合わせて設定するようにしてもよい。シェア登録画面P10が時期指定手段を構成する。
<第2のユーザ4に対する意思確認>
この場合、電力事業者2は、料金管理手段11cにより、求めに応じてお客様番号に基づいて第2のユーザ4となるべきユーザの端末に、所定のフォームが表示させることが可能なウェブページを送信する。第2のユーザ4となるべきユーザの端末のPC45の入力手段45cから入力され送信されたフォームに記載された第1のユーザ3の情報及び第2のユーザ4となるべきユーザのID情報を受信する。この情報に基づいて、ユーザ情報記憶手段12aから、第1のユーザ3をユーザIDとともに抽出し、第2のユーザ4となるべきユーザの端末のPC45に通知する。第2のユーザ4となるべきユーザからの承諾を受信した場合に、第2のユーザ4となるべき者を、第1のユーザ3における電力振替処理を行う第2のユーザ4として登録する。このような手順を経ることで、個人情報の保護をしつつ、シェアを受ける第2のユーザ4の自発的な合意の意思を確認することとしている。
図8のシェア処理(S3)により、シェア処理が選択されると、電力振替処理(S7)が開始される(S71)。
<電力振替処理における換算処理>
次に、第2のユーザ4において、この仮想バッテリ12cに記憶された発電量に応じて換算処理を行い(S72)、換算した金額を第2のユーザ4の保管電力ポイント記憶手段12dに記憶する。
精算手段113は、第2のユーザ4の電気料金から当該金額若しくはポイントに基づいて割り引いて精算処理をする(S73)。
そして、精算処理により算出された電気料金が、第2のユーザ4の料金記憶手段12eに記憶され、第2のユーザ4に対して請求処理が行われる(S74)。
したがって、第2のユーザ4の時間帯別に相殺してポイントに換算するため、第1のユーザ3が仮想バッテリ12cに保管された電力量が同一でも、振り替えられた第2のユーザ4の時間帯別の電力使用量により獲得するポイントが変化することになる。
<ポイント譲渡処理(S8)>
次に、譲渡手段11eによりポイント譲渡処理を行うシェア処理について説明する。
「ポイント譲渡処理」は、第1のユーザ3が、自ら発電した電力量に基づいて得たポイント(相殺金額)を、第2のユーザ4に譲渡し、第2のユーザ4が自らの電気料金から受けたポイントに基づいて精算するものである。
第1のユーザ3は、図17に示すログイン画面P1からメニュー選択画面P2から、「電力振替・ポイント譲渡」の画面に移行する。図21に示す「電力振替・ポイント譲渡」の画面では、まず「ポイント譲渡」を選択する点で、電力振替処理と異なる。シェアする相手をお客様番号により、例えば「100−0000001」と入力し特定をし、シェアする期間を「2018/04/01−2019/03/31」と特定して登録することは同様である。これでポイント譲渡処理を行うことができる。その後の電力事業者2の手順も電力振替処理と同様である。
ポイント譲渡処理における精算処理(S81)は、第1のユーザ3において、図10の換算処理(S53)までは、シェアしない場合と同一である。
ここで算出した相殺金額に基づいて、電力事業者2は第2のユーザ4の請求を行う。なお、時期指定手段は、振替手段と共通である。
<シェアの相手先の検索>
もしも第1のユーザ3が、お客様番号がわかるような特定の第2のユーザ4を想定していない場合、電力事業者2は、第1のユーザ3の求めに応じて、第2のユーザ4を決定するにあたり、これをサポートするようにしてもよい。例えば、図21の検索画面P11に示すように、例えば、同じ県内やふるさとの県、特定の都市を選んで検索をすることができる。また、種別として、「地方公共団体」、「学校」、「福祉施設」、「病院」、「その他」のような、ジャンルからシェアをする第2のユーザ4を検索する。
第1のユーザ3は、この検索画面P11に入力をして、電力事業者2に送信する。図示を省略するが、電力事業者2は、予め公表を合意している第2のユーザの候補をユーザ情報記憶手段12aから抽出して、そのリストを第1のユーザ3に返信する。第1のユーザ3は、ここから選択して返信すると、上記したシェアの合意の手続きを行う。
このようにすることで、第1のユーザ3が発電した電力を公共の福祉等に用いることができる。
なお、電力事業者2は、自ら第1のユーザ3にシェア先を推薦するようにしてもよい。
<仮想バッテリの表示>
本実施形態では、第1のユーザ3が発電した電力量を、第1のユーザ3の表示手段において、簡単に確認することができる。
図17のログイン画面P1からログインし、「仮想バッテリ保管量照会」を選択すると、図19に示すような一見して直感的に電力の貯まり具合が視覚的にわかるような表示がなされる。また、「満タン」、つまり「契約保管電力量」を超えた電力については、保管されないため、自己消費をする判断もできる。
また、電力振替処理で電力の振替を受ける第2のユーザも、画面で電力の振替を確認することができる。
さらに、詳細を知りたい場合は、詳細画面P7において、詳細な情報を得ることができる。そのため、第1のユーザ3による発電量の管理が容易になる。
<請求情報照会>
図20は、請求照会画面P8と詳細画面P9を示す。第1のユーザ3は、電気料金を知りたい場合は、図17のメニュー選択画面から「支給情報照会」を選択して図20の請求照会画面P8を呼び出す。請求照会画面P8には、保管電力ポイント記憶手段12dに記憶された所定時期の使用電力量、発電電力量、次月割引額が表示され、翌月の割引額を知ることができる。また、図示は省略したが、料金記憶手段12eに記憶された所定期間の差引請求金額を表示させることもできる。
<保管する電力の繰越(電力の形で繰越)・タイムシフト>
上記実施形態では、所定の期間ごとに換算処理が行われるが、料金管理手段11cは、仮想バッテリ12cが保管する保管電力量を、所定の単位期間ごとに記憶されるとともに、精算手段113による換算をしないで、その期間の電力量を次以降の単位期間に繰り越して積算して記憶するようにしてもよい。これは、バッテリが無ければ消えている余剰電力を、仮想的に蓄電して後に使用するタイムシフトといえる処理である。
なおこの場合、取り扱いの単純化のため、例えば100kWh単位でまとめて一単位として、振替手段11dにより、学校や福祉施設である第2のユーザに電力を振り替えるようにしてもよい。
<金銭又はポイントの繰越>
上記実施形態では、所定の期間ごとに請求処理が行われるが、料金管理手段11cは、精算手段113で、保管電力ポイントにより相殺してその期間の請求金額を求めるが、保管電力ポイントをそのまま保管電力ポイント記憶手段12dにその期間を超えても積算して記憶するようにしてもよい。
この場合、例えば、100ポイント単位でまとめて一単位として、譲渡手段11eで、学校や福祉施設である第2のユーザにポイントを譲渡するようにしてもよい。
<でんき貯蓄>
料金管理手段11cは、保管電力量を一定期間保管した場合に、電気保管量を所定の条件で増加させる保管電力量増加手段を備えてもよい。
この場合、増量した電力量を仮想バッテリ12cの表示の仮想バッテリ画面P6に表示してもよいが、さらに貯金箱を模した画面を表示することも好ましい。
<お得見える化による引き留め及び乗り換え示唆>
本実施形態では、本料金体系(第1の料金体系)が複雑になり、第1のユーザ3にとって、有利な契約なのか不利な契約なのか判断がつきにくい場合が生じる懸念がある。そこで、所定の期間において、第1のユーザ3の電力使用量を予測し、また、発電電力量を予測し、これらに基づいて、第1のユーザ3が、第2の料金体系(例えば、通常の売電をした場合)と比較した場合に、どの程度の利益を得られるかをシミュレーションした結果を第1のユーザ3の表示手段35b、36bに表示するようにしてもよい。
このように表示することで、第1のユーザ3は、本実施形態の料金体系の契約でどの程度お得なのかを容易に認識することができる。
さらに、この場合、他の料金体系や、他社の料金体系との計算結果を比較できる容易表示することが好ましい。
そして、仮想バッテリの保管量の増量が有利な場合や、さらに自社の他の料金体系との比較で、乗り換えた方がお得になる場合は、簡単に手続きができるような簡易な入力フォームを採用すれば、第1のユーザ3の利便性が高まる。
(実施形態の効果)
上記実施形態の電気料金管理システム1及び付加的処理によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)本実施形態の電気料金管理システム1では、電力事業者2が第1のユーザ3から余剰電力を受電した場合に、電力保管手段が発電した電力量に基づいて、仮想バッテリに保管電力量を記憶する。そして保管電力ポイント管理手段112が価格体系に基づいて保管電力量をポイントに換算し、精算手段113は第1のユーザ3から徴収すべき電気料金から割り引いて精算する。このため、発電により生じた余剰電力を単価の低い売電により処分するだけでなく、第1のユーザ3自身が自ら使用した電力と相殺することができる。そのため、自らバッテリを所有していなくても、電力事業者2をバッテリのように利用して、発電した電力をタイムシフトして有効に使用することができる。
(2)また、電力事業者2も、仮想バッテリ12cを用いることで、使用電力と余剰電力の料金計算もリアルタイムで処理する必要がなく、一定期間ごとに行えばよいため、その負荷が小さくなる。
(3)電力事業者2が第1のユーザ3に給電する価格体系の区分は3種類あり、第1のユーザ3の使用量に基づいてポイントに換算するため、パターンを変えることで換算率を適正に変更して調整することができる。
(4)仮想バッテリ12cの容量の上限を定めることで、第1のユーザ3は一定の範囲内で有利な料金の取り扱いを受け、電力事業者2は、一定以上の割引を制限することができる。
(5)料金管理手段11cは、第1のユーザ3の端末からの要求により、仮想バッテリ12cの電力量をビジュアルに表示させるため、第1のユーザ3は、その上限と、どのくらい電力が保管されているか直感的に理解することができる。
(6)図20の請求照会画面P8に示すように、第1のユーザ3の端末からの要求により、保管電力ポイント記憶手段に記憶されたデータに基づいて記憶された金額またはポイントを、当該ユーザの端末に表示させるため、第1のユーザ3は、どの程度お得なのかを直感的に理解することができる。
(7)振替手段11dによれば、第1のユーザ3が発電した電力を、第2のユーザ4が発電したものとみなし、第2のユーザの電気料金からポイントに基づいて割り引いて精算するため、第1のユーザ3は、応援したい第2のユーザ4を応援することができる。
(8)譲渡手段11eによれば、第1のユーザ3が発電した電力に基づいて得たポイントを、第2のユーザの電気料金からポイントに基づいて割り引いて精算するため、第1のユーザ3は、応援したい第2のユーザ4を応援することができる。
(9)料金管理手段11cは、第1のユーザ3からの求めに応じて、応援したい第2のユーザ4へのシェアの手続きを、個人情報と本人の意思表示を尊重しながら、簡単かつ確実に手続きを進めることができる。
(10)シェアは、図21のシェア登録画面P10に示すように、第1のユーザ3若しくは第2のユーザ4の都合の良いときのみにシェアすることもできる。
(11)応援したい第2のユーザ4が見つからない場合は、シェア先の属性である地域や種類を指定して検索することもできるため、シェア先を簡単に見つけることができる。
(別例)
なお、上記実施形態は本発明の実施の一態様であり、以下のように変更してもよい。
○「仮想バッテリ」とは、単なる名称であり、実際に電力を蓄電できる必要はない。
○電気料金管理システム1は、1つのコンピュータで模式的に示しているが、複数のサーバシステムなどに分散して処理することは当然に想定される。
○通信システムは、インターネット5のみを例示しているが、専用線、電灯線や送電線を使用した回線や、電話線、無線などその種類は問わない。
○第1のユーザ3の発電手段は、ソーラーパネル31による太陽光発電を例示しているが、太陽光発電に限定せず、風力発電や小規模水力発電などの再生可能エネルギーとしてもよい。
○第2のユーザ4は、発電機器を有しないユーザを例示しているか、第2のユーザ4が発電機器を備え、発電者であることを妨げない。また、第1のユーザ3が第2のユーザ4となる場合も妨げない。
○シェア先検索は、地域と種類に限らず、第1のユーザ3が第2のユーザ4を選択する手がかりになるような情報が提示されてもよい。
○第1のユーザ3は複数の第2のユーザ4と契約することを妨げず、また、第2のユーザ4が複数の第1のユーザ3と契約することも妨げない。
○第2のユーザ4は、必ずしもスマートメータを備えていなくてもよく、送電量及び受電量を必要な範囲で測定できればよい。
○画面遷移図は、一例であり、その形式は問わず、必要な情報が表示できればよい。
○ポイントは、電力事業者2が定めるが、金銭に換算可能なポイントに限らず、第1のユーザ3若しくは第2のユーザ4にとって、何らかの価値があるものとしてもよい。
○また、ポイントは、現金自体でもよい。また、電力自体をポイントとして付与することもできる。
○換算手段では、図6(c)に示す表のように換算を行ったが、これに限定されず、例えば図6(d)に示すようなすべて「ナイト」の区分の単価に従って換算してもよい。
○また、電力事業者2が第1のユーザ3に給電する価格体系に基づいて保管電力量を換算して、電気料金を割り引く場合において、実施形態では、電力事業者2が第1のユーザ3に供給する電力量単価と、第1のユーザ3が保管した電力量に基づき割り引く電力量単価とは、同一の場合を説明しているが、必ずしも同一でなくともよい。電力事業者の手数料を差し引く形で、ユーザが貯めた電力量に基づき割り引く電力量単価を、電力事業者がユーザに供給する電力量単価より低く設定してもよい。
○なお、本実施形態は、本発明を逸脱しない範囲で、当業者により適宜付加され削除され変更された実施できることは言うまでない。
1…電気料金管理システム、2…電力事業者、3…第1のユーザ、4…第2のユーザ、5…インターネット、11…制御手段、11a…ユーザ登録・照会手段、11b…電力使用量管理手段、11c…料金管理手段、111…仮想バッテリ管理手段(電力保管管理手段)、112…保管電力ポイント管理手段、113…精算手段、11d…振替手段、11e…譲渡手段、12…記憶手段、12a…ユーザ情報記憶手段、12b…ユーザ電力使用量記憶手段、12c…仮想バッテリ(電力保管手段)、12d…保管電力ポイント記憶手段、12e…料金記憶手段、13…ROM、14…RAM、15…インターフェイス、16…表示手段、17…入力手段、18…バス、20…電力管理手段、21…送電線、22…発電施設、23…送電線、30…スマートメータ、31…ソーラーパネル、32…住居、33…HEMS、35…PC、35a…本体、35b…表示手段、35c…入力手段、36…モバイル端末、36a…本体、36b…表示手段、36c…入力手段、40…スマートメータ、45…PC、45a…本体、45b…表示手段、45c…入力手段、P1…ログイン画面、P2…メニュー選択画面、P3…申込画面、P4…変更画面、P5…解約画面、P6…仮想バッテリ画面、P7…詳細画面、P8…請求照会画面、P9…詳細画面、P10…シェア登録画面、P11…検索画面。

Claims (23)

  1. 電力事業者と、発電手段と受電量及び送電量を計量する電力メータとを備え当該電力事業者から電気の給電を受けるユーザにおける電気料金管理システムにおいて、
    前記電力事業者は、
    前記各ユーザの情報をユーザIDとともに記憶するユーザ情報記憶手段と、
    前記電力メータからの情報と、前記ユーザ情報記憶手段の情報に基づいて、前記複数のユーザを識別して、ユーザ毎のユーザIDと、受電量及び給電量と、電気料金とを管理する料金管理手段を備え、
    前記料金管理手段は、
    前記電力事業者が前記ユーザから余剰電力を受電した場合に、その電力量に基づいて、仮想的に当該ユーザに保管電力量を算出して記憶する電力保管手段と、
    前記ユーザに給電する価格体系に基づいて、前記保管電力量を換算して、金額若しくはポイントとして記憶する保管電力ポイント記憶手段と、
    前記電力事業者が前記保管電力ポイント記憶手段に記憶された予め設定された単位期間あたりのデータに基づいて前記電力事業者が当該ユーザから徴収すべき電気料金から割り引いて精算する精算手段を備えたことを特徴とする電気料金管理システム。
  2. 前記保管電力ポイント記憶手段が、
    前記電力保管手段に保管された電力を金額またはポイントに換算する際に、当該ユーザの使用した電力量に基づいて上限を定めて換算することを特徴とする請求項1に記載の電気料金管理システム。
  3. 前記電力事業者が前記ユーザに給電する価格体系は、複数種類を有し、
    前記保管電力ポイント記憶手段は、
    前記保管電力量を、当該ユーザの前記価格体系ごとの使用量に基づいて、それぞれの所定の基準でそれぞれの価格体系に基づいた金額若しくはポイントに換算することを特徴とする請求項1に記載の電気料金管理システム。
  4. 前記料金管理手段は、
    前記電力保管手段が、
    予め設定された単位期間あたりの保管することができる保管電力量の上限に基づいて、前記電力保管手段に保管する電力を前記上限に基づいて制限する
    ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の電気料金管理システム。
  5. 前記料金管理手段は、
    前記電力保管手段が、前記保管電力量は、所定の単位期間ごとに記憶されるとともに、
    その期間の電力量を次以降の単位期間に繰り越して積算して記憶する
    ことを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の電気料金管理システム。
  6. 前記料金管理手段は、
    前記電力保管手段が、
    一定量の電力量を積算し、取引すべき1単位として、前記電力保管手段に1単位ごとに取引可能に区別して保管することを特徴とする請求項5に記載の電気料金管理システム。
  7. 前記料金管理手段は、
    前記ユーザの端末からの要求により、前記電力保管手段に記憶されたデータに基づいて保管電力量を、その保管する電力量の保管限度とともに当該ユーザの端末に表示させることを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項に記載の電気料金管理システム。
  8. 前記料金管理手段は、
    前記保管電力ポイント記憶手段が、
    単位期間ごとに換算された金額又はポイントは、所定の単位期間ごとに記憶されるとともに、その期間の金銭又はポイントを次以降の単位期間の精算に繰り越して積算して記憶し、
    前記精算手段が、前記ユーザの指定にしたがって精算することを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の電気料金管理システム。
  9. 前記料金管理手段は、
    前記ユーザの端末からの要求により、前記保管電力ポイント記憶手段に記憶されたデータに基づいて記憶された金額またはポイントを、当該ユーザの端末に表示させる
    ことを特徴とする請求項8に記載の電気料金管理システム。
  10. 前記料金管理手段は、振替手段を備え、
    前記振替手段が、
    前記電力事業者が発電手段を有する第1のユーザが発電した電力を、指定され登録された当該第1のユーザとは別の電力を消費する第2のユーザが発電したものとみなし、
    当該第2のユーザにおいて前記第2のユーザが発電したものとみなされた電力を換算して前記金額若しくはポイントを保管電力ポイント記憶手段に記憶し、
    前記精算手段は、
    当該第2のユーザの電気料金から当該金額若しくはポイントに基づいて割り引いて精算することを特徴とする請求項1〜9のいずれか一項に記載の電気料金管理システム。
  11. 前記料金管理手段は、譲渡手段を備え、
    前記譲渡手段は、
    第1のユーザから指定された、当該第1のユーザとは別の電力を消費する第2のユーザを登録し、
    前記第1のユーザの保管電力ポイント記憶手段に記憶された金額若しくはポイントを、当該第2のユーザの保管電力ポイント記憶手段に記憶し、
    前記精算手段が、
    前記電力事業者が発電手段を有する第1のユーザから徴収する電気料金から割り引くべき金額またはポイントの一部または全部を、当該第2のユーザの電気料金から割り引いて精算することを特徴とする請求項1〜9のいずれか一項に記載の電気料金管理システム。
  12. 前記料金管理手段は、
    求めに応じて第2のユーザとなるべきユーザの端末に、所定のフォームが表示させることが可能なウェブページを送信し、
    前記第2のユーザとなるべきユーザの端末から入力され送信された前記フォームに記載された第1のユーザの情報及び前記第2のユーザとなるべきユーザのID情報を受信し、
    当該情報に基づいて、前記ユーザ情報記憶手段から、前記第1のユーザをユーザIDとともに抽出し、当該第2のユーザとなるべきユーザの端末に通知し、
    前記第2のユーザとなるべきユーザからの承諾を受信した場合に、当該第2のユーザとなるべき者を、前記第1のユーザにおける第2のユーザとして登録することを特徴とする請求項10又は請求項11に記載の電気料金管理システム。
  13. 前記料金管理手段は、
    振替手段が振替え、若しくは譲渡手段が譲渡する単位期間を指定する時期指定手段を備えたことを特徴とする請求項10又は請求項11に記載の電気料金管理システム。
  14. 前記料金管理手段は、
    前記第1のユーザの指定する条件に従って、前記第2のユーザとなるべきユーザの候補を抽出して、前記第1のユーザに提示することを特徴とする請求項10又は請求項11に記載の電気料金管理システム。
  15. 前記料金管理手段は、
    予め前記第2のユーザとなるべきユーザから、振替若しくは譲受の条件を受け付けて登録し、
    前記第1のユーザの指定する振替若しくは譲渡の条件に従って、前記第2のユーザとなるべきユーザの候補を複数抽出して、前記第1のユーザに比較可能に複数のユーザの振替若しくは譲受の条件を提示することを特徴とする請求項10又は請求項11に記載の電気料金管理システム。
  16. 前記料金管理手段は、
    複数の算出方法が異なる料金体系を処理可能であり、
    ユーザが選択した第1の料金体系により電気料金を算出するとともに、選択していない第2の料金体系により仮想的に算出した仮想電気料金を算出し、
    これらを前記ユーザの端末に比較可能に表示させることを特徴とする請求項1〜15のいずれか一項に記載の電気料金管理システム。
  17. 前記料金管理手段は、
    ユーザの電気料金が、仮想電気料金よりも高額な場合に、前記ユーザの端末に、料金体系の変更を勧める表示をする
    ことを特徴とする請求項16に記載の電気料金管理システム。
  18. 前記料金管理手段は、
    前記保管電力量を一定期間保管した場合に、当該保管電力量を所定の条件で増加させる保管電力量増加手段を備えた
    ことを特徴とする請求項5に記載の電気料金管理システム。
  19. 電力事業者と、発電手段と受電量及び送電量を計量する電力メータとを備え当該電力事業者から電気の給電を受けるユーザにおける電気料金管理システムにおいて、
    前記各ユーザは、
    発電手段と、
    当該複数のユーザの受電量及び送電量を計量する電力メータと、
    を備えた第1のユーザであり、
    前記電気料金管理システムは、
    前記各ユーザの情報をユーザIDとともに記憶するユーザ情報記憶のステップと、
    前記電力メータからの情報と、前記ユーザ情報記憶のスッテプにおいて記憶された情報に基づいて、前記複数のユーザを識別して、ユーザ毎のユーザIDと、受電量及び給電量と、電気料金とを管理する料金管理のステップを実行し、
    前記料金管理のステップにおいて、
    前記電力事業者が前記ユーザから余剰電力を受電した場合に、その電力量に基づいて、仮想的に当該ユーザに保管電力量を算出して記憶する電力保管のステップと、
    前記ユーザに給電する価格体系に基づいて、前記保管電力量を換算して、金額若しくはポイントとして記憶する保管電力ポイント記憶のステップと、
    前記電力事業者が前記保管電力ポイント記憶のステップにより記憶された予め設定された単位期間あたりのデータに基づいて前記電力事業者が当該ユーザから徴収すべき電気料金から割り引いて精算する精算のステップを実行することを特徴とする電気料金管理方法。
  20. 前記電力事業者が前記ユーザに給電する価格体系は、複数種類を有し、
    前記保管電力ポイント記憶のステップは、
    前記保管電力量を、当該ユーザの前記価格体系ごとの使用量に基づいて、それぞれの所定の基準でそれぞれの価格体系に基づいた金額若しくはポイントに換算することを特徴とする請求項19に記載の電気料金管理方法。
  21. 前記料金管理のステップは、
    前記ユーザの端末からの要求により、前記電力保管のステップにより記憶されたデータに基づいて保管電力量を、その保管する電力量の保管限度とともに当該ユーザの端末に表示させることを特徴とする請求項19又は請求項20に記載の電気料金管理方法。
  22. 前記料金管理のステップは、振替のステップを備え、
    前記振替のステップが、
    前記電力事業者が発電手段を有する第1のユーザが発電した電力を、指定され登録された当該第1のユーザとは別の電力を消費する第2のユーザが発電したものとみなし、
    当該第2のユーザにおいて前記第2のユーザが発電したものとみなされた電力を換算して前記金額若しくはポイントを保管電力ポイント記憶のステップにより記憶し、
    前記精算のステップは、
    当該第2のユーザの電気料金から当該金額若しくはポイントに基づいて割り引いて精算することを特徴とする請求項19〜21のいずれか一項に記載の電気料金管理方法。
  23. 前記料金管理のステップは、譲渡のステップを備え、
    前記譲渡のステップは、
    第1のユーザから指定された、当該第1のユーザとは別の電力を消費する第2のユーザを登録し、
    前記第1のユーザの保管電力ポイント記憶のステップにより記憶された金額若しくはポイントを、当該第2のユーザの保管電力ポイント記憶のステップにより記憶し、
    前記精算のステップが、
    前記電力事業者が発電手段を有する第1のユーザから徴収する電気料金から割り引くべき金額またはポイントの一部または全部を、当該第2のユーザの電気料金から割り引いて精算することを特徴とする請求項19〜22のいずれか一項に記載の電気料金管理方法。
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