JP2020177520A - 販売データ処理システム及びプログラム - Google Patents

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Shingo Higuchi
真吾 樋口
直人 黒崎
Naoto KUROSAKI
直人 黒崎
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知樹 金子
和希 渡邊
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和希 渡邊
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Abstract

【課題】携帯端末を使用して商品登録する販売データ処理システムにおいて、商品マスタに登録されていない商品を購入しようとする際の顧客の不都合を解消すること。【解決手段】店舗の顧客により操作される携帯端末により特定された商品の商品情報を取得する取得手段と、前記取得手段で取得された商品情報に係る商品が店員の介在を必要とする所定の商品である場合に、前記商品情報と共に店員の介在を必要とする商品であることを店員の端末へ報知する報知手段と、を有する販売データ処理システムを提供する。【選択図】図32

Description

本発明は、商品の情報を特定して管理する販売データ処理システム及びプログラムに関する。
従来、顧客自らが購入する商品の登録処理を行うセルフ式のPOSシステムが普及しているが、さらに、商品を買い物かご等に入れるときに同時に商品登録ができる携帯式の登録装置がある。そして、近年、顧客が所有するスマートフォンなどの携帯端末にショッピング用アプリケーションをダウンロードして、店舗において顧客が自らの商品登録を行う登録装置として利用する販売データ処理システムが知られている。
特許第6003989号公報
スマートフォンを用いた販売データ処理システムは、顧客が使い慣れたスマートフォン等の携帯端末によって商品の登録ができるので、レジにおいて登録処理にかかる時間を省くことができる。
したがって、店舗は、携帯端末の利用を促してできるだけ多くの顧客に利用してもらうことが好ましい。しかしながら、顧客自身が商品の登録処理を行い、場合によっては顧客自ら精算処理を行うこととなるので、アルコール飲料や医薬品など、店員の介在が必要となる場合や、商品マスタに登録されていない商品など、価格が定まっていない商品を購入しようとするときに店員の介在が必要となる場合に、顧客が不便を感じることがある。
本発明は、上記事情を鑑みなされたものであり、携帯端末等によって撮像してた画像に基づいて商品を特定する販売データ処理システムにおいて、商品マスタに登録されていない商品などを購入しようとする際の顧客の不都合を解消することを目的とする。
一実施形態は、店舗の顧客により操作される携帯端末により特定された商品の商品情報を取得する取得手段と、前記取得手段で取得された商品情報に係る商品が店員の介在を必要とする所定の商品である場合に、前記商品情報と共に店員の介在を必要とする商品であることを店員の端末へ報知する報知手段と、を有する販売データ処理システムを提供する。
本実施形態の販売データ処理装置によれば、店員の介在が必要な商品マスタに登録されていない商品を購入しようとする際の顧客の不都合を解消することができる。
一実施形態の販売データ処理システムの全体構成を示す模式図の一例である。 一実施形態の販売データ処理システムのPOS端末の一例の図である。 一実施形態の販売データ処理システムのデータを示す図である。 一実施形態の販売データ処理システムを採用する店舗の一例である。 一実施形態の販売データ処理システムの導入例の一例である。 一実施形態の販売データ処理システムの導入例の一例である。 一実施形態の販売データ処理システムの導入例の一例である。 一実施形態の販売データ処理システムの導入例の一例である。 一実施形態の販売データ処理システムの機能ブロック図の一例である。 一実施形態の販売データ処理システムの携帯端末における処理フローの一例である。 一実施形態の販売データ処理システムのPOS端末における処理フローの一例である。 一実施形態の販売データ処理システムの携帯端末の画面の一例である。 一実施形態の販売データ処理システムの携帯端末の画面の一例である。 一実施形態の販売データ処理システムの携帯端末の画面の一例である。 一実施形態の販売データ処理システムの携帯端末の画面の一例である。 一実施形態の販売データ処理システムの携帯端末の画面の一例である。 一実施形態の販売データ処理システムの携帯端末の画面の一例である。 一実施形態の販売データ処理システムのPOS端末の画面の一例である。 一実施形態の販売データ処理システムのPOS端末の画面の一例である。 一実施形態の販売データ処理システムのPOS端末の画面の一例である。 一実施形態の販売データ処理システムのPOS端末の画面の一例である。 一実施形態の販売データ処理システムのPOS端末の画面の一例である。 一実施形態の販売データ処理システムのPOS端末の画面の一例である。 一実施形態の販売データ処理システムのPOS端末の画面の一例である。 一実施形態の販売データ処理システムのブロック図の一例である。 一実施形態の販売データ処理システムの携帯端末における画像表示の処理フローの一例である。 一実施形態の販売データ処理システムの携帯端末の画面の一例である。 一実施形態の販売データ処理システムのデータの一例を示す図である。 一実施形態の販売データ処理システムの携帯端末における画像表示の処理フローの一例である。 一実施形態の販売データ処理システムのPOS端末の画面の一例である。 一実施形態の販売データ処理システムのPOS端末の画面の一例である。 NONファイル商品の処理のブロック図の一例である。 NONファイル商品の処理フローの一例である。 NONファイル商品に関する携帯端末での処理の一例である。 NONファイル商品の商品マスタへの登録処理の一例である。 保留商品を表示したPOS端末の一例である。 POS端末でのNONファイル商品の商品マスタへの登録処理の一例である。
実施形態の販売データ処理システムについて、図面を参考に説明する。
−販売データ処理システムの全体構成−
一実施形態の販売データ処理システム1は、図1に示すように、商品マスタ110、店舗マスタ120、会員マスタ130、買い物ファイル140等を記憶する記憶手段を備えた上位装置10と、上位装置10に対してインターネット等を介して接続される携帯端末20を備えている。
上位装置10は、例えばクラウドサーバーが用いられ、インターネット等を介して店舗の商品販売システム6を構築するストアコントローラ(管理装置)60と連携しており、上位装置10に記憶された商品マスタ110等は、ストアコントローラ60の各情報に基づいて適宜、例えば所定時刻毎に更新される。
携帯端末20は、例えば顧客が個人的に所有するスマートフォンが用いられる。携帯端末20は、撮像するためのカメラ(入力部)260と、タッチパネル等の表示部(表示入力部)250等を備えている。なお、携帯端末20は、店舗貸出用の専用の携帯端末でもよい。
携帯端末(スマートフォン)20は、専用のアプリを導入することによって、店舗において買い物をする際に購入する商品の登録処理を実行する登録装置の機能を有する。
携帯端末20は、上位装置10に記憶された商品マスタ110、店舗マスタ120、買い物ファイル140等との間で適宜情報のやりとりを行うことができる。また、POS端末70等の精算装置との間で適宜情報のやりとりを行うことができる。
店舗の商品販売システム6は、ストアコントローラ60及び複数のPOS端末(登録精算装置)70を備え、POS端末70は、顧客が購入した商品の登録・精算処理を行うことができる。
ストアコントローラ60は、店舗の商品販売システム6全体を管理する情報処理装置であり、POS端末70などを管理し、また、商品マスタ、会員マスタなどの種々の情報を管理する装置である。
ストアコントローラ60は、最新の商品情報が反映された商品マスタを、外部(例えば、本部のサーバー、リムーバブル形式の記憶媒体)から取得して記憶する。
商品マスタとは、各商品に割り当てられた商品識別情報(例えば、JANコード)に対して、商品名(品名、アイテム名)、販売価格、値引情報などの商品情報が紐づけられて格納されたファイルである。
なお、商品マスタには、商品が第2類医薬品や酒類等について販売時に店員による確認の必要がある商品であることを示す注意喚起情報が格納されていてもよい。
POS端末70は、顧客が購入する商品の登録処理や精算処理を行う装置であり、顧客が購入する商品の情報等を読み取るためのバーコードリーダー、プリセットキー、CCDカメラ等の入力部760と、読み取った商品の情報等を表示するタッチパネル等の表示部750、レシート等を印刷する印刷部770を有する。
そして、POS端末70は、携帯端末20から買い物識別情報を入力した場合など、必要に応じて上位装置10に対して登録情報等を要求することができる。
POS端末70の一例としては、精算専用のPOS端末があげられる。本実施形態においては、顧客は、店舗において自己の所有するスマートフォン(携帯端末)20によって商品を登録し、精算専用のPOS端末によって精算処理を行うことによって、店員が介入することなく商品の取引を行うことができる。
なお、POS端末70は、精算専用のPOS端末に限られるものではなく、店員が顧客の購入する商品の登録処理を行い、顧客が自ら精算処理を行う方式(セミセルフ式)のPOSであってもよい。セミセルフ式のPOSの場合、登録処理を行う登録装置と精算装置が分離しており登録装置によって登録処理がなされた登録情報を精算装置に出力して精算装置において顧客自らが精算処理を行うPOSであってもよいし、店員に向けられた登録処理を行う画面と顧客に向けられた精算処理を行う画面及び現金処理部を有する対面式のPOSであってもよい。
また、POS端末70は、顧客が自ら購入する商品の登録処理と精算処理を行う、すなわち店員が介在しない方式(フルセルフ式)のPOSであってもよい。
また、POS端末70は、混雑状況や店員状況等に応じて切替えることで、上記顧客が自ら精算処理を行うセミセルフ式のPOSと、上記対面式のセミセルフPOSと、上記フルセルフ式のPOSのいずれかに切り替えることができる切換え型POSであってもよい。
切換え式のPOS端末70の一例を図2に示す。図2に示すPOS端末70の例では、テーブル70aを備えている。
さらには、店員が顧客の購入する商品の登録処理及び精算処理を行う通常のPOSレジであってもよく、精算処理ができる装置であれば、何ら限定されない。
そして、本実施形態の販売データ処理システム1は、例えば、ストアコントローラ60及び複数のPOS端末70を備える店舗の商品販売システム6に後付け(アドオン)することで、該店舗において顧客の所有するスマートフォンによる商品登録ができる販売データ処理システムを構築することができる。
以上、本実施形態の販売データ処理システムの全体構成の概略について説明したが、さらに、いくつかの例を挙げて説明する。
一般に、店舗において、顧客が商品を購入する際には、顧客が購入する商品をレジに持って行き、店員が、レジによって各商品の代金を入力することで、全ての商品の価格が合計されて一取引における販売価格が決定される。
そして、店舗において、販売価格の決定に際しては、様々な割引き等を適用して販売価格を引き下げるなどして、顧客の獲得を試みている。
図4に、複数の店舗を展開するスーパーマーケット等で採用されているシステムを示す。
通常、スーパーマーケット等のシステムにおいては、全店舗を統括して管理する本部システム(サーバー)50が設置され、該本部システム50は、共通の商品マスタ、店舗マスタ、店舗ごとの商品マスタ、共通の特売企画マスタ、店舗ごとの特売企画マスタ及び会員マスタなどを管理している。
各店舗には、POS端末70及びPOS端末70を管理するストアコントローラ60が配置され、POSシステムが構築されている。
各店舗のストアコントローラ60は、本部システム50から、共通の商品マスタ、店舗マスタ、店舗ごとの商品マスタ、共通の特売企画マスタ、店舗ごとの特売企画マスタを受信しており、また、店舗において入力(登録)したりする。なお、会員マスタについては、他のマスタと同様に本部システム50から受信してもよいが、ストアコントローラでは持つことなく、会員情報の照会時等にその都度本部システムに問い合わせてもよい。
各店舗のPOSシステムは、それぞれ売価決定ロジックを利用することができる。
売価決定ロジックは、買い物客が購入する商品の販売価格を算出するためのいくつかのロジックを有しており、また、商品の販売価格を算出する際に、どのロジックを適用して販売価格を決定するかを判断する機能を含んでいる。
例えば、ある商品が、単品値引き対象商品であるが、同時にセットマッチ値引対象商品である場合に、より安値となるセットマッチ割引を適用したりする。なお、どちらの割引ロジックを選択するかは、設定によって決められる。
ここで、商品の販売価格を決定するためのいくつかの売価決定ロジックを例示して説明する。
まず、標準的な売価決定ロジックを売価決定ロジック(基本)とする。また、各企業や店舗独自の売価決定ロジックを売価決定ロジック(企業・店舗)とする。
売価決定ロジック(基本)は、例えば、小計(合計金額の算出)、小計値引・割引、単品値引・割引き、バンドル・ミックスマッチ値引、セットマッチ値引などの機能を備える。
売価決定ロジック(企業・店舗)は、例えば上記小計(合計金額の算出)、小計値引・割引、単品値引・割引き、バンドル・ミックスマッチ値引、セットマッチ値引に加えて、会員向けの特別なサービスによる値引・割引や、決済に使用する決済種別ごとの値引・割引を備える。また、売価決定ロジック(企業・店舗)は、同時に複数の値引・割引条件が競合した際に、いずれの条件を優先するかなど独自の機能を備えている。
なお、売価決定ロジック(企業・店舗)は、小計(合計金額の算出)、小計値引・割引、単品値引・割引き、バンドル・ミックスマッチ値引、セットマッチ値引についても、独自のロジックを備えてもよい。
図3(a)を参考に、上記売価決定ロジックが備えるロジックを説明する
小計(ロジックA)は、購入する商品の販売価格を決定するためのロジックであり、各商品の最新の商品情報の価格を合計して合計金額を算出する。
小計値引き(ロジックB)は、小計額(合計金額)から所定額の値引きもしくは所定割合の割引きを行う処理である。
単品値引き(ロジックC)は、特定の商品単品に対して、特別な値引きもしくは割引きを行う処理である。
バンドル・ミックスマッチ値引(ロジックD)は、特定の商品群等の中からいくつかの商品をまとめて購入することで値引きもしくは割引きを行う処理である。
セットマッチ値引(ロジックE)は、特定の商品を組合せて購入することで値引きもしくは割引きを行う処理である。
決済種別値引(ロジックF)は、会員が決済時に使用する決済種別に応じて値引もしくは割引を行う処理である。
会員種別値引(ロジックG)は、会員であることによって、特定の商品もしくは小計金額から値引もしくは割引を行う処理である。
最安値算出ロジック(ロジックH)は、商品が、複数の割引条件に適合した(複数のロジックが適用可能である)際に、どちらの割引を適用する方が最安値を算出することができるかの判断を行う処理である。
そして、各店舗においては、企業等の店舗運営者が求める施策に応じて、上記ロジックAないしHのいくつかのロジックを組み合わせてその店舗における売価決定ロジックを設定し、販売価格を決定している。
なお、売価決定ロジックを決定するためのロジックは、上記のロジック以外にも店舗運営者によって適宜設定でき(例えば、複数の値引が重なった時にどちらを選択するか等の設定など)上記ロジックAないしロジックH以外のロジックを備えてもよい。
次に、本実施形態の販売データ処理システムの導入モデルを説明する。
−新規で、価格決定ロジック(基本)を備える販売データ処理システムを導入する例−
新店舗の新規開店時などに、既設の売価決定ロジックとは関係なく、独立して売価決定ロジック(基本)を備える販売データ処理システムを導入する際のモデルの概略を、図5に示す。
図5に示す例は、上位装置10が店舗のストアコントローラによって構成されており、携帯端末20が上位装置10であるストアコントローラと直接通信するように構成されている。
なお、上位装置10に記憶された商品マスタ110や店舗マスタ120等は、Webブラウザなどによって直接商品情報や店舗情報を入力することなどで構築すればよい。
本例は、新規店舗において採用する販売決定ロジックが、ストアコントローラ10に設定されるので、スムーズに販売データ処理システムの構築ができる。
以下、本例における処理の流れの一例を簡単に説明する。なお、説明中カッコ書きの数字は、図5における処理を示している。
本例において、(1)携帯端末20を携帯した会員が、携帯端末20のアプリを起動することによって、アプリは、携帯端末20のGPS情報などを取得して、取得した位置情報を上位装置10に送信する。なお、位置情報を取得する手段は、GPSに限定されない。
(2)携帯端末20からの位置情報(もしくは店舗を識別するための情報)を受信した上位装置10は、受信した位置情報等及び店舗マスタ120に記憶された情報に基づいて、携帯端末20の位置から最も近い一店舗もしくは複数店舗の店舗情報を携帯端末20に送信する。
なお、携帯端末20の位置情報が取得できない場合には、アプリは、携帯端末20の表示部250に、店舗の入り口等に備え付けられたQRコード(登録商標)を携帯端末20によって読み取ることを促す表示をしてもよい。
顧客が携帯端末20によってQRコード(登録商標)を読み取ることで、アプリは、QRコード(登録商標)化された店舗を識別するための情報を上位装置10に送信してもよい。
上位装置10は、店舗情報を携帯端末20に送信する際に、あわせて顧客情報(獲得ポイント数や会員ランクなど)を送信してもよい。
さらに、上位装置10は、会員が利用する店舗情報の特売情報(店名や当該店舗で展開されている安売り特売の情報、当該店舗情報が掲載されたチラシ情報など)等を、あわせて携帯端末20に送信してもよい。
店舗情報を受信した携帯端末20は、表示部250に、受信した店舗情報を表示する。もしくは携帯端末20は、表示部250に、受信した複数の店舗情報を選択可能に表示する。
会員が携帯端末20の表示部250に表示された複数の店舗を確認して選択すると、携帯端末20は、買い物を行う店舗を特定する。
店舗が特定されることによって、上位装置10は、携帯端末20に対して特定された店舗の商品マスタを紐づけると共に、買い物ファイル(バスケットデータ)を生成する
(3)特定された店舗において、会員が、購入する商品のシンボルコード情報を携帯端末20で読み取ると、携帯端末20は、読み取ったシンボルコード情報(商品識別情報)を上位装置10に送信する。商品識別情報は、バーコード、画像の特徴量による物体認識、文字認識など商品を識別でき画像として取得できるものであれば何ら限定されない。
(4)商品識別情報を受信した上位装置10は、受信した商品識別情報に基づいて、商品マスタ110から商品情報を抽出して携帯端末20に送信する。携帯端末20は、商品情報を受信し、会員が購入する商品として登録する。
(5)携帯端末20は、登録した商品情報を登録商品情報として上位装置10に送信する。上位装置10は、受信した登録商品情報を買い物ファイル140(バスケットデータ)に記憶する。
(6)上位装置10は、買い物ファイル140に記憶された登録商品情報について、売価決定ロジックによって会員が購入する商品の小計計算を行う。
(7)上位装置10は、小計計算により算出した商品の合計(概算)金額を携帯端末20に送信する。
これによって、会員は、買い物中において、現在の合計金額(場合によっては、概算金額)を見ながら買い物を進めることができる。
(8)会員は、買い物を終了したら、携帯端末20の表示部250に買い物識別情報を記憶したQRコード(登録商標)等のシンボルコード情報を表示する。そして、会員は、POS端末70のところに行き、例えば、携帯端末20の表示部250に表示したシンボルコード情報をPOS端末70の入力部760に読み込ませる。
これによって、携帯端末20は、買い物識別情報をPOS端末70に出力する。
(9)買い物識別情報を入力したPOS端末70は、上位装置10に対して、該買い物識別情報に紐づけされた買い物情報(登録商品情報等)を要求する。
(10)POS端末70から買い物識別情報を受信した上位装置10は、買い物識別情報に紐づけされた計算済みの買い物情報をバスケットデータから抽出し、POS端末70に送信する。
(11)計算済みの買い物情報を受信したPOS端末70は、受信した買い物情報に基づいて精算画面を表示する。会員が、精算画面にしたがって支払いを行うことで、携帯端末20を利用した一取引を完了する。
以上、本例における処理の流れを説明した。
なお、売価決定ロジックによる小計計算は、POS端末70によって行えるようにしてもよい。その際には、上位装置10は、POS端末70からの(9)買い物情報要求に対して、(10)買い物識別情報に関連する未計算の買い物情報をPOS端末70に送信してもよい。さらに、売価決定ロジックによる小計計算は、携帯端末20によって行えるようにしてもよい。
−既設の店舗に、販売データ処理システムを導入する例(その1)−
本例は、図4に示す既設の店舗に対して、店舗の売価決定ロジックを使わずに、販売データ処理システムが提供する売価決定ロジックによって会計を行うことのできる例である。
本例は、例えば、設定されている売価決定ロジックが売価決定ロジック(基本)である既存の店舗に対して、売価決定ロジック(基本)を備える販売データ処理システムを追加することができる。
図6に示す例は、図4に示す既設の店舗に対して、クラウドサービスによって販売データ処理システムが提供され、携帯端末20は、クラウドサービスに配置される上位装置10と通信する。
本例では、販売データ処理システムの上位装置10に設定された価格決定ロジック(基本)は、既設の店舗に設定されている売価決定ロジック(基本)と同様であるので、携帯端末20は、登録処理された登録商品情報に基づく売価決定に際して、追加された販売データ処理システム1の売価決定ロジック(基本)を使用すればよく、既存店舗の売価決定ロジックを利用する必要はない。
なお、既設の店舗に設定されている売価決定ロジック及び販売データ処理システムによって提供される売価決定ロジックは、売価決定ロジック(基本)に限るものではない。
本例では、販売データ処理システムは、クラウドサービスによって提供される上位装置10に対して、既存の本部システム50もしくは店舗に配置されたストアコントローラ60などから、定期的に商品情報(商品マスタや特売企画マスタ等)及び店舗情報がインターネット等を介して送信される。なお、上位装置10に対して送信される商品マスタや特売企画マスタは、当日に有効な情報のみを送信することが好ましい。
なお、「マスタとは、マスタファイルの略称である。」
本例では、クラウドサービスによって提供される上位装置10が、商品情報(商品マスタや特売企画マスタ等)及び店舗情報を取得して記憶していることによって、携帯端末20によって商品登録した登録情報による精算処理を行うPOS端末70を追加するだけで販売データ処理システムを構築することができる。
そして、販売データ処理システムは、クラウトサービスに配置された買い物ファイル140の買い物情報を、定期的にインターネットを介して本部システム50や店舗のストアコントローラ60に送信するか、店内のネットワークを介してストアコントローラ60に送信することにより、携帯端末20によって行われた取引の実績を記憶することができるようにしてもよい。
本例における処理の流れは、上位装置10がストアコントローラではなく、クラウドサ−ビスに配置されて本部システム50もしくはストアコントローラ60から情報等を取得している上位装置10であること以外は、図5に示した新規に設置した販売データ処理システムと同様であるので、その処理の流れの説明は省略する。
なお、図6に示す例においても、売価決定ロジックによる小計計算を、POS端末70や携帯端末20のアプリによっても実行可能にしてもよい。
また、本例は、新たにPOS端末70を追加することなく、既存のPOS端末(精算装置)70のアプリケーションを改修するなどして対応することもできる。
−既設の店舗に、販売データ処理システムを導入する例(その2)−
図7に示す本例は、例えば、図4に示す既設の店舗に対して、販売データ処理システムが提供する売価決定ロジックを利用しながら、店舗のPOS端末70の売価決定ロジックによって売価を決定して会計を行う例である。
本例は、例えば、既存の店舗に設定されている売価決定ロジック(企業・店舗)にて、精算金額を確定する。販売データ処理システムが提供する売価決定ロジック(基本)は、携帯端末に買い物中の概算金額を提供することができる。
本例は、図4に示す既設の店舗に対して、クラウドサービスによって販売データ処理システムが提供され、携帯端末20は、クラウドサービスに配置される上位装置10と通信する。
また、既存の精算装置(POS端末)70を、販売データ処理システムの上位装置10と通信可能に改造し、また、例えば、携帯端末20のQRコード(登録商標)読み取り等に対応したアプリケーションを導入することによって、携帯端末20による商品登録処理に対応した販売データ処理システムを構築することができる。
図7に示す例は、上位装置10に設定された価格決定ロジック(基本)が、既設の店舗に設定されている売価決定ロジック(企業・店舗)に対応していないため、携帯端末20において、正確な合計金額を表示することはできない。
そのため、販売データ処理システムは、上位装置10に設定された価格決定ロジック(基本)によって概算金額を算出し、携帯端末20の表示部250に概算金額を表示する。顧客は、表示部250に表示された概算金額を買い物の目安とすることができる。
なお、既設の店舗に設定されている売価決定ロジック及び販売データ処理システムによって提供される売価決定ロジックは、売価決定ロジック(企業・店舗)及び売価決定ロジック(基本)に限るものではない。
本例における処理の流れは、図6に示す処理の流れに対して、(6)小計計算において用いられる売価決定ロジックが、店舗の売価決定ロジックと一致しておらず、(7)小計金額の送信において送信される合計金額が概算金額である点で異なっている。
また、(8)買い物情報出力、(9)買い物情報要求、(10)計算済バスケット情報送信、(11)会計を処理するPOS端末70として、既存の店舗に配置されるPOS端末70が用いられること以外は、上記図5に示した新規に設置した販売データ処理システムと同様であるので、その処理の流れの詳細な説明は省略する。
−既設の店舗に、販売データ処理システムを導入する例(その3)−
図8に示す例は、例えば図4に示す既設の店舗に対して、本部システム(サーバー)やストアコントローラなどに店舗の売価決定ロジック(企業・店舗)によって売価を決定させる小計サービスを行わせながら、既存のPOS端末ではなく、新規に配置したPOS端末70によって会計を行う例である。
本例によれば、例えば、既存の店舗に設定されている売価決定ロジック(企業・店舗)にて精算確定するPOS端末70とは、別のPOS端末を納入したときにも、当該POS端末のプログラムの改修が不要となる。
本例は、図4に示す既設の店舗に対して、クラウドサービスによって提供される。携帯端末20は、クラウドサービスに配置される上位装置10と通信する。
そして、本例は、上位装置(クラウドサービス)10に対して、買い物ファイルに記憶された買い物情報を本部システム(サーバー)やストアコントローラなどの小計サービスに受け渡すバスケット連携機能とともに、小計サービスで算出された結果によって、買い物ファイルの情報を更新する機能を付与することによって、携帯端末20による商品登録処理に対応した販売データ処理システムを構築することができる。なお、必要に応じて、情報の受け渡し時等にデータ変換を行う機能を付与する。
図8に示す本例では、小計計算が、既存の店舗の本部システム等の小計サービスによって行うことで、既存のPOS端末70の売価決定ロジックによって売価決定を行う必要がなく、既存のPOS端末70とのネットワーク接続等がなくても、新規のPOS端末70による会計が可能となる。
なお、売上実績などのデータは、本部システム(サーバー)50やストアコントローラ60及び上位装置(クラウドサービス)10のそれぞれに送信することで、管理することができる。
本例においても、販売データ処理システムの上位装置10に設定された価格決定ロジック(基本)が、既設の店舗に設定されている売価決定ロジック(企業・店舗)に対応していないため、携帯端末20において、正確な合計金額を表示することはできないが、上位装置10に設定された価格決定ロジック(基本)によって算出した概算金額を携帯端末20の表示部250に表示することができ、買い物の目安とすることができる。
なお、既設の店舗に設定されている売価決定ロジック及び販売データ処理システムによって提供される売価決定ロジックは、売価決定ロジック(企業・店舗)及び売価決定ロジック(基本)に限るものではない。
以下、本例における処理の流れの一例を簡単に説明する。なお、説明中カッコ書きの数字は、図8における処理を示している。
なお、本例の販売データ処理システムにおける処理の(1)から(5)までの工程は、図5に示す(1)から(5)までの工程と同じであるので、その説明を省略する。
(6)上位装置10は、買い物ファイルに記憶された登録商品情報について、売価決定ロジック(基本)によって概算計算を行い、(7)算出した概算金額を携帯端末20に送信する。
これによって、会員は、買い物中において、現在の概算金額を見ながら買い物を進めることができる。
(8)会員が、買い物を終了して、表示部250に、買い物識別情報を記憶したQRコード(登録商標)等のシンボルコード情報を表示してPOS端末70の入力部760に読み込ませることにより、携帯端末20は、買い物情報をPOS端末70に出力する。
(9)買い物識別情報を入力したPOS端末70は、買い物識別情報を上位装置10に送信して、該買い物識別情報に紐づけされた買い物情報(登録商品情報等)を要求する。
(10)POS端末70から買い物識別情報を受信した上位装置10は、買い物識別情報に紐づけられた買い物情報を本部システム50などの小計サービスに受け渡す。
(11)買い物情報を受け取った本部システム50は、小計サービスによって、合計金額を算出し、計算済みの買い物情報(小計情報)として、上位装置10に送信する。
計算済みの買い物情報(小計情報)を受信した上位装置10は、計算済みの買い物情報によって買い物ファイルに記憶された買い物情報を更新するとともに、当該計算済みの買い物情報をPOS端末70に送信する。
(13)計算済みの買い物情報を受信したPOS端末70は、受信した買い物情報に基づいて精算画面を表示する。会員が、精算画面にしたがって支払いを行うことで、携帯端末20を利用した一取引を完了する。
以上、本例における処理の流れを説明した。
上記のように、本発明における販売データ処理システムは、その形態は何ら限定されるものではない。すなわち、店舗の商品販売システムに後から連携することのできる上位装置10と携帯端末20とからなるシステム、店舗の商品販売システムに上位装置10及び携帯端末20を連携してなる全体のシステム、上位装置10を店舗の商品販売システムのストアコントローラ60によって構成し携帯端末20を直接ストアコントローラ60や店内のPOS端末70に連携させるシステム等、携帯端末20によって登録処理を行った商品情報に基づいて商品の取引を行うシステムは、本発明における販売データ処理システムとなり得る。
また、以下の説明では、携帯端末20によって商品の登録処理等を行う実施形態について説明している。これは一例であって、携帯端末20は単なる商品の登録処理のインターフェイスとして機能し、その他の処理は上位装置10等の上位システムによって実施されるようにしてもよい。すなわち、販売データ処理システムを構成するいずれの装置が、どのような処理を行うかは適宜設定できるものである。
−上位装置10−
本実施形態の販売データ処理システム1の上位装置10は、商品マスタ110、店舗マスタ120、会員マスタ130、買い物ファイル140等を記憶する記憶手段を備えている。そして、上位装置10に記憶された商品マスタ110、店舗マスタ120等は、店舗のストアコントローラ60に記憶された各マスタの情報に基づいて更新される。
商品マスタ110には、各商品に固有の商品識別情報と、該商品識別情報に対して紐づけられて商品情報や店舗識別情報等が記憶されている。販売データ処理システム1は、商品マスタに記憶された情報によって、商品識別情報から商品情報を特定したり、店舗識別情報から該店舗で取り扱う商品情報を特定したりすることができる。
また、本実施形態の販売データ処理システム1の商品マスタ110は、例えば図28(a)に示すように、商品識別情報に対して販売条件(企画番号)に紐づけられて記憶されていてもよい。
また、本実施形態の販売データ処理システム1の商品マスタ110には、例えば図28(b)に示すように、販売条件(企画番号)に対して、値引き種別情報と、対象となる商品の識別情報と、値引きの成立条件と、成立条件が成立したときの値引きの値等を紐づけた特売テーブルが記憶されていてもよい。
なお、販売条件(企画番号)とは、各商品に対して設定されている販売条件であって、例えば野菜等のばら売り商品を複数個まとめて購入することで割引価格が適用される等のまとめ値引情報や、顧客一人当たりの購入個数が設定されている個数限定情報や、グラム単価が設定されている肉等のパック詰め商品など個々のパックで内容量、値段が異なる不定貫商品であることを示す情報等がある。上記まとめ値引情報は、野菜等のばら売り商品に限定されるものではなく、例えば缶詰やインスタントラーメン等の商品にも設定することができる。
さらに、商品マスタ110には、各商品が第2類医薬品や酒類等の販売時に店員の介在が必要な商品であることを示す情報(注意喚起情報)等を記憶していてもよい。、
なお、商品マスタ110に記憶する情報は、上記商品情報、店舗識別情報、販売条件に限定されない。
店舗マスタ120には、図3(b)に示すように、店舗識別情報(識別番号)と、店舗名と、店舗のGPS情報等の位置情報と、店舗を示すQRコード(登録商標)情報等が紐づけられて記憶されている。
販売データ処理システム1は、店舗マスタ120に記憶された情報によって、例えば位置情報から近くの店舗を特定することができる。
会員マスタ130には、図3(c)に示すように、会員識別情報と、会員名等の会員情報(氏名、住所、クレジットカード番号等)が紐づけられて記憶されている。
販売データ処理システム1は、会員マスタ130に記憶された情報によって、例えば会員識別情報から会員が利用する店舗情報やクレジットカード情報を特定することができる。
さらに、会員マスタ130には、会員識別情報に紐づけて、会員が過去に携帯端末20を利用して商品登録を行った利用頻度や商品登録時における登録商品の削除(キャンセル)回数等の誤操作回数等の情報が記憶されていてもよく、該利用頻度(回数)や誤操作頻度(回数)によって決定される会員のレベル等が記憶されていてもよい。
例えば、上位装置10は、会員のレベルとして初心者レベル(L1)から優良会員(L5)等のレベルを設定し、各会員に対して、携帯端末20による商品登録の利用頻度(回数)や誤操作頻度(回数)等に基づいて会員レベルを決定して、会員マスタ130に記憶してもよい。
すなわち、上位装置10は、会員マスタ130に、会員が誤操作を頻繁に起こす者であること等を示す注意喚起情報等を記憶してもよい。
買い物ファイル140は、会員が買い物の際に、携帯端末20によって登録した登録情報を記憶するファイルであり、図3(d)に示すように、会員の買い物を識別する買い物識別情報と、該買い物において商品登録した登録商品情報(バーコード情報、商品名、価格等)が紐づけられて買い物情報として記憶されている。なお、買い物識別情報は、例えば店舗識別情報と日付とシリアル番号等の組合せで構成してもよい。
また、買い物ファイル140には、会員が買い物の際に行った操作や行動等が買い物識別情報と紐づけられて記憶されていてもよい。
上位装置10は、会員が買い物の際に携帯端末20を用いて行った操作を買い物識別情報と紐づけて買い物ファイル140に記憶する。
例えば、上位装置10は、会員が買い物の際に携帯端末20を用いて商品の登録ができなかった商品の情報を保留商品情報として、買い物識別情報と紐づけて買い物ファイル140に記憶してもよい。また、上位装置10は、会員が買い物の際に行った商品登録の取消し(キャンセル)操作に関する情報をキャンセル操作情報として買い物識別情報と紐づけて買い物ファイル140に記憶してもよい。
さらに、上位装置10は、会員が買い物の際に行った商品の登録、商品登録処理の失敗、商品登録の取消し等の携帯端末20の操作履歴を操作時間とともに買い物識別情報と紐づけて買い物ファイル140に記憶してもよい。
また、上位装置10は、会員が買い物の際の店内での移動経路及び移動時間等を買い物識別情報と紐づけて買い物ファイル140に記憶してもよい。
すなわち、上位装置10は、必要に応じて、買い物ファイル140に、当該買い物においてキャンセル操作が行われたこと等を示す注意喚起情報を記憶してもよい。
携帯端末20は、所定時間ごとに携帯端末20の操作履歴や位置データを上位装置10に送信し、上位装置10は、受信した操作履歴や位置データを買い物識別情報と紐づけて買い物ファイルに記憶する。
買い物ファイル140に記憶された買い物情報(登録商品情報)は、携帯端末20の商品の登録情報と同期しており、買い物中に会員が、携帯端末20によって登録した登録情報の数量を変更したり削除したりすることで、上位装置10は、買い物ファイル140に記憶された買い物情報を変更もしくは削除する。
また、精算時には、会員が携帯端末20から買い物識別情報をPOS端末70に出力することで、POS端末70は、上位装置10に対して、買い物ファイル140に該買い物識別情報に紐づけられて記憶された登録情報等を要求する。
登録情報を要求された上位装置10は、買い物識別情報に紐づけられた商品情報をPOS端末70に出力する。
上位装置10は、一取引の精算処理が完了すると、当該一取引の買い物情報を精算済みの買い物情報として、買い物ファイル140に記憶する。会員は、携帯端末20を用いて、上位装置10の買い物ファイル140にアクセスして、過去の買い物履歴を参照することができる。
なお、買い物ファイル140は、店舗のストアコントローラ60に記憶された買い物ファイルと同期しており、会員が携帯端末20を利用することなく行った買い物情報についても記憶してもよい。
会員は、上位装置10の買い物ファイル140にアクセスすることで、店舗における過去の全ての買い物履歴を参照することができる。
なお、買い物ファイル140は、現在登録中の買い物情報を記憶する記憶領域と、過去の履歴を記憶する記憶領域を別に備えていてもよく、会員の現在登録中の買い物情報が確定したときに、過去の履歴を記憶する記憶領域に追加するようにしても良い。
また、上位装置10は、携帯端末20に、携帯端末20で動作するアプリケーションプログラム(買い物アプリ)を供給する。なお、買い物アプリは、携帯端末20のアプリケーションを提供するインターネット上のサイトから提供されてもよい。
−携帯端末20−
本実施形態の販売データ処理システム1の携帯端末20について、図10に示すフローチャート、及び、図12ないし図15に示す画面表示例を参考にしながら、説明する。
なお、携帯端末20については、顧客が個人的に所有するスマートフォンに上位装置10等から供給される専用のアプリがインストールされたものを例示して説明する。
(事前準備)
顧客が所有するスマートフォンを店舗の登録処理ができる携帯端末20として利用するためには、顧客は、スマートフォンによって登録処理を行うことができる者(以下、「会員」という。)になるための会員登録を行う。
会員の新規登録に際しては、顧客は、氏名、住所、電話番号、メールアドレス等の本人確認ができる情報などを登録するとともに、クレジットカードの情報を登録することが好ましい。
顧客は、オンライン、オフラインのいずれの方法によっても登録手続きを行うことができる。例えば、顧客は、店頭で登録用紙やタブレット等に必要事項を入力して、登録されたメールアドレスにダウンロードURLなどを通知して専用のアプリをダウンロードして登録手続きを行っても良いし、上位装置10から専用のアプリをダウンロードして導入したのちに会員登録画面を立ち上げて登録手続を行ってもよい。また、顧客は、携帯端末20のアプリケーションを提供するインターネット上のサイトから登録手続を行ってもよい。
また、顧客が既に店舗のカード会員等である場合には、顧客は、会員の登録処理では、例えばクレジットカードの情報のみを追加登録することで、会員登録を行ってもよい。
なお、登録する情報は、上記情報に限定されない。例えば、店舗がチェーン店である場合などには、顧客は、常時利用する店舗等の情報を登録してもよい。店舗等を登録することで、顧客は、該店舗独自の情報を配信により取得することができる。
上位装置10は、登録された会員の情報を会員マスタ130に記憶する。
本実施形態の販売データ処理システム1は、会員マスタ130に記憶された操作履歴の情報を当該店舗以外で利用することができる。つまり、販売データ処理システム1は、操作履歴によって決定される会員の操作レベルの情報を、精算装置での店員による確認画面を表示する条件等として当該店舗以外の店舗において利用することができる。
なお、上位装置10のしくみを複数の企業が利用する場合には、操作履歴によって決定される会員の操作レベルの情報等のセキュリティ面での利用に限定すれば、当該企業グループ内の利用を越えて、複数の企業で活用することが好ましい。
なお、セキュリティレベルに関しては、各企業グループ、各店舗でも設定でき、会員レベルや操作レベルのランク設定、店員の確認イベントの発生条件などは自由に設定できてよい。また、その条件は精算装置側で記憶し、買い物ファイル(バスケットデータ)を取得するときに受取り、精算装置側で店員の確認イベント発生を制御しても良い。
(店舗特定処理)
会員が携帯端末20の専用アプリを起動することにより、携帯端末20は、店舗における登録装置として機能するために、店舗を特定する処理を実行する(S201)。
例えば、携帯端末20は、会員が携帯端末20の専用アプリを起動したときに、携帯端末20のGPS等から得られる位置情報に基づいて店舗を特定してもよい。具体的には、携帯端末20は、位置情報を上位装置10に送信し、位置情報を受信した上位装置10が、店舗マスタ120に基づいて、位置情報が最も近い店舗の情報を携帯端末20に送信することなどで、買い物を行う店舗を特定することができる。
該当する店舗が複数存在する場合には、携帯端末20は、該複数の店舗のなかから会員が選択できるように選択画面を表示部250に表示するなどしてもよい。
また、店舗の入り口に店舗マスタ120に記憶されたQRコード(登録商標)情報が記憶されたQRコード(登録商標)を添付しておき、会員が、該QRコード(登録商標)を携帯端末20の入力部260で読み取ることによって、携帯端末20は、店舗を特定してもよい。
携帯端末20は、位置情報が取得できない場合などに、携帯端末20の表示画面に、「店のQRコード(登録商標)を読んでください。」等の表示をするようにしてもよい。また、会員が入店することにより、携帯端末20は、店内のWi−FiやBluetooth(登録商標)、ビーコン等の近距離無線通信を利用して店舗を特定してもよい。
また、携帯端末20は、表示部250に店舗を選択する選択画面を表示して、会員が選択画面から店舗を選択することによって、会員が選択した店舗を、買い物を行う店舗として特定してもよい。
携帯端末20が店舗を特定する手段は、何ら限定されない。
店舗が特定されることによって、上位装置10は、携帯端末20に対して当該店舗の商品マスタへのアクセス許可を与えると共に、携帯端末20に紐づけてバスケットデータ(買い物ファイル)を生成する。
なお、携帯端末20は、会員の入店時に該店舗における「特売情報」「関連・代替商品」「新商品」「欠品情報」などの情報を報知してもよく、また、特定した店舗が定休日等の休みである場合には、その旨を表示部250に表示するようにしてもよい。また、当該店舗が閉店時間である場合は、登録画面への遷移を禁止してもよい。閉店前の所定の時間でアプリによる登録を禁止し、登録中のお客には閉店時間を報知するなどする。但し、登録中の顧客については、継続して買い物をすることができ、閉店時間になっても登録を禁止しなくても良い。当該店舗の位置特定の範囲内であれば継続可能とする。段階的に精算を促す報知をするなどしても良い。
店舗を特定した携帯端末20は、図12(a)に示すように、表示部250に買い物を開始するためのスタート画面800を表示する。
スタート画面800には、会員のポイント情報800aと、特定された店舗の店舗情報にリンクされたキー800b、特売情報等のお知らせにリンクされたキー800c、クーポン情報にリンクされたキー800d等が配置されているとともに、店舗における商品登録を開始することを宣言する「開始」キー800eが配置されている。
そして、携帯端末20は、会員によってスタート画面800の「開始」キー800eが操作されることで、図12(b)に示すように、登録画面810を表示する。
なお、携帯端末20は、店舗を特定することによって、スタート画面800を表示することなく、直ちに登録画面810を表示してもよい。
登録画面810は、上下2つの領域に分かれており、登録画面810の上方領域は、携帯端末20のカメラ(入力部)260が撮像している撮像データを表示する第1の表示領域811として設定されている。
携帯端末20は、登録画面810の第1の表示領域811に、「商品バーコードを読み取ってください」等の操作を促す表示811aを行うとともにバーコード(商品識別情報)を認識する読取範囲を示す目印811bを視認可能に表示する。
(読取操作検出処理及び商品情報取得処理)
店舗を特定して商品登録のための準備を完了した携帯端末20は、会員による商品に添付されたバーコードの読取操作を検出しており(S202)、該読取操作が行われることによって(S202でyes)、読み取ったバーコード(コード情報)から商品識別情報を取得する(S203)。
例えば、会員は、購入する商品を陳列棚から取り出して買い物かご(バスケット)に入れるときに、携帯端末20の入力部260によって商品を撮像する。具体的には、会員は、図13(a)に示すように、商品に添付されたバーコードを登録画面810の第1の表示領域811に表示された目印811b内に収めて撮像する。
携帯端末20は、第1の表示領域811に表示された目印811b内に納められた画像がバーコードである場合には、それを自動的に認識して商品識別情報(コード情報)を取得する。
携帯端末20は、距離センサ等を備えていれば、携帯端末20の入力部260が一定時間物品に近づけられていたことを検出することで、会員によるバーコード等の読取操作を検出することができる。
携帯端末20は、バーコードを自動的に認識することを繰り返している場合には、距離センサ等を備えていなくても、例えば同一の画像が所定時間にわたって撮像されていることを検出することで、会員によるバーコードの読取操作を検出することができる。
なお、携帯端末20は、同一の画像が所定時間にわたって撮像されていることを検出されたにもかかわらず、商品識別情報(コード情報)が取得できない場合に、タイムアウト処理を実行し、「商品登録が上手くできませんでした。購入しますか。(はい/いいえ)」などの報知をし、保留商品として促しても良い。携帯端末20は、購入の確認を行うようにしてもよい。
携帯端末20は、バーコード等を自動的に認識するのではなく、アプリ起動中のシャッター操作等によって撮影されたバーコード等を読み取るようにしてもよい。この場合、携帯端末20は、アプリ画面においてシャッター操作が行われたことを検出することで、会員によるバーコードの取得操作を検出することができる。
携帯端末20は、ジャイロセンサなどを利用して携帯端末の傾きなどの状態を監視するなどして、会員によるバーコード等の読取操作を検出してもよい。具体的には、携帯端末20は、携帯端末20の傾きや移動状態などを組み合わせて判断するようにすればよい。
携帯端末20は、撮像によってバーコード(商品識別情報)が取得できなかった場合には、商品識別情報を取得できなかった商品の画像を保留商品として記憶しておいてもよい。
会員は、携帯端末20が保留商品として記憶した商品を商品登録ができた商品とは別に分けて置き、次の商品の登録処理を進めることができる。携帯端末20に保留商品の画像を残すことによって、後の精算処理時に商品の特定が容易となり、店員による商品登録情報の修正が容易となる。
また、携帯端末20による上記タイムアウト処理が実行されない場合も考えられ、その場合には客は商品登録を挑み続ける必要があるため、不便となる。携帯端末20は、会員の操作に基づいて、通常の商品登録ではなく保留商品として登録できるようにしてもよい。
具体的には、携帯端末20は、例えば登録画面810等に「保留商品登録」キーを表示してもよく、会員によって当該「保留商品登録」キーが操作されると手動でシャッターを切る撮像モードに切り替わるようにしてもよい。
会員が当該撮像モードにおいて登録が出来なかった商品の表のパッケージや、その商品バーコード、棚の値札などを自らのタイミングでシャッターを切り撮像を行うことで、携帯端末20は、撮像した商品を保留商品として記憶してもよい。すなわち、会員の意思によって、手動撮像モードに切り替えることができるようにしてもよい。
なお、携帯端末20は、どのような方法でバーコード等の読取操作を検出してもよく、その方法については特に限定されるものではない。
携帯端末20は、ステップS203において商品識別情報(コード情報)が取得できない場合には、コード情報の取得に失敗したことを検出する。(S204でno)。
例えば、商品に添付されているバーコードが破損している場合や商品の包装の具合等によってバーコードがゆがんでいる場合には、携帯端末20は、バーコードに記録されたコード情報の一部又は全部を読み取ることができない場合(読取不可商品)がある。
また、会員が、商品のバーコードのついていない部位を撮像している場合にも、携帯端末20は、コード情報を取得できない。
そのような場合には、携帯端末20は、商品識別情報(コード情報)を取得することができず、商品の登録をすることができない。
携帯端末20は、ステップS204において、上記バーコードの読み取り不可によって商品識別情報(コード情報)が取得できず、商品の登録ができない場合を検出する。
携帯端末20は、ステップS204において、商品識別情報(コード情報)が取得できたことが検出された場合には、該商品識別情報が商品マスタ110に存在するか否かを判断する(S205)。
携帯端末20は、ステップS205において、取得した商品識別情報が商品マスタ110に存在しない場合には、商品情報の登録に失敗したと判断してステップS207に進む(S205でno)。
例えば、携帯端末20は、取得した商品識別情報を上位装置10に送信したが、取得した商品識別情報が商品マスタに記憶されていない商品(以下、この商品を「NONファイル商品」という。)である場合や、上位装置10との接続に問題が生じている場合については、上位装置10から商品情報を取得することができず、商品登録をすることができない。
携帯端末20は、ステップS205においては、取得した商品識別情報の商品がNONファイル商品等であることによって商品の登録ができない場合を検出する。
なお、携帯端末20は、店舗を特定したのちに商品マスタをダウンロードしておけば、携帯端末20だけで商品情報を取得することができるか否かを判断し、さらに商品情報を取得して商品の登録商品情報を登録することもできる。また、携帯端末20は、ストアコントローラ60やPOS端末70に記憶された商品マスタに基づいて判断してもよい。
携帯端末20は、常にバーコードの認識を自動的に繰り返している場合で、距離センサ等の読み取り操作を検出するための機能を備えていない場合などには、会員の読取操作の検出のステップS202及び判断ステップS204、すなわちコード情報の読み取り不可によって商品の登録ができない場合の検出処理を省略してもよい。
(商品登録処理、登録商品取消処理)
携帯端末20は、ステップS205において、取得した商品識別情報が商品マスタに存在し、商品識別情報に紐づけられた商品情報が取得できた場合には、顧客が購入する商品の登録商品情報として登録する。(ステップS206)
なお、携帯端末20が取得した商品識別情報が商品マスタに存在した場合に、上位装置10は、取得した登録商品情報に基づく商品情報を買い物ファイル140に記憶する。
(表示処理)
携帯端末20は、取得した商品情報に基づいて商品を登録すると、図13(a)に示すように、登録画面810の下方領域に、登録した商品情報を表示する第2の表示領域812及び現時点での登録状況を表示する第3の表示領域813を表示する(S209)。
携帯端末20は、第2の表示領域812に、商品名等の商品情報812a、購入数量(操作子)812b及び商品の価格812cを表示し、第3の表示領域813に、現時点での登録点数813a、概算合計813b及び該登録情報に基づく会計処理に進むための「会計」キー813cを表示する。
また、携帯端末20は、第3の表示領域813を、第2の表示領域812の上方位置、すなわち第1の表示領域811と第2の表示領域812との間に表示する。これによって、会員は、商品登録時の概算合計の変化をスムーズに見て取ることができる。
なお、携帯端末20は、図12(b)に示すように、商品登録が行われるのに先立って、登録点数を0点、概算合計0円を表示した第3の表示領域813を表示してもよい。
携帯端末20は、第3の表示領域813を、第1の表示領域811及び第2の表示領域812と独立して配置してもよいが、第2の表示領域812の範囲内に配置してもよい。
なお、携帯端末20は、第3の表示領域813に表示される概算合計813bに、現時点での正確な合計金額を表示することが好ましい。ただし、例えば複雑な価格決定ロジックが設定されている既設の店舗に、販売データ処理システムを導入した場合などには、登録商品情報を既設のPOS端末等(精算装置)70に出力しなければ店舗の価格決定ロジックによる正確な小計計算ができないので、携帯端末20は、携帯端末20の第3の表示領域813に、各商品の定価等を合計するなどして算出した概算合計の金額を表示してもよい。
携帯端末20の登録画面810に第3の表示領域813が表示されることで、会員は、商品の登録を行いながら現在の商品の購入点数及び概算合計を把握することができる。
本実施形態に係る携帯端末20は、第2の表示領域812の上方位置、すなわち第1の表示領域811と第2の表示領域812との間に第3の表示領域813を表示する。これによって、会員は、商品登録時の概算合計の変化をスムーズに見て取ることができる。
会員は、第2の表示領域812に表示された商品の購入数量812bを変更したり、商品の登録商品情報を削除したりすることができる。
例えば、会員が、第2の表示領域812に表示された購入数量812bを操作(タッチ)することによって、携帯端末20は、図14(a)に示すように、当該商品の数量を変更する数量変更画面(ポップアップ)820を表示する。
数量変更画面820には、現時点での購入個数と価格が表示されるとともに商品の個数を変更する「+」キー820a及び「−」キー820bと、登録した商品登録情報を削除する「商品取消」キー820cが配置される。
携帯端末20は、会員によって登録した商品が見切り商品などの個数限定商品や不定貫商品である場合など個数の変更に対応していない商品の購入数量812bがタッチされた場合には、図14(b)に示すように、商品の個数を変更する「+」キー820a、「−」キー820bを配置されていないポップアップ821を表示して、商品の削除のみを受け付けるようにしてもよい。
会員が、数量変更画面820の「+」キー820aもしくは「−」キー820bを操作して登録画面810に表示された登録商品情報の数量等を変更した場合には、携帯端末20は、登録画面810に表示された当該商品の購入数量812bを変更する。
そして、携帯端末20は、変更した登録商品情報を上位装置10に出力し、上位装置10は、入力した登録商品情報に基づいて買い物ファイル140に記憶された登録情報を更新する。
会員が、「商品取消」キー820cを操作して登録画面810に表示された登録商品情報を削除した場合には、携帯端末20は、登録画面810に表示された登録商品情報の登録を取りやめる(キャンセルする)。
そして、携帯端末20は、登録を取りやめた(削除した)登録商品情報を上位装置10に出力し、上位装置10は、入力した情報に基づいて買い物ファイル140に記憶された登録情報を更新する。
なお、会員が、登録商品情報の取消を行った場合には、携帯端末20は、当該商品について、陳列棚等に戻す報知をしてもよい。
このとき、携帯端末20は、店舗内における会員の位置を特定できる場合には、登録商品情報の取消を行った商品が戻すべき棚から一定距離以上離れているか否かを検出し、棚に戻す処理と保留カゴに移す処理のいずれかを選択させる画面を表示させてもよい。
会員によって登録商品情報の登録が取り消された場合には、携帯端末20は、削除された商品の商品情報をキャンセル操作が行われたことを示す情報と紐づけて取消商品情報として記憶しておいてもよい。特に、登録商品情報の取消を行った商品を保留カゴに移す処理を行った場合には、携帯端末20は、取消商品情報として記憶することが好ましい。
また、携帯端末20は、登録が取り消された登録商品情報について、登録画面810に表示せずに消去してもよいが、登録画面810上で取消線を引いたり、取消商品であることを併記したりするなどして、取り消されたことが分かるように表示してもよい。
また、携帯端末20は、会員による取消操作が行われたことを示す情報を上位装置10に出力してもよく、上位装置10は、買い物ファイル140に、キャンセル操作情報として記憶してもよい。
さらに、上位装置10は、当該買い物の精算処理が完了した後に、当該買い物において会員が行った登録商品情報の取消(キャンセル)操作の回数等を、会員マスタ130に記憶してもよい。
(報知処理)
ステップS204において、商品が読取不可商品であることによって商品の登録ができないと判断された場合、もしくは、ステップS205において、商品がNONファイル商品等であることによって商品の登録ができないと判断された場合は、携帯端末20は、会員に対して、商品の登録ができないことを報知する(S207)。
なお、この報知は、店内放送、店員が常駐しているPOSレジスタや全POSの状態を監視する監視装置への報知、バックヤード等に配置された管理装置等への報知、店員が保持する携帯装置への報知等如何なる方法でもよい。
例えば、携帯端末20は、登録画面810に、図13(b)に示すように、登録ができない商品について保留商品とする旨の報知(ポップアップ)830を表示する。このとき、正常に登録できた商品と登録ができない商品を別のバスケット(又は、バスケット内の特定の領域)に入れるように促す表示830aなど、両商品について異なる取り扱いをする旨の報知をしてもよい。
なお、商品の登録ができないことの報知は、メッセージ等のポップアップ表示に限定されるものではない。
登録ができない商品が、読取不可商品であって、該商品の陳列棚に該商品のバーコードが表示されている場合には、携帯端末20は、陳列棚に添付のバーコードを読み取るように報知してもよい。
なお、会員が登録した商品が、登録ができない商品ではないが、店員の介在を必要とする商品である場合には、携帯端末20は、登録画面810に、登録した商品が店員の介在が必要な商品であり、会計時に店員を呼び出す旨のポップアップ表示等を行う。
店員の介在が必要な商品としては、例えば、「NONファイル商品」、「医薬品」、「防犯タグ対象商品」、酒等の「年齢確認商品」などがある。
その他、一部医薬品、高額な商品や大きな商品等、展示棚には空のパッケージやバーコード付きのプライスカードが配置されており、会員が空のパッケージやプライスカードを精算装置に持って行き、商品の現物を精算時に受けとる「交換商品」などがある。なお、説明上、上記店員の介在が必要な商品を含めて「保留商品」ということがある。
会員が登録した商品が店員の介在を必要とする商品である場合には、携帯端末20は、登録商品が「防犯タグ対象商品」等の特殊な商品であること、及び「お会計の際に係員が防犯タグの取り外しをさせていただきます。」等の各特殊な商品に適した表示(注意喚起情報の表示)を行うとともに、それを承認する「OK」キーを表示する。会員が「OK」キーをタッチすることで、携帯端末20は、会員が承認した商品について商品情報を生成する。
さらに、携帯端末20は、会員が登録した商品が「交換商品」であった場合には、店員に対して「取引番号1111 ○○さんが第2類医薬品、物干し竿を登録されました。商品を準備し、サービスカウンター担当者へ渡してください。」などの交換商品が登録されたことの報知をしてもよい。すなわち、交換商品が登録されたこと、及び交換商品の情報を店員に対して報知することが望ましい。
これによって、店員は、商品の現物をピッキングして、会員が精算装置に行く前に商品の現物を精算装置に準備することができ、会員が精算装置に到着した際に素早く商品を届けることができる。
(保留商品情報生成処理)
携帯端末20は、登録ができない商品について保留商品情報を生成する(S208)。保留商品情報は、例えば会員識別情報、買い物識別情報、読取時刻等が記録されており、保留商品が、NONファイル商品であるのか、読取不可商品であるのかの情報もあわせて記憶することが好ましく、さらにコード情報を撮像したときの撮像データを含んでいてもよい。また、店員に報知した旨に加えて撮像データを保存した旨を携帯端末20において顧客に報知しても良い。携帯端末での顧客への報知の例としては、以下の例が挙げられる。すなわち、携帯端末20の画面に「店員へ通知したので精算時に、価格が反映されます」というメッセージや「精算時に店員が参ります」などが表示されてもよい。加えて「商品の撮影画像が保存されました」などのメッセージが併せて表示されてもよい。
なお、携帯端末20は、店員の介在を必要とする商品について、店員の介在を必要とする商品であることを含む保留商品情報を生成してもよい。携帯端末20は、生成した保留商品情報を記憶する。(注意喚起情報の付加)
(表示処理)
保留商品情報を生成した携帯端末20は、図15(a)に示すように、登録画面810の第2の表示領域812に、登録商品情報812dにあわせて保留商品があることを示す保留商品情報812eを表示する(S209)。
なお、携帯端末20は、第2の表示領域812に表示された保留商品情報812eを登録商品情報812dとは異なる表示形態で表示することが好ましい。
図15(a)に示す例では、携帯端末20は、2点の登録商品情報812dに保留商品情報812eをあわせて表示しており、保留商品情報812eの背景色を他の登録商品情報812dの背景と異ならせている。
また、携帯端末20は、第2の表示領域812に、保留商品の数を表示欄812gに表示するとともに、保留商品情報812eに、「専用のバスケットへお入れください」等の通常の登録商品とは異なる処理を行うことを促す表示812fを行って、会員に対して保留商品が存在することとともに、保留商品について異なる取り扱いをする旨の報知を行うようにしてもよい。
なお、表示に際しては、携帯端末20は、該保留商品が、「NONファイル商品」であるのか「読取不可商品」であるのかもあわせて表示することが好ましい。この表示をすることによって、店員は、より迅速な対応を顧客に提供することができる。
さらに、携帯端末20は、第2の表示領域812に、店員の介在を必要とする商品について、「医薬品」、「防犯タグ対象商品」、酒等の「年齢確認商品」、「交換商品」等の表示(注意喚起情報の表示)を合わせて表示するとともに、「店員による確認が必要な商品です。」等の表示をしてもよい。
また、第2の表示領域812に表示された保留商品情報812eは、通常の登録商品情報と同様に数量の変更や削除ができることが好ましい。
例えば、会員が登録のできない商品のバーコードに対して何度も読み取り操作を行った場合には、複数の保留商品情報812eが生成される可能性があるが、そのような場合には、会員の操作に応じて、携帯端末20は、保留商品情報812eを削除するようにしてもよい。
なお、携帯端末20は、保留商品情報及び保留商品情報のキャンセル操作に関する情報については、登録商品情報と同様に上位装置10に出力してもよい。
そして、上位装置10は、入力した保留商品情報等を、買い物ファイル140に記憶してもよい。
(登録情報の出力)
登録情報を表示した携帯端末20は、ステップS210に進んで、会員によって会計に進む指示がなされたか否かを検出する(S210)。
携帯端末20は、会員によって会計に進む指示がなされたことを検出した場合(S210でYes)には、会計に進む指示或いは会計に進む指示と共に登録情報を出力して(S211)、処理を完了する。
携帯端末20が出力する登録情報は、買い物識別情報でよい。
また、登録情報は、商品登録のできた登録商品情報と、商品登録のできなかった保留商品情報等を含んでいてもよく、さらに、商品登録を取り消した取消商品情報を含んでもよい。
具体的には、携帯端末20は、会員によって、表示部250の登録画面810に表示された「会計」キー813cが操作されたことを検出している。
そして、会員によって「会計」キー813cが操作されたことを検出した場合には、携帯端末20は、図15(b)に示すように、出力画面840に、例えば、買い物識別情報に基づいて生成されたQRコード(登録商標)840aを表示(出力)する。なお、携帯端末20は、出力画面840に、買い物ファイルに記憶した登録情報に基づいて生成されたQRコード(登録商標)840aを表示(出力)してもよい。
会員は、携帯端末20の表示部250に表示されたQRコード(登録商標)840aをPOS端末70の入力部760に読み取らせることで、POS端末70は、上位装置10に商品識別情報に紐づけられた登録情報を取得することができる。
QRコード(登録商標)等のシンボルコード情報には、登録商品情報と保有商品情報を含む登録情報を記憶してもよいが、該登録商品情報と保有商品情報を含む登録情報に紐づけた買い物識別情報を記憶してもよい。例えば、買い物識別情報は、買い物ファイルに記憶されているURLなどのパスの情報でもよいし、買い物情報の検索先が共通であれば、店舗識別子、会員識別子、日付時間などの情報のいずれかを組み合わせるか、または、シーケンスNo.などで識別可能であればよい。検索先は精算装置側で把握していれば問題はない。
また、携帯端末20は、情報を記憶したシンボルコード情報を出力するのではなく、POS端末70を選択することによって、選択されたPOS端末70が、携帯端末20以外の場所に記憶された登録情報を取得するようにしてもよい。
例えば、会員がPOS端末70の画面に生成された所定のPOS端末70を特定するQRコード(登録商標)を携帯端末20に読み取らせることで、携帯端末20は、所定のPOS端末70に買い物識別情報とともに会計の指示を送信する。そして、会計の指示を受けたPOS端末70は、買い物識別情報に紐づけられた登録情報を取得するようにしてもよい。
なお、事前に携帯端末のFelicaやNFCの識別子を設定しておくことで、ICリーダーによる登録情報を取得しても良い。
一方、顧客によって会計に進む指示がなされず(S210でNo)、他の商品のバーコードの読取操作等がなされた場合には、会計に進む指示がなされるまでステップS202からステップS209の商品の登録を繰り返す。
以上、携帯端末20における処理の流れを説明した。
−POS端末70−
次に、本実施形態の販売データ処理システム1のPOS端末(精算装置)70について、図11に示すフローチャート及び図18ないし図24に示す表示例を参考にしながら説明する。
(入力処理)
POS端末(精算装置)70は、携帯端末20等が出力した登録情報(買い物識別情報等)を入力する(S701)。
例えば、会員が、携帯端末20の表示部250に表示(出力)したQRコード(登録商標)840aをPOS端末70の入力部760に読み取らせることによって、POS端末70は、QRコード(登録商標)840aに記憶された登録情報(買い物識別情報等)を入力する。
(報知処理)
登録情報(買い物識別情報)を入力したPOS端末70は、上位装置10に買い物識別情報に紐づけられた買い物情報を要求する。POS端末70は、上位装置10から買い物情報(登録情報)を入力したら、入力した買い物情報に保留商品情報もしくは取消商品情報等が含まれているか否かを判断する(S702)。
POS端末70は、ステップS702で、該登録情報に保留商品情報が含まれていると判断した場合には、店員を呼び出す報知を行う(S703)。
POS端末70は、POS端末からの視覚的な報知を行うライト(パトライト(登録商標))等を点滅させるなどして店員を呼び出す報知を行う。なお、店員の呼び出す報知の方法は、パトライト(登録商標)に限らず、店内放送や、店員が常駐しているPOSレジスタや全POSの状態を監視する監視装置、バックヤード等に配置された管理装置等への報知、店員が保持する携帯装置への報知等如何なる方法でもよい。
そして、POS端末70は、図18に示すように、表示部750に、登録した商品の中に保留商品があること、及び、店員の呼び出し中であることを示すポップアップ910を表示する。
また、POS端末70は、該登録情報に取消商品情報が含まれていると判断した場合にも、店員を呼び出す報知を行ってもよい(S703)。
その他、POS端末70は、防犯タグが添付されている商品等店員の介在が必要となる商品が登録されている買い物の精算時にも店員を呼び出す報知を行ってもよい。
すなわち、POS端末70は、上記のステップS702において、該登録情報に保留商品情報もしくは取消商品情報等が含まれているか否かを判断して、保留商品情報もしくは取消商品情報等が含まれている場合に、店員を呼び出す報知を行ってもよい。
(精算処理)
一方、POS端末70は、ステップS702において登録情報に保留商品情報もしくは取消商品情報等が含まれていないと判断した場合には、精算処理に移行する。
具体的には、POS端末70は、表示部750に、図19に示すように、登録確認画面900を表示する(S709)。
図19に示す登録確認画面900には、登録商品情報900aの一覧が表示され、登録確認画面900の所定位置に矢印900iが表示されており、会員は、矢印900iを操作することで登録商品情報900aの一覧の表示をスクロールすることができる。
登録確認画面900の上方位置には、合計の表示とともに、当該買い物において購入された商品の購入点数900kと合計金額900mが表示されており、さらに「お会計」キー900bが配置されている。
また、登録確認画面900の下方位置には、商品の価格帯別の登録数量を示す価格帯登録数表示900dが配置されている。図19に示す例では、「1,000円以上」、「500円〜999円」、「300円〜499円」、「300円以下」の価格帯について、それぞれの商品個数である「3」,「4」,「9」,「12」の数字が表示されている。
精算処理においては、誤りなく的確で迅速な顧客対応が求められている。精算処理が遅れると、精算を待つ顧客の列が長くなり、顧客へのサービス低下を招いてしまう。誤りなく精算を行い、顧客の不注意・不正な商品購入を防止するためには、カートに入っている商品全てをチェックする必要があり、精算処理の時間が長くなる原因となる。逆に、カートの商品をサンプルチェックすることとすれば、精算時間は短縮できるが、合計金額の誤りや顧客の不注意・不正を見逃してしまう可能性が高くなる。このような背反する要求にも対処する必要がある。この対策としては、高価な商品や、精算の誤りが発生しやすい商品を優先して店員が確認を行うようにすることも有効である。
たとえば、店員が、価格帯登録数表示900dの各欄を操作することで、POS端末70は、登録商品情報900aの一覧中の該当する価格帯の商品をハイライト表示してもよい。例えば、店員が、「1,000円以上」キーを押下すると、POS端末70は、価格が1000円以上の登録商品情報をハイライト表示する。店員は、1000円以上の高額な商品のチェックをより容易に行える。
このような仕組みを持たせることによって、精算処理を迅速化させると共に、合計金額の誤りの額を減少させることができる。
登録確認画面900に価格帯別の登録数量が表示されることで、店員は、会員が購入した商品の概略を把握することができる。
POS端末70は、高額商品が購入されているときに、ライト(パトライト(登録商標))やその他装置(監視装置)、サービス管理責任者等に通知しても良く、高額商品の梱包などを店員によりお手伝いすることができる。
なお、POS端末70は、登録確認画面900に商品情報を表示するに際して、携帯端末20によって登録した順番で商品情報を表示するのではなく、高額の商品から順に、すなわち関心度に基づいて表示することが好ましい。
会員が登録確認画面900に配置される「お会計」キー900bを操作することにより、POS端末70は、登録確認画面900に表示された登録情報によって精算処理を実行して(S709)、取引を完了する。
このように、購入する商品に保留商品がない場合には、会員は、店員の介在を必要とせずに精算を完了することができる。
(登録商品情報及び保留商品情報の表示処理)
一方、ステップS703において報知処理を行ったPOS端末70は、会員によってポップアップ910の「OK」キー910aが操作されることによって、入力した登録情報(登録商品情報及び保留商品情報)の一覧を表示した登録確認画面920を、表示部750に表示する(S704)。
図20に示す登録確認画面920には、登録商品情報920aの一覧が表示され、登録確認画面920の所定位置に矢印920iが表示されており、会員は、矢印920iを操作することで登録商品情報920aの一覧の表示をスクロールすることができる。
登録確認画面920の上方位置には、「概算」の表示とともに、登録された商品の購入点数920kと合計の概算金額920mが表示されている。
登録確認画面920には、登録商品情報920aの一覧とともに、登録ができなかった2点の保留商品情報920b,920c及び登録が取り消された1点の取消商品情報920dがあわせて表示されている。さらに、登録確認画面920には、「医薬品」920e、「防犯タグ対象商品」920f、酒等の「年齢確認商品」920g等の店員の介在が必要な商品がわかるようにあわせて表示(注意喚起情報の表示)がされている。なお、POS端末70は、値引した商品等についても「値引き」等の表示と共に店員の確認が必要な商品として表示してもよい。
POS端末70は、図20に示す登録商品情報920aと保留商品情報920b,920c及び取消商品情報920d、「医薬品」920e、「防犯タグ対象商品」920f、酒等の「年齢確認商品」920gの表示形態を図19に示す登録商品情報のみによって表示される登録確認画面900の表示形態とは異なる表示形態で表示する。
例えば、POS端末70は、保留商品情報920b,920c及び取消商品情報920d等を含む登録確認画面920の背景色等画面の色を異ならせて表示したり、文字色やフォントを異ならせて表示したりする。
なお、通常、POS端末70は、登録確認画面920に商品情報を表示するに際して、携帯端末20によって登録した順番で商品情報を表示するのではなく、高額の商品から順に表示することが好ましい。
また、POS端末70は、保留商品情報920b,920c及び取消商品情報920d、「医薬品」920e、「防犯タグ対象商品」920f、酒等の「年齢確認商品」920gを登録商品情報920aの一覧の先頭位置に配置することが好ましい。
すなわち、POS端末70は、登録確認画面920に、取引の関心度に基づいて注意喚起情報と商品情報とを一覧で表示することが好ましい。
登録確認画面920に保留商品情報等が先頭に配置されて表示されることで、また、高額な商品から配置されて表示されることで、店員は、優先して対応するべき商品を一目で認識することができ、年齢確認等の処理を忘れることを防止できる。
なお、店員の操作に応じて、POS端末70は、複数種類の保留商品情報の優先順位を設定、変更ができるようにしてもよい。店員の操作によって、保留商品情報に対して「年齢確認」→「防犯タグ」→「医薬品」→「保留商品」→「交換商品」→「値引き」等のように優先順位を設定することができ、POS端末70は、登録確認画面920に上記優先順位にしたがって、保留商品情報を表示する。
なお、保留商品情報920b,920c及び取消商品情報920d等の表示は、図20に示す例に限られるものではない。例えば、POS端末70は、保留商品情報920b,920c及び取消商品情報920d等を登録確認画面920の左領域に配置して、登録商品情報920aを右領域に表示するようにしてもよい。
これらの表示によって、会員もしくは店員は、一覧表示に表示された商品の中から、保留商品や取消商品、店員の介在が必要な商品等が存在すること、及び保留商品や取消商品を簡単に把握することができる。
また、POS端末70は、登録確認画面920の下方位置は、商品の価格帯別の登録数量を示す価格帯登録数表示900dに加えて、保留商品(取消商品を含む)の個数を表示する欄920jを表示する。図20に示す例では、POS端末70は、保留商品(取消商品を含む)の個数を表示する欄920jに「6」を表示している。
なお、店員が保留商品(取消商品を含む)の個数を表示する欄920jを操作することで、POS端末70は、保留商品情報をハイライト表示してもよい。
なお、POS端末70は、年齢認証の必要なアルコール類や第2類医薬品など登録販売員や薬剤師による説明が必要な商品(店員の介在が必要な商品)については、保留商品を合わせて数量を表示しても良いが、個数を表示する欄を別に表示してもよい。このとき、POS端末70は、対象商品については背景色や文字フォント・サイズなど表示態様を変えたりマークなどを付与したりして表示しても良い。
(禁止処理)
POS端末70は、入力した登録情報に保留商品情報920b,920c及び取消商品情報920d及び店員の介在が必要な商品が含まれていた場合には、ステップS704に続いて、保留商品情報920b,920c及び取消商品情報920d及び店員の介在が必要な商品を含んだ登録情報による精算処理を禁止する(S705)。
例えば、POS端末70は、図20に示すように、保留商品情報920b,920cもしくは取消商品情報920d及び店員の介在が必要な商品を含む登録確認画面920には、通常の登録確認画面900に表示される「お会計」キー900bの表示を行わないことで、精算処理の実行を禁止する。
(編集処理)
呼び出された店員がPOS端末70に店員コード等を読み取らせることで、精算処理の実行を禁止したPOS端末70は、保留商品情報の編集を可能にする。
例えば、店員がPOS端末70に店員コード等を読み取らせることで、POS端末70は、表示部750に「店員証を読み取りました。保留商品の登録を行ってください。」等のコメントを表示するとともに、図20に示す登録確認画面920と同様のレイアウトを有する管理画面940を表示する。
なお、管理画面940の表示は、登録確認画面920に比べて、「ただいま店員がまいります。商品の内容を確認してお待ちください。」の表示のかわりに「管理画面 保留商品の登録を行って下さい。」の表示940nの表示を行う点(図22参照)、及び、「店員呼出」キーを表示しない点(図22参照)で異なっている。
POS端末70は、表示部750に表示された管理画面940において、店員が保留商品情報940bにタッチすることで、図21に示すように、表示部750に該保留商品情報940bを編集するための編集画面930を表示する。
なお、店員による店員コードの読み取り操作が行われずに、会員が図20の登録確認画面920の保留商品情報920b,920c及び取消商品情報920d、「医薬品」920e、「防犯タグ対象商品」920f、酒等の「年齢確認商品」920g等を操作しても、POS端末70は、編集画面930には移行しない。
これによって、店員を介さずに会員が勝手に編集処理を行うことを防ぐことができる。
編集画面930には、所定位置にスキャンボタン930aが配置されており、店員がスキャンボタン930aを操作することで、POS端末70は、商品のコード情報を読み取った際の画像データを表示する。
店員は、表示された画像データを見ることで保留商品を確認することができ、陳列棚に商品の価格を確認に行くなどして、正しい商品情報を知ることができる。編集画面930における編集は、適宜の方法で行えば良い。
当該編集画面930上で全ての保留商品が一覧表示されていれば、管理画面940と編集画面930との画面の往復を減らすことが出来る。または、登録確認画面920の領域の半分(例えば左側だけ)に保留商品を表示させることで、他の半分(右側)に編集画面930を登録商品情報に重ねて、または代えて表示させてもよい。店員は、画面遷移を行う手間を削減することが出来る。
なお、編集画面930は、図21に示された例に限定されるものではない。また、編集画面930をポップアップ表示してもよく、また、管理画面940の一部領域(例えば、左領域)に編集画面を表示するようにしてもよい。
例えば、店員が、管理画面940の保留商品NONファイル940bを操作すると、POS端末70は、図30(a)に示す編集画面960を表示する。
図30(a)に示す編集画面960は、管理画面940上にポップアップ表示されており、商品を入力する商品情報入力欄961と、置数キー962、商品取消キー963、確定キー964を備えている。
POS端末70は、NONファイル商品の編集画面960の商品情報入力欄961に、商品情報欄961a、PLU欄961b、個数欄961c、マイナスキー961d、プラスキー961eを配置しており、PLU欄961bに読み取った情報を表示し、商品情報欄961aが空欄となっている。
店員が、置数キー962等の「金額」キーを選択し、数字キーで置数を行うことで当該数値に応じた金額を割り当て、確定キー964を操作することで、商品情報欄961aに価格が入力される。同様に「小分類」キーを選択し、数字キーで置数を行うことで当該数値に応じた小分類を割り当て、確定キー964を操作することで、商品情報欄961aに小分類が設定されNONファイル商品が取引可能な情報として編集(確認)される。
別の方法では、置数キー962等の「金額」キーを選択し、数字キーで置数を行うことで当該数値に応じた金額を割り当て、確定キー964を操作することで、小分類選択画面がポップアップ表示される。小分類選択画面で対象の小分類を選択すると、NONファイル商品が取引可能な情報として編集(確認)される
また、編集操作の前に、NONファイル商品の情報の修正が行われた場合には、編集画面960の各欄に各情報が表示され、店員が確定キー964を操作することで、商品が登録されてもよい。すなわち、NONファイル商品については、顧客がPOS端末に到着する前に、バックヤードなどの端末により、店員による調査及びデータ修正・登録が行なわれることで、NONファイル商品の情報がマスタに登録されているようにすることもできる。この点は、後述する。
図30(b)は、NONファイル商品の編集が終了した状態を示している。商品情報欄961aには、店員が小分類キーを押下して選択した小分類として「調味料」が入力されており、テンキーにより金額「¥350」が入力されている。精算処理を行うPOS端末で、具体的な商品の名称を店員に入力させることは時間がかかる。そのため、商品名として、小分類キーによって選択された商品の小分類の名称が、暫定的に商品名として用いられるようにすることが望ましい。なお、図37に示すような、フルキーボードを表示させるか、ハードウエアのフルキーボードを接続させて、具体的な商品名を店員に入力させるようにしてよい。
また、店員が、管理画面940(図22参照)の保留商品未スキャン940cを操作すると、POS端末70は、 図31(a)に示す、編集画面960を表示する。
図31(a)に示すPOS端末70の編集画面960は、管理画面940上にポップアップ表示されており、商品を入力する商品情報入力欄961と、置数キー962、商品取消キー963、確定キー964を備えている。
置数キー962等の「金額」キーを選択し、数字キーで置数を行うことで当該数値に応じた金額を割り当て、確定キー964を操作することで、商品情報欄961aに価格が入力される。同様に「小分類」キーを選択し、数字キーで置数を行うことで当該数値に応じた小分類が割り当てられ、確定キー964を操作することで、商品情報欄961aに小分類が設定され未スキャン商品が取引可能な情報として編集(確認)される。
別の方法では、置数キー962等の「金額」キーを選択し、数字キーで置数を行うことで当該数値に応じた金額を割り当て、確定キー964を操作することで、小分類選択画面がポップアップ表示される。小分類選択画面で対象の小分類を選択すると、NONファイル商品が取引可能な情報として編集(確認)される
なお、POS端末70の編集画面960は、スキャンキー965を備えていてもよく、店員がスキャンキー965を操作することで、未スキャンとなっている商品を表示するようにしてもよい。
また、店員が管理画面940の取消商品情報940dにタッチすることで、POS端末70は、図31(b)に示す、取消済み商品の取消確認画面970を表示する。
取消確認画面970は、管理画面940上にポップアップ表示されており、取消済み商品を表示する取消商品表示欄971と、置数キー972、商品取消キー974、登録キー973を備えている。
POS端末70は、取消商品表示欄971に取消済みの商品を表示するとともに、「バスケットに商品は残っていませんか?」等の報知975を行う。店員が、バスケットを確認して、商品取消キー974を操作することで、POS端末70は商品の取消を確定する。
かごに商品が残っている場合には、店員は、登録キー973を操作することで、新ためて商品の登録を行うことができる。
なお、POS端末70は、取消商品表示欄971に、商品名欄971a、PLU欄971b、個数欄971c、マイナスキー971d、プラスキー971eを配置しており、個数欄971cには予め「1」を入力しておいてもよい。
店員が、商品取消キー974を操作することで、個数欄971cの数値は「0」となり、商品の取消が確認される。
なお、POS端末70は、個数欄971cには予め「0」を入力しておいてもよい。
その他、店員が、管理画面940の店員の介在が必要な商品の欄940e〜940gを操作することで、POS端末70は、商品の登録を確認する画面を表示してもよい。POS端末70は、商品の登録を確認する画面に、例えば「タグの取り外しを行ってください。」、「年齢確認を行ってください。」、「交換商品がサービスカウンターに用意されています。取引番号は〇〇〇です。」等の商品の種類に適した報知を表示してもよい。
POS端末70は、店員が編集画面において修正した保留商品情報等を上位装置10に送信し、上位装置10は商品マスタ等に反映しても良い。
例えば、新規で取扱う新商品や新規取引先の商品、また、バーコードの更新忘れなどの場合、当該特売商品に添付されたバーコードを読み込んでも商品マスタに存在せず、NONファイル商品となることがある。
そのような場合には、POS端末70は、保留商品情報の修正を商品マスタに反映させることによって、それ以降、当該商品が保留商品となることを防止することができる。ここでの商品情報の編集処理は、商品登録と精算処理に必要な項目のみで良い。例えば、商品名、単価、バーコード(商品識別情報)、税区分(軽減税率、内税、外税、非課税など)である。
また、商品の価格等が明らかでないものについては、POS端末70は、部門と金額とを編集することで仮の修正を行うことができるようにしてもよい。
そして、店員が編集画面930において保留商品情報940bを積算可能な登録商品情報に編集して更新することによって、POS端末70は、図22に示すように、管理画面940の保留商品情報940bを修正して表示する。具体的には、保留商品情報940bの表示欄の「保留商品」の表示を「確認済み」の表示に変更する。
POS端末70は、修正した保留商品情報940bの表示位置を移動することなく、登録商品情報940aの一覧の先頭位置に表示してもよいが、修正することによって他の登録商品情報940aの表示順にならって移動させて表示してもよい。
また、POS端末70は、保留商品情報940b,940c及び取消商品情報940dを管理画面940の左領域に配置した場合には、修正された保留商品情報940bを右領域に移動させて表示するようにしてもよい。
そして、POS端末70は、管理画面940の下方位置に表示される保留商品の個数940jを、「5」に変更する。
保留商品情報940bを修正したPOS端末70は、登録情報に保留商品情報(取消商品情報を含む)が存在するか否か、すなわち全ての保留商品情報が修正されたか否かを判断し(S707)、全ての保留商品情報が修正されたと判断した場合には、精算処理の禁止を解除する(S708)。
そして、POS端末70は、図23に示すように、すべての保留商品情報が修正された管理画面940を表示する(S709)。
図23に示す管理画面940は、商品登録ができなかった2点の保留商品情報920b,920cについて、正しい商品情報が入力されて登録されるとともに、登録時に取消処理がされた1点の取消商品情報920dについて、登録の取消の確認がされている。さらに、店員の介在が必要な商品920e〜920gについて、店員による確認がされている。
なお、保留商品情報が修正されたことを示す表示は、図23に示すように、保留商品情報940bの表示欄に「確認済み」の表示をすることに限定されない。
例えば、POS端末70は、修正前と修正後において保留商品情報の表示色や背景色のみを変更するようにしてもよく、該保留商品情報がどのような理由で保留商品であったかを修正後も把握できるように表示してもよい。
保留商品情報940b,940c及び取消商品情報940d等が確認されることによって、POS端末70は、商品の合計点数940k及び合計金額940mを更新する。
さらに、すべての保留商品情報等が確認されることによって、POS端末70は、管理画面940の上方位置に表示される「概算」の表示を「合計」の表示に変更するとともに、管理画面940の下方位置に表示される保留商品の個数940jに「0」を表示する。
また、POS端末70は、管理画面940の背景色等を通常の背景色に変更し、管理画面940の上方位置に「お会計」キー920qを表示する。
会員又は店員が「お会計」キー940qを操作することにより、POS端末70は、商品の登録修正処理を完了して図24に示す精算画面に移行する。
一方、POS端末70は、ステップS707において、全ての保留商品情報が修正されていないと判断した場合には、ステップS706に戻って全ての保留商品情報が修正されるまで修正処理を繰り返す。
すなわち、図22に示す例では、POS端末70は、保留商品情報940c及び取消商品情報940dの修正がなされるまで、精算処理の実行を禁止する。この場合には、例えば図23に示す「お会計」キー940qが、図22では表示されないようにしてもよい。或いは、「お会計」キー940qが表示されていても、保留商品を確認して処理すべきことを報知するなどして、「お会計」キー940qが機能しないようにしてもよい。
図24に示す精算画面950には、支払金額と会計方法を選択する「現金」キー950aと「クレジットカード」キー950bが表示され、会員が何れかのキーを操作することにより精算処理を実行して(S710)、取引を完了する。
以上、POS端末70における処理の流れを説明した。
−機能ブロック図―
図9は、本実施形態の販売データ処理システムの機能ブロック図の一例を示している。
本実施形態の販売データ処理システムの携帯端末20は、制御部200、タッチパネル等の表示部250、カメラ等の入力部260を有している。
前記制御部200は、携帯端末20全体を総括して制御する制御手段201と、買い物を行う店舗を特定する店舗特定手段202と、購入する商品の商品識別情報を取得する取得手段203と、商品識別情報を取得するための操作を検出する検出手段204と、取得した商品識別情報に基づいて商品情報を特定・登録する商品登録手段205と、商品情報が登録できない商品に関する情報を生成、記憶する保留商品登録手段206と、商品登録手段205が登録した登録商品情報及び保留商品登録手段206が生成、記憶した保留商品情報を表示部250に表示する表示手段207と、商品情報が登録できないことを報知する報知手段208と、登録商品情報及び保留商品情報を出力する出力手段209と、会員の登録商品情報の取消を行う登録商品取消手段210等を備えている。
前記制御手段201は、携帯端末20を総括して制御し、例えば入力(取得)もしくは検出した各情報を適宜メモリなどの記憶装置に記憶したり、各情報を記憶装置から読み出して表示部250に表示したり、他の装置との間で情報の交換をしたりする。
また、前記制御手段201は、必要に応じて、種々の判断処理を実行する。
例えば、図10に示すフローのステップS204において、商品識別情報が取得できたか否かを判断したり、同ステップS205において、取得した商品識別情報に基づいて商品情報を特定することができたか否かを判断したり、同ステップS209において、会員による会計指示がなされたか否かを判断したりなどの処理をする。
さらに、前記制御手段201は、必要に応じて、取得された商品情報や会員の商品登録時の操作情報、もしくは値引き等の取引に関する注意喚起情報を付加する付加手段として機能する。
前記店舗特定手段202は、店舗特定処理を実行する。
例えば、前記店舗特定手段202は、携帯端末20の位置情報等を上位装置10に出力し、上位装置10の店舗マスタから買い物を行う店舗の情報を入力するなどして、買い物を行う店舗を特定する。
前記取得手段203は、商品情報取得処理を実行する。
例えば、前記取得手段203は、携帯端末20の入力部260を用いて撮像した商品に添付されたコード情報に基づいて該商品の商品識別情報を取得する。なお、上記実施形態の販売データ処理システムにおいては、商品に添付されたバーコードを読み取ることによって商品識別情報を取得する例を用いているが、取得手段による商品識別情報の取得方法はバーコードの読み取りに限定されるものではない。
例えば、携帯端末20による商品識別情報の取得には、RFIDタグによる非接触検出やQRを撮像して取得するようにしてもよく、さらに、画像認識技術を利用することで、商品の外観(形状、色、材質など)等の特徴から商品を特定するようにしてもよい。
また、顧客が商品登録時に撮像した画像をサーバー上で蓄積し、AI学習を行うことで、当該画像認識の認識率を向上させるようにしてもよい。
また、前記取得手段203は、会員による携帯端末を使ってのスキャンする行為やその際の操作情報(読んだフリ、移動経路、所要時間など)を取得する。
前記検出手段204は、読取操作検出処理を実行する。
例えば、前記検出手段204は、携帯端末20の入力部260によって商品に添付されたコード情報を撮像する操作を行ったことを検出する。
前記商品登録手段205は、商品登録処理を実行する。
例えば、前記商品登録手段205は、取得処理によって取得した商品識別情報及び商品マスタに記憶された情報に基づいて商品を特定し、商品情報を取得するとともに登録商品情報として登録する。
前記保留商品登録手段206は、保留商品情報生成処理を実行する。
例えば、前記保留商品登録手段206は、取得処理によって商品識別情報が取得できない場合もしくは取得処理によって取得した商品識別情報が商品マスタに記憶されていない場合に、商品に関する情報を保留商品情報として生成し、記憶する。保留商品登録手段206は、必要に応じて、店員の介在が必要な商品等の商品情報等の注意喚起情報を付加する付加手段として機能する。
前記表示手段207は、表示処理を実行する。
例えば、前記表示手段207は、商品登録手段205によって登録された登録商品情報及び保留商品登録手段206によって生成された保留商品情報等を、表示部250に表示する。
また、前記取得手段203によって商品情報もしくは操作情報が取得された際に、付加手段が付加した注意喚起情報を表示する第2表示手段として機能する。
前記報知手段208は、携帯端末20における報知処理を実行する。
例えば、前記報知手段208は、会員の商品登録操作によって登録できない商品が存在する場合などに、表示部250等によって携帯端末20の操作者に報知する。
前記出力手段209は、商品登録手段205によって登録された登録商品情報及び保留商品登録手段206によって生成された保留商品情報等を出力する。
前記登録商品取消手段210は、登録商品取消処理を実行する。
例えば、前記登録商品取消手段210は、会員による商品登録の取消操作が行われたことを検出して、登録削除情報を作成したり、登録商品情報の取消操作に関する情報を上位装置10に出力したりする。
本実施形態の販売データ処理システムのPOS端末70は、制御部700、タッチパネル等の表示部750、カメラ等の入力部760、プリンタ等の印刷部770等を有している。
前記制御部700は、POS端末70全体を総括して制御する制御手段701と、商品の登録情報を入力する入力手段702と、入力した登録情報を表示部750に表示する表示手段703と、登録情報に基づいて商品の精算を行う精算手段704と、保留商品情報を入力した場合に店員等に報知する報知手段705と、保留商品情報を修正する編集手段706と、商品情報に保留商品情報が含まれていた場合に精算手段704による精算処理を禁止する禁止手段707等を備えている。
前記制御手段701は、POS端末70を総括して制御し、例えば入力(取得)もしくは検出した各情報を適宜メモリなどの記憶装置に記憶したり、各情報を記憶装置から読み出して表示部750に表示したり、他の装置との間で情報の交換をしたりする。
また、前記制御手段701は、必要に応じて種々の判断処理等を実行する。
例えば、図11に示すフローのステップS702において、登録情報に保留商品情報があるか否かを判断したり、同ステップS707において、修正されていない保留商品情報が存在するか否かを判断したりする。
さらに、前記制御手段701は、必要に応じて、取得された商品情報や会員の商品登録時の操作情報、もしくは値引き等の取引に関する注意喚起情報を付加する付加手段として機能する。
また、前記制御手段701は、前記禁止手段707が禁止した精算を、前記編集手段(確認手段)による編集処理(確認)が行われることで許可する許可手段として機能する。
前記入力手段702は、入力処理を実行する。
例えば、前記入力手段702は、携帯端末20の出力手段209が出力した登録情報を入力する。
前記表示手段703は、登録情報の表示処理を実行する。
例えば、前記表示手段703は、入力した登録情報(商品情報や保留商品)を表示部750に表示する。また、表示した登録情報(商品情報や保留商品)の表示形態を必要に応じて異ならせて表示する。
また、前記表示手段703は、前記精算手段704による精算の際に、前記付加手段が付加した注意喚起情報を表示する第1表示手段として機能する。
前記精算手段704は、精算処理を実行する。
例えば、前記精算手段704は、登録情報に基づいて商品の精算処理を行う。精算処理に先だって顧客が精算を行う会計方法を取得する。
前記報知手段705は、報知処理を実行する。
例えば、前記報知手段705は、入力した登録情報に保留商品情報もしくは取消商品情報が含まれていた場合に、表示部750に保留商品(取消商品)が存在する旨を表示するとともに、店員をPOS端末70に呼び出す呼び出し処理を実行する。また、前記報知手段705は、会員の状況等必要に応じて、店員を呼び出す呼び出し処理を実行する。
前記編集手段706は、編集処理を実行する。
例えば、前記編集手段706は、入力手段702によって入力された保留商品情報等を修正するための編集画面を表示する。店員等が、編集画面において保留商品情報(店員の介在が必要な商品の情報等も含む)を編集することで登録情報を確認する、すなわち、注意喚起情報を確認する確認手段として機能する。なお、修正画面は店員コード等の入力により表示してもよい。
前記禁止手段707は、禁止処理を実行する。
例えば、前記禁止手段707は、登録情報に保留商品情報や取消商品情報等が含まれていた場合に、該保留商品情報が編集手段706により修正されて登録情報として登録されるまで精算処理を禁止する。
以下に、本実施形態の携帯端末20もしくはPOS端末70が備える各機能について、さらに説明を加える。
―登録明細一覧の表示方法―
次に、商品登録時の携帯端末20の画面表示等について、さらに説明する。
(通常の登録操作)
買い物中、携帯端末20は、表示部250に、図16(a)に示す登録画面810を表示する。
会員が携帯端末20によって商品に添付されたバーコード等の情報を読み取ることで、携帯端末20は、図16(a)に示す登録画面810の下方領域に配置される第2の表示領域812に、直近に登録した商品が第2の表示領域812の上方位置に配置されるように順番に並べて表示する。
会員による商品の登録が進むと、携帯端末20の登録画面810の第2の表示領域812は登録した商品の情報で満たされて、先にバーコードの読み取りを行った商品情報は、第2の表示領域812に表示がされなくなる。
会員は、第2の表示領域812を見ることで登録した商品を確認することができるが、多くの商品を購入した際には、先に登録した商品の情報を確認するためには、第2の表示領域812に表示される一覧表示をたくさんスクロールする必要があり、確認が煩雑であった。
本実施形態の携帯端末20は、表示部250の第2の表示領域812を必要に応じて拡張することができ、会員は、登録した商品の確認をより簡単に行うことができる。
具体的には、会員による複数の商品の登録によって第2の表示領域812に登録した商品情報の全てが表示できなくなった場合には、携帯端末20は、第3の表示領域813に「拡張」キー(操作子)813dを表示する。
会員が「拡張」キー813dを操作することによって、携帯端末20は、図16(b)に示すように、第2の表示領域812を拡張し、表示部250の全域を利用して第2の表示領域812及び第3の表示領域813を表示する。
また、第2の表示領域812が拡張されることによって、第3の表示領域813には、第2の表示領域812を元の拡張前の範囲に縮小する「縮小」キー(操作子)813eが表示されてもよい。
なお、表示部250の全域を利用して第2の表示領域812及び第3の表示領域813を表示しても全ての商品を表示できない場合は、スクロールによって表示できることは言うまでもない。
なお、第2の表示領域812を拡張するための方法は、第3の表示領域813に配置される「拡張」キー813dによるものに限定されない。
携帯端末20は、表示部250の全域を利用して第2の表示領域812及び第3の表示領域813を表示して第1の表示領域811を隠した場合には、それに連動して携帯端末20の入力部260による画像データの取得を無効とすることが好ましい。
なお、「拡張」キー813dの操作によって、携帯端末20は、第2の表示領域812及び第3の表示領域813を必ずしも表示部250の全域に拡張して表示しなくてもよい。
携帯端末20は、会員の操作に基づいて拡張範囲を設定してもよいし、商品の数に応じて全ての商品が確認できる状態に拡張範囲を設定してもよい。
携帯端末20は、第2の表示領域812が第1の表示領域811を含む範囲に変更されたら直ちに携帯端末20の入力部260による画像データの取得を無効としてもよく、また、第2の表示領域812によって第1の表示領域811に視認可能に表示した読取範囲にまで拡張したときに携帯端末20の入力部260による画像データの取得を無効としてもよい。
以上のように、携帯端末20は、第1の表示領域811を使用して撮像データを確認できなくなった時点で、入力部260による撮像を無効とすることで無駄な電気の消費を抑えることができる。
また、携帯端末20は、会員が商品の登録処理を行うに伴って、第2の表示領域812を順次拡張表示してもよい。その場合には、第2の表示領域812の最大拡張状態を設定しておくことで、携帯端末20は、第1の表示領域811を確保しながら、第2の表示領域812を自動的に拡張してもよい。
なお、携帯端末20は、第1の表示領域811の読取範囲にバーコード(商品識別情報)が所定時間の間認識されない場合に、節電のために入力部260による撮像を無効としてもよい。
携帯端末20は、第1の表示領域811を画面上部に配置しているので、操作者は携帯端末を操作するときに、携帯端末のカメラ位置に準じ、実際に撮像する対象も目線は携帯端末の上端を越えて視認するようになるので非常に操作性がよい。また、第2の表示領域812が画面下部にあるのは、購入商品を確認するときに、画面を視認できればよく、所定の表示行数を超える商品が登録されたときには、画面中央部に位置する第3の表示領域813の拡張キーにより全面表示でき、前面表示で不足するときは、スクロール操作などですべての商品を確認できる。
さらに、撮像処理中では、現在買上点数や買上金額を確認しながらの操作になるので、撮像画面を表示している第1の表示領域811と第2の表示領域812の挟まれた位置に第3の表示領域813が配置されるのでは、操作者の目線移動にも負担をかけない点で非常に優れている。また、前述の拡張キーの操作も容易である。
なお、携帯端末20は、画面上の操作子の表示位置を会員情報や任意のタイミングにより切り替えても良い。具体的には、携帯端末20は、通常、右利きの操作性を考慮した操作子の配置になっているため、左利き、または左手の操作では使い勝手が悪くなる。この場合は、携帯端末20は、図27(a)に示すように、「会計」キー813cを画面中心線から略同距離の位置へ配置し、図27(b)に示すように、購入数量812b等も同様に移動しても良い、品名表示の先頭部に配置しても良い。
つまり、携帯端末20は、右手操作と左手操作で適した操作子の配置を記憶し、切替え指示や会員情報などから自動的に切り替えるなどすれば良い。さらに、携帯端末20は、「会計」キー813cは、あえて操作しにくい場所、例えば反対側の位置に配置しても良い。
以上の登録明細一覧の表示方法に関する処理のフローを図26に示す。なお、本フローは、図7に示すフローのステップS209のサブルーチンに相当する。
ステップS401において、携帯端末20は、表示部212に第1の表示領域811及び第2の表示領域812を表示する。そして、携帯端末20は、会員によって、第2の表示領域812の拡張操作がなされたことを検出し(S402)、拡張操作がなされたことを検出したら、第2の表示領域812の拡張処理を実行する(S403)。
そして、拡張した第2の表示領域812が所定の範囲に達したか否かを判断する(S404)。
ステップS404における所定の範囲とは、例えば第1の表示領域811の範囲を少しでも含む範囲であってもよいし、バーコードを認識できる読取範囲を含む範囲であってもよい。また、第1の表示領域811の全てを含む範囲であってもよい。
携帯端末20は、ステップS404で、第2の表示領域812が所定の範囲に達したと判断すると、ステップS406に進んで、取得手段203を無効とする。具体的には、カメラの撮像機能(入力部260による撮像手段)をオフにする。
一方、ステップS402で、会員による拡張操作がなされたことが検出されない場合には、ステップS405に進んで、所定時間の間、第2の表示領域812の読取範囲でバーコードが認識されないことを検出し、所定時間の間、バーコードが認識されないと判断した場合には、携帯端末20は、ステップS406に進んで取得手段を無効化する。
ステップS405で、バーコードが認識された場合には、ステップS401に戻って、登録情報の表示を続ける。
以上、商品登録画面の表示方法に関する処理について説明した。
−同一商品の複数購入−
本実施形態の携帯端末20を用いて商品登録を行うに際して、会員が同一の商品を複数購入する場合は、登録画面810の登録商品情報812dに表示される数量を変更することで行ってもよいが、同じ商品のコード情報を複数回撮像しても良い。
ただし、連続して、もしくは時間をおいて同じ商品のコード情報を複数回撮像した場合は、携帯端末20は、同じ商品を複数購入してよいか否かを確認する表示を行ったり、商品識別情報を取得するときの確認音や振動パターンを変更したりする。例えば、「同じ商品が二度読まれました、登録は正しいですか?」等を表示し、正しい操作なのか誤操作なのかを客に報知する。
これによって、会員は、操作中の商品の登録処理が、複数回目のコード情報の取得であることを認識できる。
具体的には、会員が、同一商品を撮像して商品確定した場合、携帯端末20は、「同じ商品を登録しました。購入しますか」の表示とともに、「はい/いいえ」の選択キーを表示して、確認を行うなどしても良い。
また、その確認のときには、携帯端末20は、数量加減操作可能な画面を表示してもよい。同一商品を連続で登録するときは、さらに、加算する可能性があるため、この方法は効率的である。
会員が同一商品を登録したのちに他の商品登録を挟んで、もう一度同一商品を登録した時にも、携帯端末20は、同様に確認をおこなう。
なお、不正防止のために、携帯端末20は、購入数量と同じ回数の読取りを行うことで複数商品の登録を可能にしてもよい。同様に、携帯端末20は、削除する数量と同じ回数の削除を行うことで削除するようにしてもよい。
携帯端末20は、同一商品を複数購入する操作は、どちらでも良いし両方採用しても良い。また、携帯端末20は、会員の操作レベル(熟練度)に応じて操作方法を変えてもよい。
そして、会員が複数回の撮像によって同一の商品を登録した場合には、携帯端末20は、当該商品の登録商品情報の購入数量に前記複数回を設定して、一覧表示の最新行に表示する。なお、複数回の撮像による同一商品の登録を、複数行で表示しても良いことはいうまでもない。
−ばら売りの商品の登録操作−
キュウリなどの青果や魚などのばら売り商品等のバーコードの貼付に適さない商品の登録は、例えば、商品が陳列されている棚もしくは容器に添付されているバーコードを撮像することで、商品の登録処理を行うようにすればよい。また、電子棚札などに表示されたバーコードを撮像してもよい。
なお、商品に直接バーコードが添付されていれば、該バーコードを撮像してもよいことは言うまでもない。
携帯端末20は、バーコードの貼付に適さない商品を撮像して物体認識することによって、商品の特定をしてもよい。また、音声等による登録処理を行ってもよく、表示部にプリセットキーを表示して会員に選択させることで登録処理を行っても良い。
また、ばら売り商品等の販売に際して、まとめ(複数販売)買いによる値引きを適用することが多いが、会員が、まとめ買いによる値引きが適用される商品のバーコードを撮像することにより、携帯端末20は、図17(a)に示すように、まとめ買いによって安くなる個数を購入個数の初期値として設定されたポップアップ850を表示する。
ポップアップ850には、ばら売り商品について、商品名850aと1つ当たりの価格850b、購入個数850c、販売価格850dが表示されるとともに、購入個数の変更を指示する「+」キー850e及び「−」キー850f、「商品取消」キー850g、「決定」キー850hが表示される。
図17(a)に示す例では、携帯端末20は、商品名「北海道産とうもろこし」の商品が登録されたポップアップ850を表示しており、1本120円の商品をまとめて3本買うことで60円のお得であることが表示されている。そして、携帯端末20は、購入個数850cに、初期値としてまとめ本数である「3」を設定している。会員は、ポップアップ850によって、まとめ買いによる割引商品であることを知ることができ、「決定」キー850hを操作することで、まとめ買いによる商品登録を簡単に設定することができる。
なお、会員は、「+」キー850e及び「−」キー850fを操作して購入個数を変更することもできるし、「商品取消」キー850gを操作することによって、商品の登録を取り消すこともできることは、通常の商品登録の操作と同様である。
会員が、「−」キー850fを操作して購入本数を変更することによって、携帯端末20は、図17(b)に示すように、ポップアップ850の表示を変更する。
図17(b)に示すポップアップ850は、購入個数850cの表示が「1」に変更され、値引きが適用されない販売価格(120円)が表示されており、3本のまとめ買いによって60円のお得であることが表示されている。
なお、まとめ買いを促す表示の内容やタイミングは、特に限定されるものではなく、会員が購入する個数を変更したタイミングで、携帯端末20は、まとめ買い値引きが適用されなくなることを表示してもよい。
そして、会員が、「決定」キー850hを操作(確認操作)することによって、携帯端末20は、購入個数850cに設定されている個数によって登録情報を登録する。
このように、会員は、ポップアップ850によって、まとめ買いによる割引商品であることを知ることができ、「決定」キー850hを操作することで、まとめ買いによる購入を簡単に設定することができる。
なお、まとめ買い割引が適用される商品であっても、初期値を「1」としておいてもよい。
また、この登録操作は、通常の単品販売商品においても適用される。つまり、バンドル販売やまとめ買いなどの販売条件を設定することで、同じように登録操作を実行できる。尚、販売条件は、商品マスタや特売マスタなどにより設定され、携帯端末が商品特定可能な情報として生成されている。さらに、一般客に適用されない会員向けの特売適用でも良い。
また、販売数量に制限があるもの、例えば一人あたり〇〇個までというような販売条件のある商品は、上限数量で「+」を無効または非表示にしても良い。
また、「+」に限り、販売条件で設定された数量単位でカウントアップされてもよいし、さらに、「販売条件数量」単位での加算減算キーの態様を変えて表示、機能させても良い。
さらに、「販売条件数量」より減算したときは、販売条件の不成立を報知するとともに、販売条件の説明文の態様を変えて表示してもよい。また、「販売条件数量」より「1」加算された場合は、次の販売条件達成数量と総値引額などに表示を切り替えても良い。
こうすることで、会員へ販売条件の数量で購入することを促すことができる。
以上のばら売り商品の登録操作に関する処理のフローの一例を図29に示す。
携帯端末20は、会員が購入する商品の商品情報を入力する(S501)。
具体的には、携帯端末20の入力部260において、商品に添付されているバーコードを読み取ることによって商品識別情報を取得して、該商品識別情報に基づいて商品マスタ110から商品の商品情報を取得(入力)する。
次に、携帯端末20は、入力した商品情報の販売条件に特別な販売条件が設定されているか否かを検出する(S502)。例えば、図28(a)に示す表において、入力した商品識別番号の商品に、販売条件(企画番号)が存在するかを検出する。
ここでいう特別な販売条件は、例えばまとめ売り対象商品や一人当たりの購入数の上限が設定されているなど、販売個数について何らかの条件が設定されている販売条件である。
さらに、事前に買い物リストなどで購入数を記憶している場合など、当該個数についても販売条件に含むようにしても良い。また、顧客がよく購入する商品(購入履歴のある商品)であることを示すものでもよい。
ステップS502で、商品情報に特別な販売条件が設定されていることを検出したら、携帯端末20は、例えば、図28(b)に示す商品マスタ特売データを参照するなどして、販売条件に設定されている成立個数の情報を取得する。
そして、携帯端末20は、取得した成立個数の情報、すなわち検出した販売条件に基づいて、会員が当該商品を購入する際の購入個数を決定する(S503)。
例えば、携帯端末20は、取得した商品識別情報が0001(とうもろこし)から、企画番号1のまとめ値引きが設定されている対象商品であることを検出し、企画番号1の販売条件成立の個数が3個であることを取得して、値引の対象となるまとめ個数「3」を個数として決定する。他には、例えば、携帯端末20は、お一人様2個まで等の販売条件が設定されている数量限定商品などであれば、限定数量を個数として決定する。また、携帯端末20は、顧客がよく購入する商品(購入履歴のある商品)であれば、前回購入した個数などでもよい。
個数を決定した携帯端末20は、表示部250に、購入個数に予め個数を設定した状態で、当該商品の登録を決定するための確認画面を表示する(S504)。
通常、会員が商品のバーコードを読み取ると、携帯端末20は、購入個数として「1」を設定して商品登録を行うが、バーコードを読み取って取得された商品に特別な販売条件が設定されている場合、例えばまとめ値引対象商品である場合には、例えば図17(a)に示すように、購入個数としてまとめ個数が設定された状態の確認画面を表示する。
ステップS504で、確認画面を表示した携帯端末20は、確認画面に配置されている「決定」キー850hが操作されるのを待つ。
なお、確認画面において、購入個数を変更する操作が行われた場合には、該操作に応じて購入個数を変更する。
ステップS506において、会員によって「決定」キー850hが操作されたことを検出したら、携帯端末20は、「決定」キー850hが操作された時点での購入個数によって、商品の登録を行って、処理を完了する。
一方、ステップS502において、商品情報に特別な販売条件が設定されていないことを検出したら、ステップS505に進んで、購入個数を「1」に設定して確認画面を表示することなく、ステップS507に進み、商品の登録を行って、処理を完了する。
以上、ばら売り商品の登録操作に関する処理について説明した。
−不定貫商品の登録操作−
肉や総菜等の量り売りの商品の登録に際しては、該量り売り商品を計量する計量器によって商品情報が記録された値付けラベルを印刷し、携帯端末20は、該値付けラベルに印刷されたバーコードを読み取ることで商品の登録処理を行う。
前記計量器をストアコントローラに接続することで、発行した値付けラベルに記録した商品情報を商品マスタに追加することができる。
なお、不定貫商品については、登録画面810の一覧表示を操作することによる購入個数の変更はできないようになっているようにしてもよい。
また、計量器がネットワークに接続されてる場合には、計量器と携帯端末20とを近距離無線通信等によって接続した上で、携帯端末20によって計量する商品のバーコードを読み取り、商品を指定するキーを操作するなどして計量する商品を特定し、商品を計量器で計量することで、計量した商品の情報を携帯端末20に登録するようにしても良い。そのときは、計量器により発行されるラベルは、消費期限などの情報のみを表記したラベルを発行して商品に貼付してもよい。
さらに、会員情報やアプリ利用者IDなどを、ICなどで認識させることができれば、バルク専用計量器からでも買い物データを生成して、客の買い物データとしてアップできるし、2つのデータを照合することで不正などの防止も可能となる。
なお、商品指定のみで質量の確定、つまりは購入金額の確定していない場合は、保留商品として取扱ってもよい。
−クーポン情報の登録−
携帯端末20は、紙媒体によるクーポン券のクーポン情報を登録することができる。例えば、クーポン券に印刷されているバーコードを読み取ることによって、記録されている割引情報を取得して、登録商品情報に反映することができる。
なお、記録されているクーポン情報がユニークなクーポン情報であれば、該クーポン情報の読み取りによって当該クーポン情報を無効にすればよい。
また、クーポン券の回収が必要であれば、買い物中に店員を呼び出して入力してもらうか、精算処理を行うPOS端末70を有人POS等に特定して決済を行うようにしてもよい。
なお、携帯端末20は、読み取ったクーポン情報を自動的に最大の値引条件になるように計算し、商品の価格に反映して登録情報を出力してもよい。
また、携帯端末20は、読み取ったクーポン情報を商品の登録情報に含ませてシンボルコード等のコード情報として出力し、該コード情報をPOS端末70に読み取らせることで、POS端末70等にクーポン情報を出力して、値引き処理等を行っても良い。
この際についても、携帯端末20が出力するQRコード(登録商標)等のコード情報には買い物識別情報及びクーポン識別情報を記録しておき、該識別情報を取得したPOS端末70が各識別情報に基づいて上位装置10から登録情報及びクーポン情報を取得するようにしてもよい。
−買い物リストの利用−
会員は、携帯端末20によって店舗を特定して該店舗の商品マスタの全部または一部を指定してダウンロードすることで、会員の操作に応じて、携帯端末20は、購入を予定している商品のリスト(以下、「買い物リスト」)を作成する。
例えば、会員が、携帯端末20の表示部250に表示した商品情報の一覧から、購入する予定の商品を選択して登録することによって、携帯端末20は、買い物リストを作成する。また、携帯端末20は、日常的に購入する商品について、買い物リストを作成する際に購入予定商品として自動的に登録してもよい。
会員は、店舗における商品登録の際に、携帯端末20の表示部250に買い物リストを表示して買い物リストを利用することができる。
表示される買い物リストにおける購入予定商品の並びは、店舗の通路順や部門順でも良く、その他自由に設定、変更できる。
また、例えば「やさい」「せいか」等の音声入力によって、携帯端末20は、当該部門のみ表示しても良いし、表示領域の上方位置に表示しても良い。
そして、会員が商品の登録を行うことによって、携帯端末20は、買い物リストの商品情報の表示の変更や、買い物リストの消込みを行う。これによって、会員は、購入予定の商品が登録されたことを知ることができる。
なお、携帯端末20は、複数購入予定の商品について、予定購入数量を報知して予定数量の登録が行われることで消し込み等を行うようにしてもよい。
また、携帯端末20は、会員が買い物リストから登録する商品を指定した後でないと、商品の登録処理が実行できないようにしてもよい。それによって購入予定商品を確実に購入することができ、また、予定以外の商品を購入するなど過度の衝動買いを抑制することができる。
なお、会員が、商品を指定してから当該商品以外を撮像した場合には、携帯端末20は、エラー表示等の報知をしてもよい。また、携帯端末20は、買い物リストに登録されている他の商品を撮像した場合にもエラー表示等の報知をしてもよい。
なお、携帯端末20は、買い物リストに存在しない商品についても商品の登録処理を許容するが、その場合には、当該商品が買い物リストに存在しない商品であり、購入を確認する画面を表示するなど報知することが好ましい。
さらに、携帯端末20は、登録情報の一覧表示において、買い物リストに存在する商品と存在しない商品を判別可能に表示しても良い。
さらに、携帯端末20は、会員が買い物リストに表示された商品名をクリック等することで、商品の登録を完了させてもよい。会員は、商品のバーコードを読み取る必要がなく、よりスムーズな商品登録を行うことができる。また、買い物リストを利用して商品の登録を行うことで、バーコードが貼付されていない商品についての登録処理を簡単に行うことができる。
なお、携帯端末20は、過去の買い物履歴情報から定期的に購入する商品を買い物リストに自動的に加え、自宅にある空容器などのバーコードをスキャンすることにより「買い物リスト」を作成してもよい。また、携帯端末20は、バーコードが貼付されていない商品についてのプリセットキーとして機能することに限定しても良い。売価プレートなどのバーコードをわざわざ読み取らなくても良い。尚、産地(メーカー)や規格、容量など代替品を表示するための操作ボタンを設けても良い。
なお、買い物リストに登録されているが登録情報のない商品が存在する場合には、携帯端末20は、買い忘れがある旨を登録画面等に表示して会員に報知してもよく、さらには、買い忘れの商品について購入するか購入しないかを問い合わせてもよい。
−登録情報の出力処理−
精算時の登録情報の出力処理について、さらに説明する。
登録情報の出力は、買い物識別情報をQRコード(登録商標)化して携帯端末20に表示させ、POS端末70で読み込ませることによって行う。
QRコード(登録商標)を読み込んだPOS端末70は、取得した買い物識別情報によって上位装置10に買い物情報を要求し、POS端末70からの要求を受けた上位装置10において、買い物識別情報に紐づけられた買い物情報によって小計計算を行って、計算済みの買い物情報をPOS端末70に送信する。
なお、携帯端末20の画面に買い物情報をコード化したQRコード(登録商標)を表示して、POS端末70に出力してもよい。その場合、携帯端末20の出力画面830に表示されたコード情報(QRコード(登録商標)840a)をPOS端末70の入力部760で読み込むことによって登録情報の出力を行って精算処理を行ったが、登録情報が多く、一つのコード情報では情報量が足りない場合には、複数のコード情報を連続して表示して、POS端末70の入力部760で連続して読み取ることによって全ての登録情報を出力する。その際には、携帯端末20は、出力画面830にコード情報の総数及び現在表示しているコード情報の番号を表示することが好ましい。
なお、POS端末70は、買い物識別情報等をQRコード(登録商標)で読み取るのではなく、携帯端末20が買い物ファイルの記憶領域の情報を表示し、当該記録領域の情報を取得したPOS端末70が該情報に基づいて「買い物ファイル」を取得することで、登録商品の情報を取得、受信しても良い。
また、POS端末70に出力される情報は、QRコード(登録商標)に限らず一次元コードでもよい。さらに、携帯端末20のNFC識別コードなどの会員情報が識別可能なものであってもよい。買い物ファイルに当該識別子を設定すれば容易に買い物ファイルを特定できる。
携帯端末20の出力画面840にコード情報(QRコード(登録商標)840a)を表示することによって登録情報の出力処理を行う場合には、POS端末70が登録情報の入力処理を完了するまで、携帯端末20は、コード情報の表示を停止しない。
例えば、POS端末70は、コード情報(QRコード(登録商標)840a)の読み取りを完了することで携帯端末20にその旨を伝達し、POS端末70におけるコード情報の入力が完了することによって、携帯端末20の表示部250に「商品登録を終了します、以後の操作は精算装置で行われます」等の表示を行って、コード情報の表示を終了してもよい。
これによって、会員は、携帯端末20による商品の登録処理が完了したことを把握することができ、POS端末70による精算処理に集中することができる。
商品の登録処理が完了したスマートフォン等の携帯端末20は、表示部250に表示された出力画面830を終了し、スタート画面800に戻る。
また、携帯端末20によるPOS端末70への登録情報の出力は、コード情報の表示に限定されない。
例えば、顧客は、携帯端末20による登録処理を完了させるとともに、精算処理を行うPOS端末70を選択することで、携帯端末20はPOS端末70を特定して該POS端末70にネットワークを介して登録情報を出力してもよい。
また、携帯端末20の入力部260によってPOS端末70に添付または画面表示されたPOS端末70の識別情報を読み取ることによって、該読み取った識別情報のPOS端末70に対して登録情報を、ネットワークを介して出力するようにしても良い。その際、登録情報の出力は、携帯端末20によって選択されたPOS端末70に対して直接出力されるのではなく、上位装置10やストアコントローラ60等の上位システムを介して行ってもよい。
すなわち、携帯端末20は、選択したPOS端末70に買い物識別情報を出力し、買い物識別情報を入力したPOS端末70が、該買い物識別情報に基づいて上位システムに対応する登録情報を要求して取得してもよい。
また、携帯端末20は、POS端末70のステータス情報を受信して表示部250にPOS端末70のステータスボタン等を表示して、会員がPOS端末70を選択することで、選択されたPOS端末70に登録情報を出力するようにしてもよい。
また、POS端末70から携帯端末20に送信されるステータス情報に基づいて、携帯端末20は、登録情報もしくは買い物識別情報を出力するPOS端末70を自動的に選択して出力してもよい。
携帯端末20のPOS端末70に対する登録情報の出力は、特に限定されるものではなく、適宜の方法で行えば良い。
なお、買い物中、精算処理時に買い忘れ商品があることを思い出すことがあるが、そのような場合には、会員が、精算処理中にPOS端末70の表示部に表示されたキャンセルボタン等を操作することにより、POS端末70は、表示部730に「精算を中止します、以後の操作はスマートフォンで行われます」等の報知画面を表示すると共に、携帯端末20の表示部250に、登録画面810の表示を再び行って、商品登録の継続を行えるようにしてもよい。
−精算処理−
会員は、精算画面950において、商品の精算処理を行う決済手段を選択するが、会員の登録の際に事前に決済手段を登録している場合には、POS端末70は、決済手段を選択する画面を表示しなくてもよい。なお、決済手段を登録している場合であっても、決済手段の変更ができることが好ましい。
アルコール類などの年齢認証が必要な商品は保留商品と同様に店員呼出しが必要である。また、医薬品であれば、第二類医薬品は薬剤師または登録販売者からの説明が義務化されているので、保留商品等とは別途の態様で店員の呼出しをしても良い。
販売データ処理システムは、これらの商品について保留商品と同様の扱いを行い、保留商品情報として記憶しておき、精算時に報知手段によって、店員を呼び出してもよい。
また、POS端末70は、保留商品情報と同様に、編集(確認処理)が行われないと、禁止手段によって、会計を禁止することがこのましい。
さらに、薬剤師や登録販売者不在の報知をしても良い。
精算処理には、商品券による支払やポイント会員のポイントによる支払いも可能である。また、クーポン券等の割引券等の使用も可能であり、釣銭の払い出し、レシートの発行等、通常の決済処理と同様に決済を行うことができる。
販売データ処理システムは、商品券の回収などで店員の介在が必要なときは、店員呼出しを自動で行ってもよい。もしくは、携帯端末20もしくはPOS端末70の表示部に、サービスカウンターや有人POSなどへ誘導する表示をしても良い。
また、販売データ処理システムは、会員が特定した店舗とは異なる店舗において登録された登録商品情報に基づいては、精算処理が行われないように制御することが好ましい。
すなわち、店舗の特定によって生成されるバスケットデータ(買い物ファイル)は、店舗識別情報を有しており、他の店舗が特定された携帯端末20によって登録処理を行った登録情報を出力して、POS端末70によって精算処理を行おうとすると、POS端末70の表示部750に「本店舗の買い物ではありません。」等のエラー表示を行うとともに、店員を呼び出すようにしてもよい。
また、他の店舗が特定された携帯端末20によって商品の登録処理行うと、携帯端末20の表示画面に「他の店舗の精算が終了していません。当店のバスケットデータを作成しますか」「他の店舗にログインしています。ログインできません」等の表示をおこなうことによって他の店舗での買い物を行うことができないようにしてもよい。
また、販売データ処理システムは、精算処理時に、必要に応じて店員によるチェックを行わせることが好ましい。
なお、店員によるチェックとは、図11におけるフローのステップS703の店員呼出処理において行ってもよいが、他のタイミングで行ってもよい。
また、店員による精算処理のチェックは、ランダムで抜き打ち検査的に行ってもよいが、会員の携帯端末20の操作状況や操作レベルに応じて行うことが好ましい。
例えば、販売データ処理システムは、顧客ファイルに記憶されている会員のレベルが最低レベルL1の会員を対象に店員によるチェックを行ってもよい。これにより、初めて利用する会員については、必ず店員によるチェック及びサポートが行われることになる。
一方、携帯端末20による登録処理を複数回経験し、携帯端末20による誤操作等の少ない高いレベルL5の会員に対しては、店員によるチェック及びサポートは省略されることとなり、店舗の負担を軽減することができる。
−精算忘れ防止−
携帯端末20は、会員が、購入した商品の精算処理を完了せずに店舗外の移動した場合には、商品の精算処理が未完了であることを報知する。
具体的には、GPSの位置情報により携帯端末20の位置を特定し、精算処理を行わずに店舗の敷地外に移動した場合に、携帯端末20は、登録されている顧客のメールアドレスやアプリ画面に報知する。
また、アプリを利用して商品の登録処理が行われた場合には、携帯端末20は、精算処理が完了するまでアプリを強制的に終了しないことや他のアプリの立ち上げを禁止することで、客に報知してもよい。
また、携帯端末20は、事前に登録されたクレジットカード等の決済手段で自動決済することをメール等で報知しても良い。
さらに、本実施形態の販売データ処理システムは、クレジットや電子マネー、金融機関の引落し口座の登録などを行うことで精算装置での精算処理を行わない運用でもよい。ただし、買い物内容についての確認をした方が、会員も安心して買い物が出来るので、会員は、精算装置あるいは同様機能を有する装置で内容確認を行なうことを任意に決定する方法でも良い。
また、保留商品がない場合や、会員の操作レベルなどの条件によっては、現金支払いや商品券、クーポン使用などの取扱いの必要がない場合、つまりオンライン決済や口座引落しなど精算装置を利用する必要がない場合は、携帯端末20は、精算装置の操作をスキップしてもよい旨を、登録終了操作での登録情報または買い物識別情報をQRコード(登録商標)などに表示する際にあわせて報知してもよいし、または当該画面に代えて「精算装置での操作は必要ありません」などの報知、案内をしてもよい。
−購入履歴の表示−
本実施形態の販売データ処理システムは、会員が、入店してから精算装置において精算処理を完了するまでの携帯端末20を用いての操作履歴及び携帯端末20の状況を記憶し、必要に応じて携帯端末20の表示部250もしくはPOS端末(精算装置)70の表示部に表示(注意喚起情報の表示)をすることができる。
例えば、図20に示すように、POS端末70は、会員が携帯端末20を使用して商品のバーコードの読み取り操作を行った際に、商品登録情報が読み取れなかったことを示す状況を「保留商品未スキャン」920cとして表示しており、また、商品のバーコードの読み取り操作で商品識別情報を取得することはできたが商品マスタに商品情報が存在しない商品であったことを示す状況を「保留商品NONファイル」920bとして表示している。
また、POS端末70は、会員が携帯端末20を使用して商品を登録した後に、当該商品の登録の取り消し操作を行った状況を「取消商品」920dとして表示している。
本実施形態の販売データ処理システムが表示する操作履歴は、保留商品の取消操作に限らない。
例えば、タイムセール時に、会員が、携帯端末20によって商品に適用される割引情報(割引シール等)を「値引き商品」920hとして、表示部に表示(注意喚起情報の表示)をしてもよい。
なお、普通、サービス品に関するサービス情報(値引、割引)については、上位装置10で商品に対応させて記憶し、商品のバーコードを読み取ることで商品識別情報に基づいて自動的にサービス情報(値引、割引)が反映される。
一方、総菜のタイムセールや野菜の処分セール等の値引、割引は、現物をみた店員の加減によって値引シール等が貼られて対応するケースがある。
このケースでは、上位装置10へのサービス情報の紐づけが難しいことから、会員が自ら貼付された値引シールに記載されたバーコード(値引情報)を読み取った後に、商品のバーコード等を読み取ることで該商品に値引を適用することがある。
値引の適用は、商品のバーコードを読み取った後に値引シールの値引情報を読み取っることによって適用してもよい。
また、値引シールの値引情報は、バーコードに限定されず、「50%引き」等の文字や「〇」、「◎」等のシンボルなどでもよく、携帯端末20によって認識できるものであれば特に限定されない。
このような値引の適用の場合、例えば、A商品に50%引きのサービス情報が張り付けられている場合に、値引の適用がされていないB商品のバーコード情報を読んだ後に当該A商品のサービス情報を読み取ることで、B商品に対しても50%割引が適用されてしまうという不正が発生する可能性がある。
これらの不正を少しでも減らすために、会員が50%値引きの登録を5回以上行った場合には、POS端末70は、該会員の取引を注意取引と位置付けて(注意喚起情報の付加)、他の保留商品と同様に登録確認画面920に店員の介在が必要な値引取引として登録商品情報920aの先頭に表示(注意喚起情報の表示)をしてもよい。
なお、POS端末70は、以降、当該会員を注意顧客として管理するようにしてもよい。
なお、販売データ処理システムは、商品マスタ110上に商品識別情報に対して値引き対応有無のフラグや値引上限値を対応させて設定しておくことで、不正な値引きによる商品登録を不可能にしてもよい。
例えば、販売データ処理システムは、商品マスタ110上のB商品の商品識別情報に「値引き対応無し」を設定することで、会員が、B商品バーコード情報と50%引きサービス情報とを読み取った際には値引き処理の実行を禁止するとともに、「値引き対象外の商品です。他商品の値引きシールを読み込んだ可能性があります。」等を報知してもよい。
また、販売データ処理システムは、商品マスタ110上のC商品の商品識別情報に「上限:20%引」を設定することで、会員が、C商品バーコード情報と上限を超えるサービス情報を読み取った際には値引き処理の実行を禁止するとともに、同様のエラーメッセージを報知してもよい。
また、上記値引き処理の実行を禁止した際には、販売データ処理システムは、当該会員を注意顧客として会員マスタ130に記憶して、精算時には店員が介在するように設定してもよく、登録確認画面920にて他の保留商品と同じように「値引き」等の文言とともに確認が必要な商品として表示(注意喚起情報の表示)してもよい。
また、会員のスマートフォンを携帯端末20として使用する場合に、該スマートフォンのバッテリーの貸出をすることがある。
会員は、携帯端末20によってバッテリーに添付されたQRコード(登録商標)等を読み取ることでバッテリーと会員とを紐づけて管理することができるが、その際には、POS端末70は、バッテリーが貸し出されている状況を表示部に表示(注意喚起情報の表示)をしてもよく、さらには、精算処理の終了後にバッテリーの返却を促す報知をしてもよい。
また、POS端末70は、バッテリーを貸し出した会員の登録確認画面920に、他の保留商品に並べて「バッテリー」等の文言とともに確認が必要な商品として表示(注意喚起情報の表示)をしてもよい。
また、商品登録の際に会員は、自身の携帯端末(スマートフォン)20をショッピングカートの所定位置(例えばハンドル位置)に配置したスマートフォンホルダにカメラ部分が露出するように固定して、該携帯端末20で商品のバーコードを読み取ることで商品登録を行うようにしてもよい。
これにより、会員は、ショッピングカート上のカゴやマイバッグの状況を常に監視をしながら買い物ができるようになる。
また、携帯端末20は、スマートフォンホルダに固定された状態で、常時もしくは手の動きが検出された場合に、カメラを起動してカゴの上の商品の変化を監視するようにしてもよい。
これにより、携帯端末20は、商品登録がなされていない商品がカゴの中に投入されたことを検出することができ、該検出時には不正と判断して店員等に報知するようにしてもよい。
また、携帯端末20は、商品登録がなされていない商品がカゴの中に投入されたことを検出した場合には、「未登録商品がカゴに投入された可能性があります。正しい商品登録をお願いいたします。」等の表示(注意喚起情報の表示)をしてもよい。
なお、精算終了後のカゴから買い物袋への移し替えを省くために、携帯端末20は、買い物開始時に表示部250に、会員がマイバッグを持参しているかを確認する画面を表示してもよい。
会員が確認画面において、マイバックを持参していない旨の選択をした場合には、携帯端末20は、ビニール袋を購入する画面に遷移して購入を促したり、店舗が用意したビニール袋を購入してもらうよう催促するメッセージを表示したりしてもよい。
これにより、会員は、マイバッグもしくはビニール袋を買い物開始前にショッピングカートに設置するので、精算終了後のカゴから買い物袋への移し替えを省くことができる。
なお、このような店舗の場合には、店舗入り口にビニール袋を購入できるスペースが設けられていることが好ましい。
また、会員が、当該ビニール袋の購入を拒否した場合には、携帯端末20は、買い物情報に注意喚起情報を付加し、POS端末70は、精算時に店員を呼び出す報知をしてもよい。
また、会員がビニール袋の購入を選択した場合には、携帯端末20は、買い物情報に注意喚起情報を付加してもよく、POS端末70は、精算時に登録確認画面等にビニール袋の購入枚数等を示す表示を行って、店員による確認がなければ精算処理を禁止するようにしてもよい。
なお、ビニール袋をショッピングカートに設置した状態で、携帯端末20によってビニール袋等の状況を監視するためには、店舗で配布するビニール袋は開口の大きい形状のものが好ましく、マイバッグも同様に開口の大きい形状のものが好ましい。
携帯端末20は、商品が登録された場合に、画面を一瞬フラッシュさせることで会員に報知しても良く、シャッター音等の読取音を発生させることで会員に報知しても良い。
さらに、会員が、携帯端末20を手に持って登録操作している場合には、振動を加えることで商品が登録されたことを会員に報知してもよい。
なお、会員が携帯端末20をショッピングカートに固定して買い物をしているか、手に持って買い物をしているかは、携帯端末20に内蔵されたジャイロセンサ等を用いて判断すればよく、携帯端末20は、状況に応じてフラッシュによる報知、読取音による報知、振動による報知を適宜組み合わせて報知することができる。
POS端末70は、精算処理の際にスマートフォン等の携帯端末20を持ち帰るように報知してもよい。
例えば、会員が精算時に携帯端末20に表示されたQRコード(登録商標)をPOS端末70で読み取った際に、POS端末70は、登録確認画面920に、「精算を開始します。携帯端末の操作は終了しました。お忘れにならないよう、しまってください。」等のメッセージを表示してもよい。
また、上位装置(クラウドサービス)10またはPOS端末70は、登録確認画面920を表示するとともに、携帯端末20に当該取引が精算処理に移行したことを示す旨を通知し、該通知を受信した携帯端末20は、表示部に「精算をお願い致します」等の表示をしてもよい。
さらに、POS端末70で精算処理が完了すると、POS端末70は、携帯端末20に対して、当該取引が終了したことを示す旨を通知し、該通知を受信した携帯端末20は、表示部250に「精算が終了しました。ご利用ありがとうございました。」を表示してもよく、その後、所定の操作または所定時間の経過で、図12(a)に示すスタート画面800または図12(b)に示す登録画面810を表示してもよい。
また、販売データ処理システムは、会員が入店からPOS端末70に至るまでの移動経路を携帯端末20のGPS情報もしくは登録商品の情報等に基づいて特定し、該移動経路を記憶するとともに、携帯端末20の状況としてPOS端末70の表示部に表示(注意喚起情報の表示)をしてもよい。
また、販売データ処理システムは、会員が入店からPOS端末70に至るまでの滞在時間を、移動経路と関連した状態で特定し、該移動経路に関連させて記憶するとともに、携帯端末20の状況としてPOS端末70の表示部に表示(注意喚起情報の表示)をしてもよい。
また、販売データ処理システムは、会員が入店からPOS端末70に至るまでの商品登録操作が行われた時間と合わせて記憶しておき、POS端末70に商品の登録操作状況を時系列で表示(注意喚起情報の表示)をしてもよい。
さらに、本実施形態の販売データ処理システムは、記憶した商品の登録操作状況のデータを蓄積し、該蓄積したデータに基づいて登録操作パターンを解析することで、店舗における商品の陳列位置を決定してもよい。
また、本実施形態の販売データ処理システムは、該蓄積したデータに基づいて登録操作パターンを解析することで、店員による不正操作を推測してもよい。
販売データ処理システムは、会員による不正操作が疑われる登録操作については、その旨をPOS端末70の表示部に表示(注意喚起情報の表示)をしてもよい。
例えば、販売データ処理システムは、会員による登録操作中に、コード情報が読み込めない保留商品が存在する場合や登録商品情報の取消操作を行った場合などに、表示部に報知するなどして店員によるチェック及びサポートを行うことが好ましい。
さらに、携帯端末20もしくはPOS端末70は、会員ファイルを参照して、過去のキャンセル回数を取得して、過去のキャンセル回数が所定数以上の会員について店員によるチェックを行ったり、買い物ファイルを参照して、当該買い物において、所定数以上の登録削除(キャンセル)操作を行っている会員について店員によるチェックを行ったりするようにしてもよい。
具体的には、POS端末70は、当該取引中に商品の登録取消操作を複数回(例えば3回)以上行った取引について、店員を呼び出すように設定してもよい。なお、販売データ処理システムが報知の対象とする回数は、店員が適宜設定できるようにしてもよい。
また、POS端末70は、登録取消操作に基づいて店員の呼び出しを行う場合には、過去の複数回の買い物履歴を考慮してもよい。例えば、POS端末70は、今回、前回、前々回の登録取消操作の合計が5回以上の場合には、店員を呼び出すように設定してもよい。
これによって、例えば、商品のバーコードがついていない場所をスキャンして、商品登録処理を行っているふりをしている顧客に対して、また、商品を返品することなく登録情報を削除するような顧客に対して、店員によるチェックを行うことができる。
さらに、販売データ処理システムは、割引率の大きな割引操作が複数回行われている会員について、精算時に報知等をするようにしてもよい。
なお、精算時に報知する際には、POS端末70は、会員に不正操作が疑われる登録操作であると推測していることが分からないように表示してもよい。
また、POS端末70は、会員に不正操作が疑われる登録操作について、会員の精算処理時に店員を呼び出すように表示してもよい。
会員の登録処理時の携帯端末20の操作履歴に基づいて精算処理時の店員のチェックの有無を設定することで、登録取消操作や誤操作が多い会員や携帯端末20による登録操作に慣れていない可能性が高い会員に絞って、店員の介在を積極的に行うことでサービス性を高め、効率よくかつセキュリティ性を高めることができる。さらにアプリの使用を禁止する報知をしても良い。
なお、会員の登録処理時の携帯端末20の操作履歴に基づく店員の介在については、精算処理時に限定されるものではなく、入店時や商品登録時であってもよく、初めて利用する会員に対しては、精算時に店員を介在させるよりも入店時に介在させることで、スムーズな商品登録処理を進めることができる。
<NONファイル商品の処理の態様>
図32は、NONファイル商品の処理のブロック図の一例である。既に説明したように、本明細書において、NONファイル商品とは、商品マスタに商品情報が存在しない商品のことを言う。商品マスタは、店舗の取り扱う商品の商品名、価格などを管理しているマスタファイルである。商品マスタは、商品データベースの一例である。
図32において、店舗の販売データ処理システムは、携帯端末20で読み取られた商品コード(例えばPLU)を取得する取得手段302,報知手段304、外部データベース312から商品の情報を受け取る商品データ取得手段306、商品情報編集手段308、商品データベース110を更新するDB更新手段309、商品情報送信手段310、商品データベース110、買い物ファイル140等を含む。なお、取得手段302で取得されたデータのファイルと買い物ファイル140とは、一つのファイルで構成されていてもよい。また、商品データベース110は、既に述べた商品マスタであってもよい。これらの構成要素は、必ずしも1つのコンピュータシステム(又は装置)にインプリメントされる必要はなく、ネットワークが総合に通信可能な複数のコンピュータシステムによって分散してインプリメントされてもよい。
また、本実施形態を実現するプログラムは、ネットワークで通信可能に接続された複数のコンピューターにより分散して実行されてもよい。
まず、顧客が操作する携帯端末20によって、商品のシンボルコードが読み取られ、商品を特定するPLUなどの商品コードが取得される。
取得された商品コードは、まず、取得手段302によって取得される。取得手段302で取得されたデータの商品コードをキーに、商品データベース110が検索される。なお、商品データベースは、店舗内に存在していてもよいし、複数の店舗を統括する組織に存在していてもよい。また、商品データベースのコピーが携帯端末内に存在していてもよい。
商品データベースに、商品コード(PLU)に対応する商品の価格などの商品の情報が取得できない場合がある。このような商品をNONファイル商品と呼び、取得手段302はその旨を取得する。商品データベース110から、価格を含む情報が取得できれば、仮想的な買い物ファイル140に、その商品の情報を登録することができる。
NONファイル商品の場合には、その商品がNONファイル商品であることを知らしめるために、報知手段304が起動される。報知手段304は、例えば、バックヤードなどに存在する、店員が管理する端末に、その旨を報知する。また、携帯端末20は、商品の価格の情報が得られないため、携帯端末の画面にも、この商品を保留商品として扱う旨、この商品を保留バスケットに入れる旨などを、顧客に報知するようにすることが望ましい(図9における報知手段208)。なお、店員への報知は、バックヤードなどに存在し店員が管理する端末(又はサーバー)以外の装置を介して行われてもよい。例えば、店員への報知は、店員が携帯可能な移動端末、精算用のPOS端末、サービスカウンターに存在する端末を介して行われてもよい。
顧客が買い物の最中であっても、バックヤードなどの店員が、この報知に応じて、NONファイル商品の情報を商品データベースに格納する作業などを行うことができる。また、顧客が、会計処理のために店員が配備されたPOS端末の前で精算処理を行っている場合には、店員がそのPOS端末を利用して、NONファイル商品の登録処理を行うことができる。この処理については、後述する。
顧客が買い物の途中であれば、NONファイル商品が登録された時に、商品情報送信手段310が、NONファイル商品の商品名や価格を、顧客の端末に送信することが望ましい。このようにすることによって、顧客は、価格が不明であったNONファイル商品の価格が、携帯端末から確認できるようにすることもできる。なお、この場合、保留バスケットに入れた商品を、通常のバスケットに入れ替えさせる作業は、顧客が戸惑う場合もあるので、そのような報知を顧客に与えなくてもよい。この場合、価格などが判明したNONファイル商品は、保留バスケットに入ったままとなるため、精算時にPOS端末を操作する店員が、保留商品を確認して、NONファイル消費の存否に応じて、適切な精算操作を行えばよい。
なお、携帯端末のNONファイル商品の表示が突然変更されることで顧客が混乱する場合も想定される。このような混乱を避けるため、後述するようにNONファイル商品の商品名や価格を、顧客の携帯端末に送信しないようにしてもよい。
図32の商品情報収集手段は、店員がNONファイル商品に関する情報を収集し編集する役目を果たす。収集されたNONファイル商品に関する情報は、商品情報編集手段から、DB更新手段309を介して、商品データベース110に格納される。商品データベースが複数存在する場合には、複数の商品データベースが最新情報を保持するように、相互にアップデートを行えばよい。
商品情報編集手段には、携帯端末20で撮像されたNONファイル商品の撮像画像が提示されるようにすることが望ましい。店員は、この撮像画像を確認することによって、NONファイル商品がどのような商品であるか、確認することができる。商品が確認できれば、その商品の価格、名前、小分類などを、店員が入力する。入力されたNONファイル商品に関する情報が商品データベース110に格納され、その後は、この商品は、NONファイル商品として扱われないようにすることができる。
商品データ取得手段306は、店舗の管理している商品データベースに存在しない商品に関する情報を取得する役割を果たす。例えば、JICFS(JANコード統合商品情報データベース)などにアクセスして、NONファイル商品に関する情報を取得することができる。なお、外部データベースは、JICFSに限られるものではない。
商品データ取得手段306は、JICFS(外部データベース321)に対して、例えば、携帯端末から取得したNONファイル商品のPLUコードをキーにして、検索を行う。
JICFS(外部データベース321)からは、例えば、商品の画像データ、商品名などの情報が得られる。
商品データ取得手段306は、取得された情報を、商品情報編集手段308に伝達する。商品情報編集手段308は、伝達された情報を店員に提示する。これによって、店員は、NONファイル商品がどのような商品であるかを識別することができる。これによって、適切な商品データの編集が行える。また、店員は、携帯端末から送られた商品の撮像画像と、外部データベース321から取得した商品の画像とを比較することで、より確実にNONファイル商品を識別することができる。
図33は、NONファイル商品の処理フローの一例である。このフローの各処理ステップについて、以下に説明する。この処理の動作主体は、店舗によって利用される販売データ処理システムである。販売データ処理システムの一部のハードウエアは、ネットワークを介して、店舗とは物理的に離れた位置に存在するクラウド上に存在していてもよい。
[S330]まず、携帯端末で撮像された商品のシンボルコードに含まれる商品コードが受け取られる。処理はステップS332に移る。
[S332]商品コードを用いて、商品マスタ110が検索される。処理はS333に移る。
[S333]商品コードに対応する商品情報が商品マスタから検索されたか否かがチェックされる。検索で商品情報が取得できた場合には(Yes)、ステップS334に移る。検索で商品情報が検索できなかった場合には(No)、ステップS335に移る。
[S334]商品情報が検索でき、顧客の購入する商品の価格、商品名などが取得できたため、購入が意図されている正常な商品として、商品情報等が仮想的な買い物ファイルに登録される。処理は終了する。
[S335]このステップに移行した場合には、顧客の購入する商品の価格の情報等が商品マスタに登録されていないことになる。すなわち、この商品は、NONファイル商品と呼ばれる。該当商品は、保留商品のステータスが付与されて仮想買い物ファイルに登録される。この登録は、保留商品のステータスのうちNONファイル商品であることを示すフラグを更に付すなどして、仮想買い物ファイルに登録するようにしてもよい。処理は、ステップS336に移る。
[S336]NONファイル商品の場合には、商品の売価などが不明である。このため、早急に、NONファイル商品に係る商品情報を商品マスタに格納することが望ましい。顧客が買い物を続けている間に、店員が、NONファイル商品に関する商品情報を作成又は編集して、商品マスタに登録することで、その後の顧客の精算処理がスムーズに行われることとなる。このため、NONファイル商品の商品コードを取得しておく。処理はステップS337に移る。
[S337]NONファイル商品の商品情報の取得・編集・登録などの処理が必要
となるため、店員の介在が必要であることを報知する。この報知は、店舗のバックヤードに存在する管理端末に伝達されてもよい。或いは、精算処理を行うPOS端末のいずれかに伝達されてもよい。NONファイル商品の識別コード(PLU)が店員に提示されることが望ましい。或いは、この報知は、店員の操作する携帯端末に報知されてもよい。店員の携帯端末に報知された場合には、この携帯端末に、NONファイル商品の店舗内での販売位置などが示されてもよい。NONファイル商品の販売位置は、例えば、顧客の携帯端末がNONファイル商品を撮像した位置を取得するようにして、特定してもよい。店員は、NONファイル商品の販売位置に出向くことで、NONファイル商品の販売札などに書かれた売価を確認することができる。そして、確認後すぐに、店員の携帯端末で、NONファイル商品の商品情報の作成・編集・登録が行える。また、報知する際に、携帯端末で撮像したNONファイル商品の画像を店員に提示してもよい。処理は、ステップS338に移る。
[S338]NONファイル商品の識別コード(PLU)をキーとして、外部のデータベース(例えばJICFS(外部データベース321))が検索されるようにしてもよい。このような外部データベースを検索することによって、識別コードに対応する商品の価格、名前などが取得できる。検索された商品の名前、価格などは、店員に提示されることが望ましい。処理はステップS340に移る。外部データベースは、JICFSに限られるものではない。
[S340]携帯端末で撮像したNONファイル商品の画像を店員に提示してもよい。加えて、外部データベースで検索された商品の名前、価格などは、店員に提示されることが望ましい。店員は、これらの画像情報を確認することによって、商品の売価をその場で決定するか、あらかじめ決めておいた売価を調査するようにしてもよい。また、外部データベースから取得した商品の名前を店員に提示することが望ましい。処理は、ステップS342に移る。
[S342]店員は、提示された画像、商品の名前などを確認し、NONファイル商品の商品情報を入力する。外部データベースの検索により提示された商品の名前をそのまま用いる場合には、後述するコピーキーをタッチすることで、商品の名前を入力してもよい。商品の価格は、外部データベースからは、定価が得られることが多いため、店舗での価格は、店員がその場で決定するか、あらかじめ定めておいた売価を調査して、その価格が採用されるようにしてもよい。処理は、ステップS344に移る。
[S344]店員が入力・編集した商品データに基づいて、商品マスタが更新される。商品マスタが、複数ある場合には、複数の商品マスタが同期して更新されるようにすることが望ましい。処理はステップS346に移る。
[S346]編集されたNONファイル商品の商品データは、顧客の携帯端末にも送信されるようにすることが望ましい。顧客の携帯端末には、NONファイル商品の表示のままになっているため、価格や商品の名前が表示されていないからである。
なお、編集されたNONファイル商品の商品データを顧客の携帯端末に送信すると、買い物途中で、顧客の携帯端末の表示が変更されて顧客に混乱を与えることも想定される。このため、編集されたNONファイル商品の商品データが顧客の携帯端末に送信されても顧客の携帯端末の表示は変更しないこととしてもよいし、顧客の携帯端末には、編集されたNONファイル商品の商品データを送らずに、顧客の携帯端末以外の端末(POS端末等)にのみに送るようにしてもよい。
以上のようにして、NONファイル商品の商品データが商品マスタに登録され、精算処理においても利用される。
なお、顧客が、NONファイル商品を購入しない場合には、精算の時に、NONファイル商品のキャンセルを店員が行えばよい。
なお、精算処理に至る前に、NONファイル商品の商品情報が店員によって商品マスタに登録されても、NONファイル商品を保留商品のステータスのままとして取り扱ってもよい。NONファイル商品を精算に含めるか否かは、店員が介在するPOS端末での店員のキー操作に委ねることとしてもよい。
図34は、NONファイル商品に関する携帯端末での処理の一例である。顧客の操作する携帯端末は、顧客自身が保有する携帯端末であってもよいし、店舗が顧客に貸し与える携帯端末であってもよい。
携帯端末には、以下に示す処理を少なくとも実行するプログラムが動作することが望ましい。処理フローを以下に説明する。
[S360]携帯端末は、顧客が購入しようとする商品のシンボルコードを読み取る。そして、シンボルコードに含まれる商品コードを利用して、商品マスタを検索する。この検索によって、購入しようとする商品の商品情報が取得されると共に、商品情報が、仮想的な買い物ファイルに格納される。
なお、商品マスタは、携帯端末内にダウンロードされていてもよい。或いは、商品マスタは、店舗の販売データ処理システムに置かれてもよい。商品コードに基づいて、商品データが取得される。なお、商品コードに対応する商品データが商品マスタに登録されていない場合には、その商品の売価や名前などを取得することができない。このような商品は、既に述べたようにNONファイル商品と呼ばれる。本フローでは、NONファイル商品が存在することを前提としたフローであるため、処理はS362に移る。
[S362]携帯端末は、NONファイル商品を含め、店員の介在が必要な商品と、そうでない商品に関して、表示の態様を異ならせるようにすることが望ましい。このように、表示を異ならせることによって、顧客が購入しようとする商品に関して店員が介在する必要があるのか否かを知らしめることができる。店員が介在する必要がある商品が、携帯端末に表示されていれば、精算時に店員の操作するPOS端末を利用することが求められていることがわかる。顧客が購入する商品の全てが、店員の介在を必要としない商品であれば、携帯端末のみを用いて決済することも可能である。この場合には、POS端末を利用せずに、携帯端末の決済を済ませるだけで、顧客は店を出ることができる。処理は、ステップS364に移る。
[S364]NONファイル商品の商品コードは、シンボルコードが読み取られた後に、店舗の販売データ処理システムに伝達される。したがって、顧客が買い物を続けているのと並行して、店員がNONファイル商品に関する調査を実行することができる。店員は、店員の操作する端末を利用して、NONファイル商品の商品情報を作成・編集する。そして、NONファイル商品の商品情報を商品マスタに登録すると共に、携帯端末にも商品情報が送信される。処理は、ステップS366に移る。
[S366]携帯端末が、POS端末を利用して精算処理に移行していない場合(顧客が買い物をしている間)であれば、携帯端末は、店舗の販売データ処理システムから、NONファイル商品に関する商品情報を受け取ることが望ましい。この商品情報から、NONファイル商品の名前、売価などが判明するため、これらの情報を携帯端末に表示することができる。
なお、携帯端末は、NONファイル商品の商品情報を受け取った後も、NONファイル商品を保留商品のカテゴリで取り扱っている状態をそのまま維持してもよい。このため、NONファイル商品の売価が判明しても、携帯端末の小計金額を変更しないようにしてもよい。なぜなら、NONファイル商品の商品情報が携帯端末に取得された途端に、小計金額が自動的に変更されると、かえって顧客に困惑を与えることになる場合がある。したがって、NONファイル商品の売価を小計に計上するのは、店員が操作するPOS端末での精算処理のときになされるようにしてもよい。
以上が、携帯端末において実行されるプログラムの処理フローである。なお、上述したように、店員の介在を必要としない商品のみを購入する場合には、携帯端末は、単純に商品のシンボルコードの読みとり、購入商品の表示、携帯端末だけによる決済の実行で、商品の購入を済ませることも可能である。
図35は、NONファイル商品の商品マスタへの登録処理の一例である。この画面660は、店舗のバックヤードなどに存在する店員の操作する端末、店員の操作するPOS端末などに表示される。
この画面660を利用して、店員は、NONファイル商品の報知を知ることができる。また、この画面660を用いて、店員は、NONファイル商品の商品情報を作成・編集することができる。加えて、この画面660は、商品情報を商品マスタや携帯端末に送信することができる。また、この画面660を利用して、店員は、NONファイル商品の購入の確定処理、購入の取消処理なども行える。
PLU表示欄661bには、携帯端末20によって読み込まれたシンボルコードにより取得されたPLUコードが表示されている。
個数表示部661cは、商品の個数を表示する。商品の個数は、プラスボタン661によりインクリメントできる。また、商品の個数は、マイナスボタン660eによりデクリメントできる。なお、PLUの値は、PLUボタン662aをタッチすることで編集することができる。編集処理は、仮想キーボード667をタッチするか、物理的なキーボード(不図示)を利用して行われる。商品の小分類を編集するためには、小分類ボタン662bをタッチすればよい。また、金額(売価)を編集するためには、金額ボタン662cをタッチすればよい。
キャプチャ画像領域661kには、携帯端末で撮像されたNONファイル商品の撮像画像が表示される。また、外部DB商品画像領域には、外部データベースから取得した商品の画像が表示される。店員は、これらの画像を参照することによって、商品を特定することが可能である。
また、外部DB商品名欄668aには、外部データベースから取得したNONファイル商品の名前が表示される。この名前を店舗でも用いるのであれば、コピーボタン669をタッチすることにより、外部DB商品名欄668aのデータが、当店商品名欄661fにコピーされる。この操作によって、商品名を店員が入力する手間が省けるばかりでなく、正確な商品名が利用できる。
金額欄661hには、外部データベースから商品の定価が入手できた場合には、デフォルトで、商品の定価が入力されるようにしてもよい。店舗での売価を変更する場合は、仮想キーボード667等を用いればよい。
小分類欄661hには、商品の小分類が入力される。店員が小分類キー662bをタッチした場合、小分類を選択するプリセットキー(不図示)がポップアップされるようにしてもよい。この場合は、店員は、ポップアップされた小分類キーから適切な小分類を選択することができる。
商品のスキャンをもう一度行いたい場合には、スキャンボタン665をタッチする。
商品取消ボタン663は、NONファイル商品の編集を取りやめる場合に使用してもよい。或いは、顧客が商品の購入を取りやめる場合にも使用できる。
確定ボタン664は、商品情報の作成・編集が終了したときにタッチされる。確定ボタン664がタッチされた場合に、商品情報が商品マスタに登録されると共に、商品情報が携帯端末に送信されるようにしてもよい。
なお、画面660は、店舗のバックヤードなどで、店員がNONファイル商品の商品情報を作成・編集するとき、或いは、顧客がPOS端末で商品を精算するときに店員が操作するときに表示される。なお、バックヤードで店員が操作する画面の場合には、例えば、商品の個数を変更することは不要である。このため、バックヤードの端末用と、精算処理のPOS端末用の画面を異ならせてもよい。
図36は、保留商品を表示したPOS端末70(精算機)の一例である。この例は、縦型の画面を用いたPOS端末の画面の例を示している。このPOS端末の画面は、店員が操作するPOS端末の画面だけでなく、顧客自らが操作するセルフ式のPOS端末の画面又は、店員と顧客とが操作するセミセルフ式のPOS端末の顧客側の画面であってもよい。
画面680には、保留商品682a、682b、682c、682dが表示されている。さらに、商品マスタに登録されている2つの商品、モンブランケーキ682eと、バゲット682fとが表示されている。
保留商品には、NONファイル商品と、年齢確認商品が表示されている。保留商品は、店員の介在が必要な商品であることを示している。また、保留商品は、保留バスケット内に入れられていることが望ましい。
保留商品が表示されているため、「保留商品の登録を行ってください」との表示がなされている。また、保留商品ボタン683には、保留商品の数「4」が表示されている。
保留商品680aは、NONファイル商品であったが、精算までの間に、商品情報が商品マスタ登録されたため、商品の名前「Aソーセージ」と、売価「¥150」が表示されている。しかしながら、この金額は、合計には合算されていない。保留商品であり、保留バスケットに存在するため、合計には合算されていないのである。店員が、確定ボタン664をタッチすれば、合算された合計値が表示されるようにすることが望ましい。なお、その後、取消ボタン663がタッチされれば、合算から差し引かれてもよい。この場合、作成・編集されたNONファイル商品の識別コードは、商品マスタに保存されたままとすることが望ましい。
保留商品682bは、NONファイル商品であるが、商品情報が依然として不明であるか、店員による編集が間に合わなかったため、PLUコードが表示されており、商品名及び売価は表示されていない。この場合には、このPOS端末を操作する店員が、保留商品ボタン683をタッチすることで、NONファイル商品の商品情報の作成・編集画面がポップアップされる。この点は、後述する。このように、精算までの間に、店員が編集して商品情報が商品マスタ登録されたNONファイル商品と、店員の編集が間に合わなかったNONファイル商品とで、表示を異ならせることが望ましい。
顧客自らが操作するセルフPOS端末において、精算前に全てのNONファイル商品の店員による編集処理が終わっている場合には、顧客は、保留商品のNONファイル商品のシンボルコードを読み取らせる操作を行うことで、店員の介在なしで清算を終了させるようにしてもよい。(なお、NONファイル商品以外の商品であって、店員の介在が必要な商品が存在する場合には、セルフPOS端末においても店員が介在することになる。)
その他の2つの保留商品は、年齢確認商品である。年齢確認商品の店員による処理は、既に述べているので説明を省略する。
図37は、POS端末でのNONファイル商品の商品マスタへの登録処理の一例である。店員が、保留商品ボタン683をタッチした場合にこの画面が表示される。
保留商品ボタン683がタッチされると、保留商品だけの商品リスト687が表示されるようにすることが望ましい。このようにすることによって、保留商品が店員に対して識別しやすくなる。そして、保留商品リスト687の商品をタッチすることによって、適切な保留商品の処理を行う画面が、店員の見やすい画面位置にポップアップ表示されるようにすることが望ましい。
図37では、店員が、NONファイル商品687bをタッチしたときに表示されるNONファイル商品の登録のポップアップ660が表示されている。
このポップアップ660は、図35に示したNONファイル商品の登録画面と同様である。ポップアップ660の操作については、省略する。
なお、ポップアップされた画面が見やすいように、その他の画面は、背面に表示されると共に、グレーアウトされるようにしてもよい。
以上、NONファイル商品に対する本実施形態の構成と動作について説明を行った。このような実施形態によって、携帯端末を用いた商品の購入において、NONファイル商品を迅速に処理することができ、顧客の利便性を高めることができる。
次に、販売データ処理システムの携帯端末20のブロック図の一例を、図25(a)を用いて説明する。
本実施形態の販売データ処理システムは、制御部として、CPU21と、ROM22と、RAM23と、メモリ24と、ネットワークI/F25と、入力部I/F26と、表示部I/F27などを有している。
CPU21は、コンピューターを構成し、ソフトウエアプログラムの命令を実行する。ROM22は、CPU21で動作するためのプログラム等を予め記憶している。なお、プログラム等は、CD−ROMなどの可搬型記憶媒体に記憶させ、CD−ROMドライブなどの外部装置により読み取るように構成してもよい。
RAM23は、プログラムの記憶及びソフトウエアが動作するために必要なワーク記憶エリアとして使用される。
メモリ24は、ハードディスク装置等から構成され商品マスタ等の情報を記憶している。
ネットワークI/F25は、ネットワーク上に接続された手段とデータのやり取りを行うための回路である。
入力部I/F26は、入力部260との入出力を行うための回路である。
表示部I/F27は、タッチパネル等の表示部250との入出力を行うための回路である。
次に、販売データ処理システムのPOS端末70ブロック図の一例を、図25(b)を用いて説明する。
本実施形態の販売データ処理システムは、制御部として、CPU71と、ROM72と、RAM73と、メモリ74と、ネットワークI/F75と、入力部I/F76と、表示部I/F77と、印刷部I/F78などを有している。
CPU71は、コンピューターを構成し、ソフトウエアプログラムの命令を実行する。ROM72は、CPU71で動作するためのプログラム等を予め記憶している。なお、プログラム等は、CD−ROMなどの可搬型記憶媒体に記憶させ、CD−ROMドライブなどの外部装置により読み取るように構成してもよい。
RAM73は、プログラムの記憶及びソフトウエアが動作するために必要なワーク記憶エリアとして使用される。
メモリ74は、ハードディスク装置等から構成され商品マスタ等の情報を記憶している。
ネットワークI/F75は、ネットワーク上に接続された手段とデータのやり取りを行うための回路である。
入力部I/F76は、入力部760との入出力を行うための回路である。
表示部I/F77は、タッチパネル等の表示部750との入出力を行うための回路である。
印刷部I/F78は、プリンタ等の印刷部770との入出力を行うための回路である。
以上のように、本実施形態の販売データ処理システムは、顧客が所有する携帯端末を用いて商品の登録処理を行うに際して、登録できなかった商品について保留商品情報を生成するとともに保留商品としてバスケットに誘導しているので、商品の購入を諦めることを少なくしてチャンスロスを防ぐことができる。
そして、商品の登録ができない場合には、その旨を顧客に報知するとともに保留商品として登録しておくので、登録ができない商品で買い物が滞ることがなく、スムーズな買い物を行うことができる。
また、保留商品が登録された場合には、店員を呼び出して正しい情報に修正することを促し、また、保留商品が存在する状態では精算処理を禁止するので、登録ができなかった商品を含んだ状態で精算処理を完了することができず、誤った取引を防止することができる。
そして、商品のコード情報を読んだフリをして買い物かごに入れた商品について保留商品情報が生成されて、POS端末70において店員が呼び出されるので、不正を抑止することができる。
また、商品マスタに登録されていないNONファイル商品については、顧客が携帯端末で商品をスキャンしたときに、NONファイル商品であることが、店員に報知される。このため、顧客が買い物を継続している最中に、店舗のバックヤードなどに設置された店員用の端末から、NONファイル商品に関する、商品情報を追加し、又は編集し、商品マスタを更新することができる。このNONファイル商品に関する更新された情報は、顧客の携帯端末にも送信され、顧客の携帯端末の表示にも、NONファイル商品に関する価格などの情報が表示されるようになる。
また、顧客は、商品の選択が終了し、POS端末で決済する際に、既に商品マスタの登録更新を終えたNONファイル商品については、価格などの情報が、POS端末にも表示される。このため、POS端末における決済の際に、店員がNONファイル商品の価格などを調べる必要がなくなる。したがって、POS端末での決済時における時間を更に短縮することができる。
加えて、顧客が携帯端末で商品をスキャンしたときに、医薬品や、防犯タグ商品、年齢認証商品であることが店員に報知される。このため、顧客が買い物を継続している最中に、店員はそれぞれの商品への対応の準備をすることが可能となり、POS端末での決済時における時間を更に短縮することができる。
また、本実施形態の販売データ処理システムは、顧客が携帯端末を用いて行った商品登録の操作状況や携帯端末の状態を記憶して、表示するので、顧客による不正操作を抑止することができる。
さらに、顧客の商品登録の際の操作履歴を蓄積して解析することで、顧客が商品の登録操作を行っている状況で不正を予測することができるので、店員による負担を増やすことなく、不正操作を抑止することができる。
また、本実施形態の販売データ処理システムは、携帯端末に関する状況を顧客に報知することで、商品登録に使用したスマートフォンを店舗に忘れることを防止でき、また、顧客が貸与されたバッテリー等の返却を忘れることを防止できる。
なお、以上の実施形態は,請求項に記載された発明を限定するものではなく,例示として取り扱われることは言うまでもない。
例えば、本実施形態の販売データ処理システムは、登録情報に保留商品情報が含まれている場合に、POS端末70は、登録情報と保留商品情報とをまとめて一覧表示しているが、保留商品情報のみを一覧表示してもよい。店員が全ての保留商品情報を修正することによって、POS端末70は、商品情報の一覧表示を行うようにしてもよい。
さらに、携帯端末20に、種々の付加機能を設けることもできる。
例えば、会員が専用のアプリを立ち上げることにより、スマホの電池残量や電波状態などを検知して報知してもよい。
電池残量が不足している場合には、携帯端末は、「・・時・・分に電池がなくなる可能性があります」、「・・点の読取処理によって電池が無くなる可能性があります」等の表示をして会員に報知をしてもよい。
また、電波状態が悪い時などオフラインに切り替わった場合には、携帯端末は、「バーコード情報のみ表示されます。価格は表示されません。」等の表示をして報知してもよい。
オフラインでバーコード情報と数量のみ取得(入力)しておくことで、オンライン復帰時に商品マスタを参照してデータが更新されるようにすればよいし、精算時に有線LAN等の通信媒体によって商品マスタに接続することで、商品情報を取得して登録することも可能となる。
上位装置10は、買い物ファイルの情報を、会員の売上実績として商品販売システム6(本部システムやストコントローラ)へ送信してもよい。商品販売システム6は、会員の上位装置10以外の売上実績をあわせて一元管理してもよい。すなわち、商品販売システム6は、店舗で買い物をした売上実績も携帯端末で買い物をした売上実績もあわせて管理してもよい。
また、上位装置10は、図示しない電子レシートサーバーとも連携してもよい。会員が電子レシートを所望する場合は、上位装置10は、売上実績のみで会員へ電子レシートを提供してもよい。
また、商品販売システム側と電子レシートサーバーとが連携してもよい。この場合は、すべての買上実績が電子レシートとして閲覧、ダウンロードが可能となる。
上位装置10は、売上実績を商品販売システム6へ所定のタイミングで送信する。また、上位装置10のクラウドサービスを利用する会員は、他の企業・店舗の買上実績も電子レシートとして閲覧・ダウンロードできるようにしてもよい。
その結果、会員は、同一企業の他店舗で同じ販売データ処理システムが採用された場合にも、便利であり、他企業・他店舗での利用経験があれば、会員が販売データ処理システムを受入れることも容易となる。
また、販売データ処理システムを導入する例(その1)や(その3)など、POS端末から商品販売システム6へ売上実績を行わずに、上位装置10からの売上実績の受信のみの場合にも、当該店舗の売上実績・売上速報・在庫状況なども把握することも可能である。
また、携帯端末20は、導入されるアプリにより購入履歴を表示するようにしてもよい。顧客が税処理用に電子レシート化したい場合は、購入履歴から商品を指定して電子レシート生成の指示を行うことができるようにしてもよい。医療控除やセルフメディケーション対象フラグが管理されていれば、当該の一覧表を出力(CSVでも一覧表PDF)できれば医療控除などにも利用できる。
その他の税控除も集計可能であり集計情報を会員へ提供できる。同一種類の税控除で対象商品が異なる場合、税控除条件が異なれば、双方を比較して出力・表示・印字・電子レシート化が可能である。会員に有利な税控除の選択もできる。
さらに、上記実施形態においては、携帯端末20は、上位装置10等の商品マスタを参照して商品情報を取得することでも良いが、携帯端末20に商品マスタをダウンロードして携帯端末20において商品情報を取得できるようにしてもよい。
また、携帯端末20において、撮像したデータから商品識別情報を取得しているが、携帯端末20は、撮像データを取得するだけにして、得られた撮像データから商品識別情報を取得する工程以降を上位システムにおいて行うようにしてもよい。
すなわち、本実施形態において実施されている各工程は、上位装置10、携帯端末20、ストアコントローラ60、POS端末70等の何れにおいて実施されてもよく、矛盾の生じない限り、どの装置で実行されるかは限定されない。
なお、商品に添付されているバーコード等を撮像するカメラは、スマートフォンが備えるカメラを利用してもよいが、ブルートゥース(登録商標)等で接続された別体のカメラを利用しても良い。
なお、本明細書に記載された処理フローは、矛盾の無い限り順番を入れ替えて実行されてもよい。また、複数のフローが同時に実行されてもよい。また、各実施形態は、相互に排他的なものでなく、ある実施形態の一部を他の実施形態に組み合わせることも許容されることは言うまでもない。
また、処理のフロー又はプログラムは、単一のコンピューターで実行されてもよく、又はネットワークで通信可能に接続された複数のコンピューターで実行されてもよい。
10 :上位装置
20 :携帯端末
60 :ストアコントローラ
70 :POS端末
201 :制御手段
202 :店舗特定手段
203 :取得手段
204 :検出手段
205 :商品登録手段
206 :保留商品登録手段
207 :表示手段
208 :報知手段
209 :出力手段
302 :取得手段
304 :報知手段
306 :商品データ取得手段
308 :商品情報編集手段
309 :DB更新手段
310 :商品情報送信手段
312 :外部データベース
321 :外部データベース
700 :制御部
701 :制御手段
702 :入力手段
703 :表示手段
704 :精算手段
705 :報知手段
706 :編集手段
707 :禁止手段
750 :表示部
760 :入力部
770 :印刷部

Claims (9)

  1. 店舗の顧客により操作される携帯端末により特定された商品の商品情報を取得する取得手段と、
    前記取得手段で取得された商品情報に係る商品が店員の介在を必要とする所定の商品である場合に、前記商品情報と共に店員の介在を必要とする商品であることを店員の端末へ報知する報知手段と、
    を有する販売データ処理システム。
  2. 前記所定の商品は、前記所定の商品の価格に関する情報が、前記店舗の商品データベースから取得できなかった商品である、
    請求項1に記載の販売データ処理システム。
  3. 前記報知手段は、前記所定の商品に関する商品データとして、前記携帯端末により取得された商品コードと、前記携帯端末により撮像された画像とを提示する、
    請求項1又は2に記載の販売データ処理システム。
  4. 前記店舗の商品データベースとは異なる外部データベースから、前記所定の商品に関する、画像を含む商品データを取得する商品データ取得手段を更に有し、
    前記報知手段は、前記携帯端末により取得された商品データと、前記外部データベースから取得された商品データとを提示する、
    請求項3に記載の販売データ処理システム。
  5. 店員の操作に応じて、前記所定の商品に関する商品情報を編集する編集手段と、
    前記編集手段で編集された商品情報に基づいて前記店舗のデータベースを更新する店舗データベース更新手段と、
    前記編集手段で編集された商品情報を送信する場合、前記携帯端末で表示されている商品情報は更新せず、前記携帯端末以外の端末では前記編集された商品情報を更新するように送信する商品情報送信手段と、
    を更に有する請求項1ないし4のうちいずれか1項に記載の販売データ処理システム。
  6. 前記店員の介在が必要な商品情報を表示する表示手段を有する顧客自らが精算を行う精算機を更に有し、
    前記表示手段は、
    前記商品情報を表示する場合に、前記編集手段による編集が完了していた場合と、前記編集手段による編集が完了していなかった場合とで異なる表示を行なう、
    請求項5に記載の販売データ処理システム。
  7. 店舗の顧客により操作される携帯端末により特定された商品の商品情報を取得する手順と、
    前記取得する手順によって取得された商品情報に係る商品が店員の介在を必要とする所定の商品である場合に、店員の介在が必要であることを報知する手順と、
    を有する命令を、ネットワークで通信可能に接続された1以上のコンピューターに実行させるためのプログラム。
  8. 店舗の顧客の購入しようとする商品に付されたシンボルコードを読み取ることで前記商品を特定する手順と、
    特定された前記商品を表示する際、店員の介在を必要とする所定の商品と、店員の介在を必要としない他の商品とで、表示の態様を異ならせるよう制御する手順と、
    を含む命令を前記顧客の操作する携帯端末に実行させるプログラム。
  9. 前記命令は、
    前記店舗の販売データ処理システムから、前記所定の商品の価格を含む商品情報を受け取る手順と、
    を更に含み、
    前記表示の態様を異ならせるよう制御する手順は、受け取られた前記商品情報を表示する、
    請求項8に記載のプログラム。


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