JP2020177520A - 販売データ処理システム及びプログラム - Google Patents
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Abstract
Description
−販売データ処理システムの全体構成−
一実施形態の販売データ処理システム1は、図1に示すように、商品マスタ110、店舗マスタ120、会員マスタ130、買い物ファイル140等を記憶する記憶手段を備えた上位装置10と、上位装置10に対してインターネット等を介して接続される携帯端末20を備えている。
携帯端末(スマートフォン)20は、専用のアプリを導入することによって、店舗において買い物をする際に購入する商品の登録処理を実行する登録装置の機能を有する。
ストアコントローラ60は、最新の商品情報が反映された商品マスタを、外部(例えば、本部のサーバー、リムーバブル形式の記憶媒体)から取得して記憶する。
商品マスタとは、各商品に割り当てられた商品識別情報(例えば、JANコード)に対して、商品名(品名、アイテム名)、販売価格、値引情報などの商品情報が紐づけられて格納されたファイルである。
なお、商品マスタには、商品が第2類医薬品や酒類等について販売時に店員による確認の必要がある商品であることを示す注意喚起情報が格納されていてもよい。
そして、POS端末70は、携帯端末20から買い物識別情報を入力した場合など、必要に応じて上位装置10に対して登録情報等を要求することができる。
また、POS端末70は、顧客が自ら購入する商品の登録処理と精算処理を行う、すなわち店員が介在しない方式(フルセルフ式)のPOSであってもよい。
切換え式のPOS端末70の一例を図2に示す。図2に示すPOS端末70の例では、テーブル70aを備えている。
さらには、店員が顧客の購入する商品の登録処理及び精算処理を行う通常のPOSレジであってもよく、精算処理ができる装置であれば、何ら限定されない。
一般に、店舗において、顧客が商品を購入する際には、顧客が購入する商品をレジに持って行き、店員が、レジによって各商品の代金を入力することで、全ての商品の価格が合計されて一取引における販売価格が決定される。
そして、店舗において、販売価格の決定に際しては、様々な割引き等を適用して販売価格を引き下げるなどして、顧客の獲得を試みている。
通常、スーパーマーケット等のシステムにおいては、全店舗を統括して管理する本部システム(サーバー)50が設置され、該本部システム50は、共通の商品マスタ、店舗マスタ、店舗ごとの商品マスタ、共通の特売企画マスタ、店舗ごとの特売企画マスタ及び会員マスタなどを管理している。
各店舗のストアコントローラ60は、本部システム50から、共通の商品マスタ、店舗マスタ、店舗ごとの商品マスタ、共通の特売企画マスタ、店舗ごとの特売企画マスタを受信しており、また、店舗において入力(登録)したりする。なお、会員マスタについては、他のマスタと同様に本部システム50から受信してもよいが、ストアコントローラでは持つことなく、会員情報の照会時等にその都度本部システムに問い合わせてもよい。
売価決定ロジックは、買い物客が購入する商品の販売価格を算出するためのいくつかのロジックを有しており、また、商品の販売価格を算出する際に、どのロジックを適用して販売価格を決定するかを判断する機能を含んでいる。
例えば、ある商品が、単品値引き対象商品であるが、同時にセットマッチ値引対象商品である場合に、より安値となるセットマッチ割引を適用したりする。なお、どちらの割引ロジックを選択するかは、設定によって決められる。
まず、標準的な売価決定ロジックを売価決定ロジック(基本)とする。また、各企業や店舗独自の売価決定ロジックを売価決定ロジック(企業・店舗)とする。
売価決定ロジック(基本)は、例えば、小計(合計金額の算出)、小計値引・割引、単品値引・割引き、バンドル・ミックスマッチ値引、セットマッチ値引などの機能を備える。
なお、売価決定ロジック(企業・店舗)は、小計(合計金額の算出)、小計値引・割引、単品値引・割引き、バンドル・ミックスマッチ値引、セットマッチ値引についても、独自のロジックを備えてもよい。
小計(ロジックA)は、購入する商品の販売価格を決定するためのロジックであり、各商品の最新の商品情報の価格を合計して合計金額を算出する。
小計値引き(ロジックB)は、小計額(合計金額)から所定額の値引きもしくは所定割合の割引きを行う処理である。
単品値引き(ロジックC)は、特定の商品単品に対して、特別な値引きもしくは割引きを行う処理である。
セットマッチ値引(ロジックE)は、特定の商品を組合せて購入することで値引きもしくは割引きを行う処理である。
会員種別値引(ロジックG)は、会員であることによって、特定の商品もしくは小計金額から値引もしくは割引を行う処理である。
最安値算出ロジック(ロジックH)は、商品が、複数の割引条件に適合した(複数のロジックが適用可能である)際に、どちらの割引を適用する方が最安値を算出することができるかの判断を行う処理である。
なお、売価決定ロジックを決定するためのロジックは、上記のロジック以外にも店舗運営者によって適宜設定でき(例えば、複数の値引が重なった時にどちらを選択するか等の設定など)上記ロジックAないしロジックH以外のロジックを備えてもよい。
−新規で、価格決定ロジック(基本)を備える販売データ処理システムを導入する例−
新店舗の新規開店時などに、既設の売価決定ロジックとは関係なく、独立して売価決定ロジック(基本)を備える販売データ処理システムを導入する際のモデルの概略を、図5に示す。
なお、上位装置10に記憶された商品マスタ110や店舗マスタ120等は、Webブラウザなどによって直接商品情報や店舗情報を入力することなどで構築すればよい。
以下、本例における処理の流れの一例を簡単に説明する。なお、説明中カッコ書きの数字は、図5における処理を示している。
顧客が携帯端末20によってQRコード(登録商標)を読み取ることで、アプリは、QRコード(登録商標)化された店舗を識別するための情報を上位装置10に送信してもよい。
さらに、上位装置10は、会員が利用する店舗情報の特売情報(店名や当該店舗で展開されている安売り特売の情報、当該店舗情報が掲載されたチラシ情報など)等を、あわせて携帯端末20に送信してもよい。
会員が携帯端末20の表示部250に表示された複数の店舗を確認して選択すると、携帯端末20は、買い物を行う店舗を特定する。
店舗が特定されることによって、上位装置10は、携帯端末20に対して特定された店舗の商品マスタを紐づけると共に、買い物ファイル(バスケットデータ)を生成する
これによって、会員は、買い物中において、現在の合計金額(場合によっては、概算金額)を見ながら買い物を進めることができる。
これによって、携帯端末20は、買い物識別情報をPOS端末70に出力する。
以上、本例における処理の流れを説明した。
本例は、図4に示す既設の店舗に対して、店舗の売価決定ロジックを使わずに、販売データ処理システムが提供する売価決定ロジックによって会計を行うことのできる例である。
本例は、例えば、設定されている売価決定ロジックが売価決定ロジック(基本)である既存の店舗に対して、売価決定ロジック(基本)を備える販売データ処理システムを追加することができる。
なお、既設の店舗に設定されている売価決定ロジック及び販売データ処理システムによって提供される売価決定ロジックは、売価決定ロジック(基本)に限るものではない。
なお、「マスタとは、マスタファイルの略称である。」
また、本例は、新たにPOS端末70を追加することなく、既存のPOS端末(精算装置)70のアプリケーションを改修するなどして対応することもできる。
図7に示す本例は、例えば、図4に示す既設の店舗に対して、販売データ処理システムが提供する売価決定ロジックを利用しながら、店舗のPOS端末70の売価決定ロジックによって売価を決定して会計を行う例である。
本例は、例えば、既存の店舗に設定されている売価決定ロジック(企業・店舗)にて、精算金額を確定する。販売データ処理システムが提供する売価決定ロジック(基本)は、携帯端末に買い物中の概算金額を提供することができる。
また、既存の精算装置(POS端末)70を、販売データ処理システムの上位装置10と通信可能に改造し、また、例えば、携帯端末20のQRコード(登録商標)読み取り等に対応したアプリケーションを導入することによって、携帯端末20による商品登録処理に対応した販売データ処理システムを構築することができる。
そのため、販売データ処理システムは、上位装置10に設定された価格決定ロジック(基本)によって概算金額を算出し、携帯端末20の表示部250に概算金額を表示する。顧客は、表示部250に表示された概算金額を買い物の目安とすることができる。
図8に示す例は、例えば図4に示す既設の店舗に対して、本部システム(サーバー)やストアコントローラなどに店舗の売価決定ロジック(企業・店舗)によって売価を決定させる小計サービスを行わせながら、既存のPOS端末ではなく、新規に配置したPOS端末70によって会計を行う例である。
なお、売上実績などのデータは、本部システム(サーバー)50やストアコントローラ60及び上位装置(クラウドサービス)10のそれぞれに送信することで、管理することができる。
なお、本例の販売データ処理システムにおける処理の(1)から(5)までの工程は、図5に示す(1)から(5)までの工程と同じであるので、その説明を省略する。
これによって、会員は、買い物中において、現在の概算金額を見ながら買い物を進めることができる。
以上、本例における処理の流れを説明した。
本実施形態の販売データ処理システム1の上位装置10は、商品マスタ110、店舗マスタ120、会員マスタ130、買い物ファイル140等を記憶する記憶手段を備えている。そして、上位装置10に記憶された商品マスタ110、店舗マスタ120等は、店舗のストアコントローラ60に記憶された各マスタの情報に基づいて更新される。
また、本実施形態の販売データ処理システム1の商品マスタ110には、例えば図28(b)に示すように、販売条件(企画番号)に対して、値引き種別情報と、対象となる商品の識別情報と、値引きの成立条件と、成立条件が成立したときの値引きの値等を紐づけた特売テーブルが記憶されていてもよい。
なお、商品マスタ110に記憶する情報は、上記商品情報、店舗識別情報、販売条件に限定されない。
販売データ処理システム1は、店舗マスタ120に記憶された情報によって、例えば位置情報から近くの店舗を特定することができる。
販売データ処理システム1は、会員マスタ130に記憶された情報によって、例えば会員識別情報から会員が利用する店舗情報やクレジットカード情報を特定することができる。
すなわち、上位装置10は、会員マスタ130に、会員が誤操作を頻繁に起こす者であること等を示す注意喚起情報等を記憶してもよい。
上位装置10は、会員が買い物の際に携帯端末20を用いて行った操作を買い物識別情報と紐づけて買い物ファイル140に記憶する。
また、上位装置10は、会員が買い物の際の店内での移動経路及び移動時間等を買い物識別情報と紐づけて買い物ファイル140に記憶してもよい。
すなわち、上位装置10は、必要に応じて、買い物ファイル140に、当該買い物においてキャンセル操作が行われたこと等を示す注意喚起情報を記憶してもよい。
登録情報を要求された上位装置10は、買い物識別情報に紐づけられた商品情報をPOS端末70に出力する。
なお、買い物ファイル140は、店舗のストアコントローラ60に記憶された買い物ファイルと同期しており、会員が携帯端末20を利用することなく行った買い物情報についても記憶してもよい。
会員は、上位装置10の買い物ファイル140にアクセスすることで、店舗における過去の全ての買い物履歴を参照することができる。
本実施形態の販売データ処理システム1の携帯端末20について、図10に示すフローチャート、及び、図12ないし図15に示す画面表示例を参考にしながら、説明する。
なお、携帯端末20については、顧客が個人的に所有するスマートフォンに上位装置10等から供給される専用のアプリがインストールされたものを例示して説明する。
顧客が所有するスマートフォンを店舗の登録処理ができる携帯端末20として利用するためには、顧客は、スマートフォンによって登録処理を行うことができる者(以下、「会員」という。)になるための会員登録を行う。
顧客は、オンライン、オフラインのいずれの方法によっても登録手続きを行うことができる。例えば、顧客は、店頭で登録用紙やタブレット等に必要事項を入力して、登録されたメールアドレスにダウンロードURLなどを通知して専用のアプリをダウンロードして登録手続きを行っても良いし、上位装置10から専用のアプリをダウンロードして導入したのちに会員登録画面を立ち上げて登録手続を行ってもよい。また、顧客は、携帯端末20のアプリケーションを提供するインターネット上のサイトから登録手続を行ってもよい。
なお、登録する情報は、上記情報に限定されない。例えば、店舗がチェーン店である場合などには、顧客は、常時利用する店舗等の情報を登録してもよい。店舗等を登録することで、顧客は、該店舗独自の情報を配信により取得することができる。
上位装置10は、登録された会員の情報を会員マスタ130に記憶する。
なお、セキュリティレベルに関しては、各企業グループ、各店舗でも設定でき、会員レベルや操作レベルのランク設定、店員の確認イベントの発生条件などは自由に設定できてよい。また、その条件は精算装置側で記憶し、買い物ファイル(バスケットデータ)を取得するときに受取り、精算装置側で店員の確認イベント発生を制御しても良い。
会員が携帯端末20の専用アプリを起動することにより、携帯端末20は、店舗における登録装置として機能するために、店舗を特定する処理を実行する(S201)。
該当する店舗が複数存在する場合には、携帯端末20は、該複数の店舗のなかから会員が選択できるように選択画面を表示部250に表示するなどしてもよい。
携帯端末20が店舗を特定する手段は、何ら限定されない。
スタート画面800には、会員のポイント情報800aと、特定された店舗の店舗情報にリンクされたキー800b、特売情報等のお知らせにリンクされたキー800c、クーポン情報にリンクされたキー800d等が配置されているとともに、店舗における商品登録を開始することを宣言する「開始」キー800eが配置されている。
なお、携帯端末20は、店舗を特定することによって、スタート画面800を表示することなく、直ちに登録画面810を表示してもよい。
携帯端末20は、登録画面810の第1の表示領域811に、「商品バーコードを読み取ってください」等の操作を促す表示811aを行うとともにバーコード(商品識別情報)を認識する読取範囲を示す目印811bを視認可能に表示する。
店舗を特定して商品登録のための準備を完了した携帯端末20は、会員による商品に添付されたバーコードの読取操作を検出しており(S202)、該読取操作が行われることによって(S202でyes)、読み取ったバーコード(コード情報)から商品識別情報を取得する(S203)。
携帯端末20は、バーコードを自動的に認識することを繰り返している場合には、距離センサ等を備えていなくても、例えば同一の画像が所定時間にわたって撮像されていることを検出することで、会員によるバーコードの読取操作を検出することができる。
会員は、携帯端末20が保留商品として記憶した商品を商品登録ができた商品とは別に分けて置き、次の商品の登録処理を進めることができる。携帯端末20に保留商品の画像を残すことによって、後の精算処理時に商品の特定が容易となり、店員による商品登録情報の修正が容易となる。
具体的には、携帯端末20は、例えば登録画面810等に「保留商品登録」キーを表示してもよく、会員によって当該「保留商品登録」キーが操作されると手動でシャッターを切る撮像モードに切り替わるようにしてもよい。
また、会員が、商品のバーコードのついていない部位を撮像している場合にも、携帯端末20は、コード情報を取得できない。
そのような場合には、携帯端末20は、商品識別情報(コード情報)を取得することができず、商品の登録をすることができない。
携帯端末20は、ステップS204において、上記バーコードの読み取り不可によって商品識別情報(コード情報)が取得できず、商品の登録ができない場合を検出する。
携帯端末20は、ステップS205においては、取得した商品識別情報の商品がNONファイル商品等であることによって商品の登録ができない場合を検出する。
携帯端末20は、ステップS205において、取得した商品識別情報が商品マスタに存在し、商品識別情報に紐づけられた商品情報が取得できた場合には、顧客が購入する商品の登録商品情報として登録する。(ステップS206)
携帯端末20は、取得した商品情報に基づいて商品を登録すると、図13(a)に示すように、登録画面810の下方領域に、登録した商品情報を表示する第2の表示領域812及び現時点での登録状況を表示する第3の表示領域813を表示する(S209)。
なお、携帯端末20は、図12(b)に示すように、商品登録が行われるのに先立って、登録点数を0点、概算合計0円を表示した第3の表示領域813を表示してもよい。
なお、携帯端末20は、第3の表示領域813に表示される概算合計813bに、現時点での正確な合計金額を表示することが好ましい。ただし、例えば複雑な価格決定ロジックが設定されている既設の店舗に、販売データ処理システムを導入した場合などには、登録商品情報を既設のPOS端末等(精算装置)70に出力しなければ店舗の価格決定ロジックによる正確な小計計算ができないので、携帯端末20は、携帯端末20の第3の表示領域813に、各商品の定価等を合計するなどして算出した概算合計の金額を表示してもよい。
本実施形態に係る携帯端末20は、第2の表示領域812の上方位置、すなわち第1の表示領域811と第2の表示領域812との間に第3の表示領域813を表示する。これによって、会員は、商品登録時の概算合計の変化をスムーズに見て取ることができる。
例えば、会員が、第2の表示領域812に表示された購入数量812bを操作(タッチ)することによって、携帯端末20は、図14(a)に示すように、当該商品の数量を変更する数量変更画面(ポップアップ)820を表示する。
そして、携帯端末20は、変更した登録商品情報を上位装置10に出力し、上位装置10は、入力した登録商品情報に基づいて買い物ファイル140に記憶された登録情報を更新する。
そして、携帯端末20は、登録を取りやめた(削除した)登録商品情報を上位装置10に出力し、上位装置10は、入力した情報に基づいて買い物ファイル140に記憶された登録情報を更新する。
このとき、携帯端末20は、店舗内における会員の位置を特定できる場合には、登録商品情報の取消を行った商品が戻すべき棚から一定距離以上離れているか否かを検出し、棚に戻す処理と保留カゴに移す処理のいずれかを選択させる画面を表示させてもよい。
さらに、上位装置10は、当該買い物の精算処理が完了した後に、当該買い物において会員が行った登録商品情報の取消(キャンセル)操作の回数等を、会員マスタ130に記憶してもよい。
ステップS204において、商品が読取不可商品であることによって商品の登録ができないと判断された場合、もしくは、ステップS205において、商品がNONファイル商品等であることによって商品の登録ができないと判断された場合は、携帯端末20は、会員に対して、商品の登録ができないことを報知する(S207)。
なお、この報知は、店内放送、店員が常駐しているPOSレジスタや全POSの状態を監視する監視装置への報知、バックヤード等に配置された管理装置等への報知、店員が保持する携帯装置への報知等如何なる方法でもよい。
なお、商品の登録ができないことの報知は、メッセージ等のポップアップ表示に限定されるものではない。
その他、一部医薬品、高額な商品や大きな商品等、展示棚には空のパッケージやバーコード付きのプライスカードが配置されており、会員が空のパッケージやプライスカードを精算装置に持って行き、商品の現物を精算時に受けとる「交換商品」などがある。なお、説明上、上記店員の介在が必要な商品を含めて「保留商品」ということがある。
携帯端末20は、登録ができない商品について保留商品情報を生成する(S208)。保留商品情報は、例えば会員識別情報、買い物識別情報、読取時刻等が記録されており、保留商品が、NONファイル商品であるのか、読取不可商品であるのかの情報もあわせて記憶することが好ましく、さらにコード情報を撮像したときの撮像データを含んでいてもよい。また、店員に報知した旨に加えて撮像データを保存した旨を携帯端末20において顧客に報知しても良い。携帯端末での顧客への報知の例としては、以下の例が挙げられる。すなわち、携帯端末20の画面に「店員へ通知したので精算時に、価格が反映されます」というメッセージや「精算時に店員が参ります」などが表示されてもよい。加えて「商品の撮影画像が保存されました」などのメッセージが併せて表示されてもよい。
保留商品情報を生成した携帯端末20は、図15(a)に示すように、登録画面810の第2の表示領域812に、登録商品情報812dにあわせて保留商品があることを示す保留商品情報812eを表示する(S209)。
図15(a)に示す例では、携帯端末20は、2点の登録商品情報812dに保留商品情報812eをあわせて表示しており、保留商品情報812eの背景色を他の登録商品情報812dの背景と異ならせている。
なお、表示に際しては、携帯端末20は、該保留商品が、「NONファイル商品」であるのか「読取不可商品」であるのかもあわせて表示することが好ましい。この表示をすることによって、店員は、より迅速な対応を顧客に提供することができる。
例えば、会員が登録のできない商品のバーコードに対して何度も読み取り操作を行った場合には、複数の保留商品情報812eが生成される可能性があるが、そのような場合には、会員の操作に応じて、携帯端末20は、保留商品情報812eを削除するようにしてもよい。
なお、携帯端末20は、保留商品情報及び保留商品情報のキャンセル操作に関する情報については、登録商品情報と同様に上位装置10に出力してもよい。
そして、上位装置10は、入力した保留商品情報等を、買い物ファイル140に記憶してもよい。
登録情報を表示した携帯端末20は、ステップS210に進んで、会員によって会計に進む指示がなされたか否かを検出する(S210)。
携帯端末20は、会員によって会計に進む指示がなされたことを検出した場合(S210でYes)には、会計に進む指示或いは会計に進む指示と共に登録情報を出力して(S211)、処理を完了する。
また、登録情報は、商品登録のできた登録商品情報と、商品登録のできなかった保留商品情報等を含んでいてもよく、さらに、商品登録を取り消した取消商品情報を含んでもよい。
そして、会員によって「会計」キー813cが操作されたことを検出した場合には、携帯端末20は、図15(b)に示すように、出力画面840に、例えば、買い物識別情報に基づいて生成されたQRコード(登録商標)840aを表示(出力)する。なお、携帯端末20は、出力画面840に、買い物ファイルに記憶した登録情報に基づいて生成されたQRコード(登録商標)840aを表示(出力)してもよい。
なお、事前に携帯端末のFelicaやNFCの識別子を設定しておくことで、ICリーダーによる登録情報を取得しても良い。
以上、携帯端末20における処理の流れを説明した。
次に、本実施形態の販売データ処理システム1のPOS端末(精算装置)70について、図11に示すフローチャート及び図18ないし図24に示す表示例を参考にしながら説明する。
POS端末(精算装置)70は、携帯端末20等が出力した登録情報(買い物識別情報等)を入力する(S701)。
登録情報(買い物識別情報)を入力したPOS端末70は、上位装置10に買い物識別情報に紐づけられた買い物情報を要求する。POS端末70は、上位装置10から買い物情報(登録情報)を入力したら、入力した買い物情報に保留商品情報もしくは取消商品情報等が含まれているか否かを判断する(S702)。
そして、POS端末70は、図18に示すように、表示部750に、登録した商品の中に保留商品があること、及び、店員の呼び出し中であることを示すポップアップ910を表示する。
その他、POS端末70は、防犯タグが添付されている商品等店員の介在が必要となる商品が登録されている買い物の精算時にも店員を呼び出す報知を行ってもよい。
すなわち、POS端末70は、上記のステップS702において、該登録情報に保留商品情報もしくは取消商品情報等が含まれているか否かを判断して、保留商品情報もしくは取消商品情報等が含まれている場合に、店員を呼び出す報知を行ってもよい。
一方、POS端末70は、ステップS702において登録情報に保留商品情報もしくは取消商品情報等が含まれていないと判断した場合には、精算処理に移行する。
具体的には、POS端末70は、表示部750に、図19に示すように、登録確認画面900を表示する(S709)。
登録確認画面900の上方位置には、合計の表示とともに、当該買い物において購入された商品の購入点数900kと合計金額900mが表示されており、さらに「お会計」キー900bが配置されている。
たとえば、店員が、価格帯登録数表示900dの各欄を操作することで、POS端末70は、登録商品情報900aの一覧中の該当する価格帯の商品をハイライト表示してもよい。例えば、店員が、「1,000円以上」キーを押下すると、POS端末70は、価格が1000円以上の登録商品情報をハイライト表示する。店員は、1000円以上の高額な商品のチェックをより容易に行える。
このような仕組みを持たせることによって、精算処理を迅速化させると共に、合計金額の誤りの額を減少させることができる。
POS端末70は、高額商品が購入されているときに、ライト(パトライト(登録商標))やその他装置(監視装置)、サービス管理責任者等に通知しても良く、高額商品の梱包などを店員によりお手伝いすることができる。
なお、POS端末70は、登録確認画面900に商品情報を表示するに際して、携帯端末20によって登録した順番で商品情報を表示するのではなく、高額の商品から順に、すなわち関心度に基づいて表示することが好ましい。
このように、購入する商品に保留商品がない場合には、会員は、店員の介在を必要とせずに精算を完了することができる。
一方、ステップS703において報知処理を行ったPOS端末70は、会員によってポップアップ910の「OK」キー910aが操作されることによって、入力した登録情報(登録商品情報及び保留商品情報)の一覧を表示した登録確認画面920を、表示部750に表示する(S704)。
登録確認画面920の上方位置には、「概算」の表示とともに、登録された商品の購入点数920kと合計の概算金額920mが表示されている。
例えば、POS端末70は、保留商品情報920b,920c及び取消商品情報920d等を含む登録確認画面920の背景色等画面の色を異ならせて表示したり、文字色やフォントを異ならせて表示したりする。
また、POS端末70は、保留商品情報920b,920c及び取消商品情報920d、「医薬品」920e、「防犯タグ対象商品」920f、酒等の「年齢確認商品」920gを登録商品情報920aの一覧の先頭位置に配置することが好ましい。
すなわち、POS端末70は、登録確認画面920に、取引の関心度に基づいて注意喚起情報と商品情報とを一覧で表示することが好ましい。
これらの表示によって、会員もしくは店員は、一覧表示に表示された商品の中から、保留商品や取消商品、店員の介在が必要な商品等が存在すること、及び保留商品や取消商品を簡単に把握することができる。
なお、店員が保留商品(取消商品を含む)の個数を表示する欄920jを操作することで、POS端末70は、保留商品情報をハイライト表示してもよい。
POS端末70は、入力した登録情報に保留商品情報920b,920c及び取消商品情報920d及び店員の介在が必要な商品が含まれていた場合には、ステップS704に続いて、保留商品情報920b,920c及び取消商品情報920d及び店員の介在が必要な商品を含んだ登録情報による精算処理を禁止する(S705)。
呼び出された店員がPOS端末70に店員コード等を読み取らせることで、精算処理の実行を禁止したPOS端末70は、保留商品情報の編集を可能にする。
例えば、店員がPOS端末70に店員コード等を読み取らせることで、POS端末70は、表示部750に「店員証を読み取りました。保留商品の登録を行ってください。」等のコメントを表示するとともに、図20に示す登録確認画面920と同様のレイアウトを有する管理画面940を表示する。
なお、管理画面940の表示は、登録確認画面920に比べて、「ただいま店員がまいります。商品の内容を確認してお待ちください。」の表示のかわりに「管理画面 保留商品の登録を行って下さい。」の表示940nの表示を行う点(図22参照)、及び、「店員呼出」キーを表示しない点(図22参照)で異なっている。
なお、店員による店員コードの読み取り操作が行われずに、会員が図20の登録確認画面920の保留商品情報920b,920c及び取消商品情報920d、「医薬品」920e、「防犯タグ対象商品」920f、酒等の「年齢確認商品」920g等を操作しても、POS端末70は、編集画面930には移行しない。
これによって、店員を介さずに会員が勝手に編集処理を行うことを防ぐことができる。
店員は、表示された画像データを見ることで保留商品を確認することができ、陳列棚に商品の価格を確認に行くなどして、正しい商品情報を知ることができる。編集画面930における編集は、適宜の方法で行えば良い。
図30(a)に示す編集画面960は、管理画面940上にポップアップ表示されており、商品を入力する商品情報入力欄961と、置数キー962、商品取消キー963、確定キー964を備えている。
また、編集操作の前に、NONファイル商品の情報の修正が行われた場合には、編集画面960の各欄に各情報が表示され、店員が確定キー964を操作することで、商品が登録されてもよい。すなわち、NONファイル商品については、顧客がPOS端末に到着する前に、バックヤードなどの端末により、店員による調査及びデータ修正・登録が行なわれることで、NONファイル商品の情報がマスタに登録されているようにすることもできる。この点は、後述する。
図30(b)は、NONファイル商品の編集が終了した状態を示している。商品情報欄961aには、店員が小分類キーを押下して選択した小分類として「調味料」が入力されており、テンキーにより金額「¥350」が入力されている。精算処理を行うPOS端末で、具体的な商品の名称を店員に入力させることは時間がかかる。そのため、商品名として、小分類キーによって選択された商品の小分類の名称が、暫定的に商品名として用いられるようにすることが望ましい。なお、図37に示すような、フルキーボードを表示させるか、ハードウエアのフルキーボードを接続させて、具体的な商品名を店員に入力させるようにしてよい。
図31(a)に示すPOS端末70の編集画面960は、管理画面940上にポップアップ表示されており、商品を入力する商品情報入力欄961と、置数キー962、商品取消キー963、確定キー964を備えている。
なお、POS端末70の編集画面960は、スキャンキー965を備えていてもよく、店員がスキャンキー965を操作することで、未スキャンとなっている商品を表示するようにしてもよい。
取消確認画面970は、管理画面940上にポップアップ表示されており、取消済み商品を表示する取消商品表示欄971と、置数キー972、商品取消キー974、登録キー973を備えている。
かごに商品が残っている場合には、店員は、登録キー973を操作することで、新ためて商品の登録を行うことができる。
店員が、商品取消キー974を操作することで、個数欄971cの数値は「0」となり、商品の取消が確認される。
なお、POS端末70は、個数欄971cには予め「0」を入力しておいてもよい。
例えば、新規で取扱う新商品や新規取引先の商品、また、バーコードの更新忘れなどの場合、当該特売商品に添付されたバーコードを読み込んでも商品マスタに存在せず、NONファイル商品となることがある。
また、POS端末70は、保留商品情報940b,940c及び取消商品情報940dを管理画面940の左領域に配置した場合には、修正された保留商品情報940bを右領域に移動させて表示するようにしてもよい。
そして、POS端末70は、図23に示すように、すべての保留商品情報が修正された管理画面940を表示する(S709)。
例えば、POS端末70は、修正前と修正後において保留商品情報の表示色や背景色のみを変更するようにしてもよく、該保留商品情報がどのような理由で保留商品であったかを修正後も把握できるように表示してもよい。
さらに、すべての保留商品情報等が確認されることによって、POS端末70は、管理画面940の上方位置に表示される「概算」の表示を「合計」の表示に変更するとともに、管理画面940の下方位置に表示される保留商品の個数940jに「0」を表示する。
会員又は店員が「お会計」キー940qを操作することにより、POS端末70は、商品の登録修正処理を完了して図24に示す精算画面に移行する。
すなわち、図22に示す例では、POS端末70は、保留商品情報940c及び取消商品情報940dの修正がなされるまで、精算処理の実行を禁止する。この場合には、例えば図23に示す「お会計」キー940qが、図22では表示されないようにしてもよい。或いは、「お会計」キー940qが表示されていても、保留商品を確認して処理すべきことを報知するなどして、「お会計」キー940qが機能しないようにしてもよい。
以上、POS端末70における処理の流れを説明した。
図9は、本実施形態の販売データ処理システムの機能ブロック図の一例を示している。
本実施形態の販売データ処理システムの携帯端末20は、制御部200、タッチパネル等の表示部250、カメラ等の入力部260を有している。
また、前記制御手段201は、必要に応じて、種々の判断処理を実行する。
例えば、図10に示すフローのステップS204において、商品識別情報が取得できたか否かを判断したり、同ステップS205において、取得した商品識別情報に基づいて商品情報を特定することができたか否かを判断したり、同ステップS209において、会員による会計指示がなされたか否かを判断したりなどの処理をする。
例えば、前記店舗特定手段202は、携帯端末20の位置情報等を上位装置10に出力し、上位装置10の店舗マスタから買い物を行う店舗の情報を入力するなどして、買い物を行う店舗を特定する。
例えば、前記取得手段203は、携帯端末20の入力部260を用いて撮像した商品に添付されたコード情報に基づいて該商品の商品識別情報を取得する。なお、上記実施形態の販売データ処理システムにおいては、商品に添付されたバーコードを読み取ることによって商品識別情報を取得する例を用いているが、取得手段による商品識別情報の取得方法はバーコードの読み取りに限定されるものではない。
また、顧客が商品登録時に撮像した画像をサーバー上で蓄積し、AI学習を行うことで、当該画像認識の認識率を向上させるようにしてもよい。
また、前記取得手段203は、会員による携帯端末を使ってのスキャンする行為やその際の操作情報(読んだフリ、移動経路、所要時間など)を取得する。
例えば、前記検出手段204は、携帯端末20の入力部260によって商品に添付されたコード情報を撮像する操作を行ったことを検出する。
例えば、前記商品登録手段205は、取得処理によって取得した商品識別情報及び商品マスタに記憶された情報に基づいて商品を特定し、商品情報を取得するとともに登録商品情報として登録する。
例えば、前記保留商品登録手段206は、取得処理によって商品識別情報が取得できない場合もしくは取得処理によって取得した商品識別情報が商品マスタに記憶されていない場合に、商品に関する情報を保留商品情報として生成し、記憶する。保留商品登録手段206は、必要に応じて、店員の介在が必要な商品等の商品情報等の注意喚起情報を付加する付加手段として機能する。
例えば、前記表示手段207は、商品登録手段205によって登録された登録商品情報及び保留商品登録手段206によって生成された保留商品情報等を、表示部250に表示する。
また、前記取得手段203によって商品情報もしくは操作情報が取得された際に、付加手段が付加した注意喚起情報を表示する第2表示手段として機能する。
例えば、前記報知手段208は、会員の商品登録操作によって登録できない商品が存在する場合などに、表示部250等によって携帯端末20の操作者に報知する。
前記出力手段209は、商品登録手段205によって登録された登録商品情報及び保留商品登録手段206によって生成された保留商品情報等を出力する。
例えば、前記登録商品取消手段210は、会員による商品登録の取消操作が行われたことを検出して、登録削除情報を作成したり、登録商品情報の取消操作に関する情報を上位装置10に出力したりする。
また、前記制御手段701は、必要に応じて種々の判断処理等を実行する。
例えば、図11に示すフローのステップS702において、登録情報に保留商品情報があるか否かを判断したり、同ステップS707において、修正されていない保留商品情報が存在するか否かを判断したりする。
また、前記制御手段701は、前記禁止手段707が禁止した精算を、前記編集手段(確認手段)による編集処理(確認)が行われることで許可する許可手段として機能する。
例えば、前記入力手段702は、携帯端末20の出力手段209が出力した登録情報を入力する。
前記表示手段703は、登録情報の表示処理を実行する。
例えば、前記表示手段703は、入力した登録情報(商品情報や保留商品)を表示部750に表示する。また、表示した登録情報(商品情報や保留商品)の表示形態を必要に応じて異ならせて表示する。
また、前記表示手段703は、前記精算手段704による精算の際に、前記付加手段が付加した注意喚起情報を表示する第1表示手段として機能する。
例えば、前記精算手段704は、登録情報に基づいて商品の精算処理を行う。精算処理に先だって顧客が精算を行う会計方法を取得する。
例えば、前記報知手段705は、入力した登録情報に保留商品情報もしくは取消商品情報が含まれていた場合に、表示部750に保留商品(取消商品)が存在する旨を表示するとともに、店員をPOS端末70に呼び出す呼び出し処理を実行する。また、前記報知手段705は、会員の状況等必要に応じて、店員を呼び出す呼び出し処理を実行する。
例えば、前記編集手段706は、入力手段702によって入力された保留商品情報等を修正するための編集画面を表示する。店員等が、編集画面において保留商品情報(店員の介在が必要な商品の情報等も含む)を編集することで登録情報を確認する、すなわち、注意喚起情報を確認する確認手段として機能する。なお、修正画面は店員コード等の入力により表示してもよい。
例えば、前記禁止手段707は、登録情報に保留商品情報や取消商品情報等が含まれていた場合に、該保留商品情報が編集手段706により修正されて登録情報として登録されるまで精算処理を禁止する。
―登録明細一覧の表示方法―
次に、商品登録時の携帯端末20の画面表示等について、さらに説明する。
(通常の登録操作)
買い物中、携帯端末20は、表示部250に、図16(a)に示す登録画面810を表示する。
会員が携帯端末20によって商品に添付されたバーコード等の情報を読み取ることで、携帯端末20は、図16(a)に示す登録画面810の下方領域に配置される第2の表示領域812に、直近に登録した商品が第2の表示領域812の上方位置に配置されるように順番に並べて表示する。
会員は、第2の表示領域812を見ることで登録した商品を確認することができるが、多くの商品を購入した際には、先に登録した商品の情報を確認するためには、第2の表示領域812に表示される一覧表示をたくさんスクロールする必要があり、確認が煩雑であった。
本実施形態の携帯端末20は、表示部250の第2の表示領域812を必要に応じて拡張することができ、会員は、登録した商品の確認をより簡単に行うことができる。
会員が「拡張」キー813dを操作することによって、携帯端末20は、図16(b)に示すように、第2の表示領域812を拡張し、表示部250の全域を利用して第2の表示領域812及び第3の表示領域813を表示する。
また、第2の表示領域812が拡張されることによって、第3の表示領域813には、第2の表示領域812を元の拡張前の範囲に縮小する「縮小」キー(操作子)813eが表示されてもよい。
なお、第2の表示領域812を拡張するための方法は、第3の表示領域813に配置される「拡張」キー813dによるものに限定されない。
携帯端末20は、会員の操作に基づいて拡張範囲を設定してもよいし、商品の数に応じて全ての商品が確認できる状態に拡張範囲を設定してもよい。
以上のように、携帯端末20は、第1の表示領域811を使用して撮像データを確認できなくなった時点で、入力部260による撮像を無効とすることで無駄な電気の消費を抑えることができる。
つまり、携帯端末20は、右手操作と左手操作で適した操作子の配置を記憶し、切替え指示や会員情報などから自動的に切り替えるなどすれば良い。さらに、携帯端末20は、「会計」キー813cは、あえて操作しにくい場所、例えば反対側の位置に配置しても良い。
ステップS401において、携帯端末20は、表示部212に第1の表示領域811及び第2の表示領域812を表示する。そして、携帯端末20は、会員によって、第2の表示領域812の拡張操作がなされたことを検出し(S402)、拡張操作がなされたことを検出したら、第2の表示領域812の拡張処理を実行する(S403)。
ステップS404における所定の範囲とは、例えば第1の表示領域811の範囲を少しでも含む範囲であってもよいし、バーコードを認識できる読取範囲を含む範囲であってもよい。また、第1の表示領域811の全てを含む範囲であってもよい。
以上、商品登録画面の表示方法に関する処理について説明した。
本実施形態の携帯端末20を用いて商品登録を行うに際して、会員が同一の商品を複数購入する場合は、登録画面810の登録商品情報812dに表示される数量を変更することで行ってもよいが、同じ商品のコード情報を複数回撮像しても良い。
これによって、会員は、操作中の商品の登録処理が、複数回目のコード情報の取得であることを認識できる。
また、その確認のときには、携帯端末20は、数量加減操作可能な画面を表示してもよい。同一商品を連続で登録するときは、さらに、加算する可能性があるため、この方法は効率的である。
なお、不正防止のために、携帯端末20は、購入数量と同じ回数の読取りを行うことで複数商品の登録を可能にしてもよい。同様に、携帯端末20は、削除する数量と同じ回数の削除を行うことで削除するようにしてもよい。
携帯端末20は、同一商品を複数購入する操作は、どちらでも良いし両方採用しても良い。また、携帯端末20は、会員の操作レベル(熟練度)に応じて操作方法を変えてもよい。
キュウリなどの青果や魚などのばら売り商品等のバーコードの貼付に適さない商品の登録は、例えば、商品が陳列されている棚もしくは容器に添付されているバーコードを撮像することで、商品の登録処理を行うようにすればよい。また、電子棚札などに表示されたバーコードを撮像してもよい。
なお、商品に直接バーコードが添付されていれば、該バーコードを撮像してもよいことは言うまでもない。
図17(b)に示すポップアップ850は、購入個数850cの表示が「1」に変更され、値引きが適用されない販売価格(120円)が表示されており、3本のまとめ買いによって60円のお得であることが表示されている。
このように、会員は、ポップアップ850によって、まとめ買いによる割引商品であることを知ることができ、「決定」キー850hを操作することで、まとめ買いによる購入を簡単に設定することができる。
なお、まとめ買い割引が適用される商品であっても、初期値を「1」としておいてもよい。
また、「+」に限り、販売条件で設定された数量単位でカウントアップされてもよいし、さらに、「販売条件数量」単位での加算減算キーの態様を変えて表示、機能させても良い。
こうすることで、会員へ販売条件の数量で購入することを促すことができる。
携帯端末20は、会員が購入する商品の商品情報を入力する(S501)。
具体的には、携帯端末20の入力部260において、商品に添付されているバーコードを読み取ることによって商品識別情報を取得して、該商品識別情報に基づいて商品マスタ110から商品の商品情報を取得(入力)する。
ここでいう特別な販売条件は、例えばまとめ売り対象商品や一人当たりの購入数の上限が設定されているなど、販売個数について何らかの条件が設定されている販売条件である。
さらに、事前に買い物リストなどで購入数を記憶している場合など、当該個数についても販売条件に含むようにしても良い。また、顧客がよく購入する商品(購入履歴のある商品)であることを示すものでもよい。
そして、携帯端末20は、取得した成立個数の情報、すなわち検出した販売条件に基づいて、会員が当該商品を購入する際の購入個数を決定する(S503)。
通常、会員が商品のバーコードを読み取ると、携帯端末20は、購入個数として「1」を設定して商品登録を行うが、バーコードを読み取って取得された商品に特別な販売条件が設定されている場合、例えばまとめ値引対象商品である場合には、例えば図17(a)に示すように、購入個数としてまとめ個数が設定された状態の確認画面を表示する。
なお、確認画面において、購入個数を変更する操作が行われた場合には、該操作に応じて購入個数を変更する。
以上、ばら売り商品の登録操作に関する処理について説明した。
肉や総菜等の量り売りの商品の登録に際しては、該量り売り商品を計量する計量器によって商品情報が記録された値付けラベルを印刷し、携帯端末20は、該値付けラベルに印刷されたバーコードを読み取ることで商品の登録処理を行う。
なお、不定貫商品については、登録画面810の一覧表示を操作することによる購入個数の変更はできないようになっているようにしてもよい。
なお、商品指定のみで質量の確定、つまりは購入金額の確定していない場合は、保留商品として取扱ってもよい。
携帯端末20は、紙媒体によるクーポン券のクーポン情報を登録することができる。例えば、クーポン券に印刷されているバーコードを読み取ることによって、記録されている割引情報を取得して、登録商品情報に反映することができる。
なお、記録されているクーポン情報がユニークなクーポン情報であれば、該クーポン情報の読み取りによって当該クーポン情報を無効にすればよい。
また、クーポン券の回収が必要であれば、買い物中に店員を呼び出して入力してもらうか、精算処理を行うPOS端末70を有人POS等に特定して決済を行うようにしてもよい。
また、携帯端末20は、読み取ったクーポン情報を商品の登録情報に含ませてシンボルコード等のコード情報として出力し、該コード情報をPOS端末70に読み取らせることで、POS端末70等にクーポン情報を出力して、値引き処理等を行っても良い。
会員は、携帯端末20によって店舗を特定して該店舗の商品マスタの全部または一部を指定してダウンロードすることで、会員の操作に応じて、携帯端末20は、購入を予定している商品のリスト(以下、「買い物リスト」)を作成する。
表示される買い物リストにおける購入予定商品の並びは、店舗の通路順や部門順でも良く、その他自由に設定、変更できる。
また、例えば「やさい」「せいか」等の音声入力によって、携帯端末20は、当該部門のみ表示しても良いし、表示領域の上方位置に表示しても良い。
なお、携帯端末20は、複数購入予定の商品について、予定購入数量を報知して予定数量の登録が行われることで消し込み等を行うようにしてもよい。
さらに、携帯端末20は、登録情報の一覧表示において、買い物リストに存在する商品と存在しない商品を判別可能に表示しても良い。
精算時の登録情報の出力処理について、さらに説明する。
登録情報の出力は、買い物識別情報をQRコード(登録商標)化して携帯端末20に表示させ、POS端末70で読み込ませることによって行う。
QRコード(登録商標)を読み込んだPOS端末70は、取得した買い物識別情報によって上位装置10に買い物情報を要求し、POS端末70からの要求を受けた上位装置10において、買い物識別情報に紐づけられた買い物情報によって小計計算を行って、計算済みの買い物情報をPOS端末70に送信する。
また、POS端末70に出力される情報は、QRコード(登録商標)に限らず一次元コードでもよい。さらに、携帯端末20のNFC識別コードなどの会員情報が識別可能なものであってもよい。買い物ファイルに当該識別子を設定すれば容易に買い物ファイルを特定できる。
商品の登録処理が完了したスマートフォン等の携帯端末20は、表示部250に表示された出力画面830を終了し、スタート画面800に戻る。
例えば、顧客は、携帯端末20による登録処理を完了させるとともに、精算処理を行うPOS端末70を選択することで、携帯端末20はPOS端末70を特定して該POS端末70にネットワークを介して登録情報を出力してもよい。
すなわち、携帯端末20は、選択したPOS端末70に買い物識別情報を出力し、買い物識別情報を入力したPOS端末70が、該買い物識別情報に基づいて上位システムに対応する登録情報を要求して取得してもよい。
また、POS端末70から携帯端末20に送信されるステータス情報に基づいて、携帯端末20は、登録情報もしくは買い物識別情報を出力するPOS端末70を自動的に選択して出力してもよい。
携帯端末20のPOS端末70に対する登録情報の出力は、特に限定されるものではなく、適宜の方法で行えば良い。
会員は、精算画面950において、商品の精算処理を行う決済手段を選択するが、会員の登録の際に事前に決済手段を登録している場合には、POS端末70は、決済手段を選択する画面を表示しなくてもよい。なお、決済手段を登録している場合であっても、決済手段の変更ができることが好ましい。
また、POS端末70は、保留商品情報と同様に、編集(確認処理)が行われないと、禁止手段によって、会計を禁止することがこのましい。
さらに、薬剤師や登録販売者不在の報知をしても良い。
販売データ処理システムは、商品券の回収などで店員の介在が必要なときは、店員呼出しを自動で行ってもよい。もしくは、携帯端末20もしくはPOS端末70の表示部に、サービスカウンターや有人POSなどへ誘導する表示をしても良い。
すなわち、店舗の特定によって生成されるバスケットデータ(買い物ファイル)は、店舗識別情報を有しており、他の店舗が特定された携帯端末20によって登録処理を行った登録情報を出力して、POS端末70によって精算処理を行おうとすると、POS端末70の表示部750に「本店舗の買い物ではありません。」等のエラー表示を行うとともに、店員を呼び出すようにしてもよい。
なお、店員によるチェックとは、図11におけるフローのステップS703の店員呼出処理において行ってもよいが、他のタイミングで行ってもよい。
また、店員による精算処理のチェックは、ランダムで抜き打ち検査的に行ってもよいが、会員の携帯端末20の操作状況や操作レベルに応じて行うことが好ましい。
一方、携帯端末20による登録処理を複数回経験し、携帯端末20による誤操作等の少ない高いレベルL5の会員に対しては、店員によるチェック及びサポートは省略されることとなり、店舗の負担を軽減することができる。
携帯端末20は、会員が、購入した商品の精算処理を完了せずに店舗外の移動した場合には、商品の精算処理が未完了であることを報知する。
具体的には、GPSの位置情報により携帯端末20の位置を特定し、精算処理を行わずに店舗の敷地外に移動した場合に、携帯端末20は、登録されている顧客のメールアドレスやアプリ画面に報知する。
また、携帯端末20は、事前に登録されたクレジットカード等の決済手段で自動決済することをメール等で報知しても良い。
本実施形態の販売データ処理システムは、会員が、入店してから精算装置において精算処理を完了するまでの携帯端末20を用いての操作履歴及び携帯端末20の状況を記憶し、必要に応じて携帯端末20の表示部250もしくはPOS端末(精算装置)70の表示部に表示(注意喚起情報の表示)をすることができる。
また、POS端末70は、会員が携帯端末20を使用して商品を登録した後に、当該商品の登録の取り消し操作を行った状況を「取消商品」920dとして表示している。
例えば、タイムセール時に、会員が、携帯端末20によって商品に適用される割引情報(割引シール等)を「値引き商品」920hとして、表示部に表示(注意喚起情報の表示)をしてもよい。
このケースでは、上位装置10へのサービス情報の紐づけが難しいことから、会員が自ら貼付された値引シールに記載されたバーコード(値引情報)を読み取った後に、商品のバーコード等を読み取ることで該商品に値引を適用することがある。
値引の適用は、商品のバーコードを読み取った後に値引シールの値引情報を読み取っることによって適用してもよい。
また、値引シールの値引情報は、バーコードに限定されず、「50%引き」等の文字や「〇」、「◎」等のシンボルなどでもよく、携帯端末20によって認識できるものであれば特に限定されない。
なお、POS端末70は、以降、当該会員を注意顧客として管理するようにしてもよい。
会員は、携帯端末20によってバッテリーに添付されたQRコード(登録商標)等を読み取ることでバッテリーと会員とを紐づけて管理することができるが、その際には、POS端末70は、バッテリーが貸し出されている状況を表示部に表示(注意喚起情報の表示)をしてもよく、さらには、精算処理の終了後にバッテリーの返却を促す報知をしてもよい。
これにより、会員は、ショッピングカート上のカゴやマイバッグの状況を常に監視をしながら買い物ができるようになる。
これにより、携帯端末20は、商品登録がなされていない商品がカゴの中に投入されたことを検出することができ、該検出時には不正と判断して店員等に報知するようにしてもよい。
会員が確認画面において、マイバックを持参していない旨の選択をした場合には、携帯端末20は、ビニール袋を購入する画面に遷移して購入を促したり、店舗が用意したビニール袋を購入してもらうよう催促するメッセージを表示したりしてもよい。
これにより、会員は、マイバッグもしくはビニール袋を買い物開始前にショッピングカートに設置するので、精算終了後のカゴから買い物袋への移し替えを省くことができる。
なお、このような店舗の場合には、店舗入り口にビニール袋を購入できるスペースが設けられていることが好ましい。
また、会員がビニール袋の購入を選択した場合には、携帯端末20は、買い物情報に注意喚起情報を付加してもよく、POS端末70は、精算時に登録確認画面等にビニール袋の購入枚数等を示す表示を行って、店員による確認がなければ精算処理を禁止するようにしてもよい。
なお、ビニール袋をショッピングカートに設置した状態で、携帯端末20によってビニール袋等の状況を監視するためには、店舗で配布するビニール袋は開口の大きい形状のものが好ましく、マイバッグも同様に開口の大きい形状のものが好ましい。
さらに、会員が、携帯端末20を手に持って登録操作している場合には、振動を加えることで商品が登録されたことを会員に報知してもよい。
例えば、会員が精算時に携帯端末20に表示されたQRコード(登録商標)をPOS端末70で読み取った際に、POS端末70は、登録確認画面920に、「精算を開始します。携帯端末の操作は終了しました。お忘れにならないよう、しまってください。」等のメッセージを表示してもよい。
また、販売データ処理システムは、会員が入店からPOS端末70に至るまでの滞在時間を、移動経路と関連した状態で特定し、該移動経路に関連させて記憶するとともに、携帯端末20の状況としてPOS端末70の表示部に表示(注意喚起情報の表示)をしてもよい。
販売データ処理システムは、会員による不正操作が疑われる登録操作については、その旨をPOS端末70の表示部に表示(注意喚起情報の表示)をしてもよい。
また、POS端末70は、登録取消操作に基づいて店員の呼び出しを行う場合には、過去の複数回の買い物履歴を考慮してもよい。例えば、POS端末70は、今回、前回、前々回の登録取消操作の合計が5回以上の場合には、店員を呼び出すように設定してもよい。
また、POS端末70は、会員に不正操作が疑われる登録操作について、会員の精算処理時に店員を呼び出すように表示してもよい。
図32は、NONファイル商品の処理のブロック図の一例である。既に説明したように、本明細書において、NONファイル商品とは、商品マスタに商品情報が存在しない商品のことを言う。商品マスタは、店舗の取り扱う商品の商品名、価格などを管理しているマスタファイルである。商品マスタは、商品データベースの一例である。
まず、顧客が操作する携帯端末20によって、商品のシンボルコードが読み取られ、商品を特定するPLUなどの商品コードが取得される。
取得された商品コードは、まず、取得手段302によって取得される。取得手段302で取得されたデータの商品コードをキーに、商品データベース110が検索される。なお、商品データベースは、店舗内に存在していてもよいし、複数の店舗を統括する組織に存在していてもよい。また、商品データベースのコピーが携帯端末内に存在していてもよい。
なお、携帯端末のNONファイル商品の表示が突然変更されることで顧客が混乱する場合も想定される。このような混乱を避けるため、後述するようにNONファイル商品の商品名や価格を、顧客の携帯端末に送信しないようにしてもよい。
商品データ取得手段306は、JICFS(外部データベース321)に対して、例えば、携帯端末から取得したNONファイル商品のPLUコードをキーにして、検索を行う。
JICFS(外部データベース321)からは、例えば、商品の画像データ、商品名などの情報が得られる。
[S330]まず、携帯端末で撮像された商品のシンボルコードに含まれる商品コードが受け取られる。処理はステップS332に移る。
[S332]商品コードを用いて、商品マスタ110が検索される。処理はS333に移る。
[S333]商品コードに対応する商品情報が商品マスタから検索されたか否かがチェックされる。検索で商品情報が取得できた場合には(Yes)、ステップS334に移る。検索で商品情報が検索できなかった場合には(No)、ステップS335に移る。
[S335]このステップに移行した場合には、顧客の購入する商品の価格の情報等が商品マスタに登録されていないことになる。すなわち、この商品は、NONファイル商品と呼ばれる。該当商品は、保留商品のステータスが付与されて仮想買い物ファイルに登録される。この登録は、保留商品のステータスのうちNONファイル商品であることを示すフラグを更に付すなどして、仮想買い物ファイルに登録するようにしてもよい。処理は、ステップS336に移る。
[S337]NONファイル商品の商品情報の取得・編集・登録などの処理が必要
[S346]編集されたNONファイル商品の商品データは、顧客の携帯端末にも送信されるようにすることが望ましい。顧客の携帯端末には、NONファイル商品の表示のままになっているため、価格や商品の名前が表示されていないからである。
なお、編集されたNONファイル商品の商品データを顧客の携帯端末に送信すると、買い物途中で、顧客の携帯端末の表示が変更されて顧客に混乱を与えることも想定される。このため、編集されたNONファイル商品の商品データが顧客の携帯端末に送信されても顧客の携帯端末の表示は変更しないこととしてもよいし、顧客の携帯端末には、編集されたNONファイル商品の商品データを送らずに、顧客の携帯端末以外の端末(POS端末等)にのみに送るようにしてもよい。
なお、顧客が、NONファイル商品を購入しない場合には、精算の時に、NONファイル商品のキャンセルを店員が行えばよい。
なお、精算処理に至る前に、NONファイル商品の商品情報が店員によって商品マスタに登録されても、NONファイル商品を保留商品のステータスのままとして取り扱ってもよい。NONファイル商品を精算に含めるか否かは、店員が介在するPOS端末での店員のキー操作に委ねることとしてもよい。
携帯端末には、以下に示す処理を少なくとも実行するプログラムが動作することが望ましい。処理フローを以下に説明する。
なお、商品マスタは、携帯端末内にダウンロードされていてもよい。或いは、商品マスタは、店舗の販売データ処理システムに置かれてもよい。商品コードに基づいて、商品データが取得される。なお、商品コードに対応する商品データが商品マスタに登録されていない場合には、その商品の売価や名前などを取得することができない。このような商品は、既に述べたようにNONファイル商品と呼ばれる。本フローでは、NONファイル商品が存在することを前提としたフローであるため、処理はS362に移る。
個数表示部661cは、商品の個数を表示する。商品の個数は、プラスボタン661によりインクリメントできる。また、商品の個数は、マイナスボタン660eによりデクリメントできる。なお、PLUの値は、PLUボタン662aをタッチすることで編集することができる。編集処理は、仮想キーボード667をタッチするか、物理的なキーボード(不図示)を利用して行われる。商品の小分類を編集するためには、小分類ボタン662bをタッチすればよい。また、金額(売価)を編集するためには、金額ボタン662cをタッチすればよい。
小分類欄661hには、商品の小分類が入力される。店員が小分類キー662bをタッチした場合、小分類を選択するプリセットキー(不図示)がポップアップされるようにしてもよい。この場合は、店員は、ポップアップされた小分類キーから適切な小分類を選択することができる。
商品取消ボタン663は、NONファイル商品の編集を取りやめる場合に使用してもよい。或いは、顧客が商品の購入を取りやめる場合にも使用できる。
確定ボタン664は、商品情報の作成・編集が終了したときにタッチされる。確定ボタン664がタッチされた場合に、商品情報が商品マスタに登録されると共に、商品情報が携帯端末に送信されるようにしてもよい。
画面680には、保留商品682a、682b、682c、682dが表示されている。さらに、商品マスタに登録されている2つの商品、モンブランケーキ682eと、バゲット682fとが表示されている。
保留商品が表示されているため、「保留商品の登録を行ってください」との表示がなされている。また、保留商品ボタン683には、保留商品の数「4」が表示されている。
顧客自らが操作するセルフPOS端末において、精算前に全てのNONファイル商品の店員による編集処理が終わっている場合には、顧客は、保留商品のNONファイル商品のシンボルコードを読み取らせる操作を行うことで、店員の介在なしで清算を終了させるようにしてもよい。(なお、NONファイル商品以外の商品であって、店員の介在が必要な商品が存在する場合には、セルフPOS端末においても店員が介在することになる。)
その他の2つの保留商品は、年齢確認商品である。年齢確認商品の店員による処理は、既に述べているので説明を省略する。
保留商品ボタン683がタッチされると、保留商品だけの商品リスト687が表示されるようにすることが望ましい。このようにすることによって、保留商品が店員に対して識別しやすくなる。そして、保留商品リスト687の商品をタッチすることによって、適切な保留商品の処理を行う画面が、店員の見やすい画面位置にポップアップ表示されるようにすることが望ましい。
このポップアップ660は、図35に示したNONファイル商品の登録画面と同様である。ポップアップ660の操作については、省略する。
なお、ポップアップされた画面が見やすいように、その他の画面は、背面に表示されると共に、グレーアウトされるようにしてもよい。
以上、NONファイル商品に対する本実施形態の構成と動作について説明を行った。このような実施形態によって、携帯端末を用いた商品の購入において、NONファイル商品を迅速に処理することができ、顧客の利便性を高めることができる。
本実施形態の販売データ処理システムは、制御部として、CPU21と、ROM22と、RAM23と、メモリ24と、ネットワークI/F25と、入力部I/F26と、表示部I/F27などを有している。
メモリ24は、ハードディスク装置等から構成され商品マスタ等の情報を記憶している。
ネットワークI/F25は、ネットワーク上に接続された手段とデータのやり取りを行うための回路である。
入力部I/F26は、入力部260との入出力を行うための回路である。
表示部I/F27は、タッチパネル等の表示部250との入出力を行うための回路である。
本実施形態の販売データ処理システムは、制御部として、CPU71と、ROM72と、RAM73と、メモリ74と、ネットワークI/F75と、入力部I/F76と、表示部I/F77と、印刷部I/F78などを有している。
メモリ74は、ハードディスク装置等から構成され商品マスタ等の情報を記憶している。
ネットワークI/F75は、ネットワーク上に接続された手段とデータのやり取りを行うための回路である。
入力部I/F76は、入力部760との入出力を行うための回路である。
表示部I/F77は、タッチパネル等の表示部750との入出力を行うための回路である。
印刷部I/F78は、プリンタ等の印刷部770との入出力を行うための回路である。
そして、商品の登録ができない場合には、その旨を顧客に報知するとともに保留商品として登録しておくので、登録ができない商品で買い物が滞ることがなく、スムーズな買い物を行うことができる。
そして、商品のコード情報を読んだフリをして買い物かごに入れた商品について保留商品情報が生成されて、POS端末70において店員が呼び出されるので、不正を抑止することができる。
また、顧客は、商品の選択が終了し、POS端末で決済する際に、既に商品マスタの登録更新を終えたNONファイル商品については、価格などの情報が、POS端末にも表示される。このため、POS端末における決済の際に、店員がNONファイル商品の価格などを調べる必要がなくなる。したがって、POS端末での決済時における時間を更に短縮することができる。
加えて、顧客が携帯端末で商品をスキャンしたときに、医薬品や、防犯タグ商品、年齢認証商品であることが店員に報知される。このため、顧客が買い物を継続している最中に、店員はそれぞれの商品への対応の準備をすることが可能となり、POS端末での決済時における時間を更に短縮することができる。
さらに、顧客の商品登録の際の操作履歴を蓄積して解析することで、顧客が商品の登録操作を行っている状況で不正を予測することができるので、店員による負担を増やすことなく、不正操作を抑止することができる。
例えば、本実施形態の販売データ処理システムは、登録情報に保留商品情報が含まれている場合に、POS端末70は、登録情報と保留商品情報とをまとめて一覧表示しているが、保留商品情報のみを一覧表示してもよい。店員が全ての保留商品情報を修正することによって、POS端末70は、商品情報の一覧表示を行うようにしてもよい。
例えば、会員が専用のアプリを立ち上げることにより、スマホの電池残量や電波状態などを検知して報知してもよい。
電池残量が不足している場合には、携帯端末は、「・・時・・分に電池がなくなる可能性があります」、「・・点の読取処理によって電池が無くなる可能性があります」等の表示をして会員に報知をしてもよい。
オフラインでバーコード情報と数量のみ取得(入力)しておくことで、オンライン復帰時に商品マスタを参照してデータが更新されるようにすればよいし、精算時に有線LAN等の通信媒体によって商品マスタに接続することで、商品情報を取得して登録することも可能となる。
また、商品販売システム側と電子レシートサーバーとが連携してもよい。この場合は、すべての買上実績が電子レシートとして閲覧、ダウンロードが可能となる。
その結果、会員は、同一企業の他店舗で同じ販売データ処理システムが採用された場合にも、便利であり、他企業・他店舗での利用経験があれば、会員が販売データ処理システムを受入れることも容易となる。
その他の税控除も集計可能であり集計情報を会員へ提供できる。同一種類の税控除で対象商品が異なる場合、税控除条件が異なれば、双方を比較して出力・表示・印字・電子レシート化が可能である。会員に有利な税控除の選択もできる。
また、携帯端末20において、撮像したデータから商品識別情報を取得しているが、携帯端末20は、撮像データを取得するだけにして、得られた撮像データから商品識別情報を取得する工程以降を上位システムにおいて行うようにしてもよい。
なお、本明細書に記載された処理フローは、矛盾の無い限り順番を入れ替えて実行されてもよい。また、複数のフローが同時に実行されてもよい。また、各実施形態は、相互に排他的なものでなく、ある実施形態の一部を他の実施形態に組み合わせることも許容されることは言うまでもない。
また、処理のフロー又はプログラムは、単一のコンピューターで実行されてもよく、又はネットワークで通信可能に接続された複数のコンピューターで実行されてもよい。
20 :携帯端末
60 :ストアコントローラ
70 :POS端末
201 :制御手段
202 :店舗特定手段
203 :取得手段
204 :検出手段
205 :商品登録手段
206 :保留商品登録手段
207 :表示手段
208 :報知手段
209 :出力手段
302 :取得手段
304 :報知手段
306 :商品データ取得手段
308 :商品情報編集手段
309 :DB更新手段
310 :商品情報送信手段
312 :外部データベース
321 :外部データベース
700 :制御部
701 :制御手段
702 :入力手段
703 :表示手段
704 :精算手段
705 :報知手段
706 :編集手段
707 :禁止手段
750 :表示部
760 :入力部
770 :印刷部
Claims (9)
- 店舗の顧客により操作される携帯端末により特定された商品の商品情報を取得する取得手段と、
前記取得手段で取得された商品情報に係る商品が店員の介在を必要とする所定の商品である場合に、前記商品情報と共に店員の介在を必要とする商品であることを店員の端末へ報知する報知手段と、
を有する販売データ処理システム。 - 前記所定の商品は、前記所定の商品の価格に関する情報が、前記店舗の商品データベースから取得できなかった商品である、
請求項1に記載の販売データ処理システム。 - 前記報知手段は、前記所定の商品に関する商品データとして、前記携帯端末により取得された商品コードと、前記携帯端末により撮像された画像とを提示する、
請求項1又は2に記載の販売データ処理システム。 - 前記店舗の商品データベースとは異なる外部データベースから、前記所定の商品に関する、画像を含む商品データを取得する商品データ取得手段を更に有し、
前記報知手段は、前記携帯端末により取得された商品データと、前記外部データベースから取得された商品データとを提示する、
請求項3に記載の販売データ処理システム。 - 店員の操作に応じて、前記所定の商品に関する商品情報を編集する編集手段と、
前記編集手段で編集された商品情報に基づいて前記店舗のデータベースを更新する店舗データベース更新手段と、
前記編集手段で編集された商品情報を送信する場合、前記携帯端末で表示されている商品情報は更新せず、前記携帯端末以外の端末では前記編集された商品情報を更新するように送信する商品情報送信手段と、
を更に有する請求項1ないし4のうちいずれか1項に記載の販売データ処理システム。 - 前記店員の介在が必要な商品情報を表示する表示手段を有する顧客自らが精算を行う精算機を更に有し、
前記表示手段は、
前記商品情報を表示する場合に、前記編集手段による編集が完了していた場合と、前記編集手段による編集が完了していなかった場合とで異なる表示を行なう、
請求項5に記載の販売データ処理システム。 - 店舗の顧客により操作される携帯端末により特定された商品の商品情報を取得する手順と、
前記取得する手順によって取得された商品情報に係る商品が店員の介在を必要とする所定の商品である場合に、店員の介在が必要であることを報知する手順と、
を有する命令を、ネットワークで通信可能に接続された1以上のコンピューターに実行させるためのプログラム。 - 店舗の顧客の購入しようとする商品に付されたシンボルコードを読み取ることで前記商品を特定する手順と、
特定された前記商品を表示する際、店員の介在を必要とする所定の商品と、店員の介在を必要としない他の商品とで、表示の態様を異ならせるよう制御する手順と、
を含む命令を前記顧客の操作する携帯端末に実行させるプログラム。 - 前記命令は、
前記店舗の販売データ処理システムから、前記所定の商品の価格を含む商品情報を受け取る手順と、
を更に含み、
前記表示の態様を異ならせるよう制御する手順は、受け取られた前記商品情報を表示する、
請求項8に記載のプログラム。
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