JP2020176913A - 分析システム、分析方法、及び分析プログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】複数の検体の分析を効率的に行うことが可能になる、分析システム、分析方法、及び分析プログラムを提供すること。【解決手段】分析システム1は、複数の検体容器C2を保管する検体保管部30と、反応容器C3内において反応させるための反応ライン81と、検体情報と分析項目情報とが相互に関連付けられて記憶されている第1記憶部と、分析メソッド情報が記憶されている第2記憶部と、取得部にて取得された検体情報に対応する分析項目情報を外部装置又は第1記憶部から取得し、取得した分析項目情報に対応する分析工程タイプ情報を第2記憶部から取得し、取得された分析項目情報と取得部にて取得された検体情報とに基づいて、検体情報と分析項目とからなる分析組を、取得された分析工程タイプ情報の分析工程タイプ毎のグループに分類する分類部とを備え、分析システム1は、分析処理を分類部にて分類されたグループ毎に行う。【選択図】図1

Description

本発明は、分析システム、分析方法、及び分析プログラムに関する。
従来、血液、尿などの生体試料(サンプル)の中から、分析対象となる所定物質(以下、標的物質)の分析を行うための分析装置(生化学分析装置や免疫分析装置など)や分析方法が種々開発されている。例えば、生化学分析装置は、被検体から採取した生体試料と検査項目の分析に用いる試薬とを反応容器に分注し、反応容器内の生体試料と試薬の反応によって生ずる光学的変化を測定し、試料中の成分分析を行う。免疫分析装置は、被検体から採取した生体試料と標的物質にのみ選択的に結合する抗体や抗原を含む試薬とを反応容器に分注し、標的物質と試薬中の抗体または抗原に結合させ、結合によって生成した免疫複合体を、化学発光、蛍光、吸光度の変化、あるいは光散乱等の現象を利用して定量分析することにより免疫分析を行う。このような免疫分析方法としては、具体的にはEIA(Enzyme Immunoassay:酵素免疫測定法)、CLEIA(Chemiluminescent Enzyme Immunoassay:化学発光酵素免疫測定法)、FIA(Fluorescence Immunoassay:蛍光免疫測定法)等が挙げられる。
このような分析を行うための分析装置として、反応容器に標的物質を含むと思われる試料と試薬をそれぞれ分注し、この反応容器の内部で試料と試薬とを反応させて分析を行う分析装置が提案されている。このような分析装置は、複数の反応容器を搬送する搬送ラインを備えて構成されており、この搬送ラインにおいて複数の反応容器を所定の搬送速度で搬送させつつ、反応や分析のための工程を行うことができるようになっている。
ここで、試料及び試薬を用いて分析するための分析工程や反応に必要な時間は、試料と試薬の種類、又は濃度(希釈度)、分析メソッドや生体試料の前処理の有無などによって異なり得る。そこで、従来、相互に異なる複数の反応時間による分析を行うことができる分析装置も提案されていた。例えば、特許文献1に記載の免疫分析装置は、同一平面内に配置された内側反応ラインと外側反応ラインとを備え、内側反応ラインと外側反応ラインとで相互に異なる速度で反応容器を搬送することが可能である。
特開平4−47268号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載の分析装置は、異なる反応時間に対応した分析項目について、内側反応ラインと外側反応ラインに設けた反応容器に試料を分注して相互に異なる速度で反応容器を搬送し、内側反応ラインと外側反応ラインの各々で生成された免疫複合体を、これら内側反応ラインと外側反応ラインに続いて側方に設けた測定部で測定していた。この場合、分析方法によっては、内側反応ライン又は外側反応ライン上には試料が分注されない反応ポジションが存在することになるため、上記分析装置のスループット(単位時間あたり処理数)の低下を防ぐことができないという問題が生じていた。
本発明は、上記従来技術における課題を解決するためのものであって、複数の検体の分析を効率的に行うことが可能になる、分析システム、分析方法、及び分析プログラムを提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、請求項1に記載の分析システムは、試薬を用いて検体を分析するための分析システムであって、前記検体を収容する複数の検体容器を保管する保管手段と、前記検体及び前記試薬を反応容器内において反応させるための少なくとも1つ以上の反応手段と、前記検体容器に収容された前記検体に関する情報である検体情報と分析項目を示す分析項目情報とが相互に関連付けられて記憶されている第1記憶部と、前記分析項目情報と、前記分析項目の分析工程タイプを示す分析工程タイプ情報とを相互に関連付けて構成された分析メソッド情報が記憶されている第2記憶部と、前記検体情報を取得する取得手段と、前記取得手段にて取得された前記検体情報に対応する前記分析項目情報を外部装置又は前記第1記憶部から取得し、前記取得した分析項目情報に対応する前記分析工程タイプ情報を前記第2記憶部から取得し、前記取得された前記分析項目情報と、前記取得手段にて取得された前記検体情報とに基づいて、前記検体情報と前記分析項目とからなる組を、前記取得された分析工程タイプ情報の分析工程タイプ毎のグループに分類する分類手段と、を備え、当該分析システムは、前記保管手段に保管されている前記検体容器の検体を前記反応容器に分注し、且つ前記試薬を用いて当該分注した検体を分析する分析処理を前記分類手段にて分類されたグループ毎に行う。
請求項2に記載の分析システムは、請求項1に記載の分析システムにおいて、当該分析システムによって前記検体の分析が行われている際に、前記検体が収容された前記検体容器が前記保管手段に追加保管された場合には、前記取得手段は、前記追加保管された検体容器に付された前記検体情報を追加取得し、前記分類手段は、前記取得手段にて追加取得された前記検体情報に対応する前記分析項目情報を前記外部装置又は前記第1記憶部から追加取得し、前記追加取得した分析項目情報に対応する前記分析工程タイプ情報を前記第2記憶部から追加取得し、前記追加取得された前記分析項目情報と、前記取得手段にて追加取得された前記検体情報とに基づいて、前記検体情報と前記分析項目とからなる組を、前記追加取得された前記分析工程タイプ情報の分析工程タイプ毎のグループに追加分類し、当該分析システムは、前記分類手段によって追加分類されたグループと同一のグループに対応する前記分析処理が終了していない場合には、当該同一のグループに対応する前記分析処理と併せて当該追加分類されたグループに対応する前記分析処理を行い、前記分類手段によって追加分類されたグループと同一のグループに対応する前記分析処理が終了している場合には、当該追加分類されたグループに対応する前記分析処理を別途行う。
請求項3に記載の分析システムは、請求項1又は2に記載の分析システムにおいて、前記取得手段は、前記保管手段に前記検体容器を保管する際に当該検体容器から前記検体情報を取得する。
請求項4に記載の分析方法は、試薬を用いて検体を分析するための分析システムにおいて行われる分析方法であって、取得手段が、検体容器に収容された前記検体に関する情報である検体情報を取得する取得ステップと、分類手段が、前記取得ステップにおいて取得された前記検体情報に対応する分析項目情報であって分析項目を示す分析項目情報を、外部装置又は前記検体情報と前記分析項目情報とが相互に関連付けられて記憶されている第1記憶部から取得し、前記取得した分析項目情報に対応する分析工程タイプ情報であって前記分析項目の分析工程タイプを示す分析工程タイプ情報を、前記分析項目情報と、前記分析工程タイプ情報とを相互に関連付けて構成された分析メソッド情報が記憶されている第2記憶部から取得し、前記取得された前記分析項目情報と、前記取得ステップにおいて取得された前記検体情報とに基づいて、前記検体情報と前記分析項目とからなる組を、前記取得された分析工程タイプ情報の分析工程タイプ毎のグループに分類する分類ステップと、前記分析システムは、前記検体及び前記試薬を反応容器内において反応させるための少なくとも1つ以上の反応手段にある前記反応容器に、複数の前記検体容器を保管する前記保管手段に保管されている前記検体容器の検体を分注し、且つ前記試薬を用いて当該分注した検体を分析する分析処理を前記分類ステップにおいて分類されたグループ毎に行う分析ステップと、を含む。
請求項5に記載の分析プログラムは、試薬を用いて検体を分析するための分析システムに実行させるためのプログラムであって、コンピュータを、前記検体を収容する複数の検体容器を保管する保管手段と、前記検体及び前記試薬を反応容器内において反応させるための少なくとも1つ以上の反応手段と、前記検体容器に収容された前記検体に関する情報である検体情報と分析項目を示す分析項目情報とが相互に関連付けられて記憶されている第1記憶部と、前記分析項目情報と、前記分析項目の分析工程タイプを示す分析工程タイプ情報とを相互に関連付けて構成された分析メソッド情報が記憶されている第2記憶部と、前記検体情報を取得する取得手段と、前記取得手段にて取得された前記検体情報に対応する前記分析項目情報を外部装置又は前記第1記憶部から取得し、前記取得した分析項目情報に対応する前記分析工程タイプ情報を前記第2記憶部から取得し、前記取得された前記分析項目情報と、前記取得手段にて取得された前記検体情報とに基づいて、前記検体情報と前記分析項目とからなる組を、前記取得された分析工程タイプ情報の分析工程タイプ毎のグループに分類する分類手段と、として機能させ、当該分析システムは、前記保管手段に保管されている前記検体容器の検体を前記反応容器に分注し、且つ前記試薬を用いて当該分注した検体を分析する分析処理を前記分類手段にて分類されたグループ毎に行う。
請求項1に記載の分析システム、請求項4に記載の分析方法、及び請求項5に記載の分析プログラムによれば、取得手段にて取得された検体情報に対応する分析項目情報を外部装置又は第1記憶部から取得し、取得した分析項目情報に対応する分析工程タイプ情報を第2記憶部から取得し、取得された分析項目情報と、取得手段にて取得された検体情報とに基づいて、検体情報と分析項目とからなる組を、取得された分析工程タイプ情報の分析工程タイプ毎のグループに分類する分類手段と、を備え、当該分析システムは、保管手段に保管されている検体容器の検体を反応容器に分注し、且つ試薬を用いて当該分注した検体を分析する分析処理を分類手段にて分類されたグループ毎に行うので、複数の検体に関する分析処理をグループ毎に行うことができる。よって、複数の検体に関する分析処理をグループ毎に行わない場合に比べて、分析処理の一部が重複すること等により無駄な待機時間が生じることを回避できることから、複数の検体の分析を効率的に行うことが可能となる。
請求項2に記載の分析システムによれば、分類手段が、取得手段にて追加取得された検体情報に対応する分析項目情報を外部装置又は第1記憶部から追加取得し、追加取得した分析項目情報に対応する分析工程タイプ情報を第2記憶部から追加取得し、追加取得された分析項目情報と、取得手段にて追加取得された検体情報とに基づいて、検体情報と分析項目とからなる組を、追加取得された分析工程タイプ情報の分析工程タイプ毎のグループに追加分類し、当該分析システムが、分類手段によって追加分類されたグループと同一のグループに対応する分析処理が終了していない場合には、当該同一のグループに対応する分析処理と併せて当該追加分類されたグループに対応する分析処理を行い、分類手段によって追加分類されたグループと同一のグループに対応する分析処理が終了している場合には、当該追加分類されたグループに対応する分析処理を別途行うので、分類手段によって追加分類されたグループと同一のグループに対応する分析処理が終了したか否かに関わらず、追加保管された検体容器の検体に関する分析処理を別途行う場合に比べて、追加保管された検体容器の検体に関する分析処理を効率的に行うことができ、複数の検体の分析を一層効率的に行いやすくなる。
請求項3に記載の分析システムによれば、取得手段が、保管手段に検体容器を保管する際に当該検体容器から検体情報を取得するので、例えば、保管手段に検体容器を保管した直後に、当該取得した検体情報に対応する分析項目情報及び分析工程タイプ情報を取得できることから、検体情報と分析項目とからなる組の分類を迅速に行うことが可能となる。
本発明の実施の形態に係る分析システムを例示する平面図である。 第1制御部の電気的構成を示したブロック図である。 第1記憶部に記憶された情報を例示する図である。 第2記憶部に記憶された情報を例示する図である。 実施の形態に係る制御処理のフローチャートである。 各グループの分析処理の実施状況を示す図である。 図5のSA7で開始される分析処理の詳細を示すフローチャートであって、分析工程タイプ(1)に対応する分析工程メソッドA、Bのフローチャートである。 図5のSA7で開始される分析処理の詳細を示すフローチャートであって、分析工程タイプ(2)に対応する分析工程メソッドCのフローチャートである。 図5のSA7で開始される分析処理の詳細を示すフローチャートであって、分析工程タイプ(3)に対応する分析工程メソッドD、Eのフローチャートである。
以下に添付図面を参照して、この発明に係る分析システム、分析方法、及び分析プログラムの実施の形態を詳細に説明する。まず、〔I〕実施の形態の基本的概念について説明した後、〔II〕実施の形態の具体的内容について説明し、最後に、〔III〕実施の形態に対する変形例について説明する。ただし、実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
〔I〕実施の形態の基本的概念
まず、実施の形態の基本的概念について説明する。実施の形態は、概略的に、試薬を用いて検体を分析するための分析システム、分析方法、及び分析プログラムに関するものである。
ここで、「試薬」とは、後述する反応容器内で免疫反応により分析の目的とする物質を検出するために用いられるものを意味し、例えば分析システムを用いた分析に用いられるもの(一例として、磁性粒子試薬、標識抗体、標識抗原等)が該当する。また、「検体」とは、標的物質を含むと思われる(又は含んでいるかを知るために検査される)、全血、血清、血漿、尿、唾液などの生体試料を意味する。この「検体」は、標的物質として、例えば、抗体などのタンパク質、核酸(一例として、デオキシリボ核酸(DNA)、リボ核酸(RNA)等)、ウイルス、細菌、細胞、組織等を含む。また、「分析システム」とは、後述の反応ラインにおいて反応容器内の検体を分析するシステムであり、例えば、標的物質を分離や同定して分析を行うための自動分析装置等を含む概念である。以下、実施の形態では、本発明を、標識物質に酵素と発光基質を用いるCLEIA(Chemiluminescent Enzyme Immunoassay:化学発光酵素免疫測定法)によって血液等の検体の分析を実施するための自動分析装置に適用した場合について説明する。
また、この種の自動分析装置としては、反応容器を測定後に洗浄して次の測定に繰り返し使用する装置と、使い捨て用の反応容器を測定後に廃棄する装置とがあり、本発明はこれらいずれの装置にも適用することができるが、以下では、本発明を後者の装置に適用した場合について説明する。
また、この自動分析装置を用いた分析方法としては、2ステップサンドイッチ法、1ステップ競合法等があるが、本発明はこれらいずれの方法についても適用することができる。また、上記分析方法に用いられる固相としては、ポリスチレン粒子、ラテックス粒子、ゼラチン粒子等を使用することができる。また、各種磁性体を含むこれらの磁性粒子も使用することができる。
〔II〕実施の形態の具体的内容
次に、実施の形態の具体的内容について説明する。
(構成)
最初に、実施の形態に係る分析システムの構成について説明する。図1は、本発明の実施の形態に係る分析システムを例示する平面図である。以下の説明では、図1のX方向を分析システムの左右方向(−X方向を分析システムの左方向、+X方向を分析システムの右方向)、図1のY方向を分析システムの前後方向(+Y方向を分析システムの前方向、−Y方向を分析システムの後方向)、図1のX方向及び図1のY方向に直交する方向を上下方向(図1の紙面の手前側に至る方向を分析システムの上方向、図1の紙面の奥側に至る方向を分析システムの下方向)と称する。
分析システム1は、概略的には、図1に示すように、反応容器C3であって検体及び試薬を反応させるための反応容器C3(例えば、樹脂製の容器)を所定の複数位置に順次搬送し、これら各位置において各種の所定操作を行うことで分析を行い、分析後に反応容器C3を廃棄するものである。また、この分析システム1は、図1に示すように、反応容器供給部10、試薬保管部20、検体保管部30、反応容器搬送部40、試薬分注部50、検体分注部60、前処理槽70、反応槽80、測光部86、検体情報取得部90、第1制御部100、及び第2制御部110を備えている。また、実施の形態では、検体を収容する検体容器C2(例えば、公知の試験管状の容器)には、検体情報が付されているものとして説明する。ここで、「検体情報」とは、検体に関する情報であり、検体を一意に識別するための検体識別情報を含むものとする。
また、この分析システム1における各部の接続形態について説明すると、具体的には、反応容器供給部10、試薬保管部20、検体保管部30、反応容器搬送部40、試薬分注部50、検体分注部60、前処理槽70、反応槽80、測光部86、及び検体情報取得部90などの機能ユニットの各々と第2制御部110とは、図示しない電気配線や光ケーブルなどを介して接続されており、第2制御部110のコントロールで動作することができる。なお、「機能ユニット」とは、分析システム1の各機能を実現するために必要なユニットであって、例えばセンサー、アクチュエーターなどを用いて第2制御部110のコントロールにより動作するユニットを意味する。
(構成−反応容器供給部、試薬保管部、検体保管部)
反応容器供給部10は、使用前の複数の反応容器C3を収容して整列させる収容整列手段であり、例えば公知のパーツフィーダ等を用いて構成されている。試薬保管部20は、試薬を収容する試薬容器C1(例えば、磁性粒子液ボトル、標識体液ボトル、前処理液ボトル、検体希釈液ボトル等)を所定温度で保管する機構であり、例えば公知の試薬保冷庫等を用いて構成されている。検体保管部30は、複数の検体容器C2を保管する保管手段であり、例えば少なくとも1つ以上の検体容器C2を保持する複数の検体ラックRを検体分注部60により収容し、又は、検体を吸引できる位置に移送する機能を併せ持つ、公知の保管庫を用いて構成されている。
(構成−反応容器搬送部)
反応容器搬送部40は、反応容器供給部10に収容されている反応容器C3を、後述する前処理槽70の前処理反応ライン71又は反応槽80の反応ライン81に搬送するための反応容器搬送手段であり、例えば3次元方向に移送可能な公知の搬送機構等を用いて構成されており、図1に示すように、反応容器供給部10、反応槽80、及び前処理槽70の近傍位置に配置されている。
(構成−試薬分注部、検体分注部)
試薬分注部50は、試薬保管部20に保管されている試薬容器C1から後述する前処理槽70、前処理反応ライン71、又は反応槽80の反応ライン81に搬送された反応容器C3に試薬を分注するためのものである。この試薬分注部50は、例えば3次元方向に分注ノズルを移送可能な公知の分注装置(一例として、ステップモータ等を用いた公知のロボットアームにポンプを用いた吸引吐出機構を組み合わせてなる分注装置)等を用いて構成されており(なお、検体分注部60についても略同様とする)、図1に示すように、試薬保管部20、前処理槽70、及び反応槽80の近傍に配置されている。検体分注部60は、検体保管部30に保管されている検体容器C2から後述する前処理槽70の前処理反応ライン71又は反応槽80の反応ライン81に配置された反応容器C3に検体を分注するためのものであり、図1に示すように、検体保管部30、前処理槽70、及び反応槽80の近傍に配置されている。
(構成−前処理槽)
前処理槽70は、後述する分析処理の検体前処理を行うための槽である。この前処理槽70は、図1に示すように、反応槽80の近傍に配置されており、前処理反応ライン71(例えば、公知の円環状の反応ライン等)を備えている。
(構成−反応槽)
反応槽80は、検体及び試薬を複数の反応容器C3において反応させるための槽である。この反応槽80は、図1に示すように、反応ライン81、洗浄部83、及び基質分注部85を備えている。
(構成−反応槽−反応ライン)
反応ライン81は、検体及び試薬を複数の反応容器C3において反応させるための反応手段であり、例えば公知の搬送式の反応ライン(一例として、円環状の反応ライン)等を用いて構成されている。また、図1に示すように、この反応ライン81には、反応容器C3を上方から着脱自在に収容するための複数の孔部81aが設けられている。
(構成−反応槽−洗浄部、基質分注部)
洗浄部83は、反応容器C3に対して外部から磁石の磁力を印加し、磁性粒子試薬とそれに結合した免疫複合体とを反応容器C3内面に集め、反応容器C3に洗浄液を分注し、吸引する動作を繰り返すことで、反応容器C3内面に集められた磁性粒子試薬とそれに結合した免疫複合体を残して、反応容器C3内面を洗い流すものであり、反応ライン81の近傍に少なくとも1つ以上設けられている。洗浄部83による洗浄動作をB/F分離という。基質分注部85は、基質液タンク(図示省略)から供給される基質(基質液)をポンプ(図示省略)を介して反応容器C3に分注するものであり、例えば公知の分注装置等を用いて構成されており、反応ライン81の近傍に少なくとも1つ以上設けられている。
(構成−測光部)
測光部86は、酵素反応による生成物の化学発光量を測定するものであり、例えば公知の測光装置(一例として、光電子倍増管により光子の数をカウントすることが可能な測光装置)等を用いて構成されており、反応ライン81の近傍位置(又は反応ライン81から離れた位置)に設けられている。
(構成−検体情報取得部)
検体情報取得部90は、検体容器C2から検体情報を取得するためのものであり、例えば公知の読取装置(一例として、バーコードリーダ)等を用いて構成されており、図1に示すように、検体保管部30の内部(又は外部)において少なくとも1つ以上設けられている。
(構成−第1制御部)
図2は、第1制御部100の電気的構成を示したブロック図である。第1制御部100は、第2制御部110と通信を行い、第2制御部110のコントロールなどを行うものである。この第1制御部100は、配線2を介して第2制御部110と電気的に接続されており、図2に示すように、操作部101、通信部102、出力部103、制御部本体104、及び記憶部105を備えている。
(構成−第1制御部−操作部、通信部、出力部)
操作部101は、第1制御部100に対する操作入力を受け付ける操作手段である。また、通信部102は、第2制御部110及び図示しない外部装置(例えば、Laboratory Information System(LIS)のホスト装置等)の各々との相互間で通信するための通信手段である。出力部103は、第1制御部100の制御に基づいて各種の情報を出力する出力手段であり、例えば公知の表示手段、印字手段、又は音声出力手段を用いて構成されている。
(構成−第1制御部−制御部本体)
制御部本体104は、第1制御部100の本体であり、具体的には、CPU、当該CPU上で解釈実行される各種のプログラム(OSなどの基本制御プログラムや、OS上で起動され特定機能を実現するアプリケーションプログラムを含む)及びプログラムや各種のデータを格納するためのRAMの如き内部メモリを備えて構成されるコンピュータである(なお、第2制御部110の構成についても同様とする)。特に、実施の形態に係る分析プログラムは、任意の記録媒体又は図示しないネットワークを介して第1制御部100にインストールされることで、制御部本体104の各部を実質的に構成する。
また、図2に示すように、この制御部本体104は、機能概念的に、分類部104aを備えている。
分類部104aは、後述の第2制御部110の取得部にて取得された検体情報に対応する分析項目情報を外部装置又は後述の第1記憶部105aから取得し、取得した分析項目情報に対応する分析工程タイプ情報を後述の第2記憶部105bから取得し、取得された分析項目情報と、後述の第2制御部110の取得部にて取得された検体情報とに基づいて、検体情報と分析項目とからなる組(以下、「分析組」と称する)を、取得された分析工程タイプ情報の分析工程タイプ毎のグループに分類する分類手段である。なお、この制御部本体104によって実行される処理の詳細については後述する。
(構成−第1制御部−記憶部)
記憶部105は、第1制御部100の動作に必要なプログラム及び各種のデータ(例えば、使用する試薬に関する情報、キャリブレーションに必要な情報等)を記憶するものであり、書き換え可能な公知の記録媒体を用いて構成され、例えばフラッシュメモリ等の書き換え可能な不揮発性記録媒体を用いることができる。
また、図2に示すように、この記憶部105は、第1記憶部105a及び第2記憶部105bを備えている。
(構成−第1制御部−記憶部−第1記憶部)
図3は、第1記憶部105aに記憶された情報を例示する図である。第1記憶部105aは、検体容器C2に収容された検体に関する検体情報(具体的には、検体識別情報)と分析項目を示す分析項目情報とが相互に関連付けられて記憶されているものである。具体的には、図3に示すように、検体識別情報として、例えば、検体IDである「1001」等が記憶されている。また、分析項目情報として、例えば、分析項目である「Assay 1a」等が記憶されている。なお、これら検体識別情報及び分析項目情報の記憶方法(又は更新方法)については、例えば、後述する制御処理を実行する前に、ユーザーが操作部101を介して当該情報を入力したり、又は外部装置から当該情報を取得することにより記憶(又は更新)してもよい(なお、第2記憶部に記憶される情報の記憶方法(又は更新方法)についても略同様とする)。
(構成−第1制御部−記憶部−第2記憶部)
図4は、第2記憶部105bに記憶された情報を例示する図である。第2記憶部105bは、分析メソッド情報が記憶されているものである(なお、実施の形態では、分析項目毎の分析メソッド情報が複数記憶されているものとする)。ここで、「分析メソッド情報」とは、分析項目情報と、分析工程タイプ情報とを相互に関連付けて構成された情報を意味する。実施の形態では、分析項目情報及び分析工程タイプ情報に加えて、分析工程メソッド情報と、使用試薬情報と、希釈液情報と、前処理液情報と、検量線情報と、サンプル分注量情報と、試薬分注量情報と、サンプル種別情報と、測光方法情報と、検量線ポイント数情報と、ポイント濃度値情報と、検量線判定基準情報と、濃度値単位情報と、濃度値小数点以下桁数情報と、濃度値ダイナミックレンジ情報と、検量線発生間隔情報とを相互に関連付けて構成されている。ただし、これに限らず、例えば、これらの情報以外の他の情報が、分析項目情報及び分析工程タイプ情報と相互に関連付けて構成されてもよい。
このうち、「分析工程タイプ情報」とは、検体の分析工程タイプを示す情報である。ここで、「分析工程タイプ」とは、混在分析を行っても処理速度が落ちない分析工程メソッドを用いて検体の分析を実行可能なタイプを意味する。また、「分析工程メソッド情報」とは、検体の分析工程メソッド(例えば、2ステップサンドイッチ法、1ステップ競合法等)を示す情報である。また、「使用試薬情報」とは、分析システム1で使用される試薬に関する情報(例えば、試薬を一意に識別する情報等)である。また、「希釈液情報」とは、分析システム1で使用される希釈液に関する情報(例えば、希釈液を一意に識別する情報等)である。また、「前処理液情報」とは、分析システム1で使用される前処理液に関する情報(例えば、前処理液を一意に識別する情報等)である。また、「検量線情報」とは、検量線のタイプ(例えば、スプライン等)と検量線作成に必要な定数などを示す情報である。また、「サンプル分注量情報」とは、分析システム1で使用されるサンプル(検体)の分注量を示す情報である。また、「試薬分注量情報」とは、分析システム1で使用される試薬の分注量を示す情報である。また、「サンプル種別情報」とは、分析システム1で使用されるサンプルの種別(例えば、血清等)を示す情報である。また、「測光方法情報」とは、測光方法を示す情報である。また、「検量線ポイント数情報」とは、検量線のポイント数を示す情報である。また、「ポイント濃度値情報」とは、検量線のポイントに対応する濃度値を示す情報である。また、「検量線判定基準情報」とは、検量線の判定基準を示す情報である。また、「濃度値単位情報」とは、検量線のポイントに対応する濃度値の単位を示す情報である。また、「濃度値小数点以下桁数情報」とは、検量線のポイントに対応する濃度値の小数点以下桁数を示す情報である。また、「濃度値ダイナミックレンジ情報」とは、検量線のポイントに対応する濃度値のダイナミックレンジを示す情報である。また、「検量線発生間隔情報」とは、検量線の発生間隔を示す情報である。
具体的には、図4に示すように、分析項目情報として、例えば、分析項目である「Assay 1a」等が記憶されている。また、分析工程タイプ情報として、例えば、分析工程タイプである「分析工程タイプ(1)」等が記憶されている。また、分析工程メソッド情報として、例えば、分析工程メソッドである「分析工程メソッドA」等が記憶されている。また、使用試薬情報として、例えば、使用試薬である「使用試薬A」等が記憶されている。また、希釈液情報として、例えば、希釈液である「希釈液A」等が記憶されている。また、前処理液情報として、例えば、前処理液である「前処理液A」等が記憶されている。また、検量線情報として、例えば、検量線タイプである「検量線A」と図示しない定数等が記憶されている。また、サンプル分注量情報として、例えば、サンプル分注量(数値)である「×××」等が記憶されている。また、試薬分注量情報として、例えば、試薬分注量(数値)である「□□□」等が記憶されている。また、サンプル種別情報として、例えば、サンプル種別である「サンプル種別A」等が記憶されている。また、測光方法情報として、例えば、測光方法である「測光方法A」等が記憶されている。また、検量線ポイント数情報として、例えば、検量線ポイント数(数値)である「△△△」等が記憶されている。また、ポイント濃度値情報として、例えば、ポイント濃度値(数値)である「◇◇◇」等が記憶されている。また、検量線判定基準情報として、例えば、検量線判定基準である「検量線判定基準A」等が記憶されている。また、濃度値単位情報として、例えば、濃度値単位である「濃度値単位A」等が記憶されている。また、濃度値小数点以下桁数情報として、例えば、濃度値小数点以下桁数(数値)である「○×□」等が記憶されている。また、濃度値ダイナミックレンジ情報として、例えば、濃度値ダイナミックレンジ(数値)である「△○×」等が記憶されている。また、検量線発生間隔情報として、例えば、検量線発生間隔(数値)である「×△□」等が記憶されている。
(構成−第2制御部)
図1に戻り、第2制御部110は、分析システム1の各部を制御するものであり、機能概念的に図示しない取得部を備えている。ここで、取得部は、検体情報(具体的には、検体識別情報)を取得する取得手段である。なお、この第2制御部110によって実行される処理の詳細については後述する。
(制御処理)
次に、このように構成された分析システム1の第1制御部100の制御部本体104及び第2制御部110によって実行される制御処理について説明する。図5は、実施の形態に係る制御処理のフローチャートである(以下の各処理の説明ではステップを「S」と略記する)。図6は、各グループの後述の分析処理の実施状況を示す図である。制御処理は、概略的には、分析システム1を制御するための処理である。この制御処理を実行するタイミングは任意であるが、実施の形態においては、分析システム1の電源が投入された後に、第1制御部100の操作部101を介して所定操作が受け付けられることにより起動されるものとして説明する。
また、この制御処理の前提については、前処理槽70、反応槽80、及び試薬保管部20の温度が既定の温度に制御されていること、試薬保管部20には試薬が収容された試薬容器C1が複数保管されていること、検体保管部30には検体が収容された検体容器C2が複数保管されていること、反応容器供給部10には反応容器C3が必要十分な数供給されていること、及び、その他洗浄液など必要な消耗品も必要十分な量がセットされ、且つ供給されていることを前提とする。
制御処理が起動されると、図5に示すように、SA1において第2制御部110の取得部は、検体情報(具体的には、検体識別情報)を検体情報取得部90を介して取得する。また、実施の形態では、SA1にて取得された検体情報は、第1制御部100の記憶部105に記憶される(なお、後述するSA9の処理についても略同様とする)。
また、この検体情報の取得方法については任意であるが、例えば、検体保管部30に検体容器C2を保管する際に当該検体容器C2から検体情報を取得してもよい(なお、後述するSA9の処理についても略同様とする)。一例として、試薬保管部20の内部に複数設けられたストッカ(図示省略)に検体ラックRを収納するタイミングで当該検体容器C2に付された検体情報を読むことにより、取得してもよい。これにより、検体保管部30に検体容器C2を保管した直後に、当該取得した検体情報を用いて後述するSA2、SA3を実行できることから、後述するSA4の処理を迅速に行うことが可能となる。あるいは、すべての検体ラックRに保持されている検体容器C2を試薬保管部20に設けられたチャック機構(図示省略)により所定高さまで順次持ち上げて当該検体容器C2に付された検体情報を読み取ることにより、取得してもよい。
SA2において第1制御部100の分類部104aは、SA1にて取得された検体情報に対応する分析項目情報を外部装置(ホスト装置)又は第1制御部100の第1記憶部105aから取得する。なお、実施の形態では、SA2にて取得された分析項目情報は、SA1にて取得された検体情報と相互に関連付けて第1制御部100の記憶部105に記憶される(なお、後述するSA10の処理についても略同様とする)。
また、外部装置から分析項目情報を取得する方法については任意であるが、例えば、まず、SA1にて取得された検体情報を第1制御部100の通信部102を介して外部装置に送信する。次に、外部装置が検体情報を受信することで、外部装置の記憶部(具体的には、検体情報と分析項目情報とが相互に関連付けて記憶されたもの)から当該受信した検体情報に対応する分析項目情報が取得される。そして、上記取得された分析項目情報が第1制御部100に送信された後に、当該分析項目情報を第1制御部100の通信部102を介して受信することにより、取得してもよい(なお、後述するSA10の処理についても略同様とする)。
SA3において第1制御部100の分類部104aは、第1制御部100の第2記憶部105bに記憶されている分析メソッド情報に含まれる分析工程タイプ情報の中から、SA2にて取得された分析項目情報に対応する分析工程タイプ情報を取得する。なお、実施の形態では、SA3にて取得された分析工程タイプ情報は、SA1にて取得された検体情報、及びSA2にて取得された分析項目情報と相互に関連付けて第1制御部100の記憶部105に記憶される(なお、後述するSA11の処理についても略同様とする)。
SA4において第1制御部100の分類部104aは、SA1にて取得された検体情報及びSA2にて取得された分析項目情報に基づいて、分析組をSA3にて取得された分析工程タイプ情報の分析工程タイプ毎のグループに分類する。具体的には、第1制御部100の第2記憶部105bに記憶されている分析メソッド情報を参照しながら、SA1にて取得された検体情報と、当該検体情報と関連付けられた分析項目情報の分析項目とからなる分析組のうち、分析工程タイプ情報の分析工程タイプが同一である分析組同士を同じグループに分類する(なお、後述するSA12の処理についても略同様とする)。
SA5からSA17の間のループにおいて第2制御部110は、SA4にて分類されたグループ又は後述するSA12にて追加分類されたグループを対象として、SA6からSA16の処理を順次行う。以下では、SA5からSA17の間のループにおいて処理対象となるグループを「対象グループ」と称する。なお、対象グループの設定方法については任意であるが、例えば、SA4にて分類されたグループのうち分析時間が短いグループを優先的に設定してもよい。あるいは、SA4にて分類されたグループのうち分析時間が長いグループを優先的に設定したり、又はランダムに設定してもよい。
SA6からSA16の間のループにおいて第2制御部110は、対象グループの分析組について、SA7からSA15の処理を順次行う。以下では、SA6からSA16の間のループにおいて処理対象となる分析組を「対象分析組」と称する。
SA6からSA16の間のループにおいては、まず、SA7において第2制御部110は、検体保管部30に保管されている検体容器C2の検体のうち対象分析組に対応する検体を反応槽80の反応ライン81(又は前処理槽70)に投入された反応容器C3に分注し、且つ試薬を用いて当該分注した検体を分析する処理(以下、「分析処理」と称する)を分類部104aにて分類されたグループ毎に開始する。
この分析処理の処理内容について任意であるが、例えば以下の通りとなる。まず、対象分析組に対応する分析メソッド情報が2ステップサンドイッチ法を採用する分析メソッドであり、且つ検体前処理を行う分析メソッドを示す場合には、反応容器C3を前処理槽70の前処理反応ライン71に投入し、試薬分注部50によって、分析組の分析項目の前処理液を前処理反応ライン71に投入された反応容器C3に分注する。次いで、検体分注部60によって、対象分析組の検体を上記投入された反応容器C3に分注し、規定の前処理反応時間後に、反応容器C3を反応槽80の反応ライン81の所定の位置に移送する。次に、試薬分注部50によって、分析組の分析項目の試薬を、反応ライン81に移送された反応容器C3に分注し、規定の反応時間後に、洗浄部で後述するB/F洗浄の動作を行い、その後試薬分注部50によって対象分析組の分析項目の第2試薬を反応容器C3に分注する(なお、1ステップ競合法を採用する分析メソッドの場合には、第2試薬の分注は省略される)。次いで、基質分注部85によって気質液を反応容器C3に分注し、規定の反応時間後に反応容器C3を測光部86まで移送させた後に、反応液の化学発光量を測定する。次に、測光部86によって検出された化学発光量であって、対象分析組に対応する反応容器C3内で発生した化学発光量を示す情報を測光部86から取得する。続いて、上記取得した化学発光量を示す情報を対象分析組の検体情報と共に第1制御部100に送り、制御部本体104によって、対象分析組に対応する分析メソッド情報に含まれる検量線ポイント数情報及びポイント濃度値情報に基づいて上記取得した化学発光量を示す情報の化学発光量を濃度値等に変換した後、当該変換した濃度値等を示す情報を対象分析組に対応する検体情報と関連付けて第1制御部100の記憶部105に記憶する。また、対象分析組に対応する分析メソッド情報が2ステップサンドイッチ法を採用する分析メソッドであり、且つ検体前処理を行わない分析メソッドを示す場合には、まず、反応容器C3を反応槽80の反応ライン81に投入した後に、試薬分注部50によって分析組の分析項目の試薬を反応ライン81に投入された反応容器C3に分注すると共に、検体分注部60によって対象分析組の検体を上記投入された反応容器C3に分注する。これ以降、上述した検体前処理を行わない分析メソッドと同様に、第2試薬の分注、化学発光量の測定、及び上記変換した濃度値等を示す情報の記憶を順次行う。
SA8において第2制御部110は、検体が収容された検体容器C2が検体保管部30に追加保管されたか否かを判定する。この追加保管されたか否かを判定する方法については任意であるが、例えば、ユーザーによって第1制御部100の操作部101を介して検体の追加保管を行う旨の操作が受け付けられたか否かに基づいて判定し、当該操作が受け付けられた場合には上記検体容器C2が追加保管されたと判定し、当該操作が受け付けられていない場合には上記検体容器C2が追加保管されていないと判定する。
そして、第2制御部110は、上記検体容器C2が追加保管されたと判定された場合(SA8、Yes)には、SA9に移行する。一方で、上記検体容器C2が追加保管されていないと判定された場合(SA8、No)には、他の分析組を対象分析組として、SA6からSA16の処理を再び繰り返す。この場合において、実施の形態では、図6に示すように、SA8の処理が終了した時点で前の対象分析組のSA7で開始した分析処理が終了しているか否かに関わらず、あるいは、上記検体容器C2が追加保管されたと判定された場合(SA8、Yes)も、SA9以降の処理が終了しているか否かに関わらず、次の対象分析組のSA7の分析処理を所定時間経過後(例えば、30sec経過後)に開始するものとする。さらに、対象グループに属する分析組に関するSA6からSA16の処理がすべて実行された場合には、他のグループを対象グループとして、SA5からSA17の処理を再び繰り返す。この場合において、実施の形態では、図6に示すように、前の対象グループに属する分析組のSA7で開始した分析処理がすべて終了しているか否かに関わらず、次の対象グループに属する分析組の分析処理を開始するものとする(一例として、前の対象グループに属する分析組のうち最後の分析組のSA7の分析処理が開始されてから30sec後に次の対象グループに属する分析組のうち最初の分析組の分析処理を開始する)。ただし、これに限らず、例えば、前の対象グループに属する分析組のSA7の分析処理がすべて終了してから、次の対象グループに属する分析組のSA7の分析処理を開始してもよい。
図5に戻り、SA9において第2制御部110の取得部は、検体情報(具体的には、検体識別情報)を検体情報取得部90を介して追加取得する。
SA10において第1制御部100の分類部104aは、SA9にて追加取得された検体情報に対応する分析項目情報を外部装置又は第1制御部100の第1記憶部105aから追加取得する。
SA11において第1制御部100の分類部104aは、第1制御部100の第2記憶部105bに記憶されている分析メソッド情報に含まれている分析工程タイプ情報の中から、SA10にて追加取得された分析項目情報に対応する分析工程タイプ情報を追加取得する。
SA12において第1制御部100の分類部104aは、SA9にて追加取得された検体情報及びSA10にて追加取得された分析項目情報に基づいて、分析組をSA11にて追加取得された分析工程タイプ情報の分析工程タイプ毎のグループに追加分類する。
SA13において第2制御部110は、SA12によって追加分類されたグループと同一のグループに対応する分析処理が終了しているか否かを判定する。この上記追加分類されたグループと同一のグループに対応する分析処理が終了しているか否かの判定方法については任意であるが、例えば、SA1及びSA9にて取得された検体情報、及びSA3及びSA11にて取得された分析工程タイプ情報等に基づいて、追加分類されたグループと同一のグループに属する全ての検体に関する化学発光量を示す情報(具体的には、化学発光量カウント値又は上記変換した濃度値等を示す情報)が第1制御部100の記憶部105に記憶されているか否かに基づいて判定する。ここで、上記化学発光量を示す情報が記憶されていない場合には、上記追加分類されたグループと同一のグループに対応する分析処理が終了していないと判定し、上記化学発光量を示す情報が記憶されている場合には、上記追加分類されたグループと同一のグループに対応する分析処理が終了していると判定する。そして、第2制御部110は、上記追加分類されたグループと同一のグループに対応する分析処理が終了していないと判定された場合(SA13、No)には、SA14に移行し、上記追加分類されたグループと同一のグループに対応する分析処理が終了していると判定された場合(SA13、Yes)には、SA15に移行する。
SA14において第2制御部110は、SA12によって追加分類されたグループを同一のグループに追加し、その後SA5に移行する(ただし、同一のグループが対象グループである場合にはSA6に移行する)。これにより、SA5からSA17の間のループにおいて、上記追加分類されたグループと同一のグループに対応する分析処理と併せて上記追加分類されたグループに対応する分析処理が行われるので、上記追加分類されたグループに対応する分析処理が別途行われる場合に比べて、追加保管された検体容器C2の検体に関する分析処理を効率的に行うことができる。
SA15において第2制御部110は、SA12によって追加分類されたグループを新たなグループとして追加し、その後SA5に移行する。これにより、SA5からSA17の間のループにおいて、分析中に追加保管された検体に対しても分析処理を行うことが可能となる。なお、実施の形態では、SA7において、上記追加分類されたグループに対応する分析処理は、SA4にて分類されたグループに対応する分析処理がすべて行われた後に行われてもよい。また、上記追加分類されたグループが複数存在する場合には、当該複数のグループに対応する分析処理が所定の順序(例えば、追加分類された順序)で行われてもよい。
以上のような制御処理により、複数の検体に関する分析処理をグループ毎に行うことができる。よって、複数の検体容器C2の検体に関する分析処理をグループ毎に行わない場合に比べて、分析処理の一部が重複すること等により無駄な待機時間が生じることを回避できることから、複数の検体の分析を効率的に行うことが可能となる。
(制御処理−具体的な処理内容)
続いて、このような制御処理が実行される具体的な処理内容について説明する。図7は、図5のSA7で開始される分析処理の詳細を示すフローチャートであって、分析工程タイプ(1)に対応する分析工程メソッドA、Bのフローチャートである。図8は、図5のSA7で開始される分析処理の詳細を示すフローチャートであって、分析工程タイプ(2)に対応する分析工程メソッドCのフローチャートである。図9は、図5のSA7で開始される分析処理の詳細を示すフローチャートであって、分析工程タイプ(3)に対応する分析工程メソッドD、Eのフローチャートである。
例えば、複数の分析組を複数の分析工程タイプのグループに分類することが可能な検体を収容した複数の検体容器C2が検体保管部30に保管されている場合には、以下に示すような処理が行われる。
すなわち、まず、図5のSA2において分析項目情報が取得された後に、図5のSA3において図5のSA2にて取得された分析項目情報に対応する分析工程タイプ情報(例えば、分析工程タイプ(1)、分析工程タイプ(2)、及び分析工程タイプ(3)を示す情報)が取得される。次に、図5のSA4において分析組が図5のSA3にて取得された分析工程タイプ情報の分析工程タイプ毎のグループに分類される。例えば、分析工程メソッドA及びBに対応する分析組が分析工程タイプ(1)のグループに分類され、分析工程メソッドCに対応する分析組が分析工程タイプ(2)のグループに分類され、及び分析工程メソッドD、Eに対応する分析組が分析工程タイプ(3)のグループに分類される。
次に、図5のSA5からSA17の間のループにおいて、図5のSA7の分析処理が分析工程タイプ(1)のグループ、分析工程タイプ(2)のグループ、分析工程タイプ(3)のグループの順に開始される。
ここで、分析工程タイプ(1)に対応する分析処理の詳細については、図7に示すように、分析工程メソッドA、Bに応じた分析処理が行われる。
例えば、分析工程メソッドAに応じた分析処理については、まず、図7のSB1において反応槽80の反応ライン81に反応容器C3が投入された後、図7のSB2において磁性粒子試薬及び検体が図7のSB1にて投入された反応容器C3に分注され、図7のSB3において図7のSB2にて分注された検体と磁性粒子試薬とを反応させることで第1複合体が生成される第1反応が行われる。次に、図7のSB4において磁性粒子試薬に結合した複合体が、磁石により反応容器C3の内面に集められた後で、反応容器C3内に洗浄液を吐出及び吸引することで、反応容器C3内面の洗浄(以下、「B/F洗浄」と称する)が行われた後、図7のSB5において標識抗体又は標識抗原が図7のSB1にて投入された反応容器C3に分注され、図7のSB6において図7のSB5にて分注された標識抗体又は標識抗原と上記第1複合体とを反応させ、第2複合体が生成される第2反応が行われる。次いで、図7のSB7においてB/F洗浄が行われた後、図7のSB8において基質が図7のSB1にて投入された反応容器C3に分注され、図7のSB9において図7のSB8にて分注された基質と上記第2複合体とを反応させる酵素反応が行われる。そして、図7のSB10において酵素反応により生じた光の測定が行われる。
また、分析工程メソッドBに応じた分析処理については、図7のSC1からSC10の処理が行われる。ただし、これら図7のSC1、SC4からSC10は、図7のSB1、SB4からSB10とそれぞれ同様であるので、説明を省略する。ここで、図7のSC2において磁性粒子試薬、前処理液、及び検体が図7のSC1にて投入された反応容器C3に分注される。次いで、図7のSC3において図7のSC2にて分注された検体と、前処理液と、磁性粒子試薬とを反応させることで第1複合体が生成される第1反応が行われる。
また、分析工程タイプ(2)に対応する分析処理の詳細については、図8に示すように、分析工程メソッドCに応じた分析処理が行われる。
例えば、まず、図8のSD1において反応槽80の反応ライン81に反応容器C3が投入された後、図8のSD2において磁性粒子試薬、標識抗体又は標識抗原、及び検体が図8のSD1にて投入された反応容器C3に分注され、図8のSD3において図8のSD2にて分注された検体と、磁性粒子試薬と、標識抗体又は標識抗原とを反応させることで第1複合体が生成される第1反応が行われる。次に、図8のSD4においてB/F洗浄が行われた後、図8のSD5において基質が図8のSD1にて投入された反応容器C3に分注され、図8のSD6において図8のSD5にて分注された基質と上記第1複合体とを反応させる酵素反応が行われる。そして、図8のSD7において酵素反応により生じた光の測定が行われる。
また、分析工程タイプ(3)に対応する分析処理の詳細については、図8に示すように、分析工程メソッドD、Eに応じた分析処理が行われる。
例えば、分析工程メソッドDに応じた分析処理については、まず、図9のSE1において前処理槽70に反応容器C3が投入された後、図9のSE2において前処理液及び検体が図9のSE1にて投入された反応容器C3に分注され、図9のSE3において図9のSE2にて分注された検体と前処理液とを反応させる前処理反応が行われる。なお、前処理反応が行われた後には、反応容器C3が反応槽80の反応ライン81に搬送される。次に、図9のSE4において磁性粒子試薬が図9のSE1にて投入された反応容器C3に分注され、図9のSE5において図9のSE3にて反応された検体と磁性粒子試薬を反応させることで第1複合体が生成される第1反応が行われる。次いで、図9のSE6においてB/F洗浄が行われた後、図9のSE7において標識抗体又は標識抗原が図9のSE1にて投入された反応容器C3に分注され、図9のSE8において図9のSE7にて分注された標識抗体又は標識抗原と上記第1複合体とを反応させる第2複合体が生成される第2反応が行われる。次に、図9のSE9においてB/F洗浄が行われた後、図9のSE10において基質が図9のSE1にて投入された反応容器C3に分注され、図9のSE11において図9のSE10にて分注された基質と上記第2複合体とを反応させる酵素反応が行われる。そして、図9のSE12において酵素反応により生じた光の測定が行われる。
また、分析工程メソッドEに対応する分析処理については、図9のSF1からSF12の処理が行われる。ただし、これら図9のSF1からSF3、SF6からSF12は、図9のSE1からSE3、SE6からSE12とそれぞれ同様であるので、説明を省略する。ここで、図9のSF4において磁性粒子試薬及び他の前処理液が図9のSF1にて投入された反応容器C3に分注される。次いで、図9のSF5において図9のSF3にて反応された検体と、磁性粒子試薬と、他の前処理液とを反応させることで第1複合体が生成される第1反応が行われる。
以上のような具体的な処理内容により、複数の検体の分析を分析工程タイプ(1)、分析工程タイプ(2)、分析工程タイプ(3)毎に行うことができ、複数の検体の分析を効率的に行うことが可能となる。
(実施の形態の効果)
このように実施の形態によれば、第2制御部110の取得部にて取得された検体情報に対応する分析項目情報を外部装置又は第1記憶部105aから取得し、取得した分析項目情報に対応する分析工程タイプ情報を第2記憶部105bから取得し、取得された分析項目情報と、第2制御部110の取得部にて取得された検体情報とに基づいて、検体情報と分析項目とからなる分析組を、取得された分析工程タイプ情報の分析工程タイプ毎のグループに分類する分類部104aと、を備え、当該分析システム1は、保管手段に保管されている検体容器C2の検体を反応容器C3に分注し、且つ試薬を用いて当該分注した検体を分析する分析処理を分類部104aにて分類されたグループ毎に行うので、複数の検体に関する分析処理をグループ毎に行うことができる。よって、複数の検体に関する分析処理をグループ毎に行わない場合に比べて、分析処理の一部が重複すること等により無駄な待機時間が生じることを回避できることから、複数の検体の分析を効率的に行うことが可能となる。
また、分類部104aが、第2制御部110の取得部にて追加取得された検体情報に対応する分析項目情報を外部装置又は第1記憶部105aから追加取得し、追加取得した分析項目情報に対応する分析工程タイプ情報を第2記憶部105bから追加取得し、追加取得された分析項目情報と、第2制御部110の取得部にて追加取得された検体情報とに基づいて、検体情報と分析項目とからなる分析組を、追加取得された分析工程タイプ情報の分析工程タイプ毎のグループに追加分類し、当該分析システム1が、分類部104aによって追加分類されたグループと同一のグループに対応する分析処理が終了していない場合には、当該同一のグループに対応する分析処理と併せて当該追加分類されたグループに対応する分析処理を行い、分類部104aによって追加分類されたグループと同一のグループに対応する分析処理が終了している場合には、当該追加分類されたグループに対応する分析処理を別途行うので、分類部104aによって追加分類されたグループと同一のグループに対応する分析処理が終了したか否かに関わらず、追加保管された検体容器C2の検体に関する分析処理を別途行う場合に比べて、追加保管された検体容器C2の検体に関する分析処理を効率的に行うことができ、複数の検体の分析を一層効率的に行いやすくなる。
また、第2制御部110の取得部が、検体保管部30に検体容器C2を保管する際に当該検体容器C2から検体情報を取得するので、例えば、検体保管部30に検体容器C2を保管した直後に、当該取得した検体情報に対応する分析項目情報及び分析工程タイプ情報を取得できることから、検体情報と分析項目とからなる組の分類を迅速に行うことが可能となる。
〔III〕実施の形態に対する変形例
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明の具体的な構成及び手段は、特許請求の範囲に記載した各発明の技術的思想の範囲内において、任意に改変及び改良することができる。以下、このような変形例について説明する。
(解決しようとする課題や発明の効果について)
まず、発明が解決しようとする課題や発明の効果は、前記した内容に限定されるものではなく、本発明によって、前記に記載されていない課題を解決したり、前記に記載されていない効果を奏することもでき、また、記載されている課題の一部のみを解決したり、記載されている効果の一部のみを奏することがある。
(分散や統合について)
また、上述した各電気的構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各部の分散や統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散又は統合して構成できる。
(形状、数値、構造、時系列について)
実施の形態や図面において例示した構成要素に関して、形状、数値、又は複数の構成要素の構造若しくは時系列の相互関係については、本発明の技術的思想の範囲内において、任意に改変及び改良することができる。
(分析メソッド情報について)
上記実施の形態では、分析メソッド情報が、表示分析項目名情報、分析項目番号情報、分析工程メソッド情報、使用試薬情報、希釈液試薬情報、前処理液試薬情報、キャリブレーションタイプ情報、サンプル分注量情報、試薬分注量情報、サンプル種別情報、測光方法情報、キャリブレーションポイント数情報、ポイント濃度値情報、検量線判定基準情報、濃度値単位情報、濃度値小数点以下桁数情報、濃度値ダイナミックレンジ情報、及びキャリブレーション発生間隔情報を含むと説明したが、これに限らない。例えば、これら情報に加えて、他の情報を含んでもよい。あるいは、これら情報の少なくとも一部を省略してもよい。この場合には、例えば、上記省略された情報が外部装置から取得されてもよい。
(分析システムについて)
上記実施の形態では、分析システム1が、前処理槽70を備えていると説明したが、これに限らず、例えば、前処理槽70を省略してもよい。
(反応槽について)
上記実施の形態では、反応槽80の反応ライン81の設置数が1つであると説明したが、これに限らず、例えば、2以上であってもよい。この場合には、試薬分注部50及び検体分注部60は、複数の反応ライン81に分注可能に構成されることが望ましい。
また、上記実施の形態では、反応ライン81が搬送式の反応ラインであると説明したが、これに限らず、例えば、固定式の反応ラインであってもよい。
(第1記憶部及び第2記憶部について)
上記実施の形態では、第1記憶部105a及び第2記憶部105bが記憶部105の如き1つの記録媒体に記憶されていると説明したが、これに限らず、例えば、それぞれ別の記録媒体に記憶されてもよい。
(制御処理について)
上記実施の形態では、SA8からSA15の処理が行われると説明したが、これに限らず、例えば、SA8からSA15の処理を省略してもよい。
(付記)
付記1の分析システムは、試薬を用いて検体を分析するための分析システムであって、前記検体を収容する複数の検体容器を保管する保管手段と、前記検体及び前記試薬を反応容器内において反応させるための少なくとも1つ以上の反応手段と、前記検体容器に収容された前記検体に関する情報である検体情報と分析項目を示す分析項目情報とが相互に関連付けられて記憶されている第1記憶部と、前記分析項目情報と、前記分析項目の分析工程タイプを示す分析工程タイプ情報とを相互に関連付けて構成された分析メソッド情報が記憶されている第2記憶部と、前記検体情報を取得する取得手段と、前記取得手段にて取得された前記検体情報に対応する前記分析項目情報を外部装置又は前記第1記憶部から取得し、前記取得した分析項目情報に対応する前記分析工程タイプ情報を前記第2記憶部から取得し、前記取得された前記分析項目情報と、前記取得手段にて取得された前記検体情報とに基づいて、前記検体情報と前記分析項目とからなる組を、前記取得された分析工程タイプ情報の分析工程タイプ毎のグループに分類する分類手段と、を備え、当該分析システムは、前記保管手段に保管されている前記検体容器の検体を前記反応容器に分注し、且つ前記試薬を用いて当該分注した検体を分析する分析処理を前記分類手段にて分類されたグループ毎に行う。
付記2の分析システムは、付記1に記載の分析システムにおいて、当該分析システムによって前記検体の分析が行われている際に、前記検体が収容された前記検体容器が前記保管手段に追加保管された場合には、前記取得手段は、前記追加保管された検体容器に付された前記検体情報を追加取得し、前記分類手段は、前記取得手段にて追加取得された前記検体情報に対応する前記分析項目情報を前記外部装置又は前記第1記憶部から追加取得し、前記追加取得した分析項目情報に対応する前記分析工程タイプ情報を前記第2記憶部から追加取得し、前記追加取得された前記分析項目情報と、前記取得手段にて追加取得された前記検体情報とに基づいて、前記検体情報と前記分析項目とからなる組を、前記追加取得された前記分析工程タイプ情報の分析工程タイプ毎のグループに追加分類し、当該分析システムは、前記分類手段によって追加分類されたグループと同一のグループに対応する前記分析処理が終了していない場合には、当該同一のグループに対応する前記分析処理と併せて当該追加分類されたグループに対応する前記分析処理を行い、前記分類手段によって追加分類されたグループと同一のグループに対応する前記分析処理が終了している場合には、当該追加分類されたグループに対応する前記分析処理を別途行う。
付記3の分析システムは、付記1又は2に記載の分析システムにおいて、前記取得手段は、前記保管手段に前記検体容器を保管する際に当該検体容器から前記検体情報を取得する。
付記4の分析方法は、試薬を用いて検体を分析するための分析システムにおいて行われる分析方法であって、取得手段が、検体容器に収容された前記検体に関する情報である検体情報を取得する取得ステップと、分類手段が、前記取得ステップにおいて取得された前記検体情報に対応する分析項目情報であって分析項目を示す分析項目情報を、外部装置又は前記検体情報と前記分析項目情報とが相互に関連付けられて記憶されている第1記憶部から取得し、前記取得した分析項目情報に対応する分析工程タイプ情報であって前記分析項目の分析工程タイプを示す分析工程タイプ情報を、前記分析項目情報と、前記分析工程タイプ情報とを相互に関連付けて構成された分析メソッド情報が記憶されている第2記憶部から取得し、前記取得された前記分析項目情報と、前記取得ステップにおいて取得された前記検体情報とに基づいて、前記検体情報と前記分析項目とからなる組を、前記取得された分析工程タイプ情報の分析工程タイプ毎のグループに分類する分類ステップと、前記分析システムは、前記検体及び前記試薬を反応容器内において反応させるための少なくとも1つ以上の反応手段にある前記反応容器に、複数の前記検体容器を保管する前記保管手段に保管されている前記検体容器の検体を分注し、且つ前記試薬を用いて当該分注した検体を分析する分析処理を前記分類ステップにおいて分類されたグループ毎に行う分析ステップと、を含む。
付記5の分析プログラムは、試薬を用いて検体を分析するための分析システムに実行させるためのプログラムであって、コンピュータを、前記検体を収容する複数の検体容器を保管する保管手段と、前記検体及び前記試薬を反応容器内において反応させるための少なくとも1つ以上の反応手段と、前記検体容器に収容された前記検体に関する情報である検体情報と分析項目を示す分析項目情報とが相互に関連付けられて記憶されている第1記憶部と、前記分析項目情報と、前記分析項目の分析工程タイプを示す分析工程タイプ情報とを相互に関連付けて構成された分析メソッド情報が記憶されている第2記憶部と、前記検体情報を取得する取得手段と、前記取得手段にて取得された前記検体情報に対応する前記分析項目情報を外部装置又は前記第1記憶部から取得し、前記取得した分析項目情報に対応する前記分析工程タイプ情報を前記第2記憶部から取得し、前記取得された前記分析項目情報と、前記取得手段にて取得された前記検体情報とに基づいて、前記検体情報と前記分析項目とからなる組を、前記取得された分析工程タイプ情報の分析工程タイプ毎のグループに分類する分類手段と、として機能させ、当該分析システムは、前記保管手段に保管されている前記検体容器の検体を前記反応容器に分注し、且つ前記試薬を用いて当該分注した検体を分析する分析処理を前記分類手段にて分類されたグループ毎に行う。
(付記の効果)
付記1に記載の分析システム、付記4に記載の分析方法、及び付記5に記載の分析プログラムによれば、取得手段にて取得された検体情報に対応する分析項目情報を外部装置又は第1記憶部から取得し、取得した分析項目情報に対応する分析工程タイプ情報を第2記憶部から取得し、取得された分析項目情報と、取得手段にて取得された検体情報とに基づいて、検体情報と分析項目とからなる組を、取得された分析工程タイプ情報の分析工程タイプ毎のグループに分類する分類手段と、を備え、当該分析システムは、保管手段に保管されている検体容器の検体を反応容器に分注し、且つ試薬を用いて当該分注した検体を分析する分析処理を分類手段にて分類されたグループ毎に行うので、複数の検体に関する分析処理をグループ毎に行うことができる。よって、複数の検体に関する分析処理をグループ毎に行わない場合に比べて、分析処理の一部が重複すること等により無駄な待機時間が生じることを回避できることから、複数の検体の分析を効率的に行うことが可能となる。
付記2に記載の分析システムによれば、分類手段が、取得手段にて追加取得された検体情報に対応する分析項目情報を外部装置又は第1記憶部から追加取得し、追加取得した分析項目情報に対応する分析工程タイプ情報を第2記憶部から追加取得し、追加取得された分析項目情報と、取得手段にて追加取得された検体情報とに基づいて、検体情報と分析項目とからなる組を、追加取得された分析工程タイプ情報の分析工程タイプ毎のグループに追加分類し、当該分析システムが、分類手段によって追加分類されたグループと同一のグループに対応する分析処理が終了していない場合には、当該同一のグループに対応する分析処理と併せて当該追加分類されたグループに対応する分析処理を行い、分類手段によって追加分類されたグループと同一のグループに対応する分析処理が終了している場合には、当該追加分類されたグループに対応する分析処理を別途行うので、分類手段によって追加分類されたグループと同一のグループに対応する分析処理が終了したか否かに関わらず、追加保管された検体容器の検体に関する分析処理を別途行う場合に比べて、追加保管された検体容器の検体に関する分析処理を効率的に行うことができ、複数の検体の分析を一層効率的に行いやすくなる。
付記3に記載の分析システムによれば、取得手段が、保管手段に検体容器を保管する際に当該検体容器から検体情報を取得するので、例えば、保管手段に検体容器を保管した直後に、当該取得した検体情報に対応する分析項目情報及び分析工程タイプ情報を取得できることから、検体情報と分析項目とからなる組の分類を迅速に行うことが可能となる。
1 分析システム
2 配線
10 反応容器供給部
20 試薬保管部
30 検体保管部
40 反応容器搬送部
50 試薬分注部
60 検体分注部
70 前処理槽
71 前処理反応ライン
80 反応槽
81 反応ライン
81a 孔部
83 洗浄部
85 基質分注部
86 測光部
90 検体情報取得部
100 第1制御部
101 操作部
102 通信部
103 出力部
104 制御部本体
104a 分類部
105 記憶部
105a 第1記憶部
105b 第2記憶部
110 第2制御部
C1 試薬容器
C2 検体容器
C3 反応容器
R 検体ラック

Claims (5)

  1. 試薬を用いて検体を分析するための分析システムであって、
    前記検体を収容する複数の検体容器を保管する保管手段と、
    前記検体及び前記試薬を反応容器内において反応させるための少なくとも1つ以上の反応手段と、
    前記検体容器に収容された前記検体に関する情報である検体情報と分析項目を示す分析項目情報とが相互に関連付けられて記憶されている第1記憶部と、
    前記分析項目情報と、前記分析項目の分析工程タイプを示す分析工程タイプ情報とを相互に関連付けて構成された分析メソッド情報が記憶されている第2記憶部と、
    前記検体情報を取得する取得手段と、
    前記取得手段にて取得された前記検体情報に対応する前記分析項目情報を外部装置又は前記第1記憶部から取得し、前記取得した分析項目情報に対応する前記分析工程タイプ情報を前記第2記憶部から取得し、
    前記取得された前記分析項目情報と、前記取得手段にて取得された前記検体情報とに基づいて、前記検体情報と前記分析項目とからなる組を、前記取得された分析工程タイプ情報の分析工程タイプ毎のグループに分類する分類手段と、を備え、
    当該分析システムは、前記保管手段に保管されている前記検体容器の検体を前記反応容器に分注し、且つ前記試薬を用いて当該分注した検体を分析する分析処理を前記分類手段にて分類されたグループ毎に行う、
    分析システム。
  2. 当該分析システムによって前記検体の分析が行われている際に、前記検体が収容された前記検体容器が前記保管手段に追加保管された場合には、
    前記取得手段は、前記追加保管された検体容器に付された前記検体情報を追加取得し、
    前記分類手段は、
    前記取得手段にて追加取得された前記検体情報に対応する前記分析項目情報を前記外部装置又は前記第1記憶部から追加取得し、前記追加取得した分析項目情報に対応する前記分析工程タイプ情報を前記第2記憶部から追加取得し、
    前記追加取得された前記分析項目情報と、前記取得手段にて追加取得された前記検体情報とに基づいて、前記検体情報と前記分析項目とからなる組を、前記追加取得された前記分析工程タイプ情報の分析工程タイプ毎のグループに追加分類し、
    当該分析システムは、
    前記分類手段によって追加分類されたグループと同一のグループに対応する前記分析処理が終了していない場合には、当該同一のグループに対応する前記分析処理と併せて当該追加分類されたグループに対応する前記分析処理を行い、
    前記分類手段によって追加分類されたグループと同一のグループに対応する前記分析処理が終了している場合には、当該追加分類されたグループに対応する前記分析処理を別途行う、
    請求項1に記載の分析システム。
  3. 前記取得手段は、前記保管手段に前記検体容器を保管する際に当該検体容器から前記検体情報を取得する、
    請求項1又は2に記載の分析システム。
  4. 試薬を用いて検体を分析するための分析システムにおいて行われる分析方法であって、
    取得手段が、検体容器に収容された前記検体に関する情報である検体情報を取得する取得ステップと、
    分類手段が、前記取得ステップにおいて取得された前記検体情報に対応する分析項目情報であって分析項目を示す分析項目情報を、外部装置又は前記検体情報と前記分析項目情報とが相互に関連付けられて記憶されている第1記憶部から取得し、前記取得した分析項目情報に対応する分析工程タイプ情報であって前記分析項目の分析工程タイプを示す分析工程タイプ情報を、前記分析項目情報と、前記分析工程タイプ情報とを相互に関連付けて構成された分析メソッド情報が記憶されている第2記憶部から取得し、
    前記取得された前記分析項目情報と、前記取得ステップにおいて取得された前記検体情報とに基づいて、前記検体情報と前記分析項目とからなる組を、前記取得された分析工程タイプ情報の分析工程タイプ毎のグループに分類する分類ステップと、
    前記分析システムは、前記検体及び前記試薬を反応容器内において反応させるための少なくとも1つ以上の反応手段にある前記反応容器に、複数の前記検体容器を保管する前記保管手段に保管されている前記検体容器の検体を分注し、且つ前記試薬を用いて当該分注した検体を分析する分析処理を前記分類ステップにおいて分類されたグループ毎に行う分析ステップと、
    を含む分析方法。
  5. 試薬を用いて検体を分析するための分析システムに実行させるためのプログラムであって、
    コンピュータを、
    前記検体を収容する複数の検体容器を保管する保管手段と、
    前記検体及び前記試薬を反応容器内において反応させるための少なくとも1つ以上の反応手段と、
    前記検体容器に収容された前記検体に関する情報である検体情報と分析項目を示す分析項目情報とが相互に関連付けられて記憶されている第1記憶部と、
    前記分析項目情報と、前記分析項目の分析工程タイプを示す分析工程タイプ情報とを相互に関連付けて構成された分析メソッド情報が記憶されている第2記憶部と、
    前記検体情報を取得する取得手段と、
    前記取得手段にて取得された前記検体情報に対応する前記分析項目情報を外部装置又は前記第1記憶部から取得し、前記取得した分析項目情報に対応する前記分析工程タイプ情報を前記第2記憶部から取得し、
    前記取得された前記分析項目情報と、前記取得手段にて取得された前記検体情報とに基づいて、前記検体情報と前記分析項目とからなる組を、前記取得された分析工程タイプ情報の分析工程タイプ毎のグループに分類する分類手段と、として機能させ、
    当該分析システムは、前記保管手段に保管されている前記検体容器の検体を前記反応容器に分注し、且つ前記試薬を用いて当該分注した検体を分析する分析処理を前記分類手段にて分類されたグループ毎に行う、
    分析プログラム。
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