JP2020175581A - 画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】fθレンズを使わない構成において、主走査位置に応じた光量補正を精度よく行うこと。【解決手段】主走査位置に応じて1画素あたりのビットデータ数を決定する画素サイズ演算部708と、画像データを駆動部304を駆動させるビットパターンに変換する階調特性705で、変換後のビットパターンに含まれるビットデータ数が異なり、画像データに応じてビットデータ数が異なるように設定されている複数の階調特性705を有し、画素サイズ演算部708により決定されたビットデータ数に応じて階調特性705を選択するバンク・セレクタ709と、バンク・セレクタ709により選択された階調特性705と画素の濃度値とに基づいて駆動部304を駆動させるビットパターンを生成するPWM変換部701と、を備え、感光ドラム102は主走査方向に複数のエリアに分割され、バンク・セレクタ709は、エリアに応じて階調特性705を選択する。【選択図】図2
Description
本発明は、ディジタル複写機など画像形成装置に関し、特に、光学系の倍率補正を行う画像形成装置に関する。
ディジタル複写機等の電子写真方式の画像形成装置では、画像信号に従いレーザを制御して、感光体に静電潜像を形成し、現像、転写、定着の工程を経て画像を形成する。感光体に照射されたレーザ光は、回転多面鏡の回転により感光体の長手方向(以下、主走査方向)に偏向走査される。また、感光体の回転により主走査方向と直交する方向(以下、副走査方向)に走査が行われ、感光体上には2次元の潜像が形成される。また、回転多面鏡の回転による偏向において、fθレンズを介して感光体にレーザ光を照射することで、fθレンズによる光学補正が行われる。すなわち、長手方向における走査速度や、光路長、入射角度等のレーザ光の走査特性が、fθレンズによって均一にされる。
簡略なfθレンズが用いられる場合、fθレンズによる光学補正を行っても残る走査特性の僅かな残差は、画像処理による主走査方向の倍率補正処理によって補正される。例えば、特許文献1では、1画素を主走査方向に分割した単位(以下、分割画素)で各画素を扱い、各画素の階調をPWM(Pulse Width Modulation)変換する方式が提案されている。この方式は、PWM変換された画像データを分割画素の単位の
高い周波数で補間処理して画質劣化を抑える方式である。補間処理により分割画素を挿入、抜き出しする箇所(以下、挿抜箇所)は、一定の倍率であれば主走査方向の中で略一定周期で発生する。分割画素の挿抜箇所の周期とPWM周期との干渉によるモアレを防止するため、挿抜位置を制御して局所的な濃淡の発生を低減している。
高い周波数で補間処理して画質劣化を抑える方式である。補間処理により分割画素を挿入、抜き出しする箇所(以下、挿抜箇所)は、一定の倍率であれば主走査方向の中で略一定周期で発生する。分割画素の挿抜箇所の周期とPWM周期との干渉によるモアレを防止するため、挿抜位置を制御して局所的な濃淡の発生を低減している。
一方、例えば特許文献2では、低コストを追及してfθレンズを使わない光学構成として、倍率補正を全て電気的な補正により行う方式が提案されている。この方式では、主走査方向を所定のエリアに分割して、エリア毎の倍率に従い、クロック周波数を変調して倍率補正を行う。fθレンズを用いない光学構成で、PWM信号を倍率制御する構成により低コストの光学系を実現できる。
図10(a)に示すfθレンズを使わない光学構成の光走査装置では、感光ドラム102の端部にいくほどレーザビームは感光ドラム102に対して斜めに照射される。このため、感光ドラム102の端部における走査速度v(θ)は、感光ドラム102の中央部における走査速度v(θ)に比べて速くなる。これにより、同じ時間で走査された画素の主走査方向における幅が、感光ドラム102の中央部よりも端部の方が大きくなってしまう。そのため、像高が感光ドラム長手方向中心からの距離に応じて変化する。回転多面鏡から感光ドラムまでの距離Rについて、入射角度θを感光ドラム長手方向中心からの距離である像高に直してプロットしたグラフを図10(b)に示す。図10(b)において、中央(図中、像高0mm)の倍率を1としたとき、端へ向かうほど高い倍率になり両端では1.25〜1.3倍の倍率になる特性を示している。こうした特性に対して、例えば特許文献3では、速度特性による倍率をキャンセルするように、倍率特性に従って画素周期を制御して、画像の画素濃度情報と画素周期に応じた露光量を示すルックアップテーブルを用いて倍率補正する方式が提案されている。また、例えば特許文献4では、所望の補正倍率特性に合うように、フィードバックループを用いて画素周期を自動計算し、ハードウェア規模を抑えて精度の高い倍率補正を行う方式について提案されている。
上述したように、fθレンズを使わない光学構成では、レーザビームの走査速度が感光ドラムの主走査方向に(画素位置に応じて)変化する。これにより、感光ドラム上の中央付近では、レーザビームの走査速度が遅く、露光時間が長いため、画素当りの積分光量が増加し、感光ドラムの端部付近では、レーザビームの走査速度が速く、露光時間が短いため、画素当りの積分光量が減少する。レーザビームの走査速度の特性が、感光ドラムの主走査方向の中央に対して左右対称で、主走査方向の積分光量の変化の特性がレーザビームの走査速度のみに起因する場合には、上述した特許文献3、4の方式で光量補正を行うことが可能である。すなわち、画素濃度情報と画素周期とに応じた露光時間(露光量)のルックアップテーブルに基づいて、積分光量を制御することで、感光ドラム上の画素位置の光量補正を行うことができる。レーザビームの走査速度と画素周期(1画素あたりの周期)とは対応関係にある。そのため、画素周期が長いほど(すなわちレーザビームの走査速度が遅いほど)露光時間を短く設定し、画素周期が短いほど(すなわちレーザビームの走査速度が速いほど)露光時間を長く設定することで、光量を補正することができる。
しかしながら、光学部品の配置が必ずしも感光ドラムの中央に対して対称にならないことやレンズ特性などにより、レーザビームの走査速度以外の光学系の主走査方向の光量ムラが発生する。そのため、レーザビームの走査速度から算出される光量補正特性と、総合的な光量ムラを補正する特性とは、ズレが生じる。図11は、感光ドラムの主走査方向の画素位置における補正のための光量ゲイン(図中、上段の図)と、感光ドラムの主走査方向の画素位置における補正のための倍率(図中、下段の図)を示すグラフである。横軸は、感光ドラムの主走査方向の画素位置(図中、主走査位置)を示し、中央を3600画素として、0画素から7200画素の範囲を示している。一方、上段の図の縦軸は光量ゲインを示し、Ia1、Ia0、Ib1、Ib0は、光量ゲイン値を示す。下段の図の縦軸は補正のための倍率を示し、Mb、Maは補正のための倍率値を示す。上段の図、下段の図の縦軸と横軸の交点は、それぞれ補正のための光量ゲインが100%、補正のための倍率が100%を示している。また、感光ドラムの主走査方向の画素位置は、3600画素を中心に、主走査方向の左右対称に4つの領域0〜3(area=0〜3)に分割されている。
図11においてエリア0(area=0)とエリア3(area=3)では、感光ドラムの主走査方向の画素位置(主走査位置)の中央(3600)に対称に、それぞれ主走査位置の中央から端部に向かう方向で補正のための倍率がMbからMaへ変化している。一方、エリア0(area=0)とエリア3(area=3)では、主走査位置の中央側から端部に向かう方向で、補正のための光量ゲイン値が、それぞれIb0からIa0、Ib1からIa1へ変化しているが、主走査位置の中央に対して対称にはなっていない。そのため、倍率特性と光量ゲイン特性との対応関係が、エリア0(area=0)とエリア3(area=3)では異なっており、倍率(又は画素周期)と光量ゲインとを対応付けても光量の補正量に違いが生じ、光量補正が正しく行われないという課題がある。そのため、倍率と光量ゲインを補正するためのプロファイルデータをそれぞれ設けなければならず、メモリ容量が増加するという課題が生じる。
また、補正のための倍率が主走査方向に変化しないのに、光量ゲインが主走査方向に変化する特性が生じることがある。例えば、図11では、エリア1(area=1)とエリア2(area=2)では、補正のための倍率は、倍率Mbで一定である。ところが、補正のための光量ゲインは、エリア1(area=1)ではIb0で一定だが、エリア2(area=2)では主走査方向にIb0からIb1に変化している。そのため、倍率(又は画素周期)と光量ゲインとを対応付けても、光量の補正量に違いが生じ、光量が正しく補正されないエリアが発生するという課題もある。
本発明は、このような状況のもとでなされたもので、fθレンズを使わない構成において、主走査位置に応じた光量補正を精度よく行うことを目的とする。
前述の課題を解決するために、本発明は、以下の構成を備える。
(1)第1の方向に回転する感光体と、光ビームを照射する光源と、前記光源を駆動する駆動部と、を有し、前記感光体上の前記第1の方向に略直交する第2の方向に光ビームを走査して静電潜像を形成する露光手段と、を備える画像形成装置であって、入力された画像データの所定の画素の前記第2の方向における位置に応じて、前記所定の画素について1画素あたりのビットデータ数を決定する決定手段と、前記画像データを、前記駆動部を駆動させるためのビットパターンに変換するための変換条件であって、変換した後のビットパターンに含まれる光ビームを出射させるためのビットデータ数が異なるように、かつ、前記画像データに応じてビットデータ数が異なるように設定されている複数の変換条件を有し、前記決定手段により決定されたビットデータ数に応じて前記複数の変換条件の中から所定の変換条件を選択する選択手段と、前記選択手段により選択された前記所定の変換条件と、前記所定の画素の濃度値とに基づいて、前記所定の画素に対して前記駆動部を駆動させるためのPWM信号を生成するためのビットパターンを生成する生成手段と、を備え、光ビームで走査される前記感光体は、前記第2の方向に複数のエリアに分割され、前記選択手段は、前記エリアに応じて前記変換条件を選択することを特徴とする画像形成装置。
本発明によれば、fθレンズを使わない構成において、主走査位置に応じた光量補正を精度よく行うことができる。
以下に、図面を参照して本発明の実施の形態について詳細に説明する。なお、レーザ光が走査される方向であって感光ドラムの回転軸方向を第2の方向である主走査方向、主走査方向に略直交する方向であって感光ドラムの回転方向を第1の方向である副走査方向とする。
[fθレンズを使わない系の走査速度]
図10(a)は、fθレンズを使わない光学構成、言い換えれば、回転多面鏡204から偏向されたレーザ光はそのまま感光ドラム102上を走査する構成の補正量を説明する図である。回転多面鏡204の角速度をω、感光ドラム102への入射角度をθとする。また、感光ドラム102にレーザビームが垂直に入射する際の入射角度を0度として、このときの回転多面鏡204から感光ドラム102までの距離をRとする。入射角度θが0となる感光ドラム102上の位置を基準として、ある入射角度θに対する感光ドラム102上におけるレーザビームの走査方向(以下、主走査方向という)の距離をLとする。レーザビームが時間tで距離Lを走査するとき、レーザビームの走査速度v(θ)の、概算の導出を(式1)〜(式4)に示す。ここで、入射角度θからΔθだけ角度が変化したときに、感光ドラム102上でレーザビームが移動した距離をΔLとする。
図10(a)は、fθレンズを使わない光学構成、言い換えれば、回転多面鏡204から偏向されたレーザ光はそのまま感光ドラム102上を走査する構成の補正量を説明する図である。回転多面鏡204の角速度をω、感光ドラム102への入射角度をθとする。また、感光ドラム102にレーザビームが垂直に入射する際の入射角度を0度として、このときの回転多面鏡204から感光ドラム102までの距離をRとする。入射角度θが0となる感光ドラム102上の位置を基準として、ある入射角度θに対する感光ドラム102上におけるレーザビームの走査方向(以下、主走査方向という)の距離をLとする。レーザビームが時間tで距離Lを走査するとき、レーザビームの走査速度v(θ)の、概算の導出を(式1)〜(式4)に示す。ここで、入射角度θからΔθだけ角度が変化したときに、感光ドラム102上でレーザビームが移動した距離をΔLとする。
図10(a)に示すように、fθレンズを用いない系では、感光ドラム102の端部にいくほどレーザビームは感光ドラム102に対して斜めに照射される。このため、感光ドラム102の端部における走査速度v(θ)は、感光ドラム102の中央部における走査速度v(θ)に比べて速くなる。これにより、同じ時間で走査された画素の主走査方向における幅が、感光ドラム102の中央部よりも端部の方が大きくなってしまう。レーザビームのスポット形状に言い換えれば、レーザビームのスポット形状は、感光ドラム102の端部にいくほど、主走査方向につぶれた形状となってしまう。また、レーザビームの光量に言い換えれば、レーザビームの光量は、感光ドラム102の端部にいくほど、小さくなってしまう。
このように、1画素の主走査方向における伸縮の倍率は、走査速度v(θ)に比例する。所定の距離Rについて、入射角度θを感光ドラム102の長手方向中心からの距離(以下、像高という文言を用いることもある)に直してプロットしたグラフを図10(b)に示す。図10(b)は、横軸に感光ドラム102の主走査方向の中心を0mmとした像高を示し、縦軸に倍率を示す。像高が0mmでは倍率は1.0であり、感光ドラム102の両端に向かって倍率は増加し、例えば端部では1.3に近い値となる。
[階調特性の対称性]
上述したように、fθレンズを使わない構成では、レーザビームの走査速度が感光ドラムの主走査方向に(画素位置に応じて)変化する。これにより、感光ドラム上の中央付近の画素はレーザビームの走査速度が遅く、露光時間が長いため、画素当りの積分光量が増加し、感光ドラムの端部付近の画素はレーザビームの走査速度が速く、露光時間が短いため、画素当りの積分光量が減少する。レーザビームの走査速度の特性が、感光ドラムの主走査方向の中央に対して左右対称で、主走査方向の積分光量変化の特性がレーザビームの走査速度のみに起因する場合には、次のように光量補正を行うことができる。すなわち、画素濃度情報(濃度値)と画素周期とに応じた露光時間のルックアップテーブルに基づいて、積分光量を制御することで、感光ドラム上の画素位置の光量補正を行うことができる。レーザビームの走査速度と画素周期とは対応関係にある。そのため、画素周期が長い(すなわちレーザビームの走査速度が遅い)ほど露光時間を短く設定し、画素周期が短い(すなわちレーザビームの走査速度が速い)ほど露光時間を長く設定することで、光量を補正することができる。
上述したように、fθレンズを使わない構成では、レーザビームの走査速度が感光ドラムの主走査方向に(画素位置に応じて)変化する。これにより、感光ドラム上の中央付近の画素はレーザビームの走査速度が遅く、露光時間が長いため、画素当りの積分光量が増加し、感光ドラムの端部付近の画素はレーザビームの走査速度が速く、露光時間が短いため、画素当りの積分光量が減少する。レーザビームの走査速度の特性が、感光ドラムの主走査方向の中央に対して左右対称で、主走査方向の積分光量変化の特性がレーザビームの走査速度のみに起因する場合には、次のように光量補正を行うことができる。すなわち、画素濃度情報(濃度値)と画素周期とに応じた露光時間のルックアップテーブルに基づいて、積分光量を制御することで、感光ドラム上の画素位置の光量補正を行うことができる。レーザビームの走査速度と画素周期とは対応関係にある。そのため、画素周期が長い(すなわちレーザビームの走査速度が遅い)ほど露光時間を短く設定し、画素周期が短い(すなわちレーザビームの走査速度が速い)ほど露光時間を長く設定することで、光量を補正することができる。
しかしながら、光学部品の配置が必ずしも感光ドラムの中央に対して対称にならないことやレンズ特性などにより、レーザビームの走査速度以外の光学系の主走査方向の光量ムラが発生する。したがって、レーザビームの走査速度から算出される光量補正特性と、総合的な光量ムラを補正する特性とは、ズレが生じることになる。図11は、感光ドラムの主走査方向の画素位置における補正のための光量ゲイン(図中、上段の図)と、感光ドラムの主走査方向の画素位置における補正のための倍率(図中、下段の図)を示すグラフである。
図11において、エリア0(area=0)とエリア3(area=3)では、補正のための倍率は、感光ドラムの主走査方向の画素位置(主走査位置)の中央(3600)に対して対称な倍率で変化している。一方、補正のための光量ゲインの変化は、主走査位置の中央に対して対称にはなっていない。倍率特性と光量ゲイン特性との対応関係が、エリア0(area=0)とエリア3(area=3)では異なっているため、倍率(又は画素周期)と光量ゲインを対応付けても光量の補正量に違いが生じ、光量が正しく補正されないという課題がある。また、図11では、エリア1(area=1)とエリア2(area=2)では、補正のための倍率は一定であるが、補正のための光量ゲインは、エリア1(area=1)では一定だが、エリア2(area=2)では主走査方向に変化している。そのため、倍率(又は画素周期)と光量ゲインを対応付けても、光量の補正量に違いが生じ、光量が正しく補正されないエリアが生じる課題がある。
[画像形成装置全体の構成]
図1(a)は、複数色のトナーを用いて画像形成を行うデジタルフルカラープリンタ(カラー画像形成装置)の概略断面図である。図1(a)を用いて本実施例の画像形成装置100について説明する。画像形成装置100には色別に画像を形成する4つの画像形成部(画像形成手段)101Y、101M、101C、101Bk(破線部)が備えられている。画像形成部101Y、101M、101C、101Bkはそれぞれ、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックのトナーを用いて画像形成を行う。Y、M、C、Bkは、それぞれイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックを表しており、以下、特定の色について説明する場合を除き、添え字Y、M、C、Bkを省略する。
図1(a)は、複数色のトナーを用いて画像形成を行うデジタルフルカラープリンタ(カラー画像形成装置)の概略断面図である。図1(a)を用いて本実施例の画像形成装置100について説明する。画像形成装置100には色別に画像を形成する4つの画像形成部(画像形成手段)101Y、101M、101C、101Bk(破線部)が備えられている。画像形成部101Y、101M、101C、101Bkはそれぞれ、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックのトナーを用いて画像形成を行う。Y、M、C、Bkは、それぞれイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックを表しており、以下、特定の色について説明する場合を除き、添え字Y、M、C、Bkを省略する。
画像形成部101には感光体である感光ドラム102が備えられている。感光ドラム102の周りには、帯電装置103、露光手段である光走査装置104、現像装置105がそれぞれ設けられている。また、感光ドラム102の周りには、クリーニング装置106が配置されている。感光ドラム102の下方には無端ベルト状の中間転写ベルト107が配置されている。中間転写ベルト107は、駆動ローラ108と従動ローラ109、110とに張架され、画像形成中は図中の矢印B方向(時計回り方向)に回転する。また、中間転写ベルト107(中間転写体)を介して、感光ドラム102に対向する位置には、一次転写装置111が設けられている。また、本実施例の画像形成装置100は、中間転写ベルト107上のトナー像を記録媒体である用紙Sに転写するための二次転写装置112、用紙S上のトナー像を定着するための定着装置113を備える。
画像形成装置100の帯電工程から現像工程までの画像形成プロセスを説明する。各画像形成部101における画像形成プロセスは同一であるため、画像形成部101Yを例にして画像形成プロセスを説明し、画像形成部101M、101C、101Bkにおける画像形成プロセスについては説明を省略する。画像形成部101Yの帯電装置103Yにより、図中矢印方向(反時計回り方向)に回転駆動される感光ドラム102Yを帯電する。帯電された感光ドラム102Yは、光走査装置104Yから出射される一点鎖線で示すレーザ光によって露光される。これにより、回転する感光ドラム102Y上(感光体上)に静電潜像が形成される。感光ドラム102Y上に形成された静電潜像は、現像装置105Yによってイエローのトナー像として現像される。画像形成部101M、101C、101Bkでも、同様の工程が行われる。
転写工程以降の画像形成プロセスについて説明する。転写電圧が印加された一次転写装置111は、画像形成部101の感光ドラム102上に形成されたイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックのトナー像を、中間転写ベルト107に転写する。これにより、中間転写ベルト107上で各色のトナー像が重ね合わされる。すなわち、中間転写ベルト107に4色のトナー像が転写される(一次転写)。中間転写ベルト107上に転写された4色のトナー像は、二次転写装置112により、手差し給送カセット114又は給紙カセット115から二次転写部に搬送されてきた用紙S上に転写される(二次転写)。そして、用紙S上の未定着のトナー像は定着装置113で加熱定着され、用紙S上にフルカラー画像が得られる。画像が形成された用紙Sは排紙部116に排紙される。
[感光ドラムと光走査装置]
図1(b)に、感光ドラム102、光走査装置104、及び、光走査装置104の制御部の構成を示す。光走査装置104は、マルチビームレーザ光源(以下、レーザ光源)201と、コリメータレンズ202と、シリンドリカルレンズ203と、偏向手段である回転多面鏡204とを備える。レーザ光源201は、複数の発光素子によりレーザ光(光ビーム)を発生するマルチビームレーザ光源である。コリメータレンズ202は、レーザ光を平行光に整形する。シリンドリカルレンズ203は、コリメータレンズ202を通過したレーザ光を副走査方向へ集光する。なお、本実施例ではレーザ光源201は複数のビームを配列したマルチビーム光源を例にして記載するが、単一の光源を用いた場合も同様に動作させるものとする。レーザ光源201は、マルチビームレーザ駆動回路(以下、単に駆動部)304によって駆動される。回転多面鏡204は、回転動作するモータ部とモータ軸に取り付けられた反射ミラーからなる。本実施例では回転多面鏡204のミラー面は5面であるが、他の面数でもよい。以下、回転多面鏡204の反射ミラーの面を、ミラー面という。回転多面鏡204は、回転多面鏡駆動部(以下、駆動部)305によって駆動される。また、光走査装置104は、種々の情報が格納された記憶手段であるメモリ302を有する。
図1(b)に、感光ドラム102、光走査装置104、及び、光走査装置104の制御部の構成を示す。光走査装置104は、マルチビームレーザ光源(以下、レーザ光源)201と、コリメータレンズ202と、シリンドリカルレンズ203と、偏向手段である回転多面鏡204とを備える。レーザ光源201は、複数の発光素子によりレーザ光(光ビーム)を発生するマルチビームレーザ光源である。コリメータレンズ202は、レーザ光を平行光に整形する。シリンドリカルレンズ203は、コリメータレンズ202を通過したレーザ光を副走査方向へ集光する。なお、本実施例ではレーザ光源201は複数のビームを配列したマルチビーム光源を例にして記載するが、単一の光源を用いた場合も同様に動作させるものとする。レーザ光源201は、マルチビームレーザ駆動回路(以下、単に駆動部)304によって駆動される。回転多面鏡204は、回転動作するモータ部とモータ軸に取り付けられた反射ミラーからなる。本実施例では回転多面鏡204のミラー面は5面であるが、他の面数でもよい。以下、回転多面鏡204の反射ミラーの面を、ミラー面という。回転多面鏡204は、回転多面鏡駆動部(以下、駆動部)305によって駆動される。また、光走査装置104は、種々の情報が格納された記憶手段であるメモリ302を有する。
更に、光走査装置104は、回転多面鏡204によって偏向されたレーザ光を検知し、レーザ光を検知したことに応じて水平同期信号(以下、BD信号)を出力する信号生成手段であるBeam Detector207(以下、BD207)を備える。光走査装置104から出射したレーザ光は、感光ドラム102上を走査する。レーザ光が感光ドラム102の回転軸に対して平行に走査されるように、光走査装置104と感光ドラム102の位置決めがなされている。光走査装置104は、回転多面鏡204のミラー面が感光ドラム102上を一回走査する度に、マルチビームレーザの光ビームのスポットを主走査方向に走査させ、レーザ素子数分の走査ラインを同時に形成する。
次に、光走査装置104の制御部(CPU303)について説明する。CPU303には、画像データを生成する不図示のコントローラから画像データが入力され、BD207、メモリ302、駆動部304、駆動部305が接続されている。
[回転多面鏡の制御]
CPU303は、BD207から出力されるBD信号に基づいて走査ラインの書き出し位置の検知と、BD信号の時間間隔をカウントする。これにより、CPU303は、回転多面鏡204の回転速度を検知し、回転多面鏡204が所定の回転速度となるように駆動部305に加速減速を指示する。駆動部305は、入力された加速減速信号に対応して、回転多面鏡204のモータ部に駆動電流を供給し、モータを駆動する。
CPU303は、BD207から出力されるBD信号に基づいて走査ラインの書き出し位置の検知と、BD信号の時間間隔をカウントする。これにより、CPU303は、回転多面鏡204の回転速度を検知し、回転多面鏡204が所定の回転速度となるように駆動部305に加速減速を指示する。駆動部305は、入力された加速減速信号に対応して、回転多面鏡204のモータ部に駆動電流を供給し、モータを駆動する。
[画像データの制御]
また、CPU303は、不図示のコントローラから入力された画像データをPWM信号に変換する。画像データは各画素の濃度を示す多値のビットパターン(例えば、4bit以上の階調データ)である。PWM信号は、この階調データをPWMデータに変換し、変換したPWMデータに基づいて生成される信号である。PWM信号は、階調データを後述する表1に示す変換テーブルなどの階調特性に基づいて得られる複数のビットデータを含むビットパターンである。図2は、CPU303が階調データに基づいてPWM信号を生成する際の流れを説明するブロック図である。コントローラから入力された階調データは、生成手段であるPWM変換部701によりPWMデータ(図6(b)参照)に変換され、PWMデータはパラレル/シリアル変換部702に出力される。そして、PWMデータはパラレル/シリアル変換部702によりシリアル出力されることによってPWM信号(図6(a)参照)として駆動部304に出力される。
また、CPU303は、不図示のコントローラから入力された画像データをPWM信号に変換する。画像データは各画素の濃度を示す多値のビットパターン(例えば、4bit以上の階調データ)である。PWM信号は、この階調データをPWMデータに変換し、変換したPWMデータに基づいて生成される信号である。PWM信号は、階調データを後述する表1に示す変換テーブルなどの階調特性に基づいて得られる複数のビットデータを含むビットパターンである。図2は、CPU303が階調データに基づいてPWM信号を生成する際の流れを説明するブロック図である。コントローラから入力された階調データは、生成手段であるPWM変換部701によりPWMデータ(図6(b)参照)に変換され、PWMデータはパラレル/シリアル変換部702に出力される。そして、PWMデータはパラレル/シリアル変換部702によりシリアル出力されることによってPWM信号(図6(a)参照)として駆動部304に出力される。
BD207から出力されるBD信号毎にリセットされる主走査カウンタ703は、画素毎に主走査方向の位置(x)をカウントし、カウント値をプロファイル演算部707に出力する。プロファイル演算部707は、次のような演算を行い、演算した値を画素サイズ演算部708に出力する。すなわち、主走査カウンタ703のカウント値が示す主走査方向の位置(以下、主走査位置という)xに対して、予め設定した関数(後述する(式5))に従い、理想の分割数である画素サイズの理想値Sr(x)を演算して画素サイズ演算部708に出力する。本実施例では、1画素の分割数が24のときの画素サイズを基準の画素サイズの理想値である1として、画素サイズの理想値Sr(x)を決めている。すなわち、本実施例では、画素サイズの理想値Sr(x)は、1(=24/24)から1.33・・・(=32/24)の間の値となる。Sr(x)は、(式5)に示す二次式で表される。ただし、本実施例において、主走査方向の1ラインには7200画素が含まれており、中央が3600である。
決定手段である画素サイズ演算部708は、次のような演算を行い、演算した値を階調特性セレクタ706(706a、706b)に出力する。すなわち、プロファイル演算部707から入力された画素サイズの理想値Sr(x)に応じて、後述するフィードバック制御による演算により求めた画素サイズS(x)を階調特性セレクタ706(706a、706b)に出力する。ここで、画素サイズとは、1画素のビットデータ数である。本実施例では、画素サイズS(x)は24〜32の複数の画素サイズS(x)があり、複数の画素サイズS(x)に対応した複数の階調特性1〜N(N=9)(以下、階調特性705ともいう)を対応付ける。例えば、1画素の分割数である画素サイズS(x)が24である場合は階調特性1、画素サイズS(x)が25である場合は階調特性2、以降、画素サイズS(x)を+1する毎に、階調特性の番号に+1した階調特性を対応付けている。階調特性705については後述する。
階調特性セレクタ706a、706bは、入力した画素サイズS(x)=24〜32に応じて、それぞれ階調特性705a、705bの階調特性1〜Nの中から選択した変換条件である階調特性をそれぞれバンク・セレクタ709に出力する。選択手段であるバンク・セレクタ709は、バンク・インデックス生成部714からのインデックス値の出力に基づいて、インデックス値が0の場合には階調特性セレクタ706aから出力された階調特性705aを選択し、PWM変換部701にする。また、バンク・セレクタ709は、インデックス値が1の場合には階調特性セレクタ706bから出力された階調特性705bを選択し、PWM変換部701に出力する。PWM変換部701は、画素毎の階調に応じてバンク・セレクタ709から画素毎に選択された階調特性705(705a、705b)(テーブル)に従い、階調に応じたデータ(図6(b)のPWMデータ)をパラレル/シリアル変換部702に出力する。ビットパターンは、例えば、0と1とで表されたデータである。パラレル/シリアル変換部702は、PWM変換部701から入力されたビットパターンに含まれるビットデータをクロック信号に応じて1ビットずつシリアル出力する。これによりシリアル信号に変換し、当該シリアル信号をPWM信号として駆動部304へ出力する。
なお、本実施例において、階調特性705a、705bは、不図示のハードディスクに格納されている。CPU303は、起動時にハードディスクから読み出した階調特性705a、705bをメモリ302にコピーして、画像処理時にはメモリ302にアクセスして高速処理できるよう制御している。
[バンク・インデックス生成部の動作]
バンク・インデックス生成部714に関係する各ブロックの動作を図3のタイミングチャートを用いて説明する。図3(a)は、前述した図11の階調特性の補正を行うときの各ブロックのタイミングチャートを示している。図3(a)において、「エリア」は、図11に示すエリア0〜3(area=0〜3)を示している。「スタート・インデックス」は、スタート・インデックス711から出力されるインデックス値を示し、「エンド・インデックス」は、エンド・インデックス712から出力されるインデックス値を示している。「バンク・インデックス」は、バンク・インデックス生成部714から出力されるインデックス値を示し、「エリア長」は、エリア長セレクタ713から出力される各エリアの画素数を示している。
バンク・インデックス生成部714に関係する各ブロックの動作を図3のタイミングチャートを用いて説明する。図3(a)は、前述した図11の階調特性の補正を行うときの各ブロックのタイミングチャートを示している。図3(a)において、「エリア」は、図11に示すエリア0〜3(area=0〜3)を示している。「スタート・インデックス」は、スタート・インデックス711から出力されるインデックス値を示し、「エンド・インデックス」は、エンド・インデックス712から出力されるインデックス値を示している。「バンク・インデックス」は、バンク・インデックス生成部714から出力されるインデックス値を示し、「エリア長」は、エリア長セレクタ713から出力される各エリアの画素数を示している。
図2において、エリア生成部710は、主走査カウンタ703から主走査位置を示すカウント値が入力され、カウント値が示すエリア番号に対応するエリア信号を出力する。エリア長セレクタ713は、エリア生成部710から出力されたエリア信号に対応するエリアのエリア長を画素数で表した値を、エリア生成部710、及びバンク・インデックス生成部714に出力する。図11の例では、エリアは0〜3まであり、それぞれのエリア長は2700画素、900画素、900画素、2700画素で、エリア毎にエリア長セレクタ713から画素数が出力される。また、エリア生成部710は、エリア長セレクタ713から出力されたエリア長(画素数)と、主走査カウンタ703からのカウント値を比較して、エリア長(画素数)とカウント値が一致すると、出力するエリア信号をインクリメントして、切り替える。更に、エリア生成部710は、エリア切替え時には、バンク・インデックス生成部714にエリア境界信号を出力する。また、スタート・インデックス711、エンド・インデックス712は、エリア信号に応じて、エリア毎にスタート・インデックス、エンド・インデックスをバンク・インデックス生成部714に出力する。
バンク・インデックス生成部714は、スタート・インデックス711から出力されたスタート・インデックス、及びエンド・インデックス712から出力されたエンド・インデックスに基づいて、バンク・インデックスをバンク・セレクタ709に出力する。バンク・インデックス生成部714は、スタート・インデックスとエンド・インデックスとが同じインデックス値の場合には、そのインデックス値をバンク・インデックスとしてバンク・セレクタ709に出力する。一方、バンク・インデックス生成部714は、スタート・インデックスとエンド・インデックスとが異なるインデックス値の場合には、各エリアの端部からの主走査位置の距離に応じて、スタート・インデックスとエンド・インデックスの比率を徐々に変化させる。これにより、バンク・インデックス生成部714は、バンク・セレクタ709により選択される階調特性が、スタート・インデックスにより示される階調特性705aからエンド・インデックスにより示される階調特性705bに徐々に遷移するように制御する。なお、図3(a)に示すように、本実施例では、バンク・インデックス生成部714は、エリア0、1では、階調特性705aを選択し、エリア3では、階調特性705bを選択する。そして、バンク・インデックス生成部714は、エリア2では、階調特性705aからエンド・インデックスにより示される階調特性705bに徐々に遷移するように制御することにより、中間的な露光量で露光したような効果を持たせている。
[バンク・インデックス生成部の構成と動作]
図3(b)は、図3(a)のエリア2におけるバンク・インデックスの変化を示した図である。図3(b)は、バンク・インデックス生成部714がバンク・セレクタ709に出力するインデックス値をスタート・インデックスの値からエンド・インデックスの値を選択する比率を徐々に変化させる様子を示している。バンク・インデックス生成部714がスタート・インデックスとエンド・インデックスを選択する比率を徐々に変化させる動作を、図4を参照して説明する。図4(a)は、エリアn(Area−n)を示す図で、エリアnのエリア長はLnであり、エリア内の主走査位置を示す画素カウントXは0〜Ln−1の範囲でカウントアップされるものとする。図4(b)はバンク・インデックス生成部714の構成を示すブロック図である。レジスタ1601及びDuty演算部1604は、エリア生成部710から出力されるエリア境界信号(不図示)によりリセットされ、これにより画素カウントXもリセットされる。レジスタ1601及びDuty演算部1604はリセットされた後、画素カウントXをインクリメントして、更新する。Duty演算部1604は、Round(X/(Ln―1)×100)を演算し、duty信号を出力する。ここで、Round()は、引数の小数点以下を四捨五入した値を返す関数とする。
図3(b)は、図3(a)のエリア2におけるバンク・インデックスの変化を示した図である。図3(b)は、バンク・インデックス生成部714がバンク・セレクタ709に出力するインデックス値をスタート・インデックスの値からエンド・インデックスの値を選択する比率を徐々に変化させる様子を示している。バンク・インデックス生成部714がスタート・インデックスとエンド・インデックスを選択する比率を徐々に変化させる動作を、図4を参照して説明する。図4(a)は、エリアn(Area−n)を示す図で、エリアnのエリア長はLnであり、エリア内の主走査位置を示す画素カウントXは0〜Ln−1の範囲でカウントアップされるものとする。図4(b)はバンク・インデックス生成部714の構成を示すブロック図である。レジスタ1601及びDuty演算部1604は、エリア生成部710から出力されるエリア境界信号(不図示)によりリセットされ、これにより画素カウントXもリセットされる。レジスタ1601及びDuty演算部1604はリセットされた後、画素カウントXをインクリメントして、更新する。Duty演算部1604は、Round(X/(Ln―1)×100)を演算し、duty信号を出力する。ここで、Round()は、引数の小数点以下を四捨五入した値を返す関数とする。
図4(c)は、エリア長Lnが30画素とした場合のタイミングチャートの例を示し、エリア内の主走査位置を示す画素カウントXに応じて、duty信号の値が増加していく様子を示している図である。ここで、duty信号は、バンク・インデックス生成部714において、エンド・インデックスを選択する比率[%]を意味する。加算器1602は、レジスタ1601が保持している累積値を示すacc信号と、Duty演算部1604が出力するduty信号とを加算して、合計値をacc_add信号として、mod演算部1603に出力する。mod演算部1603は、加算器1602から出力されたacc_add信号が入力されると、acc_add信号により示される値を100で除した剰余を、mod信号としてレジスタ1601に出力する。また、mod演算部1603は、acc_add信号により示される値が100以上の場合は1、100未満の場合は0を、overflow信号としてセレクタ1605に出力する。レジスタ1601は、mod演算部1603から出力された剰余を示すmod信号を画素ごとに更新して、保持する。また、セレクタ1605は、mod演算部1603から出力されたoverflow信号に基づいて、overflow信号が0の場合にはスタート・インデックスのインデックス値を選択し、インデックス信号としてバンク・セレクタ709に出力する。一方、セレクタ1605は、overflow信号が1の場合にはエンド・インデックスのインデックス値を選択して、インデックス信号としてバンク・セレクタ709に出力する。overflow信号は、duty信号がエンド・インデックスの選択に反映されたことを示し、mod信号はエンド・インデックスの選択に反映されなかった剰余分を表している。
例えば、図4(c)において、画素カウントXが7の場合には、レジスタ1601から出力されるacc信号は72、Duty演算部1604から出力されるduty信号は24となる。その結果、加算器1602から出力されるacc_add信号は96(=72+24)となる。また、acc_add信号は96で、96<100なので、mod演算部1603から出力されるoverflow信号は0であり、mod信号は96となる。そのため、セレクタ1605はスタート・インデックスのインデックス値を選択する。次に、画素カウントXが8の場合には、レジスタ1601から出力されるacc信号は96、Duty演算部1604から出力されるduty信号は28なので、加算器1602から出力されるacc_add信号は124(=96+28)となる。また、acc_add信号は124であり、124≧100なので、mod演算部1603から出力されるoverflow信号は1であり、そのため、セレクタ1605はエンド・インデックスのインデックス値を選択する。また、mod演算部1603から出力されるmod信号は、エンド・インデックスの選択に反映した分を減じて24(=124−100)となる。本実施例では、エリア生成部710からのエリア境界信号によって、レジスタ1601のacc信号をリセットしたが、例えば、乱数を用いて走査毎にインデックスの値にバラツキを持たせて、濃度変化が視覚的に目立たないようにしてもよい。また、本実施例では、duty信号を主走査位置にエリア内の位置Xに線形に変化させたが、duty信号を非線形に変化させてもよい。
[階調特性]
本実施例の階調特性705とは、1画素の階調データをPWMデータに変換するためのプロファイルであって、そのプロファイルは、テーブル又は関数等で実現できる。本実施例における階調特性は、入力階調(階調データ)に対する黒の幅で表す。各プロファイル、及び各画素サイズで階調特性が定義されている。表1(a)は画素サイズS(x)が32の場合の階調特性を示し、表1(b)、(c)は画素サイズS(x)が24の場合の階調特性を示している。本実施例では、階調特性705は、画素サイズS(x)=24から画素サイズS(x)=32までに対応して階調特性1〜階調特性9を有している構成であるが、この値に限定するものではない。
本実施例の階調特性705とは、1画素の階調データをPWMデータに変換するためのプロファイルであって、そのプロファイルは、テーブル又は関数等で実現できる。本実施例における階調特性は、入力階調(階調データ)に対する黒の幅で表す。各プロファイル、及び各画素サイズで階調特性が定義されている。表1(a)は画素サイズS(x)が32の場合の階調特性を示し、表1(b)、(c)は画素サイズS(x)が24の場合の階調特性を示している。本実施例では、階調特性705は、画素サイズS(x)=24から画素サイズS(x)=32までに対応して階調特性1〜階調特性9を有している構成であるが、この値に限定するものではない。
表1の各表において、左の列は1画素の階調データを示している。一方、右の列の「露光量」は、左の列の階調データに対応する1画素中を所定の分割数で分割した単位を1単位(以下、分割画素という)としたときの黒で表す分割画素の長さ(幅)を示し、PWM信号のオン幅を示している。なお、1画素を所定の分割数で分割したときに、1画素中の黒で表す分割画素の長さ(幅)を、以下、黒の長さ(幅)といい、白で表す場合にも、同様に白の長さ等という。PWMデータを白→黒→白として表すとき、最初の白の長さをW、黒の長さをB、黒の次の白の長さをW’とする。画素サイズ(分割数)をSとしたとき、Bは表1に示す長さとなり、WはW=INT((S−B)/2)となり、W’はW’=S−B−Wとなるように決定する。ここで、INT()は、引数の整数部を返す関数とする。例えば、画素サイズS(x)が24(S=24)のとき、入力される階調データが6(‘0110’のビットパターン)である場合、PWM変換部701は、表1(b)から黒の長さBを11とする(B=11)。そうすると、黒の前の白の長さWは、W=INT((24−11)/2)=INT(6.5)=6、黒の次の白の長さW’は、W’=(24−11−6)=7となる。すなわち、PWM変換部701は、表1(b)に基づいて‘0110’のビットパターンを‘000000111111111110000000’に変換する。表1(b)、(c)は、同じ画素サイズであるが、階調特性セレクタ706a、706bでは、露光量が異なることを示している。
図5は、表1の各階調特性(a)(画素サイズS(x)=32(32分割))、(b)(画素サイズS(x)=24(24分割))、(c)(画素サイズS(x)=24(24分割))を階調データとパルス幅(黒の長さB)で表したものである。横軸は階調データ(4ビット16階調)を、縦軸はPWM信号のパルス幅(すなわち、黒の長さB)を、それぞれ示している。本実施例では、異なる分割数でも階調特性が近似されるように設定している。本実施例では、画素の中央から黒の領域が成長するようなPWM信号となる(以下、中央成長のPWM信号)例を示している。しかし、例えば、画素の先端から黒の領域が成長するようなPWM信号となる(左成長のPWM信号)ようにしてもよい。左成長のPWM信号では、PWM信号のオン幅を黒、オフ幅を白としたとき、黒の長さをB、白の長さをW、画素サイズSとすると、白の長さWはW=S−Bの式で決定できる。また、黒の領域が画素の後端から成長するようなパターンや、画素の両端から中央に向かって成長するようなパターンでも同様に応用可能である。また、黒の領域の幅(PWM信号のオン幅)だけでなく、画素内の位置などの付属情報を一組のセットにした情報を階調特性として扱ってもよく、この場合も同様に応用可能である。
[階調特性とPWMデータとの関係]
画素サイズと階調特性705から求めたW、B、W’のデータをPWMデータとして出力する例を以下に示す。例えば、連続する画素が画素サイズS(x)=32、24、24、階調データ=14(‘1110’のビットパターン)、1(‘0001’のビットパターン)、5(‘0101’のビットパターン)となっている場合、次のようになる。階調特性セレクタ706aは、画素サイズS(x)=32に対応する階調特性9(表1(a))、画素サイズS(x)=24に対応する階調特性1(表1(b))、画素サイズS(x)=24に対応する階調特性1(表1(b))を順に選択する。階調特性セレクタ706aは、選択した階調特性9、階調特性1、階調特性1をバンク・セレクタ709に出力する。なお、バンク・インデックス生成部714からはインデックス値として0が出力されているものとする。バンク・セレクタ709は、インデックス値が0なので、階調特性セレクタ706aから出力される階調特性705aに属する階調特性9、1、1をPWM変換部701に出力する。PWM変換部701は、バンク・セレクタ709から入力された階調特性705aの階調特性9、1、1に応じて、表1からB、上述した式からW、W’を求め、PWM信号を生成するためのPWMデータをパラレル/シリアル変換部702に出力する。
画素サイズと階調特性705から求めたW、B、W’のデータをPWMデータとして出力する例を以下に示す。例えば、連続する画素が画素サイズS(x)=32、24、24、階調データ=14(‘1110’のビットパターン)、1(‘0001’のビットパターン)、5(‘0101’のビットパターン)となっている場合、次のようになる。階調特性セレクタ706aは、画素サイズS(x)=32に対応する階調特性9(表1(a))、画素サイズS(x)=24に対応する階調特性1(表1(b))、画素サイズS(x)=24に対応する階調特性1(表1(b))を順に選択する。階調特性セレクタ706aは、選択した階調特性9、階調特性1、階調特性1をバンク・セレクタ709に出力する。なお、バンク・インデックス生成部714からはインデックス値として0が出力されているものとする。バンク・セレクタ709は、インデックス値が0なので、階調特性セレクタ706aから出力される階調特性705aに属する階調特性9、1、1をPWM変換部701に出力する。PWM変換部701は、バンク・セレクタ709から入力された階調特性705aの階調特性9、1、1に応じて、表1からB、上述した式からW、W’を求め、PWM信号を生成するためのPWMデータをパラレル/シリアル変換部702に出力する。
図6は、白を0、黒を1として表したPWMデータ(ビットパターン)とPWM信号との対応関係を説明する図である。図6(b)は、PWM変換部701からパラレル/シリアル変換部702に出力されるPWMデータを示す。図6(a)は、パラレル/シリアル変換部702がPWMデータをシリアル列に変換して1をハイレベル、0をローレベルとして出力するPWM信号を示す。例えば、1画素目は、画素サイズS(x)が32、階調データが14(‘1110’のビットパターン)である。PWM変換部701は、表1の(a)の階調データ10に対応するB=22を用いて、W=5、W’=5と求め、W、B、W’に対応する0、1からなるPWMデータを出力する。2画素目、3画素目についても、W、B、W’を同様に求めるものとし、説明を省略する。
[ページ処理のフロー]
本実施例のページ処理について、副走査方向の処理を図7(a)で、主走査方向の処理を図7(b)で、それぞれ説明する。まず、図7(a)の副走査方向の処理について説明する。ページ処理が開始されると、ステップ(以下、Sとする)1502でCPU303は、副走査方向のカウンタv_countを初期化する(v_count=0)。S1508でCPU303は、BD207から出力されるBD信号と同期して、ロー・アクティブ(負論理)の信号として生成される主走査同期信号が出力されたか否かを判断する。S1508でCPU303は主走査同期信号が出力されていないと判断した場合、処理をS1508に戻す。S1508でCPU303は、主走査同期信号が出力されたと判断した場合、処理をS1504に進める。S1504でCPU303は、1ライン分の主走査処理を実行する。S1504の主走査処理の詳細は、図7(b)を用いて後述する。S1505でCPU303は、副走査方向のカウンタv_countをインクリメントする(v_count++)。S1506でCPU303は、副走査方向のカウンタv_countを参照し、カウンタ値が所定値に達しているか否か、すなわち、1ページ分の副走査方向の処理が終了したか否かを判断する。S1506でCPU303は、副走査方向の処理が終了していないと判断した場合、処理をS1508に戻す。S1506でCPU303は、副走査方向の処理が終了したと判断した場合、ページ処理を終了する。
本実施例のページ処理について、副走査方向の処理を図7(a)で、主走査方向の処理を図7(b)で、それぞれ説明する。まず、図7(a)の副走査方向の処理について説明する。ページ処理が開始されると、ステップ(以下、Sとする)1502でCPU303は、副走査方向のカウンタv_countを初期化する(v_count=0)。S1508でCPU303は、BD207から出力されるBD信号と同期して、ロー・アクティブ(負論理)の信号として生成される主走査同期信号が出力されたか否かを判断する。S1508でCPU303は主走査同期信号が出力されていないと判断した場合、処理をS1508に戻す。S1508でCPU303は、主走査同期信号が出力されたと判断した場合、処理をS1504に進める。S1504でCPU303は、1ライン分の主走査処理を実行する。S1504の主走査処理の詳細は、図7(b)を用いて後述する。S1505でCPU303は、副走査方向のカウンタv_countをインクリメントする(v_count++)。S1506でCPU303は、副走査方向のカウンタv_countを参照し、カウンタ値が所定値に達しているか否か、すなわち、1ページ分の副走査方向の処理が終了したか否かを判断する。S1506でCPU303は、副走査方向の処理が終了していないと判断した場合、処理をS1508に戻す。S1506でCPU303は、副走査方向の処理が終了したと判断した場合、ページ処理を終了する。
[主走査方向の処理]
図7(a)のS1504の主走査方向の処理の動作を、図7(b)を用いて説明する。図7(a)のS1504の主走査方向の処理が開始されると、S1402でCPU303は、主走査方向のカウンタh_countを初期化する(h_count=0)。S1403でCPU303は、プロファイル演算部707により画素サイズの理想値Sr(x)(図中、理想プロファイルと記す)を演算する。上述したように、主走査方向のカウンタh_countが示す主走査位置xにおける画素サイズの理想値Sr(x)は、(式5)で表される。
図7(a)のS1504の主走査方向の処理の動作を、図7(b)を用いて説明する。図7(a)のS1504の主走査方向の処理が開始されると、S1402でCPU303は、主走査方向のカウンタh_countを初期化する(h_count=0)。S1403でCPU303は、プロファイル演算部707により画素サイズの理想値Sr(x)(図中、理想プロファイルと記す)を演算する。上述したように、主走査方向のカウンタh_countが示す主走査位置xにおける画素サイズの理想値Sr(x)は、(式5)で表される。
S1404でCPU303は、画素サイズ演算部708により画素サイズS(x)を演算する。画素サイズS(x)の演算処理は、後述する。S1405でCPU303は、階調特性セレクタ706a、706b、及びバンク・セレクタ709により、画素サイズ演算部708から入力された画素サイズS(x)に対応する階調特性705を選択する。S1406でCPU303は、バンク・セレクタ709により選択された階調特性に応じて、入力された階調データを、PWM変換部701により図6で説明したようなPWMデータに変換してパラレル/シリアル変換部702に出力する。パラレル/シリアル変換部702は、入力されたPWMデータをPWM信号に変換し出力データを決定する。CPU303は、PWM変換部701により変換されたPWM信号を駆動部304に出力する。
S1407でCPU303は、主走査方向のカウンタh_countをインクリメントする(h_count++)。S1408でCPU303は、主走査方向のカウンタh_countが所定値に達しているか否か、すなわち、1ライン分の主走査方向の処理が終了したか否かを判断する。S1408でCPU303は、主走査方向の処理が終了していないと判断した場合、処理をS1403に戻す。S1408でCPU303は、主走査方向の処理が終了したと判断した場合、主走査方向の処理を終了し、処理を図7(a)のS1505に進める。
[画素サイズS(x)の決定処理]
以下、図7(b)のS1404における画素サイズ演算部708の動作を、図8を用いて説明する。画素サイズ演算部708は、画素毎に目標となる画素サイズの理想値である(式5)で表されるSr(x)が入力されると、次のように動作する。画素サイズ演算部708は、主走査方向における前の位置の画素から繰り越された、後述する遅延部806からの出力である量子化誤差を、減算器801により理想値Sr(x)から減算した値Sa(x)を量子化部802に出力する。ここで、現在の画素の主走査位置をx、以前の画素(主走査方向における1つ前の画素)の主走査位置をx−1とする。量子化部802は、(式6)の条件を満たすnを求め、求めたnを画素サイズS(x)として出力する。
以下、図7(b)のS1404における画素サイズ演算部708の動作を、図8を用いて説明する。画素サイズ演算部708は、画素毎に目標となる画素サイズの理想値である(式5)で表されるSr(x)が入力されると、次のように動作する。画素サイズ演算部708は、主走査方向における前の位置の画素から繰り越された、後述する遅延部806からの出力である量子化誤差を、減算器801により理想値Sr(x)から減算した値Sa(x)を量子化部802に出力する。ここで、現在の画素の主走査位置をx、以前の画素(主走査方向における1つ前の画素)の主走査位置をx−1とする。量子化部802は、(式6)の条件を満たすnを求め、求めたnを画素サイズS(x)として出力する。
閾値テーブル803は、基準となる分割数Dbaseを元に(式6)で用いる閾値を量子化部802と後述する逆量子化部804に出力する。また、逆量子化部804には、量子化部802から画素サイズS(x)も入力されている。例えば、本実施例では、基本となる分割数Dbase=24としている。逆量子化部804は、閾値テーブル803から入力された閾値1/Dbase(=1/24)を、量子化部802から入力された画素サイズS(x)に乗算して逆量子化し(S(x)×1/Dbase)、減算器805に出力する。ここで、画素サイズの理想値Sr(x)は画素サイズS(x)が24のときを1とする値であるのに対して、画素サイズSは1画素の分割数(例えば24)であり、スケールが異なるため、逆量子化部804はスケールをあわせる処理を行っているともいえる。
減算器805は、逆量子化部804から入力された値(S(x)×1/Dbase)から画素サイズの理想値Sr(x)を減じ((S(x)×1/Dbase)−Sr(x))、量子化における誤差の成分(量子化誤差)を遅延部806に出力する。遅延部806は、1画素分だけ遅延して減算器801を介して、次の画素サイズの理想値Sr(x+1)に量子化誤差をフィードバックする。以上のフィードバック処理を繰り返しながら、画素サイズ演算部708は、画素サイズS(x)を画素の分割数に相当する整数として階調特性セレクタ706a、706bに出力する。なお、本実施例では、1ライン中の主走査方向における先頭の画素の量子化による誤差は0である。
画素サイズ演算部708の主走査方向における全体の出力結果を図9(a)に示す。図9(a)の横軸は主走査位置(x)を示し、縦軸は画素サイズ演算部708が各主走査位置xに対応して出力した画素サイズS(x)を示す。図9(a)に示すように、主走査方向の両端部では24分割、中央部では32分割で、フィードバック制御によりそれぞれ2種類の画素サイズを行き来している様子を示す。すなわち、主走査方向の両端部では、画素サイズS(x)=24と画素サイズS(x)=25のいずれかが選択され、所定の画素の範囲で、画素サイズの平均値が画素サイズの理想値Sr(x)となるように制御されている。
また、主走査方向の0番目の画素から100番目の画素までの先頭側の画素に対応して画素サイズ演算部708から出力された画素サイズS(x)の出力の変化を図9(b)に示す。図9(b)に示すように、主走査方向の位置0から位置100までの画素については、画素サイズS(x)が24と25を行き来していることがわかる。更に、画素の主走査位置xが大きくなるほど画素サイズS(x)=25が出力される頻度が増えており、言い換えれば画素サイズS(x)=24が出力される頻度が減っており、画素サイズS(x)が24から25へ移行していることもわかる。以上の画素サイズ制御により、減算器805で目標値Sr(x)と量子化したデータを比較して量子化誤差を算出する。そして、減算器801で次の画素の画素サイズS(x)を算出するときに前回までの量子化誤差を組み込むことで、複数の画素で目標の画素サイズに達するように構成している。
本実施例では、理想の倍率情報のプロファイル(画素サイズの理想値Sr(x))から自動演算で画素サイズS(x)を演算することで、プロファイル情報を格納するメモリの容量を最小限にでき、ハードウェア規模の増大を抑えている。そして、画素サイズ毎に、階調データ(画素濃度情報)と露光量から構成されたテーブル(ルックアップテーブル)を設けることにより、1つ目の課題である倍率と露光量の対応付けが異なるエリアが主走査位置内にあっても正確な光量補正を行うことができる。また、主走査方向に画素ごとに画素サイズが等しく、階調データが異なるプロファイル情報を有する複数のテーブルを数画素単位で小刻みに切替えることで、視覚的に中間的な露光量で露光したような効果を持たせ、中間的な濃度を表すよう制御する。これにより、2つ目の課題である倍率変化しないエリアで補正用の光量ゲインを滑らかに調整することができる。なお、本実施例では、fθレンズを使わない光学構成の光走査装置を例に説明したが、例えば、精度の低いfθレンズを用いる光学構成の光走査装置についても適用することができる。
以上説明したように、本実施例によれば、fθレンズを使わない構成において、主走査位置に応じた光量補正を精度よく行うことができる。
102 感光ドラム
304 駆動部
701 PWM変換部
705 階調特性
708 画素サイズ演算部
709 バンク・セレクタ
304 駆動部
701 PWM変換部
705 階調特性
708 画素サイズ演算部
709 バンク・セレクタ
Claims (6)
- 第1の方向に回転する感光体と、
光ビームを照射する光源と、前記光源を駆動する駆動部と、を有し、前記感光体上の前記第1の方向に略直交する第2の方向に光ビームを走査して静電潜像を形成する露光手段と、
を備える画像形成装置であって、
入力された画像データの所定の画素の前記第2の方向における位置に応じて、前記所定の画素について1画素あたりのビットデータ数を決定する決定手段と、
前記画像データを、前記駆動部を駆動させるためのビットパターンに変換するための変換条件であって、変換した後のビットパターンに含まれる光ビームを出射させるためのビットデータ数が異なるように、かつ、前記画像データに応じてビットデータ数が異なるように設定されている複数の変換条件を有し、前記決定手段により決定されたビットデータ数に応じて前記複数の変換条件の中から所定の変換条件を選択する選択手段と、
前記選択手段により選択された前記所定の変換条件と、前記所定の画素の濃度値とに基づいて、前記所定の画素に対して前記駆動部を駆動させるためのPWM信号を生成するためのビットパターンを生成する生成手段と、
を備え、
光ビームで走査される前記感光体は、前記第2の方向に複数のエリアに分割され、
前記選択手段は、前記エリアに応じて前記変換条件を選択することを特徴とする画像形成装置。 - 前記選択手段は、それぞれの前記エリア内の前記第2の方向における位置に応じて、前記変換条件を選択することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
- 前記変換条件は、同一のビットデータ数で異なるビットパターンに変換する変換条件を複数、有し、
前記選択手段は、前記エリア内の前記第2の方向における位置に応じて、前記変換条件を所定の比率で切り替えることを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。 - 前記変換条件は、前記画像データの濃度値を示す階調データと、連続する所定の濃度の長さを示す前記ビットパターンとを対応付けた情報であることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の画像形成装置。
- 前記露光手段は、前記光源から照射された光ビームを偏向する偏向手段を備え、
前記偏向手段から偏向された光ビームはそのまま前記感光体上を走査することを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の画像形成装置。 - 前記露光手段は、前記光源から照射された光ビームを偏向する偏向手段と、前記偏向手段から偏向された光ビームの光学補正を行い、光ビームを前記感光体に導くfθレンズと、を有することを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の画像形成装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2019079108A JP2020175581A (ja) | 2019-04-18 | 2019-04-18 | 画像形成装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2019079108A JP2020175581A (ja) | 2019-04-18 | 2019-04-18 | 画像形成装置 |
Publications (1)
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JP2020175581A true JP2020175581A (ja) | 2020-10-29 |
Family
ID=72937666
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2019079108A Pending JP2020175581A (ja) | 2019-04-18 | 2019-04-18 | 画像形成装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2020175581A (ja) |
-
2019
- 2019-04-18 JP JP2019079108A patent/JP2020175581A/ja active Pending
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