JP2020175519A - ハンドブレーカー - Google Patents

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Abstract

【課題】小さな力にてセラミックス基板を分離する。【解決手段】ハンドブレーカー100は、第1押圧部7と、第2押圧部9と、第1ハンドル1と、第2ハンドル3と、トグル部材5と、を備える。第1押圧部7は、セラミックス基板SUBを2点で押圧する。第2押圧部9は、第1位置P1と第2位置P2との間でセラミックス基板SUBを押圧する。第1ハンドル1は、第1方向D1の一端において第1押圧部7を第1回転軸A1周りに回動可能に接続する一方、第2押圧部9を固定する。第2ハンドル3は、第2方向D2の一端において第2回転軸A2周りに回動可能に第1押圧部7を接続する。トグル部材5は、第3方向D3の一端において第3回転軸A3周りに回動可能に第1ハンドル1を接続し、第3方向の他端において第4回転軸A4周りに回動可能に第2ハンドル3を接続する。上記の第2回転軸A2〜第4回転軸A4はトグル機構を構成する。【選択図】図1

Description

本発明は、セラミックス基板を手動で分離するためのハンドブレーカーに関する。
従来、固体の基板にスクライブラインを形成し、当該スクライブラインに沿って基板を分離する工具が知られている。このような工具は、例えば、ガラス基板の分離に用いられる。具体的には、基板の一方の主面を2つの押圧部材により押圧しつつ、他の主面をこの2つの押圧部材の間の位置で押圧することにより、人力により容易にガラス基板を分離する工具が知られている(例えば、特許文献1を参照)。
この工具(ハンドブレーカーと呼ぶ)では、基板の一方の主面を2点で押圧する一方、他の主面を1点で押圧することで、ガラス基板に「3点曲げ」の状態を作り出し、ハンドルにより3点曲げの力を増大させて基板を分離する。
国際公開第2009/013854号
近年、3点曲げの力により基板を分離するハンドブレーカーを用いて、セラミックス基板を分離することが検討されている。ガラス基板の分離用のハンドブレーカーをセラミックス基板の分離に適用した場合、ハンドルに大きな力を加えても、セラミックス基板を分離することが難しかった。
これは、ガラス基板であれば基板を分離できる3点曲げの力をセラミックス基板に加えても、セラミックス基板は曲がるのみであることが原因と考えられた。すなわち、セラミックス基板を分離するためには、ガラス基板を分離するために必要な3点曲げの力よりも大きな力が必要である。
本発明の目的は、3点曲げによりセラミックス基板を手動で分離するためのハンドブレーカーにおいて、ハンドルに大きな力を加えることなく、セラミックス基板を容易に分離することにある。
以下に、課題を解決するための手段として複数の態様を説明する。これら態様は、必要に応じて任意に組み合せることができる。
本発明の一見地に係るハンドブレーカーは、セラミックス基板を分離するためのハンドブレーカーである。ハンドブレーカーは、第1押圧部と、第2押圧部と、第1ハンドルと、第2ハンドルと、トグル部材と、を備える。
第1押圧部は、第1押圧部材と、第2押圧部材と、を有する。第1押圧部材は、セラミックス基板の第1主面上の第1位置を押圧する。第2押圧部材は、第1主面上の第2位置を押圧する。第2押圧部は、セラミックス基板の第1主面とは反対側の第2主面上において、上記の第1位置と第2位置との間で第2主面を押圧する。
第1ハンドルは、第1方向に延び、この第1方向の一端において、第1押圧部を第1回転軸周りに回動可能に接続する一方、第2押圧部を固定する。第2ハンドルは、第2方向に延び、第2方向の一端において第1回転軸と平行な第2回転軸周りに回動可能に第1押圧部を接続する。
トグル部材は、第3方向に延び、第3方向の一端において第1回転軸と平行な第3回転軸周りに回動可能に第1ハンドルを接続し、第3方向の他端において第1回転軸と平行な第4回転軸周りに回動可能に第2ハンドルを接続する。
上記の構成を有するハンドブレーカーにおいて、第2回転軸、第3回転軸、及び第4回転軸は、第1ハンドルの第1方向の他端と第2ハンドルの第2方向の他端とを互いに接近させる際に加える力を増大させた押圧力を、セラミックス基板を間に挟んだ第1押圧部と第2押圧部に伝達するトグル機構を構成する。
上記のトグル機構を有するハンドブレーカーにおいて、セラミックス基板を第1押圧部と第2押圧部の間に挟んだ状態で、第2回転軸、第3回転軸、及び第4回転軸が実質的に一直線上に並ぶよう、第1ハンドルの第1方向の他端と第2ハンドルの第2方向の他端とを互いに接近させると、トグル機構がハンドルに加えられた力を非常に大きな増大率にて増大させるので、ハンドルに加えられた力が小さくても、第1押圧部と第2押圧部の間のセラミックス基板に対して大きな3点曲げの押圧力を加えることができる。すなわち、上記のハンドブレーカーでは、ハンドルに小さな力を加えるだけで、セラミックス基板を分離できる。
上記のハンドブレーカーは、付勢部材をさらに備えてもよい。付勢部材は、その一端が第1ハンドルに接続され、他端がトグル部材の第2ハンドルと接続された側に接続されている。付勢部材は、第1ハンドルと第2ハンドルとを互いに離間する方向に付勢する。
これにより、第1ハンドルと第2ハンドルとを互いに接近させた後に、当該2つのハンドルを互いに離間した状態へと戻すことができる。
上記のハンドブレーカーは、当接部材をさらに備えてもよい。当接部材は、第1ハンドルから突出しており、第1ハンドルと第2ハンドルとを互いに離間したときにトグル部材が当接する。
これにより、第1ハンドルと第2ハンドルが過剰に大きく離反することを防止できる。
上記の構成を有するハンドブレーカーは、第1ハンドルと第2ハンドルに加えられた力が小さくても、第1押圧部と第2押圧部との間に挟まれたセラミックス基板に対して大きな3点曲げの力を加えて、セラミックス基板を分離することができる。
ハンドブレーカーの側面図。 図2は、ハンドブレーカーの先端側から見た正面図。 第1ハンドルと第2ハンドルが離間した状態のハンドブレーカーを示す図。 第1ハンドルと第2ハンドルが接近した状態のハンドブレーカーを示す図。
1.第1実施形態
(1)ハンドブレーカーの全体構成
以下、図1及び図2を用いて、第1実施形態に係るハンドブレーカー100を説明する。図1は、ハンドブレーカーの側面図である。図2は、ハンドブレーカーの先端側から見た正面図である。図1においては、水平方向をX方向とし、垂直方法(紙面内)をY方向とし、紙面を貫通する方向をZ方向と定義する。
図において、第1ハンドル1(後述)及び第2ハンドル3(後述)の末端方向(押圧部が取り付けられた側とは反対側)をX方向の正方向とする。また、第1ハンドル1において第1押圧部が取り付けられた方向をY方向の正方向とする。さらに、紙面を下から上へ貫通する方向をZ方向の正方向とする。図において、X方向、Y方向、Z方向の正方向を矢印で示している。
第1実施形態に係るハンドブレーカー100は、第1ハンドル1を備える。第1ハンドル1は、第1方向D1に延びる金属製の部材である。第1ハンドル1は、その先端側(X方向の負側)でY方向に幅広となっている。第1ハンドル1の先端において、その上側(Y方向の正側)に、一対の第1押圧部保持部材11が接続されている。
一対の第1押圧部保持部材11は、L字形の金属部材である。一対の第1押圧部保持部材11は、L字形の一辺の先端において、第1ハンドル1を挟み込んだ状態で第1ハンドル1と接続される。
具体的には、一対の第1押圧部保持部材11は、当該部材と第1ハンドル1とをZ方向に貫通する第1ボルトB1と、一対の第1押圧部保持部材11の一方で第1ボルトB1に螺合する第1ナットN1とにより、第1ハンドル1に接続されている。これにより、一対の第1押圧部保持部材11は、第1ハンドル1に対してZ軸周りに回動可能となっている。第1ハンドル1が一対の第1押圧部保持部材11に対して回動する軸を第1回転軸A1と呼ぶ。また、一対の第1押圧部保持部材11には、L字形の他辺の先端において、第2ボルトB2と第2ナットN2とにより、第1押圧部7が固定されている。第1押圧部7の構成については後述する。
以上の構成により、第1ハンドル1は、その先端の上側において、第1押圧部7をZ軸周りに回動可能に接続する。
一方、第1ハンドルの先端の下側(Y方向の負側)には、第2押圧部保持部材13が固定されている。第2押圧部保持部材13は、第1ハンドル1のさらに先端側(X方向の負側)に、第2押圧部9を有している。すなわち、第1ハンドル1は、その先端の下側において、第2押圧部9を固定する。
また、第1ハンドル1は、その末端側(X方向の正側)に制限部材15を有している。制限部材15は、第1ハンドル1の末端と第2ハンドル3の末端とを接近させたときに第2ハンドル3の末端が制限部材15に当接することで、第1ハンドル1と第2ハンドル3とが過剰に接近することを防止する。
第1ハンドル1は、さらに、トグル部材5(後述)を当接させる当接部材17を有している。当接部材17は、第1ハンドル1からZ方向に突出する部材である。当接部材17には、第1ハンドル1の末端と第2ハンドル3の末端とを互いに離間したときに、トグル部材5が当接する。これにより、当接部材17は、第1ハンドル1と第2ハンドル3が過剰に大きく離反することを防止できる。
ハンドブレーカー100は、第2ハンドル3を備える。第2ハンドル3は、第2方向D2に延びる金属製の部材である。第2ハンドル3は、その先端に一対の第1押圧部保持部材11が接続されている。
具体的には、一対の第1押圧部保持部材11は、当該部材と第2ハンドル3とをZ方向に貫通する第3ボルトB3と、一対の第1押圧部保持部材11の一方で第3ボルトB3に螺合する第3ナットN3とにより、第2ハンドル3に接続されている。これにより、一対の第1押圧部保持部材11は、第2ハンドル3に対してもZ軸周りに回動可能となっている。すなわち、第2ハンドル3は、その先端において、第1押圧部7をZ軸周りに回動可能に接続する。第2ハンドル3が一対の第1押圧部保持部材11に対して回動する軸を第2回転軸A2と呼ぶ。
ハンドブレーカー100は、トグル部材5を備える。トグル部材5は、第3方向D3に延びる金属製の部材である。より具体的には、トグル部材5は、第3方向D3に延びる辺と、それにほぼ垂直な延びる辺と、当該2つの辺を結ぶ辺と、を有する略直角三角形の形状を有する部材である。
トグル部材5の第3方向D3に延びる辺の一端は、第1ハンドル1と接続されている。具体的には、当該一端は、トグル部材5と第1ハンドル1とを貫通する第4ボルトB4と、トグル部材5側で第4ボルトB4と螺合する第4ナットN4とにより、第1ハンドル1と接続されている。これにより、トグル部材5は、当該一端を中心に、第1ハンドル1に対してZ軸周りに回動可能となっている。トグル部材5が第1ハンドル1に対して回動する軸を第3回転軸A3と呼ぶ。
その一方、トグル部材5の第3方向D3に延びる辺の他端は、第2ハンドル3と接続されている。具体的には、当該他端は、トグル部材5と第2ハンドル3とを貫通する第5ボルトB5と、トグル部材5側で第5ボルトB5と螺合する第5ナットN5とにより、第2ハンドル3と接続されている。これにより、トグル部材5は、当該他端を中心に、第2ハンドル3に対してZ軸周りに回動可能となっている。トグル部材5が第2ハンドル3に対して回動する軸を第4回転軸A4と呼ぶ。
図1に示すように、ハンドブレーカー100は、付勢部材19をさらに備える。付勢部材19は、その一端が第1ハンドル1に固定され、他端がトグル部材5の第2ハンドル3側に固定されている。付勢部材19は、第1ハンドル1の末端と第2ハンドル3の末端とが接近したときに延びて、第1ハンドル1の末端と第2ハンドル3の末端とを互いに離間させる付勢力を発生する。これにより、第1ハンドル1と第2ハンドル3とを互いに接近させた後に、当該2つのハンドルを互いに離間した状態へと戻すことができる。
(2)第1押圧部の構成
以下、図2を用いて、第1押圧部7の構成を説明する。図2に示すように、第1押圧部7は、本体部材71と、第1押圧部材73aと、第2押圧部材73bと、を有する。
本体部材71は、第1押圧部7の本体を形成する部材である。本体部材71は、一対の第1押圧部保持部材11の間に挟まれた状態で、第2ボルトB2と第2ナットN2により、一対の第1押圧部保持部材11に固定されている。
第1押圧部材73aは、円筒形状の金属製部材である。第1押圧部材73aは、その側面の一部が本体部材71から突出した状態で、第1固定部材75aにより本体部材71に固定されている。分離するセラミックス基板SUBを第1押圧部7と第2押圧部9との間に挟んだとき、第1押圧部材73aは、セラミックス基板SUBの第1主面MS1上の第1位置P1を押圧する。
第2押圧部材73bは、円筒形状の金属製部材である。第2押圧部材73bは、その側面の一部が本体部材71から突出した状態で、第2固定部材75bにより本体部材71に固定されている。分離するセラミックス基板SUBを第1押圧部7と第2押圧部9との間に挟んだとき、第2押圧部材73bは、セラミックス基板SUBの第1主面MS1上の第2位置P2を押圧する。
(3)第2押圧部の構成
以下、図2を用いて、第2押圧部9の構成を説明する。図2に示すように、第2押圧部9は、第3押圧部材91と、取付軸93と、固定ネジ95と、突出量調節ネジ97と、を有する。
第3押圧部材91は、金属製の部材であり、その先端が細くなっている。第3押圧部材91は、取付軸93の一端に設けられ、固定ネジ95と突出量調節ネジ97とにより、第2押圧部保持部材13に固定されている。分離するセラミックス基板SUBを第1押圧部7と第2押圧部9との間に挟んだとき、第3押圧部材91の先端が、セラミックス基板SUBの第1主面MS1とは反対側の第2主面MS2上で、セラミックス基板SUBを押圧する。具体的には、第3押圧部材91は、第2主面MS2上で、第1位置P1と第2位置P2との間の位置でセラミックス基板SUBを押圧する。
このように、第1押圧部7が第1主面MS1で第1位置P1と第2位置P2を押圧し、第2押圧部9が第2主面MS2で第1位置P1と第2位置P2の間を押圧することにより、セラミックス基板SUBに3点曲げを発生できる。
図2に示すように、取付軸93の軸側面にはネジ山が形成されている。取付軸93の第2押圧部保持部材13から突出した部分には固定ネジ95が螺合されている。また、第2押圧部保持部材13の中間位置において、突出量調節ネジ97が螺合されている。
固定ネジ95を緩めた状態で突出量調節ネジ97を回転することにより、第3押圧部材91の第2押圧部保持部材13からの突出量を調整できる。突出量を調整後に固定ネジ95を固定することで、第3押圧部材91を固定できる。
(4)トグル機構
以下、図3及び図4を用いて、ハンドブレーカー100に形成されるトグル機構を説明する。図3は、第1ハンドルと第2ハンドルが離間した状態のハンドブレーカーを示す図である。図4は、第1ハンドルと第2ハンドルが接近した状態のハンドブレーカーを示す図である。
上記図1及び図2を用いて説明したハンドブレーカー100の構成において、トグル部材5は、ハンドブレーカー100にトグル機構を形成する。具体的には、第1押圧部7(第1押圧部保持部材11)と第2ハンドル3との接続点にある第2回転軸A2と、トグル部材5と第2ハンドル3との接続点にある第4回転軸A4と、トグル部材5と第1ハンドル1との接続点にある第3回転軸A3と、によりトグル機構が形成されている。
図4に示すように、上記のハンドブレーカー100において、第1押圧部7と第2押圧部9との間にセラミックス基板SUBを挟んだ状態で、第2ハンドル3の所定の位置で力F1を加えて、第1ハンドル1の末端と第2ハンドル3の末端を互いに接近させると、第1押圧部7と第2押圧部9がセラミックス基板SUBを押圧する力F3は以下のように表される。
F2=F1×(d1/d2)×tan(θ/2)
F3=F2×(d4/d3)=F1×(d1/d2)×(d4/d3)×tan(θ/2)
上記の式で、θ(≦180°)は、第4回転軸A4と第2回転軸A2とを結ぶ第1直線L1(図3)と、第4回転軸A4と第3回転軸A3とを結ぶ第2直線L2(図3)と、がなす角度である。d1は、第2ハンドル3の力F1の作用点と第3回転軸A3までの距離であり、d2は、第3回転軸A3と第4回転軸A4との間の距離である。d3は、第1回転軸A1と第3回転軸A3との間の距離であり、d4は、第1回転軸A1と押圧部の中心との間の距離である。
上記の式から、θが180°に近づくにつれて、すなわち、第2回転軸A2と、第3回転軸A3と、第4回転軸A4が一直線になるにつれて、セラミックス基板SUBの押圧力が大きくなることが分かる。なぜなら、θが180°に近づくことは、上記の式の「tan(θ/2)」が急激に増大する(θ=180°で無限大となる)ことを意味するからである。
このように、上記のトグル機構を有するハンドブレーカー100では、第2ハンドル3を第1ハンドル1に接近させることにより、第2ハンドル3に加えられた力F1を大きな力に変換して、第1押圧部7と第2押圧部9に伝達できる。
(5)セラミックス基板の分離時の動作
次に、ハンドブレーカー100を用いてセラミックス基板SUBを分離する際の動作を説明する。ハンドブレーカー100を用いてセラミックス基板SUBを分離する際には、セラミックス基板SUBを第1押圧部7と第2押圧部9の間に配置した状態で、第1ハンドル1の末端と第2ハンドル3の末端を互いに接近させる。
第1押圧部7と第2押圧部9がセラミックス基板SUBに当接している状態で第1ハンドル1及び第2ハンドル3の末端が接近すると、第1ハンドル1及び第2ハンドル3に加えられた力F1は、上記のトグル機構を介して、セラミックス基板SUBの押圧力(力F3)として、第1押圧部7及び第2押圧部9に伝達される。
図3及び図4に示すように、トグル機構の角度θは、第1ハンドル1の末端と第2ハンドル3の末端が接近するほど大きくなり、最終的には角度θは180°の近辺となる。角度θが180°の近辺の角度となることは、上記式のθ/2が90°近辺になることを意味し、上記式のtan(θ/2)が非常に大きな値となることを意味する。
すなわち、角度θが180°の近辺の角度となり、第2回転軸A2、第3回転軸A3、及び第4回転軸A4が実質的に一直線上に並ぶと、ハンドルに加えられた力F1は、大きな増大率にて増大されて、第1押圧部7及び第2押圧部9に伝達される。その結果、第1押圧部7と第2押圧部9は、ハンドルに加えられた力F1が大きな増大率にて増大されて生じた力F3を、3点曲げの力として、セラミックス基板SUBに加えることができる。
なお、セラミックス基板SUBをハンドブレーカー100にて分離する際には、セラミックス基板SUBの第1主面MS1(第1押圧部7により押圧される面)側に、スクライブラインを形成しておくことが好ましい。これにより、セラミックス基板SUBをスクライブラインに沿って分離しやすくなる。
上記したように、ハンドブレーカー100では、ハンドルに加えられた力F1はトグル機構により非常に大きな増大率(理論的には無限大)にて増大されるので、ハンドルに加えられた力F1が小さくても、第1押圧部と第2押圧部との間のセラミックス基板に対して大きな3点曲げの力を加えることができる。その結果、第2ハンドル3に加える力F1が小さくとも、セラミックス基板SUBを分離することができる。
(6)実施形態の共通事項
上記第1実施形態は、下記の構成及び機能を有している。
ハンドブレーカー(例えば、ハンドブレーカー100)は、セラミックス基板(例えば、セラミックス基板SUB)を分離するためのハンドブレーカーである。ハンドブレーカーは、第1押圧部(例えば、第1押圧部7)と、第2押圧部(例えば、第2押圧部9)と、第1ハンドル(例えば、第1ハンドル1)と、第2ハンドル(例えば、第2ハンドル3)と、トグル部材(例えば、トグル部材5)と、を備える。
第1押圧部は、第1押圧部材(例えば、第1押圧部材73a)と、第2押圧部材(例えば、第2押圧部材73b)と、を有する。第1押圧部材は、セラミックス基板の第1主面(例えば、第1主面MS1)上の第1位置(例えば、第1位置P1)を押圧する。第2押圧部材は、第1主面上の第2位置(例えば、第2位置P2)を押圧する。第2押圧部は、セラミックス基板の第1主面とは反対側の第2主面(例えば、第2主面MS2)上において、上記の第1位置と第2位置との間で第2主面を押圧する。
第1ハンドルは、第1方向(例えば、第1方向D1)に延び、この第1方向の一端において、第1押圧部を第1回転軸(例えば、第1回転軸A1)周りに回動可能に接続する一方、第2押圧部を固定する。第2ハンドルは、第2方向(例えば、第2方向D2)に延び、第2方向の一端において第1回転軸と平行な第2回転軸(例えば、第2回転軸A2)周りに回動可能に第1押圧部を接続する。
トグル部材は、第3方向(例えば、第3方向D3)に延び、第3方向の一端において第1回転軸と平行な第3回転軸(例えば、第3回転軸A3)周りに回動可能に第1ハンドルを接続し、第3方向の他端において第1回転軸と平行な第4回転軸(例えば、第4回転軸A4)周りに回動可能に第2ハンドルを接続する。
上記の構成により、ハンドブレーカーは、第2回転軸と第4回転軸とを結ぶ線分(第1線分と呼ぶ)と、第4回転軸と第3回転軸とを結ぶ線分(第2線分と呼ぶ)と、によりトグル機構を形成できる。
上記のトグル機構を有するハンドブレーカーにおいて、セラミックス基板を第1押圧部と第2押圧部の間に挟んだ状態で、第2回転軸、第3回転軸、及び第4回転軸が実質的に一直線上に並ぶよう、第1ハンドルの第1方向の他端と第2ハンドルの第2方向の他端とを互いに接近させると、トグル機構がハンドルに加えられた力(例えば、力F1)を増大させるので、ハンドルに加えられた力が小さくても、第1押圧部と第2押圧部の間のセラミックス基板に対して大きな3点曲げの力を加えることができる。すなわち、上記のハンドブレーカーでは、ハンドルに小さな力を加えるだけで、セラミックス基板を分離できる。
2.他の実施形態
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。特に、本明細書に書かれた複数の実施形態及び変形例は必要に応じて任意に組み合せ可能である。
例えば、第1ハンドル1及び第2ハンドル3の末端側には、ユーザが把持するグリップを設けてもよい。このグリップは、例えば、ゴム、プラスチック、シリコン樹脂などで構成できる。これにより、ハンドルに大きな力を加えた場合でも、ユーザの手に与えられる不快感を低減できる。
本発明は、セラミックス基板を手動で分離するためのハンドブレーカーに広く適用できる。
100 ハンドブレーカー
1 第1ハンドル
11 第1押圧部保持部材
13 第2押圧部保持部材
15 制限部材
17 当接部材
19 付勢部材
3 第2ハンドル
5 トグル部材
7 第1押圧部
71 本体部材
73a 第1押圧部材
73b 第2押圧部材
75a 第1固定部材
75b 第2固定部材
9 第2押圧部
91 第3押圧部材
93 取付軸
95 固定ネジ
97 突出量調節ネジ
A1 第1回転軸
A2 第2回転軸
A3 第3回転軸
A4 第4回転軸
B1 第1ボルト
B2 第2ボルト
B3 第3ボルト
B4 第4ボルト
B5 第5ボルト
N1 第1ナット
N2 第2ナット
N3 第3ナット
N4 第4ナット
N5 第5ナット
D1 第1方向
D2 第2方向
D3 第3方向
SUB セラミックス基板
MS1 第1主面
MS2 第2主面
P1 第1位置
P2 第2位置

Claims (3)

  1. セラミックス基板を分離するためのハンドブレーカーであって、
    前記セラミックス基板の第1主面上の第1位置を押圧する第1押圧部材と、前記第1主面上の第2位置を押圧する第2押圧部材と、を有する第1押圧部と、
    前記セラミックス基板の前記第1主面とは反対側の第2主面上において、前記第1位置と前記第2位置との間で前記第2主面を押圧する第2押圧部と、
    第1方向に延び、前記第1方向の一端において、前記第1押圧部を第1回転軸周りに回動可能に接続する一方前記第2押圧部を固定する第1ハンドルと、
    第2方向に延び、前記第2方向の一端において前記第1回転軸と平行な第2回転軸周りに回動可能に前記第1押圧部を接続する第2ハンドルと、
    第3方向に延び、前記第3方向の一端において前記第1回転軸と平行な第3回転軸周りに回動可能に前記第1ハンドルを接続し、前記第3方向の他端において前記第1回転軸と平行な第4回転軸周りに回動可能に前記第2ハンドルを接続するトグル部材と、
    を備え、
    前記第2回転軸、前記第3回転軸、及び前記第4回転軸は、前記第1ハンドルの前記第1方向の他端と前記第2ハンドルの前記第2方向の他端とを互いに接近させる際に加える力を増大させた押圧力を、前記セラミックス基板を間に挟んだ前記第1押圧部と前記第2押圧部に伝達するトグル機構を構成する、
    ハンドブレーカー。
  2. 一端が前記第1ハンドルに接続され、他端が前記トグル部材の前記第2ハンドルと接続された側に接続され、前記第1ハンドルと前記第2ハンドルとを互いに離間する方向に付勢する付勢部材をさらに備える、請求項1に記載のハンドブレーカー。
  3. 前記第1ハンドルから突出し、前記第1ハンドルと前記第2ハンドルとを互いに離間したときに前記トグル部材が当接する当接部材をさらに備える、請求項1又は2に記載のハンドブレーカー。
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