JP2020174510A - 電力管理装置、電力管理システム及び電力管理方法 - Google Patents

電力管理装置、電力管理システム及び電力管理方法 Download PDF

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Abstract

【課題】出力電力をユーザが自由に活用することを可能とする電力管理装置、電力管理システム及び電力管理方法を提供する。【解決手段】電力管理システムにおいて、電力管理装置30は、所定施設に設けられる分散電源から出力される出力電力のデータを管理する管理部32と、分散電源を有するユーザが所定施設以外の訪問空間に存在することを検出する検出部(通信部31)と、ユーザが訪問空間に存在する場合に、出力電力のデータに基づいて、訪問空間に対して出力電力を融通する融通処理を実行する制御部33と、を備える。【選択図】図2

Description

本発明は、電力管理装置、電力管理システム及び電力管理方法に関する。
近年、太陽光、風力、水力、地熱などの自然エネルギーを利用する発電装置が注目を集めている。発電装置から出力される出力電力を所定価値(有価ポイント又はクレジット)に換算し、発電装置を有するユーザの端末(ICカード又は携帯電話など)に対して所定価値を付与する技術が提案されている(例えば、特許文献1)。
特開2011−180791号公報
上述した技術では、ユーザは、買取エンティティに対して出力電力を売却した後に、出力電力に対応する所定価値を取得する。言い換えると、上述した技術では、発電装置が設けられる施設以外の場所に出力電力を融通する概念が存在せず、出力電力の所定価値への変換が必須である。従って、出力電力をユーザが自由に活用することができない。
そこで、本発明は、上述した課題を解決するためになされたものであり、出力電力をユーザが自由に活用することを可能とする電力管理装置、電力管理システム及び電力管理方法を提供することを目的とする。
第1の特徴に係る電力管理装置は、所定施設に設けられる分散電源から出力される出力電力のデータを管理する管理部と、前記分散電源を有するユーザが前記所定施設以外の訪問空間に存在することを検出する検出部と、前記ユーザが前記訪問空間に存在する場合に、前記出力電力のデータに基づいて、前記訪問空間に対して前記出力電力を融通する融通処理を実行する制御部と、を備える。
第2の特徴に係る電力管理システムは、所定施設に設けられる分散電源から出力される出力電力のデータを管理する管理部と、前記分散電源を有するユーザが前記所定施設以外の訪問空間に存在することを検出する検出部と、前記ユーザが前記訪問空間に存在する場合に、前記出力電力のデータに基づいて、前記訪問空間に対して前記出力電力を融通する融通処理を実行する制御部と、を備える。
第3の特徴に係る電力管理方法は、所定施設に設けられる分散電源から出力される出力電力のデータを管理するステップと、前記分散電源を有するユーザが前記所定施設以外の訪問空間に存在することを検出するステップと、前記ユーザが前記訪問空間に存在する場合に、前記出力電力のデータに基づいて、前記訪問空間に対して前記出力電力を融通する融通処理を実行するステップと、を備える。
本発明によれば、出力電力をユーザが自由に活用することを可能とする電力管理装置、電力管理システム及び電力管理方法を提供することができる。
図1は、実施形態に係る電力管理システム100を示す図である。 図2は、実施形態に係る電力管理装置30を示す図である。 図3は、実施形態に係る管理データの一例を示す図である。 図4は、実施形態に係るユーザ媒体50を示す図である。 図5は、実施形態に係る電力管理方法を示す図である。 図6は、実施形態に係る電力管理方法を示す図である。 図7は、変更例1に係る電力管理方法を示す図である。 図8は、利用シーンについて説明するための図である。 図9は、利用シーンについて説明するための図である。 図10は、利用シーンについて説明するための図である。 図11は、利用シーンについて説明するための図である。 図12は、利用シーンについて説明するための図である。 図13は、利用シーンについて説明するための図である。 図14は、利用シーンについて説明するための図である。 図15は、利用シーンについて説明するための図である。
以下において、実施形態について図面を参照しながら説明する。なお、以下の図面の記載において、同一又は類似の部分には、同一又は類似の符号を付している。但し、図面は模式的なものである。
[実施形態]
(電力管理システム)
以下において、実施形態に係る電力管理システムについて説明する。図1に示すように、電力管理システム100は、ユーザ施設10と、訪問空間20と、電力管理装置30と、ユーザ40によって携帯されるユーザ媒体50と、を有する。
ユーザ施設10は、太陽電池装置11を有する所定施設の一例である。太陽電池装置11は、ユーザ施設10に設けられる分散電源の一例である。さらに、太陽電池装置11は、自然エネルギーを利用して発電する発電装置の一例である。ユーザ施設10は、ユーザ施設10の電力を管理するEMS(Energy Management System)12を有してもよい。EMS12は、クラウドサービスによって提供されてもよい。EMS12は、少なくとも電力管理装置30と通信を行う機能を有する。例えば、ユーザ施設10は、ユーザ40の自宅であってもよく、ユーザ40が所属する組織(会社又は学校)であってもよい。ユーザ40が売電施設(例えば、10kW〜50kWの売電が設備認定された施設)を有する場合に、ユーザ施設10は売電施設を含んでもよい。但し、ユーザ施設10は、これに限定されるものではなく、太陽電池装置11を有していればよい。太陽電池装置11は、ユーザ40によって所有されてもよく、ユーザ40に貸し出されてもよい。言い換えると、ユーザ40は、太陽電池装置11の出力電力について権利を有する主体であればよい。
ここで、EMS12は、ユーザ施設10に設けられる機器(例えば、太陽電池装置11などの分散電源)と通信を行う、或いは、ユーザ施設10に設けられる機器の電力を検出するセンサと通信を行う。このようなケースにおいて、EMS12は、太陽電池装置11から出力される出力電力のデータ(以下、出力電力データ)を電力管理装置30に送信してもよい。EMS12は、ユーザ媒体50と通信を行うことによって、ユーザ媒体50の位置情報を電力管理装置30に送信してもよい。ユーザ媒体50の位置情報は、ユーザ媒体50から電力管理装置30に直接的に送信されてもよい。
訪問空間20は、ユーザ40が訪問する可能性がある空間である。例えば、訪問空間20は、乗車駅21A及び降車駅21Bなどの駅21を含む空間であってもよく、電車22内の空間であってもよく、ショッピングセンター(以下、SC;Shopping Center)23を含む空間であってもよい。訪問空間20は、訪問先(駅21又はSC23など)の建物内の空間であってもよく、訪問先の敷地内の空間であってもよい。訪問空間20は、訪問先の建物又は敷地とユーザ40との距離が閾値以下である空間であってもよい。特に限定されるものではないが、訪問空間20は、乗車駅21A、降車駅21B、電車22及びSC23のいずれかと読み替えてもよい。電車22は、ユーザ40を運ぶ移動体の一例である。
電力管理装置30は、太陽電池装置11から出力される出力電力のデータ(上述した出力電力データ)を管理する。ここで、出力電力は、ユーザ施設10から電力系統への逆潮流の電力であってもよい。言い換えると、出力電力は、太陽電池装置11から出力される電力からユーザ施設10の消費電力を除いた余剰電力であってもよい。電力管理装置30は、出力電力データに基づいて融通処理を実行する。電力管理装置30の詳細について後述する(図2を参照)。
ユーザ40は、少なくとも太陽電池装置11を所有するユーザの一例である。ユーザ40は、ユーザ施設10を所有していてもよい。
ユーザ媒体50は、ユーザ40によって携帯される媒体であればよい。例えば、ユーザ媒体50は、スマートフォン又はタブレットなどの端末であってもよく、クレジットカード又はポイントカードなどのICカードであってもよい。実施形態では、ユーザ媒体50がスマートフォンであるケースを主として例示する。ユーザ媒体50の詳細については後述する(図4を参照)。
ここで、電力管理装置30は、ユーザ施設10(ここでは、EMS12を含む、以下同様)とネットワークを介して接続される。電力管理装置30は、乗車駅21A、降車駅21B、SC23とネットワークを介して接続されてもよい。電力管理装置30は、電車22、ユーザ媒体50とネットワークを介して接続されてもよい。特に限定されるものではないが、ネットワークは、インターネット網を含んでもよく、移動体通信網を含んでもよい。ネットワークは、VPN(Virtual Private Network)を含んでもよい。
(電力管理装置)
以下において、実施形態に係る電力管理装置について説明する。図2に示すように、電力管理装置30は、通信部31と、管理部32と、制御部33と、を有する。
通信部31は、通信モジュールによって構成される。通信モジュールは、IEEE802.11a/b/g/n、ZigBee、Wi−SUN、LTEなどの規格に準拠する無線通信モジュールであってもよく、IEEE802.3などの規格に準拠する有線通信モジュールであってもよい。
通信部31は、ユーザ施設10から出力電力データを受信する。通信部31は、ユーザ施設10から定期的に出力電力データを受信してもよく、電力管理装置30(制御部33)の要求に応じてユーザ施設10から出力電力データを受信してもよい。通信部31は、訪問空間20(例えば、訪問先の建物又は敷地とユーザ40との距離が閾値以下である空間を含む)へのユーザ40の近接に応じて、ユーザ施設10から出力電力データを受信してもよい。訪問先の建物又は敷地へのユーザ40の近接は、ユーザ媒体50によって特定された上で、その旨がユーザ媒体50から電力管理装置30に送信されてもよい。訪問先の建物又は敷地へのユーザ40の近接は、ユーザ媒体50から受信する位置情報に基づいて特定されてもよい。出力電力データは、出力電力の瞬時値(瞬時電力の値)を含んでもよく、出力電力の積算値(積算電力量の値)を含んでもよい。通信部31は、後述する電力融通に対応する価値のデータ(以下、価値データ)をユーザ媒体50に送信してもよい。
通信部31は、訪問空間20に設けられるゲートをユーザ40が通過した旨を示す情報を訪問空間20(ゲートなど)から受信してもよい。通信部31は、訪問空間20に設けられる決済装置をユーザ40が用いた旨を示す情報を訪問空間20(決済装置など)から受信してもよい。言い換えると、通信部31は、ユーザ40がユーザ施設10以外の訪問空間20に存在することを検出する検出部の一例である。具体的には、通信部31は、ゲートをユーザ40が通過することに基づいて、ユーザ40が訪問空間20に入ったこと及びユーザ40が訪問空間20から出たことの少なくともいずれか1つを検出してもよい。通信部31は、決済装置をユーザ40が用いることに基づいて、ユーザ40が訪問空間に存在することを検出してもよい。
管理部32は、不揮発性メモリなどのメモリ又は/及びHDD(Hard disc drive)などの記憶媒体によって構成されており、様々な情報を格納する。
管理部32は、図3に示すデータ(以下、管理データ)を管理する。管理データは、ID及び出力電力を含む。ID及び出力電力は、出力電力データの一例である。IDは、ユーザ施設10及び太陽電池装置11の少なくともいずれか1つを識別する情報である。管理データは、位置情報を含んでもよい。位置情報は、ユーザ40が存在する訪問空間20を示す情報を含む。位置情報は、ユーザ40がユーザ施設10に存在することを示す情報を含んでもよい。位置情報は、ユーザ施設10及び訪問空間20のいずれにもユーザ40が存在しないことを示す情報を含んでもよい。位置情報は、訪問空間20に設けられるゲート又は決済装置から受信する情報に基づいて特定されてもよい。
制御部33は、少なくとも1つのプロセッサを含んでもよい。少なくとも1つのプロセッサは、単一の集積回路(IC)によって構成されてもよく、通信可能に接続された複数の回路(集積回路及び又はディスクリート回路(discrete circuits)など)によって構成されてもよい。
制御部33は、ユーザ40が訪問空間20に存在する場合に、出力電力データに基づいて、訪問空間20に対して出力電力を融通する融通処理を実行する。ここで、融通処理とは、ユーザ施設10から訪問空間20に対して出力電力を融通する処理であり、例えば、以下に示すような処理を含む。
融通処理は、出力電力に関する権利を訪問空間20の管理エンティティに移転する処理(以下、権利移転処理)を含んでもよい。管理エンティティは、訪問空間20を直接的に管理するエンティティであってもよく、訪問空間20を間接的に管理するエンティティであってもよい。権利移転処理において、出力電力に関する権利は、ユーザ40から管理エンティティに移転されると考えてもよい。出力電力に関する権利とは、太陽電池装置11から出力電力が出力された事実、出力電力そのもの、出力電力に付随する環境付加価値(例えば、グリーン電力証書)の少なくともいずれか1つを含んでもよい。
例えば、出力電力に関する権利は、ユーザ40が訪問空間20に存在する時間において太陽電池装置11から出力される出力電力そのものを含んでもよく、このような出力電力に付随する環境付加価値を含んでもよい。
ここで、訪問空間20に移転可能な出力電力に関する権利は、ユーザ40が訪問空間20に存在する時間における出力電力の累積値を上限として定められてもよい。上限を定める出力電力は、訪問先の建物又は敷地へのユーザ40の近接から訪問先の建物又は敷地にユーザ40が入るまでの時間における出力電力の累積値を含んでもよい。訪問先の建物又は敷地へのユーザ40の近接は、ユーザ媒体50によって特定された上でユーザ媒体50から受信されても、ユーザ媒体50から受信する位置情報に基づいて特定されてもよい。
このようなケースにおいて、制御部33は、電力融通に対応する価値をユーザ40に付与してもよい。例えば、制御部33は、通信部31を制御することによって価値データをユーザ媒体50に送信してもよい。
例えば、ユーザ40に付与される価値は、上述した権利移転処理において訪問空間20に移転された権利に対応する価値であってもよい。特に限定されるものではないが、価値の形態は、金銭であってもよく、商品、サービス又は金銭と交換可能なポイントであってもよい。金銭は、法定通貨であってもよく、仮想通貨であってもよい。金銭又はポイントは、価値データ(電子データ)としてユーザ媒体50に格納されてもよい。
このようなケースにおいて、制御部33は、ユーザ40が訪問空間20に存在する時間長に基づいて、ユーザ40に付与する価値を設定してもよい。例えば、制御部33は、時間長が長いほど、高い価値を設定してもよい。
制御部33は、訪問空間20が移動体(電車22)内の空間である場合に、移動体の移動距離に基づいて、ユーザ40に付与する価値を設定してもよい。例えば、制御部33は、移動距離が長いほど、高い価値を設定してもよい。
制御部33は、ユーザ施設10から訪問空間20に移転される出力電力に関する権利に基づいて、ユーザ40に付与する価値を設定してもよい。具体的には、制御部33は、出力電力に関する権利が太陽電池装置11から出力される出力電力を含む場合に、出力電力に基づいてユーザ40に付与する価値を設定してもよい。例えば、制御部33は、出力電力が大きいほど、高い価値を設定してもよい。制御部33は、出力電力に関する権利が環境付加価値を含む場合に、環境付加価値に基づいてユーザ40に付与する価値を設定してもよい。例えば、制御部33は、環境付加価値が高いほど、高い価値を設定してもよい。
さらに、制御部33は、ユーザ40が訪問空間20に存在するか否かを決済装置で判定する場合には、以下に示す処理を実行してもよい。制御部33は、決済金額の大きさに基づいて、ユーザ40に付与する価値を設定してもよい。例えば、制御部33は、決済金額が大きいほど、高い価値を設定してもよい。
(ユーザ媒体)
以下において、実施形態に係るユーザ媒体について説明する。図4に示すように、ユーザ媒体50は、通信部51と、表示部52と、制御部53と、を有する。
通信部51は、通信モジュールによって構成される。通信モジュールは、IEEE802.11a/b/g/n、ZigBee、Wi−SUN、LTEなどの規格に準拠する無線通信モジュールであってもよく、IEEE802.3などの規格に準拠する有線通信モジュールであってもよい。
通信部51は、出力電力データをユーザ施設10から受信してもよい。電力融通に対応する価値のデータ(上述した価値データ)を電力管理装置30から受信してもよい。通信部51は、電力融通を許可する旨を電力管理装置30に送信してもよい。通信部51は、電力融通を許可しない旨を電力管理装置30に送信してもよい。
表示部52は、液晶パネル又は有機ELパネルなどのパネルを含む。表示部52は、タッチパネルを含んでもよい。
表示部52は、出力電力データを表示してもよい。表示部52は、出力電力に関する権利を表示してもよい。表示部52は、出力電力に関する権利の内容を設定するための情報(例えば、出力電力又は環境付加価値のレベル)を表示してもよい。表示部52は、融通処理によって付与される価値を表示してもよい。表示部52は、融通処理を許可するか否かを決定する選択肢を表示してもよい。
制御部53は、少なくとも1つのプロセッサを含んでもよい。少なくとも1つのプロセッサは、単一の集積回路(IC)によって構成されてもよく、通信可能に接続された複数の回路(集積回路及び又はディスクリート回路(discrete circuits)など)によって構成されてもよい。
制御部53は、通信部51によって受信される情報に基づいて表示部52に表示される画像を制御してもよい。制御部53は、表示部52に表示される画像に基づいたユーザの操作に基づいて通信部51を制御してもよい。
(電力管理方法)
以下において、実施形態に係る電力管理方法について説明する。
第1に、訪問空間20に設けられるゲートを用いて、訪問空間20にユーザ40が存在するか否かを判定するケースについて説明する。図5では、訪問空間20にユーザ40が入ったことを検出するために用いるゲート20IN及び訪問空間20からユーザ40が出たことを検出するために用いるゲート20OUTが設けられるケースを例示する。但し、ユーザ40の入出を区別することが可能であれば、ゲート20IN及びゲート20OUTが1つのゲートに含まれてもよい。
図5に示すように、ステップS11において、ユーザ施設10は、EMS12によって管理(又は格納)されている出力電力データを電力管理装置30に送信する。例えば、ユーザ施設10は、出力電力データを電力管理装置30に定期的に送信する。
ステップS12において、電力管理装置30は、出力電力データを管理する。
ステップS13において、ユーザ媒体50は、ゲート20INを通過した旨をゲート20INに送信する(入処理)。
ステップS14において、ゲート20INは、ユーザ40の位置情報を電力管理装置30に送信する。すなわち、ゲート20INは、ユーザ40が訪問空間20に入ったことを示す情報を電力管理装置30に送信する。
ステップS15において、電力管理装置30は、ユーザ施設10から訪問空間20に対して出力電力を融通する融通処理を実行する。例えば、融通処理は、出力電力に関する権利の移転を含んでもよい。
ステップS17において、ユーザ媒体50は、ゲート20OUTを通過した旨をゲート20OUTに送信する(出処理)。
ステップS18において、ゲート20OUTは、ユーザ40の位置情報を電力管理装置30は送信する。すなわち、ゲート20OUTは、ユーザ40が訪問空間20から出たことを示す情報を電力管理装置30に送信する。
ステップS19において、電力管理装置30は、ユーザ40に付与される価値を設定し、上述した価値データをユーザ媒体50に送信する。価値の設定方法は上述した通りである。
第2に、訪問空間20に設けられる決済装置を用いて、訪問空間20にユーザ40が存在するか否かを判定するケースについて説明する。図6では、決済処理としてユーザ媒体50を用いるケースについて説明する。しかしながら、実施形態はこれに限定されるものではない。決済処理は、クレジットカードを用いた決済であってもよい。
図6に示すように、ステップS31において、ユーザ施設10は、出力電力データを電力管理装置30に送信する。例えば、ユーザ施設10は、出力電力データを電力管理装置30に定期的に送信する。
ステップS32において、電力管理装置30は、出力電力データを管理する。
ステップS33において、ユーザ媒体50は、決済装置20Pに対して決済データを送信する(決済処理)。
ステップS34において、決済装置20Pは、ユーザ40の位置情報を電力管理装置30は送信する。すなわち、決済装置20Pは、ユーザ40が訪問空間20に存在することを示す情報を電力管理装置30に送信する。
ステップS35において、電力管理装置30は、ユーザ施設10から訪問空間20に対して出力電力を融通する融通処理を実行する。例えば、融通処理は、上述したように、出力電力に関する権利の移転を含んでもよい。
ステップS37において、電力管理装置30は、ユーザ40に付与される価値を設定し、上述した価値データをユーザ媒体50に送信する。価値の設定方法は上述した通りである。
図5及び図6では、価値データが電力管理装置30からユーザ媒体50に送信される。このようなケースにおいて、ユーザ40に付与される価値については、訪問空間20の管理エンティティが負担してもよい。
(作用及び効果)
実施形態では、電力管理装置30は、ユーザ40が訪問空間20に存在する場合に、出力電力データに基づいて、訪問空間20に対して出力電力を融通する融通処理を実行する。従って、ユーザ施設10に設けられる太陽電池装置11から出力される出力電力を訪問空間20に持ち出すという意味で、出力電力をユーザ40が自由に活用することができる。
さらには、融通処理が出力電力の権利の移転を含む場合には、管理エンティティにとっても利益がある。例えば、環境付加価値をユーザ40から取得する見返りとしてユーザ40に対して価値を付与することによって、管理エンティティとして環境に貢献することができる。
[変更例1]
以下において、実施形態に対する変更例1について説明する。以下においては、実施形態に対する相違点について主として説明する。
実施形態では、訪問空間20にユーザ40が存在するか否かの判定において、訪問空間20に設けられる装置(ゲート又は決済装置)が用いられる。言い換えると、融通処理のトリガーは、訪問空間20に設けられる装置(ゲート又は決済装置)である。これに対して、変更例1では、融通処理のトリガーは、ユーザ媒体50である。
具体的には、変更例1において、ユーザ媒体50は、融通処理の開始を要求するメッセージ(融通要求)を電力管理装置30に送信する。融通要求は、ユーザ40が存在している訪問空間20の特定に用いるユーザ媒体50の位置情報を含んでもよい。位置情報は、ユーザ媒体50に設けられる位置取得部によって取得されてもよい。例えば、位置取得部は、GNSS(Global Navigation Satellite System)を用いる受信装置を含む。位置情報は、訪問空間20に設けられる装置(ゲート又は決済装置)からユーザ媒体50が取得してもよい。
図7に示すように、ステップS51において、ユーザ施設10は、出力電力データを電力管理装置30に送信する。例えば、ユーザ施設10は、出力電力データを電力管理装置30に定期的に送信する。
ステップS52において、電力管理装置30は、出力電力データを管理する。
ステップS53において、ユーザ媒体50は、出力要求データを要求するメッセージ(データ要求)をユーザ施設10に送信する。ここでは、ユーザ媒体50が訪問空間20に存在するケースについて例示する。
ステップS54において、ユーザ媒体50は、出力電力データを含むメッセージ(データ応答)をユーザ施設10から受信する。ユーザ媒体50は、出力電力データを表示してもよい。表示部52は、出力電力に関する権利を表示してもよい。ユーザ媒体50は、出力電力に関する権利の内容を設定するための情報(例えば、出力電力又は環境付加価値の量)を表示してもよい。ユーザ媒体50は、融通処理によって付与される価値を表示してもよい。ユーザ媒体50は、融通処理を許可するか否かを決定する選択肢を表示してもよい。ここでは、ユーザ40が融通処理を要求する操作を行うケースについて例示する。
ステップS55において、ユーザ媒体50は、融通処理の開始を要求するメッセージ(融通要求)を電力管理装置30に送信する。融通要求は、ユーザ40が存在している訪問空間20の特定に用いるユーザ媒体50の位置情報を含んでもよい。融通要求は、融通処理を適用する出力電力に関する権利の内容を含んでもよい。
ステップS56において、電力管理装置30は、ユーザ施設10から訪問空間20に対して出力電力を融通する融通処理を実行する。融通処理は上述した通りである。
ステップS57において、電力管理装置30は、ユーザ40に付与される価値を設定し、上述した価値データをユーザ媒体50に送信する。価値の設定方法は上述した通りである。
[変更例2]
以下において、実施形態に対する変更例2について説明する。以下においては、実施形態に対する相違点について主として説明する。
実施形態では、分散電源は、太陽電池装置11である。これに対して、変更例2では、分散電源は、太陽電池装置11以外の電源を含んでもよい。
変更例2では、分散電源は、蓄電装置を含んでもよい。蓄電装置は、ユーザ施設10に設けられる据え置き型の蓄電装置でもよく、電気自動車(EV;Electric Vehicle)に設けられる蓄電装置であってもよい。このようなケースにおいて、蓄電装置から出力される電力(或いは、蓄電装置に蓄積される電力)は、自然エネルギーを利用して発電する発電装置から出力される電力であってもよい。
変更例2では、分散電源は、燃料電池装置を含んでもよい。燃料電池装置は、固体酸化物型燃料電池(SOFC:Solid Oxide Fuel Cell)、固体高分子型燃料電池(PEFC:Polymer Electrolyte Fuel Cell)、リン酸型燃料電池(PAFC:Phosphoric Acid Fuel Cell)、溶融炭酸塩型燃料電池(MCFC:Molten Carbonate Fuel Cell)などである。
変更例2では、自然エネルギーを利用して発電する発電装置は、風力発電装置、地熱発電装置及び水力発電装置の少なくてもいずれか1つを含んでもよい。
変更例2では、上述した様々な分散電源の中から選択された2以上の分散電源が用いられてもよい。2以上の分散電源が太陽電池装置11を含んでもよい。
[利用シーン]
以下において、利用シーンについて説明する。以下においては、訪問空間20が駅21を含む空間であるケースについて例示する。ここでは、電力融通に応じて価値が付与されるユーザ媒体50として、電車22の運賃の支払いに用いる端末を例示する。このような端末は、ICカードを含んでもよく、スマートフォンなどの端末にインストールされるアプリケーションを含んでもよい。
第1に、太陽電池装置11の出力電力のうち一定電力が管理エンティティ(例えば、鉄道会社)に融通されるケースについて例示する。乗車前の段階においてユーザ媒体50が保持する残高が5,000円である。
図8に示すように、乗車駅21Aに設けられるゲート20INをユーザ40が通過する際に、ゲート20INに設けられるディスプレイ26は、運賃の残高(図8では、5,000円)を表示するとともに、電力融通によって管理エンティティに融通される一定電力量に相当する価値(図8では、100円)を表する。価値は残高に加算される金銭であってもよい。ディスプレイ26は、価値に相当する一定電力量(〇〇kWh)を表示してもよい。
或いは、図9に示すように、降車駅21Bに設けられるゲート20OUTをユーザ40が通過する際に、ゲート20OUTに設けられるディスプレイ26は、運賃の残高(図9では、4,640円)及び運賃(図9では、360円)を表示するとともに、電力融通によって管理エンティティに融通される一定電力量に相当する価値(100円)を表示する。価値は残高に加算されてもよい。ディスプレイ26は、価値に相当する一定電力量(〇〇kWh)を表示してもよい。
図8及び図9では、ディスプレイ26が情報を表示するケースが例示されている。しかしながら、利用シーンはこれに限定されるものではない。ディスプレイ26に表示される情報は、ユーザ媒体50に表示されてもよく、ディスプレイ26及びユーザ媒体50の双方に表示されてもよい。
第2に、太陽電池装置11の出力電力のうち運賃に応じた電力が管理エンティティ(例えば、鉄道会社)に融通されるケースについて例示する。乗車前の段階においてユーザ媒体50が保持する残高が5,000円である。
図10に示すように、降車駅21Bに設けられるゲート20OUTをユーザ40が通過する際に、ゲート20OUTに設けられるディスプレイ26は、運賃の残高(図10では、5,000円)及び運賃(図10では、360円)を表示するとともに、電力融通によって管理エンティティに融通される電力量に相当する価値(図10では、360円)を表示する。このように、管理エンティティに融通される電力量に相当する価値が運賃と同様であるため、運賃の残高は減少しないため、運賃の残高が5,000円のままである。ディスプレイ26は、価値(運賃)に相当する電力量(〇〇kWh)を表示してもよい。ディスプレイ26は、太陽電池装置11の出力電力量から運賃に応じた電力量を差し引いた残電力量(××kWh)を表示してもよい。
図10では、ディスプレイ26が情報を表示するケースが例示されている。しかしながら、利用シーンはこれに限定されるものではない。ディスプレイ26に表示される情報は、ユーザ媒体50に表示されてもよく、ディスプレイ26及びユーザ媒体50の双方に表示されてもよい。
第3に、太陽電池装置11の出力電力のうち運賃に応じた電力が管理エンティティ(例えば、店舗A)に融通されるケースについて例示する。乗車前の段階においてユーザ媒体50が保持する残高が5,000円である。店舗Aは、RE100(Renweable Energy 100%)に加盟する店舗でもよい。店舗Aは、降車駅21B又は降車駅21Bの近傍に位置する店舗でもよい。店舗Aは、鉄道会社と提携する店舗であってもよい。このようなケースにおいて、店舗Aは、訪問空間20を間接的に管理するという意味で管理エンティティであると考えてもよい。
図11に示すように、降車駅21Bに設けられるゲート20OUTをユーザ40が通過する際に、ユーザ媒体50は、運賃の残高(図11では、4,640円)及び運賃(図11では、360円)を表示するとともに、電力融通によって管理エンティティに融通される電力量に相当する価値(図11では、店舗Aのクーポン)を表示する。ディスプレイ26は、価値に相当する電力量(〇〇kWh)を表示してもよい。
第4に、太陽電池装置11の出力電力のうちチャージ金額に応じた電力が管理エンティティ(例えば、鉄道会社)に融通されるケースについて例示する。チャージ金額は、ユーザ媒体50が保持する残高に加算される金額である。
図12に示すように、ユーザ媒体50がICカードであるケースにおいては、乗車駅21Aに設けられるディスプレイ27(例えば、チャージ機器)は、管理エンティティに融通される電力量に相当するチャージ金額を表示するとともに、チャージ金額に相当する電力量を表示する。チャージ金額の選択によって融通処理が実行される。
或いは、図13に示すように、ユーザ媒体50がスマートフォンであるケースにおいては、ユーザ40が訪問空間20に存在している場合に、ユーザ媒体50は、管理エンティティに融通される電力量に相当するチャージ金額を表示するとともに、チャージ金額に相当する電力量を表示する。チャージ金額の選択によって融通処理が実行される。このようなケースにおいて、訪問先の建物や敷地にユーザ40が近接した状態でチャージ金額の選択が行われてもよい。
第5に、太陽電池装置11の出力電力の融通処理によってグリーン電力証書が管理エンティティ(例えば、鉄道会社)に移転されるケースについて例示する。ここでは、電車22の移動距離に基づいてグリーン電力証書が移転される。
図14に示すように、乗車駅21Aに設けられるゲート20INをユーザ40が通過する際に、ユーザ媒体50は、グリーン電力証書の移転を開始する旨を表示する。ユーザ媒体50は、管理エンティティに移転されるグリーン電力証書に相当する電力量と単位移動距離との関係を表示してもよい。電車22にユーザ40が乗車している状態において、ユーザ媒体50は、グリーン電力証書の移転状況を表示する。ユーザ媒体50は、管理エンティティに移転されたグリーン電力証書に相当する現在の累積電力量を表示する。ユーザ媒体50は、現在の移動距離を表示してもよい。降車駅21Bに設けられるゲート20OUTをユーザ40が通過する際に、ユーザ媒体50は、グリーン電力証書の移転結果を表示する。ユーザ媒体50は、管理エンティティに移転されたグリーン電力証書に相当する累積電力量の結果を表示する。ユーザ媒体50は、移動距離の結果を表示してもよい。
このようなケースにおいて、ユーザ媒体50は、グリーン電力証書に相当する価値データを受信してもよい。例えば、ユーザ媒体50は、グリーン電力証書の移転先の選択肢(乗車駅21Aに設けられる店舗A、降車駅21Bに設けられる店舗Bなど)を表示してもよい。ユーザ媒体50は、ユーザ40によって選択された選択肢の詳細(店舗Aのクーポン)を表示してもよい。
ここで、店舗A及び店舗Bは、RE100に加盟する店舗でもよい。店舗A及び店舗Bは、鉄道会社と提携する店舗であってもよい。このようなケースにおいて、店舗A及び店舗Bは、訪問空間20を間接的に管理するという意味で管理エンティティであると考えてもよい。
図14に示すケースでは、電車22の移動距離に基づいてグリーン電力証書が移転されるが、ユーザ40が訪問空間20内に存在する時間長に基づいてグリーン電力証書が移転されてもよい。このようなケースにおいては、移動距離を時間長と読み替えればよい。
第6に、太陽電池装置11の出力電力の融通処理によってグリーン電力証書が管理エンティティに移転されるケースについて例示する。
図15に示すように、ユーザ媒体50がICカードであるケースにおいては、乗車駅21Aに設けられるディスプレイ27(例えば、チャージ機器)は、チャージ金額を表示するとともに、チャージ金額に相当する電力を表示する。ディスプレイ27は、グリーン電力証書の移転先の選択肢(運賃(鉄道会社)、乗車駅21Aに設けられる店舗X、降車駅21Bに設けられる店舗Y)を表示する。ユーザ媒体50は、ユーザ40によって選択された選択肢の詳細(店舗Xのクーポン)を表示してもよい。
ここで、店舗X及び店舗Yは、RE100に加盟する店舗でもよい。店舗X及び店舗Yは、鉄道会社と提携する店舗であってもよい。このようなケースにおいて、店舗X及び店舗Yは、訪問空間20を間接的に管理するという意味で管理エンティティであると考えてもよい。
図15に示すケースでは、ユーザ媒体50がICカードであるが、ユーザ媒体50はスマートフォンであってもよい。このようなケースにおいては、ディスプレイ27をユーザ媒体50と読み替えればよい。
[変更例3]
以下において、実施形態に対する変更例3について説明する。以下においては、実施形態に対する相違点について主として説明する。
実施形態で説明したように、分散電源(太陽電池装置11)を有するユーザ40は、太陽電池装置11の出力電力について権利を有する主体である。言い換えると、分散電源は、ユーザ40によって所有されてもよく、ユーザ40に貸し出されてもよい。
変更例3では、分散電源(太陽電池装置11)が第三者によって所有されるケースについて説明する。このようなケースは、分散電源がユーザ40に貸し出される態様を含んでもよい。このようなケースにおいても、分散電源がユーザ施設10に設置されることから、ユーザ40が分散電源を所有していないものの、ユーザ40が分散電源を有すると考えてもよい。或いは、分散電源から出力される出力電力について融通処理を行う権利を有することからも、ユーザ40が分散電源を有すると考えてもよい。例えば、第三者は、上述した電力管理装置30を運用する事業者であってもよい。このような事業者は、発電事業者、送配電事業者、小売事業者或いはリソースアグリゲータなどの事業者であってもよい。
このようなケースにおいて、第三者は、ユーザ施設10で消費された電力に対する対価(電気料金)をユーザ40から受け取ってもよい。さらに、実施形態と同様に、太陽電池装置11から出力される電力からユーザ施設10の消費電力を除いた余剰電力について融通処理が行われてもよい。実施形態と同様に、融通処理に応じた価値がユーザ40に付与されてもよい。このようなケースにおいて、第三者は、太陽電池装置11から出力される電力のうち、融通処理で融通された電力に対する対価をユーザ40から受け取ってもよい。
このように、分散電源が第三者によって所有されるケースにおいて、ユーザ施設10は、2以上の住戸によって構成される集合住宅を含む概念であってもよく、2以上のテナントが入居するビルディングを含む概念であってもよく、マイクログリッドに接続される施設の集合を含む概念であってもよい。
[その他の実施形態]
本発明は上述した実施形態によって説明したが、この開示の一部をなす論述及び図面は、この発明を限定するものであると理解すべきではない。この開示から当業者には様々な代替実施形態、実施例及び運用技術が明らかとなろう。
実施形態では特に触れていないが、訪問空間20が駅21である場合に、ゲートは、駅21に設けられる改札口であってもよい。訪問空間20が電車22である場合に、ゲートは、電車22の昇降口に設けられてもよい。訪問空間20がSC23である場合に、ゲートは、SC23の出入口に設けられてもよい。
実施形態では特に触れていないが、ユーザ40が存在する訪問空間20を有する電車22の移動距離は、駅21に設けられる改札口(ゲート)の通過履歴によって特定されてもよい。或いは、電車22の移動距離は、ユーザ媒体50が有する位置取得部(例えば、GNSS)によって取得される位置情報によって特定されてもよい。
実施形態では、訪問空間20として、駅21を含む空間、電車22内の空間及びSC23を含む空間を例示した。しかしながら、実施形態はこれに限定されるものではない。訪問空間20は、他の施設(オフィスビル、空港、海港、タクシー乗り場、バス停など)を含む空間であってもよい。
実施形態では、移動体として電車22を例示した。しかしながら、実施形態はこれに限定されるものではない。移動体は、飛行機、船、タクシー、バスなどの移動体であってもよい。このような移動体は、電気をエネルギー源として用いる移動体であってもよい。
実施形態では、ユーザ40に価値を付与する方法は、ユーザ媒体50に価値データを送信する方法である。しかしながら、実施形態はこれに限定されるものではない。ユーザ媒体50以外の手段に対して融通処理に応じた価値が付与されてもよい。例えば、価値は、管理エンティティによって管理されるポイントとして付与されてもよい。価値が付与される媒体は、クレジットカード又はポイントカードであってもよく、管理エンティティによって管理されるサーバであってもよい。このようなケースにおいて、電力管理装置30は、価値データを管理エンティティに送信してもよい。
実施形態では特に触れていないが、訪問空間20が移動体内に設けられる空間である場合に、2以上の管理エンティティに属するエリアを移動体が通過してもよい。このようなケースにおいて、2以上の管理エンティティに属するエリアのそれぞれにユーザ40が存在する時間長に応じて、出力電力に関する権利及び価値が分配されてもよい。2以上の管理エンティティに属するエリアのそれぞれをユーザ40が移動する移動距離に応じて、出力電力に関する権利及び価値が分配されてもよい。
実施形態では特に触れていないが、融通処理においてユーザ40から管理エンティティに移転された出力電力に関する権利に相当する価値が使われなかった場合に、管理エンティティからユーザ40に対して出力電力に関する権利が戻されてもよい。例えば、価値がクーポンであるケースにおいて、クーポンが使われずにユーザ40に訪問空間20から離れる場合に、クーポンが使われずに所定期間が経過した場合に、クーポンを無効にするとともに出力電力に関する権利がユーザ40に戻されてもよい。
実施形態では特に触れていないが、ユーザ施設10を管理する電力事業者は、訪問空間20を管理する電力事業者と異なっていてもよい。電力事業者は、発電事業者、送配電事業者、小売事業者或いはリソースアグリゲータなどの事業者であってもよい。リソースアグリゲータは、VPP(Virtual Power Plant)において、発電事業者、送配電事業者及び小売事業者などに逆潮流の電力を提供する電力事業者である。
実施形態では特に触れていないが、電力とは、瞬時電力(kW)であってもよく、積算電力量(kWh)であってもよい。例えば、出力電力データは、瞬時電力(kW)を含んでもよく、積算電力量(kWh)を含んでもよい。融通処理に対応する価値は、融通処理で融通される電力の積算電力量(kWh)に基づいて定められてもよい。
実施形態では特に触れていないが、電力管理装置30又はユーザ媒体50が行う各処理をコンピュータに実行させるプログラムが提供されてもよい。また、プログラムは、コンピュータ読取り可能媒体に記録されていてもよい。コンピュータ読取り可能媒体を用いれば、コンピュータにプログラムをインストールすることが可能である。ここで、プログラムが記録されたコンピュータ読取り可能媒体は、非一過性の記録媒体であってもよい。非一過性の記録媒体は、特に限定されるものではないが、例えば、CD−ROMやDVD−ROM等の記録媒体であってもよい。
或いは、電力管理装置30又はユーザ媒体50が行う各処理を実行するためのプログラムを格納するメモリ及びメモリに格納されたプログラムを実行するプロセッサによって構成されるチップが提供されてもよい。
10…ユーザ施設、11…太陽電池装置、20…訪問空間、21…駅、22…電車、23…SC、30…電力管理装置、31…通信部、32…管理部、33…制御部、40…ユーザ、50…ユーザ媒体、51…通信部、52…表示部、53…制御部、100…電力管理システム

Claims (10)

  1. 所定施設に設けられる分散電源から出力される出力電力のデータを管理する管理部と、
    前記分散電源を有するユーザが前記所定施設以外の訪問空間に存在することを検出する検出部と、
    前記ユーザが前記訪問空間に存在する場合に、前記出力電力のデータに基づいて、前記訪問空間に対して前記出力電力を融通する融通処理を実行する制御部と、を備える、電力管理装置。
  2. 前記分散電源は、自然エネルギーを利用して発電する発電装置を含む、請求項1に記載の電力管理装置。
  3. 前記制御部は、前記融通処理として、前記出力電力に関する権利を前記訪問空間の管理エンティティに移転する処理を実行する、請求項1又は請求項2に記載の電力管理装置。
  4. 前記制御部は、前記融通処理に対応する価値を前記ユーザに付与する、請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の電力管理装置。
  5. 前記検出部は、前記訪問空間に設けられるゲートを前記ユーザが通過することに基づいて、前記ユーザが前記訪問空間に入ったこと及び前記ユーザが前記訪問空間から出たことの少なくともいずれか1つを検出する、請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の電力管理装置。
  6. 前記検出部は、前記訪問空間に設けられる決済装置を前記ユーザが用いることに基づいて、前記ユーザが前記訪問空間に存在することを検知する、請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の電力管理装置。
  7. 前記制御部は、前記ユーザが前記訪問空間に存在する時間長に基づいて、前記ユーザに付与する前記価値を設定する、請求項4、請求項4を引用する請求項5及び請求項6のいずれか1項に記載の電力管理装置。
  8. 前記訪問空間は、前記ユーザを運ぶ移動体内の空間であり、
    前記制御部は、前記移動体の移動距離に基づいて、前記ユーザに付与する前記価値を設定する、請求項4、請求項4を引用する請求項5及び請求項6のいずれか1項に記載の電力管理装置。
  9. 所定施設に設けられる分散電源と、
    前記分散電源から出力される出力電力のデータを管理する管理部と、
    前記分散電源を有するユーザが前記所定施設以外の訪問空間に存在することを検出する検出部と、
    前記ユーザが前記訪問空間に存在する場合に、前記出力電力のデータに基づいて、前記訪問空間に対して前記出力電力を融通する融通処理を実行する制御部と、を備える、電力管理システム。
  10. 所定施設に設けられる分散電源から出力される出力電力のデータを管理するステップと、
    前記分散電源を有するユーザが前記所定施設以外の訪問空間に存在することを検出するステップと、
    前記ユーザが前記訪問空間に存在する場合に、前記出力電力のデータに基づいて、前記訪問空間に対して前記出力電力を融通する融通処理を実行するステップと、を備える、電力管理方法。
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