JP2020173932A - 蓄電モジュール - Google Patents

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Abstract

【課題】封止の信頼性を十分に確保でき、かつ電極の積層体の厚さを容易に規格の範囲に容易に収めることができる蓄電モジュールを提供する。【解決手段】蓄電モジュール4は、電極積層体11が複数の樹脂部42同士の溶着によって枠状をなす第1封止部21が金属板15に溶着した第1溶着体41を含み、第1溶着体41において、積層方向Dから見たときにオーバーハング部24に重なる第1領域71では樹脂部42の端部42a同士が重ね合わされた状態で各樹脂部42が金属板15に溶着され、積層方向Dから見たときにオーバーハング部24に重ならない第2領域72では樹脂部42の端部42a同士が突き合わされた状態で各樹脂部42が金属板15に溶着されている。【選択図】図5

Description

本開示は、蓄電モジュールに関する。
従来の蓄電モジュールとして、金属板の一方面に正極が形成され、他方面に負極が形成されたバイポーラ電極を備えるバイポーラ電池がある(特許文献1参照)。バイポーラ電池は、セパレータを介して複数のバイポーラ電極を積層してなる電極積層体を備えている。電極積層体の側面には、積層方向に隣り合うバイポーラ電極間を封止する樹脂製の封止体が設けられており、バイポーラ電極間に形成された内部空間に電解液が収容されている。
特開2011−204386号公報
隣り合う電極間を封止する封止体としては、例えば電極積層体に含まれる各金属板の縁部に溶着された枠状の第1封止部と、第1封止部同士を結合する第2封止部とによって構成される封止体が採用される場合がある。第2封止部の形成にあたっては、例えばバイポーラ電極を含む電極の金属板に第1封止部を形成し、これらの電極を積層して積層体を形成する。次に、積層体を金型内に配置し、積層体の周囲に露出する第1封止部に対して樹脂を射出成型することで第2封止部を形成する。
第2封止部の形成の際、射出成型の金型に配置される積層体は、金型によって積層体の積層方向に所定量だけ圧縮された状態となる。このとき、積層体の厚さが規定値よりも厚いと過圧縮となり、積層体にダメージが生じるおそれがある。また、積層体の厚さが規定値よりも薄いと、金型で積層体を締め付けた状態においても積層体と金型との間に隙間が形成されてしまい、十分な品質の第2封止部が得られなくなるおそれがある。このため、金型から積層体に付加される荷重を適正化する必要があり、積層方向に対する積層体の厚さを規格の範囲に収める必要がある。
一方、枠状の第1封止部を得る方法としては、例えば母材となる1枚のシート状の樹脂フィルムから枠状の第1封止部を切り出すことが考えられる。この方法では、母材から切り出された枠状の樹脂部が第1封止部として使用されるが、母材において枠状の部分に囲まれた中央部分は廃棄されることとなる。母材の廃棄量を低減するためには、母材から複数の短冊状の樹脂部を切り出し、これらの複数の樹脂部の端部同士を溶着して枠状の第1封止部を形成することが考えられる。この方法を採用する場合、切り出した複数の樹脂部同士の溶着部分における封止の信頼性の確保が必要となる。また、上述した積層体の厚さを規格の範囲に収める観点から、切り出した複数の樹脂部同士の溶着部分における厚さの制御も必要となる。
本開示は、上記課題の解決のためになされたものであり、封止の信頼性を十分に確保でき、かつ電極の積層体の厚さを容易に規格の範囲に容易に収めることができる蓄電モジュールを提供することを目的とする。
本開示の一側面に係る蓄電モジュールは、金属板の一方面に負極活物質層を有する負極終端電極と金属板の他方面に正極活物質層を有する正極終端電極との間に、金属板の一方面に正極活物質層を有すると共に他方面に負極活物質層を有する複数のバイポーラ電極がセパレータを介して積層されてなる電極積層体と、電極積層体において電極の積層方向に沿った側面を覆うように設けられた封止体と、を備え、封止体は、複数のバイポーラ電極と負極終端電極と正極終端電極とのそれぞれの金属板の縁部に枠状に溶着された第1封止部と、積層方向に沿って電極積層体の側面に延び、積層方向に隣り合う第1封止部同士を結合する第2封止部と、を有し、第2封止部は、積層方向の端部において第1封止部の内縁側に張り出すオーバーハング部を有し、オーバーハング部の先端は、電極積層体を積層方向から見て金属板と第1封止部との重なり部分に位置し、電極積層体は、前記複数のバイポーラ電極と前記負極終端電極と前記正極終端電極とのうちの少なくとも一つの電極と第1封止部とによって構成され、複数の樹脂部によって枠状をなす第1封止部が金属板に溶着された第1溶着体を含み、第1溶着体において、積層方向から見たときにオーバーハング部と重なる第1領域では、複数の樹脂部の端部同士が重ね合わされた状態で各樹脂部が金属板に溶着されており、積層方向から見たときにオーバーハング部と重ならない第2領域では、複数の樹脂部の端部同士が突き合わされた状態で各樹脂部が前記金属板に溶着されている。
この蓄電モジュールでは、電極積層体を構成する電極に第1溶着体が含まれている。第1溶着体では、複数の樹脂部同士の溶着によって枠状をなす第1封止部が形成されている。このため、母材となる1枚のシート状の樹脂フィルムから枠状の第1封止部に切り出す場合と比較して、母材の廃棄量を低減できる。また、第1溶着体では、積層方向から見たときにオーバーハング部と重なる第1領域では、樹脂部の端部同士が重ね合わされた状態で各樹脂部が金属板に溶着され、積層方向から見たときにオーバーハング部と重ならない第2領域では、樹脂部の端部同士が突き合わされて溶着された状態で各樹脂部が金属板に溶着されている。したがって、第1溶着体の第1領域では、複数の樹脂部の端部同士が重ね合わされることによる第1封止部の厚さの増大を回避できる。したがって、第2封止部を形成する際に電極の積層体の厚さを容易に規格の範囲に収めることが可能となる。また、第1溶着体の第2領域では、複数樹脂部の端部同士が突き合わされることで溶着後の樹脂部間に隙間が生じることを抑制できる。したがって、封止の信頼性を十分に確保できる。
金属板は、積層方向から見て矩形状をなしており、第1溶着体において、複数の樹脂部の端部同士の接続部分は、金属板の角部に設けられていてもよい。例えばベルトシーラを用いて第1封止部を金属板の縁部に溶着する場合、金属板の角部では各辺の溶着が重なるため、樹脂部の端部同士が重ね合わされた部分の溶着後の厚さを比較的小さくできる。したがって、樹脂部の端部同士の接続部分を金属板の角部に重なるように位置させることで、当該接続部分と他の部分との間の厚さの差を小さくできる。
複数のバイポーラ電極と負極終端電極と正極終端電極とのうち、少なくともバイポーラ電極が第1溶着体によって構成されていてもよい。これにより、第2封止部を形成する際に電極の積層体の厚さを一層容易に規格の範囲に収めることが可能となる。
電極積層体は、複数のバイポーラ電極と負極終端電極と正極終端電極とのうちの少なくとも一つの電極と第1封止部とによって構成され、複数の樹脂部によって枠状をなす第1封止部が金属板に溶着された第2溶着体を含み、第2溶着体では、複数の樹脂部の端部同士が当該端部の幅方向の全体にわたって重ね合わされた状態で各樹脂部が金属板に溶着されていてもよい。第2溶着体では、第1溶着体と比べて、積層方向から見たときに第1領域における第1封止部の厚さが厚くなる。第1封止部の厚さが互いに異なる第1溶着体と第2溶着体とを用いることで、第2封止部を形成する際に電極の積層体の厚さを調整できるため、当該積層体の厚さを容易に規格の範囲に収めることが可能となる。
本開示によれば、封止の信頼性を十分に確保でき、かつ電極の積層体の厚さを容易に規格の範囲に容易に収めることができる。
本実施形態に係る蓄電モジュールを備えて構成される蓄電装置の一例を示す概略断面図である。 蓄電モジュールの内部構成の一例を示す概略断面図である。 金属板と第1封止部との溶着体の比較例を示す平面図である。 図3のIV−IV線断面図である。 金属板と第1封止部との第1溶着体を示す平面図である。 図5のVI−VI線断面図である。 第2封止部の形成工程を示す概略断面図である。 図7の後続の工程を示す概略断面図である。 第1溶着体の変形例を示す要部拡大図である。
以下、図面を参照しながら、本開示の一側面に係る蓄電モジュールの好適な実施形態について詳細に説明する。
図1は、本実施形態に係る蓄電モジュールを備えて構成される蓄電装置の一例を示す概略断面図である。図1に示される蓄電装置1は、例えばフォークリフト、ハイブリッド自動車、電気自動車等の各種車両のバッテリとして用いられる。蓄電装置1は、積層された複数の蓄電モジュール4を含むモジュール積層体2と、モジュール積層体2に対してモジュール積層体2の積層方向Dに拘束荷重を付加する拘束部材3とを備えている。
モジュール積層体2は、複数(ここでは3つ)の蓄電モジュール4と、複数(ここでは4つ)の導電板5とを含む。蓄電モジュール4は、バイポーラ電池であり、積層方向Dから見て矩形状をなしている。蓄電モジュール4は、例えばニッケル水素二次電池、リチウムイオン二次電池等の二次電池、又は電気二重層キャパシタである。以下の説明では、ニッケル水素二次電池を例示する。
積層方向Dに互いに隣り合う蓄電モジュール4同士は、導電板5を介して電気的に接続されている。モジュール積層体2の積層方向Dの積層端には、蓄電モジュール4に電気的に接続された導電板Pと、絶縁板Fとが順に積層されている。一方の導電板Pには正極端子6が接続され、他方の導電板Pには負極端子7が接続されている。正極端子6及び負極端子7は、例えば導電板Pの縁部から積層方向Dに交差する方向に引き出されている。正極端子6及び負極端子7により、蓄電装置1の充放電が実施される。
蓄電モジュール4間に配置された導電板5の内部には、空気等の冷却用媒体を流通させる複数の流路5aが設けられている。流路5aは、例えば積層方向Dと、正極端子6及び負極端子7の引き出し方向とにそれぞれ交差(直交)する方向に沿って延在している。導電板5は、蓄電モジュール4同士を電気的に接続する接続部材としての機能を有している。また、導電板5は、これらの流路5aに冷却用流体を流通させることにより、蓄電モジュール4で発生した熱を放熱する放熱板としての機能を併せ持っている。図1の例では、積層方向Dから見た導電板5の面積は、蓄電モジュール4の面積よりも小さくなっているが、放熱性の向上の観点から、導電板5の面積は、蓄電モジュール4の面積と同じであってもよく、蓄電モジュール4の面積よりも大きくなっていてもよい。
拘束部材3は、モジュール積層体2を積層方向Dに挟む一対のエンドプレート8と、エンドプレート8同士を締結する締結ボルト9及びナット10とによって構成されている。エンドプレート8は、積層方向Dから見た蓄電モジュール4、導電板5、及び導電板Pの面積よりも一回り大きい面積を有する矩形の金属板である。各エンドプレート8と導電板Pとの間には、電気絶縁性を有する絶縁板Fが設けられているため、この絶縁板Fにより、エンドプレート8と導電板Pとの間が絶縁されている。
エンドプレート8の縁部には、モジュール積層体2よりも外側となる位置に挿通孔8aが設けられている。締結ボルト9は、一方のエンドプレート8の挿通孔8aから他方のエンドプレート8の挿通孔8aに向かって通されている。他方のエンドプレート8の挿通孔8aから突出した締結ボルト9の先端部分には、ナット10が螺合されている。これにより、蓄電モジュール4、導電板5、及び導電板Pがエンドプレート8によって挟持され、モジュール積層体2としてユニット化されている。また、モジュール積層体2に対し、積層方向Dに拘束荷重が付加されている。
次に、蓄電モジュール4の構成について詳細に説明する。図2は、図1に示された蓄電モジュールの内部構成を示す概略断面図である。図2に示されるように、蓄電モジュール4は、電極積層体11と、電極積層体11を封止する樹脂製の封止体12とを備えている。電極積層体11は、セパレータ13を介して蓄電モジュール4の積層方向Dに沿って積層された複数の電極によって構成されている。これらの電極は、複数のバイポーラ電極14と、負極終端電極18と、正極終端電極19とを含む。
バイポーラ電極14は、一方面15a及び一方面15aの反対側の他方面15bを含む金属板15と、一方面15aに設けられた正極16と、他方面15bに設けられた負極17とを有している。正極16は、正極活物質が金属板15に塗工されることにより形成されている。正極16を構成する正極活物質としては、例えば水酸化ニッケルが挙げられる。負極17は、負極活物質が金属板15に塗工されることにより形成されている。負極17を構成する負極活物質としては、例えば水素吸蔵合金が挙げられる。
本実施形態では、金属板15の他方面15bにおける負極17の形成領域は、金属板15の一方面15aにおける正極16の形成領域に対して一回り大きくなっている。電極積層体11において、一のバイポーラ電極14の正極16は、セパレータ13を挟んで積層方向Dの一方に隣り合う別のバイポーラ電極14の負極17と対向している。電極積層体11において、一のバイポーラ電極14の負極17は、セパレータ13を挟んで積層方向Dの他方に隣り合う別のバイポーラ電極14の正極16と対向している。
負極終端電極18は、金属板15と、金属板15の他方面15bに設けられた負極17とを有している。負極終端電極18は、他方面15bが電極積層体11における積層方向Dの中央側を向くように、積層方向Dの一端に配置されている。負極終端電極18の金属板15の一方面15aは、電極積層体11の積層方向Dにおける一方の外側面を構成し、蓄電モジュール4に隣接する一方の導電板5又は導電板P(図1参照)と電気的に接続されている。負極終端電極18の金属板15の他方面15bに設けられた負極17は、セパレータ13を介して、積層方向Dの一端のバイポーラ電極14の正極16と対向している。
正極終端電極19は、金属板15と、金属板15の一方面15aに設けられた正極16とを有している。正極終端電極19は、一方面15aが電極積層体11における積層方向Dの中央側を向くように、積層方向Dの他端に配置されている。正極終端電極19の一方面15aに設けられた正極16は、セパレータ13を介して、積層方向Dの他端のバイポーラ電極14の負極17と対向している。正極終端電極19の金属板15の他方面15bは、電極積層体11の積層方向Dにおける他方の外側面を構成し、蓄電モジュール4に隣接する他方の導電板5又は導電板P(図1参照)と電気的に接続されている。
金属板15は、例えば表面にめっきが施されたニッケル板や、表面にめっきが施された鋼板などからなる。ここでは、金属板15は、鋼板の表面にニッケルによるめっきを施してなるめっき鋼板によって構成されている。めっき鋼板の基材となる鋼板には、例えば圧延鋼などの普通鋼や、ステンレス鋼などの特殊鋼が用いられる。金属板15の縁部15cは、矩形枠状をなし、正極活物質及び負極活物質が塗工されない未塗工領域となっている。
セパレータ13は、例えばシート状に形成されている。セパレータ13としては、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)等のポリオレフィン系樹脂からなる多孔質フィルム、ポリプロピレン、メチルセルロース等からなる織布又は不織布等が例示される。セパレータ13は、フッ化ビニリデン樹脂化合物で補強されたものであってもよい。
封止体12は、例えば絶縁性の樹脂によって、全体として矩形の筒状に形成されている。封止体12は、金属板15の縁部15cを包囲するように電極積層体11の側面11aに設けられている。封止体12は、側面11aにおいて縁部15cを保持している。封止体12は、金属板15の縁部15cに結合された複数の第1封止部21と、積層方向Dに沿って側面11aに延び、第1封止部21のそれぞれに結合された第2封止部22とを有している。第1封止部21及び第2封止部22は、耐アルカリ性を有する絶縁性の樹脂によって構成されている。第1封止部21及び第2封止部22の構成材料としては、例えばポリプロピレン(PP)、ポリフェニレンサルファイド(PPS)、変性ポリフェニレンエーテル(変性PPE)などが挙げられる。
第1封止部21は、金属板15の一方面15aにおいて縁部15cの全周にわたって連続的に設けられ、積層方向Dから見て矩形枠状をなしている(図3参照)。本実施形態では、バイポーラ電極14の金属板15のみならず、負極終端電極18の金属板15及び正極終端電極19の金属板15に対しても第1封止部21が設けられている。負極終端電極18では、金属板15の一方面15aの縁部15cに第1封止部21が設けられ、正極終端電極19では、金属板15の一方面15a及び他方面15bの双方の縁部15cに第1封止部21が設けられている。
第1封止部21は、金属板15の縁部15cに重ねられ、重なり部分Kが形成されている。重なり部分Kにおいて、第1封止部21は、例えば超音波又は熱圧着によって金属板15に気密に溶着されている。第1封止部21は、例えば積層方向Dに所定の厚さを有するフィルムを用いて形成されている。第1封止部21の内側は、積層方向Dに互いに隣り合う金属板15の縁部15c同士の間に位置している。第1封止部21の外側は、金属板15の縁よりも外側に張り出しており、その先端部分は、第2封止部22によって保持されている。積層方向Dに沿って互いに隣り合う第1封止部21同士は、互いに離間していてもよく、接していてもよい。また、第1封止部21の外縁部分同士は、例えば熱板溶着などによって互いに結合していてもよい。
第1封止部21を金属板15に溶着するにあたり、上述した金属板15の表面は、例えば電解めっきで形成した複数の突起状めっきによって粗面化されている。粗面化は、金属板15において、少なくとも第1封止部21が溶着される面に施されていればよい。本実施形態では、バイポーラ電極14を構成する金属板15及び負極終端電極18を構成する金属板15については、一方面15aのみが粗面化されていればよく、正極終端電極19を構成する金属板15については、一方面15a及び他方面15bの両面が粗面化されていればよい。粗面化により、金属板15と第1封止部21との接合界面では、溶融状態の樹脂が粗面化により形成された複数の突起状めっき間に入り込み、アンカー効果が発揮される。これにより、金属板15と第1封止部21との間の結合強度を向上させることができる。
第2封止部22は、電極積層体11及び第1封止部21の外側に設けられ、蓄電モジュール4の外壁(筐体)を構成している。第2封止部22は、例えば樹脂の射出成型によって形成され、積層方向Dに沿って電極積層体11の全長にわたって延在している。第2封止部22は、積層方向Dを軸方向として延在する矩形の枠状を呈している。第2封止部22は、例えば射出成型時の熱によって第1封止部21の外縁部分に溶着されている。
第2封止部22は、積層方向Dにおける両端部にオーバーハング部24をそれぞれ有している。一方のオーバーハング部24は、積層方向Dの一端部において第1封止部21の内縁側に張り出し、負極終端電極18を構成する金属板15の一方面15a側に溶着された第1封止部21に結合している。他方のオーバーハング部24は、積層方向Dの他端部において第1封止部21の内縁側に張り出し、正極終端電極19を構成する金属板15の他方面15b側に溶着された第1封止部21に結合している。一方及び他方のオーバーハング部24の張り出し長さは、互いに等しくなっており、これらのオーバーハング部24の先端24aは、積層方向Dから見て金属板15と第1封止部21との重なり部分Kに重なるように位置している。
第1封止部21及び第2封止部22は、隣り合う電極の間に形成される内部空間Vを封止する。より具体的には、第2封止部22は、第1封止部21と共に、積層方向Dに沿って互いに隣り合うバイポーラ電極14の間、積層方向Dに沿って互いに隣り合う負極終端電極18とバイポーラ電極14との間、及び積層方向Dに沿って互いに隣り合う正極終端電極19とバイポーラ電極14との間をそれぞれ封止している。これにより、隣り合うバイポーラ電極14の間、負極終端電極18とバイポーラ電極14との間、及び正極終端電極19とバイポーラ電極14との間には、それぞれ気密に仕切られた内部空間Vが形成されている。この内部空間Vには、例えば水酸化カリウム水溶液等のアルカリ溶液を含む水系の電解液(不図示)が収容されている。電解液は、セパレータ13、正極16、及び負極17内に含浸されている。
続いて、上述した第1封止部21の構成について更に詳細に説明する。
上述したように、本実施形態では、矩形の枠状の第1封止部21が金属板15の縁部15cとの重なり部分Kにおいて金属板15に溶着された溶着体が形成されている。枠状の第1封止部を得る方法としては、例えば母材となる1枚のシート状の樹脂フィルムから枠状の第1封止部を切り出すことが考えられる。この方法では、母材から切り出された枠状の樹脂部が第1封止部として使用されるが、母材における枠状の部分に囲まれた中央部分は廃棄されることとなる。母材の廃棄量を低減するためには、母材から複数の短冊状の樹脂部を切り出し、これらの複数の樹脂部の端部同士を溶着して枠状の第1封止部を形成することが考えられる。
図3に示す溶着体101では、母材となる1枚のシート状の樹脂フィルムから短冊状に切り出した複数(ここでは4枚)の樹脂部102同士を溶着して枠状の第1封止部21が形成される。樹脂部102は、金属板15の短辺及び長辺のそれぞれに対応する長さとなっている。樹脂部102の端部102aは、金属板15の角部15eに重なる位置で、隣接する辺の樹脂部102の端部102aと僅かに重なるように配置されている。図3では、短辺側の樹脂部102の端部102aが当該端部102aの幅方向の全体にわたって長辺側の樹脂部102の端部102aの上に重なっているが、いずれの端部102aが上になっていてもよい。
これらの樹脂部102は、例えばベルトシーラを用いて金属板15の縁部15cに溶着され、枠状の第1封止部21となる。溶着の際、隣接する辺の樹脂部102の端部102a同士が互いに重なっていることで、溶着後の樹脂部102,102間に隙間が生じることを防止でき、第1封止部21を用いた封止体による封止の信頼性の確保が図られる。
一方、溶着体101では、金属板15の角部15eにおいて、隣接する辺の樹脂部102の端部102a同士が互いに重なっているため、図4に示すように、端部102a同士の重なり部分での第1封止部21の厚さが他の部分での第1封止部21の厚さに比べて大きくなる。金属板15の角部では、樹脂部102を金属板15の縁部15cに溶着する際のベルトシーラの短辺側の溶着線と長辺側の溶着線が重なり、2度の溶着がなされ得る。しかしながら、端部102a同士の重なり部分では、実質的に樹脂部102の2枚分の厚さがあるため、2度の溶着においても厚さの増大を相殺することが難しい。このため、端部102a同士の重なり部分における第1封止部21の厚さt1は、重なり部分以外の他の部分における第1封止部21の厚さt2よりも大きくなる。
このような第1封止部21の厚さの増大は、第2封止部22の形成工程に影響し得る。上述したように、第2封止部22は、射出成型によって積層方向Dに沿って電極積層体11の側面11aに延びるように形成され、積層方向Dに隣り合う第1封止部21同士を結合する。第2封止部22の形成にあたっては、第1封止部21を予め金属板15に溶着したバイポーラ電極14、負極終端電極18、及び正極終端電極19を積層して積層体Lを形成し、射出成型の金型51内に当該積層体Lを配置する(図7参照)。このとき、金型51によって積層体Lの積層方向Dに付加される荷重を適正化するためには、少なくとも金型51による型締め領域Rにおいて、積層方向Dに対する積層体Lの厚さを規格の範囲に収める必要がある。
本実施形態では、規格の範囲に収める積層体Lの厚さは、負極終端電極18を構成する金属板15の一方面15aに溶着された第1封止部21の外側面(オーバーハング部24が結合される面)と、正極終端電極19を構成する金属板15の他方面15bに溶着された第1封止部21の外側面(オーバーハング部24が結合される面)との間の距離で表される。しかしながら、図4に示したように、端部102a同士の重なり部分で第1封止部21の厚さの増大が生じていると、積層方向Dに対する積層体Lの厚さを規格の範囲に収めることが難しくなる場合がある。
これに対し、本実施形態における第1封止部21と金属板15との溶着体(以下、「第1溶着体41」と称す)では、図5に示すように、複数の樹脂部42の端部42a同士の接続部分は、金属板15の角部15eに設けられており、当該接続部分において、短辺側の樹脂部42の端部42aの内縁側及び長辺側の樹脂部42の端部42aの内縁側には、矩形の切り欠きがそれぞれ設けられている。これにより、第1溶着体41では、積層方向Dから見たときにオーバーハング部24と重なる第1領域71では、複数の樹脂部42の端部42a同士が重ね合わされた状態で各樹脂部42が金属板15に溶着されている。また、第1溶着体41では、積層方向Dから見たときにオーバーハング部24と重ならない第2領域72では、複数の樹脂部42の端部42a同士が突き合わされた状態で各樹脂部42が金属板15に溶着されている。
第1領域71は、積層方向Dから見たときにオーバーハング部24の先端24aよりも外側となる領域である。第2領域72は、積層方向Dから見たときにオーバーハング部24の先端24aよりも内側となる領域である。この第2領域72は、金型51による型締め領域Rに属する領域である。なお、複数の樹脂部42の端部42a同士の接続部分において、矩形の切り欠きは、短辺側の樹脂部42の端部42aの内縁側のみに設けられていてもよく、長辺側の樹脂部42の端部42aの内縁側のみに設けられていてもよい。
この第1溶着体41においては、図6に示すように、樹脂部42の端部42a同士が重ね合わされた第1領域71での第1封止部21の厚さt3は、図4に示した溶着体101の第1封止部21における端部102a同士の重なり部分の厚さt1と同程度となる。一方、樹脂部42の端部42a同士が突き合わされた第2領域72での第1封止部21の厚さt4は、樹脂部42の端部42a同士の接続部分を除いた第1封止部21の厚さと同程度となる。金属板15の角部15eでは、上述したように、樹脂部102を金属板15の縁部15cに溶着する際のベルトシーラの短辺側の溶着線と長辺側の溶着線が重なり、2度の溶着がなされ得る。したがって、第2領域72での第1封止部21の厚さt4は、樹脂部42の端部42a同士の接続部分を除いた第1封止部21の厚さ以下となる場合もある。
第1溶着体41を用いて電極積層体11を形成する場合、複数のバイポーラ電極14、負極終端電極18、及び正極終端電極19を積層して積層体Lを得た後、図7に示すように、積層体Lを金型51内に配置する。なお、図7では、積層体Lの断面は、図5におけるVI−VI線の断面(すなわち、金属板15の角部15eの断面)として示している。各電極を積層するにあたっては、例えばベルトシーラを用いて金属板15の縁部15cに枠状の第1封止部21を予め溶着する。枠状の第1封止部21の形成にあたっては、上述したように、積層方向Dから見たときにオーバーハング部24と重なる第1領域71では樹脂部42の端部42a同士を重ね合わせた状態で各樹脂部42を金属板15に溶着し、積層方向Dから見たときにオーバーハング部24と重ならない第2領域72では樹脂部42の端部42a同士を突き合わせた状態で各樹脂部42を金属板15に溶着する。
図7の例では、積層体Lに含まれる各バイポーラ電極14が第1溶着体41によって構成されている。正極終端電極19では、一方面15a側の第1封止部21と金属板15との溶着体が第1溶着体41となっている。一方、図7の例では、樹脂部42の端部42a同士が当該端部42aの幅方向の全体にわたって重ね合わされた状態で各樹脂部42が金属板15に溶着された溶着体(図3及び図4参照:以下「第2溶着体61」と称す)が、第1溶着体41と併用されている。ここでは、負極終端電極18の金属板15と当該金属板15に溶着された第1封止部21、及び正極終端電極19の金属板15と当該金属板15の他方面15b側に溶着された第1封止部21が第2溶着体61となっている。
金型51は、例えば上型52及び下型53によって構成されており、第2封止部22を構成する樹脂がゲートから金型51の内部に向けて導入されるようになっている。金型51内への積層体Lの配置には、例えば金型51内に配置した位置決めブロック(不図示)が用いられる。積層体Lをプッシャによって位置決めブロックに突き当てることで、金型51内で積層体Lが精度良く位置決めされる。上型52及び下型53には、オーバーハング部24を画成する平面視で矩形状の凸部54がそれぞれ設けられている。積層体Lの位置決め状態においては、上型52の凸部54と下型53の凸部54とで挟まれる領域が型締め領域Rとなる。型締め領域Rでは、積層体Lの積層方向Dに所定の荷重が付加される。
金型51内に積層体Lを配置した後、図8に示すように、ゲートを介して第2封止部22を構成する樹脂を金型51内に導入する。これにより、積層方向Dに沿って延びる第2封止部22が形成され、第2封止部22によって第1封止部21同士が結合することによって封止体12が得られる。また、積層方向Dにおける両端部には、オーバーハング部24がそれぞれ形成される。
ここで、積層体Lは、第1溶着体41を含んで構成されている。第1溶着体41において、積層方向Dから見たときにオーバーハング部24と重なる第1領域71では、樹脂部42の端部42a同士が重ね合わされた状態で金属板15に溶着されている。また、第1溶着体41において、積層方向Dから見たときにオーバーハング部24と重ならない第2領域72では、樹脂部42の端部42a同士が突き合わされた状態で金属板15に溶着されている。したがって、第2領域72では、樹脂部42の端部42a同士が重ね合わされることによる第1封止部21の厚さの増大を回避できる。
これにより、第2領域72(すなわち、金型51によって積層体Lが型締めされる領域Rに属する領域)では、積層体Lの厚さを容易に規格の範囲に収めることが可能となる。これにより、金型51の型締めにおいて積層体Lの積層方向Dに適切な荷重を付加することができ、射出成型による第2封止部22の形成を好適に実施することができる。また、第1領域71では、樹脂部42の端部42a同士が重ね合わされることで溶着後の樹脂部42間に隙間が生じることを抑制できる。したがって、第1封止部21を用いた封止体12における封止の信頼性を十分に確保できる。
第2領域72において樹脂部42の端部42a同士が突き合わされて溶着される部分では、ベルトシーラによる溶着のラインの重なりにより、当該部分における第1封止部21の厚さが他の部分(金属板15の長辺及び短辺に対応する部分)に比べて局所的に小さくなることが考えられる。積層体Lの中で金属板15の角部15eに対応する位置で第1封止部21の厚さが局所的に大きくなる場合、型締めによる荷重が当該部分に集中し易くなる。しかしながら、金属板15の角部15eに対応する位置で第1封止部21の厚さが局所的に小さくなる分には、型締めによる荷重が他の部分に分散される。したがって、第1封止部21及び金属板15に型締めによるダメージが生じるおそれは殆ど無い。
蓄電モジュール4では、第1溶着体41において、複数の樹脂部42同士の接続部分が金属板15の角部15eに設けられている。例えばベルトシーラを用いて第1封止部21を金属板15の縁部15cに溶着する場合、金属板15の角部15eでは長辺及び短辺の溶着のラインが重なるため、樹脂部42の端部42a同士が重ね合わされた部分の溶着後の厚さを比較的小さくできる。したがって、複数の樹脂部42同士の接続部分を金属板15の角部15eに重なるように設けることで、樹脂部42同士の溶着部分と他の部分との間の厚さの差を小さくできる。
蓄電モジュール4では、電極積層体11を構成する複数のバイポーラ電極14と負極終端電極18と正極終端電極19とのうち、少なくともバイポーラ電極14が第1溶着体41によって構成されている。電極積層体11に含まれる電極の大部分を構成するバイポーラ電極14を第1溶着体41とすることにより、第2封止部22を形成する際に電極の積層体Lの厚さを一層容易に規格の範囲に収めることが可能となる。
本開示は、上記実施形態に限られるものではない。例えば積層体Lにおける第1溶着体41及び第2溶着体61の組み合わせは、積層体Lの厚さを容易に規格の範囲に収めることができる範囲で任意に設定できる。例えばバイポーラ電極14、負極終端電極18、及び正極終端電極19の全てを第1溶着体41としてもよい。
また、例えば複数のバイポーラ電極14のうちの一部を第1溶着体41とし、残部を第2溶着体61としてもよい。第1溶着体41及び第2溶着体61を組み合わせる場合、第2溶着体61は、積層体Lの厚さ調整部材として機能させることができる。例えば積層体Lの厚さを規格の範囲に収めるため、金属板15及び第1封止部21を構成するフィルムの厚さを厚さばらつきの上限値側で設計する場合、実際に形成した積層体Lの厚さが規格の範囲よりも小さくなってしまうことが考えられる。このような場合、第2領域72における第1封止部21の厚さが第1溶着体41に比べて大きい第2溶着体61を適宜用いることで、金属板15及び第1封止部21を構成するフィルムの厚さを厚さばらつきの上限値側で設計した場合であっても、積層体Lの厚さを容易に規格の範囲に収めることが可能となる。
上記実施形態では、第1溶着体41において、複数の樹脂部42同士の接続部分が金属板15の角部15eに重なるように設けられているが、接続部分の構成はこれに限られるものではない。例えば略C字状の一対の樹脂部42を用い、図9に示すように、金属板15の辺の中間位置で複数の樹脂部42同士を接続してもよい。図9の例では、樹脂部42の端部42aは、長手方向に直交する方向にカットされており、双方の樹脂部42の端部42aの内縁側に矩形の切り欠きが設けられている。このような構成においても、第1領域71では樹脂部42の端部42a同士が重ね合わされた状態で金属板15に溶着され、第2領域72では樹脂部42の端部42a同士が突き合わされた状態で金属板15に溶着されている。したがって、上記実施形態と同様に、封止体12による封止の信頼性を十分に確保できると共に、積層体Lの厚さを容易に規格の範囲に容易に収めることができる。
蓄電装置1において、モジュール積層体2の積層端に導電板5が配置される構成を採用してもよい。この場合、導電板Pの配置は省略し、積層端の導電板5に正極端子6及び負極端子7をそれぞれ接続すればよい。また、上記実施形態では、電極積層体11の最外層は、負極終端電極18及び正極終端電極19となっているが、負極終端電極18の外層側及び正極終端電極19の外層側にそれぞれ金属板15を更に積層してもよい。
最外層の金属板15は、正極16及び負極17のいずれも有しておらず、隣接する終端電極に対して電気的に接続される。最外層の金属板15を設けることにより、内圧上昇時の電極積層体11の膨張を抑制できる。また、負極終端電極18の外層側に金属板15を設けることにより、アルカリクリープの電解液の進行経路を長くすることができ、電解液の漏液を抑制できる。最外層の金属板15には、他の電極と同様に第1封止部21が溶着され得る。この場合、第1封止部21及び最外層の金属板15は、第1溶着体41及び第2溶着体61のいずれであってもよい。
4…蓄電モジュール、11…電極積層体、11a…側面、12…封止体、13…セパレータ、14…バイポーラ電極、15…金属板、15a…一方面、15b…他方面、15e…角部、18…負極終端電極、19…正極終端電極、21…第1封止部、22…第2封止部、24…オーバーハング部、24a…先端、41…第1溶着体、42…樹脂部、42a…端部、61…第2溶着体、71…第1領域、72…第2領域、K…重なり部分。

Claims (4)

  1. 金属板の一方面に負極活物質層を有する負極終端電極と金属板の他方面に正極活物質層を有する正極終端電極との間に、金属板の一方面に正極活物質層を有すると共に他方面に負極活物質層を有する複数のバイポーラ電極がセパレータを介して積層されてなる電極積層体と、
    前記電極積層体において前記電極の積層方向に沿った側面を覆うように設けられた封止体と、を備え、
    前記封止体は、前記複数のバイポーラ電極と前記負極終端電極と前記正極終端電極とのそれぞれの前記金属板の縁部に枠状に溶着された第1封止部と、前記積層方向に沿って前記電極積層体の側面に延び、前記積層方向に隣り合う前記第1封止部同士を結合する第2封止部と、を有し、
    前記第2封止部は、前記積層方向の端部において前記第1封止部の内縁側に張り出すオーバーハング部を有し、
    前記オーバーハング部の先端は、前記電極積層体を前記積層方向から見て前記金属板と前記第1封止部との重なり部分に位置し、
    前記電極積層体は、前記複数のバイポーラ電極と前記負極終端電極と前記正極終端電極とのうちの少なくとも一つの電極と前記第1封止部とによって構成され、複数の樹脂部によって枠状をなす前記第1封止部が前記金属板に溶着された第1溶着体を含み、
    前記第1溶着体において、
    前記積層方向から見たときに前記オーバーハング部と重なる第1領域では、前記複数の樹脂部の端部同士が重ね合わされた状態で前記各樹脂部が前記金属板に溶着されており、
    前記積層方向から見たときに前記オーバーハング部と重ならない第2領域では、前記複数の樹脂部の端部同士が突き合わされた状態で前記各樹脂部が前記金属板に溶着されている蓄電モジュール。
  2. 前記金属板は、前記積層方向から見て矩形状をなしており、
    前記第1溶着体において、前記複数の樹脂部の端部同士の接続部分は、前記金属板の角部に設けられている請求項1記載の蓄電モジュール。
  3. 前記複数のバイポーラ電極と前記負極終端電極と前記正極終端電極とのうち、少なくとも前記バイポーラ電極が前記第1溶着体によって構成されている請求項1又は2記載の蓄電モジュール。
  4. 前記電極積層体は、前記複数のバイポーラ電極と前記負極終端電極と前記正極終端電極のうちの少なくとも一つの電極と前記第1封止部とによって構成され、複数の樹脂部によって枠状をなす前記第1封止部が前記金属板に溶着された第2溶着体を含み、
    前記第2溶着体では、前記複数の樹脂部の端部同士が当該端部の幅方向の全体にわたって重ね合わされた状態で前記各樹脂部が前記金属板に溶着されている請求項1〜3のいずれか一項記載の蓄電モジュール。
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