以下、情報処理装置等の実施形態について図面を参照して説明する。なお、実施の形態において同じ符号を付した構成要素は同様の動作を行うので、再度の説明を省略する場合がある。
(実施の形態1)
本実施の形態において、1または2以上のLPGボンベにおけるガスの使用の情報を含むガス情報を取得し、送信する1以上のガス情報送信装置と情報処理装置とを具備する情報システムについて説明する。
また、本実施の形態において、2以上のガス情報を一度にまとめて送信するガス情報送信装置を具備する情報システムについて説明する。なお、ガス情報送信装置は、例えば、1時間に1回、後述するガス使用情報を取得し、1日に1回、1日分のガス使用情報を情報処理装置に送信する。また、ガス情報送信装置は、例えば、1時間に1回、後述するガス使用情報を取得し、1日に2回以上に分けて、1日分のガス使用情報を情報処理装置に送信しても良い。
さらに、本実施の形態において、後述する配送ボンベ情報、後述する配送車位置情報、後述する天候情報、後述するボンベ交換情報をも受信する情報処理装置を具備する情報システムについて説明する。
図1は、本実施の形態における情報システムAの概念図である。情報システムAは、1または2以上のガス情報送信装置A1、情報処理装置A2、1または2以上の配送者端末A3、および1または2以上の施設端末A4を備える。
ガス情報送信装置A1は、ガス使用情報を含むガス情報を取得し、情報処理装置A2に送信する装置である。ガス情報送信装置A1は、通信機能を有すれば良く、その種類は問わない。
情報処理装置A2は、後述するガス情報等の情報を受信し、蓄積するサーバ装置である。ガス情報等とは、ガス情報のみでも良いし、ガス情報に加えて、後述する配送ボンベ情報、後述する配送車位置情報、後述するボンベ交換情報、天候情報のうちの1以上の情報でも良い。情報処理装置A2は、いわゆるクラウドサーバ、ASPサーバにより実現され得るが、その種類は問わない。
配送者端末A3は、配送者が利用する端末である。ただし、配送者端末A3は、配送車に搭載されている端末でも良い。配送者端末A3は、例えば、スマートフォン、タブレット端末、いわゆるパソコン等であるが、その種類は問わない。配送者端末A3は、通信機能を有する。
施設端末A4は、施設に存在する端末である。施設端末A4は、例えば、スマートフォン、タブレット端末、いわゆるパソコン等であるが、その種類は問わない。施設端末A4は、通信機能を有する。なお、施設とは、例えば、工場、デポステーションである。工場は、ガスボンベにガスを充填する施設である。また、デポステーションは、ガスボンベを配置している施設である。
図2は、本実施の形態における情報システムAのブロック図である。図3は、情報システムAを構成する情報処理装置A2のブロック図である。
ガス情報送信装置A1は、端末格納部A10、端末処理部A11、および端末送信部A12を備える。端末処理部A11は、端末取得部A111、および端末蓄積部A112を備える。
情報処理装置A2は、格納部A21、受信部A22、処理部A23、および出力部A24を備える。格納部A21は、顧客情報格納部A211、ガス情報格納部A212、配送ボンベ情報格納部A213、配送車位置情報格納部A214、および天候情報格納部A215を備える。受信部A22は、ガス情報受信部A221、配送ボンベ情報受信部A222、配送車位置情報受信部A223、天候情報受付部A224、およびボンベ交換情報受信部A225を備える。処理部A23は、ガス情報蓄積部A231、配送ボンベ情報蓄積部A232、配送車位置情報蓄積部A233、天候情報蓄積部A234、およびボンベ交換情報蓄積部A235を備える。出力部A24は、処理結果出力部A241を備える。
配送者端末A3は、配送者格納部A31、配送者受付部A32、配送者処理部A33、配送者送信部A34、配送者受信部A35、および配送者出力部A36を備える。
施設端末A4は、施設格納部A41、施設受付部A42、施設処理部A43、施設送信部A44、施設受信部A45、および施設出力部A46を備える。
ガス情報送信装置A1を構成する端末格納部A10には、各種の情報が格納される。各種の情報は、例えば、後述するガス情報、顧客を識別する顧客識別子、ボンベを識別するボンベ識別子、時を特定する時情報である。時情報は、例えば、日付を特定する日付情報、日時を特定する時刻情報、時間帯を特定する時間帯情報である。時情報が時刻情報である場合、時情報は日付情報を含む、と考えても良い。
端末格納部A10には、2以上の時点のガス情報が格納される。ガス情報は、例えば、ボンベ識別子、顧客を識別する顧客識別子、および日付を示す日付情報に対応付いている情報である。ガス情報は、例えば、時情報に対応付いている。
ガス情報は、例えば、ガス使用情報を有する。ガス使用情報は、使用したガスに関する情報である。ガス使用情報は、例えば、単位時間のガス利用情報、ガス検針値情報のうちの1以上の情報を有する。単位時間のガス利用情報は、単位時間のガス利用量を特定する情報である。単位時間のガス利用情報は、例えば、1時間毎のガスの利用量を特定する情報である。ガス検針値情報は、例えば、ガスの検針値を特定する情報である。ガス検針値情報は、例えば、1時間毎のガスの検針値を特定する情報である。
端末格納部A10のガス情報は、通常、端末蓄積部A112が蓄積した情報である。
端末処理部A11は、各種の処理を行う。各種の処理とは、例えば、端末取得部A111、端末蓄積部A112が行う処理である。各種の処理は、例えば、送信済みのガス情報を端末格納部A10から削除する処理である。
端末取得部A111は、LPGボンベにおけるガスの使用に関するガス使用情報を含む情報であり、LPGボンベを識別するボンベ識別子に対応する情報であるガス情報を取得する。端末取得部A111は、例えば、ガスメータからの情報を取得する。端末取得部A111は、例えば、ガスメータから取得される検針値を取得し、前回の検針値と今回の検針値との差異であり、単位時間のガス利用量を特定するガス使用情報を算出する。
端末取得部A111は、1日にn(nは2以上)回、単位時間ごとにガス使用情報を取得することは好適である。また、端末取得部A111は、1時間ごとにガス使用情報を取得することは好適である。
端末取得部A111は、図示しない時計から時情報を取得し、時情報と、取得したガス使用情報とを対応付けることは好適である。なお、図示しない時計は、ガス情報送信装置A1に存在していても良いし、NTPサーバ等の外部の装置の時計でも良い。
端末蓄積部A112は、端末取得部A111が取得したガス情報を端末格納部A10に蓄積する。端末蓄積部A112は、単位時間ごとに、端末取得部A111が取得したガス情報を端末格納部A10に蓄積することは好適である。なお、単位時間は、例えば、1時間、30分、2時間等である。また、端末蓄積部A112は、顧客識別子、ボンベ識別子、時情報のうちの1または2以上の情報に対応付けて、端末取得部A111が取得したガス情報を端末格納部A10に蓄積することは好適である。
端末送信部A12は、端末取得部A111が取得したガス情報を情報処理装置A2に送信する。端末取得部A111が取得したガス情報は、端末格納部A10に格納されているガス情報でも良い。
端末送信部A12は、例えば、端末取得部A111が取得したガス情報を1以上の識別子に対応付けて情報処理装置A2に送信する。1以上の識別子は、例えば、顧客識別子、ボンベ識別子のうちの1以上である。
端末送信部A12は、予め決められた条件を満たした場合に、端末格納部A10の2以上の時点のガス情報を情報処理装置A2に送信することは好適である。予め決められた条件とは、例えば、予め決められた時刻になること、予め決められた数のガス情報が端末格納部A10に格納されたこと等である。また、ボンベ識別子等に対応付けて送信することは、例えば、ボンベ識別子等と共に送信することであるが、情報の対応付けの方法は問わない。なお、ボンベ識別子は、通常、端末格納部A10に格納されている。また、使用するボンベが変更になった場合、自動的に、当該ボンベのボンベ識別子が端末格納部A10に蓄積されることは好適である。
ここで、2以上の時点のガス情報の送信とは、ガス情報と時情報の組を2組以上、送信しても良いし、時系列に並んだ2以上のガス情報を送信しても良い。
また、1日分のガス情報の送信とは、ガス情報と時情報の組を24組、送信しても良いし、時系列に並んだ24のガス情報を送信しても良い。
なお、一のガス情報は一のガス使用情報を含む情報であるが、一のガス情報を複数のガス使用情報を含む情報であるとしても良い。
端末送信部A12は、1日にn回未満の回数、端末格納部A10の2以上のガス情報を、情報処理装置A2に送信することは好適である。
端末送信部A12は、1日に1回、ガス情報を情報処理装置A2に送信することは好適である。なお、送信する時刻は問わない。
端末送信部A12は、条件に応じて、異なるタイミングでガス情報を送信しても良い。つまり、例えば、端末送信部A12は、通常であれば少ない頻度(第一の頻度)で、複数のガス情報を情報処理装置A2に送信し、予め決められた条件を満たす場合は、通常よりも多い頻度(第二の頻度)でガス情報を情報処理装置A2に送信しても良い。ここでの予め決められた条件は、例えば、予め決められた条件を満たすほど多くのガスを使用した(例えば、閾値以上または閾値より多くのガスを使用した)と、端末処理部A11により判断された場合である。また、予め決められた条件は、例えば、予め決められた条件を満たすほど長い時間、ガスの使用量が少ない(例えば、第一閾値の時間以上、閾値以下または閾値より少ないガスの使用量であった)と、端末処理部A11により判断された場合である。
また、端末送信部A12がガス情報を情報処理装置A2に送信した後、端末処理部A11は、当該送信したガス情報を端末格納部A10から削除することは好適である。
情報処理装置A2を構成する格納部A21には、各種の情報が格納される。各種の情報とは、例えば、後述する顧客情報、ガス情報、後述する配送ボンベ情報、後述する配送車位置情報、後述する天候情報である。
顧客情報格納部A211には、顧客識別子に対応付けられて、1または2以上の顧客情報が格納される。顧客情報とは、顧客に関する情報である。顧客情報は、例えば、氏名、顧客位置情報、連絡先情報を有する。顧客位置情報は、顧客の位置を特定する情報である。顧客位置情報は、例えば、(緯度,経度)、住所等である。連絡先情報は、連絡先を特定する情報であり、例えば、メールアドレス、電話番号である。顧客情報は、例えば、ガスボンベを交換した日を特定する日付情報を有する。顧客情報は、例えば、ボンベ種類情報、ボンベ本数情報、ガス残量情報を有する。ボンベ種類情報は、顧客が使用するボンベの種類を特定する情報である。ボンベ本数情報は顧客の自宅に設置されるボンベの本数を特定する情報である。ガス残量情報は、顧客のガスボンベ内のガスの残量を特定する情報である。顧客情報は、例えば、顧客が使用する媒体を識別する1以上の媒体識別子(例えば、「LPG」「電気」)、顧客が保有しているエネルギー器具の1以上の器具識別子(例えば、「ガス器具A」「電気器具B」「器具C」)、顧客が契約しているエネルギー会社を特定する1以上の企業識別子(例えば、「企業A」)を有する。顧客情報は、例えば、顧客が使用するLPGボンベの量に関するボンベ量情報を有するLPGボンベ情報を含んでも良い。なお、LPGボンベ情報は、ボンベ種類情報でも良い。
ガス情報格納部A212には、2以上のガス情報が格納される。ガス情報格納部A212には、通常、顧客識別子に対応付けられて、2以上のガス情報が格納される。ガス情報は、時を特定する時情報、ボンベ識別子のうちの1以上の情報に対応付けられていることは好適である。また、ここで、時情報、ボンベ識別子が対応付けられることは、時情報、ボンベ識別子とが分かる態様でガス情報が格納されていれば良い。
配送ボンベ情報格納部A213は、1以上の配送ボンベ情報が格納される。配送ボンベ情報は、配送対象のボンベに関する情報である。配送ボンベ情報は、例えば、ボンベ種類情報、ボンベ状態情報を有する。配送ボンベ情報は、通常、ボンベの本数が把握できる情報である。つまり、配送ボンベ情報は、ボンベの本数を特定する本数情報を含んでも良いし、受信された配送ボンベ情報の数がボンベの本数を示すものでも良い。ボンベ種類情報とは、ボンベの種類を特定する情報であり、例えば、20Kg、30Kg、50Kg等である。ボンベ状態情報は、ボンベが満タンか否かを示す情報である。配送ボンベ情報は、例えば、ボンベ識別子、配送車識別子、配送者識別子、入退場日時を特定する時刻情報のうちの1以上の情報に対応付いている。なお、入退場日時とは、ガスをボンベに充満させる工場への入場日時、または退場日時、ボンベを置いておくデポステーションへの入場日時、または退場日時である。
配送車位置情報格納部A214は、配送車位置情報が格納される。配送車位置情報は、配送車の位置を特定する情報である。配送車位置情報は、例えば、(緯度,経度)であるが、最寄りの施設を特定する施設識別子等でも良い。施設は、例えば、工場、デポステーションである。配送車位置情報は、例えば、ボンベの配送車を識別する配送車識別子、または配送者識別子に対応付けられている。
天候情報格納部A215は、天候に関する天候情報が格納される。天候情報は、例えば、天気、気温、湿度等のうちの1以上の情報である。天候情報は、時情報に対応付けられていることは好適である。時情報は、例えば、日付情報、時刻情報である。
受信部A22は、各種の情報を受信する。各種の情報とは、例えば、ガス情報、配送ボンベ情報、配送車位置情報、天候情報、ボンベ交換情報である。
ガス情報受信部A221は、ガス情報をガス情報送信装置A1から受信する。ガス情報受信部A221は、ガス情報送信装置A1から、例えば、顧客識別子またはボンベ識別子のうちの1以上の識別子に対応付けられたガス情報を受信する。
配送ボンベ情報受信部A222は、配送ボンベ情報を受信する。配送ボンベ情報受信部A222は、例えば、ボンベ識別子、配送車識別子、配送者識別子のうちの1以上の情報に対応付けて、配送ボンベ情報を受信する。配送ボンベ情報受信部A222は、例えば、荷台識別子に対応付けて、配送ボンベ情報を受信する。荷台識別子とは、ボンベが載った荷台を識別する情報である。配送ボンベ情報受信部A222は、例えば、入退場日時を特定する時刻情報に対応付いけて、配送ボンベ情報を受信する。入退場日時は、施設からの入退場の日時である。配送ボンベ情報受信部A222は、例えば、施設端末A4から配送ボンベ情報を受信する。配送ボンベ情報受信部A222は、例えば、配送者端末A3から配送ボンベ情報を受信する。なお、配送ボンベ情報の送信元は問わない。また、ボンベ識別子は、例えば、配送されるボンベに設置されている通信手段(例えば、RFIDタグ)に格納されており、かかる通信手段から間接的または直接的に受信された情報である。ボンベ識別子は、例えば、ユーザにより施設端末A4に入力され、施設端末A4から送信された情報でも良い。配送車識別子は、例えば、配送車自体(例えば、トレーラーヘッド)に設置されている通信手段(例えば、RFIDタグ)に格納されており、かかる通信手段から間接的または直接的に受信された情報である。なお、かかる場合、配送車識別子は、トレーラーヘッド識別子と言っても良。また、配送車識別子とトレーラーヘッド識別子とは別の情報でも良く、かかる場合、配送ボンベ情報受信部A222は、トレーラーヘッド識別子にも対応付けて、配送ボンベ情報を受信しても良い。また、配送者識別子は、例えば、配送者が保持する配送者端末A3から間接的または直接的に受信された情報である。また、配送者識別子は、例えば、配送車自体(例えば、トレーラーヘッド)に設置されている通信手段に格納されており、かかる通信手段から間接的または直接的に受信された情報でも良い。さらに、荷台識別子は、例えば、配送車の荷台に設置されている通信手段(例えば、RFIDタグ)に格納されており、かかる通信手段から間接的または直接的に受信された情報である。
配送車位置情報受信部A223は、配送車位置情報を受信する。配送車位置情報受信部A223は、通常、配送車の端末である配送者端末A3から配送車位置情報を受信するが、配送車位置情報の送信元は問わない。なお、配送者端末A3は、配送者が保持している端末とは、別の端末であり、配送車に搭載されている端末でも良い。
配送車位置情報受信部A223は、通常、配送車を識別する配送車識別子に対応付けて、配送車位置情報を受信する。ただし、配送車位置情報受信部A223は、配送者識別子に対応付けて、配送車位置情報を受信しても良い。
天候情報受付部A224は、天候情報を受け付ける。ここで、受け付けとは、例えば、図示しないサーバ装置からの受信であるが、キーボードやマウス、タッチパネルなどの入力デバイスから入力された情報の受け付け、光ディスクや磁気ディスク、半導体メモリなどの記録媒体から読み出された情報の受け付けなどを含む概念である、と考えても良い。なお、図示しないサーバ装置は、天候情報を格納している装置である。
ボンベ交換情報受信部A225は、ボンベを交換したことを示す情報であるボンベ交換情報を受信する。ボンベ交換情報受信部A225は、例えば、顧客識別子、ボンベ識別子のうちの1以上の情報と対になるボンベ交換情報を受信する。ボンベ交換情報受信部A225は、例えば、ボンベ交換情報を配送者端末Aから受信する。ただし、ボンベ交換情報の送信元は問わない。
処理部A23は、ガス情報格納部A212の2以上のガス情報を用いて、予め決められた処理を行う。予め決められた処理とは、例えば、後述する配送日予測処理、後述する配送制御処理、後述する先物取引処理、後述する住居滞在処理、後述するエネルギー最適プラン提示処理、後述する世帯信用度取得処理、統計処理などである。統計処理とは、複数のガス情報に対する統計処理である。統計処理とは、複数のガス情報から、ある期間の一世帯の平均的なガスの使用量を算出する処理、ある期間のガスの使用量の累積値を算出する処理、ガスの使用量の推移のグラフを取得する処理等である。なお、配送日予測処理、配送制御処理、先物取引処理、住居滞在処理、エネルギー最適プラン提示処理、世帯信用度取得処理について、実施の形態2以降で説明する。なお、配送日予測処理とは、世帯へのガスボンベの配送日を予測する処理である。配送制御処理とは、ガス欠等になった世帯に、ガスボンベを配送するための処理である。先物取引処理とは、ガスの価格を決定し、先物取引を支援するための処理である。住居滞在処理とは、住居に住民が存在するか否かに関する情報を出力する処理である。エネルギー最適プラン提示処理とは、適切なエネルギーのプランを提示する処理である。世帯信用度取得処理とは、世帯の信用度を取得し、出力する処理である。
処理部A23は、例えば、配送ボンベ情報格納部A213に格納されている配送ボンベ情報をも用いて、予め決められた処理を行う。予め決められた処理は、例えば、配送制御処理である。
処理部A23は、例えば、配送車位置情報格納部A214に格納されている配送車位置情報を用いて、予め決められた処理を行う。予め決められた処理とは、例えば、配送制御処理である。
処理部A23は、天候情報格納部A215に格納されている天候情報を用いて、予め決められた処理を行う。予め決められた処理は、例えば、配送日予測処理、先物取引処理、エネルギー最適プラン提示処理である。
ガス情報蓄積部A231は、ガス情報受信部A221が受信したガス情報をガス情報格納部A212に蓄積する。ガス情報蓄積部A231は、ガス情報受信部A221が受信したガス情報を、例えば、時情報と顧客識別子とボンベ識別子のうちの1以上の情報に対応付けてガス情報格納部A212に蓄積する。なお、かかる時情報は、ガス情報送信装置A1から受信された情報でも良いし、図示しない時計から取得された情報でも良い。
配送ボンベ情報蓄積部A232は、配送ボンベ情報受信部A222が受信した配送ボンベ情報を、配送ボンベ情報格納部A213に蓄積する。配送ボンベ情報蓄積部A232は、例えば、ボンベ識別子、配送車識別子、配送者識別子のうちの1以上の情報に対応付けて、配送ボンベ情報を配送ボンベ情報格納部A213に蓄積する。
配送車位置情報蓄積部A233は、配送車位置情報受信部A223が受信した配送車位置情報を配送車位置情報格納部A214に蓄積する。配送車位置情報蓄積部A233は、配送車識別子または配送者識別子に対応付けて、配送車位置情報を配送車位置情報格納部A214に蓄積する。
天候情報蓄積部A234は、天候情報を天候情報格納部A215に蓄積する。天候情報蓄積部A234は、通常、時情報に対応付けて、天候情報を天候情報格納部A215に蓄積する。なお、時情報は、受信部A22が受信した情報でも良いし、図示しない時計から取得しても良い。また、時情報は、日付情報でも良いし、時刻情報でも良い。
ボンベ交換情報蓄積部A235は、ボンベ交換情報受信部A225がボンベ交換情報を受信した場合に、顧客識別子とボンベ識別子のうちの1以上の情報と対になるガス情報が有するガス残量情報を、ガスの残量が満タンであることを特定する情報に更新する。
配送者端末A3を構成する配送者格納部A31には、各種の情報が格納される。各種の情報は、例えば、配送者を識別する配送者識別子である。各種の情報は、例えば、配送車を識別する配送車識別子である。配送者識別子と配送車識別子とは同一の情報であっても良い。各種の情報は、例えば、ボンベ交換情報である。ボンベ交換情報とは、ボンベを交換したことを示す情報である。ボンベ交換情報は、例えば、顧客識別子とボンベ識別子のうちの1以上の識別子に対応付けられている。
配送者受付部A32は、各種の指示や情報を受け付ける。各種の指示や情報とは、例えば、ボンベ交換情報である。各種の指示や情報とは、例えば、ボンベ交換情報と、顧客識別子とボンベ識別子のうちの1以上の識別子である。なお、ある世帯のボンベを交換する場合、または交換した場合に、配送者は配送者端末A3にボンベ交換情報を入力する。また、ボンベ交換情報は、例えば、ボタンの押下により入力されても良いし、フィールドへの情報入力により入力される等しても良い。
配送者は、ボンベ交換情報と共に、顧客識別子とボンベ識別子のうちの1以上の識別子を入力することは好適である。かかる場合、配送者受付部A32は、ボンベ交換情報と、顧客識別子とボンベ識別子のうちの1以上の識別子を受け付ける。
ボンベ交換情報等の入力手段は、タッチパネルやキーボードやマウスやメニュー画面によるもの等、何でも良い。配送者受付部A32は、タッチパネルやキーボード等の入力手段のデバイスドライバーや、メニュー画面の制御ソフトウェア等で実現され得る。
配送者処理部A33は、各種の処理を行う。各種の処理は、例えば、配送者受付部A32が受け付けた情報を送信する情報のデータ構造にする処理である。各種の処理は、例えば、配送者受付部A32がボンベ交換情報を受け付けた場合、当該ボンベ交換情報と、配送者格納部A31の配送者識別子と、入力されている顧客識別子とボンベ識別子のうちの1以上の識別子とを対応付けた情報を構成する処理である。各種の処理は、例えば、配送者受信部A35が受信した情報を出力する情報のデータ構造にする処理である。
配送者送信部A34は、ボンベ交換情報を、情報処理装置A2に送信する。配送者送信部A34は、通常、顧客識別子とボンベ識別子のうちの1以上の識別子とを対応付けられたボンベ交換情報を、情報処理装置A2に送信する。なお、配送者送信部A34は、ボンベ交換情報と共に配送者識別子をも送信することは好適である。
配送者受信部A35は、各種の情報を受信する。配送者受信部A35は、例えば、情報処理装置A2から各種の情報を受信する。配送者受信部A35は、例えば、情報処理装置A2から後述する顧客情報を受信する。なお、顧客情報は、顧客に関する情報であり、顧客識別子と対になる情報である。配送者受信部A35が受信する顧客情報は、例えば、ガスボンベの配送先の顧客に関する情報である。
配送者出力部A36は、各種の情報を出力する。各種の情報は、例えば、配送者処理部A33が構成した情報である。各種の情報は、例えば、顧客情報である。この顧客情報は、ガスボンベの配送先の顧客に関する情報である。この顧客情報は、顧客識別子、顧客位置情報、配送するガスボンベに関する情報(例えば、ガスボンベの種類を特定するボンベ種類情報、ガスボンベの本数等のうちの1以上の情報を有することは好適である。顧客位置情報は、顧客の位置を特定する情報である。顧客位置情報は、例えば、(緯度,経度)、住所等である。
ここで、出力とは、通常、ディスプレイへの表示であるが、プロジェクターを用いた投影、プリンタでの印字、音出力、外部の装置への送信、記録媒体への蓄積、他の処理装置や他のプログラムなどへの処理結果の引渡しなどを含む概念である、と考えても良い。
施設端末A4を構成する施設格納部A41には、各種の情報が格納される。各種の情報とは、例えば、施設を識別する施設識別子である。施設格納部A41には、配送車の端末(例えば、RFID)から受信された情報であり、配送車に搭載されているボンベに関する配送ボンベ情報が格納されることは好適である。配送ボンベ情報は、ボンベ識別子に対応付けている。配送ボンベ情報は、例えば、荷台識別子、入退場日時に対応付いていることは好適である。配送ボンベ情報は、例えば、ボンベ種類情報、ボンベ状態情報を有する。配送ボンベ情報は、配送されるボンベの本数を特定する情報を有することは好適である。
施設受付部A42は、各種の指示や情報を受け付ける。
施設処理部A43は、各種の処理を行う。各種の処理は、例えば、施設受信部A45が受信した情報を蓄積する処理である。施設処理部A43は、施設受信部A45が受信した配送ボンベ情報と識別子とを施設格納部A41に少なくとも一時蓄積する。なお、識別子は、例えば、ボンベ識別子、荷台識別子、配送車識別子、配送者識別子のうちの1以上の識別子である。
施設送信部A44は、各種の情報を送信する。施設送信部A44は、例えば、各種の情報を情報処理装置A2に送信する。施設送信部A44は、例えば、配送ボンベ情報を識別子に対応付けて送信する。識別子は、例えば、ボンベ識別子、荷台識別子、配送車識別子、配送者識別子のうちの1以上の識別子である。
施設受信部A45は、各種の情報を受信する。施設受信部A45は、例えば、配送車の端末(例えば、RFID)から各種の情報を受信する。施設受信部A45は、例えば、配送ボンベ情報を識別子に対応付けて受信する。識別子は、例えば、ボンベ識別子、荷台識別子、配送車識別子、配送者識別子のうちの1以上の識別子である。
施設出力部A46は、各種の情報を出力する。
端末格納部A10、格納部A21、顧客情報格納部A211、ガス情報格納部A212、配送ボンベ情報格納部A213、配送車位置情報格納部A214、天候情報格納部A215、配送者格納部A31、および施設格納部A41は、不揮発性の記録媒体が好適であるが、揮発性の記録媒体でも実現可能である。
端末格納部A10等に情報が記憶される過程は問わない。例えば、記録媒体を介して情報が端末格納部A10等で記憶されるようになってもよく、通信回線等を介して送信された情報が端末格納部A10等で記憶されるようになってもよく、あるいは、入力デバイスを介して入力された情報が端末格納部A10等で記憶されるようになってもよい。
端末処理部A11、端末取得部A111、端末蓄積部A112、処理部A23、ガス情報蓄積部A231、配送ボンベ情報蓄積部A232、配送車位置情報蓄積部A233、天候情報蓄積部A234、ボンベ交換情報蓄積部A235、配送者処理部A33、および施設処理部A43は、通常、MPUやメモリ等から実現され得る。端末処理部A11等の処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。但し、ハードウェア(専用回路)で実現しても良い。
端末送信部A12、出力部A24、処理結果出力部A241、配送者送信部A34、および施設送信部A44は、通常、無線または有線の通信手段で実現されるが、放送手段で実現されても良い。
受信部A22、ガス情報受信部A221、配送ボンベ情報受信部A222、配送車位置情報受信部A223、天候情報受付部A224、ボンベ交換情報受信部A225、配送者受信部A35、および施設受信部A45は、通常、無線または有線の通信手段で実現されるが、放送を受信する手段で実現されても良い。
配送者受付部A32、および施設受付部A42は、タッチパネルやキーボードやマウスやメニュー画面等により実現され得る。
配送者出力部A36、および施設出力部A46は、ディスプレイやスピーカー等の出力デバイスを含むと考えても含まないと考えても良い。配送者出力部A36等は、出力デバイスのドライバーソフトまたは、出力デバイスのドライバーソフトと出力デバイス等で実現され得る。
次に、情報システムAの動作について説明する。まず、ガス情報送信装置A1の動作例について、図4のフローチャートを用いて説明する。
(ステップS401)端末処理部A11は、ガス使用情報を取得するタイミングであるか否かを判断する。ガス使用情報を取得するタイミングであればステップS402に行き、ガス使用情報を取得するタイミングでなければステップS407に行く。なお、例えば、1時間毎にガス使用情報を取得する場合、端末処理部A11は、図示しない時計から時刻情報を取得し、時刻情報が示す時刻が「X時00分」(Xは1から24までの自然数)に合致した場合に、ガス使用情報を取得するタイミングである、と判断する。
(ステップS402)端末取得部A111は、図示しないガスメータからガス検針値情報を取得する。なお、かかる技術は公知技術である。なお、ガスメータとは、通常、LPガスメータであり、設置からの流量積算を示すガス検針値を保持する装置である。
(ステップS403)端末取得部A111は、前回に取得したガス検針値情報と、今回、ステップS402により取得したガス検針値情報との差である、単位時間のガス利用量情報を算出する。なお、端末取得部A111は、例えば、「単位時間のガス利用量情報=前回に取得したガス検針値情報−ステップS402により取得したガス検針値情報」により、単位時間のガス利用量情報を取得する。
(ステップS404)端末取得部A111は、現在の時を示す時情報を図示しない時計から取得する。
(ステップS405)端末取得部A111は、蓄積するガス使用情報を構成する。
(ステップS406)端末蓄積部A112は、ステップS404で取得した時情報とステップS405で構成したガス使用情報とを、対応付けて蓄積する。ステップS401に戻る。なお、ガス使用情報等の蓄積先は、通常、端末格納部A10である。なお、端末蓄積部A112は、ガス使用情報をボンベ識別子に対応付けて蓄積しても良い。かかる場合、端末取得部A111は、ボンベ識別子をも取得する。
(ステップS407)端末処理部A11は、ガス情報を送信するタイミングであるか否かを判断する。ガス情報を送信するタイミングであればステップS408に行き、ガス情報を送信するタイミングでなければステップS401に戻る。なお、例えば、1日に1回、ガス情報を送信する場合、端末処理部A11は、図示しない時計から時刻情報を取得し、時刻情報が示す時刻が予め決められた時刻(例えば、「24時01分」)を過ぎたと判断した場合に、ガス情報を送信するタイミングである、と判断する。なお、予め決められた時刻を過ぎたと判断した場合でも、通常、既に送信したガス情報は、再度、送信されない。また、端末処理部A11は、予め決められた時刻を過ぎたと判断した場合でも、通常、予め決められた期間(例えば、1日)が経過するまで、ガス情報を送信するタイミングであるとは判断しない。
(ステップS408)端末処理部A11は、送信対象のガス使用情報等を端末格納部A10から取得する。ガス使用情報等とは、例えば、ガス使用情報と時情報との組の情報、またはガス使用情報のみ、またはガス使用情報とボンベ識別子、またはガス使用情報とボンベ識別子と時情報との組の情報である。
(ステップS409)端末処理部A11は、端末格納部A10から顧客識別子を取得する。
(ステップS410)端末処理部A11は、送信するガス情報等を構成する。ガス情報等とは、例えば、複数のガス使用情報等、1以上の識別子を有する。1以上の識別子は、例えば、顧客識別子、ボンベ識別子のうちの1以上の情報である。
(ステップS411)端末送信部A12は、ステップS410で構成されたガス情報等を情報処理装置A2に送信する。
(ステップS412)端末処理部A11は、送信されたガス使用情報等を削除する。なお、ここで、送信したことを示すフラグを、送信されたガス使用情報等に対応付けて蓄積しても良い。かかるフラグの付加は、削除と同様に捕らえても良い。ステップS401に戻る。
なお、図4フローチャートにおいて、ガス使用情報を蓄積する回数が、ガス情報を送信する回数より多かった。つまり、図4フローチャートにおいて、複数のガス使用情報をまとめて情報処理装置A2に送信した。かかることにより、ガス情報送信装置A1の電力消費が削減され、ガス情報送信装置A1の電池交換の頻度を少なくできる等の効果がある。しかし、図4フローチャートにおいて、ガス使用情報を取得するごとに、ガス情報を送信しても良い。
また、図4のフローチャートにおいて、電源オフや処理終了の割り込みにより処理は終了する。
次に、情報処理装置A2の動作について、図5のフローチャートを用いて説明する。
(ステップS501)ガス情報受信部A221は、ガス情報送信装置A1から送信されたガス情報等を受信したか否かを判断する。ガス情報等を受信した場合はステップS502に行き、ガス情報等を受信しなかった場合はステップS504に行く。なお、ガス情報等とは、例えば、ガス情報と1以上の識別子である。1以上の識別子は、例えば、顧客識別子、ボンベ識別子のうちの1以上の情報である。
(ステップS502)ガス情報蓄積部A231は、ステップS501で受信されたガス情報等を用いて、蓄積するガス情報等を構成する。
(ステップS503)ガス情報蓄積部A231は、ステップS502で構成したガス情報等をガス情報格納部A212に蓄積する。ステップS501に戻る。
(ステップS504)配送ボンベ情報受信部A222は、配送ボンベ情報等を受信したか否かを判断する。配送ボンベ情報等を受信した場合はステップS505に行き、配送ボンベ情報等を受信しなかった場合はステップS507に行く。なお、配送ボンベ情報等とは、例えば、配送ボンベ情報と1以上の識別子である。1以上の識別子は、例えば、ボンベ識別子、配送者識別子、配送車識別子のうちの1以上の情報である。
(ステップS505)配送ボンベ情報蓄積部A232は、ステップS504で受信された配送ボンベ情報等を用いて、蓄積する配送ボンベ情報等を構成する。
(ステップS506)配送ボンベ情報蓄積部A232は、ステップS505で構成した配送ボンベ情報等を配送ボンベ情報格納部A213に蓄積する。ステップS501に戻る。
(ステップS507)配送車位置情報受信部A223は、配送車位置情報等を受信したか否かを判断する。配送車位置情報等を受信した場合はステップS508に行き、配送車位置情報等を受信しなかった場合はステップS510に行く。なお、配送車位置情報等とは、例えば、配送車位置情報と1以上の識別子である。1以上の識別子は、例えば、配送者識別子、配送車識別子のうちの1以上の情報である。
(ステップS508)配送車位置情報蓄積部A233は、ステップS507で受信された配送車位置情報等を用いて、蓄積する配送車位置情報等を構成する。
(ステップS509)配送車位置情報蓄積部A233は、ステップS508で構成した配送車位置情報等を配送車位置情報格納部A214に蓄積する。ステップS501に戻る。
(ステップS510)ボンベ交換情報受信部A225は、ボンベ交換情報等を受信部したか否かを判断する。ボンベ交換情報等を受信した場合はステップS511に行き、ボンベ交換情報等を受信しなかった場合はステップS513に行く。なお、ボンベ交換情報等とは、例えば、ボンベ交換情報と1以上の識別子である。1以上の識別子は、例えば、顧客識別子、ボンベ識別子のうちの1以上の情報である。
(ステップS511)ボンベ交換情報蓄積部A235は、ステップS510で受信されたボンベ交換情報等を用いて、蓄積するボンベ交換情報等を構成する。
(ステップS512)ボンベ交換情報蓄積部A235は、ステップS511で構成したボンベ交換情報等を用いて、顧客情報格納部A211のガス残量情報を更新する。ステップS501に戻る。
(ステップS513)処理部A23は、天候情報を取得するタイミングであるか否かを判断する。天候情報を取得するタイミングであればステップS514に行き、天候情報を取得するタイミングでなければステップS516に行く。なお、天候情報を取得するタイミングは、例えば、1時間毎、1日毎等である。
(ステップS514)天候情報受付部A224は、天候情報等を図示しないサーバから取得する。
(ステップS515)天候情報蓄積部A234は、時情報に対応付けて、ステップS514で取得された天候情報等を天候情報格納部A215に蓄積する。ステップS501に戻る。天候情報等は、例えば、天候情報と時情報である。
(ステップS516)処理部A23は、ガス情報を用いて、処理を行うタイミングであるか否かを判断する。処理を行うタイミングである場合はステップS517に行き、処理を行うタイミングでない場合はステップS501に戻る。
(ステップS517)処理部A23は、予め決められた処理を行う。予め決められた処理とは、例えば、例えば、配送日予測処理、配送制御処理、先物取引処理、住居滞在処理、エネルギー最適プラン提示処理、世帯信用度取得処理、統計処理などである。
(ステップS518)処理部A23は、ステップS517における処理の結果を特定する情報である処理結果を取得する。
(ステップS519)処理結果出力部A241は、ステップS518で取得された処理結果を出力する。ステップS501に戻る。
なお、図5のフローチャートにおいて、電源オフや処理終了の割り込みにより処理は終了する。
次に、配送者端末A3の動作例について、図6のフローチャートを用いて説明する。
(ステップS601)配送者受付部A32は、情報を受け付けたか否かを判断する。情報を受け付けた場合はステップS602に行き、情報を受け付けなかった場合はステップS603に行く。なお、情報とは、例えば、顧客識別子、ボンベ識別子である。
(ステップS602)配送者処理部A33は、ステップS601で受け付けられた情報を配送者格納部A31に、少なくとも一時蓄積する。ステップS601に戻る。
(ステップS603)配送者受付部A32は、ボンベ交換情報を受け付けたか否かを判断する。ボンベ交換情報を受け付けた場合はステップS604に行き、ボンベ交換情報を受け付けなかった場合はステップS606に行く。
(ステップS604)配送者処理部A33は、送信するボンベ交換情報等を構成する。なお、ボンベ交換情報等は、例えば、顧客識別子、ボンベ識別子を有する。
(ステップS605)配送者送信部A34は、ステップS604で構成されたボンベ交換情報等を情報処理装置A2に送信する。ステップS601に戻る。
(ステップS606)配送者受信部A35は、情報を受信したか否かを判断する。情報を受信した場合はステップS607に行き、情報を受信しなかった場合はステップS609に行く。なお、情報とは、例えば、顧客情報、配送リストである。また、配送リストとは、配送者がガスボンベを配送すべき顧客のリストの情報である。
(ステップS607)配送者処理部A33は、ステップS606で受信された情報を用いて、出力する情報を構成する。なお、出力する情報は、例えば、顧客情報、配送リスト、顧客情報が有する顧客位置情報により特定される位置を明示する地図、配送車位置情報により特定される位置から顧客位置情報により特定される位置までの経路探索した結果の経路情報である。なお、配送者処理部A33は、配送車位置情報を取得する機能(例えば、GPS受信機の機能)、経路探索機能を有しても良い。
(ステップS608)配送者出力部A36は、ステップS607で構成された情報を出力する。ステップS601に戻る。
(ステップS609)配送者処理部A33は、配送車の位置情報を取得する。
(ステップS610)配送者処理部A33は、配送車識別子を配送者格納部A31から取得する。
(ステップS611)配送者処理部A33は、ステップS609で取得した配送車位置情報とステップS610で取得した配送車識別子とを用いて、送信する配送車位置情報等を構成する。
(ステップS612)配送者送信部A34は、ステップS611で構成された配送車位置情報等を情報処理装置A2に送信する。ステップS601に戻る。
なお、図6のフローチャートにおいて、配送車位置情報を送信するタイミングは問わない。
また、図6のフローチャートにおいて、電源オフや処理終了の割り込みにより処理は終了する。
次に、施設端末A4の動作例について、図7のフローチャートを用いて説明する。
(ステップS701)施設受信部A45は、配送ボンベ情報等を受信したか否かを判断する。配送ボンベ情報等を受信した場合はステップS702に行き、配送ボンベ情報等を受信しなかった場合はステップS701に戻る。
(ステップS702)施設処理部A43は、図示しない時計から時情報を取得する。
(ステップS703)施設処理部A43は、ステップS701で受信された配送ボンベ情報等と、ステップS702で取得した時情報とを用いて、送信する配送ボンベ情報等を構成する。
(ステップS704)施設送信部A44は、ステップS703で構成された配送ボンベ情報等を情報処理装置A2に送信する。ステップS701に戻る。
なお、図7のフローチャートにおいて、電源オフや処理終了の割り込みにより処理は終了する。
以下、本実施の形態における情報システムAの具体的な動作例について、情報システムAの処理の概念図(図8)を用いて説明する。なお、情報システムAのシステム構造の概念図は図1である。
情報システムAにおいて、上述したように、ガス情報送信装置A1から情報処理装置A2に、適切なタイミングでガス情報が送信され、情報処理装置A2に蓄積される。また、配送者端末A3から情報処理装置A2に、配送車位置情報が送信され、情報処理装置A2に蓄積される。また、施設端末A4から情報処理装置A2に、配送ボンベ情報が送信され、情報処理装置A2に蓄積される。また、配送者端末A3から情報処理装置A2に、ボンベ交換情報が送信され、情報処理装置A2に蓄積される。また、情報処理装置A2は、図示しない天候サーバから天候情報を受信し、蓄積する。
なお、配送車位置情報を送信する配送者端末A3と、配送者端末A3を送信する配送者端末A3とは、配送者が使用する端末であるが、異なる端末でも良いことは言うまでもない。
そして、情報処理装置A2は、DB(A21)に蓄積された各種の情報を用いて、処理部A23が各種の処理を行う。各種の処理は、例えば、配送日予測処理、配送制御処理、先物取引処理、住居滞在処理、エネルギー最適プラン提示処理、世帯信用度取得処理である。また、各種の処理は、例えば、上述した統計処理の結果や蓄積された各種の情報を、単に出力する処理等でも良い。
以上、本実施の形態によれば、LPGボンベの使用に関するガス使用情報を含むガス情報等を収集し、利用できる。
また、本実施の形態によれば、ガス情報の送信を効率的に行うことにより、ガス情報送信装置A1の電源の消費電力を抑えることができる。
また、本実施の形態によれば、配送対象のボンベに関する配送ボンベ情報の情報をも収集し、利用できる。
また、本実施の形態によれば、ボンベ種類情報を有する配送ボンベ情報の情報をも収集し、利用できる。
また、本実施の形態によれば、天候情報をも取得し、利用できる。
さらに、本実施の形態によれば、ボンベが交換された際に、ボンベ交換情報を受信し、利用できる。
なお、本実施の形態における処理は、ソフトウェアで実現しても良い。そして、このソフトウェアをソフトウェアダウンロード等により配布しても良い。また、このソフトウェアをCD−ROMなどの記録媒体に記録して流布しても良い。なお、このことは、本明細書における他の実施の形態においても該当する。なお、本実施の形態におけるガス情報送信装置A1を実現するソフトウェアは、以下のようなプログラムである。つまり、このプログラムは、2以上の時点のガス情報が格納される端末格納部にアクセス可能なコンピュータを、LPGボンベにおけるガスの使用に関するガス使用情報を含む情報であり、LPGボンベを識別するボンベ識別子に対応する情報であるガス情報を取得する端末取得部と、前記端末取得部が取得したガス情報を前記端末格納部に蓄積する端末蓄積部と、予め決められた条件を満たした場合に、顧客識別子に対応付けて、前記端末格納部の2以上の時点のガス情報を前記情報処理装置に送信する端末送信部として機能させるプログラムである。
また、本実施の形態における情報処理装置A2を実現するソフトウェアは、以下のようなプログラムである。つまり、このプログラムは、時を特定する時情報と顧客識別子とに対応付けられて、2以上のガス情報が格納されるガス情報格納部にアクセス可能なコンピュータを、LPGボンベにおけるガスの使用に関するガス使用情報を含む情報であり、顧客識別子に対応する情報であるガス情報を取得する端末取得部と、前記端末取得部が取得したガス情報を前記情報処理装置に送信する端末送信部とを具備するガス情報送信装置から、顧客識別子に対応付けられたガス情報を受信するガス情報受信部と、前記ガス情報受信部が受信したガス情報を時情報と顧客識別子とに対応付けて前記ガス情報格納部に蓄積するガス情報蓄積部と、前記ガス情報格納部の2以上のガス情報を用いて、予め決められた処理を行う処理部として機能させるためのプログラムである。
(実施の形態2)
本実施の形態において、顧客ごとに、LPGの使用量に応じた費用を取得し、出力する情報処理装置を具備する情報システムについて説明する。なお、本実施の形態において、LPGの原材料費、配送者によるLPGボンベの配送費用を含む全体料金を用いて算出された単位使用量あたりの単価を用いて、LPGの使用量に応じた費用を取得し、出力する。配送者によるLPGボンベの配送費用等の全体経費を考慮して、LPGの単価である価格情報を取得することにより、顧客の地域やLPGボンベの設置場所等の顧客固有の環境に応じた料金の不平等が生じることを回避できる。
また、本実施の形態において、LPGを含む2種類以上のエネルギー媒体の使用量を共通の単位の量に変換し、複数のエネルギーの全体の使用量を取得できる情報処理装置を具備する情報システムについて説明する。なお、共通の単位は、例えば、JOULEであるが、問わない。
また、本実施の形態において、顧客ごとに、複数のエネルギー媒体の全体の使用に対する総合的な量および費用を算出し、出力する情報処理装置を具備する情報システムについて説明する。
また、本実施の形態において、LPG、電気を含む2種類以上のエネルギー媒体の中の、各エネルギー媒体の使用可能な量に関する使用権利情報がエネルギー媒体ごとに格納されており、エネルギー媒体の実使用量と使用権利情報との差異を取得し、当該差異を用いて、残ったエネルギー量を消費する権利を販売する、または/および不足するエネルギー量を消費する権利を購入するための取引処理を支援する情報処理装置を具備する情報システムについて説明する。
また、本実施の形態において、先物取引の支援を行うサーバ装置を具備する情報システムについて説明する。
さらに、本実施の形態において、先物取引の結果に応じて、価格を変動させるサーバ装置を具備する情報システムについて説明する。
図9は、本実施の形態における情報システムHの概念図である。情報システムHは、1または2以上の端末装置H1、情報処理装置H2、およびサーバ装置H3を備える。
端末装置H1は、例えば、情報処理装置H2に動作の開始を指示する端末である。また、端末装置H1は、例えば、LPGの先物取引のための購入指示をサーバ装置H3に送信する端末である。端末装置H1は、例えば、スマートフォン、タブレット端末、いわゆるパソコン等であるが、その種類は問わない。
情報処理装置H2は、顧客のLPGの使用量に応じた費用を取得したり、顧客のエネルギーの使用量に応じた総合的な費用を取得したり、エネルギー媒体間の消費に関する権利を譲受したりする装置である。
情報処理装置H2は、いわゆるクラウドサーバ、ASPサーバにより実現され得るが、その種類は問わない。なお、情報処理装置H2は、情報処理装置A2の機能の全部または一部を有しても良い。つまり、情報処理装置H2は、先物取引処理等を行う情報処理装置A2であっても良い。
サーバ装置H3は、先物取引を支援する装置である。サーバ装置H3は、いわゆるクラウドサーバ、ASPサーバにより実現され得るが、その種類は問わない。
図10は、本実施の形態における情報システムHのブロック図である。図11は、情報システムHを構成する情報処理装置H2のブロック図である。
端末装置H1は、端末格納部H11、端末受付部H12、端末処理部H13、端末送信部H14、端末受信部H15、および端末出力部H16を備える。
情報処理装置H2は、格納部H21、受信部H22、処理部H23、および出力部H24を備える。
格納部H21は、媒体情報格納部H211、費用算出元情報格納部H212、変換情報格納部H213、共通単位価格情報格納部H214、使用権利情報格納部H215、事業者情報格納部H216、および天候情報格納部A215を備える。媒体情報格納部H211は、LPG情報格納部H2111、LNG情報格納部H2112、および電気情報格納部H2113を備える。なお、LPG情報格納部H2111は、ガス情報格納部A212と同じでも良い。
受信部H22は、ガス情報受信部A221、天候情報受付部A224、および購入指示受付部H221を備える。なお、ガス情報受信部A221は、LPG情報受信部A221と言っても良い。
処理部H23は、ガス情報蓄積部A231、天候情報蓄積部A234、費用情報取得部H231、価格情報取得部H232、共通単位使用情報取得部H233、総合使用情報算出部H234、総合費用情報取得部H235、差異情報取得部H236、および取引処理部H237を備える。なお、ガス情報蓄積部A231は、LPG情報蓄積部A231と言っても良い。価格情報取得部H232は、需要予測手段H2321、および価格情報取得手段H2322を備える。取引処理部H237は、価格情報取得手段H2371、および権利出力手段H2372を備える。
出力部H24は、総合使用情報出力部H241、費用情報出力部H242、および総合費用情報出力部H243を備える。
サーバ装置H3は、サーバ格納部H31、サーバ出力部H32、サーバ受信部H33、サーバ処理部H34、およびサーバ送信部H35を備える。サーバ処理部H34は、先物取引手段H341、および価格変更手段H342を備える。
端末装置H1を構成する端末格納部H11には、各種の情報が格納される。各種の情報とは、例えば、ユーザ識別子、端末装置H1を識別する端末識別子である。なお、このユーザ識別子は、後述する購入指示を入力するユーザの識別情報である。ユーザ識別子は、例えば、ID、メールアドレス、電話番号等である。ユーザ識別子は、顧客識別子と同じでも良い。
端末受付部H12は、各種の情報や指示等を受け付ける。各種の情報や指示等は、例えば、後述する購入指示、動作開始指示である。なお、動作開始指示は、情報処理装置H2に対する動作の開始の指示である。動作開始指示は、例えば、顧客ごとのLPGの使用量に応じた費用を取得する指示である。また、購入指示を受け付ける端末装置H1と、動作開始指示を受け付ける端末装置H1とは、異なることは好適である。購入指示を受け付ける端末装置H1は、先物取引を行うユーザの端末である。また、動作開始指示を受け付ける端末装置H1は、例えば、情報処理装置H2の運用者の端末である。
各種の情報や指示等の入力手段は、タッチパネルやキーボードやマウスやメニュー画面によるもの等、何でも良い。端末受付部H12は、タッチパネルやキーボード等の入力手段のデバイスドライバーや、メニュー画面の制御ソフトウェア等で実現され得る。
端末処理部H13は、各種の処理を行う。各種の処理とは、例えば、端末受付部H12が受け付けた各種の情報や指示等を、送信する各種の情報や指示等のデータ構造にする処理である。また、各種の処理とは、例えば、端末受信部H15が受信した情報を出力するデータ構造にする処理である。
端末送信部H14は、各種の情報を情報処理装置H2またはサーバ装置H3に送信する。各種の情報とは、例えば、後述する購入指示、動作開始指示である。
端末受信部H15は、各種の情報を受信する。各種の情報とは、例えば、先物取引処理の結果、先物取引のためのウェブページの画面情報、動作完了通知、後述する費用情報、後述する総合使用情報、後述する取引処理の結果、後述する先物取引処理の結果である。なお、動作完了通知とは、情報処理装置H2において、例えば、動作開始指示の送信に応じて、取引処理が完了したことを示す情報である。
端末出力部H16は、各種の情報を出力する。各種の情報とは、例えば、端末処理部H13が構成した情報である。各種の情報は、例えば、先物取引のためのウェブページ、費用情報である。
ここで、出力とは、ディスプレイへの表示、プロジェクターを用いた投影、プリンタでの印字、音出力、外部の装置への送信、記録媒体への蓄積、他の処理装置や他のプログラムなどへの処理結果の引渡しなどを含む概念である。
情報処理装置H2を格納部H21には、各種の情報が格納される。各種の情報とは、例えば、ガス情報、天候情報、後述する媒体情報、後述する費用算出元情報、後述する変換情報、後述する共通単位価格情報、後述する使用権利情報、後述する事業者情報、後述するLPG情報、後述するLNG情報、後述する電気情報、後述する1以上の演算式(関数と言っても良い)、後述する学習器、後述する対応表等である。なお、ガス情報は、LPG情報と言っても良い。
各種の情報とは、例えば、関連情報である。関連情報は、LPGの価格の決定に影響を与え得る情報である。関連情報は、例えば、ガス価格情報、為替情報、運航状況情報である。
ガス価格情報は、ガスの価格に関する情報である。ガス価格情報は、例えば、中東ガス価格を特定する中東ガス価格情報、MB(mont belvieu)ガス価格を特定するMBガス価格情報のうちの1以上の情報である。なお、中東ガス価格とは、中東産油国でのガスの価格である。また、MBガス価格とは、テキサス州モントベルビュー市のLPG基地におけるプロパン取引価格である。
為替情報は、為替に関する情報である。為替情報は、例えば、1ドルの円の価格である。
運航状況情報は、ガスタンカーの運航状況に関する情報である。運航状況情報は、例えば、トラブルがあったことを示す情報、トラブルがないことを示す情報、閾値以内の期間(例えば、最近1ヶ月)においてトラブルがあったことを示す情報、閾値以内の期間(例えば、最近1ヶ月)においてトラブルがないことを示す情報、トラブルの内容または種類を特定する情報、トラブルの数を特定する情報である。
媒体情報格納部H211には、1または2以上の媒体情報が格納される。媒体情報は、エネルギー媒体に関する情報である。エネルギー媒体とは、例えば、LPG(液化石油ガス)、LNG(液化天然ガス)、電気、水素等である。媒体情報は、通常、媒体識別子と顧客識別子とに対応付けられている。媒体情報は、エネルギー媒体の使用に関する媒体使用情報を含む。媒体使用情報は、通常、エネルギー媒体の使用量を特定できる情報である。媒体情報の例は、後述するLPG情報、後述するLNG情報、後述する電気情報である。また、媒体識別子は、エネルギー媒体の種類を特定する情報である。媒体識別子は、例えば、LPGガス媒体識別子、LNGガス媒体識別子、電気媒体識別子である。LPGガス媒体識別子は、例えば、「LPG」、「1」である。LNGガス媒体識別子は、例えば、「LPG」、「2」である。電気媒体識別子は、例えば、「電気」、「3」である。
LPG情報格納部H2111には、2以上のLPG情報が格納される。LPG情報は、LPGに関する情報である。LPG情報は、通常、時を特定する時情報と顧客識別子とに対応付けられている。LPG情報は、LPGボンベにおけるガスの使用に関するガス使用情報を含む。なお、ガス使用情報は、適宜、LPG使用情報と言う。また、2以上のLPG情報は、LPGガスを特定する識別子であるLPGガス媒体識別子に対応付けられていることは好適である。
LNG情報格納部H2112には、2以上のLNG情報が格納される。LNG情報は、LNGに関する情報である。LNG情報は、通常、時を特定する時情報と顧客識別子とに対応付けられている。LNG情報は、LNG使用に関するLNG使用情報を含む。また、2以上のLNG情報は、LNGガスを特定する識別子であるLNGガス媒体識別子に対応付けられていることは好適である。
電気情報格納部H2113には、2以上の電気情報が格納される。電気情報は、電気に関する情報である。電気情報は、通常、時を特定する時情報と顧客識別子とに対応付けられている。電気情報は、電気の使用に関する電気使用情報を含む。また、2以上の電気情報は、電気を特定する識別子である電気媒体識別子に対応付けられていることは好適である。
費用算出元情報格納部H212には、費用算出元情報が格納される。費用算出元情報は、LPG事業に必要な経費を算出する元になる情報である。費用算出元情報は、LPGボンベの原材料費を特定する原材料費情報、LPGボンベの配送費用を特定する配送費用情報を含む。費用算出元情報は、例えば、LPGボンベへのガスの充填費用を特定する充填費用情報、ローリー配送費用を特定するローリー配送費用情報等のうちの1以上を有しても良い。
変換情報格納部H213には、1または2以上の変換情報が格納されている。変換情報は、あるエネルギー媒体の単位(例えば、LPGのm3、LNGのm3、電気のkW/h)を共通のエネルギー単位(例えば、JOULE(ジュール))に変換するための情報である。変換情報は、例えば、乗算される際の係数、または演算式である。変換情報は、媒体識別子に対応付けられている。
共通単位価格情報格納部H214は、共通単位価格情報が格納される。共通単位価格情報は、共通のエネルギー単位(例えば、JOULE)に対応するエネルギーの単価を特定する情報である。
使用権利情報格納部H215は、2以上の使用権利情報が格納される。使用権利情報は、各エネルギー媒体の使用可能な量を特定する情報である。使用権利情報は、各エネルギー媒体の消費可能な量を特定する情報である、と言っても良い。2以上の各使用権利情報は、媒体識別子に対応付けられている。使用権利情報は、通常、共通単位(例えば、JOULE)における量を特定する情報である。ただし、使用権利情報は、各媒体の固有の単位における量を特定する情報であっても良い。
事業者情報格納部H216には、1または2以上の事業者情報が格納される。事業者情報は、事業者が管理する顧客に関する情報である。事業者情報は、事業者識別子と1以上の顧客の顧客識別子とを対応付ける情報である。事業者情報は、事業者識別子と1以上の顧客の顧客識別子とを有しても良い。事業者識別子は、事業者を識別する情報である。事業者識別子は、例えば、事業者名、ID等である。事業者は、顧客(需要家と言っても良い)にエネルギー(例えば、LPG)を販売する事業者である。事業者識別子と対になる1以上の顧客識別子は、事業者識別子で識別される事業者が担当する顧客の顧客識別子である。事業者が担当する顧客とは、事業者がエネルギーを販売する顧客である。
受信部H22は、各種の情報を受信する。各種の情報とは、例えば、ガス情報、天候情報、購入指示、動作開始指示である。
購入指示受付部H221は、購入指示を端末装置H1から受信する。購入指示とは、エネルギーを使用する権利を購入する指示である。購入指示とは、先物取引の指示であっても良い。購入指示は、通常、ユーザ識別子とエネルギーの量を特定する量情報とを有する。
処理部H23は、各種の処理を行う。各種の処理とは、例えば、ガス情報蓄積部A231、天候情報蓄積部A234、費用情報取得部H231、価格情報取得部H232、共通単位使用情報取得部H233、総合使用情報算出部H234、総合使用情報出力部H241、総合費用情報取得部H235、差異情報取得部H236、取引処理部H237、需要予測手段H2321、価格情報取得手段H2322、価格情報取得手段H2371、権利出力手段H2372が行う処理である。
費用情報取得部H231は、LPG情報格納部H2111の2以上のLPG情報を用いて、顧1または2以上の顧客のLPGの使用量に応じた費用を特定する費用情報を取得する。
費用情報取得部H231は、例えば、各事業者に対する費用を特定する費用情報を取得する。
また、費用情報取得部H231は、例えば、各顧客に対する費用を特定する費用情報を取得する。
費用情報取得部H231は、例えば、1以上の各事業者識別子ごとに、各事業者識別子と対になる1以上の顧客識別子に対応付けられているガス使用情報を用いて、各事業者が担当する1以上の顧客の使用したLPGの総量を算出し、当該算出した総量に対応する費用を特定する費用情報を取得する。
費用情報取得部H231は、例えば、一の事業者識別子に対応する1以上の顧客識別子を事業者情報格納部H216から取得し、当該1以上の各顧客識別子に対応付けられているガス使用情報をLPG情報格納部H2111から取得し、当該1以上のガス使用情報を用いて、一の事業者識別子に対応する費用を特定する費用情報を取得する。
費用情報取得部H231は、例えば、LPG情報格納部H2111の2以上のLPG情報を用いて、顧客ごとに、LPGの使用量に応じた費用を特定する費用情報を取得する。
費用情報取得部H231は、例えば、価格情報取得部H232が取得した価格情報が特定する単価とLPGの使用量とを用いて、費用情報を取得する。
費用情報取得部H231は、例えば、顧客識別子ごとの2以上の各LPG情報が有するガス使用情報をLPG情報格納部H2111から取得し、当該2以上のガス使用情報の加算し、顧客識別子ごとの総合的なLPGの使用量を取得する。費用情報取得部H231は、例えば、顧客識別子ごとの2以上の各LPG情報が有するガス使用情報であり、今回の最新の検針値から前回の最終の検針値を減算し、総合的なLPGの使用量を顧客ごとに取得する。なお、総合的なLPGの使用量とは、費用の算出期間におけるLPGの使用量である。
そして、費用情報取得部H231は、例えば、価格情報取得部H232が取得した価格情報と総合的なLPGの使用量とを乗算し、費用情報を取得する。費用情報取得部H231は、例えば、総合的なLPGの使用量と対になる費用情報を、対応表から取得しても良い。かかる場合、対応表は、総合的なLPGの使用量の幅の情報と費用情報とを有するレコードである2以上の対応情報を有する。また、かかる場合、対応表は、価格情報であると言える。
価格情報取得部H232は、LPGの単位使用量に応じた費用である単価を特定する価格情報を取得する。
価格情報取得部H232は、例えば、LPGの使用量の実績に応じて、価格情報を取得しても良い。かかる方法は、第一の価格情報取得方法である。
また、価格情報取得部H232は、例えば、LPGの使用量の需要予測に基づいて、価格情報を取得しても良い。かかる方法は、第二の価格情報取得方法である。
(1)第一の価格情報取得方法について
価格情報取得部H232は、費用算出元情報を用いて、LPGの単位使用量に応じた費用である単価を特定する価格情報を取得する。
さらに具体的には、例えば、価格情報取得部H232は、予め決められた期間の2以上の世帯のガス使用情報をLPG情報格納部H2111から取得する。次に、価格情報取得部H232は、当該期間のガス使用情報の総和であるLPGの総使用量を取得する。そして、例えば、価格情報取得部H232は、1または2以上の費用算出元情報を用いて、全ての経費を特定する全経費情報を取得する。なお、価格情報取得部H232は、例えば、2以上の費用算出元情報を加算し、全経費情報を取得する。また、予め決められた期間とは、価格情報の決定のために考慮される期間であり、ガス使用情報が取得される期間である。また、全経費情報には、例えば、人件費、設備費等も含まれる。
次に、例えば、価格情報取得部H232は、全経費情報と利益情報と総使用量とを用いて、価格情報を取得する。価格情報取得部H232は、例えば、演算式「価格情報=(全経費情報+利益情報)/総使用量」により価格情報を取得する。かかる場合、利益情報は、利益の金額である。また、価格情報取得部H232は、例えば、演算式「価格情報=(全経費情報×(1+利益情報))/総使用量」により価格情報を取得する。かかる場合、利益情報は、利益率である。また、利益情報は、格納部H21に格納されている、とする。
(2)第二の価格情報取得方法について
価格情報取得部H232は、後述する需要予測手段H2321と価格情報取得手段H2322とにより、価格情報を取得しても良い。
需要予測手段H2321は、2以上の世帯のガス使用情報を用いて、将来のLPGの需要量である予測需要量を取得する。なお、予測需要量は、将来のLPGの需要量であり、例えば、年間の総使用量であるが、期間は問わない。
価格情報取得手段H2322は、2以上の世帯のガス使用情報と天候情報とを用いて、時情報により特定される時の単位量のエネルギーの単価を特定する価格情報を取得する。価格情報は、単位量(例えば、1m3、1kg、1JOULE)の価格である。価格情報取得手段H2322は、通常、需要予測手段H2321が取得した予測需要量と天候情報とを用いて、時情報により特定される時の価格情報を取得する。
以下、価格情報取得部H232の処理例の詳細について説明する。ここでは、需要予測手段H2321および、価格情報取得手段H2322により、価格情報が取得される場合を説明する。
(1)需要予測手段H2321による需要予測
需要予測手段H2321は、2以上の世帯のガス使用情報を用いて、将来のLPGの需要量である予測需要量を取得する。なお、予測需要量は、将来のLPGの需要量であり、例えば、年間の総使用量であるが、期間は問わない。
そして、予測需要量を取得する方法として、例えば、以下の3つの方法があり得る。
(1−1)演算による方法
需要予測手段H2321は、例えば、2以上の世帯の過去のガス使用情報をLPG情報格納部H2111から取得する。そして、需要予測手段H2321は、例えば、当該2以上の世帯のガス使用情報から、2以上の世帯のガスの使用量の総量を取得する。次に、需要予測手段H2321は、例えば、当該総量をパラメータとする増加関数により、予測需要量を取得する。
(1−2)対応表による方法
需要予測手段H2321は、例えば、2以上の世帯のガス使用情報から、2以上の世帯のガスの使用量の総量を取得し、当該総量に対応する予測需要量を対応表から取得する。なお、かかる対応表は、ガスの使用量の総量(過去の使用量の総数)の幅の情報と予測需要量とを有する2以上の対応情報を有する表である。
(1−3)機械学習による方法
需要予測手段H2321は、例えば、機械学習により予測需要量を取得する。以下、機械学習を用いた予測需要量を取得するアルゴリズムの例について説明する。
以下、学習器を構成する処理、および予測需要量を取得する処理を説明する。
(1−3−1)学習器を構成する処理
需要予測手段H2321は、例えば、2以上の世帯の過去のガス使用情報をLPG情報格納部H2111から取得する。なお、過去のガス使用情報は、例えば、2以上の各年(例えば、2010年、2011年、・・・、2018年)の1月のガス使用情報である。
また、需要予測手段H2321は、例えば、2以上の各年の2以上の世帯の過去のガス使用情報が示す使用量を加算し、年間のガス使用の総量を算出する。
次に、需要予測手段H2321は、短期間(例えば、1月、1月〜3月、1月〜6月)のガス使用情報を入力とし、年間のガス使用の総量を出力とする学習器を、機械学習のアルゴリズムにより取得する。なお、当該短期間は、ガス使用の総量を取得する年間の中に含まれる期間であることは好適であるが、ガス使用の総量を取得する年間の中に含まれない期間でも良い。
つまり、需要予測手段H2321は、各年について、短期間のガス使用情報と年間のガス使用の総量との組を取得し、複数の組を有する学習元情報を構成する。次に、需要予測手段H2321は、当該学習元情報を、機械学習の学習器を構成するためのモジュールに与え、当該モジュールを実行し、学習器を構成し、格納部H21に蓄積する。なお、機械学習のアルゴリズムは、例えば、深層学習、ランダムフォレスト、SVR等、問わない。また、機械学習のモジュールは、例えば、TensorFlowのモジュール、fasttext、tiny_svm、各種のrandomForest関数等、何でも良い。また、学習器は分類器と言っても良い。
さらに、上記において、需要予測手段H2321は、学習器を構成するために、1ヶ月のガス使用情報を用いても良いし、2ヶ月以上の期間のガス使用情報を用いても良いし、例えば、前年の予め決められた期間(例えば、1ヶ月、3ヶ月、6ヶ月、12ヶ月等)のガス使用情報を用いても良い。
(1−3−2)予測需要量を取得する処理
需要予測手段H2321は、例えば、学習器を構成するために用いた期間(例えば、昨年以前の1月〜2月)のガス使用情報と同等の期間で、予測したい需要量に対応する期間(例えば、今年の1月〜2月)のガス使用情報を、LPG情報格納部H2111から取得する。
次に、需要予測手段H2321は、取得したガス使用情報と、格納部H21の学習器とを用いて、機械学習のアルゴリズムにより、年間の予測需要量を取得する。つまり、需要予測手段H2321は、例えば、取得したガス使用情報の各使用量を要素とするベクトルを構成し、当該ベクトルと格納部H21の学習器とを機械学習の予測を行うモジュールに与え、機械学習のアルゴリズムにより、例えば、年間の予測需要量を取得する。なお、かかる予測の場合の機械学習のアルゴリズムも、例えば、深層学習、ランダムフォレスト、SVR等、問わない。また、機械学習の予測のモジュールも、例えば、TensorFlowのモジュール、fasttext、tiny_svm、各種のrandomForest関数等、何でも良い。なお、予測とは、ここでは、年間の予測需要量を取得する処理である。
(2)価格情報取得手段H2322による価格情報の決定処理
価格情報取得手段H2322は、需要予測手段H2321が取得した予測需要量と天候情報とを用いて、1以上の各日のLPGの価格情報を取得する。
そして、予測需要量を用いて、価格情報を取得する方法として、例えば、以下の3つの方法があり得る。
(2−1)演算による方法
価格情報取得手段H2322は、例えば、1以上の関連情報を格納部H21から取得する。そして、価格情報取得手段H2322は、例えば、予測需要量と1以上の関連情報とをパラメータとして、演算式に代入し、演算式を実行し、基準となる価格情報を得る。
次に、価格情報取得手段H2322は、例えば、価格決定の各日の天候情報が有する気温情報、天気情報のうちの1以上の情報を用いて、基準となる価格情報を補正し、補正後の価格情報を取得する。
なお、価格情報取得手段H2322は、例えば、気温情報が予め決められた第一条件を満たすほど高い場合、価格情報を予め決められた分、または気温情報に応じて、引き下げる。また、価格情報取得手段H2322は、気温情報が予め決められた第二条件を満たすほど低い場合、価格情報を予め決められた分、または気温情報に応じて、引き上げる。なお、第一条件は、例えば、「格納部H21に格納されている当該日の平均気温より閾値以上高いこと」または「格納部H21に格納されている当該日の平均気温より閾値よりも高いこと」等である。また、第二条件は、例えば、「格納部H21に格納されている当該日の平均気温より閾値以上低いこと」または「格納部H21に格納されている当該日の平均気温より閾値よりも低いこと」等である。
また、価格情報取得手段H2322は、例えば、天気情報に応じて、基準となる価格情報を補正し、補正後の価格情報を取得する。価格情報取得手段H2322は、例えば、天気情報が「雨」を示す情報である場合、価格情報を予め決められた分、引き上げる。また、価格情報取得手段H2322は、例えば、天気情報が「晴」を示す情報である場合、価格情報を予め決められた分、引き下げる。
(2−2)対応表による方法
格納部H21に、「予測需要量に関する条件」または「予測需要量と1以上の各関連情報とに関する条件」と、「価格情報」とを有する2以上の対応情報からなる対応表が格納されている、とする。なお、「予測需要量に関する条件」とは、例えば、予測需要量の幅(例えば、「y1<=予測需要量<y2」)である。「予測需要量と1以上の各関連情報とに関する条件」」とは、例えば、予測需要量の幅(例えば、「y1<=予測需要量<y2」)と為替の幅(例えば、「z1<=円/1ドル<z2」)からなる条件である。
そして、価格情報取得手段H2322は、例えば、1以上の関連情報を格納部H21から取得する。そして、価格情報取得手段H2322は、例えば、予測需要量と1以上の関連情報とに対応する価格情報を対応表から取得し、基準となる価格情報を得る。
次に、(2−1)と同様、価格情報取得手段H2322は、例えば、価格決定の各日の天候情報が有する気温情報、天気情報のうちの1以上の情報を用いて、基準となる価格情報を補正し、補正後の価格情報を取得する。
(2−3)機械学習による方法
(2−3−1)学習器を構成する処理
価格情報取得手段H2322は、例えば、過去の予測需要量と過去の1以上の各関連情報と過去の天候情報、および過去の価格情報の組を、複数組、学習元情報として用いて、機械学習のアルゴリズムにより学習器を取得する。この学習器は、予測需要量と1以上の各関連情報と天候情報を入力とし、価格情報を出力とする学習器である。
さらに具体的には、価格情報取得手段H2322は、例えば、上記の学習元情報を、機械学習の学習器を構成するためのモジュールに与え、当該モジュールを実行し、学習器を構成し、格納部H21に蓄積する。なお、機械学習のアルゴリズムは、例えば、深層学習、ランダムフォレスト、SVR等、問わない。また、機械学習のモジュールは、例えば、TensorFlowのモジュール、fasttext、tiny_svm、各種のrandomForest関数等、何でも良い。また、学習器は分類器と言っても良い。
(2−3−2)価格情報を取得する処理
価格情報取得手段H2322は、例えば、1以上の関連情報を格納部H21から取得する。また、価格情報取得手段H2322は、例えば、価格情報を取得する対象となる日の天候情報を、天候情報格納部A215から取得する。そして、価格情報取得手段H2322は、予測需要量と1以上の関連情報と天候情報と、格納部H21の学習器とを用いて、機械学習のアルゴリズムにより価格情報を取得する。つまり、例えば、価格情報取得手段H2322は、取得した予測需要量と1以上の関連情報と天候情報とからベクトルを構成し、当該ベクトルと格納部H21の学習器とを機械学習の予測を行うモジュールに与え、機械学習のアルゴリズムにより、価格情報を取得する。なお、かかる予測の場合の機械学習のアルゴリズムも、例えば、深層学習、ランダムフォレスト、SVR等、問わない。また、機械学習の予測のモジュールも、例えば、TensorFlowのモジュール、fasttext、tiny_svm、各種のrandomForest関数等、何でも良い。なお、予測とは、ここでは、価格情報を取得する処理である。
共通単位使用情報取得部H233は、顧客識別子ごとに、媒体識別子ごとに、共通単位使用情報を取得する。共通単位使用情報とは、共通のエネルギー単位(例えば、JOULE)におけるエネルギーの使用量を特定する情報である。共通単位使用情報とは、共通のエネルギー単位(例えば、JOULE)に変換された使用量を特定する情報である。
共通単位使用情報取得部H233は、2以上の各媒体識別子ごとに、共通単位使用情報を取得することは好適である。
共通単位使用情報取得部H233は、例えば、顧客識別子に対応する媒体使用情報と媒体識別子に対応付く変換情報とを用いて、共通単位使用情報を取得する。共通単位使用情報取得部H233は、例えば、「顧客識別子に対応する媒体使用情報×媒体識別子に対応付く変換情報」の乗算により、当該顧客識別子で識別される顧客が、当該媒体識別子で識別されるエネルギー媒体を消費した量であり、共通単位に換算した量を特定する情報である共通単位使用情報を取得する。
共通単位使用情報取得部H233は、例えば、媒体識別子ごとに、媒体使用情報と媒体識別子に対応付く変換情報とを用いて、媒体使用情報を共通のエネルギー単位に変換し、共通単位使用情報を取得する。共通単位使用情報取得部H233は、例えば、媒体識別子と対になる対応表を参照し、媒体使用情報がマッチする対応情報を検索し、当該対応情報が有する共通単位使用情報を対応表から取得する。かかる場合、対応表は、2以上の対応情報を有する。また、対応情報は、媒体使用情報の幅の情報と共通単位使用情報とを有する。
総合使用情報算出部H234は、共通単位使用情報取得部H233が取得したエネルギー媒体ごとの2以上の共通単位使用情報を加算し、エネルギーの総合的な使用量を特定する総合使用情報を顧客識別子ごとに算出する。
総合費用情報取得部H235は、総合使用情報出力部H241が出力する総合使用情報と共通単位価格情報とを用いて、1以上の顧客の複数のエネルギーの全体の使用に対する総合的な費用を特定する総合費用情報を取得する。
総合費用情報取得部H235は、例えば、事業者ごとに、総合的な費用を特定する総合費用情報を取得する。
また、総合費用情報取得部H235は、例えば、顧客ごとに、総合的な費用を特定する総合費用情報を取得する。
総合費用情報取得部H235は、例えば、総合使用情報出力部H241が出力する総合使用情報と共通単位価格情報とを用いて、一の事業者識別子と対になる1以上の顧客識別子を事業者情報格納部H216から取得し、当該1以上の各顧客識別子に対応する総合使用情報が取得した総合使用情報を加算し、当該一の事業者識別子に対応する総合的な使用量を取得する。そして、総合費用情報取得部H235は、例えば、当該総合的な使用量と共通単位価格情報とを用いて、当該一の事業者識別子で識別される事業者に対する総合的な費用を特定する総合費用情報を取得する。
総合費用情報取得部H235は、例えば、総合使用情報出力部H241が出力する総合使用情報と共通単位価格情報とを用いて、顧客識別子ごとの複数のエネルギーの全体の使用に対する総合的な費用を特定する総合費用情報を取得する。
総合費用情報取得部H235は、例えば、総合使用情報と共通単位価格情報とを乗算し、総合費用情報を取得する。
総合費用情報取得部H235は、例えば、共通単位価格情報である対応表を参照し、総合使用情報にマッチする対応情報が有する共通単位価格情報を当該対応表から取得する。かかる場合、共通単位価格情報である対応表は、2以上の対応情報を有する。対応情報は、総合使用情報の幅を示す情報と共通単位価格情報とを有する。
差異情報取得部H236は、媒体ごとに、使用した量と使用権利情報が特定する量との差異を示す差異情報を取得する。差異情報とは、消費可能な量の範囲のうち、どれぐらい余ったか、またはどれぐらい超過したかを示す情報である。
差異情報取得部H236は、例えば、一の媒体識別子に対応付く使用権利情報と当該一の媒体識別子に対応付く共通単位使用情報との差異を特定する差異情報を取得する。
差異情報取得部H236は、例えば、一の媒体識別子に対応付く使用権利情報と当該一の媒体識別子に対応付く使用情報から取得される使用量との差異を特定する差異情報を取得する。
差異情報取得部H236は、2以上の各媒体識別子ごとに、差異情報を取得することは好適である。
取引処理部H237は、差異情報が特定する差異の量のエネルギーを使用する権利を移動させるための取引処理を行う。取引処理は、かかる権利を渡す、または譲り受けるための処理である。取引処理とは、例えば、差異情報の送信、差異情報の出力、先物取引を行うプラットフォームであるサーバ装置H3への送信等である。取引処理部H237は、例えば、価格情報と差異情報とを出力しても良い。
価格情報取得手段H2371は、2以上の世帯のガス使用情報と天候情報とを用いて、時情報により特定される時の単位量のエネルギーの単価を特定する価格情報を取得する。価格情報取得手段H2371は、価格情報取得部H232と同様の処理を行っても良い。つまり、価格情報取得手段H2371は存在せず、価格情報取得部H232が取得した価格情報を用いて、後述する権利出力手段H2372が処理を行っても良い。
権利出力手段H2372は、差異情報が示す量のエネルギーを使用する権利を特定する使用権利情報と価格情報取得手段H2322が取得した価格情報とを出力する。使用権利情報は、差異情報が正の媒体の媒体識別子でも良い。差異情報が正の媒体とは、譲渡可能なエネルギー媒体である。また、ここでの出力とは、例えば、サーバ装置H3への送信である。また、出力とは、例えば、格納部H21への蓄積である。
出力部H24は、各種の情報を出力する。各種の情報とは、例えば、総合使用情報、費用情報、価格情報である。ここでの出力とは、通常、端末装置H1への送信である。また、ここで、出力とは、例えば、格納部H21への蓄積である。
総合使用情報出力部H241は、総合使用情報算出部H234が取得した総合使用情報を顧客識別子に対応付けて出力する。ここでの出力とは、例えば、端末装置H1への送信、格納部H21への蓄積等である。
費用情報出力部H242は、費用情報取得部H231が取得した費用情報を出力する。ここでの出力とは、例えば、端末装置H1への送信、格納部H21への蓄積等である。
費用情報出力部H242は、費用情報取得部H231が取得した費用情報を、事業者識別子に対応付けて出力する。
費用情報出力部H242は、例えば、費用情報取得部H231が取得した費用情報を顧客識別子に対応付けて出力する。
総合費用情報出力部H243は、総合費用情報を出力する。総合費用情報出力部H243は、例えば、事業者識別子に対応付けて、総合費用情報を出力する。総合費用情報出力部H243は、総合費用情報を、顧客識別子に対応付けて出力する。ここでの出力とは、例えば、端末装置H1への送信、格納部H21への蓄積等である。
サーバ装置H3を構成するサーバ格納部H31は、情報処理装置H2の権利出力手段H2372が出力した使用権利情報と価格情報とを対応付けて格納される。なお、1以上の各価格情報は、例えば、日付情報に対応付いている。
サーバ出力部H32は、サーバ格納部H31に格納されている使用権利情報と価格情報とを出力する。サーバ出力部H32は、例えば、ユーザの指示の受信により、使用権利情報と価格情報とを出力する。ここでの出力とは、通常、ユーザの図示しない端末への送付であるが、表示等の概念を含んでも良い。また、サーバ格納部H31に格納されている使用権利情報と価格情報は、例えば、情報処理装置H2から受信された情報である。
サーバ出力部H32は、価格変更手段H342が変更した価格情報を出力する。ここでの出力は、例えば、サーバ格納部H31への蓄積、端末装置H1への送信である。
サーバ受信部H33は、ユーザ識別子とエネルギーの量を特定する量情報とを有する購入指示を受信する。
サーバ処理部H34は、購入指示に応じて、量情報が特定する量のエネルギーを使用する権利を価格情報が特定する単価で購入予約するための先物取引処理を行う。
先物取引手段H341は、サーバ購入指示に応じて、サーバ格納部H31に格納されている価格情報が特定する単価で、量情報が特定する量のエネルギーを購入予約するための先物取引処理を行う。先物取引処理とは、価格情報が特定する価格で、数量情報が特定する数量のエネルギーを購入予約するための処理である。なお、購入指示は、例えば、日付情報、数量情報、価格情報を有する。また、購入指示は、例えば、媒体識別子を有する。また、購入指示は、例えば、ユーザ識別子に対応付いている。
先物取引処理は、エネルギーの購入予約のための処理であれば何でも良い。先物取引処理は、例えば、購入者を識別するユーザ識別子、価格情報、数量情報、日付情報を有する先物取引情報を構成し、サーバ格納部H31に蓄積する処理である。また、先物取引処理は、例えば、先物取引情報を、購入指示を送信した端末に送信する処理である。
価格変更手段H342は、購入指示の受け付けた場合に、サーバ格納部H31に格納されている価格情報を変更した価格情報を取得し、価格情報をサーバ格納部H31に蓄積する。
価格変更手段H342は、例えば、購入指示に応じて、当該購入指示に含まれる日付情報と対になる価格情報が特定する価格を上げ、更新した価格情報を取得し、当該更新した価格情報を当該日付情報と対に蓄積する。
価格変更手段H342は、例えば、取引量に応じて、価格情報を変更することは好適である。価格変更手段H342は、例えば、該当する日の取引量をパラメータとする増加関数により、増加する価格の情報を得て、当該価格の情報を価格情報に加算し、更新する価格情報を得る。また、価格変更手段H342は、例えば、購入指示の受け付けに応じて、定額を価格情報に加算し、更新する価格情報を得る。また、価格変更手段H342は、例えば、予め決められた期間、取引が無いまたは取引が閾値以下である場合、定額を価格情報から減算し、更新する価格情報を得る。
サーバ送信部H35は、各種の情報を送信する。各種の情報は、例えば、先物取引情報、先物取引処理完了通知等である。先物取引処理完了通知とは、先物取引処理が完了した旨の情報である。なお、サーバ送信部H35は、各種の情報を、例えば、端末装置H1に送信する。
端末格納部H11、格納部H21、媒体情報格納部H211、費用算出元情報格納部H212、変換情報格納部H213、共通単位価格情報格納部H214、使用権利情報格納部H215、事業者情報格納部H216、天候情報格納部A215、LPG情報格納部H2111、LNG情報格納部H2112、電気情報格納部H2113、およびサーバ格納部H31は、不揮発性の記録媒体が好適であるが、揮発性の記録媒体でも実現可能である。
端末格納部H11等に情報が記憶される過程は問わない。例えば、記録媒体を介して情報が端末格納部H11等で記憶されるようになってもよく、通信回線等を介して送信された情報が端末格納部H11等で記憶されるようになってもよく、あるいは、入力デバイスを介して入力された情報が端末格納部H11等で記憶されるようになってもよい。
端末処理部H13、処理部H23、ガス情報蓄積部A231、天候情報蓄積部A234、費用情報取得部H231、価格情報取得部H232、共通単位使用情報取得部H233、総合使用情報算出部H234、総合使用情報出力部H241、総合費用情報取得部H235、差異情報取得部H236、取引処理部H237、需要予測手段H2321、価格情報取得手段H2322、価格情報取得手段H2371、サーバ処理部H34、先物取引手段H341、および価格変更手段H342は、通常、MPUやメモリ等から実現され得る。端末処理部H13の処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。但し、ハードウェア(専用回路)で実現しても良い。
端末送信部H14、権利出力手段H2372、出力部H24、費用情報出力部H242、総合費用情報出力部H243、およびサーバ送信部H35は、通常、無線または有線の通信手段で実現されるが、放送手段で実現されても良い。
端末受信部H15、受信部H22、ガス情報受信部A221、天候情報受付部A224、購入指示受付部H221、およびサーバ受信部H33は、通常、無線または有線の通信手段で実現されるが、放送を受信する手段で実現されても良い。
端末出力部H16、およびサーバ出力部H32は、ディスプレイやスピーカー等の出力デバイスを含むと考えても含まないと考えても良い。端末出力部H16は、出力デバイスのドライバーソフトまたは、出力デバイスのドライバーソフトと出力デバイス等で実現され得る。
次に、情報システムHの動作例について説明する。まず、端末装置H1の動作例について、図12のフローチャートを用いて説明する。
(ステップS1201)端末受付部H12は、購入指示を受け付けたか否かを判断する。購入指示を受け付けた場合はステップS1202に行き、購入指示を受け付けなかった場合はステップS1205に行く。
(ステップS1202)端末処理部H13は、ステップS1201で受け付けた購入指示を、送信する購入指示の構造にする。次に、端末送信部H14は、購入指示をサーバ装置H3に送信する。
(ステップS1203)端末受信部H15は、先物取引処理完了通知を受信したか否かを判断する。先物取引処理完了通知を受信した場合はステップS1204に行き、先物取引処理完了通知を受信しなかった場合はステップS1203に戻る。
(ステップS1204)端末処理部H13は、ステップS1203で受信された先物取引処理完了通知を、出力する情報の構造にする。端末出力部H16は、当該先物取引処理完了通知を出力する。ステップS1201に戻る。
(ステップS1205)端末受付部H12は、動作開始指示を受け付けたか否かを判断する。動作開始指示を受け付けた場合はステップS1206に行き、動作開始指示を受け付けなかった場合はステップS1201に戻る。
(ステップS1206)端末処理部H13は、ステップS1205で受け付けた動作開始指示を、送信する動作開始指示の構造にする。次に、端末送信部H14は、動作開始指示を情報処理装置H2に送信する。
(ステップS1207)端末受信部H15は、情報処理装置H2から動作完了通知を受信したか否かを判断する。動作完了通知を受信した場合はステップS1208に行き、動作完了通知を受信しなかった場合はステップS1207に戻る。
(ステップS1208)端末処理部H13は、ステップS1207で受信された動作完了通知を出力する構造にする。端末出力部H16は、当該動作完了通知を出力する。ステップS1201に戻る。
なお、図12のフローチャートにおいて、電源オフや処理終了の割り込みにより処理は終了する。
次に、情報処理装置H2の動作例について、図13、図14のフローチャートを用いて説明する。
(ステップS1301)受信部H22は、動作開始指示を受信したか否かを判断する。動作開始指示を受信した場合はステップS1302に行き、動作開始指示を受信しなかった場合はステップS1309に行く。
(ステップS1302)費用情報取得部H231は、カウンタiに1を代入する。
(ステップS1303)費用情報取得部H231は、LPG情報格納部H2111に、i番目の顧客識別子が存在するか否かを判断する。i番目の顧客識別子が存在する場合はステップS1304に行き、i番目の顧客識別子が存在しない場合はステップS1301に戻る。
(ステップS1304)費用情報取得部H231は、i番目の顧客識別子と対になるガス使用情報であり、費用の算出対象の期間のガス使用情報をLPG情報格納部H2111から取得する。なお、費用の算出対象の期間とは、例えば、特定の1ヶ月(例えば、2019年3月)、特定の3ヶ月(例えば、2019年4月〜6月)である。また、ここでは、費用の算出対象の期間は予め決まっており、かかる期間を特定する情報は、格納部H21に格納されている、とする。そして、費用情報取得部H231は、格納部H21に格納されている期間の情報に対応する日付情報と対になり、i番目の顧客識別子と対になる1以上のガス使用情報をLPG情報格納部H2111から取得する。
(ステップS1305)費用情報取得部H231は、価格情報を格納部H21から読み出す。なお、格納部H21の価格情報は、価格情報取得部H232が取得し、、格納部H21に蓄積された情報である。
(ステップS1306)費用情報取得部H231は、ステップS1304で取得したガス使用情報とステップS1305で取得した価格情報とを用いて、i番目の顧客識別子により識別される顧客の費用を算出し、費用情報を取得する。なお、この費用は、上記の費用の算出対象の期間の費用である。
(ステップS1307)費用情報取得部H231は、i番目の顧客識別子に対応付けて、ステップS1306で取得した費用情報を出力する。ここでの出力は、例えば、端末装置H1への送信、図示しないバッファまたは格納部H21への蓄積である。なお、ここで、出力部H24は、動作完了通知を端末装置H1に送信しても良い。
(ステップS1308)費用情報取得部H231は、カウンタiを1、インクリメントする。ステップS1303に戻る。
(ステップS1309)価格情報取得部H232は、価格を算出するタイミングであるか否かを判断する。価格を算出するタイミングであればステップS1310に行き、価格を算出するタイミングでなければステップS1314に行く。なお、価格を算出するタイミングは、例えば、端末装置H1からの価格算出の指示の受信、予め決められた時(例えば、1ヶ月ごと、1年ごとなど)である。
(ステップS1310)価格情報取得部H232は、費用算出元情報格納部H212に格納されている費用算出元情報を取得する。費用算出元情報は、例えば、原材料費情報、配送費用情報を含む。
(ステップS1311)価格情報取得部H232は、価格決定の予め決められた期間の2以上の世帯のガス使用情報を取得する。そして、価格情報取得部H232は、当該2以上の世帯のガス使用情報を加算し、LPGの総使用量を取得する。なお、ここでは、ガス使用情報は、LPGの使用量を特定する情報である、とする。なお、価格決定の予め決められた期間を特定する情報は、例えば、格納部H21に格納されている。
(ステップS1312)価格情報取得部H232は、ステップS1310で取得した費用算出元情報、ステップS1311で取得したLPGの総使用量、および格納部H21の利益情報を用いて、価格情報を算出する。
(ステップS1313)価格情報取得部H232は、ステップS1312で算出した価格情報を格納部H21に蓄積する。ステップS1301に戻る。
(ステップS1314)総合使用情報算出部H234は、事業者別の総合使用情報を取得するタイミングであるか否かを判断する。総合使用情報を取得するタイミングであればステップS1315に行き、総合使用情報を取得するタイミングでなければステップS1322に行く。事業者別の総合使用情報を取得するタイミングは、例えば、端末装置H1からの事業者別の総合使用情報を取得する指示の受信、予め決められた時(例えば、1ヶ月ごと、半年ごと、1年ごとなど)である。
(ステップS1315)総合使用情報算出部H234は、カウンタiに1を代入する。
(ステップS1316)総合使用情報算出部H234は、格納部H21(例えば、事業者情報格納部H216)に、i番目の事業者識別子が存在するか否かを判断する。i番目の事業者識別子が存在する場合はステップS1317に行き、i番目の事業者識別子が存在しない場合はステップS1301に戻る。
(ステップS1317)総合使用情報算出部H234は、総合使用情報取得処理を行う。総合使用情報取得処理の例について、図15のフローチャートを用いて説明する。
(ステップS1318)総合費用情報取得部H235は、共通単位価格情報格納部H214から、共通単位価格情報を読み出す。
(ステップS1319)総合費用情報取得部H235は、ステップS1317で取得した総合使用情報とステップS1318で読み出した共通単位価格情報とを用いて、総合費用情報を算出する。
(ステップS1320)総合費用情報出力部H241は、i番目の事業者識別子に対応付けて、ステップS1319で取得した総合費用情報を格納部H21に蓄積する。
(ステップS1321)総合使用情報算出部H234は、カウンタiを1、インクリメントする。ステップS1316に戻る。
(ステップS1322)差異情報取得部H236は、差異情報を取得するタイミングであるか否かを判断する。差異情報を取得するタイミングであればステップS1323に行き、差異情報を取得するタイミングでなければステップS1328に行く。差異情報を取得するタイミングは、例えば、端末装置H1からの差異情報を取得する指示の受信、予め決められた時(例えば、1日ごと、1ヶ月ごと、半年ごと、1年ごとなど)である。
(ステップS1323)差異情報取得部H236は、カウンタiに1を代入する。
(ステップS1324)差異情報取得部H236は、格納部H21(例えば、使用権利情報格納部H215)にi番目の媒体識別子が存在するか否かを判断する。i番目の媒体識別子が存在すればステップS1325に行き、i番目の媒体識別子が存在しなければステップS1301に戻る。
(ステップS1325)差異情報取得部H236は、差異情報取得処理を行う。差異情報取得処理の例について、図16のフローチャートを用いて説明する。
(ステップS1326)差異情報取得部H236は、i番目の媒体識別子に対応付けて、ステップS1325で取得した差異情報を格納部H21に蓄積する。
(ステップS1327)差異情報取得部H236は、カウンタiを1、インクリメントする。ステップS1324に戻る。
(ステップS1328)取引処理部H237は、先物取引市場を構成するタイミングであるか否かを判断する。先物取引市場を構成するタイミングであればステップS1329に行き、先物取引市場を構成するタイミングでなければステップS1301に戻る。先物取引市場を構成するタイミングは、例えば、端末装置H1からの先物取引市場を構成する指示の受信、予め決められた時(例えば、1日ごと、1ヶ月ごと、半年ごと、1年ごとなど)である。
(ステップS1329)取引処理部H237は、カウンタiに1を代入する。
(ステップS1330)取引処理部H237は、先物取引市場を構成するi番目の日が存在するか否かを判断する。ステップS1301に戻る。なお、先物取引市場を構成する1以上の日を特定する1以上の日付情報は、予め格納部H21に格納されている、とする。
(ステップS1331)取引処理部H237は、使用情報取得処理を行い、需要予測に用いる総合的なエネルギーの使用量の総和を示す使用情報を取得する。使用情報取得処理の例について、図17のフローチャートを用いて説明する。
(ステップS1332)取引処理部H237は、先物取引に使用する1以上の日の日付情報に対応する天候情報を、天候情報格納部A215から取得する。なお、1以上の日の日付情報は、例えば、予め決められた開始日(例えば、本日、明日、i番目の日の1ヶ月前)からi番目の日までの期間の日の日付情報である。また、天候情報は、天気予報の情報であることは好適であるが、天気の実績の情報でも良い。
(ステップS1333)取引処理部H237は、価格情報取得処理を行う。価格情報取得処理の例について、図18のフローチャートを用いて説明する。
(ステップS1334)取引処理部H237は、ステップS1333で取得した価格情報を、1以上の日の日付情報に対応付けて出力する。なお、ここでの出力とは、例えば、格納部H21への蓄積、サーバ装置H3への送信、端末装置H1への送信等である。
(ステップS1335)取引処理部H237は、カウンタiを1、インクリメントする。ステップS1330に戻る。
なお、図13、図14のフローチャートにおいて、事業者に対する総合使用情報、総合費用情報を取得し、蓄積した。しかし、顧客ごとの総合使用情報、総合費用情報を取得し、蓄積しても良い。
また、図13、図14のフローチャートにおいて、電源オフや処理終了の割り込みにより処理は終了する。
次に、ステップS1337の総合使用情報取得処理の例について、図15のフローチャートを用いて説明する。
(ステップS1501)総合使用情報算出部H234は、着目する事業者識別子(i番目の事業者識別子)と対になる1以上の顧客識別子を事業者情報格納部H216から取得する。
(ステップS1502)総合使用情報算出部H234は、カウンタjに1を代入する。
(ステップS1503)総合使用情報算出部H234は、ステップS1501で取得した1以上の顧客識別子の中で、j番目の顧客識別子が存在するか否かを判断する。j番目の顧客識別子が存在すればステップS1504に行き、j番目の顧客識別子が存在しなければステップS1513に行く。
(ステップS1504)総合使用情報算出部H234は、カウンタkに1を代入する。
(ステップS1505)総合使用情報算出部H234は、変換情報格納部H213に、k番目の媒体識別子が存在するか否かを判断する。k番目の媒体識別子が存在すればステップS1506に行き、k番目の媒体識別子が存在しなければステップS1511に行く。
(ステップS1506)総合使用情報算出部H234は、予め決められた期間の日付情報と対になり、k番目の媒体識別子と対になる1以上の媒体使用情報を媒体情報格納部H211から取得する。なお、予め決められた期間は、総合使用情報を取得する対象の期間である。
(ステップS1507)総合使用情報算出部H234は、k番目の媒体識別子と対になる変換情報を変換情報格納部H213から取得する。
(ステップS1508)総合使用情報算出部H234は、ステップS1506で取得した1以上の媒体使用情報とステップS1507で取得した変換情報とを用いて、k番目の媒体識別子で識別されるエネルギー媒体の使用量を共通単位の使用量に変換した共通単位使用情報を取得する。
なお、例えば、総合使用情報算出部H234は、ステップS1506で取得した1以上の媒体使用情報から、k番目の媒体識別子で識別されるエネルギー媒体の総使用量を取得する。そして、総合使用情報算出部H234は、総使用量と変換情報とを用いて、共通単位使用情報を取得する。
なお、総合使用情報算出部H234は、例えば、総使用量と変換情報とを乗算し、共通単位使用情報を取得する。なお、かかる場合、変換情報は、k番目の媒体識別子で識別されるエネルギー媒体の量の単位(例えば、m3、kW)を共通のエネルギー媒体(例えば、JOULE)に変換するための係数である。
(ステップS1509)総合使用情報算出部H234は、ステップS1508で取得した共通単位使用情報を、k番目の媒体識別子に対応付けて、格納部H21に蓄積する。
(ステップS1510)総合使用情報算出部H234は、カウンタkを1、インクリメントする。ステップS1505に戻る。
(ステップS1511)総合使用情報算出部H234は、ステップS1509で蓄積した2以上の共通単位使用情報により特定される共通単位の使用量を加算し、総合使用情報を取得し、格納部H21に少なくとも一時蓄積する。
(ステップS1512)総合使用情報算出部H234は、カウンタjを1、インクリメントする。ステップS1503に戻る。
(ステップS1513)総合使用情報算出部H234は、ステップS1511で蓄積した1以上の総合使用情報を加算し、当該事業者に対する総合使用情報を取得する。上位処理にリターンする。
次に、ステップS1325の差異情報取得処理の例について、図16のフローチャートを用いて説明する。
(ステップS1601)差異情報取得部H236は、予め決められた期間の日付情報と対になり、i番目の媒体識別子と対になる1以上の媒体使用情報を媒体情報格納部H211から取得する。なお、予め決められた期間は、差異情報を取得するために使用される期間である。予め決められた期間を特定する情報は、例えば、格納部H21に格納されている。
(ステップS1602)差異情報取得部H236は、i番目の媒体識別子と対になる変換情報を変換情報格納部H213から取得する。
(ステップS1603)差異情報取得部H236は、ステップS1601で取得した1以上の媒体使用情報とステップS1602で取得した変換情報とを用いて、共通単位使用情報を取得する。
(ステップS1604)差異情報取得部H236は、i番目の媒体識別子と対になる使用権利情報を使用権利情報格納部H215から取得する。
(ステップS1605)差異情報取得部H236は、ステップS1603で取得した共通単位使用情報とステップS1604で取得した使用権利情報とを用いて、差異情報を取得する。上位処理にリターンする。
差異情報取得部H236は、例えば、演算式「差異情報=使用権利情報−共通単位使用情報」により、差異情報を取得する。なお、かかる演算式は、格納部H21に格納されている、とする。
次に、ステップS1331の使用情報取得処理の例について、図17のフローチャートを用いて説明する。
(ステップS1701)取引処理部H237は、カウンタjに1を代入する。
(ステップS1702)取引処理部H237は、格納部H21(例えば、変換情報格納部H213)に、j番目の媒体識別子が存在するか否かを判断する。j番目の媒体識別子が存在すればステップS1703に行き、j番目の媒体識別子が存在しなければステップS1708に行く。
(ステップS1703)取引処理部H237は、予め決められた期間の日付情報と対になり、j番目の媒体識別子と対になる1以上の媒体使用情報を媒体情報格納部H211から取得する。なお、予め決められた期間は、先物取引のための使用情報を取得する対象の期間である。
(ステップS1704)取引処理部H237は、j番目の媒体識別子と対になる変換情報を変換情報格納部H213から取得する。
(ステップS1705)取引処理部H237は、ステップS1703で取得した1以上の媒体使用情報とステップS1704で取得した変換情報とを用いて、共通単位使用情報を取得する。
なお、例えば、取引処理部H237は、ステップS1703で取得した1以上の媒体使用情報から、j番目の媒体識別子で識別されるエネルギー媒体の総使用量を取得する。そして、取引処理部H237は、総使用量と変換情報とを乗算し、共通単位使用情報を取得する。なお、かかる場合、変換情報は、j番目の媒体識別子で識別されるエネルギー媒体の量の単位(例えば、m3、kW)を共通のエネルギー媒体(例えば、JOULE)に変換するための係数である。
(ステップS1706)取引処理部H237は、ステップS1705で取得した共通単位使用情報を、j番目の媒体識別子に対応付けて、格納部H21に蓄積する。
(ステップS1707)取引処理部H237は、カウンタjを1、インクリメントする。ステップS1702に戻る。
(ステップS1708)取引処理部H237は、ステップS1706で蓄積した2以上の共通単位使用情報により特定される共通単位の使用量を加算し、総合的な使用情報を取得する。上位処理にリターンする。
次に、ステップS1333の価格情報取得処理の例について、図18のフローチャートを用いて説明する。
(ステップS1801)需要予測手段H2321は、需要予測処理を行う。需要予測処理の例について、図19のフローチャートを用いて説明する。
(ステップS1802)価格情報取得手段H2322は、ステップS1801における需要予測処理の結果である予測需要量を用いて、基準となる価格情報を取得する。なお、価格情報取得手段H2322は、例えば、予測需要量をパラメータとする増加関数に、予測需要量を代入し、当該関数を実行し、価格情報を取得する。また、価格情報取得手段H2322は、例えば、予測需要量と対になる価格情報を対応表から取得する。かかる場合、対応表は、例えば、予測需要量の幅と価格情報とを有する2以上の対応情報を有する。
(ステップS1803)価格情報取得手段H2322は、取得された天候情報が、価格情報を補正する必要のある情報であるか否かを判断する。天候情報がかかる情報である場合(例えば、気温が標準より閾値以上高い場合、気温が標準より閾値以上低い場合)はステップS1804に行き、かかる情報でない場合はステップS1805に行く。
(ステップS1804)価格情報取得手段H2322は、価格情報を修正する。なお、価格情報取得手段H2322は、天候情報に応じて、異なる値に価格情報を修正することは好適である。
(ステップS1805)価格情報取得手段H2322は、カウンタiに1を代入する。
(ステップS1806)価格情報取得手段H2322は、格納部H21の関連情報の中に、i番目の関連情報が存在するか否かを判断する。i番目の関連情報が存在する場合はステップS1807に行き、i番目の関連情報が存在しない場合は上位処理にリターンする。
(ステップS1807)価格情報取得手段H2322は、i番目の関連情報を格納部H21から取得し、当該i番目の関連情報が、価格情報の補正を必要とする情報であるか否かを判断する。価格情報の補正を必要とする情報である場合はステップS1808に行き、価格情報の補正を必要とする情報でない場合はステップS1809に行く。
(ステップS1808)価格情報取得手段H2322は、価格情報を修正する。なお、価格情報取得手段H2322は、関連情報に応じて、異なる値に価格情報を修正することは好適である。
(ステップS1809)価格情報取得手段H2322は、カウンタiを1、インクリメントする。ステップS1806に戻る。
次に、ステップS1801の需要予測処理の例について、図19のフローチャートを用いて説明する。
(ステップS1901)需要予測手段H2321は、需要予測に用いる使用情報を取得する。なお、かかる使用情報は、ステップS1331で取得された使用情報である。
(ステップS1902)需要予測手段H2321は、格納されている学習器を格納部H21から取得する。
(ステップS1903)需要予測手段H2321は、ステップS1901で取得した使用情報、ステップS1902で取得した学習器を用いて、機械学習のアルゴリズムにより、予測需要量を取得する。上位処理にリターンする。
なお、図19のフローチャートにおいて、機械学習のアルゴリズムを用いたが、上述したように機械学習のアルゴリズムを用いずに、予測需要量を取得しても良い。
また、図19のフローチャートにおいて、学習器を構成する処理は上述したので、ここでの説明は省略する。
次に、サーバ装置H3の動作例について、図20のフローチャートを用いて説明する。
(ステップS2001)サーバ受信部H33は、購入指示を端末装置H1から受信したか否かを判断する。購入指示を受信した場合はステップS2002に行き、受信しなかった場合はステップS2001に戻る。
(ステップS2002)先物取引手段H341は、購入指示に含まれる日付情報、数量情報等を取得する。日付情報、数量情報等とは、例えば、日付情報、数量情報、ユーザ識別子である。
(ステップS2003)先物取引手段H341は、ステップS2002で取得した日付情報と対になる価格情報をサーバ格納部H31から取得する。
(ステップS2004)先物取引手段H341は、ユーザ識別子、価格情報、数量情報、日付情報を有する先物取引情報を構成する。そして、サーバ処理部H34は、先物取引情報をサーバ格納部H31に蓄積する。なお、例えば、蓄積された物取引情報を用いて、後日、取引のための処理が行われる。
(ステップS2005)価格変更手段H342は、サーバ格納部H31に格納されている価格情報を変更するか否かを判断する。価格情報を変更すると判断した場合はステップS2006に行き、価格情報を変更しないと判断した場合はステップS2008に行く。
なお、価格変更手段H342は、例えば、該当する日の取引量を、当該日の日付情報と対になる1以上の数量情報を用いて取得し、当該取引量が閾値以上または閾値より多いと判断した場合は、価格情報を変更すると判断する。価格変更手段H342は、例えば、購入指示の受信の度に、価格情報を変更すると判断する。価格変更手段H342は、例えば、閾値以上の期間、取引が無い日の価格情報を変更すると判断する。
(ステップS2006)価格変更手段H342は、変更する価格情報を取得する。なお、価格変更手段H342は、該当する日の取引量が多いほど、高い価格となるように価格情報を変更することは好適である。
(ステップS2007)価格変更手段H342は、日付情報に対応付けて、更新した価格情報を蓄積する。
(ステップS2008)サーバ送信部H35は、先物取引処理の完了通知を端末装置H1に送信する。ステップS2001に戻る。
なお、図20のフローチャートにおいて、電源オフや処理終了の割り込みにより処理は終了する。
以上、本実施の形態によれば、LPGの使用量に応じた費用の算出が可能になる。さらに具体的には、本実施の形態によれば、事業者が担当する1以上の顧客のLPGの使用量に応じた費用であり、事業者に対する費用の算出が可能になる。
また、本実施の形態によれば、LPGの使用量に応じた費用が適切に取得できる。
また、本実施の形態によれば、LPGを含む2種類以上のエネルギー媒体の総合的な使用量が取得できる。
また、本実施の形態によれば、LPGを含む2種類以上のエネルギー媒体の総合的な使用量に応じた費用が取得できる。
また、本実施の形態によれば、異なるエネルギー媒体の間におけるエネルギーを使用する権利の取引が可能となる。
また、本実施の形態によれば、天候情報を用いて、エネルギーの価格を自動決定できる。
さらに、本実施の形態によれば、エネルギーの先物取引がより適切にできる。
なお、本実施の形態における処理は、ソフトウェアで実現しても良い。そして、このソフトウェアをソフトウェアダウンロード等により配布しても良い。また、このソフトウェアをCH−ROMなどの記録媒体に記録して流布しても良い。なお、このことは、本明細書における他の実施の形態においても該当する。なお、本実施の形態における情報処理装置H2を実現するソフトウェアは、以下のようなプログラムである。つまり、このプログラムは、時を特定する時情報と顧客を識別する顧客識別子とに対応付けられて、LPGボンベにおけるガスの使用に関するガス使用情報を含む2以上のLPG情報が格納されるLPG情報格納部にアクセス可能なコンピュータを、顧客識別子に対応付けられたLPG情報を受信するLPG情報受信部と、前記LPG情報受信部が受信したLPG情報を時情報と顧客識別子とに対応付けて前記LPG情報格納部に蓄積するLPG情報蓄積部と、前記LPG情報格納部の2以上のLPG情報を用いて、顧客ごとに、LPGの使用量に応じた費用を特定する費用情報を取得する費用情報取得部と、前記費用情報取得部が取得した費用情報を顧客識別子に対応付けて出力する費用情報出力部として機能させるためのプログラムである。
また、本実施の形態におけるサーバ装置H3を実現するソフトウェアは、以下のようなプログラムである。つまり、このプログラムは、情報処理装置H2の権利出力手段H2372が出力した使用権利情報と価格情報とを対応付けて格納されるサーバ格納部にアクセス可能なコンピュータを、前記サーバ格納部に格納されている使用権利情報と価格情報とを出力するサーバ出力部と、ユーザ識別子とエネルギーの量を特定する量情報とを有する購入指示を受信するサーバ受信部と、前記購入指示に応じて、前記量情報が特定する量のエネルギーを使用する権利を前記価格情報が特定する単価で購入予約するための先物取引処理を行うサーバ処理部として機能させるためのプログラムである。
また、図21は、本明細書で述べたプログラムを実行して、上述した種々の実施の形態の情報処理装置H2等を実現するコンピュータの外観を示す。上述の実施の形態は、コンピュータハードウェア及びその上で実行されるコンピュータプログラムで実現され得る。図21は、このコンピュータシステム300の概観図であり、図22は、システム300のブロック図である。
図21において、コンピュータシステム300は、CD−ROMドライブを含むコンピュータ301と、キーボード302と、マウス303と、モニタ304とを含む。
図22において、コンピュータ301は、CD−ROMドライブ3012に加えて、MPU3013と、CD−ROMドライブ3012等に接続されたバス3014と、ブートアッププログラム等のプログラムを記憶するためのROM3015と、MPU3013に接続され、アプリケーションプログラムの命令を一時的に記憶するとともに一時記憶空間を提供するためのRAM3016と、アプリケーションプログラム、システムプログラム、及びデータを記憶するためのハードディスク3017とを含む。ここでは、図示しないが、コンピュータ301は、さらに、LANへの接続を提供するネットワークカードを含んでも良い。
コンピュータシステム300に、上述した実施の形態の情報処理装置H2等の機能を実行させるプログラムは、CD−ROM3101に記憶されて、CD−ROMドライブ3012に挿入され、さらにハードディスク3017に転送されても良い。これに代えて、プログラムは、図示しないネットワークを介してコンピュータ301に送信され、ハードディスク3017に記憶されても良い。プログラムは実行の際にRAM3016にロードされる。プログラムは、CD−ROM3101またはネットワークから直接、ロードされても良い。
プログラムは、コンピュータ301に、上述した実施の形態の情報処理装置H2等の機能を実行させるオペレーティングシステム(OS)、またはサードパーティープログラム等は、必ずしも含まなくても良い。プログラムは、制御された態様で適切な機能(モジュール)を呼び出し、所望の結果が得られるようにする命令の部分のみを含んでいれば良い。コンピュータシステム300がどのように動作するかは周知であり、詳細な説明は省略する。
また、上記プログラムを実行するコンピュータは、単数であってもよく、複数であってもよい。すなわち、集中処理を行ってもよく、あるいは分散処理を行ってもよい。
また、上記各実施の形態において、一の装置に存在する2以上の通信手段は、物理的に一の媒体で実現されても良いことは言うまでもない。
また、上記各実施の形態において、各処理は、単一の装置によって集中処理されることによって実現されてもよく、あるいは、複数の装置によって分散処理されることによって実現されてもよい。
本発明は、以上の実施の形態に限定されることなく、種々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内に包含されるものであることは言うまでもない。