JP2020173564A - 書類処理支援システム - Google Patents
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Abstract
Description
図1は、本発明の実施形態1に係る書類処理支援システム10の構成図である。書類処理支援システム10は、ユーザが紙の書類を処理する作業を支援するシステムである。ここでいう紙の書類とは、例えば会社における事務作業者が記入内容をチェックする書類であり、書類処理支援システム10はそのチェック作業を支援する。書類処理支援システム10は、サーバ100と表示デバイス200を備える。
図2は、表示部210が表示する画面イメージの例である。表示部210は、ユーザが実施する作業内容を指定する操作メニュー211をユーザの視界内に重畳表示する。ユーザは操作メニュー211の中から実施したい作業内容を選択する。ここでは記入内容チェック212aについて説明し、第3者チェック212bとリマインドメッセージ212cについては後述の実施形態で説明する。選択動作は表示デバイス200の仕様によって異なるが、例えば2本の指を記入内容チェック212aの上に重ねて閉じ合わせる動作などが考えられる。以後の説明においても同様である。
書類データベース121は、書類400の書類タイプについて、押印欄の座標をチェックルールとして記述している。例えば押印欄の左上座標と縦横サイズなどによって、押印欄の座標領域を記述することができる。書類チェック部120はその座標を書類データベース121から取得する。
書類チェック部120は、書類400の画像データから、赤色成分を有する部分の座標を取得する。例えば色相が赤であり、彩度が閾値以上である部分を抽出することにより、赤色部分を取得する。
書類チェック部120は、ステップ2によって取得した部分に対して、押印有無をチェックする際にノイズとなる部分を除去する。例えばモルフォロジー変換のクロージング処理とオープニング処理によってノイズを除去できる。クロージング処理により、例えば前景領域内の穴を埋めることができる。オープニング処理により、例えば背景領域を平坦にすることができる。
書類チェック部120は、ノイズ除去後の画像領域と、ステップ1によって取得した押印欄の座標領域とが重複している部分を抽出する。書類チェック部120は、重複領域の最小外接円を生成する。書類チェック部120は、最小外接円の面積と、重複領域の面積との比を求める。書類チェック部120は、その比が閾値以上であれば押印があると判定し、それ以外であれば押印がないと判定する。
本ステップにおいて算出する面積比が閾値以上である場合、重複領域は円形であると考えられる。したがってその場合は、赤色の押印が押印欄上に存在すると判断することにした。面積比が閾値未満である場合、押印が存在しないかまたは不鮮明であると考えられるので、その場合はまとめて押印が存在しないと判定することにした。
本実施形態1に係る書類処理支援システム10は、表示デバイス200が撮影した書類400の画像データを用いて書類タイプを識別し、その書類タイプに対応するチェックルールを適用する。ユーザはチェック結果を表示デバイス200上のナビゲーション画像として視覚的に把握することができる。これにより、紙の書類400を処理する作業を、効率的に支援することができる。
本発明の実施形態2では、第3者チェック212bの作業内容について説明する。記入内容チェック212aによって書類400が正しく記入されていることが確認された場合、表示デバイス200はその旨をサーバ100に対して通知する。サーバ100は、正しく記入されている書類400の画像データを記憶装置(例えば書類データベース121上の適当なフィールドなどでもよい)に格納する。記入内容チェック212aを実施したユーザ以外のユーザは、その画像データを再チェックすることができる。この再チェックのことを本発明においては第3者チェックと呼ぶ。
本実施形態2に係る書類処理支援システム10は、正しく記入されている書類400の画像データを記憶装置に格納しておき、第3者チェック212bを実施するときその画像データを読み出して表示デバイス200上で表示する。さらに、その画像データの書類タイプに対応するチェックルールを書類データベース121から取得し、表示デバイス200はそのチェックルールにしたがってマーク216を重畳表示する。これにより、第3者が書類400を再チェックする際に、再チェックすべき個所をガイドすることができるので、再チェックの負担を抑制できる。
実施形態1〜2においては、表示デバイス200上でナビゲーション画像を表示する例を説明したが、表示デバイス200が撮影した書類400の画像データは、それ以外の用途においても用いることができる。例えば書類400が個人識別情報欄を有している場合は、その座標領域をチェックルールとして書類データベース121上に格納しておき、書類チェック部120はその個人識別情報欄に対して文字認識を実施することにより、書類400を提出した個人を特定することができる。書類400を提出した個人を特定することにより、書類400を提出済/未提出いずれであるかを個人ごとに特定することができる。サーバ100は、提出済/未提出者のリストを書類タイプごとに記憶装置(例えば書類データベース121上の適当なフィールドなどでもよい)に格納することができる。
図6は、書類チェック部120によるチェック結果を表示する画面イメージの別例である。以上の実施形態においては、書類400が正しく記入されているか否かをマーク214などによって表示する例を説明した。これに代えてまたはこれに加えて、記入不備の程度が軽微である場合は、書類チェック部120がその不備を自動訂正してもよい。あるいは後段の作業フローにおいて別の作業者が自発的に訂正してもよい。例えば明らかな誤記などについては、このような処理が適していると考えられる。この場合は図6に例示するように、そのような訂正を実施する旨をナビゲートメッセージとして表示するとともに、該当箇所を表すマーク217を表示してもよい。
以上の実施形態においては、書類分類部110/学習器111/書類チェック部120/書類データベース121/メッセージ送信部130をサーバ100が備える構成例を説明したが、これらのうちいずれか1つ以上を表示デバイス200上に実装してもよい。例えば書類チェック部120は、表示デバイス200が実行するアプリケーションとして構成することもできる。この場合、表示デバイス200はサーバ100から書類タイプのみを取得し、その書類タイプに対応するチェックルールを表示デバイス200がチェックすることになる。
100:サーバ
110:書類分類部
111:学習器
120:書類チェック部
121:書類データベース
130:メッセージ送信部
200:表示デバイス
210:表示部
211:操作メニュー
213:撮影ウインドウ
214:マーク
215:画像ウインドウ
216:マーク
217:マーク
220:カメラ
300:ネットワーク
400:書類
410:添付書類
Claims (14)
- 紙の書類を処理することを支援する書類処理支援システムであって、
ユーザが装着する表示デバイス、
前記書類が属する書類タイプを識別する書類分類部、
を備え、
前記表示デバイスは、前記書類の画像を撮像してその画像データを前記書類分類部に対して出力し、
前記書類分類部は、前記画像データが属する前記書類タイプを識別してその結果を出力し、
前記表示デバイスは、前記書類分類部が識別した前記書類タイプに対応する、前記書類を処理するための作業内容を示唆するナビゲーション画像を、前記ユーザの視界内に表示する
ことを特徴とする書類処理支援システム。 - 前記書類分類部は、書類の画像とその書類のタイプとの間の対応関係をあらかじめ学習した学習器を備え、
前記書類分類部は、前記表示デバイスから受け取った前記画像データを前記学習器に対して入力として与えることにより、前記画像データに対応する前記書類タイプを識別する
ことを特徴とする請求項1記載の書類処理支援システム。 - 前記書類処理支援システムはさらに、前記書類の記載内容をチェックする書類チェック部を備え、
前記書類チェック部は、前記書類分類部が識別した前記書類タイプに対応するチェックルールを前記画像データに対して適用することにより、前記書類が正しく記載されているか否かをチェックするとともに、そのチェック結果を出力し、
前記表示デバイスは、前記チェック結果を表す前記ナビゲーション画像を、前記視界内に表示する
ことを特徴とする請求項1記載の書類処理支援システム。 - 前記書類処理支援システムはさらに、前記書類が有する押印欄の座標を前記書類タイプごとに記述した書類データベースを備え、
前記書類チェック部は、前記書類分類部が識別した前記書類タイプが、前記押印欄を有するものである場合は、その書類タイプに対応する前記押印欄の座標を前記書類データベースから取得し、
前記書類チェック部は、前記画像データ上における前記押印欄の座標領域において押印画像が存在するか否かをチェックすることにより、前記書類が正しく記載されているか否かをチェックする
ことを特徴とする請求項3記載の書類処理支援システム。 - 前記書類チェック部は、前記押印欄を有する書類の前記画像データのうち赤色成分を閾値以上有する赤色領域を特定し、
前記書類チェック部は、前記赤色領域に含まれる前記押印画像のノイズを除去し、
前記書類チェック部は、前記ノイズを除去した後の前記赤色領域と、前記押印欄の座標領域とが重なる重複領域を抽出し、
前記書類チェック部は、前記重複領域の最小外接円を作成し、
前記書類チェック部は、前記最小外接円の面積と前記重複領域の面積の比が閾値以上である場合は、前記押印欄の座標領域において押印画像が存在すると判定し、閾値未満である場合は、存在しないと判定する
ことを特徴とする請求項4記載の書類処理支援システム。 - 前記書類処理支援システムはさらに、書類が有する記入欄の座標を前記書類タイプごとに記述するとともに前記記入欄に記入すべき事項を前記書類タイプごとに記述した書類データベースを備え、
前記書類チェック部は、前記書類分類部が識別した前記書類タイプに対応する前記記入欄に記入すべき前記事項を前記書類データベースから取得し、
前記書類チェック部は、前記画像データ上における前記記入欄の座標領域に対して文字認識を実施することにより、前記記入欄に記載されている文字を取得し、
前記書類チェック部は、前記書類データベースから取得した前記事項と、前記文字認識によって取得した文字とを比較することにより、前記記入欄に記入すべき事項が記載されているか否かをチェックする
ことを特徴とする請求項3記載の書類処理支援システム。 - 前記書類データベースは、前記記入欄に記入すべき前記事項として、所定の計算式にしたがって算出すべき数値を記述しており、
前記書類チェック部は、前記文字認識によって取得した文字を前記計算式に対して適用することにより、前記記入欄に記入すべき事項が記載されているか否かをチェックする
ことを特徴とする請求項6記載の書類処理支援システム。 - 前記書類チェック部は、前記書類が正しく記載されていると判断した場合は、前記画像データを記憶装置に格納する
ことを特徴とする請求項3記載の書類処理支援システム。 - 前記表示デバイスは、前記画像データを前記記憶装置から取得し、
前記表示デバイスは、前記チェックルールにしたがって、前記ユーザが目視確認により前記書類の記載内容を確認するように促す前記ナビゲーション画像を、前記記憶装置から取得した画像データと併せて前記視界内に表示する
ことを特徴とする請求項8記載の書類処理支援システム。 - 前記書類処理支援システムはさらに、前記書類が有する個人識別情報を記載すべき個人識別欄の座標を前記書類タイプごとに記述した書類データベースを備え、
前記書類チェック部は、前記書類分類部が識別した前記書類タイプが、前記個人識別欄を有するものである場合は、その書類タイプに対応する前記個人識別欄の座標を前記書類データベースから取得し、
前記書類チェック部は、前記画像データ上における前記個人識別欄の座標領域に対して文字認識を実施することにより、前記個人識別欄に記載されている個人識別情報を取得するとともに、その取得した個人識別情報を用いて、対応する個人が前記書類を提出済である旨を表す情報を記憶装置に格納する
ことを特徴とする請求項3記載の書類処理支援システム。 - 前記書類処理支援システムはさらに、前記書類を提出済である旨を表す情報が前記記憶装置に格納されていない個人に対して、提出を促すメッセージを送信する、メッセージ送信部を備える
ことを特徴とする請求項10記載の書類処理支援システム。 - 前記表示デバイスは、前記書類が正しく記載されていない場合は、前記ユーザが目視確認により前記書類の記載内容を確認するように促す前記ナビゲーション画像を、前記視界内に表示する
ことを特徴とする請求項3記載の書類処理支援システム。 - 前記表示デバイスは、前記書類が正しく記載されておらず、かつその記載不備の程度が閾値未満である場合は、その記載不備を自動訂正するので前記ユーザが対処する必要がない旨を表す前記ナビゲーション画像を、前記視界内に表示する
ことを特徴とする請求項3記載の書類処理支援システム。 - 前記表示デバイスは、前記ユーザの視界内に画像を表示するディスプレイと、前記書類の前記画像データを撮像するカメラとを備えたヘッドマウントディスプレイデバイスとして構成されている
ことを特徴とする請求項1記載の書類処理支援システム。
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