JP2020172888A - エンジン - Google Patents

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Abstract

【課題】運転中のエンジンを停止させる際に改質触媒の酸化劣化を適切に抑制することが可能となるエンジンを提供する。【解決手段】エンジン100は、改質器36の改質触媒36bの触媒温度を取得する触媒温度センサ36cと、エンジン100を停止させるための停止信号を出力するキースイッチ2と、触媒温度と停止信号とに基づいてメインスロットル23、改質用スロットル32、及び改質用インジェクタ35を制御するECU10と、を備える。ECU10は、エンジン100の運転中に停止信号が入力されてからエンジン100が停止されるまでの期間において、触媒温度が、改質触媒の酸化劣化を抑制するためのクーリング運転を要するクーリング要温度以上である場合、エンジン100が停止前低負荷運転となるようにメインスロットル23を制御すると共に改質器36の改質を減衰させるように改質用スロットル32と改質用インジェクタ35とを制御する。【選択図】図1

Description

本発明は、燃料を改質ガスに改質する改質器を備えるエンジンに関する。
従来、燃料を改質ガスに改質する改質器と、改質器が設けられる改質流路と、を備えるエンジンが知られている(例えば特許文献1)。また、改質器として水素原子及び窒素原子を含む化合物を分解して水素を発生させる分解器が知られている(例えば特許文献2)。
特開2007−113421号公報 国際公開第2012/090739号
上記従来技術のような改質器は、燃料を改質ガスに改質するための改質触媒を有している。改質触媒の状態(例えば温度及び雰囲気の状態)によっては、例えばエンジンの運転中からエンジンを停止させる際に酸化による改質触媒の劣化が生じる可能性がある。そこで、運転中のエンジンを停止させる際に改質触媒の酸化劣化を適切に抑制することが望まれる。
本発明は、運転中のエンジンを停止させる際に改質触媒の酸化劣化を適切に抑制することが可能となるエンジンを提供することを目的とする。
本発明の一態様に係るエンジンは、燃料を改質ガスに改質する改質器を備えるエンジンであって、エンジンの吸入空気を流通させる吸気流路と、吸気流路に設けられ、吸入空気の流量を調整する吸入空気調整部と、改質器が設けられ、改質器に改質用空気を流通させると共に、改質器から吸気流路に改質ガスを流通させる改質流路と、改質流路に設けられ、改質用空気の流量を調整する改質用空気調整部と、改質流路における改質器の上流側に設けられ、改質流路に燃料を供給する改質用燃料供給部と、エンジンを停止させるための停止信号を出力する停止信号出力部と、改質器の改質触媒の触媒温度を取得する触媒温度取得部と、触媒温度と停止信号とに基づいて、吸入空気調整部、改質用空気調整部、及び改質用燃料供給部を制御する制御部と、を備え、制御部は、エンジンの運転中に停止信号が入力されてからエンジンが停止されるまでの期間において、触媒温度取得部で取得した触媒温度が、改質触媒の酸化劣化を抑制するためのクーリング運転を要するクーリング要温度以上である場合、エンジンが所定の停止前低負荷運転となるように吸入空気調整部を制御すると共に、改質器における改質を減衰させるように改質用空気調整部と改質用燃料供給部とを制御する。
本発明の一態様に係るエンジンでは、エンジンの運転中に停止信号が入力されてからエンジンが停止されるまでの期間において、触媒温度取得部で取得した触媒温度が、改質触媒の酸化劣化を抑制するためのクーリング運転を要するクーリング要温度以上である場合、制御部によって、エンジンが所定の停止前低負荷運転となるように吸入空気調整部が制御される。これにより、エンジンが必要とする改質ガスの量が低減される。また、制御部によって、改質器における改質を減衰させるように改質用空気調整部と改質用燃料供給部とが制御される。これにより、改質器における改質が減衰され、改質触媒での反応熱が低減される。その結果、改質触媒の温度を低下させるクーリング運転が実現され、酸化による改質触媒の劣化が生じる可能性を低減させることができる。したがって、本発明の一態様に係るエンジンによれば、運転中のエンジンを停止させる際に改質触媒の酸化劣化を適切に抑制することが可能となる。
本発明の一態様に係るエンジンは、改質流路における改質器の下流側に設けられ、改質ガスの流量を調整する改質ガス調整部を更に備え、改質用空気調整部は、改質器の上流側に設けられており、制御部は、期間のクーリング運転後において触媒温度がクーリング要温度未満である場合、改質用空気の流通を遮断するように改質用空気調整部を制御すると共に、改質ガスの流通を遮断するように改質ガス調整部を制御してもよい。この場合、改質用空気及び改質ガスの流通が遮断されるため、改質触媒が還元雰囲気の状態で保たれる。その結果、例えば酸化による劣化が生じ易い種類の改質触媒であっても、改質触媒の酸化劣化をより確実に抑制することができる。
本発明の一態様に係るエンジンでは、制御部は、期間のクーリング運転後において触媒温度がクーリング要温度未満である場合、改質用空気の流通を許容するように改質用空気調整部を制御すると共に、改質流路への燃料の供給を停止するように改質用燃料供給部を制御してもよい。この場合、改質用空気で改質触媒がパージされるため、エンジンの停止後に燃料のガスが改質触媒に残留することを抑制できる。
本発明の一態様に係るエンジンは、改質流路における改質器の下流側に設けられた改質ガス調整部を更に備え、改質用空気調整部は、改質器の上流側に設けられており、制御部は、期間のクーリング運転後において触媒温度がクーリング要温度未満である場合、改質用空気の流通を許容するように改質用空気調整部及び改質ガス調整部を制御すると共に、改質流路への燃料の供給を停止するように改質用燃料供給部を制御してもよい。この場合、改質用空気で改質触媒がパージされるように改質用空気調整部及び改質ガス調整部を制御することができる。
本発明によれば、運転中のエンジンを停止させる際に改質触媒の酸化劣化を適切に抑制することが可能となる。
一実施形態に係るエンジンの概略構成図である。 図1のエンジンの制御のための構成のブロック図である。 図2のECUの還元雰囲気維持処理を示すフローチャートである。 図2のECUの改質器パージ処理を示すフローチャートである。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、図面において、同一または同等の要素には同じ符号を付し、重複する説明を省略する。
図1は、一実施形態のエンジンの概略構成図である。図1に示されるように、本実施形態のエンジン100は、ECU[Electronic Control Unit](制御部)10と、エンジン主要部20と、改質部30と、を備えている。エンジン100は、アンモニア(NH)を含む混合気を燃焼させる内燃機関であり、例えば4サイクルレシプロエンジンとして構成されている。
エンジン主要部20は、エンジン本体21と、吸気流路22と、メインスロットル(吸入空気調整部)23と、メインインジェクタ24と、排気流路25と、三元触媒26と、アンモニア吸着触媒の一例としてのSCR[Selective Catalytic Reduction]27と、を有している。
エンジン本体21は、混合気を燃焼させるためのエンジン100の主要部であり、シリンダブロック、シリンダヘッド、及びピストン等で構成されている。エンジン本体21では、シリンダブロック、シリンダヘッド、及びピストンにより燃焼室が画成されている。シリンダヘッドには、例えば点火プラグが設けられている。エンジン本体21は、エンジン100を始動させるためのスタータを有している。
吸気流路22は、エンジン100のエンジン本体21へ吸入空気を流通させる流路であり、例えば配管、サージタンク、インテークマニホールド、及び吸気ポート等が含まれる。吸気流路22の入口には、例えば、吸入する空気を濾過するエアクリーナ28が設けられている。
メインスロットル23は、エアクリーナ28を介して吸入した空気(吸入空気)の流量を調整する弁である。メインスロットル23は、吸気流路22におけるエアクリーナ28の下流側に設けられている。メインスロットル23は、例えば電子制御スロットルバルブである。メインスロットル23は、ECU10と電気的に接続されている。メインスロットル23の動作は、ECU10によって制御される。
メインインジェクタ24は、吸気流路22に燃料を噴射する弁である。メインインジェクタ24は、吸気流路22におけるメインスロットル23の下流側に設けられている。メインインジェクタ24の個数は、1個でもよいし複数個であってもよい。メインインジェクタ24の個数が1個の場合、メインインジェクタ24は、例えばエンジン本体21のサージタンクに設けられていてもよい。メインインジェクタ24の個数が複数個の場合、メインインジェクタ24は、例えばエンジン本体21の吸気ポートに個別に設けられていてもよい。メインインジェクタ24は、燃料として改質ガスを含まないアンモニアガスを噴射する。メインインジェクタ24は、ECU10と電気的に接続されている。メインインジェクタ24の動作は、ECU10によって制御される。なお、メインインジェクタ24は、吸気流路22におけるメインスロットル23の上流側に設けられていてもよい。あるいは、メインインジェクタ24に代えて、吸気流路22に設けられたミキサなどの燃料供給装置から燃料を供給するようにしてもよい。
排気流路25は、エンジン100のエンジン本体21からの排気を流通させる流路であり、例えば排気ポート、配管、後処理装置、及び消音器等が含まれる。三元触媒26及びアンモニア吸着触媒の一例としてのSCR27は、この順で排気流路25に設けられている。三元触媒26は、排気ガス中の未燃のNHを酸化して浄化すると共に、排気ガス中のNOxを還元して浄化する触媒である。SCR27は、還元反応により排気ガス中に含まれるNOxを浄化する選択還元触媒である。SCR27は、アンモニアを吸着する他の材料(例えばゼオライト系)からなる触媒であってもよい。
改質部30は、改質流路31と、改質用スロットル(改質用空気調整部)32と、NHタンク33と、気化器34と、改質用インジェクタ(改質用燃料供給部)35と、改質器36と、クーラ37と、ストップバルブ(改質ガス調整部)38と、を有している。
改質流路31は、燃料を改質ガスに改質するための流路である。改質流路31は、例えば、吸気流路22におけるメインスロットル23の上流側とメインスロットル23の下流側とを結ぶように設けられている。改質流路31は、吸気流路22におけるメインスロットル23の上流側から改質器36に改質用空気を流通させると共に、吸気流路22におけるメインスロットル23の下流側に改質器36から改質ガスを流通させる。改質用空気とは、改質器36で燃料を改質ガスに改質するために用いられる空気である。改質流路31には、改質器36が設けられている。なお、改質流路31は、例えば、吸気流路22におけるメインスロットル23の上流側に接続されずに、専用のエアクリーナを介して吸入した外気を改質用空気として改質器36に流通可能に構成されていてもよい。
改質用スロットル32は、改質用空気の流量を調整する弁である。改質用スロットル32は、改質流路31における改質器36の上流側に設けられている。改質用スロットル32は、例えば電子制御スロットルバルブである。改質用スロットル32は、ECU10と電気的に接続されている。改質用スロットル32の動作は、ECU10によって制御される。
改質用スロットル32は、ECU10の制御により、全閉と全開との間で連続的又は段階的に開度を変更可能とされている。改質用スロットル32の全閉とは、改質用スロットル32に介してのガスの流通が不可能となる開度を意味する。改質用スロットル32の全閉は、改質用スロットル32の最小開度であってもよいし、改質用スロットル32に介してのガスの流通が実質的に不可能である範囲内の微小開度であってもよい。改質用スロットル32の全開とは、改質用スロットル32の開度が最も大きいことを意味する。
NHタンク33は、燃料としてのアンモニアを貯蔵するタンクである。NHタンク33は、特に限定されないが、例えば一般的な鋼製のボンベを用いることができる。NHタンク33では、例えばアンモニアが液体の状態を維持できるように加圧されている。NHタンク33は、気化器34と接続されている。
気化器34は、NHタンク33から導かれたアンモニアを気化させる。気化器34は、メインインジェクタ24及び改質用インジェクタ35と接続されている。気化したアンモニア(アンモニアガス)は、メインインジェクタ24及び改質用インジェクタ35のそれぞれに導かれる。気化器34とメインインジェクタ24及び改質用インジェクタ35との間には、アンモニアガスの圧力を規制するレギュレータが設けられていてもよい。
改質用インジェクタ35は、改質流路31に改質用アンモニアガス(燃料)を噴射する燃料噴射弁である。改質用インジェクタ35は、改質流路31における改質器36の上流側に設けられている。改質用インジェクタ35は、改質流路31における改質用スロットル32と改質器36との間に設けられている。改質用インジェクタ35の個数は、例えば1個である。改質用インジェクタ35は、ECU10と電気的に接続されている。改質用インジェクタ35の動作は、ECU10によって制御される。なお、改質用燃料供給部としては、インジェクタに代えてエゼクタを用いてもよい。
改質器36は、改質用アンモニアガスを改質して改質ガスを生成する。ここでの改質器36は、改質用アンモニアガスを水素ガス(H)を含む改質ガスに改質する。改質器36は、改質器ヒータ36aと、改質用アンモニアガスを改質するための改質触媒36bと、触媒温度センサ(触媒温度取得部)36cと、を有している。改質器36は、例えば入口及び出口が縮径された外形略円筒状のケースを有しており、改質器ヒータ36a、改質触媒36b、及び触媒温度センサ36cは、ケースの入口側から軸方向に沿って並ぶようにケース内に配置されている。
改質器ヒータ36aは、改質触媒36bの上流側に設けられ、改質触媒36bの暖機のために用いられる。改質器ヒータ36aは、例えば略渦巻状の電気ヒータである。改質器ヒータ36aは、ECU10と電気的に接続されている。改質器ヒータ36aの動作は、ECU10によって制御される。なお、改質器ヒータ36aは、小型燃焼器であってもよい。
改質触媒36bは、改質用インジェクタ35で噴射された改質用アンモニアガスを改質用空気を用いて改質する。ここでの改質触媒36bは、ATR[Auto Thermal Reformer]式アンモニア改質触媒である。改質触媒36bは、改質器ヒータ36aの熱又は改質触媒36bでの反応熱を利用して、改質用アンモニアガスを改質用空気を用いて熱解離させることで、水素ガスとアンモニアガスとを含む改質ガスを生成する。なお、改質触媒36bに低温反応触媒を採用してもよい。
触媒温度センサ36cは、改質触媒36bの触媒温度を検出する検出器である。触媒温度センサ36cは、検出した改質触媒36bの触媒温度の検出信号をECU10に送信する。触媒温度センサ36cは、改質触媒36b又は改質流路31を流通する改質ガスの温度を検出することで、改質触媒36bの触媒温度を間接的に取得してもよい。
クーラ37は、改質流路31における改質器36の下流側に設けられている。クーラ37は、改質器36からの改質ガスを冷却する。クーラ37としては、例えば、エンジン100の冷却水又は車両の走行風を低温熱源として用いた熱交換器を用いることができる。
ストップバルブ38は、改質流路31における改質器36の下流側に設けられている。ここでのストップバルブ38は、例えば、クーラ37と吸気流路22との間に設けられた電磁弁である。ストップバルブ38は、改質流路31から吸気流路22に流通するガスの流量を調整する。ストップバルブ38は、ECU10と電気的に接続されている。ストップバルブ38の動作は、ECU10によって制御される。
ストップバルブ38は、ECU10の制御により、全閉と全開との間で連続的又は段階的に開度を変更可能とされている。ストップバルブ38の全閉とは、ストップバルブ38に介してのガスの流通が不可能となる開度を意味する。ストップバルブ38の全閉は、ストップバルブ38の最小開度であってもよいし、ストップバルブ38に介してのガスの流通が実質的に不可能である範囲内の微小開度であってもよい。ストップバルブ38の全開とは、ストップバルブ38の開度が最も大きいことを意味する。
図2は、図1のエンジンの制御のための構成のブロック図である。図2に示されるように、ECU10は、改質空気量センサ1と、キースイッチ(停止信号出力部)2と、電気的に接続されている。
ECU10は、エンジン100を制御する電子制御ユニットである。ECU10は、CPU[Central Processing Unit]、ROM[Read Only Memory]、RAM[Random Access Memory]、通信回路等を有しているコントローラである。ECU10では、例えば、ROMに記憶されているプログラムをRAMにロードし、RAMにロードされたプログラムをCPUで実行することにより各種の機能を実現する。ECU10は、複数の電子ユニットから構成されていてもよい。
改質空気量センサ1は、改質用スロットル32を流通する改質用空気の流量を検出する検出器である。改質空気量センサ1は、検出した改質用空気の流量の検出信号をECU10に送信する。
キースイッチ2は、エンジン100を停止させるための停止信号を出力するスイッチである。キースイッチ2は、例えば、その操作によりエンジン本体21のスタータを作動させるためのイグニッションスイッチである。キースイッチ2は、キーが挿し込まれると共に回転されることで、操作される。キースイッチ2は、内部に物理的な接点を含むキーシリンダを有する。キーシリンダは、キースイッチ2の操作位置に応じて複数のスイッチ状態が切り替えられる。スイッチ状態としては、OFF,ON(キースイッチオン)及びST(スタータスイッチオン)が挙げられる。キースイッチ2は、スイッチ状態に関する信号をECU10に出力する。なお、キースイッチ2に代えて、エンジン100を停止させるための停止信号を出力するボタンを用いてもよい。
キースイッチ2は、例えば、スイッチ状態がONの場合に車両側の運転用回路を閉状態に切り替えることで、ECU10にON信号を出力する。キースイッチ2は、例えば、スイッチ状態がOFFの場合に車両側の運転用回路を開状態に切り替えることで、ECU10にOFF信号(停止信号)を出力する。「OFF信号の出力」には、スイッチ状態がOFFであることを表す信号が出力される態様だけでなく、スイッチ状態がONからOFFとなったことにより出力されていたON信号が出力されなくなった無信号状態の態様も含まれる。要は、停止信号の態様は、エンジン100を停止させるための信号として機能する態様であればよい。
キースイッチ2は、例えば、スイッチ状態がSTの場合に車両側の始動用回路を閉状態に切り替えることで、ECU10にST信号を出力する。なお、キースイッチ2は、車両の運転者による操作に応じて上記各信号を出力する電子回路を用いて構成されていてもよい。
次に、ECU10の機能的構成について説明する。ECU10は、エンジン状態取得部11と、第1状態制御実行部12と、第2状態制御実行部13と、停止許可部14と、を有している。ECU10は、改質触媒36bの触媒温度と停止信号とに基づいて、メインスロットル23、改質用スロットル32、及び改質用インジェクタ35を制御する(詳しくは後述)。
エンジン状態取得部11は、エンジン100の状態であるエンジン状態を取得する。エンジン状態取得部11は、例えばエンジン100の回転数とエンジン100の負荷とに基づいて、改質用インジェクタ35で噴射する改質用アンモニアガスの噴射量をエンジン状態として取得する。エンジン100の回転数及びエンジン100の負荷は、図示しないエンジン回転数センサ及びアクセルセンサ等を用いて、公知の手法により取得することができる。
エンジン状態取得部11は、キースイッチ2からのスイッチ状態に関する信号に基づいて、上述のキースイッチ2のスイッチ状態を取得する。本実施形態では、エンジン100の運転中において停止信号が入力された場合、すぐにはエンジン100が停止されず、所定条件下で後述のように改質触媒36bの酸化劣化を抑制するためのクーリング運転が行われ、クーリング運転後、エンジン100は停止される。
エンジン状態取得部11は、エンジン100の運転中に停止信号が入力されてからエンジン100が停止されるまでの期間において、触媒温度センサ36cで取得した改質触媒36bの触媒温度が所定のクーリング要温度以上であるか否かに基づいて、クーリング運転を要するか否かを判定する。クーリング要温度は、クーリング運転を要するか否かを判定するための温度閾値である。クーリング要温度は、例えば200℃〜250℃の温度範囲に属する温度のうち、改質触媒36bの諸元等に適する温度とすることができる。
より詳しくは、エンジン状態取得部11は、エンジン100の運転中に停止信号が入力されてからエンジン100が停止されるまでの期間において、改質触媒36bの触媒温度がクーリング要温度以上である場合、クーリング運転を要すると判定する。エンジン状態取得部11は、例えば、エンジン100の運転中に停止信号が入力されてからエンジン100が停止されるまでの期間において、触媒温度センサ36cで取得した改質触媒36bの触媒温度がクーリング要温度未満である場合、クーリング運転を要しないと判定する。
あるいは、エンジン状態取得部11は、改質空気量センサ1で検出した改質用空気の流量と、改質用インジェクタ35で噴射する改質用アンモニアガスの噴射量と、に基づいて、クーリング運転を要するか否かを判定してもよい。エンジン状態取得部11は、改質用空気の流量と改質用アンモニアガスの噴射量とから推定した改質触媒36bにおける燃料の改質反応による発熱量の履歴と、エンジン100の運転中に停止信号が入力されてからの経過時間とに基づいて、クーリング運転を要するか否かを判定してもよい。エンジン状態取得部11は、例えば、エンジン100の運転中に停止信号が入力されてからの経過時間が、発熱量の大きさに応じて設定されるクーリング判定時間を超えていない場合、「触媒温度が、改質触媒36bの酸化劣化を抑制するためのクーリング運転を要するクーリング要温度以上である」と判定してもよい。エンジン状態取得部11は、例えば、エンジン100の運転中に停止信号が入力されてからの経過時間が、発熱量の大きさに応じて設定されるクーリング判定時間を超えた場合、「触媒温度が、改質触媒36bの酸化劣化を抑制するためのクーリング運転を要するクーリング要温度未満である」と判定してもよい。クーリング判定時間は、クーリング運転を要するか否かを判定するための時間閾値である。この場合、触媒温度センサ36cが省略されてもよく、燃料の改質反応による発熱量の推定値が、改質器36の改質触媒36bの触媒温度に相当し、エンジン状態取得部11が、触媒温度取得部に相当する。
第1状態制御実行部12は、エンジン100の運転中に停止信号が入力されてからエンジン100が停止されるまでの期間において、触媒温度がクーリング要温度以上である場合、エンジン100が所定の停止前低負荷運転となるようにメインスロットル23を制御する。停止前低負荷運転とは、エンジン100を停止するための準備として、エンジン100が必要とする改質ガスの量を低減させる運転を意味する。
第1状態制御実行部12は、停止前低負荷運転として、例えばエンジン100がアイドリング等の低負荷運転となるように、メインスロットル23を制御する。ここでの低負荷運転は、この例に限定されるものではなく、例えば、停止信号が入力される前のエンジン100の運転中と比べて、エンジン100が必要とする改質ガスの量を低減可能な運転であればよい。
第1状態制御実行部12は、エンジン100の運転中に停止信号が入力されてからエンジン100が停止されるまでの期間において、触媒温度がクーリング要温度以上である場合、改質器36における改質を減衰させるように改質用スロットル32と改質用インジェクタ35とを制御する。「改質器36における改質を減衰させる」とは、エンジン100を停止させるための準備として、改質触媒36bにおける燃料の改質反応による発熱量を低減させることを意味する。
第1状態制御実行部12は、改質器36における改質を減衰させるために、例えばエンジン100の停止前低負荷運転に応じた改質ガスを供給可能な改質用空気の流量及び改質用アンモニアガスの噴射量となるように、改質用スロットル32と改質用インジェクタ35とを制御する。第1状態制御実行部12は、改質器36における改質を減衰させるために、改質触媒36bの還元雰囲気を維持できる程度の燃料の改質反応をさせるような改質用空気の流量及び改質用アンモニアガスの噴射量となるように、改質用スロットル32と改質用インジェクタ35とを制御する。改質器36における改質を減衰させる手法としては、これらの例に限定されるものではなく、例えば、改質触媒36bの還元雰囲気を維持しつつ、停止信号が入力される前のエンジン100の運転中と比べて改質触媒36bの触媒温度が低下するように燃料の改質反応が弱められる状態であればよい。
第2状態制御実行部13は、改質触媒36bを還元雰囲気の状態で維持するための還元雰囲気維持処理を行う。第2状態制御実行部13は、エンジン100の運転中に停止信号が入力されてからエンジン100が停止されるまでの期間のクーリング運転後において触媒温度がクーリング要温度未満である場合、改質用空気の流通を遮断するように改質用スロットル32を制御すると共に、改質ガスの流通を遮断するようにストップバルブ38を制御する。より詳しくは、第2状態制御実行部13は、エンジン100の運転中に停止信号が入力されてからエンジン100が停止されるまでの期間のクーリング運転後において触媒温度がクーリング要温度未満である場合、改質用スロットル32の開度が全閉となるように改質用スロットル32を制御すると共に、ストップバルブ38の開度が全閉となるようにストップバルブ38を制御する。
「クーリング運転を要しない場合」には、比較的高温であった改質触媒36bの触媒温度がクーリング運転の実行により低下してクーリング要温度未満となった場合が含まれる。なお、「クーリング運転を要しない場合」とは、エンジン100の運転中に停止信号が入力された際にすでに触媒温度がクーリング要温度未満である場合を含んでもよい。
ここで、エンジン100が運転中の状態にあっては、改質用インジェクタ35で噴射された改質用アンモニアガスと改質ガスとによって、改質触媒36bは、還元雰囲気とされている。この状態で、第2状態制御実行部13によって、改質用スロットル32によって改質用空気の流通が遮断されると共にストップバルブ38によって改質ガスの流通が遮断されることで、改質触媒36bが還元雰囲気の状態で維持されることとなる。なお、このような還元雰囲気の状態での維持は、クーリング運転を要しない状態(改質触媒36bの触媒温度がクーリング要温度未満の状態)であっても酸化雰囲気において酸化劣化のおそれがある改質触媒36bに対して、有効なものとなる。ちなみに、改質触媒36bで改質が行われて水素ガスが生成されている場合にエンジンを停止させてしまうと、改質触媒36b及び改質流路31に残存している水素ガスが改質用空気と混ざって予混合状態となり、改質触媒36bの熱により改質器36内で急激に燃焼してしまう可能性がある。この点、エンジン100によれば、クーリング運転により改質触媒36bの触媒温度を低下させつつ改質触媒36bを還元雰囲気として酸素を排除することで、このようなバックファイヤのような事象の発生を抑制することが可能となる。
停止許可部14は、例えば、第2状態制御実行部13によって改質用空気の流通を遮断するように改質用スロットル32が制御されると共に改質ガスの流通を遮断するようにストップバルブ38が制御された場合に、エンジン100の停止を許可すると共に、公知の手法(例えば燃料供給の停止等)によりエンジン100を停止させる。
次に、ECU10による処理の一例について、図3を参照して説明する。図3は、ECU10の還元雰囲気維持処理を示すフローチャートである。図3のフローチャートの処理は、例えばエンジン100の運転中に実行される。なお、エンジン100の運転中では、改質空気量センサ1で改質用空気の流量が検出され、改質用インジェクタ35で噴射する改質用アンモニアガスの噴射量が算出され、触媒温度センサ36cで改質触媒36bの触媒温度が取得されている。
図3に示されるように、ECU10は、S11において、エンジン状態取得部11により、停止信号の入力の有無の判定を行う。エンジン状態取得部11により停止信号の入力がないと判定された場合(S11:NO)、ECU10は、図3の処理を終了する。
一方、エンジン状態取得部11により停止信号の入力があったと判定された場合(S11:YES)、ECU10は、S12において、エンジン状態取得部11により、改質触媒36bの触媒温度の取得を行う。
ECU10は、S13において、エンジン状態取得部11により、クーリング運転を要するか否かの判定を行う。エンジン状態取得部11は、例えば、触媒温度センサ36cで取得した改質触媒36bの触媒温度がクーリング要温度以上であるか否かに基づいて、クーリング運転を要するか否かを判定する。エンジン状態取得部11によりクーリング運転を要しないと判定された場合(S13:NO)、ECU10は、後述のS17の処理に移行する。
一方、エンジン状態取得部11によりクーリング運転を要すると判定された場合(S13:YES)、ECU10は、S14において、第1状態制御実行部12により、エンジン100が停止前低負荷運転となるようにメインスロットル23の制御を行う。ECU10は、S15において、第1状態制御実行部12により、改質器36における改質を減衰させるように改質用スロットル32と改質用インジェクタ35との制御を行う。
ECU10は、S16において、エンジン状態取得部11により、クーリング運転を要しないか否かの判定を行う。エンジン状態取得部11によりクーリング運転を要すると判定された場合(S16:NO)、ECU10は、S12に移行し、S12〜S15の処理を再度行う。エンジン状態取得部11によりクーリング運転を要しないと判定された場合(S16:YES)、ECU10は、S17に移行する。
ECU10は、S17において、第2状態制御実行部13により、改質用空気の流通を遮断するように改質用スロットル32の制御を行う。ECU10は、S18において、第2状態制御実行部13により、改質ガスの流通を遮断するようにストップバルブ38の制御を行う。ECU10は、S19において、停止許可部14により、エンジン100の停止の許可を行うと共に、エンジン100を停止させる。
[作用及び効果]
以上説明したように、エンジン100では、エンジン100の運転中に停止信号が入力されてからエンジン100が停止されるまでの期間において、触媒温度が、改質触媒36bの酸化劣化を抑制するためのクーリング運転を要するクーリング要温度以上である場合、ECU10によって、エンジン100が停止前低負荷運転となるようにメインスロットル23が制御される。これにより、エンジン100が必要とする改質ガスの量が低減される。また、ECU10によって、改質器36における改質を減衰させるように改質用スロットル32と改質用インジェクタ35とが制御される。これにより、改質器36における改質が減衰され、改質触媒36bでの反応熱が低減される。その結果、改質触媒36bの触媒温度を低下させるクーリング運転が実現され、酸化による改質触媒36bの劣化が生じる可能性を低減させることができる。したがって、エンジン100によれば、運転中のエンジン100を停止させる際に改質触媒36bの酸化劣化を適切に抑制することが可能となる。
エンジン100は、改質流路31における改質器36の下流側に設けられ、改質ガスの流量を調整するストップバルブ38を更に備えている。エンジン100では、改質用スロットル32は、改質器36の上流側に設けられており、ECU10は、エンジン100の運転中に停止信号が入力されてからエンジン100が停止されるまでの期間のクーリング運転後において触媒温度がクーリング要温度未満である、改質用空気の流通を遮断するように改質用スロットル32を制御すると共に、改質ガスの流通を遮断するように改質ガス調整部を制御する。これにより、改質用空気及び改質ガスの流通が遮断されるため、改質触媒36bが還元雰囲気の状態で保たれる。その結果、例えば酸化による劣化が生じ易い種類の改質触媒36bであっても、改質触媒36bの酸化劣化をより確実に抑制することができる。
[変形例]
以上、本発明に係る実施形態について説明したが、本発明は、上述した実施形態に限られるものではない。
上記実施形態では、クーリング運転を要しない状態(改質触媒36bの触媒温度がクーリング要温度未満の状態)であっても酸化雰囲気において酸化劣化の可能性を有する改質触媒36bに対して、上述のような還元雰囲気の状態での維持を実施したが、例えば、クーリング運転を要しない状態においては酸化雰囲気であっても酸化劣化のおそれがない改質触媒36bに対しては、以下のような改質器パージ処理を実施することも可能である。
第2状態制御実行部13は、改質触媒36bを改質用空気でパージするための改質器パージ処理を行ってもよい。パージとは、改質器36内部のガスが改質用空気で置き換わるまで改質用空気を流通させることを意味する。第2状態制御実行部13は、エンジン100の運転中に停止信号が入力されてからエンジン100が停止されるまでの期間のクーリング運転後において触媒温度がクーリング要温度未満である場合、改質用空気の流通を許容するように改質用スロットル32及びストップバルブ38を制御する。より詳しくは、第2状態制御実行部13は、エンジン100の運転中に停止信号が入力されてからエンジン100が停止されるまでの期間のクーリング運転後において触媒温度がクーリング要温度未満である場合、改質用スロットル32の開度及びストップバルブ38の開度が全閉よりも大きい開度となるように、改質用スロットル32及びストップバルブ38を制御する。
第2状態制御実行部13は、エンジン100の運転中に停止信号が入力されてからエンジン100が停止されるまでの期間のクーリング運転後において触媒温度がクーリング要温度未満である場合、改質流路31への燃料の供給を停止するように改質用インジェクタ35を制御する。燃料の供給の停止により、改質器36には改質用空気のみが流入するため、改質器36のパージが実現される。
第2状態制御実行部13は、改質器パージ処理を開始してからの改質用空気の流量の時間積算値が所定のパージ容積を超えるまで、改質器パージ処理を継続してもよい。パージ容積は、改質器36内部のガスが改質用空気で置き換わったことを判定するための容積値である。パージ容積は、例えば、改質用スロットル32からストップバルブ38までの改質流路31の容積値とすることができる。エンジン状態取得部11は、改質空気量センサ1の検出信号に基づいて、改質用空気の流量を取得する。
停止許可部14は、例えば、改質器パージ処理を開始してからの改質用空気の流量の時間積算値が所定のパージ容積を超えた場合に、エンジン100の停止を許可すると共に、公知の手法(例えば燃料供給の停止等)によりエンジン100を停止させる。
図4は、ECU10の改質器パージ処理を示すフローチャートである。図4のフローチャートの処理は、例えばエンジン100の運転中に実行される。図4のフローチャートの処理において、S21〜S26の処理は、図3のフローチャートの処理におけるS11〜S16の処理と同様である。
ECU10は、S27において、第2状態制御実行部13により、改質用空気の流通を許容するように改質用スロットル32及びストップバルブ38の制御を行う。ECU10は、S28において、第2状態制御実行部13により、改質流路31への燃料の供給を停止するように改質用インジェクタ35の制御を行う。ECU10は、S29において、停止許可部14により、改質器パージ処理を開始してからの改質用空気の流量の時間積算値が所定のパージ容積を超えた場合にエンジン100の停止の許可を行うと共に、エンジン100を停止させる。
以上のような改質器パージ処理によれば、改質用空気で改質触媒36bがパージされるため、エンジン100の停止後に燃料のガスが改質触媒36bに残留することを抑制できる。
また、ECU10は、エンジン100の運転中に停止信号が入力されてからエンジン100が停止されるまでの期間のクーリング運転後において触媒温度がクーリング要温度未満である場合、改質用空気の流通を許容するように改質用スロットル32及びストップバルブ38を制御すると共に、改質流路31への燃料の供給を停止するように改質用インジェクタ35を制御する。これにより、改質用空気で改質触媒36bがパージされるように改質用スロットル32及びストップバルブ38を制御することができる。
なお、改質器36だけでなく、その下流側の改質流路31、及び改質流路31との合流箇所からエンジン本体21までの吸気流路22において、改質ガスが改質用空気で置き換わる程度に改質用空気が流通された場合には、実質的に吸気流路22及び改質流路31に改質用アンモニアガスが残留していないこととなる。その結果、エンジン100の停止後において吸気流路22及び改質流路31を介してエンジン100の外部へ改質用アンモニアガスが漏れてしまうことを効果的に抑制することができる。
ちなみに、改質用スロットル32を設けず、ストップバルブ38の開度を調整することにより改質用空気の流量を調整してもよい。この場合、ストップバルブ38が改質用空気調整部と改質ガス調整部とを兼ねることとなり、第2状態制御実行部13は、エンジン100の運転中に停止信号が入力されてからエンジン100が停止されるまでの期間のクーリング運転後において触媒温度がクーリング要温度未満である場合、改質用空気の流通を許容するようにストップバルブ38を制御する。あるいは、ストップバルブ38を設けなくてもよい。この場合は、第2状態制御実行部13は、エンジン100の運転中に停止信号が入力されてからエンジン100が停止されるまでの期間のクーリング運転後において触媒温度がクーリング要温度未満である場合、改質用空気の流通を許容するように改質用スロットル32を制御する。これらの場合、コストの低減を図ることができる。
その他の変形例として、例えば、上記実施形態では、改質空気量センサ1を例示したが、これに限定されない。例えば、改質用スロットル32の前後圧を検出するセンサを用いて、改質用スロットル32での改質用空気の流量を取得する構成としてもよい。
上記実施形態では、改質用空気調整部として改質用スロットル32を例示したが、スロットルに代えて、例えば電磁弁等を用いてもよい。
上記実施形態では、改質用インジェクタ35の個数は、例えば1個の場合を例示したが、複数個であってもよい。
上記実施形態では、改質ガス調整部としてストップバルブ38を例示したが、電磁弁に代えて、例えばバタフライバルブ又は吸気流路22の位置に設けられた三方弁等を用いてもよい。
上記実施形態では、三元触媒26が設けられていたが、省略されてもよい。
上記実施形態では、クーリング運転を要しない状態(改質触媒36bの触媒温度がクーリング要温度未満の状態)において、上述のような還元雰囲気の状態での維持又は改質器パージ処理を実施したが、必ずしもこれらのを実施しなくてもよい。要は、第1状態制御実行部12は、クーリング運転を要する場合、エンジン100が所定の停止前低負荷運転となるようにメインスロットル23を制御すると共に、改質器36における改質を減衰させるように改質用スロットル32と改質用インジェクタ35とを制御すればよい。
上記実施形態では、エンジン100はアンモニアエンジンであったが、例えば炭化水素系燃料を改質する改質器を備えるエンジンであってもよい。
2…キースイッチ(停止信号出力部)、10…ECU(制御部)、22…吸気流路、23…メインスロットル(吸入空気調整部)、31…改質流路、32…改質用スロットル(改質用空気調整部)、35…改質用インジェクタ(改質用燃料供給部)、36…改質器、36b…改質触媒、36c…触媒温度センサ(触媒温度取得部)、38…ストップバルブ(改質ガス調整部)、100…エンジン。

Claims (4)

  1. 燃料を改質ガスに改質する改質器を備えるエンジンであって、
    前記エンジンの吸入空気を流通させる吸気流路と、
    前記吸気流路に設けられ、前記吸入空気の流量を調整する吸入空気調整部と、
    前記改質器が設けられ、前記改質器に改質用空気を流通させると共に、前記改質器から前記吸気流路に前記改質ガスを流通させる改質流路と、
    前記改質流路に設けられ、前記改質用空気の流量を調整する改質用空気調整部と、
    前記改質流路における前記改質器の上流側に設けられ、前記改質流路に前記燃料を供給する改質用燃料供給部と、
    前記エンジンを停止させるための停止信号を出力する停止信号出力部と、
    前記改質器の改質触媒の触媒温度を取得する触媒温度取得部と、
    前記触媒温度と前記停止信号とに基づいて、前記吸入空気調整部、前記改質用空気調整部、及び前記改質用燃料供給部を制御する制御部と、
    を備え、
    前記制御部は、
    前記エンジンの運転中に前記停止信号が入力されてから前記エンジンが停止されるまでの期間において、前記触媒温度取得部で取得した前記触媒温度が、前記改質触媒の酸化劣化を抑制するためのクーリング運転を要するクーリング要温度以上である場合、前記エンジンが所定の停止前低負荷運転となるように前記吸入空気調整部を制御すると共に、前記改質器における改質を減衰させるように前記改質用空気調整部と前記改質用燃料供給部とを制御する、エンジン。
  2. 前記改質流路における前記改質器の下流側に設けられ、前記改質ガスの流量を調整する改質ガス調整部を更に備え、
    前記改質用空気調整部は、前記改質器の上流側に設けられており、
    前記制御部は、
    前記期間の前記クーリング運転後において前記触媒温度が前記クーリング要温度未満である場合、前記改質用空気の流通を遮断するように前記改質用空気調整部を制御すると共に、前記改質ガスの流通を遮断するように前記改質ガス調整部を制御する、請求項1記載のエンジン。
  3. 前記制御部は、
    前記期間の前記クーリング運転後において前記触媒温度が前記クーリング要温度未満である場合、前記改質用空気の流通を許容するように前記改質用空気調整部を制御すると共に、前記改質流路への前記燃料の供給を停止するように前記改質用燃料供給部を制御する、請求項1記載のエンジン。
  4. 前記改質流路における前記改質器の下流側に設けられた改質ガス調整部を更に備え、
    前記改質用空気調整部は、前記改質器の上流側に設けられており、
    前記制御部は、
    前記期間の前記クーリング運転後において前記触媒温度が前記クーリング要温度未満である場合、前記改質用空気の流通を許容するように前記改質用空気調整部及び前記改質ガス調整部を制御すると共に、前記改質流路への前記燃料の供給を停止するように前記改質用燃料供給部を制御する、請求項3記載のエンジン。
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