以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。尚、各実施例において同一の構成については、同一の符号を付し、最初の実施例においてのみ説明し、以後の実施例においてはその構成の説明を省略する。
(実施例1)
図1は画像読取装置の外観斜視図であり、図2は画像読取装置の外観斜視図であり、図3は画像読取装置において第1の画像読取ユニットの媒体搬送経路を示す側断面図であり、図4は画像読取装置において第2の画像読取ユニットのカバーを閉じた状態を示す側面図であり、図5は画像読取装置において第2の画像読取ユニットのカバーを開いた状態を示す斜視図である。
また、図6は画像読取装置において第2の画像読取ユニットのカバーを開いた状態を示す側面図であり、図7は画像読取装置におけるスロープ部材の側断面図であり、図8は画像読取装置の接続体の斜視図であり、図9は接続体に第2の画像読取ユニットを接続した状態を示す斜視図である。
また、各図において示すX−Y−Z座標系はX方向が装置幅方向であるとともに用紙幅方向、Y方向が画像読取装置の奥行き方向、Z方向が装置高さ方向を示している。尚、各図において−Y方向を装置前面側とし、+Y方向側を装置背面側とする。また、各図において−Y方向が第1画像読取ユニットにおける媒体の搬送方向である。
<<<画像読取装置の概要>>>
図1ないし図3を参照するに本実施例における画像読取装置10が示されている。画像読取装置10は、第1の画像読取ユニット12と、第2の画像読取ユニット14と、接続体16とを備えている。本実施例において、接続体16の上部には第1の画像読取ユニット12が着脱可能に接続されており、接続体16の前部には第2の画像読取ユニット14が着脱可能に接続されている。尚、接続体16への第1の画像読取ユニット12及び第2の画像読取ユニット14の着脱については後述する。
本実施例において第1の画像読取ユニット12はシートフィードスキャナーとして構成され、第2の画像読取ユニット14はフラットベッドスキャナーとして構成されている。まず、第1の画像読取ユニット12の概要について説明する。
<<<第1の画像読取ユニットについて>>>
第1の画像読取ユニット12の背面側の上部には媒体支持部18が設けられている。媒体支持部18は、第1の画像読取ユニット12に対して回動可能に取り付けられている。媒体支持部18は、図1に示すように第1の画像読取ユニット12の上部及び給送口20(図2参照)を覆う非給送状態と、図2に示すように非給送状態から第1の画像読取ユニット12の背面側に回動させて給送口20を開放し、媒体支持面18aに媒体Pを支持させる給送状態とを取り得る。
ここで図3を参照して媒体Pの搬送経路について説明すると、媒体支持面18aから搬送方向に沿って、給送ローラー対22、搬送ローラー対24、画像読取部26、「排出手段」としての排出ローラー対28及び排出口30が順番に設けられている。図3における符号Pが付された二点鎖線は媒体Pの搬送経路を示しており、媒体支持面18aに支持された媒体Pは給送ローラー対22にニップされて、搬送ローラー対24に向けて給送される。そして、搬送ローラー対24は、媒体Pをニップして画像読取部26へ搬送する。
本実施例において画像読取部26は、画像読取センサー26A、26Bを備えている。本実施例において画像読取センサー26Aは媒体Pの一方の面(装置高さ方向下方側の面)と対向して前記一方の面を読み取り可能に配置され、画像読取センサー26Bは媒体Pの他方の面(装置高さ方向上方側の面)と対向して前記他方の面を読み取り可能に配置されている。そして、画像読取部26は、画像読取センサー26A、26Bにより媒体Pの両面の読み取りが可能に構成されている。画像読取部26において画像を読み取られた媒体Pは、排出ローラー対28にニップされて、第1の画像読取ユニット12の前面に設けられた排出口30から第1の画像読取ユニット12の前方に位置する、第2の画像読取ユニット14の後述する「開閉体」としてのカバー部32の媒体載置部32aに向けて排出される。
<<<第2の画像読取ユニットについて>>>
次いで、第2の画像読取ユニット14の概要について説明する。第2の画像読取ユニット14は、フラットベッドスキャナーとして構成されている。第2の画像読取ユニット14は、筐体34と、当該筐体34に対して回動可能に取り付けられたカバー部32を備えている。筐体34の上部には矩形の媒体読取面34a(図3及び図5参照)が設けられている。本実施例において媒体読取面34aは平坦かつ透明なガラス板により構成されており、その上面に画像を読み取る媒体Pを載置可能である。
また、筐体34内には、図示しないが画像読取手段が設けられている。本実施例において、この画像読取手段は媒体読取面34aの下側で媒体読取面34aの長手方向あるいは短手方向に移動することにより、媒体読取面34aに載置された媒体Pの媒体読取面34aと対向する面を読み取ることができるように構成されている。
また、筐体34において装置前面側(図1及び図2における−Y軸方向側)には操作部36が設けられている。操作部36には、第2の画像読取ユニット14を操作するための電源スイッチや設定切換ボタン等を備えて構成されている。
更に図4ないし図7を参照して、カバー部32について説明する。本実施例においてカバー部32は、媒体読取面34aを覆って閉じた姿勢と、媒体読取面34aを露出させる開いた姿勢とを切換可能に筐体34に取り付けられている。具体的には、カバー部32は、筐体34に対して回動可能に構成されている。また、本実施例においてカバー部32は、第1部材38と第2部材40とを備えている。
本実施例において第1部材38の装置奥行き方向背面側の端部には回動軸39(図3参照)が設けられている。第1部材38は回動軸39を支点として筐体34に対して回動可能に筐体34の装置奥行き方向背面側の端部に取り付けられている。また、第2部材40は、第1部材38の装置奥行き方向前面側の端部に第1部材38に対して回動可能に連結されている。尚、本実施例において、回動軸39は筐体34に対して装置高さ方向に変位可能に構成されている。したがって、カバー部32は、媒体読取面34aを覆った閉じた姿勢を維持したまま、媒体読取面34aから装置高さ方向上方に離間可能である。すなわち、媒体読取面34aに比較的厚みのある媒体Pを載置した状態においてもカバー部32が媒体Pを押さえられるように構成されている。
第1部材38及び第2部材40の下面、すなわち媒体読取面34aと対向する面には、媒体押さえ部材41がそれぞれ設けられている。媒体押さえ部材41は例えばスポンジのような弾性体により構成されている。
媒体押さえ部材41は、カバー部32が筐体34に対して閉じた姿勢(図3参照)となった際、筐体34に設けられた媒体読取面34aに載置された媒体Pを当該媒体Pの被読取面と反対側から一様に押圧する。これにより、媒体押さえ部材41により押圧された媒体の被読取面が媒体読取面34aに密着する。つまり、媒体押さえ部材41は、媒体読取面34aから媒体Pが浮き上がることを防止できる。尚、媒体押さえ部材41の大きさは、媒体読取面34aに載置される媒体Pにおいて媒体読取面34aと反対側の面の全領域を押さえられるように媒体読取面34aの大きさと略同じ大きさに設定されている。
また、第2部材40の上面は、第1の画像読取ユニット12から排出される媒体Pを載置する媒体載置部32aとして構成されている。また、第2部材40の上面において、装置奥行き方向前面側の端部の少なくとも一部には上面すなわち媒体載置部32aから上方に突出する第1リブ42が形成されている。本実施例において第1リブ42は第2部材40の上面において装置幅方向に延びている。したがって、第1リブ42は排出口30から媒体載置部32aに向けて排出されてきた媒体Pの排出方向への移動を規制し、媒体Pを媒体載置部32aに確実に載置することができる。
また、第2部材40の上面において、装置幅方向における少なくとも一方の端部の少なくとも一部には上面すなわち媒体載置部32aから上方に突出する第2リブ44が形成されている。本実施例において第2リブ44は、媒体載置部32aの装置幅方向の両端部に形成され、装置奥行き方向に延びている。つまり、本実施例において、第2部材40の上面に設けられた媒体載置部32aには排出口30側の端部を除く残りの3つの端部に第1リブ42及び第2リブ44が形成されている。つまり、媒体載置部32aは排出口30側の端部を除いて第1リブ42及び第2リブ44により囲まれている。したがって、第1リブ42及び第2リブ44は排出口30から媒体載置部32aに向けて排出されてきた媒体Pが媒体載置部32aから落下することを抑制し、媒体Pを確実に媒体載置部32aに載置することができる。
また、第1部材38の上面には、スロープ部材46が取り付けられている。本実施例においてスロープ部材46は、第1の画像読取ユニット12の排出口30から排出される媒体Pを第2の画像読取ユニット14の媒体載置部32aへ案内するガイド部材として機能する。スロープ部材46は、ガイド部46aと、係合部48、48とを備えている。ガイド部46aは装置幅方向に延設されている。装置幅方向においてガイド部46aの両端部には係合部48、48が設けられている。係合部48、48は、装置幅方向において第1の画像読取ユニット12の排出口30から排出される媒体Pの通過する領域から外れた位置に設けられている。また、係合部48の先端には接触部50が設けられている。本実施例において接触部50は、回転自在なローラー部材として構成されている。
また、本実施例においてスロープ部材46の装置奥行き方向前面側には、回動軸46b(図3参照)が設けられている。スロープ部材46は、回動軸46bを支点に第1部材38に対して回動可能に取り付けられている。本実施例において、スロープ部材46は、当該スロープ部材46を図3及び図7における反時計回り方向に回動させることにより、第1の画像読取ユニット12の排出口30から排出される媒体Pを第2の画像読取ユニット14の媒体載置部32aへ案内するガイド姿勢(図3及び図7参照)から第1の画像読取ユニット12から排出される媒体Pの搬送経路から退避した姿勢(図6)へ切換可能である。
また、スロープ部材46のガイド部46aの下面には、図7に示す様に付勢手段52の一端部が取り付けられ、第1部材38の上面には付勢手段52の他端部が取り付けられている。本実施例において付勢手段52は引っ張りばねとして構成されている。また、第1部材38の上面にはスロープ部材46の少なくとも一部と当接してスロープ部材46の姿勢を規定する規定部54が設けられている。
図7に示すように、スロープ部材46は付勢手段52の付勢力により第1部材38側に付勢されると、スロープ部材46の少なくとも一部が規定部54と当接した状態となる。この状態が、スロープ部材46のガイド姿勢である。この状態では、第1の画像読取ユニット12の排出口30から排出される媒体Pの先端は、ガイド部46aと接触し、ガイド部46aにより第2の画像読取ユニット14の媒体載置部32aへ案内される。そして、媒体Pは媒体載置部32aに載置される。
また、この状態において係合部48の接触部50は、第1の画像読取ユニット12の前面12aと接触しており、その接触位置は第1の画像読取ユニット12の前面12aにおいて下方側に位置している。
<<<スロープ部材の姿勢変化について>>>
スロープ部材46は、図3、図4及び図7に示すようにカバー部32が筐体34に対して閉じた姿勢にある際、付勢手段52の付勢力により規定部54に当接し、媒体Pのガイド姿勢を取っている。ここで、カバー部32の第2部材40の装置奥行き方向前面側の端部を筐体34から持ち上げると、第2部材40は第1部材38に対して図6における時計回り方向に回動する。そして、第2部材40が第1部材38に対して所定の角度を取ると、第1部材38も第2部材40とともに図5及び図6における時計回り方向に回動する。
第1部材38が図6における時計回り方向への回動を始めると、スロープ部材46は付勢手段52の付勢力に抗して規定部54から離間し、回動軸46bを支点として図6及び図7における反時計回り方向に回動を開始する。この際、係合部48の接触部50は、ローラー部材として構成されているので第1の画像読取ユニット12の前面12aに対して回転しながら前面12aの下方側から上方側に変位する。これにより、スロープ部材46のガイド部46aは、媒体Pをガイドする姿勢から媒体Pの搬送経路から退避した姿勢、すなわち非ガイド姿勢へと切り換わる。
ここで、スロープ部材46はカバー部32を筐体34に対して閉じた姿勢から開いた姿勢に変化させる際、第1の画像読取ユニット12の前面12aに対してガイド姿勢から非ガイド姿勢へと切り換わることから、スロープ部材46が第1の画像読取ユニット12と干渉して第1部材38の図6における時計回り方向への回動を妨げることを抑制できる。
これにより、第1部材38は筐体34の媒体読取面34aに対して角度αで開くことが可能である。また、第2部材40は第1部材38に対して所定の角度まで回動可能であるので、第2部材40は筐体34の媒体読取面34aに対して第1部材38の開き角度αよりも大きい角度βで開くことが可能である。ここで、図6に示すように媒体読取面34aに対して装置前面側の開き角度βの方が装置背面側の開き角度αよりも大きくなる構成であるので、媒体読取面34aにおける媒体Pの交換や配置作業が容易となる。
また、スロープ部材46を第1の画像読取ユニット12と干渉しないように、ガイド姿勢と非ガイド姿勢とを切り換える構成としたこと及び第2部材40を第1部材38に対して回動可能に構成し、媒体読取面34aに対する開き角度を装置前面側で大きくできるように構成したことにより、第1部材38の回動軸39を装置奥行き方向において第1の画像読取ユニット12の前方側ではなく、第1の画像読取ユニット12と重なる領域に設けても、カバー部32を良好に開くことができる。すなわち、装置奥行き方向において第1の画像読取ユニット12の少なくとも一部と第2の画像読取ユニット14の少なくとも一部とを重なるように配置することができる。
<<<第1の画像読取ユニットと第2の画像読取ユニットの位置関係について>>>
ここで、再度図3を参照して、第1の画像読取ユニット12と第2の画像読取ユニット14との装置奥行き方向における位置関係について説明する。図3において符号Y1が付された二点鎖線は、第2の画像読取ユニット14の媒体読取面34aの装置奥行き方向(図3におけるY軸方向)背面側の端部の位置を示している。また、符号Y2が付された二点鎖線は、第2の画像読取ユニット14のカバー部32の装置奥行き方向背面側の端部の位置を示している。
装置奥行き方向における二点鎖線Y1の位置では、媒体読取面34aの少なくとも一部は装置高さ方向において第1の画像読取ユニット12の少なくとも一部と重なっている。より具体的には、媒体読取面34aの少なくとも一部は、第1の画像読取ユニット12において非給送状態にある媒体支持部18と重なっている。また、媒体読取面34aの少なくとも一部、より具体的には装置奥行き方向背面側の端部は、媒体Pの排出方向において第1の画像読取ユニット12における排出ローラー対28と排出口30との間に位置している。
また、装置奥行き方向における二点鎖線Y2の位置では、カバー部32の少なくとも一部は装置高さ方向において第1の画像読取ユニット12の少なくとも一部と重なっている。より具体的には、カバー部32の少なくとも一部は装置高さ方向において排出ローラー対28と重なっている。さらに、カバー部32の少なくとも一部は装置高さ方向において画像読取部26の少なくとも一部と重なっている。
上記説明をまとめると、本実施例における媒体読取面34a(第2の画像読取ユニット14を構成する)の少なくとも一部は装置高さ方向において第1の画像読取ユニット12の少なくとも一部と重なっているので、装置高さ方向と交差する方向、具体的には本実施例における装置奥行き方向において第1の画像読取ユニット12の領域に第2の画像読取ユニット14が入り込んでいる状態となり、装置高さ方向と交差する方向である装置奥行き方向における装置サイズを小さくすることができる。
尚、「第1の画像読取ユニット12の領域に第2の画像読取ユニット14が入り込んでいる状態」には、第1の画像読取ユニット12それ自体に第2の画像読取ユニット14が入り込んでいる場合もあり得る。また、第1の画像読取ユニット12それ自体に第2の画像読取ユニット14が入り込んでいないが、所定方向(例えば上方向)から装置を見たときに、第1の画像読取ユニット12に第2の画像読取ユニット14の一部が隠れている場合、第2の画像読取ユニット14に第1の画像読取ユニット12の一部が隠れている場合、のいずれであっても良い(以下同様)。
また、本実施例におけるカバー部32(第2の画像読取ユニット14を構成する)の少なくとも一部は装置高さ方向において第1の画像読取ユニット12の少なくとも一部と重なっているので、装置高さ方向と交差する方向、具体的には本実施例における装置奥行き方向において第1の画像読取ユニット12の領域に第2の画像読取ユニット14が入り込んでいる状態となり、装置高さ方向と交差する方向である装置奥行き方向における装置サイズを小さくすることができる。
また、本実施例における媒体読取面34a(第2の画像読取ユニット14を構成する)の少なくとも一部は、装置高さ方向において閉じた姿勢における媒体支持部18(第1の画像読取ユニット12を構成する)の少なくとも一部と重なっているので、装置高さ方向と交差する方向、具体的には本実施例における装置奥行き方向において第1の画像読取ユニット12の領域に第2の画像読取ユニット14が入り込んでいる状態となり、装置高さ方向と交差する方向である装置奥行き方向における装置サイズを小さくすることができる。
また、本実施例におけるカバー部32(第2の画像読取ユニット14を構成する)の少なくとも一部は、装置高さ方向において排出ローラー対28(第1の画像読取ユニット12を構成する)の少なくとも一部と重なっているので、装置高さ方向と交差する方向、具体的には本実施例における装置奥行き方向において第1の画像読取ユニット12の領域に第2の画像読取ユニット14が入り込んでいる状態となり、装置高さ方向と交差する方向である装置奥行き方向における装置サイズを小さくすることができる。
また、本実施例におけるカバー部32(第2の画像読取ユニット14を構成する)の少なくとも一部は、装置高さ方向において第1の画像読取ユニット12に設けられた画像読取部26の少なくとも一部と重なっているので、装置高さ方向と交差する方向、具体的には本実施例における装置奥行き方向において第1の画像読取ユニット12の領域に第2の画像読取ユニット14が入り込んでいる状態となり、装置高さ方向と交差する方向である装置奥行き方向における装置サイズを小さくすることができる。
また、本実施例における媒体読取面34a(第2の画像読取ユニット14を構成する)の少なくとも一部は、第1の画像読取ユニット12における媒体の排出方向において排出ローラー対28と排出口30との間に位置しているので、媒体の排出方向において第1の画像読取ユニット12の領域に第2の画像読取ユニット14が入り込んでいる状態となり、排出方向における装置サイズを小さくすることができる。
また、本実施例におけるスロープ部材46はカバー部32の第2の画像読取ユニット14に対する開閉動作に応じて第1の画像読取ユニット12に対する姿勢を切換可能であるのでスロープ部材46が第1の画像読取ユニット12と干渉してカバー部32の開閉動作を阻害することを抑制できる。
また、本実施例におけるカバー部32は第2の画像読取ユニット14に回動可能に取り付けられるとともにスロープ部材46が設けられた第1部材38と、当該第1部材38に対して回動可能に連結された第2部材40とを備えているので、カバー部32を第2の画像読取ユニット14に対して回動させて開いた際、第2部材40は、第2の画像読取ユニット14に対して開いた状態の第1部材38に対して更に回動方向に回動させることができる。その結果、第2の画像読取ユニット14に対してカバー部32を開いた状態とした際の媒体読取面34aと第2部材40とが成す開き角度βを大きくすることができ、媒体読取面34aにおける媒体の交換や配置動作を容易にし、第2の画像読取ユニット14の作業性を向上させることができる。
また、本実施例におけるスロープ部材46は第1の画像読取ユニット12と接触し、接触した状態で第1の画像読取ユニット12に対して変位可能な接触部50を有しているので、カバー部32を第2の画像読取ユニット14に対して開閉させる際、スロープ部材46が第1の画像読取ユニット12と干渉してカバー部32の開閉動作を阻害することを抑制できる。
また、本実施例におけるスロープ部材46は第1の画像読取ユニット12において媒体の排出方向と交差する方向すなわち装置幅方向に延設されており、接触部50は装置幅方向において媒体の通過する領域から外れた位置に設けられているので、スロープ部材46がガイド姿勢にある際、接触部50は第1の画像読取ユニット12から排出される媒体と接触する虞を低減できる。したがって、スロープ部材46は第1の画像読取ユニット12から排出された媒体を媒体載置部32aに良好にガイドすることができる。
また、本実施例における接触部50はローラー部材で構成されているので、接触部50と第1の画像読取ユニット12の前面12aとの間に生じる摩擦力を低減でき、接触部50の第1の画像読取ユニット12に対する変位を容易にできるとともに、接触部50が第1の画像読取ユニット12に傷を付与することを回避でき、或いは傷の程度を抑制できる。
また、本実施例におけるカバー部32の上部には媒体の排出方向下流側の端部の少なくとも一部に第1リブ42が設けられているので、媒体が媒体載置部32aに排出された際、第1リブ42が媒体の排出方向先端側の端部と接触して、媒体の前記排出方向への変位を規制し、媒体が排出方向すなわち装置奥行き方向において媒体載置部32aから落下することを抑制できる。
また、本実施例におけるカバー部32の上部には装置幅方向における少なくとも一方の端部に第2リブ44が設けられているので、媒体がカバー部32の媒体載置部32aに排出された際、媒体が媒体載置部32aから落下することを抑制できる。
<<<画像読取装置の組立について>>>
次いで、図1、図8及び図9を参照して、画像読取装置10の組立について説明する。図8に示すように接続体16は、第1の画像読取ユニット12を取り付けるための第1取付部16aと、第2の画像読取ユニット14を取り付けるための第2取付部16bとを備えている。接続体16は、装置奥行き方向において背面側が前面側に対して装置高さ方向上方に隆起している。この隆起した部分に第1取付部16aが設けられている。また、接続体16の前面側には、第2取付部16bが設けられている。第2取付部16bは、本実施例において前面側に延び、かつ装置幅方向に間隔をおいた一対のアームとして構成されている。
一対のアーム状の第2取付部16b、16bの間に図9の第2の画像読取ユニット14を配置する。そして、図示しないねじ等の締結部材により第2の画像読取ユニット14を接続体16に対して固定する。そして、接続体16から第2の画像読取ユニット14への電力供給及びデータ通信等の配線作業を行うことにより、第2の画像読取ユニット14の接続体16への取り付け作業が完了する。
次に、第1取付部16aに第1の画像読取ユニット12を取り付ける。ここで、第1取付部16aには、フック状の掛止部56、56が設けられている。また、第1の画像読取ユニット12の底面には、図示しないが掛止部56、56を受け入れて係合するための係合部が設けられている。第1の画像読取ユニット12を第1取付部16aに位置させて、掛止部56を係合部(不図示)と係合させた後、不図示のねじ等の締結部材により第1の画像読取ユニット12を接続体16に対して固定する(図1参照)。
そして、接続体16から第1の画像読取ユニット12への電力供給及びデータ通信等の配線作業を行うことにより、第1の画像読取ユニット12の接続体16への取り付け作業が完了する。
尚、本実施例では、装置奥行き方向において第1の画像読取ユニット12の少なくとも一部と第2の画像読取ユニット14の少なくとも一部が接続体16に接続された状態で装置奥行き方向において重なる、すなわち、装置高さ方向において第2の画像読取ユニット14の少なくとも一部は第1の画像読取ユニット12の下方に位置することとなるため、接続体16には第2の画像読取ユニット14、第1の画像読取ユニット12の順に接続される。
<<<実施例1の変更例>>>
(1)本実施例において媒体載置部32aに第1リブ42及び第2リブ44を設ける構成としたが、この構成に代えて、媒体載置部32aに第1リブ42のみを設ける構成としてもよい。
(2)本実施例において画像読取部26には画像読取センサー26A、26Bを設ける構成としたが、この構成に代えて、画像読取部26に画像読取センサー26A、26Bのいずれか一方のみを設ける構成としてもよい。
(3)本実施例において回動軸39は第1部材38側に設ける構成としたが、この構成に代えて、回動軸39を筐体34側に設ける構成としてもよい。
(4)本実施例において接触部50はローラー部材として構成したが、この構成に代えて、接触部50を樹脂材料等により構成して、第1の画像読取ユニット12に対して摺動する構成としてもよい。この構成においても、第1の画像読取ユニット12に傷を付与することを回避でき、或いは傷の程度を抑制できる。
上記説明をまとめると、本実施例における画像読取装置10は、搬送経路に沿って搬送される媒体の面を読み取り可能な第1の画像読取ユニット12と、媒体を媒体読取面34aに載置して媒体の面を読み取り可能な第2の画像読取ユニット14と、媒体読取面34aに対して閉じた姿勢と開いた姿勢とを切換可能に設けられたカバー部32とを備えている。媒体読取面34aの少なくとも一部は装置高さ方向において第1の画像読取ユニット12の少なくとも一部と重なっている。
また、画像読取装置10は、搬送経路に沿って搬送される媒体の面を読み取り可能な第1の画像読取ユニット12と、媒体を媒体読取面34aに載置して媒体の面を読み取り可能な第2の画像読取ユニット14と、媒体読取面34aに対して閉じた姿勢と開いた姿勢とを切換可能に設けられたカバー部32とを備えている。カバー部32の少なくとも一部は装置高さ方向において第1の画像読取ユニット12の少なくとも一部と重なっている。
また、画像読取装置10は、第1の画像読取ユニット12に対して閉じた姿勢と、該閉じた姿勢から第1の画像読取ユニット12に対して回動して媒体を搬送経路に搬送可能な姿勢で支持する、第1の画像読取ユニット12に対して開いた姿勢とを切換可能な媒体支持部18を備えている。媒体読取面34aの少なくとも一部は、装置高さ方向において閉じた姿勢における媒体支持部18の少なくとも一部と重なっている。
また、画像読取装置10は、第1の画像読取ユニット12において搬送経路に沿って搬送された媒体を排出する排出ローラー対28を備えている。カバー部32の少なくとも一部は、装置高さ方向において排出ローラー対28の少なくとも一部と重なっている。
また、画像読取装置10は、第1の画像読取ユニット12において搬送経路に沿って搬送された媒体の少なくとも一方の面を読み取る画像読取部26を備えている。カバー部32の少なくとも一部は、装置高さ方向において画像読取部26の少なくとも一部と重なっている。
また、画像読取装置10は、第1の画像読取ユニット12において搬送経路に沿って搬送された媒体を排出する排出ローラー対28と、搬送経路において排出ローラー対28に対して搬送方向下流側に設けられた排出口30とを備えている。媒体読取面34aの少なくとも一部は、第1の画像読取ユニット12における媒体の排出方向において排出ローラー対28と排出口30との間に位置している。
また、画像読取装置10は、カバー部32の上部は第1の画像読取ユニット12から排出される媒体を載置する媒体載置部32aとして形成され、カバー部32には当該カバー部32に対して変位可能なスロープ部材46が設けられている。スロープ部材46は、カバー部32が第2の画像読取ユニット14に対して閉じた姿勢にある場合、第1の画像読取ユニット12から排出される媒体を媒体載置部32aへ案内するガイド姿勢を取り、カバー部32が第2の画像読取ユニット14に対して閉じた姿勢から開いた姿勢に切り換えられた場合、カバー部32に対して変位し搬送経路から退避する非ガイド姿勢を取る。
また、画像読取装置10において、カバー部32は第2の画像読取ユニット14に回動可能に取り付けられるとともにスロープ部材46が設けられた第1部材38と、当該第1部材38に対して回動可能に連結された第2部材40とを備えている。
また、画像読取装置10において、スロープ部材46は第1の画像読取ユニット12と接触し、接触した状態で第1の画像読取ユニット12に対して変位可能な接触部50を有している。
また、画像読取装置10において、スロープ部材46は第1の画像読取ユニット12における媒体の排出方向と交差する方向すなわち装置幅方向に延設されており、接触部50は装置幅方向において媒体の通過する領域から外れた位置に設けられている。
また、画像読取装置10において、接触部50は第1の画像読取ユニット12と接触した状態で回転可能なローラー部材で構成されている。
また、画像読取装置10において、カバー部32には、第1の画像読取ユニット12における媒体の排出方向下流側端部の少なくとも一部に、カバー部32の上部から上方に突出し、装置幅方向に延びる第1リブ42が設けられている。
また、画像読取装置10において、カバー部32には、装置幅方向における少なくとも一方の端部の少なくとも一部に、カバー部32の上部から上方に突出し、装置奥行き方向に延びる第2リブ44が設けられている。
尚、本発明は上記実施例に限定されることなく、特許請求の範囲に記載した発明の範囲内で、種々の変形が可能であり、それらも本発明の範囲内に含まれるものであることは言うまでもない。
(実施例2)
図10は実施例2に係る画像読取システムの外観斜視図であり、図11は実施例2に係る画像読取システムの外観斜視図であり、図12は実施例2に係る画像読取システムにおいて第1の画像読取ユニットの媒体搬送経路を示す側断面図であり、図13は実施例2に係る画像読取システムの側面図であり、図14は実施例2に係る画像読取システムにおいて第2の画像読取ユニットのカバーを開いた状態を示す斜視図であり、図15は実施例2に係る画像読取システムの接続体の斜視図である。
また、図16は接続体に第2の画像読取ユニットを接続した状態を示す斜視図であり、図17は実施例2に係る画像読取システムの下面を示す平面図であり、図18は接続体の一対の支持部と第2の画像読取ユニットとの関係を示す断面図であり、図19は図18における一の支持部及び第2の画像読取ユニットの拡大断面図であり、図20は実施例2に係る画像読取システムの組立における第1の状態を示す説明図であり、図21は実施例2に係る画像読取システムの組立における第2の状態を示す説明図であり、図22は実施例2に係る画像読取システムの組立における第3の状態を示す説明図である。
また、図23は実施例2に係る画像読取システムの組立における第4の状態を示す説明図であり、図24は接続体と第2の画像読取ユニットとの結合部を示す側断面図であり、図25は実施例2に係る画像読取システムの組立における第5の状態を示す説明図であり、図26は実施例2に係る画像読取システムの組立における第6の状態を示す説明図であり、図27は接続体と第1の画像読取ユニットとの結合部を示す側断面図であり、図28は実施例2に係る画像読取システムの組立における第7の状態を示す説明図であり、図29は実施例2に係る画像読取システムの組立における第8の状態を示す説明図である。
また、各図において示すX−Y−Z座標系はX方向が画像読取システムの幅方向であるとともに用紙幅方向、Y方向が画像読取システムの奥行き方向、Z方向が画像読取システムの高さ方向を示している。尚、各図において−Y方向を画像読取システムの前面側とし、+Y方向側を画像読取システムの背面側とする。また、各図において−Y方向が第1画像読取ユニットにおける媒体の搬送方向である。
<<<画像読取システムの概要>>>
図10ないし図14を参照するに本実施例における画像読取システム110が示されている。画像読取システム110は、第1の画像読取ユニット112と、第2の画像読取ユニット114と、接続体116とを備えている。本実施例において、接続体116の上部には第1の画像読取ユニット112が着脱可能に接続されており、接続体116の前部には第2の画像読取ユニット114が着脱可能に接続されている。尚、接続体116への第1の画像読取ユニット112及び第2の画像読取ユニット114の着脱については後述する。
本実施例において第1の画像読取ユニット112はシートフィードスキャナーとして構成され、第2の画像読取ユニット114はフラットベッドスキャナーとして構成されている。まず、第1の画像読取ユニット112の概要について説明する。
<<<第1の画像読取ユニットについて>>>
第1の画像読取ユニット112の背面側の上部には媒体支持部118が設けられている。媒体支持部118は、第1の画像読取ユニット112に対して回動可能に取り付けられている。媒体支持部118は、図10に示すように第1の画像読取ユニット112の上部及び給送口120(図11参照)を覆う非給送状態と、図11に示すように非給送状態から第1の画像読取ユニット112の背面側に回動させて給送口120を開放し、媒体支持面118aに媒体Pを支持させる給送状態とを取り得る。
ここで図12を参照して媒体Pの搬送経路について説明すると、媒体支持面118aから搬送方向に沿って、給送ローラー対122、搬送ローラー対124、画像読取部126、排出ローラー対128及び排出口130が順番に設けられている。図12における符号Pが付された二点鎖線は媒体Pの搬送経路を示しており、媒体支持面118aに支持された媒体Pは給送ローラー対122にニップされて、搬送ローラー対124に向けて給送される。そして、搬送ローラー対124は、媒体Pをニップして画像読取部126へ搬送する。
本実施例において画像読取部126は、画像読取センサー126A、126Bを備えている。本実施例において画像読取センサー126Aは媒体Pの一方の面(高さ方向下方側の面)と対向して前記一方の面を読み取り可能に配置され、画像読取センサー126Bは媒体Pの他方の面(高さ方向上方側の面)と対向して前記他方の面を読み取り可能に配置されている。そして、画像読取部126は、画像読取センサー126A、126Bにより媒体Pの両面の読み取りが可能に構成されている。画像読取部126において画像を読み取られた媒体Pは、排出ローラー対128にニップされて、第1の画像読取ユニット112の前面に設けられた排出口130から第1の画像読取ユニット112の前方に位置する、第2の画像読取ユニット114のカバー部132の媒体載置部132aに向けて排出される。
<<<第2の画像読取ユニットについて>>>
次いで、第2の画像読取ユニット114の概要について説明する。第2の画像読取ユニット114は、フラットベッドスキャナーとして構成されている。第2の画像読取ユニット114は、筐体134と、当該筐体134に対して回動可能に取り付けられたカバー部132を備えている。筐体134の上部には矩形の媒体読取面134a(図12及び図14参照)が設けられている。本実施例において媒体読取面134aは平坦かつ透明なガラス板により構成されており、その上面に画像を読み取る媒体Pを載置可能である。
また、筐体134内には、図示しないが画像読取手段が設けられている。本実施例において、この画像読取手段は媒体読取面134aの下側で媒体読取面134aの長手方向あるいは短手方向に移動することにより、媒体読取面134aに載置された媒体Pの媒体読取面134aと対向する面を読み取ることができるように構成されている。
また、筐体134において前面側(図10及び図11における−Y軸方向側)には操作部136が設けられている。操作部136には、第2の画像読取ユニット114を操作するための電源スイッチや設定切換ボタン等を備えて構成されている。
図11及び図14を参照するに、本実施例においてカバー部132は、媒体読取面134aを覆って閉じた姿勢(図11参照)と、媒体読取面134aを露出させる開いた姿勢(図14参照)とを切換可能に筐体134に取り付けられている。具体的には、カバー部132は、筐体134に対して回動可能に構成されている。また、本実施例においてカバー部132は、第1部材138と第2部材140とを備えている。
本実施例において第1部材138の奥行き方向背面側の端部には回動軸139(図12及び図21参照)が設けられている。第1部材138は回動軸139を支点として筐体134に対して回動可能に筐体134の奥行き方向背面側の端部に取り付けられている。また、第2部材140は、第1部材138の奥行き方向前面側の端部に第1部材138に対して回動可能に連結されている。尚、本実施例において、回動軸139は筐体134に対して高さ方向に変位可能に構成されている。したがって、カバー部132は、媒体読取面134aを覆った閉じた姿勢を維持したまま、媒体読取面134aから高さ方向上方に離間可能である。すなわち、媒体読取面134aに比較的厚みのある媒体Pを載置した状態においてもカバー部132が媒体Pを押さえられるように構成されている。
第1部材138及び第2部材140の下面、すなわち媒体読取面134aと対向する面には、媒体押さえ部材141がそれぞれ設けられている。媒体押さえ部材141は例えばスポンジのような弾性体により構成されている。
媒体押さえ部材141は、カバー部132が筐体134に対して閉じた姿勢(図12参照)となった際、筐体134に設けられた媒体読取面134aに載置された媒体Pを当該媒体Pの被読取面と反対側から一様に押圧する。これにより、媒体押さえ部材141により押圧された媒体の被読取面が媒体読取面134aに密着する。つまり、媒体押さえ部材141は、媒体読取面134aから媒体Pが浮き上がることを防止できる。尚、媒体押さえ部材141の大きさは、媒体読取面134aに載置される媒体Pにおいて媒体読取面134aと反対側の面の全領域を押さえられるように媒体読取面134aの大きさと略同じ大きさに設定されている。
また、第2部材140の上面は、第1の画像読取ユニット112から排出される媒体Pを載置する媒体載置部132aとして構成されている。
また、第1部材138の上面には、第1部材138に対して回動可能にスロープ部材142が取り付けられている。本実施例においてスロープ部材142は、第1の画像読取ユニット112の排出口130から排出される媒体Pを第2の画像読取ユニット114の媒体載置部132aへ案内するガイド部材として機能する。スロープ部材142は、幅方向に延設され、その両端には係合部144が設けられている。係合部144は、幅方向において第1の画像読取ユニット112の排出口130から排出される媒体Pの通過する領域から外れた位置に設けられている。また、係合部144の先端には回転自在なローラー部材146(接触部)が設けられている。
尚、ローラー部材146は、接続体116に第1の画像読取ユニット112及び第2の画像読取ユニット114が装着された状態において、第1の画像読取ユニット112の前面112aと接触している。
また、本実施例においてスロープ部材142の奥行き方向前面側には、回動軸142a(図12参照)が設けられている。スロープ部材142は、回動軸142aを支点に第1部材138に対して回動可能に取り付けられている。本実施例において、スロープ部材142は、当該スロープ部材142を図11及び図14における反時計回り方向に回動させることにより、第1の画像読取ユニット112の排出口130から排出される媒体Pを第2の画像読取ユニット114の媒体載置部132aへ案内するガイド姿勢(図11参照)から第1の画像読取ユニット112から排出される媒体Pの搬送経路から退避した姿勢(図14参照)へ切換可能である。
尚、スロープ部材142は、不図示の付勢手段により第1の画像読取ユニット112側、すなわちガイド姿勢をとるように付勢されている。また、スロープ部材142のガイド姿勢から退避姿勢への姿勢切換の際、ローラー部材146は第1の画像読取ユニット112の前面112aと接触した状態を維持しつつ、前面112aの下方側から上方側へと変位する。
<<<接続体について>>>
図15を参照して接続体116について説明する。図15に示すように接続体116は、第1の画像読取ユニット112を取り付けるための第1取付部116aと、第2の画像読取ユニット114を取り付けるための第2取付部116bとを備えている。本実施例において、接続体116は奥行き方向において背面側が前面側に対して高さ方向上方に隆起している。この隆起した部分、すなわち接続体116の上部に第1取付部116aが設けられている。そして、第1取付部116aは、第1の画像読取ユニット112を接続体116の上部に載せた際、第1の画像読取ユニット112を支持可能な第1の支持面として機能する。
ここで、図13を参照するに、本実施例において接続体116の上部には第1の画像読取ユニット112が載せられており、第1取付部116aは第1の画像読取ユニット112を支持している。そして、第1取付部116aは第1の画像読取ユニット112の底面の所定方向、すなわち奥行き方向における1/2以上の長さ領域を支持している。
また、図15において接続体116の前面側には、当該前面側に延び、かつ幅方向に間隔をおいて対向する一対のアーム状の支持部148が形成されている。そして、支持部148には第2取付部116bが設けられている。第2取付部116bは、第2の画像読取ユニット114が接続体116の側方(本実施例では前方側)から装着された際、第2の画像読取ユニット114を支持可能な第2の支持面として機能する。また、支持部148には、第2取付部116bの上方に位置し、第2取付部116bと対向する少なくとも1つの庇状部150が形成されている。尚、本実施例において、高さ方向における第2取付部116bと庇状部150との距離は、第2の画像読取ユニット114の筐体134の高さ方向における寸法よりも大きく設定されている。
図14及び図16を参照するに、本実施例において第2の画像読取ユニット114は一対のアーム状の支持部148の間に配置されている。より具体的には、第2の画像読取ユニット114は、接続体116の前方側から高さ方向において第2取付部116bと庇状部150との間に挿入されて、接続体116に装着されている。そして、第2の支持面としての第2取付部116bは、第2の画像読取ユニット114の底面の所定方向、すなわち奥行き方向における1/2以上の長さ領域を支持可能である。
また、本実施例では第1取付部116aは第1の画像読取ユニット112の底面において奥行き方向における1/2以上の長さ領域を支持しているので、第1の画像読取ユニット112の重量の多くを受けることができる。
また、同様に本実施例では第2取付部116bは第2の画像読取ユニット114の底面において奥行き方向における1/2以上の長さ領域を支持可能であるので、第2の画像読取ユニット114の重量の多くを受けることができる。
また、図13に示すように、第1の画像読取ユニット112及び第2の画像読取ユニット114が接続体116に装着された状態における接続体116の奥行き方向における重心位置G3は、奥行き方向において第1の画像読取ユニット112の重心位置G1と第2の画像読取ユニット114の重心位置G2との間に位置している。
ここで、図13及び図15に示すように、接続体116において奥行き方向において重心位置G3に対応する位置に手掛け部152が設けられている。したがって、画像読取システム110を持ち上げる際、バランス良く持ち上げることができ、画像読取システム110を安定して運ぶことができる。
また、接続体116は中継部154を備えている。本実施例において中継部154は、接続体116の背面側下方に配置されている。中継部154は、不図示の回路基板を有しており、この回路基板には接続体116の背面に設けられた複数の開口(図28及び図29参照)を介して信号線ケーブルの端子や電力供給ケーブルの端子が着脱可能である。また、接続体116の内部において前記回路基板から信号線ケーブル156が延びている。図16に示すように信号線ケーブル156の一端は中継部154の前記回路基板(不図示)に接続され、他端は、接続体116に装着された状態の第2の画像読取ユニット114に接続されている。本実施例において信号線ケーブル156は、中継部154と第2の画像読取ユニット114との間のデータ送受信だけでなく、中継部154から第2の画像読取ユニット114への電力供給も併せて行っている。尚、本実施例では、一例として信号線ケーブル156はUSBケーブルとして構成されている。
ここで、図17ないし図19を参照して、第2の画像読取ユニット114と接続体116との装着状態について説明する。図17に示すように、第2の画像読取ユニット114の筐体134の底面134bには、第2の画像読取ユニット114を机等の設置面158に設置した際、第2の画像読取ユニット114を支えるフット部160が複数設けられている。本実施例では、一例としてフット部160は底面134bに4箇所設けられている。尚、本実施例においてフット部160は、一例としてゴム足として構成されている。
また、接続体116の底面116cには、接続体116を机等の設置面158に設置した際、接続体116を支えるフット部162が複数設けられている。本実施例では、一例としてフット部162は底面116cに4箇所設けられている。尚、本実施例においてフット部162もフット部160と同様にゴム足として構成されている。
図18及び図19に示すように、第1の画像読取ユニット112及び第2の画像読取ユニット114が装着された接続体116を設置面158に設置すると、第1の画像読取ユニット112及び接続体116は、フット部162により支持される。一方、第2の画像読取ユニット114はフット部160により支持されて、自立している。この状態において、接続体116の庇状部150は、接続体116に対する第2の画像読取ユニット114の高さ方向上方への変位を規制している。
また、この状態において、接続体116の第2取付部116bと第2の画像読取ユニット114の底部とは離間した状態となっている(図19参照)。すなわち、第2取付部116bと第2の画像読取ユニット114の底部との間には隙間164が形成されている。尚、図19は図18における一点鎖線で囲まれた領域を拡大して図示している。
また、接続体116に第1の画像読取ユニット112及び第2の画像読取ユニット114が装着された状態において、画像読取システム110を設置面158から持ち上げると、第2の画像読取ユニット114は、第2の画像読取ユニット114の自重により下方に変位し、第2取付部116bと第2の画像読取ユニット114の底部とが接触する。すなわち、隙間164が解消され、第2の画像読取ユニット114は第2取付部116bに支持された状態となる。
<<<画像読取システムの組立について>>>
次いで、図20ないし図29を参照して、画像読取システム110の組立について説明する。図20を参照するに、第2の画像読取ユニット114における背面側の端部が示されており、当該背面側の端部には被結合部材166が着脱可能に取り付けられる。被結合部材166には、第1部材138の回動軸139を受け入れる軸受入部166aと、後述する結合部材168と係合する係合部166bとが設けられている。
次いで、図21に示すように第2の画像読取ユニット114の筐体134にカバー部132を取り付ける。具体的にはカバー部132の第1部材138の回動軸139を被結合部材166の軸受入部166aに嵌め込む。これにより、カバー部132は回動軸139を支点として筐体134に対して回動可能となる。
次に、図22に示すように第2の画像読取ユニット114を接続体116の前面側から一対の支持部148の間に挿入する。この際、高さ方向において筐体134が支持部148の第2取付部116bと庇状部150との間に位置するように第2の画像読取ユニット114を支持部148に挿入する。そして、第2の画像読取ユニット114を接続体116に設けられた位置規制部170に突き当てる。本実施例において位置規制部170は接続体116において奥行き方向における第2の画像読取ユニット114の位置を規定する。また、位置規制部170には開口172が設けられている。本実施例において開口172は、接続体116に第2の画像読取ユニット114を取り付けた際、筐体134の背面側端部に設けられた後述する信号線端子部178(図23参照)に対応する位置に設けられている。
次に、図23及び図24に示すように第2の画像読取ユニット114を位置規制部170に突き当てた状態で、結合部材168を用いて、第2の画像読取ユニット114と接続体116との結合を行う。接続体116には、第2の画像読取ユニット114の被結合部材166に対応する位置に結合部材取付部174が設けられている。また、結合部材168は図24に示すように奥行き方向に延びるともに第2の画像読取ユニット114側の端部が下方に向けて突出した突出部168aを有している。
突出部168aは被結合部材166の係合部166bに高さ方向において相対移動可能に受け入れられている。また、突出部168aは係合部166bに受け入れられた状態で奥行き方向背面側で当該係合部166bと係合している。つまり、突出部168aと係合部166bとの係合により、第2の画像読取ユニット114は奥行き方向において接続体116に拘束されている。
そして、結合部材取付部174に結合部材168をねじ等の締結部材176により取り付けることにより、第2の画像読取ユニット114と接続体116との結合が行われる。すなわち、第2の画像読取ユニット114と接続体116とが一体化される。また、本実施例では突出部168aと係合部166bとが高さ方向において相対移動可能であることから、筐体134は第2取付部116bと庇状部150との間で高さ方向への変位が可能である。
次に図25に示すように、第2の画像読取ユニット114の奥行き方向側の端部に設けられた信号線端子部178(図20参照)に中継部154から延びる信号線ケーブル156の他端を挿入して中継部154と第2の画像読取ユニット114とを電気的に接続する。これにより、接続体116に対する第2の画像読取ユニット114の装着作業が完了する。尚、本実施例において信号線ケーブル156は、データの送受信に加えて中継部154から第2の画像読取ユニット114への電力供給も併せて行われる。
続いて、図26ないし図29を参照して接続体116に対する第1の画像読取ユニット112の装着について説明する。接続体116の第1取付部116aには、フック状の掛止部180(図15及び図27参照)が設けられている。また、第1の画像読取ユニット112の底部には、掛止部180と係合可能な被掛止部182(図27参照)が設けられている。
図26に示すように第1の画像読取ユニット112を接続体116の上部、具体的には第1取付部116aに載せる。この際、第1の画像読取ユニット112は奥行き方向においてスロープ部材142から離れた側、すなわち背面側寄りに第1取付部116aに載せる。これにより、第1取付部116aの掛止部180は、第1の画像読取ユニット112の底部の被掛止部182に受け入れられた状態となる(図27における二点鎖線部参照)。そして、第1の画像読取ユニット112を第1取付部116aに載せた後、第1の画像読取ユニット112を奥行き方向前方側、つまりスロープ部材142の側にスライドさせる。これにより、第1取付部116aの掛止部180は被掛止部182と係合する(図27実線部参照)。
次に図28に示すように第1の画像読取ユニット112と接続体116とを結合部材184により結合する。具体的には第1の画像読取ユニット112の背面と接続体116の背面とに跨る結合部材184をねじ等の締結部材186により接続体116に取り付ける。これにより第1の画像読取ユニット112と接続体116とが一体化される。
そして、図29に示すように接続体116の背面側において、中継部154から延びる電力線ケーブル188と、信号線ケーブル190とを第1の画像読取ユニット112の背面に設けられた電力供給端子及び信号線端子にそれぞれ接続する。これにより、接続体116に対する第1の画像読取ユニット112の装着作業が完了する。そして、この状態では、接続体116を介して第1の画像読取ユニット112と第2の画像読取ユニット114とが一体化される。
また、図29に示すように接続体116の背面には中継部154を介して第1の画像読取ユニット112及び第2の画像読取ユニット114へ電力を供給するための電力供給端子192と、中継部154を介して第1の画像読取ユニット112及び第2の画像読取ユニット114へ画像読取データ等のデータや各画像読取ユニット112、114の操作のための制御信号の送受信を行うための信号線端子194が設けられている。
また、電力供給端子192は図示しない電力供給ケーブルにより外部電源等に接続されている。また、信号線端子194も図示しない信号線ケーブルによりPC等の外部入力機器に接続されている。
<<<実施例2の変更例>>>
(1)本実施例では、第2の画像読取ユニット114と接続体116と間で信号線ケーブル156により電力供給及び信号の送受信を行う構成としたが、電力供給と信号の送受信とを異なるケーブルに分けて行う構成としてもよい。
(2)本実施例では、第1の画像読取ユニット112と接続体116と間で電力線ケーブル188及び信号線ケーブル190により電力供給及び信号の送受信をそれぞれ行う構成としたが、第2の画像読取ユニット114と接続体116と間のように1本のケーブルで電力供給と信号の送受信とを行う構成としてもよい。
上記説明をまとめると、画像読取システム110は搬送経路に沿って搬送される媒体の面を読み取り可能な第1の画像読取ユニット112と、媒体を媒体読取面134aに載置して当該媒体の面を読み取り可能な第2の画像読取ユニット114と、第1の画像読取ユニット112及び第2の画像読取ユニット114がそれぞれ着脱可能に装着され、第1の画像読取ユニット112及び第2の画像読取ユニット114が装着された状態において第1の画像読取ユニット112と第2の画像読取ユニット114とを一体化させる接続体116とを備えている。
上記構成によれば、接続体116には第1の画像読取ユニット112及び第2の画像読取ユニット114がそれぞれ着脱可能に装着されるので、例えば、画像読取システム110を運搬する際、接続体116から第1の画像読取ユニット112及び第2の画像読取ユニット114の少なくとも一つを取り外して運搬することが可能である。つまり、画像読取システム110を一体で運ぶのではなく、画像読取システム110一部を取り外し、複数に分けて運搬でき、1回あたりの運搬重量を小さくできる。その結果、画像読取システム110の容易に運べるので、画像読取システム110の運搬性を向上させることができる。
また、画像読取システム110において、例えば第1の画像読取ユニット112又は第2の画像読取ユニット114が故障した際、故障した第1の画像読取ユニット112又は第2の画像読取ユニット114を接続体116から取り外して修理に出す間も、故障していない第1の画像読取ユニット112または第2の画像読取ユニット114の使用を継続できる。また、故障した第1の画像読取ユニット112又は第2の画像読取ユニット114を交換することにより、第1の画像読取ユニット112又は第2の画像読取ユニット114の状態を速やかに復旧できるので、故障による画像読取システム110の使用できない期間を短くできる。したがって、画像読取システム110における利便性を向上させることができる。
また、本実施例において第1の画像読取ユニット112は接続体116の上面に装着され、第2の画像読取ユニット114は接続体116の側方から接続体116に装着される。上記構成によれば、接続体116に対して第1の画像読取ユニット112及び第2の画像読取ユニット114を装着する際、第1の画像読取ユニット112は接続体116へ上方から装着するのに対し、第2の画像読取ユニット114は接続体116へ側方から装着する。これにより、接続体116への各画像読取ユニット112、114の装着作業において、第1の画像読取ユニット112及び第2の画像読取ユニット114の装着経路が互いに干渉しないので、接続体116への装着作業の作業性を向上させることができる。
また、本実施例によれば、接続体116は第1の画像読取ユニット112の底面の少なくとも一部を支持可能な第1取付部116aと、第2の画像読取ユニット114の底面の少なくとも一部を支持可能な第2取付部116bとを有している。そして、第1取付部116aは第1の画像読取ユニット112の底面の所定方向における1/2以上の長さ領域を支持可能であり、第2取付部116bは第2の画像読取ユニット114の底面の所定方向における1/2以上の長さ領域を支持可能である。
上記構成によれば、接続体116において第1取付部116aは、第1の画像読取ユニット112の底面において奥行き方向における1/2以上の長さ領域を支持可能であり、第2取付部116bは、第2の画像読取ユニット114の底面において奥行き方向における1/2以上の長さ領域を支持可能である。つまり、画像読取システム110に第1の画像読取ユニット112及び第2の画像読取ユニット114を装着した状態において画像読取システム110を運ぶ際、第1の画像読取ユニット112及び第2の画像読取ユニット114の底面の半分以上が接続体116に支持されるので接続体116と第1の画像読取ユニット112との結合部、接続体116と第2の画像読取ユニット114との結合部に過剰な負荷が生じることを抑制でき、画像読取システム110の破損を抑制できる。
また、本実施例によれば、接続体116には第1の画像読取ユニット112及び第2の画像読取ユニット114が取り付けられた状態における接続体116の重心位置G3に対応する位置に手掛け部152が設けられている。
上記構成によれば、接続体116に第1の画像読取ユニット112及び第2の画像読取ユニット114が装着された状態で画像読取システム110を運ぶ際、安定して画像読取システム110を運ぶことができる。
本実施例によれば、第2の画像読取ユニット114は第1の画像読取ユニット112から排出される媒体を第2の画像読取ユニット114の上部、すなわちカバー部132の媒体載置部132aに案内するスロープ部材142を備えている。そして、第1の画像読取ユニット112の下部には被掛止部182が設けられ、接続体116の上部には第1の画像読取ユニット112の被掛止部182と係合可能な掛止部180が設けられている。掛止部180と被掛止部182との係合は、第1の画像読取ユニット112を接続体116の上部、つまり第1取付部116aに載せた後、第1の画像読取ユニット112をスロープ部材142の側にスライドさせることで行われる。
上記構成によれば、第1の画像読取ユニット112を接続体116の上部、つまり第1取付部116aにおいてスロープ部材142と離れた側に載せた後、スロープ部材142側にスライドさせるので、第1の画像読取ユニット112を接続体116の第1取付部116aに載せる際、第1の画像読取ユニット112がスロープ部材142と干渉することを抑制でき、スロープ部材142の破損を抑制できる。
また、本実施例において接続体116には、第2の画像読取ユニット114が装着された際に第2の画像読取ユニット114の一部を覆う庇状部150が設けられている。
上記構成によれば、庇状部150は第2の画像読取ユニット114が接続体116に装着された際、第2の画像読取ユニット114の上方への変位を規制できる。
また、本実施例において接続体116には、第1の画像読取ユニット112における媒体の排出方向に突出し、排出方向と交差する方向に間隔をおいて対向する一対の支持部148を備え、一対の支持部148には庇状部150が設けられている。
また、本実施例において、画像読取システム110は第2の画像読取ユニット114が装着された状態の接続体116を設置面158に載置した状態では、第2の画像読取ユニット114の底部と接続体116との間に隙間164が形成されており、接続体116を設置面158から持ち上げることにより、隙間164が解消して第2の画像読取ユニット114が接続体116により支持される構成を備える。
本実施例における媒体読取面134a(第2の画像読取ユニット114を構成する)の少なくとも一部は画像読取システムの高さ方向において第1の画像読取ユニット112の少なくとも一部と重なっているので、高さ方向と交差する方向、具体的には本実施例における画像読取システムの奥行き方向において第1の画像読取ユニット112の領域に第2の画像読取ユニット114が入り込んでいる状態となり、奥行き方向における画像読取システムのサイズを小さくすることができる。
また、本実施例におけるカバー部132(第2の画像読取ユニット114を構成する)の少なくとも一部は高さ方向において第1の画像読取ユニット112の少なくとも一部と重なっているので、高さ方向と交差する方向、具体的には本実施例における奥行き方向において第1の画像読取ユニット112の領域に第2の画像読取ユニット114が入り込んでいる状態となり、奥行き方向における画像読取システムのサイズを小さくすることができる。
また、本実施例における媒体読取面134a(第2の画像読取ユニット114を構成する)の少なくとも一部は、高さ方向において閉じた姿勢における媒体支持部118(第1の画像読取ユニット112を構成する)の少なくとも一部と重なっているので、奥行き方向において第1の画像読取ユニット112の領域に第2の画像読取ユニット114が入り込んでいる状態となり、奥行き方向における画像読取システムのサイズを小さくすることができる。
また、本実施例におけるカバー部132(第2の画像読取ユニット114を構成する)の少なくとも一部は、高さ方向において排出ローラー対128(第1の画像読取ユニット112を構成する)の少なくとも一部と重なっているので、奥行き方向において第1の画像読取ユニット112の領域に第2の画像読取ユニット114が入り込んでいる状態となり、奥行き方向における画像読取システムのサイズを小さくすることができる。
また、本実施例におけるカバー部132(第2の画像読取ユニット114を構成する)の少なくとも一部は、高さ方向において第1の画像読取ユニット112に設けられた画像読取部126の少なくとも一部と重なっているので、奥行き方向において第1の画像読取ユニット112の領域に第2の画像読取ユニット114が入り込んでいる状態となり、奥行き方向における画像読取システムのサイズを小さくすることができる。
また、本実施例における媒体読取面134a(第2の画像読取ユニット114を構成する)の少なくとも一部は、第1の画像読取ユニット112における媒体の排出方向において排出ローラー対128と排出口130との間に位置しているので、媒体の排出方向において第1の画像読取ユニット112の領域に第2の画像読取ユニット114が入り込んでいる状態となり、排出方向における画像読取システムのサイズを小さくすることができる。
尚、本発明は上記実施例に限定されることなく、特許請求の範囲に記載した発明の範囲内で、種々の変形が可能であり、それらも本発明の範囲内に含まれるものであることは言うまでもない。