JP2020169381A - 水電解システムおよび水電解システムの制御方法 - Google Patents

水電解システムおよび水電解システムの制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】水電解システムを用いて固体高分子形水電解装置のセルまたはスタックにおける水素製造能力および耐久性能を向上させる。【解決手段】水電解システムは、固体高分子形水電解装置のセルまたは複数のセルを積層したスタックに加わる電圧を取得する電圧取得部と、セルまたはスタックに流れる電流を取得する電流取得部と、セルまたはスタックの電気抵抗を取得する電気抵抗取得部と、セルまたはスタックに流れる電流密度を変化させる制御部と、備え、制御部は、取得された電流と、取得された電気抵抗とから損失電圧を算出し、取得された電圧から、損失電圧を差し引いた補正電圧が、予め設定された電圧閾値未満の場合には、電流密度を増加させ、補正電圧が電圧閾値以上の場合には、電流密度を減少させる。【選択図】図1

Description

本発明は、水電解システムおよび水電解システムの制御方法に関する。
水を電気分解することによって、水素を発生させる水電解システムが知られている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1に記載された水電解システムは、アノード側の水の比抵抗値が低下して所定値に達した場合に、アノード側の水の排出および純水の補給を行う。特許文献2に記載された水電解システムは、アノード側から排出されるブローダウン水の比抵抗値が低下して所定値に達した場合に、ブローダウン水の排出量を増加させ、かつ、アノード側の気液分離器に純水を補給している。
特開2002−302784号公報 特開2003−268585号公報
水電解システムでは、高い水素製造能力、すなわち、固体高分子形水電解装置の体格当たりの水素製造速度の向上が望まれている。特許文献1および特許文献2に記載された水電解システムでは、アノード側の水に溜まった不純物が電解質膜を劣化させることを抑制するものの、電流密度が1アンペア/平方センチメートル(A/cm2)と低く、水素製造能力が低い。従来の水電解システムで電流密度を上げると水電解性能が低下するため、安全側でシステムを運転する必要があり、電流密度を上げることができない。また、従来の水電解システムでは、水電解性能の劣化挙動が把握されておらず、水電解セルの温度または水電解スタックの温度と、電流密度との状況に応じて著しい劣化が起きるため、高い耐久性を得られない場合がある。
本発明は、上述した課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、高い水素製造能力、および、水電解セルおよび水電解スタックの高い耐久性能を有する水電解システムを提供することを目的とする。
本発明は、上述の課題を少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態として実現することが可能である。
(1)本発明の一形態によれば、水電解システムが提供される。この水電解システムは、固体高分子形水電解装置のセルまたは複数の前記セルを積層したスタックに加わる電圧を取得する電圧取得部と、前記セルまたは前記スタックに流れる電流を取得する電流取得部と、前記セルまたは前記スタックの電気抵抗を取得する電気抵抗取得部と、前記セルまたは前記スタックに流れる電流密度を変化させる制御部と、を備え、前記制御部は、取得された前記電流と、取得された前記電気抵抗とから損失電圧を算出し、取得された前記電圧から、前記損失電圧を差し引いた補正電圧が、予め設定された電圧閾値未満の場合には、前記電流密度を増加させ、前記補正電圧が前記電圧閾値以上の場合には、前記電流密度を減少させる。
この構成によれば、常時または定期的に補正電圧が算出され、補正電圧が電圧閾値を大きく超えずに、かつ、できるだけセルまたはスタックに流れる電流の電流密度を高くする。これにより、補正電圧の電圧上昇を抑制できるため、セルまたはスタックに過剰な電圧を印加せずに済み、セルまたはスタックの耐久性能を高めることができる。また、セルまたはスタックに過剰な電圧を印加しない範囲で高い電圧が印加されるため、高い水素製造能力を実現できる。
(2)上記形態の水電解システムにおいて、前記制御部は、前記補正電圧が前記電圧閾値未満の場合には、前記電流密度を所定増加幅で増加させて所定時間維持する電流密度増加制御を行い、前記補正電圧が前記電圧閾値以上の場合には、前記電流密度を前記所定減少幅で減少させて前記所定時間維持する電流密度減少制御を行う。
この構成によれば、所定時間が経過する毎に、電圧閾値を基準としてセルまたはスタックに印加される電圧が、電圧閾値Vtr付近で過剰とならない程度に高くなるように制御される。これにより、水電解システムの水素製造能力が高まる。
(3)上記形態の水電解システムにおいて、さらに、前記セルまたは前記スタックの温度を調節する温度調節部を備え、前記制御部は、前記電流密度減少制御後の前記補正電圧が前記電圧閾値未満の場合には、前記電流密度増加制御または前記温度を所定温度幅で減少させて前記所定時間維持する降温制御を行い、前記電流密度増加制御後の前記補正電圧が前記電圧閾値以上の場合には、前記電流密度減少制御または前記温度を所定温度幅で増加させて前記所定時間維持する昇温制御を行ってもよい。
この構成によれば、アノード触媒層およびカソード触媒層の温度が上昇して電流密度が減少している場合に、降温制御が行われることにより、セルまたはスタック温度が低下して電流密度が増加し、水素製造能力を高めることができる。一方で、電流密度増加制御後に、セルまたはスタックに過剰な電圧が印加されている場合に、昇温制御が行われることにより、セルまたはスタック温度が上昇して電流密度が減少し、セルまたはスタックに印加される過電圧を解消できる。これにより、セルまたはスタックの耐久性能が高まる。
(4)上記形態の水電解システムにおいて、前記制御部は、前記降温制御後または前記昇温制御後の前記補正電圧が前記電圧閾値未満の場合には、前記電流密度増加制御を行い、前記降温制御後または前記昇温制御後の前記補正電圧が前記電圧閾値以上の場合には、前記電流密度減少制御を行ってもよい。
この構成によれば、昇温制御および降温制御と、電流密度増加制御および電流密度減少制御とが繰り返し行われるため、セルまたはスタックに印加する電圧をより適正化できる。
(5)上記形態の水電解システムにおいて、前記電圧閾値は、1.58ボルト以上1.70ボルト以下であってもよい。
(6)上記形態の水電解システムにおいて、前記所定増加幅および前記所定減少幅は、0.01アンペア/平方センチメートル(A/cm2)以上1.00アンペア/平方センチメートル(A/cm2)以下であってもよい。
(7)上記形態の水電解システムにおいて、前記所定温度幅は、摂氏1度(℃)以上摂氏20度(℃)以下であってもよい。
(8)上記形態の水電解システムにおいて、前記所定時間は、0.1時間以上20時間以下であってもよい。
なお、本発明は、種々の態様で実現することが可能であり、例えば、水電解装置、水電解システム、水電解装置および水電解システムの制御方法、これら装置や方法を実行するためのコンピュータプログラム、このコンピュータプログラムを配布するためのサーバ装置、コンピュータプログラムを記憶した一時的でない記憶媒体等の形態で実現することができる。
本発明の一実施形態としての水電解システムの概略ブロック図である。 IR補正電圧と、IR補正電圧における上昇電圧との関係を表すグラフである。 第1実施形態における水電解システムの制御方法のフローチャートである。 第2実施形態における水電解システムの制御方法のフローチャートである。 実施例1,2の水電解システムの効果と、比較例1〜8の水電解システムとの効果の比較図である。 比較例1〜8の水電解システムの運転時の条件である。 変形例における水電解システムの制御方法のフローチャートである。
<第1実施形態>
図1は、本発明の一実施形態としての水電解システム100の概略ブロック図である。水電解システム100は、電圧が印加されて水素を発生させるシステムである。図1に示されるように、水電解システム100は、固体高分子形水電解装置のセル10と、セル10に電圧を印加するバッテリ50と、セル10に印加されている電圧を測定する電圧計(電圧取得部)40と、セル10に流れる電流を検出する電流計(電流取得部)20と、セル10の電気抵抗を検出する抵抗計(電気抵抗取得部)30と、セル10の温度を調節する温度調節部8と、バッテリ50がセル10に印加する電圧を制御する制御部60と、を備えている。
セル10は、図1に示されるように、複数の部材が積層されることによって形成されている。セル10は、板状の電解質膜1と、電解質膜1のアノード側の一方の面に塗布されたアノード触媒層2と、電解質膜1におけるアノード触媒層2の反対側のカソード側の面に塗布されたカソード触媒層3と、アノード触媒層2に接着されたアノード側ガス拡散層4と、カソード触媒層3に接着されたカソード側ガス拡散層5と、アノード側ガス拡散層4に接着されたアノード6と、カソード側ガス拡散層5に接着されたカソード7と、を備えている。
電解質膜1としては、ナフィオン膜などが用いられる。アノード触媒層2としては、酸化イリジウム被膜チタン、イリジウムルテニウムコバルト酸化物、イリジウムルテニウムスズ酸化物、イリジウムルテニウム鉄酸化物、イリジウムルテニウムニッケル酸化物、イリジウムスズ酸化物、イリジウムジルコニウム酸化物、ルテニウムチタン酸化物、ルテニウムジルコニウム酸化物、ルテニウムタンタル酸化物、およびルテニウムチタンセリウム酸化物などが用いられる。カソード触媒層3としては、白金被膜チタン、白金担持カーボン、パラジウム担持カーボン、コバルトグリオキシム、およびニッケルグリオキシムなどが用いられる。本実施形態のアノード触媒層2は、酸化イリジウム(IrO2)で形成されている。本実施形態のカソード触媒層3には、白金カーボンが担持されている。アノード側ガス拡散層4およびカソード側ガス拡散層5は、例えば、多孔体の材料などにより形成されている。
本実施形態における水の電気分解時には、アノード側ガス拡散層4およびカソード側ガス拡散層5に水が供給され、アノード触媒層2の表面に下記式(1)による反応によって酸素が発生する。また、カソード触媒層3の表面に下記式(2)による反応によって水素が発生する。なお、他の実施形態における水の電気分解時には、カソード側ガス拡散層5に水が供給されなくてもよい。
2OH- → 1/2O2+H2O+2e-・・・(1)
2H2O+2e- → H2+2OH-・・・(2)
温度調節部8は、セル10を加熱するヒータと、セル10を冷却するクーラとを含んでいる。温度調節部8は、制御部60の制御により、セル10の温度を調節する。アノード触媒層2およびカソード触媒層3の反応は、セル10の温度に依存し、摂氏70(℃)から80℃ぐらいの温度でよく進行する。
制御部60は、電圧計40、電流計20、および抵抗計30の各検出値に基づいて、セル10に印加する電圧Ve(以下、「セル電圧Ve」とも呼ぶ)を変化させる。セル電圧Veは、下記式(3)に示されるように、IR損失電圧Virと、IR補正電圧Vcとに分けられる。IR損失電圧Virは、電流計20により検出される電流Iと、抵抗計30により検出される電気抵抗Rとの積である。下記式(3)の関係より、IR補正電圧Vcは、下記式(4)のように表される。
Ve=Vir+Vc=I×R+Vc・・・(3)
Vc=Ve−I×R・・・(4)
式(3)、(4)より、セル10における水電解性能の低下を示すセル電圧の上昇電圧ΔVeも、下記式(5)に示されるように、IR損失電圧Virの上昇電圧ΔVirと、補正電圧Vcの上昇電圧ΔVcとに分けられる。下記式(5)から下記式(6)が導かれる。
ΔVe=ΔVir+ΔVc=I×ΔR+ΔVc・・・(5)
ΔVc=ΔVe−I×ΔR・・・(6)
実験結果から、式(5)における上昇電圧ΔVeに対して、上昇電圧ΔVirよりも上昇電圧ΔVcの影響の方が大きいことがわかっている。なお、ΔRは、電気抵抗Rの上昇分である。IR損失電圧Virは、損失電圧に相当し、IR補正電圧Vcは、補正電圧に相当する。
図2は、IR補正電圧Vcと、IR補正電圧Vcにおける上昇電圧ΔVcとの関係を表すグラフである。図2には、横軸がIR補正電圧Vc(V:ボルト)である場合において、IR補正電圧Vcの1時間当たりにおける上昇電圧ΔVc(V/h)の数値変化が曲線C1として示されている。図2の曲線C1に示されるように、IR補正電圧Vcが電圧Vtr以上になると、急激に上昇電圧ΔVcが上昇している。IR補正電圧Vcは、アノード触媒層2の酸素過電圧およびカソード触媒層3の水素過電圧などを含んでおり、特に酸素過電圧の割合が大きい。従って、アノード触媒層2が高い過電圧を受けるとアノード触媒層2の触媒性能が大きく低下し、その結果、さらに過電圧が上昇して、IR補正電圧Vcの上昇電圧ΔVcは、図2の曲線C1のような挙動を取る。
本実施形態の制御部60は、電圧Vtrを電圧閾値として用い、電圧閾値VtrとIR補正電圧Vcとの比較に応じて、セル電圧Veおよび温度調節部8を制御する。具体的には、制御部60は、式(4)を用いて算出したIR補正電圧Vcが電圧閾値Vtr未満の場合には、セル電圧Veを予め設定された所定分の電圧を上昇させて、上昇させた状態を所定時間維持する。換言すると、制御部60は、IR補正電圧Vcが電圧閾値Vtr未満の場合には、セル10に流れる電流の電流密度を所定増加幅で増加させて所定時間維持する電流密度増加制御を行う。一方で、制御部60は、IR補正電圧Vcが電圧閾値Vtr以上の場合には、セル10に流れる電流の電流密度を所定減少幅で増加させて所定時間維持する電流密度減少制御を行う。なお、IR補正電圧Vcが急激に上昇し始める電圧Vtrは、セル10の温度やセル10に流れる電流によって変化するため、電圧閾値Vtrとしては、1.58V以上1.70V以下が好ましい。電流密度の所定増加幅および所定減少幅は、0.01A/cm2以上1.00A/cm2以下が好ましい。また、電流密度増加制御および電流密度減少制御における所定時間Δtは、0.1時間以上20時間以下が好ましい。
図3は、第1実施形態における水電解システム100の制御方法のフローチャートである。第1実施形態の制御では、セル10の初期温度T0は70℃、セル10に制御開始時に流す初期電流I0が3アンペア(A)、所定時間Δtが1時間(hour)、電圧閾値Vtrが1.64ボルト(V)、電流密度の所定増加幅ΔJおよび所定減少幅ΔJが0.5A/cm2として設定されている。なお、セル10の電極面積は、1平方センチメートル(cm2)である。
図3に示されるように、水電解システム100の制御方法では、初めに、制御部60は、初期温度T0および初期電流I0に設定して、水の電気分解の運転を開始する(ステップS1)。次に、制御部60は、IR補正電圧Vcが電圧閾値Vtr未満であるか否かを判定する(ステップS2)。制御部60は、電圧計40、電流計20、および抵抗計30の各検出値を式(4)に代入することにより、IR補正電圧Vcを算出する。制御部60は、IR補正電圧Vcが電圧閾値Vtr未満であると判定した場合には(ステップS2:YES)、初期温度T0および初期電流I0で所定時間Δt運転する(ステップS3)。制御部60は、IR補正電圧Vcが電圧閾値Vtr以上であると判定した場合には(ステップS2:NO)、後述のステップS6の処理を行う。
制御部60は、所定時間Δt経過時点でのIR補正電圧Vcが電圧閾値Vtr未満であるか否かを判定する(ステップS4)。制御部60は、IR補正電圧Vcが電圧閾値Vtr未満であると判定した場合には(ステップS4:YES)、電流密度を所定増加幅ΔJ増加させて所定時間Δt運転する電流密度増加制御を行う(ステップS5)。制御部60は、IR補正電圧Vcが電圧閾値Vtr以上であると判定した場合には(ステップS4:YES)、電流密度を所定減少幅ΔJ減少させて所定時間Δt運転する電流密度減少制御を行う(ステップS5)。ステップS5またはステップS6の処理後に、制御部60は、水の電気分解の運転を終了するか否かを判定する(ステップS7)。例えば、予め設定された水の電気分解の処理時間が経過した場合などには(ステップS7:YES)、制御部60は、水の電気分解の運転を終了する。一方で、処理時間が経過していない場合には(ステップS7:NO)、制御部は、ステップS4以降の処理を行う。
<第2実施形態>
第2実施形態では、第1実施形態と比較して、水電解システム100の制御方法が異なる。第2実施形態の制御部60は、電流密度増加制御および電流密度減少制御に加えて、別の制御も行う。制御部60は、電流密度増加制御後のIR補正電圧Vcが電圧閾値Vtr未満の場合には、電流密度増加制御、または、降温制御を行う。降温制御は、温度調節部8によってセル10を冷却して、セル10の温度を所定温度幅で減少させて所定時間Δt維持する制御である。一方で、電流密度増加制御後のIR補正電圧Vcが電圧閾値Vtr以上の場合には、電流密度減少制御、または、昇温制御を行う。昇温制御は、温度調節部8によってセル10を加熱して、セル10の温度を所定温度幅で増加させて所定時間Δt維持する制御である。制御部60は、降温制御後または昇温制御後のIR補正電圧Vcが電圧閾値Vtr以上の場合に、電流密度減少制御を行ってもよい。また、制御部60は、降温制御後または昇温制御後のIR補正電圧Vcが電圧閾値Vtr未満の場合に、流密度増加制御を行ってもよい。なお、昇温制御および降温制御における所定温度幅は、1℃以上20℃以下が好ましい。
図4は、第2実施形態における水電解システム100の制御方法のフローチャートである。第2実施形態の制御では、セル10の初期温度T0は60℃、セル10に制御開始時に流す初期電流I0が3アンペアA、所定時間Δtが1時間(hour)、電圧閾値Vtrが1.64V、電流密度の所定増加幅ΔJおよび所定減少幅ΔJが0.5A/cm2、所定温度幅ΔTが10℃として設定されている。セル10の電極面積は、1平方cm2である。
図3および図4に示されるように、第2実施形態の水電解システム100の制御方法におけるステップS11〜S16までの各処理は、第1実施形態の制御方法におけるステップS1〜S6までの各処理と同じである。そのため、第2実施形態では、ステップS11〜S16までの各処理の説明を省略し、ステップS17以降の処理について説明する。なお、第2実施形態の制御方法における運転終了の処理について図4に明記されていないが、水電解効率が予め設定された所定値未満になった場合に運転が終了する。
第2実施形態の水電解システム100の制御方法では、ステップS15またはステップS16の処理後に、制御部60は、IR補正電圧Vcが電圧閾値Vtr未満であるか否かを判定する(ステップS17)。制御部60は、IR補正電圧Vcが電圧閾値Vtr未満であると判定した場合には(ステップS17:YES)、ステップS15以降の処理を行う。制御部60は、IR補正電圧Vcが電圧閾値Vtr以上であると判定した場合には(ステップS15:NO)、セル10の温度を所定温度幅ΔT増加させて所定時間Δt維持する昇温制御を行う(ステップS18)。
次に、制御部60は、昇温制御後のIR補正電圧Vcが電圧閾値Vtr未満であるか否かを判定する(ステップS19)。制御部60は、IR補正電圧Vcが電圧閾値Vtr以上であると判定した場合には(ステップS19:NO)、ステップS15以降の処理を行う。制御部60は、IR補正電圧Vcが電圧閾値Vtr未満であると判定した場合には(ステップS19:YES)、電流密度減少制御を行う(ステップS20)。次に、制御部60は、電流密度減少制御後のIR補正電圧Vcが電圧閾値Vtr未満であるか否かを判定する(ステップS21)。制御部60は、IR補正電圧Vcが電圧閾値Vtr以上であると判定した場合には(ステップS21:NO)、ステップS20以降の処理を行う。制御部60は、IR補正電圧Vcが電圧閾値Vtr未満であると判定した場合には(ステップS21:YES)、セル10の温度を所定温度幅ΔT減少させて所定時間Δt維持する降温制御を行う(ステップS22)。次に、制御部60は、降温制御後のIR補正電圧Vcが電圧閾値Vtr未満であるか否かを判定する(ステップS23)。制御部60は、IR補正電圧Vcが電圧閾値Vtr以上であると判定した場合には(ステップS23:NO)、ステップS20以降の処理を行う。制御部60は、IR補正電圧Vcが電圧閾値Vtr未満であると判定した場合には(ステップS23:YES)、ステップS15以降の処理を行う。
図5は、実施例1,2の水電解システム100の効果と、比較例1〜8の水電解システムとの効果の比較図である。図6は、比較例1〜8の水電解システムの運転時の条件である。図5に示される実施例1,2のそれぞれは、第1実施形態および第2実施形態のそれぞれの水電解システム100の制御方法によって運転された場合のセル10の耐久保持時間(hour)と水素製造量(L)とが示されている。セル10の耐久保持時間は、水電解効率が低下して50パーセント(%)以下になるまで(セル電圧Veが2.962V以上になるまで)水電解を継続した時間とした。水素製造量は、耐久保持時間内に、セル10によって発生した水素の量である。実施例1,2および比較例1〜8では、同じセル10を採用している。セル10では、電解質膜1としてNafion(登録商標)のNR212を用い、アノード触媒層2として酸化イリジウム粉末を用い、カソード触媒層3として担持白金カーボンから構成される膜電極接合体を用いた。セル10の電極面積は、1cm2である。図6に示される比較例1〜8のそれぞれの耐久保持時間および水素製造量は、図6に示される一定の電流密度(A/cm2)をセル10に流し続け、図6に示される水電解セル温度(℃)で維持した状態で得られた結果である。
図6に示されるように、実施例1,2の耐久保持時間は、比較例1〜8の中で最も高い比較例8の475時間以上である。また、実施例1,2の水素製造量は、比較例1〜8のいずれの水素製造量よりも多い。すなわち、実施例1,2の水電解システム100による水電解は、比較例1〜8の水電解システムよりも高い耐久性能および高い水素製造能力を有している。
以上説明したように、第1実施形態および第2実施形態の水電解システム100では、水の電気分解時に、制御部60は、セル電圧VeからIR損失電圧Virを差し引いたIR補正電圧Vcが電圧閾値Vtr未満の場合には、セル10に流れる電流の電流密度を増加させる。一方で、制御部60は、IR補正電圧Vcが電圧閾値Vtr以上の場合には、電流密度を減少させる。水電解システム100では、水素製造能力を高めるために、可能な限りセル電圧Veを高くしたいが、セル電圧Veが高くなるにつれて、図2に示されるように、IR補正電圧Vcの上昇電圧ΔVcも高くなってしまう。さらに、水の電気分解を続けると、電気分解の性能が低下してセル電圧Veが低下する。これらの問題に対し、第1実施形態および第2実施形態の制御部60は、上昇電圧ΔVcが高くなる前の電圧閾値Vtrを大きく超えずに、かつ、セル電圧Veができるだけ高くなるように制御している。これにより、過剰なセル電圧Veがセル10に印加されないため、本実施形態の水電解システム100は、高い耐久性能を有する。また、図5に示されるように、過剰なセル電圧Veにならない範囲で高いセル電圧Veを実現できるため、水電解システム100の水素製造能力を高めることができる。
また、第1実施形態および第2実施形態の水電解システム100では、制御部60は、IR補正電圧Vcが電圧閾値Vtr以上の場合には電流密度増加制御を行い、IR補正電圧Vcが電圧閾値Vtr以上の場合には電圧密度減少制御を行う。これにより、制御部60は、所定時間Δtが経過する毎に、電圧閾値Vtrを基準としてセル電圧Veができるだけ高くなるように制御できる。
また、第2実施形態の水電解システム100では、制御部60は、電流密度増加制御後のIR補正電圧Vcが電圧閾値Vtr以上の場合には昇温制御を行い、電流密度減少制御後のIR補正電圧Vcが電圧閾値Vtr未満の場合には降温制御を行う。すなわち、第2実施形態では、電流密度減少制御後にIR補正電圧Vcをさらに上昇させる余地がある場合にセル温度を降温させ、電流密度増加制御後にIR補正電圧Vcをさらに減少させる必要がある場合にセル温度を昇温させる。水の電気分解によりセル温度が上昇していると、アノード触媒層2およびカソード触媒層3の温度が上昇して電流密度が減少している場合がある。一方で、アノード触媒層2およびカソード触媒層3の温度が低いと十分に触媒が機能していない場合がある。このような場合に、第2実施形態の制御部60は、セル10の温度を調整することにより、電圧閾値Vtrを大きく超えない範囲でできるだけ高いセル電圧Veを実現できる。
上記第1実施形態および第2実施形態では、電圧閾値Vtrが1.58V以上1.70V以下である。また、電流密度増加制御および電流密度減少制御における電流密度の所定増加幅および所定減少幅が0.01A/cm2以上1.00A/cm2以下である。また、電流密度増加制御および電流密度減少制御における所定時間Δtが0.1時間以上20時間以下である。また、昇温制御および降温制御における所定温度幅が1℃以上20℃である。これにより、制御部60は、適切なタイミングに、適切な温度および適切な電流密度によって水の電気分解を実行できる。
<本実施形態の変形例>
本発明は上記の実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様において実施することが可能であり、例えば次のような変形も可能である。
[変形例1]
第1実施形態および第2実施形態における水電解システム100および水電解システム100の制御方法は一例であり、水電解システム100の各構成および制御部60が実行する制御については、種々変形可能である。例えば、水電解システム100は、電圧計40、電流計20、抵抗計30、および制御部60を備えていればよく、温度調節部8を備えていなくてもよい。また、水電解システム100は、セル10を備えておらず、セル10に接続してセル電圧等を制御できる構成であればよい。制御部60は、IR損失電圧Virを算出し、IR損失電圧Virと電圧閾値Vtrとの比較によって、セル10に流れる電流の電流密度を制御すればよい。そのため、例えば、制御部60は、所定時間Δtに関係なく電流密度を変化させてもよい。
水電解システム100は、セル温度を測定する温度センサを備えていてもよい。この場合に、制御部60は、温度センサの検出値を用いて、昇温制御および降温制御を行ってもよい。また、昇温制御は、電流密度減少制御後に行われてもよいし、降温制御は、電流密度増加制御後に行われてもよい。また、電流密度増加制御後に、さらに電流密度増加制御が行われてもよいし、電流密度減少制御後に、さらに電流密度減少制御が行われてもよい。また、制御部60は、電流密度増加制御および電流密度減少制御の直後(所要時間Δtの経過前)に、IR補正電圧Vcと電圧閾値Vtrとの比較によって、さらに電流密度を変化させてもよい。
水電解システム100は、セル10を用いた水の電気分解を行ったが、セル10を複数積層したスタックを用いて水の電気分解を行ってもよい。積層されるセル10の数は、適宜設定されればよい。また、セル10およびスタックの形状および大きさについては種々変形可能であり、上記第1実施形態および第2実施形態の形状および大きさに限られない。
[変形例2]
図7は、変形例における水電解システム100の制御方法のフローチャートである。変形例の制御部60は、電流密度増加制御および電流密度減少制御の代わりに、電流密度を変化させた後に所定時間Δtが経過する前に、電流密度の増減を行う場合がある。変形例の制御部60は、IR補正電圧Vcが、電圧閾値Vtr(例えば、1.64V)から、電圧閾値Vtrから所定の電圧差ΔVtr(例えば、0.5V)を差し引いた電圧までの所定の電圧範囲(例えば、1.59V〜1.64Vの範囲)に収まるように電流密度を制御する。具体的な制御として、制御部60は、IR補正電圧Vcが電圧閾値Vtr以上の場合に電流密度を減少させ、IR補正電圧Vcが電圧値(Vtr−ΔV)未満の場合に電流密度を増加させる。
図7に示されるように、変形例の制御方法では、制御部60は、水電解の運転を開始し、各検出値からIR補正電圧Vcを算出する(ステップS31)。制御部60は、算出しているIR補正電圧Vcの推移を監視する(ステップS32)。IR補正電圧Vcが電圧値(Vtr−ΔV)以上電圧閾値Vtr未満の場合には(ステップS32:Vtr−ΔV≦Vc<Vtr)、制御部60は、電流密度を変化させずに後述のステップS35の処理を行う。IR補正電圧Vcが電圧値(Vtr−ΔV)未満の場合には(ステップS32:Vc<Vtr−ΔV)、制御部60は、電流密度を増加させる(ステップS33)。IR補正電圧Vcが電圧閾値Vtr以上の場合には(ステップS32:Vtr≦Vc)、制御部60は、電流密度を減少させる(ステップS34)。ステップS32においてIR補正電圧Vcが電圧値(Vtr−ΔV)以上電圧閾値Vtr未満の場合(ステップS32:Vtr−ΔV≦Vc<Vtr)、および、ステップS33またはステップS34の処理後には、制御部60は、水電解の運転終了を判定する(ステップS35)。運転を終了しない場合には(ステップS35:NO)、ステップS32以降の処理を行う。このように、変形例の制御部60は、必ずしも電流密度を変化させた後に所定時間Δtを維持する必要はなく、算出された補正電圧Vcに応じて電流密度を変化させてもよい。
上記第1実施形態の制御方法および図7に示される変形例の制御方法では、運転終了の判定処理があったが、第2実施形態の制御方法のように、水電解効率などの別指標によって運転終了が判定されてもよい。別指標としては、水電解効率の低下の他に、水電解を行う期間として予め設定された所要時間などが挙げられる。
以上、実施形態、変形例に基づき本態様について説明してきたが、上記した態様の実施の形態は、本態様の理解を容易にするためのものであり、本態様を限定するものではない。本態様は、その趣旨並びに特許請求の範囲を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本態様にはその等価物が含まれる。また、その技術的特徴が本明細書中に必須なものとして説明されていなければ、適宜、削除することができる。
1…電解質膜
2…アノード触媒層
3…カソード触媒層
4…アノード側ガス拡散層
5…カソード側ガス拡散層
6…アノード
7…カソード
8…温度調節部
10…セル
20…電流計
30…抵抗計
40…電圧計
50…バッテリ
60…制御部
100…水電解システム
C1…曲線
I…電流
0…初期電流
R…電気抵抗
0…初期温度
Vc…IR補正電圧
Ve…セル電圧
Vir…IR損失電圧
Vtr…電圧閾値
ΔJ…電流密度の所定増加幅、電流密度の所定減少幅
ΔVc…IR補正電圧の上昇電圧
ΔVe…セル電圧の上昇電圧
ΔVir…IR損失電圧の上昇電圧
ΔVtr…電圧閾値の電圧差
ΔT…所定温度幅
Δt…所定時間

Claims (9)

  1. 水電解システムであって、
    固体高分子形水電解装置のセルまたは複数の前記セルを積層したスタックに加わる電圧を取得する電圧取得部と、
    前記セルまたは前記スタックに流れる電流を取得する電流取得部と、
    前記セルまたは前記スタックの電気抵抗を取得する電気抵抗取得部と、
    前記セルまたは前記スタックに流れる電流密度を変化させる制御部と、
    を備え、
    前記制御部は、
    取得された前記電流と、取得された前記電気抵抗とから損失電圧を算出し、
    取得された前記電圧から、前記損失電圧を差し引いた補正電圧が、予め設定された電圧閾値未満の場合には、前記電流密度を増加させ、
    前記補正電圧が前記電圧閾値以上の場合には、前記電流密度を減少させる、水電解システム。
  2. 請求項1に記載の水電解システムであって、
    前記制御部は、
    前記補正電圧が前記電圧閾値未満の場合には、前記電流密度を所定増加幅で増加させて所定時間維持する電流密度増加制御を行い、
    前記補正電圧が前記電圧閾値以上の場合には、前記電流密度を前記所定減少幅で減少させて前記所定時間維持する電流密度減少制御を行う、水電解システム。
  3. 請求項2に記載の水電解システムであって、さらに、
    前記セルまたは前記スタックの温度を調節する温度調節部を備え、
    前記制御部は、
    前記電流密度減少制御後の前記補正電圧が前記電圧閾値未満の場合には、前記電流密度増加制御または前記温度を所定温度幅で減少させて前記所定時間維持する降温制御を行い、
    前記電流密度増加制御後の前記補正電圧が前記電圧閾値以上の場合には、前記電流密度減少制御または前記温度を所定温度幅で増加させて前記所定時間維持する昇温制御を行う、水電解システム。
  4. 請求項3に記載の水電解システムであって、
    前記制御部は、
    前記降温制御後または前記昇温制御後の前記補正電圧が前記電圧閾値未満の場合には、前記電流密度増加制御を行い、
    前記降温制御後または前記昇温制御後の前記補正電圧が前記電圧閾値以上の場合には、前記電流密度減少制御を行う、水電解システム。
  5. 請求項3または請求項4に記載の水電解システムであって、
    前記所定温度幅は、摂氏1度(℃)以上摂氏20度(℃)以下である、水電解システム。
  6. 請求項2から請求項5までのいずれか一項に記載の水電解システムであって、
    前記所定増加幅および前記所定減少幅は、0.01アンペア/平方センチメートル(A/cm2)以上1.00アンペア/平方センチメートル(A/cm2)以下である、水電解システム。
  7. 請求項2から請求項6までのいずれか一項に記載の水電解システムであって、
    前記所定時間は、0.1時間以上20時間以下である、水電解システム。
  8. 請求項1から請求項7までのいずれか一項に記載の水電解システムであって、
    前記電圧閾値は、1.58ボルト以上1.70ボルト以下である、水電解システム。
  9. 水電解システムの制御方法であって、
    固体高分子形水電解装置のセルまたは複数の前記セルを積層したスタックに加わる電圧を取得する電圧取得工程と、
    前記セルまたは前記スタックに流れる電流を取得する電流取得工程と、
    前記セルまたは前記スタックの電気抵抗を取得する電気抵抗取得工程と、
    取得された前記電圧から、取得された前記電流と、取得された前記電気抵抗とから算出される損失電圧を差し引いた補正電圧が、予め設定された電圧閾値未満の場合には、前記電流密度を増加させる工程と、
    前記補正電圧が前記電圧閾値以上の場合には、前記電流密度を減少させる工程と、を備える、制御方法。
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