JP2020167951A - 苗移植機 - Google Patents

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Abstract

【課題】操作性を向上させる苗移植機を提供すること。【解決手段】実施形態の一態様に係る苗移植機は、左右に設けられた走行輪を有する機体と、機体に設けられ、圃場に苗を植え付ける苗植付装置と、走行輪への動力伝達状態を、入り状態、および切り状態に切り替える主変速レバーと、機体の走行モードを切り替える副変速レバーと、圃場の凹凸を検知する検知部と、検知部によって検知された圃場の凹凸に応じて、機体の高さを調整する高さ調整機能を有する姿勢調整機構とを備え、姿勢調整機構は、動力伝達状態が入り状態であり、かつ走行モードが作業速モードではない場合に、高さ調整機能をOFFにする。【選択図】図3

Description

本発明は、苗移植機に関する。
従来、圃場の凹凸を検知した場合や、機体が左右方向に傾斜した場合に、機体が水平方向となるように姿勢を修正する苗移植機が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2015−39350号公報
上記苗移植機は、主変速機構によって走行輪に駆動力が伝達される状態である場合には、姿勢を修正する機能が作用する。しかしながら、例えば、苗移植機を後進させる場合に姿勢を修正する機能が作用すると、作業者は後進しつつ、操縦ハンドルが高くなったり、低くなったりするため、操作性が低下するおそれがある。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、操作性を向上させる苗移植機を提供することを目的とする。
上記した課題を解決し、目的を達成するために、実施形態の一態様に係る苗移植機(1)は、左右に設けられた走行輪(10)を有する機体(2)と、前記機体(2)に設けられ、圃場に苗を植え付ける苗植付装置(4)と、前記走行輪(10)への動力伝達状態を、入り状態、および切り状態に切り替える主変速レバー(20)と、前記機体(2)の走行モードを切り替える副変速レバー(21)と、前記圃場の凹凸を検知する検知部(6)と、前記検知部(6)によって検知された前記圃場の凹凸に応じて、前記機体(2)の高さを調整する高さ調整機能を有する姿勢調整機構(7)とを備え、前記姿勢調整機構(7)は、前記動力伝達状態が前記入り状態であり、かつ前記走行モードが作業速モードではない場合に、前記高さ調整機能をOFFにする。
実施形態の一態様によれば、操作性を向上させることができる。
図1は、実施形態に係る苗移植機の概略側面図である。 図2は、操縦ハンドル付近を後方から見た概略を示す模式図である。 図3は、姿勢調整機構の概略を説明する模式図(その1)である。 図4は、姿勢調整機構の概略を説明する模式図(その2)である。 図5は、規制機構を左方から見た概略を示す模式図である。 図6は、変形例に係る苗移植機の概略側面図である。 図7は、変形例に係る規制機構の概略を説明する模式図である。 図8は、変形例に係る副変速レバーの周囲を示す模式図である。 図9は、伝動軸を押さえるカップリング部材を説明する模式図である。 図10は、振り子を上方から見た場合の概略を示す模式図である。 図11は、左側の操縦ハンドルを上方から見た場合の概略を示す模式図である。 図12は、後方からセンターマスコット付近を見た場合の概略を示す模式図である。 図13は、センターマスコットを左方から見た場合の概略を示す模式図である。
本発明に係る苗移植機の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施形態によりこの発明が限定されるものではなく、本発明の骨子を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。さらに、下記実施形態における構成要素には、当業者が置換可能、かつ、容易なもの、或いは実質的に同一のものいわゆる均等の範囲のものが含まれる。
なお、以下では前後、上下、左右の方向基準は、苗移植機1が苗を圃場に植え付ける場合に進む方向を前方とした前後方向、重力が作用する方向を下方とした上下方向、前後方向および上下方向に垂直な方向を左右方向とする。また、左右方向は、前進時における作業者の右手側を右方向とし、左手側を左方向とする。
実施形態に係る苗移植機1について図1を参照し説明する。図1は、実施形態に係る苗移植機1の概略側面図である。苗移植機1は、作業者が苗移植機1の後方から苗移植機1の操縦ハンドル14を操作しながら、苗を圃場に植え付ける歩行型の苗移植機である。
苗移植機1は、機体2と、苗載置台3と、苗植付装置4と、駆動力伝達機構5と、フロート6(検知部)と、姿勢調整機構7と、制御装置(不図示)とを備える。
機体2は、圃場を走行する左右一対の駆動輪としての走行輪10を備えている。機体2は、機体2に設けられたエンジン11と、前部フレーム12と、前部フレーム12の後端に固着され湾曲して斜め上方に延びる後部フレーム13と、後部フレーム13の後端に取り付けられ、作業者が把持可能な操縦ハンドル14とを備えている。苗移植機1において、エンジン11の駆動力は、機体2を前進させるために走行輪10を回転駆動するだけでなく、苗植付装置4などを駆動させるためにも使用される。また、エンジン11の駆動力は、姿勢調整機構7を作動させる油圧を生成する油圧ポンプの駆動にも使用される。
走行輪10は、前部フレーム12に設けられた油圧昇降シリンダ70により、前部フレーム12、すなわち機体2に対して上下動され、機体2に対する上下方向の位置が変更される。油圧昇降シリンダ70は、各走行輪10に対応して一対設けられ、これら一対の油圧昇降シリンダ70は、左右方向に間隔をあけて配置されている。一対の油圧昇降シリンダ70のそれぞれに油を給排することで、機体2の高さを調整し、また、機体2の左右方向の傾きを調整することができる。
エンジン11は、ディーゼル機関やガソリン機関等の熱機関であって、出力軸から駆動力を出力する。出力軸は、機体2の左側方から突出している。エンジン11は、機体2の左右方向における略中央で、且つ、前部フレーム12の前端部に配置されている。エンジン11は、リコイルスターター式のエンジンである。
エンジン11の上方には、ボンネットカバー18が設けられている。ボンネットカバー18は、エンジン11の上方に設けられた燃料タンク19や制御装置を収容している。
操縦ハンドル14は、機体2、すなわち歩行型の苗移植機1の走行方向を変更するためのものであり、作業者が把持し、操作可能である。また、操縦ハンドル14は、後部フレーム13に対して回動可能とし、後部フレーム13に対する操縦ハンドル14の位置を変更することができる。
左右の操縦ハンドル14の間には、図2に示すように、主変速レバー20、副変速レバー21、および昇降レバー22などが設けられる。図2は、操縦ハンドル14付近を後方から見た概略を示す模式図である。
主変速レバー20、副変速レバー21、および昇降レバー22は、左右方向に延びるレバー支持部23(図1参照)に回動可能に取り付けられる。なお、副変速レバー21は、主変速レバー20、および昇降レバー22よりも下方に配置されてもよい。この場合、副変速レバー21は、主変速レバー20、および昇降レバー22が取り付けられるレバー支持部23とは異なるレバー支持部に取り付けられる。これにより、副変速レバー21と、主変速レバー20との握り間違いを抑制することができる。
また、レバー支持部23は、操縦ハンドル14を回動可能に支持する部材や、後部フレーム13に、固定プレート24(図1参照)を介して取り付けられる。これにより、レバー支持部23の剛性を向上させることができる。
主変速レバー20は、走行輪10(図1参照)への動力伝達を入り切りする主クラッチを操作するレバーである。主変速レバー20が、走行輪10への動力伝達を行う位置に操作されると、主クラッチが「入り状態」となり、エンジン11から走行輪10への動力伝達が行われる。すなわち、エンジン11から走行輪10への動力伝達状態が、「入り状態」となる。
一方、主変速レバー20が、走行輪10への動力伝達を行わない位置に操作されると、主クラッチが「切り状態」となり、エンジン11から走行輪10への動力伝達が行われない。すなわち、エンジン11から走行輪10への動力伝達状態が、「切り状態」になる。
副変速レバー21は、主変速レバー20よりも左側に配置される。副変速レバー21は、機体2の走行モードを、移動速モード、作業速モード、中立モード、および後進モードに変更するレバーである。副変速レバー21は、上下方向に操作可能である。副変速レバー21が上端から下端に操作されることで、機体2の走行モードは、移動速モード、作業速モード、中立モード、および後進モードの順に切り替わる。
なお、作業速モードは、圃場で作業を行う場合、すなわち、苗の植え付けを行う場合に使用されるモードである。移動速モードは、圃場で作業を行わない場合に、作業速モードよりも早い速度で前進移動可能となるモードである。
昇降レバー22は、走行輪10と機体2との相対的な位置を変更し、圃場に対する機体2の高さを調整するレバーである。
なお、操縦ハンドル14の近傍には、振り子77(図3参照)の傾きを調整する傾き調整レバー25(図3参照)などが配置される。
副変速レバー21には、図1に示すように、ロッド取付プレート200などを介して第1ロッド201(第2伝達部材)が連結される。第1ロッド201は、上下方向に延び、第1ロッド201の上端は、ロッド取付プレート200に連結される。第1ロッド201の下端には、ジョイントボール202を介して第2ロッド203が連結される。なお、第1ロッド201は、ジョイントボール202が曲がることを抑制するために屈曲している。また、第1ロッド201の端にダブルナットを設け、第1ロッド201の長さを調整可能としてもよい。
第2ロッド203は、前後方向に延びるように形成される。第2ロッド203は、後部フレーム13の側方に設けられた固定プレート204に、ボルトなどによって固定される。なお、固定プレート204に長孔を形成し、上下方向における第2ロッド203の固定位置を調整可能としてもよい。第2ロッド203は、他の部材、例えば、苗取り調整レバーとの干渉を回避するために、2つのロッドを上下方向に並べて接続して構成される。なお、2つのロッドのうち、下方のロッドの前方の端をツブシ加工することで固定プレート204に固定してもよい。
第2ロッド203の前方の端には、溝アームプレート205が接合され、溝アームプレート205にシャフト部206が挿入され、シャフト部206などを介して第3ロッド207が連結される。
第3ロッド207は、後述する主伝動ケース50に連結され、走行輪10へ伝達される回転を、前進高速状態、前進低速状態、中立状態、および後進状態に切り替える。すなわち、走行モードが、移動速モード、作業速モード、中立モード、および後進モードに切り替えられる。
苗載置台3は、機体2の左右方向において仕切られた植付条数分の苗載面3aを有しており、それぞれの苗載面3aに土付きのマット状苗を積載することが可能になっている。苗載置台3は、後部フレーム13の前部に左右方向に移動可能に支持され、駆動力伝達機構5からの駆動力により左右に往復移動する。
また、苗載置台3は、延長部3bを有し、延長部3bを斜め後方に引き上げて、後部フレーム13に取り付けられた固定部3cに固定することで、長いマット状苗を安定して載置することができる。
また、機体2の上方には、予備苗のせ台30が設けられ、予備のマット状苗を載置することができる。なお、予備苗のせ台30は、後端が高くなるように形成される。すなわち、予備苗のせ台30は、水平方向に対して、前端が低くなるように傾斜して配置される。予備苗のせ台30の前端には、センターマスコット31が取り付けられる。
苗植付装置4は、所謂ロータリ式の苗植付機構であって、苗の植付範囲を複数の区画あるいは複数の列で、苗を圃場に植え付けることができる。苗植付装置4は、苗載置台3に載せられた苗を圃場に植え付ける植付機構41を複数備えている。
植付機構41は、機体2の後部でかつ苗載置台3の前方に設けられ、苗載置台3に積載された苗を圃場に植え付ける。
駆動力伝達機構5は、エンジン11の後ろ側に設けられた主伝動ケース50と、主伝動ケース50の左右各々に設けられた走行伝動ケースと、駆動力を苗植付装置4へ伝達する植付伝動機構52とを備える。
主伝動ケース50は、前部フレーム12の前端部に取り付けられている。主伝動ケース50は、エンジン11からの駆動力が伝動される。
主伝動ケース50には、エンジン11から走行輪10や、苗植付装置4などへの駆動力の伝動を断つことができる主クラッチと、駆動力を走行輪10への伝動経路と苗植付装置4などへの伝動経路とに分岐する動力分岐部とが設けられる。また、主伝動ケース50には、苗植付装置4への伝動経路上において苗植付装置4への伝動を断つことができる植付クラッチが設けられる。
また、主伝動ケース50には、走行輪10へ伝達される回転を、前進高速状態、植付作業用の前進低速状態、中立状態、および後進状態に切り替えて変速できる変速部と、左右の走行輪10への伝動を非伝動状態に切り替えることができる左右各々のサイドクラッチが設けられる。
走行伝動ケースは、主伝動ケース50の走行用伝動軸を収容する。走行用伝動軸は、走行伝動ケースから左右外側に突出する車軸に駆動力を伝達する。
走行伝動ケースから突出する車軸は、前端に位置する走行用伝動軸周りに上下方向へ回動可能に設けられ、油圧昇降シリンダ70によって上下方向に回動されることで、走行輪10を上下動させる。これにより走行輪10と機体2と相対的な位置が変化し、機体2の高さ、または傾きが調整される。
フロート6は、機体2の下部に設けられ、機体2の移動と共に圃場の表面に接触して圃場の表面上を滑走して整地する。フロート6は、機体2の左右方向の中央に設けられた一つのセンターフロート61と、該センターフロート61の左右両側にそれぞれ設けられた一対のサイドフロート62とを備える。
センターフロート61、およびサイドフロート62は、苗移植機1の側面視において、後部フレーム13の同じ位置に配置された各々の左右方向の回動軸63回りに上下に回動自在に支持され、前部が圃場の表面に合わせて上下動する構成となっている。
次に、姿勢調整機構7について図3、および図4を参照し説明する。図3は、姿勢調整機構7の概略を説明する模式図(その1)である。図4は、姿勢調整機構7の概略を説明する模式図(その2)である。なお、図3、および図4では、一対の油圧昇降シリンダ70の一方における機構を説明するが、もう一方における機構も同様である。
姿勢調整機構7は、エンジン11(図1参照)と走行輪10(図1参照)との間に配置される。姿勢調整機構7は、第1油圧バルブ71、第2油圧バルブ72、および第3油圧バルブ73によって油圧昇降シリンダ70へ油を給排し、油圧昇降シリンダ70によって走行輪10を上下動させる。これにより、圃場に対する機体2(図1参照)の高さや、傾きが調整される。すなわち、姿勢調整機構7は、機体2の高さを調整する高さ調整機能と、機体2の傾きを調整する傾き調整機能とを有する。
第1油圧バルブ71は、センターフロート61の角度に応じて油圧昇降シリンダ70へ油の給排を行うバルブである。すなわち、第1油圧バルブ71は、センターフロート61によって検知される圃場の凹凸に応じて、機体2の高さを調整するためのバルブである。
第1油圧バルブ71は、走行輪10への動力伝達を入り切りする主クラッチが「入り状態」である場合には、油圧昇降シリンダ70へ油の給排を行う「調整状態」となる。姿勢調整機構7は、主クラッチが「入り状態」である場合には、高さ調整機能をONにし、センターフロート61によって検知される圃場の凹凸に対し、機体2の高さを調整する。
また、第1油圧バルブ71は、主クラッチが「切り状態」である場合には、油圧昇降シリンダ70へ油の給排を行わない「停止状態」となる。姿勢調整機構7は、主クラッチが「切り状態」である場合には、高さ調整機能をOFFにし、センターフロート61によって検知される圃場の凹凸に対し、機体2の高さを調整しない。具体的には、姿勢調整機構7では、主クラッチが「切り状態」である場合には、ワイヤー74によって第1油圧バルブ71が動かないように規制される。
ワイヤー74は、主クラッチの入り切りを変更する主変速レバー20に接続されている。すなわち、姿勢調整機構7は、主変速レバー20の操作に応じて、高さ調整機能をON、OFFにすることができる。なお、ワイヤー74は、主クラッチを入り切りするために他の部材と連結されている。
なお、姿勢調整機構7は、主変速レバー20が操作されて主クラッチが「入り状態」となる前に「調整状態」となる。すなわち、動力伝達状態が「入り状態」となる前に、高さ調整機能がONとなる。また、姿勢調整機構7は、主変速レバー20が操作されて主クラッチが「切り状態」となる前に「停止状態」となる。すなわち、動力伝達状態が「切り状態」となる前に、高さ調整機能がOFFとなる。
また、第1油圧バルブ71は、主クラッチが「入り状態」である場合であっても、副変速レバー21が操作されて走行モードが後進モードとなった場合には、副変速レバー21の操作に応じて「停止状態」となる。すなわち、姿勢調整機構7では、主クラッチが「入り状態」である場合であっても、副変速レバー21が操作されて走行モードが後進モードとなった場合には、副変速レバー21の操作に応じて、高さ調整機能がOFFになる。なお、これについての説明は、後述する。
また、主クラッチが「切り状態」である場合には、第1油圧バルブ71とセンターフロート61との間に設けられたスプリング75によってセンターフロート61の角度の変化が吸収される。
第2油圧バルブ72は、昇降レバー22の操作に応じて油圧昇降シリンダ70へ油の給排を行うバルブである。第2油圧バルブ72は、昇降レバー22とワイヤー76を介して接続される。
昇降レバー22は、例えば、車高を「下降」、「上昇」および「固定」と変更することができる。第2油圧バルブ72は、昇降レバー22の位置に応じて油圧昇降シリンダ70へ油の給排を行う。
なお、主クラッチが「入り状態」である場合には、センターフロート61の角度の変化による第1油圧バルブ71への油の給排が優先される。例えば、車高が「下降」となるように昇降レバー22が操作されている場合であっても、センターフロート61によって圃場の凸が検知された場合には、センターフロート61の角度に応じて機体2の高さが調整される。
ワイヤー76の第2油圧バルブ72側には、スプリング76aが設けられる。スプリング76aは、第1油圧バルブ71における油圧の給排が優先される弾性力が作用するように取り付けられる。なお、姿勢調整機構7における高さ調整の優先度は、主変速レバー20、センターフロート61、昇降レバー22の順に低くなる。
第3油圧バルブ73は、機体2のローリング、すなわち左右方向の傾きを調整するためのバルブである。第3油圧バルブ73は、左右のサイドフロート62の角度に応じて油圧昇降シリンダ70へ油の給排を行うバルブである。第3油圧バルブ73は、左右のサイドフロート62のいずれかが圃場の凹凸を検知した場合に、圃場の凹凸に合わせて油圧昇降シリンダ70へ油を給排する。
また、第3油圧バルブ73には、振り子77が設けられる。第3油圧バルブ73は、振り子77の傾きに応じて油圧昇降シリンダ70への油の給排を行う。第3油圧バルブ73は、例えば、サイドフロート62が浮いている場合や、圃場が柔らかい場合など、サイドフロート62によって圃場の凹凸を検知できない場合に、振り子77の傾きに応じて油圧昇降シリンダ70への油の給排を行うことができる。
第3油圧バルブ73は、主クラッチが「入り状態」、および「切り状態」に関わらず、サイドフロート62の角度、および振り子77の傾きに応じて油圧昇降シリンダ70へ油の給排を行う。すなわち、姿勢調整機構7では、主クラッチが「入り状態」、および「切り状態」に関わらず、傾き調整機能がONになる。
なお、振り子77の傾きは、傾き調整レバー25の操作に応じて調整ケーブル78を介して固定することができる。すなわち、姿勢調整機構7では、傾き調整レバー25の操作に応じて、傾き調整機能をOFFにすることができる。
なお、振り子77の傾きが固定された場合には、第3油圧バルブ73とサイドフロート62との間に設けられたスプリング79によってサイドフロート62の角度の変化が吸収される。
実施形態に係る苗移植機1では、主変速レバー20が走行輪10への動力伝達を行う位置にあり、主クラッチが「入り状態」となっており、かつ副変速レバー21によって走行モードが作業速モード以外である場合、具体的には、後進モードにされた場合に、第1油圧バルブ71による機体2の高さ調整が行われないようになっている。すなわち、走行モードが後進モードとされた場合に、姿勢調整機構7では、高さ調整機能がOFFになる。
なお、苗移植機1は、例えば、走行モードが、中立モード、移動速モードである場合にも、姿勢調整機構7における高さ調整機能をOFFにしてもよい。
ここで、副変速レバー21が操作され、走行モードが後進モードになった場合に、高さ調整機能をOFFにする規制機構100(伝達機構)について図2および図5を参照し説明する。図5は、規制機構100を左方から見た概略を示す模式図である。規制機構100は、姿勢調整機構7に含まれる。
規制機構100は、筒状の支持部101と、第1接触アーム102と、第2接触アーム103とを備える。支持部101には、後部フレーム13に接続された支持ピン104が挿入される。支持部101は、支持ピン104によって回動可能に支持される。なお、支持ピン104は、後部フレーム13に取り付けられたプレートに接続されてもよい。また、支持ピン104は、円形状、または筒状の後部フレーム13の外周壁に沿って溶接されてもよい。これにより、支持ピン104の強度、すなわち規制機構100の強度を向上させることができる。
第1接触アーム102は、支持部101の左側の端から後方に向けて突出し、第1ロッド201が挿入される。第1接触アーム102は、第1ロッド201に設けられた接触部105と接触する。具体的には、第1接触アーム102は、副変速レバー21が下端に操作され、走行モードが後進モードになると、接触部105と接触し、接触部105により下方に押し下げられる。これにより、第1接触アーム102、支持部101、および第2接触アーム103は、支持ピン104を中心に回動する。
なお、第1ロッド201に設けられた接触部105は、第1ロッド201に対する取り付け位置を調整可能としてもよい。例えば、第1ロッド201にねじ山を設け、接触部105をナット形状とすることで、第1ロッド201に対する取り付け位置を調整可能としてもよい。
第2接触アーム103は、支持部101の右側、すなわち中心側の端から前方に向けて突出する。第2接触アーム103は、左右方向に向かい合う一対の壁部103aと、一対の壁部103aを接続する2本の接触ピン103bとを備える。2本の接触ピン103bは前後方向に並んで配置され、2本の接触ピン103bの間に主変速レバー20に接続されるワイヤー74が設けられる。例えば、第2接触アーム103は、側方から見た場合に、第1接触アーム102とは反対側に位置するように形成される。
接触ピン103bは、走行モードが作業速モードである場合には、ワイヤー74に接触せず、走行モードが後進モードである場合に、ワイヤー74に接触し、ワイヤー74を斜め後方に引き上げる。
すなわち、走行モードが後進モードとなるように、副変速レバー21が操作され、第1接触アーム102が下方に移動すると、第2接触アーム103は、後方に向けて回動し、接触ピン103bがワイヤー74に接触し、ワイヤー74を引き上げる。
これにより、第1油圧バルブ71(図3、および図4参照)が「停止状態」となり、姿勢調整機構7(図3、および図4参照)における高さ調整機能がOFFになる。
なお、規制機構100は、スプリングによって付勢されてもよい。スプリングは、副変速レバー21が後進モードに対応する下端にある場合に、第2接触アーム103によるワイヤー74の引き上げを解除するように、付勢する。
制御装置は、苗移植機1を構成する上述した構成要素をそれぞれ制御するものである。制御装置は、一例として、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、およびRAM(Random Access Memory)を有する構成とすることができる。制御装置には、スイッチや、センサなど接続される。制御装置は、例えば、エンジン11を制御するエンジン制御等を実行している。
次に、本実施形態の効果について説明する。
苗移植機1は、走行輪10への動力伝達状態が「入り状態」であり、かつ走行モードが作業速モードではない場合、具体的には、走行モードが後進モードである場合に、姿勢調整機構7における高さ調整機能をOFFにする。
苗移植機1を後進させる場合には、作業者は、操縦ハンドル14を把持した状態で後進しなければならない。そのため、後進時に、高さ調整機能がONとなっており、圃場の凹凸がセンターフロート61によって検知された場合には、機体2の高さ、すなわち、操縦ハンドル14の高さが変わり、作業者は、体勢を整えながら後進することになり、操縦性が低下する。
これに対し、実施形態に係る苗移植機1は、走行モードが後進モードである場合に、姿勢調整機構7における高さ調整機能をOFFにする。これにより、苗移植機1は、後進時に高さ調整機能によって操縦ハンドル14の高さが変更されることを抑制し、後進時の操縦性を向上させることができる。
苗移植機1は、エンジン11の駆動力によって駆動する油圧ポンプから油圧昇降シリンダ70に油が給排されることで機体2の高さ調整を行っている。機体2の後進時には、作業者は、操縦ハンドル14を把持した状態で後進するため、前進時よりも速度が遅くなることがある。
そのため、後進時に、油圧昇降シリンダ70で油の給排が行われ、油圧ポンプの負荷、すなわちエンジン11の負荷が大きくなると、エンジン11がストールするおそれがある。エンジン11がストールすると、作業者は、リコイルスターターを作動させて、手動でエンジン11を始動させなければならない。
これに対し、苗移植機1は、後進時に姿勢調整機構7における高さ調整機構をOFFにすることで、後進時における油圧ポンプの負荷、すなわちエンジン11の負荷を小さくし、エンジン11がストールすることを抑制することができる。そのため、苗移植機1は、作業性を向上させることができる。
苗移植機1は、走行モードが後進モードとなるように、副変速レバー21が操作された場合に、規制機構100によって、走行輪10への動力伝達状態を「入り状態」に保持しつつ、姿勢調整機構7における高さ調整機能をOFFにする。
これにより、苗移植機1は、副変速レバー21の操作に応じて高さ調整機能をOFFにすることができる。すなわち、苗移植機1は、主変速レバー20などを操作せずに、走行モードを変更する副変速レバー21の操作によって走行モードを後進モードに切り替えつつ、高さ調整機能をOFFにすることができる。そのため、後進時の操作性を向上させることができる。
次に、実施形態の変形例について説明する。
変形例に係る苗移植機1は、図6に示すように、第1ロッド201がカウンタアーム210を介して第2ロッド211に連結される。図6は、変形例に係る苗移植機1の概略側面図である。
カウンタアーム210は、苗取りレバー213などが設けられるレバーガイド214の左側面に取り付けられた支点ピン212を中心に回動する。カウンタアーム210には、左右方向の外側、具体的には、左側に第1ロッド201が連結され、第1ロッド201よりも内側、すなわち中心側に第2ロッド211が連結される。これにより、左右方向、および上下方向に対する傾斜角度が小さくなるように、第1ロッド201を配置することができる。
なお、レバーガイド214に補強プレートを取り付け、補強プレートに支点ピン212を接続してもよい。また、支点ピン212をレバーガイド214よりも下方に設け、支点ピン212を後部フレーム13に接続してもよい。また、支点ピン212をレバーガイド214や、後部フレーム13に接続するとともに、補強プレートに接続される補強ピンを設けてもよい。これらにより、支点ピン212の剛性を向上させることができる。
なお、支点ピン212は、深さフレームパイプ215よりも上方に配置してもよい。これにより、植え付けられた苗の上端に支点ピン212が接触することを抑制し、苗倒れを抑制することができる。
また、第1ロッド201の下端に第1ロッド201の高さを調整する調整ネジ部を設け、カウンタアーム210に対する第1ロッド201の取り付け位置(高さ)を調整可能としてもよい。
第2ロッド211の前端は、第3ロッド216に連結される。第2ロッド211は、植付カバーケースハブ部217の上方に配置される。
また、第2ロッド211は、植込杆アーム218よりも、左右方向における内側、すなわち中心側に配置される。また、第2ロッド211は、苗取りレバー取付ボルトよりも左側に配置される。また、第2ロッド211は、前方側を円形のロッドとし、後方側をプレート部材として構成されてもよい。具体的には、第2ロッド211は、苗取りレバー213の側方側をプレート部材として構成されてもよい。これにより、取付ボルトとの干渉を防止することができ、第2ロッド211を曲げずに構成することができる。
第3ロッド216は、スプリングピン220を介して主伝動ケース50に連結される。なお、第3ロッド216の前端には、スプリングピン220を受けるように左右方向の両端に切欠部が形成され、第3ロッド216を回動させる構成となっている。これにより小さい荷重で第3ロッド216を回動させることができる。
第3ロッド216の後端は、ロッド保持部221によって回動可能に支持される。これにより、第3ロッド216の回動ガタを抑制することができる。
第3ロッド216は、カウンタアーム222によって回動可能に支持される。カウンタアーム222の支持ピン223は、センターフロート61と第3ロッド216との間に配置される。これにより、支持ピン223への泥の付着を抑制し、カウンタアーム222が固着することを抑制することができる。
カウンタアーム222の支持ピン223は、取付アーム224を介して主伝動ケース50に支持される。取付アーム224は、主伝動ケース50同士を締結するボルト225に共締めされる。なお、支持ピン223は、取付アーム224よりも左右方向において内側に配置され、取付アーム224に取り付けられる。また、取付アーム224と主伝動ケース50とは、補強リブ226によって接続される。
カウンタアーム222は、U字状であり、向かう合う板部222aの孔に支持ピン223が挿入される。これにより、支持ピン223との接触面積を小さくし、泥や、さびによる固着を抑制することができる。なお、カウンタアーム222は、SUS部材で構成されることが望ましく、溶接が必要なく、加工を容易にするこができる。
なお、カウンタアーム222は、外側の板部222aに第3ロッド216を接続し、内側、すなわち中心側の板部222aに第2ロッド211を接続する。また、カウンタアーム222は、上下方向に延びるように形成される。カウンタアーム222は、前後方向の第3ロッド216の移動を回動方向への移動に変更する。
また、カウンタアーム222よりも左右方向の内側にサイドクラッチケーブル227が配置される。また、第2ロッド211、および第3ロッド216の上方にメインクラッチケーブル228の一部が配置される。
規制機構100は、図7に示すようにワイヤー74に座金などの接触部106を取り付け、副変速レバー21が操作されて走行モードが後進モードになり、第1ロッド201が下方に移動した場合に、第2接触アーム103のR形状の角部103cによって接触部106を上方に持ち上げることで、ワイヤー74を引き上げてもよい。図7は、変形例に係る規制機構100の概略を説明する模式図である。
なお、ワイヤー74の上端にストッパーを設け、接触部106をワイヤー74に、例えば摺動自在に設けてもよい。
これにより、実施形態と同様の効果を得ることができる。また、接触部106を設けることで、副変速レバー21が操作されて、走行モードが後進モードになった場合に、第2接触アーム103との接触面積を大きくすることができ、安定して姿勢調整機構7における高さ調整機能をOFFにすることができる。
副変速レバー21は、作業者によって把持される後端が前後方向に対して傾斜するように左右方向に屈曲させて形成されてもよい。これにより、主変速レバー20との握り間違いを抑制することができる。
第1ロッド201の上端が連結されるロッド取付プレート200は、図8に示すように、副変速レバー21の上端位置、および下端位置で、補強ピン230に当接するように形成されてもよい。図8は、変形例に係る副変速レバー21の周囲を示す模式図である。図では、上端位置の副変速レバー21、第1ロッド201、およびロッド取付プレート200を実線で示し、下端位置の副変速レバー21、第1ロッド201、およびロッド取付プレートを破線で示す。
また、補強ピン230の下方にプレートを設け、プレートに規制レバーを設けてもよい。規制レバーは、プレートから左右方向の外側に突出するように形成され、後端が左右方向の内側を向くように形成される。すなわち、規制レバーは、U字状に形成される。規制レバーは、プレートを介して補強ピン230に接続され、副変速レバー21が移動速モードとなることを規制する。
規制レバーは、例えば、補強ピン230に取り付けられるハブを介して補強ピン230に接続される。ハブは、補強ピン230の周方向に沿って位置を変更可能であってもよい。これにより、補強ピン230に対し、ハブの取り付け位置を変更することで、規制レバーの位置を変更することができる。
なお、上記実施形態、または変形例に係る苗移植機1は、以下の構成を有してもよい。
苗移植機1は、主伝動ケース50から、植付伝動機構52の植付駆動ケースへ、伝動軸を介して動力を伝達する。苗移植機1は、株間を変更する場合には、主伝動ケース50内に収容される株間切替ギヤを交換しなければならない。
苗移植機1は、株間切替ギヤが収容された箇所におけるオイルシールに、つば付きオイルシールを用いる。これにより、取り外しが容易となり、オイルシールを再利用することができる。
苗移植機1は、株間切替ギヤが取り付けられる伝動軸において、前方側に伝動軸よりも径が大きいカップリング部材を全周にわたり溶接する。そして、カップリング部材の外周にオイルシールを配置する。
これにより、オイルシールの内径を大きくすることができ、汎用工具を用いて株間切替ギヤを容易に取り外すことができる。
また、後方の伝動軸を押さえる部材を、図9に示すように、2つのカップリング部材500で構成する。これにより、少なくとも一方のカップリング部材500の押さえボルト501を外すことで、伝動軸を引き抜くことができる。図9は、伝動軸を押さえるカップリング部材500を説明する模式図である。
また、2つのカップリング部材500において左右方向の両端に形成される隙間は、同一幅とする。すなわち、2つのカップリング部材500は同じ形状の部材である。これにより、六角部材を軸方向に切断することで、2つのカップリング部材500を製造することができる。
なお、苗移植機1は、2つのカップリング部材500の後方には、防水のための安全クラッチブーツが設けられる。すなわち、2つのカップリング部材500は、安全クラッチブーツ外に設けられる。これにより、伝動軸の引き抜きや、取り付け作業を容易に行うことができる。なお、2つのカップリング部材500の間には隙間が形成されているため、泥などが固着しても取り外しが容易となる。
また、苗移植機1では、振り子77と、傾き調整レバー25(図3参照)とを接続する調整ケーブル78は、図10に示すように、振り子77の回動方向に対して、直交する方向、具体的には、後方へ向けて配置される。調整ケーブル78は、振り子77と一体となって回動する。図10は、振り子77を上方から見た場合の概略を示す模式図である。
また、振り子77に設けられるスプリング700の前端が取り付けられる掛け部701は、エンジンキャブレータ11a(図10中、ハンチング領域)の下方に配置される。これにより、エンジンキャブレータ11aの下方に形成される狭い隙間に掛け部701を配置し、隙間を有効に活用することができる。
なお、燃料タンク19からエンジンキャブレータ11aに燃料を供給する燃料供給管に設けられる燃料フィルタは、左右方向において振り子77よりも内側に配置される。これにより、燃料フィルタと振り子77との干渉を避けて、燃料供給管、および燃料フィルタを配置することができる。
また、操縦ハンドル14付近に設けられた傾き調整レバー25の下方には、図11に示すように操作パネル14aが設けられる。図11は、左側の操縦ハンドル14を上方から見た場合の概略を示す模式図である。
操作パネル14aの端、例えば、後端は、下方に向けて曲げられており、操作パネル14aの端に作業者が接触した場合であっても、作業者のけがを防止することができる。また、操作パネル14aの剛性を向上させることができる。
また、操作パネル14aは、左右方向、および前後方向に非対称となるように形成される。これにより、傾き調整レバー25に対し、広範囲に表示させることができる。
また、調整ケーブル78は、油圧昇降シリンダ70の後端よりも後方でケーブル保持部によって回動可能に保持される。なお、調整ケーブル78は、ケーブル保持部よりも後方に設けられたボンネットカバー18を支点として回動する。
センターマスコット31は、図12に示すように、予備苗のせ台30のパイプ30aよりもマスコット支持部31aの径を大きくし、マスコット支持部31aに予備苗のせ台30のパイプ30aを挿入する。図12は、後方からセンターマスコット31付近を見た場合の概略を示す模式図である。これにより、パイプ30aの径が小さい予備苗のせ台30を用いることができ、コストを削減することができる。
また、センターマスコット31は、マスコット支持部31a、または予備苗のせ台30のパイプ30aに対し、回動可能に設けられる。
また、センターマスコット31は、図13に示すように、上方の前端に爪部31bが取り付けられてもよい。図13は、センターマスコット31を左方から見た場合の概略を示す模式図である。爪部31bは、センターマスコット31を前方に回動させた状態でボンネットカバー18が上げられた場合に、ボンネットカバー18に係合し、ボンネットカバー18を開いた状態で保持する。爪部31bは、センターマスコット31に嵌合して取り付けられてもよく、ネジなどによって取り付けられてもよい。
なお、予備苗のせ台30は、後端のパイプ30aの高さが、前端のパイプ30aの高さよりも低くなるように形成される。これにより、作業者は、予備苗のせ台30から予備のマット状苗を容易に取り出すことができる。
さらなる効果や変形例は、当業者によって容易に導き出すことができる。このため、本発明のより広範な態様は、以上のように表しかつ記述した特定の詳細および代表的な実施形態に限定されるものではない。したがって、添付の特許請求の範囲およびその均等物によって定義される総括的な発明の概念の精神または範囲から逸脱することなく、様々な変更が可能である。
1 苗移植機
2 機体
3 苗載置台
4 苗植付装置
6 フロート(検知部)
7 姿勢調整機構
10 走行輪
11 エンジン
12 前部フレーム
13 後部フレーム
20 主変速レバー
21 副変速レバー
22 昇降レバー
25 傾き調整レバー
70 油圧昇降シリンダ
74 ワイヤー(第1伝達部材)
100 規制機構(伝達機構)
201 第1ロッド(第2伝達部材)
203 第2ロッド
207 第3ロッド

Claims (4)

  1. 左右に設けられた走行輪を有する機体と、
    前記機体に設けられ、圃場に苗を植え付ける苗植付装置と、
    前記走行輪への動力伝達状態を、入り状態、および切り状態に切り替える主変速レバーと、
    前記機体の走行モードを切り替える副変速レバーと、
    前記圃場の凹凸を検知する検知部と、
    前記検知部によって検知された前記圃場の凹凸に応じて、前記機体の高さを調整する高さ調整機能を有する姿勢調整機構と
    を備え、
    前記姿勢調整機構は、前記動力伝達状態が前記入り状態であり、かつ前記走行モードが作業速モードではない場合に、前記高さ調整機能をOFFにする
    ことを特徴とする苗移植機。
  2. 前記姿勢調整機構は、前記動力伝達状態が前記入り状態であり、かつ前記走行モードが後進モードである場合に、前記高さ調整機能をOFFにする
    ことを特徴とする請求項1に記載の苗移植機。
  3. 前記主変速レバーは、第1伝達部材を介して前記動力伝達状態を切り替え、
    前記副変速レバーは、第2伝達部材を介して前記走行モードを切り替え、
    前記姿勢調整機構は、
    前記副変速レバーが前記後進モードに対応する位置に操作された場合に、前記操作を前記第2伝達部材から前記第1伝達部材に伝達する伝達機構を備え、
    前記動力伝達状態が前記入り状態となる前に、前記主変速レバーの操作に応じて前記高さ調整機能をONにし、
    前記伝達機構は、
    前記副変速レバーが前記後進モードに対応する位置に操作された場合に、前記動力伝達状態を前記入り状態に保持しつつ、前記高さ調整機能がOFFとなるように前記第1伝達部材を変位させる
    ことを特徴とする請求項2に記載の苗移植機。
  4. リコイルスターター式のエンジン
    を備え、
    前記姿勢調整機構は、前記エンジンの駆動力によって駆動する油圧ポンプから油が給排されることで前記機体の高さを調整する
    ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか一つに記載の苗移植機。
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