以下、発明の実施の形態を通じて本発明を説明するが、以下の実施形態は特許請求の範囲にかかる発明を限定するものではない。また、実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。なお、図面において、同一または類似の部分には同一の参照番号を付して、重複する説明を省く場合がある。
[管理システム100の概要]
図1は、管理システム100のシステム構成の一例を概略的に示す。本実施形態において、管理システム100は、管理サーバ110を備える。管理システム100は、1又は複数(1以上と省略される場合がある。)の車両120を備えてよい。管理システム100は、1以上の車両120のオーナ20が利用する通信端末22を備えてよい。管理システム100は、メンテナンス事業者30が運営するメンテナンス事業所130に配された通信端末32を備えてよい。管理システム100は、車両120を一時的に利用するユーザ40が利用する通信端末42を備えてよい。管理システム100の各部は、通信ネットワーク10を介して、互いに情報を送受してよい。
なお、管理システム100は、1以上のオーナ20のそれぞれが利用する1以上の通信端末22を備えてもよい。管理システム100は、1以上のメンテナンス事業所130のそれぞれに配された1以上の通信端末32を備えてもよい。管理システム100は、1以上のユーザ40のそれぞれが利用する1以上の通信端末42を備えてもよい。
本実施形態において、管理システム100は、1以上の車両120を管理する。管理システム100は、1以上の車両120のそれぞれの運行を管理してよい。管理システム100は、1以上の車両120のそれぞれのスケジュールを管理してもよい。車両120のスケジュールは、例えば、時刻又は期間を示す情報と、当該時刻又は期間における車両120の予定を示す情報とにより特定される。車両120の予定としては、(i)特定の地点又はエリアでの待機、(ii)オーナ20又はユーザ40からの配車要求により指定された地点までの移動、(iii)オーナ20又はユーザ40による利用、(iv)メンテナンスなどが例示される。
一実施形態において、管理システム100は、1以上の車両120のそれぞれの配車計画を管理する。配車計画は、車両120の次の目的地を示す情報であってよい。配車計画は、車両120の移動に関する1以上の予定を示す情報を含んでよい。1以上の予定を示す情報のそれぞれは、車両120が配車される時刻又は期間を示す情報と、車両120が配車される位置を示す情報とを含んでよい。1以上の予定を示す情報のそれぞれは、当該予定の継続期間、当該予定の終了時刻、又は、これらの予測値を示す情報を含んでよい。1以上の予定を示す情報のそれぞれは、当該予定の終了時刻における車両120の位置を示す情報を含んでもよい。
他の実施形態において、管理システム100は、1以上の車両120のそれぞれのメンテナンス計画を管理する。メンテナンス計画は、車両120のメンテナンスが実施される時期を示す情報であってよい。メンテナンス計画は、車両120のメンテナンスが実施される時期及び位置を示す情報であってもよい。メンテナンス計画は、実施されるメンテナンスの種類を示す情報を含んでもよい。メンテナンス計画は、実施されるメンテナンスの種類及び程度を示す情報を含んでもよい。
[管理システム100の各部の概要]
本実施形態において、通信ネットワーク10は、管理システム100の各部の間で、情報を伝送する。通信ネットワーク10は、有線通信の伝送路であってもよく、無線通信の伝送路であってもよく、これらの組み合わせであってもよい。通信ネットワーク10は、無線パケット通信網、インターネット、P2Pネットワーク、専用回線、VPN、電力線通信回線、車車間通信網、路車間通信網、路路間通信網などを含んでもよい。
無線通信網における通信方式は、移動体通信方式であってもよく、無線データ通信方式であってもよい。移動体通信方式としては、3G方式、LTE方式、4G方式、5G方式などの通信方式が例示される。無線データ通信方式としては、(i)Bluetooth(登録商標)、Zigbee(登録商標)、NFC(Near Field Communication)などのRFID、赤外線通信、可視光通信、音波又は超音波を利用した通信のような近距離無線方式、(ii)WiFi(登録商標)のような無線LAN方式、(iii)WiMAX(登録商標)のような無線MAN方式、(iv)無線WAN方式などが例示される。
本実施形態において、オーナ20は、例えば、車両120を利用して、人又は物を、特定の地点(目的地と称される場合がある。)まで運送する。オーナ20は、オーナ20自身の運送に、車両120を利用してもよく、オーナ20以外の人(オーナ20の関係者と称される場合がある)又は物の運送に、車両120を利用してもよい。車両120により運送される物は、オーナ20の荷物であってもよく、オーナ20の関係者の荷物であってもよい。
オーナ20は、契約に基づいて、車両120を利用して、人又は物を、目的地まで運送してもよい。この場合、オーナ20は、自ら車両120を運転してもよく、オーナ20の指揮下にある者に車両120の運転を命じてもよく、第三者に車両120の運転を委託してもよい。
オーナ20は、一時的に、車両120を他人に利用させてもよい。オーナ20は、契約に基づいて、車両120を他人に利用させてもよい。例えば、オーナ20は、他人に車両120を貸与する。
オーナ20は、車両120の所有者であってもよく、車両120を使用収益する権利を有する者であってもよく、他人に車両120の使用権を許諾する権利を有する者であってもよい。オーナ20は、リース契約に基づいて、車両120を利用する者であってもよい。オーナ20は、個人であってもよく、法人であってもよく、団体であってもよい。
オーナ20は、少なくとも一時的に、車両120を、タクシー、ハイヤー又はライドシェアの用途に利用してもよい。オーナ20は、少なくとも一時的に、車両120を、カーレンタル又はカーシェアの用途に利用してもよい。
本実施形態において、通信端末22は、例えば、オーナ20が利用する通信端末である。通信端末22は、オーナ20のために業務を行う者が利用する通信端末であってもよい。オーナ20のために業務を行う者としては、家族、親族、従業員、構成員、及び、業務を委託された者、並びに、業務を委託された者の家族、親族、従業員及び構成員などが例示される。
本実施形態において、通信端末22は、通信ネットワーク10を介して、管理システム100の各部との間で、各種の情報を送受する。通信端末22は、入力デバイス及び出力デバイスを有し、管理システム100のユーザインタフェースとして利用されてよい。
通信端末22は、通信機能を有する情報処理装置であればよく、その詳細については特に限定されない。通信端末22としては、パーソナルコンピュータ、携帯端末などが例示される。携帯端末としては、携帯電話、スマートフォン、PDA、タブレット、ノートブック・コンピュータ又はラップトップ・コンピュータ、ウエアラブル・コンピュータなどが例示される。
本実施形態において、メンテナンス事業者30は、例えば、メンテナンス事業所130において、車両120のメンテナンスサービスを提供する。メンテナンス事業者30は、個人であってもよく、法人であってもよく、団体であってもよい。
車両120のメンテナンスとしては、(i)車両120の清掃、(ii)車両120の点検、(iii)車両120の保守又は整備、(iv)車両120へのエネルギー又はエネルギー源の補充の少なくとも1つが例示される。清掃としては、車内の清掃、車外の清掃などが例示される。車両120の保守又は整備としては、(i)部品又は消耗品の修理、調整又は交換、(ii)消耗品の補充などが例示される。エネルギー又はエネルギー源としては、電気、ガソリン、軽油、アルコール、天然ガス、プロパンガス、水素などが例示される。
本実施形態において、通信端末32は、例えば、メンテナンス事業者30が利用する通信端末である。通信端末32は、メンテナンス事業者30のために業務を行う者が利用する通信端末であってもよい。メンテナンス事業者30のために業務を行う者としては、家族、親族、従業員、構成員、及び、業務を委託された者、並びに、業務を委託された者の家族、親族、従業員及び構成員などが例示される。
本実施形態において、通信端末32は、通信ネットワーク10を介して、管理システム100の各部との間で、各種の情報を送受する。通信端末32は、入力デバイス及び出力デバイスを有し、管理システム100のユーザインタフェースとして利用されてよい。
通信端末32は、通信機能を有する情報処理装置であればよく、その詳細については特に限定されない。通信端末22としては、パーソナルコンピュータ、携帯端末などが例示される。携帯端末としては、携帯電話、スマートフォン、PDA、タブレット、ノートブック・コンピュータ又はラップトップ・コンピュータ、ウエアラブル・コンピュータなどが例示される。
本実施形態において、作業担当者34は、車両120のメンテナンスを実施する担当者であってよい。本実施形態において、メンテナンス機具36は、車両120のメンテナンスに用いられる機具であってよい。
本実施形態において、ユーザ40は、車両120を一時的に利用する。ユーザ40は、オーナ20との契約に基づいて、オーナ20の車両120を一時的に使用する権利を取得してよい。オーナ20が、車両120を使用収益する権利を有する者である場合、ユーザ40が車両120を使用する権利を有する期間は、オーナ20が車両120を使用収益する権利を有する期間よりも短く設定されてよい。
上記の契約は、管理サーバ110により仲介されてよい。ユーザ40は、通信端末42を利用して、上記の契約に関するする情報を、管理サーバ110から取得してよい。ユーザ40は、個人であってもよく、法人であってもよく、団体であってもよい。なお、オーナ20が、ユーザ40として車両120を利用する場合がある。
一実施形態において、ユーザ40は、例えばオーナ20との間の運送契約に基づいて、車両120を利用して、人又は物を、目的地まで運送する。他の実施形態において、ユーザ40は、例えばオーナ20との間の貸与契約に基づいて、車両120を利用して、人又は物を、目的地まで運送する。車両120により運送される人は、ユーザ40であってもよく、ユーザ40以外の人(ユーザ40の関係者と称される場合がある)であってもよい。車両120により運送される物は、ユーザ40の荷物であってもよく、ユーザ40の関係者の荷物であってもよい。
本実施形態において、通信端末42は、例えば、ユーザ40が利用する通信端末である。通信端末42は、ユーザ40のために業務を行う者が利用する通信端末であってもよい。ユーザ40のために業務を行う者としては、家族、親族、従業員、構成員、及び、業務を委託された者、並びに、業務を委託された者の家族、親族、従業員及び構成員などが例示される。
本実施形態において、通信端末42は、通信ネットワーク10を介して、管理システム100の各部との間で、各種の情報を送受する。通信端末42は、入力デバイス及び出力デバイスを有し、管理システム100のユーザインタフェースとして利用されてよい。
通信端末42は、通信機能を有する情報処理装置であればよく、その詳細については特に限定されない。通信端末42としては、パーソナルコンピュータ、携帯端末などが例示される。携帯端末としては、携帯電話、スマートフォン、PDA、タブレット、ノートブック・コンピュータ又はラップトップ・コンピュータ、ウエアラブル・コンピュータなどが例示される。
本実施形態において、管理サーバ110は、1以上の車両120を管理する。管理サーバ110は、1以上の車両120のそれぞれの運行を管理してよい。管理サーバ110は、1以上の車両120のそれぞれのスケジュールを管理してもよい。
管理サーバ110は、特定の車両120に対して目的地の設定を指示してよい。例えば、管理サーバ110は、まず、特定の車両の目的地を決定する。次に、管理サーバ110は、(i)決定された目的地の位置を示す情報と、(ii)特定の車両120のコンピュータに、当該特定の車両120の目的地を設定する手順を実行させるための命令とを、当該特定の車両120に送信する。
一実施形態において、管理サーバ110は、車両120の利用態様に基づいて、次の目的地を決定する。より具体的には、管理サーバ110は、契約に基づきユーザ40が車両120を利用することのできる期間(第1期間と称される場合がある。)における車両120の利用態様に基づいて、第1期間の終了後における車両120の次の目的地を決定する。
車両120の利用態様としては、車両120のユーザ40の属性、及び、ユーザ40による車両120の使用態様の少なくとも一方が例示される。車両120の利用態様は、ユーザ40が車両120の利用を予約した時点における車両120の利用態様であってもよく、ユーザ40が車両120を利用している期間における車両120の利用態様であってもよい。
ユーザ40の属性としては、運転能力、健康状態、覚醒状態、年齢又は年齢区分、及び、喫煙の有無の少なくとも1つの事項が例示される。運転能力としては、運転歴、運転経験、運転技量などが例示される。健康状態としては、発熱の有無、疾患の有無、視力の程度などが例示される。年齢区分としては、大人、子供、乳児、幼児、小学生、中学生、高校生、大学生、社会人、高齢者などが例示される。
ユーザ40による車両120の使用態様としては、ユーザ40による車両120の使用目的又は用途、上記の第1期間の長さ、上記の第1期間における車両120の移動経路の属性、上記の第1期間における当該移動経路の気象条件、及び、上記の第1期間における車両120の負荷量の少なくとも1つに関する事項が例示される。移動経路には、出発地及び目的地の少なくとも一方が含まれてよい。
使用目的又は用途としては、運送対象の属性、目的地でのユーザ40の行動又は予定、移動距離の長さなどが例示される。運送対象の属性としては、同乗者の有無、同乗者の喫煙の有無、ユーザ40と同乗者との関係、同乗者の年齢又は年齢区分、乳幼児の有無、子供の有無、荷物の形態などが例示される。使用目的又は用途の具体例としては、長距離輸送、短距離輸送、引越し、家族旅行、友人との旅行、営業、工具の運搬、キャンプ、海水浴、釣り、潮干狩り、スキー、登山などが例示される。
移動経路の属性としては、出発地の属性、目的地の属性、出発地から目的地までの予定ルートの属性、実際の走行ルートの属性などが例示される。経路の属性としては、舗装の有無、舗装の種類、交通量、経路が配されたエリアの属性などが例示される。上記のエリアの属性としては、市街地、工場地帯、山間地、海沿い、川沿いなどが例示される。経路の属性は、経路の全長に対する、特定の属性を有するエリア内に配された道路の長さの割合であってもよい。経路の属性の他の例としては、経路の全長、舗装されていない道路の長さ、経路の全長に対する舗装されていない道路の長さの割合、勾配が所定値を超える道路の長さ、経路の全長に対する勾配が所定値を超える道路の長さの割合、曲率半径が所定値未満の道路の長さ、経路の全長に対する勾配が所定値未満の道路の長さの割合などが例示される。
移動経路の気象条件は、移動経路が配されたエリアの気象条件であってもよい。移動経路の気象条件は、移動経路の一部における気象条件であってもよい。車両120の負荷量としては、運送対象の数量又は質量、急加速又は急減速の頻度、安全装置又は走行支援装置の作動の頻度又は程度、エネルギー源又はエネルギーの消費量などが例示される。
上記の契約が車両120の貸与に関する契約である場合、上記の第1期間は、車両120がユーザ40に貸し出されてから、返却されるまでの期間であってもよく、当該契約により定められた期間であってもよい。上記の契約が人又は物の運送に関する契約である場合、上記の第1期間は、車両120が当該人又は物を搭載してから、当該人又は物を目的地に送り届けるまでの期間であってもよく、当該契約により定められた期間であってもよい。
例えば、第1期間において、車両120が山道を長時間に渡って走行した場合、車両120の車体が汚れている可能性がある。そこで、車両120が次のユーザ40にサービスを提供する前に、車両120の洗車又は点検が実施されることで、次のユーザ40の満足度が向上し、オーナ20の評価も向上し得る。
車両120の車内又は外観の汚れ具合を自動的に検出するためには、例えば、車両120の車内又は外観を撮像するためのカメラを設置することが考えられる。しかしながら、車両120の汚損を精度よく検出するためには、適切な位置に、適切な数のカメラを設置する必要があり、車両120のコストが増加する。特に、車両120の外観を十分に撮像するためには、車両120の機能に不要なカメラを設置することになり、車両120のコストが大きく増加する。
これに対して、本実施形態によれば、車両120の利用態様が解析され、当該解析結果に基づいて、洗車又は点検の要否が判定される。このように、本実施形態によれば、車体のコストの増加を抑制しつつ、車両120のメンテナンスの要否を判定することができる。また、情報処理が比較的単純なので、処理時間が短く、計算機負荷も小さい。
また、本実施形態によれば、車両120の現在の状態を実際に点検することなく、メンテナンスの要否を判定することができるので、例えば、車両120が自動運転機能を有する車両である場合に特に有用である。車両120が自動運転機能を有する場合において、管理サーバ110が車両120のメンテナンスの要否を判定する機能を有しない場合、車両120は、ユーザ40にサービスを提供するたびに、車両基地に戻って点検を受けることになる。これに対して、本実施形態によれば、管理サーバ110は、車両120の利用態様に基づいて、車両120のメンテナンスの要否を判定することができる。その結果、車両120の稼働時間又は稼働効率が向上する。
他の実施形態において、管理サーバ110は、車両120のメンテナンス時期を決定する。管理サーバ110は、車両120のメンテナンス時期及びメンテナンス地点を決定してもよい。具体的には、管理サーバ110は、車両120のメンテナンスが必要と判定された場合に、車両120のスケジュールを参照して、車両120の空き時間にメンテナンスが実施されるように、車両120のスケジュールを更新する。これにより、管理サーバ110は、車両120の稼働時間又は稼働効率の低下を抑制しつつ、車両120のメンテナンスを実施することができる。
本実施形態において、車両120は、ユーザ40が、運送対象を運送するために利用される。車両120は、例えばオーナ20及びユーザ40の間の契約に基づいて、ユーザ40に対して上記のサービスを提供する。運送対象は、人であってもよく、物であってもよい。運送対象は、ユーザ40であってもよく、ユーザ40以外の人であってもよい。なお、オーナ20が、ユーザ40として車両120を利用する場合がある。
例えば、車両120は、ユーザ40の要望に応じた地点から出発して、ユーザ40の要望に応じた地点まで、人又は物を運送する。車両120は、ユーザ40の要望に応じた地点まで人又は物を運送した後、出発地点に戻ってきてもよく、出発地点とは異なる地点に移動してもよい。車両120は、管理サーバ110からの指示(配車指示と称される場合がある。)に従って、当該配車指示により指定された地点まで移動してよい。
車両120は、自動運転車両、無人運転車両又は遠隔運転車両であってもよく、有人運転車両であってもよい。車両120としては、自転車、自動車、自動二輪車、電車などが例示される。自動車としては、エンジン車、電気自動車、燃料電池車、ハイブリッド車、作業機械などが例示される。自動二輪車としては、(i)バイク、(ii)三輪バイク、(iii)動力ユニットを有する立ち乗り二輪車又は三輪車などが例示される。
本実施形態において、通信部122は、管理システム100の各部との間で情報を送受する。通信部122は、複数の通信方式に対応してよい。例えば、通信部122は、管理サーバ110との間で、移動体通信方式により情報を送受する。通信部122は、通信端末22、通信端末32及び通信端末42の少なくとも1つの間で、移動体通信方式により情報を送受してもよい。通信部122は、車両120に乗車しているユーザ40の通信端末42との間で、近距離無線通信方式により情報を送受してもよい。
本実施形態において、駆動部124は、車両120を駆動する。また、本実施形態において、制御部126は、駆動部124の動作を制御する。制御部126は、管理サーバ110からの指示に基づいて、駆動部124の動作を制御してもよい。これにより、車両120は、任意の目的地に移動することができる。
本実施形態において、メンテナンス事業所130は、特定の地点に配される。また、メンテナンス事業所130には、作業担当者34、メンテナンス機具36などのリソースが配されており、車両120のメンテナンスが実施される。メンテナンス事業所130におけるリソースの稼働状況又は不足状況は、通信端末32を介して、管理サーバ110に提供されてよい。これにより、管理サーバ110は、車両120のメンテナンス時期を決定することができる。また、管理サーバ110は、複数のメンテナンス事業所130の中から、車両120のメンテナンスを実施するのに適したメンテナンス事業所130を選択することができる。
[管理システム100の各部の具体的な構成]
管理システム100の各部は、ハードウエアにより実現されてもよく、ソフトウエアにより実現されてもよく、ハードウエア及びソフトウエアにより実現されてもよい。管理システム100の各部は、その少なくとも一部が、単一のサーバによって実現されてもよく、複数のサーバによって実現されてもよい。管理システム100の各部は、その少なくとも一部が、仮想サーバ上又はクラウドシステム上で実現されてもよい。管理システム100の各部は、その少なくとも一部が、パーソナルコンピュータ又は携帯端末によって実現されてもよい。携帯端末としては、携帯電話、スマートフォン、PDA、タブレット、ノートブック・コンピュータ又はラップトップ・コンピュータ、ウエアラブル・コンピュータなどを例示することができる。管理システム100の各部は、ブロックチェーンなどの分散型台帳技術又は分散型ネットワークを利用して、情報を格納してもよい。
管理システム100を構成する構成要素の少なくとも一部がソフトウエアにより実現される場合、当該ソフトウエアにより実現される構成要素は、一般的な構成の情報処理装置において、当該構成要素に関する動作を規定したプログラムを起動することにより実現されてよい。上記の一般的な構成の情報処理装置は、(i)CPU、GPUなどのプロセッサ、ROM、RAM、通信インタフェースなどを有するデータ処理装置と、(ii)キーボード、ポインティングデバイス、タッチパネル、カメラ、音声入力装置、ジェスチャ入力装置、各種センサ、GPS受信機などの入力装置と、(iii)表示装置、音声出力装置、振動装置などの出力装置と、(iv)メモリ、HDD、SSDなどの記憶装置(外部記憶装置を含む。)とを備えてよい。
上記の一般的な構成の情報処理装置において、上記のデータ処理装置又は記憶装置は、上記のプログラムを記憶してよい。上記のプログラムは、プロセッサによって実行されることにより、上記の情報処理装置に、当該プログラムによって規定された動作を実行させる。上記のプログラムは、非一時的なコンピュータ可読記録媒体に格納されていてもよい。上記のプログラムは、CD−ROM、DVD−ROM、メモリ、ハードディスクなどのコンピュータ読み取り可能な媒体に記憶されていてもよく、ネットワークに接続された記憶装置に記憶されていてもよい。
上記のプログラムは、コンピュータを、管理システム100又はその一部として機能させるためのプログラムであってよい。上記のプログラムは、管理システム100の各部の動作を規定したモジュールを備えてよい。これらのプログラム又はモジュールは、データ処理装置、入力装置、出力装置、記憶装置等に働きかけて、コンピュータを管理システム100の各部として機能させたり、コンピュータに管理システム100の各部における情報処理方法を実行させたりする。
上記のプログラムは、コンピュータ読み取り可能な媒体又はネットワークに接続された記憶装置から、管理システム100の少なくとも一部を構成するコンピュータにインストールされてよい。上記のプログラムが実行されることにより、コンピュータが、管理システム100の各部の少なくとも一部として機能してもよい。上記のプログラムに記述された情報処理は、当該プログラムがコンピュータに読み込まれることにより、当該プログラムに関連するソフトウエアと、管理システム100又はその一部の各種のハードウエア資源とが協働した具体的手段として機能する。そして、上記の具体的手段が、本実施形態におけるコンピュータの使用目的に応じた情報の演算又は加工を実現することにより、当該使用目的に応じた管理システム100が構築される。
上記のプログラムは、コンピュータを、管理サーバ110として機能させるためのプログラムであってよい。上記のプログラムは、コンピュータに、管理サーバ110における情報処理方法を実行させるためのプログラムであってよい。上記のプログラムは、コンピュータを、制御部126として機能させるためのプログラムであってよい。上記のプログラムは、コンピュータに、制御部126における情報処理方法を実行させるためのプログラムであってよい。
上記の情報処理方法は、運送対象を運送するために利用される移動体のスケジュールを管理するための方法であってよい。上記の方法は、移動体のスケジュールを管理する移動体管理段階を有してよい。上記の方法は、移動体のメンテナンスの要否を決定する要否判定段階を有してよい。上記の方法は、移動体のメンテナンスの作業時間を推定する作業時間推定段階を有してよい。移動体管理段階は、移動体のメンテナンスが必要と判定された場合に、移動体の予定を示す情報を対応付けて格納する移動体スケジュール格納装置を参照し、作業時間推定段階において推定された作業時間を確保することのできる作業可能期間を抽出する作業可能期間抽出段階を含んでよい。移動体管理段階は、移動体のメンテナンスが、作業可能期間の期間内に予約されることを示す情報を、移動体スケジュール格納装置に格納する予約格納段階を含んでよい。
管理システム100は、スケジュール管理システムの一例であってよい。管理サーバ110は、スケジュール管理システムの一例であってよい。車両120は、移動体の一例であってよい。オーナ20は、運送対象の一例であってよい。オーナ20の関係者は、運送対象の一例であってよい。オーナ20又はオーナ20の関係者の荷物は、運送対象の一例であってよい。メンテナンス事業者30は、作業主体の一例であってよい。作業担当者34は、作業主体及び作業員の一例であってよい。メンテナンス機具36は、作業機具の一例であってよい。ユーザ40は、運送対象の一例であってよい。ユーザ40の関係者は、運送対象の一例であってよい。ユーザ40又はユーザ40の関係者の荷物は、運送対象の一例であってよい。
なお、本実施形態においては、管理サーバ110が、車両120の運行を管理するための情報処理を実行する場合を例として、管理システム100の一例が説明される。本実施形態において、管理サーバ110は、無線通信ネットワークを含む通信ネットワーク10を介して、車両120の運行を管理する。しかしながら、管理システム100は本実施形態に限定されない。他の実施形態において、車両120の制御部126が、本実施形態に係る管理サーバ110における情報処理の少なくとも一部を実行してもよい。この場合、制御部126は、スケジュール管理システムの一例であってよい。
一の車両120に搭載された制御部126は、管理サーバ110を介して、オーナ20に関する情報、ユーザ40に関する情報、他の車両120に関する情報、及び、メンテナンス事業所130に関する情報の少なくとも1つを取得してよい。一の車両120に搭載された制御部126は、管理サーバ110を介することなく、通信端末22、通信端末32及び通信端末42の少なくとも1つから、オーナ20に関する情報、ユーザ40に関する情報、他の車両120に関する情報、及び、メンテナンス事業所130に関する情報の少なくとも1つを取得してもよい。メンテナンス事業所130に関する情報は、メンテナンス事業者30、作業担当者34及びメンテナンス機具36の少なくとも1つに関する情報を含んでもよい。
また、本実施形態においては、車両120が、運送対象を目的地まで運送するために利用される場合を例として、管理システム100の一例が説明される。しかしながら、管理システム100は本実施形態に限定されない。他の実施形態において、任意の移動体が、運送対象を目的地まで運送するために利用されてよい。
移動体としては、車両、船舶、飛行体などが例示される。車両としては、自転車、自動車、自動二輪車、電車などが例示される。船舶としては、船、ホバークラフト、水上バイク、潜水艦、潜水艇、水中スクータなどが例示される。飛行体としては、飛行機、飛行船又は風船、気球、ヘリコプター、ドローンなどが例示される。
なお、本実施形態においては、説明を簡単にすることを目的として、メンテナンス事業所130が、特定の地点に配され、移動しない場合を例として、メンテナンス事業者30により提供されるメンテナンスサービスの詳細が説明される。しかしながら、メンテナンス事業者30により提供されるメンテナンスサービスは、本実施形態に限定されない。
他の実施形態において、メンテナンス事業者30は、移動式のメンテナンスサービスを提供してよい。この場合、メンテナンス事業者30は、指定された時刻に、指定されたメンテナンス地点に、作業担当者34及びメンテナンス機具36の少なくとも一方を派遣する。メンテナンス地点は、メンテナンス事業者30と、オーナ20又はユーザ40との間で締結された契約において指定されてよい。上記の契約は、管理サーバ110により仲介されてよい。メンテナンス事業者30は、通信端末32を利用して、上記の契約に関するする情報を、管理サーバ110から取得してよい。
[管理サーバ110による配車指示の概要]
図2は、管理サーバ110による配車指示の一例を概略的に示す。本実施形態において、車両120は、オーナ20及び第1のユーザ40の間の契約210に基づいて、出発地212から目的地214まで第1のユーザ40を運送する。契約210は、例えば、管理サーバ110が、第1のユーザ40からの配車要求を受け付けることで成立する。本実施形態によれば、車両120が第1のユーザ40を目的地214に送り届けた時点で、契約210に定められた期間が終了する。
管理サーバ110は、契約210に定められた期間の終了後における、車両120の次の目的地を決定する。次の目的地としては、次の契約220により指定される出発地222、帰還地点230、待機地点240、メンテナンス地点250などが例示される。
本実施形態において、契約220は、オーナ20及び第2のユーザ40の間の契約220であってよい。車両120は、契約220に基づいて、例えば、出発地212から目的地224まで第2のユーザ40を運送するために利用される。
なお、契約220は、例えば、管理サーバ110が、第2のユーザ40からの配車要求を受け付けることで成立する。管理サーバ110が配車要求を受け付けた場合、管理サーバ110は、配車可能な車両120の中から少なくとも1台の車両120を選択して、選択された車両120に、当該配車要求を割り当てる。管理サーバ110は、契約220に関連する配車要求が割り当てられた車両120に対して、当該配車要求により指定された時刻に、当該配車要求により指定された地点(つまり、出発地222である。)に移動することを指示する。
本実施形態において、帰還地点230は、車両120が配車指示を受け付けない場合に、車両120が保管される場所であってよい。帰還地点230としては、駐車場、車両基地などが例示される。車両120のオーナ20が個人の場合、帰還地点230は、オーナ20が保有する駐車場、又は、オーナ20が利用契約を締結している駐車場であってよい。車両120のオーナ20が、法人若しくは団体である場合、又は、車両120のオーナ20が、法人若しくは団体から運送業務を委託される個人である場合、帰還地点230は、当該法人若しくは団体が所有する車両基地、又は、当該法人若しくは団体が利用契約を締結している車両基地であってよい。
本実施形態において、待機地点240は、空車状態の車両120が、次の配車指示を受け付けるまで、駐車又は停車する場所であってよい。管理サーバ110からの配車指示を待つ車両120の駐車又は停車のために設置された場所であってもよく、街中に配された駐車場であってもよい。待機地点240は、特定の場所であってもよく、その都度、選定される場所であってもよい。
本実施形態において、メンテナンス地点250は、車両120のメンテナンスが実施される場所であってよい。一実施形態において、メンテナンス地点250は、1以上のメンテナンス事業所130の中から、管理サーバ110により選択されたメンテナンス事業所130であってよい。他の実施形態において、メンテナンス地点250は、車両120ごとに予め定められたメンテナンス事業所130であってよい。メンテナンス地点250は、車両120ごとに予め定められた複数のメンテナンス事業所130の中から、管理サーバ110により選択されたメンテナンス事業所130であってもよい。
さらに他の実施形態において、メンテナンス地点250は、移動式のメンテナンスサービスを提供するメンテナンス事業者30により指定された場所であってよい。メンテナンス地点250は、管理サーバ110が、移動式のメンテナンスサービスを提供するメンテナンス事業者30に対して指定した場所であってもよい。
一実施形態において、管理サーバ110は、車両120が出発地212を出発する前に、上記の次の目的地を決定する。例えば、管理サーバ110は、契約210の内容に基づいて、契約210の契約期間における車両120の利用態様を決定する。車両120の利用態様が予め定められた条件を満足する場合、管理サーバ110は、上記の利用態様に応じて、上記の次の目的地を決定する。
他の実施形態において、管理サーバ110は、車両120が出発地212を出発した後、車両120が目的地214に到着する前に、上記の次の目的地を決定する。例えば、管理サーバ110は、移動中の車両120の利用態様を監視する。管理サーバ110は、車両120の利用態様が予め定められた条件を満足した段階で、上記の利用態様に応じて、上記の次の目的地を決定する。
他の実施形態において、管理サーバ110は、車両120が目的地214に到着した後、上記の次の目的地を決定する。例えば、管理サーバ110は、移動中の車両120の利用態様を監視する。管理サーバ110は、車両120の利用態様に基づいて、上記の次の目的地を決定する。
例えば、契約210に定められた期間が終了した時点において、車両120のメンテナンスが不要であると判定されている場合、管理サーバ110は、出発地222、帰還地点230及び待機地点240の少なくとも1つを、車両120の次の目的地として決定する。一方、契約210に定められた期間が終了した時点において、車両120のメンテナンスが必要であると判定されている場合、管理サーバ110は、メンテナンス地点250を、車両120の次の目的地として決定する。
第1のユーザ40は、運送対象の一例であってよい。第2のユーザ40は、運送対象の一例であってよい。契約210は、契約の一例であってよい。契約210の契約期間中に車両120が運送する人又は物は、運送対象の一例であってよい。契約220は、契約の一例であってよい。契約220の契約期間中に車両120が運送する人又は物は、運送対象の一例であってよい。メンテナンス地点250は、作業地点の一例であってよい。
図3は、管理サーバ110のシステム構成の一例を概略的に示す。本実施形態において、管理サーバ110は、車両情報収集部322と、リソース情報収集部324と、車両管理部332と、リソース管理部334と、格納部340とを備える。本実施形態において、格納部340は、車両情報格納部342と、リソース情報格納部344と、配車計画格納部346と、メンテナンス計画格納部348とを有する。
本実施形態において、車両情報収集部322は、管理サーバ110が管理する1以上の車両120に関する各種の情報を収集する。例えば、車両情報収集部322は、1以上の車両120のそれぞれから、車両120の現在位置を示す情報を取得する。車両情報収集部322は、1以上の車両120のそれぞれから、車両120に配された各種センサの出力を示す情報を取得する。各種センサの出力を示す情報としては、車両120のエネルギー又はエネルギー源の残量を示す情報、車両120の加速又は減速に関する情報、車両120の操作に関する情報、他の車両120との車間距離に関する情報、車両120に設置された車内カメラが撮像した画像の画像データなどが例示される。
本実施形態において、リソース情報収集部324は、管理サーバ110が管理する1以上のメンテナンス事業者30又はメンテナンス事業所130が保有するメンテナンス用のリソースに関する各種の情報を収集する。メンテナンス用のリソースに関する情報としては、1以上の作業担当者34のそれぞれが実施することのできる作業の種類を示す情報、1以上の作業担当者34のそれぞれが実施することのできる作業の程度を示す情報、1以上の作業担当者34のそれぞれの作業速度を示す情報、1以上の作業担当者34のそれぞれの作業スケジュールを示す情報、1以上のメンテナンス機具36のそれぞれが実施することのできる作業の種類を示す情報、1以上のメンテナンス機具36のそれぞれが実施することのできる作業の程度を示す情報、1以上のメンテナンス機具36のそれぞれの作業速度を示す情報、1以上のメンテナンス機具36のそれぞれの作業スケジュールを示す情報などが例示される。
1以上の作業担当者34のそれぞれの作業スケジュールを示す情報は、1以上の作業担当者34のそれぞれの勤務スケジュールを示す情報、1以上の作業担当者34のそれぞれに割り当てられた作業の状況を示す情報、1以上の作業担当者34のそれぞれの空き時間を示す情報などが例示される。1以上のメンテナンス機具36のそれぞれの作業スケジュールを示す情報は、1以上のメンテナンス機具36のそれぞれの保守点検スケジュールを示す情報、1以上のメンテナンス機具36のそれぞれに割り当てられた作業の状況を示す情報、1以上のメンテナンス機具36のそれぞれの空き時間を示す情報などが例示される。
リソース情報収集部324は、メンテナンス事業者30又はメンテナンス事業所130ごとに、メンテナンスを実施することのできる地点(作業地点と称される場合がある。)を示す情報を収取してよいリソース情報収集部324は、メンテナンス事業者30又はメンテナンス事業所130ごとに、各作業地点において実施することのできるメンテナンスの種類を示す情報を収集してよい。リソース情報収集部324は、メンテナンス事業者30又はメンテナンス事業所130ごとに、各作業地点において実施することのできるメンテナンスの程度を示す情報を収集してよい。リソース情報収集部324は、メンテナンス事業者30又はメンテナンス事業所130ごとに、各作業地点においてメンテナンスを受け付けることができる期間(受付可能期間と称され場合がある)を示す情報を収集してよい。リソース情報収集部324は、メンテナンス事業者30又はメンテナンス事業所130ごとに、各受付可能期間において実施することのできるメンテナンスの作業量を示す情報を収取してよい。
本実施形態において、車両管理部332は、1以上の車両120を管理する。車両管理部332は、1以上の車両120のそれぞれの運行を管理してよい。車両管理部332は、1以上の車両120のそれぞれのスケジュールを管理してもよい。車両管理部332の詳細は後述される。
本実施形態において、リソース管理部334は、1以上のメンテナンス事業者30又はメンテナンス事業所130におけるメンテナンス用のリソースを管理する。リソース管理部334は、1以上のメンテナンス事業者30又はメンテナンス事業所130におけるメンテナンス用のリソースのスケジュールを管理してよい。リソース管理部334は、1以上のメンテナンス事業者30又はメンテナンス事業所130におけるメンテナンス用のリソースの稼働状況又は空き状況を管理してよい。
本実施形態において、格納部340は、管理サーバ110の情報処理において使用される各種の情報を格納する。例えば、格納部340は、各種の初期設定又はユーザ設定に関する情報を格納する。格納部340は、管理サーバ110の情報処理において生成された各種の情報を格納してよい。
本実施形態において、車両情報格納部342は、1以上の車両120のそれぞれに関する各種の情報を格納する。例えば、車両情報格納部342は、車両情報収集部322が収集した情報を格納する。車両情報格納部342は、1以上の車両120のそれぞれの識別情報(車両IDと称される場合がある。)と、当該車両の情報とを対応付けて格納してよい。
車両情報格納部342は、各車両の車両IDと、当該車両のメンテナンスを実施するメンテナンス事業者又はメンテナンス事業所として、予め登録されたメンテナンス事業者30又はメンテナンス事業所130を示す情報とを対応付けて格納してよい。車両情報格納部342は、各車両の車両IDと、メンテナンスの種類及び程度の少なくとも一方を示す情報と、当該車両の当該メンテナンスを実施するメンテナンス事業者又はメンテナンス事業所として、予め登録されたメンテナンス事業者30又はメンテナンス事業所130を示す情報とを対応付けて格納してよい。
本実施形態において、リソース情報格納部344は、1以上のメンテナンス事業者30又はメンテナンス事業所130に関する各種の情報を格納する。例えば、リソース情報格納部344は、リソース情報収集部324が収集した情報を格納する。リソース情報格納部344は、1以上のメンテナンス事業者30又はメンテナンス事業所130のそれぞれの識別情報(事業者ID又は事業所IDと称される場合がある。)と、当該メンテナンス事業者又はメンテナンス事業所に関する情報とを対応付けて格納してよい。
リソース情報格納部344は、各事業者又は事業所の事業者ID又は事業所IDと、当該各事業者又は事業所において対応可能な作業の種類を示す情報とを対応付けて格納してよい。リソース情報格納部344は、各事業者又は事業所の事業者ID又は事業所IDと、当該各事業者又は事業所において対応可能な作業の程度を示す情報とを対応付けて格納してよい。
リソース情報格納部344は、メンテナンスが実施される作業地点の位置を示す情報と、当該作業地点において実施されるメンテナンスのスケジュールに関する情報とを対応付けて格納してよい。リソース情報格納部344は、メンテナンスが実施される作業地点の位置を示す情報と、当該作業地点において実施されるメンテナンスのスケジュールに関する情報と、当該作業地点におけるメンテナンスを実施するメンテナンス事業者30の事業者IDとを対応付けて格納してよい。
リソース情報格納部344は、(i)作業地点の位置を示す情報と、(ii)当該作業地点において実施されるメンテナンスの種類を示す情報と、(iii)作業地点におけるメンテナンスの受付可能期間、及び、各受付可能期間におけるメンテナンスの作業量の少なくとも一方を示す情報とを対応付けて格納してもよい。作業地点におけるメンテナンスの受付可能期間、及び、各受付可能期間におけるメンテナンスの作業量の少なくとも一方を示す情報は、メンテナンスの種類ごとの受付可能期間及び作業量の少なくとも一方を示す情報を含んでよい。
本実施形態において、配車計画格納部346は、1以上の車両120のそれぞれの配車計画を示す情報を格納する。例えば、配車計画格納部346は、(i)時刻又は期間を示す情報と、(ii)車両120の予定を示す情報とを対応付けて格納する。
本実施形態において、メンテナンス計画格納部348は、1以上の車両120のそれぞれのメンテナンス計画を示す情報を格納する。例えば、メンテナンス計画格納部348は、(i)時刻又は期間を示す情報と、(ii)当該時刻又は期間に、車両120のメンテナンスが実施される予定であることを示す情報とを対応付けて格納する。
車両管理部332は、スケジュール管理システムの一例であってよい。車両情報格納部342は、移動体スケジュール格納部の一例であってよい。リソース情報格納部344は、作業スケジュール格納部の一例であってよい。配車計画格納部346は、移動体スケジュール格納部の一例であってよい。メンテナンス計画格納部348は、移動体スケジュール格納部の一例であってよい。車両120のスケジュールは、移動体の予定の一例であってよい。
図4は、車両管理部332の内部構成の一例を概略的に示す。本実施形態において、車両管理部332は、判定部420と、配車管理部440と、配車指示部442と、メンテナンス管理部460と、リソース予約部462とを備える。本実施形態において、判定部420は、配車指示部442と、要否判定部424と、実施判定部426と、履行判定部428とを有する。
本実施形態において、判定部420は、各種の判定処理を実行する。判定部420は、判定結果を示す情報を、例えば、配車管理部440に出力する。
本実施形態において、利用態様判定部422は、特定の契約(第1契約と称される場合がある。)に基づきユーザ40が車両120を利用することのできる期間(上述のとおり、第1期間と称される場合がある。)における、車両120の利用態様を判定する。より具体的には、まず、利用態様判定部422は、第1期間における車両120の利用態様を決定する。
一実施形態において、利用態様判定部422は、第1契約の内容に基づいて、第1期間における車両120の利用態様を決定する。他の実施形態において、利用態様判定部422は、第1期間における車両120の状態に基づいて、第1期間における車両120の利用態様を決定する。
次に、利用態様判定部422は、第1期間における車両120の利用態様が、予め定められた第1条件を満足するか否かを判定する。これにより、第1期間における車両120の利用形態が特定される。
第1条件は、上記の利用態様の内容が、予め定められた内容に合致するという条件であってよい。第1条件としては、(i)ユーザ40の運転能力、健康状態又は覚醒状態が、所定の基準に満たないという条件、(ii)車両120の利用目的又は用途が、車両120に与える負荷量が所定の基準を超えるという条件、(iii)車両120の利用目的又は用途から決定される、車両120の汚損されるリスクの程度が、所定の基準を超えるという条件、(iv)第1期間の長さが、所定の閾値より大きいという条件、(v)移動経路の属性又は気象条件から決定される、車両120の汚損されるリスクの程度が、所定の基準を超えるという条件、(vi)車両車両120の負荷量が、所定の基準を超えるという条件などが例示される。
利用態様判定部422は、互いに内容の異なる複数の第1条件のそれぞれについて、第1期間における車両120の利用態様が、当該第1条件を満足するか否かを判定してよい。これにより、第1期間における車両120の利用形態の種類が特定される。
利用態様判定部422は、上記の判定結果を示す情報を、要否判定部424に出力してもよい。利用態様判定部422は、上記の判定結果を示す情報を、配車管理部440に出力してもよい。判定結果を示す情報は、(i)第1条件の不成立を示す情報、(ii)複数の第1条件のうち、特定の第1条件の不成立を示す情報、(iii)少なくとも1つの第1条件が成立したことを示す情報、(iv)1以上の第1条件のうち、成立した第1条件の識別情報を含んでよい。
本実施形態において、要否判定部424は、車両120のメンテナンスの要否を判定する。例えば、要否判定部424は、利用態様判定部422が決定した第1期間における車両120の利用態様に基づいて、車両120のメンテナンスの要否を判定する。
要否判定部424は、他の任意の判断基準に基づいて、車両120のメンテナンスの要否を判定してもよい。例えば、要否判定部424は、車両120の利用態様に基づいて、車両120のメンテナンスの要否を判定する。
要否判定部424は、車両120のメンテナンスにおいて実施されるメンテナンスの種類を決定してよい。要否判定部424は、例えば、要否判定部424は、利用態様判定部422が決定した第1期間における車両120の利用態様に基づいて、上記のメンテナンスの種類を決定してよい。要否判定部424は、メンテナンスの種類ごとに、当該種類のメンテナンスの要否を判定してよい。
メンテナンスとしては、点検作業、保守作業(整備作業と称される場合もある)、車外清掃作業、車内清掃作業などが例示される。車外清掃作業は、洗車作業であってよい。要否判定部424は、上記の判定結果を示す情報を、実施判定部426に出力してよい。要否判定部424は、上記の判定結果を示す情報を、配車管理部440に出力してもよい。
一実施形態において、要否判定部424は、第1期間における車両120の利用態様が予め定められた第2条件を満足するか否かを判定する。第2条件は、上記の利用態様の内容が、予め定められた内容に合致するという条件であってよい。要否判定部424は、第1期間における車両120の利用態様が第2条件を満足する場合に、車両120のメンテナンスが必要と判定してよい。第2条件は、第1条件と異なる条件であってよい。第2条件は、第1条件と同一の条件であってもよい。第2条件は、上述された第1条件の具体例の1以上を含んでよい。第1条件における判断基準と、第2条件における判断基準とは、同一であってもよく、異なってもよい。
要否判定部424は、第1期間における車両120の利用態様が第2条件を満足すると判定した場合に、特定の種類のメンテナンスが必要と判定してもよい。一実施形態において、(i)ユーザ40の運転能力、健康状態又は覚醒状態が、所定の基準に満たないという条件、(ii)車両120の利用目的又は用途が、車両120に与える負荷量が所定の基準を超えるという条件、(iii)車両120の利用目的又は用途から決定される、車両120の汚損されるリスクの程度が、所定の基準を超えるという条件、(iv)第1期間の長さが、所定の閾値より大きいという条件、(v)移動経路の属性又は気象条件から決定される、車両120の汚損されるリスクの程度が、所定の基準を超えるという条件、及び、(vi)車両車両120の負荷量が、所定の基準を超えるという条件の少なくとも1つが成立する場合、要否判定部424は、点検作業又は保守作業が必要と判定する。
他の実施形態において、(i)車両120の利用目的又は用途から決定される、車両120の汚損されるリスクの程度が、所定の基準を超えるという条件、及び、(ii)移動経路の属性又は気象条件から決定される、車両120の汚損されるリスクの程度が、所定の基準を超えるという条件の少なくとも一方が成立する場合、要否判定部424は、車外清掃作業が必要と判定する。他の実施形態において、ユーザ40及び運送対象の少なくとも一方が、予め定められた属性を有するという条件が成立する場合、要否判定部424は、車内清掃作業が必要と判定する。上記の属性としては、子供、喫煙者、動物、ゴミ、忘れ物などが例示される。
他の実施形態において、要否判定部424は、第1期間における車両120の利用態様が、上記の第1条件を満足すると判定した場合に、車両120のメンテナンスが必要と判定する。要否判定部424は、第1期間における車両120の利用態様が、複数の第1条件のうち、特定の第1条件を満足すると判定した場合に、車両120のメンテナンスが必要と判定してもよい。要否判定部424は、第1期間における車両120の利用態様が、複数の第1条件のうち、特定の第1条件を満足すると判定した場合に、特定の種類のメンテナンスが必要と判定してもよい。
本実施形態において、実施判定部426は、車両120の空き時間(空車時間と称される場合がある。)の間における、車両120のメンテナンスの実施の可否を判定する。同一の車両120に対して、第1契約と、第1契約とは異なる第2契約とが、この順番で連続して割り当てられている場合、実施判定部426は、第1期間の終期から、第2契約に基づきユーザ40が車両120を利用することのできる期間(第2期間と称される場合がある。)の始期までの間の空き時間(第3期間と称される場合がある。)における、車両120のメンテナンスの実施の可否を判定してよい。
例えば、実施判定部426は、要否判定部424の判定結果に基づいて、実施されるメンテナンスの種類を特定する。実施されるメンテナンスの種類及び程度を特定してもよい。次に、実施判定部426は、メンテナンスの種類毎に予め定められた標準作業時間を示す情報を取得する。次に、実施判定部426は、実施されるメンテナンスの種類と、メンテナンスの種類毎の標準作業時間とに基づいて、車両120のメンテナンスの作業時間を推定する。
次に、実施判定部426は、例えば、第1期間の終期における車両120の位置と、第2期間の始期における車両120の位置とに基づいて、上記の2地点の移動時間を、車両120の移動時間の最小値として推定する。次に、実施判定部426は、車両120のメンテナンスの作業時間の推定値と、車両120の移動時間の推定値との合計と、上記の第3期間の長さとの差が、予め定められた条件を満足する場合に、車両120のメンテナンスの実施が可能であると判定する。予め定められた条件としては、上記の差が、予め定められた値よりも大きいという条件、空き時間の長さに対する上記の差の割合が、予め定められた値よりも大きいという条件などが例示される。
本実施形態において、履行判定部428は、車両120が、上記の第2契約を履行することができるか否かを判定する。履行判定部428は、上記の判定結果を示す情報を、配車管理部440に出力してよい。
例えば、特定の種類のメンテナンスの必要性が逼迫している場合、当該メンテナンスを、第2契約の前に実施しなければならない可能性がある。また、例えば、車両120のスケジュールと、メンテナンス事業者30若しくはメンテナンス事業所130のスケジュールとを調整できない場合、メンテナンスの作業時期及び作業地点を決定できない可能性がある。
履行判定部428は、車両120が第2契約を履行すると、車両120のメンテナンスを実施することができない場合に、第2契約の履行、及び、メンテナンスの実施という2つの予定のうち、いずれの予定を優先させるかを決定してもよい。履行判定部428は、車両120が第2契約を履行すると、車両120のメンテナンスを全て実施することができない場合に、第3期間の間に一部のメンテナンスを実施し、残りのメンテナンスを後回しにすることを決定してもよい。
例えば、履行判定部428は、まず、車両120のメンテナンスを、第2期間の終期より後に実施することが、適切であるか否かを判定する。また、履行判定部428は、車両120が、第2期間の始期までに、第2契約により定められる出発地に到着することができるか否かを判定する。履行判定部428は、実施判定部426の判定結果を利用して、車両120が、第2期間の始期までに、第2契約により定められる出発地に到着することができるか否かを判定してよい。
車両120のメンテナンスを第2期間の終期より後に実施することが適切ではなく、且つ、車両120が、第2期間の始期までに、第2契約により定められる出発地に到着することが困難であると判定された場合、履行判定部428は、車両120が第2契約を履行することができないと判定する。この場合、一実施形態によれば、履行判定部428は、第2契約の履行よりも、メンテナンスの実施を優先させることを決定する。
他の実施形態によれば、履行判定部428は、車両120のメンテナンスに含まれる複数の作業のうち、第2期間の終期より後に実施することが適切でない作業を抽出する。次に、履行判定部428は、上記において抽出された作業が第3期間の間に実施され、残りの作業が次の機会に延期されると仮定した場合に、車両120が、第2期間の始期までに、第2契約により定められる出発地に到着することができるか否かを判定する。上記の仮定によれば、車両120が、第2期間の始期までに、第2契約により定められる出発地に到着することができると判定された場合、履行判定部428は、一部の作業のみを第3期間に実施することを決定する。
本実施形態において、配車管理部440は、1以上の車両120の配車を管理する。配車管理部440は、1以上の車両120のそれぞれについて、配車計画を生成してよい。配車管理部440は、生成された配車計画を示す情報を、配車計画格納部346に格納してよい。
配車管理部440は、1以上の車両120のそれぞれについて、メンテナンス計画を生成してよい。配車管理部440は、生成されたメンテナンス計画を示す情報を、メンテナンス管理部460に出力してよい。
メンテナンス計画は、各メンテナンスが実施される時期(作業時期と称される場合がある)を示す情報と、各メンテナンスが実施される地点(作業地点と称される場合がある)を示す情報とが対応付けられた情報であってよい。メンテナンス計画は、各メンテナンスの対象車両の識別情報と、各メンテナンスを実施する主体(作業主体と称される場合がある)の識別情報と、各メンテナンスが実施される時期(作業時期と称される場合がある)を示す情報と、各メンテナンスが実施される地点(作業地点と称される場合がある)を示す情報とが対応付けられた情報であってよい。
本実施形態において、配車管理部440は、第1期間における車両120の利用態様に基づいて、第1期間の終了後における車両120の次の目的地を決定する。例えば、配車管理部440は、第1期間における車両120の利用態様に基づいて、第1期間の終了後における車両120の次の目的地の属性を決定する。配車管理部440は、複数の地点のそれぞれの属性を示す情報を参照して、上記の次の目的地の属性に合致する地点を抽出する。例えば、格納部340に、複数の施設のそれぞれについて、当該施設の位置を示す情報と、当該施設の属性を示す情報とが対応付けられたデータベースが格納されている場合、配車管理部440は、施設の属性をキーとして当該データベースを参照し、上記の次の目的地の属性に合致する施設又は当該施設の位置を抽出する。配車管理部440は、抽出された地点のうちの1つを、第1期間の終了後における車両120の次の目的地として決定してよい。
本実施形態において、第1期間における車両120の利用態様と、第1期間の終了後における車両120の次の目的地の属性との対応関係は、予め定められていてもよい。例えば、配車管理部440は、第1期間における車両120の利用態様が、予め定められた条件を満たす場合に、当該利用形態と対応付けて予め定められた属性を有する地点を、第1期間の終了後における車両120の次の目的地として決定してよい。配車管理部440は、上記の利用形態と対応付けて予め定められた属性を有する地点の中から、上記の次の目的地となる地点を選択してもよい。上記の条件は、上述された第1条件の具体例の1以上であってもよく、上述された第2条件の具体例の1以上であってもよい。上記の予め定められた属性を有する地点としては、車両120のメンテナンスが実施可能な地点、上記の条件に対応付けて予め定められた種類のメンテナンスが実施可能な地点などが例示される。
本実施形態において、配車管理部440は、ユーザ40の属性が予め定められた条件を満たす場合に、ユーザ40により使用された車両120のメンテナンスが実施可能な地点を、第1期間の終了後における車両120の次の目的地として決定してよい。配車管理部440は、ユーザ40の属性が予め定められた条件を満たす場合に、当該条件に対応付けて予め定められた種類のメンテナンスが実施可能な地点を、第1期間の終了後における車両120の次の目的地として決定してもよい。上記の条件は、上述された第1条件の具体例の1以上であってもよく、上述された第2条件の具体例の1以上であってもよい。
本実施形態において、配車管理部440は、ユーザ40による車両120の使用態様が予め定められた条件を満たす場合に、車両120のメンテナンスが実施可能な地点を、第1期間の終了後における車両120の次の目的地として決定してよい。配車管理部440は、ユーザ40による車両120の使用態様が予め定められた条件を満たす場合に、当該条件に対応付けて予め定められた種類のメンテナンスが実施可能な地点を、第1期間の終了後における車両120の次の目的地として決定してもよい。上記の条件は、上述された第1条件の具体例の1以上であってもよく、上述された第2条件の具体例の1以上であってもよい。
一実施形態において、配車管理部440は、第1期間における車両120の利用態様に関する利用態様判定部422の判定結果に基づいて、第1期間の終了後における車両120の次の目的地を決定する。例えば、第1期間における車両120の利用態様が予め定められた第1条件を満足する場合、配車管理部440は、第1条件が成立したときの車両120の目的地として予め定められた地点を、車両120の次の目的地として決定する。
具体的には、配車管理部440は、例えば、車両120のメンテナンスを実施するメンテナンス事業者30として予め登録されたメンテナンス事業者30により指定された地点を、車両120の次の目的地として決定する。上記のメンテナンス事業者30により指定された地点は、メンテナンス事業所130であってもよく、メンテナンス事業所130以外の地点であってもよい。
他の実施形態において、配車管理部440は、実施判定部426の判定結果に基づいて、第1期間の終了後における車両120の次の目的地を決定する。例えば、第3期間における車両120のメンテナンスが実施可能と判定された場合、配車管理部440は、予め定められた地点を、次の目的地として決定する。予め定められた地点は、車両120のメンテナンスを実施するメンテナンス事業者30として予め登録されたメンテナンス事業者30により指定された地点であってよい。
一方、第3期間における車両120のメンテナンスが実施不能と判定された場合、配車管理部440は、第2契約により定められる出発地を、次の目的地として設定する。この場合において、履行判定部428により、車両120が第2契約を履行することはできないと判定されたとき、配車管理部440は、上記の車両120の代わりに、他の車両120を利用して第2契約を履行することを決定してよい。
さらに他の実施形態において、配車管理部440は、要否判定部424の判定結果に基づいて、第1期間の終了後における車両120の次の目的地を決定する。例えば、車両120のメンテナンスが必要と判定された場合、配車管理部440は、まず、予め登録された1以上のメンテナンス事業者30のうちの1つを選択する。次に、配車管理部440は、選択されたメンテナンス事業者30によりメンテナンスが実施される作業地点を、次の目的地として設定する。
さらに他の実施形態において、配車管理部440は、要否判定部424の判定結果に基づいて、第1期間の終了後における車両120の次の目的地を決定する。例えば、車両120のメンテナンスが必要と判定された場合、配車管理部440は、まず、予め登録された1以上のメンテナンス事業所130うちの1つを選択する。配車管理部440は、選択されたメンテナンス事業所130を、次の目的地として設定してよい。
これらの実施形態において、次の目的地の候補地として、複数の作業地点が抽出された場合、配車管理部440は、任意の基準に基づいて、複数の作業地点の1つを、次の目的地として決定してよい。例えば、配車管理部440は、(i)車両120のメンテナンスの終了予定時刻、(ii)車両120のメンテナンスの終了予定時刻と、車両120の次の予定の開始予定時刻との間隔、(iii)車両120の次の予定の開始予定時刻における車両120の位置、及び、(iv)前車両120が各作業地点を経由して、車両120の次の予定の開始予定時刻における車両120の位置に移動する場合に、車両120が消費するエネルギー量の少なくとも1つに基づいて、車両120のメンテナンスが実施される作業地点を決定する。
本実施形態において、配車管理部440が、車両120の次の目的地を決定または設定した場合、配車指示部442は、車両120又は車両120の運転者の通信端末に、当該次の目的地の位置を示す情報を送信する。次の目的地が、第2契約の出発地である場合、配車指示部442は、車両120又は車両120の運転者の通信端末に、当該出発地への到着時刻を示す情報を送信してよい。
配車管理部440が、第2契約を履行することが予定されていた車両120の代わりに、他の車両120を利用して第2契約を履行することを決定した場合、配車指示部442は、上記の他の車両120又は当該他の車両120の運転者の通信端末に、各種のメッセージを通知してよい。例えば、配車指示部442は、第2契約の出発地の位置を示す情報と、当該出発地への到着時刻を示す情報とを含むメッセージを送信してよい。
配車指示部442は、特定の車両120のメンテナンス状況に関する情報を含むメッセージを、第2契約の契約者の通信端末に送信してよい。第2契約の契約者は、ユーザ40であってもよく、ユーザ40としてのオーナ20であってもよい。
例えば、要否判定部424により必要と判断されたメンテナンスが軽微なものである場合、配車管理部440は、メンテナンスの不実施を決定し得る。例えば、要否判定部424により車両120の洗車が必要と判断された場合であっても、第2契約の経路の一部において雨天が予想されるとき、配車管理部440が、メンテナンスの不実施を決定する。このように、要否判定部424によりメンテナンスが必要と判断されたにもかかわらず、配車管理部440が、メンテナンスの不実施を決定した場合、配車指示部442は、第2契約の契約者に対して、メンテナンスが不実施であることを示すメッセージを提示してよい。配車指示部442は、第2契約の契約者に対して、利用料金の低減、クーポンの発行などを提案してもよい。
本実施形態において、メンテナンス管理部460は、1以上の車両120のそれぞれのメンテナンスに関する情報を管理する。メンテナンス管理部460は、1以上の車両120のそれぞれについて、空き時間を示す情報を管理する。メンテナンス管理部460は、1以上の車両120のそれぞれについて、メンテナンスが実施される期間を管理する。メンテナンス管理部460は、1以上の車両120のそれぞれについて、メンテナンスが実施される地点を管理する。メンテナンス管理部460の詳細は後述される。
本実施形態において、リソース予約部462は、配車管理部440から、1以上の車両120のそれぞれのメンテナンス計画を示す情報を取得する。リソース予約部462は、車両120のメンテナンスを実施するメンテナンス事業者30に対して、メンテナンスの予約を要求する。
実施判定部426は、作業時間推定部の一例であってよい。履行判定部428は、予定決定部の一例であってよい。配車管理部440は、移動体管理部の一例であってよい。メンテナンス管理部460は、移動体管理部及び作業スケジュール生成部の一例であってよい。
本実施形態においては、管理サーバ110が、車両120のスケジュールを管理するための情報処理を実行する場合を例として、管理システム100の一例が説明された。しかしながら、上述されたとおり、管理システム100は本実施形態に限定されない。他の実施形態において、車両120の制御部126が、本実施形態に係る管理サーバ110における情報処理の少なくとも一部を実行してもよい。例えば、車両管理部332又はその一部が車両120に搭載される。より具体的には、制御部126が車両管理部332又はその一部を備え、制御部126は、通信ネットワーク10を介して格納部340にアクセスすることで、本実施形態に係る車両管理部332又はその一部における情報処理と同様の情報処理を実行する。
図5は、メンテナンス管理部460の内部構成の一例を概略的に示す。本実施形態において、メンテナンス管理部460は、空車時間抽出部522と、車両位置決定部524と、メンテナンス地点抽出部526と、メンテナンス計画生成部530とを備える。
本実施形態において、空車時間抽出部522は、要否判定部424の判定結果を示す情報を取得する。車両120のメンテナンスが必要と判定された場合、空車時間抽出部522は、配車計画格納部346を参照して、車両120の空車時間のうち、車両120のメンテナンスを実施することのできる空車時間(メンテナンス可能期間と称される場合がある。)を抽出する。
より具体的には、空車時間抽出部522は、下記の手順に従って、メンテナンス可能期間を抽出する。まず、空車時間抽出部522は、実施判定部426から、車両120のメンテナンスの作業時間の推定値を示す情報を取得する。上述されたとおり、配車計画格納部346は、例えば、時刻又は期間を示す情報と、車両120の予定を示す情報を対応付けて格納する。そこで、空車時間抽出部522は、配車計画格納部346に格納された情報を参照して、車両120の空車期間のうち、車両120のメンテナンスの作業時間の推定値よりも期間の長い空車期間を抽出する。これにより、空車時間抽出部522は、実施判定部426が推定した作業時間を連続して確保することのできる期間を、メンテナンス可能期間として抽出することができる。
本実施形態において、車両位置決定部524は、空車時間抽出部522から、1以上のメンテナンス可能期間のそれぞれの期間を示す情報を取得する。車両位置決定部524は、例えば、配車計画格納部346に格納された情報を参照して、1以上のメンテナンス可能期間の少なくとも1つにおける、車両120の位置を決定する。例えば、上記の第1期間の終了後の任意の時期に、車両120のメンテナンスを実施する場合、車両位置決定部524は、例えば、1以上のメンテナンス可能期間のうち、(i)当該メンテナンス可能期間の始期が、第1期間の終期よりも後の時刻であり、且つ、(ii)第1期間の終期と、当該メンテナンス可能期間の始期との間の期間の長さが、予め定められた値よりも小さなメンテナンス可能期間について、車両120の位置を決定する。
本実施形態において、メンテナンス地点抽出部526は、空車時間抽出部522から、1以上のメンテナンス可能期間のそれぞれの期間を示す情報を取得する。例えば、リソース情報格納部344に格納された情報を参照して、1以上のメンテナンス事業者30又はメンテナンス事業所130のうち、1以上のメンテナンス可能期間の少なくとも1つにおいて、車両120のメンテナンスを受け付けることのできるメンテナンス事業者30又はメンテナンス事業所130を抽出する。
メンテナンス地点抽出部526は、車両位置決定部524が決定した車両120の位置を示す情報を利用して、車両120のメンテナンスを受け付けるメンテナンス事業者30又はメンテナンス事業所130の候補を、さらに絞り込んでよい。例えば、メンテナンス地点抽出部526は、1以上のメンテナンス事業者30のそれぞれがメンテナンスを実施できる1以上の地点、又は、1以上のメンテナンス事業所130のうち、(i)上記の地点又はメンテナンス事業所130の位置と、車両位置決定部524が決定した車両120の位置との位置関係が、予め定められた位置条件を満足し、且つ、(ii)1以上のメンテナンス可能期間の少なくとも1つにおいて、車両120のメンテナンスを受け付けることのできるメンテナンス事業者30又はメンテナンス事業所130を抽出する。
位置条件は、上記の位置関係の空間的距離又は時間的距離に関する条件であってよい。位置条件としては、上記の地点又はメンテナンス事業所130の位置と、車両位置決定部524が決定した車両120の位置との間の距離の統計値が、予め定められた数値範囲内であるという条件、上記の地点又はメンテナンス事業所130の位置と、車両位置決定部524が決定した車両120の位置との間の移動時間の統計値が、予め定められた数値範囲内であるという条件などが例示される。統計値としては、最小値、最大値、中央値、平均値などが例示される。
本実施形態において、メンテナンス計画生成部530は、1以上の車両120のそれぞれに関するメンテナンス計画を生成する。車両120のメンテナンス計画は、車両120のメンテナンスが、予約される期間に関する情報を含んでよい。車両120のメンテナンス計画は、車両120のメンテナンスが、メンテナンス可能期間の期間内に予約されることを示す情報を含んでよい。車両120のメンテナンス計画には、例えば、車両120の車両IDと、メンテナンスが実施される期間を示す情報と、メンテナンスが実施される地点を示す情報と、メンテナンスの作業内容に関する情報とが含まれる。
メンテナンス計画生成部530は、生成されたメンテナンス計画を示す情報を、メンテナンス計画格納部348に格納してよい。メンテナンス計画生成部530は、生成されたメンテナンス計画を示す情報を、リソース予約部462に出力してよい。
一実施形態によれば、メンテナンス計画生成部530は、下記の手順に従って、車両120に関するメンテナンス計画を生成する。空車時間抽出部522が1以上のメンテナンス可能期間を抽出した場合、メンテナンス計画生成部530は、1以上のメンテナンス可能期間を示す情報を取得する。メンテナンス計画生成部530は、1以上のメンテナンス可能期間のうちの1つを示す情報と、当該期間において、車両120のメンテナンスが実施される予定であることを示す情報とを対応付けることで、車両120に関するメンテナンス計画を生成する。メンテナンス計画生成部530は、任意の判断基準に基づいて、1以上のメンテナンス可能期間の中から、1つのメンテナンス可能期間を選択してよい。
メンテナンス計画生成部530は、生成されたメンテナンス計画を示す情報を、メンテナンス計画格納部348に格納する。メンテナンス計画生成部530は、車両120の車両IDと、メンテナンス可能期間を示す情報と、当該期間において、車両120のメンテナンスが実施される予定であることを示す情報とを対応付けて、メンテナンス計画格納部348に格納してもよい。
他の実施形態によれば、メンテナンス計画生成部530は、下記の手順に従って、車両120に関するメンテナンス計画を生成する。まず、メンテナンス計画生成部530は、例えば、リソース情報格納部344を参照して、メンテナンス事業者30、作業担当者34又はメンテナンス機具36のスケジュールを示す情報を取得する。メンテナンス計画生成部530は、メンテナンス事業者30、作業担当者34又はメンテナンス機具36のスケジュールを示す情報として、(i)メンテナンス事業者30、作業担当者34又はメンテナンス機具36を利用して、メンテナンスが実施される作業地点の位置を示す情報と、当該作業地点において実施される作業のスケジュールに関する情報を取得してよい。
次に、メンテナンス計画生成部530は、空車時間抽出部522が抽出した1以上の面テナンス可能期間を示す情報と、メンテナンス事業者30、作業担当者34又はメンテナンス機具36のスケジュールを示す情報とに基づいて、車両120のメンテナンスが実施される時期(作業時期と称される場合がある。)を決定する。メンテナンス計画生成部530は、任意の判断基準に基づいて、作業時期を決定してよい。1以上のメンテナンス可能期間が抽出され、且つ、作業時期が決定された後、メンテナンス計画生成部530は、上記の作業時期を示す情報と、当該作業時期において、車両120のメンテナンスが実施される予定であることを示す情報とを対応付けることで、車両120に関するメンテナンス計画を生成する。
メンテナンス計画生成部530は、生成されたメンテナンス計画を示す情報を、メンテナンス計画格納部348に格納する。メンテナンス計画生成部530は、車両120の車両IDと、上記の作業時期を示す情報と、当該作業時期において、車両120のメンテナンスが実施される予定であることを示す情報とを対応付けて、メンテナンス計画格納部348に格納してもよい。メンテナンス計画生成部530は、メンテナンスを実施するメンテナンス事業者30、メンテナンス事業者30によりメンテナンスが実施される地点、又は、メンテナンスが実施されるメンテナンス事業所130の位置を示す情報と、当該位置において、上記の作業時期に、車両120のメンテナンスが実施される予定であることを示す情報とを対応付けて、メンテナンス計画格納部348に格納してもよい。
さらに他の実施形態によれば、メンテナンス計画生成部530は、メンテナンス地点抽出部526から、1以上のメンテナンス可能期間の少なくとも1つにおいて、車両120のメンテナンスを受け付けることのできるメンテナンス事業者30又はメンテナンス事業所130を示す情報を取得する。メンテナンス計画生成部530は、例えば、メンテナンス地点抽出部526から、1以上のメンテナンス事業者30のそれぞれがメンテナンスを実施できる1以上の地点、又は、1以上のメンテナンス事業所130の位置を示す情報を取得してもよい。
メンテナンス計画生成部530は、メンテナンス地点抽出部526の抽出結果に基づいて、車両120のメンテナンスが実施される作業時期及び作業地点を決定してよい。メンテナンス計画生成部530は、任意の判断基準に基づいて、作業時期及び作業地点に関する複数の候補の1つを選択してよい。
例えば、メンテナンス地点抽出部526の抽出結果に複数の作業地点が含まれることがある。このような場合、メンテナンス計画生成部530は、例えば、(i)車両120のメンテナンスの終了予定時刻、(ii)車両120のメンテナンスの終了予定時刻と、車両120の次の予定の開始予定時刻との間隔、(iii)車両120の次の予定の開始予定時刻における移動体の位置、及び、(iv)車両120が各作業地点を経由して、車両120の次の予定の開始予定時刻における車両120の位置に移動する場合に、車両120が消費するエネルギー量の少なくとも1つに基づいて、車両120のメンテナンスが実施される作業地点を決定する。
メンテナンス計画生成部530は、上記の作業時期及び作業地点を示す情報と、車両120のメンテナンスが実施される予定であることを示す情報とを対応付けて、メンテナンス計画格納部348に格納してもよい。メンテナンス計画生成部530は、車両120の車両IDと、上記の作業時期及び作業地点を示す情報と、車両120のメンテナンスが実施される予定であることを示す情報とを対応付けて、メンテナンス計画格納部348に格納してもよい。
空車時間抽出部522は、作業可能期間抽出部の一例であってよい。車両位置決定部524は、位置決定部の一例であってよい。メンテナンス地点抽出部526は、作業地点抽出部の一例であってよい。メンテナンス計画生成部530は、作業スケジュール取得部、スケジュール調整部、移動体管理部、及び、作業スケジュール生成部の一例であってよい。メンテナンス可能期間は、作業可能期間の一例であってよい。
図6は、本発明の複数の態様が全体的又は部分的に具現化されてよいコンピュータ3000の一例を示す。管理システム100又はその一部は、コンピュータ3000により実現されてよい。例えば、管理システム100又はその一部は、コンピュータ3000により実現される。車両120又はその一部は、コンピュータ3000により実現されてよい。例えば、制御部126又はその一部は、コンピュータ3000により実現される。
コンピュータ3000にインストールされたプログラムは、コンピュータ3000に、本発明の実施形態に係る装置に関連付けられるオペレーション又は当該装置の1又は複数の「部」として機能させ、又は当該オペレーション又は当該1又は複数の「部」を実行させることができ、及び/又はコンピュータ3000に、本発明の実施形態に係るプロセス又は当該プロセスの段階を実行させることができる。そのようなプログラムは、コンピュータ3000に、本明細書に記載のフローチャート及びブロック図のブロックのうちのいくつか又はすべてに関連付けられた特定のオペレーションを実行させるべく、CPU3012によって実行されてよい。
本実施形態によるコンピュータ3000は、CPU3012、RAM3014、グラフィックコントローラ3016、及びディスプレイデバイス3018を含み、それらはホストコントローラ3010によって相互に接続されている。コンピュータ3000はまた、通信インターフェース3022、ハードディスクドライブ3024、DVD−ROMドライブ3026、及びICカードドライブのような入出力ユニットを含み、それらは入出力コントローラ3020を介してホストコントローラ3010に接続されている。コンピュータはまた、ROM3030及びキーボード3042のようなレガシの入出力ユニットを含み、それらは入出力チップ3040を介して入出力コントローラ3020に接続されている。
CPU3012は、ROM3030及びRAM3014内に格納されたプログラムに従い動作し、それにより各ユニットを制御する。グラフィックコントローラ3016は、RAM3014内に提供されるフレームバッファ等又はそれ自体の中に、CPU3012によって生成されるイメージデータを取得し、イメージデータがディスプレイデバイス3018上に表示されるようにする。
通信インターフェース3022は、ネットワークを介して他の電子デバイスと通信する。ハードディスクドライブ3024は、コンピュータ3000内のCPU3012によって使用されるプログラム及びデータを格納する。DVD−ROMドライブ3026は、プログラム又はデータをDVD−ROM3001から読み取り、ハードディスクドライブ3024にRAM3014を介してプログラム又はデータを提供する。ICカードドライブは、プログラム及びデータをICカードから読み取り、及び/又はプログラム及びデータをICカードに書き込む。
ROM3030はその中に、アクティブ化時にコンピュータ3000によって実行されるブートプログラム等、及び/又はコンピュータ3000のハードウエアに依存するプログラムを格納する。入出力チップ3040はまた、様々な入出力ユニットをパラレルポート、シリアルポート、キーボードポート、マウスポート等を介して、入出力コントローラ3020に接続してよい。
プログラムが、DVD−ROM3001又はICカードのようなコンピュータ可読記憶媒体によって提供される。プログラムは、コンピュータ可読記憶媒体から読み取られ、コンピュータ可読記憶媒体の例でもあるハードディスクドライブ3024、RAM3014、又はROM3030にインストールされ、CPU3012によって実行される。これらのプログラム内に記述される情報処理は、コンピュータ3000に読み取られ、プログラムと、上記様々なタイプのハードウエアリソースとの間の連携をもたらす。装置又は方法が、コンピュータ3000の使用に従い情報のオペレーション又は処理を実現することによって構成されてよい。
例えば、通信がコンピュータ3000及び外部デバイス間で実行される場合、CPU3012は、RAM3014にロードされた通信プログラムを実行し、通信プログラムに記述された処理に基づいて、通信インターフェース3022に対し、通信処理を命令してよい。通信インターフェース3022は、CPU3012の制御の下、RAM3014、ハードディスクドライブ3024、DVD−ROM3001、又はICカードのような記録媒体内に提供される送信バッファ領域に格納された送信データを読み取り、読み取られた送信データをネットワークに送信し、又はネットワークから受信した受信データを記録媒体上に提供される受信バッファ領域等に書き込む。
また、CPU3012は、ハードディスクドライブ3024、DVD−ROMドライブ3026(DVD−ROM3001)、ICカード等のような外部記録媒体に格納されたファイル又はデータベースの全部又は必要な部分がRAM3014に読み取られるようにし、RAM3014上のデータに対し様々なタイプの処理を実行してよい。CPU3012は次に、処理されたデータを外部記録媒体にライトバックしてよい。
様々なタイプのプログラム、データ、テーブル、及びデータベースのような様々なタイプの情報が記録媒体に格納され、情報処理を受けてよい。CPU3012は、RAM3014から読み取られたデータに対し、本開示の随所に記載され、プログラムの命令シーケンスによって指定される様々なタイプのオペレーション、情報処理、条件判断、条件分岐、無条件分岐、情報の検索/置換等を含む、様々なタイプの処理を実行してよく、結果をRAM3014に対しライトバックする。また、CPU3012は、記録媒体内のファイル、データベース等における情報を検索してよい。例えば、各々が第2の属性の属性値に関連付けられた第1の属性の属性値を有する複数のエントリが記録媒体内に格納される場合、CPU3012は、当該複数のエントリの中から、第1の属性の属性値が指定されている条件に一致するエントリを検索し、当該エントリ内に格納された第2の属性の属性値を読み取り、それにより予め定められた条件を満たす第1の属性に関連付けられた第2の属性の属性値を取得してよい。
上で説明したプログラム又はソフトウエアモジュールは、コンピュータ3000上又はコンピュータ3000近傍のコンピュータ可読記憶媒体に格納されてよい。また、専用通信ネットワーク又はインターネットに接続されたサーバシステム内に提供されるハードディスク又はRAMのような記録媒体が、コンピュータ可読記憶媒体として使用可能であり、それにより、上記のプログラムを、ネットワークを介してコンピュータ3000に提供する。
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されない。上記実施の形態に、多様な変更または改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。また、技術的に矛盾しない範囲において、特定の実施形態について説明した事項を、他の実施形態に適用することができる。また、各構成要素は、名称が同一で、参照符号が異なる他の構成要素と同様の特徴を有してもよい。その様な変更または改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
特許請求の範囲、明細書、および図面中において示した装置、システム、プログラム、および方法における動作、手順、ステップ、および段階等の各処理の実行順序は、特段「より前に」、「先立って」等と明示しておらず、また、前の処理の出力を後の処理で用いるのでない限り、任意の順序で実現しうることに留意すべきである。特許請求の範囲、明細書、および図面中の動作フローに関して、便宜上「まず、」、「次に、」等を用いて説明したとしても、この順で実施することが必須であることを意味するものではない。