JP2020166128A - レーザモジュール及びファイバレーザ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】増幅用光ファイバよりも後流側での残留励起光を低減することができるレーザモジュールを提供する。【解決手段】レーザモジュール1は、希土類元素イオンが添加されたコアを有する増幅用光ファイバに接続される光ファイバ521と、レーザ光B1〜B8を出射するレーザ素子と、レーザ光を集光して光ファイバに結合させる集光レンズ16とを備える。レーザ素子は、増幅用光ファイバの希土類元素イオンに対する吸収率が相対的に低い波長のレーザ光が、相対的に大きい入射角度で光ファイバに入射するように構成される。増幅用光ファイバの希土類元素イオンの吸収スペクトルのピーク波長帯域の波長を有するレーザ光がレーザ素子から出射され、レーザ光の中で最も小さな入射角度で光ファイバに入射する。【選択図】図3

Description

本発明は、レーザモジュール及びファイバレーザ装置に係り、特に複数のレーザ素子から出射されたレーザ光を集光して出力するレーザモジュールに関するものである。
従来から、高パワーの励起光をファイバレーザ装置の増幅用光ファイバに出力するために、複数の半導体レーザ素子から出射されたレーザ光を集光して光ファイバに結合するように構成したレーザモジュールが知られている(例えば、特許文献1参照)。このような高パワーのレーザモジュールを励起光源として用いた場合には、増幅用光ファイバで吸収されなかった励起光(残留励起光)が、後流側に接続されている光デバイス(コンバイナやクラッドモードストリッパなど)に到達して吸収され、これらの光デバイスが発熱して信頼性が低下し、最悪の場合には焼損してしまうおそれがある。また、双方向励起型のファイバレーザ装置の場合には、一方の励起光源からの励起光が他方の励起光源に到達して半導体レーザ素子を故障させるおそれがあり、例えば、残留励起光が半導体レーザ素子の活性層に入射すると素子故障が生じることも考えられる。
特許第5767684号公報
本発明は、このような従来技術の問題点に鑑みてなされたもので、増幅用光ファイバよりも後流側での残留励起光を低減することができるレーザモジュールを提供することを第1の目的とする。
また、本発明は、励起光源からのレーザ光を増幅用光ファイバで効率的に吸収させて残留励起光を低減することができる信頼性の高いファイバレーザ装置を提供することを第2の目的とする。
本発明の第1の態様によれば、増幅用光ファイバよりも後流側での残留励起光を低減することができるレーザモジュールが提供される。このレーザモジュールは、希土類元素イオンが添加されたコアを有する増幅用光ファイバに接続される光ファイバと、レーザ光を出射するレーザ素子を含む複数のレーザ出射部と、上記複数のレーザ出射部から出射される上記レーザ光を集光して上記光ファイバに結合させる集光レンズとを備える。上記複数のレーザ出射部は、第1のレーザ光を出射する第1のレーザ出射部と、上記増幅用光ファイバの上記希土類元素イオンに対する吸収率が上記第1のレーザ光の波長よりも低い波長の第2のレーザ光を出射する第2のレーザ出射部とを含む。上記第1のレーザ出射部は、上記第1のレーザ光が上記光ファイバに第1の入射角度で入射するように配置され、上記第2のレーザ出射部は、上記第2のレーザ光が上記光ファイバに上記第1の入射角度よりも大きい第2の入射角度で入射するように配置される。上記希土類元素は、イッテルビウム、エルビウム、ツリウム、又はネオジムであってもよい。
このような構成によれば、増幅用光ファイバの希土類元素イオンに対する吸収率が第1のレーザ光の波長よりも低い波長の第2のレーザ光が、第1のレーザ光の入射角度よりも大きい第2の入射角度で光ファイバに入射する。このため、第2のレーザ光が増幅用光ファイバの希土類元素イオンが添加されたコア領域を通過する回数が増えるので、増幅用光ファイバにおける第2のレーザ光の吸収量を増やすことができる。したがって、増幅用光ファイバに対する第1のレーザ光と第2のレーザ光の吸収量を高いレベルで均一化することが可能となるので、希土類元素イオンの添加濃度を増加したり、増幅用光ファイバを長くしたりすることなく、増幅用光ファイバよりも後流側での残留励起光を効果的に低減することができる。
上記複数のレーザ出射部は、上記増幅用光ファイバの上記希土類元素イオンに対する吸収率が上記第2のレーザ光の波長よりも低い波長の第3のレーザ光を出射する第3のレーザ出射部をさらに含んでいてもよい。この場合に、上記第3のレーザ出射部は、上記第3のレーザ光が上記光ファイバに上記第2の入射角度よりも大きい第3の入射角度で入射するように配置されることが好ましい。これにより、増幅用光ファイバに対する第1のレーザ光、第2のレーザ光、及び第3のレーザ光の吸収量を高いレベルで均一化することが可能となるので、増幅用光ファイバよりも後流側での残留励起光をより効果的に低減することができる。
上記複数のレーザ出射部が、上記複数のレーザ出射部から出射される全レーザ光の中で上記増幅用光ファイバの上記希土類元素イオンに対する吸収率が最も低い波長のレーザ光が、上記全レーザ光の中で最も大きな入射角度で上記光ファイバに入射するように配置されることが好ましい。また、上記複数のレーザ出射部が、上記複数のレーザ出射部から出射される全レーザ光の中で上記増幅用光ファイバの上記希土類元素イオンに対する吸収率が最も高い波長のレーザ光が、上記全レーザ光の中で最も小さな入射角度で上記光ファイバに入射するように配置されることが好ましい。
増幅用光ファイバにおいてより効果的にレーザ光を吸収させるために、上記増幅用光ファイバの上記希土類元素イオンに対する吸収率が相対的に低い波長のレーザ光が、相対的に大きい入射角度で上記光ファイバに入射するように、上記複数のレーザ出射部のすべてのレーザ出射部が配置されていることが好ましい。また、上記増幅用光ファイバの上記希土類元素イオンに対する吸収率が相対的に高い波長のレーザ光が、相対的に小さい入射角度で上記光ファイバに入射するように、上記複数のレーザ出射部のすべてのレーザ出射部が配置されていることが好ましい。
また、レーザ光の光路長が長くなればレーザ光の集光角度が広がるので、上記複数のレーザ出射部から出射される全レーザ光の中で上記増幅用光ファイバの上記希土類元素イオンに対する吸収率が最も低い波長のレーザ光を出射するレーザ出射部のレーザ出射面から上記集光レンズの入射面までの光路長が上記複数のレーザ出射部の中で最も長いことが好ましい。また、上記複数のレーザ出射部から出射される全レーザ光の中で上記増幅用光ファイバの上記希土類元素イオンに対する吸収率が最も高い波長のレーザ光を出射するレーザ出射部のレーザ出射面から上記集光レンズの入射面までの光路長が上記複数のレーザ出射部の中で最も短いことが好ましい。
上記複数のレーザ出射部から出射されるレーザ光の波長及び上記光ファイバに対する入射角度は、上記増幅用光ファイバの上記希土類元素イオンに対する単位長さ当たりの吸収量が上記複数のレーザ出射部から出射される全レーザ光で同一になるように設定されていてもよい。この場合には、増幅用光ファイバに対する全レーザ光の吸収量を高いレベルで均一化することが可能となるので、増幅用光ファイバの後流側での残留励起光をより効果的に低減することができる。
上記複数のレーザ出射部のうち少なくとも1つのレーザ出射部は、上記増幅用光ファイバの上記希土類元素イオンの吸収スペクトルのピーク波長帯域の波長を有するレーザ光を出射するものであってもよい。この場合において、上記少なくとも1つのレーザ出射部から出射されるレーザ光の中で、上記増幅用光ファイバの上記希土類元素イオンに対する吸収率が最も大きいレーザ光は、上記複数のレーザ出射部から出射されるレーザ光の中で最も小さな入射角度で上記光ファイバに入射するように配置されることが好ましい。
上記第1のレーザ光の波長と上記第2のレーザ光の波長との差は5nmよりも大きくてもよい。また、上記複数のレーザ出射部のそれぞれは、上記レーザ素子から出射されるレーザ光の波長を狭帯域化する波長安定化素子をさらに含んでいてもよい。
本発明の第2の態様によれば、励起光源からのレーザ光を増幅用光ファイバで効率的に吸収させて残留励起光を低減することができる信頼性の高いファイバレーザ装置が提供される。このファイバレーザ装置は、上述したレーザモジュールを含む励起光源と、上記レーザモジュールの上記光ファイバに接続され、上記希土類元素イオンが添加されたコアを有する増幅用光ファイバとを備える。
本発明によれば、増幅用光ファイバの希土類元素イオンに対する吸収率が第1のレーザ光の波長よりも低い波長の第2のレーザ光が、第1のレーザ光の入射角度よりも大きい第2の入射角度で光ファイバに入射する。このため、第2のレーザ光が増幅用光ファイバの希土類元素イオンが添加されたコア領域を通過する回数が増えるので、増幅用光ファイバにおける第2のレーザ光の吸収量を増やすことができる。したがって、増幅用光ファイバに対する第1のレーザ光と第2のレーザ光の吸収量を高いレベルで均一化することが可能となるので、希土類元素イオンの添加濃度を増加したり、増幅用光ファイバを長くしたりすることなく、増幅用光ファイバよりも後流側での残留励起光を効果的に低減することができる。
図1は、本発明の一実施形態におけるファイバレーザ装置の構成を示す模式図である。 図2は、図1に示すファイバレーザ装置の励起光源として用いられるレーザモジュールを示す部分断面平面図である。 図3は、図2に示すレーザモジュールを模式的に示す部分断面正面図である。 図4は、図2に示すレーザモジュールにおける光ファイバの入射端面における各レーザ素子からのレーザ光の集光角度プロファイルを模式的に示す図である。 図5は、Yb添加ファイバの吸収スペクトルを示す図である。 図6は、増幅用光ファイバを伝搬する励起光を模式的に示す図である。 図7は、本発明の他の実施形態におけるファイバレーザ装置の励起光源として用いられるレーザモジュールを示す部分断面平面図である。
以下、本発明に係るファイバレーザ装置及びレーザモジュールの実施形態について図1から図6を参照して詳細に説明する。なお、図1から図6において、同一又は相当する構成要素には、同一の符号を付して重複した説明を省略する。また、図1から図6においては、各構成要素の縮尺や寸法が誇張されて示されている場合や一部の構成要素が省略されている場合がある。
図1は、本発明の一実施形態におけるファイバレーザ装置501の構成を示す模式図である。本実施形態におけるファイバレーザ装置501は、光共振器510と、光共振器510の前方から光共振器510に励起光を導入する複数の前方励起光源520Aと、光ファイバ521Aを介してこれらの前方励起光源520Aが接続される前方インラインコンバイナ522Aと、光共振器510の後方から光共振器510に励起光を導入する複数の後方励起光源520Bと、光ファイバ521Bを介してこれらの後方励起光源520Bが接続される後方インラインコンバイナ522Bとを備えている。
光共振器510は、例えばイッテルビウム(Yb)やエルビウム(Er)、ツリウム(Tr)、ネオジム(Nd)などの希土類元素イオンが添加されたコアを有する増幅用光ファイバ512と、増幅用光ファイバ512及び前方インラインコンバイナ522Aと接続される高反射ファイバブラッググレーディング(High Reflectivity Fiber Bragg Grating(HR−FBG))514と、増幅用光ファイバ512及び後方インラインコンバイナ522Bと接続される低反射ファイバブラッググレーディング(Output Coupler Fiber Bragg Grating(OC−FBG))516とから構成されている。例えば、増幅用光ファイバ512は、コアの周囲に形成された内側クラッドと、内側クラッドの周囲に形成された外側クラッドとを有するダブルクラッドファイバによって構成される。
また、ファイバレーザ装置501は、後方インラインコンバイナ522Bから延びるデリバリファイバ530をさらに有しており、このデリバリファイバ530の後流側の端部には増幅用光ファイバ512からのレーザ発振光を例えば被処理物に向けて出射するレーザ出力部560が設けられている。
前方励起光源520A及び後方励起光源520Bとしては、後述するレーザモジュールが用いられる。前方インラインコンバイナ522A及び後方インラインコンバイナ522Bは、それぞれ前方励起光源520A及び後方励起光源520Bから出力される励起光を結合して上述した増幅用光ファイバ512の内側クラッドに導入するものである。これにより、増幅用光ファイバ512の内側クラッドの内部を励起光が伝搬する。
HR−FBG514は、周期的に光ファイバの屈折率を変化させて形成されるもので、所定の波長帯の光を100%に近い反射率で反射するものである。OC−FBG516は、HR−FBG514と同様に、周期的に光ファイバの屈折率を変化させて形成されるもので、HR−FBG514で反射される波長帯の光の一部(例えば10%)を通過させ、残りを反射するものである。このように、HR−FBG514と増幅用光ファイバ512とOC−FBG516とによって、HR−FBG514とOC−FBG516との間で特定の波長帯の光を再帰的に増幅してレーザ発振を生じさせる光共振器510が構成される。
図1に示す例では、HR−FBG514側とOC−FBG516側の双方に励起光源520A,520Bとコンバイナ522A,522Bが設けられており、双方向励起型のファイバレーザ装置となっているが、HR−FBG514側とOC−FBG516側のいずれか一方にのみ励起光源とコンバイナを設置することとしてもよい。また、光共振器510内でレーザ発振させるための反射手段としてFBGに代えてミラーを用いることもできる。
図2は、上述した励起光源520A,520Bとして用いられるレーザモジュール1を示す部分断面平面図、図3は、部分断面正面図である。図2及び図3に示すように、本実施形態におけるレーザモジュール1は、直方体状の筐体10と、筐体10の内部に配置された階段状の台座12と、台座12の段部121〜128に配置された複数のサブマウント13と、サブマウント13上に載置されたレーザ出射部としての半導体レーザ素子141〜148と、ファイバレーザ装置501のインラインコンバイナ522A又は522B(図1参照)に接続される光ファイバ521(521A又は521B)と、レーザ素子141〜148から出射されるレーザ光B1〜B8を集光して光ファイバ521に結合させる集光レンズ16とを備えている。
また、レーザモジュール1は、光ファイバ521を固定するためのファイバマウント17と、光ファイバ521を保持するとともに筐体10の内部に導入するための円筒状のファイバ保持部18とを含んでいる。光ファイバ521は接着材19などによりファイバマウント17上に固定されている。なお、筐体10の上部には図示しない蓋体が配置されており、この蓋体により筐体の内部空間が封止される。
台座12のそれぞれの段部121〜128には、レーザ素子141〜148に対応して、レーザ素子141〜148から出射されたレーザ光B1〜B8をファースト軸方向に関して平行光にするファースト軸コリメートレンズ20と、ファースト軸コリメートレンズ20を透過したレーザ光をスロー軸方向に関して平行光にするスロー軸コリメートレンズ22と、スロー軸コリメートレンズ22を透過した光の伝搬方向を90度転換するミラー24とが配置されている。上述した集光レンズ16は、光ファイバ521とミラー24との間に配置されており、図3に示すように、この集光レンズ16によりそれぞれのミラー24からのレーザ光B1〜B8が集光され、光ファイバ521の端面に結合される。
レーザモジュール1には、レーザ素子141〜148に駆動電流を供給するための1対のリード端子30が、筐体10の側壁を貫通するように設けられている。1対のリード端子30の間には、金属ワイヤ32によりレーザ素子141〜148が直列に接続されている。これらのリード端子30は電流供給ドライバ(図示せず)に接続され、この電流供給ドライバがリード端子30に駆動電流を供給してレーザ素子141〜148を駆動するようになっている。
このような構成において、レーザ素子141〜148に駆動電流を供給すると、レーザ素子141〜148から+Y方向に向かってレーザ光B1〜B8が出射される。このレーザ光B1〜B8は、ファースト軸コリメートレンズ20及びスロー軸コリメートレンズ22を透過して略平行光となった後、ミラー24で+X方向に90度方向転換される。このとき、図3に示すように、台座12の段部121〜128の(Z方向の)高さが異なるため、ミラー24で方向転換されたレーザ光B1〜B8は異なる高さで互いに平行に+X方向に伝搬する。そして、これらのレーザ光B1〜B8は、集光レンズ16によって集光されて光ファイバ521の端面に結合される。
本実施形態では、レーザ素子141〜148が配置されている台座12の段部121〜128のX方向の位置が異なっているため、それぞれのレーザ素子141〜148のレーザ出射面から集光レンズ16の入射面16Aに至るまでの光路長は、レーザ素子141〜148の間で異なっている。図3に示す例では、レーザ素子141のレーザ出射面から集光レンズ16の入射面16Aに至るレーザ光B1の光路長が最も長く、レーザ素子148のレーザ出射面から集光レンズ16の入射面16Aに至るレーザ光B8の光路長が最も短い。
図4は、光ファイバ521の入射端面における各レーザ素子141〜148からのレーザ光B1〜B8の集光角度プロファイルを模式的に示す図である。図4の横方向はスロー軸方向に対応し、縦方向はファースト軸方向に対応している。図4において、点Oは、光ファイバ521の光軸に対する集光角度がゼロの点を表しており、点Oから離れれば離れるほど、レーザ光の集光角度が大きくなる。S1〜S8は、それぞれレーザ素子141〜148からのレーザ光B1〜B8の集光角度を表している。また、R1は、レーザ素子145からのレーザ光B5の最大角度、R2は、レーザ素子141からのレーザ光B1の最大角度を表している。なお、図4は、集光レンズ16により集光された後のレーザ光B1〜B8の集光角度プロファイルを示すものであるため、図3において最も高い位置で集光レンズ16に入射するレーザ素子141からのレーザ光B1のプロファイルS1が図4では最も下方に位置し、図3において最も低い位置で集光レンズ16に入射するレーザ素子148からのレーザ光B8のプロファイルS8が図4では最も上方に位置している。
図4において、レーザ光B1〜B8のうち、光ファイバ521の光軸により近い位置で伝搬するレーザ光ほど集光角度が小さくなる。すなわち、図3に示すように、中央の段部124,125に配置されたレーザ素子144,145からのレーザ光B4,B5は、光ファイバ521の光軸に近い位置を伝搬するため、光ファイバ521に対する集光角度が小さい。一方、両端の段部121,128に配置されたレーザ素子141,148からのレーザ光B1,B8は、光ファイバ521の光軸からZ方向に離れた位置を伝搬するため、光ファイバ521に対する集光角度が大きい。
また、レーザ素子141〜148から出射されたレーザ光B1〜B8はコリメートレンズ20,22により略平行光にされるが、コリメートレンズ20,22を透過したレーザ光は完全な平行光にはなっておらず、収差などにより若干の広がり角を有する。したがって、集光レンズ16の入射面16Aまでのレーザ光の光路長が長くなればなるほど、伝搬する間にレーザ光の幅が広がり、集光レンズ16によって光ファイバ521の入射端面に集光する際の集光角度が大きくなる。例えば、図4において、両端の段部121,128に配置されたレーザ素子141,148からのレーザ光B1,B8を比較すると、より長い光路長を有するレーザ光B1の集光角度の方が、レーザ光B8の集光角度よりも広がっている。
図4に示す例では、レーザ光B1〜B8の集光角度(入射角度)をそれぞれα1〜α8とすると、以下の関係(1)が成立している。
α5<α4<α6<α3<α7<α2<α8<α1 ・・・(1)
ところで、希土類元素イオンが添加された増幅用光ファイバの励起光吸収率をA(dB/m)、増幅用光ファイバの長さをB(m)、励起光のパワーをPIn(W)とすると、増幅用光ファイバを透過する残留励起光のパワーは、以下の式(2)で表される。
Figure 2020166128

この式(2)から、励起光吸収率Aを高めるか、増幅用光ファイバの長さBを長くすると残留励起光のパワーを低減できることがわかる。
励起光吸収率Aを高めるためには、添加する希土類元素イオンの濃度を高める、あるいは励起光の波長を希土類元素イオンの吸収スペクトルのピーク波長に合わせることが考えられるが、添加する希土類元素イオンの濃度を高め過ぎると、光ファイバの導波損失が上昇してファイバレーザ装置の出力が低下するため、希土類元素イオンの添加濃度を高めるのには限界がある。また、半導体レーザ素子の製造上のバラツキにより、すべての半導体レーザ素子の励起光の波長を希土類元素イオンの吸収スペクトルのピーク波長に合わせることは困難である。例えば、イッテルビウム(Yb)を添加した光ファイバの場合には、図5に示すように、Yb添加ファイバの場合、Ybの吸収スペクトルのピーク波長(976nm)の帯域が狭く、すべてのレーザ素子の励起光の波長をこの帯域に合わせるためには、半導体レーザ素子の選別が必要となり、歩留まりが悪化してコストが上昇する。また、増幅用光ファイバの長さBを長くすると、非線形光学効果による誘導ラマン光が増大してファイバレーザ装置の出力の安定性が損なわれてしまう。
本発明者は、より効率的に増幅用光ファイバに励起光を吸収させて残留励起光を低減するために、光ファイバに対する励起光の入射角度と吸収量との関係及び励起光の波長と吸収率との関係に着目した。すなわち、上述したファイバレーザ装置501の増幅用光ファイバ512におけるレーザ光B1〜B8の吸収量は、レーザ光B1〜B8の入射角度にも依存している。図6に示すように、励起光601,602は、増幅用光ファイバ512の内側クラッド610と外側クラッド620との界面で全反射して伝搬するが、入射角度の小さい励起光601よりも入射角度の大きな励起光602の方が、希土類元素イオンが添加されたコア630を通過する回数が多くなるため、励起光601よりも単位長さ当たりの吸収量が増える。
レーザ素子141〜148から出射されるレーザ光の波長が、増幅用光ファイバ512の希土類元素イオンの吸収スペクトルのピーク波長からずれると、増幅用光ファイバ512におけるレーザ光の吸収量が少なくなるが、そのようなレーザ光の光ファイバ521への入射角度を大きくすれば、波長のずれにより低下した吸収量を増やすことが可能である。本実施形態では、増幅用光ファイバ512の希土類元素イオンの吸収スペクトルのピーク波長からずれた波長のレーザ光を出射するレーザ素子を、光ファイバ521への入射角度が大きいレーザ光(例えばレーザ光B1やB8)を出射するレーザ素子(例えばレーザ素子141や148)として用い、吸収スペクトルのピーク波長に一致する又はこれに近い波長のレーザ光を出射するレーザ素子を、入射角度が小さいレーザ光(例えばレーザ光B4やB5)を出射するレーザ素子(例えばレーザ素子144や145)として用いている。
例えば、増幅用光ファイバ512として図5に示すような吸収スペクトルを有するYb添加ファイバを用いた場合、レーザ素子141〜148から出射されるレーザ光B1〜B8の波長λ1〜λ8が、
λ1=916nm
λ2=971nm
λ3=973nm
λ4=975nm
λ5=976nm
λ6=974nm
λ7=972nm
λ8=915nm
となるように、レーザ素子141〜148を構成する。図5に示す吸収スペクトルのピーク波長は976nmと915nmであり、915nmよりも976nmの波長の方が高い吸収率を示している。上記波長λ1〜λ8における増幅用光ファイバ512の希土類元素イオンに対する吸収率をそれぞれμ1〜μ8とすると、以下の関係(3)が成立している。
μ5>μ4>μ6>μ3>μ7>μ2>μ8>μ1 ・・・(3)
上記の例では、最も吸収率が高い976nmの波長のレーザ光を出射するレーザ素子をレーザ素子145として用いることで、レーザ光B1〜B8の中で最も高い吸収率(μ5)の波長λ5(=976nm)を有するレーザ光B5が最も小さな入射角度α5で光ファイバ521に入射するように構成している。また、吸収スペクトルのピーク波長から少しずれ、波長λ5のレーザ光よりも低い吸収率(μ4)の波長λ4(=975nm)を有するレーザ光B4が入射角度α5よりも大きな入射角度α4で入射するように構成している。さらに、波長λ4のレーザ光よりも低い吸収率(μ6)の波長λ6(=974nm)を有するレーザ光B6が入射角度α4よりも大きな入射角度α6で入射するように構成している。また、波長λ6のレーザ光よりも低い吸収率(μ3)の波長λ3(=973nm)を有するレーザ光B3が入射角度α6よりも大きな入射角度α3で入射するように構成している。
また、波長λ3のレーザ光よりも低い吸収率(μ7)の波長λ7(=972nm)を有するレーザ光B7が入射角度α3よりも大きな入射角度α7で入射するように構成している。さらに、波長λ7のレーザ光よりも低い吸収率(μ2)の波長λ2(=971nm)を有するレーザ光B2が入射角度α7よりも大きな入射角度α2で入射するように構成している。また、波長λ2のレーザ光よりも低い吸収率(μ8)の波長λ8(=915nm)を有するレーザ光B8が入射角度α2よりも大きな入射角度α8で入射するように構成している。さらに、波長λ8のレーザ光よりも低い吸収率(μ1)の波長λ1(=916nm)を有するレーザ光B1が入射角度α8よりも大きな入射角度α1で入射するように構成している。
このように、本実施形態では、増幅用光ファイバ512の希土類元素イオンに対する吸収率が相対的に低いレーザ光が相対的に大きい入射角度で光ファイバ521に入射するように(増幅用光ファイバ512の希土類元素イオンに対する吸収率が相対的に高いレーザ光が相対的に小さい入射角度で光ファイバ521に入射するように)レーザ素子141〜148が構成されている。したがって、増幅用光ファイバ512の希土類元素イオンに対する吸収率が相対的に低い波長のレーザ光が、増幅用光ファイバ512の希土類元素イオンが添加されたコア630(図6参照)を通過する回数が増えるため、増幅用光ファイバ512におけるこのレーザ光の吸収量を増やすことができる。この結果、レーザ光B1〜B8の波長が異なっていても、増幅用光ファイバ512に対するレーザ光B1〜B8の吸収量を高いレベルで均一化することが可能となり、増幅用光ファイバ512におけるレーザ光B1〜B8の吸収を効率的に行うことができる。このため、希土類元素イオンの添加濃度を増加したり、増幅用光ファイバ512を長くしたりすることなく、残留励起光を低減することができ、増幅用光ファイバ512における導波損失の増加や誘導ラマン散乱光の増大という問題が生じない。さらに、半導体レーザ素子から出射されるレーザ光が、レーザ素子の製造上のバラツキによって希土類元素イオンの吸収スペクトルのピーク波長からずれた波長を有していても、そのようなレーザ素子を有効に利用して残留励起光を低減することができるので、レーザモジュール1及びファイバレーザ装置501の製造コストを低減することもできる。
また、増幅用光ファイバ512の希土類元素イオンに対する吸収率が相対的に低い波長
のレーザ光が相対的に大きい入射角度で光ファイバ521に入射するようにレーザ素子141〜148を構成することで、増幅用光ファイバ512の希土類元素イオンに対する単位長さ当たりの吸収量がすべてのレーザ光B1〜B8で同一になるようにしてもよい。この場合には、増幅用光ファイバ512に対するレーザ光B1〜B8の吸収量をより高いレベルで均一化することが可能となるので、増幅用光ファイバ512におけるレーザ光B1〜B8の吸収をより効率的に行うことができ、増幅用光ファイバ512よりも後流側での残留励起光を効果的に低減することができる。これによって、ファイバレーザ装置501の信頼性が高まる。
また、レーザ素子141〜148から出射される全レーザ光B1〜B8の中で増幅用光ファイバ512の希土類元素イオンに対する吸収率が最も低い波長のレーザ光(上記の例では波長λ1のレーザ光)が、全レーザ光B1〜B8の中で最も大きな入射角度(上記の例ではα1)で光ファイバ521に入射するように構成することが好ましい。また、レーザ素子141〜148から出射される全レーザ光B1〜B8の中で増幅用光ファイバ512の希土類元素イオンに対する吸収率が最も高い波長のレーザ光(上記の例では波長λ5のレーザ光)が、全レーザ光B1〜B8の中で最も小さい入射角度(上記の例ではα5)で光ファイバ521に入射するように構成することが好ましい。
さらに、上述したように、レーザ光の光路長が長くなればレーザ光の集光角度が広がるので、全レーザ光B1〜B8の中で増幅用光ファイバ512の希土類元素イオンに対する吸収率が最も低い波長のレーザ光(上記の例では波長λ1のレーザ光)を出射するレーザ素子のレーザ出射面から集光レンズ16の入射面16Aまでの光路長がレーザ素子141〜148の中で最も長くなるようにすることが好ましい。また、全レーザ光B1〜B8の中で増幅用光ファイバ512の希土類元素イオンに対する吸収率が最も高い波長のレーザ光(上記の例では波長λ5のレーザ光)を出射するレーザ素子のレーザ出射面から集光レンズ16の入射面16Aまでの光路長がレーザ素子141〜148の中で最も短くなるようにすることが好ましい。
また、上述したレーザ素子141〜148に加えて、透過する光の波長を狭帯域化可能な波長安定化素子を用いてレーザ出射部を構成してもよい。例えば、図7に示すように、波長安定化素子211〜218をそれぞれのレーザ素子141〜148から出射されるレーザ光B1〜B8の光路上に配置してもよい。波長安定化素子211〜218は、所定の格子間隔で屈折率が周期的に変化するもので、Volume Bragg Gating(VBG)と呼ばれるものである。このような波長安定化素子211〜218を用いることにより、それぞれのレーザ素子141〜148から出射されるレーザ光の波長を調整することができる。すなわち、波長安定化素子211〜218によって、それぞれのレーザ素子141〜148の出射端面と波長安定化素子211〜218との間に外部共振器が形成され、それぞれの波長安定化素子211〜218の格子間隔に応じた波長帯域に狭帯域化されたレーザ光B1〜B8が波長安定化素子211〜218から出射される。
したがって、例えば、波長安定化素子211〜218から出射されるレーザ光B1〜B8の波長λ1〜λ8が、上述した例と同様に、
λ1=916nm
λ2=971nm
λ3=973nm
λ4=975nm
λ5=976nm
λ6=974nm
λ7=972nm
λ8=915nm
となるように、それぞれの波長安定化素子211〜218の格子間隔を調整することで、上述の例と同様に残留励起光を低減することができる。
上述した実施形態では、すべてのレーザ素子141〜148について、増幅用光ファイバ512の希土類元素イオンに対する吸収率が相対的に低い波長のレーザ光が相対的に大きい入射角度で光ファイバ521に入射するように構成されているが、レーザ素子141〜148の一部についてのみ、増幅用光ファイバ512の希土類元素イオンに対する吸収率が相対的に低い波長のレーザ光が相対的に大きい入射角度で光ファイバ521に入射するように構成されていてもよい。
また、上述の実施形態では、レーザ素子141〜148から出射されるレーザ光B1〜B8の波長λ1〜λ8のすべてが、Yb添加ファイバの吸収スペクトルのピーク波長の976nm以下である例を説明したが、レーザ光B1〜B8の波長λ1〜λ8がYb添加ファイバのピーク波長以上(例えば977nmなど)であってもよい。さらに、レーザ光B1〜B8の波長λ1〜λ8の一部がピーク波長以下であって、他の波長がピーク波長以上であってもよい。また、上述の実施形態では、Yb添加ファイバの吸収スペクトルのピーク波長として976nmを用いた例を説明したが、976nmのピーク波長に代えて915nmのピーク波長を用いることもできる。また、これら2つのピーク波長を組み合わせて用いることもできる。この場合において、2つのピーク波長のうちYbに対する吸収率がより大きい976nmのレーザ光が、レーザ光B1〜B8の中で最も小さな入射角度で光ファイバに入射するように構成されることが好ましい。また、これらのレーザ素子141〜148から出射されるレーザ光の波長の差を5nm以上設けてもよい。ここで、本明細書における「ピーク波長帯域」は、最も高い吸収率を示す波長から±3nmの幅を有する波長帯域を意味するものである。なお、複数のレーザ素子から出射されるレーザ光の波長が1つのピーク波長帯域に入っていてもよい。
上述の実施形態では、8個のレーザ素子141〜148を用いた例を説明したが、レーザ素子の数はこれに限られるものではなく、2個以上であればいくつであってもよい。
また、上述した実施形態では、階段状の台座12を用いることによって、複数のレーザ素子からのレーザ光を複数の経路で伝搬させているが、複数のレーザ素子からのレーザ光の伝搬形態はこれに限られるものではない。例えば、上述した特許文献1に開示されているような種々の伝搬形態を採用するレーザモジュールにも本発明を適用できることは言うまでもない。
これまで本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明は上述の実施形態に限定されず、その技術的思想の範囲内において種々の異なる形態にて実施されてよいことは言うまでもない。
1 レーザモジュール
10 筐体
12 台座
13 サブマウント
16 集光レンズ
16A 入射面
20 ファースト軸コリメートレンズ
22 スロー軸コリメートレンズ
24 ミラー
30 リード端子
32 金属ワイヤ
121〜128 段部
141〜148 半導体レーザ素子
211〜218 波長安定化素子
501 ファイバレーザ装置
510 光共振器
512 増幅用光ファイバ
520A,520B 励起光源
521(521A,521B) 光ファイバ
522A,522B インラインコンバイナ
530 デリバリファイバ
560 レーザ出力部
601,602 励起光
610 内側クラッド
620 外側クラッド
630 コア
B1〜B8 レーザ光

Claims (13)

  1. 希土類元素イオンが添加されたコアを有する増幅用光ファイバに接続される光ファイバと、
    レーザ光を出射するレーザ素子を含む複数のレーザ出射部と、
    前記複数のレーザ出射部から出射される前記レーザ光を集光して前記光ファイバに結合させる集光レンズと
    を備え、
    前記複数のレーザ出射部は、
    第1のレーザ光を出射する第1のレーザ出射部と、
    前記増幅用光ファイバの前記希土類元素イオンに対する吸収率が前記第1のレーザ光の波長よりも低い波長の第2のレーザ光を出射する第2のレーザ出射部と
    を含み、
    前記第1のレーザ出射部は、前記第1のレーザ光が前記光ファイバに第1の入射角度で入射するように配置され、
    前記第2のレーザ出射部は、前記第2のレーザ光が前記光ファイバに前記第1の入射角度よりも大きい第2の入射角度で入射するように配置される、
    レーザモジュール。
  2. 前記複数のレーザ出射部は、前記増幅用光ファイバの前記希土類元素イオンに対する吸収率が前記第2のレーザ光の波長よりも低い波長の第3のレーザ光を出射する第3のレーザ出射部をさらに含み、
    前記第3のレーザ出射部は、前記第3のレーザ光が前記光ファイバに前記第2の入射角度よりも大きい第3の入射角度で入射するように配置される、
    請求項1に記載のレーザモジュール。
  3. 前記複数のレーザ出射部から出射される全レーザ光の中で前記増幅用光ファイバの前記希土類元素イオンに対する吸収率が最も低い波長のレーザ光が、前記全レーザ光の中で最も大きな入射角度で前記光ファイバに入射するように、前記複数のレーザ出射部が配置される、請求項1又は2に記載のレーザモジュール。
  4. 前記複数のレーザ出射部から出射される全レーザ光の中で前記増幅用光ファイバの前記希土類元素イオンに対する吸収率が最も高い波長のレーザ光が、前記全レーザ光の中で最も小さい入射角度で前記光ファイバに入射するように、前記複数のレーザ出射部が配置される、請求項1から3のいずれか一項に記載のレーザモジュール。
  5. 前記複数のレーザ出射部から出射される全レーザ光の中で前記増幅用光ファイバの前記希土類元素イオンに対する吸収率が最も低い波長のレーザ光を出射するレーザ出射部のレーザ出射面から前記集光レンズの入射面までの光路長が前記複数のレーザ出射部の中で最も長い、請求項1から4のいずれか一項に記載のレーザモジュール。
  6. 前記複数のレーザ出射部から出射される全レーザ光の中で前記増幅用光ファイバの前記希土類元素イオンに対する吸収率が最も高い波長のレーザ光を出射するレーザ出射部のレーザ出射面から前記集光レンズの入射面までの光路長が前記複数のレーザ出射部の中で最も短い、請求項1から5のいずれか一項に記載のレーザモジュール。
  7. 前記複数のレーザ出射部のすべてのレーザ出射部は、前記増幅用光ファイバの前記希土類元素イオンに対する吸収率が相対的に低い波長のレーザ光が、相対的に大きい入射角度で前記光ファイバに入射するように配置される、請求項1から6のいずれか一項に記載のレーザモジュール。
  8. 前記複数のレーザ出射部から出射されるレーザ光の波長及び前記光ファイバに対する入射角度は、前記増幅用光ファイバの前記希土類元素イオンに対する単位長さ当たりの吸収量が前記複数のレーザ出射部から出射される全レーザ光で同一になるように設定される、請求項1から7のいずれか一項に記載のレーザモジュール。
  9. 前記複数のレーザ出射部のうち少なくとも1つのレーザ出射部は、前記増幅用光ファイバの前記希土類元素イオンの吸収スペクトルのピーク波長帯域の波長を有するレーザ光を出射し、
    前記少なくとも1つのレーザ出射部から出射される前記ピーク波長帯域の波長を有するレーザ光の中で、前記増幅用光ファイバの前記希土類元素イオンに対する吸収率が最も大きいレーザ光は、前記複数のレーザ出射部から出射されるレーザ光の中で最も小さな入射角度で前記光ファイバに入射するように構成される、
    請求項1から8のいずれか一項に記載のレーザモジュール。
  10. 前記第1のレーザ光の波長と前記第2のレーザ光の波長との差は5nmよりも大きい、請求項1から9のいずれか一項に記載のレーザモジュール。
  11. 前記複数のレーザ出射部のそれぞれは、前記レーザ素子から出射されるレーザ光の波長を狭帯域化可能な波長安定化素子をさらに含む、請求項1から10のいずれか一項に記載のレーザモジュール。
  12. 前記希土類元素はイッテルビウムである、請求項1から11のいずれか一項に記載のレーザモジュール。
  13. 請求項1から12のいずれか一項に記載のレーザモジュールを含む励起光源と、
    前記レーザモジュールの前記光ファイバに接続され、前記希土類元素イオンが添加されたコアを有する増幅用光ファイバと
    を備える、ファイバレーザ装置。
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