JP2020164596A - 樹脂フィルム、積層体及び包装製品 - Google Patents
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Abstract
Description
図1は、本発明の樹脂フィルム10の一例を示す断面図である。樹脂フィルム10は、図1に示すように、単層である。
バイオマス由来のポリエチレン(以下、バイオマスポリエチレンとも称する)の原料となるバイオマス由来のエチレンの製造方法は、特に限定されず、従来公知の方法により得ることができる。以下、バイオマス由来のエチレンの製造方法の一例を説明する。
バイオマスポリエチレンは、バイオマス由来のエチレンを含むモノマーが重合してなるものである。バイオマス由来のエチレンには、上記の製造方法により得られたものを用いることが好ましい。原料であるモノマーとしてバイオマス由来のエチレンを用いているため、重合されてなるポリエチレンはバイオマス由来となる。バイオマスポリエチレンが、バイオマス由来の低密度ポリエチレンである場合は、バイオマス由来のエチレンを用いて、上記重合方法により重合したポリエチレンである。なお、ポリエチレンの原料モノマーは、バイオマス由来のエチレンを100質量%含むものでなくてもよい。
本発明の樹脂フィルムの製造方法は、特に限定されず、従来公知の方法により製造することができる。樹脂フィルムは、押出成形されてなることが好ましく、押出成形が、Tダイ法又はインフレーション法により行われることがより好ましい。
図2は、本発明の積層体20の一例を示す断面図である。積層体20は、図2に示すように、上記樹脂フィルム10と、基材層21とを含む。積層体が、上記樹脂フィルムを備えることにより、包装製品の開口性を向上することができる。また、上記樹脂フィルムは、積層体の少なくとも一方の最外層を構成していてもよい。
基材層は、少なくとも1種の樹脂材料を含む。樹脂材料としては、例えば、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)、ポリエチレンナフタレート(PEN)、1,4−ポリシクロヘキシレンジメチレンテレフタレート、テレフタル酸−シクロヘキサンジメタノール−エチレングリコール共重合体等のポリエステル、ナイロン6及びナイロン6,6等のポリアミド、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)及びポリメチルペンテン等のポリオレフィン、ポリ塩化ビニル、ポリビニルアルコール(PVA)、ポリ酢酸ビニル、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、ポリビニルブチラール及びポリビニルピロリドン(PVP)等のビニル樹脂、ポリアクリレート、ポリメタアクリレート及びポリメチルメタアクリレート等の(メタ)アクリル樹脂、セロファン、セルロースアセテート、ニトロセルロース、セルロースアセテートプロピオネート(CAP)及びセルロースアセテートブチレート(CAB)等のセルロース樹脂、ポリスチレン(PS)等のスチレン樹脂及びこれらの塩素化樹脂等が挙げられる。これらの中でも、ポリオレフィン、ポリエステル及びポリアミドが好ましく、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート、並びにナイロン6及びナイロン6,6がより好ましい。
なお、本発明において、「(メタ)アクリル」とは「アクリル」と「メタアクリル」の両方を包含することを意味する。また、「(メタ)アクリレート」とは「アクレート」と「メタアクレート」の両方を包含することを意味する。
積層体は、上記の層以外に、その他の層を少なくとも1層有してもよい。その他の層を2層以上有する場合、それぞれが、同一の組成であってもよいし、異なる組成であってもよい。その他の層は、基材層又は樹脂フィルムの上に、形成することができる。その他の層としては、例えば、印刷層や接着層を挙げることができる。印刷層は、従来公知の顔料や染料を用いて形成することができ、その形成方法は特に限定されない。また、接着層は、いずれか2層をラミネートにより貼合するために形成される、接着剤層又は接着樹脂層である。
積層体の製造方法は特に限定されず、溶融押出ラミネート法、ドライラミネート法、サンドラミネート法等の従来公知の方法を用いて製造することができる。例えば、溶融押出ラミネート法により、基材層上に樹脂フィルムを押出成形して積層体を製造することができる。
包装製品は、上記積層体を含む。また、包装製品は、上記樹脂フィルムが、包装製品の最内面に位置するものであってもよい。最内面とは、包装製品において、包装製品に収容される内容物側に位置する面である。
・装置:HLC(登録商標)−8321GPC/HT型高温ゲル浸透クロマトグラフ(東ソー(株)製)
・カラム:TSKgel GMH6−HT(ID7.5mm×300mm)×2本+TSKgel GMH6−HTL(ID7.5×300mm)×2本(東ソー(株)製)
・カラム温度:140℃
・移動相:o−ジクロロベンゼン(0.025質量%のジブチルヒドロキシトルエン(BHT)含有)
・流量:1.0mL/min.
・試料濃度:0.10%(W/V)
・注入量:0.4mL
・検出器:示差屈折計(RI)
・カラム校正:標準ポリスチレン(単分散ポリスチレン、東ソー(株)製)
・分子量校正:単純ポリスチレン換算
成分1及び成分2として、それぞれ、20質量部のバイオマス由来の低密度ポリエチレン(バイオLDPE、ブラスケム社製、商品名:SEB−853、密度:923kg/m3、MFR:2.7g/10分、バイオマス度95%)と、80質量部の石燃料由来の直鎖状低密度ポリエチレン(石化LLDPE、宇部丸善ポリエチレン(株)製、商品名:ユメリット(登録商標)770FT、密度:918kg/m3、MFR:2.0g/10分、バイオマス度:0%)とを溶融、混練して、Tダイフィルム成形機を用いて単層の樹脂フィルムを作製した。バイオマス度は19%であった。
成分1及び成分2として、それぞれ、40質量部のバイオマス由来の低密度ポリエチレンと、60質量部の石燃料由来の直鎖状低密度ポリエチレンとを用いたこと以外は、実施例1と同様にして樹脂フィルムの作製、及びGPCの測定を行った。樹脂フィルムの分子量30,000以下の領域の面積割合は11.8%であり、分散度は4.2であった。バイオマス度は38%であった。
成分1及び成分2として、それぞれ、20質量部のバイオマス由来の低密度ポリエチレンと、80質量部のバイオマス由来の直鎖状低密度ポリエチレン(バイオLLDPE、ブラスケム社製、商品名:SLL−118、密度:916kg/m3、MFR:1.0g/10分、分散度:6.0、バイオマス度87%)とを用いたこと以外は、実施例1と同様にして樹脂フィルムの作製、及びGPCの測定を行った。この樹脂フィルムの分子量30,000以下の領域の面積割合は12.7%であり、分散度は6.0であった。バイオマス度は69.6%であった。
成分1として、20質量部の化石燃料由来の低密度ポリエチレン(石化LDPE、(株)宇部丸善ポリエチレン(株)製、商品名:F224N、密度:0.924kg/m3、MFR2.0、バイオマス度0%)を用いたこと以外は、実施例1と同様にして樹脂フィルムの作製、及びGPCの測定を行った。この樹脂フィルムの分子量30,000以下の領域の面積割合は8.5%であった。
20:積層体
21:基材層
30:包装袋
31:胴部
32:底部
Claims (7)
- 単層の樹脂フィルムであって、
前記樹脂フィルムが、直鎖状低密度ポリエチレンと低密度ポリエチレンとを含み、
前記樹脂フィルムが、バイオマス由来のポリエチレンを含み、
JIS K 7252−1:2008に準拠して、前記樹脂フィルムのGPCの測定から得た分子量分布曲線の分子量30,000以下の領域の面積割合が、全ピーク面積の12.0%以下である、樹脂フィルム。 - 単層の樹脂フィルムであって、
前記樹脂フィルムが、直鎖状低密度ポリエチレンと低密度ポリエチレンとを含み、
前記樹脂フィルムが、バイオマス由来のポリエチレンを含み、かつ、バイオマス由来の直鎖状低密度ポリエチレンを含まない、樹脂フィルム。 - バイオマス度が5%以上である、請求項1又は2に記載の樹脂フィルム。
- 分散度が5.0以下である、請求項1〜3のいずれか一項に記載の樹脂フィルム。
- 請求項1〜4のいずれか一項に記載の樹脂フィルムと、基材層とを含む、積層体。
- 請求項5に記載の積層体を含む、包装製品。
- 前記樹脂フィルムが、前記包装製品の最内面に位置する、請求項6に記載の包装製品。
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