JP2020164467A - ゲルベ酸部分を有するポリアルコキシル化ポリオールポリエステルを含む液体増粘剤組成物 - Google Patents

ゲルベ酸部分を有するポリアルコキシル化ポリオールポリエステルを含む液体増粘剤組成物 Download PDF

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サミュエル キュー. リン,
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シュ チン,
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Abstract

【課題】ゲルベ酸部分を有するポリアルコキシル化ポリオールポリエステルを含む液体増粘剤組成物の提供。【解決手段】製品が注がれることを可能にし、その上それが適用される所望の表面上に保持されることを可能にする粘度を有するポリアルコキシル化ポリオールポリエステル。化合物の実施態様は、式: Q−[(OA)n−OR]mによって例示することができる。式中、Qは、6から50個の炭素原子を有する有機ポリオール化合物の基であり、飽和又は不飽和、直鎖状、分岐状又は環状鎖構造である。【選択図】なし

Description

優先権の主張
この非仮出願は、2017年7月18日に出願された米国特許出願第15/652602号の一部継続出願であり、これは、2017年2月1日に出願された米国特許出願第62/499643号及び2016年9月14日に出願された米国特許出願第62/495443号の優先権を主張し、その内容は、その全体が参照により本明細書に完全に援用される。
実施態様の分野
本発明の分野及びその実施態様は、製品が注がれることを可能にし、さらにそれが適用される所望の表面上に保持されることを可能にする粘度を生成することができるポリアルコキシル化ポリオールポリエステルに関する。
実施態様の背景
レオロジー、又は物質の流動の研究は、特定の粘度プロファイルを作成するために、シャワー用ジェル、シャンプー、液体洗剤、食器用洗剤、ハンドソープ、スキンケアローション又はクリーム、ヘアコンディショナー、ヘアスタイリング剤などの消費者製品に適用される。このようなプロファイルは、消費者の製品の嗜好及び最終的な購入決定に重要である。
消費者は、製品を容器内で安定させ、容器から容易に注ぐのに十分低い粘度を有し、それでも、消費者の手や適用された表面から滴り落ちることなく、身体、毛髪、又は布地に適用するのに十分な厚さとする、レオロジープロファイルを持つ製品を好むであろう。さらに、製品は、倉庫での保管中、輸送中、及び潜在的に長年の棚上での保管中、安定でなければならず、一貫したレオロジープロファイルを維持しなければならない。
界面活性剤含有製剤を増粘するために、ポリアルコキシル化ポリオールと脂肪酸とのエステルを使用する市販の増粘剤が多数ある。市販品の例には、ジステアリン酸ポリエチレングリコール6000(ジステアリン酸PEG−150のINCI名でも知られる);ジオレイン酸PEG−120メチルグルコース及びトリオレイン酸PEG−120メチルグルコース(Glucomate(商標)DOE 120及びGlucomate(商標)VLT);テトラステアリン酸PEG−150ペンタエリスリチル(Crothix(商標)、Crothix(商標)Liquid、及びVersathix(商標));トリステアリン酸PEG−150ポリグリセリル−2(Genapol LT);トリオレイン酸PEG/PPG−120/10トリメチロールプロパン(Arlypon TT)が含まれる。親水性ポリアルコキシル化アームの数は、ジステアリン酸PEG−150については2つ、Arlypon TTについては3つ、Genapol LT及びCrothix, Crothix Liquid、及びVersathixについては4つ、Glucomate DOE 120については5つである。
米国特許第5192462号(Gloorら)は、4つのポリエチレングリコールアームを有する脂肪酸とポリオキシエチレンペンタエリスリトールとからなるテトラエステルを含む増粘剤に関する。その好ましい化学構造は、Crothix、Crothix Liquid、及びVersathix Liquidのベースとなるテトラステアリン酸PEG−150ペンタエリスリチルである。
米国特許第7709011号及び米国特許第7553495号(両方ともKlugら)は、以下に示されるような界面活性剤含有局所製剤のための脂肪酸を含むオキシアルキル化ポリグリセロールエステルの増粘剤に関する。
Figure 2020164467
式中、Aは式−C−又はC−の基であり、Bは水素又は式−CORの基であり、ここで、少なくとも1つの記号Bは式−COR−の基であり、Rは、C−C21−アルキル、C−C21−ヒドロキシアルキル又はアルケニルであり、nは1から10、好ましくは1.8から5の数であり、x、y、zは0から100の数であり、ここで、x、y、及びzの合計は50−250、好ましくは130−170である。式−1のこの定義は、第2欄の24−28行に記載されている。
当業者には、親水性ポリ−(エチレングリコール)−アームの数はn+2に等しい。n=10かつx+y+z=250のとき、エチレングリコール単位の平均数又は(x+y+z)/nは、[250/(10+2)]であり、最大で約21である。
実施態様の概要
本発明の実施態様は、シャンプー、シャワー用ジェルなどの化粧用組成物、皮膚用組成物、及び薬学的組成物の製造中に、室温又はそれ以上の温度で容器に添加することができる。
本発明の実施態様の目的は、高濃度の式−2のポリアルコキシル化ポリオールポリエステル、有機担体、及び水を含む流動性液体である。
Q−[(OA)−OR]
式−2
式中、Qは、炭素、水素、酸素、及び窒素の元素、並びに6から50個の炭素原子を有する有機ポリオール化合物の基として定義され、飽和又は不飽和、直鎖状、分岐状又は環状鎖であり、式([OA)−OR]を有する6から25個の基で独立して置換されており;式中、Aは−C−又は−C−から選択され;nは1−125であり;Rは独立して、水素又は−CORから選択され;Rは独立して、C−C34−アルキル、C−C22−ヒドロキシアルキル、C−C34−アルケニルから選択され;式中、Rは、好ましくはステアリン酸部分、イソステアリン部分、オレイン酸部分、12から32個の炭素原子を有するゲルベ部分、又はそれらの混合物である。「−[(OA)−OR]」は、Qの基に結合している基である。非常に好ましいRはオレイン酸部分であり;別の非常に好ましい実施態様は、イソステアリン酸(isotearic acid)とゲルベ酸の混合物である。いくつかの実施態様において、ゲルベ酸は、12から32個の炭素、より好ましくは約16−32個の炭素、さらに好ましくは18−24個の炭素、最も好ましくは20個の炭素を有し、CORの平均総数(組成物中の式−2に従うポリアルコキシル化ポリオールポリエステルに基づく)は、≧2.5、好ましくは≧3、最も好ましくは≧4であり;mは6−25、好ましくは6−12から選択される整数である。各親水性ポリ−(アルキレングリコール)−アームのnは1−125の範囲であり得、nの平均数は25から120、好ましくは30−85、最も好ましくは30から70である。
一実施態様において、本発明は以下の項目に言及する。
1.式:
Q−[(OA)−OR]
式−2
[式中、Qは、6から50個の炭素原子を有する有機ポリオール化合物の基であり、飽和又は不飽和、直鎖状、分岐状又は環状鎖構造であり、ここで、1個又は複数の、好ましくは全ての前記炭素原子は独立して、式[(OA)−OR](式中、n=6から25)を有する置換基で置換されており、
ここで、6から50個の炭素原子の残りの炭素原子の各々は独立して、水素、酸素(好ましくは−OH)、又は窒素(好ましくは−NH)、特に好ましくは水素で置換されており、
Aは、−C−又は−C−から選択され、
Rは独立して、水素又は−CORから選択され、
ここで、組成物中のCORの平均総数は≧2であり、
は独立して、好ましくはゲルベ酸から誘導されるC−C34−アルキル;好ましくはゲルベ酸から誘導されるC−C22−ヒドロキシアルキル;好ましくはゲルベ酸から誘導されるC−C22−アルケニルから選択され;
ここで、Rは、好ましくはステアリン酸、イソステアリン酸、オレイン酸、ゲルベ酸、又はそれらの混合物から誘導され、
nは、1−125から独立して選択される整数であり、かつ
mは、6−25から選択される整数である]
のポリアルコキシル化ポリオールポリエステルを20%−80%;
有機溶媒、疎水性増粘剤、又はそれらの混合物からなる群から選択される有機担体
[ここで、有機溶媒は、一価又は多価アルコール及びそれらのエーテル、エステル、又はアミド誘導体、グリセロール、プロピレングリコール、1,3−プロパンジオール、ブチレングリコール、ジプロピレングリコール、ペンチレングリコール、メトキシジグリコール、ポリグリセリル−3、ポリグリセリル−2、グリセレース−7、グリセレース−26、ジグリセロール、ソルビトール、グルコース、メチルグルコース、メチルグルカミド、ラウリン酸グリセリル、オレイン酸グリセリル、グリセリルイソステアレート、モノラウリン酸プロピレングリコール、PEG−6(カプリル/カプリン酸)グリセリド、(カプリル酸/カプリン酸)ソルビタン、セスキカプリル酸ソルビタン、ラウリン酸ソルビタン、(カプリル酸/カプリン酸/オレイン酸)メチルグルコース、PEG−7グリセリルココエート、脂肪族メチルエステルエトキシレート、アルキルポリグルコシド、デシルグルコシド、ヤシ油アルキルグルコシド(cocoa glucoside)、ポリソルベート20、ポリソルベート60、及びポリソルベート80、アルキルメチルグルカミド(alkyoyl methyl glucamide)、ラウロイルメチルグルカミド、(カプリロイル/カプロイル)メチルグルカミドからなる群から選択され、かつ
疎水性増粘剤は、非イオン性アルカノールアミド、液体アルカノールアミド、エトキシル化C10−C14アルコール、ラウレス−1からラウレス−5、ジメチル(ラウラミド/ミリスタミド)、PPG−2ヒドロキシエチルコカミド、コカミドDIPA、ラウラミドDIPA、ソイアミドDIPAからなる群から選択される];及び
水[ここで、水対有機溶媒担体の重量比は、4:1から1:4である]
を含む液体増粘剤組成物。
2.ゲルベ酸から誘導されるC−C34−アルキルが以下の式:
Figure 2020164467
(式中、n=1−120、好ましくは3、5、7、9、又は13である)を有する、項目1に記載の液体組成物。
3.液体組成物がさらに、
Qが以下のポリオール化合物の基:
一般式HOCH(CHOH)CHOHを有する、少なくとも6個のヒドロキシル基を有する糖アルコール、多価アルコール(polyhydric alcohol)、又は多価アルコール(polyalcohol)、マンニトール、ソルビトール、ガラクチトール、フシトール、イジトール、イノシトール、ボレミトール、イソマルト、マルチトール、ラクチトール、マルトトリイトール(maltotritol)、及びマルトテトライトール(maltotetraitol);
グリコシド結合を有する二糖類、
ジーペンタエリスリトール、
(C10の化学構造を有するデキストリン(式中、nは2から20である)、
デンドリマーポリオール、及び
3から10個のグリセリン単位と6個以上のヒドロキシル基を有するポリグリセリル
である、式−2のポリアルコキシル化ポリオールポリエステルを20−80%;
有機溶媒、疎水性増粘剤、又はそれらの混合物からなる群から選択される有機担体
[ここで、有機溶媒は、一価又は多価アルコール及びそれらのエーテル、エステル、又はアミド誘導体、グリセロール、プロピレングリコール、1,3−プロパンジオール、ブチレングリコール、ジプロピレングリコール、ペンチレングリコール、メトキシジグリコール、ポリグリセリル−3、ポリグリセリル−2、グリセレース−7、グリセレース−26、ジグリセロール、ソルビトール、グルコース、メチルグルコース、メチルグルカミド、ラウリン酸グリセリル、オレイン酸グリセリル、グリセリルイソステアレート、モノラウリン酸プロピレングリコール、PEG−6(カプリル/カプリン酸)グリセリド、(カプリル酸/カプリン酸)ソルビタン、セスキカプリル酸ソルビタン、ラウリン酸ソルビタン、(カプリル酸/カプリン酸/オレイン酸)メチルグルコース、PEG−7グリセリルココエート、脂肪族メチルエステルエトキシレート、アルキルポリグルコシド、デシルグルコシド、ヤシ油アルキルグルコシド(cocoa glucoside)、ポリソルベート20、ポリソルベート60、及びポリソルベート80、アルキルメチルグルカミド(alkyoyl methyl glucamide)、ラウロイルメチルグルカミド、(カプリロイル/カプロイル)メチルグルカミドからなる群から選択され、かつ
疎水性増粘剤は、非イオン性アルカノールアミド、液体アルカノールアミド、エトキシル化C10−C14アルコール、ラウレス−1からラウレス−5、ジメチル(ラウラミド/ミリスタミド)、PPG−2ヒドロキシエチルコカミド、コカミドDIPA、ラウラミドDIPA、ソイアミドDIPAからなる群から選択される];及び
水[ここで、水対有機溶媒担体の重量比は、4:1から1:4である]
を含む、項目1又は2に記載の液体組成物。
4.液体増粘剤組成物がさらに
Qが以下のポリオール化合物の基:
一般式HOCH(CHOH)CHOHを有する、少なくとも6個のヒドロキシル基を有する糖アルコール、多価アルコール(polyhydric alcohol)、又は多価アルコール(polyalcohol)、マンニトール、ソルビトール、ガラクチトール、フシトール、イジトール、イノシトール、ボレミトール、イソマルト、マルチトール、ラクチトール、マルトトリイトール(maltotritol)、マルトテトライトール(maltotetraitol)、及びポリグリシトール、
グリコシド結合を介した脱水により、2つの単糖類から形成される、二糖類、
ジーペンタエリスリトール、
(C10の化学構造を有するデキストリン(式中、nは2から20である)、及び
デンドリマーポリオール
である、式−2のポリアルコキシル化ポリオールポリエステルを20−80%;
有機溶媒、疎水性増粘剤、又はそれらの混合物からなる群から選択される有機担体
[ここで、有機溶媒は、一価又は多価アルコール及びそれらのエーテル、エステル、又はアミド誘導体、グリセロール、プロピレングリコール、1,3−プロパンジオール、ブチレングリコール、ジプロピレングリコール、ペンチレングリコール、メトキシジグリコール、ポリグリセリル−3、ポリグリセリル−2、グリセレース−7、グリセレース−26、ジグリセロール、ソルビトール、グルコース、メチルグルコース、メチルグルカミド;ラウリン酸グリセリル、オレイン酸グリセリル、グリセリルイソステアレート、モノラウリン酸プロピレングリコール、PEG−6(カプリル/カプリン酸)グリセリド、(カプリル酸/カプリン酸)ソルビタン、セスキカプリル酸ソルビタン、ラウリン酸ソルビタン、(カプリル酸/カプリン酸/オレイン酸)メチルグルコース、PEG−7グリセリルココエート、脂肪族メチルエステルエトキシレート、アルキルポリグルコシド、例えばデシルグルコシド、ヤシ油アルキルグルコシド(cocoa glucoside)、ポリソルベート20、ポリソルベート60、及びポリソルベート80、アルキルメチルグルカミド(alkyoyl methyl glucamide)、ラウロイルメチルグルカミド、(カプリロイル/カプロイル)メチルグルカミドからなる群から選択され、かつ
疎水性増粘剤は、非イオン性アルカノールアミド、液体アルカノールアミド、エトキシル化C10−C14アルコール、ラウレス−1からラウレス−5、及びジメチル(ラウラミド/ミリスタミド)、PPG−2ヒドロキシエチルコカミド、コカミドDIPA、ラウラミドDIPA、ソイアミドDIPAからなる群から選択される];及び
水[ここで、水対有機溶媒担体の重量比は、4:1から1:4である]
を含む、項目1から3のいずれか1項に記載の液体組成物。
5.液体組成物がさらに
Qが、ソルビトール、トレハロース、マンニトール、ジーペンタエリスリトール、スクロース、ラクトース、キトビオース、セロビオース、及びマルトースの基である、式−2を20−80%;
有機溶媒、疎水性増粘剤、又はそれらの混合物からなる群から選択される有機担体
[ここで、有機溶媒は、一価又は多価アルコール及びそれらのエーテル、エステル、又はアミド誘導体、グリセロール、プロピレングリコール、1,3−プロパンジオール、ブチレングリコール、ジプロピレングリコール、ペンチレングリコール、メトキシジグリコール、ポリグリセリル−3、ポリグリセリル−2、グリセレース−7、グリセレース−26、ジグリセロール、ソルビトール、グルコース、メチルグルコース、メチルグルカミド、ラウリン酸グリセリル、オレイン酸グリセリル、グリセリルイソステアレート、モノラウリン酸プロピレングリコール、PEG−6(カプリル/カプリン酸)グリセリド、(カプリル酸/カプリン酸)ソルビタン、セスキカプリル酸ソルビタン、ラウリン酸ソルビタン、(カプリル酸/カプリン酸/オレイン酸)メチルグルコース、PEG−7グリセリルココエート、脂肪族メチルエステルエトキシレート、アルキルポリグルコシド、デシルグルコシド、ヤシ油アルキルグルコシド(cocoa glucoside)、ポリソルベート20、ポリソルベート60、及びポリソルベート80、アルキルメチルグルカミド(alkyoyl methyl glucamide)、ラウロイルメチルグルカミド、(カプリロイル/カプロイル)メチルグルカミドからなる群から選択され、かつ
疎水性増粘剤は、非イオン性アルカノールアミド、液体アルカノールアミド、エトキシル化C10−C14アルコール、ラウレス−1からラウレス−5、ジメチル(ラウラミド/ミリスタミド);PPG−2ヒドロキシエチルコカミド、コカミドDIPA、ラウラミドDIPA、ソイアミドDIPAからなる群から選択される];及び
水[ここで、水対有機溶媒担体の重量比は、4:1から1:4である]
を含む、項目1から4のいずれか1項に記載の液体組成物。
6.液体組成物がさらに
Qが、ソルビトール、トレハロース、マンニトール、ジーペンタエリスリトール、スクロース、ラクトース、キトビオース、セロビオース、及びマルトースの基である、式−2を20%−80%;
アルキルポリグルコシド、アルキルメチルグルカミド、ソルビタンラウレート、(カプリル酸/カプリン酸)ソルビタン、液体非イオン性アルカノールアミド界面活性剤、ラウレス−1、ラウレス−2、ラウレス−3、(カプリル酸/カプリン酸)グリセリル、及びラウリン酸グリセリルからなる群から選択される有機担体又はそれらの混合物;及び
水[ここで、水対有機溶媒担体の重量比は、4:1から1:4である]
を含む、項目1から5のいずれか1項に記載の液体組成物。
7.液体組成物がさらに
Qが、ソルビトール、トレハロース、マンニトール、ジーペンタエリスリトール、スクロース、ラクトース、キトビオース、セロビオース、及びマルトースの基である、式−2を20%−80%;
アルカノールアミドからなる群から選択される有機担体又はそれらの混合物;及び
水[ここで、水対有機溶媒担体の重量比は、4:1から1:4である]
を含む、項目1から6のいずれか1項に記載の液体組成物。
8.項目1から7のいずれか1項に記載の液体増粘剤組成物を含む、ヘアクレンジング/トリートメント製剤、皮膚と身体のクレンジング/トリートメント製剤、及び他の化粧品製剤の形態の、化粧用、皮膚用又は薬学的組成物。
9.ヘアクレンジング/トリートメント製剤、皮膚と身体のクレンジング/トリートメント製剤、及び他の化粧品製剤の形態の、項目5に記載の液体増粘剤組成物を含む、化粧用、皮膚用又は薬学的組成物。
10.
水、及び
アニオン性界面活性剤、カチオン性界面活性剤、非イオン性界面活性剤、両性界面活性剤、及びそれらの混合物からなる群から選択される、1重量%−50重量%の界面活性剤;
0.1%から15%の式−2の液体増粘剤組成物;及び
皮膚及び毛髪用の活性剤、安定剤、さらなる増粘剤、及び他の通常のパーソナルクレンジング成分からなる群から選択される0.1%から60%の他の成分
をさらに含む、項目7に記載の化粧用、皮膚用、及び薬学的組成物。
11.
水、及び
アニオン性界面活性剤、カチオン性界面活性剤、非イオン性界面活性剤、両性界面活性剤、及びそれらの混合物からなる群から選択される、1重量%−50重量%の界面活性剤;
0.1%から15%の式−1の液体増粘剤組成物;及び
皮膚及び毛髪用の活性剤、安定剤、さらなる増粘剤、及び他の通常のパーソナルクレンジング成分からなる群から選択される0.1%から60%の他の成分
をさらに含む、項目9に記載の化粧用、皮膚用、及び薬学的組成物。
12. UVフィルター、保湿剤、コンディショナー、防腐剤、脱臭剤、パーマネントウェーブ製品のための還元剤、髪を着色するための着色剤、抗老化活性剤、香料、ワセリン、植物油、カチオン性コンディショニングポリマー、及びそれらの混合物からなる群から選択される約1重量%から25重量%の皮膚及び毛髪活性成分;及び

をさらに含む、項目1−7のいずれか1項に記載の液体組成物が約1%から8%入った化粧用、皮膚用又は薬学的組成物。
13.ゲルベ部分が、16から32個の炭素原子を有する、項目1−7のいずれか1項に記載の組成物。
14.ゲルベ部分が、18から24個の炭素原子を有する、項目1−7のいずれか1項に記載の組成物。
15.ゲルベ部分が、20個の炭素原子を有する、項目1−7のいずれか1項に記載の組成物。
一例として、式−3は式−2のポリアルコキシル化ポリオールエステルの化学構造であり、式中、Qは有機ポリオール化合物ソルビトールの基である。
Figure 2020164467
式−3は、(a)脂肪酸と(b)アルコキシル化ソルビトールとの反応生成物であり、式中、Aは化学式−C−又は−C−の基であり;Rは水素又は式−CORの基であり、RはC−C34−アルキル、C−C22−ヒドロキシアルキル、C−C22−アルケニル、又はそれらの混合物であり、R基の合計は3−6である。好ましいRは、ステアリン酸、イソステアリン酸、オレイン酸、ゲルベ酸、又はそれらの混合物から誘導される。最も好ましいRはオレイン酸であり、n、n、n、n、n及びnは1−120の整数であり、nの平均は25から100である。
ゲルベ酸は、炭素鎖の明確に定義された双分岐を有する第一級カルボン酸である(式−4)。この独特の分岐構造は、より低い融点、より低い粘度、及びより良好な溶解性をもたらす。市販品の例は、12炭素から32炭素までの範囲の、SasolからのISOCARB(登録商標)である。炭素の好ましい範囲は、16から32個の炭素、最も好ましくは18から24個の炭素であり、最も好ましい炭素の数は20個である。
Figure 2020164467
分岐状ゲルベ酸由来部分は以下の式:
Figure 2020164467
(式中、n=1−120である)を有し、記号「
Figure 2020164467
」は、−CORの炭素原子へのその部分の結合部位を示す。言い換えれば、「ゲルベ酸から誘導される」とは、R(アルキル、アルケニル又はヒドロキシアルキル)が、−COOHと一緒にゲルベ酸を形成することを意味する。本発明の実施態様の流動性液体増粘剤は、(a)全組成物の重量に基づいて20%から90%、好ましくは30%から70%の式−2のポリアルコキシル化ポリオールポリエステル;(b)以下にそれぞれ定義されるように、有機溶媒及び液体疎水性増粘剤又はそれらの混合物から選択される有機担体;及び(c)水を含む。水対有機溶媒/疎水性増粘剤の比は、4:1から1:4、好ましくは2:1から1:2である。
有機溶媒は、原則として水溶性又は水分散性溶媒である。それらは、一価又は多価アルコール及びそれらのエーテル、エステル、又はアミド誘導体からなる群から選択される。アルコールの例としては、限定されないが、プロピレングリコール、1,3−プロパンジオール、ブチレングリコール、ジプロピレングリコール、ペンチレングリコール、メトキシジグリコール、グリセロール、ポリグリセリル−2、ポリグリセリル−3、グリセレース−7、グリセレース−26、ジグリセロール、ソルビトール、グルコース、メチルグルコース、メチルグルカミドなどが含まれる。それらのエステル、エーテル、及びアミド誘導体の例には、限定されないが、PEG−6(カプリル/カプリン酸)グリセリド、(カプリル酸/カプリン酸)ソルビタン、セスキカプリル酸ソルビタン、ラウリン酸ソルビタン、(カプリル酸/カプリン酸)ポリグリセリル−2、ラウリン酸ポリグリセリル−3、PEG−7グリセリルココエート;脂肪族メチルエステルエトキシレート;アルキルポリグルコシド、例えばデシルグルコシド、ヤシ油アルキルグルコシド(cocoa glucoside)など;ポリソルベート20、ポリソルベート60、及びポリソルベート80;及びアルキルメチルグルカミド(alkyoyl methyl glucamide)(Glucotaineの商品名として知られる)、例えばラウロイルメチルグルカミド、(カプリロイル/カプロイル)メチルグルカミドなどが含まれる。
疎水性増粘剤は、水中の界面活性剤集合体に影響を与えることによって、水中の界面活性剤の粘度を増加させる低分子量の増粘剤である。疎水性増粘剤の1つの部類はアルカノールアミドであり、これは脂肪酸又はトリグリセリドと、アルカノールアミン、例えばモノエタノールアミン、ジエタノールアミン、モノイソプロピルアミン、ジイソプロピルアミン及び他のアルコキシル化アミンとの縮合物である。好ましいアルカノアミドは15℃以上で液体のものである。液体非イオン性アルカノールアミドの例には、PPG−2ヒドロキシエチルコカミド、コカミドDIPA、ラウラミドDIPA、ソイアミドDIPA、コカミドDEA、ラウラミドDEAなどが含まれるが、これらに限定されない。他の部類の疎水性増粘剤には、エトキシル化C10−C14アルコール、及びジメチル(ラウラミド/ミリスタミド)が含まれる。
本発明の他の実施態様は、本発明の実施態様の液体増粘剤組成物を含む、パーソナルケア製剤、化粧用製剤、皮膚用製剤、及び薬学的製剤である。本発明の実施態様の液体増粘剤組成物は、増粘剤、レオロジー調整剤、溶解剤、及び水性、水性/アルコール性、及び界面活性剤含有製剤のための分散剤として;エマルジョン及び懸濁液のための増粘作用(thickening action)と増粘作用(bodying action)を有する乳化剤及び懸濁剤として、適切である。これらの界面活性剤含有製剤、エマルジョン、及び懸濁液は、例えば、シャンプー、シャワー用製剤、シャワー用ジェル、泡湯、洗顔料、ハンドソープ、固形せっけん、シェービングクリーム、ヘアコンディショナー、脱臭剤、ローション、クリーム、軟膏、ウェットティッシュ、制汗剤、日焼け止めなどである。本発明の実施態様はまた、布地コンディショナー及び液体洗濯洗剤などの布地ケア製品のための増粘剤及びレオロジー調整剤としても適している。
最終製剤に基づいて、本発明によるクレンジング製剤、エマルジョン及び懸濁液の製剤は、好ましくは、0.05重量%から25重量%、特に好ましくは0.1重量%から15重量%、特に好ましくは0.5重量%から10重量%の本発明の液体増粘剤を含む。
本発明の実施態様によるクレンジング組成物は、以下の成分:全ての通常のアニオン性、カチオン性、双性イオン性、非イオン性及び両性界面活性剤;全ての通常の皮膚及び毛髪に有益な活性剤、例えば、整髪油、ワセリン、植物油、硬化植物油、UVフィルター、タンパク質、光沢剤(shining agent)、抗老化剤、アミノ酸、生理活性剤、保湿剤、コンディショニングポリマー、シリコーン、カチオン性ポリマー、スクロースポリエステル、ふけ防止亜鉛塩、ヒドロキシ酸、皮膚美白剤など;全ての通常の安定剤、例えば、シリカ、12−ヒドロキシステアリン酸、硬化ヒマシ油、エチレングリコールジステアレート、ベントナイト及びヘクトライト粘土、脂肪酸、脂肪族アルコールなど;全ての通常の増粘剤、例えば、ヒドロキシエチルセルロース、キサンタンガム、ポリアクリレート、加工又は非加工デンプンなど;全ての通常の染料、着色剤、真珠色化剤、香料、キレート剤、溶剤、保湿剤、塩などをさらに含むことができる。
本発明の実施態様において使用される界面活性剤の総量は、最終組成物に基づいて、5重量%から70重量%の間、好ましくは10%重量%から40重量%の間、最も好ましくは12重量%から35重量%の間であり得る。
定義
上記で使用されるように、かつ本開示を通して、以下の用語は、他に示されない限り、以下の意味を有すると理解されるべきである。定義が無い場合、当業者に公知の従来の定義が規制する。
本明細書で使用されるとき、用語「含む(including)」、「含む(containing)」、及び「含む(comprising)」は、それらの無制限な、非限定的な意味で使用される。
本明細書で使用されるとき、単数形「a」、「an」、及び「the」は、文脈が明らかにそうでないことを指示しない限り、複数の指示対象を含む。
より簡潔な説明を提供するために、本明細書において与えられる定量的表現のいくつかは、用語「約」で修飾されていない。「約」という用語が明示的に使用されているか否かにかかわらず、本明細書において与えられるあらゆる量は、実際の所与の値を指すことを意味し、かつ、そのような所与の値に対する実験条件及び/又は測定条件による等価物及び近似値を含む、当該技術分野における通常の技術に基づいて合理的に推論されるであろう、そのような所与の値に対する近似値を指すことも意味すると理解される。収率が百分率で与えられるときはいつでも、そのような収率は、特定の化学量論的条件下で得られる可能性がある実体の最大量に関して収率が与えられる該実体の質量を指す。別段の指示がない限り、百分率として示される濃度は質量比を指す。
本明細書で使用されるとき、「アルキル」は、1から30個又はそれ以上の炭素原子を有する直鎖又は分岐状の飽和鎖を意味する。アルキル基は、非置換であるか又は置換されていてもよい。3個以上の炭素原子を含むアルキル基は、直鎖状、分岐状、又は環化されていてもよい。
本明細書で使用されるとき、「アルケニル」は、その中に1つ又は複数の二重結合を有し、かつ、1から30個又はそれ以上の炭素原子を有する、非分岐状又は分岐状炭化水素鎖を含む。アルケニル基の二重結合は、別の不飽和基と非共役であるか又は共役することができる。アルケニル基は、非置換であるか又は置換されていてもよい。
「ヒドロキシル」という用語は、OH基を意味する。
「ヒドロキシアルキル」という用語は、上に定義されたアルキル基を意味し、ここでアルキル基はその上に配置されたOH基を有する。
本明細書で使用される「アルコキシ」又は「アルコキシル化」という用語は、−O−(アルキル)を含み、ここでアルキルは上で定義されている。
本明細書で使用されるとき、「組成物」という用語は、特定の量の特定の成分を含む生成物、並びに特定の量の特定の成分の組み合わせから直接的又は間接的に生じる任意の生成物を包含することを意図している。
本明細書で使用される「アミノ」という用語は、少なくとも1個の窒素原子を含む置換基を意味する。
本明細書で使用されるとき、「置換された」という用語は、特定の基又は部分が1つ又は複数の適切な置換基を有することを意味し、ここで、置換基は1つ又は複数の位置で特定の基又は部分に結合してもよい。
本明細書で使用されるとき、「非置換」という用語は、特定の基が置換基を有しないことを意味する。
満たされていないか又は特定されていない原子価を有する本明細書において表される任意の原子は、原子の原子価を満たすのに十分な数の水素原子を有すると仮定される。例えば、「酸素で置換されている」又は「窒素で置換されている」とは、置換基が、1個の水素を伴う単結合を介して(−OH)又は水素を伴わない二重結合を介して(=O)酸素結合しているか、又は2個の水素を伴う単結合を介して(−NH2)窒素結合しているか、又は1個の水素を伴う二重結合を介して(=NH)窒素結合していることを意味する。
発明の実施態様の詳細な説明
本発明の実施態様の対象は、高濃度の式−2のポリアルコキシル化ポリオールポリエステル、有機担体、及び水を含む使い易い流動性液体増粘剤である。この液体組成物はとても単純であり、シャンプー、シャワー用ジェルなどの化粧用組成物、皮膚用組成物、及び薬学的組成物の製造中に、室温又はそれ以上の温度で容器に添加することは容易である。
本発明のポリアルコキシル化ポリオールポリエステル(式−2)は、1つ又は複数の反応段階:ポリオール化合物のアルコキシル化、続いて脂肪酸とのエステル化により調製される。
Q−[(OA)−OR]
式−2
ポリアルコキシル化ポリオールは、6から20個のヒドロキシル基を有するポリオール化合物を、該ポリオール化合物と、KOH、NaOH、又はカルシウム金属などの塩基触媒との混合物を真空下で100℃−200℃で乾燥した後、130℃−200℃で、エチレンオキシド又はプロピレンオキシドによりアルコキシル化することによって調製される。アルキレンオキシドを、圧力下で10−20時間にわたって反応器中に計量供給する。エチレンオキシド、プロピレンオキシド、又はエチレンオキシドとプロピレンオキシドの混合物を使用することができ、その結果、一級−OH基、二級−OH基、又はそれらの混合物が得られる。
本発明のポリオール化合物は、≧6個のヒドロキシルを有する天然ポリオール又は合成ポリオールであることができ、それらの例は以下の部類の化合物から示される(しかしこれらに限定されない)。
1.一般式HOCH(CHOH)CHOHを有する、少なくとも6個の水酸基を有する多価アルコール(polyhydric alcohol)又は多価アルコール(polyalcohol)とも呼ばれる糖アルコール。例としては、マンニトール、ソルビトール、ガラクチトール、フシトール、イジトール、イノシトール、ボレミトール、イソマルト、マルチトール、ラクチトール、マルトトリイトール(maltotritol)、マルトテトライトール(maltotetraitol)、及びポリグリシトールが含まれるが、これらに限定されない。
2.グリコシド結合を介した脱水により、2つの単糖類から形成される、二糖類、例としては、トレハロース、スクロース、ラクトース、マルトースなどが含まれるが、これらに限定されない。それらは、6個以上のヒドロキシル基を含む。
3.ジーペンタエリスリトール
4.(C10の化学構造を有するデキストリン、式中、nは2から20である。
5.デンドリマーポリオール。例えば、Bolton(登録商標)H2004、H2003、及びH20は、それぞれ、6、12、及び16個の末端ヒドロキシルを有し、Bolton(登録商標)はPerstorp Incの商品名である。
6.6個以上のヒドロキシル基を有する、3から10個のグリセリン単位を有するポリグリセリル。
反応後、出発ポリオール化合物の各ヒドロキシル基は、親水性ポリ−(アルキレングリコール)アームに成長するであろう。全てのアームの長さは、反応条件に応じて同じでも異なってもよい。
次の反応は、アルコキシル化ポリオール化合物と脂肪酸との間のエステル化反応であり、その結果、親水性ポリ−(アルキレングリコール)アームの一部又は全てが脂肪酸エステルでキャップされる。反応は、所望の酸価又はエステル化度が達成されるまで、触媒を用いて又は用いずに、120℃−250℃の間で行われる。好ましい方法は、アルキルベンゼンスルホン酸、メタンスルホン酸、有機スズ(oranotin)触媒、有機チタネート(oranotitanate)触媒などのエステル化触媒を使用することである。アルコキシル化ポリオール化合物に対する脂肪酸の好ましいモル比は、30%−100%の親水性ポリ−(アルキレングリコール)アームのエステルを形成することである。例えば、出発ポリオール化合物が、ソルビトール分子当たり6個のポリ−(アルキレングリコール)アームをもたらすであろうソルビトールである場合、モル比は2.4から6であって、式−3の構造をもたらすであろう。それが、8個のポリ−(アルキレングリコール)アームをもたらすであろうトレハロースである場合、そのモル比は3.2から8である。最も好ましいものは、少なくとも4つ以上の脂肪族エステルキャップアームを形成することである。
Figure 2020164467
式−2のQは、有機ポリオール化合物の基として定義され、ここで、基の構造は、1つ又は複数の、好ましくは全てのそれぞれのOH基の除去によりポリオールから誘導され、炭素、水素、酸素及び窒素元素、並びに6から50個の炭素原子を有し、飽和又は不飽和、直鎖状、分岐状又は環状鎖であり、式−[(OA)−OR]を有する6から25個の基で独立して置換されている。式中、Aは−C−又は−C−から選択され;かつnは1−125であり;Rは独立して、水素又は−CORから選択され;Rは独立して、C−C34−アルキル、C−C22−ヒドロキシアルキル、C−C22−アルケニルから選択され;式中、Rは、好ましくは、ステアリン酸、イソステアリン酸、オレイン酸、ゲルベ酸、又はそれらの混合物から誘導され、好ましいものは、オレイン酸若しくはゲルベ酸、又はゲルベ酸とイソステアリン酸の組み合わせであり、−CORの平均総数は、≧2.5、好ましくは≧3.5、最も好ましくは≧4である。親水性ポリ−(アルキレングリコール)−アームのnは1−125の整数であり、全てのアームについて同じでも異なっていてもよい。親水性ポリ−(アルキレングリコール)アーム当たりのnの平均数は、25から120、好ましくは30から85、最も好ましくは30から70である。
ゲルベ酸は、炭素鎖の明確に定義された双分岐を有する第一級カルボン酸である(式−4)。この独特の分岐構造は、より低い融点、より低い粘度、及びより良好な溶解性をもたらす。炭素の好ましい範囲は、16から32個の炭素、最も好ましくは18から24個の炭素であり、炭素の最も好ましい数は20個である。
本発明の実施態様の流動性液体増粘剤は、(a)全組成物の重量に基づいて20%−90%、好ましくは30%−70%の式−2のポリアルコキシル化ポリオールポリエステル;(b)以下にそれぞれ定義されるように、有機溶媒及び液体疎水性増粘剤又はそれらの混合物から選択される有機担体;及び(c)水を含む。水対有機溶媒/疎水性増粘剤の比は、4:1から1:4、好ましくは2:1から1:2である。
有機溶媒は、原則として水溶性又は水分散性溶媒である。それらは、一価又は多価アルコール及びそれらのエーテル、エステル、又はアミド誘導体からなる群から選択される。アルコールの例としては、限定されないが、プロピレングリコール、1,3−プロパンジオール、ブチレングリコール、ジプロピレングリコール、ペンチレングリコール、メトキシジグリコール、グリセロール、ポリグリセリル−2、ポリグリセリル−3、グリセレース−7、グリセレース−26、ジグリセロール、ソルビトール、グルコース、メチルグルコース、メチルグルカミドなどが含まれる。それらのエステル、エーテル、及びアミド誘導体の例には、限定されないが、PEG−6(カプリル/カプリン酸)グリセリド、(カプリル酸/カプリン酸)ソルビタン、セスキカプリル酸ソルビタン、ラウリン酸ソルビタン、(カプリル酸/カプリン酸)ポリグリセリル−2、ラウリン酸ポリグリセリル−3、PEG−7グリセリルココエート;脂肪族メチルエステルエトキシレート;アルキルポリグルコシド、例えばデシルグルコシド、ヤシ油アルキルグルコシド(cocoa glucoside)など;ポリソルベート20、ポリソルベート60、及びポリソルベート80;及びアルキルメチルグルカミド(alkyoyl methyl glucamide)(Glucotaineの商品名として知られる)、例えばラウロイルメチルグルカミド、(カプリロイル/カプロイル)メチルグルカミドなどが含まれる。
疎水性増粘剤は、水中の界面活性剤集合体に影響を与えることによって、水中の界面活性剤の粘度を増加させる低分子量の増粘剤である。疎水性増粘剤の1つの部類はアルカノールアミドであり、これは脂肪酸又はトリグリセリドと、アルカノールアミン、例えばモノエタノールアミン、ジエタノールアミン、モノイソプロピルアミン、ジイソプロピルアミン及び他のアルコキシル化アミンとの縮合物である。好ましいアルカノアミドは15℃以上で液体のものである。液体非イオン性アルカノールアミドの例には、PPG−2ヒドロキシエチルコカミド、コカミドDIPA、ラウラミドDIPA、ソイアミドDIPA、コカミドDEA、ラウラミドDEAなどが含まれるが、これらに限定されない。他の部類の疎水性増粘剤には、エトキシル化C10−C14アルコール、及びジメチル(ラウラミド/ミリスタミド)が含まれる。StepanからのNINOL(登録商標)CAAは、ジメチル(ラウラミド/ミリスタミド)の部類の市販品の例である。
本発明の他の実施態様は、流動性液体増粘剤組成物を含有する化粧用製剤及び薬学的製剤である。本発明の実施態様の液体組成物は、増粘剤、レオロジー調整剤、溶解剤、及び水性、水性/アルコール性、及び界面活性剤含有製剤のための分散剤として;エマルジョン及び懸濁液のための増粘作用(thickening action)と増粘作用(bodying action)を有する乳化剤及び懸濁剤として、適切である。これらの界面活性剤含有製剤、エマルジョン、及び懸濁液は、例えば、シャンプー、シャワー用製剤、シャワー用ジェル、泡湯、洗顔料、ハンドソープ、固形せっけん、シェービングクリーム、ヘアコンディショナー、脱臭剤、ローション、クリーム、軟膏、ウェットティッシュ、制汗剤、日焼け止めなどである。
最終製剤に基づいて、本発明によるクレンジング製剤、エマルジョン及び懸濁液の製剤は、好ましくは、0.05重量%から25重量%、特に好ましくは0.1重量%から15重量%、特に好ましくは0.5重量%から10重量%の式−2のポリアルコキシル化ポリオールポリエステルを含む、本発明の使い易い液体増粘剤組成物を含む。
本発明の実施態様によるクレンジング組成物は、以下の成分:全ての通常のアニオン性、カチオン性、双性イオン性、非イオン性及び両性界面活性剤;皮膚及び毛髪に有益な活性剤、例えば、整髪油、ワセリン、植物油、硬化植物油、UVフィルター、タンパク質、光沢剤(shining agent)、抗老化剤、アミノ酸、生理活性剤、保湿剤、コンディショニングポリマー、シリコーン、カチオン性ポリマー、スクロースポリエステル、ふけ防止亜鉛塩、ヒドロキシ酸、皮膚美白剤など;安定剤、例えば、シリカ、12−ヒドロキシステアリン酸、硬化ヒマシ油、エチレングリコールジステアレート、ベントナイト及びヘクトライト粘土、脂肪酸、脂肪族アルコールなど;他の増粘剤、例えば、ヒドロキシエチルセルロース、キサンタンガム、ポリアクリレート、加工又は非加工デンプンなど;及びポリエチレングリコールをさらに含むことができる。クレンジング組成物は、液体、ペースト、ゲル、又は固体の形態であり得、かつパーソナルクレンジング、布地クレンジング、及び硬表面クレンジングのためのものであり得る。
本発明の組成物において使用される界面活性剤の総量は、最終組成物に基づいて、5重量%から70重量%の間、好ましくは10%重量%から40重量%の間、最も好ましくは12重量%から35重量%の間であり得る。
クレンジング組成物中のこれらの各成分並びに所望される任意選択的な成分が以下に記載される。
A.洗浄性界面活性剤
通常の洗浄性界面活性剤は、アニオン性、カチオン性、非イオン性、両性/双性イオン性界面活性剤、又はそれらの混合物から選択することができる。これらの通常の洗浄性界面活性剤の詳細は、多くの先行文献、例えば、米国特許第7659235(B2)号;第8361450(B2)号;第8802607(B2)号;第3929678号;第2528378号(これらは参照により援用される);及びM.C.出版社により出版された、McCutcheon’s,Emulsifiers and Detergents,1989年次において引用されている。アニオン性界面活性剤には、アルキルサルフェート又はアルキルエーテルサルフェート(アルキルグリセリルエーテルサルフェートを含む)が含まれ得る。それらはまた、以下に示されるように、サルフェートを含まないアニオン性界面活性剤を含み得る。
第一級アルカン(例えばC−C22)スルホネート、第一級アルカンジスルホネート、C−C22アルケンスルホネート、アルキルグリセリルエーテルスルホネート、芳香族アルキルスルホネート、又はC−C22ヒドロキシアルカンスルホネートを含むが、これらに限定されない、脂肪族スルホネートの部類。
アルキルスルホサクシネート(モノ−及びジアルキル、例えばC−C22スルホサクシネートを含む)、アルキル及びアシルタウレート、アルキル及びアシルグリシネート、スルホアセテート、アルキルホスフェート、アルキルホスフェートエステル、アルキオキシ(alkyoxy)アルキルホスフェートエステル、及び、アシルラクテート、C−C22モノアルキルスクシネート、及びマレート。脂肪族アシルイセチオン酸塩、これは典型的にはアルカリ金属イセチオン酸塩のようなイセチオン酸塩と8−20個の炭素原子の脂肪族脂肪酸との反応により調製される。例えば、脂肪族アシルイセチオン酸塩の市販品は、例えば、DEFI、Hostapon SCI−78C、Jordapon CI prill、YA−SCI−85、Iselux LQ−CLR−SBなどである。式R−(CHCHO)COMを有するアニオン性カルボン酸塩界面活性剤であって、式中、RはC−C20アルキルであり;nは1から20であり;Mはナトリウム、カリウムなどの陽イオンである。アニオン性界面活性剤の他の部類は、石鹸又は脂肪酸の塩である。アルキルポリグルコシドのスルホン酸誘導体としては、例えば、ヒドロキシプロピルスルホン酸ラウリルグルコシドナトリウム(sodium laurylglucosides hydroxypropylsulfonate)及びヒドロキシプロピルスルホン酸デシルグルコシドナトリウム(sodium decylglucosides and hydroxypropylsulfonate)が含まれる。
他のサルフェートを含まないマイルドな界面活性剤は、アミノ酸から調製されるアルカノイル界面活性剤の部類である。アルキル基は、CからC20、好ましくはC12からC16のアルキル基である。この部類の界面活性剤には、例えば、アルカノイルサルコシネート、アルカノイルグリシネート、及びアルカノイルグルタメートが含まれ得る。市販品としては、例えば、味の素のAmisoft(登録商標)、Amilite(登録商標)、Sino LionのEversoftなどがある。
好ましいアニオン性界面活性剤は、サルフェートを含まないマイルドな界面活性剤及びそれらの混合物である。本発明による組成物中のアニオン性界面活性剤の重量割合は、5重量%から35重量%、好ましくは10重量%から25重量%の範囲にある。
両性又は双性イオン性界面活性剤は、正電荷及び負電荷の両方を有する界面活性剤である。それらは脂肪族第四級アンモニウム、ホスホニウム、スルホニウム化合物の誘導体として広く記載することができ、ここで、脂肪族基は直鎖又は分岐状鎖であり得、ここで、脂肪族基のうちの1つは、CからC18炭素原子であり、1つはアニオン性基、例えば、カルボキシル、スルホネート、サルフェート、ホスフェート、又はホスホネートを含む。例としては、通常のベタイン、例えば、N−アルキル−N,N−ジメチルアンモニウムグリシネート、コカミドプロピルベタイン(coco-amidopropyl betaine);C12−C18−アルキルジメチル−スルホプロピルベタイン、及びアミンオキシドなどが含まれ得る。本発明による組成物中の両性界面活性剤の割合は、0.5重量%から30重量%、好ましくは1重量%から15重量%である。
非イオン性界面活性剤には、アルコキシル化脂肪族アルコール、酸、アミド又はアルキルフェノール;長鎖第三級アミンオキシド;長鎖第三級ホスフィンオキシド;ジアルキルスルホキシド;米国特許第5389279号及び米国特許第5009814号に記載の糖アミド;米国特許第4565647号及び第3723325号に記載のアルキルポリグルコシド(それらの全ては参照により援用される)が含まれ得る。好ましい非イオン性界面活性剤は、アルキルポリグルコシド及びアルキルポリグルカミドである。市販品の例としては、BASFのPlantaren(登録商標)シリーズ、Dow ChemicalsのEcosense(登録商標)シリーズ、ClariantのGluco Tain(登録商標)、及びColonial ChemicalsのPoly Suga Mulseが含まれ得る。本発明による非イオン性界面活性剤の割合は、1重量%から20重量%、好ましくは1重量%から15重量%の範囲にある。
カチオン性界面活性剤は、正電荷基を有する界面活性剤である。適切なカチオン性界面活性剤には、四級アンモニウム塩、例えば、ジ−(C10−C24)−アルキルジメチルアンモニウムクロリド、(C10−C24)−アルキルトリメチルアンモニウムクロリド又はサルフェート、及びN−アシルアミノエチル−N,N−ジエチル−N−メチルアンモニウムクロリドなどが含まれ得る。他の通常のカチオン性界面活性剤は、米国特許第8470305号及び第8470305号に記載されており、これらの全ては参照により援用される。本発明による組成物中のカチオン性界面活性剤の重量割合は、1重量%から10重量%、好ましくは1重量%から7重量%の範囲にある。
B.液晶インデューサ及び調整剤
液晶インデューサは、小さな非イオン性分子である。それらは、界面活性剤の混合物中に可溶化され、界面活性剤ミセルの充填を、異なる形状及びサイズのより大きな構造凝集体、例えば、ラメラ液晶構造又はベシクル、棒状及び立方液晶などに変えると考えられている。液晶インデューサの別名は、疎水性増粘剤である。それらは、アルカノアミド、アルキルアミンオキシド又はそれらの混合物の部類を含む。この部類の例には、モノ−及びジ−エタノールアミド、10−20個の炭素原子の脂肪酸のイソプロパノールアミド、10−20個の炭素原子のPPG−ヒドロキシエチルコカミド及びアルキルアミンオキシドが含まれる。液晶インデューサにおける他の部類の化学物質は、8−18個の炭素原子、好ましくは8−12個の炭素原子、及び1−4個のエチレンオキシド単位のアルコキシル化アルキルアルコールである。
液晶調整剤には、8−20個の炭素原子の脂肪酸及び脂肪族アルコール、並びに400g/モルの分子量未満の脂肪族炭化水素が含まれる。それらは液晶のサイズ及び形状を変えると考えられている。米国特許第7655607(B2)号(参照により援用される)は、液晶インデューサ及び調整剤の範囲及び例についての参考文献である。
C.皮膚及び毛髪に有益な活性剤
これらの有益な活性剤は、水溶性、水不溶性、又は水分散性であり得る。水溶性活性剤としては、グリセリン、ジグリセリン、ソルビトール、プロピレングリコール、プロパンジオール、パンテノール(patenol)、及び糖などのポリオール;α−ヒドロキシ酸及びその塩、並びに低分子量ポリエチレングリコールが含まれ得るが、これらに限定されない。水不溶性及び水分散性の皮膚及び毛髪に有益な活性剤としては、ワセリン、シリコーン、植物油、精油、皮膚軟化薬、炭化水素油、脂肪族エステル、カチオン性ポリマー、光沢用の高屈折率の油、ふけ防止剤、タンパク質/タンパク質誘導体などが含まれるが、これらに限定されない。これらの非水溶性の有益な薬剤は通常、組成物中にエマルジョン又はストライプとして存在する。米国特許第7262158号における非限定的な例が、参照により本明細書に援用される。他の様々な皮膚及び毛髪に有益な活性剤は、ビタミン、脂質(スクロースエステル、ラノリン、コレステロールなど)、リポソーム、必須脂肪酸、バター、ミネラル、抗菌剤、抗ニキビ剤、オイルコントロール剤、収れん剤、オイルコントロール剤、スクラブ及び角質除去粒子、精油、日焼け止め、整髪用品、染料、香料、シクロデキストリン/香料複合体、抗しわ剤(anti-wrinkle actives)(アミノ酸及びそれらの誘導体、例えばN−アセチル−L−システイン)、チオール、抗脂肪沈着剤(カフェイン、テオフィリンなど)、日焼け剤(tanning actives)、皮膚美白剤(skin lightening actives)、皮膚無痛化剤(ビサボロール、アロエベラ、グリチルリチン酸2カリウムなど)が含まれ得る。
カチオン性水溶性/又は分散性ポリマーは、コンディショニング活性剤又は付着助剤として本発明の実施態様による組成物のために非常に有用である。本発明による組成物のために適したカチオン性ポリマーは、0.2−8meq/gの範囲のカチオン電荷密度及び1,000から300万の範囲の分子量を有する。それらのカチオン基は、第一級、第二級及び第三級アミンであり得る第四級アンモニウム又はカチオン性プロトン化アミノ部分などの窒素含有部分である。カチオン性ポリマーの非限定的な例は、Estrin、Crosley、及びHaynesにより編集された、CTFA Cosmetic Ingredient Dictionary、第3版、並びに、米国特許第8470305号及び米国特許第8105994号に記載されており、これらの全ては参照により援用される。
非限定的な例としては、カチオン性プロトン化アミン又は第四級アンモニウム官能基を有するビニルモノマーと、アクリルアミド、メタクリルアミド、アルキル及びジアルキルアクリルアミド、ビニルピロリドン、ビニルカプロラクトンなどの水溶性スペーサーモノマーとのコポリマーが含まれ得る。非限定的な具体例は、ポリクオタニウム−11、−16、−7、−6、−22、−47、−39である。他の適切なカチオン性ポリマーとしては、カチオン性セルロース誘導体、カチオン性デンプン誘導体、カチオン性グアーガム誘導体などの多糖ポリマーが含まれる。非限定的な例としては、以下の商品名の製品が含まれる:Rhone PoulencからのJaguar(登録商標)、AqualonからのAqua(登録商標)及びN−Hanceポリマー、Dow ChemicalからのUCAREポリマー、NalcoからのMerQuat、Henkelからのガラクタゾールなど。
D.安定剤及びさらなる増粘剤
安定剤(又は構造化系)を使用して組成物中に結晶安定化ネットワークを形成し、親油性有益剤の液滴が生成物中で合体及び相分離するのを防止する。非限定的な例としては、ヒドロキシル含有脂肪酸、脂肪族エステル、又は脂肪族石鹸水不溶性ワックス様物質、例えば、12−ヒドロキシステアリン酸、9,10−ジヒドロキシステアリン酸、トリ−9,10−ジヒドロキシステアリン、及びトリ−12−ヒドロキシステアリンなどが含まれる。他の部類の安定剤は、C10−C22エチレングリコール脂肪酸エステル、ヒュームドシリカ、沈降シリカ、スメクタイト粘土などである。他の通常の安定剤の例は、全てが参照により援用される、米国特許第6194363号及び米国特許第9138428号に開示されている。別の部類の安定剤は、参照により援用される米国特許第8470305号に開示されているように、ステアリン酸及びベヘニルトリメチルアンモニウムクロリドなどの脂肪族両親媒性物質のゲルネットワークである。別の部類の安定剤は、参照により援用される米国特許第6906016号に開示されているような、非加工及び加工デンプンと脂肪酸との混合物であり、それらの全ては参照により本明細書に援用される。
本発明に従って、組成物を安定化し、かつ組成物の粘度を改変するためのさらなる増粘剤はポリマーである。非限定的な例には、セルロースガム、微結晶セルロース、セルロースゲル、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、カルボキシメチルセルロースナトリウム、メチル/プロピルセルロース、グアーガム、カラヤガム、トラガカントゴム、アラビアゴム、アカシアゴム、寒天(gum agar)、キサンタンガム、及びそれらの混合物などの炭水化物ガム;糊化温度が30℃−85℃の加工及び非加工デンプン粒、及びアルファ化冷水可溶性デンプンが含まれる。さらなる非限定的な例としては、米国特許第9161899号(参照により援用される)に開示されているように、酸性モノマー及び疎水性末端基を有する会合性モノマーを含む、疎水性会合性架橋アルカリ膨潤性アクリレートポリマーの部類が含まれる。非限定的な市販品の例は、LubrizolのCarbopol Aqua SF−1、3V Sigma S.P.AのStabylen 30、日本の住友精化のAqupecシリーズである。
適切なさらなる増粘剤としては、塩化ナトリウム及び硫酸ナトリウムなどの塩;ヒドロキシエチルセルロースなどのセルロース誘導体;キサンタンガム、グアーガム;デンプン及びデンプン誘導体;Carbopol(登録商標)940などのカルボキシビニルポリマー;Carbopol(登録商標)Aqua Sf−1ポリマーなどのポリアクリレートエマルジョン;ポリエチレングリコール;及びポリビニルアルコールが含まれ得る。
本発明によるエマルジョン及び懸濁液の製剤は、水;油;乳化剤;好ましくは0.05重量%から20重量%、特に好ましくは0.1重量%から10重量%、特に好ましくは0.5重量%から5重量%の式−1の使い易い液体組成物;並びにスキンケア、ヘアケア、及びボディケアのための他の通常の成分を含む。エマルジョンの非水性部分は、通常2%から85%、好ましくは5%から45%の範囲である。油としては、精製植物油、精製合成又は発酵炭化水素油、シリコーン油、及び合成エステル油の整髪油が含まれるが、これらに限定されない。
以下の非限定的な実施例は、本発明の組成物及び優れた性能を実証するものである。
実施例1.異なる分子構造を有する式−2のポリアルコキシル化ポリエステルの合成。表1は、ある範囲の分子量のアルコキシル化ソルビトール及び脂肪酸を有する式−2のポリアルコキシル化ポリオールポリエステルの調製を列挙している。使用した反応フラスコは、4つの首を有する1リットルの樹脂製ケトルである。ソルビトール(ポリオール)を、KOH又はNaOH塩基触媒と混合し、真空下で90℃から110℃で乾燥した。1モルのソルビトール当たりXモルのエチレンオキシド、又はエチレンオキシドとプロピレンオキシドの混合物を加圧下で添加し、10−20時間の反応時間にわたって140℃から180℃で反応させる。反応後、得られた生成物を冷却し、脱気し、濾過してSorbeth−xxxを得た。Sorbeth−xxx、オレイン酸又はステアリン酸の成分、及び触媒−メタンスルホン酸をフラスコに添加し、続いて窒素ガスによりパージした。窒素下で混合し、水を収集しながら、混合物を120℃から220℃の間に加熱した。反応は、R(又は酸価)の合計が、目標に達するか又はほぼ一定に達するまで続けた。フラスコを室温に冷却した後に、生成物を収集した。得られたポリエステルは、ワックス状の固体であった。
Figure 2020164467
実施例2.本発明の実施態様の使い易い液体増粘剤は、式−2の上記ポリアルコキシル化ポリオールポリエステルを適切な溶媒又は担体及び水と混合することによって調製される。表2は、いくつかの非限定的な例を示す。
Figure 2020164467
実施例3.表2の液体増粘剤の例は、非サルフェート及びサルフェート界面活性剤クレンジング製品の両方を増粘することができる。それらの増粘効力を実証するために、LT−3液体増粘剤を、x%の増粘剤、8.67%のココイルグルタミン酸Na(味の素社により供給されるAmisoft CS−11)、1%のコカミドMEA、0.3%のEDTA、1%のNaCl、及び適量の水とpH7までのクエン酸、香水、防腐剤を含む、非サルフェート界面活性剤クレンジング製剤中の従来技術の市販の液体増粘剤と比較した。市販の増粘剤:テトラステアリン酸PEG−150ペンタエリスリチル(及び)PEG−6(カプリル/カプリン酸)グリセリド(及び)水のINCI名を有するCrothix Liquid、並びにテトラステアリン酸PEG−150ペンタエリスリチル(及び)PPG−2ヒドロキシエチルコカミド(及び)水のINCI名を有するVersathixの供給源は、Croda Inc.によって製造されている。Glucamate VLTは、INCI名がトリオレイン酸PEG−120メチルグルコース(及び)プロピレングリコール(及び)水で、LUBrizolによって製造されている。Arlypon TTは、INCI名がトリオレイン酸PEG/PPG−120/10トリメチロールプロパン(及び)ラウレス−2で、BASFによって製造されている。
Figure 2020164467
ココイルグルタミン酸Na界面活性剤は、グルタミン酸アミノ酸から誘導される。それは周知のマイルドな界面活性剤である。それは、表3において周知の市販の増粘剤−Crothix liquid、Versathix、Glucamate VLT、及びArlypon TTによる低増粘性能からも明らかなように、増粘することが非常に難しいことも知られている。対照的に、本発明のLT−3はこれらの市販の増粘剤の全てよりも3倍以上の増粘効力を示した。
実施例4.表4は、式−2のポリアルコキシル化ポリオールポリエステル並びに適切な溶媒及び水を含む本発明の液体増粘剤の他の非限定的な例を示す。
Figure 2020164467
実施例5.表4の本発明の液体増粘剤のいくつかを、味の素社から供給される商品名Amisoft CS−11を有する極めてマイルドなアミノ酸由来の界面活性剤であるココイルグルタミン酸Naに基づくパーソナルクレンジング製品に製剤化した。このクレンジング製品の重量による組成物は、77.23%の水、8.67%のAmisoft CS−11、8.0%のコカミドプロピルベタイン(商品名Monateric LMAB、Mona Industriesにより供給)、4%のコカミドプロピルヒドロキシスルタイン(商品名Cola Teric CBS−HP、Colonial Chemicalsにより供給)、1%のグリセリルモノラウレート、0.1%のEDTA、1%のNaCl、及び適量の香油、防腐剤などを含む。
Figure 2020164467
実施例6.この実施例は、10.7%のラウリルエーテル硫酸ナトリウム(70%溶液)、8.58%のコカミドプロピルベタイン(35%溶液)、0.25%のコカミドMEA、0.2%のEDTA、0.5%の塩、x%の増粘剤、適量の水及びpH5.5までのクエン酸を含む、古典的なサルフェート界面活性剤製品における市販の増粘剤を超える、本発明の実施態様の液体増粘剤の優れた性能を実証した。界面活性剤製剤中の0.31%の表2のLT−1及び0.3%のVersathixは、それぞれ16140cP及び4080cPの粘度を与えた。本発明のLT−1は、Versathixの6倍を超える増粘性能を有する。
実施例7.この実施例は、局所スキンケア用途における本発明の液体増粘剤の用途を実証する。重量で、a)相A:10%のトリ(カプリル酸/カプリン酸)グリセリル、10%のジメチコンオイル、及び1.5%のセテアリルアルコール&セテアリルグルコシド(商品名:Montanov 68、Seppic Inc.により供給される乳化剤);及びb)相B:3%のLT−2、3%のグリセリン、0.1%のEDTA、0.3%の防腐剤を含む、日常のスキンローションが、65oCから80oCで調製された。最終ローションは5.8のpH及び5rpmで13520cPの粘度を有する。
実施例8.ヘアカラー、パーマ、リラクシング、くせ取りなどの後のダメージを受けた髪用の集中的ヘアキューティクルスムージングマスク。このヘアトリートメント製品は、重量で、a)相A:89.05%の水、3%のグリセリン、0.1%のEDTA;b)1.8%のベヘントリモニウムクロリド、3%のセテアリルアルコール、0.8%のセテアレス(cetereth)−20、1%のアルゴン油、1%のLT−2;及びc)適量の防腐剤及びpH5.5までのクエン酸で構成される。相Bは、相Bの全成分をプロペラで75℃から85℃で混合することによって調製した。それを600−800rpm及び75℃から85℃で混合しながら相Aに添加した。室温に冷却した後、相Cを添加する。最終生成物は滑らかであり、5rpmで16800cPの粘度を有する剪断減粘性である。
実施例9.表6は、皮膚/毛髪活性剤及び他の添加剤を含む本発明の実施態様の潜在的界面活性剤製剤を示す。
Figure 2020164467
実施例10.この実施例の表7は、双分岐状ゲルベ酸を含む式−1のポリエステルの合成を示す。市販のゲルベ酸は、Sasolにより供給された、20個の炭素を有するIsocarb−20(2−オクチル−ドデカン酸)、及び24個の炭素を有するIsocarb−24(2−デシル−テトラデカン酸)である。実施例1と同じ反応条件をここで適用する。
Figure 2020164467
実施例11.この実施例は、実施例10のポリエステルを含む液体増粘剤組成物の非限定的な例を示す。表8は、ポリエステル−10及びポリエステル−11を含む、可能性のある液体増粘剤組成物を示す。
Figure 2020164467
実施例12.この実施例は、市販の製品−Crothix Liquidと比較した場合の上記の液体増粘剤の驚くべき増粘力を示している。表9は、2つの一般的なプロトタイプシャンプー基剤の組成を示す。表10は、表8の本発明の液体増粘剤を含むシャンプープロトタイプ及びCrothix Liquidの粘度を示す。表10において、3%のLT14は、4.5%のCorthix Liquidよりも約37倍の増粘力を示したことに留意されたい。
Figure 2020164467
Figure 2020164467

Claims (15)

  1. 式:
    Q−[(OA)−OR]
    式−2
    [式中、Qは、6から50個の炭素原子を有する有機ポリオール化合物の基であり、飽和又は不飽和、直鎖状、分岐状又は環状鎖構造であり、ここで、1個又は複数の前記炭素原子は、式[(OA)−OR](式中、n=6から25)を有する置換基で独立に置換されており、
    ここで、6から50個の炭素原子の残りの炭素原子の各々は、水素、酸素又は窒素で独立に置換されており;
    Aは、−C−又は−C−から選択され、
    Rは、水素又は−CORから独立に選択され、
    ここで、組成物中のCORの平均総数は≧2であり、
    は、好ましくはゲルベ酸から誘導されるC−C34−アルキル;好ましくはゲルベ酸から誘導されるC−C22−ヒドロキシアルキル;好ましくはゲルベ酸から誘導されるC−C22−アルケニルから独立に選択され;
    ここで、Rは、好ましくはステアリン酸、イソステアリン酸、オレイン酸、ゲルベ酸、又はそれらの混合物から誘導され、
    nは、1−125から独立に選択される整数であり、かつ
    mは、6−25から選択される整数である]
    のポリアルコキシル化ポリオールポリエステルを20%−80%;
    有機溶媒、疎水性増粘剤又はそれらの混合物からなる群から選択される有機担体
    [ここで、有機溶媒は、一価又は多価アルコール及びそれらのエーテル、エステル又はアミド誘導体、グリセロール、プロピレングリコール、1,3−プロパンジオール、ブチレングリコール、ジプロピレングリコール、ペンチレングリコール、メトキシジグリコール、ポリグリセリル−3、ポリグリセリル−2、グリセレース−7、グリセレース−26、ジグリセロール、ソルビトール、グルコース、メチルグルコース、メチルグルカミド、ラウリン酸グリセリル、オレイン酸グリセリル、グリセリルイソステアレート、モノラウリン酸プロピレングリコール、PEG−6(カプリル/カプリン酸)グリセリド、(カプリル酸/カプリン酸)ソルビタン、セスキカプリル酸ソルビタン、ラウリン酸ソルビタン、(カプリル酸/カプリン酸/オレイン酸)メチルグルコース、PEG−7グリセリルココエート、脂肪族メチルエステルエトキシレート、アルキルポリグルコシド、デシルグルコシド、ヤシ油アルキルグルコシド(cocoa glucoside)、ポリソルベート20、ポリソルベート60、及びポリソルベート80、アルキルメチルグルカミド(alkyoyl methyl glucamide)、ラウロイルメチルグルカミド、(カプリロイル/カプロイル)メチルグルカミドからなる群から選択され、かつ
    疎水性増粘剤は、非イオン性アルカノールアミド、液体アルカノールアミド、エトキシル化C10−C14アルコール、ラウレス−1からラウレス−5、ジメチル(ラウラミド/ミリスタミド)、PPG−2ヒドロキシエチルコカミド、コカミドDIPA、ラウラミドDIPA、ソイアミドDIPAからなる群から選択される];及び
    水(ここで、水対有機溶媒担体の重量比は、4:1から1:4である]
    を含む液体増粘剤組成物。
  2. ゲルベ酸から誘導されるC−C34−アルキルが以下の式:
    Figure 2020164467
    (式中、n=1−120、好ましくは3、5、7、9又は13である)を有する、請求項1に記載の液体増粘剤組成物。
  3. 液体増粘剤組成物が、
    Qが以下のポリオール化合物の基:
    一般式HOCH(CHOH)CHOHを有し、少なくとも6個のヒドロキシル基を有する糖アルコール、多価アルコール(polyhydric alcohol)又は多価アルコール(polyalcohol)、マンニトール、ソルビトール、ガラクチトール、フシトール、イジトール、イノシトール、ボレミトール、イソマルト、マルチトール、ラクチトール、マルトトリイトール(maltotritol)、及びマルトテトライトール(maltotetraitol);
    グリコシド結合を有する二糖類、
    ジーペンタエリスリトール、
    (C10の化学構造を有するデキストリン(式中、nは2から20である)、
    デンドリマーポリオール、及び
    3から10個のグリセリン単位と6個以上のヒドロキシル基を有するポリグリセリル
    である式−2のポリアルコキシル化ポリオールポリエステルを20−80%;
    有機溶媒、疎水性増粘剤又はそれらの混合物からなる群から選択される有機担体
    [ここで、有機溶媒は、一価又は多価アルコール及びそれらのエーテル、エステル又はアミド誘導体、グリセロール、プロピレングリコール、1,3−プロパンジオール、ブチレングリコール、ジプロピレングリコール、ペンチレングリコール、メトキシジグリコール、ポリグリセリル−3、ポリグリセリル−2、グリセレース−7、グリセレース−26、ジグリセロール、ソルビトール、グルコース、メチルグルコース、メチルグルカミド、ラウリン酸グリセリル、オレイン酸グリセリル、グリセリルイソステアレート、モノラウリン酸プロピレングリコール、PEG−6(カプリル/カプリン酸)グリセリド、(カプリル酸/カプリン酸)ソルビタン、セスキカプリル酸ソルビタン、ラウリン酸ソルビタン、(カプリル酸/カプリン酸/オレイン酸)メチルグルコース、PEG−7グリセリルココエート、脂肪族メチルエステルエトキシレート、アルキルポリグルコシド、デシルグルコシド、ヤシ油アルキルグルコシド、ポリソルベート20、ポリソルベート60、及びポリソルベート80、アルキルメチルグルカミド、ラウロイルメチルグルカミド、(カプリロイル/カプロイル)メチルグルカミドからなる群から選択され、かつ
    疎水性増粘剤は、非イオン性アルカノールアミド、液体アルカノールアミド、エトキシル化C10−C14アルコール、ラウレス−1からラウレス−5、ジメチル(ラウラミド/ミリスタミド)、PPG−2ヒドロキシエチルコカミド、コカミドDIPA、ラウラミドDIPA、ソイアミドDIPAからなる群から選択される];及び
    水[ここで、水対有機溶媒担体の重量比は、4:1から1:4である]
    をさらに含む、請求項1又は2に記載の液体増粘剤組成物。
  4. 液体増粘剤組成物が、
    Qが以下のポリオール化合物の基:
    一般式HOCH(CHOH)CHOHを有し、少なくとも6個のヒドロキシル基を有する糖アルコール、多価アルコール又は多価アルコール、マンニトール、ソルビトール、ガラクチトール、フシトール、イジトール、イノシトール、ボレミトール、イソマルト、マルチトール、ラクチトール、マルトトリイトール、マルトテトライトール、及びポリグリシトール、
    グリコシド結合を介した脱水により、2つの単糖類から形成される二糖類、
    ジーペンタエリスリトール、
    (C10の化学構造を有するデキストリン(式中、nは2から20である)、及び
    デンドリマーポリオール
    である式−2のポリアルコキシル化ポリオールポリエステルを20−80%;
    有機溶媒、疎水性増粘剤又はそれらの混合物からなる群から選択される有機担体
    [ここで、有機溶媒は、一価又は多価アルコール及びそれらのエーテル、エステル、又はアミド誘導体、グリセロール、プロピレングリコール、1,3−プロパンジオール、ブチレングリコール、ジプロピレングリコール、ペンチレングリコール、メトキシジグリコール、ポリグリセリル−3、ポリグリセリル−2、グリセレース−7、グリセレース−26、ジグリセロール、ソルビトール、グルコース、メチルグルコース、メチルグルカミド;ラウリン酸グリセリル、オレイン酸グリセリル、グリセリルイソステアレート、モノラウリン酸プロピレングリコール、PEG−6(カプリル/カプリン酸)グリセリド、(カプリル酸/カプリン酸)ソルビタン、セスキカプリル酸ソルビタン、ラウリン酸ソルビタン、(カプリル酸/カプリン酸/オレイン酸)メチルグルコース、PEG−7グリセリルココエート、脂肪族メチルエステルエトキシレート、アルキルポリグルコシド、例えばデシルグルコシド、ヤシ油アルキルグルコシド、ポリソルベート20、ポリソルベート60、及びポリソルベート80、アルキルメチルグルカミド、ラウロイルメチルグルカミド、(カプリロイル/カプロイル)メチルグルカミドからなる群から選択され、かつ
    疎水性増粘剤は、非イオン性アルカノールアミド、液体アルカノールアミド、エトキシル化C10−C14アルコール、ラウレス−1からラウレス−5、及びジメチル(ラウラミド/ミリスタミド)、PPG−2ヒドロキシエチルコカミド、コカミドDIPA、ラウラミドDIPA、ソイアミドDIPAからなる群から選択される];及び
    水[ここで、水対有機溶媒担体の重量比は、4:1から1:4である]
    をさらに含む、請求項1又は2に記載の液体増粘剤組成物。
  5. 液体増粘剤組成物が、
    Qが、ソルビトール、トレハロース、マンニトール、ジーペンタエリスリトール、スクロース、ラクトース、キトビオース、セロビオース、及びマルトースの基である、式−2のポリアルコキシル化ポリオールポリエステルを20−80%;
    有機溶媒、疎水性増粘剤、又はそれらの混合物からなる群から選択される有機担体
    [ここで、有機溶媒は、一価又は多価アルコール及びそれらのエーテル、エステル又はアミド誘導体、グリセロール、プロピレングリコール、1,3−プロパンジオール、ブチレングリコール、ジプロピレングリコール、ペンチレングリコール、メトキシジグリコール、ポリグリセリル−3、ポリグリセリル−2、グリセレース−7、グリセレース−26、ジグリセロール、ソルビトール、グルコース、メチルグルコース、メチルグルカミド、ラウリン酸グリセリル、オレイン酸グリセリル、グリセリルイソステアレート、モノラウリン酸プロピレングリコール、PEG−6(カプリル/カプリン酸)グリセリド、(カプリル酸/カプリン酸)ソルビタン、セスキカプリル酸ソルビタン、ラウリン酸ソルビタン、(カプリル酸/カプリン酸/オレイン酸)メチルグルコース、PEG−7グリセリルココエート、脂肪族メチルエステルエトキシレート、アルキルポリグルコシド、デシルグルコシド、ヤシ油アルキルグルコシド、ポリソルベート20、ポリソルベート60、及びポリソルベート80、アルキルメチルグルカミド、ラウロイルメチルグルカミド、(カプリロイル/カプロイル)メチルグルカミドからなる群から選択され、かつ
    疎水性増粘剤は、非イオン性アルカノールアミド、液体アルカノールアミド、エトキシル化C10−C14アルコール、ラウレス−1からラウレス−5、ジメチル(ラウラミド/ミリスタミド);PPG−2ヒドロキシエチルコカミド、コカミドDIPA、ラウラミドDIPA、ソイアミドDIPAからなる群から選択される];及び
    水[ここで、水対有機溶媒担体の重量比は、4:1から1:4である]
    をさらに含む、請求項1又は2に記載の液体増粘剤組成物。
  6. 液体増粘剤組成物が、
    Qが、ソルビトール、トレハロース、マンニトール、ジーペンタエリスリトール、スクロース、ラクトース、キトビオース、セロビオース、及びマルトースの基である、式−2のポリアルコキシル化ポリオールポリエステルを20%−80%;
    アルキルポリグルコシド、アルキルメチルグルカミド、ソルビタンラウレート、(カプリル酸/カプリン酸)ソルビタン、液体非イオン性アルカノールアミド界面活性剤、ラウレス−1、ラウレス−2、ラウレス−3、(カプリル酸/カプリン酸)グリセリル、及びラウリン酸グリセリルからなる群から選択される有機担体又はそれらの混合物;及び
    水[ここで、水対有機溶媒担体の重量比は、4:1から1:4である]
    をさらに含む、請求項1又は2に記載の液体増粘剤組成物。
  7. 液体増粘剤組成物が、
    Qが、ソルビトール、トレハロース、マンニトール、ジーペンタエリスリトール、スクロース、ラクトース、キトビオース、セロビオース、及びマルトースの基である、式−2のポリアルコキシル化ポリオールポリエステルを20%−80%;
    アルカノールアミドからなる群から選択される有機担体又はそれらの混合物;及び
    水[ここで、水対有機溶媒担体の重量比は、4:1から1:4である]
    をさらに含む、請求項1又は2に記載の液体増粘剤組成物。
  8. 請求項1から7のいずれか1項に記載の液体増粘剤組成物を含む、ヘアクレンジング/トリートメント製剤、皮膚用及びボディ用クレンジング/トリートメント製剤、及び他の化粧品製剤の形態の化粧用、皮膚用又は薬学的組成物。
  9. ヘアクレンジング/トリートメント製剤、皮膚用及びとボディ用クレンジング/トリートメント製剤、及び他の化粧品製剤の形態の、請求項5に記載の液体増粘剤組成物を含む化粧用、皮膚用又は薬学的組成物。
  10. 水、及び
    アニオン性界面活性剤、カチオン性界面活性剤、非イオン性界面活性剤、両性界面活性剤、及びそれらの混合物からなる群から選択される1重量%−50重量%の界面活性剤;
    0.1%から15%の式−2の液体増粘剤組成物;並びに
    皮膚及び毛髪用の活性剤、安定剤、さらなる増粘剤、及び他の通常のパーソナルクレンジング成分からなる群から選択される0.1%から60%の他の成分
    をさらに含む、請求項8に記載の化粧用、皮膚用又は薬学的組成物。
  11. 水、及び
    アニオン性界面活性剤、カチオン性界面活性剤、非イオン性界面活性剤、両性界面活性剤、及びそれらの混合物からなる群から選択される1重量%−50重量%の界面活性剤;
    0.1%から15%の式−1の液体増粘剤組成物;並びに
    皮膚及び毛髪用の活性剤、安定剤、さらなる増粘剤、及び他の通常のパーソナルクレンジング成分からなる群から選択される0.1%から60%の他の成分
    をさらに含む、請求項9に記載の化粧用、皮膚用又は薬学的組成物。
  12. UVフィルター、保湿剤、コンディショナー、防腐剤、脱臭剤、パーマネントウェーブ製品のための還元剤、髪を着色するための着色剤、抗老化活性剤、香料、ワセリン、植物油、カチオン性コンディショニングポリマー、及びそれらの混合物からなる群から選択される約1重量%から25重量%の皮膚及び毛髪活性成分;及び

    をさらに含む、請求項1−7のいずれか1項に記載の液体増粘剤組成物が約1%から8%入った化粧用、皮膚用又は薬学的組成物。
  13. ゲルベ部分が16から32個の炭素原子を有する、請求項1又は2に記載の組成物。
  14. ゲルベ部分が18から24個の炭素原子を有する、請求項1又は2に記載の組成物。
  15. ゲルベ部分が20個の炭素原子を有する、請求項1又は2に記載の組成物。
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