JP2020163499A - 物体検出方法、物体検出装置およびロボットシステム - Google Patents

物体検出方法、物体検出装置およびロボットシステム Download PDF

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聡 白石
丸山 健一
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Abstract

【課題】対象物を迅速かつ適確に検出することができ、撮像部による見え方と安定姿勢との両方の制約の設定を容易に行うことができる物体検出方法、物体検出装置およびロボットシステムを提供する。【解決手段】対象物の形状データに基づいて前記対象物の位置姿勢を検出する物体検出方法であって、前記形状データから前記対象物の複数の安定姿勢候補を算出する工程と、撮像部で撮像した前記対象物を表示部に表示する工程と、前記表示部に表示された前記対象物の姿勢である対象物姿勢に対して、前記形状データの姿勢である形状データ姿勢を一致させる工程と、前記形状データ姿勢に基づいて設定された前記撮像部に対する制約条件を保存する工程と、前記制約条件に基づいて、前記複数の安定姿勢候補から前記対象物の安定姿勢を決定する工程と、前記制約条件と前記安定姿勢とに基づいて、前記対象物の位置姿勢を推定する工程とを有することを特徴とする物体検出方法。【選択図】図4

Description

本発明は、物体検出方法、物体検出装置およびロボットシステムに関するものである。
基台と、複数のアームを有するロボットアームとを備え、例えば、物体、すなわち、対象物を把持し、その対象物を所定の場所へ移動させ、組立等の所定の作業を行うロボットが知られている。ロボットが前記作業を行う際は、物体検出装置により、対象物の位置や姿勢等の検出を行うことが求められる。
また、物体検出方法や物体検出装置としては、対象物の検出の安定化や高速化のために、事前に検出する対象物の姿勢を絞り込んで設定する等、対象物の姿勢に制約をかける方法が知られている。また、この制約には、撮像部で撮像された対象物の見え方に対する制約と、対象物の置き方を定める制約、例えば、対象物の姿勢として安定した姿勢に限定する制約(例えば、特許文献1参照)とがある。以下、安定した姿勢を「安定姿勢」とも言う。
特開2007−245283号公報
しかしながら、特許文献1に記載の物体検出方法では、複数の制約を同時にかけるには、それぞれの制約が矛盾しないように設定することが必要であり、多大な労力がかかるという課題があった。
本発明は、前述した課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下により実現することが可能である。
本発明の物体検出方法は、対象物の形状データに基づいて前記対象物の位置姿勢を検出する物体検出方法であって、
前記形状データから前記対象物の複数の安定姿勢候補を算出する工程と、
撮像部で撮像した前記対象物を表示部に表示する工程と、
前記表示部に表示された前記対象物の姿勢である対象物姿勢に対して、前記形状データの姿勢である形状データ姿勢を一致させる工程と、
前記形状データ姿勢に基づいて設定された、前記撮像部に対する制約条件を保存する工程と、
前記制約条件に基づいて、前記複数の安定姿勢候補から前記対象物の安定姿勢を決定する工程と、
前記制約条件と前記安定姿勢とに基づいて、前記対象物の位置姿勢を推定する工程とを有することを特徴とする。
本発明の物体検出装置は、対象物の形状データを受け付ける受付部と、
前記形状データから前記対象物の複数の安定姿勢候補を算出する算出部と、
撮像部で撮像した前記対象物を表示する表示部と、
前記表示部に表示された前記対象物の姿勢である対象物姿勢に対して、前記形状データの姿勢である形状データ姿勢を一致させる処理部と、
前記形状データ姿勢に基づいて設定された、前記撮像部に対する制約条件を記憶する記憶部と、
前記制約条件に基づいて、前記複数の安定姿勢候補から前記対象物の安定姿勢を決定する決定部と、
前記制約条件と前記安定姿勢とに基づいて、前記対象物の位置姿勢を推定する推定部とを有することを特徴とする。
本発明のロボットシステムは、ロボットと、
物体検出装置と、を備え、
前記物体検出装置は、対象物の形状データを受け付ける受付部と、
前記形状データから前記対象物の複数の安定姿勢候補を算出する算出部と、
撮像部で撮像した前記対象物を表示する表示部と、
前記表示部に表示された前記対象物の姿勢である対象物姿勢に対して、前記形状データの姿勢である形状データ姿勢を一致させる処理部と、
前記形状データ姿勢に基づいて設定された、前記撮像部に対する制約条件を記憶する記憶部と、
前記制約条件に基づいて、前記複数の安定姿勢候補から前記対象物の安定姿勢を決定する決定部と、
前記制約条件と前記安定姿勢とに基づいて、前記対象物の位置姿勢を推定する推定部とを有することを特徴とする。
本発明のロボットシステムの実施形態を示す図である。 図1に示すロボットシステムのブロック図である。 図1に示すロボットシステムの物体検出装置を示すブロック図である。 図1に示すロボットシステムの制御動作を示すフローチャートである。 図1に示すロボットシステムの表示装置に表示される2つのウィンドウを示す図である。 図1に示すロボットシステムの表示装置に表示されるウィンドウを示す図である。 本発明のロボットシステムの他の構成例を示すブロック図である。 本発明のロボットシステムの他の構成例を示すブロック図である。
以下、本発明の物体検出方法、物体検出装置およびロボットシステムを添付図面に示す実施形態に基づいて詳細に説明する。
1.第1実施形態
1−1.ロボットシステム
図1は、本発明のロボットシステムの実施形態を示す図である。図2は、図1に示すロボットシステムのブロック図である。図3は、図1に示すロボットシステムの物体検出装置を示すブロック図である。図4は、図1に示すロボットシステムの制御動作を示すフローチャートである。図5は、図1に示すロボットシステムの表示装置に表示される2つのウィンドウを示す図である。図6は、図1に示すロボットシステムの表示装置に表示されるウィンドウを示す図である。
また、図1には、互いに直交する3つの軸としてxr軸、yr軸およびzr軸が図示されており、各軸を示す矢印の先端側を「+:正」、基端側を「−:負」とする。また、図1中のzr軸方向を「鉛直方向」とし、xr−yr平面に沿った方向を「水平方向」とする。また、+zr軸側を「上方」とし、−zr軸側を「下方」とする。そして、本実施形態では、このxr軸、yr軸およびzr軸を有する座標系をロボット座標系の1つとする。
また、以下では、説明の都合上、図1中の上側を「上」または「上方」、下側を「下」または「下方」と言う。また、図1中の基台側を「基端」または「上流」、その反対側を「先端」または「下流」と言う。また、図1中の上下方向が鉛直方向である。
また、本明細書において、「水平」とは、完全に水平な場合のみならず、水平に対して±5°以内で傾斜している場合も含む。同様に、本明細書において、「鉛直」とは、完全に鉛直な場合のみならず、鉛直に対して±5°以内で傾斜している場合も含む。また、本明細書において、「平行」とは、2つの線または面が、互いに完全な平行である場合のみならず、±5°以内で傾斜している場合も含む。また、本明細書において、「直交」とは、2つの線または面が、互いに完全な直交である場合のみならず、±5°以内で傾斜している場合も含む。
図1に示すように、ロボットシステム100は、ロボット1と、ロボット1の動作を制御するロボット制御装置2と、ロボット制御装置2と通信可能な物体検出装置5と、ロボット制御装置2および物体検出装置5と通信可能な撮像装置4(撮像部)とを有している。
以下、ロボットシステム100が有する各部を順次説明する。
1−1−1.ロボット
図1に示すように、ロボット1は、いわゆる6軸の垂直多関節ロボットであり、例えば、精密機器等を製造する製造工程等で用いられ、精密機器や部品等の対象物8の保持や搬送等の作業を行う。ロボット1は、基台110と、基台110に接続されたロボットアーム10とを有する。
また、対象物8としては、ロボット1が行う作業で用いられるものであればよく、特に限定されない。本実施形態では、対象物8として、図1および図5に示すように、所定の厚さを有する板体を例に挙げて説明する。この対象物8は、対象物8の厚さ方向から見た平面視で、長方形の角部を長方形に切り欠した形状をなしている。そして、対象物8は、作業台9の作業面91上に載置する場合、安定した姿勢として、6つの姿勢をとり得るようになっている。また、作業台9は、ロボット1の近傍に配置されており、作業面91は、水平面と平行な平面である。以下、安定した姿勢を「安定姿勢」とも言う。
基台110は、ロボット1を例えば床等の任意の設置箇所70に取り付ける部分である。ロボットアーム10は、第1アームであるアーム11、第2アームであるアーム12、第3アームであるアーム13、第4アームであるアーム14、第5アームであるアーム15および第6アームであるアーム16を有する。また、アーム15およびアーム16によりリストが構成されている。また、アーム16は、円盤状をなしており、そのアーム16の先端には、保持部であるエンドエフェクター17を着脱可能に取り付けることが可能になっている。これらアーム11〜16は、基台110側からエンドエフェクター17側に向かってこの順に連結されている。また、各アーム11〜16は、隣り合うアームまたは基台110に対して回動可能になっている。すなわち、基台110とアーム11とは、関節171を介して連結されている。また、アーム11とアーム12とは、関節172を介して連結されている。また、アーム12とアーム13とは、関節173を介して連結されている。また、アーム13とアーム14とは、関節174を介して連結されている。また、アーム14とアーム15とは、関節175を介して連結されている。また、アーム15とアーム16とは、関節176を介して連結されている。
エンドエフェクター17としては、対象物8を保持、解放することが可能なものであれば特に限定されないが、本実施形態では、エンドエフェクター17として、対象物8を吸着、解放することが可能な吸着装置が用いられている。また、解放とは、保持の解除を言う。また、エンドエフェクター17の他の構成例としては、例えば、対象物8を把持、解放することが可能なハンド等が挙げられる。また、対象物8を保持するとは、対象物8を移動または対象物8の姿勢を変更させることが可能なように、対象物8を持つことであり、例えば、把持、吸着、載置等が含まれる。また、エンドエフェクター17の先端中心をツールセンターポイントPという。
また、図2に示すように、ロボット1は、一方のアームを他方のアームまたは基台110に対して回動させるモーターおよび減速機等を備える駆動部130を有する。モーターとしては、例えば、ACサーボモーター、DCサーボモーター等のサーボモーターを用いることができる。減速機としては、例えば、遊星ギア型の減速機、波動歯車装置等を用いることができる。また、ロボット1は、モーターまたは減速機の回転軸の回転角度を検出する角度センサー140を有する。角度センサー140としては、例えば、ロータリーエンコーダー等を用いることができる。また、駆動部130および角度センサー140は、各アーム11〜16に対応して設けられており、本実施形態では、ロボット1は、6つの駆動部130および6つの角度センサー140を有する。
また、各駆動部130は、図示はしないが、例えば図1に示す基台110に内蔵されたモータードライバーと電気的に接続されている。各駆動部130は、対応するモータードライバーを介してロボット制御装置2により制御される。また、各角度センサー140は、ロボット制御装置2に電気的に接続されている。以下、電気的に接続を、単に「接続」とも言う。また、エンドエフェクター17を駆動する図示しない駆動部は、ロボット制御装置2により制御される。
以上、ロボット1の構成について簡単に説明した。このようなロボット1は、後述するロボット制御装置2によって制御される。これにより、ロボット1は、適切な動作を行うことができる。
なお、ロボット1は、図示はしないが、例えばエンドエフェクター17に加わる力を検出する6軸力覚センサー等で構成された力検出装置を備えていてもよい。なお、エンドエフェクター17に加わる力は、モーメントを含む。力検出装置は、例えば、アーム16とエンドエフェクター17との間に配置され、ロボット制御装置2に電気的に接続される。力検出装置を設けることにより、例えば、インピーダンス制御等の力制御を行うことが可能になる。
1−1−2.ロボット制御装置
ロボット制御装置2は、ロボット1の動作を制御する。このロボット制御装置2は、ロボット1が有する各部の機能をつかさどるロボットコントローラーで構成されており、ロボット1、撮像装置4および物体検出装置5に対して通信可能に接続されている。
ロボット制御装置2とロボット1とは、例えばケーブル等を用いて有線方式で通信可能に接続されていてもよく、また、無線方式で通信可能に接続されていてもよい。また、ロボット制御装置2は、ロボット1と別体であってもよく、また、ロボット1、例えば、基台110等にその一部または全部が内蔵されていてもよい。
また、ロボット制御装置2と物体検出装置5とは、例えばケーブル等を用いて有線方式で通信可能に接続されていてもよく、また、無線方式で通信可能に接続されていてもよい。また、ロボット制御装置2と撮像装置4とは、例えばケーブル等を用いて有線方式で通信可能に接続されていてもよく、また、無線方式で通信可能に接続されていてもよい。
図2に示すように、ロボット制御装置2は、プロセッサーを備える制御部21と、制御部21に通信可能に接続されたメモリー等を備える記憶部22と、外部インターフェース(I/F)を備える受付部である外部入出力部23とを有する。外部入出力部23は、ロボット制御装置2の受付部の1例である。ロボット制御装置2の各構成要素は、種々のバスを介して相互通信可能に接続されている。
制御部21は、記憶部22に記憶された各種プログラム等を実行する。これにより、ロボット1の動作の制御や各種演算および判断等の処理を実現できる。
記憶部22には、制御部21により実行可能な各種プログラムが保存されている。また、記憶部22には、外部入出力部23で受け付けた各種データの保存が可能である。記憶部22は、例えばRAM(Random Access Memory)等の揮発性メモリーや、ROM(Read Only Memory)等の不揮発性メモリー等を含んで構成されている。なお、記憶部22は、非着脱式に限らず、着脱式の外部記憶装置を有する構成であってもよい。
各種プログラムとしては、動作プログラムや、動作プログラムの修正や変更をするプログラム等が挙げられる。各種データとしては、例えば、ツールセンターポイントPの位置姿勢、各アーム11〜16の回動角度等に関するデータ等が挙げられる。
外部入出力部23は、外部インターフェース(I/F)を備え、ロボット1、撮像装置4および物体検出装置5の各接続のために用いられる。
このようなロボット制御装置2は、後述する物体検出装置5の検出結果や動作プログラムに基づいてロボット1を制御する。
なお、ロボット制御装置2は、前述した構成に加えて、さらに他の構成が付加されていてもよい。また、ロボット制御装置2には、ディスプレイ等を有する表示装置や、例えばマウスやキーボード等の入力装置が接続されていてもよい。また、記憶部22に保存されている各種プログラムやデータ等は、予め記憶部22に保存されたものであってもよいし、例えばCD−ROM等の記録媒体に格納されており、この記録媒体から提供されたものでもよいし、ネットワーク等を介して提供されたものであってもよい。
1−1−3.物体検出装置
物体検出装置5は、対象物8の位置姿勢を検出する。この物体検出装置5は、例えばPC(Personal Computer)等の種々のコンピューターを有しており、ロボット制御装置2に対して通信可能に接続されている。
図2に示すように、物体検出装置5は、物体検出装置本体50と、表示装置31(表示部)とを有する。
物体検出装置本体50は、プロセッサーを備える制御部51と、制御部51に通信可能に接続されたメモリー等を備える記憶部52と、外部I/F(インターフェース)を備える外部入出力部53(受付部)とを有する。図3に示すように、制御部51は、算出部511、処理部512、決定部513および推定部514を有する。算出部511、処理部512、決定部513および推定部514の主機能は、それぞれ、プロセッサーにより達成される。外部入出力部53は、物体検出装置5の受付部の1例である。物体検出装置本体50の各構成要素は、種々のバスを介して相互通信可能に接続されている。
制御部51は、記憶部52に記憶された各種プログラム等を実行する。これにより、対象物8の位置姿勢の検出や、その検出のための各設定等を実現できる。
記憶部52には、制御部51により実行可能な各種プログラムが保存されている。また、記憶部52には、外部入出力部53で受け付けた各種データの保存が可能である。記憶部52は、例えばRAM(Random Access Memory)等の揮発性メモリーや、ROM(Read Only Memory)等の不揮発性メモリー等を含んで構成されている。なお、記憶部52は、非着脱式に限らず、着脱式の外部記憶装置を有する構成であってもよい。
外部入出力部53は、外部I/F(インターフェース)を備え、ロボット制御装置2、表示装置31、入力装置32および撮像装置4との各接続のために用いられる。したがって、外部入出力部53は、作業者による入力装置32の操作や指令を受け付ける受付部としての機能を有する。また、外部入出力部53は、表示装置31の画面に各種のウィンドウに関する信号を出力する出力部としての機能を有する。また、本実施形態では、表示装置31と物体検出装置本体50とは別体であるが、表示装置31は、物体検出装置本体50に内蔵されていてもよい。すなわち、物体検出装置本体50と一体化していてもよい。
なお、物体検出装置5は、前述した構成に加えて、さらに他の構成が付加されていてもよい。また、記憶部52に保存されている各種プログラムやデータ等は、予め記憶部52に保存されたものであってもよいし、例えばCD−ROM等の記録媒体に格納されており、この記録媒体から提供されたものでもよいし、ネットワーク等を介して提供されたものであってもよい。
1−1−4.表示装置および入力装置
表示装置31(表示部)は、ディスプレイを備えており、その画面に、例えば、図5に示すウィンドウ41、42、図6に示すウィンドウ43等の各種のウィンドウ、すなわち、各種の画面を表示する機能を有する。また、表示装置31としては、特に限定されず、例えば、液晶表示装置、有機EL表示装置等の直視型の表示装置、プロジェクター等の投射型表示装置等が挙げられる。また、表示部は、複数の表示部に各種の画面がそれぞれ表示される構成であってもよい。
入力部である入力装置32は、例えばマウスやキーボード等を含んで構成されている。したがって、作業者は、入力装置32を操作することで、物体検出装置5に対して各種の処理等の指示、すなわち、入力を行うことができる。
具体的には、作業者は、表示装置31の画面に表示される各種のウィンドウ等に対して入力装置32のマウスでクリックする操作や、入力装置32のキーボードで文字や数字等を入力する操作により、物体検出装置5に対する指示を行うことができる。以下、この作業者による入力装置32を用いた指示、すなわち、入力装置32による入力を「操作指示」とも言う。この操作指示は、入力装置32により、表示装置31に表示された内容から所望の内容を選択する選択操作や、入力装置32により、文字や数字等を入力する入力指示等を含む。また、入力には、選択も含まれる。
なお、物体検出装置5には、表示装置31および入力装置32がそれぞれ1つ接続されていてもよいし、それぞれ複数接続されていてもよい。また、表示装置31および入力装置32の代わりに、表示装置31および入力装置32の機能を兼ね備えた表示入力装置を用いてもよい。表示入力装置としては、例えばタッチパネル等を用いることができる。
1−1−5.撮像装置
撮像装置4(撮像部)は、ロボット1の周辺に配置され、例えば、壁や天井等に固定された固定カメラであり、撮像素子および光学系等を有している。この撮像装置4は、作業台9の作業面91上に載置された対象物8を撮像して、対象物8の画像、すなわち、画像データを生成する。また、対象物8の画像データは、必要に応じて、ロボット制御装置2や物体検出装置5に送信される。また、本実施形態では、撮像装置4が生成する対象物8の画像は、動画であるが、静止画であってもよく、また、静止画と動画とを切り換えられるようになっていてもよい。また、撮像装置4のキャリブレーションは既に完了し、撮像装置4の座標系、すなわち、カメラ座標系とロボット1の座標系、すなわち、ロボット座標系との対応付けはなされており、カメラ座標系とロボット座標系の一方から他方への座標変換が可能なようになっている。
また、撮像装置4の撮像素子としては、特に限定されず、例えば、CCDイメージセンサー、CMOSイメージセンサー等が挙げられる。また、撮像装置4は、例えば、2Dカメラであってもよく、また、3Dカメラであってもよい。なお、撮像装置4は、これに限定されず、例えば、ロボットアーム10に固定されたモバイルカメラ等であってもよい。
以上、ロボットシステム100の基本的な構成について簡単に説明した。
1−2.物体検出
物体検出装置5は、対象物8の位置姿勢を、例えば、テンプレートを用いたパターンマッチング等により検出する。位置姿勢とは、所定座標系における位置および姿勢の組み合わせと言う。また、対象物8の検出に先立て、予め、対象物8を検出する際のテンプレートである学習データを作成し、記憶部52に保存しておく。以下、学習データの生成方法、すなわち、対象物8の位置姿勢を検出する物体検出方法について説明する。
学習データを作成する際は、撮像装置4からの見え方の制約と、安定姿勢の制約とをかける。これにより、対象物8を迅速かつ適確に検出することができる。また、見え方とは、形状が特定された対象物8を撮像装置4で撮像して得られた画像における姿勢を言う。
また、先に、撮像装置4からの見え方の制約をかけ、その後に、安定姿勢の制約をかける。これにより、安定姿勢の制約をかける際、安定姿勢の候補が絞り込まれ、容易かつ迅速に、学習データを作成することができる。
次に、図4に示すフローチャートに基づいて、対象物8の位置姿勢に制約をかけて、学習データを作成する際の物体検出装置5の動作、すなわち、制御部51の制御動作および学習データの生成方法、すなわち、物体検出方法について説明する。
まず、作業者は、作業台9の作業面91上に、対象物8を所定の姿勢にして載置する。
また、作業者は、検出する対象物8の形状データである画像データとして、3次元画像データ、本実施形態では、対象物8のCAD(computer-aided design)データの設定を行う。なお、形状データは、CADデータに限定されるものではなく、例えば、他の形態の3次元画像データであってもよい。なお、画像データは、画像を含み、例えば、CADデータは、CADデータに基づく画像、すなわち、CAD画像を含む。
作業者は、入力装置32により、対象物8のCADデータを入力し、形状データとして設定するための操作指示を行う。そして、外部入出力部53が前記操作指示を受け付け、CADデータを記憶部52に保存する(ステップS101)。これは、「形状データを受け付ける工程」である。以上で、CADデータ、すなわち、形状データの設定が終了する。
次いで、算出部511は、CADデータに基づいて、対象物8の複数の安定姿勢の候補、すなわち、複数の安定姿勢候補を算出し、各安定姿勢候補を記憶部52に保存する。これは、「複数の安定姿勢候補を算出する工程」である。
また、対象物8の安定姿勢とは、水平面に対象物8を載置した場合に対象物8がとり得る姿勢である。本実施形態の場合は、作業台9の作業面91に対象物8を載置した場合に対象物8がとり得る姿勢である。安定姿勢が複数ある場合は、それらの各々が安定姿勢候補となる。
本実施形態の対象物8の場合、その6つの面のうちのいずれかの面の全面が水平面に接触したときの姿勢が安定姿勢であるので、対象物8の安定姿勢候補は、6つある。
次に、作業者は、入力装置32により、撮像装置4からの見え方の制約をかけるか否かを示す指令を入力する操作指示を行う。そして、外部入出力部53が前記操作指示を受け付け、前記指令が制御部51に送信される。なお、前記操作指示は、これよりも以前に行ってもよい。
次いで、制御部51は、撮像装置4からの見え方の制約をかけるか否かを判断する(ステップS102)。
ステップS102において、撮像装置4からの見え方の制約をかけると判断した場合は、図5に示すように、表示装置31の画面311に、ウィンドウ41、42を表示する。すなわち、ウィンドウ41、42は、同じ画面311に並べて表示される。これにより、作業者が、後述する表示装置31に表示された対象物8の見え方、すなわち、対象物8の姿勢である対象物姿勢に対して、CADデータの見え方、すなわち、形状データの姿勢である形状データ姿勢を一致させる操作を行う場合、その操作を容易かつ迅速に行うことができる。以下、対象物姿勢を対象物8の見え方とも言う。また、形状データ姿勢をCADデータの見え方とも言う。
また、表示装置31の画面311に、ウィンドウ41、42とともに、図6に示すウィンドウ43を表示してもよく、また、ウィンドウ43は、ウィンドウ41、42とは別の画面に表示してもよい。また、ウィンドウ41とウィンドウ42とが別々の画面に表示されてもよい。
また、ウィンドウ41には、対象物8の画像、すなわち、対象物画像81が表示される。すなわち、撮像装置4により、作業台9の作業面91上に載置された対象物8を撮像して、対象物画像81を生成し、その対象物画像81をウィンドウ41に表示する。これは、「対象物を表示部に表示する工程」である。これにより、表示装置31に表示された対象物8の見え方が特定される。また、「対象物8の見え方」は、「対象物8の姿勢」と言い換えることもできる。
また、ウィンドウ42の図5中の右側には、テキストボックス423、424、425、426、427と、「OK」と表示されたボタン421と、「キャンセル」と表示されたボタン422とが設けられている。
また、テキストボックス423、424、425には、それぞれ、撮像装置4の基準姿勢からのz軸回りの回転角度U、y軸回りの回転角度V、x軸回りの回転角度Wが表示される。
また、テキストボックス426には、撮像装置4の基準姿勢を中心とし、視点を変えたときに許容する公差角度が表示され、テキストボックス427には、撮像装置4の基準姿勢に対して許容する面内回転の公差が表示される。公差とは、許容される範囲の最大値と最小値との差である。
また、ウィンドウ42の図5中の左側には、画像表示部428が設けられている。この画像表示部428には、対象物8のCADデータ46が表示される。
次に、作業者は、入力装置32により、ウィンドウ41に表示された対象物画像81の見え方、すなわち、対象物8の見え方に対して、画像表示部428に表示されたCADデータ46の見え方を一致させる操作指示を行う。この場合、作業者は、例えば、マウスを操作して、互いに直交する3軸の所定の軸回りにCADデータ46を所定角度回転させる。この操作指示は、撮像装置4の姿勢の指示に相当する。
ここで、「一致させる」とは、完全に一致させる場合の他、概ね一致させる場合を含む。すなわち、「一致させる」とは、撮像装置4の姿勢が、基準姿勢を中心として視点を変えたときに許容する公差角度、同倍率の対象物画像81とCADデータ46とを重ねたときに、対象物画像81とCADデータ46とが重なった部分の面積の対象物画像81の面積に対する比率を90%以上とすることであってもよい。
そして、外部入出力部53が前記操作指示を受け付け、処理部512は、ウィンドウ41に表示された対象物画像81見え方、すなわち、対象物8の見え方に対して、画像表示部428に表示されたCADデータ46の見え方を一致させる。これは、「形状データの見え方を一致させる工程」である。
また、テキストボックス423、424、425には、それぞれ、撮像装置4の基準姿勢からのz軸回りの回転角度U、y軸回りの回転角度V、x軸回りの回転角度W、すなわち、撮像装置4の姿勢が表示される。これらの各回転角度は、CADデータ46の基準姿勢からの各回転角度と対応しており、CADデータ46の基準姿勢からの各回転角度、すなわち、CADデータ46の姿勢と言うこともできる。また、これらの各回転角度は、対象物8の基準姿勢からの各回転角度と対応しており、対象物8の基準姿勢からの各回転角度、すなわち、対象物8の姿勢と言うこともできる。なお、前記x軸、y軸およびz軸を有する座標系は、カメラ座標系である。
また、作業者は、入力装置32により、テキストボックス426、427に、撮像装置4の基準姿勢からのz軸回りの回転角度U、y軸回りの回転角度V、x軸回りの回転角度Wについての公差を入力する操作指示を行う。この操作指示は、撮像装置4の姿勢公差の指示に相当する。そして、外部入出力部53が前記操作指示を受け付け、テキストボックス426、427に、撮像装置4の基準姿勢からz軸回りの回転角度U、y軸回りの回転角度V、x軸回りの回転角度Wについての公差、すなわち、撮像装置4の姿勢公差が表示される。これらの公差は、CADデータ46の基準姿勢からの各回転角度の公差と対応しており、CADデータ46の基準姿勢からの各回転角度の公差、すなわち、CADデータ46の姿勢公差と言うこともできる。また、これらの公差は、対象物8の基準姿勢からの各回転角度の公差と対応しており、対象物8の基準姿勢からの各回転角度の公差、すなわち、対象物8の姿勢公差と言うこともできる。
このようにして、作業者は、画面311で撮像装置4の姿勢およびその姿勢公差を入力する操作を容易かつ迅速に行うことができる。
また、z軸回りの回転角度U、y軸回りの回転角度V、x軸回りの回転角度Wの各公差は、それぞれ、特に限定されず、諸条件に応じて適宜設定されるものであるが、30°以下の範囲内の値に設定されることが好ましく、より検出精度を高くするには20°以下の範囲内の値に設定されることがより好ましく、さらに検出精度を高くするには5°以下の範囲内の値に設定されることがさらに好ましい。
次に、作業者は、入力装置32により、ボタン421を押す操作指示を行う。そして、外部入出力部53が前記操作指示を受け付け、前述した各条件、すなわち、形状データ姿勢に基づいて設定された、撮像装置4に対する制約条件を保存する(ステップS103)。これは、「撮像部に対する制約条件を保存する工程」である。また、制約条件には、例えば、撮像装置4の基準姿勢からの各回転角度、その公差等が挙げられる。
ここで、対象物8の見え方は、CADデータ46の見え方と一致しているので、対象物8の基準姿勢からの各回転角度は、CADデータ46の基準姿勢からの各回転角度や、撮像装置4の基準姿勢からの各回転角度に相当し、対象物8の基準姿勢からの各回転角度の公差は、CADデータ46の基準姿勢からの各回転角度の公差や、撮像装置4の基準姿勢からの各回転角度の公差に相当する。
次いで、ステップS103で保存した各値がロボット座標系での値となるように、カメラ座標系からロボット座標系に座標変換し(ステップS104)、ステップS105に移行する。この座標変換により、撮像装置4からの見え方の制約と、安定姿勢の制約とを矛盾させないように、容易に、両方の制約をかけることができる。
一方、ステップS102において、撮像装置4からの見え方の制約をかけないと判断した場合は、ステップS105に移行する。
次に、作業者は、入力装置32により、安定姿勢の制約をかけるか否かを示す指令を入力する操作指示を行う。そして、外部入出力部53が前記操作指示を受け付け、前記指令が制御部51に送信される。なお、前記操作指示は、これよりも以前に行ってもよい。
次いで、制御部51は、安定姿勢の制約をかけるか否かを判断する(ステップS105)。
ステップS105において、安定姿勢の制約をかけると判断した場合は、図6に示すように、表示装置31に、ウィンドウ43を表示する。
また、ウィンドウ43の図6中の右側には、画像表示部438が設けられ、図6中の左側には、画像表示部437が設けられている。また、画像表示部438には、CADデータ46が表示され、画像表示部437には、安定姿勢の対象物8の画像が表示される。なお、画像表示部438に表示されている網目は、作業台9の作業面91に相当する。
また、ウィンドウ43の図6中の下側には、「追加」と表示されたボタン431と、「削除」と表示されたボタン432と、「生成」と表示されたボタン433と、ドロップダウンリスト434と、「保存」と表示されたボタン435と、「キャンセル」と表示されたボタン436とが設けられている。
一方、ステップS105において、安定姿勢の制約をかけないと判断した場合は、ステップS108に移行する。
次に、作業者は、入力装置32により、ボタン433を押す操作指示を行う。そして、外部入出力部53が前記操作指示を受け付け、決定部513は、制約条件に基づいて、記憶部52に保存されている対象物8の複数の安定姿勢候補から所定の1つまたは複数の安定姿勢候補を選択する、すなわち、所定の1つまたは複数の安定姿勢候補を生成する(ステップS106)。これは、「対象物の安定姿勢を決定する工程」である。
この場合、決定部513は、複数の安定姿勢候補のうちから、制約条件に含まれない安定姿勢候補を除外する。すなわち、決定部513は、複数の安定姿勢候補のうちから、制約条件に合致する安定姿勢を選択し、その選択した安定姿勢の対象物8の画像を画像表示部437に表示する。すなわち、前記対象物の安定姿勢を決定する工程は、制約条件に基づいて、複数の安定姿勢候補からとり得ない安定姿勢候補を除外する処理を含んでいる。これにより、安定姿勢候補を絞り込むことができ、対象物8の安定姿勢を容易かつ迅速に決定することができる。
ここで、ステップS102において「YES」の場合は、本実施形態では、選択される安定姿勢候補、すなわち、安定姿勢は、1つであり、その安定姿勢に決定する。
しかし、ステップS102において「NO」の場合は、本実施形態では、選択される安定姿勢候補、すなわち、安定姿勢は、6つであるので、その6つの姿勢が表示され、作業者は、入力装置32を操作して、その6つのうちから1つを選択する。これにより、その選択した姿勢が安定姿勢に決定される。このため、ステップS106は、「対象物の安定姿勢候補を生成する工程」または「対象物の安定姿勢候補を生成し、対象物の安定姿勢を決定する工程」とも言うこともできる。ただし、選択する安定姿勢は1つに限らず、複数選択してもよい。
また、作業者が入力装置32を操作して安定姿勢を選択する際は、制御部51は、安定姿勢候補と、ステップS104におけるロボット座標系での姿勢との差が所定の閾値内、すなわち、公差内に収まっているか否かを判断し、公差内に収まっていない場合は、その旨のメッセージを表示装置31に表示し、作業者に通知する。
次に、作業者は、入力装置32により、ボタン435を押す操作指示を行う。そして、外部入出力部53が前記操作指示を受け付け、前記決定した安定姿勢等の必要な各条件を記憶部52に保存する(ステップS107)。
次いで、推定部514は、制約条件と前記決定した安定姿勢とに基づいて、対象物8の位置姿勢を推定し、学習データを作成し、その学習データをテンプレートとして記憶部52に保存する(ステップS108)。これは、「対象物の位置姿勢を推定する工程」である。以上で、設定が完了する。
ここで、対象物8の複数の安定姿勢についての学習データを作成する場合は、前述した作業や動作が再度行われる。この場合、CADデータは、複数個が同時に表示されるようになっていてもよく、また、タブで切り換えられるようになっていてもよい。
また、記憶部52に保存されている安定姿勢候補のみでは不十分な場合は、入力装置32により、図6に示すボタン431を押し、所定の操作を行うことで、対象物8の任意の姿勢を対象物8の姿勢の候補として追加することができる。
また、図6に示すドロップダウンリスト434において、項目を選択することで、対象物8が低い確率でとってしまう姿勢を対象物の姿勢の候補とするか否かを選択することができる。
以上説明したように、ロボットシステム100は、物体検出装置5と、物体検出装置5の検出結果に基づいてロボット1の動作の制御を行うロボット制御装置2と、ロボット制御装置2により制御されるロボット1とを有する。このようなロボットシステム100によれば、物体検出装置5について、対象物8の位置姿勢の制約として、見え方と安定姿勢との両方の制約の設定を行うので、その物体検出装置5により、対象物8を迅速かつ適確に検出することができ、これにより、ロボット1は、作業を迅速かつ適確に行うことができる。また、物体検出装置5において、見え方と安定姿勢との両方の制約の設定を行う際、先に見え方の制約をかけるので、安定姿勢候補が絞り込まれ、これにより、両方の制約の設定を容易かつ迅速に行うことができる。
以上説明したように、本発明の物体検出方法は、対象物8の形状データに基づいて対象物8の位置姿勢を検出する物体検出方法であり、CADデータ(形状データ)から対象物8の複数の安定姿勢候補を算出する工程と、撮像装置4(撮像部)で撮像した対象物8を表示装置31(表示部)に表示する工程と、表示装置31(表示部)に表示された対象物8の姿勢である対象物姿勢に対して、CADデータ(形状データ)の姿勢である形状データ姿勢を一致させる工程と、形状データ姿勢に基づいて設定された、撮像装置4(撮像部)に対する制約条件を保存する工程と、制約条件に基づいて、複数の安定姿勢候補から対象物8の安定姿勢を決定する工程と、制約条件と安定姿勢とに基づいて、対象物8の位置姿勢を推定する工程とを有する。
このような物体検出方法によれば、見え方と安定姿勢との両方の制約をかけるので、対象物8を迅速かつ適確に検出することができる。また、先に見え方の制約をかけるので、安定姿勢候補が絞り込まれ、これにより、見え方と安定姿勢との両方の制約の設定を容易かつ迅速に行うことができる。
また、本発明の物体検出方法では、対象物8の安定姿勢を決定する工程は、複数の安定姿勢候補から制約条件に含まれない安定姿勢候補を除外する処理を含む。
これにより、安定姿勢候補を絞り込むことができ、対象物8の安定姿勢を容易かつ迅速に決定することができる。
また、本発明の物体検出方法では、形状データは、CADデータであり、形状データ姿勢を一致させる工程では、撮像装置4(撮像部)で撮像した対象物8と、CADデータ(形状データ)とを表示装置31(表示部)の画面311に並べて表示する。
これにより、作業者が、表示装置31(表示部)に表示された対象物8の見え方に対して、CADデータ(形状データ)の見え方を一致させる操作を行う場合、その操作を容易かつ迅速に行うことができる。
また、本発明の物体検出方法では、画面311で、撮像装置4(撮像部)の姿勢と、撮像装置4(撮像部)の姿勢公差とを受け付ける。
これにより、作業者が、画面311で、撮像装置4(撮像部)の姿勢および撮像装置4(撮像部)の姿勢公差を入力する操作を行う場合、その操作を容易かつ迅速に行うことができる。
また、物体検出装置5は、対象物8のCADデータ(形状データ)を受け付ける外部入出力部53(受付部)と、CADデータ(形状データ)から対象物8の複数の安定姿勢候補を算出する算出部511と、撮像装置4(撮像部)で撮像した対象物8を表示する表示装置31(表示部)と、表示装置31(表示部)に表示された対象物8の姿勢である対象物姿勢に対して、CADデータ(形状データ)の姿勢である形状データ姿勢を一致させる処理部512と、形状データ姿勢に基づいて設定された、撮像装置4(撮像部)に対する制約条件を記憶する記憶部52と、制約条件に基づいて、複数の安定姿勢候補から対象物8の安定姿勢を決定する決定部513と、制約条件と安定姿勢とに基づいて、対象物8の位置姿勢を推定する推定部514とを有する。
このような物体検出装置5によれば、見え方と安定姿勢との両方の制約をかけるので、対象物8を迅速かつ適確に検出することができる。また、先に見え方の制約をかけるので、安定姿勢候補が絞り込まれ、これにより、見え方と安定姿勢との両方の制約の設定を容易かつ迅速に行うことができる。
また、ロボットシステム100は、ロボット1と、物体検出装置5とを備えている。そして、物体検出装置5は、対象物8のCADデータ(形状データ)を受け付ける外部入出力部53(受付部)と、CADデータ(形状データ)から対象物8の複数の安定姿勢候補を算出する算出部511と、撮像装置4(撮像部)で撮像した対象物8を表示する表示装置31(表示部)と、表示装置31(表示部)に表示された対象物8の姿勢である対象物姿勢に対して、CADデータ(形状データ)の姿勢である形状データ姿勢を一致させる処理部512と、撮像装置4(撮像部)に対する制約条件を記憶する記憶部52と、制約条件に基づいて、複数の安定姿勢候補から対象物8の安定姿勢を決定する決定部513と、制約条件と安定姿勢とに基づいて、対象物8の位置姿勢を推定する推定部514とを有する。
このようなロボットシステム100によれば、見え方と安定姿勢との両方の制約をかけるので、対象物8を迅速かつ適確に検出することができる。また、先に見え方の制約をかけるので、安定姿勢候補が絞り込まれ、これにより、見え方と安定姿勢との両方の制約の設定を容易かつ迅速に行うことができる。
以上、ロボットシステム100について説明した。なお、「ロボットシステム」は、図7および図8に示す形態であってもよい。
図7および図8は、それぞれ、本発明のロボットシステムの他の構成例を示すブロック図である。
図7には、ロボット1に直接コンピューター63が接続されたロボットシステム100Bの全体構成図を示す。ロボット1の制御はコンピューター63に存在するプロセッサーによりメモリーにある指令を読み出して直接実行される。コンピューター63は、前述したロボット制御装置2および物体検出装置5の物体検出装置本体50の機能を有する。
図8には、コントローラー61が内蔵されたロボット1とコンピューター66とが接続され、コンピューター66がLAN(Local Area Network)等のネットワーク65を介してクラウド64に接続されているロボットシステム100Cの全体構成図を示す。ロボット1の制御はコンピューター66に存在するプロセッサーによりメモリーにある指令を読み出して実行されてもよいし、クラウド64上に存在するプロセッサーによりコンピューター66を介してメモリーにある指令を読み出して実行されてもよい。コントローラー61が、前述したロボット制御装置2の機能を有し、コンピューター66またはクラウド64が、前述した物体検出装置5の物体検出装置本体50の機能を有する。
なお、ロボットシステム100、100Bおよび100Cでは、各プロセッサーは、それぞれ、1つの装置で構成されていてもよく、また、複数の装置で構成されていてもよい、すなわち、複数の単位プロセッサーに分かれていてもよい。
以上、本発明の物体検出方法、物体検出装置およびロボットシステムを図示の実施形態に基づいて説明したが、本発明は、これに限定されるものではなく、各部の構成は、同様の機能を有する任意の構成のものに置換することができる。また、他の任意の工程、他の任意の構成物が付加されていてもよい。
また、本発明は、前記実施形態、前記各構成例のうちの、任意の2以上の構成を組み合わせたものであってもよい。
また、前述した実施形態では、ロボットとして、6軸の垂直多関節ロボットを例示したが、当該ロボットは、これに限らず、例えば、スカラーロボット等の水平多関節ロボット、脚部を有する脚式歩行ロボット等の他の形態のロボットであってもよい。また、当該ロボットは、単腕ロボットに限定されず、例えば、双腕ロボット等の他のロボットであってもよい。したがって、ロボットアームの数は、1つに限定されず、2つ以上であってもよい。また、ロボットアームが有するアームの数は、前述した実施形態では、6つであるが、1つ〜5つまたは7つ以上であってもよい。
また、前述した実施形態では、物体検出方法および物体検出装置をロボットシステムに適用した場合を例に挙げて説明したが、本発明では、これに限定されず、例えば、ベルトコンベアー等の対象物を搬送する搬送装置、対象物の検査を行う検査装置等、対象物の検出を行う装置や工程を備えるシステムに適用することができる。
また、本発明では、好ましくは、対象物を平面上に載置した状態で対象物の検出を行う場合、より好ましくは、対象物を水平面と平行な平面上に載置した状態で対象物の検出を行う場合に適用することができる。なお、本発明では、対象物の検出を行う際に対象物を載置する部分の形状が平面の場合、その平面は、例えば、水平面や鉛直面に対して傾斜していてもよく、また、鉛直面であってもよい。
また、本発明では、対象物の検出を行う際に対象物を載置する部分の形状は、平面に限定されず、例えば、曲面、複数の凹凸を有する形状等が挙げられる。
1…ロボット、2…ロボット制御装置、4…撮像装置、5…物体検出装置、50…物体検出装置本体、8…対象物、81…対象物画像、9…作業台、91…作業面、10…ロボットアーム、11…アーム、12…アーム、13…アーム、14…アーム、15…アーム、16…アーム、17…エンドエフェクター、21…制御部、22…記憶部、23…外部入出力部、31…表示装置、311…画面、32…入力装置、41…ウィンドウ、42…ウィンドウ、421…ボタン、422…ボタン、423…テキストボックス、424…テキストボックス、425…テキストボックス、426…テキストボックス、427…テキストボックス、428…画像表示部、43…ウィンドウ、431…ボタン、432…ボタン、433…ボタン、434…ドロップダウンリスト、435…ボタン、436…ボタン、437…画像表示部、438…画像表示部、46…CADデータ、51…制御部、511…算出部、512…処理部、513…決定部、514…推定部、52…記憶部、53…外部入出力部、61…コントローラー、63…コンピューター、64…クラウド、65…ネットワーク、66…コンピューター、70…設置箇所、100…ロボットシステム、100B…ロボットシステム、100C…ロボットシステム、110…基台、130…駆動部、140…角度センサー、171…関節、172…関節、173…関節、174…関節、175…関節、176…関節、P…ツールセンターポイント、S101…ステップ、S102…ステップ、S103…ステップ、S104…ステップ、S105…ステップ、S106…ステップ、S107…ステップ、S108…ステップ

Claims (6)

  1. 対象物の形状データに基づいて前記対象物の位置姿勢を検出する物体検出方法であって、
    前記形状データから前記対象物の複数の安定姿勢候補を算出する工程と、
    撮像部で撮像した前記対象物を表示部に表示する工程と、
    前記表示部に表示された前記対象物の姿勢である対象物姿勢に対して、前記形状データの姿勢である形状データ姿勢を一致させる工程と、
    前記形状データ姿勢に基づいて設定された、前記撮像部に対する制約条件を保存する工程と、
    前記制約条件に基づいて、前記複数の安定姿勢候補から前記対象物の安定姿勢を決定する工程と、
    前記制約条件と前記安定姿勢とに基づいて、前記対象物の位置姿勢を推定する工程とを有することを特徴とする物体検出方法。
  2. 前記対象物の安定姿勢を決定する工程は、前記複数の安定姿勢候補から、前記制約条件に含まれない安定姿勢候補を除外する処理を含む請求項1に記載の物体検出方法。
  3. 前記形状データは、CADデータであり、
    前記形状データ姿勢を一致させる工程では、前記撮像部で撮像した前記対象物と、前記形状データとを前記表示部の画面に並べて表示する請求項1または2に記載の物体検出方法。
  4. 前記画面で、前記撮像部の姿勢と、前記撮像部の姿勢公差とを受け付ける請求項3に記載の物体検出方法。
  5. 対象物の形状データを受け付ける受付部と、
    前記形状データから前記対象物の複数の安定姿勢候補を算出する算出部と、
    撮像部で撮像した前記対象物を表示する表示部と、
    前記表示部に表示された前記対象物の姿勢である対象物姿勢に対して、前記形状データの姿勢である形状データ姿勢を一致させる処理部と、
    前記形状データ姿勢に基づいて設定された、前記撮像部に対する制約条件を記憶する記憶部と、
    前記制約条件に基づいて、前記複数の安定姿勢候補から前記対象物の安定姿勢を決定する決定部と、
    前記制約条件と前記安定姿勢とに基づいて、前記対象物の位置姿勢を推定する推定部とを有することを特徴とする物体検出装置。
  6. ロボットと、
    物体検出装置と、を備え、
    前記物体検出装置は、対象物の形状データを受け付ける受付部と、
    前記形状データから前記対象物の複数の安定姿勢候補を算出する算出部と、
    撮像部で撮像した前記対象物を表示する表示部と、
    前記表示部に表示された前記対象物の姿勢である対象物姿勢に対して、前記形状データの姿勢である形状データ姿勢を一致させる処理部と、
    前記形状データ姿勢に基づいて設定された、前記撮像部に対する制約条件を記憶する記憶部と、
    前記制約条件に基づいて、前記複数の安定姿勢候補から前記対象物の安定姿勢を決定する決定部と、
    前記制約条件と前記安定姿勢とに基づいて、前記対象物の位置姿勢を推定する推定部とを有することを特徴とするロボットシステム。
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