JP2020163460A - 摩擦撹拌接合用工具 - Google Patents

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Abstract

【課題】良好な接合品質を得ることができる摩擦撹拌接合用工具を提供する。【解決手段】摩擦撹拌接合用工具10は、先端面38a及び外周面38bを有するプローブ38を備え、プローブ38には、その回転軸Axに沿って先端面38aまで延在した外周凹部40が形成されている。摩擦撹拌接合用工具10は、回転軸Axを中心にプローブ38を回転させた状態でワークW内に埋設させることによりワークWを接合する。先端面38aには、先端面38aの中央部に位置して外周凹部40に連通する先端凹部48が形成されている。【選択図】図2

Description

本発明は、先端面及び外周面を有するプローブを備え、回転軸を中心に前記プローブを回転させた状態でワーク内に埋設させることにより前記ワークを接合する摩擦撹拌接合用工具に関する。
特許文献1の図9には、プローブの外周面に外周凹部を形成した摩擦撹拌接合用工具が開示されている。この外周凹部は、プローブの先端面までプローブの回転軸に沿って延在している。
特開2008−307606号公報(図9、[0007])
上述した摩擦撹拌接合用工具では、ワークのうちプローブの摩擦熱によって軟化した軟化材料をプローブの側方から外周凹部内に取り込みプローブの先端側に塑性流動させることができる。しかしながら、プローブの先端面に外周凹部から導かれた材料を貯める部分がないため、外周凹部内に取り込まれた材料をプローブの先端側に円滑に塑性流動させることができないことがある。そのため、良好な接合品質を得ることができないおそれがある。
本発明は、このような課題を考慮してなされたものであり、良好な接合品質を得ることができる摩擦撹拌接合用工具を提供することを目的とする。
本発明の一態様は、先端面及び外周面を有するプローブを備え、前記外周面には、前記先端面まで延在した外周凹部が形成され、回転軸を中心に前記プローブを回転させた状態でワーク内に埋設させることにより前記ワークを接合する摩擦撹拌接合用工具であって、前記先端面には、前記先端面の中央部に位置して前記外周凹部に連通する先端凹部が形成されている、摩擦撹拌接合用工具である。
本発明によれば、プローブの先端面に外周凹部に連通する先端凹部を形成している。これにより、外周凹部に取り込まれた軟化材料を先端凹部内に貯めることができる。すなわち、外周凹部に取り込まれた軟化材料をプローブの先端側に円滑に塑性流動させることができる。よって、良好な接合品質を得ることができる。
本発明の一実施形態に係る摩擦撹拌接合用工具を備えた摩擦撹拌接合システムの概略全体構成図である。 摩擦撹拌接合用工具の部分斜視図である。 図3Aは、図2の摩擦撹拌接合用工具の側面図であり、図3Bは、図2の摩擦撹拌接合用工具を先端方向から見た図である。 図2に示す摩擦撹拌接合用工具を用いた重ね接合の斜視説明図である。 図4の重ね接合の断面説明図である。 図6Aは、第1変形例に係るプローブを備えた摩擦撹拌接合用工具を先端方向から見た図であり、図6Bは、第2変形例に係るプローブを備えた摩擦撹拌接合用工具を先端方向から見た図である。 図7Aは、第3変形例に係るプローブを備えた摩擦撹拌接合用工具を先端方向から見た図であり、図7Bは、第4変形例に係るプローブを備えた摩擦撹拌接合用工具を先端方向から見た図である。 第5変形例に係るプローブを備えた摩擦撹拌接合用工具を先端方向から見た図である。
以下、本発明に係る摩擦撹拌接合用工具について、摩擦撹拌接合システムとの関係において好適な実施形態を挙げ、添付の図面を参照しながら説明する。
図1に示すように、摩擦撹拌接合システム12は、摩擦撹拌接合用工具10(以下、「接合用工具10」ということがある。)を回転させながらワークWに押し付けることにより、ワークWに対して摩擦撹拌接合(FSW:Friction Stir Welding)を行うものである。
ワークWは、例えば、板状の第1部材100と板状の第2部材102とを有する。ワークWは、第1部材100と第2部材102とが互いに重ねられた状態で固定台13に固定される。
第1部材100及び第2部材102のそれぞれは、例えば、アルミニウム、マグネシウム、銅、鉄、チタン、又はこれらの合金等の金属材料により構成される。第1部材100及び第2部材102は、互いに同一の材料で構成されてもよいし、互いに異なる材料で構成されてもよい。なお、第1部材100及び第2部材102の少なくともいずれかは、樹脂材料により構成されてもよい。第1部材100及び第2部材102の大きさ及び形状は適宜設定される。
摩擦撹拌接合システム12は、産業用の多関節型のロボット14と、ロボット14のロボットアーム14aの先端に接続部16を介して設けられた接合装置本体18と、接合装置本体18に着脱可能な接合用工具10と、システム全体を統括的に制御する制御部20とを備える。
ロボット14は、ワークWに対する接合装置本体18の位置及び姿勢を調整することにより、接合用工具10をワークWに対して相対的に移動させる。具体的に、ワークWに対して線接合を行う場合、ロボット14は、接合用工具10がワークWに対して接合方向(図4の矢印F方向)に移動するように接合装置本体18の位置及び姿勢を調整する。つまり、ロボット14は、接合用工具10の移動手段及び傾動手段として機能する。
接合装置本体18は、C字状の支持アーム22と、支持アーム22の一端部に設けられた駆動ユニット24と、駆動ユニット24に設けられて接合用工具10をクランプするチャック部26と、支持アーム22の他端部に設けられた受け部材27とを含む。
駆動ユニット24は、チャック部26に装着された接合用工具10を所定の回転方向(図2の矢印R方向)に回転させるための回転用モータ28と、接合用工具10を回転軸Ax方向(図2の矢印B方向)に進退させるためのアクチュエータ30とを有する。受け部材27は、ワークWに対して摩擦撹拌接合を行う際に、チャック部26(接合用工具10)のワークWを挟んだ反対側に位置する。受け部材27は、接合用工具10からワークWに作用する押圧力(加圧力)を受ける。
接合用工具10は、概略円筒状のホルダ32と、ホルダ32に着脱可能なツール34とを備える。ホルダ32の基端部は、チャック部26にクランプされる。ホルダ32の先端部には、ツール34がホルダ32と同軸に取り付け可能である。ツール34は、消耗品であって、摩擦撹拌接合を行うことによって摩耗した際に新品に交換される。
図2〜図3Bに示すように、ツール34は、概略円柱状のショルダ36と、ショルダ36の先端面36aに設けられた小径のプローブ38とを有する。接合用工具10は、回転軸Axを中心に矢印R方向に回転させた状態でプローブ38をワークW内に埋設させることによりワークWを接合する。
ツール34は、円柱状の金属材料に対して切削加工を施すことにより製造される。ただし、ツール34は、切削加工以外の方法(例えば、鋳造法、積層法等)により製造されてもよい。ツール34の構成材料としては、ワークWよりも硬度が高く、且つ、耐熱性及び耐摩耗性に優れた工具鋼が好適に用いられる。ただし、ツール34の構成材料は、工具鋼に限定されず、適宜設定可能である。
ショルダ36の基端部(矢印B2方向の端部)は、ホルダ32(図1参照)に対して着脱可能に形成されている。ショルダ36の先端面36a(矢印B1方向の端面)は、平坦に形成されている(図2及び図3A参照)。
プローブ38は、ショルダ36の先端面36aから先端方向(矢印B1方向)に突出している(図2及び図3A参照)。プローブ38は、ショルダ36に対して同軸に設けられている。プローブ38の外径及び突出長は、接合対象であるワークWの形状、大きさ、材質等に応じて適宜設定される。
プローブ38は、円柱状に形成され、先端面38a及び外周面38bを有する。プローブ38の外周面38bには、プローブ38の回転軸Axに沿って先端面38aまで延在した複数(図示例では3つ)の外周凹部40(側面溝)が形成されている。各外周凹部40は、溝状に形成されている。
複数の外周凹部40は、プローブ38の周方向に等角度間隔(図示例では、120°間隔)に配置されている(図2及び図3B参照)。各外周凹部40は、プローブ38の外周面38bから先端面38aに向かって略一定幅に形成されている。各外周凹部40の基端は、プローブ38の基端に位置している。
プローブ38は、プローブ38の周方向に隣り合う外周凹部40の間に爪部42を有する。換言すれば、プローブ38は、外周凹部40の数に対応した数の爪部42を有する。
図2及び図3Aにおいて、プローブ38の外周面38bには、第1外周エッジ44及び第2外周エッジ46が形成されている。第1外周エッジ44は、各外周凹部40におけるプローブ38の回転方向前方(矢印R方向)の縁部を形成する。第1外周エッジ44は、プローブ38の回転軸Axに対して平行に延在している。第1外周エッジ44の基端(矢印B2方向の端)は、プローブ38の基端に位置する。第1外周エッジ44の先端(矢印B1方向の端)は、プローブ38の先端面38aに位置する。
第2外周エッジ46は、各外周凹部40におけるプローブ38の回転方向後方(矢印R方向とは反対方向)の縁部を形成する。第2外周エッジ46は、プローブ38の回転軸Axに対して平行に延在している。第2外周エッジ46の基端(矢印B2方向の端)は、プローブ38の基端に位置する。第2外周エッジ46の先端(矢印B1方向の端)は、プローブ38の先端面38aに位置する。
図2及び図3Bに示すように、プローブ38の先端面38aの中央には、回転軸Axが位置する。プローブ38の先端面38aには、先端面38aの中央部に位置して外周凹部40に連通する先端凹部48が形成されている。先端凹部48は、先端面38aの中央に位置する中央凹部50を含む。先端凹部48(中央凹部50)は、回転軸Axを中心として回転対称に形成されている。
中央凹部50は、プローブ38の先端方向から見て、回転軸Axを中心とする円(プローブ38の先端面38aの外周よりも一回り小さい円)の外縁部の一部を3つの外周凹部40によって切り欠いた形状に形成されている。そのため、中央凹部50は、各外周凹部40に連通している。中央凹部50は、プローブ38の先端方向から見て、多角形(三角形又は四角形等)の外縁部の一部を外周凹部40によって切り欠いた形状に形成されてもよい。
中央凹部50を構成する壁面は、回転軸Axに沿った断面が円弧状に形成されている。ただし、中央凹部50を構成する壁面の回転軸Axに沿った断面形状は、適宜設定可能であり、例えば、U字状又はV字状に形成されてもよい。プローブ38の先端面38aのうち中央凹部50の外周側の部分は、回転軸Axと直交する方向に延在した平坦面である。
プローブ38の先端面38aには、外側先端エッジ54及び内側先端エッジ56が形成されている。外側先端エッジ54は、各外周凹部40の先端縁部を形成する。すなわち、外側先端エッジ54は、第1外周エッジ44の先端と第2外周エッジ46の先端とを互いに連結する。
具体的に、外側先端エッジ54は、第1エッジ58、第2エッジ60及び中間エッジ62を含む。第1エッジ58は、爪部42の先端面におけるプローブ38の回転方向後方(矢印R方向とは反対方向)の縁部を形成する。第1エッジ58は、第1外周エッジ44の先端に連結する。第1エッジ58は、第1外周エッジ44の先端から回転軸Axが位置する内方に向かってプローブ38の回転方向後方に傾斜するように延びている。つまり、プローブ38の外周面38bと第1エッジ58とのなす角度θ1は、鈍角に設定されている。
第2エッジ60は、爪部42の先端面におけるプローブ38の回転方向前方(矢印R方向)の縁部を形成する。第2エッジ60は、第2外周エッジ46の先端に連結する。第2エッジ60は、第2外周エッジ46の先端から回転軸Axが位置する内方に向かってプローブ38の回転方向前方に傾斜するように延びている。つまり、プローブ38の外周面38bと第2エッジ60とのなす角度θ2は、鈍角に設定されている。
中間エッジ62は、第1エッジ58と第2エッジ60とを互いに連結する。中間エッジ62は、中央凹部50を構成する壁面と外周凹部40を構成する壁面との境界部を形成する。中間エッジ62は、円弧状に延在している。
内側先端エッジ56は、中央凹部50の外縁部を形成する。換言すれば、中央凹部50を構成する壁面と爪部42の先端面との境界部を形成する。内側先端エッジ56は、外側先端エッジ54に連結する。
次に、上述した接合用工具10を用いてワークWの第1部材100(例えば、鉄板)と第2部材102(アルミニウム合金板)とを重ね接合する例について説明する。
この場合、図1において、ワークWは、第1部材100と第2部材102とが互いに重ねられた状態で固定台13に固定される。具体的に、図4及び図5に示すように、第1部材100の一方の面(第1外面100a)は、ショルダ36側に位置する。第1部材100の他方の面(第1内面100b)は、第2部材102の一方の面(第2内面102b)に接触している。第2部材102の他方の面(第2外面102a)は、受け部材27に接触する。
そして、制御部20は、駆動ユニット24の駆動を制御することにより、接合用工具10を回転させながらワークWに向かって(矢印B1方向)に移動させ、プローブ38の先端面38aを第1部材100の第1外面100aに押し付ける。
そうすると、図5に示すように、プローブ38は、第1部材100を切削しながら第1部材100内に挿入される。この際、プローブ38と第1部材100との間に摩擦熱が発生するため、第1部材100のうちプローブ38の周囲が軟化する。
続いて、プローブ38の先端面38aが第2部材102の第2内面102bに到達すると、プローブ38は、第2部材102を切削しながら第2部材102内に挿入される。この際、プローブ38と第2部材102との間に摩擦熱が発生するとともに第1部材100で発生した摩擦熱が第2部材102に伝達するため、第2部材102のうちプローブ38の周囲が軟化する。そして、プローブ38が完全にワークW内に埋設し、ショルダ36の先端面36aが第1部材100の第1外面100aに接触した状態となる。
第1部材100の軟化した部分(第1軟化材料104)と第2部材102の軟化した部分(第2軟化材料106)とは、プローブ38の回転に引きずられて塑性流動して互いに撹拌される。
具体的に、プローブ38の側方に存在する第1軟化材料104は、複数の外周凹部40のそれぞれに取り込まれる。各外周凹部40内に取り込まれた第1軟化材料104は、中央凹部50内に導かれ、プローブ38の先端側で第2軟化材料106と混ざり合う(撹拌される)。
そして、図4に示すように、接合用工具10の回転と加圧を維持しながら、接合用工具10を接合方向(矢印F方向)に移動させることで、第1部材100と第2部材102とが互いに摩擦撹拌接合されて一体化される。これにより、ワークWに接合部108(接合ビード)が形成される。
この場合、本実施形態に係る接合用工具10は、以下の効果を奏する。
プローブ38の先端面38aには、先端面38aの中央部に位置して外周凹部40に連通する先端凹部48が形成されている。
このような構成によれば、外周凹部40に取り込まれた第1軟化材料104を先端凹部48内に貯めることができる。すなわち、外周凹部40に取り込まれた第1軟化材料104をプローブ38の先端側に円滑に塑性流動させることができる。よって、第1軟化材料104と第2軟化材料106とを効果的に撹拌させることができるため、良好な接合品質を得ることができる。
先端凹部48は、先端面38aの中央に位置する中央凹部50を含み、外周凹部40は、中央凹部50の外縁部の一部を切り欠くように形成されている。
このような構成によれば、簡易な構成により、中央凹部50と外周凹部40とを互いに連通させることができる。
プローブ38の先端面38aには、外周凹部40におけるプローブ38の先端方向の縁部を形成する外側先端エッジ54が形成されている。外側先端エッジ54は、外側先端エッジ54と外周面38bとのなす角度θ1、θ2が鈍角になるように延在している。
このような構成によれば、プローブ38の外周面38bと外側先端エッジ54とで形成される角部の剛性(強度)を高めることができる。
(第1変形例)
次に、第1変形例に係るプローブ38Aについて説明する。なお、プローブ38Aの説明において、上述したプローブ38と同一の構成については、同一の参照符号を付し、その説明を省略する。また、プローブ38Aにおいて、プローブ38と同様の構成については、同様の作用効果を奏する。
図6Aに示すように、プローブ38Aの先端面38aに形成された先端凹部48aは、先端面38aの中央からプローブ38Aの径方向外方に向かって延在して外周凹部40に連通する複数(図示例では3つ)の先端溝70を含む。先端凹部48aは、回転軸Axを中心として回転対称に形成されている。
複数の先端溝70は、互いに同一に形成されている。各先端溝70の溝幅は、外周凹部40の溝幅(第1外周エッジ44と第2外周エッジ46との間隔)と同一である。先端溝70を構成する壁面は、横断面が円弧状に形成されている。ただし、先端溝70を構成する壁面の横断面形状は、適宜設定可能であり、U字状又はV字状等であってもよい。プローブ38Aの先端面38aのうち先端溝70及び外周凹部40以外の部分は、回転軸Axと直交する方向に延在した平坦面である。
プローブ38Aの先端面38aには、外側先端エッジ54a、第1溝エッジ74、第2溝エッジ76及び第3溝エッジ78が形成されている。外側先端エッジ54aは、外周凹部40の先端縁部を形成する。換言すれば、外側先端エッジ54aは、先端溝70を構成する壁面と外周凹部40を構成する壁面との境界部を形成する。外側先端エッジ54aは、第1外周エッジ44の先端と第2外周エッジ46の先端とを互いに連結する。
第1溝エッジ74は、先端溝70におけるプローブ38Aの回転方向前方(矢印R方向)の側縁部を形成する。第1溝エッジ74のうちプローブ38Aの外周側に位置する外端は、第1外周エッジ44の先端に連結する。
第2溝エッジ76は、先端溝70におけるプローブ38Aの回転方向後向(矢印R方向とは反対方向)の側縁部を形成する。第2溝エッジ76は、先端溝70を挟んで互いに平行に延在している。第2溝エッジ76のうちプローブ38Aの外周側に位置する外端は、第2外周エッジ46の先端に連結する。互いに隣接する先端溝70において、一方の先端溝70の第1溝エッジ74におけるプローブ38Aの中央側に位置する内端は、他方の先端溝70の第2溝エッジ76におけるプローブ38Aの中央側に位置する内端に連結する。
第3溝エッジ78は、先端面38aの中央から第1溝エッジ74と第2溝エッジ76との連結部に向かって直線状に延出した稜線である。互いに隣接する第3溝エッジ78のなす角度θ3は、120°に設定されている。
本変形例において、先端凹部48aは、先端面38aの中央からプローブ38Aの径方向外方に向かって延在して外周凹部40に連通する先端溝70を含んでいる。
このような構成によれば、外周凹部40から先端溝70に流入した第1軟化材料104をプローブ38Aの先端面38aの中央部に効率的に導くことができる。
外周凹部40及び先端溝70のそれぞれは、3つずつ設けられ、先端面38aには、先端面38aの中央から互いに隣接する先端溝70を仕切るように延出した第3溝エッジ78が形成されている。
このような構成によれば、先端溝70を塑性流動する第1軟化材料104を第3溝エッジ78に当ててプローブ38Aの先端方向に導くことができる。これにより、プローブ38Aの先端方向で第1軟化材料104と第2軟化材料106とを一層効果的に撹拌することができる。
(第2変形例)
次に、第2変形例に係るプローブ38Bについて説明する。なお、プローブ38Bの説明において、上述したプローブ38Aと同一の構成については、同一の参照符号を付し、その説明を省略する。また、プローブ38Bにおいて、プローブ38Aと同様の構成については、同様の作用効果を奏する。
図6Bに示すように、プローブ38Bの先端面38aに形成された先端凹部48bは、先端溝70に代えて幅狭の先端溝70aを含む。先端溝70aの溝幅は、外周凹部40の溝幅よりも狭い。プローブ38Bの先端面38aには、外側先端エッジ54b、第1溝エッジ74、第2溝エッジ76及び第3溝エッジ78が形成されている。
外側先端エッジ54bは、各外周凹部40の先端縁部を形成する。外側先端エッジ54bは、第1エッジ80、第2エッジ82及び中間エッジ84を含む。第1エッジ80は、爪部42の先端面におけるプローブ38Bの回転方向後方(矢印R方向とは反対方向)の縁部を形成する。第1エッジ80は、第1外周エッジ44の先端に連結する。第1エッジ80は、第1外周エッジ44の先端から回転軸Axが位置する内方に向かってプローブ38Bの回転方向後方に傾斜するように延びている。つまり、プローブ38Bの外周面38bと第1エッジ80とのなす角度θ4は、鈍角に設定されている。
第2エッジ82は、爪部42の先端面におけるプローブ38Bの回転方向前方(矢印R方向)の縁部を形成する。第2エッジ82は、第2外周エッジ46の先端に連結する。第2エッジ82は、第2外周エッジ46の先端から回転軸Axが位置する内方に向かってプローブ38Bの回転方向前方に傾斜するように延びている。つまり、プローブ38Bの外周面38bと第2エッジ82とのなす角度θ5は、鈍角に設定されている。
中間エッジ84は、第1エッジ80と第2エッジ82とを互いに連結する。中間エッジ84は、先端溝70aを構成する壁面と外周凹部40を構成する壁面との境界部を形成する。
本変形例において、外周凹部40は、溝状に形成され、先端溝70aの溝幅は、外周凹部40の溝幅よりも狭い。
このような構成によれば、上述したプローブ38Aに比べて、爪部42を肉厚に形成することができるため、爪部42の剛性(強度)を向上させることができる。また、先端溝70aを流通する第1軟化材料104の流速を高めることができる。これにより、第1軟化材料104をプローブ38Bの先端方向に効率的に導くことができる。よって、接合速度を高めることができる。
(第3変形例)
次に、第3変形例に係るプローブ38Cについて説明する。なお、プローブ38Cの説明において、上述したプローブ38Aと同一の構成については、同一の参照符号を付し、その説明を省略する。また、プローブ38Cにおいて、プローブ38Aと同様の構成については、同様の作用効果を奏する。
図7Aに示すように、プローブ38Cの先端面38aに形成された先端凹部48cは、先端面38aの中央に位置する中央凹部86と、中央凹部86と外周凹部40とを互いに連結する複数(図示例では3つ)の先端溝70とを含む。先端凹部48cは、回転軸Axを中心として回転対称に形成されている。
中央凹部86は、プローブ38Cの先端方向から見て円形状に形成されている。中央凹部86を構成する壁面は、回転軸Axに沿った断面が円弧状に形成されている。ただし、中央凹部86を構成する壁面の断面形状は、適宜設定可能であり、U字状又はV字状等であってもよい。先端溝70の溝幅は、中央凹部86の直径と同一の長さに設定されている。先端溝70の溝幅は、外周凹部40の溝幅と同一の長さに設定されている。
プローブ38Cの先端面38aには、外側先端エッジ54a、第1溝エッジ74、第2溝エッジ76、第3溝エッジ88が形成されている。第3溝エッジ88は、中央凹部86を構成する壁面と先端溝70を構成する壁面との境界部を形成する。第3溝エッジ88は、第1溝エッジ74の内端と第2溝エッジ76の内端とに連結している。
本変形例において、先端凹部48cは、先端面38aの中央に位置する中央凹部86と、中央凹部86と外周凹部40とを互いに連結する先端溝70と、を含む。
このような構成によれば、外周凹部40に取り込まれた第1軟化材料104を、先端溝70を介して中央凹部86に導くことができる。
中央凹部86は、プローブ38Cの先端方向から見て円形状に形成され、先端溝70の溝幅は、中央凹部86の直径と同一の長さに設定されている。
このような構成によれば、先端溝70の溝幅が中央凹部86の直径よりも狭い場合と比較して先端溝70を流れる第1軟化材料104の流量を多くすることができる。
(第4変形例)
次に、第4変形例に係るプローブ38Dについて説明する。なお、プローブ38Dの説明において、上述したプローブ38Cと同一の構成については、同一の参照符号を付し、その説明を省略する。また、プローブ38Dにおいて、プローブ38Cと同様の構成については、同様の作用効果を奏する。
図7Bに示すように、プローブ38Dの先端面38aに形成された先端凹部48dは、先端溝70に代えて幅狭の先端溝70aを含む。先端溝70aの溝幅は、外周凹部40の溝幅よりも狭い。また、先端溝70aの溝幅は、中央凹部86の直径よりも狭い。
プローブ38Dの先端面38aには、外側先端エッジ54b、第1溝エッジ74、第2溝エッジ76、第3溝エッジ88、及び内側先端エッジ90が形成されている。内側先端エッジ90は、中央凹部86を構成する壁面と爪部42の先端面との境界部を形成する。
本変形例において、中央凹部86は、プローブ38Dの先端方向から見て円形状に形成され、先端溝70aの溝幅は、中央凹部86の直径よりも狭い。
このような構成によれば、各爪部42の剛性(強度)を向上させることができる。また、先端溝70aを流れる第1軟化材料104の流速を高めることができる。これにより、第1軟化材料104をプローブ38Dの先端方向に効率的に塑性流動させることができるため、接合速度を高めることができる。
(第5変形例)
次に、第5変形例に係るプローブ38Eについて説明する。なお、プローブ38Eの説明において、上述したプローブ38Aと同一の構成については、同一の参照符号を付し、その説明を省略する。また、プローブ38Eにおいて、プローブ38Aと同様の構成については、同様の作用効果を奏する。
図8に示すように、プローブ38Eの先端面38aに形成された先端凹部48eは、互いに交差するように外周凹部40からプローブ38Eの先端面38aの中央(回転軸Ax)からずれた位置に向かって直線状に延在した複数(図示例では3つ)の先端溝70bを含む。先端凹部48eは、回転軸Axを中心として回転対称に形成されている。
先端溝70bは、プローブ38Eの先端方向から見て、先端溝70bの中心線L1が、プローブ38Eの先端面38aの中央(回転軸Ax)からずれた位置を通るように直線状に延在している。外周凹部40の幅方向中央と回転軸Axとを結ぶ線分L2と中心線L1とのなす角度(先端溝70bのずれ角度θ6)は、適宜設定可能である。
複数の先端溝70bは、互いに同一に形成されている。各先端溝70bの溝幅は、外周凹部40の溝幅と同一に設定されている。先端溝70bを構成する壁面は、横断面が円弧状に形成されている。ただし、先端溝70bを構成する壁面の横断面形状は、適宜設定可能であり、U字状又はV字状等であってもよい。
プローブ38Eの先端面38aには、外側先端エッジ54a、第1溝エッジ92、第2溝エッジ94及び第3溝エッジ96を含む。第1溝エッジ92は、先端溝70bにおけるプローブ38Eの回転方向前方(矢印R方向)の側縁部を形成する。第1溝エッジ92のうちプローブ38Eの外周側に位置する外端は、第1外周エッジ44の先端に連結する。
第2溝エッジ94は、先端溝70bにおけるプローブ38Eの回転方向後向(矢印R方向とは反対方向)の側縁部を形成する。第2溝エッジ94は、先端溝70bを挟んで互いに平行に延在している。第2溝エッジ94のうちプローブ38Eの外周側に位置する外端は、第2外周エッジ46の先端に連結する。
互いに隣接する先端溝70bにおいて、一方の先端溝70bの第1溝エッジ92におけるプローブ38Eの中央側に位置する内端は、他方の先端溝70bの第2溝エッジ94におけるプローブ38Eの中央側に位置する内端に連結する。第2溝エッジ94の全長は、第1溝エッジ92の全長よりも短い。プローブ38Eの先端方向から見て、先端溝70bの中心線L1は、先端面38aの中央(回転軸Ax)よりも当該先端溝70bの第1溝エッジ92側に位置している。
第3溝エッジ96は、先端面38aの中央から互いに隣接する先端溝70bを仕切るように延出した稜線である。第3溝エッジ96は、先端溝70bの延出方向の縁部を形成するとともに隣接する先端溝70bの側方縁部の一部を形成する。第3溝エッジ96は、先端面38aの中央から延出した第1直線部98aと、第1溝エッジ92及び第2溝エッジ94の連結部から第1直線部98aまで延びた第2直線部98bとを有する。第1直線部98aと第2直線部98bとは、互いに同じ長さである。換言すれば、第1直線部98aと第2直線部98bの交点は、先端溝70bの延出端に位置する。
本変形例において、先端凹部48eは、外周凹部40に連通する先端溝70bを含み、外周凹部40は、プローブ38Eの周方向に複数設けられ、先端溝70bは、互いに交差するように複数設けられ、先端溝70bは、プローブ38Eの先端方向から見て、先端溝70bの中心線L1がプローブ38Eの先端面38aの中央からずれた位置を通るように直線状に延在し、プローブ38Eには、互いに隣接する先端溝70bの間に爪部42が形成される。
このような構成によれば、プローブ38Eの先端面38aの中央と先端溝70bの中心線L1とのずれ量(ずれ角度θ6)を調整することにより、爪部42の形状を変更することができる(爪部42の形状の自由度を高めることができる)。具体的には、ずれ角度θ6を小さくするほど、爪部42におけるプローブ38Eの回転方向前方(矢印R方向)の角部(プローブ38Eの外周面38bと第2溝エッジ94とのなす角度θ7)が小さくなる。この場合、爪部42によるワークWの切削性能が向上する。一方、ずれ角度θ6を大きくするほど、なす角度θ7が大きくなる。この場合、爪部42の剛性(強度)を高めることができるため、プローブ38Eの耐久性が向上する。
先端面38aには、先端面38aの中央から互いに隣接する先端溝70bを仕切るように延出した第3溝エッジ96が形成されている。
このような構成によれば、先端溝70bを塑性流動する第1軟化材料104を第3溝エッジ96に当ててプローブ38Eの先端方向に導くことができる。これにより、第1軟化材料104と第2軟化材料106とを一層効果的に撹拌することができる。
本変形例に係るプローブ38Eにおいて、先端溝70bは、プローブ38Eの先端方向から見て、先端溝70bの中心線L1が、先端面38aの中央(回転軸Ax)よりも当該先端溝70bの第2溝エッジ94側に位置するように形成されてもよい。この場合、ずれ角度θ6を小さくするほど、なす角度θ7が大きくなり、ずれ角度θ6を大きくするほど、なす角度θ7が小さくなる。
プローブ38Eにおいて、先端溝70bの溝幅は、外周凹部40の溝幅よりも小さくてもよい。
本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々の改変が可能である。
接合用工具10は、3枚以上の板材が重ねられたワークWを重ね接合するものであってもよい。接合用工具10は、2枚の板材の端面が互いに突き合せされた状態でその突合せ部分を摩擦撹拌接合する突合せ接合に用いることもできる。外周凹部40、先端溝70、70a、70bのそれぞれの大きさ、形状、位置及び数は、適宜変更可能である。
以上の実施形態をまとめると、以下のようになる。
上記実施形態は、先端面(38a)及び外周面(38b)を有するプローブ(38A〜38E)を備え、前記外周面(38b)には、前記先端面(38a)まで延在した外周凹部(40)が形成され、回転軸(Ax)を中心に前記プローブ(38A〜38E)を回転させた状態でワーク(W)内に埋設させることにより前記ワーク(W)を接合する摩擦撹拌接合用工具(10)であって、前記先端面(38a)には、前記先端面(38a)の中央部に位置して前記外周凹部(40)に連通する先端凹部(48、48a〜48e)が形成されている、摩擦撹拌接合用工具(10)を開示している。
上記の摩擦撹拌接合用工具(10)において、前記先端凹部(48a)は、前記先端面(38a)の中央に位置する中央凹部(50)を含み、前記外周凹部(40)は、前記中央凹部(50)の外縁部の一部を切り欠くように形成されてもよい。
上記の摩擦撹拌接合用工具(10)において、前記先端凹部(48b)は、前記先端面(38a)の中央から前記プローブ(38A〜38D)の径方向外方に向かって延在して前記外周凹部(40)に連通する先端溝(70、70a)を含んでもよい。
上記の摩擦撹拌接合用工具(10)において、前記外周凹部(40)及び前記先端溝(70、70a)のそれぞれは、複数設けられ、前記先端面(38a)には、前記先端面(38a)の中央から互いに隣接する前記先端溝(70、70a)を仕切るように延出した稜線(78)が形成されてもよい。
上記の摩擦撹拌接合用工具(10)において、前記外周凹部(40)は、溝状に形成され、前記先端溝(70a)の溝幅は、前記外周凹部(40)の溝幅よりも狭くてもよい。
上記の摩擦撹拌接合用工具(10)において、前記先端凹部(48c、48d)は、前記先端面(38a)の中央に位置する中央凹部(86)と、前記中央凹部(86)と前記外周凹部(40)とを互いに連結する先端溝(70、70a)と、を含んでもよい。
上記の摩擦撹拌接合用工具(10)において、前記中央凹部(86)は、前記プローブ(38C)の先端方向から見て円形状に形成され、前記先端溝(70)の溝幅は、前記中央凹部(86)の直径と同一の長さに設定されてもよい。
上記の摩擦撹拌接合用工具(10)において、前記中央凹部(86)は、前記プローブ(38D)の先端方向から見て円形状に形成され、前記先端溝(70a)の溝幅は、前記中央凹部(86)の直径よりも狭くてもよい。
上記の摩擦撹拌接合用工具(10)において、前記先端凹部(48e)は、前記外周凹部(40)に連通する先端溝(70b)を含み、前記外周凹部(40)は、前記プローブ(38E)の周方向に複数設けられ、前記先端溝(70b)は、互いに交差するように複数設けられ、前記先端溝(70b)は、前記プローブ(38E)の先端方向から見て、前記先端溝(70b)の中心線(L1)が前記プローブ(38E)の先端面(38a)の中央からずれた位置を通るように直線状に延在し、前記プローブ(38E)には、互いに隣接する前記先端溝(70b)の間に爪部(42)が形成されてもよい。
上記の摩擦撹拌接合用工具(10)において、前記先端面(38a)には、前記先端面(38a)の中央から互いに隣接する前記先端溝(70b)を仕切るように延出した稜線(96)が形成されてもよい。
上記の摩擦撹拌接合用工具(10)において、前記先端面(38a)には、前記外周凹部(40)における前記プローブ(38、38B、38D)の先端方向の縁部を形成する外側先端エッジ(54、54b)が形成され、前記外側先端エッジ(54、54b)は、当該外側先端エッジ(54、54b)と前記外周面(38b)とのなす角度(θ1、θ2、θ4、θ5)が鈍角になるように延在してもよい。
10…摩擦撹拌接合用工具 38、38A〜38E…プローブ
38a…先端面 38b…外周面
40…外周凹部 42…爪部
48、48a〜48e…先端凹部 50、86…中央凹部
54、54a、54b…外側先端エッジ 70、70a、70b…先端溝
Ax…回転軸 W…ワーク

Claims (11)

  1. 先端面及び外周面を有するプローブを備え、前記外周面には、前記先端面まで延在した外周凹部が形成され、回転軸を中心に前記プローブを回転させた状態でワーク内に埋設させることにより前記ワークを接合する摩擦撹拌接合用工具であって、
    前記先端面には、前記先端面の中央部に位置して前記外周凹部に連通する先端凹部が形成されている、摩擦撹拌接合用工具。
  2. 請求項1記載の摩擦撹拌接合用工具であって、
    前記先端凹部は、前記先端面の中央に位置する中央凹部を含み、
    前記外周凹部は、前記中央凹部の外縁部の一部を切り欠くように形成されている、摩擦撹拌接合用工具。
  3. 請求項1記載の摩擦撹拌接合用工具であって、
    前記先端凹部は、前記先端面の中央から前記プローブの径方向外方に向かって延在して前記外周凹部に連通する先端溝を含む、摩擦撹拌接合用工具。
  4. 請求項3記載の摩擦撹拌接合用工具であって、
    前記外周凹部及び前記先端溝のそれぞれは、複数設けられ、
    前記先端面には、前記先端面の中央から互いに隣接する前記先端溝を仕切るように延出した稜線が形成されている、摩擦撹拌接合用工具。
  5. 請求項3又は4に記載の摩擦撹拌接合用工具であって、
    前記外周凹部は、溝状に形成され、
    前記先端溝の溝幅は、前記外周凹部の溝幅よりも狭い、摩擦撹拌接合用工具。
  6. 請求項1記載の摩擦撹拌接合用工具であって、
    前記先端凹部は、
    前記先端面の中央に位置する中央凹部と、
    前記中央凹部と前記外周凹部とを互いに連結する先端溝と、を含む、摩擦撹拌接合用工具。
  7. 請求項6記載の摩擦撹拌接合用工具であって、
    前記中央凹部は、前記プローブの先端方向から見て円形状に形成され、
    前記先端溝の溝幅は、前記中央凹部の直径と同一の長さに設定されている、摩擦撹拌接合用工具。
  8. 請求項6記載の摩擦撹拌接合用工具であって、
    前記中央凹部は、前記プローブの先端方向から見て円形状に形成され、
    前記先端溝の溝幅は、前記中央凹部の直径よりも狭い、摩擦撹拌接合用工具。
  9. 請求項1記載の摩擦撹拌接合用工具であって、
    前記先端凹部は、前記外周凹部に連通する先端溝を含み、
    前記外周凹部は、前記プローブの周方向に複数設けられ、
    前記先端溝は、互いに交差するように複数設けられ、
    前記先端溝は、前記プローブの先端方向から見て、前記先端溝の中心線が前記プローブの先端面の中央からずれた位置を通るように直線状に延在し、
    前記プローブには、互いに隣接する前記先端溝の間に爪部が形成される、摩擦撹拌接合用工具。
  10. 請求項9記載の摩擦撹拌接合用工具であって、
    前記先端面には、前記先端面の中央から互いに隣接する前記先端溝を仕切るように延出した稜線が形成されている、摩擦撹拌接合用工具。
  11. 請求項1〜10のいずれか1項に記載の摩擦撹拌接合用工具であって、
    前記先端面には、前記外周凹部における前記プローブの先端方向の縁部を形成する外側先端エッジが形成され、
    前記外側先端エッジは、当該外側先端エッジと前記外周面とのなす角度が鈍角になるように延在している、摩擦撹拌接合用工具。
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