JP2020162532A - 米飯供給装置 - Google Patents
米飯供給装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2020162532A JP2020162532A JP2019068135A JP2019068135A JP2020162532A JP 2020162532 A JP2020162532 A JP 2020162532A JP 2019068135 A JP2019068135 A JP 2019068135A JP 2019068135 A JP2019068135 A JP 2019068135A JP 2020162532 A JP2020162532 A JP 2020162532A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- cooked rice
- cup
- opening
- closing
- supply device
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
- UPVAPCSHJBFVPR-UHFFFAOYSA-N CCC[N](C)(C)CC#CCC=C Chemical compound CCC[N](C)(C)CC#CCC=C UPVAPCSHJBFVPR-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
Images
Landscapes
- Cereal-Derived Products (AREA)
Abstract
【課題】ホッパ内の熱や蒸気の漏出を抑制しつつ開閉カップに蓄積される米飯の重量を正確に計測できる米飯供給装置の提供。【解決手段】下方に回動可能に本体部1に取り付けられた第1のカップ片23aおよび第2のカップ片23bで構成され、解しローラから落下する米飯の経路を開閉する開閉カップ23と、開閉カップに蓄積される米飯の重量を計測する計量器と、開閉カップの動作を制御する制御部とを有し、制御部は、米飯の供給動作停止時には開閉カップから米飯が落下不能で且つ当該開閉カップの上端部が本体部に密着した閉鎖位置にし、米飯の重量計測時には開閉カップから米飯が落下不能で且つ当該開閉カップの上端部が本体部から離間した計測位置にし、米飯重量の目標値への到達時には米飯が落下する開放位置にする。【選択図】図10
Description
本発明は、米飯供給装置に関し、特に、米飯供給装置に貯留された米飯を計量して容器に落下供給する開閉カップに関するものである。
弁当や丼物等を作る場合、米飯を弁当箱や椀等の容器に供給するための米飯供給装置が知られている。この米飯供給装置には、貯留部であるホッパ(貯留部)に米飯を貯留しておき、そこから米飯を搬送スクリュ(搬送手段)で適量搬送して開閉カップに蓄積しながら重量を計測することにより、一定量の米飯を容器に自動的に供給するようにした構造の、いわゆる上計量の装置がある。
ここで、上計量の米飯供給装置においては、開閉カップの上端部が装置の本体部に接触している状態であると正確な計量ができない。そこで、図25に示すように、開閉カップ123の上端部と本体部100にとの間には、隙間sが設けられている。
なお、米飯供給装置における開閉カップの構造については、例えば特許文献1に記載の技術が知られている。
ここで、開閉カップの上端部と本体部にとの間に隙間を設けると、この隙間からホッパ内の熱と蒸気とが漏出してしまい、貯留された米飯が冷めて乾き気味になってしまう。すると、容器に盛り付けられた米飯の食感が悪化することになり、好ましくない。
本発明は、上述の技術的背景からなされたものであって、貯留部内の熱や蒸気の漏出を抑制しつつ開閉カップに蓄積される米飯の重量を正確に計測することのできる米飯供給装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、請求項1に記載の本発明の米飯供給装置は、米飯が貯留される貯留部、前記貯留部内の米飯を搬送する搬送手段、および前記搬送手段から送られた米飯を解しながら落下させる解し手段を備えた本体部と、下方に回動可能に前記本体部に取り付けられた第1のカップ片および第2のカップ片で構成され、前記解し手段から落下する米飯の経路を開閉する開閉カップと、前記開閉カップに蓄積される米飯の重量を計測する計量手段と、前記開閉カップの動作を制御する制御手段とを有し、前記制御手段は、米飯の供給動作停止時には前記開閉カップから米飯が落下不能で且つ当該開閉カップの上端部が前記本体部に密着した閉鎖位置にし、米飯の重量計測時には前記開閉カップから米飯が落下不能で且つ当該開閉カップの上端部が前記本体部から離間した計測位置にし、米飯重量の目標値への到達時には米飯が落下する開放位置にする、ことを特徴とする。
請求項2に記載の本発明の米飯供給装置は、請求項1記載の発明において、前記制御手段は、前記第1のカップ片および前記第2のカップ片を下方に向けて所定角回動させて前記開閉カップを前記計測位置にする、ことを特徴とする。
請求項3に記載の本発明の米飯供給装置は、請求項2記載の発明において、前記第1のカップ片および前記第2のカップ片には、前記閉鎖位置および前記計測位置のときに相互に重なり合うオーバーラップ部がそれぞれ形成されている、ことを特徴とする。
請求項4に記載の本発明の米飯供給装置は、請求項3記載の発明において、前記第1のカップ片の前記オーバーラップ部が外側で、前記第2のカップ片の前記オーバーラップ部が内側となって相互に重なり合う、ことを特徴とする。
請求項5に記載の本発明の米飯供給装置は、請求項3記載の発明において、前記第1のカップ片の前記オーバーラップ部の半分の領域が外側で、前記第2のカップ片の前記オーバーラップ部の当該領域に対向する領域が内側となり、且つ、前記第1のカップ片の前記オーバーラップ部の残りの半分の領域が内側で、前記第2のカップ片の前記オーバーラップ部の当該領域に対向する領域が外側となって相互に重なり合う、ことを特徴とする。
請求項6に記載の本発明の米飯供給装置は、請求項2記載の発明において、前記第1のカップ片および前記第2のカップ片には、前記計測位置のときに相互に入り込む櫛形部がそれぞれ形成されている、ことを特徴とする。
請求項7に記載の本発明の米飯供給装置は、請求項1記載の発明において、前記制御手段は、一対の前記開閉カップを下降させて当該開閉カップを前記計測位置にする、ことを特徴とする。
請求項8に記載の本発明の米飯供給装置は、請求項1〜7の何れか一項に記載の発明において、前記制御手段は、前記開閉カップを前記計測位置にして前記計量手段のキャリブレーションを行った後に米飯の重量計測を実行する、ことを特徴とする。
請求項9に記載の本発明の米飯供給装置は、請求項1〜8の何れか一項に記載の発明において、前記開閉カップから落下した米飯が投入される容器が設置される容器設置部と、前記容器設置部における米飯の落下位置を照射して指標とする照射手段と、前記容器設置部に配置され、前記照射手段からの光を検知する光センサとをさらに有し、前記制御手段は、前記光センサが光を検知しているときには前記開閉カップによる米飯の落下投入を禁止する制御を行う、ことを特徴とする。
本発明によれば、米飯の供給動作が停止されているときには、開閉カップを閉鎖位置にして上端部を本体部に密着させることにより、貯留部内の熱や蒸気の漏出を抑制することが可能になる。また、米飯の重量を計測するときには、開閉カップを計測位置にして開閉カップの上端部を本体部から離間させることにより、開閉カップに蓄積される米飯の重量を正確に計測することが可能になる。
以下、本発明の一例としての実施の形態について、図面に基づいて詳細に説明する。なお、実施の形態を説明するための図面において、同一の構成要素には原則として同一の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する。
図1は本発明の一実施の形態である米飯供給装置を示す斜視図、図2は図1の米飯供給装置の上部について上蓋を開いた状態で示す斜視図、図3は図1の米飯供給装置の断面図、図4は本実施の形態の米飯供給装置の上部ホッパおよびその周辺機構を抽出して斜め上方から示す斜視図、図5は本実施の形態の米飯供給装置のホッパおよびその周辺機構を抽出して斜め下方から示す斜視図である。
図1および図2に示すように、本実施の形態の米飯供給装置Aは、正面板10および当該正面板10の背面に位置する背面板11、ならびにこれら正面板10および背面板11の両側に位置する側面板12を備え、上方に開いた開口部13が形成された本体部1を有している。また、本体部1には、開口部13を開閉するための上蓋14が、蝶番ユニット15を介して取り付けられている。なお、上蓋14は、開口部13を閉鎖したときに外側に位置する外蓋部14−1と、内側に位置する内蓋部14−2とで構成されている。
図示するように、正面板10には、タッチパネル式の表示部16が備えられている。表示部16は、操作コマンドを入力したりメッセージ等を表示する画面であり、例えば、LCD(Liquid Crystal Display)により構成されている。本体部1の背面側には、米飯供給装置Aの動作制御を行うための制御部(制御手段:図13)30などの様々な電子部品が実装された基板17(図3)が設置されている。
また、正面板10の下方には、米飯を盛り付けるときの容器T(図15)が設置される容器設置部18が設けられ、正面板10と容器設置部18との間には、所定の奥行きおよび高さを有した凹部空間19が形成されている。この凹部空間19は容器Tを収容するに十分な空間となっており、その上方から米飯が落下して容器Tに供給される。
凹部空間19の奥部上方には、容器設置部18における米飯の落下位置Pを照射することにより米飯の盛付中心を指し示すLED照明(照射手段)31が設置されている(図3参照)。これにより、作業者は、容器設置部18に照射されたLED照明31からの明かりである落下位置Pが中央になるように容器Tを設置すれば、米飯が綺麗な形で(つまり、容器Tのどちらかに偏ることなく)盛り付けられる。
図2および図3に示すように、前述した開口部13内には、当該開口部13から投入された米飯が貯留されるホッパ(貯留部)20が設置されている。また、図3に示すように、ホッパ20の底面付近には、米飯を搬送(図3においては、図面右側から斜め左上側に搬送)するための搬送スクリュ(搬送手段)21、およびホッパ20内の米飯を撹拌しながら搬送スクリュ21へ送る撹拌羽根(撹拌手段)25が設けられている。
搬送スクリュ21における米飯の搬送方向の下流側には、搬送スクリュ21の回転によりホッパ20内を搬送された米飯を解すように取り崩して落下させるドラム型で外周に多数の爪22aが設けられた解しローラ(解し手段)22が配置されている。さらに、本体部1における解しローラ22の直下には、当該解しローラ22から落下する米飯の重量を計測するために一時的に蓄積する開閉カップ23が取り付けられている。
解しローラ22の回転軸は搬送スクリュ21の回転軸と直交するような位置関係になっている。これにより、ホッパ20に貯留された米飯は、ホッパ20に設けられた搬送スクリュ21の回転により解しローラ22へと搬送される。そして、解しローラ22に搬送された米飯は、当該解しローラ22の回転に伴う爪22aの働きにより、解されながら落下する。
また、開閉カップ23は、解しローラ22によって落下する米飯の落下経路を開閉可能になっている。この開閉カップ23は、米飯が蓄積可能に下方に膨らんだカップ状となっており、下方に向けて回動可能になった第1のカップ片23aおよび第2のカップ片23bで形成されている。そして、制御部30による制御下において、容器Tに米飯を供給する際には開閉カップ23が開き、供給を停止する際に閉じることにより、米飯の容器Tへの供給動作と供給停止動作とが行われる。なお、開閉カップ23についての詳細は後述する。
前述した容器設置部18には、LED照明31からの光を検知する光センサ32が配置されている(図3)。ここで、光センサ32により光が検知されている状態は容器設置部18に容器Tが設置されてない状態であり、逆に、光センサ32により光が検知されていない状態は容器設置部18に容器Tが設置されて遮光されている状態であるため、光センサ32による光の検知結果で容器設置部18における容器Tの有無が認識できる(図14、図15参照)。このような光センサ32による検知結果は制御部30に送られており、当該制御部30により、光センサ32が光を検知しているとき(つまり、容器設置部18に容器Tが設置されていないとき)には開閉カップ23からの米飯の落下投入を禁止し、検知していないとき(つまり、容器設置部18に容器Tが設置されているとき)には許可する制御が行われる。
なお、容器設置部18に容器Tが設置されているか否かを検出するために、例えば投光部と受光部とから構成される専用のセンサを設置することもできる。但し、本実施の形態のように、容器設置部18に設けられたLED照明31からの光を検知することにより、容器検出のためのコストアップを抑制することができる。
図3および図5に示すように、ホッパ20は、上端および下端が開口した上部ホッパ20aと、上部ホッパ20aの下端の開口に嵌め込まれてホッパ20の底面を形成する下部ホッパ20bとで構成されている。
上部ホッパ20aには、上方より下方へ向かって徐々に狭く形成されており、これによって上端が広口の開口とされるとともに、下端が狭口の開口とされている。
図3〜図5において、下部ホッパ20bに形成された略半円形の収容溝20b−1内には、前述した搬送スクリュ21が設置されている。搬送スクリュ21は、米飯の搬送方向に沿って延びる搬送軸21aと、この搬送軸21aの回りに設けられてホッパ20内の米飯を解しローラ22へと搬送する螺旋状のスクリュ21bとで構成されている。そして、搬送軸21aの一方の端部(解しローラ22と反対側の端部)は下部ホッパ20bの外部へ突出しており、当該突出端には減速機26を構成するギア26aが取り付けられている。
前述した撹拌羽根25は、搬送スクリュ21と並列に設置されている。撹拌羽根25は、搬送スクリュ21による米飯の搬送方向に沿って配置されたシャフト25aと、シャフト25aの回転方向と交差する方向に延びるとともに相互に間隔を空けて設けられた複数の撹拌棒25bとで構成されている。そして、シャフト25aの一方の端部(解しローラ22と反対側の端部)も下部ホッパ20bの外部へ突出しており、同様に、突出端には減速機27を構成するギア27aが取り付けられている。なお、撹拌羽根25の構造は本実施の形態に示すものには限定されない。また、撹拌羽根25は設けられていなくてもよい。
搬送軸21aに取り付けられたギア26aを含む減速機26、およびシャフト25aに取り付けられたギア27aを含む減速機27は、共にハウジング28内に格納されている。また、ハウジング28の裏側には、搬送スクリュ21を回転駆動するための搬送用モータM1、および撹拌羽根25を回転駆動するための撹拌用モータM2がそれぞれ固定されている。そして、搬送用モータM1の出力軸には減速機26を構成するギア26bが、撹拌用モータM2の出力軸には減速機27を構成するギア27bが、それぞれ取り付けられている。これにより、搬送用モータM1の回転力は、ギア26bから中継用のギア26cを介してギア26aに伝達され、搬送スクリュ21を回転させる。また、撹拌用モータM2の回転力は、ギア27bから中継用のギア27cを介してギア27aに伝達され、撹拌羽根25を回転させる。
なお、ハウジング28の前面は、減速機26,27を保護するとともに、これらの減速機26,27の回転軸を支持するためのハウジングカバー28aで覆われている。
さて、図3において、米飯供給装置Aは、開閉カップ23に蓄積される米飯(つまり、容器設置部18に載置された容器Tに供給されることになる米飯)の重量を計測する計量器(計量手段)24を備えている。
計量器24には、荷重を電気信号に変換するロードセルが用いられている。そして、閉鎖位置(図9)にある開閉カップ23に蓄積された米飯の計測値(計量器24で計測される重量)が目標値に到達する直前に搬送スクリュ21、撹拌羽根25および解しローラ22の回転動作が停止し、最終的に目標値に到達したときに開閉カップ23が開放位置になって米飯が容器Tに落下供給される。
ここで、本実施の形態における開閉カップ23について説明する。図6は本実施の形態の開閉カップを示す斜視図、図7は図6の開閉カップの分解斜視図、図8は本体部に取り付けられて閉鎖位置にある開閉カップを示す正面図、図9は図6のL1−L1線に沿った断面での開閉カップの閉鎖位置を示す説明図、図10は本体部に取り付けられて計測位置にある開閉カップを示す正面図、図11は図10の要部を拡大して示す正面図、図12は図6のL1−L1線に沿った断面での開閉カップの計測位置を示す説明図である。
図6および図7に示すように、開閉カップ23は、第1のカップ片23aと第2のカップ片23bとが嵌合することにより、全体として下方に膨らんだカップ状となっており、前述したように、当該形状により解しローラ22から落下した米飯が蓄積可能になっている。
また、第1のカップ片23aおよび第2のカップ片23bの対向する直線状の上縁部には、本体部1に設けられた回動軸J(図8、図10、図11)に差し込まれる回動孔hが形成されている。さらに、回動孔hの近傍には、本体部1に設けられた駆動(開閉カップ23の開閉駆動)用の駆動ピン(図示せず)が嵌め込まれる駆動溝gが形成されている。そして、駆動ピンの駆動により、カップ状を形成している第1のカップ片23aおよび第2のカップ片23bは、回動軸Jを支点にして左右に割れるように下方に回動し、これにより解しローラ22からの米飯の落下経路が開放される。
なお、図示する場合には、駆動溝gは回動孔hの両側に形成されているが、これは第1のカップ片23aと第2のカップ片23bとを左右どちらの回動軸Jに取り付けても駆動ピンが嵌め込まれるようにするためである。
図7に示すように、第1のカップ片23aおよび第2のカップ片23bには、カップ状を形成したときに相互に重なり合うオーバーラップ部23a−1,23b−1が形成されている。ここで、第1のカップ片23aのオーバーラップ部23a−1は、オーバーラップ部23a−1以外の部位と連続している。これに対し、第2のカップ片23bのオーバーラップ部23b−1は外側に段差が形成されており、第1のカップ片23aのオーバーラップ部23a−1よりも僅かに小さな径になっている。したがって、図示する開閉カップ23では、第1のカップ片23aのオーバーラップ部23a−1が外側で、第2のカップ片23bのオーバーラップ部23b−1が内側となって相互に重なり合い、第1のカップ片23aのオーバーラップ部23a−1が第2のカップ片23bの段差部に当接する。
このような構成の開閉カップ23は制御部30によって、次のように開閉動作が制御される。
すなわち、容器Tへの米飯の供給動作が停止しているとき(つまり、搬送スクリュ21、撹拌羽根25および解しローラ22の回転が停止しているとき)には、閉鎖位置に制御される。この閉鎖位置は、図8に示すように、第1のカップ片23aと第2のカップ片23bとが嵌合して開閉カップ23から米飯が落下不能となり、且つ開閉カップ23の上端部が本体部1に密着した位置である。このとき、図9に示すように、第1のカップ片23aのオーバーラップ部23a−1と第2のカップ片23bのオーバーラップ部23b−1との全域が相互に重なり合っている。
そして、このように閉鎖位置において開閉カップ23の上端部が本体部1に密着して両者の間に隙間がなくなることにより、ホッパ20内の熱や蒸気の漏出が抑制されるので、ホッパ20に貯留された米飯が冷めにくく、また、乾きにくくなる。
次に、容器Tに供給される米飯の重量を計測するとき(つまり、搬送スクリュ21、撹拌羽根25および解しローラ22を回転させ、解しローラ22から落下する米飯を開閉カップ23に蓄積しながら計量器24で計量するとき)には、計測位置に制御される。この計測位置は、米飯が開閉カップ23から米飯が落下不能な状態で当該開閉カップ23の上端部が本体部1から離間した位置である。
具体的には、図10に示すように、第1のカップ片23aおよび第2のカップ片23bを下方に向けて所定角回動させることにより、開閉カップ23の上端部と本体部1との間に隙間sを形成する(図11参照)。また、このときの回動角は、図12に示すように、第1のカップ片23aのオーバーラップ部23a−1と第2のカップ片23bのオーバーラップ部23b−1との一部の領域が相互に重なり合う角度である。
そして、このように計測位置においては、開閉カップ23の上端部が本体部1から離間した状態で米飯の計量が行われるので、米飯の重量を正確に計測することができる。
なお、本実施の形態では、より正確な計量が可能になるように、開閉カップ23を計測位置にして計量器24のキャリブレーションを行った後に米飯の重量計測が行われるようになっている。但し、開閉カップ23の重量を予め登録しておき、計量器24の計測値から開閉カップ23の重量を引いて米飯の重量を求めるようにしてもよい。
最後に、計量器24で計測された開閉カップ23内の米飯の重量が目標値に到達したならば、開放位置に制御される。この開放位置は、第1のカップ片23aと第2のカップ片23bとが回動軸Jを支点にして左右に割れるように下方に回動し、解しローラ22からの米飯の落下経路が開放される位置である。したがって、開閉カップ23が開放位置になって、米飯が容器Tに落下供給される。
以上のような構成を有する米飯供給装置Aのブロック図を図13に示す。
図示するように、本実施の形態の米飯供給装置Aは、装置の動作制御を行う制御部30を備えており、前述した表示部16、計量器24、光センサ32、搬送用モータM1、撹拌用モータM2の他に、解しローラ22を回転駆動するための解し用モータM3、開閉カップ23を開閉させるためのカップ用モータM4などを備えている。そして、制御部30は、カップ用モータM4を介して開閉カップ23を前述のような開閉位置、計測位置および開放位置となるように制御する。
次に、本実施の形態の米飯供給装置Aにおける米飯の供給動作の概略について説明する。ここで、図14は容器設置部に容器が設置される前の米飯供給装置を示す斜視図、図15は容器設置部に容器が設置された後の米飯供給装置を示す斜視図である。
先ず、上蓋14を開いておいて、炊き上がった米飯をホッパ20に投入する。その後、上蓋14を閉めてタッチパネル式の表示部16で所定の盛付ボタンを押す。このとき、図14に示すように、LED照明31により、容器設置部18における米飯の落下位置Pが照射されている。
そして、図15に示すように、米飯の落下位置Pを目安にして容器設置部18に容器Tを設置すると、容器Tにより遮光された前述の光センサ32が容器Tの設置を検出し、これにより、制御部30により開閉カップ23からの米飯の落下投入が許可される。このとき、開閉カップ23は閉鎖位置になって上端部が本体部1に密着しており、ホッパ20内の熱や蒸気の漏出が抑制されている。
盛付ボタン(図示せず)が押下されるか、光センサ32により容器Tが検知されると、開閉カップ23が閉鎖位置から計測位置になり、計量器24のキャリブレーションが行われた後、搬送スクリュ21、撹拌羽根25および解しローラ22が回転を開始して開閉カップ23内に米飯が蓄積されていく。このとき、開閉カップ23に蓄積された米飯の重量は計量器24によって逐次計測される。そして、計測位置において、開閉カップ23の上端部が本体部1から離間した状態で米飯の計量が行われるので、米飯の重量が正確に計測される。
そして、計量器24による計測値が目標値に到達する直前に搬送スクリュ21、撹拌羽根25および解しローラ22の回転動作が停止し、最終的に目標値に到達したときに開閉カップ23が計測位置から開放位置になり、米飯が容器設置部18に設置された容器Tに落下供給される。
このように、本実施の形態の米飯供給装置Aによれば、米飯の供給動作が停止されているときには、開閉カップ23を閉鎖位置にして上端部を本体部1に密着させることにより、ホッパ20内の熱や蒸気の漏出を抑制することが可能になる。また、米飯の重量を計測するときには、開閉カップ23を計測位置にして開閉カップ23の上端部を本体部1から離間させることにより、開閉カップ23に蓄積される米飯の重量を正確に計測することが可能になる。
以上、本発明者によってなされた発明を実施の形態に基づき具体的に説明したが、本明細書で開示された実施の形態はすべての点で例示であって、開示された技術に限定されるものではない。すなわち、本発明の技術的な範囲は、前記の実施の形態における説明に基づいて制限的に解釈されるものでなく、あくまでも特許請求の範囲の記載に従って解釈されるべきであり、特許請求の範囲の記載技術と均等な技術および特許請求の範囲の要旨を逸脱しない限りにおけるすべての変更が含まれる。
例えば、開閉カップ23の形状については、閉鎖位置、計測位置および開放位置の3つの位置が実現できる限り、前述のものには限定されない。
以下に、開閉カップ23の変形例について説明する。
ここで、図16は本実施の形態の開閉カップにおける第1の変形例を示す斜視図、図17は図16の開閉カップの分解斜視図、図18は図16のL2−L2線に沿った断面での開閉カップの閉鎖位置および計測位置を示す説明図である。
前述した開閉カップ23では、オーバーラップ部23b−1が内側になる第2のカップ片23bの外側に段差が形成されている。しかしながら、これらの図面に示すように、オーバーラップ部23b−2が外側になる第1のカップ片23aの内側に段差が形成され、第2のカップ片23bのオーバーラップ部23b−1は、オーバーラップ部23b−1以外の部位と連続していてもよい。
図19は本実施の形態の開閉カップにおける第2の変形例を示す斜視図、図20は図19の開閉カップの一方のカップ片を示す斜視図、図21は図19のL3−L3線に沿った断面での開閉カップの閉鎖位置および計測位置を示す説明図である。
以上に説明した開閉カップ23では、第1のカップ片23aの形状と第2のカップ片23bの形状とが異なっていたが、同一の形状とすることもできる。すなわち、これらの図面に示すように、第1のカップ片23aのオーバーラップ部23a−1の半分の領域が外側で、第2のカップ片23bのオーバーラップ部23b−1の当該領域に対向する領域が内側となって相互に重なり合い、第1のカップ片23aのオーバーラップ部23a−1の残りの半分の領域が内側で、第2のカップ片23bのオーバーラップ部23b−1の当該領域に対向する領域が外側となって相互に重なり合う形状にすれば、第1のカップ片23aと第2のカップ片23bとを同一形状にできる。
図22は本実施の形態の開閉カップにおける第3の変形例を示す斜視図、図23は図22の開閉カップの一方のカップ片を示す斜視図、図24は図22のL4−L4線に沿った断面での開閉カップの閉鎖位置および計測位置を示す説明図である。
以上に説明した開閉カップ23では、第1のカップ片23aおよび第2のカップ片23bにオーバーラップ部23a−1、オーバーラップ部23b−1が形成されて相互に重なり合うようになっているが、これらの図面に示すように、第1のカップ片23aおよび第2のカップ片23bに、計測位置のときに相互に入り込む櫛形部23a−2、23b−2を形成してもよい。つまり、計測位置は、第1のカップ片23aと第2のカップ片23bとが重なり合うのではなく、入り込むことによっても実現できる。
さらに、以上の説明では、第1のカップ片23aと第2のカップ片23bとを下方に向けて所定角回動させて計測位置、つまり開閉カップ23の上端部が本体部1から離間した位置にしているが、本体部1に設けられた回動軸Jを下に動かすことにより開閉カップ23を下降させて計測位置にするようにしてもよい。
本発明は、開閉カップに蓄積される米飯の重量を計測するいわゆる上計量の米飯供給装置に適用が可能であり、開閉カップに米飯を供給するための機構としては、様々な構成のものを採用することができる。
1 本体部
18 容器設置部
20 ホッパ(貯留部)
21 搬送スクリュ(搬送手段)
21a 搬送軸
21b スクリュ
22 解しローラ(解し手段)
23 開閉カップ
23a 第1のカップ片
23a−1 オーバーラップ部
23a−2 櫛形部
23b 第2のカップ片
23b−1 オーバーラップ部
23b−2 櫛形部
24 計量器(計量手段)
25 撹拌羽根(撹拌手段)
30 制御部(制御手段)
31 LED照明(照射手段)
32 光センサ
A 米飯供給装置
J 回動軸
M1 搬送用モータ
M2 撹拌用モータ
M3 解し用モータ
M4 カップ用モータ
g 駆動溝
h 回動孔
s 隙間
T 容器
P 米飯の落下位置
18 容器設置部
20 ホッパ(貯留部)
21 搬送スクリュ(搬送手段)
21a 搬送軸
21b スクリュ
22 解しローラ(解し手段)
23 開閉カップ
23a 第1のカップ片
23a−1 オーバーラップ部
23a−2 櫛形部
23b 第2のカップ片
23b−1 オーバーラップ部
23b−2 櫛形部
24 計量器(計量手段)
25 撹拌羽根(撹拌手段)
30 制御部(制御手段)
31 LED照明(照射手段)
32 光センサ
A 米飯供給装置
J 回動軸
M1 搬送用モータ
M2 撹拌用モータ
M3 解し用モータ
M4 カップ用モータ
g 駆動溝
h 回動孔
s 隙間
T 容器
P 米飯の落下位置
Claims (9)
- 米飯が貯留される貯留部、前記貯留部内の米飯を搬送する搬送手段、および前記搬送手段から送られた米飯を解しながら落下させる解し手段を備えた本体部と、
下方に回動可能に前記本体部に取り付けられた第1のカップ片および第2のカップ片で構成され、前記解し手段から落下する米飯の経路を開閉する開閉カップと、
前記開閉カップに蓄積される米飯の重量を計測する計量手段と、
前記開閉カップの動作を制御する制御手段とを有し、
前記制御手段は、
米飯の供給動作停止時には前記開閉カップから米飯が落下不能で且つ当該開閉カップの上端部が前記本体部に密着した閉鎖位置にし、米飯の重量計測時には前記開閉カップから米飯が落下不能で且つ当該開閉カップの上端部が前記本体部から離間した計測位置にし、米飯重量の目標値への到達時には米飯が落下する開放位置にする、
ことを特徴とする米飯供給装置。 - 前記制御手段は、
前記第1のカップ片および前記第2のカップ片を下方に向けて所定角回動させて前記開閉カップを前記計測位置にする、
ことを特徴とする請求項1記載の米飯供給装置。 - 前記第1のカップ片および前記第2のカップ片には、
前記閉鎖位置および前記計測位置のときに相互に重なり合うオーバーラップ部がそれぞれ形成されている、
ことを特徴とする請求項2記載の米飯供給装置。 - 前記第1のカップ片の前記オーバーラップ部が外側で、前記第2のカップ片の前記オーバーラップ部が内側となって相互に重なり合う、
ことを特徴とする請求項3記載の米飯供給装置。 - 前記第1のカップ片の前記オーバーラップ部の半分の領域が外側で、前記第2のカップ片の前記オーバーラップ部の当該領域に対向する領域が内側となり、且つ、前記第1のカップ片の前記オーバーラップ部の残りの半分の領域が内側で、前記第2のカップ片の前記オーバーラップ部の当該領域に対向する領域が外側となって相互に重なり合う、
ことを特徴とする請求項3記載の米飯供給装置。 - 前記第1のカップ片および前記第2のカップ片には、
前記計測位置のときに相互に入り込む櫛形部がそれぞれ形成されている、
ことを特徴とする請求項2記載の米飯供給装置。 - 前記制御手段は、
一対の前記開閉カップを下降させて当該開閉カップを前記計測位置にする、
ことを特徴とする請求項1記載の米飯供給装置。 - 前記制御手段は、
前記開閉カップを前記計測位置にして前記計量手段のキャリブレーションを行った後に米飯の重量計測を実行する、
ことを特徴とする請求項1〜7の何れか一項に記載の米飯供給装置。 - 前記開閉カップから落下した米飯が投入される容器が設置される容器設置部と、
前記容器設置部における米飯の落下位置を照射して指標とする照射手段と、
前記容器設置部に配置され、前記照射手段からの光を検知する光センサとをさらに有し、
前記制御手段は、前記光センサが光を検知しているときには前記開閉カップによる米飯の落下投入を禁止する制御を行う、
ことを特徴とする請求項1〜8の何れか一項に記載の米飯供給装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2019068135A JP2020162532A (ja) | 2019-03-29 | 2019-03-29 | 米飯供給装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2019068135A JP2020162532A (ja) | 2019-03-29 | 2019-03-29 | 米飯供給装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2020162532A true JP2020162532A (ja) | 2020-10-08 |
Family
ID=72715032
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2019068135A Pending JP2020162532A (ja) | 2019-03-29 | 2019-03-29 | 米飯供給装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2020162532A (ja) |
-
2019
- 2019-03-29 JP JP2019068135A patent/JP2020162532A/ja active Pending
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4675297B2 (ja) | 食材等の材料自動計量装置 | |
CN105593687A (zh) | 自动分析装置 | |
JP2019037163A (ja) | 食材供給装置 | |
JP2020162532A (ja) | 米飯供給装置 | |
JP2004196382A (ja) | 食品計量盛付器 | |
KR101493042B1 (ko) | 생선 계량투입장치 | |
JP2010244154A (ja) | 加熱調理型の自動販売機及びその未調理商品貯留装置 | |
JP6157304B2 (ja) | 脱酸素剤の検出装置 | |
JP3295385B2 (ja) | 食品計量盛付機 | |
JP2020162529A (ja) | 米飯供給装置 | |
JP7513368B2 (ja) | 米飯供給装置 | |
JP4102662B2 (ja) | 食品計量盛付器 | |
JP2021153495A (ja) | 米飯供給装置および米飯残量計測方法 | |
JP2021183939A (ja) | 食材供給装置および食材供給方法 | |
JP6494070B2 (ja) | 食材供給装置 | |
JP6015596B2 (ja) | 固定状態判別装置 | |
JP2005227900A (ja) | 自動販売機 | |
JP7320327B2 (ja) | 米飯供給装置 | |
JP2020191798A (ja) | 米飯供給装置 | |
JP2020162974A (ja) | 食材処理装置 | |
JP2020162531A (ja) | 米飯供給装置 | |
JP2020191797A (ja) | 米飯供給装置 | |
KR101503138B1 (ko) | 농축액의 유동성 측정 장치 | |
JP2010243362A (ja) | 組合せ秤のトップコーン及び組合せ秤 | |
JP2020162578A (ja) | 米飯供給装置 |