JP2020161580A - デバイス基板およびその製造方法 - Google Patents

デバイス基板およびその製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2020161580A
JP2020161580A JP2019057743A JP2019057743A JP2020161580A JP 2020161580 A JP2020161580 A JP 2020161580A JP 2019057743 A JP2019057743 A JP 2019057743A JP 2019057743 A JP2019057743 A JP 2019057743A JP 2020161580 A JP2020161580 A JP 2020161580A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
device substrate
film
laser beam
light
substrate according
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2019057743A
Other languages
English (en)
Inventor
映保 楊
Ying-Bo Yang
映保 楊
佐々木 伸夫
Nobuo Sasaki
伸夫 佐々木
義大 塩飽
Yoshihiro SHIOAKU
義大 塩飽
後藤 順
Jun Goto
順 後藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
V Technology Co Ltd
Original Assignee
V Technology Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by V Technology Co Ltd filed Critical V Technology Co Ltd
Priority to JP2019057743A priority Critical patent/JP2020161580A/ja
Priority to PCT/JP2020/011891 priority patent/WO2020196137A1/ja
Priority to TW109109573A priority patent/TW202040633A/zh
Publication of JP2020161580A publication Critical patent/JP2020161580A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02FOPTICAL DEVICES OR ARRANGEMENTS FOR THE CONTROL OF LIGHT BY MODIFICATION OF THE OPTICAL PROPERTIES OF THE MEDIA OF THE ELEMENTS INVOLVED THEREIN; NON-LINEAR OPTICS; FREQUENCY-CHANGING OF LIGHT; OPTICAL LOGIC ELEMENTS; OPTICAL ANALOGUE/DIGITAL CONVERTERS
    • G02F1/00Devices or arrangements for the control of the intensity, colour, phase, polarisation or direction of light arriving from an independent light source, e.g. switching, gating or modulating; Non-linear optics
    • G02F1/01Devices or arrangements for the control of the intensity, colour, phase, polarisation or direction of light arriving from an independent light source, e.g. switching, gating or modulating; Non-linear optics for the control of the intensity, phase, polarisation or colour 
    • G02F1/13Devices or arrangements for the control of the intensity, colour, phase, polarisation or direction of light arriving from an independent light source, e.g. switching, gating or modulating; Non-linear optics for the control of the intensity, phase, polarisation or colour  based on liquid crystals, e.g. single liquid crystal display cells
    • G02F1/133Constructional arrangements; Operation of liquid crystal cells; Circuit arrangements
    • G02F1/136Liquid crystal cells structurally associated with a semi-conducting layer or substrate, e.g. cells forming part of an integrated circuit
    • G02F1/1362Active matrix addressed cells
    • G02F1/1368Active matrix addressed cells in which the switching element is a three-electrode device
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L21/00Processes or apparatus adapted for the manufacture or treatment of semiconductor or solid state devices or of parts thereof
    • H01L21/02Manufacture or treatment of semiconductor devices or of parts thereof
    • H01L21/04Manufacture or treatment of semiconductor devices or of parts thereof the devices having potential barriers, e.g. a PN junction, depletion layer or carrier concentration layer
    • H01L21/18Manufacture or treatment of semiconductor devices or of parts thereof the devices having potential barriers, e.g. a PN junction, depletion layer or carrier concentration layer the devices having semiconductor bodies comprising elements of Group IV of the Periodic Table or AIIIBV compounds with or without impurities, e.g. doping materials
    • H01L21/20Deposition of semiconductor materials on a substrate, e.g. epitaxial growth solid phase epitaxy
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L29/00Semiconductor devices specially adapted for rectifying, amplifying, oscillating or switching and having potential barriers; Capacitors or resistors having potential barriers, e.g. a PN-junction depletion layer or carrier concentration layer; Details of semiconductor bodies or of electrodes thereof ; Multistep manufacturing processes therefor
    • H01L29/66Types of semiconductor device ; Multistep manufacturing processes therefor
    • H01L29/68Types of semiconductor device ; Multistep manufacturing processes therefor controllable by only the electric current supplied, or only the electric potential applied, to an electrode which does not carry the current to be rectified, amplified or switched
    • H01L29/76Unipolar devices, e.g. field effect transistors
    • H01L29/772Field effect transistors
    • H01L29/78Field effect transistors with field effect produced by an insulated gate
    • H01L29/786Thin film transistors, i.e. transistors with a channel being at least partly a thin film

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Microelectronics & Electronic Packaging (AREA)
  • Power Engineering (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Condensed Matter Physics & Semiconductors (AREA)
  • Computer Hardware Design (AREA)
  • Nonlinear Science (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Ceramic Engineering (AREA)
  • Optics & Photonics (AREA)
  • Crystallography & Structural Chemistry (AREA)
  • Mathematical Physics (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Thin Film Transistor (AREA)
  • Recrystallisation Techniques (AREA)
  • Liquid Crystal (AREA)

Abstract

【課題】デバイス基板における基板本体が剥離することを抑制したデバイス基板を提供すること。【解決手段】基板本体の表面上に、レーザ光を照射してレーザアニール処理が施される半導体層が形成されたデバイス基板であって、前記基板本体と前記半導体層との間に、前記レーザ光に対して遮光性を有する遮光層を介在させる。【選択図】図1

Description

本発明は、デバイス基板およびその製造方法に関する。
薄膜トランジスタ(TFT:Thin Film Transistor)は、薄型ディスプレイ(FPD:Flat Panel Display)などの表示デバイスをアクティブ駆動するためのスイッチング素子として用いられている。薄膜トランジスタ(以下、TFTという)の半導体層の材料としては、非晶質シリコン(a−Si:amorphous Silicon)や、多結晶シリコン(p−Si:polycrystalline Silicon)などが用いられている。
非晶質シリコンは、電子の動き易さの指標である移動度(μ)が低い。このため、非晶質シリコンでは、さらに高密度・高精細化が進むFPDで要求される高移動度には対応しきれない。そこで、FPDにおけるスイッチング素子としては、非晶質シリコンよりも移動度が大幅に高い多結晶シリコンでチャネル半導体層を形成することが好ましい。多結晶シリコン膜を形成する方法としては、エキシマレーザを使ったエキシマレーザアニール(ELA:Excimer Laser Annealing)装置で、非晶質シリコン膜にパルスレーザ光を照射し、非晶質シリコンを再結晶化させて多結晶シリコンを形成する方法がある。
従来の半導体薄膜の形成方法としては、非晶質シリコン膜とプラスチック基板との間にガスバリア層(SiN)を設け、さらにガスバリア層と非晶質シリコン膜との間に熱的バッファ層を設けることで、熱によるプラスチック基板へのダメージを防ぐものが開示されている(特許文献1参照)。
特開2002−313724号公報
しかしながら、上記の特許文献1に開示された半導体薄膜の形成方法では、レーザ光の波長が変わった場合、熱的バッファ層をレーザ光が透過してプラスチック基板に到達する場合がある。このため、従来の半導体薄膜の形成方法では、プラスチック基板自体が破壊される問題や、プラスチック基板とガスバリア層との界面が破壊されるなどの問題がある。プラスチック基板自体が破壊された場合、プラスチック基板中の反応に伴うガスの発生やガスの爆発によりプラスチック基板が剥離する問題がある。また、プラスチック基板とガスバリア層との間の界面が破壊された場合もプラスチック基板が剥離する問題がある。
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであって、デバイス基板における基板本体が剥離することを抑制したデバイス基板およびその製造方法を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明の態様は、基板本体の表面上に、レーザ光を照射してレーザアニール処理が施される半導体層が形成されたデバイス基板であって、前記基板本体と前記半導体層との間に、前記レーザ光に対して遮光性を有する遮光層を介在させたことを特徴とする。
上記態様としては、前記基板本体は、樹脂で形成されることが好ましい。
上記態様としては、前記半導体層は、前記基板本体に形成される薄膜トランジスタのチャネル領域を形成する非晶質シリコン膜であることが好ましい。
上記態様としては、前記遮光層は、前記レーザ光を反射させる金属膜であることが好ましい。
上記態様としては、前記遮光層は、前記レーザ光を吸収する半導体薄膜であることが好ましい。
上記態様としては、前記遮光層は、前記レーザ光を吸収する有機絶縁膜であることが好ましい。
上記態様としては、前記遮光層は、干渉により前記レーザ光を反射させる誘電体多層膜ミラーであることが好ましい。
上記態様としては、前記樹脂は、ポリイミドであることが好ましい。
上記態様としては、前記半導体薄膜は、非晶質シリコンでなることが好ましい。
上記態様としては、前記誘電体多層膜ミラーは、無機絶縁膜同士を交互に積層してなることが好ましい。
上記態様としては、前記誘電体多層膜ミラーは、無機絶縁膜と有機絶縁膜とを交互に積層してなることが好ましい。
本発明の他の態様は、基板本体の表面上に形成された半導体層にレーザ光を照射してレーザアニール処理を施すデバイス基板の製造方法であって、前記基板本体の上側に、前記レーザ光に対して遮光性を有する遮光層を介在させる工程と、前記遮光層の上側に、前記半導体層を形成する工程と、前記半導体層に前記レーザ光を照射してレーザアニールを行う工程と、を備えることを特徴とする。
上記態様としては、前記基板本体は、樹脂で形成されることが好ましい。
上記態様としては、前記半導体層は、前記基板本体に形成される薄膜トランジスタのチャネル領域を形成する非晶質シリコン膜であることが好ましい。
上記態様としては、前記遮光層は、前記レーザ光を反射させる金属膜であることが好ましい。
上記態様としては、前記遮光層は、前記レーザ光を吸収する半導体薄膜であることが好ましい。
上記態様としては、前記遮光層は、干渉により前記レーザ光を反射させる誘電体多層膜ミラーであることが好ましい。
上記態様としては、前記樹脂は、ポリイミドであることが好ましい。
上記態様としては、前記半導体薄膜は、非晶質シリコンでなることが好ましい。
上記態様としては、前記誘電体多層膜ミラーは、無機絶縁膜同士を交互に積層してなることが好ましい。
上記態様としては、前記誘電体多層膜ミラーは、無機絶縁膜と有機絶縁膜とを交互に積層してなることが好ましい。
本発明によれば、デバイス基板における基板本体が剥離することを抑制できるデバイス基板およびその製造方法を実現できる。
図1は、本発明の第1の実施の形態に係るデバイス基板にレーザアニールを施している状態を示す断面説明図である。 図2は、本発明の第1の実施の形態に係るデバイス基板の製造方法を示すフローチャートである。 図3は、本発明の第2の実施の形態に係るデバイス基板にレーザアニールを施している状態を示す断面説明図である。 図4は、本発明の第3の実施の形態に係るデバイス基板にレーザビームが入射した状態を示す断面説明図である。 図5は、本発明の第3の実施の形態に係るデバイス基板における誘電体多層膜ミラーにレーザビームが入射したときの反射率を示す図である。 図6は、本発明の第4の実施の形態に係るデバイス基板における誘電体多層膜ミラーにレーザビームが入射した状態を示す断面説明図である。 図7は、本発明の第4の実施の形態に係るデバイス基板における誘電体多層膜ミラーにレーザビームが入射したときの反射率を示す図である。
以下に、本発明の実施の形態に係るデバイス基板およびその製造方法の詳細を図面に基づいて説明する。但し、図面は模式的なものであり、各部材の寸法や寸法の比率や形状や数などは現実のものと異なることに留意すべきである。また、図面相互間においても互いの寸法の関係や比率や形状や数が異なる部分が含まれている。
本発明の各実施の形態に係るデバイス基板は、液晶ディスプレイや有機EL(Electro Luminescence)ディスプレイなどのFPD(Flat Panel Display)に用いられるTFT基板、フォトセンサ基板などに適用可能である。本発明に係るデバイス基板としては、レーザアニール処理が施される半導体層などを備える被レーザアニール処理基板に適用可能である。したがって、本発明に係るデバイス基板においてレーザアニール処理される半導体膜は、非晶質シリコン膜に限定されるものではない。
[第1の実施の形態]
(デバイス基板の構成)
以下、図1を用いて、本実施の形態に係るデバイス基板1Aの概略構成について説明する。なお、図1は、デバイス基板1Aにキャリアガラス基板10が貼り付いている状態を示すが、最終的にキャリアガラス基板10は剥離する。
本実施の形態に係るデバイス基板1Aは、基板本体としての樹脂基板11と、この樹脂基板11の表面上に形成された遮光層としての金属膜でなる金属ミラー層12と、金属ミラー層12の上に形成された無機多層膜15と、無機多層膜15の上に形成されたゲート配線16と、無機多層膜15およびゲート配線16の上に形成されたゲート絶縁膜17と、ゲート絶縁膜17の上に形成された半導体層としての非晶質シリコン膜18と、を備える。
本実施の形態では、樹脂基板11の構成材料として、ポリイミドを用いる。金属ミラー層12としては、例えば、アルミニウム膜などの光反射性を有する金属膜を用いる。なお、金属ミラー層12の膜厚は、非晶質シリコン膜18にレーザアニール処理を行う際に照射するレーザビームLBの波長、強度に応じて適宜設定されている。
無機多層膜15は、二酸化ケイ素(SiO)膜13と窒化シリコン(SiN)膜14とを交互に積層した多層構造である。この無機多層膜15は、防湿性を有し、樹脂基板11側からの水分などが非晶質シリコン膜18側へ浸入することを防止する機能を有する。
本実施の形態では、図1に示すように、非晶質シリコン膜18にレーザビームLBを照射してレーザアニール処理を行って、図示しない多結晶シリコン膜を形成することができる。このようなレーザアニール処理によって、図示しないTFTのチャネル領域を形成することができる。
なお、レーザ光としては、例えば、青色レーザを用いることができる。このレーザアニール処理によって、非晶質シリコン膜18を図示しない多結晶シリコン膜に変化させることができる。図1に示すように、デバイス基板1Aに対してレーザビームLBが入射すると、金属ミラー層12は、デバイス基板1Aの表面から入射して到達したレーザビームLBを反射させる。このため、本実施の形態のような構成としたことにより、樹脂基板11へレーザビームLBが入射することを防止でき、樹脂基板11からガスが発生したり、樹脂基板11が剥離したりすることを防止できる。
(デバイス基板の製造方法)
以下、図2に示すフローチャートを用いて、本実施の形態に係るデバイス基板の製造方法について説明する。
まず、図1に示すように、本実施の形態では、キャリアガラス基板10に、基板本体としての樹脂基板11を貼り付ける(ステップS1)。このようにキャリアガラス基板10に樹脂基板11を貼り付けたことにより、樹脂基板11が安定化し、デバイス基板1Aに対する成膜、パターン形成などの工程において加工精度を高めることができる。
次に、本実施の形態では、樹脂基板(基板本体)11の表面に、金属ミラー層12を形成する(ステップS2)。金属ミラー層12の形成方法は、アルミニウム(Al)を、例えばスパッタ法により成膜する。
その後、金属ミラー層12の上に、防湿性を有する無機多層膜15を形成する(ステップS3)。この無機多層膜15は、二酸化ケイ素(SiO)膜13と窒化シリコン(SiN)膜14とを交互に積層して形成する。
次に、無機多層膜15の上に、ゲート配線(ゲート電極)16をパターン形成する(ステップS4)。ゲート配線16の形成方法としては、例えば、スパッタ法により形成したアルミニウム(Al)膜をフォトリソグラフィー技術を用いてパターニングする。
その後、無機多層膜15およびゲート配線16の上に、ゲート絶縁膜17を形成する(ステップS5)。
さらに、ゲート絶縁膜17の上に、非晶質シリコン膜18を、例えば、低温CVD法を用いて形成する(ステップS6)。
次に、非晶質シリコン膜18に対して選択的にまたは全面的にレーザビームLBを照射してレーザアニール処理を行って図示しない多結晶シリコン膜を形成する(ステップS7)。
最後に、例えば、周知のレーザリフトオフ法などを用いて、キャリアガラス基板10を樹脂基板11から剥離して、デバイス基板1Aが完成する(ステップS8)。
本実施の形態に係るデバイス基板およびその製造方法では、非晶質シリコン膜18をレーザアニール処理する際に、レーザビームLBが樹脂基板11に到達することを防止できる。このため、本実施の形態では、樹脂基板11自体の破壊や、基板本体としての樹脂基板11がデバイス基板1Aから剥離することを防止できる。特に、本実施の形態では、デバイス基板1Aを、可撓性を有する表示パネルに適用する場合に、表示パネルの使用に伴って樹脂基板11が剥離し易くなることを防止でき、耐久性を有する表示パネルを実現できる。
なお、本実施の形態に係るデバイス基板1Aにおいては、金属ミラー層12を樹脂基板(基板本体)11の表面に形成したが、無機多層膜15のいずれかの二酸化ケイ素膜13と窒化シリコン膜14との間に形成してもよい。
[第2の実施の形態]
次に、図3を用いて、本発明の第2の実施の形態に係るデバイス基板1Bの概略構成について説明する。なお、図3は、上記第1の実施の形態と同様に、デバイス基板1Bにキャリアガラス基板10が貼り付いている状態を示すが、最終的にキャリアガラス基板10は剥離する。
本実施の形態に係るデバイス基板1Bは、基板本体としての樹脂基板11と、この樹脂基板11の表面上に形成された遮光層としての半導体薄膜である非晶質シリコン層19と、非晶質シリコン層19の上に形成された無機多層膜15と、無機多層膜15の上に形成されたゲート配線16と、無機多層膜15およびゲート配線16の上に形成されたゲート絶縁膜17と、ゲート絶縁膜17の上に形成された半導体層としての非晶質シリコン膜18と、を備える。
本実施の形態では、遮光層としての半導体薄膜に、非晶質シリコンを用いる。なお、非晶質シリコン層19の膜厚は、非晶質シリコン膜18にレーザアニール処理を行う際に照射するレーザビームLBの波長、強度に応じて適宜設定されている。
本実施の形態においても、図3に示すように、非晶質シリコン膜18にレーザビームLBを照射してレーザアニール処理を行って、図示しない多結晶シリコン膜を形成することができる。このようなレーザアニール処理によって、図示しないTFTのチャネル領域を形成することができる。
なお、レーザ光としては、例えば、青色レーザを用いることができる。このレーザアニール処理によって、非晶質シリコン膜18を図示しない多結晶シリコン膜に変化させることができる。
図1に示すように、デバイス基板1Aに対してレーザビームLBが入射すると、遮光層としての非晶質シリコン層19は、デバイス基板1Bの表面から入射して到達したレーザビームLBを吸収する。このため、本実施の形態のような構成としたことにより、樹脂基板11へレーザビームLBが入射することを防止でき、樹脂基板11からガスが発生したり、樹脂基板11が剥離したりすることを防止できる。
本実施の形態に係るデバイス基板の製造方法では、遮光層としての非晶質シリコン層19を、これよりも上層に形成される非晶質シリコン膜18と同じ成膜装置内で形成することができる。このため、本実施の形態に係るデバイス基板の製造方法では、デバイス基板1Bを別の成膜装置へ移動させる必要がなく、製造コストを低減できる。
なお、本実施の形態に係るデバイス基板1Bにおいては、非晶質シリコン層19を樹脂基板(基板本体)11の表面に形成したが、無機多層膜15のいずれかの二酸化ケイ素膜13と窒化シリコン膜14との間に形成してもよい。
[第3の実施の形態]
次に、図4を用いて、本発明の第3の実施の形態に係るデバイス基板1Cの概略構成について説明する。図4は、上記第1の実施の形態と同様に、デバイス基板1Cにキャリアガラス基板10が貼り付いている状態を示すが、最終的にキャリアガラス基板10は剥離する。
なお、図4に示すデバイス基板1Cは、遮光層としての誘電体多層膜ミラー30の上に形成するゲート配線、ゲート絶縁膜、非晶質シリコン膜などを省略して示している。
図4に示すように、本実施の形態のデバイス基板1Cは、基板本体としての樹脂基板11と、この樹脂基板11の表面上に形成された遮光層としての誘電体多層膜ミラー30と、有する。また、この誘電体多層膜ミラー30の上には、図示しない、ゲート配線、ゲート絶縁膜と、半導体層としての非晶質シリコン膜などを備える。
誘電体多層膜ミラー30は、無機絶縁膜同士を交互に積層してなる。誘電体多層膜ミラー30は、具体的には、二酸化ケイ素(SiO)膜21と窒化シリコン(SiN)膜22を交互に11層となるように形成している。本実施の形態では、これらの膜の膜厚を最適化して光学設計することにより、多層の膜の干渉により誘電体多層膜ミラー30にレーザビームLBを反射する特性を付与している。
なお、二酸化ケイ素膜21と窒化シリコン膜22の積層膜数は、11層に限定されるものではない。また、本実施の形態では、二酸化ケイ素膜21の膜厚を80nm、窒化シリコン膜22の膜厚を50nmに設定するが、これに限定されるものではない。二酸化ケイ素膜21の膜厚としては、70〜90nmが好ましく、窒化シリコン膜22の膜厚としては、40〜60nmが好ましい。また、積層膜数は、3〜11層であることが好ましい。
本実施の形態の誘電体多層膜ミラー30により、反射率と波長との関係を表す図5のグラフに示すように、目標の450nmの波長光の90%を反射できることが確認できた。
本実施の形態に係るデバイス基板1Cは、図4に示すように、レーザアニール処理の用いるレーザビームLBが照射した場合、レーザビームLBは誘電体多層膜ミラー30で反射されて樹脂基板11へ到達しないようになっている。したがって、本実施の形態に係るデバイス基板1Cにおいても、樹脂基板11へレーザビームLBが入射することを防止でき、樹脂基板11からガスが発生したり、樹脂基板11が剥離したりすることを防止できる。
[第4の実施の形態]
図6は、本実施の形態に係るデバイス基板1Dを示す断面説明図である。本実施の形態に係るデバイス基板1Dの構成は、上記第3の実施の形態に係るデバイス基板1Cと略同様である。
本実施の形態に係るデバイス基板1Dの異なる点は、誘電体多層膜ミラー40が、無機絶縁膜と有機絶縁膜を交互に積層してなることである。本実施の形態では、有機絶縁膜を多く含むことにより、デバイス基板1Dの可撓性を高めることができる。誘電体多層膜ミラー40は、具体的には、二酸化ケイ素(SiO)膜31とエポキシ樹脂膜32を交互に11層となるように形成し、これらの膜の膜厚を最適化して光学設計することにより、多層の膜の干渉により誘電体多層膜ミラー40にレーザビームLBを反射する特性を付与している。なお、二酸化ケイ素膜31とエポキシ樹脂膜32の積層膜数は、11層に限定されるものではない。
本実施の形態では、二酸化ケイ素膜31の膜厚を77nm、エポキシ樹脂膜32の膜厚を463nmに設定するが、これに限定されるものではない。二酸化ケイ素膜31の膜厚としては、60〜90nmが好ましく、エポキシ樹脂膜32の膜厚としては、440〜490nmが好ましい。また、積層膜数は、3〜11層であることが好ましい。
本実施の形態の誘電体多層膜ミラー40により、反射率と波長との関係を表す図7のグラフに示すように、目標の450nmの波長のレーザビームLBの50%を反射できることが確認できた。この結果、本実施の形態おいても、樹脂基板11側へ入射するレーザビームLBを低減して遮光効果を奏する。したがって、本実施の形態においても、樹脂基板11へレーザビームLBが入射することを抑制でき、樹脂基板11からガスが発生したり、樹脂基板11が剥離したりすることを防止できる。
[その他の実施の形態]
以上、実施の形態について説明したが、この実施の形態の開示の一部をなす論述および図面はこの発明を限定するものであると理解すべきではない。この開示から当業者には様々な代替実施の形態、実施例および運用技術が明らかとなろう。
例えば、上記の各実施の形態に係るデバイス基板の製造方法では、レーザ光として青色レーザを用いたが、緑色レーザ、紫色レーザやその他のレーザ光を用いることが可能である。
また、上記の各実施の形態に係るデバイス基板は、例えば、TFT基板として用いることができるが、この他の各種の半導体装置のデバイス基板として用いることができる。
本発明に係るデバイス基板においては、遮光層として、レーザ光を吸収する有機絶縁膜を用いる構成としてもよい。
さらに、上記の各実施の形態に係るデバイス基板およびその製造方法では、基板本体として可撓性を有する樹脂基板11を適用したが、ガラス基板、半導体基板などを適用することも可能である。
1A,1B,1C,1D デバイス基板
10 キャリアガラス基板
11 樹脂基板(基板本体)
12 金属ミラー層(金属膜)
13 二酸化ケイ素膜
14 窒化シリコン膜
15 無機多層膜
16 ゲート配線
17 ゲート絶縁膜
18 非晶質シリコン膜(半導体層)
19 非晶質シリコン層(遮光層、半導体薄膜)
21 二酸化ケイ素膜
22 窒化シリコン膜
30 誘電体多層膜ミラー
31 二酸化ケイ素膜(無機絶縁膜)
32 エポキシ樹脂膜(有機絶縁膜)
40 誘電体多層膜ミラー

Claims (21)

  1. 基板本体の表面上に、レーザ光を照射してレーザアニール処理が施される半導体層が形成されたデバイス基板であって、
    前記基板本体と前記半導体層との間に、前記レーザ光に対して遮光性を有する遮光層を介在させたデバイス基板。
  2. 前記基板本体は、樹脂で形成された請求項1に記載のデバイス基板。
  3. 前記半導体層は、前記基板本体に形成される薄膜トランジスタのチャネル領域を形成する非晶質シリコン膜である請求項1または請求項2に記載のデバイス基板。
  4. 前記遮光層は、前記レーザ光を反射させる金属膜である請求項1から請求項3のいずれか一項に記載のデバイス基板。
  5. 前記遮光層は、前記レーザ光を吸収する半導体薄膜である請求項1から請求項3のいずれか一項に記載のデバイス基板。
  6. 前記遮光層は、前記レーザ光を吸収する有機絶縁膜である請求項1から請求項3のいずれか一項に記載のデバイス基板。
  7. 前記遮光層は、干渉により前記レーザ光を反射させる誘電体多層膜ミラーである請求項1から請求項3のいずれか一項に記載のデバイス基板。
  8. 前記樹脂は、ポリイミドである請求項2に記載のデバイス基板。
  9. 前記半導体薄膜は、非晶質シリコンでなる請求項5に記載のデバイス基板。
  10. 前記誘電体多層膜ミラーは、無機絶縁膜同士を交互に積層してなる請求項7に記載のデバイス基板。
  11. 前記誘電体多層膜ミラーは、無機絶縁膜と有機絶縁膜とを交互に積層してなる請求項7に記載のデバイス基板。
  12. 基板本体の表面上に形成された半導体層にレーザ光を照射してレーザアニール処理を施すデバイス基板の製造方法であって、
    前記基板本体の上側に、前記レーザ光に対して遮光性を有する遮光層を介在させる工程と、
    前記遮光層の上側に、前記半導体層を形成する工程と、
    前記半導体層に前記レーザ光を照射してレーザアニールを行う工程と、
    を備えるデバイス基板の製造方法。
  13. 前記基板本体は、樹脂で形成された請求項12に記載のデバイス基板の製造方法。
  14. 前記半導体層は、前記基板本体に形成される薄膜トランジスタのチャネル領域を形成する非晶質シリコン膜である請求項12または請求項13に記載のデバイス基板の製造方法。
  15. 前記遮光層は、前記レーザ光を反射させる金属膜である請求項12から請求項14のいずれか一項に記載のデバイス基板の製造方法。
  16. 前記遮光層は、前記レーザ光を吸収する半導体薄膜である請求項12から請求項14のいずれか一項に記載のデバイス基板の製造方法。
  17. 前記遮光層は、干渉により前記レーザ光を反射させる誘電体多層膜ミラーである請求項12から請求項14のいずれか一項に記載のデバイス基板の製造方法。
  18. 前記樹脂は、ポリイミドである請求項13に記載のデバイス基板の製造方法。
  19. 前記半導体薄膜は、非晶質シリコンでなる請求項16に記載のデバイス基板の製造方法。
  20. 前記誘電体多層膜ミラーは、無機絶縁膜同士を交互に積層してなる請求項17に記載のデバイス基板の製造方法。
  21. 前記誘電体多層膜ミラーは、無機絶縁膜と有機絶縁膜とを交互に積層してなる請求項17に記載のデバイス基板の製造方法。
JP2019057743A 2019-03-26 2019-03-26 デバイス基板およびその製造方法 Pending JP2020161580A (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019057743A JP2020161580A (ja) 2019-03-26 2019-03-26 デバイス基板およびその製造方法
PCT/JP2020/011891 WO2020196137A1 (ja) 2019-03-26 2020-03-18 デバイス基板およびその製造方法
TW109109573A TW202040633A (zh) 2019-03-26 2020-03-23 元件基板及其製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019057743A JP2020161580A (ja) 2019-03-26 2019-03-26 デバイス基板およびその製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2020161580A true JP2020161580A (ja) 2020-10-01

Family

ID=72610154

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019057743A Pending JP2020161580A (ja) 2019-03-26 2019-03-26 デバイス基板およびその製造方法

Country Status (3)

Country Link
JP (1) JP2020161580A (ja)
TW (1) TW202040633A (ja)
WO (1) WO2020196137A1 (ja)

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4501173B2 (ja) * 1999-05-14 2010-07-14 ソニー株式会社 半導体膜の製造方法および半導体素子の製造方法
JP4776766B2 (ja) * 1999-10-26 2011-09-21 株式会社半導体エネルギー研究所 半導体装置の作製方法
JP2009033004A (ja) * 2007-07-30 2009-02-12 Fujifilm Corp 薄膜素子とその製造方法、半導体装置
JP6181306B2 (ja) * 2014-06-24 2017-08-16 富士フイルム株式会社 金属酸化物膜の製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
WO2020196137A1 (ja) 2020-10-01
TW202040633A (zh) 2020-11-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP7168356B2 (ja) 有機発光表示装置及びこの製造方法
JP5277263B2 (ja) 発光装置の作製方法
KR100899541B1 (ko) 박리 방법 및 반도체 장치 제조 방법
KR101303114B1 (ko) 노광 마스크
US20050153476A1 (en) Flexible display and method of manufacturing the same
WO2015043169A1 (zh) 柔性显示基板及其制备方法、柔性显示装置
US20180031903A1 (en) Multiple panel substrate, display device and method of manufacturing display device
JP2011227369A (ja) 画像表示装置及びその製造方法
TW202218170A (zh) 顯示裝置和其製造方法
TW201521196A (zh) 顯示裝置之製造方法及系統
JPWO2018229876A1 (ja) 有機elデバイスおよびその製造方法
KR102336684B1 (ko) 플렉서블 디스플레이 장치의 제조 방법
US20210104709A1 (en) Flexible oled device, method for manufacturing same, and support substrate
TW201816853A (zh) 雷射照射裝置以及半導體裝置的製造方法
KR20140147380A (ko) 기판 처리방법 및 이를 이용해 제조된 플렉서블 디스플레이 장치
US11245037B2 (en) Method of fabricating array substrate, array substrate, and display apparatus
US6642085B1 (en) Thin film transistors on plastic substrates with reflective coatings for radiation protection
WO2020196137A1 (ja) デバイス基板およびその製造方法
US9917108B2 (en) Thin film transistor array panel and method of manufacturing the same
KR100712219B1 (ko) 양면발광 유기전계발광소자 및 그 제조방법
JP6717700B2 (ja) 表示装置の製造方法
CN114823543A (zh) 显示面板制备方法及显示面板
WO2018103155A1 (zh) 柔性基板及其制作方法
KR20040105359A (ko) 박막 트랜지스터 제조방법
JP2020080322A (ja) フレキシブルoledデバイス及びその製造方法並びに支持基板