JP2020160865A - 車両検知器及び車両検知方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】スキャン式レーザセンサの性能にかかわらず、精度よく車両の存在を検知することができる車両検知器及び車両検知方法を提供する。【解決手段】車両検知器10は、レーザ光が照射される所定のスキャン範囲内において、複数の照射角度で前記レーザ光を照射する第1スキャン式レーザセンサ11aと、レーザ光が照射される所定のスキャン範囲内において、複数の照射角度で前記レーザ光を照射する第2スキャン式レーザセンサ11bと、前記第1スキャン式レーザセンサ11aと、前記第2スキャン式レーザセンサ11bとの検知結果の組み合わせに基づいて、車線を走行する車両が存在するか否かを判定する判定部120と、を備える。【選択図】図2

Description

本発明は、車両検知器及び車両検知方法に関する。
対象物の存在を検知するためのセンサとして、スキャン式レーザセンサが知られている。スキャン式レーザセンサは、発光素子から発光されたレーザ光を複数の照射角度で照射するとともに、レーザ光の反射光を受光素子で受光することにより、レーザ光が照射された領域内に対象物が存在するか否かを検知する(例えば、特許文献1を参照)。
スキャン式レーザセンサは、有料道路の料金所等において、料金所の車線を走行する車両の存在を検知するための車両検知器に用いられることがある。例えば、図17に示すように、従来の車両検知器90は、車線Lの路側(アイランドI上)に設置された1台のスキャン式レーザセンサ91により、車両Aの存在を検知する。車両Aの形状及び大きさは車種、積載物の有無等に応じて変化するため、車両検知器90のスキャン式レーザセンサ91は、広範囲にレーザ光を照射できることが求められる。例えば、図17に示すスキャン式レーザセンサ91は、レーザ光の照射開始角度から照射終了角度まで約190度のスキャン範囲において、複数の照射角度でレーザ光を照射する。
また、車両Aは、牽引棒により被牽引車と連結されている場合がある。牽引棒は細いため、スキャン式レーザセンサ91の角度分解能が低い(隣接する二つのレーザ光がなす角度の値が大きい)と、牽引棒上にレーザ光が照射されず、車両Aとその後続車両が連結されているか否か判断できない可能性がある。このため、車両検知器90のスキャン式レーザセンサ91は、牽引棒のような細いパーツを検知可能な角度分解能(例えば、約0.67度)を有していることが求められる。
特開2017−67729号公報
現在、多種多様なスキャン式レーザセンサが存在しているが、これらの中には、検知角度範囲(スキャン範囲)が狭く、且つ、角度分解能が低いものがある。しかしながら、このようなスキャン式レーザセンサは車両検知器に求められる性能を満たしていないことがあるので、これらを使用すると車両の検知精度が低下する可能性がある。
本発明は、このような課題に鑑みてなされたものであって、個々のスキャン式レーザセンサの性能にかかわらず、精度よく車両の存在を検知することができる車両検知器及び車両検知方法を提供する。
上記課題を解決するため、本発明は以下の手段を採用している。
本発明の第1の態様によれば、車両検知器(10)は、レーザ光が照射される所定のスキャン範囲内において、複数の照射角度で前記レーザ光を照射する第1スキャン式レーザセンサ(11a)と、レーザ光が照射される所定のスキャン範囲内において、複数の照射角度で前記レーザ光を照射する第2スキャン式レーザセンサ(11b)と、前記第1スキャン式レーザセンサ(11a)と、前記第2スキャン式レーザセンサ(11b)との検知結果の組み合わせに基づいて、車線を走行する車両が存在するか否かを判定する判定部(120)と、を備える。
このようにすることで、車両検知器は、スキャン式レーザセンサの個々の性能が車両検知器の要求性能を満たしていない場合であっても、第1及び第2スキャン式レーザセンサの双方の検知結果を組み合わせることにより、スキャン式レーザセンサ単体の性能よりも高い性能を得ることができる。これにより、車両検知器は、個々のスキャン式レーザセンサの性能にかかわらず、高い精度で車両の存在を検知することができる。
本発明の第2の態様によれば、第1の態様に係る車両検知器(10)において、前記第1スキャン式レーザセンサ(11a)及び前記第2スキャン式レーザセンサ(11b)は、垂直方向に異なる位置、又は、車線幅方向に異なる位置に並べて配置される。
このようにすることで、第1スキャン式レーザセンサ及び第2スキャン式レーザセンサのスキャン範囲を垂直方向又は車線幅方向にずらすことができる。これにより、車両検知器全体のスキャン範囲を垂直方向、又は車線幅方向に拡張することができる。
本発明の第3の態様によれば、第1又は第2の態様に係る車両検知器(10)において、前記第1スキャン式レーザセンサ(11a)の前記スキャン範囲の一端側における前記レーザ光の照射角度は、前記第2スキャン式レーザセンサ(11b)の前記スキャン範囲の一端側における前記レーザ光の照射角度と異なるように設定される。
このようにすることで、第1スキャン式レーザセンサ及び第2スキャン式レーザセンサのそれぞれについて、検知対象となる車両の部位ごとに適切なスキャン範囲を設定することができる。
本発明の第4の態様によれば、第1から第3の何れか一の態様に係る車両検知器(10)において、前記第1スキャン式レーザセンサ(11a)は、前記第1スキャン式レーザセンサ(11a)の筐体の水平軸(Ha)が垂直方向に傾くように配置される。
このようにすることで、車両検知器は、第1スキャン式レーザセンサの設定を変更することなく、簡易且つ確実にスキャン範囲を垂直方向にずらすことができる。
本発明の第5の態様によれば、第4の態様に係る車両検知器(10)において、前記第1スキャン式レーザセンサ(11a)が配置される傾きは、前記車両の車体の一部又は車体に取り付けられた付属物である検知対象物の形状的な特徴に基づいて決定される。
このようにすることで、例えば車両に牽引棒のような小さい(細い)付属物が取り付けられている場合、この付属物の形状的な特徴に応じた角度で第1スキャン式レーザセンサすることにより、この付属物を検知できる可能性を向上させることができる。
本発明の第6の態様によれば、第1から第5の何れか一の態様に係る車両検知器(10)において、前記第1スキャン式レーザセンサ(11a)は、前記第1スキャン式レーザセンサ(11a)の筐体の垂直軸(Va)が車線方向に傾くように配置される。
このようにすることで、垂直方向における第1スキャン式レーザセンサの隣接する二つのレーザ光の照射位置間の間隔を示す照射ピッチが狭くなる。これにより、第1スキャン式レーザセンサの垂直方向における角度分解能を向上させることができる。
本発明の第7の態様によれば、第1から第6の何れか一の態様に係る車両検知器(10)において、前記第1スキャン式レーザセンサ(11a)のスキャン方向は、前記第2スキャン式レーザセンサ(11b)のスキャン方向と逆方向である。
このようにすることで、第1スキャン式レーザセンサ及び第2スキャン式レーザセンサのスキャン範囲が重複する場合であっても、一方のレーザセンサが照射したレーザ光が他方のレーザセンサに干渉することを低減させることができる。
本発明の第8の態様によれば、第1から第7の何れか一の態様に係る車両検知器(10)は、前記第1スキャン式レーザセンサ(11a)及び第2スキャン式レーザセンサ(11b)に前記レーザ光の照射及び受光を指示する同期信号を出力する制御部(121)を更に備える。
このようにすることで、第1スキャン式レーザセンサ及び第2スキャン式レーザセンサのスキャン範囲が重複する場合であっても、それぞれのレーザ光の照射及び受光タイミングが一致しないように制御することができる。これにより、一方のレーザセンサが照射したレーザ光が他方のレーザセンサに干渉することを抑制することができる。
本発明の第9の態様によれば、第1の態様に係る車両検知器(10)において、前記第1スキャン式レーザセンサ(11a)及び前記第2スキャン式レーザセンサ(11b)は、垂直方向の所定位置において、車線方向に隣接して配置される。前記第1スキャン式レーザセンサ(11a)の前記スキャン範囲の一端側における前記レーザ光の照射角度は、前記第2スキャン式レーザセンサ(11b)の前記スキャン範囲の一端側における前記レーザ光の照射角度と異なるように設定される。
このようにすることで、例えば第1スキャン式レーザセンサのスキャン範囲を垂直方向の上方側に向け、第2スキャン式レーザセンサのスキャン範囲を垂直方向の下方側に向ける等、それぞれのスキャン範囲を異ならせることができる。これにより、車両検知器によるスキャン範囲を拡張することができる。また、第1スキャン式レーザセンサ及び第2スキャン式レーザセンサそれぞれが照射するレーザ光の照射角度(位相)がずれるように、それぞれのスキャン範囲をずらすことにより、車両検知器の角度分解能を向上させることができる。
本発明の第10の態様によれば、車両検知方法は、レーザ光が照射される所定のスキャン範囲内において、複数の照射角度で前記レーザ光を照射する第1スキャン式レーザセンサ(11a)によりスキャンするステップと、レーザ光が照射される所定のスキャン範囲内において、複数の照射角度で前記レーザ光を照射する第2スキャン式レーザセンサ(11b)によりスキャンするステップと、前記第1スキャン式レーザセンサ(11a)と、前記第2スキャン式レーザセンサ(11b)との検知結果の組み合わせに基づいて、車線を走行する車両が存在するか否かを判定するステップと、を有する。
本発明に係る車両検知器及び車両検知方法によれば、スキャン式レーザセンサの性能にかかわらず、精度よく車両の存在を検知することができる。
第1の実施形態に係る車両検知器の全体構成を示す図である。 第1の実施形態に係る車両検知器の機能構成を示す図である。 第1の実施形態に係る制御部の機能を説明するための図である。 第1の実施形態の変形例に係る車両検知器の機能構成を示す図である。 第1の実施形態の変形例に係る制御部の機能を説明するための第1の図である。 第1の実施形態の変形例に係る制御部の機能を説明するための第2の図である。 第2の実施形態に係る車両検知器の機能構成を示す図である。 第3の実施形態に係る車両検知器の機能構成を示す図である。 第3の実施形態に係るスキャン範囲の一例を示す第1の図である。 第3の実施形態に係るスキャン範囲の一例を示す第2の図である。 第4の実施形態に係る車両検知器の機能構成を示す図である。 第5の実施形態に係る車両検知器の機能構成を示す図である。 第5の実施形態に係るレーザセンサの機能を説明するための図である。 第6の実施形態に係る車両検知器の機能構成を示す図である。 第6の実施形態に係る車両検知器の機能を説明するための図である。 少なくとも一つの実施形態に係る車両検知器のハードウェア構成の一例を示す図である。 従来技術の車両検知器の機能構成を示す図である。
<第1の実施形態>
以下、本発明の第1の実施形態に係る車両検知器について、図1〜図3を参照しながら説明する。
(全体構成)
図1は、第1の実施形態に係る車両検知器の全体構成を示す図である。
図1に示すように、本実施形態に係る車両検知器10は、例えば有料道路の料金所において、車両Aから通行料金を収受する料金収受システム1を構成する機器の一つとして用いられる。なお、図1には、出口料金所における料金収受システム1の一例が示されている。
図1に示すように、出口料金所において、車両Aは有料道路側から一般道路側に延びる車線Lを走行する。車線Lの両側にはアイランドIが設けられており、料金収受システム1を構成する各種機器はアイランドI上、又は車線Lの路面上に設置される。なお、以下の説明では、車線Lが延在する方向(X方向)を「車線方向」とも記載し、車線方向に水平に直交する方向(Y方向)を「車線幅方向」とも記載する。また、車両Aの進行方向手前側(−X側)を「上流側」とも記載し、車両Aの進行方向奥側(+X側)を「下流側」とも記載する。
料金収受システム1は、複数の車両検知器10A、10B、10Cと、路側アンテナ3と、発進制御機4とを備えている。
車両検知器10A、10B、10Cは、それぞれ車線Lの所定位置に到来した車両Aの存在を検知する。
車両検知器10Aは、車線Lの最も上流側(−X側)の進入検知位置X1に設置される。車両検知器10Aは、車線Lに進入する(進入検知位置X1を通過する)車両Aの存在を検知する。
車両検知器10Bは、車両検知器10Aよりも下流側(+X側)の通信終了位置X2に設置され、車両Aが後述の路側アンテナ3の無線通信領域を通過したことを検知する。
車両検知器10Cは、車線Lの最も下流側(+X側)の退出検知位置X3に設置される。車両検知器10Cは、車線Lから退出する(退出検知位置X3を通過する)車両Aの存在を検知する。
路側アンテナ3は、車両検知器10Aよりも車線方向の下流側(+X側)に設けられる。路側アンテナ3は、所定の無線通信領域に到来した車両Aの車載器と無線通信を行い、通行料金を収受するための各種情報の送受信を行う。なお、路側アンテナ3は、車両検知器10Aにより車両Aが進入検知位置X1に到来したことが検知されると、無線通信を開始する。また、路側アンテナ3は、車両検知器10Bにより車両Aが無線通信領域を通過したことが検知されたとき(車両検知器10Bが通信終了位置X2において車両Aを検知し、その後非検知となったとき)、無線通信を終了する。
発進制御機4は、路側アンテナ3よりも車線方向の下流側(+X側)に設置され、車線Lを走行する車両Aの発進制御を行う。発進制御機4は、車両Aに対する料金収受処理が完了するまでは、開閉バーを下ろして車両Aの退出を規制する。また、発進制御機4は、車両Aに対する料金収受処理が完了すると、開閉バーを上げて車両Aの退出を許可する。また、発進制御機4は、車両検知器10Cにより車両Aが車線Lから退出したことが検知されると、再び開閉バーを下ろして後続車両の退出を規制する。
(機能構成)
以下、図2を参照しながら、本実施形態に係る車両検知器10の機能構成について説明する。なお、本実施形態では、車両検知器10A、10B、10Cはすべて同一の機能構成を有しているとする。このため、以下の説明では、車両検知器10A、10B、10Cを総称して単に車両検知器10と記載する。
図2は、第1の実施形態に係る車両検知器の機能構成を示す図である。
図2に示すように、車両検知器10は、複数のレーザセンサ11a、11bと、CPU12と、を備えている。
本実施形態に係るレーザセンサ11a、11bは、スキャン式レーザセンサである。レーザセンサ11a、11bは、それぞれ車線方向の所定位置(図1の進入検知位置X1、通信終了位置X2、又は退出検知位置X3)において垂直方向(Z方向)に異なる位置に並べて配置される。
なお、以下の説明では、レーザセンサ11aを「第1スキャン式レーザセンサ」、レーザセンサ11bを「第2スキャン式レーザセンサ」とも記載する。なお、他の実施形態では、レーザセンサ11bが「第1スキャン式レーザセンサ」であり、レーザセンサ11aが「第2スキャン式レーザセンサ」であってもよい。
レーザセンサ11a(第1スキャン式レーザセンサ)は、所定のスキャン範囲Ra内において、複数の照射角度でレーザ光Paを照射する。例えば、本実施形態に係るレーザセンサ11aは、内部に発光素子(不図示)及びポリゴンミラー(不図示)を有しており、発光素子がレーザ光Paを照射(投光)してポリゴンミラーで反射させる。レーザセンサ11aは、ポリゴンミラーの角度を変化させることで、図2に示すように、車線Lに直交する横断面(スキャン範囲Ra)内で複数の照射角度でレーザ光Paを照射する。また、レーザセンサ11aは、内部に受光素子(不図示)を備えており、照射したレーザ光Paが被検知物である車両A等で反射された反射光を、ポリゴンミラーを介して受光することにより、被検知物の存在及び位置等を検知することができる。レーザセンサ11aは、スキャン範囲Ra内における車両Aの存在の有無を示す検知結果をCPU12に出力する。なお、このレーザセンサ11aの構成は一例である。レーザセンサ11aとして、他の既存のスキャン式レーザセンサを適用してもよい。
なお、本実施形態では、レーザセンサ11aは、図2に示すように水平方向(Y方向)を中心として、垂直方向の上方側(+Z側)から下方側(−Z側)まで約90度のスキャン範囲でレーザ光Paを照射するとする。このように、レーザ光を照射するスキャン範囲が狭い(例えば、90度以下である)レーザセンサは、スキャン範囲が広い(例えば、180度以上である)レーザセンサと比較して安価である。
レーザセンサ11b(第2スキャン式レーザセンサ)は、レーザセンサ11aと同様の構成を有しており、スキャン範囲Rb内における車両Aの存在の有無を示す検知結果をCPU12に出力する。なお、本実施形態では、レーザセンサ11a及び11bが同一の機種である態様について説明するが、これに限られることはない。他の実施形態では、レーザセンサ11a及び11bは、それぞれ異なる機種であってもよい。レーザセンサの設置高さに応じて、車両Aの車体のうちレーザ光が照射される部位が変わってくる。例えばレーザセンサ11bが車両Aの牽引棒のような細い構成物の有無を検知することを目的としている場合、レーザセンサ11bはレーザセンサ11aよりも角度分解能が高い機種であってもよい。このように、レーザセンサそれぞれが車体のどの部位を検知対象物とするかに応じて、性能(スキャン範囲及び角度分解能)が異なる機種を選択するようにしてもよい。
CPU12は、車両検知器10の動作全体を司るプロセッサである。CPU12は、所定のプログラムに従って動作することにより、判定部120、制御部121としての機能を発揮する。
判定部120は、複数のレーザセンサ11a、11bそれぞれの検知結果の組み合わせに基づいて、車線Lを走行する車両Aが存在するか否かを判定する。具体的には、判定部120は、レーザセンサ11a、11bの検知結果に基づいて、スキャン範囲Ra及びRbの少なくとも一方にレーザ光を遮蔽する物体、即ち車両Aが存在していると判断した場合、車両Aが進入検知位置X1に存在していると判定する。一方、判定部120は、スキャン範囲Ra及びRbの何れにも車両Aが存在していないと判断した場合、車両Aは進入検知位置X1に存在していないと判定する。
制御部121は、複数のレーザセンサ11a、11bにレーザ光の照射及び受光(スキャン)を指示する同期信号を出力する。図2に示すように、隣接するレーザセンサ11a(第1スキャン式レーザセンサ)及びレーザセンサ11b(第2スキャン式レーザセンサ)のスキャン範囲Ra及びRbが重複する場合がある。このとき、レーザセンサ11aがスキャン範囲Ra及びRbが重複する領域にレーザ光Paを照射すると、レーザセンサ11bがこのレーザ光Paの反射光を受光してしまう可能性がある。このように、レーザセンサ11aから照射されたレーザ光Paが、隣接するレーザセンサ11bに干渉してしまうと、レーザセンサ11bは誤った検知結果を出力してしまう可能性がある。このような他のレーザセンサのレーザ光の干渉を抑制するために、制御部121はレーザセンサそれぞれのスキャンタイミングを同期信号により制御する。
図3は、第1の実施形態に係る制御部の機能を説明するための図である。
図3に示すように、制御部121は、レーザセンサ11a及びレーザセンサ11bの何れか一方のみがスキャンを行うように、「Lo」及び「Hi」の2値からなる同期信号をレーザセンサ11a、11bそれぞれに出力する。
レーザセンサ11aは、受信した同期信号が「Lo」であるとき、レーザ光の照射及び受光の機能がONとなるように予め設定されている。同様に、レーザセンサ11bは、受信した同期信号が「Hi」であるとき、レーザ光の照射及び受光の機能がONとなるように予め設定されている。制御部121は、図3に示すように、所定の時間間隔ごとに「Lo」又は「Hi」の同期信号を交互に出力することにより、何れか一方のレーザセンサのみがスキャンを実行するようにする。これにより、隣接するレーザセンサからのレーザ光の干渉を抑制することが可能となる。
(作用効果)
以上のように、本実施形態に係る車両検知器10は、レーザ光が照射される所定のスキャン範囲Ra内において、複数の照射角度でレーザ光Paを照射するレーザセンサ11a(第1スキャン式レーザセンサ)と、レーザ光が照射される所定のスキャン範囲内Rbにおいて、複数の照射角度でレーザ光Pbを照射するレーザセンサ11b(第2スキャン式レーザセンサ)と、レーザセンサ11aと、レーザセンサ11bとの検知結果の組み合わせに基づいて、車線Lを走行する車両Aが存在するか否かを判定する判定部120と、を備える。
このようにすることで、車両検知器10は、レーザセンサ11a、11bの個々の性能が車両検知器の要求性能を満たしていない場合であっても、レーザセンサ11a、11bの双方の検知結果を組み合わせることにより、レーザセンサ単体の性能よりも高い性能を得ることができる。これにより、車両検知器10は、個々のレーザセンサ11a、11bの性能にかかわらず、高い精度で車両Aの存在を検知することができる。
また、本実施形態に係るレーザセンサ11a及びレーザセンサ11bは、垂直方向(Z方向)に異なる位置に並べて配置される。
スキャン範囲が限られたレーザセンサを使用した場合、車両の車体の一部分のみしかスキャンできないことが考えられる。従来の車両検知器のように、1台のレーザセンサ、(例えば、図2のレーザセンサ11a)のみで車両Aの検知を行うと、車両Aの形状及び大きさによっては、車両Aの車体がスキャン範囲Ra内を通過しない場合がある。そうすると、車両検知器はこの車両Aが存在することを正しく検知することが出来ない可能性がある。しかしながら、本実施形態では、レーザセンサ11a、11bの配置を垂直方向に異ならせているので、レーザセンサ11a、11bのスキャン範囲Ra、Rbを垂直方向にずらすことができる。これにより、車両検知器全体のスキャン範囲を垂直方向に拡張することができる。そうすると、車両検知器10は、レーザセンサ11a、11bの何れかのスキャン範囲Ra、Rbにおいて車両Aが検知されればよいので、車両Aの存在を検知する精度を向上させることができる。
また、本実施形態に係る車両検知器10は、レーザセンサ11a及びレーザセンサ11bにレーザ光の照射及び受光を指示する同期信号を出力する制御部121を更に備える。
このようにすることで、レーザセンサ11a、11bのスキャン範囲Ra、Rbが重複する場合であっても、それぞれのレーザ光の照射及び受光タイミングが一致しないように制御することができる。これにより、一方のレーザセンサが照射したレーザ光が他方のレーザセンサに干渉することを抑制することができる。
<第1の実施形態の変形例>
(機能構成)
図4は、第1の実施形態の変形例に係る車両検知器の機能構成を示す図である。
第1の実施形態では、車両検知器10が2つのレーザセンサ11a、11bを備えている態様について説明したが、これに限られることはない。車両検知器10の検知対象、設置環境等に応じて3つ以上のレーザセンサを備えていてもよい。例えば、本変形例では、図4に示すように、車両検知器10は4つのレーザセンサ11a、11b、11c、11dを備えているとする。なお、レーザセンサ11a、11b、11c、11dの機能構成は、第1の実施形態と同様である。
また、本変形例では、レーザセンサの数が増加した分、CPU12の制御部121の機能が第1の実施形態と異なっている。
図5は、第1の実施形態の変形例に係る制御部の機能を説明するための第1の図である。
例えば、レーザセンサ11a、11b、11c、11dのうち、レーザセンサ11a及び11cは配置された位置(距離)が離れているため、互いのレーザ光が干渉しないとする。同様に、レーザセンサ11b及び11dは配置された位置が離れているため、互いのレーザ光が干渉しないとする。そうすると、本変形例に係る制御部121は、図5に示すように、レーザセンサ11a及び11cの組(第1スキャン式レーザセンサ)と、レーザセンサ11b及び11dの組(第2スキャン式レーザセンサ)との何れか一方のみがスキャンを行うように、「Lo」及び「Hi」の2値からなる1bitの同期信号をレーザセンサ11a、11b、11c、11dそれぞれに出力する。
レーザセンサ11a及び11cは、受信した同期信号が「Lo」であるとき、レーザ光の照射及び受光の機能がONとなるように予め設定されている。同様に、レーザセンサ11b及び11dは、受信した同期信号が「Hi」であるとき、レーザ光の照射及び受光の機能がONとなるように予め設定されている。制御部121は、図5に示すように、所定の時間間隔ごとに「Lo」又は「Hi」の同期信号を交互に出力することにより、何れか一方の組のみがスキャンを実行するようにする。
図6は、第1の実施形態の変形例に係る制御部の機能を説明するための第2の図である。
レーザセンサ11a、11b、11c、11dの配置によっては、4つのレーザセンサのうち何れか1つのみがスキャンを実行するようにした方が、より確実にレーザ光の干渉を抑制できる場合がある。この場合、図6に示すように、制御部121は、「Lo」及び「Hi」の2値からなる2bitの同期信号をレーザセンサ11a、11b、11c、11dそれぞれに出力するようにしてもよい。この場合、例えば1bit目が「Lo」、且つ2bit目が「Lo」である場合、レーザセンサ11aのみがレーザ光の照射及び受光の機能がONとなる。同様に、1bit目が「Hi」、且つ2bit目が「Hi」である場合はレーザセンサ11bのみ機能がONとなる。1bit目が「Lo」、且つ2bit目が「Hi」である場合はレーザセンサ11cのみ機能がONとなる。1bit目が「Hi」、且つ2bit目が「Lo」である場合はレーザセンサ11dのみ機能がONとなる。このように、制御部121は、レーザセンサの台数に応じて同期信号のbit数を増加させてもよい。
(作用効果)
このように、本変形例に係る車両検知器10は、レーザセンサの数を増加させることにより、更にスキャン範囲を拡張することができる。また、レーザセンサは、照射口から水平方向(+Y方向)に照射したレーザ光による検知結果が最も精度が高い。車両検知器10は、異なる高さに配置された複数のレーザセンサ11a、11b、11c、11dを備えていることにより、このように精度の高い検知結果を得られる照射ポイントを複数有している。このため、車両検知器10全体の検知精度を向上させることができる。
また、車両Aの車体の色、曲率等によっては、反射率が低く、レーザセンサが反射光を受光することが困難な場合がある。しかしながら、本変形例のように、複数のレーザセンサ11a、11b、11c、11dを異なる高さに配置することにより、何れかのレーザセンサのレーザ光が、車体上の反射率が比較的高い箇所に照射される可能性が上昇する。これにより、車両検知器10は、車両Aの車体の色、曲率等によらず、当該車両Aの存在を検知する精度を向上させることができる。
また、車両検知器10が備えるレーザセンサの台数が増加したとしても、制御部121により隣接するレーザセンサ同士のレーザ光の干渉を抑制することが可能である。
なお、レーザセンサそれぞれのスキャン範囲は、照射口から離れるほど重複する範囲が増加する。しかしながら、車両検知器10としては、車線Lを走行する車両Aの存在を検知できればよいので、照射口から所定距離(例えば2m)以内の近距離におけるレーザ光の干渉のみを抑制すればよい。このため、所定距離以内でスキャン範囲が重複していなければ、レーザセンサのスキャンタイミングが一致してもよい。したがって、レーザセンサそれぞれの配置及びスキャン範囲に応じて、同期信号「Lo」又は「Hi」で動作するレーザセンサの組み合わせを適宜変更してもよい。
<第2の実施形態>
次に、本発明の第2の実施形態に係る車両検知器10について図7を参照しながら説明する。
第1の実施形態と共通の構成要素には同一の符号を付して詳細説明を省略する。
(機能構成)
図7は、第2の実施形態に係る車両検知器の機能構成を示す図である。
図7に示すように、第2の実施形態に係る車両検知器10は、第1の実施形態の変形例と同様に、4つのレーザセンサ11a、11b、11c、11dを備えている。なお、第1の実施形態の変形例では、図4に示すように、全てのレーザセンサについて、スキャン範囲の上限角度(垂直方向の上端側の照射角度)及び下限角度(垂直方向の下端側の照射角度)が同一であった。しかしながら、本実施形態では、図7に示すように、レーザセンサそれぞれの検知対象に合わせて、スキャン範囲の上限角度及び下限角度がそれぞれ異なるように設定される。
例えば、本実施形態に係るレーザセンサ11(11a〜11d)は、以下のような検知対象に合わせて、スキャン範囲Ra〜Rdが設定される。
有料道路の通行料金は、車両Aの車両諸元(車高、車長、車幅、車軸数等)に応じて異なる場合がある。例えば、車両Aの車高が所定の高さH(例えば、2m)以上であるか否かに応じて、異なる車種に区分されるとする。本実施形態に係るレーザセンサ11aは、車両Aの車種を正確に判断するための情報として、車両Aの車高が所定の高さHを超えるか否かを検知する。上述のように、レーザセンサは、照射口から水平方向(+Y方向)に照射したレーザ光による検知結果が最も精度が高い。このため、レーザセンサ11aは、照射口が所定の高さHに位置するように配置される。これにより、レーザセンサ11aは、車両Aの車高が所定の高さHを超えるか否かをより正確に検知することができる。
また、車両Aの車体上(天井又は荷台)には、車両Aの車尾から突出する長尺物が積載される場合がある。車両Aの長尺物が車両検知器10Cよりも高い位置に積載されていると、車両検知器10Cがこの長尺物が退出検知位置X3(図1)を通過したか否かを正しく検知できない可能性がある。そうすると、長尺物が退出検知位置X3を通過中であるときに発進制御機4の開閉バーが下ろされて衝突してしまう可能性がある。このため、本実施形態に係るレーザセンサ11aは、車両Aに積載された長尺物の有無も検知する必要がある。
このように、レーザセンサ11aの検知対象は所定の高さH以上の範囲に位置するもの(車両Aの車体及び積載物)であるので、スキャン範囲Raに所定の高さHよりも上方側(+Z側)の領域が含まれるように、上限角度及び下限角度が設定される。照射口を原点として、水平方向(+Y方向)に向かうレーザ光の照射角度が0度、垂直方向の上方(+Z方向)に向かうレーザ光の照射角度が−90度、垂直方向の下方(−Z方向)に向かうレーザ光の照射角度が+90度であるとすると、スキャン範囲Raは、例えば図7に示すように、上限角度が−90度、下限角度が0度に設定される。なお、レーザセンサ11aが所定の高さHにおいて水平方向にレーザ光を照射可能であれば、下限角度は0度以上の値であってもよい。
一方、本実施形態に係るレーザセンサ11c、11dは、車両Aのバンパーを検知対象とする。例えば、ナンバープレート読取装置2は、車両検知器10により車両Aが進入検知位置X1に到達したことが検知されると、車両Aのナンバープレートを撮影する。このため、レーザセンサ11c、11dのスキャン範囲Rc、Rdは、車両Aのナンバープレートが取り付けられるバンパーを精度よく検知できるように下方側(−Z側)の領域を含むように設定される。例えば図7に示すように、スキャン範囲Rc、Rdは上限角度が0度、下限角度が+90度に設定される。
同様に、レーザセンサ11bのスキャン範囲Rbについても、検知対象に応じて任意に上限角度及び下限角度を設定してもよい。
(作用効果)
以上のように、本実施形態に係るレーザセンサ11a(第1スキャン式レーザセンサ)のスキャン範囲Raの一端側におけるレーザ光Paの照射角度(上限角度)は、レーザセンサ11b(第2スキャン式レーザセンサ)のスキャン範囲Rbの一端側におけるレーザ光Pbの照射角度(上限角度)と異なるように設定される。また、レーザセンサ11c、11dのスキャン範囲Rc、Rdについても、他のレーザセンサと異なる上限角度が設定されてもよい。
このようにすることで、レーザセンサ11a及びレーザセンサ11bのそれぞれについて、検知対象となる車両Aの部位ごとに適切なスキャン範囲を設定することができる。
なお、図7の例では、レーザセンサ11c、11dのスキャン範囲Rc、Rdの上限角度及び下限角度が同一である態様が示されているが、これに限られることはない。レーザセンサ11c、11dのスキャン範囲Rc、Rdについても、他のレーザセンサ11a、11bと同様に、異なる上限角度及び下限角度が設定されてもよい。
<第3の実施形態>
次に、本発明の第3の実施形態に係る車両検知器10について図8〜図10を参照しながら説明する。
上述の各実施形態及び変形例と共通の構成要素には同一の符号を付して詳細説明を省略する。
(機能構成)
図8は、第3の実施形態に係る車両検知器の機能構成を示す図である。
図8に示すように、本実施形態に係るレーザセンサ11a(第1スキャン式レーザセンサ)及びレーザセンサ11b(第2スキャン式レーザセンサ)は、垂直方向(Z方向)の所定位置において車線方向(X方向)に隣接して配置される。また、レーザセンサ11a、11bそれぞれのスキャン範囲Ra、Rbの上限角度(垂直方向の上端側の照射角度)及び下限角度(垂直方向の下端側の照射角度)は、それぞれ異なるように設定される。
例えば、レーザセンサ11aにより車両Aの車体下部(バンパー、牽引棒等の有無)を検知し、レーザセンサ11bにより車両Aの車体上部(車両Aの車高が所定の高さを超えるか否か、積載物の有無等)を検知するとする。この場合、図8に示すように、レーザセンサ11aのスキャン範囲Raは垂直方向の下方側(−Z側)を向き、レーザセンサ11bのスキャン範囲Rbは垂直方向の上方側(+Z側)を向くように設定する。
図9は、第3の実施形態に係るスキャン範囲の一例を示す第1の図である。
図9において、レーザセンサ11aのスキャン範囲Raを実線で示し、レーザセンサ11bのスキャン範囲Rbを破線で示す。照射口を原点として、水平方向(+Y方向)に向かうレーザ光の照射角度が0度、垂直方向の上方(+Z方向)に向かうレーザ光の照射角度が−90度、垂直方向の下方(−Z方向)に向かうレーザ光の照射角度が+90度であるとすると、レーザセンサ11aのスキャン範囲Raは、図9の例では、上限角度が0度、下限角度が+90度に設定される。また、レーザセンサ11bのスキャン範囲Rbは、上限角度が−90度、下限角度が0度に設定される。このように、スキャン範囲Ra、Rbそれぞれの上限角度及び下限角度を異ならせることにより、車両検知器10全体のスキャン範囲を、−90度から+90度までの180度の範囲に拡張することができる。
図10は、第3の実施形態に係るスキャン範囲の一例を示す第2の図である。
また、図10に示すように、レーザセンサ11aのスキャン範囲Ra、及びレーザセンサ11bのスキャン範囲Rbは、互いに重複するように設定されてもよい。
例えば、レーザセンサ11a、11bそれぞれの角度分解能が約1.3度であったとする。このとき、レーザセンサ11aのスキャン範囲Ra内におけるレーザ光Paの照射角度(位相)と、レーザセンサ11bのスキャン範囲Rb内におけるレーザ光Pbの照射角度(位相)とが0.5ピッチ分(1ピッチ=角度分解能約1.3度)ずれるように、レーザセンサ11aのスキャン範囲Raの上限角度を、レーザセンサ11bのスキャン範囲Rbの上限角度よりも垂直方向の上方(+Z方向)にずらす。そうすると、図10に示すように、レーザセンサ11aのスキャン範囲Raとレーザセンサ11bのスキャン範囲Rbとが重複する範囲では、レーザセンサ11aのレーザ光Paと、レーザセンサ11bのレーザ光Pbとが0.5ピッチずつずれた位相で照射されることとなる。したがって、判定部120は、レーザセンサ11aの検知結果と、レーザセンサ11bの検知結果とを組み合わせることにより、スキャン範囲Ra、Rbが重複する範囲における角度分解能をおよそ倍に向上させることができる。例えば、車両Aの牽引棒のような細いパーツを検知する必要がある場合、このように複数のレーザセンサ11a、11bから照射されるレーザ光Pa、Pbの位相を異ならせて角度分解能を向上させることが有効である。
なお、図9及び図10には、車両検知器10が2つのレーザセンサ11a、11bを備えている例が示されているが、これに限られることはない。他の実施形態では、車両検知器10は、要求されるスキャン範囲及び角度分解能に応じて、3つ以上のレーザセンサを備えていてもよい。
(作用効果)
以上のように、本実施形態に係る車両検知器10において、レーザセンサ11a(第1スキャン式レーザセンサ)及びレーザセンサ11b(第2スキャン式レーザセンサ)は、垂直方向(Z方向)の所定位置において、車線方向(X方向)に隣接して配置される。また、レーザセンサ11aのスキャン範囲Raの一端側におけるレーザ光Paの照射角度(上限角度)は、レーザセンサ11bのスキャン範囲Rbの一端側におけるレーザ光Pbの照射角度(上限角度)と異なるように設定される。
このようにすることで、例えばレーザセンサ11aのスキャン範囲Raを垂直方向の上方側(+Z側)に向け、レーザセンサ11bのスキャン範囲Rbを垂直方向の下方側(−Z側)に向ける等、それぞれのスキャン範囲を異ならせることができる。これにより、車両検知器10によるスキャン範囲を拡張することができる。また、レーザセンサ11a及びレーザセンサ11bそれぞれが照射するレーザ光Pa、Pbの照射角度(位相)がずれるようにそれぞれのスキャン範囲Ra、Rbをずらすことにより、車両検知器10の角度分解能を向上させることができる。
<第4の実施形態>
次に、本発明の第4の実施形態に係る車両検知器10について図11を参照しながら説明する。
上述の各実施形態及び変形例と共通の構成要素には同一の符号を付して詳細説明を省略する。
(機能構成)
図11は、第4の実施形態に係る車両検知器の機能構成を示す図である。
図11に示すように、本実施形態に係るレーザセンサ11a(第1スキャン式レーザセンサ)及びレーザセンサ11b(第2スキャン式レーザセンサ)は、それぞれ配置角度が異なる。なお、図11において、料金収受システム1全体で共有する共有座標系「X、Y、Z」に対し、「Xa、Ya、Za」はレーザセンサ11aの固有座標系を表す。Xa方向はレーザセンサ11aの筐体の幅方向を示す。Ya方向はレーザセンサ11aの筐体の奥行方向(水平軸Ha方向)を示す。Za方向はレーザセンサ11aの筐体の高さ方向を示す。また、同様に、「Xb、Yb、Zb」はレーザセンサ11bの固有座標系を表す。
図11に示すように、レーザセンサ11aは、Ya方向に延びる筐体の水平軸Haが共有座標系における垂直方向の下方(−Z方向)に傾くように、Xa軸回りに回転されて配置される。レーザセンサが配置される傾きは、車両Aの車体の一部又は車体に取り付けられた付属物(牽引棒等)である検知対象物の形状的な特徴に基づいて決定することができる。例えば、車両Aは牽引棒を介して被牽引車を牽引している場合がある。牽引棒は、垂直方向(Z方向)に薄く、幅方向(Y方向)に厚い形状を有していることがある。つまり、牽引棒は、幅方向を向く側面よりも、上方を向く上面の方が広い面積を有している。したがって、レーザセンサは、水平方向からレーザ光を照射して側面を検知するよりも、斜め上からレーザ光を照射して上面を検知した方が、牽引棒の検知性能を上昇させることができる。このため、本実施形態では、レーザセンサ11aを、筐体前面を下方(−Z方向)に傾けて配置している。これにより、レーザセンサ11aは、車両Aの牽引棒を検知しやすくしている。
また、図示を略すが、レーザセンサ11aが例えば車両Aに積載された長尺物を検知対象とする場合、レーザセンサ11aの筐体の水平軸Haを共有座標系における垂直方向の上方(+Z方向)に傾くように配置されてもよい。
一方、レーザセンサ11bは、Yb方向に延びる筐体の水平軸Hbが共有座標系における車線幅方向(Y方向)に一致するように配置される。
(作用効果)
以上のように、本実施形態に係る車両検知器10において、レーザセンサ11a(第1スキャン式レーザセンサ)は、筐体の水平軸Haが共有座標系における垂直方向(Z方向)に傾くように配置される。
このようにすることで、車両検知器10は、レーザセンサ11aの設定を変更することなく、簡易且つ確実にスキャン範囲Raを垂直方向にずらすことができる。
なお、図11には、レーザセンサ11aを傾けて配置する例を示したが、これに限られることはない。他の実施形態では、レーザセンサ11bの筐体の水平軸Hbが共有座標系における垂直方向(Z方向)に傾くように配置してもよい。
<第5の実施形態>
次に、本発明の第5の実施形態に係る車両検知器10について図12〜図13を参照しながら説明する。
上述の各実施形態及び変形例と共通の構成要素には同一の符号を付して詳細説明を省略する。
(機能構成)
図12は、第5の実施形態に係る車両検知器の機能構成を示す図である。
図12に示すように、本実施形態に係るレーザセンサ11a(第1スキャン式レーザセンサ)及びレーザセンサ11b(第2スキャン式レーザセンサ)は、それぞれ配置角度が異なる。なお、図12において、料金収受システム1全体で共有する共有座標系「X、Y、Z」に対し、「Xa、Ya、Za」はレーザセンサ11aの固有座標系を表す。Xa方向はレーザセンサ11aの筐体の幅方向を示す。Ya方向はレーザセンサ11aの筐体の奥行方向を示す。Za方向はレーザセンサ11aの筐体の高さ方向(垂直軸Va方向)を示す。また、同様に、「Xb、Yb、Zb」はレーザセンサ11bの固有座標系を表す。
図12に示すように、レーザセンサ11aは、Za方向に延びる筐体の垂直軸Vaが共有座標系における車線方向の下流側(−X方向)に傾くように、Ya軸回りに回転されて配置される。そうすると、レーザセンサ11aのレーザ光Paは、筐体の高さ方向(垂直軸Va方向)に沿って複数の照射角度で照射される。
一方、レーザセンサ11bは、筐体の垂直軸Vbが共有座標系における垂直方向(Z方向)に一致するように配置される。レーザセンサ11bのレーザ光Pbは、筐体の高さ方向(垂直軸Vb方向)、即ち、共有座標系における垂直方向(Z方向)に沿って複数の照射角度で照射される。
図13は、第5の実施形態に係るレーザセンサの機能を説明するための図である。
図13には、レーザセンサ11a、11bそれぞれが照射したレーザ光のピッチが示されている。図13に示すように、レーザセンサ11bのレーザ光Pbは、筐体の高さ方向(垂直軸Vb方向)、共有座標系における垂直方向(Z方向)に沿って、複数の照射角度それぞれに対応した位置に照射される。このとき、レーザ光Pbのピッチは、照射角度が水平方向(共有座標系におけるY方向)に近いほど狭くなっている。
また、レーザセンサ11aのレーザ光Paは、筐体の高さ方向(垂直軸Va方向)に沿って、複数の照射角度それぞれに対応した位置に照射される。したがって、レーザセンサ11aのレーザ光Paの軌跡は、共有座標系における垂直方向(Z方向)から車線方向(X方向)に傾いている。このとき、レーザ光Paのピッチは、レーザ光Pbと同様に照射角度が水平方向(共有座標系におけるY方向)に近いほど狭くなっている。しかしながら、図13に示すように、レーザ光Paの軌跡は車線方向(X方向)に傾いているので、垂直方向(Z方向)におけるピッチがレーザ光Pbよりも狭くなる。つまり、車線方向(Z方向)に傾けて配置されたレーザセンサ11aのレーザ光Paは、傾けずに配置されたレーザセンサ11bよりも、共有座標系における垂直方向(Z方向)の角度分解能が高くなっている。
なお、図12には、レーザセンサ11aの筐体の垂直軸Vaが共有座標系における車線方向の下流側(−X方向)に傾くように配置される例が示されているが、これに限られることはない。レーザセンサ11aは、筐体の垂直軸Vaが共有座標系における車線方向の上流側(+X方向)に傾くように配置されてもよい。
(作用効果)
以上のように、本実施形態に係る車両検知器10において、レーザセンサ11a(第1スキャン式レーザセンサ)は、筐体の垂直軸Vaが共有座標系における車線方向(X方向)に傾くように配置される。
このようにすることで、共有座標系の垂直方向(Z方向)におけるレーザセンサ11aのレーザ光Paの照射ピッチが狭くなる。これにより、レーザセンサ11aの垂直方向(Z方向)における角度分解能を向上させることができる。
<第6の実施形態>
次に、本発明の第6の実施形態に係る車両検知器10について図14〜図15を参照しながら説明する。
上述の各実施形態及び変形例と共通の構成要素には同一の符号を付して詳細説明を省略する。
(機能構成)
図14は、第6の実施形態に係る車両検知器の機能構成を示す図である。
図14に示すように、本実施形態に係る車両検知器10は、複数のレーザセンサ11a、11b、11c、11dを備えている。レーザセンサ11a、11b、11c、11dは、それぞれ車線方向の所定位置(図1の進入検知位置X1、通信終了位置X2、又は退出検知位置X3)において車線幅方向(Y方向)に異なる位置に並べて配置される。このとき、レーザセンサ11a、11b、11c、11dは、ガントリ等により車線Lの上空に設置される。
なお、本実施形態に係る車両検知器10は、有料道路の料金所ではなく、複数の車線Lが並列するマルチレーンフリーフローに設けられていてもよい。この場合、車両検知器10の判定部120は、複数のレーザセンサ11a、11b、11c、11dの検知結果に基づいて、複数の車線Lそれぞれを走行する車両Aの存在を検知する。
また、図14に示すように、本実施形態において、隣接するレーザセンサ同士のスキャン方向を逆方向に設定している。例えば、レーザセンサ11a及び11c(第1スキャン式レーザセンサ)のスキャン方向は、車線幅方向の一方側(+Y側)から他方側(−Y側)へ向かう方向である。一方、レーザセンサ11b及び11d(第2スキャン式レーザセンサ)のスキャン方向は、車線幅方向の他方側(−Y側)から一方側(+Y側)へ向かう方向である。
例えば、隣接するレーザセンサ11a及び11bのスキャン方向が同一であったとする。このとき、レーザセンサ11aのレーザ光Paの照射角度と、レーザセンサ11bのレーザ光Pbの照射角度とが一致(同期)してしまうと、レーザセンサ11aが照射したレーザ光Paの反射光が、レーザセンサ11bに入射されてしまう(レーザセンサ11aのレーザ光Paがレーザセンサ11bに干渉する)場合がある。そうすると、レーザセンサ11bは車両Aの有無を誤検知してしまう可能性がある。このように、隣接するレーザセンサの照射角度が同期しないように、レーザセンサそれぞれの照射角度の位相をずらすことが考えられている。しかしながら、レーザセンサを継続して稼働させているうちに、隣接するレーザセンサの照射角度の位相が同期してしまう場合がある。このため、本実施形態に係る車両検知器10は、上述のように隣接するレーザセンサ同士のスキャン方向を逆方向に設定している。
図15は、第6の実施形態に係る車両検知器の機能を説明するための図である。
図15に示すように、レーザセンサ11aのスキャン方向と、レーザセンサ11bのスキャン方向とは逆方向に設定されている。この場合、隣接するレーザセンサのレーザ光が干渉する可能性がある領域は、レーザセンサ11a、11bのスキャン範囲Ra、Rbが重複する領域(図15の網掛けで示される領域)である。一方、レーザセンサ11a、11bのスキャン方向を同方向にした場合、レーザセンサ11a、11bの配置によっては、スキャン範囲Ra、Rbの全域において隣接するレーザセンサのレーザ光が干渉してしまう可能性がある。したがって、本実施形態のようにスキャン方向を設定することにより、隣接するレーザセンサのレーザ光が干渉してしまう可能性を低減させることができる。
(作用効果)
以上のように、本実施形態に係る車両検知器10において、レーザセンサ11a(第1スキャン式レーザセンサ)及びレーザセンサ11b(第2スキャン式レーザセンサ)は、車線幅方向(Y方向)に異なる位置に並べて配置される。
このようにすることで、レーザセンサ11a及びレーザセンサ11bのスキャン範囲を車線幅方向(Y方向)にずらすことができる。これにより、車両検知器10全体のスキャン範囲を車線幅方向に拡張することができる。また、図14に示すように、車両検知器10は、2つ以上のレーザセンサ11a、11b、11c、11dを備えていてもよい。このようにすることで、車両検知器10全体のスキャン範囲を更に拡張することができる。
また、本実施形態に係る車両検知器10において、レーザセンサ11aのスキャン方向は、隣接するレーザセンサ11bのスキャン方向と逆方向である。
このようにすることで、レーザセンサ11a及びレーザセンサ11bのスキャン範囲Ra、Rbが重複する場合であっても、一方のレーザセンサが照射したレーザ光が他方のレーザセンサに干渉することを低減させることができる。
なお、第1の実施形態の変形例(図4)のように、複数のレーザセンサ11a、11b、11c、11dを垂直方向(Z方向)に並べて配置した場合も、同様に上下に隣接するレーザセンサ同士のスキャン方向を逆方向に設定するようにしてもよい。このような態様であっても、本実施形態と同様の効果を得ることができる。
なお、本実施形態では、隣接するレーザセンサ同士のスキャン範囲が重複する領域が、検知精度に影響を与えない程度に狭い場合、CPU12は制御部121の機能を省略してもよい。
(ハードウェア構成)
図16は、少なくとも一つの実施形態に係る車両検知器のハードウェア構成の一例を示す図である。
以下、図16を参照しながら、上述の各実施形態及び変形例に係る車両検知器10のハードウェア構成の一例について説明する。
図16に示すように、コンピュータ900は、CPU901、主記憶装置902、補助記憶装置903、インタフェース904を備える。
上述の車両検知器10は、コンピュータ900に実装される。そして、上述した各処理部の動作は、プログラムの形式で補助記憶装置903に記憶されている。CPU901(CPU12)は、プログラムを補助記憶装置903から読み出して主記憶装置902に展開し、当該プログラムに従って上記処理を実行する。また、CPU901は、プログラムに従って、車両検知器10が各種処理に用いる記憶領域を主記憶装置902に確保する。また、CPU901は、プログラムに従って、処理中のデータを記憶する記憶領域を補助記憶装置903に確保する。
補助記憶装置903の例としては、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)、磁気ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM(Compact Disc Read Only Memory)、DVD−ROM(Digital Versatile Disc Read Only Memory)、半導体メモリ等が挙げられる。補助記憶装置903は、コンピュータ900のバスに直接接続された内部メディアであってもよいし、インタフェース904又は通信回線を介してコンピュータ900に接続される外部メディアであってもよい。また、このプログラムが通信回線によってコンピュータ900に配信される場合、配信を受けたコンピュータ900が当該プログラムを主記憶装置902に展開し、上記処理を実行してもよい。少なくとも1つの実施形態において、補助記憶装置903は、一時的でない有形の記憶媒体である。
また、当該プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであってもよい。
更に、当該プログラムは、前述した機能を補助記憶装置903に既に記憶されている他のプログラムとの組み合わせで実現するもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であってもよい。
以上、本発明の実施形態について詳細に説明したが、本発明の技術的思想を逸脱しない限り、これらに限定されることはなく、多少の設計変更等も可能である。例えば、上述の各実施形態及び変形例において、複数の車両検知器10A、10B、10Cがそれぞれ同一の機能構成を有する態様を例として説明したが、これに限られることはない。他の実施形態では、車両検知器10A、10B、10Cそれぞれが異なる実施形態又は変形例に係る機能構成を有していてもよい。
1 料金収受システム
2 ナンバープレート読取装置
3 路側アンテナ
4 発進制御機
10、10A、10B、10C 車両検知器
11a、11b、11c、11d レーザセンサ
12 CPU
120 判定部
121 制御部

Claims (10)

  1. レーザ光が照射される所定のスキャン範囲内において、複数の照射角度で前記レーザ光を照射する第1スキャン式レーザセンサと、
    レーザ光が照射される所定のスキャン範囲内において、複数の照射角度で前記レーザ光を照射する第2スキャン式レーザセンサと、
    前記第1スキャン式レーザセンサと、前記第2スキャン式レーザセンサとの検知結果の組み合わせに基づいて、車線を走行する車両が存在するか否かを判定する判定部と、
    を備える車両検知器。
  2. 前記第1スキャン式レーザセンサ及び前記第2スキャン式レーザセンサは、垂直方向に異なる位置、又は、車線幅方向に異なる位置に並べて配置される、
    請求項1に記載の車両検知器。
  3. 前記第1スキャン式レーザセンサの前記スキャン範囲の一端側における前記レーザ光の照射角度は、前記第2スキャン式レーザセンサの前記スキャン範囲の一端側における前記レーザ光の照射角度と異なるように設定される、
    請求項1又は2に記載の車両検知器。
  4. 前記第1スキャン式レーザセンサは、前記第1スキャン式レーザセンサの筐体の水平軸が垂直方向に傾くように配置される、
    請求項1から3の何れか一項に記載の車両検知器。
  5. 前記第1スキャン式レーザセンサが配置される傾きは、前記車両の車体の一部又は車体に取り付けられた付属物である検知対象物の形状的な特徴に基づいて決定される、
    請求項4に記載の車両検知器。
  6. 前記第1スキャン式レーザセンサは、前記第1スキャン式レーザセンサの筐体の垂直軸が車線方向に傾くように配置される、
    請求項1から5の何れか一項に記載の車両検知器。
  7. 前記第1スキャン式レーザセンサのスキャン方向は、前記第2スキャン式レーザセンサのスキャン方向と逆方向である、
    請求項1から6の何れか一項に記載の車両検知器。
  8. 前記第1スキャン式レーザセンサ及び第2スキャン式レーザセンサに前記レーザ光の照射及び受光を指示する同期信号を出力する制御部を更に備える、
    請求項1から7の何れか一項に記載の車両検知器。
  9. 前記第1スキャン式レーザセンサ及び前記第2スキャン式レーザセンサは、垂直方向の所定位置において車線方向に隣接して配置され、
    前記第1スキャン式レーザセンサの前記スキャン範囲の一端側における前記レーザ光の照射角度は、前記第2スキャン式レーザセンサの前記スキャン範囲の一端側における前記レーザ光の照射角度と異なるように設定される、
    請求項1に記載の車両検知器。
  10. レーザ光が照射される所定のスキャン範囲内において、複数の照射角度で前記レーザ光を照射する第1スキャン式レーザセンサによりスキャンするステップと、
    レーザ光が照射される所定のスキャン範囲内において、複数の照射角度で前記レーザ光を照射する第2スキャン式レーザセンサによりスキャンするステップと、
    前記第1スキャン式レーザセンサと、前記第2スキャン式レーザセンサとの検知結果の組み合わせに基づいて、車線を走行する車両が存在するか否かを判定するステップと、
    を有する車両検知方法。
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