JP2020159910A - 電子部品搬送装置の判定方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】誤った種類の保持ヘッドが検査アームに取り付けられてしまうことを抑制することができる電子部品搬送装置の判定方法を提供すること。【解決手段】ピストンのシリンダー内における位置を第1検出値として検出する第1検出ステップと、シリンダー内の圧力と、ピストンがシリンダー内において所定の第1位置から所定の第2位置まで移動するのに要する移動時間とのいずれかを第2検出値として検出する第2検出ステップと、第1検出値と第2検出値とに基づいて保持ヘッドの種類を特定し、ユーザーにより設定された保持ヘッドの種類と特定した保持ヘッドの種類とが一致しているか否かを判定する判定ステップと、を有する、電子部品搬送装置の判定方法。【選択図】図4
Description
この発明は、電子部品搬送装置の判定方法に関する。
電子部品検査装置についての研究、開発が行われている。
電子部品検査装置は、電子部品の電気的な検査を行う。電子部品は、例えば、IC(Integrated Circuit)デバイスである。また、電子部品検査装置は、電子部品搬送装置を含む。電子部品搬送装置は、検査アームを有する。検査アームは、電子部品搬送装置が有する領域のうち電子部品の検査を行う検査領域内において電子部品の搬送を行う。このため、検査アームには、検査領域内に供給される電子部品を保持する保持ヘッドが取り付けられる。
このような検査アームとして、保持ヘッドと、保持ヘッドを駆動させる駆動機構と、駆動機構と保持ヘッドとの間に設けられ、駆動機構に対して保持ヘッドを揺動可能に支持するフローティング機構と、駆動機構と保持ヘッドとの間に設けられ、駆動機構から保持ヘッドに対する相対的押圧力を調整する流体圧シリンダーとを有する検査アームが知られている(特許文献1参照)。
ここで、検査アームには、検査領域内に供給される電子部品の種類に応じた種類の保持ヘッドが取り付けられる。例えば、電子部品検査装置が検査を行う対象がある種類X1の電子部品である場合、検査アームには、種類X1に応じた種類Y1の保持ヘッドが取り付けられる。そして、電子部品検査装置が検査を行う対象が種類X1の電子部品からある種類X2の電子部品に変更された場合、検査アームには、種類Y1の保持ヘッドに代えて、種類X2に応じた種類Y2の保持ヘッドが取り付けられる。
しかしながら、従来の電子部品搬送装置は、検査アームに取り付けられた保持ヘッドの種類を判定できなかった。そのため、当該電子部品搬送装置には、ユーザーが所望する種類の保持ヘッドと異なる種類の保持ヘッドが検査アームに取り付けられてしまう虞があった。
上記課題を解決するために本発明の一態様は、シリンダーの内部に設けられて圧力に応じて前記シリンダー内における位置を変化させるピストンと、前記ピストンとともに移動する保持ヘッドと、を備えた検査アームを有する電子部品搬送装置が前記保持ヘッドの種類を判定する前記電子部品搬送装置の判定方法であって、前記ピストンの前記シリンダー内における位置を第1検出値として検出する第1検出ステップと、前記シリンダー内の圧力と、前記ピストンが前記シリンダー内において所定の第1位置から所定の第2位置まで移動するのに要する移動時間とのいずれかを第2検出値として検出する第2検出ステップと、前記第1検出値と前記第2検出値とに基づいて前記保持ヘッドの種類を特定し、ユーザーにより設定された前記保持ヘッドの種類と前記特定した前記保持ヘッドの種類とが一致しているか否かを判定する判定ステップと、を有する、電子部品搬送装置の判定方法である。
<実施形態>
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して説明する。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して説明する。
<電子部品検査装置の構成>
まず、図1及び図2を参照し、実施形態に係る電子部品検査装置(electronic component tester)1の構成について説明する。なお、図1及び図2のそれぞれに示した三次元直交座標系CCは、各図中における方向を示す。
まず、図1及び図2を参照し、実施形態に係る電子部品検査装置(electronic component tester)1の構成について説明する。なお、図1及び図2のそれぞれに示した三次元直交座標系CCは、各図中における方向を示す。
ここで、以下では、説明の便宜上、三次元直交座標系CCにおけるX軸を、単にX軸と称して説明する。また、以下では、説明の便宜上、三次元直交座標系CCにおけるY軸を、単にY軸と称して説明する。また、以下では、説明の便宜上、三次元直交座標系CCにおけるZ軸を、単にZ軸と称して説明する。また、以下では、説明の便宜上、X軸と平行な2つの方向を、まとめてX軸方向と称して説明する。また、以下では、説明の便宜上、Y軸と平行な2つの方向を、まとめてY軸方向と称して説明する。また、以下では、説明の便宜上、Z軸と平行な2つの方向を、まとめてZ軸方向と称して説明する。
また、以下では、説明の便宜上、X軸とY軸との両方を含む平面と平行な複数の平面を、まとめてXY平面と称して説明する。また、以下では、説明の便宜上、XY平面と平行な方向を、水平又は水平方向と称して説明する。なお、本明細書では、水平には、XY平面に対して完全に平行な方向のみが含まれるわけではなく、電子部品検査装置1による電子部品の搬送が阻害されない限り、XY平面に対して若干(例えば±5°未満程度)傾いた方向も含まれる。また、以下では、説明の便宜上、Z軸の正方向を、上又は上方と称して説明する。また、以下では、説明の便宜上、Z軸の負方向を、下又は下方と称して説明する。
図1は、実施形態に係る電子部品検査装置1の構成の一例を示す斜視図である。また、図2は、図1に示した電子部品検査装置1に含まれる電子部品搬送装置(electronic component handler)10の構成の一例を示す上面図である。
電子部品検査装置1は、図1に示す外観を有する。電子部品検査装置1は、最外装がカバーで覆われている。電子部品検査装置1は、前述した通り、図2に示した電子部品搬送装置10を含む。
電子部品搬送装置10は、ハンドラーである。具体的には、電子部品搬送装置10は、電子部品を搬送する。以下では、一例として、電子部品搬送装置10が、電子部品90を搬送する場合について説明する。
電子部品90は、例えば、BGA(Ball Grid Array)パッケージであるICデバイスである。当該ICデバイスは、例えば、LSI(Large Scale Integration)、CMOS(Complementary MOS)、CCD(Charge Coupled Device)、ICデバイスを複数のモジュールとしてパッケージ化したモジュールIC、水晶デバイス、圧力センサー、慣性センサー(加速度センサー)、ジャイロセンサー、指紋センサー等である。なお、電子部品90は、これらのICデバイスに代えて、他のICデバイスであってもよい。また、電子部品90は、ICデバイスに代えて、他の種類の電子部品であってもよい。
図2に示した例では、電子部品90の形状は、矩形の平板形状である。なお、電子部品90の形状は、矩形の平板形状に代えて、円形、楕円形等の丸みを帯びた形状であってもよく、他の形状であってもよい。
電子部品検査装置1は、電子部品搬送装置10による電子部品の搬送過程において、電子部品90の検査(test)を行う。電子部品90の検査は、例えば、電子部品90の電気的特性の検査、試験等である。なお、電子部品90の検査には、電子部品90の電気的特性の検査、試験等に加えて、電子部品90の他の検査、電子部品90の他の試験が含まれる構成であってもよい。また、電子部品90の検査は、電子部品90の電気的特性の検査、試験等に代えて、電子部品90の他の検査、電子部品90の他の試験等であってもよい。
また、電子部品検査装置1は、トレイ供給領域A1と、電子部品供給領域A2と、検査領域A3と、電子部品回収領域A4と、トレイ除去領域A5との5つの領域を有する。当該5つの領域は、隔壁によって仕切られている。そして、電子部品検査装置1では、電子部品90は、トレイ供給領域A1からトレイ除去領域A5まで、当該5つの領域を矢印α90方向に順に経由し、途中の検査領域A3において検査が行われる。このため、電子部品検査装置1は、当該5つの領域を経由するように電子部品90を搬送する搬送部(transporter)25と、検査領域A3内で検査を行なう検査部16を有する。また、図1に示すように、電子部品検査装置1は、電子部品検査装置1の各部を制御する制御部800と、モニター300と、シグナルランプ400と、操作パネル700を有する。なお、実施形態では、これらの構成から検査部16を除いた構成によって電子部品搬送装置10が構成されている。
また、電子部品検査装置1は、電子部品90の種類毎に交換されるチェンジキットと呼ばれるものを予め搭載して用いられる。チェンジキットには、電子部品90を載せる支持部、後述する検査アーム17に取り付けられる保持ヘッドHD等が含まれる。電子部品検査装置1では、この支持部が複数の箇所に設置されている。支持部には、例えば、後述する温度調整部12と、電子部品供給部14と、電子部品回収部18が含まれる。また、チェンジキットには、支持部に加えて、ユーザーが用意するトレイ200と、回収用トレイ19と、検査部16も含まれる。
トレイ供給領域A1は、未検査状態の複数の電子部品90が配列されたトレイ200が供給される領域である。各トレイ200には複数の凹部(recess)が行列状に配置されている。これら複数の凹部のそれぞれは、電子部品90を1つずつ載せることができる。
電子部品供給領域A2は、トレイ供給領域A1から搬送されたトレイ200上の電子部品90を検査領域A3まで搬送する領域である。電子部品検査装置1では、トレイ供給領域A1と電子部品供給領域A2とを跨ぐようにトレイ搬送機構11A、トレイ搬送機構11Bが設けられている。トレイ搬送機構11Aは、搬送部25の一部である。トレイ搬送機構11Aは、トレイ200を図2中の矢印α11A方向に移動させることができる。これにより、電子部品検査装置1は、電子部品90をトレイ供給領域A1から電子部品供給領域A2に送り込むことができる。また、トレイ搬送機構11Bは、トレイ200を図2中の矢印α11B方向に移動させることができる移動部である。これにより、電子部品検査装置1は、空のトレイ200を電子部品供給領域A2からトレイ供給領域A1に移動させることができる。
電子部品供給領域A2には、温度調整部12と、搬送アーム13と、トレイ搬送機構15が設けられる。また、電子部品供給領域A2には、電子部品供給領域A2と検査領域A3とを跨いで移動する電子部品供給部14が設けられる。
温度調整部12は、電子部品90を載せる支持部である。また、温度調整部12は、載せられた電子部品90を加熱又は冷却することができるソークプレートと呼ばれる。電子部品検査装置1では、温度調整部12により、検査部16で検査される前の電子部品90を予め加熱し、高温検査に適した温度に調整することができる。また、電子部品検査装置1では、温度調整部12により、検査部16で検査される前の電子部品90を予め冷却し、低温検査に適した温度に調整することができる。図2に示す構成では、温度調整部12は、Y軸方向に並んで2つ配置されており、トレイ200上の電子部品90が搬送アーム13によっていずれかの温度調整部12に搬送される。
搬送アーム13は、電子部品90を吸着して持ち上げる。換言すると、搬送アーム13は、電子部品90を保持する。そして、搬送アーム13は、電子部品供給領域A2内において、X軸方向、Y軸方向、Z軸方向のそれぞれに移動することができる。搬送アーム13は、搬送部25の一部でもあり、トレイ200と温度調整部12との間の電子部品90の搬送と、温度調整部12と電子部品供給部14との間の電子部品90の搬送とを行うことができる。なお、図2中では、搬送アーム13のX軸方向の移動を矢印α13Xで示し、搬送アーム13のY軸方向の移動を矢印α13Yで示している。なお、本明細書において、ある物体を保持するとは、当該物体を持ち上げて移動させることが可能な状態にすること意味する。例えば、保持ヘッドは、電子部品を吸着することにより、保持する。
電子部品供給部14は、温度調整部12で温度調整された電子部品90を載せる支持部である。また、電子部品供給部14は、載せられた電子部品90を検査部16の近傍まで搬送することができる。電子部品供給部14は、供給用シャトルプレート、又は、供給シャトルと呼ばれることもある。電子部品供給部14も、搬送部25の一部となり得る。電子部品供給部14は、電子部品90を載せる複数の凹部を有している。
また、電子部品供給部14は、電子部品供給領域A2と検査領域A3との間を矢印α14方向に沿って往復移動することができる。これにより、電子部品供給部14は、電子部品90を電子部品供給領域A2から検査領域A3の検査部16の近傍まで搬送することができる。また、電子部品供給部14は、検査領域A3で電子部品90が検査アーム17によって取り去られた後、電子部品供給領域A2に再び戻ることができる。
図2に示す構成では、電子部品供給部14は、Y軸方向に並んで2つ配置されている。なお、以下では、説明の便宜上、Y軸の負方向側の電子部品供給部14を電子部品供給部14Aと称し、Y軸の正方向側の電子部品供給部14を電子部品供給部14Bと称して説明する。温度調整部12上の電子部品90は、電子部品供給領域A2内で電子部品供給部14A又は電子部品供給部14Bまで搬送される。
トレイ搬送機構15は、全ての電子部品90が除去された状態の空のトレイ200を電子部品供給領域A2内で矢印α15方向に搬送する機構である。そして、この搬送後、空のトレイ200は、トレイ搬送機構11Bによって電子部品供給領域A2からトレイ供給領域A1に戻される。
検査領域A3は、電子部品90を検査する領域である。検査領域A3には、電子部品90に対して検査を行なう検査部16と、検査アーム17が設けられる。
検査アーム17は、検査領域A3内において、1個以上の電子部品90を搬送することができる。検査アーム17が1個以上の電子部品90を搬送するため、検査アーム17には、1個以上の電子部品90を保持する保持ヘッドHDが取り付けられる。保持ヘッドHDは、例えば、1個以上の電子部品90のそれぞれを、気体の吸引による吸着、爪部による把持、爪部による挟持等によって保持する。以下では、検査アーム17には、2つの保持ヘッドHDが取り付けられる場合について説明する。また、検査アーム17が搬送可能な電子部品90の数は、保持ヘッドHDが電子部品90を保持可能な数によって決まる。例えば、保持ヘッドHDが4個の電子部品90を保持可能であれば、検査アーム17は、同時に8個の電子部品90を搬送することができる。また、例えば、保持ヘッドHDが2個の電子部品90を保持可能であれば、検査アーム17は、同時に4個の電子部品90を搬送することができる。前述した通り、保持ヘッドHDは、チェンジキットの一例である。検査アーム17の構成の詳細については、後述する。なお、保持ヘッドHDの構造は、保持ヘッドHDの種類によって変わるため、実施形態では、詳細な説明を省略する。
検査アーム17は、検査領域A3内でY軸方向及びZ軸方向に往復移動することができる。図2中では、検査アーム17のY軸方向の移動を矢印α17Yで示している。また、図2に示す構成では、検査アーム17は、Y軸方向に並んで2つ配置されている。なお、以下では、説明の便宜上、Y軸の負方向側の検査アーム17を検査アーム17Aと称し、Y軸の正方向側の検査アーム17を検査アーム17Bと称して説明する。
検査アーム17Aは、検査領域A3内において、電子部品供給部14Aから検査部16へ電子部品90を搬送する。また、検査アーム17Bは、検査領域A3内において、電子部品供給部14Bから検査部16へ電子部品90を搬送する。また、検査アーム17Aは、検査領域A3内において、検査部16から電子部品回収部18Aへ電子部品90を搬送する。また、検査アーム17Bは、検査領域A3内において、検査部16から電子部品回収部18Bへ電子部品90を搬送する。
検査部16は、電子部品90を載せて、電子部品90の電気的特性を検査する支持部である。また、検査部16は、電子部品90を載せる凹部を有する。当該凹部の底面には、図示しない複数のプローブピンが設けられている。凹部に電子部品90を載せた場合、電子部品90の端子とプローブピンとが接触する。これにより、電子部品検査装置1では、電子部品90の検査が行なえる状態になる。電子部品90の検査は、検査部16に接続されるテスターが有する検査制御部に記憶されているプログラムに基づいて行われる。
電子部品回収領域A4は、検査部16での検査が終了した電子部品90が回収される領域である。図2に示すように、電子部品回収領域A4には、回収用トレイ19と、搬送アーム20と、トレイ搬送機構21が設けられる。また、電子部品回収領域A4には、検査領域A3と電子部品回収領域A4とを跨いで移動する電子部品回収部18も設けられる。また、電子部品回収領域A4には、空のトレイ200も用意されている。
電子部品回収部18は、検査部16で検査が終了した電子部品90が載せられ、当該電子部品90を電子部品回収領域A4まで搬送することができる支持部である。電子部品回収部18は、回収用シャトルプレート、又は、単に回収シャトルと呼ばれることもある。電子部品回収部18も、搬送部25の一部となり得る。
電子部品回収部18は、検査領域A3と電子部品回収領域A4との間を矢印α18方向に沿って往復移動することができる。図2に示す構成では、電子部品回収部18は、電子部品供給部14と同様に、Y軸方向に並んで2つ配置されている。なお、上述したように、説明の便宜上、Y軸の負方向側の電子部品回収部18を電子部品回収部18Aと称し、Y軸の正方向側の電子部品回収部18を電子部品回収部18Bと称して説明する。そして、電子部品検査装置1では、検査部16上の電子部品90は、検査アーム17によって、電子部品回収部18Aまたは電子部品回収部18Bに搬送され、載せられる。
回収用トレイ19は、検査部16で検査された電子部品90を載せる支持部であり、電子部品回収領域A4内で移動しないよう固定されている。なお、図2に示す構成では、回収用トレイ19は、X軸方向に沿って3つ配置されている。
また、空のトレイ200も、X軸方向に沿って3つ配置されている。この空のトレイ200も、検査部16で検査された電子部品90を載置せる支持部となる。電子部品検査装置1では、電子部品回収領域A4に移動してきた電子部品回収部18上の電子部品90は、回収用トレイ19および空のトレイ200のうちのいずれかに搬送され、載せられる。例えば、電子部品検査装置1では、電子部品90の検査結果毎に載せるトレイ200を分けることにより、電子部品90をその検査結果毎、例えば、良品/不良品に分類して回収することができる。
搬送アーム20は、電子部品回収領域A4内でX軸方向、Y軸方向、Z軸方向のそれぞれに移動可能である。搬送アーム20は、搬送部25の一部であり、電子部品90を電子部品回収部18から回収用トレイ19や空のトレイ200に搬送することができる。なお、図2中では、搬送アーム20のX軸方向の移動を矢印α20Xで示し、搬送アーム20のY軸方向の移動を矢印α20Yで示している。
トレイ搬送機構21は、トレイ除去領域A5から搬入された空のトレイ200を電子部品回収領域A4内で矢印α21方向に搬送する。そして、この搬送後、空のトレイ200は、電子部品90が回収される位置に配されることとなり、前述の3つの空のトレイ200のうちのいずれかとなり得る。
トレイ除去領域A5は、検査済み状態の複数の電子部品90が配列されたトレイ200が回収され、除去される除材部である。トレイ除去領域A5では、多数のトレイ200を積み重ねることができる。
また、電子部品回収領域A4とトレイ除去領域A5とを跨いで、トレイ200を1枚ずつY軸方向に搬送するトレイ搬送機構22A、トレイ搬送機構22Bが設けられる。トレイ搬送機構22Aは、搬送部25の一部であり、トレイ200を矢印α22A方向に往復移動させることができる移動部である。これにより、電子部品検査装置1は、検査済みの電子部品90を電子部品回収領域A4からトレイ除去領域A5に搬送することができる。また、トレイ搬送機構22Bは、電子部品90を回収するための空のトレイ200を矢印α22B方向に移動させることができる。これにより、電子部品検査装置1は、空のトレイ200をトレイ除去領域A5から電子部品回収領域A4に移動させることができる。
制御部800は、例えば、トレイ搬送機構11Aと、トレイ搬送機構11Bと、温度調整部12と、搬送アーム13と、電子部品供給部14と、トレイ搬送機構15と、検査部16と、検査アーム17と、電子部品回収部18と、搬送アーム20と、トレイ搬送機構21と、トレイ搬送機構22Aと、トレイ搬送機構22Bとの各部の作動を制御する。また、制御部800には、外付けの記憶部1000が取り付けられている。記憶部1000は、記憶装置であり、例えば、ハードディスクであるが、これに代えて、SSD(Solid State Drive)等の他の記憶装置であってもよい。また、制御部800は、記憶部1000を内蔵する構成であってもよい。
オペレーターは、モニター300を介して電子部品検査装置1の動作条件等を設定したり、確認したりすることができる。モニター300は、例えば、液晶画面で構成された表示画面301を有し、電子部品検査装置1の正面側上部に配置されている。図1に示すように、トレイ除去領域A5の図中の右側には、マウスを載せるマウス台600が設けられている。このマウスは、モニター300に表示された画面を操作する際に用いられる。
なお、電子部品検査装置1は、トレイ供給領域A1、トレイ除去領域A5が配置されている側、すなわち、図2においてY軸の負方向側が、電子部品検査装置1の正面側として使用される。また、電子部品検査装置1は、検査領域A3が配置されている側、すなわち、図2においてY軸の正方向側が、電子部品検査装置1の背面側として使用される。
また、モニター300の近傍には、操作パネル700が配置されている。操作パネル700は、電子部品検査装置1に所望の動作を命令するものである。また、シグナルランプ400は、発光する色の組み合わせにより、電子部品検査装置1の作動状態等を報知することができる。シグナルランプ400は、電子部品検査装置1の上部に配置されている。また、電子部品検査装置1には、スピーカー500が内蔵されており、このスピーカー500によっても電子部品検査装置1の作動状態等を報知することもできる。
以上、電子部品検査装置1の全体構成について簡単に説明した。このような電子部品検査装置1の検査領域A3内では、前述したように、検査アーム17によって電子部品90が搬送される。そこで、以下では、このような検査アーム17の構成についてより詳しく説明する。
<検査アームの構成>
以下、検査アーム17の構成について説明する。
以下、検査アーム17の構成について説明する。
検査アーム17は、1個以上のシリンダー部を有する。個々のシリンダー部には、前述の保持ヘッドHDが取り付けられる。実施形態では、検査アーム17には、前述した通り、保持ヘッドHDが2個取り付けられる。すなわち、実施形態では、検査アーム17は、2個のシリンダー部を有する。また、実施形態では、これら2個のシリンダー部は、互いに同じ構成であるが、互いに異なる構成であってもよい。
これら2個のシリンダー部は、検査アーム17の動きに応じて、前述した通り、Y軸、Z軸のそれぞれに対して検査アーム17とともに移動する。これにより、検査アーム17は、これら2個のシリンダー部のそれぞれに保持された電子部品90を搬送することができる。
図3は、検査アーム17が有するシリンダー部の構成の一例を示す図である。図3では、一例として、検査アーム17が有する2個のシリンダー部のうちの一方のみを示している。
図3に示したように、検査アーム17が有するシリンダー部は、シリンダーSLと、シリンダーSL内の圧力に応じてシリンダーSL内の位置を変化させるピストンPTと、位置検出部S1を有する。なお、図3では、シリンダー部及び保持ヘッドHDのそれぞれについて、形状を簡略化している。
図3に示したように、検査アーム17が有するシリンダー部は、シリンダーSLと、シリンダーSL内の圧力に応じてシリンダーSL内の位置を変化させるピストンPTと、位置検出部S1を有する。なお、図3では、シリンダー部及び保持ヘッドHDのそれぞれについて、形状を簡略化している。
図3に示した例では、シリンダーSL内においてピストンPTが移動可能な方向は、Z軸方向と一致している。このため、ピストンPTは、ピストンPTが有する面のうちZ軸の負方向側の面から当該負方向に向かって突出するピストンロッドPLを有する。以下では、説明の便宜上、ピストンPTが有する面のうちピストンロッドPLが設けられた面を、第1面M1と称して説明する。また、以下では、説明の便宜上、ピストンPTが有する面のうち第1面M1と反対側の面を、第2面M2と称して説明する。
シリンダーSL内において、第1面M1とシリンダーSLの内壁との間の空間には、ばねSPが配置されている。ばねSPは、第1面M1をZ軸の正方向に向かって押し上げる力、すなわち、当該正方向に向かってピストンPTに加わる力をピストンPTに対して与えるように、当該空間内に配置される。このため、シリンダーSL内では、ピストンPTには、ばねSPから当該正方向に向かって常に力が加えられる。
一方、第2面M2とシリンダーSLの内壁との間の空間には、制御部800による制御に応じた図示しない電空レギュレーターから、当該制御に応じた圧力の圧縮空気が流入させられる。ここで、前述のシリンダーSL内の圧力は、当該空間内の圧力のことである。なお、電空レギュレーターは、当該圧力の圧縮空気に代えて、当該圧力の他の気体を当該空間に流入させる構成であってもよい。このため、第2面M2には、当該空間内に流入した圧縮空気の圧力が加えられる。還元すると、ピストンPTには、当該空間内に圧縮空気が流入した場合、流入した圧縮空気の圧力によって、Z軸の負方向に向かって力が加えられる。なお、圧縮空気は、電空レギュレーターから当該空間内までを繋ぐ図示しない流路を通って当該空間内に流入する。当該流路は、パイプ等によって形成されるが、これに限定されるわけではない。
従って、シリンダーSL内では、ピストンPTは、シリンダーSL内においてピストンが動くことが可能な2つの方向のそれぞれに向かってピストンPTに加わる力の差分に応じて、位置を変化させる。これにより、検査アーム17は、例えば、各シリンダー部において、保持ヘッドHDに加わる重力を打ち消し、電子部品90に対して保持ヘッドから過剰な力が加わってしまうことを抑制することができる。
ピストンPTが有するピストンロッドPLの先端には、保持ヘッドHDを取り付け可能な取付部FXが設けられている。図3に示した例では、取付部FXは、ピストンロッドPLの先端に設けられたフランジである。なお、取付部FXへの保持ヘッドHDの取り付けは、取り付け金具を用いてもよく、ねじを用いてもよく、磁石を用いてもよく、他の方法によって行われてもよい。また、取付部FXは、当該フランジに代えて、保持ヘッドHDを取り付け可能な形状であれば、如何なる形状であってもよい。このように保持ヘッドHDが取付部FXに取り付けられているため、保持ヘッドHDは、ピストンPTとともに動くようにピストンPTに対して取り付けられていると換言することもできる。
位置検出部S1は、ピストンPTのシリンダーSL内における位置を検出する。ここで、位置検出部S1は、ピストンPTのシリンダーSL内における位置が所定の位置と一致したタイミングをピストンPTのシリンダーSL内における位置として検出する構成であってもよく、ピストンPTのシリンダーSL内における位置そのものを直接検出する構成であってもよく、ピストンPTとともに動く部位の位置をピストンPTのシリンダーSL内における位置として検出する構成であってもよい。以下では、一例として、位置検出部S1が、ピストンPTのシリンダーSL内における位置が所定の位置と一致したタイミングをピストンPTのシリンダーSL内における位置として検出する場合について説明する。この場合、当該タイミングにおいて、ピストンPTのシリンダーSL内における位置は、所定の位置と一致している。また、当該場合、位置検出部S1は、例えば、近接センサー、接触センサー等である。
図3に示した例では、位置検出部S1は、近接センサーである。この場合、位置検出部S1は、取付部FXが有する面のうちZ軸の正方向側の面が位置検出部S1と接触したタイミング、又は、当該面が位置検出部S1から離間したタイミングを、ピストンPTのシリンダーSL内における位置が所定の位置と一致したタイミングとして検出する。位置検出部S1は、検出したタイミングを、ピストンPTのシリンダーSL内における位置が所定の位置であることを示す位置情報として、判定部805に出力する。以下では、一例として、位置検出部S1が、取付部FXが有する面のうちZ軸の正方向側の面が位置検出部S1から離間したタイミングを、ピストンPTのシリンダーSL内における位置が所定の位置と一致したタイミングとして検出する場合について説明する。
なお、位置検出部S1がピストンPTのシリンダーSL内における位置そのものを直接検出する構成、又は、位置検出部S1がピストンPTとともに動く部位の位置をピストンPTのシリンダーSL内における位置として検出する構成である場合、位置検出部S1は、例えば、レーザー距離計等である。
ここで、検査アーム17には、検査領域A3内に供給される電子部品90の種類に応じた種類の保持ヘッドHDが取り付けられる。例えば、電子部品検査装置1が検査を行う対象がある種類X1の電子部品90である場合、検査アーム17には、種類X1に応じた種類Y1の保持ヘッドHDが取り付けられる。そして、電子部品検査装置1が検査を行う対象が種類X1の電子部品90からある種類X2の電子部品90に変更された場合、検査アーム17には、種類Y1の保持ヘッドHDに代えて、種類X2に応じた種類Y2の保持ヘッドHDが取り付けられる。すなわち、当該場合、検査アーム17に取り付けられる保持ヘッドHDは、交換される。
このような保持ヘッドHDの交換において、ユーザーは、ユーザーが所望する種類の保持ヘッドHDを取り付けようとして、当該種類と異なる種類の保持ヘッドHDを誤って取り付けてしまう場合がある。しかしながら、従来の電子部品検査装置1は、検査アーム17に取り付けられた保持ヘッドHDの種類を判定できなかった。このため、電子部品検査装置1では、検査アーム17に取り付けられた保持ヘッドHDの種類が正しい種類のものであるか否かをユーザーが目視で確認していた。その結果、電子部品検査装置1では、誤った種類の保持ヘッドHDが検査アーム17に取り付けられてしまうことを抑制することが困難な場合があった。
そこで、電子部品検査装置1が有する制御部800は、検査アーム17に取り付けられた保持ヘッドHDの種類を判定し、誤った種類の保持ヘッドHDが検査アーム17に取り付けられてしまうことを抑制するための判定制御を行う。以下では、このような判定制御を行う制御部800の機能構成と、制御部800が判定制御を行う処理の流れについて詳しく説明する。
<制御部の機能構成>
以下、図4を参照し、制御部800の機能構成について説明する。図4は、制御部800の機能構成の一例を示す図である。なお、図4では、制御部800が有するすべての機能構成を示しているわけではなく、説明の便宜上、一部を省略している。しかしながら、制御部800は、少なくとも、図4に示した機能構成を備えている。
以下、図4を参照し、制御部800の機能構成について説明する。図4は、制御部800の機能構成の一例を示す図である。なお、図4では、制御部800が有するすべての機能構成を示しているわけではなく、説明の便宜上、一部を省略している。しかしながら、制御部800は、少なくとも、図4に示した機能構成を備えている。
制御部800は、モニター300、シグナルランプ400、スピーカー500、操作パネル700、記憶部1000のそれぞれと通信可能に接続されている。そして、制御部800は、例えば、表示制御部801と、操作受付部802と、第1取得部803、第2取得部804、判定部805と、報知制御部806と、検査アーム制御部807を有する。制御部800が有するこれらの機能部は、例えば、CPU(Central Processing Unit)等のプロセッサーが、記憶部1000に記憶された各種のプログラムを実行することにより実現される。また、当該機能部のうちの一部又は全部は、LSI(Large Scale Integration)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)等のハードウェア機能部であってもよい。
表示制御部801は、モニター300に表示させる各種の画像を生成する。表示制御部801は、生成した画像をモニター300に表示させる。例えば、表示制御部801は、ユーザーから受け付けた操作に応じて、ユーザーからの操作を受け付ける操作受付画像を生成する。そして、表示制御部801は、生成した操作受付画像をモニター300に表示させる。
操作受付部802は、操作パネル700に対して行われたユーザーからの操作を受け付ける。
第1取得部803は、位置検出部S1から前述の位置情報を取得する。第1取得部803は、取得した位置情報に基づいて、ピストンPTのシリンダーSL内における位置が所定の位置であることを特定する。そして、第1取得部803は、特定した所定の位置を、第1検出値として判定部805に出力する。換言すると、電子部品検査装置1は、当該所定の位置を、第1検出値として検出する。なお、第1取得部803は、位置検出部S1から取得した位置情報がタイミングではなく位置を示す場合、当該位置情報が示す位置を、第1検出値として判定部805に出力する。
第2取得部804は、位置検出部S1以外のセンサー、装置、機能部等から出力される情報を取得する。当該情報は、何らかの値を示す。第2取得部804は、取得した情報が示す値を、第2検出値として判定部805に出力する。例えば、第2取得部804は、後述する検査アーム制御部807からの制御によって電空レギュレーターがシリンダーSL内に流入させる圧縮空気の圧力を示す圧力情報を、電空レギュレーターから取得する。この場合、第2取得部804は、取得した圧力情報が示す圧力を、第2検出値として判定部805に出力する。換言すると、電子部品検査装置1は、当該圧力を、第2検出値として検出する。なお、電空レギュレーターは、当該制御に応じた圧力の圧縮空気を、シリンダーSL内に流入させる。すなわち、当該圧力は、シリンダーSL内に流入した気体の圧力とほぼ一致している。
判定部805は、制御部800が行う各種の判定を行う。
報知制御部806は、判定部805により判定された結果を、モニター300、シグナルランプ400、スピーカー500等を制御してユーザーに報知する。例えば、報知制御部806は、当該結果を示す情報をモニター300に表示させることにより、ユーザーに当該結果を報知する。また、例えば、報知制御部806は、当該結果を示す明滅パターンの光をシグナルランプ400に点灯させることにより、ユーザーに当該結果を報知する。また、例えば、報知制御部806は、当該結果を示す音をスピーカー500に出力させることにより、ユーザーに当該結果を報知する。
検査アーム制御部807は、検査アーム17を制御する。
<制御部が判定制御を行う処理>
以下、図5を参照し、制御部800が判定制御を行う処理について説明する。図5は、制御部800が判定制御を行う処理の流れの一例を示す図である。
以下、図5を参照し、制御部800が判定制御を行う処理について説明する。図5は、制御部800が判定制御を行う処理の流れの一例を示す図である。
図5に示したフローチャートの処理は、検査アーム17が有する2つのシリンダー部のそれぞれ毎に行われる。以下では、一例として、当該2つのシリンダー部のうちの一方である第1シリンダー部を例に挙げて、当該処理の流れについて説明する。このため、以下では、説明の便宜上、第1シリンダー部が有するシリンダーSLを、第1シリンダーと称し、第1シリンダー部が有するピストンPTを第1ピストンと称し、第1シリンダー部が有する取付部FXを第1取付部と称し、第1シリンダー部が有する位置検出部S1を第1位置検出部と称して説明する。また、以下では、一例として、図5に示したステップS110の処理が行われるよりも前のタイミングにおいて、第1取付部に、何らかの種類の保持ヘッドHDがユーザーにより取り付けられている場合について説明する。
判定部805は、第1取付部に取り付けられている保持ヘッドHDの種類を示す種類情報が、電子部品検査装置1に設定されるまで待機する(ステップS110)。ここで、電子部品検査装置1には、前述の操作受付画像を介してユーザーから当該種類情報が設定される。なお、電子部品検査装置1は、操作受付画像に代えて、モニター300に表示される他の画像を介してユーザーから当該種類情報が設定される構成であってもよい。
第1取付部に取り付けられている保持ヘッドHDの種類を示す種類情報が操作受付画像を介して電子部品検査装置1に設定されたと判定部805が判定した場合(ステップS110−YES)、検査アーム制御部807は、第1シリンダー部の電空レギュレーターを制御し、第1シリンダー内へ圧縮空気を流入させ始めるとともに、第1シリンダー内に流入させる圧縮空気の圧力を上昇させ始める(ステップS120)。この際、検査アーム制御部807は、当該圧力の上昇率が所定の上昇率となるように、当該電空レギュレーターを制御する。所定の上昇率は、判定制御に支障を生じさせる上昇率でなければ、如何なる上昇率であってもよい。ステップS120の処理により、保持ヘッドHDの位置は、第1シリンダー内の圧力の上昇とともに、Z軸の負方向に向かって移動し始める。ここで、保持ヘッドHDの位置は、保持ヘッドの重さが重いほど速く移動する。
次に、判定部805は、第1取得部803が第1位置検出部から位置情報を取得するまで待機する(ステップS130)。
第1位置検出部から位置情報を取得したと判定部805が判定した場合(ステップS130−YES)、検査アーム制御部807は、第1シリンダー部の電空レギュレーターを制御し、第1シリンダー内に流入させる圧縮空気の圧力の上昇を停止する(ステップS140)。
次に、第1取得部803は、所定の位置を、第1検出値として判定部805に出力する。すなわち、判定部805は、第1取得部803から第1検出値を取得する(ステップS150)。
なお、図5に示したフローチャートにおいて、ステップS140の処理とステップS150の処理とは、逆の順で行われてもよく、並列に行われてもよい。
次に、第2取得部804は、第1シリンダー部の電空レギュレーターが第1シリンダー内に現在流入させている圧縮空気の圧力を示す圧力情報を取得する。そして、第2取得部804は、取得した圧力情報が示す圧力を、第2検出値として判定部805に出力する。すなわち、判定部805は、第2取得部804から第2検出値を取得する(ステップS160)。
次に、判定部805は、記憶部1000に予め記憶された第1対応情報を記憶部1000から読み出す(ステップS170)。ここで、第1対応情報について説明する。第1対応情報は、例えば、図6に示したように、第1ピストンの第1シリンダー内における位置と、第1シリンダー内の圧力と、保持ヘッドHDの種類とが対応付けられた情報のことである。図6は、第1対応情報の一例を示す図である。図6に示した「psn1」、「psn2」、「psn3」のそれぞれは、第1ピストンの第1シリンダー内における位置を示す。また、図6に示した「prs1」、「prs2」、「prs3」のそれぞれは、第1シリンダー内の圧力を示す。図6に示した「typ1」、「typ2」のそれぞれは、保持ヘッドHDの種類を示す。第1対応情報は、例えば、第1取付部に取り付ける保持ヘッドHDを交換する毎に、第1ピストンの第1シリンダー内における位置が所定の位置である場合における第1シリンダー内の圧力を測定することによって得ることができる。第1対応情報は、例えば、第1取付部に取り付けられた保持ヘッドHDの種類が「typ1」である場合において第1ピストンの第1シリンダー内における位置が「psn1」である場合、第1シリンダー内の圧力が「prs1」になることを示している。なお、実施形態では、位置検出部S1が位置ではなくタイミングを検出するため、「psn1」、「psn2」、「psn3」のそれぞれは、互いに同じ位置、すなわち、前述の所定の位置を示す。この場合、第1対応情報からは、保持ヘッドHDの重さが重いほど、第1ピストンの第1シリンダー内における位置が所定の位置と一致する場合における第1シリンダー内の圧力が、小さくなることを読み取ることもできる。これは、前述した通り、保持ヘッドHDの位置は、第1シリンダー内の圧力を上昇させた場合、保持ヘッドの重さが重いほど速く移動するためである。ここで、第1シリンダー内の圧力は、近似的に、第1シリンダー部の電空レギュレーターから第1シリンダー内に流入させられた圧縮空気の圧力と同じである。このことから、判定部805は、第1対応情報と、ステップS150において第1取得部803から取得した第1検出値と、ステップS160において第2取得部804から取得した第2検出値とに基づいて、第1取付部に現在取り付けられている保持ヘッドHDの種類を特定することができる。なお、図6に示した「nothing」は、第1取付部に保持ヘッドHDが取り付けられていないことを示す情報である。すなわち、判定部805は、第1対応情報に基づいて、保持ヘッドHDが第1取付部に取り付けられているか否かを判定することもできる。
次に、判定部805は、第1対応情報と、ステップS150において第1取得部803から取得した第1検出値と、ステップS160において第2取得部804から取得した第2検出値とに基づいて、第1取付部に現在取り付けられている保持ヘッドHDの種類を特定する(ステップS180)。また、判定部805は、ステップS180の処理において、保持ヘッドHDが第1取付部に取り付けられているか否かも判定する。なお、判定部805は、特定した保持ヘッドHDの種類が「nothing」ではない場合、第1取付部に保持ヘッドHDが取り付けられていると判定する。一方、判定部805は、特定した保持ヘッドHDの種類が「nothing」である場合、第1取付部に保持ヘッドHDが取り付けられていないと判定する。
次に、判定部805は、ステップS180において特定した種類が、ステップS110において電子部品検査装置1に設定された種類情報が示す種類と一致しているか否かを判定する(ステップS190)。
ステップS180において特定した種類が、ステップS110において電子部品検査装置1に設定された種類情報が示す種類と一致していると判定した場合(ステップS190−YES)、判定部805は、処理を終了する。
一方、ステップS180において特定した種類が、ステップS110において電子部品検査装置1に設定された種類情報が示す種類と一致していないと判定部805が判定した場合(ステップS190−NO)、報知制御部806は、保持ヘッドHDが第1取付部に取り付けられていないこと、又は、誤った種類の保持ヘッドHDが第1取付部に取り付けられていることをユーザーに報知する(ステップS200)。例えば、当該場合、報知制御部806は、誤った種類の保持ヘッドHDが第1取付部に取り付けられていることを示す情報をモニター300に表示させることにより、誤った種類の保持ヘッドHDが第1取付部に取り付けられていることをユーザーに報知する。また、例えば、当該場合、報知制御部806は、誤った種類の保持ヘッドHDが第1取付部に取り付けられていることを示す明滅パターンの光をシグナルランプ400に点灯させることにより、誤った種類の保持ヘッドHDが第1取付部に取り付けられていることをユーザーに報知する。また、例えば、当該場合、報知制御部806は、誤った種類の保持ヘッドHDが第1取付部に取り付けられていることを示す音をスピーカー500に出力させることにより、誤った種類の保持ヘッドHDが第1取付部に取り付けられていることをユーザーに報知する。そして、ステップS200の処理が行われた後、判定部805は、処理を終了する。
このように、制御部800は、判定制御を行い、保持ヘッドHDの種類を判定する。これにより、制御部800、すなわち、電子部品検査装置1は、検査アーム17に取り付けられた保持ヘッドの種類を判定できるため、誤った種類の保持ヘッドHDが検査アーム17に取り付けられてしまうことを抑制することができる。また、制御部800は、判定制御を行い、検査アーム17に保持ヘッドHDが取り付けられているか否かを判定する。これにより、制御部800、すなわち、電子部品検査装置1は、検査アーム17に取り付けられた保持ヘッドHDの有無を判定できるため、保持ヘッドHDが検査アーム17に取り付け忘れられてしまうことを抑制することができる。
なお、第2取得部804は、電空レギュレーターから圧力情報を取得する構成に代えて、第1シリンダー内の圧力を検出する圧力センサーから当該圧力を示す圧力情報を取得する構成であってもよい。この場合、第1シリンダー部は、当該圧力センサーを有する。当該圧力センサーは、当該圧力を直接的に検出する構成であってもよく、当該圧力を間接的に検出する構成であってもよい。
また、上記において説明したステップS120の処理は、第1シリンダー内に流入させる圧縮空気の圧力を減少させ始める処理であってもよい。この場合、第1位置検出部は、第1取付部が有する面のうちZ軸の正方向側の面が第1位置検出部と接触したタイミングを検出する。
また、本実施形態のように、第1取得部803が取得する位置情報がタイミングを示す場合、第1ピストンの第1シリンダー内における位置のうち当該タイミングにおける位置は、所定の位置に決まっている。このような場合、第1対応情報は、第1シリンダー内の圧力と、保持ヘッドHDの種類とが対応付けられた情報であってもよい。この場合、判定部805は、当該場合における第1対応情報と、ステップS160において第2取得部804から取得した第2検出値とに基づいて、保持ヘッドHDの種類を判定する。
また、前述した通り、位置検出部S1は、ピストンPTのシリンダーSL内における位置そのものを直接検出する構成であってもよく、ピストンPTとともに動く部位の位置をピストンPTのシリンダーSL内における位置として検出する構成であってもよい。この場合、第1取得部803は、位置検出部S1から、位置を示す位置情報を取得する。第1取得部803が取得する位置情報が位置を示す場合、第1ピストンの第1シリンダー内における位置のうち当該タイミングにおける位置は、第1シリンダー内の圧力と、保持ヘッドHDの種類とによって決まる。何故なら、第1シリンダー内の圧力が一定である場合、保持ヘッドHDの重さが重いほど、保持ヘッドHDの位置は、Z軸の負方向側に位置するからである。このことから、判定制御において、検査アーム制御部807が電空レギュレーターに一定圧力の圧縮空気を第1シリンダー内に流入させる場合、第1対応情報は、第1ピストンの第1シリンダー内における位置と、保持ヘッドHDの種類とが対応付けられた情報であってもよい。この場合、判定部805は、当該場合における第1対応情報と、ステップS150において第1取得部803から取得した第1検出値とに基づいて、保持ヘッドHDの種類を判定する。
また、第1取得部803が取得する位置情報が位置を示す場合、第2取得部804は、時間を計時する図示しない計時部から、第1取得部803が所定の第1位置を示す位置情報を取得した時刻を示す情報と、第1取得部803が所定の第2位置を示す位置情報を取得した時刻を示す情報とを取得する構成であってもよい。この場合、第2取得部804は、取得したこれらの時刻の差分を、第1ピストンが第1位置から第2位置までに移動するのに要した移動時間として算出する。第2取得部804は、算出した移動時間を、第2検出値として判定部805に出力する。換言すると、電子部品検査装置1は、当該移動時間を、第2検出値として検出する。また、当該場合、第1取得部803は、例えば、第1ピストンの第1シリンダー内における位置のうち、第1ピストンの移動が停止した位置を示す位置情報を位置検出部S1から取得する。また、当該場合、判定部805は、記憶部1000に予め記憶された第2対応情報を、前述の第1対応情報に代えて、記憶部1000から読み出す。第2対応情報は、図7に示したように、第1ピストンの第1シリンダー内における位置のうちの第1ピストンの移動が停止する位置と、第1ピストンが第1位置から第2位置までに移動するのに要する移動時間と、保持ヘッドHDの種類とが対応付けられた情報である。図7は、第2対応情報の一例を示す図である。図7に示した「mvt1」、「mvt2」、「mvt3」のそれぞれは、当該移動時間を示す。判定部805は、このような第2対応情報と、当該場合における第1取得部803から取得した第1検出値と、当該場合における第2取得部804から取得した第2検出値とに基づいて、保持ヘッドHDの種類を特定する。
ここで、本実施形態のように、第1取得部803が取得する位置情報がタイミングを示す場合、第1ピストンの第1シリンダー内における位置のうち当該タイミングにおける位置は、前述した通り、所定の位置に決まっている。このような場合、第2対応情報は、前述の移動時間と、保持ヘッドHDの種類とが対応付けられた情報であってもよい。この場合、判定部805は、当該場合における第2対応情報と、算出した移動時間とに基づいて、保持ヘッドHDの種類を判定する。例えば、判定部は、算出した移動時間が、第2対応情報に含まれるある移動時間を中心値とした所定の誤差範囲内に含まれる場合、当該移動時間に対応付けられた保持ヘッドHDの種類を、第1取付部に取り付けられている保持ヘッドHDの種類として特定する。
また、第1取得部803が取得する位置情報が位置を示す場合、且つ、第2取得部804が前述の計時部から時刻を示す情報を取得する場合、判定部805は、第1対応情報と第2対応情報との組み合わせによって、保持ヘッドHDの種類を判定する構成であってもよい。
また、第1取得部803が取得する位置情報が位置を示す場合、且つ、第2取得部804が前述の計時部から時刻を示す情報を取得する場合、判定部805は、図8に示した第3対応情報に基づいて、保持ヘッドHDの種類を判定する構成であってもよい。図8は、第3対応情報の一例を示す図である。第3対応情報は、図8に示したように、第1ピストンの第1シリンダー内における位置と、第1シリンダー内の圧力と、前述の移動時間と、保持ヘッドHDの種類とが対応付けられた情報である。これにより、判定部805は、より高い精度で、保持ヘッドHDの種類を特定することができる。
<実施形態の変形例>
以下、実施形態の変形例について説明する。実施形態の変形例では、制御部800は、算出部を備える構成であってもよい。算出部は、第1取付部に取り付けられた保持ヘッドHDの重さを算出する。この場合、検査アーム制御部807は、算出部が算出した重さに基づいて、検査アーム17の加速度を変化させる。検査アーム17の加速度は、検査アーム17が加速する場合、又は、検査アーム17が減速する場合における加速度のことである。
以下、実施形態の変形例について説明する。実施形態の変形例では、制御部800は、算出部を備える構成であってもよい。算出部は、第1取付部に取り付けられた保持ヘッドHDの重さを算出する。この場合、検査アーム制御部807は、算出部が算出した重さに基づいて、検査アーム17の加速度を変化させる。検査アーム17の加速度は、検査アーム17が加速する場合、又は、検査アーム17が減速する場合における加速度のことである。
図9は、制御部800が保持ヘッドHDの重さに応じて検査アーム17の加速度を変化させる処理の流れの一例を示す図である。
以下では、一例として、図9に示したステップS210の処理が行われるよりも前のタイミングにおいて、保持ヘッドHDの重さに応じて検査アーム17の加速度を変化させる処理を開始させる操作を、前述の操作受付画像を介してユーザーから電子部品検査装置1が受け付けている場合について説明する。
前述の算出部は、記憶部1000に予め記憶された断面積情報を記憶部1000から読み出す(ステップS210)。断面積情報は、前述の第2面M2の断面積を示す情報のことである。
次に、算出部は、記憶部1000に予め記憶されたばね情報を記憶部1000から読み出す(ステップS220)。ばね情報は、第1ピストンの第1シリンダー内における位置が前述の所定の位置と一致している場合において、第1面M1に対してばねSPがZ軸の正方向に向かって加えている力の大きさを示す情報のことである。
次に、算出部は、記憶部1000に予め記憶された構造情報を記憶部1000から読み出す(ステップS230)。構造情報は、第1シリンダー部の構造に関する情報であり、少なくとも、第1ピストンの重さを示す情報と、第1取付部の重さを示す情報とが含まれた情報である。
次に、検査アーム制御部807は、第1シリンダー部の電空レギュレーターを制御し、第1シリンダー内へ圧縮空気を流入させ始めるとともに、第1シリンダー内に流入させる圧縮空気の圧力を上昇させ始める(ステップS240)。この際、検査アーム制御部807は、当該圧力の上昇率が所定の上昇率となるように、当該電空レギュレーターを制御する。
次に、判定部805は、第1取得部803が第1位置検出部から位置情報を取得するまで待機する(ステップS250)。
第1位置検出部から位置情報を取得したと判定部805が判定した場合(ステップS250−YES)、検査アーム制御部807は、第1シリンダー部の電空レギュレーターを制御し、第1シリンダー内に流入させる圧縮空気の圧力の上昇を停止する(ステップS260)。
次に、第2取得部804は、第1シリンダー部の電空レギュレーターが第1シリンダー内に現在流入させている圧縮空気の圧力を示す圧力情報を取得する。そして、第2取得部804は、取得した圧力情報が示す圧力を算出部に出力する。すなわち、算出部は、第2取得部804から圧力を取得する(ステップS270)。
次に、算出部は、保持ヘッドHDの重さを算出する(ステップS280)。具体的には、算出部は、ステップS210において読み出した断面積情報が示す断面積と、ステップS260において取得した圧力とに基づいて、第2面M2に対して第1シリンダー内の圧縮空気がZ軸の負方向に向かって加える力の大きさを算出する。算出部は、算出した当該力の大きさと、ステップS220において読み出したばね情報が示す力の大きさとに基づいて、これらの力の差分を、第1ピストン、第1取付部、保持ヘッドHDそれぞれの重さの合計として算出する。ここで、算出部は、ステップS230において読み出した構造情報に基づいて、第1ピストンの重さと、第1取付部の重さとを特定する。算出部は、特定したこれらの重さを、当該合計から差し引いた値を、保持ヘッドHDの重さとして算出する。
次に、検査アーム制御部807は、ステップS280において算出部が算出した保持ヘッドHDの重さに応じた加速度を特定する。検査アーム制御部807は、例えば、保持ヘッドHDの重さと検査アーム17の加速度とが対応付けられた情報に基づいて、ステップS280において算出部が算出した保持ヘッドHDの重さに応じた加速度を特定する。そして、検査アーム制御部807は、特定した加速度を検査アーム制御部807自身に設定し(ステップS290)、処理を終了する。
なお、上記において説明した第1シリンダー部は、特許文献1として示した文献に記載されたダイアフラムシリンダーの構造を有する構成であってもよく、他の構造を有する構成であってもよい。
以上のように、実施形態に係る電子部品搬送装置(上記において説明した例では、電子部品搬送装置10)の判定方法は、シリンダー(上記において説明した例では、シリンダーSL、第1シリンダー)の内部に設けられて圧力に応じてシリンダー内における位置を変化させるピストン(上記において説明した例では、ピストンPT、第1ピストン)と、ピストンとともに移動する保持ヘッド(上記において説明した例では、保持ヘッドHD)と、を備えた検査アーム(上記において説明した例では、検査アーム17)を有する電子部品搬送装置が保持ヘッドの種類を判定する電子部品搬送装置の判定方法であって、ピストンのシリンダー内における位置を第1検出値として検出する第1検出ステップと、シリンダー内の圧力と、ピストンがシリンダー内において所定の第1位置から所定の第2位置まで移動するのに要する移動時間とのいずれかを第2検出値として検出する第2検出ステップと、第1検出値と第2検出値とに基づいて保持ヘッドの種類を特定し、ユーザーにより設定された保持ヘッドの種類と特定した保持ヘッドの種類とが一致しているか否かを判定する判定ステップと、を有する。これにより、電子部品搬送装置の判定方法は、検査アームに取り付けられた保持ヘッドの種類を判定できるため、誤った種類の保持ヘッドが検査アームに取り付けられてしまうことを抑制することができる。
また、電子部品搬送装置の判定方法は、設定された種類と特定した種類とが一致していないと判定ステップにより判定された場合、設定された種類と特定した種類とが一致していないことを報知する報知ステップを有する、構成が用いられてもよい。
また、電子部品搬送装置の判定方法では、第2検出値には、圧力が含まれており、判定ステップは、ピストンのシリンダー内における位置と圧力と保持ヘッドの種類とが対応付けられた第1対応情報と、第1検出ステップにより検出された第1検出値と、第2検出ステップにより検出された第2検出値とに基づいて保持ヘッドの種類を特定し、設定された種類と特定した種類とが一致しているか否かを判定する、構成が用いられてもよい。
また、電子部品搬送装置の判定方法では、第2検出値には、移動時間が含まれており、判定ステップは、ピストンのシリンダー内における位置と移動時間と保持ヘッドの種類とが対応付けられた第2対応情報と、第1検出ステップにより検出された第1検出値と、第2検出ステップにより検出された第2検出値とに基づいて保持ヘッドの種類を特定し、設定された種類と特定した種類とが一致しているか否かを判定する、構成が用いられてもよい。
また、電子部品搬送装置の判定方法では、ピストンが有するピストンロッド(上記において説明した例では、ピストンロッドPL)の先端には、保持ヘッドを取り付ける取付部(上記において説明した例では、取付部FX、第1取付部)が設けられており、保持ヘッドは、取付部に取り付けられており、ピストンは、ピストンロッドが設けられる第1面と、第1面とは反対の第2面を有し、ピストンの第1面に加わる力と第2面に加わる力との差分に応じて位置を変化させる、構成が用いられてもよい。
また、電子部品搬送装置の判定方法では、第2検出値には、圧力が含まれており、第2検出値に含まれる圧力は、第2面に加わる圧力であり、当該判定方法は、第2面の断面積と、第2検出値に含まれる圧力とに基づいて、保持ヘッドの重さを算出する算出ステップを有する、構成が用いられてもよい。
また、電子部品搬送装置の判定方法は、算出された重さに基づいて、検査アームの加速度を変化させる加速度変化ステップを有する、構成が用いられてもよい。
また、電子部品搬送装置の判定方法は、シリンダーの内部に設けられて圧力に応じてシリンダー内における位置を変化させるピストンと、ピストンとともに移動する保持ヘッドと、を備えた検査アームを有する電子部品搬送装置が保持ヘッドの有無を判定する電子部品搬送装置の判定方法であって、ピストンのシリンダー内における位置を第1検出値として検出する第1検出ステップと、シリンダー内の圧力と、ピストンがシリンダー内において所定の第1位置から所定の第2位置まで移動するのに要する移動時間とのいずれかを第2検出値として検出する第2検出ステップと、第1検出値と第2検出値とに基づいて、保持ヘッドが検査アームに取り付けられているか否かを判定する判定ステップと、を有する。これにより、電子部品搬送装置の判定方法は、検査アームに取り付けられた保持ヘッドの有無を判定できるため、保持ヘッドが検査アームに取り付け忘れられてしまうことを抑制することができる。
以上、この発明の実施形態を、図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない限り、変更、置換、削除等されてもよい。
また、以上に説明した装置における任意の構成部の機能を実現するためのプログラムを、コンピューター読み取り可能な記録媒体に記録し、そのプログラムをコンピューターシステムに読み込ませて実行するようにしてもよい。ここで、当該装置は、例えば、電子部品検査装置1、電子部品搬送装置10等である。なお、ここでいう「コンピューターシステム」とは、OS(Operating System)や周辺機器等のハードウェアを含むものとする。また、「コンピューター読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD(Compact Disk)−ROM等の可搬媒体、コンピューターシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。さらに「コンピューター読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムが送信された場合のサーバーやクライアントとなるコンピューターシステム内部の揮発性メモリーのように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。
また、上記のプログラムは、このプログラムを記憶装置等に格納したコンピューターシステムから、伝送媒体を介して、あるいは、伝送媒体中の伝送波により他のコンピューターシステムに伝送されてもよい。ここで、プログラムを伝送する「伝送媒体」は、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線のように情報を伝送する機能を有する媒体のことをいう。
また、上記のプログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであってもよい。さらに、上記のプログラムは、前述した機能をコンピューターシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるもの、いわゆる差分ファイル又は差分プログラムであってもよい。
また、上記のプログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであってもよい。さらに、上記のプログラムは、前述した機能をコンピューターシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるもの、いわゆる差分ファイル又は差分プログラムであってもよい。
1…電子部品検査装置、10…電子部品搬送装置、11A…トレイ搬送機構、11B…トレイ搬送機構、12…温度調整部、13、20…搬送アーム、14、14A、14B…電子部品供給部、15…トレイ搬送機構、16…検査部、17、17A、17B…検査アーム、18、18A、18B…電子部品回収部、19…回収用トレイ、21、22A、22B…トレイ搬送機構、25…搬送部、90…電子部品、130…流路形成部、131…保持部、131a…吸着面、132…流路、132a、132b…端部、133…真空ポンプ、134…バルブ、135…圧力センサー、200…トレイ、300…モニター、301…表示画面、400…シグナルランプ、500…スピーカー、600…マウス台、700…操作パネル、800…制御部、801…表示制御部、802…操作受付部、803…第1取得部、804…第2取得部、805…判定部、806…報知制御部、807…検査アーム制御部、1000…記憶部、A1…トレイ供給領域、A2…電子部品供給領域、A3…検査領域、A4…電子部品回収領域、A5…トレイ除去領域、FX…取付部、HD…保持ヘッド、M1…第1面、M2…第2面、PT…ピストン、PL…ピストンロッド、S1…位置検出部、SL…シリンダー、SP…ばね
Claims (8)
- シリンダーの内部に設けられて圧力に応じて前記シリンダー内における位置を変化させるピストンと、前記ピストンとともに移動する保持ヘッドと、を備えた検査アームを有する電子部品搬送装置が前記保持ヘッドの種類を判定する前記電子部品搬送装置の判定方法であって、
前記ピストンの前記シリンダー内における位置を第1検出値として検出する第1検出ステップと、
前記シリンダー内の圧力と、前記ピストンが前記シリンダー内において所定の第1位置から所定の第2位置まで移動するのに要する移動時間とのいずれかを第2検出値として検出する第2検出ステップと、
前記第1検出値と前記第2検出値とに基づいて前記保持ヘッドの種類を特定し、ユーザーにより設定された前記保持ヘッドの種類と前記特定した前記保持ヘッドの種類とが一致しているか否かを判定する判定ステップと、
を有する、
電子部品搬送装置の判定方法。 - 前記設定された種類と前記特定した種類とが一致していないと前記判定ステップにより判定された場合、前記設定された種類と前記特定した種類とが一致していないことを報知する報知ステップを有する、
請求項1に記載の電子部品搬送装置の判定方法。 - 前記第2検出値には、前記圧力が含まれており、
前記判定ステップは、
前記ピストンの前記シリンダー内における位置と前記圧力と前記保持ヘッドの種類とが対応付けられた第1対応情報と、前記第1検出ステップにより検出された前記第1検出値と、前記第2検出ステップにより検出された前記第2検出値とに基づいて前記保持ヘッドの種類を特定し、前記設定された種類と前記特定した種類とが一致しているか否かを判定する、
請求項1又は2に記載の電子部品搬送装置の判定方法。 - 前記第2検出値には、前記移動時間が含まれており、
前記判定ステップは、
前記ピストンの前記シリンダー内における位置と前記移動時間と前記保持ヘッドの種類とが対応付けられた第2対応情報と、前記第1検出ステップにより検出された前記第1検出値と、前記第2検出ステップにより検出された前記第2検出値とに基づいて前記保持ヘッドの種類を特定し、前記設定された種類と前記特定した種類とが一致しているか否かを判定する、
請求項1又は2に記載の電子部品搬送装置の判定方法。 - 前記ピストンが有するピストンロッドの先端には、前記保持ヘッドを取り付ける取付部が設けられており、
前記保持ヘッドは、前記取付部に取り付けられており、
前記ピストンは、前記ピストンロッドが設けられる第1面と、前記第1面とは反対の第2面を有し、前記ピストンの前記第1面に加わる力と前記第2面に加わる力との差分に応じて位置を変化させる、
請求項1から4のうちいずれか一項に記載の電子部品搬送装置の判定方法。 - 前記第2検出値には、前記圧力が含まれており、
前記第2検出値に含まれる前記圧力は、前記第2面に加わる圧力であり、
前記判定方法は、
前記第2面の断面積と、前記第2検出値に含まれる前記圧力とに基づいて、前記保持ヘッドの重さを算出する算出ステップを有する、
請求項5に記載の電子部品搬送装置の判定方法。 - 前記算出された前記重さに基づいて、前記検査アームの加速度を変化させる加速度変化ステップを有する、
請求項6に記載の電子部品搬送装置の判定方法。 - シリンダーの内部に設けられて圧力に応じて前記シリンダー内における位置を変化させるピストンと、前記ピストンとともに移動する保持ヘッドと、を備えた検査アームを有する電子部品搬送装置が前記保持ヘッドの有無を判定する前記電子部品搬送装置の判定方法であって、
前記ピストンの前記シリンダー内における位置を第1検出値として検出する第1検出ステップと、
前記シリンダー内の圧力と、前記ピストンが前記シリンダー内において所定の第1位置から所定の第2位置まで移動するのに要する移動時間とのいずれかを第2検出値として検出する第2検出ステップと、
前記第1検出値と前記第2検出値とに基づいて、前記保持ヘッドが前記検査アームに取り付けられているか否かを判定する判定ステップと、
を有する、
電子部品搬送装置の判定方法。
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JP2019060505A JP2020159910A (ja) | 2019-03-27 | 2019-03-27 | 電子部品搬送装置の判定方法 |
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