JP2020159364A - 変速操作装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】簡便な構成で確実に、変速機における誤変速操作を防止する。【解決手段】変速機に備わる複数のシフトロッド56A、56B、56C、56Dをそれぞれ軸方向に移動させることにより、ギヤ段を切り替え可能な変速操作装置10は、手動操作を介して作動し、軸方向に移動することによって複数のシフトロッドのいずれかに選択的に係合して軸方向に移動させるコントロールロッド13と、コントロールロッドの軸方向への移動を規制することにより、現状のギヤ段から特定のギヤ段への切り替えを不能とするストッパリング16A、16B、16Cと、を備える。【選択図】図1

Description

本開示は、変速操作装置に関する。
従来、車両における手動変速機では、運転者が操作レバーを操作してギヤ段を切り替える際に、意図しないギヤ段を選択してしまう誤変速操作を行うおそれがあった。このような誤変速操作を防止するために、例えば特許文献1や特許文献2に記載の技術が既に知られている。
特許文献1には、シフトアンドセレクト軸(コントロールロッド)に対して、シフトアーム(インターナルレバー)とは別に、インターロックプレートを固定した技術が記載されている。特許文献1に記載の技術では、インターロックプレートのスライドを、さらに別に設けた規制部材で規制することにより、誤変速操作を防止している。
特許文献2には、シフトを案内するゲート溝を備えたガイドプレートに対して、シフト溝の開口幅を変化させる案内溝可変部材を設けた技術が記載されている。特許文献2に記載の技術では、案内溝可変部材を、これとは別に設けたガイドピンで移動させることにより、誤変速操作を防止している。
特開2016−138600号公報 特開2010−185536号公報
しかしながら、特許文献1に記載の技術では、変速動作を規制する側の部品(規制部材)とは別に、規制される側の部品(インターロックプレート)も、本来備わる部品とは別に新たに付加している。このような技術では、部品点数が多くなり構成が複雑になるという問題があった。
また、特許文献2に記載の技術では、本来備わる部品とは別に、シフトの案内を規制するための正確な精度出しや位置決めが必要な部品(案内溝可変部材)を新たに付加している。このような技術でも、部品間の精度出しや位置決めが面倒であり構成が複雑になるという問題があった。
本開示の目的は、簡便な構成で容易かつ確実に、誤変速操作を防止することが可能な変速操作装置を提供することである。
本発明に係る変速操作装置は、変速機に備わる複数のシフトロッドをそれぞれ第1の軸方向に移動させることにより、ギヤ段を切り替え可能な変速操作装置であって、手動操作を介して作動し、第2の軸方向に移動することによって前記複数のシフトロッドのいずれかに選択的に係合して前記第1の軸方向に移動させる操作軸と、前記操作軸の前記第2の軸方向への移動を規制することにより、現状のギヤ段から特定のギヤ段への切り替えを不能とする規制手段と、を備える。
本開示によれば、簡便な構成で確実に、変速機における誤変速操作を防止することが可能となる。
車変速操作装置を概略的に例示した模式図 車両を概略的に例示した模式図 規制手段であるストッパリングの駆動機構の模式図 規制手段であるストッパリングの駆動を例示した説明図 規制手段であるストッパリングの駆動を例示した説明図 制御手段であるコントローラの構成を例示したブロック図 車変速操作装置の制御を例示したフローチャート 車変速操作装置の制御を例示したフローチャート
以下、本開示の実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。ただし、以下に説明する実施形態は一例であり、本開示はこの実施形態に限定されるものではない。なお、既に周知な事項の詳細な説明や、実質的に同一の構成に対する重複説明等は、適宜省略する場合がある。
[変速操作装置10について]
まず、本開示を適用する変速操作装置10の一例について、図1を参照して説明する。図1は、本実施形態に係る変速操作装置10を概略的に示す模式図である。変速操作装置10は、後述する変速機5における複数のギヤ段を手動操作を介して切り替えるものである。なお、図1に示した各部品の相対的な位置関係や大きさは、あくまで説明の便宜上のものであり、正確を期すものではない。
図1には、前進7段および後進1段のギヤ段(走行段)のシフトパターンSPも記されている。シフトパターンSPにおいて、リバース(Rev)を「R」、1速(1st)を「1」、2速(2nd)を「2」、3速(3rd)を「3」、4速(4th)を「4」、5速(5th)を「5」、6速(6th)を「6」、7速(7th)を「7」として、それぞれ示す。また、各ニュートラル位置を「N1」、「N2」、「N3」、「N4」として、それぞれ示す。
図1には、X軸およびY軸も記されている。以下の説明では、図1におけるコントロールロッド13の軸方向(本開示の「第2の軸方向」に相当)を「X方向」(セレクト方向)とし、X方向の手前側を「+X方向」、X方向の奥側を「−X方向」とする。また、コントロールロッド13の軸方向と直交する水平方向(本開示の「第1の軸方向」に相当)を「Y方向」(シフト方向)とし、Y方向の右側を「+Y方向」、左側を「−Y方向」とする。
図1におけるコントロールロッド13の軸回りの回転方向のうち、時計回り方向を「C1方向」とし、反時計回り方向を「C2方向」とする。そのほか、以下の説明では、コントロールロッド13のX方向(セレクト方向)の変速操作を「セレクト操作」とし、Y方向(シフト方向)の変速操作を「シフト操作」とする。
図1に示すように、変速操作装置10は、操作レバー11と、伝達機構12と、コントロールロッド13(本開示の「操作軸」に相当)と、インターナルレバー14と、を備えている。コントロールロッド13とインターナルレバー14は、コントロールボックス15内に収納されている。なお、コントロールボックス15の具体的な形状や大きさは、任意に定め得る設計事項である。
操作レバー11は、運転者が手動操作するものであり、他にコントロールレバーやシフトレバーとも称される。操作レバー11は、シフトパターンSPに沿ってセレクト方向およびシフト方向にそれぞれ移動可能に支持されている。操作レバー11に入力された操作力は、伝達機構12を介してコントロールロッド13に伝達される。
伝達機構12は、例えば操作レバー11とコントロールロッド13の間に介在させたリンク等、機械的な連結により操作力を伝達するもの等が該当する。あるいは、手動操作された操作レバー11の位置を検出して、これに基づき後述するコントローラ100の制御により、空気圧や油圧あるいは電動アクチュエータ等を用いてコントロールロッド13を駆動するように構成してもよい。
コントロールロッド13は、コントロールボックス15内でX方向に延びている。コントロールロッド13は、X方向に移動可能かつ軸回りに回転可能に、コントロールボックス15に支持されている。また、後述するが変速操作装置10は、コントロールロッド13の移動を規制することにより、変速機5における現状のギヤ段から特定のギヤ段への切り替えを不能とする規制手段を備えている。なお、コントロールボックス15の形状や大きさは特に限定されるものではなく、コントロールロッド13を移動および回転を含む変位が可能な状態で収納し支持できるものであれば足りる。
インターナルレバー14は、コントロールボックス15内でコントロールロッド13のX方向の途中に固定されている。よって、インターナルレバー14も、コントロールロッド13と共に、X方向に移動可能かつ軸回りに回転可能に支持されている。インターナルレバー14は、先端が下方を向く状態で、基端がコントロールロッド13に一体に固定されている。
詳しく言えばインターナルレバー14は、コントロールロッド13の途中に挿通させた状態で固定する筒胴部141を備えている。筒胴部141の一端面側には、レバー部142が一体に設けられている。インターナルレバー14は、レバー部142の先端143が下方へ向く状態に配置される。また、筒胴部141の他端面側には、フランジ144が一体に設けられている。
操作レバー11の手動操作は、伝達機構12を介してコントロールロッド13に伝達される。コントロールロッド13のX方向の移動に伴って、インターナルレバー14も同じくX方向に移動する。また、コントロールロッド13の軸回りの回転に伴って、インターナルレバー14も同じ方向に回転する。このように作動するインターナルレバー14の先端143は、変速機5の各シフトロッド56にそれぞれ固定されたシフトブロック57に選択的に係合する。
インターナルレバー14は、いずれかのシフトロッド56のシフトブロック57に係合した状態で、コントロールロッド13が軸回りに回転することにより、当該シフトロッド56を軸方向(Y方向/シフト方向)に移動させる。
[車両1全体について]
次に、変速操作装置10を装備する車両1の一例について、図2を参照して説明する。図2は、本実施形態に係る車両1を概略的に示す模式図である。図2に示すように、車両1は、エンジン3と、クラッチ4と、変速機(トランスミッション)5と、プロペラシャフト6と、終減速機(デファレンシャル)7と、ドライブシャフト8,8と、駆動輪9,9と、を備えている。クラッチ4から終減速機7までを、動力伝達系2とする。
車両1では、駆動源であるエンジン3の回転力が、クラッチ4を介して変速機5に伝達され、変速機5により所定の変速比に変速される。変速機5で変速された回転力は、プロペラシャフト6を介して終減速機7に伝達され、終減速機7からドライブシャフト8,8を介して駆動輪9,9に伝達される。上記した変速操作装置10は、変速機5のギヤ段を少なくとも手動操作によって切り替えるものである。
エンジン3は、後述するコントローラ100によって、エンジン回転数(出力回転数)およびエンジン出力トルク(出力トルク)が制御される。エンジン10の出力軸の近傍には、エンジン10の回転数を検出するエンジン回転数センサ101(図5参照)が設けられている。
なお、車両1は、エンジン3等の内燃機関を駆動源とするものに限定されず、他に電動機(例えばモータ/ジェネレータ等)を駆動源とする電気自動車(Electric Vehicle:EV)、あるいは内燃機関と電動機とを組み合わせたハイブリッド車(Hybrid Electric Vehicle:HEV)であってもよい。
[変速機5のシフトロッド56]
図1に示すように、変速機5は、互いに平行に延びる複数のシフトロッド56A,56B,56C,56Dを備えている。各シフトロッド56A,56B,56C,56Dは、図示しないギヤボックス内で、コントロールロッド13と平面視で直交する向きに配置され、それぞれ軸方向であるY方向(シフト方向)に移動可能に支持されている。なお、シフトロッド56A,56B,56C,56Dを総称するときは、単にシフトロッド56と表記する。
第1のシフトロッド56Aは、ギヤ段をリバースまたは1速に選択的に切り替えるものである。第2のシフトロッド56Bは、ギヤ段を2速または3速に選択的に切り替えるものである。第3のシフトロッド56Cは、ギヤ段を4速または5速に選択的に切り替えるものである。第4のシフトロッド56Dは、ギヤ段を6速または7速に選択的に切り替えるものである。
各シフトロッド56には、インターナルレバー14によって移動されるシフトブロック57が設けられている。本実施形態では、第1のシフトロッド56Aにはシフトブロック57Aが設けられ、第2のシフトロッド56Bにはシフトブロック57Bが設けられ、第3のシフトロッド56Cにはシフトブロック57Cが、第4のシフトロッド56Dにはシフトブロック57Dが設けられている。なお、シフトブロック57A,57B,57C,57Dを総称するときは、単にシフトブロック57と表記する。
各シフトブロック57は、それぞれニュートラル位置(シフトパターンSPのN1,N2,N3,N4)にある状態で、X方向(セレクト方向)に直線上に並んでいる。各シフトブロック57の上面には、上記したインターナルレバー14の先端143が遊びを持って係合する係合溝が設けられている。
変速操作装置10のインターナルレバー14は、その先端143がコントロールロッド13のX方向の移動に応じて、各シフトブロック57の一列に連なる係合溝内を移動し、いずれか一つのシフトブロック57の係合溝に係合する。このとき、コントロールロッド13の軸回りの回転によって、インターナルレバー14が係合しているシフトブロック57はY方向(シフト方向)に移動される。
また、各シフトロッド56には、シフトフォーク58が設けられている。図1では、シフトロッド56Aに設けたシフトフォーク58のみを図示したが、各シフトフォーク58は、それぞれ対応するシフトロッド56A,56B,56C,56D上で、互いに軸方向(Y方向)に位置をずらして配置されている。
また、変速機5には、図1では図示しないが、現状のギヤ段を検出する手段としてギヤポジションセンサ104(図5参照)が設けられている。ギヤポジションセンサ104は、例えば各シフトロッド56の位置に基づいてギヤ段の位置を検出し、ギヤ段情報を出力する。あるいは、ギヤ段を検出する別の手段として、例えば操作レバー11の位置を検出するセンサを用いてもよい。
[変速操作装置10の規制手段]
変速操作装置10は、コントロールロッド13のX方向の移動を規制することにより、現状のギヤ段から特定のギヤ段への切り替えを不能とする規制手段を備えている。図1に示すように、本実施形態に係る規制手段は、コントロールロッド13の外周から外方に突出したストッパピン131(本開示の「当接部」に相当)に直接当接する複数のストッパリング16A,16B,16Cを備えてなる。
図1に示すように、複数のストッパリング16A,16B,16Cは、コントロールロッド13の軸方向に沿って並ぶようにコントロールボックス15に取り付けられている。ここで各ストッパリング16A,16B,16Cは、コントロールロッド13の軸方向に沿って、互いに等間隔で並ぶように配置されている。
各ストッパリング16A,16B,16Cは、コントロールロッド13の外周に沿って、コントロールロッド13の回転軸を中心にC1方向又はC2方向に回転可能に構成されている。なお、ストッパリング16A,16B,16Cを総称するときは、単にストッパリング16と表記する。
各ストッパリング16は、図3に示すプランジャ60とコイルばね61とによって、C1方向とC2方向とに選択的に駆動される。具体的には、プランジャ60及びコイルばね61は、プランジャ60による各ストッパリング16の押圧方向と、コイルばね61による各ストッパリング16の押圧方向と、が反対方向となるようにコントロールボックス15に配置される。そして、各ストッパリング16は、プランジャ60の各ストッパリング16を押圧する押圧力と、コイルばね61の弾性復帰力によって各ストッパリング16を押圧する押圧力と、が略等しい場合には、コントロールロッド13の当接部131と当接しない位置で停止している。一方、各ストッパリング16は、プランジャ60の各ストッパリング16を押圧する押圧力が、コイルばね61の弾性復帰力によって各ストッパリング16を押圧する押圧力よりも大きい場合、又はその逆の場合には、コントロールロド13の当接部131と当接する位置になる。なお、ストッパリング16は、コントロールボックス15に形成された溝に少なくとも一部が嵌まっている。よって、X方向には移動しない。
各ストッパリング16は、それぞれ選択されて駆動されたとき、コントロールロッド13の外周に沿ってC1方向又はC2方向に回転し、ストッパピン131に当接することによりコントロールロッド13の軸方向への移動止めとなる。
ストッパリング16を駆動させるプランジャ60は、図3に示すように、例えば図示しないモータやソレノイド等のように電動力で駆動するものに限らず、他の駆動系から流用した空気圧や油圧を用いたものでもよい。ストッパリング16の回転は、後述するコントローラ100によって制御される。
図4A及び図4Bは、コントロールロッド13のX方向(セレクト方向)の移動と、各ストッパリング16の位置関係とを示す説明図である。なお、図4A及び図4Bにおいて、斜線部は、操作レバー11により操作できないギヤ段を示している。
図4A(a)に示す状態において、第1のストッパリング16AがC1方向又はC2方向に回転すると、コントロールロッド13のストッパピン131に対して、図4A(b)に示す位置で当接する。このとき、インターナルレバー14の先端143は、第2(2−3速用)のシフトロッド56B(のシフトブロック57B)から第1(リバース−1速用)のシフトロッド56A(のシフトブロック57A)までの移動が不能となる。
または、図4A(a)に示す状態において、第1のストッパリング16AがC1方向又はC2方向に回転すると、コントロールロッド13のストッパピン131に対して、図4B(e)に示す位置で当接する。このとき、インターナルレバー14の先端143は、第1(リバース−1速用)のシフトロッド56A(のシフトブロック57A)から第2(2−3速用)のシフトロッド56B(のシフトブロック57B)までの移動が不能となる。
図4A(a)に示す状態において、第2のストッパリング16BがC1方向又はC2方向に回転すると、コントロールロッド13のストッパピン131に対して、図4A(c)に示す位置で当接する。このとき、インターナルレバー14の先端143は、第3(4−5速用)のシフトロッド56C(のシフトブロック57C)から第2(2−3速用)のシフトロッド56B(のシフトブロック57B)までの移動が不能となる。
または、図4A(a)に示す状態において、第2のストッパリング16BがC1方向又はC2方向に回転すると、コントロールロッド13のストッパピン131に対して、図4B(f)に示す位置で当接する。このとき、インターナルレバー14の先端143は、第2(2−3速用)のシフトロッド56B(のシフトブロック57B)から第3(4−5速用)のシフトロッド56C(のシフトブロック57C)までの移動が不能となる。
図4A(a)に示す状態において、第3のストッパリング16CがC1方向又はC2方向に回転すると、インターナルレバー14のフランジ144に対して、図4A(d)に示す位置で当接する。このとき、インターナルレバー14の先端143は、第4(6−7速用)のシフトロッド56D(のシフトブロック57D)から第3(4−5速用)のシフトロッド56C(のシフトブロック57C)までの移動が不能となる。
または、図4A(a)に示す状態において、第3のストッパリング16CがC1方向又はC2方向に回転すると、インターナルレバー14のフランジ144に対して、図4B(g)に示す位置で当接する。このとき、インターナルレバー14の先端143は、第3(4−5速用)のシフトロッド56C(のシフトブロック57C)から第4(6−7速用)のシフトロッド56D(のシフトブロック57D)までの移動が不能となる。
[変速操作装置10および変速機5の作動]
次に、変速操作装置10および変速機5の作動について説明する。図1において、操作レバー11が例えばニュートラル位置N1にあるとき、インターナルレバー14の先端143は、第1(リバース−1速用)のシフトロッド56Aにあるシフトブロック57Aに係合している。
このとき、操作レバー11を操作して、コントロールロッド13の軸回りにインターナルレバー14が時計回り方向(C1方向)または反時計回り方向(C2方向)に回転すると、インターナルレバー14の先端143が係合しているシフトブロック57Aが−Y方向または+Y方向に移動し、ギヤ段はリバースまたは1速へシフトする。
ギヤ段を1速から2速へ変速する場合は、まず操作レバー11を操作してニュートラル位置N1に戻してから、操作レバー11をセレクト方向のうち−X方向へニュートラル位置N2まで移動させる。すると、コントロールロッド13と共にインターナルレバー14も−X方向へ移動し、インターナルレバー14の先端143は、第2(2−3速用)のシフトロッド56Bにあるシフトブロック57Bに係合する。
続いて、操作レバー11を操作して、コントロールロッド13の軸回りにインターナルレバー14が時計回り方向(C1方向)に回転すると、インターナルレバー14が係合しているシフトブロック57Bが−Y方向に移動し、ギヤ段は2速へシフトする。
ギヤ段を2速から3速へ変速する場合は、操作レバー11を操作してニュートラル位置N2にいったん戻してから、さらに、コントロールロッド13の軸回りにインターナルレバー14を反時計回り方向(C2方向)に回転させる。すると、インターナルレバー14が係合しているシフトブロック57Bが+Y方向に移動し、ギヤ段は3速へシフトする。
このように、操作レバー11のセレクト操作により、コントロールロッド13をX方向(セレクト方向)に移動させる。そして、コントロールロッド13と一体のインターナルレバー14を、各シフトロッド56のいずれかに選択的に係合させてから、操作レバー11のシフト操作により、各シフトロッド56のいずれかをY方向(シフト方向)に移動させる。これにより、現状のギヤ段から所望のギヤ段に順次切り替えることができる。
[変速操作装置10の制御手段]
次に、変速操作装置10の制御手段の一例について、図5を参照して説明する。図5は、本実施形態に係る制御手段の構成を示すブロック図である。制御手段は、例えば車両1に搭載されるコントローラ100の一機能として実現される。コントローラ100は、例えばマイクロコンピュータや周辺の電子機器で構成された電子制御ユニットECU(Electronic Control Unit)である。
図5に示すように、コントローラ100(本開示の「制御手段」に相当)は、入力部111と、制御部112と、出力部113と、記憶部114と、を備えている。コントローラ100は、制御部112等の各機能を実現するために、記憶部114に記録された制御プログラムに従って動作し、入力部111から上記した各センサ等からの各種情報を入力し、また出力部113より各種情報を出力する。
コントローラ100には、エンジン回転数センサ101、インプットシャフト回転数センサ102、アウトプットシャフト回転数センサ103、ギヤポジションセンサ104等が、それぞれ接続されている。なお、コントローラ100の関連機器であるセンサは、本開示に関係するものだけを例示する。
入力部111は、エンジン回転数センサ101からのエンジン回転数情報、インプットシャフト回転数センサ102からの入力側回転数情報、アウトプットシャフト回転数センサ103からの出力側回転数情報、ギヤポジションセンサ104からのギヤ段情報等の各種信号の入力を受け付けるものである。
制御部112は、入力部111に入力されたエンジン回転数情報、入力側回転数情報、出力側回転数情報、ギヤ段情報等の車両の走行情報に基づいて各ストッパリング16の駆動を制御し、現状のギヤ段から誤操作対象である特定のギヤ段への切り替えを不能とする。ここで誤操作対象(特定)のギヤ段について、詳しくは後述する。
出力部113は、制御部112により決定された各ストッパリング16の駆動に関する信号を出力する。ここで出力部113からの信号の出力先は、主として各ストッパリング16を駆動するためのプランジャ60であるが、ストッパリング16のプランジャ60のみに限定されることはない。
記憶部114は、制御部112における誤操作対象のギヤ段の決定に用いられる各種データを記憶する。記憶部114には、各種データとして、例えば車速に応じて定められる最適なギヤ段や車速をパラメータとしたシフトマップ等が記憶されている。
[変速操作装置10の制御]
続いて、コントローラ100による各ストッパリング16の駆動制御の一例について説明する。
最初に、シフトダウン操作を規制する場合の各ストッパリング16の駆動制御の一例について説明する。図6は、本実施形態に係る各ストッパリング16のシフトダウン操作を規制する駆動制御を説明するためのフローチャートである。図6に示す処理は、車両1の走行中に所定の周期で繰り返し実行される。
まず、ステップS1において、制御部112は、入力部111に入力された出力側回転数情報に基づいて、車両1の走行情報の一つである現在の車速を公知の演算方法を用いて算出する。そして、制御部112は、現在の車速が、予め定められた比較値である速度S以上であるか否かを判断する。ここで速度Sは、比較的低い値に定められている。
制御部112は、現在の車速が速度S未満であった場合には(ステップS1:NO)、各ストッパリング16の駆動を制御することなく、そのまま処理を終了する。すなわち、図4A(a)に示すように、各ストッパリング16によってコントロールロッド13の移動が規制されることはなく、運転者は現状のギヤ段から所望のギヤ段に任意に切り替えることができる。
一方、現在の車速が速度S以上であった場合には(ステップS1:YES)、ステップS2に続く。ステップS2において、制御部112は、まず、入力部111に入力されたギヤ段情報に基づいて、現状のギヤ段を識別する。そして、制御部112は、現状のギヤ段が2速以上であるか否かを判断する。
制御部112は、現状のギヤ段が2速以上でない場合には(ステップS2:NO)、そのまま処理を終了する。すなわち、現状のギヤ段はリバースまたは1速となるため、これ以下にシフトダウンすることはなく、各ストッパリング16の駆動を制御する必要はない。
一方、現状のギヤ段が2速以上である場合には(ステップS2:YES)、ステップS3に続く。ステップS3において、制御部112は、第1のストッパリング16Aを駆動して回転させる。図4A(b)に示すように、第1のストッパリング16Aが回転(ON)すると、当該位置よりコントロールロッド13の当接部131に対して−X方向から当接する。
従って、インターナルレバー14の先端143は、第2(2−3速用)のシフトロッド56Bのから第1(リバース−1速用)のシフトロッド56Aまでの移動が不能となる。このように、現在の車速が速度S以上であれば、リバースまたは1速のギヤ段は、2速以上ある現状のギヤ段からの切り替えに適さない誤操作対象(特定)と決定されて、シフトダウンは規制される。
次に、ステップS4において、制御部112は、現在の車速が、予め定められた別の比較値である速度S以上であるか否かを判断する。ここで速度Sは、速度Sより速い値(S>S)に定められている。
制御部112は、現在の車速が速度S未満であった場合には(ステップS4:NO)、新たに各ストッパリング16の駆動を制御することなく、そのまま処理を終了する。すなわち、図4A(b)に示した各ストッパリング16の状態が維持される。
一方、現在の車速が速度S以上であった場合には(ステップS4:YES)、ステップS5に続く。ステップS5において、制御部112は、まず、入力部111に入力されたギヤ段情報に基づいて、現状のギヤ段を識別する。そして、制御部112は、現状のギヤ段が4速以上であるか否かを判断する。
制御部112は、現状のギヤ段が4速以上でない場合には(ステップS5:NO)、新たに各ストッパリング16の駆動を制御することなく、そのまま処理を終了する。すなわち、図4A(b)に示した各ストッパリング16の状態が維持される。
一方、現状のギヤ段が4速以上である場合には(ステップS5:YES)、ステップS6に続く。ステップS6において、制御部112は、第2のストッパリング16Bを駆動(ON)して回転させる。図4A(c)に示すように、第2のストッパリング16Bが回転すると、当該位置よりコントロールロッド13の当接部131に対して−X方向から当接する。
従って、インターナルレバー14の先端143は、第3(4−5速用)のシフトロッド56Cから第2(2−3速用)のシフトロッド56Bまでの移動が不能となる。このように、現在の車速が速度S以上であれば、3速以下のギヤ段は、4速以上ある現状のギヤ段からの切り替えに適さない誤操作対象(特定)と決定されて、かかる変速操作は規制される。
続くステップS7において、制御部112は、現在の車速が、予め定められたさらに別の比較値である速度S以上であるか否かを判断する。ここで速度Sは、速度Sより速い値(S>S)に定められている。
制御部112は、現在の車速が速度S未満であった場合には(ステップS7:NO)、新たに各ストッパリング16の駆動を制御することなく、そのまま処理を終了する。すなわち、図4A(c)に示した各ストッパリング16の状態が維持される。
一方、現在の車速が速度S以上であった場合には(ステップS7:YES)、ステップS8に続く。ステップS8において、制御部112は、まず、入力部111に入力されたギヤ段情報に基づいて、現状のギヤ段を識別する。そして、制御部112は、現状のギヤ段が6速以上であるか否かを判断する。
制御部112は、現状のギヤ段が6速以上でない場合には(ステップS8:NO)、新たに各ストッパリング16の駆動を制御することなく、そのまま処理を終了する。すなわち、図4A(c)に示した各ストッパリング16の状態が維持される。
一方、現状のギヤ段が6速以上である場合には(ステップS8:YES)、ステップS9に続く。ステップS9において、制御部112は、第3のストッパリング16Cを駆動(ON)して回転させる。図4A(d)に示すように、第3のストッパリング16Cが回転すると、当該位置よりコントロールロッド13の当接部131に対して−X方向から当接する。
従って、インターナルレバー14の先端143は、第4(6−7速用)のシフトロッド56Dから第3(4−5速用)のシフトロッド56Cまでの移動が不能となる。このように、現在の車速が速度S以上であれば、4−5速以下のギヤ段も、6速以上ある現状のギヤ段からの切り替えに適さない誤操作対象(特定)と決定されて、かかる変速操作は規制される。
以上のように、本開示の変速操作装置10の制御によれば、コントローラ100は、現在の車速と現状のギヤ段に関する情報に応じて、コントロールロッド13及びインターナルレバー14の作動を規制する。すなわち、各ストッパリング16を選択的に駆動することにより、現状のギヤ段から誤変速操作と決定されたギヤ段への切り替えを不能とする。
これにより、特にシフトダウン時に問題となる変速時における、動力伝達系2の入力側と出力側との回転数差を摩擦により同期させる図示しないシンクロ機構の過回転による劣化を防止することが可能となる。例えば、高速走行中における下位のギヤ段へのスキップシフトは、シンクロ機構に大きな負荷がかかり劣化を早める原因となる。なお、図6中ではステップを省略したが、各ストッパリング16は、図4A(a)の状態からC1方向又はC2方向へ回転した際に、車速の減速に応じてC2方向又はC1方向に回転して図4A(a)の状態になるように設定されている。
また、図4A(c)において、第1のストッパリング16Aは、第2のストッパリング16Bを回転させた後に、図4A(a)の状態に戻っているが、図4A(b)の状態を維持するようにしても良い。第3のストッパリング16Cを回転させた後の第1のストッパリング16Aおよび第2のストッパリング16Bの作動についても同様である。
続いて、シフトアップ操作を規制する場合の各ストッパリング16の駆動制御の一例について説明する。図7は、本実施形態に係る各ストッパリング16のシフトアップ操作を規制する駆動制御を説明するためのフローチャートである。図7に示す処理は、車両1の走行中に所定の周期で繰り返し実行される。
まず、ステップS11において、制御部112は、入力部111に入力された出力側回転数情報に基づいて、車両1の走行情報の一つである現在の車速を公知の演算方法を用いて算出する。そして、制御部112は、現在の車速が、予め定められた比較値である速度S以下であるか否かを判断する。ここで速度Sは、比較的高い値に定められている。
制御部112は、現在の車速が速度Sより大きい場合には(ステップS11:NO)、各ストッパリング16の駆動を制御することなく、そのまま処理を終了する。すなわち、図4A(a)に示すように、各ストッパリング16によってコントロールロッド13の移動が規制されることはなく、運転者は現状のギヤ段から所望のギヤ段に任意に切り替えることができる。
一方、現在の車速が速度S以下であった場合には(ステップS11:YES)、ステップS12に続く。ステップS12において、制御部112は、まず、入力部111に入力されたギヤ段情報に基づいて、現状のギヤ段を識別する。そして、制御部112は、現状のギヤ段が5速以下であるか否かを判断する。
制御部112は、現状のギヤ段が5速以下でない場合には(ステップS12:NO)、そのまま処理を終了する。すなわち、現状のギヤ段は6速または7速となるため、これ以上にシフトアップすることはなく、各ストッパリング16の駆動を制御する必要はない。
一方、現状のギヤ段が5速以下である場合には(ステップS12:YES)、ステップS13に続く。ステップS13において、制御部112は、第3のストッパリング16Cを駆動(ON)して回転させる。図4B(g)に示すように、第3のストッパリング16Cが回転すると、当該位置よりコントロールロッド13の当接部131に対して+X方向から当接する。
従って、インターナルレバー14の先端143は、第3(4−5速用)のシフトロッド56Cから第4(6速−7速用)のシフトロッド56Dまでの移動が不能となる。このように、現在の車速が速度S以下であれば、6速または7速のギヤ段は、5速以下である現状のギヤ段からの切り替えに適さない誤操作対象(特定)と決定されて、シフトアップは規制される。
次に、ステップS14において、制御部112は、現在の車速が、予め定められた別の比較値である速度S以下であるか否かを判断する。ここで速度Sは、速度Sより遅い値(S>S)に定められている。
制御部112は、現在の車速が速度Sより大きい場合には(ステップS14:NO)、新たに各ストッパリング16の駆動を制御することなく、そのまま処理を終了する。すなわち、図4B(g)に示した各ストッパリング16の状態が維持される。
一方、現在の車速が速度S以下であった場合には(ステップS14:YES)、ステップS15に続く。ステップS15において、制御部112は、まず、入力部111に入力されたギヤ段情報に基づいて、現状のギヤ段を識別する。そして、制御部112は、現状のギヤ段が3速以下であるか否かを判断する。
制御部112は、現状のギヤ段が3速以下でない場合には(ステップS15:NO)、新たに各ストッパリング16の駆動を制御することなく、そのまま処理を終了する。すなわち、図4B(g)に示した各ストッパリング16の状態が維持される。
一方、現状のギヤ段が3速以下である場合には(ステップS15:YES)、ステップS16に続く。ステップS16において、制御部112は、第2のストッパリング16Bを駆動(ON)して回転させる。図4B(f)に示すように、第2のストッパリング16Bが回転すると、当該位置よりコントロールロッド13の当接部131に対して+X方向から当接する。
従って、インターナルレバー14の先端143は、第2(2−3速用)のシフトロッド56Bから第3(4−5速用)のシフトロッド56Cまでの移動が不能となる。このように、現在の車速が速度S以下であれば、4−5速以上のギヤ段は、3速以下である現状のギヤ段からの切り替えに適さない誤操作対象(特定)と決定されて、かかる変速操作は規制される。
続くステップS17において、制御部112は、現在の車速が、予め定められたさらに別の比較値である速度S以下であるか否かを判断する。ここで速度Sは、速度Sより遅い値(S>S)に定められている。
制御部112は、現在の車速が速度Sより大きい場合には(ステップS17:NO)、新たに各ストッパリング16の駆動を制御することなく、そのまま処理を終了する。すなわち、図4B(f)に示した各ストッパリング16の状態が維持される。
一方、現在の車速が速度S以下であった場合には(ステップS17:YES)、ステップS18に続く。ステップS18において、制御部112は、まず、入力部111に入力されたギヤ段情報に基づいて、現状のギヤ段を識別する。そして、制御部112は、現状のギヤ段が1速以下であるか否かを判断する。
制御部112は、現状のギヤ段が1速以下でない場合には(ステップS18:NO)、新たに各ストッパリング16の駆動を制御することなく、そのまま処理を終了する。すなわち、図4B(f)に示した各ストッパリング16の状態が維持される。
一方、現状のギヤ段が1速以下である場合には(ステップS18:YES)、ステップS19に続く。ステップS19において、制御部112は、第1のストッパリング16Aを駆動(ON)して回転させる。図4B(e)に示すように、第1のストッパリング16Aが回転すると、当該位置よりコントロールロッド13の当接部131に対して+X方向から当接する。
従って、インターナルレバー14の先端143は、第1(リバース−1速用)のシフトロッド56Aから第2(2−3速用)のシフトロッド56Bまでの移動が不能となる。このように、現在の車速が速度S以下であれば、2−3速以上のギヤ段も、1速又はリバースである現状のギヤ段からの切り替えに適さない誤操作対象(特定)と決定されて、かかる変速操作は規制される。
以上のように、本開示の変速操作装置10の制御によれば、コントローラ100は、現在の車速と現状のギヤ段に関する情報に応じて、コントロールロッド13及びインターナルレバー14の作動を規制する。すなわち、各ストッパリング16を選択的に駆動することにより、現状のギヤ段から誤変速操作と決定されたギヤ段への切り替えを不能とする。
また、図4B(f)において、第3のストッパリング16Cは、第2のストッパリング16Bを回転させた後に、図4A(a)の状態に戻っているが、図4B(g)の状態を維持するようにしても良い。第1のストッパリング16Aを回転させた後の第2のストッパリング16Bおよび第3のストッパリング16Cの作動についても同様である。
このように、本実施の形態によれば、変速機5に備わる複数のシフトロッド56をそれぞれ軸方向に移動させることにより、ギヤ段を切り替え可能な変速操作装置10であって、手動操作を介して作動し、軸方向に移動することによって複数のシフトロッド56のいずれかを選択的に軸方向に移動させるコントロールロッド13と、コントロールロッド13の軸方向への移動を規制することにより、現状のギヤ段から特定のギヤ段への切り替えを不能とするストッパリング16と、を備えることにより、簡便な構成で確実に、変速機における誤変速操作を防止することが可能となる。
また、本実施の形態によれば、ストッパリング16は、プランジャ60により駆動してコントロールロッド13に当接することによりコントロールロッド13の軸方向への移動を規制することにより、簡便な構成で変速機における誤変速操作を防止することが可能となる。
また、本実施の形態によれば、ストッパリング16は、コントロールロッド13の回転軸を中心にコントロールロッド13の外周に沿って回転可能であり、コントロールロッド13は、ストッパリング16と当接する当接部131を備えることにより、小型化した構成で変速機における誤変速操作を防止することが可能となる。
また、本実施の形態によれば、車両の走行情報に基づいて現状のギヤ段からの切り替えに適さない誤操作対象となるギヤ段を、特定のギヤ段として決定が可能なコントローラ100を備え、コントローラ100が、決定の結果に基づいてストッパリング16の作動を制御し、現状のギヤ段から特定のギヤ段への切り替えを不能とすることにより、誤操作対象(特定)のギヤ段を正確に把握することができると共に、確実に誤変速操作を防止することが可能となる。ここで誤操作対象(特定)のギヤ段は、例えば車両1の走行情報の一つである車速と、現状のギヤ段との情報に基づいて決定される。具体的には例えば、高速走行中において、7速から6速へのシフトダウンは問題ないが、7速から2速や3速へのスキップシフトや、車速の程度によっては、7速から4速や5速へのシフトダウンも問題となることがある。
なお、本発明は、部材の種類、配置、個数等は前述の実施の形態に限定されるものではなく、その構成要素を同等の作用効果を奏するものに適宜置換する等、発明の要旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能であることはもちろんである。
具体的には、上記実施の形態において、コントローラ100は、車両の走行情報のうち車速と、現状のギヤ段との情報に基づいて、誤操作対象とする特定のギヤ段を決定するようにしたが、例えば車速の代わりにエンジン回転数等の走行情報に応じて、特定のギヤ段を決定するように構成してもよい。
また、上記実施の形態において、コントローラ100が、エンジン3、変速機4、および変速操作装置10を統括して制御しているが、コントローラ100とは別に、変速操作装置10の制御手段を備えるように構成してもよい。
本開示は、簡便な構成で確実に、変速機における誤変速操作を防止することが可能となり、産業上の利用可能性は多大である。
1 車両
2 動力伝達系
3 エンジン
4 クラッチ
5 変速機
6 プロペラシャフト
7 終減速機
8 ドライブシャフト
10 変速操作装置
11 操作レバー
12 伝達機構
13 コントロールロッド
14 インターナルレバー
15 コントロールボックス
16 ストッパリング
100 コントローラ
101 エンジン回転数センサ
102 インプットシャフト回転数センサ
103 アウトプットシャフト回転数センサ
104 ギヤポジションセンサ
111 入力部
112 制御部
113 出力部
114 記憶部

Claims (5)

  1. 変速機に備わる複数のシフトロッドをそれぞれ第1の軸方向に移動させることにより、ギヤ段を切り替え可能な変速操作装置であって、
    手動操作を介して作動し、第2の軸方向に移動することによって前記複数のシフトロッドのいずれかに選択的に係合して前記第1の軸方向に移動させる操作軸と、
    前記操作軸の前記第2の軸方向への移動を規制することにより、現状のギヤ段から特定のギヤ段への切り替えを不能とする規制手段と、
    を備える変速操作装置。
  2. 前記規制手段は、
    プランジャにより駆動して前記操作軸に当接することにより前記操作軸の前記第2の軸方向への移動を規制する、
    請求項1記載の変速操作装置。
  3. 前記規制手段は、
    前記操作軸の回転軸を中心に前記操作軸の外周に沿って回転可能であり、
    前記操作軸は、
    前記規制手段と当接する当接部を備える、
    請求項2記載の変速操作装置。
  4. 車両の走行情報に基づいて前記現状のギヤ段からの切り替えに適さない誤操作対象となるギヤ段を、前記特定のギヤ段として決定する制御手段を備え、
    前記制御手段は、
    前記決定の結果に基づいて前記規制手段の作動を制御し、前記現状のギヤ段から前記特定のギヤ段への切り替えを不能とする、
    請求項1から請求項3のいずれかに記載の変速操作装置。
  5. 前記車両の走行情報の一つに車速が含まれ、
    前記制御手段は、
    前記車速と前記現状のギヤ段との情報に基づいて前記特定のギヤ段を決定する
    請求項4記載の変速操作装置。
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