JP2020158290A - 搬送装置用チェーン及び搬送装置 - Google Patents

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英 石井
斉藤 亮一
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Abstract

【課題】搬送物の詰まりによるローラの回転不良の発生を効果的に抑制できる搬送装置用チェーン及びこれを備える搬送装置を提供すること。【解決手段】貫通孔154を有する軸部材15と、軸部材15に回転可能に支持されるローラ16と、軸部材15に固定される一対の内プレート11,12と、一対の内プレート11,12を軸方向で挟み込むように配置される一対の外プレート13,14と、軸部材15の貫通孔154を貫通し、一対の外プレート13,14を一対の内プレート11,12に対して回転可能に連結する軸状の連結部材19と、を備え、ローラ16の端面と内プレート11,12における端面163,164に対向する内側面112,122との間に、一方の内プレート11の内側面112と他方の内プレート12の内側面122との間の間隔L0の所定以上の間隔L1を有する隙間S1が形成される搬送装置用チェーン10及びこれを備える搬送装置1。【選択図】図2

Description

本発明は、搬送装置用チェーン及びこれを備える搬送装置に関する。
従来、チェーンを用いて固形物、半固形物等の搬送物を搬送する搬送装置が知られている。この種の搬送装置用チェーンを開示するものとして例えば特許文献1がある。特許文献1には、ブシュを介して対向するプレートが連結され、ブシュに円筒状のローラが回転可能に取り付けられた構造のチェーンが記載されている。また、特許文献2には、チェーンを用いて下水処理設備に溜まった汚泥を掻き寄せる汚泥掻寄機が記載されている。
特開2015−013966号公報 特開2013−194794号公報
チェーンを粉体や粘性の高い半固形物等の搬送物の搬送に用いた場合、ローラとプレート間に搬送物が侵入し、凝集又は硬化して搬送物が詰まってローラの回転不良の原因にもなる。ローラが回転できない状態でチェーンが駆動されると、ローラの一部分のみが摩耗し、部品の交換時期も早まってしまう。
本発明は、搬送物の詰まりによるローラの回転不良の発生を効果的に抑制できる搬送装置用チェーン及びこれを備える搬送装置を提供することを目的とする。
本発明は、貫通孔を有する筒状の軸部材と、前記軸部材の周面に回転可能に支持されるローラと、前記軸部材の軸方向の両側のそれぞれに固定される一対の内プレートと、前記一対の内プレートを軸方向で挟み込むように配置される一対の外プレートと、前記軸部材の前記貫通孔を貫通し、前記一対の外プレートを前記一対の内プレートに対して回転可能に連結する軸状の連結部材と、を備え、前記ローラの端面と前記内プレートにおける前記端面に対向する内側面との間に、一方の前記内プレートの内側面と他方の前記内プレートの内側面との間の間隔の所定以上の間隔を有する隙間が形成される搬送装置用チェーンに関する。
前記搬送装置用チェーンは、前記ローラの端面と前記内プレートにおける前記端面に対向する内側面との間に、一方の前記内プレートの前記内側面と他方の前記内プレートの前記内側面との間の間隔の5%以上の間隔を有する隙間が形成される。
前記搬送装置用チェーンは、前記ローラの端面と前記内プレートの内側面との間の隙間に連通する前記軸部材の外周面と前記ローラの内周面の間の間隔が、前記ローラの端面と前記内プレートにおける前記端面に対向する内側面との間の間隔の50%以上である以上である。
前記搬送装置用チェーンは、前記軸部材の外周面と前記ローラの内周面の間に配置されるベアリングを更に備える。
前記搬送装置用チェーンは、前記軸部材の外周面と前記ローラの内周面の間であって前記ベアリングの軸方向の両側のそれぞれに配置されるシール部材を更に備える。
前記搬送装置用チェーンは、前記ローラの内側の前記シール部材と前記ベアリングの間の空間に形成される遮蔽部を更に備える。
前記ベアリングは針状ころ軸受である。
また、本発明は、前記搬送装置用チェーンによって搬送物を搬送する搬送装置に関するものである。
本発明によれば、搬送物の詰まりによるローラの回転不良の発生を効果的に抑制できる搬送装置用チェーン及びこれを備える搬送装置を提供することができる。
本発明の一実施形態に係る搬送装置1を示す側面図である。 本発明の第1実施形態に係る搬送装置用チェーン10の連結部分の断面図である。 本発明の第1実施形態に係る搬送装置用チェーン10の隙間S1周辺の拡大図である。 本発明の第2実施形態に係る搬送装置用チェーン20の連結部分の断面図である。 本発明の第3実施形態に係る搬送装置用チェーン30の連結部分の断面図である。 本発明の第4実施形態に係る搬送装置用チェーン40の連結部分の断面図である。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら説明する。図1は、本発明の一実施形態に係る搬送装置1を示す側面図である。
搬送装置1は、投入される搬送物を目的の場所まで搬送する装置である。搬送物には、固形物、半固形物、粉体、流体又はこれらを組み合わせたもの等が含まれる。本実施形態の搬送装置1は、鶏糞、大豆、菜種等を搬送物として搬送する。
まず、搬送装置1の全体的な構成について説明する。搬送装置1は、筐体5と、一対の搬送装置用チェーン10と、一対のスプロケット6と、複数の搬送体7と、を含んで構成される。
筐体5は、一対の搬送装置用チェーン10と、一対のスプロケット6と、複数の搬送体7と、を収容する。筐体5には、搬送物が投入される投入口(図示せず)及び搬送物が目的の場所に投下される投下口(図示せず)が設けられる。
搬送装置用チェーン10は、全体として環状をなす無端状部材である。本実施形態では、2本の搬送装置用チェーン10が、スプロケット6の回転軸方向(図1において紙面奥行方向)で間隔をあけて配置される。図1では、紙面手前に位置する搬送装置用チェーン10によって紙面奥側に位置する搬送装置用チェーン10は隠れている。
各搬送装置用チェーン10は、後述する一対の内プレート11,12と、一対の外プレート13,14とが交互に連結されることにより、全体として環状をなすように構成される。搬送装置用チェーン10の構成については後述する。
一対のスプロケット6は、矢印Aに示す搬送方向で間隔を開けて配置される。各スプロケット6には、搬送装置用チェーン10が掛け渡される。スプロケット6がモータ等の駆動部(図示せず)により回転駆動すると、スプロケット6と噛み合う搬送装置用チェーン10が矢印Aの方向に周回する。
複数の搬送体7は、搬送物と接触しながら搬送物を矢印Aの方向に押し流す板状部材であり、搬送装置用チェーン10の周方向に間欠的に配置される。また、各搬送体7は、搬送装置用チェーン10が形成する周回軌道の外側に張り出している。本実施形態では、各搬送体7は、一側の端部が奥側に位置する搬送装置用チェーン10に固定されるとともに他側の端部が手前側に位置する搬送装置用チェーン10に固定されており、橋渡しをするように一対の搬送装置用チェーン10の間に横設される。スプロケット6が回転駆動すると、搬送装置用チェーン10の回転に伴って回動する搬送体7により、筐体5に投入された搬送物が矢印A方向で投下口に向かって押し出される。
次に、本発明の第1実施形態に係る搬送装置用チェーン10の連結部分の構成について説明する。図2は第1実施形態に係る搬送装置用チェーン10の連結部分の断面図であり、図3は搬送装置用チェーン10の後述する隙間S1周辺の拡大図である。
搬送装置用チェーン10は、内プレート11,12と、外プレート13,14と、軸部材15と、ローラ16と、ベアリングである玉軸受17と、シール部材181,182と、連結部材19と、を含んで構成される。
一対の内プレート11,12は、細長の板状に形成されており、平面部分が互いに対向して配置される。内プレート11の平面部分における長手方向の両側のそれぞれには、軸部材15の軸方向一側の端部を嵌合可能な嵌合孔111が形成される。同様に、内プレート12の平面部分における長手方向の両側のそれぞれには、軸部材15の軸方向他側の端部を嵌合可能な嵌合孔121が形成される。なお、図2では、一側の嵌合孔111及び嵌合孔121のみが示されている。
一対の外プレート13,14は、細長の板状に形成されており、一対の内プレート11,12を厚み方向で挟み込むように配置される。外プレート13の平面部分における長手方向の両側のそれぞれには、連結部材19の軸方向一側の端部を挿入可能な挿入孔131が形成される。同様に、外プレート14の平面部分における長手方向の両側のそれぞれには、連結部材19の軸方向他側の端部を挿入可能な挿入孔141が形成される。なお、図2では、一側の挿入孔131,141のみが示されている。
軸部材15は、ローラ16を回転可能に支持する筒状の部材であり、ブシュ151と、外嵌部152と、を含んで構成される。
ブシュ151は、筒状の部材であり、中心軸に沿って貫通する円柱状の貫通孔154を有する。ブシュ151の軸方向の両側は、軸方向の中央側に比べて外径が小さく形成される。ブシュ151における外径が小さく形成される部分が、内プレート11,12の嵌合孔111,121のそれぞれに嵌合される。ブシュ151の軸方向の両側と嵌合孔111,121が接合されることで、一対の内プレート11,12が軸部材15を介して連結される。
外嵌部152は、ブシュ151に外嵌される環状部材である。外嵌部152は、ブシュ151の外周側に固定されており、軸方向の一側の端面が内プレート11の平面部分に対向しており、軸方向他側の端面が内プレート12の平面部分に対向している。外嵌部152は、軸部材15の径方向外向きに突出するフランジ部152a,152bを有する。フランジ部152a,152bは、外嵌部152の全周に亘って形成される。フランジ部152aは内プレート11側に位置し、フランジ部152bは、内プレート12側に位置する。このフランジ部152aとフランジ部152bの間に玉軸受17が配置される。
ローラ16は、スプロケット6と接触して転動する筒状部材である。ローラ16は、中心軸に沿って貫通する貫通孔161を有する。ローラ16の貫通孔161には、軸部材15が挿入される。ローラ16は、軸部材15に対して回転可能に配置され、各端面の少なくとも一部が内プレート11,12に覆われる。本実施形態のローラ16は、軸方向の中央よりも径が大きいフランジ部162が軸方向他側に形成される。
ローラ16の端面163,164と、内プレート11,12の内側面112,122との間には、隙間S1が形成される。隙間S1は、ローラ16の端面と内プレート11,12における該端面に対向する内側面とをローラ16の軸方向に平行な直線で結んだ距離である間隔L1(図2、図3参照)が、内プレート11の内側面112と内プレート12の内側面122との間の間隔L0(図2参照)の5%以上の隙間であり、好ましくは5〜12%、より好ましくは8〜11%の隙間である。なお、本実施形態に係る間隔L0に対する間隔L1の比率は5%以上の範囲に限定されない。
ローラ16の軸方向の中央側におけるローラ16と軸部材15の間には、玉軸受17が配置される。玉軸受17は、ローラ16の内周面とブシュ151の外周面とに接触するように配置される。
また、ローラ16は、内周面から径方向内向きに突出したフランジ部165を有する。フランジ部165は、ローラ16の全周に亘って形成される。フランジ部165は、ローラ16の軸方向において、玉軸受17とフランジ部152aとの間に形成される。玉軸受17を挟んでローラ16の軸方向反対側には、玉軸受17の少なくとも一部に軸方向で対抗する面を有する環状部材171が取り付けられる。
また、ローラ16は、軸方向の両側の内径が中央側の内径に比べて大きく形成される。ローラ16の軸方向の両側におけるローラ16と軸部材15との間には、環状のシール部材181,182が取り付けられる。
連結部材19は、軸部材15よりも長い軸状のピンである。連結部材19は、外プレート13の挿入孔131から挿入され、ブシュ151の貫通孔154及び外プレート14の挿入孔131を貫通した状態で先端部分が外プレート14に固定される。これによって、一対の外プレート13,14が一対の内プレート11,12に対して回転可能に連結された状態となる。
ここで、ローラ16の端面163,164と、内プレート11,12の内側面112,122との間の隙間S1に搬送物が侵入する場合について説明する。隙間S1への搬送物の侵入を防ぐために隙間を小さくすることも考えられるが、隙間を小さくした場合、一度侵入した粉体が隙間から排出され難くなる。特に、搬送物が鶏糞等である場合、粘性が高い半固形状から硬化して固形状に経時的に変化するため、隙間S1に侵入して固形化した鶏糞が排出されない状態となる。また、軸部材15の外周面とローラ16の内周面との間の隙間S2に、隙間S1から固形化した搬送物が侵入することも考えられる。
これに対して、本実施形態では、図2及び図3に示すように、ローラ16の端面と、内プレート11,12に内側面との間の間隔L1が間隔L0の5%以上の隙間S1が形成される。なお、本実施形態において、間隔L1は、少なくともローラ16の端面163,164における径方向内側の縁(軸部材15に径方向で最近接する部位)で維持される距離である。
このため、鶏糞が隙間S1に侵入したとしても、搬送装置用チェーン10の走行による内プレート11,12の移動やローラ16の回転や回転に伴う振動等により、隙間S1に搬送物が留まることなく排出される。従って、ローラ16と内プレート11,12との間の隙間S1に鶏糞が詰まり、ローラ16の回転を妨げる事態の発生を抑制できる。従って、ローラ16が回転できない状態で搬送装置用チェーン10が駆動し続けることにより、ローラ16の一部分が設置面等に接触し続けて摩耗し、通常よりも早い段階でローラ16の交換が必要になる事態の発生を防止できる。
また、本実施形態では、ローラ16の軸方向の中央側におけるローラ16と軸部材15の間に玉軸受17が配置されている。この構成により、ローラ16に対する回転時の摩擦が軽減され、ローラ16の回転を円滑にすることができる。ローラ16の円滑な回転動作によって隙間S1から搬送物も排出され易くなり、回転不良をより効果的に防止できる。
また、ローラ16の軸方向の両側における軸部材15とローラ16との間に配置されるシール部材181,182により、円滑な回転を維持しつつ隙間S2への鶏糞の侵入を防止できる。
更に、隙間S2には、フランジ部152a,152b,165及び環状部材171は、隙間S2への搬送物の侵入を防ぐ遮蔽部が形成される。これら遮蔽部により、シール部材181,182よりもローラ16の軸方向の中央側への搬送物の侵入を効果的に防止できる。
本実施形態では、内プレート11側の隙間S2において、シール部材181はローラ16に固定されており、フランジ部152aは外嵌部材(軸部材15)の外周面から径方向外側に突出しており、フランジ部165はローラ16の内周面から径方向内側(回転中心側)に突出している。シール部材181、フランジ部152a、フランジ部165が互い違いとなるラビリンス構造になっている。同様に、内プレート12側の隙間S2において、シール部材182はローラ16に固定されており、フランジ部152bは外嵌部材(軸部材15)の外周面から径方向外側に突出しており、環状部材171はローラ16の内周面に固定されており、シール部材182、フランジ部152b、環状部材171が互い違いとなるラビリング構造となっている。換言すれば、玉軸受17の両側にラビリング構造が形成される構成となっている。これにより、隙間S2における玉軸受17への搬送物の侵入を確実に防止することができる。
本発明の第2実施形態に係る搬送装置用チェーン20の連結部材の構成について、図4について説明する。なお、上記実施形態と同様の構成については、同様の符号を付してその説明を省略する。
図4は、本発明の第2実施形態に係る搬送装置用チェーン20の連結部分の断面図である。搬送装置用チェーン20は、内プレート11,12と、外プレート13,14と、軸部材25と、ローラ26と、針状ころ軸受27と、シール部材281,282と、連結部材19と、を含んで構成される。
上記実施形態と同様にローラ26は、軸部材25に対して回転可能に配置され、各端面の少なくとも一部が内プレート11,12に覆われる。ローラ26の端面263,264と内プレート11,12の内側面112,122との間隔L2(図4参照)が、内プレート11の内側面112と内プレート12の内側面122との間の間隔L0の5%以上であり、好ましくは5〜12%、より好ましくは8〜11%である隙間S1が形成される。なお、本実施形態に係る間隔L0に対する間隔L2の比率は5%以上の範囲に限定されない。
一方、上記実施形態とは軸部材25、ローラ26、針状ころ軸受27、シール部材281、282等の構成が異なる。
軸部材25は、ブシュ251と、外嵌部252と、を含んで構成される。ブシュ251は、筒状の部材であり、中心軸に沿って貫通する円柱状の貫通孔254を有する。
外嵌部252は、ブシュ251に外嵌される環状部材であり、ブシュ251の外周面に固定されている。外嵌部252は、軸部材25の径方向外向きに突出するフランジ部252aを有する。フランジ部252aは、外嵌部252の全周に亘って形成される。フランジ部252aは、ブシュ251の軸方向の中央側に位置する。
ローラ26は、内プレート12側の貫通孔261の内径が、内プレート11側の内径よりも小さく形成される。
ローラ26の軸方向の中央側におけるローラ26と軸部材25の間には、筒状の針状ころ軸受27が配置される。針状ころ軸受27は、ローラ26の軸方向に延び、軸方向に2列に並んで形成される複数の針状のころ271,272と、ころ271,272を収容するハウジング273を含む筒状のベアリングである。ハウジング273は、筒状であり、軸方向の両側が径方向内向きに延出する。ころ271,272は、ハウジング273の内周面に周方向に間隔をあけて複数配置される。針状ころ軸受27は、ハウジング273がローラ26の内周面と外嵌部252の外周面とに接触するとともに、フランジ部252aをころ271,272で挟み込むように外嵌部252に取り付けられる。
この構成により、軸部材25に対するローラ26の回転時の摩擦が軽減され、ローラ26の回転を円滑にすることができる。また、ローラ26の内周面と外嵌部252の外周面とに接触して配置されるハウジング273により、ローラ26の軸方向の中央側への搬送物の侵入を防止できる。更に、複数の針状のころ271,272が転動することで、隙間S2への搬送物がより排出され易くなり、回転不良をより効果的に防止できる。
シール部材281,282は、環状であり、針状ころ軸受27の軸方向の両側に取り付けられる。シール部材281は、内プレート11側に位置し、ローラ26の内周面とブシュ251の外周面と内プレート11の内側面112に接触して配置される。シール部材282は、内プレート12側に位置し、ローラ26の内周面とブシュ251の外周面と内プレート12の内側面122に接触して配置される。この構成により、隙間S2の入口を塞ぐことができ、針状ころ軸受27が配置される隙間S2への搬送物の侵入を防止できる。なお、シール部材281,282と針状ころ軸受27の間には、針状ころ軸受27及びシール部材281,282に接触する閉塞部材274,275が配置される。
本発明の第3実施形態に係る搬送装置用チェーン30について、図5を参照しながら説明する。なお、上記実施形態と同様の構成については、同様の符号を付してその説明を省略する。
図5は、本発明の第3実施形態に係る搬送装置用チェーン30の連結部分の断面図である。搬送装置用チェーン30は、内プレート11,12と、外プレート13,14と、軸部材であるブシュ35と、ローラ36と、連結部材19と、を含んで構成される。
本実施形態は、上記実施形態とはブシュ35、ローラ36等の構成が異なる。また、搬送装置用チェーン30は、ベアリング、シール部材等を備えていない。
ブシュ35は、円筒状の部材であり、中心軸に沿って貫通する円柱状の貫通孔354を有する。
ローラ36は、筒状の部材であり、中心軸に沿って貫通する円柱状の貫通孔361を有する。貫通孔361には、ブシュ35が挿入される。
上記実施形態と同様にローラ36は、ブシュ35に対して回転可能に配置され、各端面の少なくとも一部が内プレート11,12に覆われる。ローラ36の端面363,364と内プレート11,12の内側面112,122との間隔L3が、内プレート11の内側面112と内プレート12の内側面122との間隔L0の5%以上の隙間であり、好ましくは5〜12%、より好ましくは8〜11%である隙間S1が形成される。本実施形態では、間隔L3が2mmに設定される。なお、本実施形態に係る間隔L0に対する間隔L3の比率は5%以上の範囲に限定されない。また、ブシュ35の外周面とローラ36の内周面との間には、隙間S1に連通する隙間S2が形成される。具体的には、隙間S2には、ブシュ35の外周面とローラ36の内周面とをローラ36の径方向に平行な直線で結んだ距離である間隔L4(図5参照)が、間隔L3の50%以上であり、好ましくは50〜92%、より好ましくは50〜80%である。なお、本実施形態に係る間隔L3に対する間隔L4の比率は50%以上の範囲に限定されない。
この構成により、隙間S1だけでなく隙間S2に侵入した搬送物に対しても、ブシュ35に対するローラ36の回転や回転に伴う振動等により、隙間S2に搬入物が留まることなく隙間S1を経由して排出される。従って、ブシュ35とローラ36と内プレート11,12との間の隙間S1及びS2に搬送物が詰まり、ローラの回転を妨げる事態の発生をより確実に防ぐことができる。
次に、本発明の第4実施形態に係る搬送装置用チェーン40について、図6を参照しながら説明する。なお、上記実施形態と同様の構成については、同様の符号を付してその説明を省略する。
図6は、本発明の第4実施形態に係る搬送装置用チェーン40の連結部分の断面図である。搬送装置用チェーン40は、内プレート11,12と、外プレート13,14と、軸部材であるブシュ45と、ローラ46と、オイルレスブシュ47と、連結部材19と、を含んで構成される。
ブシュ45は、円筒状の部材であり、中心軸に沿って貫通する円柱状の貫通孔454を有する。
ローラ46は、中心軸に沿って貫通する円柱状の貫通孔461を有する。貫通孔461には、ブシュ45及び後述するオイルレスブシュ47が挿入される。ローラ46は、ブシュ45に対して回転可能に配置され、各端面の少なくとも一部が内プレート11,12に覆われる。上述した第1実施形態〜第3実施形態では、ローラ16、26、36と、内プレート11,12との間には間隔L0の5%以上の隙間S1が形成されているが、第4実施形態ではローラ46のブシュ45側の端面463,464と内プレート11,12の内側面112,122との隙間S1(図6参照)は、L1、L2、L3に比べて狭く形成される。一方、ローラ46のブシュ45側と反対側(外周面側)の端面465,466と内プレート11,12の内側面112,122との隙間S3の間隔L5は、間隔L0の5%以上であり、好ましくは5〜12%、より好ましくは8〜11%である。なお、本実施形態に係る間隔L0に対する間隔L5の比率は5%以上の範囲に限定されない。
また、第4実施形態では円筒状のオイルレスブシュ47が、ブシュ45の外周面とローラ46の内周面の両面に接触して配置される。この構成により、ローラ46に対する回転時の摩擦が軽減され、ローラ46の回転を円滑にすることができるとともに、円滑に回転するローラ46により隙間S2への搬送物の侵入を防止できる。また、給脂せずに継続的に円滑なローラ46の回転を持続させることができる。
以上説明した本実施形態に係る搬送装置用チェーンによれば、以下のような効果を奏する。
搬送装置用チェーン10,20,30,40は、貫通孔154,254,354,454を有する筒状の軸部材15,25,ブシュ35,45と、軸部材15,25、ブシュ35,45の周面に回転可能に支持されるローラ16,26,36,46と、軸部材15,25,ブシュ35,45の軸方向の両側のそれぞれに固定される一対の内プレート11,12と、一対の内プレート11,12を軸方向で挟み込むように配置される一対の外プレート13,14と、軸部材15,25,ブシュ35,45の貫通孔154,254,354,454を貫通し、一対の外プレート13,14を一対の内プレート11,12に対して回転可能に連結する軸状の連結部材19と、を備え、ローラ16,26,36,46の端面163、164,263,264,363,364,463,464,465,466と内プレート11,12における端面163、164,263,264,363,364,463,464,465,466に対向する内側面112、122との間に、内プレート11の内側面112と内プレート12の内側面122との間の間隔L0の所定以上の間隔L1,L2,L3,L5を有する隙間S1,S3が形成される搬送装置用チェーン。
これにより、ローラ16,26,36,46と内プレート11,12との間に間隔L0の所定以上の間隔を有する広い隙間S1,S3が形成されるため、搬送物が隙間S1,S3に侵入したとしても、ローラ16,26,36,46の回転や内プレート11,12の移動により、搬送物が隙間S1,S3から排出される。よって、搬送物の詰まりによるローラ16,26,36,46の回転不良の発生を効果的に防止し、回転不良に起因するローラ16,26,36,46の摩耗を抑制することができる。
また、搬送装置用チェーン10,20,30,40は、ローラ16,26,36,46の端面163、164,263,264,363,364,463,464,465,466と内プレート11,12における端面163、164,263,264,363,364,463,464,465,466に対向する内側面112、122との間に、内プレート11の内側面112と内プレート12の内側面122との間の間隔L0の5%以上の間隔を有する。
これにより、ローラ16,26,36,46と内プレート11,12との間に間隔L0の5%以上の広い隙間S1,S3が形成されるため、隙間S1,S3に侵入した搬送物をより効果的に排出できる。
また、搬送装置用チェーン30は、ローラ36の端面と内プレート11,12の内側面112、122との間の隙間S1に連通するブシュ35の外周面とローラ36の内周面の間の間隔L4が、ローラ36の端面と内プレート11,12における端面に対向する内側面112、122との間の間隔の50%以上である。
これにより、ローラ36、ブシュ35の間にも間隔L3の50%以上の広い隙間が形成されるので、搬送物が隙間S1だけでなく隙間S2に侵入したとしても、隙間S2に搬入物が留まることなく排出される。よって、ローラ36、ブシュ35、内プレート11,12間における搬送物の詰まりをより効果的に防止できる。
また、搬送装置用チェーン10,20,40は、軸部材15,25、ブシュ45の外周面とローラ16,26,46の内周面の間に配置される玉軸受17、針状ころ軸受27、オイルレスブシュ47を更に備える。
これにより、軸部材15,25、ブシュ45とローラ16,26,46の間に玉軸受17、針状ころ軸受27、オイルレスブシュ47が配置されているため、ローラ16,26,46の内周面にかかる摩擦を軽減し、ローラ16,26,46の回転を円滑にすることができるとともに、ローラ16,26,46の回転動作により隙間S1,S3から搬送物が排出され易くなる。
また、搬送装置用チェーン10,20は、軸部材15,25の外周面とローラ16,26の内周面の間であって玉軸受17、針状ころ軸受27の軸方向の両側のそれぞれに配置されるシール部材181,182,281,282を更に備える。
これにより、軸部材15,25とローラ16,26との隙間S2の入口にシール部材181,182,281,282が配置されているため、隙間S2への搬送物の侵入を防ぐことができる。よって、玉軸受17、針状ころ軸受27への搬送物の接触を防止できるので、玉軸受17、針状ころ軸受27を保護し、ローラ16,26の円滑な回転をより長期的に維持させることができる。
また、搬送装置用チェーン10は、ローラ16の内側のシール部材181,182と玉軸受17の間の空間に形成されるフランジ部152a,152b,165を更に備える。
ローラ16の軸方向の両側でシール部材181,182と、フランジ部152a,152bと、ローラ16のフランジ部165が、隙間S2における搬送物の侵入経路を遮蔽するようにラビリンス構造を形成されるため、玉軸受17が配置される中央側への搬送物の更なる侵入を防止できる。これにより、より効果的に搬入物によるローラ16の回転不良を防止し、ローラ16をより円滑に、かつ、継続的に回転させることができる。
また、搬送装置用チェーン20のベアリングは針状ころ軸受27である。
これにより、ローラ26の内周面と外嵌部252の外周面とに接触して配置されるハウジング273により、ローラ26の軸方向の中央側への搬送物の侵入を防止できる。また、針状ころ軸受27の複数のころ271,272が転動することで、搬送物がより排出され易くなる。
また、本実施形態に係る搬送装置1は、搬送装置用チェーン10,20,30,40によって搬送物を搬送する。
これにより、搬送装置用チェーン10,20,30,40によって、ローラ16,26,36,46の回転不良が防止され、ローラ16,26,36,46の摩耗が抑制されるため、搬送装置1全体の耐久性が向上する。
以上、本発明に関する実施形態について説明したが、本発明は、上述の実施形態に制限されるものではなく、適宜変更が可能である。例えば、第3実施形態のローラ36に第4実施形態のオイルレスブシュ47を組み込む構成したり、各実施形態の構成を一部入れ替えたりする等、事情に応じて適宜変更することができる。
1 搬送装置
10、20、30、40 搬送装置用チェーン
11、12 内プレート
13、14 外プレート
15、25 軸部材
35、45 ブシュ(軸部材)
16、26、36、46 ローラ
19 連結部材
112、122 内側面
154、254、354、454 貫通孔
163、164、263、264、363、364、463、464、465、466 端面
L0、L1、L2、L3、L5 間隔
S1 隙間
S3 隙間

Claims (8)

  1. 貫通孔を有する筒状の軸部材と、
    前記軸部材の周面に回転可能に支持されるローラと、
    前記軸部材の軸方向の両側のそれぞれに固定される一対の内プレートと、
    前記一対の内プレートを軸方向で挟み込むように配置される一対の外プレートと、
    前記軸部材の前記貫通孔を貫通し、前記一対の外プレートを前記一対の内プレートに対して回転可能に連結する軸状の連結部材と、を備え、
    前記ローラの端面と前記内プレートにおける前記端面に対向する内側面との間に、一方の前記内プレートの前記内側面と他方の前記内プレートの前記内側面との間の間隔の所定以上の間隔を有する隙間が形成される搬送装置用チェーン。
  2. 前記ローラの端面と前記内プレートにおける前記端面に対向する内側面との間に、一方の前記内プレートの前記内側面と他方の前記内プレートの前記内側面との間の間隔の5%以上の間隔を有する隙間が形成される請求項1に記載の搬送装置用チェーン。
  3. 前記ローラの端面と前記内プレートの内側面との間の隙間に連通する前記軸部材の外周面と前記ローラの内周面の間の間隔が、前記ローラの端面と前記内プレートにおける前記端面に対向する内側面との間の間隔の50%以上である請求項1から2に記載の搬送装置用チェーン。
  4. 前記軸部材の外周面と前記ローラの内周面の間に配置されるベアリングを更に備える請求項1から3に記載の搬送装置用チェーン。
  5. 前記軸部材の外周面と前記ローラの内周面の間であって前記ベアリングの軸方向の両側のそれぞれに配置されるシール部材を更に備える請求項4に記載の搬送装置用チェーン。
  6. 前記ローラの内側の前記シール部材と前記ベアリングの間の空間に形成される遮蔽部を更に備える請求項5に記載の搬送装置用チェーン。
  7. 前記ベアリングは針状ころ軸受である請求項5又は6に記載の搬送装置用チェーン。
  8. 請求項1から7の何れかに記載の搬送装置用チェーンによって搬送物を搬送する搬送装置。
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