JP2020158180A - 吐出容器 - Google Patents

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Abstract

【課題】容器本体に収容した内容液を液状のまま吐出させることも泡状にして吐出させることも可能な吐出容器を提供する。【解決手段】本発明の吐出容器は、容器本体1と、パイプ3と、キャップ本体2と、蓋体4と、を備え、蓋体4を開蓋させた状態で容器本体1を傾倒させることによって、収容空間Sの内容液を排出口2eから外界に吐出させ、容器本体1を振って内容液を発泡させ且つ蓋体4を閉蓋させた状態で容器本体1を傾倒させつつ胴部1bを圧搾することによって、発泡させた内容液をパイプ3の底部側開口3aから導入して吐出口5gから外界に吐出させる。【選択図】図1

Description

本発明は、容器本体に収容した内容液を外界に吐出する吐出容器に関するものであり、特に、収容した内容液を液状のまま吐出させることも泡状にして吐出させることも可能な吐出容器に関する。
従来、洗浄剤や薬剤、食品調味料、飲料等を収容する容器の分野においては、可撓性を有する胴部を圧搾することによって収容した内容液を泡状で吐出することが可能な吐出容器が既知である(例えば特許文献1、2を参照)。
実開平7−39948号公報 特開2012−246041号公報
ところで内容液を吐出させるにあたっては、これを泡状にして吐出させる場合に限られず、発泡させずに液状のまま吐出させたい時がある。例えば衣類の汚れを落とす場合においては、衣類の表面に洗浄剤を長く留めるべくこれを泡状にして吐出させたい時もあるし、衣類に素早く浸透させることを目的に、液状のまま吐出させたい時もある。また食品調味料(醤油など)においては、液状のまま食品にかけることもあるし、使用量を減らすべく、泡状にして食品の上に載せ置くように吐出させることもある。更にビールやコーヒーなどの飲料においては、グラス等に液状のまま注いだ後に泡を液面上に吐出させたいとする要望もある。しかし、特許文献1、2に示されている吐出容器は、内容液を液状のまま吐出させることはできないため、このような場合は容器本体に装着した吐出器を取り外して使用するか、又は液体のまま吐出できる別の容器を用意しておく必要がある。
本発明は、このような点に鑑みてなされたものであり、容器本体に収容した内容液を液状のまま吐出させることも泡状にして吐出させることも可能な吐出容器を提供することを目的とする。
本発明は、上部を開放した口部、該口部につながる可撓性を有する胴部、及び該胴部につながる底部によって有底筒状をなすとともに、内側に内容液を収める収容空間を有する容器本体と、
管状をなし、前記底部側に位置する底部側開口、及び前記口部側に位置する口部側開口を有するパイプと、
前記口部に取り付けられ、前記パイプを保持するとともに前記口部側開口に通じる連通口と前記収容空間に通じる排出口とを有する天壁を備えるキャップ本体と、
前記キャップ本体に着脱可能に装着され、開蓋時においては前記排出口を外界に通じさせる一方、閉蓋時においては前記天壁との間で該排出口を外界から遮蔽する頂壁と、開蓋時においては前記連通口から離反する一方、閉蓋時においては一端部が該連通口に接続されて他端部に設けた吐出口が該連通口に通じる連結部材と、を有する蓋体と、を備え、
前記蓋体を開蓋させた状態で前記容器本体を傾倒させることによって、前記収容空間の内容液を前記排出口から外界に吐出させ、該容器本体を振って内容液を発泡させ且つ該蓋体を閉蓋させた状態で該容器本体を傾倒させつつ前記胴部を圧搾することによって、発泡させた内容液を前記底部側開口から導入して前記吐出口から外界に吐出させる吐出容器である。
更に、前記吐出口を覆って前記蓋体に着脱可能に装着される外蓋を備えることが好ましい。
前記キャップ本体と前記蓋体とを一体に連結する第一ヒンジと、前記蓋体と前記外蓋とを一体に連結する第二ヒンジとを備えることが好ましい。
前記蓋体は、前記吐出口の上流側において発泡部材を有することが好ましい。
前記蓋体は、前記吐出口の下流側において、通常時は閉鎖する一方、前記胴部への圧搾によって前記収容空間が加圧されるに伴って開放する逆止弁を有することが好ましい。
前記連結部材は、前記連通口を閉鎖、開放する第二逆止弁と、該連通口とは別異に設けられて前記収容空間と前記吐出口とを連通させる第二連通口とを備えるものであって、
前記蓋体を閉蓋させた状態で圧搾後の前記胴部が復元するに伴って該吐出口から外気が取り込まれる際、前記連通口は前記第二逆止弁で閉鎖される一方、前記吐出口から取り込まれた外気は前記第二連通口から前記収容空間に導入されるよう構成されることが好ましい。
前記第二連通口から前記収容空間に至る経路にメッシュ部材を備えることが好ましい。
このような構成になる本発明における吐出容器によれば、内容液を液状のまま吐出させる場合には、蓋体を開蓋させた状態で容器本体を傾倒させれば、収容した内容液を液状のままで排出口から吐出させることができる。また内容液を泡状にして吐出させる場合には、容器本体を振って内容液を発泡させておき、更に蓋体を閉蓋させた状態で容器本体を傾倒させつつ胴部を圧搾すれば、収容空間で泡状になった内容液を、底部側開口を通して吐出口から吐出させることができる。
また、吐出口を覆って蓋体に着脱可能に装着される外蓋を設ける場合は、保管時において吐出口が露出したままになることがないため、吐出口に付着した内容液が固化したり、埃等が吐出口に付着したりする不具合を防止することができる。
このような蓋体や外蓋は、例えばそれぞれが別異の部材であって、ねじ等を利用して着脱可能に装着できるものでもよいが、キャップ本体と蓋体とを一体に連結する第一ヒンジと、蓋体と外蓋とを一体に連結する第二ヒンジとを設ける場合は、キャップ本体、蓋体、及び外蓋を一つの部材で形成することができる。またこれらが別異の部材であれば、開蓋させた外蓋や蓋体の置き場を確保する必要があるものの、第一ヒンジと第二ヒンジを設ける場合は、置き場を気にすることなく使用できる。しかも、第一ヒンジと第二ヒンジを備えることによって片手であっても外蓋や蓋体を開蓋させることができるため、使い勝手に優れる。
また蓋体に、吐出口の上流側において発泡部材を設ける場合は、容器本体を振って泡状にした内容液を、更に肌理の細かい泡にして吐出することができる。
そして蓋体に、吐出口の下流側において、通常時は閉鎖する一方、胴部への圧搾に伴って収容空間が加圧されると開放する逆止弁を設ける場合は、泡状にして吐出した後の泡切れが良くなるうえ、吐出口に残った内容液が垂れ落ちる不具合を有効に防止することができる。
また連結部材に、上述した如き第二逆止弁と第二連通口とを設ける場合は、蓋体を閉蓋させた状態で圧搾後の胴部が復元する際、吐出口から取り込まれた外気は、パイプにつながる連通口は通過せずに第二連通口から収容空間に導入される。すなわち、外気が収容空間に導入されるにあたってパイプ内を通過すると、パイプ内に残っていた泡状の内容液が収容空間に戻されてしまい、次に胴部を圧搾しても泡状の内容液がすぐには吐出されないことがあるが、外気が第二連通口から収容空間に導入される場合は、次に胴部を圧搾する際にも直ちに泡状の内容液を吐出することができる。
そして第二連通口を設けるにあたり、泡状の内容液を吐出させるべく蓋体を閉蓋させた状態で容器本体を傾倒させると、収容空間の内容液が第二連通口に向かって流れるため、この状態で胴部を圧搾すると、底部側開口から吐出口へ送給される泡状の内容液に加え、液状のままの内容液が第二連通口から吐出口へ送給される可能性がある。ここで、第二連通口から収容空間に至る経路にメッシュ部材を設ける場合は、メッシュ部材が抵抗となって液状の内容液が第二連通口に流れにくくなるため、泡状の内容液を優先して吐出させることができる。
本発明に従う吐出容器の一実施形態を示す、側面視での断面図である。 図1に示す吐出容器のキャップ本体周辺を拡大して示した図である。 図1に示す吐出容器から内容液を液状のまま吐出させる状況について説明する図である。 図1に示す吐出容器から泡状の内容液を吐出させる状況について説明する図である。 泡状にお内容液を吐出した後、胴部への圧搾を解除して外気が容器本体に取り込まれる状況について説明する図である。
以下、図面を参照しながら本発明に従う吐出容器の一実施形態について説明する。なお、図1は本実施形態の吐出容器を正立させた状態の図であって、以下の説明における「上」「下」の関係は、基本的には図1に示した吐出容器を正立させた状態での向きをいう。
本実施形態の吐出容器は、容器本体1、キャップ本体2、パイプ3、蓋体4、連結部材5、移動弁(第二逆止弁)6、発泡部材7、スリット弁(逆止弁)8、メッシュ部材9、外蓋10を備えている。
容器本体1は、図1に示すように有底筒状をなすものであって、中央部を上方に向けて湾曲させた底部1aと、底部1aの外縁部に連結するとともに上下方向中間部が外側に向けて湾曲する胴部1bと、胴部1bの上端部に連結し、中心軸線Oに沿って延在するとともに上部を開放した口部1cを備えている。口部1cの外周面には、雄ねじ部1dが設けられている。また容器本体1の内側には、内容液を収めるための収容空間Sが形成されている。なお、本実施形態の容器本体1は合成樹脂等によって形成されるものであって、胴部1bは可撓性を有している。
キャップ本体2は、図2に示すように口部1cを取り囲む円筒状の外周壁2aと、外周壁2aの上端部に連結する天壁2bを備えている。本実施形態の天壁2bは、径方向外側部分は水平方向に延在してドーナツ板状をなすものであり、また径方向内側部分は、下方に向けて延在した後、水平方向に延在する概略有底筒状をなすものである。また天壁2bにおける径方向内側部分の中央には、上下方向に天壁2bを貫く連通口2cと、連通口2cを取り囲んで下方に向けて延在する筒状の保持壁2dが設けられている。また保持壁2dの径方向外側には、周方向に間隔をあけて天壁2bを貫通する排出口2eが設けられている。そして天壁2bの上面には、上方に向けて延在するとともに上端部を径方向外側に向けて湾曲させた筒状の注出筒2fが設けられている。なお注出筒2fは、後述する第一ヒンジ(符合4c)が設けられた側に対し、中心軸線Oを挟んで反対側の高さが高くなるように形成されている。また天壁2bの上面における外縁部には、径方向外側に向けて膨出するように形成された爪部(キャップ本体外向き爪部)2gが設けられている。
またキャップ本体2における外周壁2aの内面には、雄ねじ部1dに適合する雌ねじ部2hが設けられている。これによりキャップ本体2は、雄ねじ部1dに雌ねじ部2hを螺合させるようにして容器本体1に取り付けられる。なお、キャップ本体2を容器本体1に取り付けた際、有底筒状をなす天壁2bの径方向内側部分は、その外周面が口部1cの内周面に液密に当接する。従って収容空間Sに収容した内容液が、天壁2bと口部1cとの間から漏れ出すことはない。またキャップ本体2を容器本体1に取り付けるにあたっては、このような雄ねじ部1dと雌ねじ部2hに限られず、例えばアンダーカット等の多の手段を用いてもよい。
パイプ3は、図1に示すように、管状をなすとともに上下方向に延在するものであって、その上端部は、保持壁2dに嵌合保持されている。またパイプ3の下端部は、底部1aの近傍に位置している。なお以下の説明においては、パイプ3における底部1a側(下側)に位置する開口を底部側開口3aと称し、口部1c側(上側)に位置する開口を口部側開口3bと称する。
図2に示すように蓋体4は、キャップ本体2の外周壁2aに連なるように延在する蓋体外周壁4aと、蓋体外周壁4aの上端部に連結する頂壁4bを備えている。本実施形態の頂壁4bは、径方向外側部分は水平方向に延在してドーナツ板状をなすものであり、また径方向内側部分は、上方へ向けて縮径するように延在している。本実施形態の蓋体4は、第一ヒンジ4cを介してキャップ本体2と一体に連結するものであって、キャップ本体2に対し、第一ヒンジ4cを中心に揺動するようにして閉蓋、開蓋させることができる。なお、蓋体外周壁4aの内面における下端部には、キャップ本体外向き爪部2gに係合する爪部(蓋体内向き爪部)4dが設けられていて、両者を係合させることによって、キャップ本体2に対して蓋体4を閉蓋させておくことができる。また、蓋体外周壁4aの内面における上端部には、閉蓋時にキャップ本体外向き爪部2gに当接する(わずかに隙間をあけていてもよい)ストッパー4eが設けられていて、蓋体4を閉蓋するにあたって、キャップ本体2に対する蓋体4の過剰な押し込みを防止している。
また蓋体4における頂壁4bの下面には、筒状をなし、キャップ本体2に対して蓋体4を閉蓋した際に、その外周面が注出筒2fの内周面に液密に当接するシール壁4fが設けられている。シール壁4fの内面における根元部分には、連結部材5を保持するための凸部4gが設けられている。そして頂壁4bの上面における外縁部には、径方向外側に向けて膨出するように形成された爪部(蓋体外向き爪部)4hが設けられている。
連結部材5は、上下方向に延在する筒状部5aと、筒状部5aの上部における外周面から径方向外側に向けて延在し、外縁部が凸部4gに係止されるフランジ部5bを備えている。筒状部5aの内側には、下方に向かうにつれて縮径してその後は略同径で延在する連結筒部5cが設けられていて、連結筒部5cの上方には、径方向内側に向かって湾曲するように延在する湾曲爪部5dが設けられている。なお連結筒部5cの下部は、キャップ本体2に対して蓋体4を閉蓋した状態において、連通口2cに挿入するよう構成されている。また湾曲爪部5dは、詳細な図示は省略するが、連結筒部5cの内面に対して周方向に間隔をあけて複数設けられている。また連結部材5は、フランジ部5bの下方に位置し、筒状部5aを横向きに貫く貫通孔(第二連通口)5eと、連結筒部5cの外面から第二連通口5eを取り囲んで横向きに延在する横向き筒状部5fを備えている。なお、筒状部5aにおける上方に向けて開いた開口を吐出口5gと称する。
移動弁6は、球状をなすものであって、連結筒部5cと湾曲爪部5dとの間において上下方向に移動可能に配されている。ここで、移動弁6が連結筒部5cに向けて下方に移動している状態においては、連結筒部5cにおける縮径した部位と移動弁6とは周方向に略隙間なく当接している。一方、移動弁6が湾曲爪部5dに向けて移動した際は、連結筒部5cにおける縮径した部位と移動弁6との間には隙間が形成される。
発泡部材7は、円筒状になるベース7aと、ベース7aの端面に設けられるメッシュ7bとで構成されていて、筒状部5aの上部に嵌合保持されている。メッシュ7bの目の粗さは、発泡させる内容液の種類等に応じて様々なものが採用可能である。また発泡部材7は、ベース7aとメッシュ7bとを組み合わせたものに限られず、例えばスポンジや多孔質材などでもよい。
スリット弁8は、下方に向けて湾曲する薄肉状であって、中央部にスリットを設けた弁本体8aと、弁本体8aの外縁部に連結する環状の基部8bとを備えている。スリット弁8は、発泡部材7の上方に弁本体8aを位置させた状態で、頂壁4bとフランジ部5bとの間で基部8bが挟持されている。またスリット弁8は、ゴム、エラストマー、低密度ポリエチレン(LDPE)、或いは直鎖低密度ポリエチレン(LLDPE)等の比較的軟質な材料で形成されていて、通常時は弁本体8aのスリットが閉じて発泡部材7が外気に曝されるのを防止する一方、胴部1bを圧搾して収容空間Sが加圧されると、スリットが開いて弁本体8aは外側に向けて弾性変形する。
メッシュ部材9は、発泡部材7と同様に、ベース9aの端面にメッシュ9bを設けた構成となっていて、横向き筒状部5fに嵌合保持されている。
外蓋10は、概略有蓋筒状をなすものであって、蓋体外周壁4aに連なるように延在する外蓋外周壁10aと、外蓋外周壁10aの上端部に連結する蓋壁10bを備えている。外蓋10は、第二ヒンジ10cを介して蓋体4と一体に連結するものであって、蓋体4に対し、第二ヒンジ10cを中心に揺動するようにして閉蓋、開蓋させることができる。なお第二ヒンジ10cは、第一ヒンジ4cとは中心軸線Oを挟んで反対側に設けられる。また、外蓋外周壁10aの内面における下端部には、蓋体外向き爪部4hに係合する爪部(外蓋内向き爪部)10dが設けられていて、蓋体外向き爪部4hと外蓋内向き爪部10dとを係合させることによって、蓋体4に対して外蓋10を閉蓋させておくことができる。また外蓋外周壁10aは、第二ヒンジ10cに対して中心軸線Oを挟んで反対側に摘み部10eを備えている。そして蓋壁10bの下面には、外蓋10を閉蓋した際に、スリット弁8を取り囲んで頂壁4bの上端部に当接するシール環状壁10fが設けられている。
このような構成になる吐出容器から内容液を液状で吐出するにあたっては、図3に示すように、キャップ本体2に対して蓋体4を、第一ヒンジ4cを中心に揺動させるようにして開蓋する。そして容器本体1を傾倒させると、収容空間Sの内容液は口部1cに向かって流動し、更に排出口2eを通過して注出筒2fを伝って吐出される。
そして吐出容器から内容液を泡状で吐出するにあたっては、蓋体4と外蓋10を閉蓋した状態で容器本体1を振って、収容空間Sの内容液を発泡させる。そして図4に示すように、蓋体4に対して外蓋10を、第二ヒンジ10cを中心に揺動させるようにして開蓋する。そして容器本体1を傾倒させつつ胴部1bを圧搾する。ここで、容器本体1を図示したように傾倒させると、収容空間Sの内容液は口部1cに向かって流動する一方、発泡した内容液は、底部1aの周辺に溜まることになる。従って胴部1bを圧搾して収容空間Sが加圧されると、発泡した内容液は底部側開口3aからパイプ3の内側を通り、更に、連結筒部5cと移動弁6の間を通って発泡部材7と吐出口5gを通過し、弁本体8aを外側に向けて弾性変形させつつ、外界に吐出される。
なお、容器本体1を傾倒させていることから、収容空間Sの内容液は排出口2eを通過して連結部材5の周囲まで移動しているものの、注出筒2fはシール壁4fに液密に当接しているため、内容液が外部に漏れることはない。また連結部材5には、第二連通口5eが設けられているものの、第二連通口5eの上流側にはメッシュ部材9が設けられているため、メッシュ部材9を内容液が通過する際には抵抗が生じることになる。このため、パイプ3の内側を通る泡状の内容液の方が、第二連通口5eを通過する液状の内容液よりも流れやすいため、泡状の内容液を優先して吐出させることができる。
また、発泡部材7を設けなくても底部1aに溜まった泡状の内容液を吐出させることが可能であるが、本実施形態のように発泡部材7を設けることによって、より肌理の細かい泡にして吐出することができる。
そして胴部1bへの圧搾を解除すると、図5に示すように、加圧された泡状の内容液によって弾性変形していた弁本体8aが元の状態に戻ってスリットが閉じるため、泡状の内容液の吐出を直ちに停止させることができる。また胴部1bを圧搾していた手の力を緩めると、可撓性を有する胴部1bの復元に伴って収容空間Sの容積が増えるため、収容空間Sは減圧される。このため外気は、弁本体8aのスリットから入り込み、吐出口5gと発泡部材7を通過して連結部材5の内側に導入される。なお移動弁6は、連結部材5の内側に導入された外気によって連結筒部5cに着座する。すなわち外気は、パイプ3に向かって流れずに、第二連通口5eを通過して収容空間Sに導入される。このようにして収容空間Sに新たな外気が導入されるため、容器本体1を再び振ることによって、内容液を新たに発泡させることができる。
なお、本発明に従う吐出容器においては、移動弁6を省略することも可能であるが、この場合に外気がパイプ3の内側を通過すると、パイプ3の内側に残っていた泡状の内容液が収容空間Sに戻されてしまい、次に胴部1bを圧搾しても泡状の内容液がすぐには吐出されないことがある。一方、本実施形態のように移動弁6を設ける場合は、次に胴部1bを圧搾した際には泡状の内容液を直ちに吐出することができるという利点がある。
以上、本発明に従う吐出容器について具体的な実施形態を示しながら説明したが、本発明に従う吐出容器は、上述した実施形態に限られるものではなく、特許請求の範囲に従う範疇で種々の変更を加えたものも含まれる。例えば本実施形態においては、移動弁6、発泡部材7、スリット弁8、メッシュ部材9を設けたが、これらを省略しても内容液を液状のまま吐出させることも泡状で吐出させることも可能である。また本実施形態では、第一ヒンジ4cと第二ヒンジ10cを設けてキャップ本体2、蓋体4、及び外蓋10を一体的に形成したが、第一ヒンジ4cと第二ヒンジ10cを設けずに、これらを分離して個別に形成してもよい。
1:容器本体
1a:底部
1b:胴部
1c:口部
1d:雄ねじ部
2:キャップ本体
2a:外周壁
2b:天壁
2c:連通口
2d:保持壁
2e:排出口
2f:注出筒
2g:キャップ本体外向き爪部
2h:雌ねじ部
3:パイプ
3a:底部側開口
3b:口部側開口
4:蓋体
4a:蓋体外周壁
4b:頂壁
4c:第一ヒンジ
4d:蓋体内向き爪部
4e:ストッパー
4f:シール壁
4g:凸部
4h:蓋体外向き爪部
5:連結部材
5a:筒状部
5b:フランジ部
5c:連結筒部
5d:湾曲爪部
5e:第二連通口
5f:横向き筒状部
5g:吐出口
6:移動弁
7:発泡部材
7a:ベース
7b:メッシュ
8:スリット弁
8a:弁本体
8b:基部
9:メッシュ部材
9a:ベース
9b:メッシュ
10:外蓋
10a:外蓋外周壁
10b:蓋壁
10c:第二ヒンジ
10d:外蓋内向き爪部
10e:摘み部
10f:シール環状壁
O:中心軸線
S:収容空間

Claims (7)

  1. 上部を開放した口部、該口部につながる可撓性を有する胴部、及び該胴部につながる底部によって有底筒状をなすとともに、内側に内容液を収める収容空間を有する容器本体と、
    管状をなし、前記底部側に位置する底部側開口、及び前記口部側に位置する口部側開口を有するパイプと、
    前記口部に取り付けられ、前記パイプを保持するとともに前記口部側開口に通じる連通口と前記収容空間に通じる排出口とを有する天壁を備えるキャップ本体と、
    前記キャップ本体に着脱可能に装着され、開蓋時においては前記排出口を外界に通じさせる一方、閉蓋時においては前記天壁との間で該排出口を外界から遮蔽する頂壁と、開蓋時においては前記連通口から離反する一方、閉蓋時においては一端部が該連通口に接続されて他端部に設けた吐出口が該連通口に通じる連結部材と、を有する蓋体と、を備え、
    前記蓋体を開蓋させた状態で前記容器本体を傾倒させることによって、前記収容空間の内容液を前記排出口から外界に吐出させ、該容器本体を振って内容液を発泡させ且つ該蓋体を閉蓋させた状態で該容器本体を傾倒させつつ前記胴部を圧搾することによって、発泡させた内容液を前記底部側開口から導入して前記吐出口から外界に吐出させる吐出容器。
  2. 更に、前記吐出口を覆って前記蓋体に着脱可能に装着される外蓋を備える請求項1に記載の吐出容器。
  3. 前記キャップ本体と前記蓋体とを一体に連結する第一ヒンジと、前記蓋体と前記外蓋とを一体に連結する第二ヒンジとを備える請求項2に記載の吐出容器。
  4. 前記蓋体は、前記吐出口の上流側において発泡部材を有する請求項1〜3の何れか一項に記載の吐出容器。
  5. 前記蓋体は、前記吐出口の下流側において、通常時は閉鎖する一方、前記胴部への圧搾によって前記収容空間が加圧されるに伴って開放する逆止弁を有する請求項1〜4の何れか一項に記載の吐出容器。
  6. 前記連結部材は、前記連通口を閉鎖、開放する第二逆止弁と、該連通口とは別異に設けられて前記収容空間と前記吐出口とを連通させる第二連通口とを備えるものであって、
    前記蓋体を閉蓋させた状態で圧搾後の前記胴部が復元するに伴って該吐出口から外気が取り込まれる際、前記連通口は前記第二逆止弁で閉鎖される一方、前記吐出口から取り込まれた外気は前記第二連通口から前記収容空間に導入されるよう構成される請求項1〜5の何れか一項に記載の吐出容器。
  7. 前記第二連通口から前記収容空間に至る経路にメッシュ部材を備える請求項6に記載の吐出容器。
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JP2010006462A (ja) * 2008-06-30 2010-01-14 Yoshino Kogyosho Co Ltd キャップ
JP2018058593A (ja) * 2016-09-30 2018-04-12 株式会社吉野工業所 吐出容器

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