JP2020156790A - ソール構造およびそれを備えたシューズ - Google Patents

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Abstract

【課題】シューズSを着用者の足にぴったり合うようにして、かつ、着用者がシューズSによる圧迫感を感じないようにする。【解決手段】ソール構造1は、第1ソール本体12と、第1ソール本体12より後部に設けられた第1連結部13と、を有する第1ソール部10と、第1ソール部10よりも後方に配置され、第2ソール本体22と、第2ソール本体22より前部に設けられた第2連結部23と、を有する第2ソール部20と、上下方向に沿うように設けられ、第1連結部13および第2連結部23を連結する連結軸30と、を備えている。第1ソール部10および第2ソール部20のいずれか一方は、連結軸30を中心として他方に対し足幅方向に回動可能となっている。【選択図】図5

Description

本発明は、ソール構造およびそれを備えたシューズに関するものである。
従来より、シューズを着用した者(以下「着用者」という)の足を支持するためのソール構造として、例えば特許文献1のようなソール構造が提案されている。
特許文献1に開示されているソール構造は、つま先部分と、中間部分と、かかと部分とを備えており、中間部分は上下方向に貫通形成された複数の開口部を有している。この中間部分は、複数の開口部によりその長さが変化するように弾性的に可撓性とされている。そして、つま先部分およびかかと部分の各々は、中間部分に対し縦方向(すなわち足長方向)に相対的に変位可能となっている。このような構成によって、着用者は、このソール構造を備えたシューズのサイズを調整できるようになっている。
特表2008−517699号公報
ところで、人の足は、その足長方向の長さのみならず足幅方向の形状も異なっている。このため、足幅方向の形状の違いも考慮して様々な足の形状に対応できるようにすれば、着用者は自分の足の形状にぴったり合うシューズを探す必要がなく、便利である。
このことから、特許文献1のようにしてソール構造を変形可能とすることで、シューズを着用者の足の形状に追従させることが考えられる。
しかし、特許文献1のものでは、ソール構造の中間部分は弾性を有しており、着用者の足の形状に追従して変形しても元の形状に戻るような復元力がはたらく。すると、この復元力が、アッパーを介して着用者の足を圧迫し、着用者を不快にするという問題がある。
本発明は斯かる点に鑑みてなされたものであり、その目的は、シューズを着用者の足にぴったり合うようにし、かつ、着用者がシューズによる圧迫感を感じないようにすることにある。
前記の目的を達成するために、本発明の第1の形態は、シューズ用のソール構造であって、第1ソール本体と、第1ソール本体より後部に設けられた第1連結部と、を有する第1ソール部と、第1ソール部よりも後方に配置され、第2ソール本体と、第2ソール本体より前部に設けられた第2連結部と、を有する第2ソール部と、上下方向に沿うように設けられ、第1連結部および第2連結部を連結する連結軸と、を備えている。そして、第1ソール部および第2ソール部のいずれか一方は、連結軸を中心として他方に対し足幅方向に回動可能となっていることを特徴とする。
この第1の形態では、第1ソール部および第2ソール部のいずれか一方が、連結軸を中心として他方に対し足幅方向に回動可能となっている。このため、例えば、着用者の足がシューズの形状と比較して足幅方向に大きく曲がった形状を有する場合、着用者がシューズを履いたときに、着用者の足の形状に応じて第1ソール部または第2ソール部が回動する。このため、ソール構造は着用者の足の形状に抵抗なく追従する。従って、第1の形態によれば、シューズが着用者の足にぴったり合うようになり、かつ、着用者がシューズによる圧迫感を感じないようにすることができる。
第2の形態は、第1の形態において、第1ソール部および第2ソール部が互いに当接することにより、前記連結軸を中心として回動する範囲が制限されるストッパ機構をさらに備えていることを特徴とする。
この第2の形態では、連結軸を中心として回動する範囲を制限するストッパ機構を備えているので、第1ソール部または第2ソール部が回動する範囲が制限される。このため、シューズが安定して履きやすくなる。また、ストッパ機構は、第1ソール部および第2ソール部が互いに当接することにより回動する範囲を制限するので、構成がシンプルである。従って、第2の形態によれば、シンプルな構成によって、着用者がシューズを快適に履くことができる。
第3の形態は、第1または第2の形態において、第1連結部および第2連結部の少なくとも一方は、足長方向に延びる第1長孔部を有し、連結軸は、第1長孔部にスライド可能に連結されていることを特徴とする。
この第3の形態では、連結軸が、足長方向に延びる第1長孔部にスライド可能に連結されているので、第1ソール部および第2ソール部のいずれか一方は、他方に対して足長方向に移動可能となっている。このため、ソール構造は、第1ソール部または第2ソール部が連結軸を中心に回動することに加え、足長方向に移動するので、より動きの自由度が高く、着用者の足の形状に抵抗なく追従する。従って、第3の形態によれば、シューズが着用者の足にぴったり合うようになり、かつ、着用者がシューズによる圧迫感を感じないようにすることができる。
第4の形態は、第1〜第3のいずれか1つの形態において、第1連結部および第2連結部の少なくとも一方は、足幅方向に延びる第2長孔部を有し、連結軸は、第2長孔部にスライド可能に連結されていることを特徴とする。
この第4の形態は、連結軸が、足幅方向に延びる第2長孔部にスライド可能に連結されているので、第1ソール部および第2ソール部のいずれか一方は、他方に対して足幅方向に移動可能となっている。このため、ソール構造は、第1ソール部または第2ソール部が連結軸を中心に回動することに加え、足幅方向に移動するので、より動きの自由度が高く、着用者の足の形状に抵抗なく追従する。従って、第4の形態によれば、シューズが着用者の足にぴったり合うようになり、かつ、着用者がシューズによる圧迫感を感じないようにすることができる。
第5の形態は、第2の形態において、第1連結部および第2連結部のいずれか一方は、平面視で連結軸の位置から足幅方向に離間した位置に配置されかつ上下方向に突出する突起部を有し、第1連結部および第2連結部のいずれか他方は、第1ソール部または第2ソール部が回動することにより突起部をガイドするガイド部を有し、第1ソール部または第2ソール部は、突起部がガイド部の両端部と当接して、回動する範囲が制限されるように構成されていることを特徴とする。
この第5の形態は、第1ソール部または第2ソール部が回動することにより、ガイド部が突起部をガイドする。そして、突起部がガイド部の両端部と当接する。すなわち、ガイド部の両端部が突起部と当接してストッパとなり、第1ソール部または第2ソール部の回動する範囲が制限されるので、第5の形態は第2の形態のストッパ機構の具体的な形態の1つである。このストッパ機構によって、シューズが安定して履きやすくなる。従って、第5の形態によれば、シンプルな構成によって、着用者がシューズを快適に履くことができる。
第6の形態は、第1〜第5のいずれか1つの形態において第1連結部に設けられた第1アームと、第2連結部に設けられた第2アームと、を更に備え、連結軸は、第1連結軸と、第2連結軸と、第3連結軸と、を含み、第1アームの一端部は、第1連結軸を中心として第1連結部に回動可能に連結され、第2アームの一端部は、第2連結軸を中心として第2連結部に回動可能に連結され、第1アームの他端部および第2アームの他端部の各々は、第3連結軸を中心として回動可能に連結され、第1ソール部および第2ソール部のいずれか一方は、各連結軸を中心として他方に対し足幅方向に回動可能となっており、かつ、他方に対し足長方向に移動可能となっていることを特徴とする。
この第6の形態は、第1アームの一端部が第1連結軸を中心として第1連結部に回動可能に連結され、第2アームの一端部が第2連結軸を中心として第2連結部に回動可能に連結され、さらに、第1アームおよび第2アームの他端部の各々が、第3連結軸を中心として回動可能に連結されている。このため、第1ソール部および第2ソール部のいずれか一方は、他方に対して3つの連結軸を中心として回動可能となっている。また、第1アームの第1連結軸を中心とした回動、第2アームの第2連結軸を中心とした回動、ならびに第1アームおよび第2アームの第3連結軸を中心とした回動の少なくとも一つによって、第1ソール部および第2ソール部のいずれか一方は、他方に対して足長方向に移動可能となっている。このように、第1ソール部または第2ソール部が1つの連結軸のみを中心に回動可能な構成と比較してより自在に変形できるようになり、動きの自由度が高く、着用者の足の形状に抵抗なく追従する。従って、第6の形態によれば、シューズが着用者の足にぴったり合うようになり、かつ、着用者がシューズによる圧迫感を感じないようにすることができる。
第7の形態は、第1〜第6のいずれか1つの形態において、第1連結部および第2連結部は、互いに上下方向に重なった状態で連結され、第1ソール部および第2ソール部は、第1連結部および第2連結部が上下方向に重なった状態を維持しながら、いずれか一方が他方に対して足幅方向に回動するように構成されていることを特徴とする。
この第7の形態は、第1ソール部または第2ソール部が、第1連結部および第2連結部が上下方向に重なった状態を維持しながら回動する。このため、第1ソール部または第2ソール部が互いに足幅方向に回動した状態であっても、第1ソール部と第2ソール部との間に隙間が生じにくくなる。このため、路面または地面から異物や水などが浸入しにくくなる。従って、第7の形態によれば、着用者が安全かつ快適にシューズを着用することができる。
第8の形態は、第1〜第7の形態のいずれか1つのソール構造を備えたシューズであることを特徴とする。
この第8の形態では、第1〜第7の形態と同様の作用効果を奏するシューズを得ることができる。従って、第8の形態によれば、着用者は、足にぴったり合い圧迫感のないシューズを、安全かつ快適に履くことができる。
以上説明したように、本発明によると、シューズが着用者の足にぴったり合うようになり、かつ、着用者がシューズによる圧迫感を感じないようにすることができる。
図1は、実施形態1に係るソール構造を備えたシューズの全体を示す斜視図である。 図2は、実施形態1に係るソール構造を備えたシューズを内甲側から見て示す側面図である。 図3は、実施形態1に係るソール構造の平面図である。 図4は、図3のIV−IV断面図である。 図5は、第1ソール部が第2ソール部に対して足幅方向に回動したときのソール構造の状態を示す平面図である。 図6は、実施形態2に係るソール構造を示す図3相当図である。 図7は、図6のVII−VII断面図である。 図8は、第1ソール部が第2ソール部に対して足長方向に移動したときのソール構造の状態を示す平面図である。 図9は、図8のIX−IX断面図である。 図10は、実施形態2に係るソール構造の変形例を示す拡大平面図である。 図11は、図10のXI−XI断面図である。 図12は、第1ソール部が第2ソール部に対して足長方向に移動したときのソール構造の状態を示す拡大平面図である。 図13は、第1ソール部が第2ソール部に対して足幅方向に移動したときのソール構造の状態を示す拡大平面図である。 図14は、実施形態3に係るソール構造を示す図3相当図である。 図15は、第1ソール部が第2ソール部に対して内甲側に回動したときのソール構造の状態を示す図である。 図16は、第1ソール部が第2ソール部に対して外甲側に回動したときのソール構造の状態を示す図である。 図17は、実施形態4に係るソール構造の第1アームおよび第2アームの第1状態を示す拡大平面図である。 図18は、実施形態4に係るソール構造の第1アームおよび第2アームが第1状態と第2状態の間にある状態を示す拡大平面図である。 図19は、実施形態4に係るソール構造の第1アームおよび第2アームの第2状態を示す拡大平面図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。以下の実施形態の説明は、本質的に例示に過ぎず、本発明、その適用物あるいはその用途を制限することを意図するものではない。
<実施形態1>
図1〜図3は、本発明の実施形態1に係るソール構造1およびそれを備えたシューズSを示している。このシューズSは、例えばランニング用や各種競技用のスポーツシューズ、日常使用のスニーカーおよびリハビリ用シューズとして使用される。
ここで、シューズSは、右足用シューズのみを例示している。左足用シューズは、右足用シューズと左右対称になるように構成されているので、以下の説明では右足用シューズのみについて説明し、左足用シューズの説明は省略する。
また、以下の説明において、上側および下側とはシューズSの上下方向の位置関係を表し、前方(前側)および後方(後側)とはシューズSの足長方向(前後方向)の位置関係を表し、内甲側(左側)および外甲側(右側)とはシューズSの足幅方向(左右方向)の位置関係を表すものとする。
図1〜図5に示すように、この実施形態において、ソール構造1は、足長方向において2つの部材に分割されている。具体的に、ソール構造1は、第1ソール部10と第2ソール部20とを備えている。
(第1ソール部)
第1ソール部10は、例えば、シューズSを着用した者(以下「着用者」という)の足の前足部から中足部に亘る範囲に対応して配設されている。
第1ソール部10は、第1アウトソール部11を有している。第1アウトソール部11は、後述する第1ソール本体12および第1連結部13よりも高硬度の硬質弾性部材で構成されている。具体的に、第1アウトソール部11は、例えばエチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)等の熱可塑性樹脂、ポリウレタン(PU)等の熱硬化性樹脂、またはブタジエンラバーやクロロプレンラバー等のラバー素材が適している。
第1ソール部10は、第1ソール本体12を有している。第1ソール本体12は、第1アウトソール部11の上側に積層配置されている。第1ソール本体12は、軟質の弾性材により構成されている。具体的に、第1ソール本体12は、例えばエチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)等の熱可塑性樹脂やその発泡体、ポリウレタン(PU)等の熱硬化性樹脂やその発泡体、ブタジエンラバーやクロロプレンラバー等のラバー素材やその発泡体などが適している。
第1ソール本体12の上面は、着用者の足裏において前足部から中足部に亘る範囲を支持するための足裏支持面の一部として構成されている。
図1〜図5に示すように、第1ソール部10は、第1連結部13を有している。第1連結部13は、第1ソール本体12と同じ材料から構成されている。あるいは、第1連結部13は、第1ソール本体12と異なる材料により構成されていてもよい。第1連結部13は、第1ソール本体12の後部に設けられている。第1連結部13は、第1ソール本体12と一体形成されている。第1連結部13は、後述する第2連結部23の下方に配置されている。第1連結部13は、第1ソール本体12と同様に、第1アウトソール部11の上側に積層配置されている。
第1連結部13は、その厚みが第1ソール本体12の厚みよりも小さくなるように形成されている。第1連結部13は、側面視において第1ソール本体12の上面に対し段差状に形成されている。具体的に、第1連結部13の上面は、第1ソール本体12の上面よりも下方に位置している。第1連結部13の下面は、第1ソール本体12の下面と面一となっている。
図3〜図5に示すように、第1連結部13には、孔部14が設けられている。孔部14は、後述する連結軸30が連結されるためのものである。孔部14は、第1連結部13の上下方向に沿って貫通形成されている。孔部14は、第1連結部13において略中央に配置されている。孔部14は、底面視で円形状に形成されている。そして、孔部14は、第1アウトソール部11により下方から覆われている(図4参照)。
孔部14は、その上側の開口部14aが狭くなっている。上側の開口部14aは、後述する連結軸30の軸部30aを上下方向に沿って挿通される。上側の開口部14aは、孔部14における略中央に配置されている。上側の開口部14aの直径は、後述する連結軸30の軸部30aの直径よりも大きくなるように形成されている。また、上側の開口部14aの直径は、後述する連結軸30の抜け止め部30bの直径よりも小さくなるように形成されている。
(第2ソール部)
図1〜図5に示すように、第2ソール部20は、第1ソール部10よりも後方に配置されている。第2ソール部20は、例えば、着用者の足の中足部から後足部に亘る範囲に対応して配設されている。
第2ソール部20は、第2アウトソール部21を有している。第2アウトソール部21は、第1アウトソール部11と同様に、高硬度の硬質弾性部材で構成されている。なお、第2アウトソール部21は、第1アウトソール部11の材料と同じ材料により構成されていてもよい。あるいは、第2アウトソール部21は、第1アウトソール部11の材料と異なる材料により構成されていてもよい。
第2ソール部20は、第2ソール本体22を有している。第2ソール本体22は、第1ソール本体12と同様に、軟質の弾性材により構成されている。なお、第2ソール本体22は、第1ソール本体12の材料と同じ材料により構成されていてもよい。あるいは、第2ソール本体22は、第1ソール本体12の材料と異なる材料により構成されていてもよい。
第2ソール本体22は、第2アウトソール部21の上側に積層配置されている。第2ソール本体22の上面は、着用者の足裏において中足部から後足部に亘る範囲を支持するための足裏支持面の一部として構成されている。
第2ソール部20は、第2連結部23を有している。第2連結部23は、第2ソール本体22の前部に設けられている。第2連結部23は、第2ソール本体22と一体形成されている。なお、第2連結部23は、第1連結部13の材料と同じ材料により構成されていてもよい。あるいは、第2連結部23は、第1連結部13の材料と異なる材料により構成されていてもよい。
第2連結部23は、その厚みが第2ソール本体22の厚みよりも小さくなるように形成されている。第2連結部23は、側面視において第2ソール本体22の下面に対し段差状に形成されている。具体的に、第2連結部23の下面は、第2ソール本体22の下面よりも上方に位置している。第2連結部23の上面は、第1ソール本体12の上面および第2ソール本体22の上面と面一になっている。すなわち、第2連結部23の上面は、着用者の足裏の一部を支持するための足裏支持面の一部として構成されている。
図4に示すように、第2連結部23には、固定穴24が設けられている。固定穴24は、第2連結部23の下面から上方に向かって有底状に形成されている。固定穴24は、底面視で円形状に形成されている。固定穴24は、第2連結部23の略中央に配置されている。
(連結軸)
ソール構造1は、連結軸30を備えている。連結軸30は、第1連結部13および第2連結部23を連結するためのものである。
図3〜図5に示すように、連結軸30は、第1連結部13および第2連結部23の重なった位置において、上下方向に沿うように設けられている。図4に示すように、連結軸30は、軸部30aおよび抜け止め部30bを有している。
軸部30aは、上下方向に延びる柱状に形成されている。軸部30aは、円柱状に形成されている。軸部30aの下部は、第1連結部13の孔部14の開口部14aに挿通されている。軸部30aの上部は、例えば接着剤により第2連結部23の固定穴24に固着されている。
抜け止め部30bは、例えば略円盤状に形成されている。抜け止め部30bは、その直径が軸部30aの直径よりも大きくなるように形成されている。抜け止め部30bは、軸部30aと一体形成されている。抜け止め部30bは、軸部30aが孔部14の開口部14aに挿通された状態で孔部14に収容されている。また、抜け止め部30bの上面は、孔部14の開口部14aの下部と当接している。
第1連結部13および第2連結部23は、互いに上下方向に重った状態で連結軸30により連結されている。具体的に、第1連結部13および第2連結部23は、第1連結部13の上面と第2連結部23の下面とが上下方向に対向した状態となるように連結されている。そして、第1連結部13および第2連結部23の各々は、連結軸30の軸部30aを中心として足幅方向に回動するように構成されている(図5の実線および仮想線を参照)。
なお、第1連結部13の上面と第2連結部23の下面とは、互いに接触していてもよい。かかる接触状態において、第1連結部13の上面と第2連結部23の下面との間には、潤滑油などが塗布されているのが好ましい。この潤滑油により、第1連結部13の上面と第2連結部23の下面との間に過度な摩擦力が生じることを抑制することが可能となる。
(アッパー)
図1および図2に示すように、シューズSは、着用者の足を覆うためのアッパー2を備えている。アッパー2は、ソール構造1に取り付けられている。アッパー2は、例えば、編物、織物、不織布、合成皮革、人工皮革、天然皮革などにより構成されている。アッパー2の上部には、着用者の足を挿入するための足挿入部2aが設けられている。図2に示すように、アッパー2は、伸縮可能な伸縮部2bと、第1固定部2cと、第2固定部2dとを有している。
伸縮部2bは、アッパー2において、第1連結部13と第2連結部23とが上下方向に
重なる位置に対応する位置に配置されている。
第1固定部2cは、アッパー2において、第1連結部13に対応する位置よりも前方に
配置されている。第1固定部2cは、例えば紐材などの締結部材または接着剤により第1ソール本体12の周縁部に固着されている。
第2固定部2dは、アッパー2において、第2連結部23に対応する位置よりも後方に配置されている。第2固定部2dは、例えば紐材などの締結部材または接着剤により第2ソール本体22の周縁部に固着されている。
(ストッパ機構)
図5に示すように、ソール構造1は、第1ソール部10および第2ソール部20が互いに当接することにより連結軸30を中心として回動する範囲が制限されるストッパ機構ST1,ST2を備えている。具体的に、第1ソール本体12の後側の端部ST1(段差状に形成された部分)および第2連結部23の前側の端部ST2は、第1ソール部10が回動する際に、互いに当接するように形成されている。すなわち、第1ソール本体12の後側の端部ST1および第2連結部23の前側の端部ST2は、第1ソール部10の回動する範囲を制限するストッパ機構ST1,ST2を構成している。
(ソール構造およびアッパーの各動作)
次に、実施形態1に係るソール構造1およびアッパー2の各動作について説明する。
図4に示した状態において、例えば着用者の足が、シューズSの形状と比較して内甲側へ大きく曲がった形状を有する場合、着用者がシューズSを履いたときに、着用者の足の形状に応じてアッパー2の第1固定部2cがシューズSの内甲側に向かって移動する。これにともなって、シューズS内甲側に向かう外力が、アッパー2を介して第1ソール本体12に伝わるようになる。そして、前記外力により、第1ソール部10が第2ソール部20に対して連結軸30を中心として内甲側に回動するようになる(図5の実線を参照)。
また、図5に示すように、ソール構造1では、第1連結部13および第2連結部23が上下方向に重なった状態を維持しながら、第1ソール部10が第2ソール部20に対して足幅方向に回動するように構成されている。
また、図5に示すように、第1ソール部10が第2ソール部20に対して回動する範囲は、第1ソール本体12の後側の端部ST1と第2連結部23の前側の端部ST2との当接により制限される。
[実施形態1の作用効果]
以上のように、実施形態1に係るソール構造1では、第1ソール部10が、連結軸30を中心として第2ソール部20に対し足幅方向に回動可能となっている。このため、着用者の足が足幅方向に曲がった形状を有している場合であっても、ソール構造1は、第1ソール部10の回動によって、着用者の足の形状に抵抗なく追従する。その結果、シューズSが着用者の足にぴったり合うようになり、かつ、着用者がシューズSによる圧迫感を感じないようにすることができる。
また、第1ソール部10は、第1連結部13および第2連結部23が上下方向に重なった状態を維持しながら回動する。このため、第1ソール部10が足幅方向に回動した状態であっても、第1ソール部10と第2ソール部20との間に隙間が生じにくくなる。このため、路面または地面から異物や水などが浸入しにくくなる。その結果、着用者が安全かつ快適にシューズSを着用することができる。
また、ソール構造1は、連結軸30を中心として回動する範囲を制限するストッパ機構ST1,ST2を備えているので、第1ソール部10が回動する範囲が制限される。このため、シューズSが安定して履きやすくなる。また、ストッパ機構ST1,ST2は、第1ソール部10および第2ソール部20が互いに当接することにより回動する範囲を制限するので、構成がシンプルである。従って、シンプルな構成によって、着用者が快適にシューズSを履くことができる。
以下、実施形態2〜4について説明する。なお、以下では、実施形態1と同じ構成については、説明を省略する場合がある。
<実施形態2>
図6〜図9は、本発明の実施形態2に係るソール構造1を示している。
図6〜図9に示すように、第1ソール部10の第1連結部13は、足長方向に延びる第1長孔部15を有している。第1長孔部15は、連結軸30が連結されるためのものである。第1長孔部15は、第1連結部13の上下方向に沿って貫通形成されている。第1長孔部15は、足幅方向よりも足長方向に長くなるよう形成されている。第1長孔部15は、第1連結部13における足幅方向略中央に配置されている。そして、第1長孔部15は、第1アウトソール部11により下方から覆われている(図7参照)。
第1長孔部15は、その上側の開口部15aが狭くなっている。上側の開口部15aは、連結軸30の軸部30aを上下方向に沿って挿通させるためのものである。上側の開口部15aは、第1長孔部15における足幅方向略中央に配置されている。上側の開口部15aは、足幅方向よりも足長方向に長くなるよう形成されている。上側の開口部15aは、足幅方向の幅が連結軸30の軸部30aの直径よりも大きくなるように形成されている。また、上側の開口部15aは、足幅方向の幅が連結軸30の抜け止め部30bの直径よりも小さくなるように形成されている。
連結軸30は、第1長孔部15に連結されている。具体的に、連結軸30の軸部30aの下部は、第1長孔部15の開口部15aに挿通されている。抜け止め部30bは、軸部30aが第1長孔部15の開口部15aに挿通された状態で第1長孔部15に収容されている。また、抜け止め部30bの上面は、第1長孔部15の上側の開口部15aの下部と当接している。
実施形態1と同様に、第1連結部13および第2連結部23の各々は、連結軸30の軸部30aを中心として足幅方向に回動するように構成されている(図8の仮想線を参照)。
(ソール構造およびアッパーの各動作)
次に、実施形態2に係るソール構造1およびアッパー2の各動作について説明する。
図6に示すように、足長方向において第1ソール本体12および第2ソール本体22が互いに接近している状態では、第1連結部13の略全体と第2連結部23の略全体とが上下方向に重なるようになっている。
図6に示した状態において、例えば着用者の足がシューズSと比較して大きい場合、着用者がシューズSを履いたときに、着用者の足の大きさに応じてアッパー2の伸縮部2bが伸長しかつ第1固定部2cがシューズSの前方に向かって移動する。これにともなって、シューズSの前方に向かう外力が第1固定部2cを介して第1ソール本体12に伝わるようになる。そして、前記外力により、第1ソール本体12が第2ソール本体22に対して足長方向に互いに離反するとともに、第1長孔部15が連結軸30に対して足長方向にスライドするようになる(図8の実線を参照)。
また、例えば着用者の足が、シューズSと比較して大きいことに加え、シューズSの形状と比較して内甲側へ大きく曲がった形状を有する場合、着用者がシューズSを履いたときに、着用者の足の大きさおよび形状に応じてアッパー2の伸縮部2bが伸長し、かつ第1固定部2cがシューズSの前方かつ内甲側に向かって移動する。これにともなって、シューズSの前方および内甲側に向かう外力が、アッパー2を介して第1ソール本体12に伝わるようになる。そして、前記外力により、第1ソール本体12が第2ソール本体22に対して足長方向に互いに離反するとともに、第1長孔部15が連結軸30に対して足長方向にスライドし、同時に、第1ソール部10が第2ソール部20に対して連結軸30を中心として内甲側に回動するようになる(図8の仮想線を参照)。
[実施形態2の作用効果]
以上のように、実施形態2に係るソール構造1では、連結軸30は足長方向に延びる第1長孔部15に連結されており、第1長孔部15は連結軸30に対してスライド可能となっている。このため、第1ソール部10は、第2ソール部20に対して足長方向に移動可能となっている。従って、ソール構造1は、第1ソール部10が連結軸30を中心に回動することに加え、足長方向に移動するので、より動きの自由度が高く、着用者の足の形状に抵抗なく追従する。その結果、シューズSが着用者の足にぴったり合うようになり、かつ、着用者がシューズSによる圧迫感を感じないようにすることができる。
<実施形態2の変形例>
前記実施形態2では、連結軸30は足長方向にのみスライド可能な形態を示したが、この形態に限られない。すなわち、図10〜図13に示した変形例のように、連結軸30が足幅方向にもスライド可能であってもよい。
図10〜図13に示すように、第2ソール部20の第2連結部23は、足幅方向に延びる第2長孔部25を有している。第2長孔部25は、連結軸30が連結されるためのものである。第2長孔部25は、第2連結部23の上下方向に沿って貫通形成されている。第2長孔部25は、足長方向よりも足幅方向に長くなるよう形成されている。第2長孔部25は、第2連結部23における前端部寄りに配置されている。そして、第2長孔部25は、インソールなどにより上方から覆われている(図11参照)。なお、インソールが設けられていない場合は、別途、カバー部材(図示しない)によって覆われていてもよい。
第2長孔部25は、その下側の開口部25aが狭くなっている。この下側の開口部25aは、連結軸30の軸部30aを上下方向に沿って挿通させるためのものである。下側の開口部25aは、第2長孔部25における足長方向略中央に配置されている。下側の開口部25aは、足長方向よりも足幅方向に長くなるよう形成されている。下側の開口部25aは、足長方向の幅が連結軸30の軸部30aの直径よりも大きくなるように形成されている。また、下側の開口部25aは、足長方向の幅が後述する後述する連結軸30の上側の抜け止め部30cの直径よりも小さくなるように形成されている。
連結軸30は、第2長孔部25に連結されている。具体的に、図11に示すように、連結軸30は、第2長孔部25と連結するために、上側の抜け止め部30cを有している。上側の抜け止め部30cは、例えば略円盤状に形成されている。上側の抜け止め部30cは、その直径が軸部30aの直径よりも大きくなるように形成されている。抜け止め部30cは、軸部30aと一体形成されている。上側の抜け止め部30cは、軸部30aが第2長孔部25の開口部25aに挿通された状態で第2長孔部25に収容されている。また、上側の抜け止め部30cの下面は、第2長孔部25の開口部25aの上部と当接している。
第2長孔部25は、前記実施形態2と同様に、連結軸30に対してスライド可能となっている。
[実施形態2の変形例の作用効果]
この変形例では、連結軸30は足幅方向に延びる第2長孔部25に連結されており、第2長孔部25は連結軸30に対してスライド可能となっている。このため、第1ソール部10は、第2ソール部20に対して足幅方向に移動可能となっている。従って、ソール構造1は、第1ソール部10が連結軸30を中心に回動することおよび足長方向に移動することに加え、第2長孔部25のスライドによって足幅方向に移動するので、より動きの自由度が高く、着用者の足の形状に抵抗なく追従する。その結果、シューズSが着用者の足にぴったり合うようになり、かつ、着用者がシューズSによる圧迫感を感じないようにすることができる。
<実施形態3>
図14〜図16は、本発明の実施形態3に係るソール構造1を示している。
図14〜図16に示すように、連結軸30は、第1連結部13および第2連結部23の重なった位置において、足幅方向の内甲寄りの位置に設けられている。そして、第2ソール部20の第2連結部23は、平面視で連結軸30の位置から足幅方向の外甲側に離間した位置に突起部26を有している。突起部26は、第2連結部23の下方に突出している。
第1ソール部10の第1連結部13は、突起部26をガイドする第3長孔部16(ガイド部)を有している。第3長孔部16は、平面視で、連結軸30の位置から足幅方向の外甲側に離間した位置に円弧状に延びている。第3長孔部16の幅は、突起部26の先端部の直径より大きく形成されている。第3長孔部16は、突起部26の先端部に嵌合されている。そして、第1ソール部10が回動することにより突起部26が第3長孔部をスライドするようになっている。
第3長孔部16は、前端部16aおよび後端部16bを有している。第1ソール部10が回動する際に、突起部26は、この両端部16a,16bと当接して、第1ソール部10が回動する範囲が制限される(図15および図16参照)。すなわち、突起部26及び第3長孔部16の両端部16a,16bは、実施形態1に記載のストッパ機構の別形態である。
なお、ストッパ機構を構成するためには、第3長孔部16の代わりに、第1連結部13の上面に開口する溝を設けてもよい。
[実施形態3の作用効果]
以上のように、実施形態3に係るソール構造1では、突起部26が、第3長孔部16に嵌合し、第1ソール部10の回動にともなって、突起部26が第3長孔部16をスライドする。そして、突起部26が第3長孔部16の両端部16a,16bと当接する。すなわち、第3長孔部16の両端部16a,16bが突起部26と当接して突起部26のスライドに対するストッパとなり、第1ソール部10が回動する範囲が制限される。すなわち、突起部26及び第3長孔部16の両端部16a,16bは、第1ソール部10の回動を制限するストッパ機構を構成している。このストッパ機構によって、シューズSが安定して履きやすくなる。その結果、シンプルな構成によって、着用者がシューズSを快適に履くことができる。
<実施形態4>
図17〜図19は、本発明の実施形態4に係るソール構造1を示している。
図17〜図19に示すように、ソール構造1は、第1連結部13に設けられた第1アーム40と、第2連結部23に設けられた第2アーム50とを備えている。
また、ソール構造1は、第1連結軸31と、第2連結軸32と、第3連結軸33とを備えている。
第1アーム40の一端部40aは、第1連結軸31を中心に第1連結部13に回動可能に連結され、第2アーム50の一端部50aは、第2連結軸32を中心に第2連結部23に回動可能に連結されている。そして、第1アーム40の他端部40bおよび第2アーム50の他端部50bの各々は、第3連結軸33を中心に回動可能に連結されている。
すなわち、第1ソール部10は、各連結軸31,32,33を中心として、第2ソール部20に対して回動可能となっている。
また、図17〜図19に示すように、第1アーム40および第2アーム50は、各連結軸31,32,33を中心とした両アーム40,50の回動により互いに上下方向に重なった第1状態と互いに反対方向を向いた第2状態との間で変位可能となっている。
図17に示すように、足長方向において第1ソール本体12および第2ソール本体22が互いに接近している状態では、第1アーム40および第2アーム50の各々は、上下方向に重なった状態となっている(第1状態)。
図17の状態において、第1ソール本体12が第2ソール本体22に対して相対的に足長方向に離反するときは、第1アーム40および第2アーム50は、互いに重なった第1状態から、各連結軸31,32,33を中心とした回動により両アーム40,50のなす角度が大きくなり(図18参照)、両アーム40,50が互いに反対方向を向いた状態(第2状態)となるように変位する(図19参照)。
前記の動きとは逆に、図19の状態において、第1ソール部10が第2ソール部20に対して相対的に足長方向に接近するときは、第1アーム40および第2アーム50は互いに反対方向を向いた第2状態から、両アーム40,50のなす角度が小さくなり(図18参照)、両アーム40,50が互いに重なった第1状態に変位する(図17参照)。
以上のように、第1アーム40および第2アーム50がそれぞれ回動することにより、第1ソール部10は、第2ソール部20に対して足長方向に移動可能となっている。
[実施形態4の作用効果]
以上のように、実施形態4に係るソール構造1では、第1アーム40の一端部40aは第1連結軸31を中心として第1連結部13に回動可能に連結され、第2アーム50の一端部50aは第2連結軸32を中心として第2連結部23に回動可能に連結され、さらに、第1アーム40および第2アーム50の他端部の各々40b,50bは、第3連結軸33を中心として回動可能に連結されている。このため、第1ソール部10は、第2ソール部20に対して3つの連結軸31,32,33を中心に回動することができる。
また、第1ソール部10は、第1アーム40の第1連結軸31を中心とした回動、第2アーム50の第2連結軸32を中心とした回動、ならびに第1アーム40および第2アーム50の第3連結軸33を中心とした回動の少なくとも一つによって、第2ソール部20に対して、足長方向に移動して離反しかつ接近することができる。
このように、実施形態4に係るソール構造1は、第1ソール部10が1つの連結軸のみを中心に回動可能な構成と比較してより自在に変形できるようになり、動きの自由度が高く、着用者の足の形状に抵抗なく追従する。その結果、シューズSが着用者の足にぴったり合うようになり、かつ、着用者がシューズSによる圧迫感を感じないようにすることができる。
<その他の実施形態>
前記各実施形態では、第1ソール部10が第2ソール部20に対して回動しおよび移動する形態を示したが、この形態に限られない。すなわち、第2ソール部20が第1ソール部10に対して回動し、移動してもよい。
また、前記各実施形態では、ソール構造1は、足長方向において2つに分割された形態を示したが、この形態に限られない。すなわち、ソール構造1は、足長方向において少なくとも2つに分割されるように構成されていればよい。
また、前記各実施形態では、第1連結部13および第2連結部23は、第1連結部13の上面と第2連結部23の下面とが上下方向に対向した状態となるように連結された形態を示したが、この形態に限られない。すなわち、第2連結部23の上面と第1連結部13の下面とが上下方向に対向した状態となるように構成してもよい。
また、前記各実施形態では、第1ソール本体12の下面と第1連結部13の下面とが面一となる形態を示したが、この形態に限られない。すなわち、第1ソール本体12の下面と第1連結部13の下面とが面一とならないように構成してもよい。
また、実施形態2では、足長方向に移動する第1ソール部10とともに第1長孔部15が移動して、連結軸30が第1長孔部15をスライドする形態を示したが、この形態に限られない。すなわち、足長方向に移動する第1ソール部10とともに連結軸30が移動して、連結軸30が第1長孔部15をスライドするように構成してもよい。
また、実施形態3では、回動する第1ソール部10とともに第3長孔部16が移動して、突起部26が第3長孔部16に対してスライドする形態を示したが、この形態に限られない。すなわち、回動する第1ソール部10とともに突起部26が移動して、突起部26が第3長孔部16に対してスライドするように構成してもよい。
また、実施形態4では、第1ソール部10が第2ソール部20に対して最も接近したときの第1アーム40および第2アーム50の状態として、両アーム40,50が上下方向に重なって両アーム40,50のなす角度が0度となる状態となる形態を示したが、この形態に限られない。すなわち、第1ソール部10が第2ソール部20に対して最も接近したとき、両アーム40,50のなす角度が0度より大きくてもよく、例えば、両アーム40,50のなす角度を90度としてもよい。
以上、本発明についての実施形態を説明したが、本発明は上述の実施形態のみに限定さ
れず、発明の範囲内で種々の変更が可能である。
本発明は、例えばランニング用や各種競技用のスポーツシューズ、日常使用のスニーカーおよびリハビリ用シューズのソール構造およびそれを用いたシューズとして産業上の利用が可能である。
S:シューズ
1:ソール構造
10:第1ソール部
12:第1ソール本体
ST1:第1ソール本体の後側の端部(ストッパ機構)
13:第1連結部
15:第1長孔部
16:第3長孔部(ガイド部)
16a:第3長孔部の前端部(ストッパ機構)
16b:第3長孔部の後端部(ストッパ機構)
20:第2ソール部
22:第2ソール本体
23:第2連結部
ST2:第2連結部の前側の端部(ストッパ機構)
25:第2長孔部
26:突起部(ストッパ機構)
30:連結軸
31:第1連結軸
32:第2連結軸
33:第3連結軸
40:第1アーム
40a:第1アームの一端部
40b:第1アームの他端部
50:第2アーム
50a:第2アームの一端部
50b:第2アームの他端部

Claims (8)

  1. シューズ用のソール構造であって、
    第1ソール本体と、前記第1ソール本体より後部に設けられた第1連結部と、を有する第1ソール部と、
    前記第1ソール部よりも後方に配置され、第2ソール本体と、前記第2ソール本体より前部に設けられた第2連結部と、を有する第2ソール部と、
    上下方向に沿うように設けられ、前記第1連結部および前記第2連結部を連結する連結軸と、を備え、
    前記第1ソール部および前記第2ソール部のいずれか一方は、前記連結軸を中心として他方に対し足幅方向に回動可能となっている、ソール構造。
  2. 請求項1に記載のソール構造であって、
    前記第1ソール部および前記第2ソール部が互いに当接することにより、前記連結軸を中心として回動する範囲が制限されるストッパ機構をさらに備えている、ソール構造。
  3. 請求項1または2に記載のソール構造であって、
    前記第1連結部および前記第2連結部の少なくとも一方は、足長方向に延びる第1長孔部を有し、
    前記連結軸は、前記第1長孔部にスライド可能に連結されている、ソール構造。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載のソール構造であって、
    前記第1連結部および前記第2連結部の少なくとも一方は、足幅方向に延びる第2長孔部を有し、
    前記連結軸は、前記第2長孔部にスライド可能に連結されている、ソール構造。
  5. 請求項2に記載のソール構造であって、
    前記第1連結部および前記第2連結部のいずれか一方は、平面視で前記連結軸の位置から足幅方向に離間した位置に配置されかつ上下方向に突出する突起部を有し、
    前記第1連結部および前記第2連結部のいずれか他方は、前記第1ソール部または前記第2ソール部が回動することにより前記突起部をガイドするガイド部を有し、
    前記第1ソール部または前記第2ソール部は、前記突起部が前記ガイド部の両端部と当接して、回動する範囲が制限されるように構成されている、ソール構造。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項に記載のソール構造であって、
    前記第1連結部に設けられた第1アームと、
    前記第2連結部に設けられた第2アームと、を更に備え、
    前記連結軸は、第1連結軸と、第2連結軸と、第3連結軸と、を含み、
    前記第1アームの一端部は、前記第1連結軸を中心として前記第1連結部に回動可能に連結され、
    前記第2アームの一端部は、前記第2連結軸を中心として前記第2連結部に回動可能に連結され、
    前記第1アームの他端部および前記第2アームの他端部の各々は、前記第3連結軸を中心として回動可能に連結され、
    前記第1ソール部および前記第2ソール部のいずれか一方は、前記各連結軸を中心として他方に対し足幅方向に回動可能となっており、かつ、他方に対し足長方向に移動可能となっている、ソール構造。
  7. 請求項1〜6のいずれか1項に記載のソール構造であって、
    前記第1連結部および前記第2連結部は、互いに上下方向に重なった状態で連結され、
    前記第1ソール部および前記第2ソール部は、前記第1連結部および前記第2連結部が上下方向に重なった状態を維持しながら、いずれか一方が他方に対して足幅方向に回動するように構成されている、ソール構造。
  8. 請求項1〜7のいずれか1項に記載のソール構造を備えるシューズ。
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