JP2020156701A - テーブル用折り畳み脚の構造及びテーブル - Google Patents
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Abstract
Description
本発明の請求項1記載のテーブル用折り畳み脚の構造は、一対の脚25の基端がテーブル11の裏面31に回転自在に支持されて前記各脚25が同方向に折り畳み自在となった脚体13と、
一端が前記脚25に回転自在に固定され、前記裏面31に近接する他端が相互に接近する方向の圧入軸部35となる一対の支持アーム15と、
前記脚体13の折り畳み方向の回転軸芯と同方向で前記裏面31に沿って配置される移動杆17と、
前記移動杆17の両端を内側圧入口39に圧入し、それぞれの前記圧入軸部35を外側圧入口41に圧入して前記裏面31に摺接する一対の連結筒19と、
前記裏面31に固定され、前記脚25の展開及び折り畳みに伴う前記移動杆17の移動を案内するガイド溝43を有した本体部21と、
前記ガイド溝43に設けられ折り畳まれる前記脚25に連動して配置された前記移動杆17に係止して前記移動杆17を保持する保持部材と、
前記本体部21に揺動自在に支持され、展開された前記脚25に連動して配置された前記移動杆17に係止して前記移動杆17を移動規制する係止爪57を揺動一端59に有し、前記移動杆17に対する前記係止爪57の係止を解除する押下操作部61を揺動他端に有する揺動レバー23と、
を備えることを特徴とする。
これに加え、テーブル用折り畳み脚の構造では、一対の脚25にそれぞれ取り付けられる一対の支持アーム15が、1本の移動杆17によって連結される。移動杆17は、直線状の棒材とすることができる。移動杆17は、両端に内側圧入口39が圧入された一対の連結筒19のそれぞれの外側圧入口41に、支持アーム15の圧入軸部35が圧入されることにより一対の支持アーム15を一体に連結する。一対の支持アーム15を移動杆17に連結した連結筒19は、脚25が展開あるいは折り畳まれる際に従動する支持アーム15の移動に伴ってテーブル11の裏面31に摺接する。また、この際、移動杆17は、同時に本体部21のガイド溝43を移動することで、裏面31から離反が規制されながら裏面31に沿って平行移動される。移動杆17は、脚25が展開されると、脚25の基端に近い側の本体部21の端に移動される。移動杆17は、この位置で揺動レバー23の係止爪57に係止される。揺動レバー23は、係止解除のための押下操作部61が、揺動中心を挟んで係止爪57の反対側に配置される。つまり、押下操作部61は、本体部21の端と脚25の基端側との間に配置される。この押下操作部61が配置される領域は、移動杆17の両端に連結された一対の支持アーム15が離間して配置されているため、押下操作部61を包囲する広い操作空間が確保される。このため、押下操作部61は、足で踏むことにより、移動杆17に対する係止を解除して、脚25の折り畳み作業を容易に可能としている。これにより、ボタンなどに比べ、指で操作が難しい人の場合の係止解除作業を容易にしている。
また、テーブル用折り畳み脚の構造は、複数サイズのテーブル11に対する適用が容易に可能となる。すなわち、テーブル用折り畳み脚の構造を、奥行きが異なるテーブル69に取り付ける場合、直線状の移動杆71の長さを変更するのみで、支持アーム15、本体部21、連結筒19、保持部材及び揺動レバー23を共通部品として使用することができる。従って、複数サイズのテーブル11に対して、移動杆以外は、機構部品の全てを共通化できるので、部品の量産化が可能となって製造コストの低減も容易となっている。
前記移動杆17に係止して前記移動杆17を移動規制した前記揺動レバー23の前記揺動一端59が、前記移動杆17の移動方向に略垂直な方向で前記本体部21に形成された当接面65に当接することを特徴とする。
テーブル11は、脚25が展開されている使用時において、天板67に大きな荷重が水平方向に作用すると、脚25にモーメントが発生し、支持アーム15を介して移動杆17を保持側へ移動させる力が増大する。この際、移動杆17に作用する移動方向の力は、揺動レバー23の係止爪57から揺動一端59を介して、保持側の当接面65に面で受けられる。これにより、単に係止爪57のみで移動杆17を規制する場合に比べ、大きな強度で移動杆17の移動を規制することができる。すなわち、展開使用時における脚25の折り畳まれる方向の強度を大幅に高めることができる。
前記本体部21の前記保持部材が設けられた部位における側部に、折り畳まれる前記脚25に連動して配置された前記移動杆17に係止して前記移動杆17を保持する断面略C字形状の増設保持部材53が取り付けられることを特徴とする。
ここで、脚25の質量が大きいと、脚25の展開方向のモーメントが、保持部材の保持力よりも大きくなる場合が考えられる。このような場合、本体部21の保持部材が設けられた部位に断面略C字形状の増設保持部材53がさらに取り付けられる。増設保持部材53は、保持部材とともに移動杆17を保持することにより、移動杆17の保持力を増大させることができる。
これに加え、ボタンなどに比べ、指で操作が難しい人の場合の係止解除作業を容易にし、脚25を折り畳む際の作業性を向上させることができる。
また、複数サイズのテーブル11に対して、移動杆以外は、機構部品の全てを共通化できるので、部品の量産化が可能となって製造コストの低減も容易となる。
図1(a)は本発明の実施形態に係るテーブル用折り畳み脚の構造を備えたテーブル11を上方より見た斜視図、(b)は(a)のテーブル11を下方より見た斜視図である。
本実施形態に係るテーブル用折り畳み脚の構造は、脚体13と、支持アーム15と、移動杆17と、連結筒19と、本体部21と、保持部材と、揺動レバー23と、を主要な構成として有する。
一対の脚25には、一対の支持アーム15がそれぞれ固定される。それぞれの支持アーム15の一端は、一対の脚25の対向面に、連結杆27と同方向の支軸部33で回転自在に固定されている。一対の支持アーム15の他端は、図1(b)に示す脚25が展開されている状態において、裏面31に近接する形状に折り曲げられて形成される。折り曲げ形成された他端には、さらに、相互に接近する方向に延在する圧入軸部35が形成される。つまり、圧入軸部35は、連結杆27と平行となる。
支持アーム15、移動杆17、連結筒19、本体部21、保持部材、揺動レバー23は、支持具37を構成する。
連結筒19は、一つの支持具37において、一対で設けられる。一対の連結筒19は、移動杆17の両端を内側圧入口39に圧入し、一対の支持アーム15のそれぞれの圧入軸部35を外側圧入口41に圧入して裏面31に摺接する。連結筒19は、合成樹脂により円筒形状で形成される。連結筒19の表面は、裏面31との摺動性を良好とするために、滑らかな面で形成される。連結筒19の内径は、支持アーム15の圧入軸部35及び移動杆17の両端外径よりも若干小さく形成される。これにより、連結筒19は、圧入軸部35及び移動杆17を、圧入固定可能としている。テーブル用折り畳み脚の構造は、この連結筒19により、従来の一体型支持アームを3分割構造とすることができ、中央の移動杆17の長さの変更を可能としている。
本体部21は、裏面31に固定され、脚25の展開及び折り畳みに伴う移動杆17の移動を案内するガイド溝43を有する。本体部21は、例えば合成樹脂により一体成形される。本体部21は、図示しないが、表裏面に多数の凹部、例えば凹溝などの肉抜きが設けられ、強度を維持しながら軽量化を図ることとしてもよく、材料も中実の成形品に比べ削減することができる。本体部21は、移動杆17の移動方向に長い矩形板状に形成される。本体部21は、板厚方向の略中央に、長手方向に延在するガイド溝43が、両側部に貫通して形成される。移動杆17は、このガイド溝43の両側部を貫通して取り付けられる。
テーブル用折り畳み脚の構造は、移動杆17に係止して移動杆17を移動規制した揺動レバー23の揺動一端59が、移動杆17の移動方向に略垂直な方向で本体部21に形成された当接面65に当接するように構成されている。本実施形態において、当接面65は、揺動レバー23の揺動一端59が嵌る本体部21における凹部の垂直面に形成される。
テーブル用折り畳み脚の構造は、図1に示した脚25が展開したテーブル11において、図5に示すように、移動杆17が、揺動レバー23の係止爪57に係止され、移動杆17の移動が規制されている。
図7(a)に示すように、脚25が45度程度に折り畳まれると、移動杆17は、ガイド溝43の略中央位置を通過する。
これにより、テーブル11は、移動杆17が板ばね部材47にロックされ、移動杆17、支持アーム15を介して脚25の展開が規制される。脚25の展開が規制されたテーブル11は、裏面31が下面側に向けられて(図8に示すテーブル11が裏返されて)運搬されても、脚25が自重により展開しない保持力で、移動杆17が板ばね部材47により保持される。また、増設保持部材53を設けた構成では、この増設保持部材53によっても移動杆17が保持され、脚25が展開しないこととなる。
本実施形態に係るテーブル用折り畳み脚の構造では、一対の脚25の基端が連結杆27に固定されることにより、コ字形の脚体13が形成される。従って、4本の脚25を備えるテーブル11では、2つの脚体13のそれぞれ2本の脚25が同時に、折り畳まれ、展開される。これにより、各脚25に支持金具を設ける従来の構成に比べ、操作箇所を半減させて、操作性を向上させることができる。また、従来構造のように、各脚25に支持金具を設ける必要がないので、製造コストの低減も可能となる。
また、テーブル用折り畳み脚の構造は、複数サイズのテーブル11に対する適用が容易に可能となる。すなわち、テーブル用折り畳み脚の構造を、連結杆27に沿う方向の奥行きが異なるテーブル69に取り付ける場合、直線状の移動杆71の長さを変更するのみで、支持アーム15、本体部21、連結筒19、板ばね部材47及び揺動レバー23を共通部品として使用することができる。従って、複数サイズのテーブル11に対して、移動杆以外は、機構部品の全てを共通化できるので、部品の量産化が可能となって製造コストの低減も容易となっている。
また、図10(b)に示すように、一対の脚25の高さ方向の中途部分が連結され、強度を向上させるような所謂貫28が設けられ各脚25が一体に構成された脚体13としても良く、上記同様の効果が得られるものである。
13…脚体
15…支持アーム
17…移動杆
19…連結筒
21…本体部
23…揺動レバー
25…脚
31…裏面
35…圧入軸部
39…内側圧入口
41…外側圧入口
43…ガイド溝
47…保持部材(板ばね部材)
53…増設保持部材
57…係止爪
59…揺動一端
61…押下操作部
65…当接面
67…天板
Claims (4)
- 一対の脚の各基端がテーブルの裏面に回転自在に支持されて前記各脚が同方向に折り畳み自在となった脚体と、
一端が前記脚に回転自在に固定され、前記裏面に近接する他端が相互に接近する方向の圧入軸部となる一対の支持アームと、
前記脚体の折り畳み方向の回転軸芯と同方向で前記裏面に沿って配置される移動杆と、
前記移動杆の両端を内側圧入口に圧入し、それぞれの前記圧入軸部を外側圧入口に圧入して前記裏面に摺接する一対の連結筒と、
前記裏面に固定され、前記脚の展開及び折り畳みに伴う前記移動杆の移動を案内するガイド溝を有した本体部と、
前記ガイド溝に設けられ折り畳まれる前記脚に連動して配置された前記移動杆に係止して前記移動杆を保持する保持部材と、
前記本体部に揺動自在に支持され、展開された前記脚に連動して配置された前記移動杆に係止して前記移動杆を移動規制する係止爪を揺動一端に有し、前記移動杆に対する前記係止爪の係止を解除する押下操作部を揺動他端に有する揺動レバーと、
を備えることを特徴とするテーブル用折り畳み脚の構造。 - 前記移動杆に係止して前記移動杆を移動規制した前記揺動レバーの前記揺動一端が、前記移動杆の移動方向に略垂直な方向で前記本体部に形成された当接面に当接することを特徴とする請求項1に記載のテーブル用折り畳み脚の構造。
- 前記本体部の前記保持部材が設けられた部位における側部に、折り畳まれる前記脚に連動して配置された前記移動杆に係止して前記移動杆を保持する断面略C字形状の増設保持部材が取り付けられることを特徴とする請求項1または2に記載のテーブル用折り畳み脚の構造。
- 請求項1〜3のいずれか一つに記載のテーブル用折り畳み脚の構造を、天板の裏面に有することを特徴とするテーブル。
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