JP2020156348A - 多能性幹細胞の分化誘導方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】多能性幹細胞を効率よく心筋細胞へと分化誘導できる分化誘導方法を提供する。【解決手段】少なくとも培養面が脂環構造含有重合体で構成される培養容器に多能性幹細胞を接着させて心筋細胞へと分化誘導させる、多能性幹細胞の分化誘導方法。【選択図】図1

Description

本発明は、多能性幹細胞の分化誘導方法に関し、特に多能性幹細胞から心筋細胞への分化誘導方法に関する。なお、本発明は、人工多能性幹細胞に適用でき、また、ES細胞などの生体由来幹細胞にも適用できる。
受精卵より発生分化した初期胚から取り出したES細胞を利用して、幹細胞から中胚葉系細胞への分化条件の研究がおこなわれている(非特許文献1)。上記研究の成果を、多能性幹細胞の分化誘導に適用し、多能性幹細胞から心筋細胞への分化誘導が行われている(特許文献1〜3)。
特表2007-529227号公報 特開2016-49099号公報 特開2010-213576号公報 国際公開第2015/199117号 国際公開第2017/115706号
Tomoyuki Sumi、他3名、「Defining early lineage specification of human embryonic stem cells by the orchestrated balance of canonical Wnt/β-catenin, Activin/Nodal and BMP signaling」、2008、Volume 135、p.2969-2979 諫田泰成、他2名、「ヒトiPS細胞から成熟した心筋細胞の開発と安全性評価への応用」、日薬理誌、2016、Vol.147、p.334−338
多能性幹細胞への分化操作は、多能性幹細胞を培養皿等の培養容器に播種した後、分化誘導因子や化学薬剤を含む培地を添加し、必要に応じて、培養経過途中で培地を交換しながら、目的とする細胞に分化させることが行われる。
ここで、心臓疾患の治療や、開発された新薬の心臓への毒性評価試験等に利用することを目的として、多能性幹細胞に対して分化誘導操作を行い、心筋細胞へと分化させることについて検討がなされている。
心筋細胞は、特徴的な細胞内の構造として、サルコメア構造を有している。このサルコメアの伸縮が心筋細胞の拍動運動の駆動力を発生させている。サルコメアには、繊維状アクチンが形成されており、その繊維状アクチン表面に規則正しくトロポニンが配置されている。サルコメア構造の規則的な構造化と、サルコメアの正しく規則的な収縮を起こすために、このトロポニンが必要である。
分化誘導操作によって多能性幹細胞から心筋細胞へと分化誘導された細胞には、心筋細胞(特にヒト臓器のもの)により近い特性を有することが望まれる。しかしながら、上記分化誘導された細胞は、心筋細胞の特徴的な細胞内構造である、サルコメア構造を構成するタンパク質の発現が低いとされている(非特許文献2)。したがって、サルコメアを構成するタンパク質等に関連する遺伝子(サルコメア関連タンパク質遺伝子)の発現の増強が必要となるものの、これらの発現を増強する方法は知られていない。
特許文献4および特許文献5には、表皮の基底細胞からの表皮細胞への分化誘導や、脂肪幹細胞から脂肪細胞への分化誘導を行うに際し、一般に用いられている表面処理ポリスチレンとは異なる素材で構成される培養容器を用いることが検討されている。
本発明は、上述した背景と技術課題に鑑みてなされたものであり、多能性幹細胞を効率よく心筋細胞へと分化誘導できる分化誘導方法を提供することを目的とする。
かかる技術的背景の下、本発明者は、多能性幹細胞から効率よく心筋細胞を得るべく鋭意検討した結果、脂環構造含有重合体で構成される培養容器内で多能性幹細胞の分化誘導を行うことにより、サルコメアを構成するタンパク質等に関連する遺伝子の発現促進効果が得られることを見出し、本発明を完成するに至った。
本発明は、上記の知見に基づきなされたものであって、上記課題を有利に解決することを目的とするものであり、本発明の一態様は、少なくとも培養面が脂環構造含有重合体で構成される培養容器に多能性幹細胞を接着させて心筋細胞へと分化誘導させる、多能性幹細胞の分化誘導方法である。
培養容器の少なくとも培養面が脂環構造含有重合体で構成されることにより、当該培養面に接着して培養された細胞の心筋細胞に関連する遺伝子の発現が増強され、多能性幹細胞を効率よく心筋細胞へと分化誘導することができる。これは、脂環構造含有重合体がタンパク質低吸着性であり、溶出不純物が少ないという特性を有することに起因すると考えられる。
また、上記態様では、前記分化誘導によりサルコメア関連タンパク質遺伝子の発現を増加させることが好ましい。
心筋細胞は、特徴的な細胞内の構造として、サルコメア構造を有しており、このサルコメアの伸縮が心筋細胞の拍動運動の駆動力を発生させている。そのため、サルコメア関連タンパク質遺伝子の発現を増加させることにより、多能性幹細胞を効率よく心筋細胞へと分化誘導することができる。また、前記サルコメア関連タンパク質遺伝子は、トロポニン遺伝子であることが好ましい。
本発明によれば、多能性幹細胞を効率よく心筋細胞へと分化誘導できる。
図1は、市販の多能性幹細胞由来の心筋細胞のトロポニン遺伝子の発現量を1として相対量で示した、iPS細胞株1を脂環構造含有重合体であるZEONOR(登録商標)1060R製プレート上で分化誘導した心筋細胞と、細胞培養用ポリスチレン製プレートで分化誘導した心筋細胞とのトロポニン発現量を比較するグラフである。 図2は、市販の多能性幹細胞由来の心筋細胞のトロポニン遺伝子発現量を1として相対量で示した、iPS細細胞株2を1060R製プレート上で分化誘導した心筋細胞と、細胞培養用ポリスチレン製プレートで分化誘導した心筋細胞とのトロポニン発現量を比較するグラフである。 図3は、1060R製プレート上で心筋細胞への分化誘導を行った細胞の拍動を観察するための、経時的な蛍光強度の変化を示すグラフである。 図4は、細胞培養用ポリスチレン製プレート上で心筋細胞への分化誘導を行った細胞の拍動を観察するための、経時的な蛍光強度の変化を示すグラフである。
以下、本発明の実施形態について詳細に説明する。
本発明の方法は、多能性幹細胞を、心筋細胞へと分化誘導するにあたって、少なくとも細胞が接する面(以下、「培養面」という)が脂環構造含有重合体で構成される培養容器を用いる点に特徴がある。
このような培養容器を用いることで、多能性幹細胞に必要以上のストレスを与えることなく、多能性幹細胞を培養面に接着させることができ、さらに、脂環構造含有重合体のタンパク質低吸着性に起因して、分化誘導を起こすための分化誘導因子(タンパク質)の吸着ロスが少なく、これらの分化誘導因子を効率的に多能性幹細胞に作用させることができる。上記のような要因により、多能性幹細胞を高効率で心筋細胞へと分化誘導できると考えられる。
本明細書において、多能性幹細胞とは、体細胞に初期化因子を作用させることにより、的に分化多能性を獲得させた細胞を指す。
上記多能性幹細胞を培養するための培地は、多能性幹細胞を培養し、維持することができれば、特に限定されるものではなく、例えば、E8培地(ウィスコンシン大学により開発)、StemFit培地(味の素社製)、ReproFF2培地(リプロ社製)、Stem-PartnerSF(極東製薬工業社製)などなどが挙げられる。
上記培地には、添加剤を配合することもできる。添加剤としては、ミネラル、金属、ビタミン成分等が挙げられる。
これらの添加剤は一種単独で、あるいは二種以上を組み合わせて用いることができる。
上記細胞を培養容器に播種する方法に格別な制限はなく、例えば、必要に応じて、少なくとも培養面を細胞外マトリックス等でコートする。その後、培地に懸濁した細胞をピペット等で培養容器内に播種し、必要に応じて容器を揺動させて培養容器内に細胞を均等に散らした後、インキュベータ内で静置する。細胞外マトリックスとしては、例えば、ゼラチン、フィブロネクチン、ビトロネクチン、ラミニンなどの天然由来または組換え産生物やペプチド合成などの合成の方法が挙げられる。あるいは、ゲルトレックスなどの細胞分泌物を調製したものが挙げられる。
培養面を細胞外マトリックスでコートする方法は、一般的な細胞基質を培養容器にコートする方法と同様であり、通常、培養容器内に上述のコート剤を入れて、培養温度付近の温度で、通常10分間〜5時間、好ましくは30分間〜2時間静置しコート剤を培養面に接触させた後、コート剤を除去する方法が採用される。接触時間が短すぎるとコートが不十分となる。一方、培養面を構成する脂環構造含有重合体へのタンパク質吸着性は低く、ポリスチレンなどのように多層吸着しないため、接触時間を長くしても、吸着量が増えることはない。従って、上記の時間以上に接触時間を長くする必要はない。なお、コート剤除去後、乾燥を防ぐために、速やかに培地を添加することが望ましい。
脂環構造含有重合体で構成される培養面は水性溶液をはじきやすいため、培養容器に添加するコート剤の量は、一般的なポリスチレン製細胞培養容器に添加するコート剤量より1.5〜3倍程度多く添加することが望ましく、具体的には培養面1cmに対して、0.15〜0.25mlを添加するのが好ましい。
本発明において、多能性幹細胞を心筋細胞へ分化誘導するためには、公知のプロトコールに従って心筋細胞への分化誘導を行えばよく、また、市販の分化誘導培地や分化キットを用いてもよく、特に限定されない。
本発明に用いる培養容器は、脂環構造含有重合体を培養容器として用いることが可能な任意の形状に成形してなるものである。培養容器のうち、少なくとも細胞や培養液と接する培養面が脂環構造含有重合体で構成されていればよい。あるいは、培養容器全体が脂環構造含有重合体からなることとしてもよい。例えば、バッグなどの場合、異なるポリマー材料からなるフィルムの積層体であって、最内層(バッグ内面)が脂環構造含有重合体からなるフィルムにより形成された層であればよい。また、培養ディッシュであれば、必要に応じて添加剤を加えて脂環構造含有重合体を成形し、実質的に容器全体を脂環構造含有重合体で構成することもできる。
培養容器の成形方法は、培養容器の形状に応じて任意に選択することができる。成形方法の具体例としては、射出成形法、押出成形法、キャスト成形法、インフレーション成形法、ブロー成形法、真空成形法、プレス成形法、圧縮成形法、回転成形法、カレンダー成形法、圧延成形法、切削成形法、紡糸等が挙げられ、これらの成形法を組み合わせたり、成形後必要に応じて延伸等の後処理をすることもできる。
上記脂環構造含有重合体は、主鎖および/または側鎖に脂環構造を有する樹脂であり、機械的強度、耐熱性などの観点から、主鎖に脂環構造を含有するものが好ましく、分化誘導効率の観点から、極性基を有しないものがより好ましい。ここで、極性基とは、極性のある原子団を指す。極性基としては、アミノ基、カルボキシル基、ヒドロキシル基、酸無水物基などが挙げられる。
上記脂環構造としては、飽和環状炭化水素(シクロアルカン)構造、不飽和環状炭化水素(シクロアルケン)構造などが挙げられるが、機械的強度、耐熱性などの観点から、シクロアルカン構造やシクロアルケン構造が好ましく、中でもシクロアルカン構造を有するものが最も好ましい。
脂環構造を構成する炭素原子数は、格別な制限はないが、通常4〜30個、好ましくは5〜20個、より好ましくは5〜15個である。脂環構造を構成する炭素原子数がこの範囲内であるときに、機械的強度、耐熱性、および成形性の特性が高度にバランスされ、好適である。
脂環構造含有重合体中の脂環構造を有する繰り返し単位の割合は、使用目的に応じて適宜選択されればよいが、通常30重量%以上、好ましくは50重量%以上、より好ましくは70重量%以上である。脂環構造含有重合体中の脂環構造を有する繰り返し単位の割合が過度に少ないと耐熱性に劣り好ましくない。脂環構造含有重合体中の脂環構造を有する繰り返し単位以外の残部は、格別な限定はなく、使用目的に応じて適宜選択される。
脂環構造含有重合体の具体例としては、(1)ノルボルネン系重合体、(2)単環の環状オレフィン系重合体、(3)環状共役ジエン系重合体、(4)ビニル脂環式炭化水素系重合体、および(1)〜(4)の水素化物などが挙げられる。これらの中でも、耐熱性、機械的強度等の観点から、ノルボルネン系重合体およびその水素化物が好ましい。
(1)ノルボルネン系重合体
ノルボルネン系重合体は、ノルボルネン骨格を有する単量体であるノルボルネン系単量体を重合してなるものであり、開環重合によって得られるものと、付加重合によって得られるものに大別される。
開環重合によって得られるものとしては、ノルボルネン系単量体の開環重合体およびノルボルネン系単量体とこれと開環共重合可能なその他の単量体との開環重合体、ならびにこれらの水素化物などが挙げられる。付加重合によって得られるものとしては、ノルボルネン系単量体の付加重合体およびノルボルネン系単量体とこれと共重合可能なその他の単量体との付加重合体などが挙げられる。これらの中でも、ノルボルネン系単量体の開環重合体水素化物が、耐熱性、機械的強度等の観点から好ましい。
ノルボルネン系重合体の合成に使用可能なノルボルネン系単量体としては、ビシクロ[2.2.1]ヘプタ−2−エン(慣用名ノルボルネン)、5−メチル−ビシクロ[2.2.1]ヘプタ−2−エン、5,5−ジメチル−ビシクロ[2.2.1]ヘプタ−2−エン、5−エチル−ビシクロ[2.2.1]ヘプタ−2−エン、5−エチリデン−ビシクロ[2.2.1]ヘプタ−2−エン、5−ビニル−ビシクロ[2.2.1]ヘプタ−2−エン、5−プロペニルビシクロ[2.2.1]ヘプタ−2−エン、5−メトキシカルボニル−ビシクロ[2.2.1]ヘプタ−2−エン、5−シアノビシクロ[2.2.1]ヘプタ−2−エン、5−メチル−5−メトキシカルボニル−ビシクロ[2.2.1]ヘプタ−2−エン等の2環式単量体;
トリシクロ[4.3.01,6.12,5]デカ−3,7−ジエン(慣用名ジシクロペンタジエン)、2−メチルジシクロペンタジエン、2,3−ジメチルジシクロペンタジエン、2,3−ジヒドロキシジシクロペンタジエン等の3環式単量体;
テトラシクロ[4.4.0.12,5.17,10]−3−ドデセン(テトラシクロドデセン)、テトラシクロ[4.4.0.12,5.17,10]−3−ドデセン、8−メチルテトラシクロ[4.4.0.12,5.17,10]−3−ドデセン、8−エチルテトラシクロ[4.4.0.12,5.17,10]−3−ドデセン、8−エチリデンテトラシクロ[4.4.0.12,5.17,10]−3−ドデセン、8,9−ジメチルテトラシクロ[4.4.0.12,5.17,10]−3−ドデセン、8−エチル−9−メチルテトラシクロ[4.4.0.12,5.17,10]−3−ドデセン、8−エチリデン−9−メチルテトラシクロ[4.4.0.12,5.17,10]−3−ドデセン、8−メチル−8−カルボキシメチルテトラシクロ[4.4.0.12,5.17,10]−3−ドデセン、7,8−ベンゾトリシクロ[4.3.0.12,5]デカ−3−エン(慣用名メタノテトラヒドロフルオレン:1,4−メタノ−1,4,4a,9a−テトラヒドロフルオレンともいう)、1,4−メタノ−8−メチル−1,4,4a,9a−テトラヒドロフルオレン、1,4−メタノ−8−クロロ−1,4,4a,9a−テトラヒドロフルオレン、1,4−メタノ−8−ブロモ−1,4,4a,9a−テトラヒドロフルオレン等の4環式単量体;等が挙げられる。
ノルボルネン系単量体と開環共重合可能なその他の単量体としては、シクロヘキセン、シクロヘプテン、シクロオクテン、1,4−シクロヘキサジエン、1,5−シクロオクタジエン、1,5−シクロデカジエン、1,5,9−シクロドデカトリエン、1,5,9,13−シクロヘキサデカテトラエン等の単環のシクロオレフィン系単量体が挙げられる。
これらの単量体は、置換基を1種または2種以上有していてもよい。置換基としては、アルキル基、アルキレン基、アリール基、シリル基、アルコキシカルボニル基、アルキリデン基等が挙げられる。
ノルボルネン系単量体と付加共重合可能なその他の単量体としては、エチレン、プロピレン、1−ブテン、1−ペンテン、1−ヘキセン等の炭素数2〜20のα−オレフィン系単量体;シクロブテン、シクロペンテン、シクロヘキセン、シクロオクテン、テトラシクロ[9.2.1.02,10.03,8]テトラデカ−3,5,7,12−テトラエン(3a,5,6,7a−テトラヒドロ−4,7−メタノ−1H−インデンとも言う)等のシクロオレフィン系単量体;1,4−ヘキサジエン、4−メチル−1,4−ヘキサジエン、5−メチル−1,4−ヘキサジエン、1,7−オクタジエン等の非共役ジエン系単量体;等が挙げられる。
これらの中でも、ノルボルネン系単量体と付加共重合可能なその他の単量体としては、α−オレフィン系単量体が好ましく、エチレンがより好ましい。
これらの単量体は、置換基を1種または2種以上有していてもよい。置換基としては、アルキル基、アルキレン基、アリール基、シリル基、アルコキシカルボニル基、アルキリデン基等が挙げられる。
ノルボルネン系単量体の開環重合体、またはノルボルネン系単量体とこれと開環共重合可能なその他の単量体との開環重合体は、単量体成分を、公知の開環重合触媒の存在下で重合して得ることができる。開環重合触媒としては、例えば、ルテニウム、オスミウムなどの金属のハロゲン化物と、硝酸塩またはアセチルアセトン化合物、および還元剤とからなる触媒、あるいは、チタン、ジルコニウム、タングステン、モリブデンなどの金属のハロゲン化物またはアセチルアセトン化合物と、有機アルミニウム化合物とからなる触媒を用いることができる。
ノルボルネン系単量体の開環重合体水素化物は、通常、上記開環重合体の重合溶液に、ニッケル、パラジウムなどの遷移金属を含む公知の水素化触媒を添加し、炭素−炭素不飽和結合を水素化することにより得ることができる。
ノルボルネン系単量体の付加重合体、またはノルボルネン系単量体とこれと共重合可能なその他の単量体との付加重合体は、単量体成分を、公知の付加重合触媒の存在下で重合して得ることができる。付加重合触媒としては、例えば、チタン、ジルコニウムまたはバナジウム化合物と有機アルミニウム化合物とからなる触媒を用いることができる。
(2)単環の環状オレフィン系重合体
単環の環状オレフィン系重合体としては、例えば、シクロヘキセン、シクロヘプテン、シクロオクテンなどの、単環の環状オレフィン系単量体の付加重合体を用いることができる。
(3)環状共役ジエン系重合体
環状共役ジエン系重合体としては、例えば、シクロペンタジエン、シクロヘキサジエンなどの環状共役ジエン系単量体を1,2−または1,4−付加重合した重合体およびその水素化物などを用いることができる。
(4)ビニル脂環式炭化水素重合体
ビニル脂環式炭化水素重合体としては、例えば、ビニルシクロヘキセン、ビニルシクロヘキサンなどのビニル脂環式炭化水素系単量体の重合体およびその水素化物;スチレン、α−メチルスチレンなどのビニル芳香族系単量体の重合体の芳香環部分の水素化物;などが挙げられる。ビニル脂環式炭化水素重合体は、これらの単量体と共重合可能な他の単量体との共重合体であってもよい。
脂環構造含有重合体の分子量に格別な制限はないが、シクロヘキサン溶液(重合体が溶解しない場合はトルエン溶液)のゲル・パーミエーション・クロマトグラフィーで測定したポリイソプレン換算の重量平均分子量で、通常5,000以上であり、好ましくは5,000〜500,000、より好ましくは8,000〜200,000、特に好ましくは10,000〜100,000である。重量平均分子量がこの範囲内であるときに、機械的強度と成形加工性とが高度にバランスし、好適である。
脂環構造含有重合体のガラス転移温度は、使用目的に応じて適宜選択されればよいが、通常50〜300℃、好ましくは80〜280℃、特に好ましくは90〜250℃、さらに好ましくは90〜200℃である。ガラス転移温度がこの範囲内であるときに、耐熱性と成形加工性とが高度にバランスし、好適である。
本発明における脂環構造含有重合体のガラス転移温度は、JIS K 7121に基づいて測定されたものである。
上記脂環構造含有重合体は、それぞれ単独で、あるいは2種以上を組み合わせて用いることができる。
また、脂環構造含有重合体には、熱可塑性樹脂材料で通常用いられている配合剤、例えば、軟質重合体、酸化防止剤、紫外線吸収剤、光安定剤、近赤外線吸収剤、離型剤、染料や顔料などの着色剤、可塑剤、帯電防止剤、蛍光増白剤などの配合剤を、通常採用される量、添加することができる。
また、脂環構造含有重合体には、軟質重合体以外のその他の重合体(以下、単に「その他の重合体」という)を混合しても良い。脂環構造含有重合体に混合されるその他の重合体の量は、脂環構造含有重合体100質量部に対して、通常200質量部以下、好ましくは150質量部以下、より好ましくは100質量部以下である。
脂環構造含有重合体に対して配合する各種配合剤やその他の重合体の割合が多すぎると細胞が浮遊し難くなるため、いずれも脂環構造含有重合体の性質を損なわない範囲で配合することが好ましい。
脂環構造含有重合体と配合剤やその他の重合体との混合方法は、ポリマー中に配合剤が十分に分散する方法であれば、特に限定されない。また、配合の順番に格別な制限はない。配合方法としては、例えば、ミキサー、一軸混練機、二軸混練機、ロール、ブラベンダー、押出機などを用いて樹脂を溶融状態で混練する方法、適当な溶剤に溶解して分散させた後、凝固法、キャスト法、または直接乾燥法により溶剤を除去する方法などが挙げられる。
二軸混練機を用いる場合、混練後は、通常は溶融状態で棒状に押出し、ストランドカッターで適当な長さに切り、ペレット化して用いられることが多い。
脂環構造含有重合体で構成される容器の成形方法は、所望される培養容器の形状に応じて任意に選択することができる。成形方法としては、例えば、射出成形法、押出成形法、キャスト成形法、インフレーション成形法、ブロー成形法、真空成形法、プレス成形法、圧縮成形法、回転成形法、カレンダー成形法、圧延成形法、切削成形法、紡糸等が挙げられ、これらの成形法を組み合わせたり、成形後必要に応じて延伸等の後処理をすることもできる。
培養容器の形状としては、ディッシュ、プレート、マイクロ流路チップ、バッグ、チューブ、スキャホールド、カップ、ジャー・ファーメンターなどが挙げられる。
本発明で使用される培養容器は、滅菌処理することが好ましい。
滅菌処理の方法に格別な制限はなく、高圧蒸気法や乾熱法などの加熱法;γ線や電子線などの放射線を照射する放射線法や高周波を照射する照射法;酸化エチレンガス(EOG)などのガスを接触させるガス法;滅菌フィルタを用いる濾過法;など、医療分野で一般的に採用される方法から、成形体の形状や用いる細胞に応じて、選択することができる。なかでも、表面の極性状態の変化が少ないことから、ガス法が好ましい。
以下、実施例を挙げて本発明を具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
(実施例I)
脂環構造含有重合体として、ZEONOR(登録商標)1060R(日本ゼオン社製、ノルボルネン系開環重合体水素化物;以下、単に「1060R」という)を用いて、射出形成法により、96ウェルプレートを得、次いで、エチレンオキサイド滅菌処理を行った。以下、この培養容器を「1060R製プレート」という。
比較例として、細胞培養用に表面を親水化処理した96ウェルポリスチレンプレート(コーニング社製FALCON)を培養容器として用いた。以下、この容器を「細胞培養用ポリスチレン製プレート」という。
いわゆる山中4因子であるOCT3/4、SOX2、Myc、およびKLF4の遺伝子をヒト由来の表皮細胞に導入することにより作製し、核型異常がないことを確認したiPS細胞株(iPS細胞株1、およびiPS細胞株2)を多能性幹細胞として用いた。
多能性幹細胞から心筋細胞への分化誘導操作の培地試薬は、STEMCELL社製の心筋分化誘導キット(品番#05010)を用いた。
培養容器として1060R製プレートに、Matrigel(コーニング社製)をコーティングしたうえで、濃度10μMの薬剤Y27632を含有する培地StemFitAK02N(味の素社製 #AK02)を用いて、1平方センチメートルあたり88,000細胞の密度で播種し、37℃、5%CO環境下で一晩培養した。
一晩培養後に、薬剤Y27632を含まない培地StemFitAK02Nに交換をした。続いて、1%濃度のMatrigelを含有させた心筋分化誘導キットの培地AであるSTEMdiff Cardiomyocyte Differentiation Medium Aで培地交換し、2日間培養した。
続いて、心筋分化誘導キットの培地BであるSTEMdiff Cardiomyocyte Differentiation Medium Bに培地交換し、2日間培養した。続いて、心筋分化誘導キットの培地CであるSTEMdiff Cardiomyocyte Differentiation Medium Cに培地交換し、2日間培養し、培養2日後に、心筋分化誘導キットの培地Cに培地交換して、更に2日間培養した。
続いて、心筋分化誘導キットの培地であるSTEMdiff Cardiomyocyte Maintenance Medium に培地交換し、以降2〜3日間おきに同培地で培地交換した。上記培養後に、培養細胞を顕微鏡で観察すると、自動拍動していることが確認できた。
比較例として、同じiPS細胞株を用い、かつ、細胞培養用ポリスチレン製プレートを用いて、上記の1060R製プレートでの操作条件と同じ培養操作を並行して行った。
iPS細胞株1を用いて分化誘導した細胞は、分化誘導開始から15日目で回収し、iPS細胞株2を用いて分化誘導した細胞は、分化誘導開始から18日目で回収し、その後、両方の細胞からそれぞれmRNAを抽出して、リアルタイムPCR分析によりトロポニン遺伝子の発現量を測定した。mRNAの抽出操作には、調製キットRNeasy Mini Kit(250)(QIAGEN社製 品番#74106)を用いた。アルタイムPCR装置はBIORAD社製 CFX96を用いた。
トロポニン遺伝子の定量のためのプライマーは、フォワードプライマー配列として、TTCGACCTGCAGGAGAAGTT(配列番号1)、リバースプライマー配列として、CGGGTCTTGGAGACTTTCTG(配列番号2)をDNA合成して用いた。上述のRNA試料とプレイマーを用いて、トロポニン発現量を、リアルタイムPCR法(内部標準遺伝子は、GAPDH遺伝子)により定量した。
トロポニン遺伝子の発現量の対照としては、市販のiPS由来心筋細胞であるiCell Cardiomyocytes 2(CDI社製)を、細胞試料として用いた。
iPS細胞株1を用いて分化誘導した細胞のトロポニン遺伝子の発現量を図1に示す。1060R製プレートで分化誘導を行った心筋細胞は、市販のiPS由来心筋細胞(「市販 心筋細胞」)に比較して、約8倍のトロポニン遺伝子を発現していた。
一方、細胞培養用ポリスチレン製プレートで分化誘導を行った心筋細胞は、市販のiPS由来心筋細胞に比較して、約半分のトロポニン遺伝子を発現していた。
この結果から、少なくとも培養面が脂環構造含有重合体で構成される培養容器を用いることで、心筋細胞の細胞内特徴構造であるサルコメア関連タンパク質の遺伝子の1つである、トロポニンの発現を増強できるといえる。
iPS細胞株2を用いて分化誘導した細胞のトロポニン遺伝子の発現量を図2に示す。
1060R製プレートで分化誘導を行った心筋細胞は、市販のiPS由来心筋細胞に比較して、約3倍のトロポニン遺伝子を発現していた。
一方、細胞培養用ポリスチレン製プレートで分化誘導を行った心筋細胞は、市販のiPS由来心筋細胞に比較して、同程度のトロポニン遺伝子を発現していた。
この結果から、異なるiPS細胞株を用いても、少なくとも培養面が脂環構造含有重合体で構成される培養容器を用いることで、心筋細胞の細胞内特徴構造であるサルコメア関連タンパク質の遺伝子の1つである、トロポニンの発現を増強できるといえる。
(実施例II)
実施例IのiPS細胞株1を用いて分化誘導した心筋細胞の拍動を観察した。
カルシウム検出試薬Fluo8試薬(AAT Bioquest社製のFluo8 AM Cell・permeable)を最終濃度5μMで培地に添加することにより、心筋の拍動に伴う細胞内カルシウム濃度変化を観察した。
蛍光顕微鏡は、BZ−X700(キーエンス社製)を用いて、BZXフィルタGFPのフィルタを用いて、励起・蛍光観察を行った。
動画撮影は、8fpsで行い、撮影画像を画像解析ソフトのImageJ(米国NIH公開ソフト)を用いて、蛍光変化データを解析した。
1060R製プレートで分化誘導を行った心筋細胞の蛍光変化データを図3に、細胞培養用ポリスチレン製プレートで分化誘導を行った心筋細胞の蛍光変化データを図4に示す。1060R製プレートで分化誘導を行った心筋細胞は、細胞培養用ポリスチレン製プレートで分化誘導を行った心筋細胞に比較して、カルシウム変化が大きく、大きく拍動していることが観察された。
図3〜4の結果から、少なくとも培養面が脂環構造含有重合体で構成される培養容器を用いることにより、多能性幹細胞を効率よく心筋細胞へと分化誘導することができることがわかる。
本発明の多能性幹細胞の分化誘導方法によれば、多能性幹細胞を効率よく心筋細胞へと分化誘導することができ、心筋細胞の細胞内特徴構造であるサルコメア関連タンパク質の遺伝子のうち、特にトロポニンの発現を増強できる。これにより、ヒト臓器の心筋に近い心筋細胞の作製が可能となる。

Claims (3)

  1. 少なくとも培養面が脂環構造含有重合体で構成される培養容器に多能性幹細胞を接着させて心筋細胞へと分化誘導させる、多能性幹細胞の分化誘導方法。
  2. 前記分化誘導によりサルコメア関連タンパク質遺伝子の発現を増加させる、請求項1の多能性幹細胞の分化誘導方法。
  3. 前記サルコメア関連タンパク質遺伝子がトロポニン遺伝子である、請求項2の多能性幹細胞の分化誘導方法。
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