JP2020156039A - 通信ユニット、通信システム及び通信品質評価方法 - Google Patents

通信ユニット、通信システム及び通信品質評価方法 Download PDF

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Abstract

【課題】移動中における無線通信の通信環境に関する情報を適切に取得する。【解決手段】通信ユニット100は、筐体と、無線通信のための電波を送受信する送受信部120と、前記筐体に対する前記送受信部120の相対的な位置を変化させるように構成された駆動機構130と、複数の通信方式に対応する第1通信モジュール111及び第2通信モジュール112と、通信制御装置180とを備える。通信制御装置180は、駆動機構130によって相対的な位置が変化しているときに送受信部120によって受信された電波に基づいて、位置と通信の品質との関係を解析する。通信制御装置180は、解析された通信の品質に基づいて、複数の通信方式のうち何れを使用するか選択する。【選択図】図1

Description

本発明は、通信ユニット、通信システム及び通信品質評価方法に関する。
無線通信装置を有する移動体が移動しながら通信を行うことがある。このような場合に、通信環境は移動に伴って変化する。変化する通信環境に応じて通信の制御や移動体の動作の制御が適切に行われることが期待されている。このため、通信環境に関する情報が適切に把握されることが求められている。
例えば特許文献1には、3GとWi−Fiといった異なる通信方式を用いる通信システム間での頻繁なハンドオーバを抑制するシステムについて開示されている。このシステムでは、通信端末が3GエリアからWi−Fiエリアへ入った第1の時点から、通信端末がWi−Fiエリアから3Gエリアへ出た第2の時点までの経過時間が予め測定される。そして、通信端末は、予め測定された経過時間に基づいて、自端末の接続先を3GシステムからWi−Fiシステムへ切り替える切替処理を実行したり、切替処理の実行を待機したりする。
特開2015−115713号公報
本発明は、移動中における無線通信の通信環境に関する情報を適切に取得することを目的とする。
本発明の一態様によれば、通信ユニットは、筐体と、無線通信のための電波を受信する受信部と、前記筐体に対する前記受信部の相対的な位置を変化させるように構成された駆動機構とを備える。
本発明によれば、移動中における無線通信の通信環境に関する情報を適切に取得できる。
図1は、一実施形態に係るシステムの構成例の概略を示すブロック図である。 図2Aは、一実施形態に係る通信ユニットの構成例の概略を示す斜視図である。 図2Bは、一実施形態に係る通信ユニットの構成例の断面の概略を示す図である。 図3Aは、一実施形態に係る通信ユニットを、移動体としてのドローンに搭載した例を模式的に示す図である。 図3Bは、一実施形態に係る通信ユニットを、移動体としての掃除機ロボットに搭載した例を模式的に示す図である。 図4は、一実施形態に係る通信ユニットの通信品質の解析に関する動作例の概略を示すフローチャートである。 図5は、一実施形態に係る移動体の移動速度と通信ユニットの送受信部の移動速度との関係を説明するための図である。 図6は、一実施形態に係る移動体の通信に関する制御の一例の概略を示すフローチャートである。 図7は、一実施形態に係るシステムの移動体プラットフォームの通信に関する動作の一例の概略を示すフローチャートである。 図8は、変形例に係る通信ユニットの構成例の概略を示す斜視図である。
本発明の一実施形態について図面を参照して説明する。本実施形態は、移動体の動作が無線通信を介して制御されるシステムに関する。本実施形態では、移動体が移動することで無線通信の通信環境が変化しても、通信が途切れることがないようにシステムは構成されている。このため、本実施形態の移動体が備える通信ユニットは、通信状況の変化を敏感に検出するための構成を有する。本実施形態では、通信が途切れる可能性が検出された場合には、通信が途切れる前に対処が行われる。
[システム構成]
図1は、本実施形態に係る通信の制御及び移動体の制御に関するシステム10の構成例の概略を示すブロック図である。この図に示すように、システム10は、移動体200を備える。この移動体200は、例えば、物品の配送、農薬等の散布、写真又は動画の撮影、観測、機器の点検などを行うドローン(無人航空機)であり得る。また、移動体200は、高層ビルの窓ガラスを清掃する掃除機ロボット、高所など人間が立ち入りにくい箇所の点検作業を行う点検ロボットなど、無人で移動しながら動作する機器であり得る。また、移動体200は、例えば、遠隔操作される自動車など、人が乗っていたとしてもその動作の制御が遠隔地からなされるものであり得る。
移動体200の動作は、サーバや各種端末装置を用いて構築され得る移動体プラットフォーム400によって制御され得る。移動体200と移動体プラットフォーム400とは、例えば、インターネットといったネットワーク301を介して接続されている。
移動体200は、ネットワーク301を介して行う通信のための通信ユニット100を備える。本実施形態の例では、通信ユニット100は、2種類の通信方式による通信を行うことができるものとする。このため、通信ユニット100は、第1通信モジュール111と第2通信モジュール112との2つの通信モジュールを有する。例えば、第1通信モジュールは、セルラー移動通信を実施するためのモジュールであり、第2通信モジュールは、Wi−Fi(登録商標)といった無線LAN(ローカルエリアネットワーク)通信を実施するためのモジュールである。本実施形態は一例であって、他の通信方式が用いられてもよい。また、本実施形態では、2種類の通信方式が用いられる場合を例に挙げて説明するが、1種類の通信方式のみが用いられてもよいし、3種類以上の通信方式が用いられてもよい。
後述するように、本実施形態では、アンテナやそれを有する通信モジュールなどの送受信部が通信ユニット100内で物理的に移動する。このため、通信ユニット100は、アンテナ又は第1通信モジュール111及び第2通信モジュール112などを移動させるための駆動機構130を備える。
また、通信ユニット100は、通信制御装置180を備える。通信制御装置180は、第1通信モジュール111、第2通信モジュール112、及び駆動機構130の動作の制御、第1通信モジュール111及び第2通信モジュール112による通信の状況の解析、解析結果に基づく各種判断などを行う。
本実施形態では、第1通信モジュール111は、セルラー移動通信を行うために、その通信システムの基地局310に接続する。第1通信モジュール111は、基地局310を介してネットワーク301に接続できる。第2通信モジュール112は、Wi−Fiによる通信を行うために、Wi−Fiのアクセスポイント(AP)320に接続する。第2通信モジュール112は、アクセスポイント320を介してネットワーク301に接続できる。
移動体200は、通信ユニット100の他、制御装置220と、移動機構230とをさらに備える。制御装置220は、移動体200の各部の動作を制御する。移動機構230は、移動体200が移動するための機構である。移動機構230は、例えばドローンのプロペラ及びモータ等であったり、掃除機ロボットの車輪及びモータ等であったりする。移動体200は、その姿勢等を取得するために、ジャイロセンサ232などを備えていてもよい。また、移動体200は、その移動体200の目的や動作の制御のために、カメラ251、各種センサ252等を備えていてもよい。
本実施形態では、例えば移動体200の移動に伴って生じる通信環境の変化に応じて、通信が維持されるように制御される。例えば、移動体200が高層ビルの窓を掃除する掃除機ロボットであるとき、例えば階が変化すると、それに応じて接続先のWi−Fiのアクセスポイント320が変更される。あるいは、Wi−Fiによる接続ができないとき、通信方式がセルラー移動通信に切り替えられる。移動体200がドローンであるとき、同様に、移動に応じて接続先のWi−Fiのアクセスポイント320が切り替えられたり、基地局310が切り替えられたりする。なお、通信環境の変化は、移動体200の移動を伴わなくても、気候や時間によっても変化し得る。本実施形態のシステム10は、気候や時間によって通信環境が異なっていても、各々の環境において移動体200が移動しても通信を維持するようにする。
通信制御装置180及び制御装置220の各々は、例えば、中央処理装置(Central Processing Unit;CPU)、特定用途向け集積回路(Application Specific Integrated Circuit;ASIC)、又はフィールド・プログラマブル・ゲート・アレイ(Field Programmable Gate Array;FPGA)などの集積回路を含む。通信制御装置180及び制御装置220の各々は、1つの集積回路等で構成されてもよいし、複数の集積回路等が組み合わされて構成されてもよい。また、通信制御装置180及び制御装置220は、1つの集積回路等で構成されてもよい。また、通信制御装置180及び制御装置220は、必要なメモリなどを含む。
移動体プラットフォーム400は、移動体200との通信を制御する通信制御402のための機能を備える。また、移動体プラットフォーム400は、移動体200との、例えばセルラー移動通信を制御するための第1通信制御412のための機能と、例えばWi−Fi通信を制御するための第2通信制御414のための機能とを備える。また、移動体プラットフォーム400は、移動体200のカメラ251が撮影した画像を取得する画像取得422のための機能、得られた画像に基づいて編集された映像などをユーザに配信する映像配信424のための機能など、必要に応じた各種機能を備える。
通信制御装置180及び制御装置220、移動体プラットフォーム400などの機能は、演算を行う集積回路及びメモリ等を備えるコンピュータが所定のプログラムなどに基づいて動作したり、ハードウェア構成に従って動作したりすることで実現され得る。このプログラムは、半導体メモリ、磁気記憶装置、ネットワークで接続された装置などに記憶され得る。このプログラムは、各種の記録媒体、ネットワークを通じた通信などを介して提供され得る。
[通信ユニットの構成例及び動作例]
通信ユニット100の構成の一例の概略を、図2Aに示す斜視図と、図2Bに示す断面の概略図とを参照して説明する。通信ユニット100は、平板状の底部132と、底部132に対して垂直に設けられた軸138とを備える。軸138には、回転機構140が設けられている。回転機構140は、例えばモータなどを動力源として、軸138周りに回転する。回転機構140には半径方向に張り出した接合部142が設けられている。接合部142の先端には、送受信部120が取り付けられている。この送受信部120は、送信装置及び受信装置を内蔵している第1通信モジュール111及び第2通信モジュール112、又は、第1通信モジュール111及び第2通信モジュール112に接続されたアンテナなど、電波の送受信に関する素子を含む。回転機構140が回転することで、送受信部120は、軸138の周りで回転する。この例では、底部132には、軸138周りに円形の溝134が設けられており、送受信部120は、この溝134内を通路として移動する。軸138、接合部142及び送受信部120を挟んで、底部132と対向するように、蓋部136が設けられている。このように、例えば底部132及び蓋部136は、通信ユニット100の筐体として機能する。
本実施形態では、このような通信ユニット100が移動体200の一部として搭載される。例えば図3Aに示すように、移動体200がドローン201によるものであるとき、ドローン201に通信ユニット100が搭載される。また、例えば図3Bに示すように、移動体200が窓ガラス801を移動する掃除機ロボット202によるものであるとき、掃除機ロボット202に通信ユニット100が搭載される。ここで、送受信部120が移動する平面、すなわち、底部132の主面は、移動体200の主たる移動方向と一致させることが好ましい。
本実施形態の通信ユニット100では、回転機構140の動作により、移動体200に対する送受信部120の相対的な位置が変化する。したがって、通信ユニット100は、送受信部120の移動域の各位置での通信状況に関する情報を取得することができる。なお、通信状況は、例えば10cm程度の位置の違いで変化する可能性がある。このため、送受信部120の移動の軌跡の半径は、これに限らないが、例えば10cm程度となっている。すなわち、通信ユニット100の外径は例えば20cm程度である。
送受信部120を移動体200の移動よりも速く移動させることで、通信ユニット100は、移動体200の進行方向に進んだ先の通信状況に関する情報を取得できる。このため、本実施形態では、通信状況の悪化が見込まれる状況では、移動体200が移動する前に、接続するアクセスポイント320又は基地局310を切り替えたり、通信方式を切り替えたりすることができる。また、進行方向に進むと何れの方法でも通信ができないことが見込まれる場合には、移動体200の進行ルートが変更されてもよい。例えば、移動体200の移動は、来た方向に後退するように制御されてもよい。あるいは、移動体200の移動は、通信状況がよいと判断される方向に迂回するように制御されてもよい。
例えば通信が完全に切断してしまうと、移動体プラットフォーム400による移動体200の制御が不能となってしまうおそれがある。これに対して、本実施形態では、通信が完全に切断してしまうことなく、移動体プラットフォーム400による移動体200の動作制御が行われ得る。
上述の通信ユニット100の構成は、一例である。通信ユニットの筐体に対する送受信部の相対的な位置が変化するような構成であれば、どのような態様であってもよい。また、通信状況を判断するのみであれば、電波を受信できればよく、送信する必要はない。したがって、通信状況を判断するのみを目的とする場合には、電波を送信する送信部と電波を受信する受信部との両機能を有する送受信部を、受信部に代えてもよい。すなわち、通信ユニット100の構成は、通信ユニットの筐体に対する受信部の相対的な位置が変化するような構成であってもよい。
[システムの動作例]
本実施形態に係るシステム10の各部の動作の概略について説明する。
〈通信品質の出力に関する動作〉
通信制御装置180による、通信ユニット100の動作の一部の概略を、図4に示すフローチャートを参照して説明する。ここでは、通信制御装置180によって行われる、通信品質に関する情報の出力について説明する。この情報の出力は、例えばセルラー移動通信とWi−Fi通信とのように複数種類の通信があれば、その各々に関して行われる。また、基地局毎、アクセスポイント毎の通信品質の出力が行われてもよい。
ステップS101において、通信制御装置180は、通信ユニット100の回転機構140による送受信部120の回転を開始させる。
ステップS102において、通信制御装置180は、送受信部120を用いて取得される電波に関する情報を取得する。ステップS103において、通信制御装置180は、回転によって変化する送受信部120の位置の情報と取得された電波の情報とに基づいて、位置による通信の品質の分布を解析する。ここで、通信の品質が評価されるにあたっては、電波の強度、ノイズの状況など、通信に影響を与える種々の要素が考慮され得る。これらの要素のうち、1つの要素が考慮されてもよいし、複数の要素が考慮されてもよい。ステップS104において、通信制御装置180は、過去に得られた通信品質の分布の履歴に基づいて、通信品質分布の時間変化を解析する。
ステップS105において、通信制御装置180は、注目している電波に関して通信の品質は良好であり、その時間変化は閾値未満であるか否かを判定する。良好かつ変化が閾値未満であるとき、処理はステップS106に進む。ステップS106において、通信制御装置180は、出力する通信品質に関する情報を「良好」に設定する。その後、処理はステップS109に進む。
ステップS105において、通信品質が不良である、又は、通信品質の変化が閾値以上であると判定されたとき、処理はステップS107に進む。ステップS107において、通信制御装置180は、ステップS103で得られた通信品質分布とステップS104で得られた通信品質分布の時間変化となどに基づいて、今後の通信品質を予測する。移動体200が通信品質の悪い方向に進んでいるために、通信品質が低下している場合などは、その後も通信品質が低下する可能性があることが予測される。また、このままだといつ通信が切断される可能性があるかといった予測がされ得る。また、進行方向の通信品質が接続が切断される程度に悪いとき、直ちに接続が切断される可能性があるといった予測がされ得る。いずれにしても、通信品質は、良好ではなく、不良であるといえる。
ステップS108において、通信制御装置180は、出力する通信品質に関する情報について、通信品質が不良であること、通信品質の分布、今後の通信品質の予測などの情報を設定する。その後、処理はステップS109に進む。
ステップS109において、通信制御装置180は、ステップS106又はステップS108で設定された通信品質に関する情報を出力する。この出力された情報に基づいて、例えば後述する通信方式の切り替えに関する制御や、移動体200の移動パターンに関する制御が行われる。
ステップS110において、通信制御装置180は、処理を終了するか否かを判定する。例えば、移動体200の移動が終了したとき、処理は終了すると判定される。処理を終了しないとき、処理はステップS102に戻る。このとき、上述の制御が繰り返し行われる。ステップS110において、処理を終了すると判定されたとき、この電波状況を出力する処理は終了する。
〈通信モジュールの移動速度と移動体の移動速度との関係〉
本実施形態では、移動体200の移動よりも速く送受信部120が移動することで、移動体200が移動する先の電波状況を、送受信部120を用いて受信した電波に基づいて判断することができる。このため、移動体200の移動によっても通信が途切れないようにするための、移動体200の移動速度と通信ユニット100における送受信部120の移動速度との間には、所定の関係が成立している必要がある。
単純化のため移動体200は停止→移動→停止のサイクルで直線的に移動すると仮定した場合について、図5を参照して説明する。通信ユニット100において送受信部120は、半径rの円周を移動しているものとする。移動体200が出発点aから到着点bまで距離2rの経路811を単位時間で移動するものとする。このとき、送受信部120は、出発点Aから到着点Bまで円周に沿って距離πrの経路812を単位時間よりも短い時間で移動する必要がある。したがって、送受信部120が距離πrである経路812を単位時間よりも短い時間で移動する速度V2は、移動体200が距離2rである経路811を単位時間で移動する速度V1よりも速い(速度V2>速度V1)必要がある。
上述の例は、単純化した一例である。これに限らず、移動体200の移動と送受信部120の相対的な移動との関係は、その移動態様に応じて所定の条件を満たす必要がある。また、この条件を検討するにあたっては、情報処理にかかる時間なども考慮される必要がある。本実施形態では、移動体200及び送受信部120の移動速度は、このような条件を満たしているものとする。
また、送受信部120の移動速度は可変であり、移動体200の移動速度に応じて、送受信部120の移動速度が調整されるように、通信ユニット100は構成されていてもよい。
〈電波状況に応じた移動体の動作〉
図4を参照して説明した通信品質に関する情報に基づいて行われる、移動体200が行う通信方式の選択や、移動体200の移動に関する制御について、図6に示すフローチャートを参照して説明する。この処理は、例えば、移動体プラットフォーム400の制御下で、移動体200の制御装置220によって行われ得る。また、この処理の一部を通信ユニットの通信制御装置180が担ってもよい。例えば、後述するステップS203乃至ステップS212の処理などは、通信ユニットの通信制御装置180が行ってもよい。
ステップS201において、制御装置220は、動作を開始するか否かを判定する。例えば、動作開始が移動体プラットフォーム400から指令されたり、移動体200に設けられたスイッチなどの入力装置に動作開始の指示が入力されたとき、動作を開始すると判定される。また、例えばジャイロセンサ232の出力に基づいて、移動体200が移動していると判定されたとき、動作を開始すると判定されてもよい。動作を開始しないとき、処理はステップS201を繰り返して待機する。動作を開始するとき、処理はステップS202に進む。
ステップS202において、制御装置220は、初期設定を行う。初期設定には、例えば、移動体200の移動ルート、移動速度、使うべき通信方式の選択など、種々の設定が含まれ得る。ステップS203において、制御装置220は、通信に関する初期設定を行う。この初期設定には、セルラー移動通信を用いてネットワーク301に接続し、移動体プラットフォーム400によるセルラー接続による制御に関して設定を行うことが含まれる。また、初期設定には、Wi−Fiによる通信を用いてネットワーク301に接続し、移動体プラットフォーム400によるWi−Fi接続による制御に関して設定を行うことが含まれる。ステップS204において、制御装置220は、優先させるべき通信方式として、現在接続中のWi−Fiを設定する。その結果、移動体プラットフォーム400による処理によって、Wi−Fi通信を介した移動体200の制御が行われる。
ステップS205において、制御装置220は、図4を参照して説明した処理に基づいて取得された通信品質の情報に基づいて、Wi−Fiによる通信品質が閾値以下であるか否かを判定する。Wi−Fiによる通信品質が閾値よりも高いとき、ステップS205を繰り返して待機する。すなわち、この間、Wi−Fiによる安定した通信が維持される。
ステップS205において、Wi−Fiによる通信品質が閾値以下であると判定されたとき、処理はステップS206に進む。ステップS206において、制御装置220は、通信品質が閾値よりも高くなる、現在使用中のアクセスポイントとは異なる他のアクセスポイントがあるか否かを判定する。他のアクセスポイントがあるとき、処理はステップS207に進む。ステップS207において、制御装置220は、優先させるべき通信として、通信品質が閾値よりも高くなるアクセスポイントを用いたWi−Fiを設定する。すなわち、制御装置220は、通信ユニット100の通信先を変更する。その後、処理はステップS205に戻る。このように、通信品質が閾値よりも高いとき、そのWi−Fi通信が維持され、通信品質が閾値を下回って、他の通信品質が高いアクセスポイントが見つかったとき、アクセスポイントが変更される。このときも、移動体プラットフォーム400による処理によって、Wi−Fi通信を介した移動体200の制御が行われる。
ステップS206において、通信品質が閾値よりも高い他のアクセスポイントが無いと判定されたとき、処理はステップS208に進む。ステップS208において、制御装置220は、セルラー移動通信を用いたセルラー接続が可能か否かを判定する。セルラー接続が可能であると判定されたとき、処理はステップS209に進む。ステップS209において、制御装置220は、優先させるべき通信として、セルラー接続を設定する。このようにして、Wi−Fi通信の通信品質が低いが、セルラー通信による接続が可能であるとき、セルラー通信による接続が確立される。その結果、移動体プラットフォーム400による処理によって、セルラー通信を介した移動体200の制御が行われる。
ステップS210において、制御装置220は、通信品質が閾値よりも高いWi−Fi通信のアクセスポイントがあるか否かを判定する。通信品質が閾値よりも高いアクセスポイントがあるとき、処理はステップS211に進む。ステップS211において、制御装置220は、優先させるべき通信として、通信品質が閾値よりも高くなるアクセスポイントを用いたWi−Fiを設定する。その後、処理はステップS205に戻る。すなわち、再びWi−Fi通信による接続が行われ、移動体プラットフォーム400による処理によって、Wi−Fi通信を介した移動体200の制御が行われる。
ステップS210において、通信品質が閾値よりも高いアクセスポイントが無いと判定されたとき、処理はステップS212に進む。ステップS212において、制御装置220は、現在行われているセルラー通信の通信品質が閾値以下であるか否かを判定する。通信品質が閾値よりも高いとき、処理はステップS210に戻る。すなわち、セルラー通信の品質が閾値よりも高く、Wi−Fi通信による通信品質が閾値以下であるとき、セルラー通信による接続が維持される。
ステップS208においてセルラー接続が可能でないと判定されたとき、又は、ステップS212においてセルラー通信の品質が閾値以下になったと判定されたとき、処理はステップS213に進む。ステップS213に進むのは、Wi−Fi通信によってもセルラー通信によっても、閾値以上の通信品質が得られない場合である。ステップS213において、制御装置220は、移動体200の移動方向を変更する。例えば、これまで進んで来た経路を逆にたどって移動するように、移動体200の移動が制御される。あるいは、取得した通信品質の分布に基づいて、通信品質が高い方向に進むように、移動体200の移動が制御される。
ステップS214において、制御装置220は、Wi−Fi通信又はセルラー通信の通信品質が回復したか否かを判定する。通信品質が回復していないとき、処理はステップS213に戻る。すなわち、移動してきた経路をさらに戻るなどする。ステップS214において、通信品質が回復したと判定されたとき、処理はステップS204に戻る。すなわち、優先される通信がWi−Fi通信、セルラー通信の順に設定されながら、通信品質が閾値以下とならないように制御される。
このように、制御装置220は、解析された通信の品質に基づいて、複数の通信方式のうち何れの通信方式を使用するかを選択したり、複数の通信先のうち何れの通信先を使用するかを選択したりする。
〈移動体プラットフォームの動作〉
図6を参照して説明した動作に対応する移動体プラットフォーム400の通信制御に関する動作について、図7に示すフローチャートを参照して説明する。
ステップS301において、移動体プラットフォーム400は、ステップS203に対応する初期設定の要求があるか否かを判定する。初期設定の要求がないとき、ステップS301の判定を繰り返し、初期設定の要求を待つ。初期設定の要求があったとき、処理はステップS302に進む。
ステップS302において、移動体プラットフォーム400は、セルラー移動通信に関する接続の設定を行う。ステップS303において、移動体プラットフォーム400は、Wi−Fi通信に関する接続の設定を行う。
ステップS304において、移動体プラットフォーム400は、ステップS204、ステップS207又はステップS211に対応して、優先させる通信としてWi−Fi通信が設定されたか否かを判定する。Wi−Fi通信が設定されていないとき、処理はステップS306に進む。一方、Wi−Fi通信が設定されたとき、処理はステップS305に進む。ステップS305において、移動体プラットフォーム400は、移動体200の制御を行うための通信の設定を、Wi−Fi通信による制御に設定する。その後、処理はステップS306に進む。
ステップS306において移動体プラットフォーム400は、ステップS209に対応して、優先させる通信として、セルラー通信が設定されたか否かを判定する。セルラー通信が設定されていないと判定されたとき、処理はステップS304に戻る。一方、Wi−Fi通信が設定されたとき、処理はステップS307に進む。ステップS307において、移動体プラットフォーム400は、移動体200の制御を行うための通信の設定を、セルラー通信による制御に設定する。その後、処理はステップS304に戻る。
以上のように、移動体200の設定に応じて、移動体プラットフォーム400における通信設定も、Wi−Fi通信による制御とセルラー通信による制御とが適宜に変更されるように構成されている。
本実施形態によれば、通信ユニット100において、送受信部120は移動している。ここで、送受信部120は、移動体200の移動に対して先回りするように移動している。このため、移動体200の移動に先立って、移動体200の移動後に生じ得る通信環境についての情報が得られる。この情報に基づいて、通信方式等を切り替えたり、移動体200の移動経路を変更したりすることで、移動体200の通信が途切れることが防止される。
このような効果は、移動体200に複数の通信モジュールが離れて配置されることでも実現され得る。一方で、本実施形態のように、1つの通信モジュール等を所定の条件で移動させることで、複数の通信モジュールを用意するために必要なコストや、複数の通信モジュールで消費される電力などを抑制することができる。
無人の移動体200を用いることで、作業の効率化や危険な仕事の排除が可能となる。一方で、通信障害の発生などによって移動体200の制御が不能になることにより生じ得る、人間による移動体200の回収や、移動体200の高所からの落下などは回避されるべきである。本実施形態によれば、気候や場所によって変化し得る通信環境が適切に監視されるので、低コストで確実な移動体200の運用が可能になる。
例えば上述の特許文献1のような技術では、通信に関する情報を予め取得しておく必要がある。これに対して、本実施形態によれば、移動体200の移動中に取得された通信に関する情報に基づいて各種判断が行われるので、移動先に関する特定の情報について予め取得しておく必要がない。
本実施形態に係るシステムは、上述の用途以外にも種々の用途で用いられ得る。例えば、可動型の案内ロボットにも用いられ得る。この場合、例えば地下などでは、通信状況が不安定になりやすく、本実施形態のシステムは有用である。上述のビルの窓ガラスの掃除に限らず、このシステムは、人の手が届きにくいところでの各種作業等にも用いられ得る。また、このシステムは、遠隔地間の荷物の集荷及び配送、例えば自然災害の現場の情報収集、被災者支援などにも用いられ得る。
また、本実施形態の通信ユニット100は、位置や時間の変化に対する通信状況の変化を敏感に捉えることができる。このため、例えば、この通信ユニット100を備える移動体200は、通信環境のマップの作成に用いられることにも適する。例えば、位置毎の通信環境を、時間帯、天気や風などの気候状況毎に作成することなどが想定される。
上述の実施形態では、移動体200に搭載された通信制御装置180などが通信状況の解析を行う場合を例に挙げて説明した。しかしながら、これに限らない。通信状況に関する情報は、移動体200の外部の移動体プラットフォーム400に送信され、移動体プラットフォーム400で各種解析、制御方法の決定等が行われてもよい。
上述の各種処理の態様は一例である。各処理において、その一部の順序が変更されたり、一部の処理が省略されたり、他の処理が追加されたりしてもよい。
[通信ユニットの構成の変形例]
図2A及び図2Bを参照して説明した上述の実施形態に係る通信ユニット100では、送受信部120は、平面内を移動する。これに対して、通信ユニット101は、図8に示すように、送受信部120が3次元的に移動するように構成されてもよい。すなわち、上述の実施形態に係る通信ユニット100の構成と同等の構成を第1の構成物131とする。この第1の構成物131において、送受信部120は、第1のモータ141によって、第1の軸139周りに回転する。このような第1の構成物131全体が、第1の軸139と直行するように設けられた第2の軸145周りに、第2のモータ147によって回転する。第1の軸139周りの回転と第2の軸145周りの回転とのタイミングを制御することで、送受信部120は、通信ユニット101において3次元的に様々な場所に位置し得る。
このような通信ユニット101を用いることで、通信ユニット101は、3次元的に様々な方向の通信環境に関する情報を取得することができる。例えば、ドローン201のように移動体200が3次元的に移動する場合、図8に示す通信ユニット101のように、3次元的な通信品質の分布を取得できる通信ユニットが用いられることが好ましい。
このような通信ユニット101が用いられても、システム10は、上述の実施形態と同様に動作し、同様の効果が得られる。
また、通信モジュールが移動体に対して相対的に移動していれば、上述の実施形態と同様に機能し、同様の効果が得られる。したがって、例えば移動体が自動車である場合において、通信モジュールを搭載したドローンが、当該自動車の周囲を飛び回ることでも、上述の実施形態と同様に機能し、同様の効果が得られる。この場合、自動車に対して通信モジュールが相対的に移動していればよいので、ドローンに対して通信モジュールは移動しなくてもよい。したがって、この場合の通信ユニットは、上述の実施形態のような構成を必要としない。
本発明は、無線通信を行う移動体に関して、通信と関係する各種制御に利用され得る。
10 システム
100 通信ユニット
101 通信ユニット
111 第1通信モジュール
112 第2通信モジュール
120 送受信部
130 駆動機構
131 第1の構成物
132 底部
134 溝
136 蓋部
138 軸
139 第1の軸
140 回転機構
141 第1のモータ
142 接合部
145 第2の軸
147 第2のモータ
180 通信制御装置
200 移動体
201 ドローン
202 掃除機ロボット
220 制御装置
230 移動機構
232 ジャイロセンサ
251 カメラ
252 各種センサ
301 ネットワーク
310 基地局
320 アクセスポイント
400 移動体プラットフォーム
402 通信制御
412 第1通信制御
414 第2通信制御
422 画像取得
424 映像配信

Claims (5)

  1. 筐体と、
    無線通信のための電波を受信する受信部と、
    前記筐体に対する前記受信部の相対的な位置を変化させるように構成された駆動機構と
    を備える通信ユニット。
  2. 前記駆動機構によって前記相対的な位置が変化しているときに前記受信部によって受信された前記電波に基づいて、前記位置と通信の品質との関係を解析する集積回路をさらに備える請求項1に記載の通信ユニット。
  3. 前記集積回路は、解析された前記通信の品質に基づいて、複数の通信方式のうち何れの通信方式を使用するか、又は、複数の通信先のうち何れの通信先を使用するかを選択する、
    請求項2に記載の通信ユニット。
  4. 移動体と、
    前記移動体に搭載された請求項1乃至3のうち何れか1項に記載の通信ユニットと
    を備える通信システムであって、
    前記移動体の移動方向についての前記受信部の移動速度は、当該移動方向についての前記移動体の移動速度よりも速くなるように構成されている、通信システム。
  5. 外部と無線通信を行う移動体における前記無線通信の品質を評価するための方法であって、
    前記無線通信のための電波を受信する受信部を前記移動体に対して相対的に移動させることと、
    前記受信部の移動に伴う前記無線通信の品質の変化を解析することと
    を含む通信品質評価方法。
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